JP5870702B2 - ハーネスクランプ - Google Patents

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Description

本発明は、固定相手部に対してワイヤーハーネスを固定する技術に関する。
自動車等に配索されるワイヤーハーネスは、所定の配索経路に敷設され、車体を構成する金属パネル等の所定の固定相手部に対して、電線の延在方向に沿って部分的に固定される。
特許文献1には、被結束物に巻き掛けられる帯状のベルト部と、ベルト部を先端部位から挿通して引き締めることでベルト部と係合し所望の引締状態として保持する保持部位を備えたバックル部とを有するベルトクランプが開示されている。また、バックル部は、車体パネルの所定箇所に形成された取付穴に抜け止め可能に保持された状態で差し込まれる取付部位を有している。そして、被結束物の外周に巻き掛けたベルト部を引き締めた状態で、取付部位を取付穴に差し込むことにより、被結束物を車体パネルに固定した状態に保持する。
特開2007−282352号公報
ところで、ワイヤーハーネスによっては、延在方向における複数箇所が金属パネルの所定の固定相手部に対して固定されることもある。すなわち、ワイヤーハーネスの延在方向における複数箇所にハーネスクランプが取り付けられ、各ハーネスクランプが各固定相手部に固定される。
一般的に、ハーネスクランプは、作業者によりワイヤーハーネスに対して手作業で取り付けられる。このため、ワイヤーハーネスに対するハーネスクランプの取り付け位置には、取り付け誤差が生じることもある。
しかしながら、特許文献1の技術によると、ワイヤーハーネスのうちの延在方向複数箇所にそれぞれハーネスクランプ(ベルトクランプ)が取り付けられた状態では、ワイヤーハーネスに対して延在方向にハーネスクランプをずらすことは困難である。このため、1つのハーネスクランプを所定の固定相手部に固定すると、他のハーネスクランプが上記取り付け誤差により対応する固定相手部に固定できない恐れがある。すなわち、複数の固定相手部同士の間隔に対するハーネスクランプ同士の間隔が相対的にずれてしまう恐れがある。特に、配索経路に沿った形態に維持されたワイヤーハーネスにおいては、撓ませて余長を吸収させることが困難であるため、その影響は顕著である。
そこで、本発明は、ワイヤーハーネスに対して取り付けられた状態で延在方向の位置調節を可能にすると共に、固定相手部に対して固定された状態でワイヤーハーネスを位置決めすることを目的とする。
第1の態様は、ワイヤーハーネスを固定用孔部が形成された固定相手部に対して固定するハーネスクランプであって、前記固定用孔部の開口縁部に対して前記固定用孔部の貫通方向に沿った装着方向後方から対向する押え部を有する本体部と、前記押え部の前記装着方向後方で前記ワイヤーハーネスに巻き掛け可能で、少なくとも一方の端部が前記押え部に対して自由端とされ、自由端とされた少なくとも一方の端部に前記固定用孔部の開口縁部に対して前記装着方向前方から係止可能な係止部を有しているベルト部とを備え、前記押え部は、前記装着方向に沿って貫通し、前記ベルト部の自由端とされた少なくとも一方の端部を挿通可能なベルト挿通孔部を少なくとも1つ有し、前記ベルト部は、前記ベルト挿通孔部に挿通された状態で、前記係止部が前記固定用孔部の開口縁部に係止していない非係止形態から、前記係止部が前記固定用孔部の開口縁部に係止した係止形態に縮径変形可能であり、前記ベルト部は、前記ワイヤーハーネスの外部形状に沿った形状に形成され前記ワイヤーハーネスに巻き掛けられる巻掛部を含み、前記非係止形態では、前記係止部が前記ベルト挿通孔部の開口縁部に係止した状態で、前記巻掛部と前記ワイヤーハーネスの外周面との間に前記ベルト部が前記ワイヤーハーネスの延在方向に沿って移動することを可能にする隙間が形成されており、前記係止形態では、前記ベルト部の位置が前記ワイヤーハーネスの延在方向において固定されるように前記巻掛部が前記ワイヤーハーネスの外周面に接する。
