JP2017090147A - 偏光イメージ取得装置、パターン検査装置、及び偏光イメージ取得方法 - Google Patents

偏光イメージ取得装置、パターン検査装置、及び偏光イメージ取得方法 Download PDF

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Abstract

【目的】露光装置で転写される場合の露光イメージ画像を作成するために利用可能な偏光イメージを取得する装置を提供する。【構成】本発明の一態様の偏光イメージ取得装置は、マスク基板からの透過光を入射して被露光基板に結像する露光装置の縮小光学系がマスク基板からの透過光を入射する場合と同様の開口数で、マスク基板上に結像された照明光がマスク基板を透過した透過光を入射する対物レンズ171と、対物レンズの瞳位置付近に配置され、対物レンズを通過後の透過光のP偏光波とS偏光波とを互いに直交する方向に揃える分割型1/2波長板172と、透過光のP偏光波とS偏光波とのうち一方を通過させ、他方の通過を制限する偏光ビームスプリッタ174と、偏光ビームスプリッタ174を通過した光を、露光装置の縮小光学系よりも十分小さい開口数で結像させる結像レンズ176と、結像レンズにより結像された像を撮像するフォトダイオードアレイ105と、を備えたことを特徴する。【選択図】図1

Description

本発明は、偏光イメージ取得装置、パターン検査装置、及び偏光イメージ取得方法に関する。例えば、半導体製造に用いる露光用マスク基板の露光イメージの生成に利用可能な偏光イメージを取得する装置及び方法、並びにかかる露光用マスク基板のパターン欠陥を検査する装置及び方法に関する。
近年、大規模集積回路(LSI)の高集積化及び大容量化に伴い、半導体素子に要求される回路線幅はますます狭くなってきている。これらの半導体素子は、回路パターンが形成された原画パターン(マスク或いはレチクルともいう。以下、マスクと総称する)を用いて、いわゆるステッパと呼ばれる縮小投影露光装置でウェハ上にパターンを露光転写して回路形成することにより製造される。よって、かかる微細な回路パターンをウェハに転写するためのマスクの製造には、微細な回路パターンを描画することができる電子ビームを用いたパターン描画装置を用いる。かかるパターン描画装置を用いてウェハに直接パターン回路を描画することもある。或いは、電子ビーム以外にもレーザビームを用いて描画するレーザビーム描画装置の開発が試みられている。
そして、多大な製造コストのかかるLSIの製造にとって、歩留まりの向上は欠かせない。しかし、1ギガビット級のDRAM(ランダムアクセスメモリ)に代表されるように、LSIを構成するパターンは、サブミクロンからナノメータのオーダーになっている。歩留まりを低下させる大きな要因の一つとして、半導体ウェハ上に超微細パターンをフォトリソグラフィ技術で露光、転写する際に使用されるマスクのパターン欠陥があげられる。近年、半導体ウェハ上に形成されるLSIパターン寸法の微細化に伴って、パターン欠陥として検出しなければならない寸法も極めて小さいものとなっている。そのため、LSI製造に使用される転写用マスクの欠陥を検査するパターン検査装置の高精度化が必要とされている。
検査手法としては、拡大光学系を用いてリソグラフィマスク等の試料上に形成されているパターンを所定の倍率で撮像した光学画像と、設計データ、あるいは試料上の同一パターンを撮像した光学画像と比較することにより検査を行う方法が知られている。例えば、パターン検査方法として、同一マスク上の異なる場所の同一パターンを撮像した光学画像データ同士を比較する「die to die(ダイ−ダイ)検査」や、パターン設計されたCADデータをマスクにパターンを描画する時に描画装置が入力するための装置入力フォーマットに変換した描画データ(設計パターンデータ)を検査装置に入力して、これをベースに設計画像(参照画像)を生成して、それとパターンを撮像した測定データとなる光学画像とを比較する「die to database(ダイ−データベース)検査」がある。かかる検査装置における検査方法では、試料はステージ上に載置され、ステージが動くことによって光束が試料上を走査し、検査が行われる。試料には、光源及び照明光学系によって光束が照射される。試料を透過あるいは反射した光は光学系を介して、センサ上に結像される。センサで撮像された画像は測定データとして比較回路へ送られる。比較回路では、画像同士の位置合わせの後、測定データと参照データとを適切なアルゴリズムに従って比較し、一致しない場合には、パターン欠陥有りと判定する。
製品サイクルが短い半導体製品において、製造所要時間を短縮することは重要な項目である。欠陥のあるマスクパターンをウェハに露光転写すると、そのウェハから作られた半導体装置は不良品になる。そのため、マスクのパターン欠陥検査を行うことは重要である。そして、欠陥検査で見つかった欠陥は欠陥修正装置で修正される。しかしながら、見つかった欠陥をすべて修正すると製造所要時間の増加になり、製品価値を下げることにつながる。検査装置の開発が進むのに伴い、検査装置では、非常に小さなずれが生じてもパターン欠陥有りと判定する。しかし、実際の露光装置でマスクパターンをウェハ上に転写する際、ウェハ上で回路の断線或いは/及び短絡等がかかる欠陥によって生じないのであれば、集積回路としては使用可能である。よって、露光装置でウェハ上に露光される露光イメージを取得することが望まれる。しかしながら、露光装置ではマスクパターンを縮小してウェハに結像するのに対して、検査装置ではマスクパターンを拡大してセンサに結像する。よって、マスク基板に対して2次側の光学系の構成がそもそも異なっている。よって、いくら照明光の状態を露光装置に合わせても、そのままでは露光装置で転写される場合のパターン画像を検査装置で再現することは困難である。
ここで、空中画像なる像を利用して、露光装置で露光転写される露光イメージを検査する専用機について開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−235853号公報
そこで、本発明の一態様は、露光装置で転写される場合の露光イメージ画像を作成するために利用可能な偏光イメージを取得する装置及び方法を提供する。また、かかる偏光イメージを利用した検査装置を提供する。
本発明の一態様の偏光イメージ取得装置は、
パターンが形成された、露光用のマスク基板を載置する移動可能なステージと、
マスク基板が露光装置に配置された場合にマスク基板からの透過光を入射して被露光基板に結像する露光装置の縮小光学系がマスク基板からの透過光を入射する場合と同様の開口数で、マスク基板上に照明された照明光がマスク基板を透過した透過光を入射する対物レンズと、
対物レンズに対してマスク基板とは反対側の位置であって対物レンズの瞳位置付近に配置され、対物レンズを通過後の透過光のP偏光波とS偏光波とを互いに直交する方向に揃える分割型1/2波長板と、
透過光のP偏光波とS偏光波とのうち一方を通過させ、他方の通過を制限する、偏光子と偏光ビームスプリッタとの1つにより構成される制限機構と、
制限機構が上述した他方を通過させ、上述した一方の通過を制限するように、制限機構を回転させる駆動機構と、
制限機構を通過した光を、露光装置の縮小光学系よりも十分小さい開口数で結像させる結像レンズと、
結像レンズにより結像された像を撮像するイメージセンサと、
を備えたことを特徴する。
本発明の他の態様の偏光イメージ取得装置は、
パターンが形成された、露光用のマスク基板を載置する移動可能なステージと、
マスク基板が露光装置に配置された場合にマスク基板からの透過光を入射して被露光基板に結像する露光装置の縮小光学系がマスク基板からの透過光を入射する場合と同様の開口数で、マスク基板上に結像された照明光がマスク基板を透過した透過光を入射する対物レンズと、
対物レンズに対してマスク基板とは反対側の位置であって対物レンズの瞳位置付近に配置され、対物レンズを通過後の透過光のP偏光波とS偏光波とを互いに直交する方向に揃える分割型1/2波長板と、
透過光のP偏光波とS偏光波とのうち一方を通過させ、他方の通過を制限する、偏光子と偏光ビームスプリッタとの1つにより構成される制限機構と、
制限機構がかかる他方を通過させ、かかる一方の通過を制限するように、偏光方向を90°回転させる1/2波長板と、
回転用の1/2波長板を回転させる駆動機構と、
制限機構を通過した光を、露光装置の縮小光学系よりも十分小さい開口数で結像させる結像レンズと、
結像レンズにより結像された像を撮像するイメージセンサと、
を備えたことを特徴する。
本発明の他の態様の偏光イメージ取得装置は、
パターンが形成された、露光用のマスク基板を載置する移動可能なステージと、
マスク基板が露光装置に配置された場合にマスク基板からの透過光を入射して被露光基板に結像する露光装置の縮小光学系がマスク基板からの透過光を入射する場合と同様の開口数で、マスク基板上に照明された照明光がマスク基板を透過した透過光を入射する対物レンズと、
