JP2001214303A - 運動用スパッツ - Google Patents

運動用スパッツ

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JP2001214303A JP2000026867A JP2000026867A JP2001214303A JP 2001214303 A JP2001214303 A JP 2001214303A JP 2000026867 A JP2000026867 A JP 2000026867A JP 2000026867 A JP2000026867 A JP 2000026867A JP 2001214303 A JP2001214303 A JP 2001214303A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊締力の強い部分と弱い部分を凹凸差が顕著
に生じることなく、所望のパターン状に設ける事が出
来、筋肉疲労の軽減、肉離れ、靭帯や腱の断裂や損傷の
予防、特定筋肉サポートによる運動能力補助等のテーピ
ング機能を有する丸編地からなる運動用のスパッツを提
供する。 【解決手段】 踝の上方102から、ウエストライン1
01までの長さを有し、丸編地からなる運動用のスパッ
ツであって、運動に必要な筋肉のサポートの要求に応じ
て、所定部分に比較的緊締力の強い部分16b(16b
1、16b2ほか)とそれ以外の比較的緊締力の弱い部分
がパターン状に設けられており、比較的緊締力の強い部
分が、カットボス編手法によって形成された部分である
運動用のスパッツ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運動用のスパッツ
に関するものであり、特に本発明は、丸編地からなり、
テーピング機能などを付与した運動用のスパッツに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年スポーツにおいては、筋肉の伸縮を
助長し運動能力を向上させたり、筋肉疲労の軽減や肉離
れの予防、また、靭帯や腱の断裂や損傷などを予防する
目的で、人体の必要個所にテーピングを施す事は、スポ
ーツにおいてしばしば行われている。
【0003】しかし、テーピングは、自分自身で施すこ
とは困難であり、他の人にテーピングしてもらう必要が
あるが、素人ではテーピングはできないので、専門家に
いちいちテーピングをしてもらう必要があり、着脱が不
便である。また、長時間着用することができないし、皮
膚障害に繋がることもある等の問題がある。
【0004】そこで、近年は、テーピング機能を付与
し、更には、スポーツなどの運動能力を補助するため特
定の筋肉をサポートする運動用のスパッツ(運動用のタ
イツとも言う)等が提案されている。(日本特開平4-
343868号、日本特開平4-57902号、日本特
開平4-50302号、日本特開平8−81807号、
日本特開平9−241906号、日本特開平10−28
0209号など)。
【0005】このようなテーピング機能を有する運動用
のスパッツとしては、通常、テーピング機能を付与した
い部分の緊締力を大きくした衣料が用いられている。こ
のように、運動用のスパッツの所定部分の緊締力を大き
くするには、緊締力を大きくしたい部分に適宜の当て布
を衣料本体生地の裏側または表側から当てがうことが最
も一般的に行われている。
【0006】しかし、当て布によって緊締力の大きい部
分を形成した衣類は、当て布の存在する部分は、布が二
重となるため、厚みが厚くなる。また、当て布を所定の
形に裁断したり、それを衣類本体に縫合するために、そ
の分の手間がかかり、製造工程が多くなり、コストアッ
プに繋がると言う問題がある。
【0007】また、弾力性のある合成樹脂をコーティン
グして緊締力を向上させる手法も知られているが、この
場合には、合成樹脂層が、布の編目をふさいでしまうた
め、通気性が大幅に低下し、蒸れやすいと言う問題があ
る。また、合成樹脂層が肌に直接触れるので、着用感が
低下すると言う問題がある。
【0008】また、丸編機を用い、当て布を使用せず
に、緊締力を大きくすべき部分と緊締力の小さい部分と
を編み分けて、緊締力の比較的大きな部分と、緊締力の
比較的小さい部分とを所定のパターン状に形成する手法
も知られており、この場合には、上述したような当て布
を用いる手法や、合成樹脂コーティング品の欠点の少な
くとも一部が解消できる。したがって、近年、丸編地を
編み分けて、緊締力の比較的大きな部分と、緊締力の比
較的小さい部分とを所定のパターン状に形成する手法も
普及しつつある。
【0009】従来、丸編地を編み分けて、緊締力の比較
的大きな部分と、緊締力の比較的小さい部分とを形成す
る手法としては、 丸編において、編み組織は変えずに、ウェール方向に
おける度目調整により、緊締力の比較的大きな部分と、
緊締力の比較的小さい部分とを形成する方法(日本特開
平3−8801号、日本特開平6−299401号)。
ここで、度目調整とは、編目ループを大きくしたり、小
さくしたりして編み分ける方法で、通常、編目ループを
小さくして編んだ部分は、編目ループを大きくして編ん
だ部分に比べて緊締力が大きくなる。
【0010】丸編において、例えば、ある部分をフロ
ートリブ編みにし、他の部分をタックメッシュ編みにす
る等のように、編組織を変えて、緊締力の比較的大きな
部分と、緊締力の比較的小さい部分とを形成する方法
(日本特開平9‐296304号)。等が知られてい
る。
【0011】の方法は、従来の丸編機では、編み組織
を変えずに度目調整するには、同一コース内では編目ル
ープを小さくしたり、大きくしたり出来ない。即ち同一
コース内での度目調整はされていない。それ故、例えば
図7に示したように、C1番目のコースからCm番目のコ
ースまでは度目の小さなループで編み、Cm番目の次の
コースからCn番目のコースまでは度目の大きなループ
で編み、Cn番目の次のコースからCz番目のコースまで
は度目の小さなループで編むというような方法が採用さ
れている。つまり、コース方向には度目は変化しておら
ず、ウェール方向にのみ度目が変化している衣類しか提
案されていない。尚、図7は、従来の丸編地の衣類に採
用されている度目調整を説明するための生地の一部の平
面図であり、図7において矢印Wは丸編地のウェール方
向、矢印Cは丸編地のコース方向を示している。同様
に、従来の丸編地の衣類に採用されている度目調整を糸
の状態で説明するため丸編地の編組織を概念的に示した
平面図である図5を引用して説明するなら、コースwと
コースxの糸は度目が小さく(編ループが小さい)、従
って緊締力が強くなる。当該コースwやコースxの方向
で度目は変化していない。また、コースyとコースzの
糸は度目が大きく(編ループが大きい)、従って緊締力
が弱くなる。当該コースyやコースzの方向で度目は変
化していない。矢印Wのウェール方向にのみ度目が変化
している。
【0012】したがって、この編み分け方法では、編み
分けパターンの境界が直線状になり、任意のパターン状
に編み分けることができない。それ故、コース方向に比
較的緊締力の強い部分と比較的緊締力の弱い部分を設け
ることができないばかりでなく、所望の部分を所望のパ
ターン状に、緊締力を強くしたり弱くするなどの、編み
分けパターンを任意に設定する事ができない。しかも、
度目調整による編み分けでは、緊締力の大きい部分と小
さい部分との緊締力の差を大きくする事は困難である。
【0013】の方法は、所望の部分を所望のパターン
状に緊締力を強くしたり、弱くするなどの、編み分けパ
ターンを任意に設定する事ができ、また、緊締力の大き
い部分と小さい部分との緊締力の差をある程度大きくす
る事も可能である。しかしながら、緊締力の大きい部分
と小さい部分とで編み組織が変わってしまうため、緊締
力の大きい部分と小さい部分とのパターンが極めてはっ
きりと現れてしまうとともに、編組織が変わることによ
り、歪が生じて、編み組織の変わった部分の境界で凹凸
差が極めて顕著になり、非着用状態で、衣料の表面がフ
ラットでなく、前記緊締力の大きい部分と小さい部分と
のパターンが凹凸状になり、歪んだ形となり製品の見栄
えが非常に低下すると言う問題がある。
【0014】また、丸編みの場合には、経編ほど編み密
度が高くできないので、度目調整や編組織変化などによ
って、緊締力の大きい部分の緊締力を比較的高いレベル
にする事ができにくいし、もし、緊締力の差を大きくす
ると、歪が生じて、非着用状態で、衣料の表面がフラッ
トでなく、前記緊締力の大きい部分と小さい部分とのパ
ターンが凹凸状になり、ひずんだ形になり、製品の見栄
えが非常に低下すると言う問題が生じる。
【0015】また、カットボス手法によって、靴下など
の表側に柄を付ける事は知られているが、柄を付けるこ
とが目的であり、カットボス手法を、緊縮力に変化を付
けるためや、筋肉疲労の軽減や肉離れを予防し、また、
靭帯や腱の断裂や損傷などを予防したり、あるいは、運
動能力を補助するため特定の筋肉をサポートするテーピ
ング機能を持たせるために応用することは全く知られて
いなかった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、緊締力の比
較的大きな部分と、緊締力の比較的小さい部分とを、所
定のパターン状に編み分けて形成された丸編地からなる
テーピング機能を有する運動用のスパッツにおいて、上
述した問題を解決し、緊締力の比較的強い部分と弱い部
分を要求に応じて、任意の所望のパターン状に設ける事
が出来、ひずみがそれほど大きくならないので、完成品
における非着用状態での緊締力の比較的大きな部分と、
緊締力の比較的小さい部分のパターンが、歪みにより顕
著に目立ってしまうこともなく、しかも、編み組織の変
わった部分の境界で凹凸差があまり顕著に生じず、非着
用状態で衣料の表面が比較的フラットで、製品の見栄え
が極めて良好であり、緊締力の大きい部分と小さい部分
との緊締力の差を大きくする事が可能であり、筋肉疲労
の軽減や肉離れを予防し、また、靭帯や腱の断裂や損傷
などを予防したり、あるいは、運動能力を補助するため
特定の筋肉をサポートするテーピング機能を有する運動
用のスパッツを提供する事を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、次の様なスパッツを提供するものであ
る。尚、下記における[ ]内に各請求項に相当する内
容の記載の前に補助的見出しを設けているが、これは、
本発明の内容を参照する際に、便利なように設けた補助
的見出しであって、何ら、本発明を限定するものではな
い。
【0018】[スパッツ全体:その1] (1)踝の上方から、または、膝下から、または、膝上
のいずれかから、少なくともウエストラインまでの長さ
を有し、丸編地からなる運動用のスパッツであって、前
記スパッツは、運動に必要な筋肉のサポートの要求に応
じて、所定部分に比較的緊締力の強い部分と比較的緊締
力の弱い部分がパターン状に設けられており、比較的緊
締力の強い部分が、カットボス編手法によって形成され
た部分である運動用スパッツ。
【0019】本発明の運動用スパッツにおいては、緊締
力の比較的強い部分と弱い部分を要求に応じて、任意の
所望のパターン状に設ける事が出来、ひずみがそれほど
大きくならないので、完成品における非着用状態での緊
締力の比較的大きな部分と、緊締力の比較的小さい部分
のパターンが、歪みにより顕著に目立ってしまうことも
なく、しかも、緊締力の比較的大きな部分と緊締力の比
較的小さい部分のパターンの境界で凹凸差があまり顕著
に生じず、非着用状態で衣料の表面が比較的フラット
で、製品の見栄えが極めて良好であり、緊締力の大きい
部分と小さい部分との緊締力の差を大きくする事が可能
であり、筋肉疲労の軽減や肉離れを予防し、また、靭帯
や腱の断裂や損傷などを予防したり、あるいは、運動能
力を補助するため特定の筋肉をサポートするのに好適な
テーピング機能を有する運動用のスパッツが提供でき
る。
【0020】[スパッツ全体:その2] (2)丸編地における同一コース内での度目調整によっ
て、緊締力の変化が、更に付加されている前記(1)項
に記載の運動用スパッツ。
【0021】上記の本発明の好ましい態様とすることに
より、度目調整とカットボス編手法とが、併用されるこ
とにより、更に必要な部分の緊締力をより小さくした
り、より大きくしたりすることが出来、ニーズに応じた
緊締力変化が付与された、運動用スパッツが提供され好
ましい。しかも、同一コース内での度目調整を採用する
ことによって、度目調整がなされた部分のパターンを任
意の形状のパターンとすることができ、度目調整部分の
パターンを要求に応じた任意のパターンに形成できる。
【0022】[スパッツ全体:その3] (3)運動に必要な筋肉のサポートの要求が、運動に必
要な筋肉、あるいは、運動により損傷を負いやすい筋
肉、靭帯または腱の少なくとも1つ、に相当する箇所に
対し、 a)筋肉の伸縮を助長するための要求、 b)筋肉疲労の軽減や肉離れを予防し、また、靭帯や腱
の断裂や損傷を予防するための要求、から選ばれた要求
であり、テーピング機能を有する前記(1)項または
(2)項のいずれかに記載の運動用スパッツ。
【0023】上記の本発明の好ましい態様とすることに
より、運動能力を補助または高めるための特定の筋肉を
サポートしたり、あるいは、筋肉疲労の軽減や肉離れを
予防し、また、靭帯や腱の断裂や損傷などを予防するの
に好適な、テーピング機能を有する運動用のスパッツが
提供される。運動用のスパッツのどの部位を比較的緊締
力の強い部分で形成し、どの部分を比較的緊締力の弱い
