JP2017130990A - 車載電線用の結束具およびワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】余剰部分が電線から離れにくい車載電線用の結束具を提供する。
【解決手段】バンド部4は先端4aと基端4bとを有して帯状に形成されている。ヘッド部5は基端4bに設けられており、バンド部4を環状に保持するときにバンド部4によって貫通される。バンドループ部6は取付部66と第1貫通孔66とを有する。取付部66は基端4bよりも先端4aに近い位置でバンド部4に取り付けられる。第1貫通孔62には、バンド部5を環状に保持するときにバンド部5のうちでヘッド部5を貫通する位置よりも先端4aに近い部分によって貫通される。
【選択図】図3

Description

本発明は、車載電線用の結束具およびワイヤハーネスに関する。
特許文献1には、バンドクリップが記載されている。このバンドクリップはワイヤハーネスを結束する。具体的には、バンドクリップはバンド部と固縛部挿通係止部と車両取付部とを備えている。バンド部は帯状の形状を有しており、ワイヤハーネスに巻き付けられる。固縛部挿通係止部はバンド部の基端に設けられており、バンド部を先端側から貫通させて係止する。これにより、バンド部は環状に保持されて、ワイヤハーネスを固縛する。車両取付部は固縛部挿通係止部に固設されており、車両の固定パネルに固定される。これにより、ワイヤハーネスを車両に固定することができる。
特開2009−243526号公報
バンド部を挿通係止部に挿通させると、バンド部はその先端側において挿通係止部から突出する。このように挿通係止部から突出したバンド部(余剰部分)は、ワイヤハーネスから遠ざかる方向に延在し得る。この場合、余剰部分は他の部材に干渉(衝突)しやすく、作業の邪魔になり得る。よって従来ではこの余剰部分を切断する場合がある。
例えば作業員がワイヤハーネスをハーネス図版に取り付けた上で、バンドクリップを取り付け、その後、余剰部分を切断する。このとき、余剰部分を切断する道具(治具)がハーネス図版と干渉して、作業が困難になる場合があった。
そこで、本発明は、余剰部分が電線から離れにくい車載電線用の結束具を提供することを目的とする。
車載電線用の結束具は車両に搭載される電線に巻回される。この結束具はバンド部とヘッド部とバンドループ部とを備える。バンド部は先端と基端とを有して帯状に形成されている。ヘッド部は基端に設けられており、バンド部を環状に保持するときにバンド部によって貫通される。バンドループ部は取付部と第1貫通孔とを有する。取付部は基端よりも先端に近い位置でバンド部に取り付けられる。第1貫通孔には、バンド部を環状に保持するときにバンド部のうちでヘッド部を貫通する位置よりも先端に近い部分によって貫通される。
車載電線用の結束具によれば、余剰部分(外周側バンド部)が電線から離れにくい。
結束具の構成の一例を概略的に示す図である。 結束具の構成の一例を概略的に示す図である。 ワイヤハーネスの構成の一例を概略的に示す図である。 バンドループ部の構成の一例を概略的に示す図である。 バンドループ部の構成の一例を概略的に示す図である。 結束具を電線に取り付ける様子の一例を概略的に示す図である。 結束具を電線に取り付ける様子の一例を概略的に示す図である。 結束具を電線に取り付ける様子の一例を概略的に示す図である。 ワイヤハーネスの構成の一例を概略的に示す図である。 バンドループ部の構成の一例を概略的に示す図である。 バンドループ部の構成の一例を概略的に示す図である。 バンドループ部の構成の一例を概略的に示す図である。 バンドループ部の構成の一例を概略的に示す図である。
第1の実施の形態.
