JP2017118743A - グロメットおよび配線モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】グロメットがパネルを保持する保持力の低下を抑制する。
【解決手段】グロメット20は、筒部22と、筒部22の少なくとも一部の外周面を、隙間30を空けて取り囲むパネル取付部50と、パネル取付部50の一部と筒部22の一部とを連結する連結部70と、を備える。パネル取付部50の外周面に係止凹部40が設けられ、隙間30は、パネル取付部50の内周面の一端と筒部22とに挟まれた開口31を有し、連結部70は、パネル取付部50の他端側に設けられ、係止凹部40は、連結部70と開口31との間に設けられている。筒部22は、その外周面に突出部23を含み、配線部18が引っ張られることによって突出部23が連結部70側への変位を行うように筒部22が変形可能である。突出部23は、筒部22の変形によって当該内周面に当接しつつ連結部70側に変位するとともに、変位するにつれて当該内周面の一端の径を拡げるように設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、パネルの貫通孔に挿通されるワイヤーハーネスを保護するためのグロメットに関する。
このようなグロメットとして、特許文献1には、ワイヤーハーネス挿通部(「筒部」)と、ワイヤーハーネス挿通部から径方向外側に突出するように弾性材料によって形成された環状の環状張出部(「パネル取付部」)とを備えるグロメットが開示されている。環状張出部の外周部には、パネルの貫通孔に係止する環状の係止凹部が形成されている。係止凹部に対してワイヤーハーネス挿通部の軸方向一方側に受側環状部が形成されると共に、他方側に挿入側環状部が形成されている。
このグロメットでは、ワイヤーハーネスがワイヤーハーネス挿通部の内部に挿通された状態で、ワイヤーハーネス挿通部のうちスリットが形成された部分の近傍に粘着テープが巻回されることで、ワイヤーハーネス挿通部にワイヤーハーネスが固定される。ワイヤーハーネスが固定されたグロメットを、作業者がパネルの貫通孔に挿入することによって、貫通孔の内周縁部に係止凹部が係止し、グロメットが貫通孔に取り付けられる。これにより、貫通孔に挿通されるワイヤーハーネスが保護される。ワイヤーハーネスとパネルの貫通孔との間にグロメットが配設されることで、ワイヤーハーネスと貫通孔との隙間を通って水又は埃が移動すること等の防止も図られる。
特開2013−258801号公報
図7、図8には、比較技術に係るグロメット200が示されている。グロメット200も特許文献1のグロメットと同様に、ワイヤーハーネス18を挿通する筒部220と、筒部220から径方向外側に突出するように形成された環状のパネル取付部500とを備えており、パネル取付部500の外周部にはパネル10に形成された貫通孔12の内周縁部に係止する環状の係止凹部400が形成されている。筒部220の軸方向における一端側には、挿通されたワイヤーハーネス18を固定するための2つの突片が軸方向に突設されている。ワイヤーハーネス18の外周に2つの突片が接している状態で、突片の先端の近傍部分において、ワイヤーハーネス18および突片の上から粘着テープTが巻き付けられることによってワイヤーハーネス18がグロメット200に固定される。
特許文献1のグロメットと、比較技術に係るグロメット200との何れにおいても、パネル取付部の軸方向における全体が、ワイヤーハーネスを挿通する筒部の外周面と一体化している。このため、ワイヤーハーネスを保持したこれらのグロメットがパネルの貫通孔に取り付けられた状態でワイヤーハーネスが矢印Y100(図8参照)の方向に引っ張られると、筒部の変形に伴ってパネル取付部は矢印Y200(図8参照)の方向に引っ張られる。これにより、パネル取付部が縮径して環状の係止凹部も縮径し、係止凹部がパネルの貫通孔の内周面を押圧する力が低下する。このように、特許文献1および比較技術に係るグロメットの何れにおいても、ワイヤーハーネスが引っ張られることによってグロメットがパネルを保持する保持力が低下するといった問題がある。