部分で形成するかを設計するに当たって、上述の要求を
できるだけ満たすようにテーピング技術を応用して、設
計でき好ましい。
【0024】[大腿の外側部] (4)比較的緊締力の強い部分が、少なくとも、大腿外
側部の中殿筋及び/あるいは腸脛靭帯から大転子を経由
し、a)前側において腸脛靭帯及び/あるいは外側広筋
に沿って、及び/あるいは、b)後側において大腿二頭
筋上の一部に当接し、膝上部に至る部分である前記
(1)〜(3)項のいずれかに記載の運動用スパッツ。
【0025】上記の本発明の好ましい態様とすることに
より、腰部から大腿部の左右側面の筋肉をサポートで
き、下半身を使う諸運動時の筋肉の働きを補助するのに
好適な運動用スパッツが提供でき、好ましい。
【0026】[大腿と下腿の外側部] (5)運動用のスパッツが、踝の上方から少なくともウ
エストラインまでの長さを有する運動用のスパッツであ
って、比較的緊締力の強い部分が、少なくとも、大腿外
側部の中殿筋及び/あるいは腸脛靭帯から大転子を経由
し、前側部分は外側広筋及び腸脛靭帯に沿って膝蓋部を
迂回する形で、膝下の前脛骨筋及び/あるいは長腓骨筋
を覆いながら外果の上部に至り、後側部分は外側広筋か
ら大腿二頭筋を経由し、腓腹筋外側頭及び外側のヒラメ
筋を経由し、外果の上部近傍に至る部分である前記
(1)〜(3)項のいずれかに記載の運動用スパッツ。
【0027】上記の本発明の好ましい態様とすることに
より、腰部から大腿部、下腿部の外側面の筋肉及び、膝
部を外側からサポートし、下半身を使う諸運動、特に膝
の屈伸を伴う動作時の、筋肉の働きを補助する機能が発
揮できる。下半身全体の筋肉の働きが、ばらばらにな
り、無駄な働きをしないよう、筋肉に有効な働きをさせ
ることを促進させることにも繋がる運動用スパッツを提
供でき好ましい。
【0028】[大腿の内側部] (6)比較的緊締力の強い部分が、少なくとも、大腿内
側部の薄筋及び/あるいは大内転筋から、前方では縫工
筋を経由し膝上の内側広筋に至り、後方では半腱様筋及
び/あるいは半膜様筋に至る部分である前記(1)〜
(3)項のいずれかに記載の運動用スパッツ。
【0029】上記の本発明の好ましい態様とすることに
より、大腿部内側の筋肉をサポートし、特に内旋運動時
には、この部位の筋肉が有効に働くので、内側に足をひ
ねる動作を伴う運動の際に、これらの運動能力を補助し
たり、これらの筋肉の筋肉疲労の軽減や肉離れをなどを
予防するのに好適な、運動用スパッツが提供され好まし
い。
【0030】また、大腿内側の筋肉は、加齢により衰え
やすい筋肉でもあるが、加齢などで衰えてしまった筋肉
の働きのサポートにも好適な運動用スパッツが提供され
好ましい。
【0031】[大腿と下腿の内側部] (7)比較的緊締力の強い部分が、少なくとも、大腿内
側部の薄筋から、前側部分は縫工筋を経由し膝上の内側
広筋に至るとともに、膝蓋部を迂回する形で内側顆を経
由し、脛骨体から内果の上部に至り、後側部分は、内側
顆を経由し内側腓腹筋及び内側ヒラメ筋の一部に沿いな
がら、内果の上部に至る部分である前記(1)〜(3)
項のいずれかに記載の運動用スパッツ。
【0032】上記の本発明の好ましい態様とすることに
より、大腿部内側及び下腿部内側の筋肉をサポートし、
特に内旋運動時には、この部位の筋肉が有効に働くの
で、内側に足をひねる動作を伴う運動の際に、これらの
運動能力を補助したり、これらの筋肉の筋肉疲労の軽減
や肉離れをなどを予防するのにより一層好適な、運動用
スパッツが提供され好ましい。
【0033】また、大腿内側の筋肉は、加齢により衰え
やすい筋肉でもあるので、加齢などで衰えてしまった筋
肉の働きのサポートにもより一層好適な運動用スパッツ
が提供され好ましい。
【0034】[大腿の外側と内側部] (8)運動用のスパッツが、踝の上方から少なくともウ
エストラインまでの長さを有する運動用のスパッツであ
って、比較的緊締力の強い部分が、少なくとも、a)大
腿外側部の中殿筋及び/あるいは腸脛靭帯から大転子を
経由し、前側部分は腸脛靭帯及び外側広筋に沿って、後
側部分は大腿二頭筋の一部に当接し、膝上部に至る部分
と、b)大腿内側部の薄筋及び/あるいは大内転筋か
ら、前側部分は縫工筋を経由し膝上の内側広筋に至り、
後側部分は半腱様筋及び/あるいは半膜様筋に当接され
る部分である前記(1)〜(3)項のいずれかに記載の
運動用スパッツ。
【0035】上記の本発明の好ましい態様とすることに
より、腰部から、大腿部の筋肉を、外側と内側からサポ
ートでき、また、両側からサポートされることから、筋
肉がバランスよい働きをすることを補助出来るので、好
ましい。
【0036】[大腿と下腿の外側と内側部] (9)運動用のスパッツが、踝の上方から少なくともウ
エストラインまでの長さを有する運動用のスパッツであ
って、比較的緊締力の強い部分が、a)大腿外側部の中
殿筋及び/あるいは腸脛靭帯から大転子を経由し、二股
に分岐し、前側分岐部分は外側広筋から腸脛靭帯に沿っ
て膝蓋部を迂回する形で、膝下の前脛骨筋または/及び
長腓骨筋を覆いながら外果の上部に至り、その後側分岐
部分は大腿二頭筋を直角には横切らずに斜めに横切り、
半膜様筋及び半腱様筋の下方、あるいは、内側顆の上方
に至っており、b)大腿内側部においては、薄筋から、
前側部分は縫工筋を経由し膝上の内側広筋に至るととも
に、更に膝蓋部を迂回する形で内側顆を経由し、脛骨体
から内果の上部に至り、またその後側部分は内側顆を経
由し、内側の腓腹筋及び内側のヒラメ筋の一部に沿いな
がら、内果の上部に至る部分である前記(1)〜(3)
項のいずれかに記載の運動用スパッツ。
【0037】上記の本発明の好ましい態様とすることに
より、腰部、大腿部、下腿部、及び膝部をサポートで
き、下肢の筋肉の働きをバランスよく補助できる。特
に、膝蓋骨を、強緊締力部でもってその上下左右からサ
ポートすることによって、膝の動きを不必要に阻害せず
に、運動による負担のかかり易い膝をサポートできる。
また、大腿背面の筋肉である、ハムストリングスもサポ
ートするため、様々な下肢の運動、動作を有効に補助で
きる運動用スパッツが提供でき、好ましい。
【0038】ここで特にハムストリングスについて説明
するならば、ハムストリングスとは、大腿部後面にあ
る、大腿二頭筋、半腱様筋及び半膜様筋を併せたものを
指し、これらの筋肉は、例えば、走る動作の中でも、
特に加速する局面で地面を強く後ろに押す際、ジャン
プ時により高く跳ぶため、自転車のペダルを踏み込ん
だ後に引き上げる際などに主として使われる筋肉であ
り、股関節を伸ばし、膝関節を曲げたり、内転する働き
を持つものである。このような作用を有するハムストリ
ングスは、その他、ラグビー、サッカー、バスケットボ
ール、バレーボール、野球、ゴルフ、競輪、ボブスレー
などの様々なスポーツにおいても重要な働きを有するも
のである。一例を挙げると、ラグビーではスクラム後に
ブレイクしてから、素早く走るという動作に結び付くも
のであり、大腿後面をうまく使えていない場合には、力
のいれどころを大腿部前面から後面に切り換える必要が
生じ、スムーズにその動作が行なえないという問題が生
じる。バスケットボールにおいてもリバウンドを取った
後の次のプレーについても同様なことが言える。すなわ
ち、股関節伸筋は、前後方向への骨盤の安定性に重要な
役目を果たし、特に正常歩行時の股関節伸展に関与する
ものであり、地面をキックする種目(走る、バスケット
ボール、バレーボール等)は、骨盤が上下すると、力が
分散して、次の動作に移れないと言う問題があり、ま
た、バレーボールのジャンプにおいても、局面によって
は膝を深く曲げずに跳躍できれば助走のスピードを生か
して高く跳ぶことが有利であるが、このような場合には
大腿後面を主体に跳ぶことが必要とされる。さらに、ボ
ブスレーは、最初の押し出しが、その後のスピードを決
めるが、最初の押し出しに使う筋肉がハムストリングス
である。このように、ハムストリングスは各種スポーツ
において重要な役割を果たすものであるが、しかし、一
般には、訓練が十分になされていないので、ハムストリ
ングスについては、良く使用される大腿部前面の筋肉に
比べて弱いという指摘がなされている。本発明の運動用
スパッツは、大腿部後面のハムストリングスの筋動作を
サポートするのにも好適な運動用スパッツであり好まし
い。
【0039】[丸編地構造] (10)丸編地が表糸と裏糸とからなる丸編地であっ
て、カットボス編手法によって形成される部分は、前記
表糸と裏糸の間に中糸が使用された3重構造となってい
る前記(1)〜(9)項のいずれかに記載の運動用スパ
ッツ。
【0040】上記の本発明の好ましい態様とすることに
より、比較的緊締力の強い部分が3重構造となっている
ので、十分な緊締力を発揮することが出来、好ましい。
しかも、当て布などによる緊締力の強化手法のような、
前述した問題点がなく、好ましい。
【0041】[丸編地の糸使い:その1] (11)表糸と裏糸と中糸が、次の(A)及び(B)か
ら選ばれたいずれかである前記(10)項に記載の運動
用スパッツ。
【0042】(A)表糸と中糸が吸水速乾性糸からな
り、裏糸が弾性糸及び吸水速乾性糸でカバリングさ
れた弾性糸からなる群から選ばれたいずれかの弾性糸か
らなる。
【0043】(B)表糸と中糸のいずれか一方が吸水速
乾性糸からなり、裏糸が吸水速乾性糸でカバリングさ
れた弾性糸からなる。
【0044】上記の本発明の好ましい態様とすることに
より、前述の機能のほかに、更に、運動などにより汗を
かいた際に早く汗を吸収し、かつ、早く汗を蒸発させる
ので、運動後においても、汗による衣類の肌へのべとつ
きなどの不快感が軽減された運動用スパッツが提供でき
好ましい。
【0045】[丸編地の糸使い:その2] (12)表糸と中糸が天然繊維糸からなり、裏糸が弾性
糸からなる前記(10)項に記載の運動用スパッツ。
【0046】上記の本発明の好ましい態様とすることに
より、一般的に合成繊維に比べて肌触りが暖かで、保温
性の良好である天然繊維を用いることにより、前述の機
能のほかに、更に、保温性が優れ、また、天然繊維の外
観を有するファッション性にも優れた運動用スパッツが
提供でき、好ましい。
【0047】[丸編地の糸使い:その3] (13)表糸と裏糸と中糸が、下記(A)及び(B)か
ら選ばれたいずれかである前記(10)項に記載の運動
用スパッツ。
【0048】(A)表糸と中糸が発水性に優れた合成繊
維糸からなり、裏糸が弾性糸及び発水性に優れた合
成繊維糸でカバリングされた弾性糸からなる群から選ば
れたいずれかの弾性糸からなる。
【0049】(B)表糸と中糸のいずれか一方が発水性
に優れた合成繊維糸からなり、裏糸が発水性に優れた
合成繊維糸でカバリングされた弾性糸からなる。
【0050】上記の本発明の好ましい態様とすることに
より、前述の機能のほかに、更に、発水性に優れた合成
繊維糸が用いられるので、発水性に優れた合成繊維糸
は、糸自体の保水性が小さく、汗などは、糸に吸収され
ずに、蒸発などにより、物理的に外に排出され、また、
雨に当たっても、糸に水分が吸収されず、肌触りがサラ
サラして、さわやかな着用感を保つことができる。ま
た、雨に濡れたり、洗濯した場合でも、比較的短時間で
乾燥出来る運動用スパッツが提供され、好ましい。
【0051】[丸編地の糸使い:その4] (14)表糸と中糸が、天然繊維糸、合成繊維糸、また
は天然繊維と合成繊維の混合糸から選ばれた繊維糸から
なり、且つ、a)表糸が天然繊維糸の場合には、中糸
は、合成繊維糸、または、天然繊維と合成繊維の混合糸
から選ばれた1種であり、b)表糸が合成繊維糸の場合
には、中糸は、天然繊維糸、または、天然繊維と合成繊
維の混合糸から選ばれた1種であり、c)表糸が天然繊
維と合成繊維の混合糸の場合には、中糸は、天然繊維
糸、合成繊維糸、または、天然繊維と合成繊維の混合糸
から選ばれた1種である前記(10)項に記載の運動用
スパッツ。
【0052】上記の本発明の好ましい態様とすることに
より、前述の機能のほかに、更に、天然繊維と合成繊維
が、表糸と中糸の少なくともいずれかまたはその両者中
に存在することになり、(12)項や(13)項などで
説明した、機能が折衷されたような状態で発揮される運
動用スパッツが提供され、好ましい。
【0053】[度目調整:膝部] (15)運動用のスパッツが、踝の上方から、または、
膝下から、少なくともウエストラインまでの長さを有す
るスパッツであって、度目調整によって、比較的大きな
度目に調整されて緊締力が比較的小さくされた部分が膝
蓋部である前記(2)〜(14)項のいずれかに記載の
運動用スパッツ。
【0054】上記の本発明の好ましい態様とすることに
より、膝の部分がより容易に伸縮できるので、膝の屈伸
を伴う動作をより抵抗なく行うことが出来、膝を曲げた
時の突っ張る感じをより少なくできる。
【0055】[度目調整:臀部] (16)運動用のスパッツが、踝の上方から、または、
膝下から、少なくともウエストラインまでの長さを有す
るスパッツであって、度目調整によって、比較的大きな
度目に調整されることにより緊締力が比較的小さくされ
た部分が、膝蓋部ならびに臀部のほぼ中央部分である前
記(2)〜(14)項のいずれかに記載の運動用スパッ
ツ。
【0056】上記の本発明の好ましい態様とすることに
より、膝の部分がより容易に伸縮できるので、膝の屈伸
を伴う動作をより抵抗なく行うことが出来、膝を曲げた
時の突っ張る感じをより少なくできるとともに、臀部の
丸い膨らみをつぶさずに形良く保とともに、膝を曲げた
際に臀部は後側に張り出してくるが、臀部の部分もより
容易に伸縮できるので、その臀部の張り出しをより抵抗
なく行うことが出来、従って、膝を曲げた時の突っ張る