図1および図2は、結束具10の構成の一例を概略的に示す平面図である。図1および図2では、互いに反対方向から見たときの結束具10が示されている。図3は、結束具10および電線90の構成の一例を概略的に示す図である。以下では、結束具10および電線90を纏めてワイヤハーネスとも呼ぶ。
<電線>
電線90は1本の電線であってもよく、或いは複数本の電線(電線束)であってもよい。図3の例示では、電線90の延在方向から見た構成を、電線90についてはその断面を模式的に円で示している。この電線90は、自動車などの車両に用いられる電線(車載電線)であり、車両内において配索される。電線90は、車両内に搭載された複数の電子装置を電気的に接続する。
<結束具>
図1から図3の例示では、結束具10は例えば配線用合成樹脂結束帯であり、留め具付結束具、あるいはバンド付クランプと称される場合もある。但しその材料は必ずしも合成樹脂には限定されない。この結束具10は留め具部1と結束基部3とを備えている。留め具部1は結束基部3に固定されている。結束基部3は後に詳述するように電線90に巻き付く部材である。結束基部3が電線90に巻き付くことにより、留め具部1を電線90に固定することができる。また電線90が複数本の電線である場合には、結束基部3はこれら複数本の電線を束ねることができる。この場合、結束基部3は複数本の電線を結束する。留め具部1は、ワイヤハーネスを車体に取り付けるための部材である。留め具部1は例えば車体に形成される孔を貫通し、当該孔を形成する縁に係止する。これにより、ワイヤハーネスが車体に固定される。
<結束基部>
結束基部3はバンド部4とヘッド部5とバンドループ部6とを備えている。バンド部4は、長手方向に延在する帯状の形状を有している(図1および図2参照)。以下では、長手方向におけるバンド部4の両端をそれぞれ先端4aおよび基端4bと呼ぶ。バンド部4は弾性変形可能であり、少なくともバンド部4の主面に垂直な方向(紙面垂直な方向)においてバンド部4を曲げることができる。バンド部4の一方の主面(図1において現れる側の主面)には、長手方向に沿って複数の凸部41が設けられる。換言すれば、これらの複数の凸部41の相互間には凹部42が形成されることになる。
ヘッド部5は、先端4aからバンド部4によって貫通されて、バンド部4を環状に保持するための部材であり、バンド部4の基端4bに設けられている。図1から図3の例示では、ヘッド部5は留め具部1にも固定されている。留め具部1、バンド部4およびヘッド部5は例えば合成樹脂によって一体に形成されてもよい。つまり留め具部1、バンド部4およびヘッド部5の一組は一体成形部材であってもよい。
ヘッド部5は枠体52と係止部53とを有している。この枠体52には貫通孔51が貫通している。例えば枠体52は環状に形成されて貫通孔51を囲む。あるいは枠体52は環状の一部が開口した形状(例えばコの字型、U字型)を呈してもよい。バンド部4はその先端4aからこの貫通孔51に通される。このようにバンド部4が貫通孔51を通ることによって、バンド部4は環状を呈する(図3参照)。なお図3では図面の煩雑を避けるため、係止部53を省略している。バンド部4が環状を呈するときには、バンド部4の長手方向が環状についての周方向となり、バンド部4の主面に垂直な方向が環状についての径方向となる。貫通孔51は周方向に沿って枠体52を貫通しており、バンド部4は周方向に沿って貫通孔51を貫通する。以下では、この環状についての内周側および外周側を導入して説明を行う。
係止部53は、枠体52のうち内周側の部分に設けられ、貫通孔51に向かって(外周側へと)突出している。この場合にはバンド部4は、凸部41内周側に向けた姿勢で、枠体52を貫通する。これにより、貫通孔51において係止部53はバンド部4の凹部42に嵌って凸部41の少なくとも一つと係止する。貫通孔51はバンド部4が貫通することを許す程度に広いが、径方向においてバンド部4が大きく移動できるほどには広くない。よってこの係止によって、バンド部4がヘッド部5から抜けることを阻害する。これにより、バンド部4が環状に保持される。
このようにバンド部4が環状に保持された状態において、基端4bからヘッド部5までのバンド部4を、以下では、内周側バンド部43とも呼ぶ。またヘッド部5から先端4aまでのバンド部4を外周側バンド部44とも呼ぶ。内周側バンド部43は、径方向において外周側バンド部44と重なる周方向の位置においては、外周側バンド部44よりも内周側(図3では電線90側)に位置する。