対物レンズに対してマスク基板とは反対側の位置であって対物レンズの瞳位置付近に配置され、対物レンズを通過後の透過光のP偏光波とS偏光波とを互いに直交する方向に揃える分割型1/2波長板と、
透過光のP偏光波とS偏光波とのうち一方を通過させ、他方を反射する偏光ビームスプリッタと、
偏光ビームスプリッタを通過した光を、露光装置の縮小光学系よりも十分小さい開口数で結像させる第1の結像レンズと、
第1の結像レンズにより結像された像を撮像する第1のイメージセンサと、
偏光ビームスプリッタにより反射された光を、露光装置の縮小光学系よりも十分小さい上述した開口数で結像させる第2の結像レンズと、
第2の結像レンズにより結像された像を撮像する第2のイメージセンサと、
を備えたことを特徴する。
本発明の一態様のパターン検査装置は、
上述した偏光イメージ取得装置と、
P偏光波とS偏光波とのうち一方による第1の光学画像と、P偏光波とS偏光波とのうち他方による第2の光学画像とを合成する合成部と、
第1のダイにおける第1と第2の光学画像が合成された第1のダイ画像と、第1のダイと同様のパターンが形成された第2のダイにおける第1と第2の光学画像が合成された、第1のダイ画像に対応する第2のダイ画像と、を比較する比較部と、
を備えたことを特徴する。
本発明の一態様の偏光イメージ取得方法は、
パターンが形成された、露光用のマスク基板に照明光を照明する工程と、
マスク基板が露光装置に配置された場合にマスク基板からの透過光を入射して被露光基板に結像する露光装置の縮小光学系がマスク基板からの透過光を入射する場合と同様の開口数で、照明光がマスク基板を透過した透過光を対物レンズに入射する工程と、
対物レンズに対してマスク基板とは反対側の位置であって対物レンズの瞳位置付近に配置された分割型1/2波長板を用いて、対物レンズを通過後の透過光のP偏光波とS偏光波とを互いに直交する方向に揃える工程と、
透過光のP偏光波とS偏光波とのうち一方を通過させ、他方の通過を制限する工程と、
通過したP偏光波とS偏光波とのうち一方を、露光装置の縮小光学系よりも十分小さい開口数でイメージセンサに結像させる工程と、
上述したイメージセンサを用いて、結像されたP偏光波とS偏光波とのうちの上述した一方による第1の像を撮像する工程と、
第1の像の光学画像を出力する工程と、
透過光のP偏光波とS偏光波とのうち上述した他方を通過させ、上述した一方の通過を制限する工程と、
通過したP偏光波とS偏光波とのうち上述した他方を、露光装置の縮小光学系よりも十分小さい上述した開口数で上述したイメージセンサに結像させる工程と、
上述したイメージセンサを用いて、結像されたP偏光波とS偏光波とのうちの上述した他方による第2の像を撮像する工程と、
第2の像の光学画像を出力する工程と、
を備えたことを特徴する。
本発明の他の態様の偏光イメージ取得方法は、
本発明の一態様の偏光イメージ取得方法は、
パターンが形成された、露光用のマスク基板に照明光を照明する工程と、
マスク基板が露光装置に配置された場合にマスク基板からの透過光を入射して被露光基板に結像する露光装置の縮小光学系がマスク基板からの透過光を入射する場合と同様の開口数で、照明光がマスク基板を透過した透過光を対物レンズに入射する工程と、
対物レンズに対してマスク基板とは反対側の位置であって対物レンズの瞳位置付近に配置された分割型1/2波長板を用いて、対物レンズを通過後の透過光のP偏光波とS偏光波とを互いに直交する方向に揃える工程と、
透過光のP偏光波とS偏光波とのうち一方を通過させ、他方を反射する工程と、
通過したP偏光波とS偏光波とのうち上述した一方を、露光装置の縮小光学系よりも十分小さい開口数で第1のイメージセンサに結像させる工程と、
第1のイメージセンサを用いて、結像されたP偏光波とS偏光波とのうちの上述した一方による第1の像を撮像する工程と、
第1の像の光学画像を出力する工程と、
透過光のP偏光波とS偏光波とのうち反射された上述した他方を、露光装置の縮小光学系よりも十分小さい上述した開口数で第2のイメージセンサに結像させる工程と、
第2のイメージセンサを用いて、結像されたP偏光波とS偏光波とのうちの上述した他方による第2の像を撮像する工程と、
第2の像の光学画像を出力する工程と、
を備えたことを特徴する。
本発明の一態様によれば、露光装置で転写される場合の露光イメージ画像を作成するための元になる偏光イメージを取得できる。
実施の形態1におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。 実施の形態1における検査装置での開口数と露光装置での開口数とを比較するための概念図である。 実施の形態1の比較例におけるS偏光波とP偏光波の特性について説明するための図である。 実施の形態1及び比較例におけるイメージ側開口数とS偏光波とP偏光波との関係を比較するための図である。 実施の形態1におけるP偏光成分の像とS偏光成分の像とに分離して取得する手法を説明するための図である。 実施の形態1における分割型1/2波長板の構成と偏光成分の状態の一例を示す図である。 実施の形態1における分割型1/2波長板の配置位置を説明するための図である。 実施の形態1における検査領域を説明するための概念図である。 実施の形態1における比較回路の内部構成を示す図である。 実施の形態2における検査装置の光学画像取得部の構成の一部を示す図である。 実施の形態3における検査装置の光学画像取得部の構成の一部を示す図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。図1において、マスク基板101に形成されたパターンの欠陥を検査する検査装置100は、光学画像取得部150、及び制御系回路160(制御部)を備えている。
光学画像取得部150(偏光イメージ取得装置)は、光源103、透過照明光学系170、移動可能に配置されたXYθテーブル102、拡大光学系104、分割型1/2波長板172、偏光ビームスプリッタ174、2つのフォトダイオードアレイ105,205(センサの一例)、2つのセンサ回路106,206、2つのストライプパターンメモリ123,223、及びレーザ測長システム122を有している。XYθテーブル102上には、マスク基板101が載置される。マスク基板101として、例えば、ウェハ等の半導体基板にパターンを転写する露光用のフォトマスクが含まれる。また、このフォトマスクには、検査対象となる複数の図形パターンによって構成されたパターンが形成されている。ここでは、同じ2つのパターンが左右に形成されている場合を示している。マスク基板101は、例えば、パターン形成面を下側に向けてXYθテーブル102に配置される。
透過照明光学系170は、投影レンズ180、照明形状切替機構181、及び結像レンズ182を有している。また、透過照明光学系170は、その他のレンズ、ミラー、及び/又は光学素子を有していても構わない。
拡大光学系104は、対物レンズ171及び2つの結像レンズ176,178を有している。また、拡大光学系104は、対物レンズ171と結像レンズ176の間、及び/又は対物レンズ171と結像レンズ178の間に、その他のレンズ、及び/又はミラーを有していても構わない。
制御系回路160では、コンピュータとなる制御計算機110が、バス120を介して、位置回路107、比較回路108、オートローダ制御回路113、テーブル制御回路114、磁気ディスク装置109、磁気テープ装置115、フレシキブルディスク装置(FD)116、CRT117、パターンモニタ118、及びプリンタ119に接続されている。また、センサ回路106は、ストライプパターンメモリ123に接続され、ストライプパターンメモリ123は、比較回路108に接続されている。同様に、センサ回路206は、ストライプパターンメモリ223に接続され、ストライプパターンメモリ223は、比較回路108に接続されている。また、XYθテーブル102は、X軸モータ、Y軸モータ、θ軸モータにより駆動される。
検査装置100では、光源103、XYθテーブル102、透過照明光学系170、拡大光学系104、フォトダイオードアレイ105,206、及びセンサ回路106,206により高倍率の検査光学系が構成されている。例えば、400〜500倍の倍率の検査光学系が構成されている。また、XYθテーブル102は、制御計算機110の制御の下にテーブル制御回路114により駆動される。X方向、Y方向、θ方向に駆動する3軸(X−Y−θ)モータの様な駆動系によって移動可能となっている。これらの、Xモータ、Yモータ、θモータは、例えばリニアモータを用いることができる。XYθテーブル102は、XYθ各軸のモータによって水平方向及び回転方向に移動可能である。そして、対物レンズ171は、制御計算機110の制御の下に図示しないオートフォーカス(AF)制御回路により動的にマスク基板101のパターン形成面に焦点位置(光軸方向:Z軸方向)が調整される。対物レンズ171は、例えば、図示しないピエゾ素子によって光軸方向(Z軸方向)に移動させられることにより、焦点位置が調整される。XYθテーブル102上に配置されたマスク基板101の移動位置は、レーザ測長システム122により測定され、位置回路107に供給される。