本発明は、こうした問題を解決するためになされたもので、ワイヤーハーネス(「配線部」)が引っ張られた場合においても、グロメットがパネルを保持する保持力の低下を抑制できる技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、第1の態様に係るグロメットは、少なくとも1本の電線を含む配線部に外装された状態で、パネルに装着されるグロメットであって、前記配線部を挿通して保持可能な筒部と、前記筒部の外周面のうち軸方向における少なくとも一部の外周面との間に隙間を空けて当該少なくとも一部の外周面を取り囲み、前記パネルに形成された貫通孔に取付可能な筒状のパネル取付部と、前記軸方向における前記パネル取付部の一部と、前記軸方向における前記筒部の一部とを連結する連結部と、を備え、前記パネル取付部の外周面には、前記貫通孔の内周縁部に係止可能な環状の係止凹部が設けられ、前記隙間は、前記軸方向における前記パネル取付部の内周面の一端と前記筒部の外周面とに挟まれた開口を有し、前記連結部は、前記開口に対して前記軸方向における前記パネル取付部の他端側に設けられており、前記係止凹部は、前記軸方向において、前記連結部と前記開口との間に設けられ、前記筒部は、その外周面から突出して前記隙間の前記開口に対向する突出部を含むとともに、前記貫通孔の内周面に前記係止凹部が係止した状態で当該筒部に保持された前記配線部が前記開口側から前記連結部側に向かう方向に引っ張られることによって前記突出部が前記連結部側への変位を行うように前記筒部が変形可能であり、前記突出部は、前記筒部の前記変形によって前記パネル取付部の内周面に当接しつつ前記隙間において前記連結部側に変位するとともに、前記連結部側に変位するにつれて前記パネル取付部の内周面の前記一端の径を拡げるように設けられている。
第2の態様に係るグロメットは、第1の態様に係るグロメットであって、前記突出部は、前記パネル取付部の内周面の前記一端に当接するための当接面を備えており、前記当接面は、前記連結部側に向かって前記筒部の中心軸との距離が短くなるように当該中心軸に対して傾斜している。
第3の態様に係るグロメットは、第1の態様に係るグロメットであって、前記パネル取付部の内周面は、前記連結部側に向かって前記筒部の中心軸との距離が短くなるように当該中心軸に対して傾斜して設けられており、前記突出部の前記連結部側の部分は、前記筒部の径方向において、前記開口よりも小さい幅に形成され、前記突出部は、前記筒部の前記変形によって前記連結部側に変位するにつれて、前記パネル取付部の内周面との当接箇所が当該内周面に沿って前記連結部側に移動するように設けられている。
第4の態様に係るグロメットは、第1から第3の何れか1つの態様に係るグロメットであって、前記配線部が前記開口側から前記連結部側に向かう方向に引っ張られていない状態において、前記突出部が、前記隙間の外部に位置するように前記筒部の外周面に設けられている。
第5の態様に係る配線モジュールは、第1から第4の何れか1つの態様に係るグロメットと、前記グロメットに挿通されて保持された前記配線部と、を備える。
第1の態様に係る発明によれば、配線部が引っ張られて筒部が変形することにより、突出部は、パネル取付部の内周面に当接しつつ、パネル取付部の内周面の一端と筒部の外周面とに挟まれた開口を有する隙間において連結部側に変位する。そして、突出部は、連結部側に変位するにつれてパネル取付部の内周面の一端の径を拡げる。従って、隙間の開口と、連結部との間に設けられた係止凹部が、パネルの貫通孔の内周面を押圧する力が増加する。これにより、配線部が引っ張られた場合においても、グロメットがパネルを保持する保持力の低下を抑制できる。
第2の態様に係る発明によれば、突出部が隙間において連結部側に変位するにつれて、パネル取付部の内周面の一端が突出部の当接面に当接しつつ、傾斜した当接面に沿って筒部の径方向外側に移動するので、内周面の一端の径が拡がる。従って、パネル取付部の内周面が中心軸と平行に形成されている場合でも、グロメットがパネルを保持する保持力の低下を抑制できる。
第3の態様に係る発明によれば、突出部は、筒部の変形によって連結部側に変位するにつれて、傾斜したパネル取付部の内周面との当接箇所が当該内周面に沿って連結部側に移動する。従って、突出部の突出幅を小さくしても、パネル取付部の内周面の一端の径を拡げて、グロメットがパネルを保持する保持力の低下を抑制できる。