感じや、臀部の後側への張り出しによる、スパッツ後側
のスパッツのウェスト部のずり下がりをより少なくでき
好ましい。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の具体的実施の形態例について説明するが、本発明で
は、本発明のスパッツのどの部分に比較的緊締力の強い
部分が配置されているか、比較的緊締力の強い部分が配
置されている衣料上における位置の説明に身体の一部や
筋肉や骨格相当部分の名称を使用している部分もあるの
で、理解を容易にするために、先ず、本発明で緊締力の
強い部分の位置等の説明に使用する骨格や筋肉の人体に
おける位置を説明しておく。
【0058】図8は図の右半分が人体下肢部の前面側か
ら見た骨格図、また、左半分が人体下肢部の前面側から
見た筋肉図である。図9は図の左半分が人体下肢部の後
面側から見た骨格図、また、右半分が人体下肢部の後面
側から見た筋肉図である。また、図10は人体の右側の
下肢部の外側側面側から見た一部骨格付きの筋肉図、ま
た、図11は人体の右側の下肢部の内側側面側から見た
一部骨格付きの筋肉図である。尚、図8〜図11におい
て、本発明の説明に特に必要のない部分の筋肉や骨格は
説明を省略している。
【0059】図8〜図11において、701が中殿筋、
702が大殿筋、703が大転子、704が外側広筋、
705が腸脛靭帯、706が大内転筋、707が半膜様
筋、708が半腱様筋、709が大腿二頭筋、710が
薄筋、711が縫工筋、712が内側広筋、713が外
側顆、714が内側顆、715が膝蓋部、716が前脛
骨筋、717が脛骨体、718がヒラメ筋(718aが
外側のヒラメ筋で718bが内側のヒラメ筋)、719
が腓腹筋(719aが外側の腓腹筋で719bが内側の
腓腹筋、720が長腓骨筋、721が外果、722が内
果、723が大腿直筋である。
【0060】なお、各筋肉の筋繊維の方向は、図示の各
筋肉中に示した細線の長さ方向であり、この筋繊維の方
向が筋肉の収縮方向である。なお、これらの骨格や筋肉
の位置、形、大きさは個体それぞれに応じて若干相違す
るので、上記筋肉ならびに骨格図は代表例の一つとして
示したものである。
【0061】上述したように骨格や筋肉の位置、形、大
きさは個体それぞれに応じて相違するし、人体全体の大
きさも相違するので、比較的緊締力の強い部分と比較的
緊締力の弱い部分とが配置されている衣料上における位
置が所定の指定された位置から多少のずれがあっても、
本発明の目的が達成できる範囲においては差し支えな
い。
【0062】本発明においては、比較的緊締力の強い部
分は、丸編地を編成する際にカットボス編手法を適用す
ることによって形成される。以下、カットボス編手法を
図1〜図3を用いて説明する。
【0063】図1〜図2は、丸編において、カットボス
編手法を説明するための断面概念工程図である。点線の
矢印Aで示した側が丸編地の表側で、点線の矢印Bで示
した側が丸編生地の裏側である。
【0064】まず、図1に示すように、表糸1と裏糸2
を供給して丸編機で編む際にカットボス手法で、比較的
緊締力を強くしたい部分に中糸3を表糸1と裏糸2の間
に挿入して、表糸1と中糸3と裏糸2をそろえて供給し
て丸編機で編み込む。この部分は矢印4a〜4bの間と
矢印4c〜4dの間の部分である(尚、中糸3は、わか
りやすいように1点鎖線で図示してある。)。そして、
矢印4b〜4cの間の部分の如く、比較的緊締力が弱い
部分に該当する部分は、中糸3が表糸1と裏糸2の間に
挿入されないように中糸3を裏側に浮かせて、表糸1と
裏糸2のみで編む。次いで矢印4a、4b、4c、4d
のところで裏側に浮かされた中糸3をカットし、図2に
示したようなZ1とZ3の部分が中糸3が挿入されてい
て、比較的緊締力の強い部分となり、Z2の部分が表糸
1と裏糸2のみで編まれた比較的緊締力の弱い部分とな
る。
【0065】図3に、上述のカットボス編手法によって
得られた丸編生地の断面概念図を示した。1aが表糸1
があらわれている丸編生地の表側、2aが裏糸2があら
われている丸編生地の裏側、3aが中糸3で構成された
補強層であり、Z1とZ3の部分が、比較的緊締力の強い
部分となり、Z2の部分が比較的緊締力の弱い部分とな
る。
【0066】緊締力の比較的強い部分と緊締力の比較的
弱い部分を、異なる丸編組織にして、編組織の相違のみ
で同程度の緊締力差をつけたり、中糸3のない度目調整
のみで同程度の緊締力差を付与する場合に比べて、Z1
とZ2とZ3の部分は、比較的ひずみが小さく、前者の場
合のように、歪が生じて、非着用状態で、衣料の表面が
フラットでなく、前記緊締力の大きい部分と小さい部分
とのパターンが凹凸状になり、ひずんだ形になり、製品
の見栄えが非常に低下すると言う問題が生じにくい。し
かも比較的緊締力の強い部分は、中糸3が挿入されて補
強されているので、比較的緊締力の弱い部分との緊締力
の差を大きくすることが可能になるのである。更に、中
糸3をどのコースのどのウェール位置からどのウェール
位置まで挿入するかは、丸編機のコンピューターによる
制御で実行できるので、所望の位置に所望のパターン状
に強緊締力部が形成できるのである。
【0067】本発明においては、前記の如く比較的緊締
力の強い部分と比較的緊締力の弱い部分をカットボス編
手法のみで形成してもよいが、更に、丸編地における同
一コース内での度目調整によって、緊締力の変化を付与
する手法を併用してもよい。
【0068】次に図4、図6を用いて、本発明で必要に
応じて採用する、丸編地における同一コース内での度目
調整について説明する。説明を容易にするために、カッ
トボス編手法を併用していない状態で説明する。図4
は、同一コース内での度目調整を行った丸編地の編組織
を概念的に示した平面図である。矢印Cの方向がコース
方向であり、矢印Wの方向がウェールの方向である。夫
々点線、実線は編み込まれている糸を示しており、点線
で示された部分が編み込まれる糸のループが小さく従っ
て度目の小さい、比較的緊締力の強い部分を形成する部
分であり、実線で示された部分が編み込まれる糸のルー
プが大きく従って度目の大きい、比較的緊締力の弱い部
分を形成する部分である。
【0069】コースxの糸について注目してみると、コ
ースxの糸は、a、b、cのウェールは度目が小さく、
小さな編ループで編まれており、この部分の緊締力は大
きくなる。d、e、fのウェールは度目が大きく、大き
な編ループで編まれており、この部分の緊締力は比較的
弱くなる。そしてg、h、iのウェールは度目が小さ
く、小さな編ループで編まれており、この部分の緊締力
は大きくなる。すなわち、同一のコースx内での度目調
整が行われている。同様に次のコースyに注目してみる
と、コースyの糸は、aとbの中間までのウェールは度
目が小さく、小さな編ループで編まれており、この部分
の緊締力は大きくなる。bの中間からc、d、e、f、
gのウェールは度目が大きく、大きな編ループで編まれ
ており、この部分の緊締力は比較的弱くなる。そして
h、iのウェールは度目が小さく、小さな編ループで編
まれており、この部分の緊締力は大きくなる。すなわ
ち、同一のコースy内での度目調整が行われている。コ
ースzについては、説明を省略するが、上述の説明から
容易に理解されるところである。
【0070】従来、度目調整によって衣類の緊締力を調
整するには、図5や図7を用いてすでに説明したよう
に、同一のコース内では度目調整は行われておらず、例
えば、図5に示した如くコースw内やコースx内ではす
べて度目が小さいままであり、コースy内やコースz内
ではすべて度目は大きいままである。すなわち、同一の
コース内での度目調整が行われていない。従って、度目
調整により、所望の部分に所望のパターン状に、比較的
緊締力の強い部分と弱い部分を形成することはできず、
日本特開平3−8801号、日本特開平6−29940
1号の図にも示されているような、度目の異なる部分の
境界が直線状のパターンとなる丸編地しか得られない。
【0071】本発明者らは、同一のコース内での度目調
整をコース毎に適宜行うことによって、所望の部位に所
望のパターンで緊締力の変化を付与できることを見出し
た。
【0072】従来の丸編機では、同一コース内での度目
調整ができなかったが、例えばイタリアのSANTON
I社製の“サントニー・超高速巻き取り装置付成形丸編
機モデル:SM8CF”などを使用して、次に説明する
ようなコンピューター制御により、実現できる。なお、
丸編機として、上述の装置を用いることが限定されるわ
けではないが、上述の丸編機は、度目調整を15段階
(15グレード)に設定できるようになっている。
【0073】上記の同一のコース内での度目調整技術を
図6を用いて説明する。図6は、同一のコース内での度
目調整を行った丸編地の平面図である。Cで示された矢
印の方向は、コース方向を示しており、Wの矢印で示さ
れた方向がウェール方向を示している。
【0074】境界線6で区画された区画の内部が、度目
が大きく、大きな編ループで編まれており、比較的緊締
力の弱い部分であり、境界線6で区画された区画の外側
が、度目が小さく、小さな編ループで編まれており、比
較的緊締力の強い部分であるとする。このようなパター
ンに同一のコース内での度目調整を行って編み上げるに
は、例えば、Cm番目のコースを編む場合には、W1番目
からWm番目のウェールの間は度目を小さくして編み、
m番目の次からWn番目のウェールの間は度目を大きく
して編み、次いでWn番目の次からWz番目のウェールの
間は度目を小さくして編む。同様に、Cn番目のコース
を編む場合には、W1番目からWx番目のウェールの間は
度目を小さくして編み、Wx番目の次からWy番目のウェ
ールの間は度目を大きくして編み、次いでWy番目の次
からWz番目のウェールの間は度目を小さくして編むこ
とになる。かかる編み方は、例えば前述のような丸編機
のコンピューターに各コースと各ウェールについて、上
述のような指令を入力することによって実現できる。
【0075】そして、本発明の如く、比較的緊締力の強
い部分と比較的緊締力の弱い部分をカットボス編手法
と、上述したような丸編地における同一コース内での度
目調整によって、緊締力の変化を付与する手法を併用す
るには、例えば図6において、境界線6で区画された区
画の外側のみが、図2で説明したような中糸3で補強さ
れるようにカットボス編手法を用いればよい。カットボ
ス編手法も、上述の同一コース内での度目調整と同様
に、図6において、例えば、Cm番目のコースを編む場
合には、W1番目からWm番目のウェールの間は図1に示
したように、中糸3を表糸1と裏糸2の間に挿入して編
み、Wm番目の次からWn番目のウェールの間は中糸3を
裏側に浮かせてそれをカットして除去し、表糸1と裏糸
2のみで編み、次いでWn番目の次からWz番目のウェー
ルの間は中糸3を表糸1と裏糸2の間に挿入して編む。
同様に、Cn番目のコースを編む場合には、W1番目から
x番目のウェールの間は図1に示したように、中糸3
を表糸1と裏糸2の間に挿入して編み、Wx番目の次か
らWy番目のウェールの間は中糸3を裏側に浮かせてそ
れをカットして除去し、表糸1と裏糸2のみで編み、次
いでWy番目の次からWz番目のウェールの間は中糸3を
表糸1と裏糸2の間に挿入して編むことになる。かかる
編み方は、例えば前述のような丸編機のコンピューター
に各コースと各ウェールについて、上述のような指令を
入力することによって実現できるのである。
【0076】次に、本発明の理解を容易にするために、
図面を参照しながら、本発明の運動用スパッツの具体的
実施の形態例について説明するが、本発明の運動用スパ
ッツは、図示したもののみに限定されるものではない。
【0077】図12は本発明の運動用スパッツの一実施
態様の正面図、図13はその背面図、図14は正面図を
基準とした場合の正面図の右側から見た場合に相当する
スパッツの側面図である。以下、このような、正面図の
右側から見た場合に相当する側面図のことを単に右側面
図と略称する。
【0078】図12〜図14に示した運動用のスパッツ
においては、比較的緊締力の強い部分の領域が分かるよ
うに、比較的緊締力の強い部分にハッチングを入れて図
示してある。以下、特に断らない限り、即ち、断面を示
すハッチングの場合などを除いて、他の実施態様につい
ても同様である。また、スパッツの比較的緊締力の強い
部分などの位置を示すのに、人体の筋肉や靭帯、腱、骨
などの名称を用いて説明しているが、これは、比較的緊
締力の強い部分などが、人体の当該筋肉や靭帯、腱、骨
などの存在する部分上またはその近傍上を通っているこ
とを示すために、前記筋肉や骨などの名称を用いて略述
したものである。また、図示した運動用のスパッツを構
成する丸編地のコース方向は、スパッツのほぼ横方向で
あり、ウェール方向は、スパッツのほぼ縦方向である。
他の実施態様においても同様である。スパッツを構成す
る丸編地のコース方向、ウェール方向は、上述した態様
が好ましいが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0079】図12〜図14に示した運動用のスパッツ
は、ウエストラインから踝の上方までの長さを有する運
動用のスパッツである。この運動用のスパッツにおいて
は、左右の比較的緊締力の強い部分10a、10bは、
脇部のウェストライン101を上端として大腿外側部の
中殿筋及び腸脛靭帯21から大転子22を経由し、前側
において腸脛靭帯及び外側広筋23に沿って、ならびに
後側において大腿二頭筋24の一部に当接し、膝上部2
5に至る部分である。その他の部分は、比較的緊締力の