図1から図3に示すように、バンドループ部6は、内周側バンド部43においてバンド部4に取り付けられる。またバンドループ部6はバンド部4が環状に保持された状態において、外周側バンド部44によって貫通される(図3参照)。外周側バンド部44は、バンド部4の巻回方向D1に沿って、その先端4aからバンドループ部6に挿入される。この巻回方向D1は周方向についての一方向であり、図3の例示では反時計回りである。
図4はバンドループ部6の構成の一例を概略的に示す図である。図4では、周方向に沿って見たバンドループ部6が示されている。図5は、図4のV−V断面矢視図を概略的に示している。なお図5では、図4では省略されたバンド部4も追加して示されている。図4および図5に示すように、バンドループ部6はバンド部4に取り付けられる。またバンドループ部6はバンド部4を環状に保持するときに、バンド部4のうちでヘッド部5を貫通する位置よりも先端4aに近い部分によって貫通される。またバンドループ部6はバンド部4によるバンドループ部6から抜ける方向の移動を阻害する。具体的には例えば、バンドループ部6は本体部63と係止部65とを有し、後述するように係止部65が上記移動の阻害に寄与する。バンドループ部6は例えば合成樹脂の一体成形部材であってもよい。
本体部63には、貫通孔61および貫通孔62が形成されている。貫通孔61,62はいずれも周方向に沿って本体部63を貫通する(図3も参照)。なお図3では図面の煩雑を避けるため、係止部65を省略している。また貫通孔61,62は径方向において隣り合う位置に形成される。貫通孔61は貫通孔62よりも内周側に位置している。内周側バンド部43は貫通孔61を周方向に沿って貫通し、外周側バンド部44は貫通孔62を周方向に沿って貫通する。
図4の例示では、貫通孔61は内周側(紙面上方)にも開口している。例えば本体部63は、外周部631と一対の内周部632と仕切り部633と側面部634,635とを備えている。側面部634,635はバンド部4の幅方向において互いに対面しており、内周側において貫通孔61を介して互いに対面する。一対の内周部632は、それぞれ側面部634,635の内周側の端から互いに近づくように延在している。この一対の内周部632は径方向において貫通孔61を介して仕切り部633と対面する。仕切り部633は貫通孔61,62を隔てる部分であり、その上記幅方向における両端が側面部634,635に連結される。
なお貫通孔61の周りの側面部634,635と、仕切り部633とからなる部分を連結部と呼ぶと、この連結部を次のように説明することもできる。即ち、連結部は、一対の内周部632に連なって、外周側からバンド部4(内周側バンド部43)を囲む。つまり連結部は、バンド部4に対して一対の内周部632とは反対側において、一対の内周部632を連結する。図4の例示では、一対の内周部632は互いに離間しており、貫通孔61は一対の内周部632の間において内周側に開口することになる。
バンド部4(内周側バンド部43)がこの貫通孔61を貫通することで、バンドループ部6はバンド部4に取り付けられることになる。このとき、一対の内周部632は径方向においてバンド部4の幅方向における両縁部と対面してバンド部4を保持する。よって、内周部632および連結部(側面部634,635と、仕切り部633)からなる部分は、バンドループ部6の取付部66として機能する。
側面部634,635は、仕切り部633よりも外周側において、貫通孔62を介して互いに対面している。また外周部631および仕切り部633は径方向において貫通孔62を介して互いに対面している。外周部631の上記幅方向の両端はそれぞれ側面部634,635に連結される。
図5に示すように、係止部65は貫通孔62において外周側バンド部44の凸部41の少なくとも一つと係止する。係止部65と凸部41の係止により、外周側バンド部44がバンドループ部6から抜けることを阻害する。つまり当該係止は、外周側バンド部44がバンドループ部6に対して巻回方向D1とは反対の方向に移動することを阻害する。その一方で、外周側バンド部44がバンドループ部6に対して巻回方向D1に沿って移動することを許容する。
