JP2017115256A - レッグウェア - Google Patents

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Abstract

【課題】過剰な着圧および締め付けをしないで、膝が動揺し、過剰に回旋することを制動することができるレッグウェアを提供する。
【解決手段】スパッツ(100)は、少なくとも下腿部を覆うスパッツ(100)であって、脛骨上端または腓骨上端の第1側面から、脛骨および腓骨の前面、脛骨および腓骨の後面を順に通り、脛骨下端または腓骨下端の第2側面に至るように形成されている帯状の第1下腿緊締部(1)を備え、前記第1側面が脛骨上端の内側側面である場合、前記第2側面は脛骨下端の内側側面であり、前記第1側面が腓骨上端の外側側面である場合、前記第2側面は腓骨下端の外側側面である。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に膝の動揺を抑えるためのレッグウェアに関し、より詳細には、O脚の抑制およびスポーツのサポート等に有用なレッグウェアに関するものである。
高齢女性において、O脚変形を原因とする膝の痛みを持つ人が多く、問題となっている。そこで、従来、膝を内側に誘導するための技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、内反変形の矯正を図るための膝関節を取巻く筒状の膝サポータが提案されている。このサポータは、本体部を装着した状態で、腓骨小頭部を脚内側に向わせる向きに締付け力を与える帯状部を備えている。これにより、外側にずれた腓骨小頭部を内方へ押圧し、内反変形の矯正を図っている。
また、特許文献2および特許文献3では、膝を内側に向けやすくする腰部から大腿部の上部までを被覆する股付衣類が提案されている。特許文献2に記載されている股付衣類は、腰部から大腿部の上部までを被覆する本体部と、本体部よりも緊締力が強い大内転筋が位置する部位を覆う大内転筋サポート部と、大腿部の脇側を覆い大内転筋サポート部に一部が隣接する非伸縮性の脇側当て布部とを備えている。特許文献2に記載されている股付衣類は、大内転筋サポート部が大腿部に密着した状態で大内転筋に沿って伸縮する。
特許文献3に記載されている股付衣類は、腰部から大腿部の上部までを被覆する本体部と、本体部より緊締力が強い大内転筋が位置する部位を覆うサポートライン部とを備えている。サポートライン部は、大腿骨の長手方向の前側ラインよりも外側に対応する位置から、大腿部の後側であり臀溝の内側端よりも外側に対応する位置までを、らせん状に連なっている。これにより、着用者の動きに合わせて皮膚が大きく伸長する太腿の内側に対応する部分には、サポートライン部により緊締力が生じる。
特開2010−240022号公報(2010年10月28日公開) 特開2004−300619号公報(2004年10月28日公開) 国際公開第2004/096105号(2004年11月11日公開)
しかしながら、上述の従来技術のような直接膝を内側に誘導する方法、または大腿部をサポートすることにより膝を内側に誘導する方法において、十分な効果を出すためには締め付け力を高める必要がある。そのため、過剰な締め付けによる痛みや不快感が発生するという問題がある。また、薄い生地のみでは十分な締め付け力を確保できず、十分な効果を得られるように締め付け力を高めるためには、生地の張り合わせ等が必要となり、美観を損ねてしまうという問題がある。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、過剰な着圧および締め付けをしないで、膝が動揺し、過剰に回旋することを制動することができるレッグウェアを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係るレッグウェアは、少なくとも下腿部を覆うレッグウェアであって、脛骨上端または腓骨上端の第1側面から、脛骨および腓骨の前面、脛骨および腓骨の後面を順に通り、脛骨下端または腓骨下端の第2側面に至るように形成されている帯状の第1下腿緊締部を備え、前記第1側面が脛骨上端の内側側面である場合、前記第2側面は脛骨下端の内側側面であり、前記第1側面が腓骨上端の外側側面である場合、前記第2側面は腓骨下端の外側側面であることを特徴とする。
上記構成によれば、下腿部が内旋または外旋するように、下腿部が第1下腿緊締部に引っ張られる。これにより、膝関節の内反モーメントまたは外反モーメントを抑え、膝の動揺を制動することができる。その結果、過剰な着圧、締め付をしないで、膝が動揺し、過剰に回旋することを制動するこができ、膝の痛みを軽減させることができる。
また、本発明に係るレッグウェアは、前記第1下腿緊締部において、前記第1側面が脛骨上端の内側側面であり、前記第2側面が脛骨下端の内側側面であることが好ましい。
上記構成によれば、下腿部が内旋するように、膝の内側から外側に向けて下腿部が第1下腿緊締部に引っ張られる。これにより、膝関節の内反モーメントを抑え、膝の動揺を制動することができる。その結果、過剰な着圧、締め付をしないで、膝が外旋するのを制動するこができ、膝の痛みを軽減させることができる。
また、本発明に係るレッグウェアは、腓骨上端の外側側面より、脛骨のおよび腓骨の前面、脛骨および腓骨の後面を順に通り、腓骨下端の外側側面に至るように形成されている、帯状の第2下腿緊締部を備え、前記第1下腿緊締部の緊締力は、前記第2下腿緊締部の緊締力よりも強いことが好ましい。