第2の態様は、第1の態様に係るハーネスクランプであって、前記ベルト部は、両端部にそれぞれ係止部を有し、前記本体部とは別体に形成されている。
第3の態様は、第2の態様に係るハーネスクランプであって、前記ベルト部は、前記巻掛部と、前記巻掛部の両端部から並列状に間隔をあけて延出する一対の直線部とを有する形状に形成され、前記係止部は、前記一対の直線部の各先端部に形成されている。

第4の態様は、第3の態様に係るハーネスクランプであって、前記一対の直線部の外面同士の間隔は、前記固定用孔部の開口縁部のうちの対向部分の間隔より大きく設定されている。
第5の態様は、第1〜第4のいずれか一態様に係るハーネスクランプであって、前記本体部は、前記押え部から前記装着方向前方に突出し、前記固定用孔部に挿入される挿入部をさらに有している。
第1の態様に係るハーネスクランプによると、押え部は、装着方向に沿って貫通し、ベルト部の自由端とされた少なくとも一方の端部を挿通可能なベルト挿通孔部を少なくとも1つ有し、ベルト部は、ベルト挿通孔部に挿通された状態で、係止部が固定用孔部の開口縁部に係止していない非係止状態から、係止部が固定用孔部の開口縁部に係止した係止状態に縮径変形可能である。このため、ベルト部をワイヤーハーネスに巻き掛けると共にベルト挿通孔部に挿通した状態のうち、係止部が固定用孔部の開口縁部に係止していない非係止状態では、ワイヤーハーネスに対して延在方向に移動可能である。また、非係止状態から、係止部が固定用孔部の開口縁部に係止した係止状態に縮径変形することにより、ワイヤーハーネスを位置決めして固定相手部に固定することができる。これにより、ワイヤーハーネスに対して取り付けられた状態で延在方向の位置調節を可能にすると共に、固定相手部に対して固定された状態でワイヤーハーネスを位置決めすることができる。
第2の態様に係るハーネスクランプによると、ベルト部が、両端部にそれぞれ係止部を有し、本体部とは別体に形成されているため、構造が簡単であり、成型用金型を簡単な構造にすることができる。そして、本体部を汎用品として、固定対象となるワイヤーハーネスのサイズに応じてベルト部を用意することにより、複数サイズのワイヤーハーネスに適用することができる。
第3の態様に係るハーネスクランプによると、ベルト部が、ワイヤーハーネスに巻き掛けられる巻掛部と、巻掛部の両端部から並列状に間隔をあけて延出する一対の直線部とを有する形状に形成されている。そして、巻掛部が、ワイヤーハーネスの外部形状に沿った形状に形成されているため、ワイヤーハーネスの位置決め精度を向上させることが可能であると共に、ベルト部をワイヤーハーネスに巻き掛ける作業の作業性を向上させることができる。
第4の態様に係るハーネスクランプによると、一対の直線部の外面同士の間隔が、固定用孔部の開口縁部のうちの対向部分の間隔より大きく設定されているため、係止部を固定用孔部の開口縁部に対してより確実に係止させることができる。
第5の態様に係るハーネスクランプによると、本体部が、押え部から装着方向前方に突出して固定用孔部に挿入される挿入部を有しているため、ベルト部が前記非係止形態にある状態で挿入部が固定用孔部に挿入されることにより、固定相手部に対する予備的な位置決めをすることができる。
本体部とベルト部が分離されたハーネスクランプを示す正面図である。 本体部の底面図である。 本体部とベルト部が組み合わされたハーネスクランプを示す正面図である。 固定相手部に固定されたハーネスクランプを示す正面図である。 ハーネスクランプの取り付け作業を示す図である。 ハーネスクランプと別のクランプ部材との関係を示す図である。 複数のハーネスクランプを用いた例を示す図である。
以下、実施形態に係るハーネスクランプ10について説明する(図4参照)。ハーネスクランプ10は、ワイヤーハーネス1を固定用孔部92が形成された固定相手部90に対して固定するための部材である。
<ワイヤーハーネス及び固定相手部について>
説明の便宜上、ハーネスクランプ10の適用対象であるワイヤーハーネス1及び固定相手部90について説明しておく。