図4および図5では、例えば、係止部65は貫通孔62において内周側に設けられている。具体的には、係止部65は仕切り部633のうち貫通孔62側の部分に設けられている。これは、バンド部4が凸部41および凹部42を内周側に向けて電線90に巻き付けられる場合を想定しているからである。もちろん、バンド部4が凸部41および凹部42を外周側に向けて電線90に巻き付けられてもよい。この場合、係止部65は貫通孔62において外周側に設けられ、内周側へと突出する。以下では、係止部65が貫通孔62において内周側に設けられる場合について述べる。
係止部65は係止突部651を備えている。係止突部651は外周側に突出している。また係止突部651は径方向に揺動可能である。例えば係止部65は、外周部631側から内周部632に向けて弾性変形する梁部652も備えている。梁部652は周方向に延びており、その周方向における両側にてそれぞれ固定端と自由端とを有している。固定端は本体部63に固定される。この梁部652は自由端側において径方向に撓むことができる。係止突部651は梁部652のうち外周側の面に設けられている。梁部652が径方向において撓むことで、係止突部651の位置が径方向において移動する。
図5を参照して、係止突部651は側面65a,65bを備えている。側面65a,65bは係止突部651の周方向の両側の側面である。側面65aは側面65bに対して巻回方向D1の上流側に位置している。つまり側面65aは側面65bに対して基端4b側に位置している。図5に示すように、側面65aの周方向に対する傾斜は側面65bの傾斜よりも緩やかである。例えば側面65bは周方向に対して略直交している。
外周側バンド部44をバンドループ部6に対して巻回方向D1に沿って移動させると、凸部41が側面65aに当接する。側面65aの傾斜は緩やかなので、この移動によって係止突部651が凸部41から受ける力は内周側に向かいやすく、係止突部651を内周側へと押すことができる。よって、梁部652が撓んで係止突部651は内周側に移動する。これにより、凸部41が係止突部651を内周側に押し上げながら、巻回方向D1に沿って移動する。このように外周側バンド部44はバンドループ部6に対して巻回方向D1へと移動できる。
他方、外周側バンド部44をバンドループ部6に対して巻回方向D1とは反対方向に移動させようとすると、凸部41が側面65bに当接する。側面65bの傾斜は急峻なので、凸部41から受ける力は内周側に向かいにくく、係止突部651が凸部41に係止される。これにより、外周側バンド部44の移動が阻害される。したがって、外周側バンド部44がバンドループ部6から抜けることを阻害できる。
図5に例示するように、周方向において複数(例えば2つ)の係止突部651が設けられてもよい。各係止突部651は外周側バンド部44の各凹部42に嵌る。つまり係止突部651のピッチは凹部42のピッチ(凸部41のピッチ)とほぼ等しい。
<作業手順>
次に、結束具10を電線90に取り付ける手順について述べる。図6から図8は、結束具10を用いて電線90を結束する様子の一例を示す図である。作業者は、図6に例示するように、電線90を外周側から囲むようにバンド部4を曲げつつ、バンド部4をその先端4aからヘッド部5(より具体的には貫通孔51)に通す。次に、バンド部4の先端4aをヘッド部5から遠ざけるようにバンド部4を引っ張る。これにより、図7に示すように内周側バンド部43が電線90に巻き付く。また図7の例示では、外周側バンド部44はヘッド部5からその接線方向に延在している。つまり、外周側バンド部44は電線90から離れて延在する。この状態では、外周側バンド部44は、車両に設けられる他の部材に干渉しやすい。
そこで作業者は、図8に示すように、外周側バンド部44の先端4aをバンドループ部6(より具体的には貫通孔62)に通す。これにより、外周側バンド部44の先端4aを電線90に近い位置で保持することができる。しかるに、この状態では、外周側バンド部44はヘッド部5およびバンドループ部6との間において外周側に膨らみ得る。このような膨らみはワイヤハーネスのサイズを増大させるので好ましくない。この場合、作業者はバンドループ部6を内周側バンド部43に対して巻回方向D1に沿って移動させることで、当該膨らみを解消する。これにより、図3に示すように、外周側バンド部44を内周側バンド部43に沿って延在させることができる。