第4の態様に係る発明によれば、グロメットは、配線部が開口側から連結部側に向かう方向に引っ張られていない状態において、突出部が、隙間の外部に位置するように筒部の外周面に設けられている。従って、パネル取付部の内周面の一端の径は拡げられず、係止凹部が、パネルの貫通孔の内周面を押圧する力が増加しないので、係止凹部の係止を解除してグロメットをパネルから取り外し易くなる。
第5の態様に係る発明によれば、グロメットに挿通されて保持された配線部が引っ張られた場合でも、グロメットがパネルを保持する保持力の低下を抑制できるので、パネルの貫通孔から外れにくい配線モジュールを提供できる。
実施形態に係るグロメットの一例を示す斜視図である。 図1のグロメットのA1−A1切断線における断面斜視図である。 図2のグロメットを備える配線モジュールをパネルに取り付けた状態を示す正面断面図である。 図3のグロメットのパネル取付部の近傍を拡大した図である。 ワイヤーハーネスが引っ張られた状態における図3のグロメットのパネル取付部の近傍を拡大した図である。 他の実施形態に係るグロメットのパネル取付部の近傍を拡大した正面断面図である。 比較技術に係るグロメットを示す斜視図である。 図7のグロメットのA2−A2切断線における正面断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図面では同様な構成および機能を有する部分に同じ符号が付され、下記説明では重複説明が省略される。
<1.実施形態1について>
以下、実施形態1に係るグロメット20、配線モジュール1について説明する(図1〜図5参照)。配線モジュール1は、グロメット20と、配線部としてのワイヤーハーネス18とを備える(図3参照)。ワイヤーハーネス18は、グロメット20に挿通された状態で、例えば、筒部22と一緒に粘着テープTを巻き付けられることなどによってグロメット20に保持される。
ワイヤーハーネス18は、複数の電線(図示省略)が束ねられることによって構成されている。ワイヤーハーネス18の各電線の端部には、コネクタ(図省略)が接続されている。ワイヤーハーネス18を含む配線モジュール1が車両に組込まれた状態で、各電線の端部に取付けられたコネクタが車両に搭載された各種電気部品に接続される。すなわち、配線モジュール1は、車両に搭載される諸電気部品同士を接続する部品として用いられる。
なお、ワイヤーハーネス18には、光ファイバコード等が含まれていてもよい。また、グロメット20の収容対象となる配線部は、上記のように複数の電線が束ねられたものに限られず、1本の電線のみによって構成されていてもよい。
グロメット20は、全体がエラストマー(ゴム等)等の弾性材料によって形成された部材である。グロメット20は、筒部22とパネル取付部50と連結部70とを備える。グロメット20全体をエラストマー(ゴム等)等の弾性材料によって形成した場合、部品点数を削減でき、組付工数を削減できるというメリットがある。グロメット20は、ワイヤーハーネス18に外装された状態で、車両のパネル10に装着される。
筒部22は、ワイヤーハーネス18を挿通可能な筒状に形成されている。好ましくは、筒部22の内径は、ワイヤーハーネス18の外径よりも小さく設定されている。これにより、筒部22を広げるように弾性変形させた状態で、筒部22内にワイヤーハーネス18を挿通し、この後、筒部22を弾性収縮させることで、筒部22がワイヤーハーネス18を締付けてワイヤーハーネス18に固定される。すなわち、筒部22は、ワイヤーハーネス18を挿通して保持可能な筒状部材である。
筒部22の一端部には、その中心軸a1方向に沿って伸びる一対のスリット22Sが形成されている。ワイヤーハーネス18が筒部22内に挿通された状態で、筒部22のうちスリット22Sが形成された部分近傍に粘着テープが巻回されることで、筒部22に対するワイヤーハーネス18のより確実な位置決め固定がなされる。
パネル取付部50は、筒部22の外周面を取り囲んで、筒状に形成されている。より詳細には、パネル取付部50は、筒部22の外周面のうち中心軸a1方向における少なくとも一部の外周面との間に隙間30を空けて当該少なくとも一部の外周面を取り囲んでいる。パネル取付部50の外周面には、パネル10に形成された貫通孔12の内周縁部に係止可能な環状の係止凹部40が設けられている。パネル取付部50は、環状部52と環状拡径部54を備えている。筒部22の中心軸a1方向に沿って、パネル取付部50の一端側(隙間30の開口31側)から他端側(連結部70側)に、環状拡径部(「ガイド部」)54、環状部52が係止凹部40を間に挟んでこの順に設けられている。