ワイヤーハーネス1は、車両又は電気機器等(ここでは車両の例で説明する)に配索されるワイヤーハーネスであり、少なくとも1本の電線を有する線材である。ここで対象とするワイヤーハーネス1には、1本の電線で構成されたもの、複数本の電線がテープ巻き等により結束されたもの、電線束にコルゲートチューブ等の外装部材が装着されたもの等が含まれる。
このワイヤーハーネス1は、配索経路に沿って車両に配索される。この際、ワイヤーハーネス1は、延在方向において部分的に車両各部(固定相手部90)に対して固定される。固定相手部90は、例えば車両の車体を構成する金属パネルの各部であり、厚さ方向に貫通する固定用孔部92が形成されている。ここでは、固定用孔部92は、略楕円孔状に形成されているものとする。
<ハーネスクランプの構造>
ハーネスクランプ10は、挿入部22と押え部32とを有する本体部20と、係止部62を有するベルト部50とを備えている(図1参照)。ここでは、本体部20とベルト部50とは、別体に形成されている。このハーネスクランプ10は、本体部20及びベルト部50を、別々に合成樹脂材料を射出成型等して成形し、組み合わせることにより構成される。
概略的には、ハーネスクランプ10は、ベルト部50をワイヤーハーネス1に巻き掛け、押え部32を固定用孔部92の開口縁部に対向させる態様で挿入部22を固定用孔部92に挿入すると共に、係止部62を固定用孔部92の開口縁部に係止させることにより、ワイヤーハーネス1を固定相手部90に位置決めする。このハーネスクランプ10は、固定用孔部92の貫通方向に沿って固定相手部90に対して装着される。ここでは、固定用孔部92の貫通方向に沿った一方の向きを装着方向Sと称し、この装着方向Sを基準としてハーネスクランプ10の構成を説明していく。
挿入部22は、固定用孔部92に対して装着方向Sに沿って挿入されて、固定用孔部92に対する予備的な位置決めをする部分である(図1、図2参照)。この挿入部22は、柱状(ここでは角柱状)に形成されている。挿入部22の外周形状は、固定用孔部92より小さく設定されている。
押え部32は、固定用孔部92の開口縁部に対して装着方向S後方から対向する部分である(図2、図4参照)。この押え部32は、挿入部22の装着方向S後端部から外周側に張り出す形状に形成されている。換言すると、押え部32から装着方向S前方に突出する形状に挿入部22が形成されている。また、押え部32は、固定用孔部92より大きく(ここでは、固定用孔部92を覆うことが可能な程度に大きく)形成されている。ここでは、押え部32は、固定用孔部92の形状に対応して、略楕円形状に形成されている。
また、押え部32は、板状の内周部分34と、内周部分34から外周側且つ装着方向S前方に向けて張り出す外周部分36とを有する形状に形成されている。外周部分36は、装着方向S後方に向けて弾性変形可能な皿バネ状に形成されている。より具体的には、先端部(外周部)ほど薄肉に形成されている。そして、押え部32は、固定用孔部92の開口縁部に対して押し付けられた状態で、外周部分36(特に先端部)が装着方向S後方に弾性変形し、前記開口縁部を装着方向S前方に付勢した状態となる。
また、押え部32は、後述するベルト部50を挿通可能なベルト挿通孔部38を有している。ベルト挿通孔部38は、装着方向Sに沿って貫通する孔状に形成されている。ここでは、ベルト挿通孔部38は、矩形孔状を成している。また、ここでは、ベルト挿通孔部38は、押え部32の長軸方向において、内周部分34のうちの挿入部22の両側方に形成されている。また、一対のベルト挿通孔部38は、押え部32の長軸方向における外周側の内周面が、固定用孔部92の内周面のうちの長軸方向において対向する部分より大きい間隔となるように形成されているとよい。
ベルト部50は、挿入部22及び押え部32に対してワイヤーハーネス1を位置決めする部分である。ここでは、ベルト部50は、本体部20と別体に形成されている。