弱い部分である。緊締力の比較的強い部分10aおよび
10bは、カットボス編手法により、比較的緊締力の弱
い部分に比べて、緊締力が強くされている。尚、100
a、100bは、前中心と後中心の縫合ラインである。
【0080】上記の態様の本発明の運動用スパッツにお
いては、腰部から大腿部の左右側面の筋肉をサポートで
き、下半身を使う諸運動時の筋肉の働きを補助するのに
好適な運動用スパッツが提供できる。
【0081】上記実施態様の本発明の運動用スパッツに
おいては、緊締力の比較的強い部分と弱い部分とを、カ
ットボス編手法によって、上述したような所望のパター
ン状に設ける事が出来、しかも、比較的緊締力の大きい
部分と弱い部分とのひずみがそれほど大きくならないの
で、完成品における非着用状態での緊締力の比較的大き
な部分と、緊締力の比較的小さい部分のパターンが、歪
みにより顕著に目立ってしまうこともなく、しかも、緊
締力の比較的大きな部分と緊締力の比較的小さい部分の
パターンの境界で凹凸差があまり顕著に生じず、非着用
状態で衣料の表面が比較的フラットで、製品の見栄えが
極めて良好な運動用のスパッツが提供できる。
【0082】次に、図15〜図17を用いて、本発明の
運動用スパッツの別の一実施態様について説明する。図
15は本発明の運動用スパッツの別の一実施態様の正面
図、図16はその背面図、図17はその右側面図であ
る。
【0083】図15〜図17に示した運動用のスパッツ
は、ウエストラインから踝の上方までの長さを有する運
動用のスパッツである。この運動用のスパッツにおいて
は、左右の比較的緊締力の強い部分11a、11bは、
脇部のウェストライン101を上端として大腿外側部の
中殿筋及び腸脛靭帯21から大転子22を経由し、前側
部分は外側広筋及び腸脛靭帯23に沿って膝蓋部30を
迂回する形で、膝下の前脛骨筋及び長腓骨筋31を覆い
ながら外果102の上部に至り、後側部分は外側広筋2
3′から大腿二頭筋24を経由し、腓腹筋外側頭32及
び外側のヒラメ筋33を経由し、外果102の上部近傍
に至る部分である。その他の部分は、比較的緊締力の弱
い部分である。緊締力の比較的強い部分11aおよび1
1bは、カットボス編手法により、比較的緊締力の弱い
部分に比べて、緊締力が強くされている。尚、100
a、100bは、前中心と後中心の縫合ラインである。
【0084】上記の態様の本発明の運動用スパッツにお
いては、腰部から大腿部、下腿部の外側面の筋肉及び、
膝部を外側からサポートし、下半身を使う諸運動、特に
膝の屈伸を伴う動作時の、筋肉の働きを補助する機能が
発揮される。下半身全体の筋肉の働きが、ばらばらにな
り、無駄な働きをしないよう、筋肉に有効な働きをさせ
ることを促進させることにも繋がる運動用スパッツを提
供できる。
【0085】上記実施態様の本発明の運動用スパッツに
おいては、緊締力の比較的強い部分と弱い部分とを、カ
ットボス編手法によって、上述したような所望のパター
ン状に設ける事が出来、しかも、比較的緊締力の大きい
部分と弱い部分とのひずみがそれほど大きくならないの
で、完成品における非着用状態での緊締力の比較的大き
な部分と、緊締力の比較的小さい部分のパターンが、歪
みにより顕著に目立ってしまうこともなく、しかも、緊
締力の比較的大きな部分と緊締力の比較的小さい部分の
パターンの境界で凹凸差があまり顕著に生じず、非着用
状態で衣料の表面が比較的フラットで、製品の見栄えが
極めて良好な運動用のスパッツが提供できる。
【0086】次に、図18〜図20を用いて、本発明の
運動用スパッツの更に別の一実施態様について説明す
る。図18は本発明の運動用スパッツの更に別の一実施
態様の正面図、図19はその背面図、図20は図18の
A−A′ラインにおける断面図である。
【0087】図18〜図20に示した運動用のスパッツ
は、ウエストラインから踝の上方までの長さを有する運
動用のスパッツである。この運動用のスパッツにおいて
は、比較的緊締力の強い部分12a、12bが、股下の
脇部103を上端とし、大腿内側部の薄筋及び大内転筋
41から、前方では縫工筋42を経由し膝上の内側広筋
43に至り、後方では半腱様筋及び半膜様筋44に至る
部分である。その他の部分は、比較的緊締力の弱い部分
である。緊締力の比較的強い部分12aおよび12b
は、カットボス編手法により、比較的緊締力の弱い部分
に比べて、緊締力が強くされている。尚、100a、1
00bは、前中心と後中心の縫合ライン、図20におけ
る104は、図18のA−A′ラインにおける切断面を
示している。
【0088】上記の態様の本発明の運動用スパッツにお
いては、大腿部内側の筋肉をサポートし、特に内旋運動
時には、この部位の筋肉が有効に働くので、内側に足を
ひねる動作を伴う運動の際に、これらの運動能力を補助
したり、これらの筋肉の筋肉疲労の軽減や肉離れをなど
を予防するのに好適な運動用スパッツが提供できる。
【0089】また、大腿内側の筋肉は、加齢により衰え
やすい筋肉でもあるが、加齢などで衰えてしまった筋肉
の働きのサポートにも好適な運動用スパッツが提供でき
る。
【0090】上記実施態様の本発明の運動用スパッツに
おいては、緊締力の比較的強い部分と弱い部分とを、カ
ットボス編手法によって、上述したような所望のパター
ン状に設ける事が出来、しかも、比較的緊締力の大きい
部分と弱い部分とのひずみがそれほど大きくならないの
で、完成品における非着用状態での緊締力の比較的大き
な部分と、緊締力の比較的小さい部分のパターンが、歪
みにより顕著に目立ってしまうこともなく、しかも、緊
締力の比較的大きな部分と緊締力の比較的小さい部分の
パターンの境界で凹凸差があまり顕著に生じず、非着用
状態で衣料の表面が比較的フラットで、製品の見栄えが
極めて良好な運動用のスパッツが提供できる。
【0091】次に、図21〜図23を用いて、本発明の
運動用スパッツの更に別の一実施態様について説明す
る。図21は本発明の運動用スパッツの更に別の一実施
態様の正面図、図22はその背面図、図23は図21の
A−A′ラインにおける断面図である。
【0092】図21〜図23に示した運動用のスパッツ
は、ウエストラインから踝の上方までの長さを有する運
動用のスパッツである。この運動用のスパッツにおいて
は、比較的緊締力の強い部分13a、13bが、股下の
脇部103を上端とし、大腿内側部の薄筋41′から、
前側部分は縫工筋42を経由し膝上の内側広筋43に至
るとともに、膝蓋部25を迂回する形で内側顆50を経
由し、脛骨体51から内果の上部105に至るととも
に、後側部分は、内側顆50を経由し内側腓腹筋52及
び内側ヒラメ筋53の一部に沿いながら、内果の上部1
05に至る部分である。緊締力の比較的強い部分13a
および13bは、カットボス編手法により、比較的緊締
力の弱い部分に比べて、緊締力が強くされている。尚、
100a、100bは、前中心と後中心の縫合ライン、
図23における104は、図21のA−A′ラインにお
ける切断面を示している。
【0093】上記の態様の本発明の運動用スパッツにお
いては、大腿部内側及び下腿部内側の筋肉をサポート
し、特に内旋運動時には、この部位の筋肉が有効に働く
ので、内側に足をひねる動作を伴う運動の際に、これら
の運動能力を補助したり、これらの筋肉の筋肉疲労の軽
減や肉離れをなどを予防するのにより一層好適な、運動
用スパッツが提供できる。
【0094】また、大腿内側の筋肉は、加齢により衰え
やすい筋肉でもあるので、加齢などで衰えてしまった筋
肉の働きのサポートにもより一層好適な運動用スパッツ
が提供できる。
【0095】上記実施態様の本発明の運動用スパッツに
おいては、緊締力の比較的強い部分と弱い部分とを、カ
ットボス編手法によって、上述したような所望のパター
ン状に設ける事が出来、しかも、比較的緊締力の大きい
部分と弱い部分とのひずみがそれほど大きくならないの
で、完成品における非着用状態での緊締力の比較的大き
な部分と、緊締力の比較的小さい部分のパターンが、歪
みにより顕著に目立ってしまうこともなく、しかも、緊
締力の比較的大きな部分と緊締力の比較的小さい部分の
パターンの境界で凹凸差があまり顕著に生じず、非着用
状態で衣料の表面が比較的フラットで、製品の見栄えが
極めて良好な運動用のスパッツが提供できる。
【0096】次に、図24〜図26を用いて、本発明の
運動用スパッツの更に別の一実施態様について説明す
る。図24は本発明の運動用スパッツの更に別の一実施
態様の正面図、図25はその背面図、図26はその右側
面図である。
【0097】図24〜図26に示した運動用のスパッツ
は、ウエストラインから踝の上方までの長さを有する運
動用のスパッツである。この運動用のスパッツにおいて
は、左右の比較的緊締力の強い部分として、14a、1
5a、14b、15bを有している。比較的緊締力の強
い部分14a、14bは、脇部のウェストライン101
を上端として大腿外側部の中殿筋及び腸脛靭帯21から
大転子22を経由し、前側部分は腸脛靭帯及び外側広筋
23に沿って、後側部分は大腿二頭筋24の一部に当接
し、膝上部25に至る部分である。また、比較的緊締力
の強い部分15a、15bは、股下の脇部を上端とし、
大腿内側部の薄筋及び大内転筋41から、前側部分は縫
工筋42を経由し膝上の内側広筋43に至り、後側部分
は半腱様筋及び半膜様筋44に当接される部分である。
その他の部分は、比較的緊締力の弱い部分である。緊締
力の比較的強い部分14a、15a、14b、15b
は、カットボス編手法により、比較的緊締力の弱い部分
に比べて、緊締力が強くされている。尚、100a、1
00bは、前中心と後中心の縫合ラインである。
【0098】上記の態様の本発明の運動用スパッツにお
いては、腰部から、大腿部の筋肉を、外側と内側からサ
ポートでき、また、両側からサポートされることから、
筋肉がバランスよい働きをすることを補助できる運動用
スパッツが提供できる。
【0099】上記実施態様の本発明の運動用スパッツに
おいては、緊締力の比較的強い部分と弱い部分とを、カ
ットボス編手法によって、上述したような所望のパター
ン状に設ける事が出来、しかも、比較的緊締力の大きい
部分と弱い部分とのひずみがそれほど大きくならないの
で、完成品における非着用状態での緊締力の比較的大き
な部分と、緊締力の比較的小さい部分のパターンが、歪
みにより顕著に目立ってしまうこともなく、しかも、緊
締力の比較的大きな部分と緊締力の比較的小さい部分の
パターンの境界で凹凸差があまり顕著に生じず、非着用
状態で衣料の表面が比較的フラットで、製品の見栄えが
極めて良好な運動用のスパッツが提供できる。
【0100】次に、図27〜図30を用いて、本発明の
運動用スパッツの更に別の一実施態様について説明す
る。図27は本発明の運動用スパッツの更に別の一実施
態様の正面図、図28はその背面図、図29はその右側
面図、図30は図27のA−A′ラインにおける断面図
である。
【0101】図27〜図30に示した運動用のスパッツ
は、ウエストラインから踝の上方までの長さを有する運
動用のスパッツである。この運動用のスパッツにおいて
は、左右の比較的緊締力の強い部分として、16a、1
6bを有している。比較的緊締力の強い部分16a、1
6bは、脇部のウェストライン101を上端として大腿
外側部の中殿筋及び腸脛靭帯21から大転子22を経由
し、二股に分岐し、前側分岐部分16a1、16b1は外
側広筋から腸脛靭帯23に沿って膝蓋部30を迂回する
形で、膝下の前脛骨筋及び長腓骨筋31を覆いながら外
果の上部102に至り、その後側分岐部分16a2、1
6b2は大腿二頭筋24を直角には横切らずに斜めに横
切り、半膜様筋及び半腱様筋の下方44′、あるいは、
内側顆50の上方に至っており、大腿内側部16a3
16b3においては、薄筋41′から、前側部分は縫工
筋42を経由し膝上の内側広筋43に至るとともに、更
に膝蓋部30を迂回する形で内側顆50を経由し、脛骨
体51から内果の上部105に至り、またその後側部分
は内側顆50を経由し、内側の腓腹筋52及び内側のヒ
ラメ筋53の一部に沿いながら、内果の上部105に至
る部分である。その他の部分は、比較的緊締力の弱い部
分である。緊締力の比較的強い部分16a(16a1
16a2、16a3、)、16b(16b1、16b2、1
6b3)は、カットボス編手法により、比較的緊締力の
弱い部分に比べて、緊締力が強くされている。尚、10
0a、100bは、前中心と後中心の縫合ライン、図3
0における104は、図27のA−A′ラインにおける
切断面を示している。
【0102】上記の態様の本発明の運動用スパッツにお
いては、腰部、大腿部、下腿部及び膝部をサポートで
き、下肢の筋肉の働きをバランスよく補助できる運動用
スパッツが提供できる。特に、膝蓋骨を、強緊縮力部で
もってその上下左右からサポートすることによって、膝
の動きを不必要に阻害せずに、運動による負担のかかり
易い膝をサポートできる。また、大腿背面の筋肉であ
る、ハムストリングスもサポートするため、様々な下肢
の運動、動作を有効に補助できる運動用スパッツが提供
できる。従って、スポーツ用としては、きわめて好まし
いタイプの運動用スパッツである。尚、ハムストリング
スについては、すでに説明した通りであるので、ここで
は説明を省略する。
【0103】図31に参考のため、上記図27〜図30
で説明した本発明の運動用スパッツの人体基準で右側の
身頃の展開図を示した。左側の身頃も左右線対称であっ
て同様であるので、図示を省略した。B−CラインとE
−Dラインを縫合して、筒状にして脚部を形成し、F−
Eラインは左側の身頃の対応する部分と縫合し、その縫
合ラインは図27の100aで示されるラインとなる。