マスク基板101のパターン形成の基となる設計パターンデータ(描画データ)が検査装置100の外部から入力され、磁気ディスク装置109に格納されてもよい。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成部分について記載している。検査装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わないことは言うまでもない。
図2は、実施の形態1における検査装置での開口数と露光装置での開口数とを比較するための概念図である。図2(a)では、マスク基板に形成されたパターンを半導体基板に露光転写するステッパ等の露光装置の光学系の一部を示している。露光装置では、図示しない照明光がマスク基板300に照明され、マスク基板300からの透過光301は、対物レンズ302に入射され、対物レンズ302を通過した光305が半導体基板304(ウェハ:被露光基板)へ結像する。なお、図2(a)では、1つの対物レンズ302(縮小光学系)を示しているが、複数のレンズによる組み合わせであっても構わないことは言うまでもない。ここで、現状の露光装置では、マスク基板300に形成されたパターンを、例えば、1/4に縮小して半導体基板304に露光転写する。その際の露光装置の半導体基板304に対する開口数NAi(イメージi側の開口数)は、例えば、NAi=1.4に設定される。言い換えれば、対物レンズ302を通過可能な対物レンズ302の開口数NAi(イメージi側の開口数)は、例えば、NAi=1.4に設定される。露光装置では、マスク基板300からの透過光像を1/4に縮小しているので、対物レンズ302のマスク基板300に対する感度は1/4となる。言い換えれば、マスク基板300から対物レンズ302へ透過光が入射する場合の入射可能な対物レンズ302の開口数NAo(物体o側の開口数)は、NAiの1/4となり、NAo=0.35となる。よって、露光装置では、開口数NAo=0.35の光束のマスク基板300からの透過光像を非常に広い開口数NAi=1.4の光束の像として半導体基板304に露光転写していることになる。
これに対して、実施の形態1における検査装置100では、図2(b)に検査装置100の一部を示すように、図示しない照明光がマスク基板101に照明され、マスク基板101からの透過光190は、対物レンズを含む拡大光学系104に入射され、拡大光学系104を通過した光192がフォトダイオードアレイ105(イメージセンサ)へ結像する。その際、マスク基板101から拡大光学系104へ透過光190が入射する場合の入射可能な対物レンズの開口数NAo(物体o側の開口数)は、露光装置の対物レンズ302と等しくするため、例えばNAo=0.35に設定する。しかしながら、検査装置100では、マスク基板300からの透過光像を検査で比較可能にするために200〜500倍に拡大しているので、拡大光学系104のマスク基板101に対する感度は200〜500となる。よって、拡大光学系104のフォトダイオードアレイ105に対する開口数NAi(イメージi側の開口数)は、露光装置の対物レンズ302のように非常に広い開口数NAi=1.4にはできず、NAoの1/500〜1/200となり、例えば、開口数NAi=0.002になる。このように、拡大光学系104のフォトダイオードアレイ105に対する開口数NAi(イメージi側の開口数)は、露光装置の対物レンズ302(縮小光学系)よりも十分小さい開口数NAiになる。なお、図2(b)では、拡大光学系104しか記載していないが、拡大光学系104内には複数のレンズが配置されている。拡大光学系104内には、上述したように、少なくとも対物レンズ171と結像レンズ176(及び結像レンズ178)とを有している。
よって、対物レンズ171は、マスク基板101が露光装置に配置された場合にマスク基板101からの透過光を入射して半導体基板304に結像する露光装置の対物レンズ302がマスク基板101からの透過光301を入射する場合と同様の開口数NAo(NAo=0.35)で、マスク基板101上に結像された照明光がマスク基板101を透過した透過光190を入射する。また、結像レンズ176(及び結像レンズ178)は、拡大光学系104内を通過した光を、露光装置の対物レンズ302よりも十分小さい開口数NAi(NAi=0.002)で結像させる。
図3は、実施の形態1の比較例におけるS偏光波とP偏光波の特性について説明するための図である。図3では、比較例となる露光装置の対物レンズ302を通った光305が半導体基板304に結像する状態の一例を示している。対物レンズ302の半導体基板304に対する開口数NAi(イメージi側の開口数)は、非常に広い開口数NAi=1.4になるので、光の干渉の効果で光305の特にP偏光成分の振幅が減少、無くなる、或いは反転してしまう。
図4は、実施の形態1及び比較例におけるイメージ側開口数とS偏光波とP偏光波との関係を比較するための図である。上述したように、露光装置では、対物レンズ302の半導体基板304側の開口数NAiが、NAi=1.4と非常に大きいため、図4に示すように、P偏光成分の振幅が減少、無くなる、或いは反転してしまう。また、S偏光成分の振幅については、対物レンズ302の半導体基板304側の開口数NAiに関わらず、同じ状態を維持する。
一方、上述したように、検査装置100では、拡大光学系104のフォトダイオードアレイ105側の開口数NAiが、NAi=0.0008と露光装置の対物レンズ302に比べて非常に(十分に)小さいため、かかるP偏光成分の振幅の減少等が生じない。S偏光成分の振幅については、同様に、同じ状態を維持する。
露光装置において半導体基板304に結像されるマスクパターン像の光も、検査装置100においてフォトダイオードアレイ105に結像されるマスクパターン像の光も、共にP偏光成分とS偏光成分の合成光なので、P偏光成分が異なれば、得られる光学画像は同じイメージ像にはならない。
そこで、実施の形態1では、かかる現象を踏まえて、検査装置100において、フォトダイオードアレイ105に結像されるマスクパターン像をP偏光成分の像とS偏光成分の像とに分離して取得する。これにより、P偏光成分とS偏光成分との合成の仕方(割合)等を調整することにより、フォトダイオードアレイ105で撮像された2種類の画像から露光イメージを生成することができる。
図5は、実施の形態1におけるP偏光成分の像とS偏光成分の像とに分離して取得する手法を説明するための図である。図5では、図1の構成の一部を示している。図5において、点線は各レンズからの瞳位置を示している。なお、図1と図5の各構成の位置の縮尺等については一致させていない。光源103から検査光となる紫外域以下の波長のレーザ光(例えば、DUV光)が発生する。発生された光は、投影レンズ180によって照明形状切替機構181に照明され、照明形状切替機構181によって、照明光(検査光)の形状を露光装置で使用する照明形状と同様の照明形状に変更される。かかる露光装置で使用する照明形状と同様の照明光が、結像レンズ182によって、マスク基板101のパターン形成面とは反対の裏面側からマスク基板101のパターン形成面に結像される。マスク基板101を透過した透過光(マスクパターン像)は、露光装置の対物レンズ302(縮小光学系)がマスク基板101からの透過光を入射する場合と同様の開口数NAo(NAo=0.35)の対物レンズ171に入射し、対物レンズ171によって平行に分割型1/2波長板172に投影される。よって、検査装置100のここまでの光学条件は露光装置と同様にできる。
そして、分割型1/2波長板172は、対物レンズ171に対してマスク基板101とは反対側の位置であって対物レンズ171の瞳位置付近に配置される。そして、分割型1/2波長板172は、対物レンズ171を通過後の透過光のP偏光波とS偏光波とを互いに直交する方向に揃える。方向を揃えることで、P偏光波を他から分離して残すことができるように事前環境を整えることができる。或いはS偏光波を他から分離して残すことができるように事前環境を整えることができる。
図6は、実施の形態1における分割型1/2波長板の構成と偏光成分の状態の一例を示す図である。図6の例では、分割型1/2波長板172の一例として、8分割型の1/2波長板が示されている。図6(a)に示すように、8分割型の1/2波長板172は、8領域に分割されており、各々の領域で点線で示す進相軸の方向が異なる。図6(a)に示すように、S偏光成分は、透過光の円周方向を向いており、8分割型の1/2波長板を通過させることで、例えば、x方向に揃えられる。一方、図6(b)に示すように、P偏光成分は、透過光の径方向を向いており、8分割型の1/2波長板を通過させることで、S偏光成分とは直交する、例えば、y方向に揃えられる。図6の例では、8分割型を示したが、これに限るものではない。4分割型であってもよいし、16分割型であってもよいし、その他の分割型であってもよい。透過光(マスクパターン像)について、P偏光成分とS偏光成分とを互いに直交する方向に揃えることができればよい。