上記構成によれば、第2下腿緊締部が、第1下腿緊締部よりも弱い力で下腿部を外旋方向に誘導するので、第1下腿緊締部が下腿部を内旋し過ぎるのを抑制することができる。
また、本発明に係るレッグウェアは、前記第1下腿緊締部において、前記第1側面が腓骨上端の外側側面であり、前記第2側面が腓骨下端の外側側面であることが好ましい。
上記構成によれば、下腿部が外旋するように、膝の外側から内側に向けて下腿部が第1下腿緊締部に引っ張られる。これにより、膝関節の外反モーメントを抑え、膝の動揺を制動することができる。その結果、過剰な着圧、締め付をしないで、膝が内旋するのを制動することができる。
また、本発明に係るレッグウェアは、脛骨上端の内側側面より、脛骨および腓骨の前面、脛骨および腓骨の後面を順に通り、脛骨下端の内側側面に至るように形成されている、帯状の第2下腿緊締部を備え、前記第1下腿緊締部の緊締力は、前記第2下腿緊締部の緊締力よりも強いことが好ましい。
上記構成によれば、第2下腿緊締部が、第1下腿緊締部よりも弱い力で下腿部を内旋方向に誘導するので、第1下腿緊締部が下腿部を外旋し過ぎるのを抑制することができる。
また、本発明に係るレッグウェアは、前記第1下腿緊締部の幅は、前記第2下腿緊締部の幅よりも広いことが好ましい。
上記構成によれば、緊締部の帯の幅を広くすることで第1下腿緊締部の緊締力を第2下腿緊締部の緊締力よりも強くすることができる。
また、本発明に係るレッグウェアは、前記第1下腿緊締部と前記第2下腿緊締部とは、脛骨および腓骨の前面において下腿部の幅方向の中央部で交差し、脛骨および腓骨の後面において下腿部の幅方向の中央部で交差することが好ましい。
上記構成によれば、下腿部をバランスよく内旋することができる。
また、本発明に係るレッグウェアは、前記第1下腿緊締部が、膝蓋骨の周囲を囲むように形成されている膝関節緊締部に接続されていることが好ましい。
上記構成によれば、膝関節緊締部は膝関節の周囲を囲むように形成されているため、膝関節の動揺を制動することができる。また、第1下腿緊締部が膝関節緊締部に接続されていることで、膝関節の内旋による内反モーメント抑制効果を高めることができる。
また、本発明に係るレッグウェアは、前記レッグウェアは、さらに大腿部を覆い、薄筋の筋方向沿いに緊締力を有し、前記膝関節緊締部に接続されている薄筋緊締部と、ハムストリングスの筋方向沿いに緊締力を有し、前記膝関節緊締部に接続されているハムストリングス緊締部と、のうち、少なくとも一つを備えていることが好ましい。
上記構成によれば、膝関節を支える筋肉をサポートすることができるので、膝関節の動揺を制動することができる。
また、本発明に係るレッグウェアは、縫工筋の筋方向沿いに緊締力を有する縫工筋緊締部を備え、前記縫工筋緊締部は、前記薄筋緊締部および前記ハムストリングス緊締部のどちらか一方、または両方に接続されていることが好ましい。
上記構成によれば、膝関節を支える筋肉をサポートすることができるので、膝関節の動揺を制動することができる。
また、本発明に係るレッグウェアは、内側広筋の筋線維の走行方向に交差する方向に緊締力を有する内側広筋緊締部を備えることが好ましい。
上記構成によれば、内側広筋に適度な刺激を与えることができるので、筋出力が高まり、膝関節を支える力を増すことができる。
また、本発明に係るレッグウェアは、前記各緊締部は他の領域よりも度目が小さいことが好ましい。
上記構成によれば、各緊締部の度目を他の領域の度目よりも小さくすることにより伸縮性を抑えることができるので、緊締力を強めるために他の材料を必要としない。そのため、例えば、他の材料を貼り合わせて緊締力を強めた場合と比較して、履き心地の良さを向上させることができる。
また、本発明に係るレッグウェアは、前記レッグウェアは全体的に基材層により構成され、前記各緊締部は、前記基材層の内面側に、前記各緊締部以外の領域よりも緊締力の高い素材を積層して形成することが好ましい。
上記構成によれば、美観を損ねずに各緊締部を設けることができる。
本発明は、過剰な着圧および締め付けをしないで、膝が動揺し、過剰に回旋することを制動することができる効果を奏する。
実施形態1に係るスパッツの左足緊締部10のみを取り出した場合の正面図である。 (a)〜(d)は、上記スパッツを装着した状態を表す図である。 (a)〜(d)は、O脚により生じる膝の痛みを説明するための図である。 (a)〜(d)内反モーメントを説明するための図である。 (a)〜(c)は、上記スパッツを装着することよる効果について説明するための図である。 (a)〜(c)は、実施例の試験の測定箇所を説明するための図である。 (a)は実施例の内外旋角度の試験結果を示すグラフであり、(b)は実施例の内外旋角度の試験結果を示す表である。 (a)は実施例の内反モーメントの試験結果を示すグラフであり、(b)は実施例の内反モーメントの試験結果を示す表である。 内外旋角度を説明するための図である。 (a)〜(e)は、本発明に係るスパッツの外観を示す図面である。特に、(a)は、上記スパッツの平面図であり、(b)は、上記スパッツの正面図であり、(c)は、上記スパッツの外側(左側)の側面図であり、(d)は、上記スパッツの背面図であり、(e)は、上記スパッツの底面図である。 (a)〜(e)は、本発明に係るスパッツの外観を示す図面代用写真である。特に、(a)は、上記スパッツの平面を示す図面代用写真であり、(b)は、上記スパッツの正面を示す図面代用写真であり、(c)は、上記スパッツの背面を示す図面代用写真であり、(d)は、上記スパッツの外側(左側)側面を示す図面代用写真であり、(e)は、上記スパッツの底面を示す図面代用写真である。 実施形態2に係るスパッツの左足緊締部10aのみを取り出した場合の正面図である。 (a)は脚の骨を説明する図であり、(b)は脚の筋肉を説明する図である。