以上のように、外周側バンド部44を電線90に近い位置で保持するので、外周側バンド部44が他の部材に干渉することを抑制できる。また外周側バンド部44を切断する必要性を低減できる。外周側バンド部44を切断しない場合には、次の事態を回避できる。即ち、電線90をハーネス図版に載置した状態で外周側バンド部44を切断する場合、その切断用の治具がハーネス図版に干渉することがある。これは作業性を低下させる。外周側バンド部44を切断しない場合には、このような事態が生じないので、作業性の低下を招かない。
<貫通孔61の開口>
上述の例では、一対の内周部632はバンド部4の幅方向において互いに離間している(図1および図4も参照)。また一対の内周部632はバンド部4の幅方向における両縁部と内周側から対面している。
バンドループ部6は、一対の内周部632の間の間隔を広げるように、弾性変形可能であってもよい。これによれば、一対の内周部632の間の間隔を広げつつ、バンドループ部6を所望の位置でバンド部4に取り付けることができる。これにより、バンド部4が貫通孔61を周方向(長手方向)に貫通することになる。
あるいは、バンド部4をその先端4a側からバンドループ部6に通してもよい。そしてバンドループ部6をバンド部4に対して基端4b側へと所望の位置まで移動させても構わない。
また貫通孔61は必ずしも内周側に開口している必要はなく、内周側に閉じていても構わない。つまり一対の内周部632が互いに連結していても構わない。この場合でも、バンド部4をバンドループ部6の貫通孔61に通すことができる。
<貫通孔61,62>
図5の例示では、貫通孔61,62は仕切り部633によって径方向に互いに分離されている。しかしながら、貫通孔61,62は径方向に連通していても構わない。つまり、仕切り部633が、バンド部4の幅方向において互いに離間する一対の仕切り部633によって構成されていてもよい。
<係止部65>
上述の例では、係止部65が設けられている。しかるに、係止部65は必須ではない。係止部65が設けられていなくても、バンドループ部6は外周側バンド部44を電線90に近い位置で保持できるからである。
しかしながら、係止部65が設けられていることにより、外周側バンド部44がバンドループ部6から抜けることを抑制できる。これにより、外周側バンド部44をより確実に保持することができる。
<留め具部>
また上述の例では、結束具10は留め具部1を備えているものの、留め具部1を備えていなくてもよい。上述の説明から明白なように、留め具部1は電線90に対する外周側バンド部44の保持には寄与しないからである。
第2の実施の形態.
第1の実施の形態では図3の状態において、バンドループ部6は巻回方向D1には移動しにくい。なぜなら、係止部65と凸部41との係止によって、バンドループ部6は外周側バンド部44に対する巻回方向D1への移動を阻害するからである。その一方で、バンドループ部6はその反対方向に移動可能である。例えば外周側バンド部44が外周側に膨らむこと(図8参照)で、バンドループ部6の当該移動が許容される。あるいは、バンドループ部6が外周側バンド部44に対して当該反対方向に移動する。後者の場合、図9に示すように、外周側バンド部44がバンドループ部6から突出する部分が長くなり、先端4aが電線90から離れることになる。
そこで第2の実施の形態では、バンドループ部6の巻回方向D1とは反対の方向における移動を阻害する。第2の実施の形態では、主に第1の実施の形態との相違点について述べる。第2の実施の形態にかかる結束具10の一例は図1から図3と同様である。ただしバンドループ部6の構造が相違する。図10および図11はバンドループ部6の構成の一例を概略的に示す図である。図10では、周方向に沿って見たバンドループ部6が示されている。図11は、図10のXI−XI断面を概略的に示している。なお図11では、バンド部4も示されている。
第2の実施の形態では、バンドループ部6は係止部64を更に備えている。係止部64は貫通孔61において内周側バンド部43の凸部41の少なくとも一つと係止する。係止部64は係止部65よりも内周側(外周部631に対して貫通孔62よりも遠い側)に位置する。なお第2の実施の形態では、貫通孔61は一対の内周部632、連結部(側面部634,635および仕切り部633)および係止部64によって形成される。
この係止部64は、バンドループ部6による巻回方向D1への移動を許容し、その反対方向の移動を凸部41との係止によって阻害する。つまり、バンドループ部6は内周側バンド部43に対して巻回方向D1へと移動できるものの、その反対方向の移動は阻害される。換言すれば、係止部64の内周側バンド部43に対する係止方向は、係止部65の外周側バンド部44に対する係止方向とは反対である。
