JP2015022192A - 検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】微細なパターンを精度よく、スループットの低下を引き起こさずに検査することができ、さらには、光学解像限界以上のパターンと、光学解像限界以下のパターンとを、1回で検査することのできる検査装置を提供する。【解決手段】マスク1005から結像光学系Bに入射する光のうち、エッジラフネスで散乱した光がセンサ1010に入射するのが防がれるように、2分の1波長板1007の角度を変えると、ショート欠陥やオープン欠陥で散乱した光が、エッジラフネスで散乱した光と分離されて2分の1波長板1007を透過し、センサ1010に入射する。マスク1005で反射したs偏光は、偏光ビームスプリッタ1009でさらに反射されてセンサ1011に入射する。センサ1011で撮像される光学画像は、白部と黒部のコントラストが大きく、光学解像限界以上のパターンの検査に適したものとなる。【選択図】図1

Description

本発明は、検査装置に関する。
近年、半導体装置の集積度の増加に伴い、個々の素子の寸法は微小化が進み、各素子を構成する配線やゲートなどの幅も微細化されている。
半導体集積回路の製造においては、回路原版(マスクまたはレチクルを指す。以下では、マスクと総称する。)を感光性樹脂に転写してウェハを加工する工程が基本となる。そして、この基本工程を繰り返すことによって、半導体集積回路が製造される。
転写工程では、ステッパまたはスキャナと呼ばれる露光装置が用いられる。露光装置は、転写光源として光を使用し、レチクル上の回路パターンを4分の1から5分の1程度に縮小してウェハ上に投影する。半導体集積回路の微細化のためには、この転写工程での解像性能を向上させることが重要となる。ここで、結像光学系の開口係数をNA、光源の波長をλとすると、解像寸法は(λ/NA)に比例する。したがって、開口係数NAの向上または波長λの短波長化を図ることで、露光解像度を小さくすることができる。
また、微細パターンを形成する技術として、ナノインプリントリソグラフィ(Nanoimprintlithography;NIL)が注目されている。この技術は、ウェハのレジストに、ナノスケールの微細構造を有するモールド(型)を圧力印加することで、レジストに微細なパターンを形成するものである。この技術では、生産性を上げるため、原版となるマスターテンプレートを用いて、複製となるテンプレート(レプリカテンプレート)を複数作成し、各レプリカテンプレートを異なるナノインプリント装置に装着して使用する。
こうした半導体集積回路の製造工程では多大なコストがかかるため、歩留まりの向上が欠かせない。ここで、歩留まりを低下させる大きな要因として、マスクやテンプレートのパターン欠陥が挙げられる。それ故、検査においては、極めて小さなパターン欠陥を検出することが求められている。特許文献1には、マスク上における微細な欠陥を検出することのできる検査装置が開示されている。
特許第4236825号公報
マスクの検査では、マスクを移動させながらマスクに光を照射し、撮像素子でマスク上に形成されたパターンを撮像する。次いで、得られた光学画像を基準画像と比較し、差異が閾値を超えた場合に、その箇所を欠陥として検出している。
しかし、回路パターンの微細化が進む昨今にあっては、検査装置における光学系の解像度よりもパターン寸法の方が微細となっている。例えば、テンプレートに形成されるパターンの線幅が50nmより小さくなると、光学系の実現が比較的容易な190〜200nm程度の波長をもつDUV(Deep Ultraviolet Rajiation:遠紫外)光を用いた光源では解像できない。そこで、EB(Electron Beam:電子ビーム)を用いた光源が使用されているが、スループットが低く、量産に適さないという問題がある。
こうしたことから、微細なパターンを精度よく、また、スループットの低下を引き起こさずに検査することのできる検査装置が求められている。
さらに、マスク上に形成されたパターンの密度は一定でない。例えば、半導体チップ内には、メモリマット部などのパターン密度の高い領域と、周辺回路部などのパターン密度の低い領域とが混在する。前者は、光学解像限界以下のパターンであるのに対し、後者は、光学解像限界以上のパターンである。このため、検査に必要な光学条件はマスク上の領域によって異なる。