また、A−Bラインは左側の身頃の対応する部分と縫合
し、その縫合ラインは図28の100bで示されるライ
ンとなる。他の態様においても、緊締力の比較的強い部
分のパターンが変わるだけで、ほぼ同様である。
【0104】上記実施態様の本発明の運動用スパッツに
おいては、緊締力の比較的強い部分と弱い部分とを、カ
ットボス編手法によって、上述したような所望のパター
ン状に設ける事が出来、しかも、比較的緊締力の大きい
部分と弱い部分とのひずみがそれほど大きくならないの
で、完成品における非着用状態での緊締力の比較的大き
な部分と、緊締力の比較的小さい部分のパターンが、歪
みにより顕著に目立ってしまうこともなく、しかも、緊
締力の比較的大きな部分と緊締力の比較的小さい部分の
パターンの境界で凹凸差があまり顕著に生じず、非着用
状態で衣料の表面が比較的フラットで、製品の見栄えが
極めて良好な運動用のスパッツが提供できる。
【0105】次に、図32〜図34を用いて、本発明の
運動用スパッツの更に別の一実施態様について説明す
る。図32は本発明の運動用スパッツの更に別の一実施
態様の正面図、図33はその背面図、図34はその右側
面図である。この運動用のスパッツにおいては、左右の
比較的緊締力の強い部分のパターンは図27〜図30で
説明した態様と同一であり、同一部分には同一の符号を
付して説明を省略した。また、この運動用スパッツにお
いて、図27のA−A′ラインによる切断面の断面図に
相当する図面も、図30と実質上同一なので図示を省略
した。
【0106】この運動用スパッツが図27〜図30で説
明した態様のスパッツと異なる点は、この運動用スパッ
ツにおいては、丸編地における同一コース内での度目調
整によって、緊締力の変化が、更に付加されている点で
ある。膝蓋部30の比較的緊締力の弱い部分の領域にお
ける度目を大とし、他の部分の度目は中程度とした。従
って、緊締力の比較的強い部分16a(16a1、16
2、16a3、)、16b(16b1、16b2、16b
3)は、カットボス編手法により最も緊締力が大きくさ
れた部分であり、膝蓋部30の領域内は度目が大となっ
ているのでその部分の緊締力は最も小さくなっており、
これ以外の比較的緊締力の弱い部分に該当する部分は、
緊締力の比較的強い部分16a、16bの部分よりも緊
締力は小さく、膝蓋部30よりも緊締力が大きくなって
いる。従って、このスパッツは緊締力変化が3段階にな
っている。
【0107】上記の態様の本発明の運動用スパッツにお
いては、腰部、大腿部、下腿部及び膝部をサポートで
き、下肢の筋肉の働きをバランスよく補助できる運動用
スパッツが提供できる。特に、膝蓋骨を、強緊縮力部で
もってその上下左右からサポートすることによって、膝
の動きを不必要に阻害せずに、運動による負担のかかり
易い膝をサポートできる。しかも、比較的緊締力が弱い
部分のうちでも、特に膝蓋部30の部分の緊締力が小さ
くされているので、膝の屈伸をより一層スムーズに行う
ことができる。また、大腿背面の筋肉である、ハムスト
リングスもサポートするため、様々な下肢の運動、動作
を有効に補助できる運動用スパッツが提供できる。従っ
て、スポーツ用としては、きわめて好ましいタイプの運
動用スパッツである。
【0108】上記実施態様の本発明の運動用スパッツに
おいては、緊締力の比較的強い部分と弱い部分とを、カ
ットボス編手法と丸編地における同一コース内での度目
調整との併用によって、上述したような所望のパターン
状に設ける事が出来、しかも、比較的緊締力の大きい部
分と弱い部分とのひずみがそれほど大きくならないの
で、完成品における非着用状態での緊締力の比較的大き
な部分と、緊締力の比較的小さい部分のパターンが、歪
みにより顕著に目立ってしまうこともなく、しかも、緊
締力の比較的大きな部分と緊締力の比較的小さい部分の
パターンの境界で凹凸差があまり顕著に生じず、非着用
状態で衣料の表面が比較的フラットで、製品の見栄えが
極めて良好な運動用のスパッツが提供できる。
【0109】本発明においては、通常、度目調整におい
て、度目が大の範囲としては、度目が56〜60度、度
目が中の範囲としては、度目が45〜55度、度目が小
の範囲としては、度目が30〜44度の範囲を採用する
ことが好ましい。本発明の具体的実施態様においては、
度目中の部分の度目は50度、度目大の部分の度目は5
7度、度目小の部分の度目は40度とした。以下の具体
例として挙げた実施態様の例についても同様である。こ
の度目の「度」は、従来より角度の単位が用いられてい
る。詳細説明は省略するが、度目の調整は、丸編機に供
給される糸の角度によって調整されるため、度目の単位
も角度の単位を用いている。度目は、別の言葉で表現す
れば、ループ長とも呼ばれており、度目(ループ長)が
大きいと、編目が大きくなり、従って、伸び易くなり、
緊締力は小さくなる。度目(ループ長)が小さいと、編
目が小さくきつくなり、従って、伸びにくくなり、緊締
力は大きくなる。
【0110】次に、図35〜図37を用いて、本発明の
運動用スパッツの更に別の一実施態様について説明す
る。図35は本発明の運動用スパッツの更に別の一実施
態様の正面図、図36はその背面図、図37はその右側
面図である。この運動用のスパッツにおいては、左右の
比較的緊締力の強い部分のパターンは図27〜図30で
説明した態様と同一であり、同一部分には同一の符号を
付して説明を省略した。また、この運動用スパッツにお
いて、図27のA−A′ラインによる切断面の断面図に
相当する図面も、図30と実質上同一なので図示を省略
した。
【0111】この運動用スパッツが図27〜図30で説
明した態様のスパッツと異なる点は、この運動用スパッ
ツにおいては、丸編地における同一コース内での度目調
整によって、緊締力の変化が、更に付加されている点で
ある。
【0112】緊締力の比較的強い部分16a(16
1、16a2、16a3、)、16b(16b1、16b
2、16b3)は、図27〜図30で説明した態様のスパ
ッツと同様にカットボス編手法により、緊締力が強くさ
れている。これ以外の比較的緊締力の弱い部分において
は、同一コース内の度目調整により、度目の大きい部
分、度目が中の部分、度目が小の部分に更に3段階に度
目調整により緊締力の変化が付与されている。カットボ
ス編手法により、緊締力が最も強くされている部分の度
目は中としている。従って、本実施態様の運動用スパッ
ツにおいては、合計4段階の緊締力変化が施されてい
る。
【0113】膝蓋部30の比較的緊締力の弱い部分の領
域における度目を大とし、膝の動きをよりスムーズに行
えるようにし、腹部部分70の度目は小とし、腹部の形
を整え、大腿直筋部分71の度目を中にして大腿前面の
筋肉(大腿直筋など)の動きに追従し易くなるように
し、すね部分72は、あまり筋肉が存在しないので、フ
ィット性を向上させるため、度目を小とし、ヒップ部分
73は、度目を大として、ヒップの膨らみをつぶさず、
運動によりヒップが後側に張り出た場合でも、追従し易
くし、膝の後ろ側の部分74は、度目を小とし、皺の発
生を少なくし、ふくらはぎの部分75は、ふくらはぎの
筋肉の活動をあまり妨げないように、また、運動による
ふくらはぎの膨張、収縮に追従し易いように、しかも裾
部が身体にフィットし易いようにその度目は中としたも
のである。
【0114】特に大腿直筋部分71の度目を中にするこ
とにより、度目を比較的大きくし、この部分がよく伸び
る様にすることが好ましい。大腿直筋は、運動時の収縮
による形状変化の大きい筋肉である。大転子22から外
側広筋、腸脛靭帯23にかけて、比較的緊締力の強い部
分16a、16bが当接されることにより、大腿直筋の
脇側から力か加わり、大腿直筋の収縮運動は、間接的に
サポートされることになる。そして、大腿直筋の筋腹部
分に当接されるのは、比較的よく伸びる編地とすること
により、大腿直筋の収縮運動を阻害することなく、大腿
直筋の収縮運動を促進することになる。
【0115】上記の態様の本発明の運動用スパッツにお
いては、腰部、大腿部、下腿部及び膝部をサポートで
き、下肢の筋肉の働きをバランスよく補助できる運動用
スパッツが提供できる。特に、膝蓋骨を、強緊縮力部で
もってその上下左右からサポートすることによって、膝
の動きを不必要に阻害せずに、運動による負担のかかり
易い膝をサポートできる。しかも、比較的緊締力が弱い
部分のうちでも、上述したような3段階のコース内度目
調整を行って、更に上述したような機能と、着用感の向
上を達成している。
【0116】また、前記の態様と同様に、大腿背面の筋
肉である、ハムストリングスもサポートするため、様々
な下肢の運動、動作を有効に補助できる運動用スパッツ
が提供できる。従って、スポーツ用としては、きわめて
好ましいタイプの運動用スパッツである。
【0117】上記実施態様の本発明の運動用スパッツに
おいては、緊締力の比較的強い部分と弱い部分とを、カ
ットボス編手法と丸編地における同一コース内での度目
調整との併用によって、上述したような所望のパターン
状に設ける事が出来、しかも、比較的緊締力の大きい部
分と弱い部分とのひずみがそれほど大きくならないの
で、完成品における非着用状態での緊締力の比較的大き
な部分と、緊締力の比較的小さい部分のパターンが、歪
みにより顕著に目立ってしまうこともなく、しかも、緊
締力の比較的大きな部分と緊締力の比較的小さい部分の
パターンの境界で凹凸差があまり顕著に生じず、非着用
状態で衣料の表面が比較的フラットで、製品の見栄えが
極めて良好な運動用のスパッツが提供できる。
【0118】次に、図38〜図40を用いて、本発明の
運動用スパッツの更に別の一実施態様について説明す
る。図38は本発明の運動用スパッツの更に別の一実施
態様の正面図、図39はその背面図、図40はその右側
面図である。この運動用のスパッツにおいては、脚部の
長さが膝のすぐ下までしかない、膝下丈(6分丈)であ
るという点を除いては図35〜図37を用いて説明した
運動用スパッツと、実質的に同一であるので、同一部分
には、同一の符号を付して、重複説明を省略した。
【0119】脚部の長さが異なる事によって生じる機能
の相違を除いて、図35〜図37を用いて説明した運動
用スパッツと、実質上同様の効果を達成できる。
【0120】次に、図41〜図43を用いて、本発明の
運動用スパッツの更に別の一実施態様について説明す
る。図41は本発明の運動用スパッツの更に別の一実施
態様の正面図、図42はその背面図、図43はその右側
面図である。この運動用のスパッツにおいては、脚部の
長さが膝のすぐ上までしかない、膝上丈(5分丈)であ
るという点を除いては図27〜図30を用いて説明した
運動用スパッツと、実質的に同一であるので、同一部分
には、同一の符号を付して、重複説明を省略した。
【0121】脚部の長さが異なる事によって生じる機能
の相違を除いて、図27〜図30を用いて説明した運動
用スパッツと、実質上同様の効果を達成できる。
【0122】次に、図44〜図47を用いて、本発明の
運動用スパッツの更に別の一実施態様について説明す
る。図44は本発明の運動用スパッツの更に別の一実施
態様の正面図、図45はその背面図、図46はその右側
面図、図47は図44のA−A′ラインによる切断面の
断面図である。この運動用のスパッツにおいては、左右
の比較的緊締力の強い部分のパターンが図27〜図30
で説明した態様と類似した変形態様であり、実質的に同
一部分には同一の符号を付して説明を省略した。
【0123】この運動用スパッツが図27〜図30で説
明した態様のスパッツと主に異なる点は、カットボス編
手法によって設けられた比較的緊締力の強い部分のパタ
ーンのうち、主として背面側にあらわれるパターンが異
なっている。
【0124】この運動用スパッツにおいては、比較的緊
締力の強い部分16a、16bは、図45からも明らか
なように、外側を通る比較的緊締力の強い部分16a1
または16b1と内側を通る比較的緊締力の強い部分1
6a3または16b3とが、背面側の大腿二頭筋24と半
膜様筋及び半腱様筋の下方44′の部分ならびに左右の
腓腹筋の下側部分54において、連結している点であ
る。この態様とすることにより、図27〜図30で説明
した態様のスパッツと同様の機能が発揮できるととも
に、脚部背面側の筋肉をより強力にサポートし、若干の
着用感の低下があるもののよりハードな運動に対し、筋
肉疲労の軽減や肉離れを予防し、また、靭帯や腱の断裂
や損傷などを予防したり、あるいは、運動能力を補助す
る機能をより強化した運動用のスパッツを提供するもの
である。55は左右の腓腹筋の筋腹部分であり、この部
分は左右の腓腹筋の機能を妨げないよう比較的緊締力の
弱い部分としたものである。
【0125】上記実施態様の本発明の運動用スパッツに
おいては、緊締力の比較的強い部分と弱い部分とを、カ
ットボス編手法によって、上述したような所望のパター
ン状に設ける事が出来、しかも、比較的緊締力の大きい
部分と弱い部分とのひずみがそれほど大きくならないの
で、完成品における非着用状態での緊締力の比較的大き
な部分と、緊締力の比較的小さい部分のパターンが、歪
みにより顕著に目立ってしまうこともなく、しかも、緊
締力の比較的大きな部分と緊締力の比較的小さい部分の
パターンの境界で凹凸差があまり顕著に生じず、非着用
状態で衣料の表面が比較的フラットで、製品の見栄えが
極めて良好な運動用のスパッツが提供できる。
【0126】次に、図48〜図49を用いて、本発明の
運動用スパッツの更に別の一実施態様について説明す
る。図48は本発明の運動用スパッツの更に別の一実施
態様の正面図、図49はその背面図である。この運動用
のスパッツにおいては、左右の比較的緊締力の強い部分