ワイヤーハーネス18に外装されたグロメット20は、環状拡径部54と環状部52とのうち環状拡径部54側から貫通孔12に挿入される。環状拡径部54の外周面は、パネル取付部50の一端から他端側へ拡径するように傾斜し、中心軸a1方向における係止凹部40の近傍部分が、最も径が大きい頂部をなしている。環状拡径部54の外周面は、頂部から環状部52との連続位置まで、当該外周面を縮径するように傾斜している。環状部52は、中心軸a1に平行な外周面を備えて筒状に形成されている。連結部70は、筒部22と、パネル取付部50のうち環状部52とを連結している。環状部52のうち係止凹部40に対向する面は、中心軸a1に垂直に延在している。この面の外周部から、環状の止水リップ58が立設されている。
貫通孔12を通してワイヤーハーネス18を配索する作業においては、筒部22のスリット22S側からグロメット20をパネル10の貫通孔12に通して、パネル取付部50の他端側から一端側に向かう方向にグロメット20を引っ張られる。これにより、貫通孔12の周縁が環状拡径部54に外周面に沿って、外周面が縮径するように環状拡径部54を撓ませながら係止凹部40側へ移動し、環状拡径部54の頂部を越えて、係止凹部40の底部に落ち込んで、図3に示すように係止凹部40に係止する。隙間30が形成されているので、環状拡径部54は、縮径するように撓み易くなっている。係止凹部40の断面形状は、L字形状であるが、例えば、U字形状が採用されてもよいし、貫通孔12の周縁にバーリングが形成されている場合には、バーリングを収容可能な形状が採用される。また、パネル取付部50の外形は、長円形状の貫通孔12の内周面に沿って長円形状に形成されているが、貫通孔12の形状が、円形状、多角形状など他の形状であれば、貫通孔12の形状に応じた形状とされる。
係止凹部40が貫通孔12に係止した状態では、貫通孔12の内周面が係止凹部40の底部に当接し、環状拡径部54がパネル10の一主面のうち貫通孔12の周縁部に当接し、環状部52がパネル10の他の主面のうち貫通孔12の周縁部に当接する。これにより、パネル10の貫通孔12の内周縁部は、係止凹部40において、環状部52と環状拡径部54とによって挟持されて係止される。係止凹部40が貫通孔12を係止すると、止水リップ58は、パネル取付部50の径方向外側に倒れ、止水リップ58の先端は、パネル10の他の主面に当接しつつパネル取付部50の径方向外側に拡がる。これにより、止水リップ58の先端がパネル10の他の主面に密着して止水が図られる。
係止凹部40が貫通孔12の内周縁部に係止することによって、パネル10に取り付けられる。換言すれば、パネル取付部50は、貫通孔12の周縁部(内周縁部)に取付可能に形成されている。隙間30は、筒部22の軸方向におけるパネル取付部50の内周面56の一端51と筒部22の外周面とに挟まれた開口31を有している。内周面56は、中心軸a1と略平行に設けられている。
連結部70は、筒部22の軸方向におけるパネル取付部50の一部と、当該軸方向における筒部22の一部とを一体的に連結している。図2、図3の例では、連結部70は、筒部22の外周面の一部と、パネル取付部50の内周面56の一部とを連結している。パネル取付部50は、当該少なくとも一部の外周面から放射状に延設された複数の板状部材26によっても、筒部22に連結されている。複数の板状部材26は、隙間30において、パネル取付部50の周方向に分散して設けられている。
連結部70は、開口31に対して軸方向におけるパネル取付部50の他端側に設けられており、係止凹部40は、筒部22の軸方向において、連結部70と開口31との間に設けられている。
筒部22は、その外周面から突出して隙間30の開口31に対向する突出部23を含む。筒部22は、貫通孔12の内周面に係止凹部40が係止した状態で当該筒部22に保持されたワイヤーハーネス18が開口31側から連結部70側に向かう方向(図4、図5の矢印Y10方向)に引っ張られることによって突出部23が連結部70側(図4、図5の矢印Y12方向)への変位を行うように変形可能である。
突出部23は、筒部22の変形によってパネル取付部50の内周面56に当接しつつ隙間30において連結部70側に変位する。突出部23は、連結部70側に変位するにつれてパネル取付部50の内周面56の一端51の径を拡げるように設けられている。