こうした場合、2通りの光学条件、すなわち、光学解像限界以下のパターンを検査するための光学条件と、光学解像限界以上のパターンを検査するための光学条件とを用意し、一方の光学条件でマスク全体を検査した後、他方の光学条件で再びマスク全体を検査することが考えられる。しかしながら、これでは、1つのマスクに対して2回の検査を行うことになり、検査時間が長くなるという問題が生じる。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の目的は、微細なパターンを精度よく、スループットの低下を引き起こさずに検査することができ、さらには、光学解像限界以上のパターンと、光学解像限界以下のパターンとを、1回で検査することのできる検査装置を提供することにある。
本発明の他の目的および利点は、以下の記載から明らかとなるであろう。
本発明の第1の態様は、検査対象となる試料を照明する光を出射する光源と、
試料を透過または反射した光が透過する2分の1波長板と、
2分の1波長板を透過した光が入射する偏光ビームスプリッタと、
偏光ビームスプリッタを透過した光が入射する第1のセンサと、
偏光ビームスプリッタで反射した光が入射する第2のセンサと、
第1のセンサで撮像した光学画像について画素毎の階調値を求める画像処理部と、
階調値を用いて第1のセンサで撮像した光学画像の欠陥を検出する欠陥検出部と、
第2のセンサで撮像した光学画像を基準画像と比較して、これらの差分値が所定の閾値を超える場合に欠陥と判定する比較部とを有し、
2分の1波長板の角度を調整して第1のセンサに入射する光の偏光方向を制御することを特徴とする検査装置に関する。
本発明の第1の態様において、光源から出射される光は直線偏光であって、
光源から試料へ向かう光路上と、試料から2分の1波長板へ向かう光路上とに、それぞれ4分の1波長板が配置されていることが好ましい。
本発明の第1の態様において、光源から出射される光は直線偏光であって、
光源から試料へ向かう光路と、試料から2分の1波長板へ向かう光路とに共通する光路に4分の1波長板が配置されていることが好ましい。
本発明の第1の態様において、光源から出射される光は直線偏光であって、
光源から試料へ向かう光路上に2分の1波長板が配置されていることが好ましい。
本発明の第1の態様において、偏光ビームスプリッタから第2のセンサへ向かう光路上に光量調整手段が配置されていることが好ましい。
本発明の第1の態様において、2分の1波長板の角度は、画像処理部で求めた階調値の標準偏差が最小になるときの角度、または、2分の1波長板の角度を変えて取得した光学画像における階調値の標準偏差を、階調値から求められる平均階調値の平方根で割った値が最小になるときの角度とすることが好ましい。
本発明の第2の態様は、検査対象となる試料を照明する光を出射する光源と、
光源から出射した光を分岐する分岐素子と、
分岐素子で分岐された一方の光であって、試料を透過または反射した第1の光が入射する偏光ビームスプリッタと、
偏光ビームスプリッタを透過した第1の光が入射する第1のセンサと、
分岐素子で分岐された他方の光であって、試料を透過または反射した第2の光が入射する第2のセンサと、
第1のセンサで撮像した光学画像について画素毎の階調値を求める画像処理部と、
階調値を用いて第1のセンサで撮像した光学画像の欠陥を検出する欠陥検出部と、
第2のセンサで撮像した光学画像を基準画像と比較して、これらの差分値が所定の閾値を超える場合に欠陥と判定する比較部とを有し、
偏光ビームスプリッタの角度を調整して第1のセンサに入射する光の偏光方向を制御することを特徴とする検査装置に関する。
本発明の第2の態様において、光源から出射される光は直線偏光であって、
分岐素子から試料へ向かう光路上と、試料から偏光ビームスプリッタへ向かう光路上とに、それぞれ4分の1波長板が配置されていることが好ましい。
本発明の第2の態様において、光源から出射される光は直線偏光であって、