のパターンが図35〜図37で説明した態様と極めて類
似しているが、一部少し変形した態様であり、図35〜
図37と実質的に同一部分には同一の符号を付して説明
を省略した。
【0127】この運動用スパッツが図35〜図37で説
明した態様のスパッツと主に異なる点は、カットボス編
手法によって設けられた比較的緊締力の強い部分のパタ
ーンのうち、主として正面側の膝蓋部を囲む上下部分
と、後部ウェストライン近傍の部分のパターンの差異
と、同一コース内における度目調整のパターンが若干異
なっている点である。
【0128】即ち、この態様の運動用スパッツの比較的
緊締力の強い部分のパターンのうち、正面側の膝蓋部3
0を囲む上下部分30aと30bにおいて、比較的緊締
力の強い部分が繋がっていない点である。膝をその上下
左右からサポートするサポート力は図35〜図37に示
したスパッツに比べて若干小さくなるが、膝の屈伸運動
は、よりやり易くなる。
【0129】また、別の相違点としては、比較的緊締力
の強い部分のパターンのうち、後部ウェストライン近傍
の部分のパターンが、脇部のウェストライン101から
後中心部のウェストライン106まで伸びて後中心部で
左右の比較的緊締力の強い部分16aと16bとが連結
している点である。これにより大殿筋もサポートし、骨
盤の後傾を防止し、骨盤の位置を安定した位置に保つ機
能を補助する機能が付与される。
【0130】更に図35〜図37を用いて説明した運動
用スパッツと、若干異なる点は、膝蓋部30の下半分の
背面側の緊締力が比較的弱い部分76に度目調整の度目
が小の部分を設け、膝の屈伸を妨げることなく、背面側
からも膝のサポートを若干強化した点である。
【0131】上述した差異を除いて、上記の運動用スパ
ッツは、図35〜図37を用いて説明した運動用スパッ
ツと、ほぼ同様の効果を達成できる。
【0132】そして上記実施態様の本発明の運動用スパ
ッツにおいても、緊締力の比較的強い部分と弱い部分と
を、カットボス編手法と丸編地における同一コース内で
の度目調整との併用によって、上述したような所望のパ
ターン状に設ける事が出来、しかも、比較的緊締力の大
きい部分と弱い部分とのひずみがそれほど大きくならな
いので、完成品における非着用状態での緊締力の比較的
大きな部分と、緊締力の比較的小さい部分のパターン
が、歪みにより顕著に目立ってしまうこともなく、しか
も、緊締力の比較的大きな部分と緊締力の比較的小さい
部分のパターンの境界で凹凸差があまり顕著に生じず、
非着用状態で衣料の表面が比較的フラットで、製品の見
栄えが極めて良好な運動用のスパッツが提供できる。
【0133】以上、運動用スパッツについての具体例を
挙げて本発明について説明したが、本発明の目的が阻害
されない限り、本発明の運動用スパッツには、上半身部
分が更に付加されていてもよいことはもちろんである。
上半身部が更に付加された態様は図示していないが、例
えば、特開平10-280209号公報(対応WO98
/43504号)の図34、図35の符号80ならびに
81で示される部分などである。
【0134】また、図32〜図34、図35〜図37、
図38〜図40、図48〜図49に示した例は、丸編地
における同一コース内での度目調整によって、緊締力の
変化が、更に付加されている態様であるが、例えば、図
27〜図30や図41〜図43、図44〜図47を用い
て説明した態様の如く、比較的緊締力の強い部分と弱い
部分とをカットボス編手法のみで形成してもよい。ま
た、図12〜図30、図41〜図47で示した態様のも
のは、比較的緊締力の強い部分と弱い部分とをカットボ
ス編手法のみで形成しているが、図32〜図34、図3
5〜図37、図38〜図40、図48〜図49に示した
態様の如く、カットボス編手法とともに、丸編地におけ
る同一コース内での度目調整によって、緊締力の変化
が、更に付加されている態様としてもよい。
【0135】さらには、本発明の運動用スパッツは、図
27〜図31を代表例として取り上げて説明した如く、
左右線対称の丸編地からなる2つの身頃を縫合すること
により製造した例を示したが、製造方法は必ずしもこれ
に限定されるものではなく、例えば、上方から下方に向
かうに従って、次第に脚部の太さを細くする場合など、
例えば、特開平6−299401号公報の図2の符号
3、4、5、6などで示される部分や特開平3−880
1号公報の図面の符号3、4、5などに示される如く、
ウェール方向において度目調整をすることにより、下方
に向かうに従ってその径が小さくなるように度目を小さ
くして円筒形状に編むことにより、縫合なしで丸編機に
より製造してもよい。
【0136】なお、本発明の運動用のスパッツにおいて
採用する丸編組織は、丸編組織であれば特に限定するも
のではないが、プレーン編(平編)が好適である。
【0137】丸編地を構成する繊維糸の種類も、特に限
定するものではなく、ポリエステル、ナイロンなどで代
表される各種の合成繊維糸、木綿、ウール、絹などで代
表される天然繊維糸、レーヨンなどで代表される半合成
繊維糸、ポリウレタン繊維糸などで代表される弾性繊維
糸、あるいは、これらの少なくとも2種類の繊維が混在
した混合繊維からなる糸、カバリングヤーン、吸水速乾
性糸、その他の加工糸など各種の繊維糸を用いることが
できる。
【0138】中でも、表糸と中糸が吸水速乾性糸からな
り、裏糸が弾性糸からなる組合わせを採用した場合に
は、運動などにより汗をかいた際に早く汗を吸収し、か
つ、早く汗を蒸発させるので、運動後においても、汗に
よる衣類の肌へのべとつきなどの不快感が軽減された運
動用スパッツが提供でき好ましい。
【0139】吸水速乾性糸としては、特に限定するもの
ではないが、例えば、“テクノファイン”(旭化成工業
株式会社製)、“クールマックス”(米国デュポン社
製)、“サーマスタット” (米国デュポン社製)など
吸水速乾性糸として市販されているものなどが挙げられ
る。
【0140】また、表糸と中糸が天然繊維糸からなり、
裏糸が弾性糸からなる組合わせとすることにより、一般
的に合成繊維に比べて肌触りが暖かで、保温性の良好で
ある天然繊維を用いることにより、更に、保温性が優
れ、また、天然繊維の外観を有するファッション性にも
優れた運動用スパッツが提供でき、好ましい。
【0141】また、表糸と中糸が発水性に優れた合成繊
維糸からなり、裏糸が弾性糸からなる組み合わせを採用
した場合など、発水性に優れた合成繊維糸を適宜用いた
場合には、発水性に優れた合成繊維糸は、糸自体の保水
性が小さく、汗などは、糸に吸収されずに、蒸発などに
より、物理的に外に排出され、また、雨に当たっても、
糸に水分が吸収されず、肌触りがサラサラして、さわや
かな着用感を保つことができる。また、雨に濡れたり、
洗濯した場合でも、比較的短時間で乾燥出来る運動用ス
パッツが提供でき、好ましい。
【0142】発水性に優れた合成繊維糸としては、ポリ
エステル繊維糸や、アクリル繊維糸などが好ましく用い
られる。
【0143】更に、表糸と中糸が、天然繊維糸、合成繊
維糸、または天然繊維と合成繊維の混合糸から選ばれた
繊維糸からなり、且つ、a)表糸が天然繊維糸の場合に
は、中糸は、合成繊維糸、または、天然繊維と合成繊維
の混合糸から選ばれた1種であり、b)表糸が合成繊維
糸の場合には、中糸は、天然繊維糸、または、天然繊維
と合成繊維の混合糸から選ばれた1種であり、c)表糸
が天然繊維と合成繊維の混合糸の場合には、中糸は、天
然繊維糸、合成繊維糸、または、天然繊維と合成繊維の
混合糸から選ばれた1種である組合わせとすることによ
り、天然繊維と合成繊維が、表糸と中糸の少なくともい
ずれかまたはその両者中に存在することになり、前2つ
の段落で説明した機能が折衷されたような状態で発揮さ
れる運動用スパッツが提供でき、好ましい。
【0144】なお、上記において、中糸は、カットボス
編手法で緊締力を強くする部分に挿入される糸を想定し
ている。従って、カットボス編手法が採用されていない
領域、例えば図2や図3においてZ2で示されている領
域は、上記で説明した表糸と裏糸のみからなることにな
る。
【0145】尚、弾性糸を使用する場合には、弾性糸の
みからなる糸を用いてもよいが、目的に応じて、前述し
たような吸水速乾性糸、発水性に優れた合成繊維糸ある
いは天然繊維糸などの他の繊維でカバリングされた弾性
糸を用いることがより好適である。
【0146】前述した具体的な実施例においては、特に
限定するものではないが、表糸と中糸は、75D(デニ
ール)36F(フィラメント)の“テクノファイン”
(旭化成工業株式会社製ポリエステル糸)、裏糸は、弾
性糸である40Dの“ライクラ”(米国デュポン社製ポ
リウレタン糸)を、上記75D、36Fの“テクノファ
イン”でカバリングしたFTY(フィラメントツイスト
ヤーン)を用いた。
【0147】糸の撚り方向には、S撚りとZ撚りのもの
があるが、上記実施例では表糸と裏糸は、S撚りとZ撚
りのものをほぼ均等に配分して使用している。また、中
糸はZ撚りのものを使用している。表糸と裏糸で、S撚
りとZ撚りのものをほぼ均等に配分して使用することに
より、形成された丸編地からなるスパッツの一方向への
傾き変形を防止することができ好ましい。
【0148】また、丸編地を構成する糸に、弾性糸を併
用することは好ましく、弾性糸としては、20〜70D
の比較的細いフィラメントを用いることが好ましい。本
発明の運動用のスパッツは、スポーツ用の衣類であり、
衣類その物が筋肉の動きをサポートし、且つ、筋肉の動
きに追従する機能の付与が目的であるので、体形補整機
能を目的とするガードルの様な強く締め付ける緊締力は
必要としないので、弾性糸としてはやや細目の弾性糸が
好ましく用いられる。
【0149】カットボス編手法を用いて、比較的緊締力
が強くされた部分は、着用した場合に、その部分の着圧
は、強くなるように作用する。カットボス編手法を用い
て、比較的緊締力が強くされた部分は、挿入される中糸
(足し糸とも言う)が存在するので、その部分の厚み
は、若干厚くなり、緊締力も強くなる。ただ、裏打ち布
などで裏打ちした場合に比べて、それほど厚みが大きく
ならず、見栄えが低下するほど、厚みによる凹凸差は生
じない。
【0150】比較的緊締力の強い部分の緊締力として
は、特に限定するものではないが、ほぼその長さ方向で
0.3N〜3.4Nの緊締力を有する様に設計すること
が好ましい。このような緊締力の範囲において、本発明
の機能が効果的に発揮され、また、圧迫感が余りに強過
ぎることもなく着用感が良好で好ましい。尚、比較的緊
締力の弱い部分の緊締力が0.3Nを超えることがあっ
ても、当該スパッツ中に設けられている比較的緊締力の
強い部分よりも、その緊締力が小さければ差し支えな
い。
【0151】比較的緊締力の強い部分や比較的緊締力の
弱い部分などの編地の緊締力を測定する場合には、次の
引張り試験を行って測定する。
【0152】素材経方向(ウェール方向)が試験片の長
さ方向になるように幅2.5cm×長さ16.0cmの
試験片を作成し、その長さ方向を上下方向に向けてその
両端をクリップでつかむ。上部つかみ長さを2.5c
m、下部つかみ長さを3.5cmとし、従ってつかみ間
隔は10.0cmとして定速伸長形引張試験機(島津製
作所製“オートグラフ”AG−500D)に取り付け、
30±2cm/分の速度で試験片を伸度80%まで伸ば
す。この際、伸度30%時点で試験片に掛かっている応
力を記録しこれを伸長力(単位N)、[1gf≒0.0
098N]とし、次に伸度80%まで伸ばした試験片に
掛かる応力を取り去ると、試験片が元の長さに戻ろうと
して収縮するが、伸度30%まで回復した時の試験片に
掛かる応力を緊締力(単位N)とする。これらの値は、
上記引張試験機により自動的に記録される様に設定して
おく。尚、伸長力、緊迫力とも、これらのデータは試験
片2つの平均値を求めてそれぞれ伸長力、緊迫力とし
た。
【0153】ここで、伸度(%)とは、伸ばした状態で
伸び方向の生地の長さをd、伸ばす前の試料の元の長さ
(すなわちつかみ間隔)をeとすると、[(d−e)/
e]×100の値である。
【0154】尚、伸長力や緊迫力の測定の際に試験片の
大きさとしては、前述のような大きさのものを用いるこ
とが好ましいが、かかる大きさの試料が測定対象の衣類
から切り出せない場合にはそれより小さくても差し支え
ない。ただ、試料の大きさが小さくなるほど、測定誤差
が大きくなるので、切り出せる範囲でできるだけ大きな
試料を採取して測定することが好ましい。
【0155】
【発明の効果】本発明の衣料は、次の様な機能を発揮し
得る運動用のスパッツが提供される。
【0156】(1)本発明の運動用スパッツは、踝の上
方から、または、膝下から、または、膝上のいずれかか
ら、少なくともウエストラインまでの長さを有し、丸編
地からなる運動用のスパッツであって、前記スパッツ
は、運動に必要な筋肉のサポートの要求に応じて、所定
部分に比較的緊締力の強い部分と比較的緊締力の弱い部
分がパターン状に設けられており、比較的緊締力の強い
部分が、カットボス編手法によって形成された部分であ
る運動用スパッツからなる。
【0157】従って本発明の運動用スパッツにおいて
は、緊締力の比較的強い部分と弱い部分を要求に応じ
て、任意の所望のパターン状に設ける事が出来、ひずみ
がそれほど大きくならないので、完成品における非着用
状態での緊締力の比較的大きな部分と、緊締力の比較的
小さい部分のパターンが、歪みにより顕著に目立ってし
まうこともなく、しかも、緊締力の比較的大きな部分と
緊締力の比較的小さい部分のパターンの境界で凹凸差が
あまり顕著に生じず、非着用状態で衣料の表面が比較的
フラットで、製品の見栄えが極めて良好であり、緊締力