図7は、実施の形態1における分割型1/2波長板の配置位置を説明するための図である。分割型1/2波長板172は、対物レンズ171に対してマスク基板101とは反対側の位置であって対物レンズ171の瞳位置付近に配置される。分割型1/2波長板172の位置での光線の広がりは、対物レンズ171の瞳径D(対物レンズ171を通過した軸上平行光束の最大径)の5%以下が望ましい。そのため、分割型1/2波長板172の配置位置の対物レンズ171の瞳位置からのずれ量ΔLは、対物レンズ171の瞳径D、対物レンズ171の視野径d、対物レンズ171の焦点距離fを用いて、以下の式(1)を満たすと好適である。
(1) ΔL<0.05・D・f/d
よって、分割型1/2波長板172は、対物レンズ171の瞳位置から、かかる瞳位置のずれ量ΔL内に配置されると良い。
分割型1/2波長板172を透過した透過光は、偏光ビームスプリッタ174に入射され、偏光ビームスプリッタ174は、透過光のP偏光波とS偏光波とのうち一方を通過させ、他方を反射する。図5の例では、透過光のP偏光波を通過させ、S偏光波を反射する。透過する偏光成分と反射する偏光成分との関係は逆であっても構わない。分割型1/2波長板172によって、同じ偏光波の方向が揃えられているので、偏光ビームスプリッタ174によって、P偏光波とS偏光波とを分離できる。
偏光ビームスプリッタ174を通過した光(例えばP偏光波)は結像レンズ176に入射し、結像レンズ176(第1の結像レンズ)は、入射した光を露光装置の対物レンズ302(縮小光学系)の開口数(NAi=1.4)よりも十分小さい開口数(NAi=0.0008)でフォトダイオードアレイ105に結像させる。
フォトダイオードアレイ105(第1のイメージセンサ)は、結像レンズ176により結像された像(例えばP偏光成分の像)(第1の像)を撮像する。
偏光ビームスプリッタ174を反射した光(例えばS偏光波)は結像レンズ178に入射し、結像レンズ178(第2の結像レンズ)は、入射した光を露光装置の対物レンズ302(縮小光学系)の開口数(NAi=1.4)よりも十分小さい開口数(NAi=0.0008)でフォトダイオードアレイ205に結像させる。
フォトダイオードアレイ205(第2のイメージセンサ)は、結像レンズ178により結像された像(例えばS偏光成分の像)(第2の像)を撮像する。
なお、フォトダイオードアレイ105,205として、例えば、TDI(タイム・ディレイ・インテグレーション)センサ等を用いると好適である。フォトダイオードアレイ105,205(イメージセンサ)は、マスク基板101が載置されたXYθテーブル102が移動している状態で、マスク基板101に形成されたパターンの対応する偏光成分の光学画像を撮像する。
図8は、実施の形態1における検査領域を説明するための概念図である。マスク基板101の検査領域10(検査領域全体)は、図8に示すように、例えばy方向に向かって、スキャン幅Wの短冊状の複数の検査ストライプ20に仮想的に分割される。そして、検査装置100では、検査ストライプ20毎に画像(ストライプ領域画像)を取得していく。検査ストライプ20の各々に対して、レーザ光を用いて、当該ストライプ領域の長手方向(x方向)に向かって当該ストライプ領域内に配置される図形パターンの画像を撮像する。XYθテーブル102の移動によって、マスク基板101がx方向に移動させられ、その結果、フォトダイオードアレイ105,205が相対的に−x方向に連続移動しながら光学画像が取得される。フォトダイオードアレイ105,205では、図8に示されるようなスキャン幅Wの光学画像を連続的に撮像する。言い換えれば、センサの一例となるフォトダイオードアレイ105,205は、XYθテーブル102と相対移動しながら、検査光を用いてマスク基板101に形成されたパターンの光学画像を撮像する。実施の形態1では、1つの検査ストライプ20における光学画像を撮像した後、y方向に次の検査ストライプ20の位置まで移動して今度は逆方向に移動しながら同様にスキャン幅Wの光学画像を連続的に撮像する。すなわち、往路と復路で逆方向に向かうフォワード(FWD)−バックフォワード(BWD)の方向で撮像を繰り返す。
ここで、撮像の方向は、フォワード(FWD)−バックフォワード(BWD)の繰り返しに限るものではない。一方の方向から撮像してもよい。例えば、FWD−FWDの繰り返しでもよい。或いは、BWD−BWDの繰り返しでもよい。
フォトダイオードアレイ105上に結像されたP偏光光のパターンの像は、フォトダイオードアレイ105の各受光素子によって光電変換され、更にセンサ回路106によってA/D(アナログ・デジタル)変換される。そして、ストライプパターンメモリ123に、測定対象の検査ストライプ20の画素データが格納される。かかる画素データ(ストライプ領域画像)を撮像する際、フォトダイオードアレイ105のダイナミックレンジは、例えば、照明光の光量が60%入射する場合を最大階調とするダイナミックレンジを用いると好適である。
一方、フォトダイオードアレイ205上に結像されたS偏光光のパターンの像は、フォトダイオードアレイ205の各受光素子によって光電変換され、更にセンサ回路206によってA/D(アナログ・デジタル)変換される。そして、ストライプパターンメモリ223に、測定対象の検査ストライプ20の画素データが格納される。かかる画素データ(ストライプ領域画像)を撮像する際、フォトダイオードアレイ205のダイナミックレンジは、例えば、照明光の光量が60%入射する場合を最大階調とするダイナミックレンジを用いると好適である。
また、検査ストライプ20の光学画像を取得する際、レーザ測長システム122は、XYθテーブル102の位置を測長する。測長された位置情報は、位置回路107に出力される。位置回路107(演算部)は、測長された位置情報を用いて、マスク基板101の位置を演算する。
その後、P偏光光のストライプ領域画像は、位置回路107から出力されたXYθテーブル102上におけるマスク基板101の位置を示すデータと共に比較回路108に送られる。P偏光光の測定データ(画素データ)は例えば8ビットの符号なしデータであり、各画素の明るさの階調(光量)を表現している。比較回路108内に出力されたP偏光光のストライプ領域画像は、後述する記憶装置に格納される。
同様に、S偏光光のストライプ領域画像は、位置回路107から出力されたXYθテーブル102上におけるマスク基板101の位置を示すデータと共に比較回路108に送られる。S偏光光の測定データ(画素データ)は例えば8ビットの符号なしデータであり、各画素の明るさの階調(光量)を表現している。比較回路108内に出力されたS偏光光のストライプ領域画像は、後述する記憶装置に格納される。
以上のように、実施の形態1によれば、露光装置で転写される場合の露光イメージ画像を作成するための元になるS偏光波とP偏光波のそれぞれの偏光イメージを同時に取得できる。そして、露光装置の対物レンズ302(縮小光学系)によって、振幅が減少、無くなる、或いは反転してしまうP偏光成分の状態に、取得されたP偏光波の偏光イメージを合わせてからS偏光波の偏光イメージと合成することで、露光イメージ画像を作成できる。実施の形態1によれば、S偏光波とP偏光波を分離した状態で撮像しているので、一方の偏光成分画像の調整を可能にできる。
実施の形態1の検査装置100は、さらに、かかるS偏光波とP偏光波のそれぞれの偏光イメージを利用して、マスク基板101のパターン検査を行う。
図9は、実施の形態1における比較回路の内部構成を示す図である。図9において、比較回路108内には、磁気ディスク装置等の記憶装置50,52,58,60,66,68、フレーム分割部54,56、補正部62、合成部64、位置合わせ部70、及び比較部72が配置される。
比較回路108内では、検査ストライプ20のP偏光波のストライプ領域画像(光学画像)は記憶装置50に格納される。そして、フレーム分割部54は、P偏光波のストライプ領域画像を読み出し、P偏光波のストライプ領域画像をx方向に所定のサイズ(例えば、スキャン幅Wと同じ幅)で分割する。例えば、512×512画素のフレーム画像に分割する。これにより、検査ストライプ20が、例えば、スキャン幅Wと同じ幅で分割された複数のフレーム領域30(図8)について、各フレーム領域30のP偏光波のフレーム画像を取得できる。P偏光波のフレーム画像は記憶装置58に格納される。