(実施形態1)
本発明の実施の一形態について、図1〜図5に基づいて説明すれば以下のとおりである。本実施形態では、本発明に係るレッグウェアをスパッツに適用した場合を例にして説明する。ただし、本発明は、スパッツに限られず、タイツ、筒状のサポータ、丈の長い靴下、その他各種のレッグウェアにも好適に適用することが可能である。
(変形性膝関節症における痛みの発症について)
まず、変形性膝関節症における痛みの発症について図3および図13の(a)に基づき説明する。図3は、O脚変形により生じる膝の痛みを説明するための図である。図13の(a)は脚の骨を説明する図である。
図3の(a)はO脚状態の脚を示す図であり、図3の(b)〜図3の(d)は図3の(a)の膝関節の部分拡大図である。図3の(b)は正常な膝関節の状態を示し、図3の(c)は変形性膝関節症の初期〜中期の状態を示し、図3の(d)は変形性膝関節症の進行期の状態を示す。
一般的に日本人には、図3の(a)で示すような内反膝のO脚が多い。O脚変形の状態が続くと変形性膝関節症が発症し、関節炎や変形を生じて膝の痛みなどが起こる。
具体的には、正常の膝関節では、図3の(b)に示すように、関節の脛骨22や大腿骨20の表面は弾力性に富んだ組織からなる軟骨40で覆われ、関節の動きを滑らかにしている。
しかし、O脚の状態が続くと、膝関節の軟骨40がすり減り、脛骨22や大腿骨20の間隔が狭くなる。図3の(c)で示すように、軟骨40の磨耗がある程度すすむと、膝の曲げ伸ばしや立ち上がり、歩行時の膝にかかる負担の増加、および軟骨40、半月板の変性による刺激により関節炎が生じる。関節炎は、膝を曲げ伸ばししたときの痛みや曲げ伸ばしの制限の原因となる。
さらに、変形性膝関節症が進み、図3の(d)で示すように、軟骨40の磨耗が進行すると、軟骨40の下骨が露出したり骨棘41そのものの変形が生じたりする。この状態では、膝を動かしたり立って歩いたりするたびに硬い骨同士が直接ぶつかり合うため強い痛みを生じ、膝の曲げ伸ばしの制限も高度となる。
次に、図4に基づき、内反モーメントについて説明する。図4は内反モーメントを説明するための図であり、図4の(a)および図4の(b)は、正常な脚の状態を示し、図4の(c)および図4の(d)は、O脚変形の脚の状態を示す。
内反モーメントとは、膝関節回転中心から床反力作用線までの距離により生じる膝関節31を内反させる力の量である。床反力作用線は、図4の(c)において片矢印で示され、足の重心(足の接地点の真ん中)から体の重心Z(臍のあたり)を結ぶ線である。膝関節回転中心は、膝関節31である。膝関節回転中心から床反力作用線までの距離は、図4の(c)において両矢印で示されている距離である。言い換えると、内反モーメントとは、膝が外側に向かおうとするモーメントである。内反モーメントが大きくなるとO脚変形が生じる。
図4の(a)に示すように、股関節30と膝関節31との間には大腿骨20が配置されており、膝関節31と足関節32との間には内側に脛骨22、外側に腓骨21が配置されている。正常な脚の状態では、図4の(b)に示すように、直立している状態で、股関節30、膝関節31、および足関節32が直線上に並ぶ。そのため、膝関節31および足関節32に直線的に体重が加重されるため(図4の(b)の矢印A)、膝関節31に回転力が掛からない。
それに対して、図4の(c)に示すようなO脚変形の状態では、図4の(d)に示すように、直立している状態で、股関節30が、膝関節31および足関節32を結ぶ直線よりも内側に位置する。そのため、膝関節31および足関節32の内側に体重が加重されるため(図4の(d)の矢印A)、膝関節31に膝が外側に向かおうとする回転力、すなわち内反モーメント(図4の(d)の矢印B)がかかる。
このような、膝関節31の内側からの加重が変形性膝関節症の原因の9割以上であり、内反モーメントが増加すれば膝関節31の痛みも増加する。したがって、変形性膝関節症に起因する膝の痛みを軽減させるには、内反モーメントを抑制することが有効である。スパッツ100は、内反モーメントを、下腿部を内旋させることにより抑制することができる。
(スパッツ100の概略構成)
図1は、本発明の実施形態1に係る左足緊締部10のみを取り出した場合の正面図である。図2は、スパッツ100を装着した状態を表す図である。図2の(a)は正面図であり、図2の(b)は内側側面図であり、図2の(c)は背面図であり、図2の(d)は外側面図である。なお、図2において、右足の各緊締部は図示を省略している。また、本実施形態では、立位の状態において、使用者の頭頂部が位置する方向を「上」と称し、使用者の足裏が位置する方向を「下」と称する。
スパッツ100は、図1および図2に示すように、本体部101、緊締部102および緊締部10を備えている。本発明においては、本体部101は編機によって編成しているが、織機により織成した生地を縫着することによっても形成可能である。
本体部101は、図2に示すように、下腿部、大腿部および腰部を覆う。言い換えると本体部101は、腰部から下腿部の脛骨下端までを被覆する。下腿部は膝から足首までの部分を示す。本体部101には、本体部101より緊締力が強い緊締部10、および緊締部102が一体的に設けられている。緊締力とは引っ張る力を示し、本体部101より緊締力が強いとは、本体部101(他の領域)よりも各緊締部の方が、伸縮性が低いことを示す。また、各緊締部の緊締力は、長手方向に引っ張る力を有する。これにより、各緊締部では、テーピング効果を生じさせることができる。