ベルト部50は、押え部32の装着方向S後方でワイヤーハーネスに巻き掛け可能に形成されている。このベルト部50は、全体として帯状に形成され、主として厚さ方向に弾性変形可能である。すなわち、ベルト部50は、ワイヤーハーネス1に巻き掛けられた形態及び巻き掛けられないで拡げられた形態等に変形可能である。
ここでは、ベルト部50は、巻掛部52と、巻掛部52の両端部から延出する一対の直線部54と、係止部62とを有する。
巻掛部52は、ワイヤーハーネス1に巻き掛けられる部分である。この巻掛部52は、ワイヤーハーネス1の外部形状に沿った形状に形成されている。ここでは、巻掛部52は、円に沿って湾曲したC字形状に形成されている。もっとも、巻掛部52は、ワイヤーハーネス1の外部形状に沿った形状に形成されていればよく、断面視略矩形状のワイヤーハーネスを適用対象である場合には矩形に沿った形状に形成されていてもよい。
一対の直線部54は、巻掛部52の両端部から外周側に向けて並列状に間隔をあけて延出する部分である(図1参照)。そして、一対の直線部54は、ベルト部50の端部を成している。この一対の直線部54は、押え部32のベルト挿通孔部38に挿通される部分である。
係止部62は、固定用孔部92の開口縁部に対して装着方向S前方から係止可能に形成された部分である(図1、図4参照)。この係止部62は、ベルト部50の両端部、すなわち一対の直線部54の各先端部に形成されている。この係止部62は、直線部54の厚さ方向一方側に突出する形状に形成されている。より具体的には、各係止部62は、並んだ一対の直線部54が対向する方向において、互いに離間する向きに突出している。また、係止部62は、直線部54の先端部から徐々に突出寸法が大きくなる形状に形成されている。そして、この係止部62は、直線部54の基端側(巻掛部52側)に向かう係止面を有している。
また、係止部62は、一対の直線部54の一部がベルト挿通孔部38に挿通された状態で、固定用孔部92の開口縁部のうちの中心を挟んだ対向部分(ここでは、長軸に沿った方向において対向する部分)に対して係止可能である。これにより、ハーネスクランプ10が固定相手部90に対して挿入部22の中心軸周りに回転することを抑制できる。
また、一対の直線部54の外面同士の間隔は、固定用孔部92の開口縁部のうちの係止部62の係止対象となる対向部分の間隔より大きく設定されている(図3参照)。また、一対の直線部54の外面同士の間隔は、一対のベルト挿通孔部38のうち、押え部32の長軸方向における外周側の部分同士の間隔と同じかそれより大きく設定されている。すなわち、係止部62は、ベルト部50の弾性による元の形状に復帰しようとする力によって、より確実に固定用孔部92の開口縁部及び各ベルト挿通孔部38の開口縁部に対して装着方向S前方から対向する。
そして、ベルト部50は、両端部がそれぞれベルト挿通孔部38に挿通された状態で、係止部62が固定用孔部92の開口縁部に係止していない非係止形態(図3参照)から、係止部62が固定用孔部92の開口縁部に係止した係止形態(図4参照)に縮径変形可能である。これにより、ベルト部50が巻き掛けられたワイヤーハーネス1を、巻掛部52内でがたつきを抑制し、挿入部22及び押え部32に対して位置決めすることができる。
<ワイヤーハーネスの固定方法>
次に、上記ハーネスクランプ10によるワイヤーハーネス1の固定相手部90に対する固定方法を説明する。
まず、ベルト部50をワイヤーハーネス1の外周部に対して巻き掛ける(図1参照)。より具体的には、一対の直線部54を離間させるようにしてベルト部50を開き、巻掛部52の内側にワイヤーハーネス1を配設する。ベルト部50を開く力を解除すると、ベルト部50は自身の弾性力によって元の形態に復帰する。すなわち、巻掛部52は、ワイヤーハーネス1の外周部に沿った形状となる。この際には、ベルト部50は、本体部20とは分離された状態である。