具体的には、グロメット20の突出部23は、パネル取付部50の内周面56の一端51に当接するための当接面23aを備えている。当接面23aは、連結部70側に向かって筒部22の中心軸a1との距離が短くなるように中心軸a1、すなわち突出部23の変位方向に対して傾斜している。
貫通孔12の内周面に係止凹部40が係止した状態で当該筒部22に保持されたワイヤーハーネス18が開口31側から連結部70側に向かう方向(矢印Y10方向)に引っ張られると、突出部23の当接面23aが、パネル取付部50の内周面56の一端(先端)に当接しつつ、連結部70側に変位する。これにより、パネル取付部50の一端は、傾斜した当接面23aに沿って、筒部22の径方向外側に移動し、パネル取付部50の一端が拡径される。係止凹部40は、中心軸a1方向において、パネル取付部50の一端と連結部70との間に設けられているので、係止凹部40が貫通孔12の内周を、筒部22の径方向外側に押圧する力が増加する。これにより、パネル取付部50がパネル10を保持する保持力の低下が抑制される。
上述のように、グロメット20のうち筒部22とパネル取付部50と連結部70とは、パネル10に取り付けられる固定部をなしている。また、筒部22の他端部には、蛇腹22Jが形成されている。山部と谷部が交互に並ぶように複数の蛇腹22Jが設けられていてもよく、その先端に筒部22とパネル取付部50とが連結部70によって連結された固定部がさらに設けられてもよい。このように、2つの固定部が蛇腹部によって接続されれば、2つのパネルにそれぞれ設けられた貫通孔においてグロメット20を各パネルに取り付けることができる。2つの貫通孔の相対的な位置関係が変化する場合においても、グロメット20の2つの固定部が各パネルに取り付けられた状態で蛇腹部が変形することによって、グロメット20に挿通されたワイヤーハーネス18を保持して保護することができる。さらに、2つの貫通孔の相対的な位置関係の変化に伴って、ワイヤーハーネス18が引っ張られた場合においても、グロメット20によるパネルの保持力の低下が抑制される。
ワイヤーハーネス18が開口31側から連結部70側に向かう方向に引っ張られていない状態(「初期状態」)において、突出部23は、好ましくは、隙間30の外部に位置するように筒部22の外周面に設けられる。これにより、初期状態において、突出部23は、パネル取付部50に当接せず、係止凹部40が貫通孔12を押圧する力も増加しないので、グロメット20をパネル10から取り外しやすくなる。また、グロメット20の成形も容易となる。なお、当該初期状態において、突出部23の連結部70側の一部が、パネル取付部50に当接することなく開口31から隙間30に入り込んでいてもよい。また、当該初期状態において、突出部23の連結部70側の一部が隙間30に入り込むとともに、当接面23aがパネル取付部50の一端を拡径しない程度にパネル取付部50に当接するように、突出部23が設けられていてもよい。
<2.実施形態2について>
以下、実施形態2に係るグロメット20A、配線モジュール1Aについて、図6を参照しつつ説明する。グロメット20Aは、筒部22A、パネル取付部50A、および連結部70Aを備えている。グロメット20Aの筒部22A、パネル取付部50A、連結部70Aは、グロメット20の筒部22、パネル取付部50、連結部70に対応する機能を有する部分である。配線モジュール1Aは、グロメット20Aと、配線部としてのワイヤーハーネス18とを備える(図6参照)。
筒部22Aは、筒部22に設けられた突出部23に代えて突出部23Aを備えることを除いて筒部22と同様に構成されている。パネル取付部50Aは、内周面56Aが筒部22Aの中心軸a1に対して傾斜していることを除いて、パネル取付部50とほぼ同様の構成を備えている。連結部70Aは、パネル取付部50Aが傾斜していることに対応して、連結部70とは若干形状が異なっているが、連結部70と同様に、筒部22Aとパネル取付部50Aとを連結する。
グロメット20Aの各部分のうち、グロメット20を構成する部分の符号に文字Aを付け加えた符号によって示される部分は、対応する符号が付されたグロメット20の部分に対応する機能を有している。従って、グロメット20Aの突出部23Aが連結部70A側への変位によって、パネル取付部50Aの内周面56Aの中心軸a1方向における一端51A(中心軸a1方向における内周面56Aの両端のうち連結部70Aとは反対側の端)を拡径する動きに関連する構成等について以下に説明する。この説明を除いて、グロメット20Aの各部の説明は省略する。