同様に、検査ストライプ20のS偏光波のストライプ領域画像(光学画像)は記憶装置52に格納される。そして、フレーム分割部56は、S偏光波のストライプ領域画像を読み出し、S偏光波のストライプ領域画像をx方向に所定のサイズ(例えば、スキャン幅Wと同じ幅)で分割する。例えば、512×512画素のフレーム画像に分割する。これにより、各フレーム領域30のS偏光波のフレーム画像を取得できる。S偏光波のフレーム画像は記憶装置60に格納される。
次に、補正部62は、露光イメージに合わせるように、所定の割合でP偏光波のフレーム画像の階調値を減少させる。かかる減少割合は、露光装置の対物レンズ302(縮小光学系)によって、減少、無くなる、或いは反転してしまうP偏光成分の振幅量(比)に合わせればよい。
合成部64は、補正後のP偏光波によるフレーム画像(第1の光学画像)と補正していないS偏光波によるフレーム画像(第2の光学画像)とを合成する。これにより、検査対象となるダイ(1)(第1のダイ)におけるP偏光波によるフレーム画像とS偏光波によるフレーム画像が合成された合成フレーム画像(第1のダイ画像)が生成される。ダイ(1)の合成フレーム画像は、記憶装置66に格納される。
実施の形態1では、同一マスク上の異なる場所の同一パターンを撮像した光学画像データ同士を比較する「die to die(ダイ−ダイ)検査」を行う。例えば、上述したストライプ領域画像には、同じパターンが形成された2つのダイの画像が含まれる。そこで、ダイ(1)の合成フレーム画像のフレーム領域30に対応する、ダイ(2)(第2のダイ)のフレーム領域30の合成フレーム画像(第2のダイ画像)を同様に生成する。ダイ(2)の合成フレーム画像は、記憶装置68に格納される。
位置合わせ部70は、比較対象となるダイ(1)の合成フレーム画像(光学画像)と、比較対象となるダイ(2)の合成フレーム画像(参照画像)とについて、所定のアルゴリズムで位置合わせを行う。例えば、最小2乗法を用いて位置合わせを行う。
比較部72は、ダイ(1)における補正後のP偏光波によるフレーム画像(第1の光学画像)と補正していないS偏光波によるフレーム画像(第2の光学画像)が合成された合成フレーム画像(第1のダイ画像)と、ダイ(1)と同様のパターンが形成されたダイ(2)における補正後のP偏光波によるフレーム画像(第1の光学画像)と補正していないS偏光波によるフレーム画像(第2の光学画像)が合成された、合成フレーム画像(第1のダイ画像)に対応する合成フレーム画像(第2のダイ画像)と、を比較する。
ここで、実施の形態1によって生成される合成フレーム画像は、あえて露光装置と同じ条件に合わせて対物レンズ171の開口数NAoを設定している。そのため、対物レンズ171の開口数NAoが、従来の高分解能のパターン欠陥検査装置で使用する対物レンズの開口数NAoよりも小さい。よって、対物レンズ171に入射する光束が少ないので、像の分解能が従来の高分解能のパターン欠陥検査装置に比べて悪い。一方、実際の露光装置でマスクパターンをウェハ上に転写する際、ウェハ上で回路の断線或いは/及び短絡等が欠陥によって生じないのであれば、かかるパターンは集積回路として使用可能である。実施の形態1によって生成される合成フレーム画像は、あえて露光装置でウェハ上に露光される露光イメージに合わせて作成されているので、回路の断線或いは/及び短絡等をウェハ上に生じさせないかどうかを検査すればよい。そこで、比較部72は、個々の図形パターンの個別な形状欠陥を検査するのではなく、隣り合うパターン間距離を検査する。かかる場合、比較部72は、合成フレーム画像(第1のダイ画像)内の各パターンのパターン間距離を測定し、同様に、合成フレーム画像(第2のダイ画像)内の各パターンのパターン間距離を測定する。そして、合成フレーム画像(第1のダイ画像)のパターン間距離から、合成フレーム画像(第2のダイ画像)の対応するパターン間距離を引いた差分が判定閾値より大きいかどうかを判定し、大きければ欠陥と判定する。そして、比較結果が出力される。比較結果は、磁気ディスク装置109、磁気テープ装置115、フレキシブルディスク装置(FD)116、CRT117、パターンモニタ118、或いはプリンタ119より出力されればよい。
以上のように、実施の形態1によれば、S偏光波とP偏光波のそれぞれの偏光イメージが得られるので、かかるS偏光波とP偏光波のそれぞれの偏光イメージを利用して、露光イメージでのマスク基板101のパターン検査ができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、2つのセンサを使って、S偏光波の偏光イメージとP偏光波の偏光イメージとを同時に撮像する構成について説明したが、これに限るものではない。実施の形態2では、1つのセンサを使って、S偏光波の偏光イメージとP偏光波の偏光イメージとを切り替えながら撮像する構成について説明する。
図10は、実施の形態2における検査装置の光学画像取得部の構成の一部を示す図である。図10では、図1の構成のうち、実施の形態2における光学画像取得部150(偏光イメージ取得装置)の構成を説明するために必要な部分を示している。実施の形態2における光学画像取得部150は、図1の構成のうち、フォトダイオードアレイ205(センサの一例)、センサ回路106、ストライプパターンメモリ123が不要となる。その代わりに、偏光ビームスプリッタ174(制限機構)の入射面を回転させる駆動機構175が配置される。実施の形態2における検査装置のその他の点は、図1と同様である。
光源103から検査光となる紫外域以下の波長のレーザ光(例えば、DUV光)が発生し、マスク基板101の透過光が分割型1/2波長板172を透過するまでの構成および状況は実施の形態1と同様である。よって、分割型1/2波長板172によって、対物レンズ171を通過後の透過光のP偏光波とS偏光波とを互いに直交する方向に揃えられる。方向を揃えることで、P偏光波を他から分離して残すことができるように事前環境を整えることができる。或いはS偏光波を他から分離して残すことができるように事前環境を整えることができる点は実施の形態1と同様である。
分割型1/2波長板172を透過した透過光は、偏光ビームスプリッタ174に入射され、偏光ビームスプリッタ174は、透過光のP偏光波とS偏光波とのうち一方を通過させ、他方を反射する。言い換えれば、偏光ビームスプリッタ174(制限機構の一例)は、透過光のP偏光波とS偏光波とのうち一方を通過させ、他方の通過を制限する。どちらの偏光光を通過させ、或いは通過を制限するかは、駆動機構175によって回転させられる偏光ビームスプリッタ174の配置位置によって決まる。すなわち、駆動機構175は、偏光ビームスプリッタ174が透過光のP偏光波とS偏光波とのうち一方を通過させ、他方を反射するように、ビームスプリッタ174を回転させる。例えば、透過光のP偏光波の偏光イメージを撮像する場合には、駆動機構175は、偏光ビームスプリッタ174が透過光のP偏光波を通過させ、S偏光波を反射するように、S偏光波の向きにあった状態のビームスプリッタ174の向きを90°(或いは−90°)回転させる。逆に、透過光のS偏光波の偏光イメージを撮像する場合には、駆動機構175は、偏光ビームスプリッタ174が透過光のS偏光波を通過させ、P偏光波を反射するように、P偏光波の向きにあった状態のビームスプリッタ174の向きを−90°(或いは90°)回転させる。
図10の例では、偏光ビームスプリッタ174を用いているが、これに限るものではない。偏光ビームスプリッタ174の代わりに、例えば、偏光子(制限機構の他の例)を用いてもよい。偏光子についても、駆動機構175によって、偏光ビームスプリッタ174と同様に、偏光子の向きを調整することで、P偏光波とS偏光波とのうち一方を通過させ、他方を反射することができる。
以上のように、分割型1/2波長板172によって、同じ偏光波の方向が揃えられているので、偏光ビームスプリッタ174(或いは偏光子)によって、P偏光波とS偏光波とを分離できる。
駆動機構175によって、P偏光波が通過できるように偏光ビームスプリッタ174の向きが設定されている場合、偏光ビームスプリッタ174を通過した光(P偏光波)は結像レンズ176に入射し、結像レンズ176(第1の結像レンズ)は、入射した光を露光装置の対物レンズ302(縮小光学系)の開口数(NAi=1.4)よりも十分小さい開口数(NAi=0.0008)でフォトダイオードアレイ105に結像させる。
フォトダイオードアレイ105(イメージセンサ)は、結像レンズ176により結像された像(P偏光成分の像)(第1の像)を撮像する。
なお、フォトダイオードアレイ105として、例えば、TDIセンサ等を用いると好適である点は実施の形態1と同様である。フォトダイオードアレイ105(イメージセンサ)は、マスク基板101が載置されたXYθテーブル102が移動している状態で、マスク基板101に形成されたパターンの対応する偏光成分の光学画像を撮像する。光学画像の撮像は、上述したように検査ストライプ20単位で行うと良い。