緊締部10、および緊締部102は、例えば、本体部101において度目(編目)調整を行う、糸の種類を変更する、素材を異ならせる、または生地を貼り合せるなどによって形成することができる。具体的には、例えば本実施形態では、緊締部10は、本体部101と同じ糸を使い、度目の大きさを小さくすることで伸縮性を低めている。これにより、緊締部10に本体部101と違う糸を使用する場合に生じる糸の切り替え部を形成することなく緊締部10を形成することができる。そのため、糸の切り替え箇所の端末(段差)がなくなり、肌に切り替え部の跡がつくなどの肌への影響がなく、長時間着用でも違和感のない生地感となる。
また、各緊締部を設ける他の方法としては、タック編みなどにより編目構造を変化させることや、低伸縮糸の挿入、樹脂などの塗布などによって伸縮性を低くすることも可能である。具体的には、例えば、生地を貼り合せて緊締力を強める場合、各緊締部はスパッツ100を全体的に構成する本体部101(基材層)の内面側(肌側)に、各緊締部以外の領域よりも緊締力の高い素材を積層して形成することができる。特に、低伸縮糸の挿入や樹脂をスパッツ100の内側に塗布する場合は、美観を損ねずに各緊締部を設けることができる。
本体部101は、スパッツ100の着用時に、使用者がスパッツ100の前後を目視で認識することができる目印がついている(図示なし)。これにより、スパッツ100を適切な位置に着用することが容易となる。
スパッツ100は、伸縮性を有する素材により構成されている。例えば、スパッツ100は、表糸素材にウォーフィル(旭化成せんい株式会社登録商標、組成:キュプラ50%、ポリエステル50%)を使用してもよい。キュプラを使用することにより柔らかく、肌触りがよくなる。また、糸にふくらみを持たせ空気を多く含むフィラメントを用いて表面を滑らかにすることにより、風合いが柔らかくなり、肌触りがよくなる。また、フィラメントの表面が滑らかであるため、静電気が起こりにくくなる。スパッツ100は、用途に合わせ、部分的に通気性のよい素材を用いてもよい。
本体部101と各緊締部とは同じ色、同じ素材であることが望ましい。これにより、日常履くスパッツに近い見た目のままで、膝の痛み軽減することができる。
本体部101の厚さは、約0.02mm〜0.03mmとすることができる。後述する緊締部10の構成により、過剰な着圧および締め付けをしないで、薄い生地でも内反モーメントを抑制させる効果を奏することができるので、履き心地を悪化させずにスパッツ100を提供することができる。
緊締部102は、下側が楕円となる半円状であり、スパッツ100を装着した状態で下腹部を覆う位置に形成され、下腹部を抑える。
(緊締部10)
緊締部10は、図1および図2に示すように、第1下腿緊締部1、第2下腿緊締部2、膝関節緊締部3、縫工筋緊締部4、薄筋緊締部5、ハムストリングス緊締部6、および内側広筋緊締部7を備えている。
(第1下腿緊締部1)
第1下腿緊締部1は帯状であり、脛骨上端または腓骨上端の第1側面から、脛骨および腓骨の前面、脛骨および腓骨の後面を順に通り、脛骨下端または腓骨下端の第2側面に至るように形成されており、前記第1側面が脛骨上端の内側側面である場合、前記第2側面は脛骨下端の内側側面であり、前記第1側面が腓骨上端の外側側面である場合、前記第2側面は腓骨下端の外側側面である。
具体的には、第1下腿緊締部1は、スパッツ100を装着した状態で、図1および図2に示すように、脛骨上端の内側側面より、脛骨および腓骨の前面、脛骨および腓骨の後面を順に通り、脛骨下端の内側側面に至るように形成されている。言い換えると、第1下腿緊締部1は、膝蓋骨付近の下腿上端内側から、脛部、脹脛を経由し、内踝付近の下腿下端の内側に至る、らせん状に形成されている。第1下腿緊締部1は、下腿部を上記のルートで周回することで、下腿部を内旋させて膝を内側に誘導する。下腿部の内旋とは下腿部(膝から足首)が内方向に回旋することである。
体は骨連動により、任意の骨の角度を変えると、他の骨も連動してアライメントが変わる。例えば、足裏のアーチが崩れてくると、それに連動して、足首、膝、腰まで骨がずれ、将来的には痛みなどが生じる。
スパッツ100は第1下腿緊締部1により、下腿部を内旋させる。これにより、O脚を閉じる方向に骨のアライメントが変更される骨連動が生じる。言い換えると、第1下腿緊締部1により、膝が外側に向くような骨連動を防止することができる。
第1下腿緊締部1は、下腿部を1周するように形成されることが望ましい。第1下腿緊締部1が下腿部を1周以上周回するように形成されると、第1下腿緊締部1と地面との角度が小さくなり、縦方向への引っ張りが弱くなる。また、第1下腿緊締部1の下腿部の周回が1周以下であると、地面との角度が大きくなり、縦方向ばかりの引っ張りになる。第1下腿緊締部1の幅は、例えば約1.5cm〜4.0cmとすることができる。第1下腿緊締部1および第2下腿緊締部2の幅は、足の太さに合わせ、足先にいくほど細くなる。
また、第1下腿緊締部1の脛骨上端の内側側面を始点とし、脛骨下端の内側側面を終点とすると、始点は、下腿部の内側を側面視した際の半面において、少なくとも脛骨上端の内側側面の中央、好ましくは脛骨上端の内側側面の中央より後側にあることが望ましい。また、終点は、下腿部の内側を側面視した際の半面において、少なくとも脛骨下端の内側側面の中央、好ましくは脛骨下端の内側側面の中央より前側にあることが望ましい。このような設計とすることにより下腿部を効果的に内旋させることができる。
(第2下腿緊締部2)