この状態で、ベルト部50を本体部20に取り付ける(図3参照)。より具体的には、ベルト部50の両端部を、ベルト挿通孔部38に対して、装着方向S前方に向けて挿通する。この際、係止部62の先端側の傾斜面がベルト挿通孔部38の内周面に当接し、ベルト部50は、一対の直線部54が互いに近接する向きに弾性変形する。そして、係止部62がベルト挿通孔部38を越えたところで、ベルト部50が弾性復帰する力により、各係止部62が押え部32の外周側に移動し、その係止面が各ベルト挿通孔部38の開口縁部に対して装着方向S前方から対向する。また、ベルト挿通孔部38の内側には、直線部54のうちの係止部62より装着方向S後方側の部位が配設される。ここで、直線部54は、ベルト部50が弾性復帰しようとする力により、ベルト挿通孔部38の内周面のうち、押え部32の長軸方向における外周側の部分に押し付けられた状態となっている。これにより、本体部20とベルト部50とが組み立てられ、ワイヤーハーネス1に取り付けられたハーネスクランプ10が得られる。なお、係止部62の係止面が押え部32の内周部分34に当接した状態では、装着方向Sにおいて押え部32と巻掛部52との間に間隔があけられている。すなわち、押え部32の装着方向S後方に一対の直線部54が部分的に延出している。
この状態では、ベルト部50がワイヤーハーネス1に対して延在方向にずれることが可能な非係止形態にあり、ハーネスクランプ10の位置調節が可能である。
最後に、ハーネスクランプ10を固定相手部90に対して固定する(図4参照)。この際、ハーネスクランプ10をワイヤーハーネス1に対して延在方向に移動させて、固定相手部90の固定用孔部92に対向する位置に位置調節する(図5参照)。ここで、ワイヤーハーネス1のうちの他の部位がハーネスクランプ10とは別のクランプ部材80によって固定される場合、別のクランプ部材80を対応する固定相手部に対して固定してから、ハーネスクランプ10を固定相手部90に固定するとよい(図6参照)。すなわち、ワイヤーハーネス1のうちの既に固定された部位を基準として、ハーネスクランプ10を位置調節して固定する。
そして、挿入部22を固定用孔部92に挿入する。これにより、ハーネスクランプ10が固定相手部90に対して予備的に位置決めされる。
次に、ベルト部50を装着方向S前方に移動させて係止部62を固定用孔部92の開口縁部に対して装着方向S前方から係止させる。より具体的には、一対の直線部54を固定用孔部92に挿通させる。この際、係止部62の先端側の傾斜面が固定用孔部92の内周面に当接し、ベルト部50は一対の直線部54が互いに近接する向きに弾性変形する。そして、係止部62が固定用孔部92を越えたところで、ベルト部50が弾性復帰する力により、各係止部62が固定用孔部92の外周側に移動し、その係止面が固定用孔部92の開口縁部に対して装着方向S前方から対向する。
これと共に、押え部32が、固定用孔部92の開口縁部に対して装着方向S後方から押し付けられる。これにより、押え部32の外周部分36が、装着方向S後方に弾性変形され、固定用孔部92の開口縁部を装着方向S前方に付勢した状態になる。この状態で、押え部32の装着方向S後端面の一部(ベルト挿通孔部38の側部)は、ベルト部50の巻掛部52に当接した状態となり、巻掛部52に対して装着方向S後方へ移動規制される。
これにより、係止部62と押え部32とで固定用孔部92の開口縁部を挟んだ状態となり、ハーネスクランプ10は、固定相手部90に対して固定用孔部92の貫通方向において位置決めされる。
また、固定用孔部92の内側には、直線部54のうちの係止部62より装着方向S後方側の部位が配設される。ここで、直線部54は、ベルト部50が弾性復帰しようとする力により、固定用孔部92の内周面に押し付けられた状態となっている。これにより、ハーネスクランプ10は、固定相手部90に対して固定用孔部92の貫通方向に直交する方向において位置決めされる。
また、ベルト部50は、一対の直線部54が固定用孔部92内に配設されて、弾性変形前の状態より近接した状態に維持されることにより、巻掛部52が縮径され、ワイヤーハーネス1を本体部20に対して位置決めした係止形態となる。ここで、ワイヤーハーネス1が位置決めされた状態とは、巻掛部52がワイヤーハーネス1を締め付けた状態に限らず、がたつきを抑制して保持できる状態であればよい。つまり、ワイヤーハーネス1に対して延在方向にずれることが可能な状態も、ワイヤーハーネス1が位置決めされた状態に含まれるものとする。