の大きい部分と小さい部分との緊締力の差を大きくする
事が可能であり、筋肉疲労の軽減や肉離れを予防し、ま
た、靭帯や腱の断裂や損傷などを予防したり、あるい
は、運動能力を補助するため特定の筋肉をサポートする
のに好適なテーピング機能を有する運動用のスパッツが
提供できる。
【0158】(2)丸編地における同一コース内での度
目調整によって、緊締力の変化が、更に付加されている
上記の本発明の好ましい態様とすることにより、度目調
整とカットボス編手法とが、併用されることにより、更
に必要な部分の緊締力をより小さくしたり、より大きく
したりすることが出来、ニーズに応じた緊締力変化が付
与された、運動用スパッツが提供され好ましい。しか
も、同一コース内での度目調整を採用することによっ
て、度目調整がなされた部分のパターンを任意の形状の
パターンとすることができ、度目調整部分のパターンを
要求に応じた任意のパターンに形成できる。
【0159】(3)運動に必要な筋肉のサポートの要求
が、運動に必要な筋肉、あるいは、運動により損傷を負
いやすい筋肉、靭帯または腱の少なくとも1つ、に相当
する箇所に対し、 a)筋肉の伸縮を助長するための要求、 b)筋肉疲労の軽減や肉離れを予防し、また、靭帯や腱
の断裂や損傷を予防するための要求、から選ばれた要求
であり、テーピング機能を有する上記の本発明の好まし
い態様とすることにより、運動能力を補助または高める
ための特定の筋肉をサポートしたり、あるいは、筋肉疲
労の軽減や肉離れを予防し、また、靭帯や腱の断裂や損
傷などを予防するのに好適な、テーピング機能を有する
運動用のスパッツが提供される。運動用のスパッツのど
の部位を比較的緊締力の強い部分で形成し、どの部分を
比較的緊締力の弱い部分で形成するかを設計するに当た
って、上述の要求をできるだけ満たすようにテーピング
技術を応用して、設計でき好ましい。
【0160】(4)比較的緊締力の強い部分が、少なく
とも、大腿外側部の中殿筋及び/あるいは腸脛靭帯から
大転子を経由し、a)前側において腸脛靭帯及び/ある
いは外側広筋に沿って、及び/あるいは、b)後側にお
いて大腿二頭筋上の一部に当接し、膝上部に至る部分で
ある上記の本発明の好ましい態様とすることにより、腰
部から大腿部の左右側面の筋肉をサポートでき、下半身
を使う諸運動時の筋肉の働きを補助するのに好適な運動
用スパッツが提供でき、好ましい。
【0161】(5)運動用のスパッツが、踝の上方から
少なくともウエストラインまでの長さを有する運動用の
スパッツであって、比較的緊締力の強い部分が、少なく
とも、大腿外側部の中殿筋及び/あるいは腸脛靭帯から
大転子を経由し、前側部分は外側広筋及び腸脛靭帯に沿
って膝蓋部を迂回する形で、膝下の前脛骨筋及び/ある
いは長腓骨筋を覆いながら外果の上部に至り、後側部分
は外側広筋から大腿二頭筋を経由し、腓腹筋外側頭及び
外側のヒラメ筋を経由し、外果の上部近傍に至る部分で
ある上記の本発明の好ましい態様とすることにより、腰
部から大腿部、下腿部の外側面の筋肉及び、膝部を外側
からサポートし、下半身を使う諸運動、特に膝の屈伸を
伴う動作時の、筋肉の働きを補助する機能が発揮でき
る。下半身全体の筋肉の働きが、ばらばらになり、無駄
な働きをしないよう、筋肉に有効な働きをさせることを
促進させることにも繋がる運動用スパッツを提供でき好
ましい。
【0162】(6)比較的緊締力の強い部分が、少なく
とも、大腿内側部の薄筋及び/あるいは大内転筋から、
前方では縫工筋を経由し膝上の内側広筋に至り、後方で
は半腱様筋及び/あるいは半膜様筋に至る部分である上
記の本発明の好ましい態様とすることにより、大腿部内
側の筋肉をサポートし、特に内旋運動時には、この部位
の筋肉が有効に働くので、内側に足をひねる動作を伴う
運動の際に、これらの運動能力を補助したり、これらの
筋肉の筋肉疲労の軽減や肉離れをなどを予防するのに好
適な、運動用スパッツが提供され好ましい。
【0163】また、大腿内側の筋肉は、加齢により衰え
やすい筋肉でもあるが、加齢などで衰えてしまった筋肉
の働きのサポートにも好適な運動用スパッツが提供され
好ましい。
【0164】(7)比較的緊締力の強い部分が、少なく
とも、大腿内側部の薄筋から、前側部分は縫工筋を経由
し膝上の内側広筋に至るとともに、膝蓋部を迂回する形
で内側顆を経由し、脛骨体から内果の上部に至り、後側
部分は、内側顆を経由し内側腓腹筋及び内側ヒラメ筋の
一部に沿いながら、内果の上部に至る部分である上記の
本発明の好ましい態様とすることにより、大腿部内側及
び下腿部内側の筋肉をサポートし、特に内旋運動時に
は、この部位の筋肉が有効に働くので、内側に足をひね
る動作を伴う運動の際に、これらの運動能力を補助した
り、これらの筋肉の筋肉疲労の軽減や肉離れをなどを予
防するのにより一層好適な、運動用スパッツが提供され
好ましい。
【0165】また、大腿内側の筋肉は、加齢により衰え
やすい筋肉でもあるので、加齢などで衰えてしまった筋
肉の働きのサポートにもより一層好適な運動用スパッツ
が提供され好ましい。
【0166】(8)運動用のスパッツが、踝の上方から
少なくともウエストラインまでの長さを有する運動用の
スパッツであって、比較的緊締力の強い部分が、少なく
とも、a)大腿外側部の中殿筋及び/あるいは腸脛靭帯
から大転子を経由し、前側部分は腸脛靭帯及び外側広筋
に沿って、後側部分は大腿二頭筋の一部に当接し、膝上
部に至る部分と、b)大腿内側部の薄筋及び/あるいは
大内転筋から、前側部分は縫工筋を経由し膝上の内側広
筋に至り、後側部分は半腱様筋及び/あるいは半膜様筋
に当接される部分である上記の本発明の好ましい態様と
することにより、腰部から、大腿部の筋肉を、外側と内
側からサポートでき、また、両側からサポートされるこ
とから、筋肉がバランスよい働きをすることを補助出来
るので、好ましい。
【0167】(9)運動用のスパッツが、踝の上方から
少なくともウエストラインまでの長さを有する運動用の
スパッツであって、比較的緊締力の強い部分が、a)大
腿外側部の中殿筋及び/あるいは腸脛靭帯から大転子を
経由し、二股に分岐し、前側分岐部分は外側広筋から腸
脛靭帯に沿って膝蓋部を迂回する形で、膝下の前脛骨筋
または/及び長腓骨筋を覆いながら外果の上部に至り、
その後側分岐部分は大腿二頭筋を直角には横切らずに斜
めに横切り、半膜様筋及び半腱様筋の下方、あるいは、
内側顆の上方に至っており、b)大腿内側部において
は、薄筋から、前側部分は縫工筋を経由し膝上の内側広
筋に至るとともに、更に膝蓋部を迂回する形で内側顆を
経由し、脛骨体から内果の上部に至り、またその後側部
分は内側顆を経由し、内側の腓腹筋及び内側のヒラメ筋
の一部に沿いながら、内果の上部に至る部分である上記
の本発明の好ましい態様とすることにより、腰部、大腿
部、下腿部、及び膝部をサポートでき、下肢の筋肉の働
きをバランスよく補助できる。特に、膝蓋骨を、強緊締
力部でもってその上下左右からサポートすることによっ
て、膝の動きを不必要に阻害せずに、運動による負担の
かかり易い膝をサポートできる。また、大腿背面の筋肉
である、ハムストリングスもサポートするため、様々な
下肢の運動、動作を有効に補助できる運動用スパッツが
提供でき、好ましい。
【0168】特に比較的緊締力の強い部分がハムストリ
ングスをサポートしているタイプについては、大腿二頭
筋、半腱様筋、半膜様筋のほぼ筋肉収縮方向をサポート
しているので、スポーツを行う場合に、脚部のこれらの
筋肉をサポートするとともに、マッサージ効果が生起
し、血液、リンパ球の流れが促進されることにより、エ
ネルギーの消耗や乳酸の蓄積によって生じた筋肉疲労の
回復が促進できる。また、走行動作における地面を強く
後ろに押す機能、ジャンプ時により高く跳ぶ機能、足を
上げる機能などがより強化される。また高齢者が着用し
た場合には、転倒を防止し歩行の安定性を高める機能が
より一層強化される。
【0169】(10)丸編地が表糸と裏糸とからなる丸
編地であって、カットボス編手法によって形成される部
分は、前記表糸と裏糸の間に中糸が使用された3重構造
となっている上記の本発明の好ましい態様とすることに
より、比較的緊締力の強い部分が3重構造となっている
ので、十分な緊締力を発揮することが出来、好ましい。
しかも、当て布などによる緊締力の強化手法のような、
前述した問題点がなく、好ましい。
【0170】(11)表糸と裏糸と中糸が、次の(A)
または(B)すなわち、「(A)表糸と中糸が吸水速乾
性糸からなり、裏糸が弾性糸及び吸水速乾性糸でカ
バリングされた弾性糸からなる群から選ばれたいずれか
の弾性糸からなる。
【0171】(B)表糸と中糸のいずれか一方が吸水速
乾性糸からなり、裏糸が吸水速乾性糸でカバリングさ
れた弾性糸からなる。」から選ばれたいずれかである上
記の本発明の好ましい態様とすることにより、前述の機
能のほかに、更に、運動などにより汗をかいた際に早く
汗を吸収し、かつ、早く汗を蒸発させるので、運動後に
おいても、汗による衣類の肌へのべとつきなどの不快感
が軽減された運動用スパッツが提供でき好ましい。
【0172】(12)表糸と中糸が天然繊維糸からな
り、裏糸が弾性糸からなる上記の本発明の好ましい態様
とすることにより、一般的に合成繊維に比べて肌触りが
暖かで、保温性の良好である天然繊維を用いることによ
り、前述の機能のほかに、更に、保温性が優れ、また、
天然繊維の外観を有するファッション性にも優れた運動
用スパッツが提供でき、好ましい。
【0173】(13)表糸と裏糸と中糸が、下記(A)
または(B)すなわち、「(A)表糸と中糸が発水性に
優れた合成繊維糸からなり、裏糸が弾性糸及び発水
性に優れた合成繊維糸でカバリングされた弾性糸からな
る群から選ばれたいずれかの弾性糸からなる。
【0174】(B)表糸と中糸のいずれか一方が発水性
に優れた合成繊維糸からなり、裏糸が発水性に優れた
合成繊維糸でカバリングされた弾性糸からなる。」から
選ばれたいずれかである本発明の好ましい態様とするこ
とにより、前述の機能のほかに、更に、発水性に優れた
合成繊維糸が用いられるので、発水性に優れた合成繊維
糸は、糸自体の保水性が小さく、汗などは、糸に吸収さ
れずに、蒸発などにより、物理的に外に排出され、ま
た、雨に当たっても、糸に水分が吸収されず、肌触りが
サラサラして、さわやかな着用感を保つことができる。
また、雨に濡れたり、洗濯した場合でも、比較的短時間
で乾燥出来る運動用スパッツが提供され、好ましい。
【0175】(14)表糸と中糸が、天然繊維糸、合成
繊維糸、または天然繊維と合成繊維の混合糸から選ばれ
た繊維糸からなり、且つ、a)表糸が天然繊維糸の場合
には、中糸は、合成繊維糸、または、天然繊維と合成繊
維の混合糸から選ばれた1種であり、b)表糸が合成繊
維糸の場合には、中糸は、天然繊維糸、または、天然繊
維と合成繊維の混合糸から選ばれた1種であり、c)表
糸が天然繊維と合成繊維の混合糸の場合には、中糸は、
天然繊維糸、合成繊維糸、または、天然繊維と合成繊維
の混合糸から選ばれた1種である上記の本発明の好まし
い態様とすることにより、前述の機能のほかに、更に、
天然繊維と合成繊維が、表糸と中糸の少なくともいずれ
かまたはその両者中に存在することになり、(12)項
や(13)項などで説明した、機能が折衷されたような
状態で発揮される運動用スパッツが提供され、好まし
い。
【0176】(15)運動用のスパッツが、踝の上方か
ら、または、膝下から、少なくともウエストラインまで
の長さを有するスパッツであって、度目調整によって、
比較的大きな度目に調整されて緊締力が比較的小さくさ
れた部分が膝蓋部である上記の本発明の好ましい態様と
することにより、膝の部分がより容易に伸縮できるの
で、膝の屈伸を伴う動作をより抵抗なく行うことが出
来、膝を曲げた時の突っ張る感じをより少なくできる。
【0177】(16)運動用のスパッツが、踝の上方か
ら、または、膝下から、少なくともウエストラインまで
の長さを有するスパッツであって、度目調整によって、
比較的大きな度目に調整されることにより緊締力が比較
的小さくされた部分が、膝蓋部ならびに臀部のほぼ中央
部分である上記の本発明の好ましい態様とすることによ
り、膝の部分がより容易に伸縮できるので、膝の屈伸を
伴う動作をより抵抗なく行うことが出来、膝を曲げた時
の突っ張る感じをより少なくできるとともに、臀部の丸
い膨らみをつぶさずに形良く保とともに、膝を曲げた際
に臀部は後側に張り出してくるが、臀部の部分もより容
易に伸縮できるので、その臀部の張り出しをより抵抗な
く行うことが出来、従って、膝を曲げた時の突っ張る感
じや、臀部の後側への張り出しによる、スパッツ後側の
スパッツのウェスト部のずり下がりをより少なくでき好
ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】丸編における、カットボス編手法を説明するた
めの断面概念工程図。
【図2】丸編における、カットボス編手法を説明するた
めの断面概念工程図。
【図3】カットボス編手法によって得られた丸編生地の
断面概念図。
【図4】同一コース内での度目調整を行った丸編地の編
組織を概念的に示した平面図。
【図5】従来の丸編地の衣類に採用されている度目調整
を説明するための丸編地の編組織を概念的に示した平面
図。
【図6】同一のコース内での度目調整を行った丸編地の
平面図。
【図7】従来の丸編地の衣類に採用されている度目調整
を説明するための生地の一部の平面図。
【図8】右半分が人体下肢部の前面側から見た骨格図、
また、左半分が人体下肢部の前面側から見た筋肉図。
【図9】左半分が人体下肢部の後面側から見た骨格図、