第2下腿緊締部2は、帯状であり、スパッツ100を装着した状態で、腓骨上端の外側側面より、脛骨のおよび腓骨の前面、脛骨および腓骨の後面を順に通り、腓骨下端の外側側面に至るように形成されている。また、第1下腿緊締部1の緊締力は、第2下腿緊締部2の緊締力よりも強い。下腿部が内旋し過ぎると、X脚を助長するおそれがある。そこで、第2下腿緊締部を配置することにより、第1下腿緊締部1よりも弱い力で下腿部を外旋方向に誘導する。これにより、第1下腿緊締部が下腿部を内旋し過ぎるのを抑制することができる。
また、第1下腿緊締部1の幅を、第2下腿緊締部2の幅よりも広くすることで、第2下腿緊締部2よりも第1下腿緊締部1の緊締力を強くしてもよい。具体的には、第1下腿緊締部1の単位面積当たりの緊締力と第2下腿緊締部2の単位面積当たりの緊締力とを同じにし、第1下腿緊締部1の幅を、第2下腿緊締部2の幅よりも広くすることで、第1下腿緊締部1全体の緊締力を、第2下腿緊締部2全体の緊締力よりも強くすることができる。また、幅を広くする方法以外に、糸の種類、生地の貼り合わせ等により単位面積当たりの緊締力を強くしてもよい。あるいは、幅を広くしたうえで、単位面積当たりの緊締力を強くしてもよい。第1下腿緊締部1と第2下腿緊締部2との緊締力の差は、個人のO脚の度合い等に合わせて適宜設定することが望ましい。
第1下腿緊締部1と第2下腿緊締部2とは、脛骨および腓骨の前面において下腿部の幅方向の中央部で交差し、脛骨および腓骨の後面において下腿部の幅方向の中央部で交差することが望ましい。これにより、ねじれのバランスが取れ、下腿部をバランスよく内旋することができる。第2下腿緊締部2の幅は、例えば約1.5cm〜3.0cmとすることができる。
(膝関節緊締部3)
膝関節緊締部3は、スパッツ100を装着した状態で、膝蓋骨23(図13の(a)参照)を周設するように形成されている。言い換えると、膝関節緊締部3は膝蓋骨の周囲を囲むように形成されている。膝関節緊締部3の下部には第1下腿緊締部1および第2下腿緊締部2が接続されている。また、膝関節緊締部3の上部には、薄筋緊締部5、ハムストリングス緊締部6、および内側広筋緊締部7が接続されている。
膝関節緊締部3は膝関節に周設されているため、膝関節の動揺を制動(動きを抑制)することができる。また、第1下腿緊締部1が膝関節緊締部3に接続されていることで、第1下腿緊締部1が膝関節緊締部3を引っ張るので膝関節の内旋による内反モーメント抑制効果を高めることができる。膝関節緊締部3の幅は、例えば上部は約4.0cm、下部は約3.0cmとすることができる。
(縫工筋緊締部4、薄筋緊締部5、およびハムストリングス緊締部6)
膝関節の動揺を効果的に軽減するためには、膝そのものの動きや回旋を直接的に制動する方法に加え、膝関節と繋がる筋肉の余分な動きを制動することが有効である。図13の(b)は、脚の筋肉を説明する図である。本実施形態では、膝関節と繋がる筋肉として、特に、図13の(b)に示す、縫工筋51、薄筋52、大腿二頭筋等を含むハムストリングス53、内側広筋54に着目し、スパッツ100は、これらの筋肉の安定的な動きをサポートできるよう緊締部を配置している。
縫工筋緊締部4は、スパッツ100を装着した状態で、縫工筋51の筋方向沿いに緊締力を有するように形成されている。具体的には、縫工筋緊締部4は、縫工筋51の筋方向に沿って大腿部の周囲にらせん状に配置されている。言い換えると、縫工筋緊締部4は、大腿骨の内側側面より大腿骨の前面、大腿骨の後面を順に通り、大腿骨の内側側面に至るように配置されている。縫工筋緊締部4の幅は、例えば約3.5〜5.0cmとすることができる。縫工筋緊締部4の幅は下部から上部に行くほど広くなる。これにより、縫工筋緊締部4が安定するので、縫工筋緊締部4および縫工筋緊締部4に接続されている各緊締部の位置ずれを防ぐことができる。
薄筋緊締部5は、スパッツ100を装着した状態で、薄筋52の筋方向沿いに緊締力を有するように形成されており、下端部が膝関節緊締部3の上部に接続され、上端部が縫工筋緊締部4に接続されている。言い換えると、薄筋緊締部5は、大腿骨の後面において、脛骨上端の内側側面から縫工筋緊締部4に至るように配置されている。薄筋緊締部5の下端は、膝関節の内側にある膝関節の回旋を制動する筋群である鵞足部55で膝関節緊締部3の上部に接続されている。これにより、膝関節の回旋を制動する筋群をサポートすることができるので、膝関節および筋の動揺を制動することができる。薄筋緊締部5の幅は、例えば約2.5cmとすることができる。
ハムストリングス緊締部6は、スパッツ100を装着した状態で、ハムストリングス53の筋方向沿いに緊締力を有するように形成されている。ハムストリングスは主に膝関節の屈曲に加え、膝関節の回旋に作用する筋肉である。言い換えると、ハムストリングス緊締部6は、大腿骨の外側側面において、脛骨上端の外側側面から大腿骨の後面に向けて弧を描くように縫工筋緊締部4に至るように配置されている。ハムストリングス緊締部6は、下端部が膝関節緊締部3の上部に接続され、上端部が縫工筋緊締部4に接続されている。ハムストリングス緊締部6の幅は、例えば約4.0cmとすることができる。
縫工筋緊締部4、薄筋緊締部5およびハムストリングス緊締部6を形成することで、膝関節を支える筋肉をサポートすることができるので、膝関節および筋の動揺を制動することができる。
なお、薄筋緊締部5およびハムストリングス緊締部6は、少なくともどちらか一方が備えられていてもよく、縫工筋緊締部4は、薄筋緊締部5およびハムストリングス緊締部6のどちらか一方、または両方に接続されていてもよい。
(内側広筋緊締部7)