上記のように、個々のハーネスクランプ10が、固定相手部90に対して固定された状態でワイヤーハーネス1に対して延在方向にずれ得る場合でも、ワイヤーハーネス1のうちの交差する方向に沿った各部位を各ハーネスクランプ10によって固定することにより、ワイヤーハーネス1の位置ずれは抑制される(図7参照)。特に、配索形態に経路維持されたワイヤーハーネス1であれば、その効果は顕著である。
以上のようにして、ハーネスクランプ10により、ワイヤーハーネス1を所定の固定相手部90に対して固定することができる。
上記実施形態に係るハーネスクランプ10によると、ベルト部50をワイヤーハーネス1に巻き掛けると共にベルト挿通孔部38に挿通した状態のうち、係止部62が固定用孔部92の開口縁部に係止していない非係止状態では、ワイヤーハーネス1に対して延在方向に移動可能である。また、非係止状態から、係止部62が固定用孔部92の開口縁部に係止した係止状態に縮径変形することにより、ワイヤーハーネス1を位置決めして固定相手部90に対して固定することができる。これにより、ワイヤーハーネス1に対して取り付けられた状態で延在方向の位置調節を可能にすると共に、固定相手部90に対して固定された状態でワイヤーハーネス1を位置決めすることができる。
また、ベルト部50が、両端部にそれぞれ係止部62を有し、挿入部22及び押え部32とは別体に形成されている構成によると、構造が簡単であり、成型用金型を簡単な構造にすることができる。そして、本体部20を汎用品として、固定対象となるワイヤーハーネス1のサイズに応じてベルト部50を用意することにより、複数サイズのワイヤーハーネス1に容易に適用することができる。
また、ベルト部50が、ワイヤーハーネス1に巻き掛けられる巻掛部52と、巻掛部52の両端部から並列状に間隔をあけて延出する一対の直線部54とを有する形状に形成されている。そして、巻掛部52が、ワイヤーハーネス1の外部形状に沿った形状に形成されている。この構成によると、ワイヤーハーネス1の位置決め精度を向上させることが可能であると共に、ベルト部50をワイヤーハーネス1に巻き掛ける作業の作業性を向上させることができる。
また、一対の直線部54の外面同士の間隔が、固定用孔部92の開口縁部のうちの対向部分の間隔より大きく設定されているため、係止部62を固定用孔部92の開口縁部に対してより確実に係止させることができる。
また、本体部20が、押え部32から装着方向S前方に突出して固定用孔部92に挿入される挿入部22を有している構成によると、ベルト部50が非係止形態にある状態で挿入部22が固定用孔部92に挿入されることにより、固定相手部90に対する予備的な位置決めをすることができる。
もっとも、ハーネスクランプ10は、上記構成に限られるものではない。
挿入部22にベルト部50の係止部62とは別の第2の係止部が設けられてもよい。例えば、第2の係止部は、挿入部22の先端部から外周側(押え部32の短軸方向外周側)且つ装着方向S後方に向けて張り出す形状に形成され、装着方向S後端部に係止面を有する形状に形成されるとよい。これにより、ハーネスクランプの固定性能を向上させることができる。
また、ベルト部50は、ワイヤーハーネス1の外部形状に沿った巻掛部52を有する形状に限らず、ワイヤーハーネス1の外部形状に沿った形状に変形可能であればよい。例えば、ベルト部50は、直線状に形成され、その両端部に係止部62を有する構成であってもよい。もっとも、ワイヤーハーネス1に対する巻き掛け作業性及び係止部62の係止性能の観点から言うと、巻掛部52と一対の直線部54とを有する形状であることが好ましい。