ここでは一例として、凸部41および凹部42が内周側を向くように、バンド部4が曲げられる。よって係止部64はこの凸部41と係止すべく、内周部632に設けられている。係止部64は内周部632から外周側に突出する突部として形成される。また係止部64は径方向に揺動可能である。例えば図10においては、一対の内周部632はそれぞれ側面部634,635に固定されており、また一対の内周部632の間には間隙が形成されている。つまり一対の内周部632は、それぞれ側面部634,635側の固定端と、自由端とを含む片持ち梁構造を有している。よって内周部632はその自由端側において径方向に撓む。係止部64は自由端側において内周部632に設けられており、内周部632の撓みに伴って径方向において移動する。
図11を参照して、係止部64は側面64a,64bを備えている。側面64a,64bは係止部64の周方向における両端の側面である。側面64aは巻回方向D1において側面64bよりも上流側に位置している。つまり側面64aは側面64bに対して基端4b側に位置している。図11に示すように、側面64bの内周部632に対する傾斜は、側面64aの内周部632に対する傾斜よりも緩やかである。例えば側面64aは内周部632に対して略直交する。
バンドループ部6を内周側バンド部43に対して巻回方向D1へと移動させると、側面64bが凸部41に当接する。側面64bの傾斜は緩やかなので、この移動によって係止部64が凸部41から受ける力は内周側に向かいやすく、係止部64を内周側へと押すことができる。これにより、係止部64は内周側に移動し、係止部64と凸部41との係止が解除される。これにより、バンドループ部6は内周側バンド部43に対して巻回方向D1へと移動できる。
したがって第2の実施の形態でも、図8に示す外周側バンド部44の膨らみを、バンドループ部6を巻回方向D1へと移動させることで、解消することができる。このようにバンドループ部6を巻回方向D1へと移動させても、その移動方向はバンドループ部6と外周側バンド部44とが係止する方向である。よってかかる移動がバンドループ部6と外周側バンド部44とが係止する位置を変えることはない。
他方、巻回方向D1とは反対方向にバンドループ部6を内周側バンド部43に対して移動させると、側面64aが凸部41に当接する。側面64aの傾斜は急峻なので、凸部41から受ける力は内周側に向かいにくく、係止部64が凸部41に係止される。これにより、巻回方向D1とは反対方向のバンドループ部6の移動が阻害される。
したがって、図3に示す状態が図8または図9に示す状態に変わることを抑制できる。つまり、外周側バンド部44が外側に膨らんだり、あるいは、先端4aが電線90から離れることを抑制できる。
係止部64は図10に例示するように一対の内周部632の両方に設けられてもよい。あるいは、一対の内周部632の一方のみに係止部64が設けられても構わない。また図11に例示するように、複数(例えば2つ)の係止部64が長手方向に並んで設けられてもよい。各係止部64は内周側バンド部43の各凹部42に嵌る。つまり係止部64のピッチは凹部42のピッチ(凸部41のピッチ)とほぼ等しい。
<貫通孔61の開口>
図10の例示では、一対の内周部632は互いに離間している。貫通孔61は、この一対の内周部632と、連結部(側面部634,635および仕切り部633)と、係止部64とによって形成されて、一対の内周部632の間において内周側に開口している。またバンドループ部6は、一対の内周部632の間の間隔を広げるように弾性変形可能であってもよい。これによれば、第1の実施の形態と同様に、一対の内周部632の間の間隔を広げつつ、バンドループ部6を所望の位置でバンド部4に取り付けることができる。
第2の実施の形態では、バンドループ部6がバンド部4に取り付けられると、係止部64と凸部41との係止によって、バンドループ部6による基端4b側への移動が阻害される。つまりこの係止を解除しなければ、バンドループ部6を基端4b側に移動させることができない。したがって、バンドループ部6は基端4bに近い位置でバンド部4に取り付けられることが望ましい。つまり、予めバンドループ部6を基端4bに近い位置に取り付けることで、係止を解除することなく移動可能な範囲(バンドループ部6から先端4aまでの範囲)を広く設定するのである。これによれば、バンドループ部6の位置の調整を広い範囲で簡単に行うことができる。