グロメット20Aのパネル取付部50Aの内周面56Aは、連結部70A側に向かって筒部22Aの中心軸a1との距離が短くなるように中心軸a1に対して傾斜して設けられている。突出部23Aの連結部70A側の部分は、筒部22Aの径方向において、開口31Aよりも小さい幅に形成されている。突出部23Aのうち連結部70Aに対向する面は、中心軸a1に垂直に形成されているが、傾斜していてもよい。筒部22Aの変形によって連結部70A側に変位するにつれて、パネル取付部50Aの内周面56Aとの当接箇所57Aが内周面56Aに沿って連結部70A側に移動するように、突出部23Aは設けられている。
貫通孔12の内周面に係止凹部40Aが係止した状態で筒部22Aに保持されたワイヤーハーネス18が開口31A側から連結部70A側に向かう方向(図6の矢印Y10方向)に引っ張られると、突出部23Aの連結部70A側の部分は、パネル取付部50Aの内周面56Aの一端(先端)51Aに当接しつつ、連結部70A側に変位する。換言すれば、突出部23Aと、内周面56Aとの当接箇所57Aが、連結部70A側に変位する。当接箇所57Aが連結部70A側に変位するにつれて、パネル取付部50Aの一端51Aが拡径される。係止凹部40Aは、中心軸a1方向において、パネル取付部50Aの一端と連結部70Aとの間に設けられているので、係止凹部40Aが貫通孔12の内周を、筒部22Aの径方向外側に押圧する力が増加する。これにより、パネル取付部50Aがパネル10を保持する保持力の低下が抑制される。
以上のように構成された本実施形態1(2)に係るグロメットによれば、ワイヤーハーネス18が引っ張られて筒部22(22A)が変形することにより、突出部23(23A)は、パネル取付部50(50A)の内周面56(56A)に当接しつつ、パネル取付部50(50A)の内周面56(56A)の一端51(51A)と筒部22(22A)の外周面とに挟まれた開口31(31A)を有する隙間30(30A)において連結部70(70A)側に変位する。そして、突出部23(23A)は、連結部70(70A)側に変位するにつれてパネル取付部50(50A)の内周面56(56A)の一端51(51A)の径を拡げる。従って、隙間30(30A)の開口31(31A)と、連結部70(70A)との間に設けられた係止凹部40(40A)が、パネル10の貫通孔12の内周面を押圧する力が増加する。これにより、ワイヤーハーネス18が引っ張られた場合においても、グロメットがパネル10を保持する保持力の低下を抑制できる。
また、以上のように構成された本実施形態1に係るグロメットによれば、突出部23が隙間30において連結部70側に変位するにつれて、パネル取付部50の内周面56の一端51が突出部23の当接面23aに当接しつつ、傾斜した当接面23aに沿って筒部22の径方向外側に移動するので、内周面56の一端51の径が拡がる。従って、パネル取付部50の内周面56が中心軸と平行に形成されている場合でも、グロメットがパネル10を保持する保持力の低下を抑制できる。
また、以上のように構成された本実施形態2に係るグロメットによれば、突出部23Aは、筒部22Aの変形によって連結部70A側に変位するにつれて、傾斜したパネル取付部50Aの内周面56Aとの当接箇所57Aが、当該内周面56Aに沿って連結部70A側に移動する。従って、突出部23Aの突出幅を小さくしても、パネル取付部50Aの内周面56Aの一端51Aの径を拡げて、グロメットがパネル10を保持する保持力の低下を抑制できる。
以上のように構成された本実施形態1(2)に係るグロメットによれば、ワイヤーハーネス18が開口31(31A)側から連結部70(70A)側に向かう方向に引っ張られていない状態において、突出部23(23A)が、隙間30(30A)の外部に位置するように筒部22(22A)の外周面に設けられている。従って、パネル取付部50(50A)の内周面56(56A)の一端51(51A)の径は拡げられず、係止凹部40(40A)が、パネル10の貫通孔12の内周面を押圧する力が増加しない。これにより、係止凹部40(40A)の係止を解除してグロメットをパネル10から取り外し易くなる。