内側広筋緊締部7は、スパッツ100を装着した状態で、内側広筋54の筋線維の走行方向に交差する方向に緊締力を有するように形成されている。筋線維とは、筋肉を構成する細胞のことであり、筋線維は特定の向きに並んでおり、この筋線維が並ぶ向きを走行方向と呼ぶ。また、筋は、筋線維の走行方向に伸縮する。内側広筋緊締部7の長手方向と、内側広筋の筋線維の走行方向が交差することで、緊締力が内側広筋の筋線維の走行方向に交差する方向に作用する。筋を、筋線維の走行方向に交差する方向に緊締すると、筋が刺激を受け、筋出力が高められる。内側広筋緊締部7は、スパッツ100を装着した状態で、内側広筋54の筋線維の走行方向に直交する緊締力を有するように形成されていることが望ましいが、交差角度は90度に限らない。内側広筋緊締部7は、大腿部の前面において、薄筋緊締部5およびハムストリングス緊締部6の間に位置するように略平行に3本形成されており、一番下に位置する内側広筋緊締部7は、膝関節緊締部3の上部に接続されている。内側広筋54は膝を伸ばす筋肉である。内側広筋緊締部により内側広筋に適度な刺激を与えることができるので、筋出力が高まり、膝関節を支える力を増すことができる。
また、膝裏には太い血管が通っているので締め付けで血流を阻害しないために、膝裏には各緊締部を設けないことが望ましい。膝裏に緊締部を設けないことで関節の屈伸を阻害することを防ぐことができる。
(スパッツ100の効果)
図5は、スパッツ100を装着することよる効果について説明するための図である。図5の(a)はスパッツ100を装着することにより脚に係る力を示し、図5の(b)および図5の(c)はスパッツ100を装着することよる効果を示す。
実施形態1に係るスパッツ100は、(1)膝関節を支える筋肉をサポートする緊締部(縫工筋緊締部4、薄筋緊締部5、およびハムストリングス緊締部6)、(2)膝を伸ばす筋肉に刺激を与える緊締部(内側広筋緊締部7)、(3)膝関節を包み込む緊締部(膝関節緊締部3)、および(4)膝関節の痛みが生じる方向へのぶれを抑える(膝を外側に広がりにくくする、内反モーメントを抑制する)緊締部(第1下腿緊締部1、第2下腿緊締部2)を備えている。
スパッツ100は、膝の内側から外踝に向けて第2下腿緊締部2よりも幅の広い第1下腿緊締部1で下腿部を引っ張ることで、図5の(a)の矢印Dおよび矢印Eの向きに、下腿部を内旋させて膝関節の内反モーメントを抑制し、矢印Cの方向に膝の動揺を制動することができる。これにより、図5の(b)に示すようにO脚を抑制することができる。
また、膝関節を支える筋肉に沿った各緊締部により筋肉をサポートすることで、図5の(c)に示すように、膝を外側に広がり難くすることができ、膝の痛みや痛みの要因を軽減できる。
スパッツ100は、上記の構造により、痛みや不快の原因となる膝関節への矯正的な押圧や下腿部への不要な緊締力が生じないため、過剰な着圧および締め付けをしないで、膝の動揺を抑えることができる。すなわち、スパッツ100は、過剰な着圧および締め付けをしないで、膝が外旋することを制動することができる。
さらに、本体部101と各緊締部は、同じ材料および同じ色で形成されている。そのため、例えば、スパッツ100を黒色で形成した場合、通常時に身に付けるスパッツまたはレギンス等とほぼ同じ外観となり、外観上、特別な機能があるとは気付かれない。したがって、使用者は特殊な格好や対策を講じることなく、日常身に付けるスパッツと同様にスパッツ100を装着するだけで、膝の動揺を抑え、膝の痛みを軽減させることができる。言い換えると、使用者は、通常の服装で、特に負担を感じる階段の昇り降り時などの痛みを緩和し、膝の痛みやその不安を感じることなく旅行や外出を楽しむことができる。
また、スパッツ100は、膝関節の外側への動揺(ラテラルスラスト)を抑えることができるので、スポーツシーン等での膝をサポートする手段としても用いることができる。
以下、本発明の一実施例について、図6〜図9に基づいて説明すれば以下のとおりである。本実施例では、バイコン(3D計測)を使用し、膝関節の動揺を計測し、本願発明のO脚変形の軽減効果の有無を検証した。
本実施例では、裸足、膝関節を覆う筒状の製品α、およびノーマルスパッツをスパッツ100の比較対象とした。製品αは膝のみを覆う筒状の本体部に、膝のお皿を持ち上げるようにサポートするU字型のテーピング編が施されている。ノーマルスパッツは、第1下腿緊締部1およびその他の緊締部を備えていないスパッツである。
〔試験方法〕
(1)被験者である高齢女性8名に、各比較例を装着した状態(裸足はなにも装着していない状態)でマーカーをつけた。図6は、実施例の試験の測定箇所を説明するための図である。図6の(a)は測定箇所を示す背面図であり、図6の(b)は測定箇所を示す右側面図であり、図6の(c)は測定箇所を示す正面図である。マーカー位置は、図6の(a)〜図6の(c)に示すように、plug-in-gait lower body Ai方法を用い、骨盤部(上前腸骨棘、上後腸骨棘)、脚部(膝関節外側、大転子と上前腸骨棘の直線上かつ大転子から1/3上方の地点および膝関節外側との直線上、膝関節外側と外果の直線上)、足部(外果、踵骨、第2中足骨骨頭)の計16箇所とした。以上のマーカー位置より、骨盤、右大腿、左大腿、右下腿、左下腿、右足部、左足部を1平面以上の立体とし、面同士のオイラーアングルを算出して膝関節の内外旋角度と内反モーメントを同定した。動作分析は全てサンプリング周波数120Hzで計測した。
(2)10m歩行を各条件で6トライラル実施した。
〔試験結果〕