フォトダイオードアレイ105上に結像されたP偏光光のパターンの像は、フォトダイオードアレイ105の各受光素子によって光電変換され、更にセンサ回路106によってA/D(アナログ・デジタル)変換される。そして、ストライプパターンメモリ123に、測定対象の検査ストライプ20の画素データが格納される。かかる画素データ(ストライプ領域画像)を撮像する際、フォトダイオードアレイ105のダイナミックレンジは、例えば、照明光の光量が60%入射する場合を最大階調とするダイナミックレンジを用いると好適である。
また、検査ストライプ20の光学画像を取得する際、レーザ測長システム122は、XYθテーブル102の位置を測長する。測長された位置情報は、位置回路107に出力される。位置回路107(演算部)は、測長された位置情報を用いて、マスク基板101の位置を演算する。
その後、P偏光光のストライプ領域画像は、位置回路107から出力されたXYθテーブル102上におけるマスク基板101の位置を示すデータと共に比較回路108に送られる。P偏光光の測定データ(画素データ)は例えば8ビットの符号なしデータであり、各画素の明るさの階調(光量)を表現している。比較回路108内に出力されたP偏光光のストライプ領域画像は、記憶装置50に格納される。
次に、駆動機構175によって、S偏光波が通過できるように偏光ビームスプリッタ174の向きを変更する。そして、P偏光波の撮像を行った同じ検査ストライプ20について、S偏光波の撮像を行う。
光源103から検査光となる紫外域以下の波長のレーザ光(例えば、DUV光)が発生し、マスク基板101の透過光が分割型1/2波長板172を透過するまでの構成および状況は実施の形態1と同様である。よって、分割型1/2波長板172によって、対物レンズ171を通過後の透過光のP偏光波とS偏光波とを互いに直交する方向に揃えられる。方向を揃えることで、P偏光波を他から分離して残すことができるように事前環境を整えることができる。或いはS偏光波を他から分離して残すことができるように事前環境を整えることができる点は実施の形態1と同様である。
分割型1/2波長板172を透過した透過光は、偏光ビームスプリッタ174に入射され、偏光ビームスプリッタ174は、透過光のS偏光波を通過させ、P偏光波を反射する。
以上のように、分割型1/2波長板172によって、同じ偏光波の方向が揃えられているので、偏光ビームスプリッタ174(或いは偏光子)によって、P偏光波とS偏光波とを分離できる。
駆動機構175によって、S偏光波が通過できるように偏光ビームスプリッタ174の向きが設定されているので、偏光ビームスプリッタ174を通過した光(S偏光波)は結像レンズ176に入射し、結像レンズ176(結像レンズ)は、入射した光を露光装置の対物レンズ302(縮小光学系)の開口数(NAi=1.4)よりも十分小さい開口数(NAi=0.0008)でフォトダイオードアレイ105に結像させる。
フォトダイオードアレイ105(イメージセンサ)は、結像レンズ176により結像された像(S偏光成分の像)(第2の像)を撮像する。
フォトダイオードアレイ105(イメージセンサ)は、マスク基板101が載置されたXYθテーブル102が移動している状態で、マスク基板101に形成されたパターンの対応する偏光成分の光学画像を撮像する。光学画像の撮像は、上述したように検査ストライプ20単位で行うと良い。
フォトダイオードアレイ105上に結像されたS偏光光のパターンの像は、フォトダイオードアレイ105の各受光素子によって光電変換され、更にセンサ回路106によってA/D(アナログ・デジタル)変換される。そして、ストライプパターンメモリ123に、測定対象の検査ストライプ20の画素データが格納される。かかる画素データ(ストライプ領域画像)を撮像する際、フォトダイオードアレイ105のダイナミックレンジは、例えば、照明光の光量が60%入射する場合を最大階調とするダイナミックレンジを用いると好適である。
また、検査ストライプ20の光学画像を取得する際、レーザ測長システム122は、XYθテーブル102の位置を測長する。測長された位置情報は、位置回路107に出力される。位置回路107(演算部)は、測長された位置情報を用いて、マスク基板101の位置を演算する。
その後、S偏光光のストライプ領域画像は、位置回路107から出力されたXYθテーブル102上におけるマスク基板101の位置を示すデータと共に比較回路108に送られる。S偏光光の測定データ(画素データ)は例えば8ビットの符号なしデータであり、各画素の明るさの階調(光量)を表現している。比較回路108内に出力されたS偏光光のストライプ領域画像は、記憶装置52に格納される。
以上のように、実施の形態2によれば、露光装置で転写される場合の露光イメージ画像を作成するための元になるS偏光波とP偏光波のそれぞれの偏光イメージを時期をずらして取得できる。そして、露光装置の対物レンズ302(縮小光学系)によって、振幅が減少、無くなる、或いは反転してしまうP偏光成分の状態に、取得されたP偏光波の偏光イメージを合わせてからS偏光波の偏光イメージと合成することで、露光イメージ画像を作成できる。実施の形態2によれば、S偏光波とP偏光波を分離した状態で撮像しているので、一方の偏光成分画像の調整を可能にできる。
実施の形態2の検査装置100は、さらに、かかるS偏光波とP偏光波のそれぞれの偏光イメージを利用して、マスク基板101のパターン検査を行う。検査手法は実施の形態1と同様で構わない。
実施の形態3.
実施の形態1では、2つのセンサを使って、S偏光波の偏光イメージとP偏光波の偏光イメージとを同時に撮像する構成について説明したが、これに限るものではない。実施の形態2では、1つのセンサを使って、S偏光波の偏光イメージとP偏光波の偏光イメージとを切り替えながら撮像する構成について説明する。
図11は、実施の形態3における検査装置の光学画像取得部の構成の一部を示す図である。図11では、図1の構成のうち、実施の形態2における光学画像取得部150(偏光イメージ取得装置)の構成を説明するために必要な部分を示している。実施の形態3における光学画像取得部150は、図1の構成のうち、フォトダイオードアレイ205(センサの一例)、センサ回路106、ストライプパターンメモリ123が不要となる。その代わりに、偏光ビームスプリッタ174(制限機構)の入射側に1/2波長板177(回転用の1/2波長板)と、かかる回転用の1/2波長板を回転させる駆動機構175が配置される。実施の形態3における検査装置のその他の点は、図1と同様である。
光源103から検査光となる紫外域以下の波長のレーザ光(例えば、DUV光)が発生し、マスク基板101の透過光が分割型1/2波長板172を透過するまでの構成および状況は実施の形態1と同様である。よって、分割型1/2波長板172によって、対物レンズ171を通過後の透過光のP偏光波とS偏光波とを互いに直交する方向に揃えられる。方向を揃えることで、P偏光波を他から分離して残すことができるように事前環境を整えることができる。或いはS偏光波を他から分離して残すことができるように事前環境を整えることができる点は実施の形態1と同様である。
分割型1/2波長板172を透過した透過光は、1/2波長板177を透過した後に偏光ビームスプリッタ174に入射され、偏光ビームスプリッタ174は、透過光のP偏光波とS偏光波とのうち一方を通過させ、他方を反射する。言い換えれば、偏光ビームスプリッタ174(制限機構の一例)は、透過光のP偏光波とS偏光波とのうち一方を通過させ、他方の通過を制限する。どちらの偏光光を通過させ、或いは通過を制限するかは、駆動機構175によって回転させられる1/2波長板177の配置位置によって決まる。すなわち、駆動機構175は、偏光ビームスプリッタ174が透過光のP偏光波とS偏光波とのうち一方を通過させ、他方を反射するように、1/2波長板177を回転させる。例えば、透過光のP偏光波の偏光イメージを撮像する場合には、駆動機構175は、偏光ビームスプリッタ174が透過光のP偏光波を通過させ、S偏光波を反射するように、S偏光波の向きにあった状態の1/2波長板177の向きを45°(或いは−45°)回転させる。逆に、透過光のS偏光波の偏光イメージを撮像する場合には、駆動機構175は、偏光ビームスプリッタ174が透過光のS偏光波を通過させ、P偏光波を反射するように、P偏光波の向きにあった状態の1/2波長板177の向きを−45°(或いは45°)回転させる。
図11の例では、偏光ビームスプリッタ174を用いているが、これに限るものではない。偏光ビームスプリッタ174の代わりに、例えば、偏光子(制限機構の他の例)を用いてもよい。偏光子についても、駆動機構175によって、偏光ビームスプリッタ174と同様に、1/2波長板の向きを調整することで、P偏光波とS偏光波とのうち一方を通過させ、他方を反射することができる。
以上のように、分割型1/2波長板172によって、同じ偏光波の方向が揃えられているので、偏光ビームスプリッタ174(或いは偏光子)によって、P偏光波とS偏光波とを分離できる。