以上のように構成された本実施形態1(2)に係る配線モジュールによれば、グロメットに挿通されて保持されたワイヤーハーネス18が引っ張られた場合でも、グロメットがパネル10を保持する保持力の低下を抑制できるので、パネル10の貫通孔12から外れにくい配線モジュールを提供できる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1,1A 配線モジュール
10 パネル
18 ワイヤーハーネス(配線部)
20,20A グロメット
22,22A 筒部
23,23A 突出部
23a 当接面
30,30A 隙間
31,31A 開口
40,40A 係止凹部
50,50A パネル取付部
51,51A 一端
52,52A 環状部
54,54A 環状拡径部
56,56A 内周面
58 止水リップ
70,70A 連結部

Claims (5)

  1. 少なくとも1本の電線を含む配線部に外装された状態で、パネルに装着されるグロメットであって、
    前記配線部を挿通して保持可能な筒部と、
    前記筒部の外周面のうち軸方向における少なくとも一部の外周面との間に隙間を空けて当該少なくとも一部の外周面を取り囲み、前記パネルに形成された貫通孔に取付可能な筒状のパネル取付部と、
    前記軸方向における前記パネル取付部の一部と、前記軸方向における前記筒部の一部とを連結する連結部と、
    を備え、
    前記パネル取付部の外周面には、前記貫通孔の内周縁部に係止可能な環状の係止凹部が設けられ、
    前記隙間は、前記軸方向における前記パネル取付部の内周面の一端と前記筒部の外周面とに挟まれた開口を有し、
    前記連結部は、前記開口に対して前記軸方向における前記パネル取付部の他端側に設けられており、
    前記係止凹部は、前記軸方向において、前記連結部と前記開口との間に設けられ、
    前記筒部は、その外周面から突出して前記隙間の前記開口に対向する突出部を含むとともに、前記貫通孔の内周面に前記係止凹部が係止した状態で当該筒部に保持された前記配線部が前記開口側から前記連結部側に向かう方向に引っ張られることによって前記突出部が前記連結部側への変位を行うように前記筒部が変形可能であり、
    前記突出部は、前記筒部の前記変形によって前記パネル取付部の内周面に当接しつつ前記隙間において前記連結部側に変位するとともに、前記連結部側に変位するにつれて前記パネル取付部の内周面の前記一端の径を拡げるように設けられている、グロメット。
  2. 請求項1に記載のグロメットであって、
    前記突出部は、前記パネル取付部の内周面の前記一端に当接するための当接面を備えており、
    前記当接面は、前記連結部側に向かって前記筒部の中心軸との距離が短くなるように当該中心軸に対して傾斜している、グロメット。
  3. 請求項1に記載のグロメットであって、
    前記パネル取付部の内周面は、前記連結部側に向かって前記筒部の中心軸との距離が短くなるように当該中心軸に対して傾斜して設けられており、
    前記突出部の前記連結部側の部分は、前記筒部の径方向において、前記開口よりも小さい幅に形成され、
    前記突出部は、前記筒部の前記変形によって前記連結部側に変位するにつれて、前記パネル取付部の内周面との当接箇所が当該内周面に沿って前記連結部側に移動するように設けられている、グロメット。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1つの請求項に記載のグロメットであって、
    前記配線部が前記開口側から前記連結部側に向かう方向に引っ張られていない状態において、前記突出部が、前記隙間の外部に位置するように前記筒部の外周面に設けられている、グロメット。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1つの請求項に記載のグロメットと、
    前記グロメットに挿通されて保持された前記配線部と、
    を備える、配線モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112562907A (zh) * 2020-11-25 2021-03-26 安徽华能电缆股份有限公司 一种含氟聚合物绝缘线束电缆

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