また、右半分が人体下肢部の後面側から見た筋肉図。
【図10】人体の右側の下肢部の外側側面側から見た一
部骨格付きの筋肉図。
【図11】人体の右側の下肢部の内側側面側から見た一
部骨格付きの筋肉図。
【図12】本発明の運動用スパッツの一実施態様の正面
図。
【図13】図12に示した運動用スパッツの背面図。
【図14】図12に示した運動用スパッツの右側面図。
【図15】本発明の運動用スパッツの別の一実施態様の
正面図。
【図16】図15に示した運動用スパッツの背面図。
【図17】図15に示した運動用スパッツの右側面図。
【図18】本発明の運動用スパッツの更に別の一実施態
様の正面図。
【図19】図18に示した運動用スパッツの背面図。
【図20】図18に示した運動用スパッツのA−A′ラ
インにおける断面図。
【図21】本発明の運動用スパッツの更に別の一実施態
様の正面図。
【図22】図21に示した運動用スパッツの背面図。
【図23】図21の運動用スパッツのA−A′ラインに
おける断面図。
【図24】本発明の運動用スパッツの更に別の一実施態
様の正面図。
【図25】図24に示した運動用スパッツの背面図。
【図26】図24に示した運動用スパッツの右側面図。
【図27】本発明の運動用スパッツの更に別の一実施態
様の正面図。
【図28】図27に示した運動用スパッツの背面図。
【図29】図27に示した運動用スパッツの右側面図。
【図30】図27の運動用スパッツのA−A′ラインに
おける断面図。
【図31】図27〜図30で説明した本発明の運動用ス
パッツの人体基準で右側の身頃の展開図。
【図32】本発明の運動用スパッツの更に別の一実施態
様の正面図。
【図33】図32に示した運動用スパッツの背面図。
【図34】図32に示した運動用スパッツの右側面図。
【図35】本発明の運動用スパッツの更に別の一実施態
様の正面図。
【図36】図35に示した運動用スパッツの背面図。
【図37】図35に示した運動用スパッツの右側面図
図。
【図38】本発明の運動用スパッツの更に別の一実施態
様の正面図。
【図39】図38に示した運動用スパッツの背面図。
【図40】図38に示した運動用スパッツの右側面図
図。
【図41】本発明の運動用スパッツの更に別の一実施態
様の正面図。
【図42】図41に示した運動用スパッツの背面図。
【図43】図41に示した運動用スパッツの右側面図
図。
【図44】本発明の運動用スパッツの更に別の一実施態
様の正面図。
【図45】図44に示した運動用スパッツの背面図。
【図46】図44に示した運動用スパッツの右側面図
図。
【図47】図44の運動用スパッツのA−A′ラインに
おける断面図。
【図48】本発明の運動用スパッツの更に別の一実施態
様の正面図。
【図49】図48に示した運動用スパッツの背面図。
【符号の説明】
1 表糸 2 裏糸 3 中糸 4a、4b、4c、4d 矢印 6 境界線 10a、10b 比較的緊締力の強い部分 11a、11b 比較的緊締力の強い部分 12a、12b 比較的緊締力の強い部分 13a、13b 比較的緊締力の強い部分 14a、15a、14b、15b 比較的緊締力の強い
部分 16a、16a1、16a2、16a3 比較的緊締力の
強い部分 16b、16b1、16b2、16b3 比較的緊締力の
強い部分 21 中殿筋及び腸脛靭帯 22 大転子 23 腸脛靭帯及び外側広筋 23′ 外側広筋 24 大腿二頭筋 25 膝上部 30 膝蓋部 30a、30b 膝蓋部30を囲む上下部分 31 前脛骨筋及び長腓骨筋 32 腓腹筋外側頭 33 外側のヒラメ筋 41 薄筋及び大内転筋 41′ 薄筋 42 縫工筋 43 内側広筋 44 半腱様筋及び半膜様筋 44′ 半膜様筋及び半腱様筋の下方 50 内側顆 51 脛骨体 52 内側腓腹筋 53 内側ヒラメ筋 54 左右の腓腹筋の下側部分 55 左右の腓腹筋の筋腹部分 70 腹部部分 71 大腿直筋部分 72 すね部分 73 ヒップ部分 74 膝の後ろ側の部分 75 ふくらはぎの部分 76 膝蓋部30の下半分の背面側の緊締力が比較
的弱い部分 100a、100b 前中心と後中心の縫合ライン 101 脇部のウェストライン 102 外果 103 股下の脇部 104 図18の運動用スパッツのA−A′ラインに
おける切断面 105 内果の上部 106 後中心部のウェストライン 701 中殿筋 702 大殿筋 703 大転子 704 外側広筋 705 腸脛靭帯 706 大内転筋 707 半膜様筋 708 半腱様筋 709 大腿二頭筋 710 薄筋 711 縫工筋 712 内側広筋 713 外側顆 714 内側顆 715 膝蓋部 716 前脛骨筋 717 脛骨体 718 ヒラメ筋 718a 外側のヒラメ筋 718b 内側のヒラメ筋 719 腓腹筋 719a 外側の腓腹筋 719b 内側の腓腹筋 720 長腓骨筋 721 外果 722 内果 723 大腿直筋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 13/06 A61F 13/06 Z A63B 71/08 A63B 71/08 A (72)発明者 小谷 淳 京都府京都市南区吉祥院中島町29番地 株 式会社ワコール内 (72)発明者 青木 正明 京都府京都市南区吉祥院中島町29番地 株 式会社ワコール内 (72)発明者 笹田 多一郎 奈良県磯城郡田原本町大字八尾637番地 笹田メリヤス株式会社内 Fターム(参考) 3B011 AA05 AB17 AB18 AC08 AC17 3B018 AA01 AB02 AC01 AC02 AD02 AD07

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】踝の上方から、または、膝下から、また
    は、膝上のいずれかから、少なくともウエストラインま
    での長さを有し、丸編地からなる運動用のスパッツであ
    って、前記スパッツは、運動に必要な筋肉のサポートの
    要求に応じて、所定部分に比較的緊締力の強い部分と比
    較的緊締力の弱い部分がパターン状に設けられており、
    比較的緊締力の強い部分が、カットボス編手法によって
    形成された部分である運動用スパッツ。
  2. 【請求項2】丸編地における同一コース内での度目調整
    によって、緊締力の変化が、更に付加されている請求項
    1に記載の運動用スパッツ。
  3. 【請求項3】運動に必要な筋肉のサポートの要求が、運
    動に必要な筋肉、あるいは、運動により損傷を負いやす
    い筋肉、靭帯または腱の少なくとも1つ、に相当する箇
    所に対し、 a)筋肉の伸縮を助長するための要求、 b)筋肉疲労の軽減や肉離れを予防し、また、靭帯や腱
    の断裂や損傷を予防するための要求、から選ばれた要求
    であり、テーピング機能を有する請求項1または2のい
    ずれかに記載の運動用スパッツ。
  4. 【請求項4】比較的緊締力の強い部分が、少なくとも、
    大腿外側部の中殿筋及び/あるいは腸脛靭帯から大転子
    を経由し、a)前側において腸脛靭帯及び/あるいは外
    側広筋に沿って、及び/あるいは、b)後側において大
    腿二頭筋上の一部に当接し、膝上部に至る部分である請
    求項1〜3のいずれかに記載の運動用スパッツ。
  5. 【請求項5】運動用のスパッツが、踝の上方から少なく
    ともウエストラインまでの長さを有する運動用のスパッ
    ツであって、比較的緊締力の強い部分が、少なくとも、
    大腿外側部の中殿筋及び/あるいは腸脛靭帯から大転子
    を経由し、前側部分は外側広筋及び腸脛靭帯に沿って膝
    蓋部を迂回する形で、膝下の前脛骨筋及び/あるいは長
    腓骨筋を覆いながら外果の上部に至り、後側部分は外側
    広筋から大腿二頭筋を経由し、腓腹筋外側頭及び外側の
    ヒラメ筋を経由し、外果の上部近傍に至る部分である請
    求項1〜3のいずれかに記載の運動用スパッツ。
  6. 【請求項6】比較的緊締力の強い部分が、少なくとも、
    大腿内側部の薄筋及び/あるいは大内転筋から、前方で
    は縫工筋を経由し膝上の内側広筋に至り、後方では半腱
    様筋及び/あるいは半膜様筋に至る部分である請求項1
    〜3のいずれかに記載の運動用スパッツ。
  7. 【請求項7】比較的緊締力の強い部分が、少なくとも、
    大腿内側部の薄筋から、前側部分は縫工筋を経由し膝上
    の内側広筋に至るとともに、膝蓋部を迂回する形で内側
    顆を経由し、脛骨体から内果の上部に至り、後側部分
    は、内側顆を経由し内側腓腹筋及び内側ヒラメ筋の一部
    に沿いながら、内果の上部に至る部分である請求項1〜
    3のいずれかに記載の運動用スパッツ。
  8. 【請求項8】運動用のスパッツが、踝の上方から少なく
    ともウエストラインまでの長さを有する運動用のスパッ
    ツであって、比較的緊締力の強い部分が、少なくとも、
    a)大腿外側部の中殿筋及び/あるいは腸脛靭帯から大
    転子を経由し、前側部分は腸脛靭帯及び外側広筋に沿っ
    て、後側部分は大腿二頭筋の一部に当接し、膝上部に至
    る部分と、b)大腿内側部の薄筋及び/あるいは大内転
    筋から、前側部分は縫工筋を経由し膝上の内側広筋に至
    り、後側部分は半腱様筋及び/あるいは半膜様筋に当接
    される部分である1〜3のいずれかに記載の運動用スパ
    ッツ。
  9. 【請求項9】運動用のスパッツが、踝の上方から少なく
    ともウエストラインまでの長さを有する運動用のスパッ
    ツであって、比較的緊締力の強い部分が、a)大腿外側
    部の中殿筋及び/あるいは腸脛靭帯から大転子を経由
    し、二股に分岐し、前側分岐部分は外側広筋から腸脛靭
    帯に沿って膝蓋部を迂回する形で、膝下の前脛骨筋また
    は/及び長腓骨筋を覆いながら外果の上部に至り、その
    後側分岐部分は大腿二頭筋を直角には横切らずに斜めに
    横切り、半膜様筋及び半腱様筋の下方、あるいは、内側
    顆の上方に至っており、b)大腿内側部においては、薄
    筋から、前側部分は縫工筋を経由し膝上の内側広筋に至
    るとともに、更に膝蓋部を迂回する形で内側顆を経由
    し、脛骨体から内果の上部に至り、またその後側部分は
    内側顆を経由し、内側の腓腹筋及び内側のヒラメ筋の一
    部に沿いながら、内果の上部に至る部分である請求項1
    〜3のいずれかに記載の運動用スパッツ。
  10. 【請求項10】丸編地が表糸と裏糸とからなる丸編地で
    あって、カットボス編手法によって形成される部分は、
    前記表糸と裏糸の間に中糸が使用された3重構造となっ
    ている請求項1〜9のいずれかに記載の運動用スパッ
    ツ。
  11. 【請求項11】表糸と裏糸と中糸が、次の(A)及び
    (B)から選ばれたいずれかである請求項10に記載の
    運動用スパッツ。 (A)表糸と中糸が吸水速乾性糸からなり、裏糸が弾
    性糸及び吸水速乾性糸でカバリングされた弾性糸から
    なる群から選ばれたいずれかの弾性糸からなる。 (B)表糸と中糸のいずれか一方が吸水速乾性糸からな
    り、裏糸が吸水速乾性糸でカバリングされた弾性糸か
    らなる。
  12. 【請求項12】表糸と中糸が天然繊維糸からなり、裏糸
    が弾性糸からなる請求項10に記載の運動用スパッツ。
  13. 【請求項13】表糸と裏糸と中糸が、下記(A)及び
    (B)から選ばれたいずれかである請求項10に記載の
    運動用スパッツ。 (A)表糸と中糸が発水性に優れた合成繊維糸からな
    り、裏糸が弾性糸及び発水性に優れた合成繊維糸で
    カバリングされた弾性糸からなる群から選ばれたいずれ
    かの弾性糸からなる。 (B)表糸と中糸のいずれか一方が発水性に優れた合成
    繊維糸からなり、裏糸が発水性に優れた合成繊維糸で
    カバリングされた弾性糸からなる。
  14. 【請求項14】表糸と中糸が、天然繊維糸、合成繊維
    糸、または天然繊維と合成繊維の混合糸から選ばれた繊
    維糸からなり、且つ、a)表糸が天然繊維糸の場合に
    は、中糸は、合成繊維糸、または、天然繊維と合成繊維
    の混合糸から選ばれた1種であり、b)表糸が合成繊維
    糸の場合には、中糸は、天然繊維糸、または、天然繊維
    と合成繊維の混合糸から選ばれた1種であり、c)表糸
    が天然繊維と合成繊維の混合糸の場合には、中糸は、天
    然繊維糸、合成繊維糸、または、天然繊維と合成繊維の
    混合糸から選ばれた1種である請求項10に記載の運動
    用スパッツ。
  15. 【請求項15】運動用のスパッツが、踝の上方から、ま
    たは、膝下から、少なくともウエストラインまでの長さ
    を有するスパッツであって、度目調整によって、比較的
    大きな度目に調整されて緊締力が比較的小さくされた部
    分が膝蓋部である請求項2〜14のいずれかに記載の運
    動用スパッツ。
  16. 【請求項16】運動用のスパッツが、踝の上方から、ま
    たは、膝下から、少なくともウエストラインまでの長さ
    を有するスパッツであって、度目調整によって、比較的
    大きな度目に調整されることにより緊締力が比較的小さ
    くされた部分が、膝蓋部ならびに臀部のほぼ中央部分で
    ある請求項2〜14のいずれかに記載の運動用スパッ
    ツ。
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