駆動機構175によって、P偏光波が通過できるように偏光ビームスプリッタ174の向きが設定されている場合、偏光ビームスプリッタ174を通過した光(P偏光波)は結像レンズ176に入射し、結像レンズ176(第1の結像レンズ)は、入射した光を露光装置の対物レンズ302(縮小光学系)の開口数(NAi=1.4)よりも十分小さい開口数(NAi=0.0008)でフォトダイオードアレイ105に結像させる。
フォトダイオードアレイ105(イメージセンサ)は、結像レンズ176により結像された像(P偏光成分の像)(第1の像)を撮像する。
なお、フォトダイオードアレイ105として、例えば、TDIセンサ等を用いると好適である点は実施の形態1と同様である。フォトダイオードアレイ105(イメージセンサ)は、マスク基板101が載置されたXYθテーブル102が移動している状態で、マスク基板101に形成されたパターンの対応する偏光成分の光学画像を撮像する。光学画像の撮像は、上述したように検査ストライプ20単位で行うと良い。
フォトダイオードアレイ105上に結像されたP偏光光のパターンの像は、フォトダイオードアレイ105の各受光素子によって光電変換され、更にセンサ回路106によってA/D(アナログ・デジタル)変換される。そして、ストライプパターンメモリ123に、測定対象の検査ストライプ20の画素データが格納される。かかる画素データ(ストライプ領域画像)を撮像する際、フォトダイオードアレイ105のダイナミックレンジは、例えば、照明光の光量が60%入射する場合を最大階調とするダイナミックレンジを用いると好適である。
また、検査ストライプ20の光学画像を取得する際、レーザ測長システム122は、XYθテーブル102の位置を測長する。測長された位置情報は、位置回路107に出力される。位置回路107(演算部)は、測長された位置情報を用いて、マスク基板101の位置を演算する。
その後、P偏光光のストライプ領域画像は、位置回路107から出力されたXYθテーブル102上におけるマスク基板101の位置を示すデータと共に比較回路108に送られる。P偏光光の測定データ(画素データ)は例えば8ビットの符号なしデータであり、各画素の明るさの階調(光量)を表現している。比較回路108内に出力されたP偏光光のストライプ領域画像は、記憶装置50に格納される。
次に、駆動機構175によって、S偏光波が通過できるように1/2波長板177の向きを変更する。そして、P偏光波の撮像を行った同じ検査ストライプ20について、S偏光波の撮像を行う。
光源103から検査光となる紫外域以下の波長のレーザ光(例えば、DUV光)が発生し、マスク基板101の透過光が分割型1/2波長板172を透過するまでの構成および状況は実施の形態1と同様である。よって、分割型1/2波長板172によって、対物レンズ171を通過後の透過光のP偏光波とS偏光波とを互いに直交する方向に揃えられる。方向を揃えることで、P偏光波を他から分離して残すことができるように事前環境を整えることができる。或いはS偏光波を他から分離して残すことができるように事前環境を整えることができる点は実施の形態1と同様である。
分割型1/2波長板172を透過した透過光は、偏光ビームスプリッタ174に入射され、偏光ビームスプリッタ174は、透過光のS偏光波を通過させ、P偏光波を反射する。
以上のように、分割型1/2波長板172によって、同じ偏光波の方向が揃えられているので、偏光ビームスプリッタ174(或いは偏光子)によって、P偏光波とS偏光波とを分離できる。
駆動機構175によって、S偏光波が通過できるように1/2波長板177の向きが設定されているので、偏光ビームスプリッタ174を通過した光(S偏光波)は結像レンズ176に入射し、結像レンズ176(結像レンズ)は、入射した光を露光装置の対物レンズ302(縮小光学系)の開口数(NAi=1.4)よりも十分小さい開口数(NAi=0.0008)でフォトダイオードアレイ105に結像させる。
フォトダイオードアレイ105(イメージセンサ)は、結像レンズ176により結像された像(S偏光成分の像)(第2の像)を撮像する。
フォトダイオードアレイ105(イメージセンサ)は、マスク基板101が載置されたXYθテーブル102が移動している状態で、マスク基板101に形成されたパターンの対応する偏光成分の光学画像を撮像する。光学画像の撮像は、上述したように検査ストライプ20単位で行うと良い。
フォトダイオードアレイ105上に結像されたS偏光光のパターンの像は、フォトダイオードアレイ105の各受光素子によって光電変換され、更にセンサ回路106によってA/D(アナログ・デジタル)変換される。そして、ストライプパターンメモリ123に、測定対象の検査ストライプ20の画素データが格納される。かかる画素データ(ストライプ領域画像)を撮像する際、フォトダイオードアレイ105のダイナミックレンジは、例えば、照明光の光量が60%入射する場合を最大階調とするダイナミックレンジを用いると好適である。
また、検査ストライプ20の光学画像を取得する際、レーザ測長システム122は、XYθテーブル102の位置を測長する。測長された位置情報は、位置回路107に出力される。位置回路107(演算部)は、測長された位置情報を用いて、マスク基板101の位置を演算する。
その後、S偏光光のストライプ領域画像は、位置回路107から出力されたXYθテーブル102上におけるマスク基板101の位置を示すデータと共に比較回路108に送られる。S偏光光の測定データ(画素データ)は例えば8ビットの符号なしデータであり、各画素の明るさの階調(光量)を表現している。比較回路108内に出力されたS偏光光のストライプ領域画像は、記憶装置52に格納される。
以上のように、実施の形態3によれば、露光装置で転写される場合の露光イメージ画像を作成するための元になるS偏光波とP偏光波のそれぞれの偏光イメージを時期をずらして取得できる。そして、露光装置の対物レンズ302(縮小光学系)によって、振幅が減少、無くなる、或いは反転してしまうP偏光成分の状態に、取得されたP偏光波の偏光イメージを合わせてからS偏光波の偏光イメージと合成することで、露光イメージ画像を作成できる。実施の形態3によれば、S偏光波とP偏光波を分離した状態で撮像しているので、一方の偏光成分画像の調整を可能にできる。
実施の形態3の検査装置100は、さらに、かかるS偏光波とP偏光波のそれぞれの偏光イメージを利用して、マスク基板101のパターン検査を行う。検査手法は実施の形態1と同様で構わない。
以上の説明において、各「〜回路」、或いは各「〜部」は、1つの演算回路を含み、その演算回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「〜回路」、或いは各「〜部」に含まれる演算回路は、共通する回路(同じ回路)を用いてもよい。或いは、異なる回路(別々の回路)を用いても良い。プロセッサ等を実行させるプログラムは、磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録されればよい。例えば、位置回路107、比較回路108、オートローダ制御回路113、及びテーブル制御回路114等は、上述した少なくとも1つの回路で構成されればよい。同様に、フレーム分割部54,56、補正部62、合成部64、位置合わせ部70、及び比較部72は、上述した少なくとも1つの回路で構成されればよい。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。上述した例では、露光イメージに合わせるように、P偏光波のフレーム画像の階調値を補正した上で、補正後のP偏光波によるフレーム画像(第1の光学画像)と補正していないS偏光波によるフレーム画像(第2の光学画像)とを合成する場合を説明したが、これに限るものではない。ダイ−ダイ検査なので、同じように画像が合成されていれば、露光イメージに合わせていなくても構わない。よって、露光イメージとは異なる比率で合成してもよい。また、合成せずに第1の光学画像と第2の光学画像を独立に検査に使用しても良い。また、上述した例では、隣り合うパターン間距離を検査する場合を説明したがこれに限るものではない。例えば、合成フレーム画像(第1のダイ画像)と合成フレーム画像(第2のダイ画像)とを画素毎に階調値を所定のアルゴリズムで比較してもよい。例えば、合成フレーム画像(第1のダイ画像)の階調値から合成フレーム画像(第2のダイ画像)の階調値を差し引いた差分が閾値よりも大きい場合に欠陥と判定してもよい。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての偏光イメージ取得装置、パターン検査装置、及び偏光イメージ取得方法は、本発明の範囲に包含される。
10 検査領域
20 検査ストライプ
30 フレーム領域
50,52,58,60,66,68 記憶装置
54,56 フレーム分割部
62 補正部
64 合成部
70 位置合わせ部
72 比較部