試験結果を図7〜図9に基づき説明する。図7の(a)は実施例の内外旋角度の試験結果を示すグラフであり、図7の(b)は実施例の内外旋角度の試験結果を示す表である。図8の(a)は実施例の内反モーメントの試験結果を示すグラフであり、図8の(b)は実施例の内反モーメントの試験結果を示す表である。図9は、内外旋角度を説明するための図である。
図7の(a)の縦軸は、内外旋角度を示している。図8の(a)の縦軸は、モーメントの大きさを示している。図7の(a)および図8の(a)のSD(Standard Deviation)は標準偏差であり、SE(Standard Error)は標準誤差である。
内外旋角度とは、膝が内側もしくは外側に動揺する回旋角度であり、数値が低いとより直立している状態に近い。具体的には、例えば、内外旋角度は、図9に示す角度θであり、踵を通り地面に垂直、且つ体の正面方向に伸びる面と地面との交線と、踵の外側の端部から足の外側(小指側)の端部とを結ぶ直線との成す角度である。図9のように、上記直線が上記交線よりも体の内側に位置する場合、角度θは内旋角度を示し、上記直線が上記交線よりも体の外側に位置する場合、角度θは外旋角度を示す。図7で示す内外旋角度は、内旋角度および外旋角度ともに正としている。内旋角度が大きくなるとX脚を助長し、外旋角度が大きくなるとO脚を助長する。
図7に示すように、スパッツ100を装着すると、他の比較例と比較して内外旋角度が小さくなった。これは、スパッツ100の装着により、下腿部の内旋および外旋にこだわらず、下腿部の回旋を抑えられたことを示している。言い換えると、スパッツ100が膝の動揺を制動したことを示している。日本人は、O脚が大多数であることを考慮すると、スパッツ100の下腿部を内旋方向に制動する機能により、内外旋角度が抑えられたと考えられる。また、特にスパッツ100を装着した場合と裸足であった場合との平均値を比較すると、内外旋角度は約30%小さくなった。これは、スパッツ100の装着により、下腿部の回旋を約30%抑えたことを示している。
図8に示すように、スパッツ100を装着すると、他の比較例と比較して内反モーメントが小さくなった。これは、スパッツ100の装着が、膝が外側に向くのを抑えたことを示している。また、特にスパッツ100を装着した場合と裸足であった場合との平均値を比較すると、内反モーメントは約35%小さくなった。これは、スパッツ100の装着により、膝が外側に広がる力が約35%抑えられたことを示している。
以上の結果により、内反モーメントと内外旋角度には相関があり、回旋を制動すると内反モーメントが抑制できることがわかった。
このように、本実施例において、内反モーメントを抑制するスパッツ100の効果が認められた。すなわち、スパッツ100により下腿部を内旋させることで、内反モーメントを抑制できるので、膝が外旋することを制動する、すなわち、膝関節の動揺を制動することができる。
〔補足〕
なお、参考のために、本発明に係るスパッツ100の外観を図10の(a)〜図10の(e)および図11の(a)〜図11の(e)に示す。図10の(a)〜図10の(e)は、本発明に係るスパッツの外観を示す図面である。特に、図10の(a)は、スパッツ100の平面図であり、図10の(b)は、スパッツ100の正面図であり、図10の(c)は、スパッツ100の外側(左側)の側面図であり、図10の(d)は、スパッツ100の背面図であり、図10の(e)は、スパッツ100の底面図である。図11の(a)〜図11の(e)は、本発明に係るスパッツ100の外観を示す図面代用写真である。特に、図11の(a)は、上記スパッツの平面を示す図面代用写真であり、図11の(b)は、上記スパッツの正面を示す図面代用写真であり、図11の(c)は、上記スパッツの背面を示す図面代用写真であり、図11の(d)は、上記スパッツの外側(左側)側面を示す図面代用写真であり、図11の(e)は、上記スパッツの底面を示す図面代用写真である。図11の(a)および図11の(e)におけるドットで示された部分は、物品の形状を整えるための詰物を示す。なお、スパッツ100の左側面と右側面とは対称であるため、右側面を示す図面代用写真の図示を省略している。また、図11では、緊締部102の図示を省略している。
図11の図面代用写真は、理解を容易にするため、本体部101を黒色とし各緊締部を灰色として図示しているが、上記に限らない。本体部101および各緊締部を同色としてもよく、異なる色としてもよい。例えば、各緊締部を度目調整により形成し、本体部101と各緊締部とを同色とする場合、本体部101と各緊締部との色の差はほとんどなく、濃淡により区別できる程度となる。具体的には、本体部101が濃い黒色で各緊締部が薄い黒色である場合や、各緊締部が濃い黒色で本体部101が薄い黒色である場合がある。
また、普段からとても膝に痛みのある50代以上の女性6名に、図10に示す構成のスパッツ100を穿かせて着用時の効果に関するアンケートを実施した。アンケートの結果、6名中4名から、膝の痛みの軽減を実感できたとの回答を得た。具体的には、(1)膝の痛みが全くなくなった。(2)素材および膝の安定感がよく、履いているとひざの痛みを気にせず動けた。(3)足全体がしまった感じがして、気持ちがよい。階段の昇り降りもスムーズに行えた。(4)膝がサポートされていて、痛みを気にせず歩けた。穿かないと痛みが出たので、効果を感じた、等の回答を得ることができた。
(実施形態2)
膝が内側に向かおうとする外反モーメントが大きくなると、X脚変形が生じる。X脚変形の状態では、股関節30が、膝関節31および足関節32を結ぶ直線より外側に位置する(図4の(a)参照、図示なし)。そのため、膝関節31および足関節32の外側に体重が加重されるため、膝関節31に膝が内側に向かおうとする回転力、すなわち外反モーメントがかかる。したがって、X脚変形を軽減するためには、下腿部を外旋させることにより、外反モーメントを抑制することが有効である。