その一方で、貫通孔61は内周側において閉じていても構わない。図12および図13はバンドループ部6の構成の一例を概略的に示す図である。図12では、周方向に沿って見たバンドループ部6が示されている。図13は、図12のXIII−XIII断面を概略的に示している。なお図13では、バンド部4も示されている。
図12の例示では図10と比較して、内周部632がその両端において側面部634,635に連結されており、貫通孔61が内周側にも閉じている。また図13の例示では、係止部64は係止部65と同様の構成を有している。ただし、その係止方向は互いに逆になる。
このようなバンドループ部6は、例えば次のようにバンド部4に取り付けることができる。例えば係止部64による係止を解除しながら、バンド部4をその先端4aから貫通孔61に通す。そして係止の解除を維持しつつ、バンドループ部6をバンド部4に対して所望の位置まで基端4b側に移動させる。これにより、バンドループ部6をバンド部4に取り付けることができる。
以上のように、貫通孔61は内周側に閉じていてもよいものの、バンドループ部6をバンド部4に取り付けることに鑑みれば、貫通孔61は内周側に開口していることが望ましい。なぜなら、上述のように、係止の解除を行うことなく一対の内周部632の間からバンドループ部6をバンド部4に取り付けることができるからである。
上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
4 バンド部
4a 先端
4b 基端
5 ヘッド部
6 バンドループ部
10 結束具
41 凸部
53,64,65 係止部
61,62 貫通孔
66 取付部
632 内周部
90 電線

Claims (7)

  1. 車両に搭載される電線に巻回される車載電線用の結束具であって、
    先端と基端とを有して帯状に形成されたバンド部と、
    前記基端に設けられ、前記バンド部を環状に保持するときに前記バンド部によって貫通されるヘッド部と、
    前記基端よりも前記先端に近い位置で前記バンド部に取り付けられる取付部、および、前記バンド部を環状に保持するときに前記バンド部のうちで前記ヘッド部を貫通する位置よりも前記先端に近い部分によって貫通される第1貫通孔を有するバンドループ部と
    を備える、車載電線用の結束具。
  2. 請求項1に記載の車載電線用の結束具であって、
    前記バンドループ部は、前記バンド部を環状に保持するときに、前記バンドループ部から抜ける方向の前記バンド部の第1移動を阻害する、車載電線用の結束具。
  3. 請求項2に記載の車載電線用の結束具であって、
    前記バンド部は、自身の長手方向に沿って設けられた複数の凸部を備え、
    前記バンドループ部は、前記バンド部を環状に保持するときに、前記第1貫通孔において前記複数の凸部の少なくとも一つと係止して、前記第1移動を阻害する第1係止部を更に有する、車載電線用の結束具。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車載電線用の結束具であって、
    前記取付部は、前記バンドループ部の、前記基端へ向かう第2移動を阻害する、車載電線用の結束具。
  5. 請求項4に記載の車載電線用の結束具であって、
    前記バンド部は、自身の長手方向に沿って設けられた複数の凸部を備え、
    前記取付部は、前記複数の凸部の少なくとも一つと係止して前記第2移動を阻害する第2係止部(66)を含む、車載電線用の結束具。
  6. 請求項4または請求項5に記載の車載電線用の結束具であって、
    前記取付部は、
    前記バンド部の幅方向における両縁部に対面して前記バンド部を保持する一対の内周部と、
    前記バンド部に対して前記一対の内周部とは反対側において、前記一対の内周部を連結する連結部と
    を更に含み、
    前記取付部は前記一対の内周部の間の間隔が広がるように弾性変形可能である、車載電線用の結束具。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車載電線用の結束具と、
    前記バンド部によって結束された電線と
    を備える、ワイヤハーネス。
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