100 検査装置
101 マスク基板
102 XYθテーブル
103 光源
104 拡大光学系
105,205 フォトダイオードアレイ
106,206 センサ回路
107 位置回路
108 比較回路
109 磁気ディスク装置
110 制御計算機
113 オートローダ制御回路
114 テーブル制御回路
115 磁気テープ装置
116 FD
117 CRT
118 パターンモニタ
119 プリンタ
120 バス
122 レーザ測長システム
123,223 ストライプパターンメモリ
150 光学画像取得部
160 制御系回路
170 透過照明光学系
171 対物レンズ
172 分割型1/2波長板
174 偏光ビームスプリッタ
176,178 結像レンズ
177 1/2波長板
180 投影レンズ
181 照明形状切替機構
182 結像レンズ
190 透過光
192 光
300 マスク基板
301 透過光
302 対物レンズ
304 半導体基板
305 光

Claims (6)

  1. パターンが形成された、露光用のマスク基板を載置する移動可能なステージと、
    前記マスク基板が露光装置に配置された場合に前記マスク基板からの透過光を入射して被露光基板に結像する前記露光装置の縮小光学系が前記マスク基板からの透過光を入射する場合と同様の開口数で、前記マスク基板上に結像された照明光が前記マスク基板を透過した透過光を入射する対物レンズと、
    前記対物レンズに対して前記マスク基板とは反対側の位置であって前記対物レンズの瞳位置付近に配置され、前記対物レンズを通過後の前記透過光のP偏光波とS偏光波とを互いに直交する方向に揃える分割型1/2波長板と、
    前記透過光の前記P偏光波と前記S偏光波とのうち一方を通過させ、他方の通過を制限する、偏光子と偏光ビームスプリッタとの1つにより構成される制限機構と、
    前記制限機構が前記他方を通過させ、前記一方の通過を制限するように、前記制限機構を回転させる駆動機構と、
    前記制限機構を通過した光を、前記露光装置の前記縮小光学系よりも十分小さい開口数で結像させる結像レンズと、
    前記結像レンズにより結像された像を撮像するイメージセンサと、
    を備えたことを特徴する偏光イメージ取得装置。
  2. パターンが形成された、露光用のマスク基板を載置する移動可能なステージと、
    前記マスク基板が露光装置に配置された場合に前記マスク基板からの透過光を入射して被露光基板に結像する前記露光装置の縮小光学系が前記マスク基板からの透過光を入射する場合と同様の開口数で、前記マスク基板上に結像された照明光が前記マスク基板を透過した透過光を入射する対物レンズと、
    前記対物レンズに対して前記マスク基板とは反対側の位置であって前記対物レンズの瞳位置付近に配置され、前記対物レンズを通過後の前記透過光のP偏光波とS偏光波とを互いに直交する方向に揃える分割型1/2波長板と、
    前記透過光の前記P偏光波と前記S偏光波とのうち一方を通過させ、他方の通過を制限する、偏光子と偏光ビームスプリッタとの1つにより構成される制限機構と、
    前記制限機構が前記他方を通過させ、前記一方の通過を制限するように、偏光方向を90°回転させる1/2波長板と、
    前記回転用の1/2波長板を回転させる駆動機構と、
    前記制限機構を通過した光を、前記露光装置の前記縮小光学系よりも十分小さい開口数で結像させる結像レンズと、
    前記結像レンズにより結像された像を撮像するイメージセンサと、
    を備えたことを特徴する偏光イメージ取得装置。
  3. パターンが形成された、露光用のマスク基板を載置する移動可能なステージと、
    前記マスク基板が露光装置に配置された場合に前記マスク基板からの透過光を入射して被露光基板に結像する前記露光装置の縮小光学系が前記マスク基板からの透過光を入射する場合と同様の開口数で、前記マスク基板上に結像された照明光が前記マスク基板を透過した透過光を入射する対物レンズと、
    前記対物レンズに対して前記マスク基板とは反対側の位置であって前記対物レンズの瞳位置付近に配置され、前記対物レンズを通過後の前記透過光のP偏光波とS偏光波とを互いに直交する方向に揃える分割型1/2波長板と、
    前記透過光の前記P偏光波と前記S偏光波とのうち一方を通過させ、他方を反射する偏光ビームスプリッタと、
    前記偏光ビームスプリッタを通過した光を、前記露光装置の前記縮小光学系よりも十分小さい開口数で結像させる第1の結像レンズと、
    前記第1の結像レンズにより結像された像を撮像する第1のイメージセンサと、
    前記偏光ビームスプリッタにより反射された光を、前記露光装置の前記縮小光学系よりも十分小さい前記開口数で結像させる第2の結像レンズと、
    前記第2の結像レンズにより結像された像を撮像する第2のイメージセンサと、
    を備えたことを特徴する偏光イメージ取得装置。
  4. 請求項1〜3いずれか記載の偏光イメージ取得装置と、
    前記P偏光波と前記S偏光波とのうち前記一方による第1の光学画像と、前記P偏光波と前記S偏光波とのうち前記他方による第2の光学画像とを合成する合成部と、
    第1のダイにおける前記第1と第2の光学画像が合成された第1のダイ画像と、前記第1のダイと同様のパターンが形成された第2のダイにおける前記第1と第2の光学画像が合成された、前記第1のダイ画像に対応する第2のダイ画像と、を比較する比較部と、
    を備えたことを特徴するパターン検査装置。
  5. パターンが形成された、露光用のマスク基板に照明光を結像する工程と、
    前記マスク基板が露光装置に配置された場合に前記マスク基板からの透過光を入射して被露光基板に結像する前記露光装置の縮小光学系が前記マスク基板からの透過光を入射する場合と同様の開口数で、前記照明光が前記マスク基板を透過した透過光を対物レンズに入射する工程と、
    前記対物レンズに対して前記マスク基板とは反対側の位置であって前記対物レンズの瞳位置付近に配置された分割型1/2波長板を用いて、前記対物レンズを通過後の前記透過光のP偏光波とS偏光波とを互いに直交する方向に揃える工程と、
    前記透過光の前記P偏光波と前記S偏光波とのうち一方を通過させ、他方の通過を制限する工程と、
    通過した前記P偏光波と前記S偏光波とのうち前記一方を、前記露光装置の前記縮小光学系よりも十分小さい開口数でイメージセンサに結像させる工程と、
    前記イメージセンサを用いて、結像された前記P偏光波と前記S偏光波とのうちの前記一方による第1の像を撮像する工程と、
    前記第1の像の光学画像を出力する工程と、
    前記透過光の前記P偏光波と前記S偏光波とのうち前記他方を通過させ、前記一方の通過を制限する工程と、
    通過した前記P偏光波と前記S偏光波とのうち前記他方を、前記露光装置の前記縮小光学系よりも十分小さい前記開口数で前記イメージセンサに結像させる工程と、
    前記イメージセンサを用いて、結像された前記P偏光波と前記S偏光波とのうちの前記他方による第2の像を撮像する工程と、
    前記第2の像の光学画像を出力する工程と、
    を備えたことを特徴する偏光イメージ取得方法。
  6. パターンが形成された、露光用のマスク基板に照明光を結像する工程と、
    前記マスク基板が露光装置に配置された場合に前記マスク基板からの透過光を入射して被露光基板に結像する前記露光装置の縮小光学系が前記マスク基板からの透過光を入射する場合と同様の開口数で、前記照明光が前記マスク基板を透過した透過光を対物レンズに入射する工程と、
    前記対物レンズに対して前記マスク基板とは反対側の位置であって前記対物レンズの瞳位置付近に配置された分割型1/2波長板を用いて、前記対物レンズを通過後の前記透過光のP偏光波とS偏光波とを互いに直交する方向に揃える工程と、
    前記透過光の前記P偏光波と前記S偏光波とのうち一方を通過させ、他方を反射する工程と、
    通過した前記P偏光波と前記S偏光波とのうち前記一方を、前記露光装置の前記縮小光学系よりも十分小さい開口数で第1のイメージセンサに結像させる工程と、
    前記第1のイメージセンサを用いて、結像された前記P偏光波と前記S偏光波とのうちの前記一方による第1の像を撮像する工程と、
    前記第1の像の光学画像を出力する工程と、
    前記透過光の前記P偏光波と前記S偏光波とのうち反射された前記他方を、前記露光装置の前記縮小光学系よりも十分小さい前記開口数で第2のイメージセンサに結像させる工程と、
    前記第2のイメージセンサを用いて、結像された前記P偏光波と前記S偏光波とのうちの前記他方による第2の像を撮像する工程と、
    前記第2の像の光学画像を出力する工程と、
    を備えたことを特徴する偏光イメージ取得方法。
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