本実施形態では、下腿部を外旋させることにより、外反モーメントを抑制することができるスパッツ100aについて説明する。スパッツ100aは、図1および図2に示すスパッツ100に比べて、緊締部10に代えて、緊締部10aが設けられる点が異なり、その他の構成は同様である。言い換えると、スパッツ100aは、図2に示すスパッツ100において、緊締部10に代えて、緊締部10aが設けられたものである。
(緊締部10a)
図12は、実施形態2に係るスパッツの左足緊締部10aのみを取り出した場合の正面図である。
緊締部10aは、図1に示す緊締部10に比べて、第1下腿緊締部1および第2下腿緊締部2に代えて、第1下腿緊締部1aおよび第2下腿緊締部2aが設けられる点が異なり、その他の構成は同様である。
(第1下腿緊締部1a)
第1下腿緊締部1aは帯状であり、腓骨上端の外側側面より、脛骨のおよび腓骨の前面、脛骨および腓骨の後面を順に通り、腓骨下端の外側側面に至るように形成されている。これにより、下腿部が外旋するように、膝の外側から内側に向けて下腿部が第1下腿緊締部に引っ張られる。そのため、膝関節の外反モーメントを抑え、膝の動揺を制動することができる。その結果、過剰な着圧、締め付をしないで、膝が外旋するのを制動するこができることができる。
(第2下腿緊締部2a)
第2下腿緊締部2aは帯状であり、脛骨上端の内側側面より、脛骨および腓骨の前面、脛骨および腓骨の後面を順に通り、脛骨下端の内側側面に至るように形成されている。また、第1下腿緊締部1aの緊締力は、第2下腿緊締部2aの緊締力よりも強い。そのため、第2下腿緊締部2aが、第1下腿緊締部1aよりも弱い力で下腿部を内旋方向に誘導するので、第1下腿緊締部1aが下腿部を外旋し過ぎるのを抑制することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1、1a 第1下腿緊締部
2、2a 第2下腿緊締部
3 膝関節緊締部
4 縫工筋緊締部
5 薄筋緊締部
6 ハムストリングス緊締部
7 内側広筋緊締部
100、100a スパッツ(レッグウェア)
101 本体部(基材層)

Claims (11)

  1. 少なくとも下腿部を覆うレッグウェアであって、
    脛骨上端または腓骨上端の第1側面から、脛骨および腓骨の前面、脛骨および腓骨の後面を順に通り、脛骨下端または腓骨下端の第2側面に至るように形成されている帯状の第1下腿緊締部を備え、
    前記第1側面が脛骨上端の内側側面である場合、前記第2側面は脛骨下端の内側側面であり、前記第1側面が腓骨上端の外側側面である場合、前記第2側面は腓骨下端の外側側面であることを特徴とするレッグウェア。
  2. 前記第1下腿緊締部において、前記第1側面が脛骨上端の内側側面であり、前記第2側面が脛骨下端の内側側面であることを特徴とする請求項1に記載のレッグウェア。
  3. 腓骨上端の外側側面より、脛骨のおよび腓骨の前面、脛骨および腓骨の後面を順に通り、腓骨下端の外側側面に至るように形成されている、帯状の第2下腿緊締部を備え、
    前記第1下腿緊締部の緊締力は、前記第2下腿緊締部の緊締力よりも強いことを特徴とする請求項2に記載のレッグウェア。
  4. 前記第1下腿緊締部において、前記第1側面が腓骨上端の外側側面であり、前記第2側面が腓骨下端の外側側面であることを特徴とする請求項1に記載のレッグウェア。
  5. 脛骨上端の内側側面より、脛骨および腓骨の前面、脛骨および腓骨の後面を順に通り、脛骨下端の内側側面に至るように形成されている、帯状の第2下腿緊締部を備え、
    前記第1下腿緊締部の緊締力は、前記第2下腿緊締部の緊締力よりも強いことを特徴とする請求項4に記載のレッグウェア。
  6. 前記第1下腿緊締部と前記第2下腿緊締部とは、脛骨および腓骨の前面において下腿部の幅方向の中央部で交差し、脛骨および腓骨の後面において下腿部の幅方向の中央部で交差することを特徴とする請求項3または5に記載のレッグウェア。
  7. 前記第1下腿緊締部が、膝蓋骨の周囲を囲むように形成されている膝関節緊締部に接続されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のレッグウェア。
  8. 前記レッグウェアは、さらに大腿部を覆い、
    薄筋の筋方向沿いに緊締力を有し、前記膝関節緊締部に接続されている薄筋緊締部と、
    ハムストリングスの筋方向沿いに緊締力を有し、前記膝関節緊締部に接続されているハムストリングス緊締部と、のうち、少なくとも一つを備えていることを特徴とする請求項7に記載のレッグウェア。
  9. 縫工筋の筋方向沿いに緊締力を有する縫工筋緊締部を備え、
    前記縫工筋緊締部は、前記薄筋緊締部および前記ハムストリングス緊締部のどちらか一方、または両方に接続されていることを特徴とする請求項8に記載のレッグウェア。
  10. 内側広筋の筋線維の走行方向に交差する方向に緊締力を有する内側広筋緊締部を備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のレッグウェア。
  11. 前記各緊締部は他の領域よりも度目が小さいことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のレッグウェア。
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