また、ハーネスクランプ10について、本体部20とベルト部50とが別体である例で説明してきたが、本体部20とベルト部50とは一体に形成されていてもよい。ベルト部は、少なくとも一方の端部が押え部32に対して自由端とされ、自由端とされた少なくとも一方の端部に係止部62を有していればよい。すなわち、ベルト部の他方の端部は、押え部の装着方向S後端部に連結されている。また、この場合、押え部は、ベルト部の自由端とされた少なくとも一方の端部を挿通可能なベルト挿通孔部を少なくとも1つ有していればよい。
また、本体部20が挿入部22を有している例で説明してきたが、挿入部22が省略されてもよい。すなわち、挿入部22は、固定相手部90に対する予備的な位置決めを行うための部分であり、省略されても一対の係止部62が固定用孔部92の開口縁部に係止することにより、ハーネスクランプ10の位置決めは成される。
以上のように、ハーネスクランプ10は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。また、上述した各種変形例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 ワイヤーハーネス
10 ハーネスクランプ
22 挿入部
32 押え部
38 ベルト挿通孔部
50 ベルト部
52 巻掛部
54 直線部
62 係止部
90 固定相手部
92 固定用孔部
S 装着方向

Claims (5)

  1. ワイヤーハーネスを固定用孔部が形成された固定相手部に対して固定するハーネスクランプであって、
    前記固定用孔部の開口縁部に対して前記固定用孔部の貫通方向に沿った装着方向後方から対向する押え部を有する本体部と、
    前記押え部の前記装着方向後方で前記ワイヤーハーネスに巻き掛け可能で、少なくとも一方の端部が前記押え部に対して自由端とされ、自由端とされた少なくとも一方の端部に前記固定用孔部の開口縁部に対して前記装着方向前方から係止可能な係止部を有しているベルト部と、
    を備え、
    前記押え部は、前記装着方向に沿って貫通し、前記ベルト部の自由端とされた少なくとも一方の端部を挿通可能なベルト挿通孔部を少なくとも1つ有し、
    前記ベルト部は、前記ベルト挿通孔部に挿通された状態で、前記係止部が前記固定用孔部の開口縁部に係止していない非係止形態から、前記係止部が前記固定用孔部の開口縁部に係止した係止形態に縮径変形可能であり、
    前記ベルト部は、前記ワイヤーハーネスの外部形状に沿った形状に形成され前記ワイヤーハーネスに巻き掛けられる巻掛部を含み、
    前記非係止形態では、前記係止部が前記ベルト挿通孔部の開口縁部に係止した状態で、前記巻掛部と前記ワイヤーハーネスの外周面との間に前記ベルト部が前記ワイヤーハーネスの延在方向に沿って移動することを可能にする隙間が形成されており、
    前記係止形態では、前記ベルト部の位置が前記ワイヤーハーネスの延在方向において固定されるように前記巻掛部が前記ワイヤーハーネスの外周面に接する、ハーネスクランプ。
  2. 請求項1に記載のハーネスクランプであって、
    前記ベルト部は、両端部にそれぞれ係止部を有し、前記本体部とは別体に形成されている、ハーネスクランプ。
  3. 請求項2に記載のハーネスクランプであって、
    前記ベルト部は、前記巻掛部と、前記巻掛部の両端部から並列状に間隔をあけて延出する一対の直線部とを有する形状に形成され
    記係止部は、前記一対の直線部の各先端部に形成されている、ハーネスクランプ。
  4. 請求項3に記載のハーネスクランプであって、
    前記一対の直線部の外面同士の間隔は、前記固定用孔部の開口縁部のうちの対向部分の間隔より大きく設定されている、ハーネスクランプ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のハーネスクランプであって、
    前記本体部は、前記押え部から前記装着方向前方に突出し、前記固定用孔部に挿入される挿入部をさらに有している、ハーネスクランプ。
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