分岐素子から試料へ向かう光路と、試料から偏光ビームスプリッタへ向かう光路とに共通する光路に4分の1波長板が配置されていることが好ましい。
本発明の第2の態様において、光源から分岐素子へ向かう光路上に2分の1波長板が配置されており、
2分の1波長板の角度によって、分岐素子で分岐される光の光量比を調整することが好ましい。
本発明の第2の態様において、偏光ビームスプリッタの角度は、画像処理部で求めた階調値の標準偏差が最小になるときの角度、または、偏光ビームスプリッタの角度を変えて取得した光学画像における階調値の標準偏差を、階調値から求められる平均階調値の平方根で割った値が最小になるときの角度とすることが好ましい。
本発明の第2の態様において、欠陥検出部は、画像処理部から出力された階調値を所定の閾値と比較し、該階調値が閾値を超えたときに欠陥として検出することが好ましい。
本発明によれば、微細なパターンを精度よく、スループットの低下を引き起こさずに検査することができ、さらには、光学解像限界以上のパターンと、光学解像限界以下のパターンとを、1回で検査することのできる検査装置が提供される。
実施の形態1の光学系を示す図である。 ショート欠陥の一例を模式的に示す図である。 オープン欠陥の一例を模式的に示す図である。 エッジラフネスによる欠陥を模式的に示す図である。 ライン・アンド・スペースパターンを模式的に示す図である。 図5のパターンに空間周波数フィルタをかけた例の模式図である。 実施の形態2の光学系を示す図である。 実施の形態3の光学系を示す図である。 実施の形態4における検査装置の構成図である。 試料の光学画像の取得手順を説明する図である。
実施の形態1.
光学解像限界以下のパターンでは、ライン同士が短絡するショート欠陥や、ラインが断線するオープン欠陥の検出が目的となる。後述するように、このような欠陥は、照明光の偏光状態に与える影響が大きいため、照明光の偏光状態と、検査対象となる基板から反射した光を結像する光学系の偏光制御素子の条件とを制御することで、エッジラフネスによる明暗のムラを偏光制御素子で除去し、ショート欠陥やオープン欠陥による振幅変化のみを抽出することが可能である。しかし、こうした光学条件では、白部および黒部の階調値がともに低くなるため、高いコントラストが要求される領域の検査には適さない。
一方、光学解像限界以上のパターンの検査では、パターンの寸法(Critical Dimension;以下、CDと称す。)などが測定される。この場合、白部と黒部のコントラストが大きいほど、検査が容易となる。しかしながら、かかる光学条件では、解像限界以下のショート欠陥やオープン欠陥と、エッジラフネスとが区別され難くなり、解像限界以下のパターンの検査に適さなくなる。
このように、光学解像限界以下のパターンを検査するための光学条件は、光学解像限界以上のパターンを検査するための光学条件と異なる。本発明者は、鋭意研究した結果、図1に示す光学系を用いることによって、これらのパターンを1回で検査できることを見出した。
図1には、検査対象となるマスク1005を照明する照明光学系A1と、マスク1005で反射した光を2つのセンサ1010,1011に結像させる結像光学系B1とが示されている。センサ1010は、本発明における第1のセンサであり、センサ1011は、本発明における第2のセンサである。
照明光学系A1は、光源1001と、4分の1波長板1002と、ハーフミラー1003と、対物レンズ1004とを有する。一方、結像光学系B1は、対物レンズ1004と、ハーフミラー1003と、4分の1波長板1006と、2分の1波長板1007と、回転機構1008と、偏光ビームスプリッタ1009とを有する。ハーフミラー1003と対物レンズ1004は、照明光学系A1と結像光学系B1に共通している。
図1の光源1001としては、レーザ光源を用いることができる。レーザ光源から出射された光は一般に直線偏光である。本実施の形態では、直線偏光を円偏光に変え、円偏光によってマスク1005を照明する。これにより、解像特性に方向性のない光学画像が得られる。
図1の照明光学系A1において、光源1001から出射された直線偏光は、4分の1波長板1002を透過して円偏光になる。その後、この光は、ハーフミラー1003で反射され、対物レンズ1004を透過してマスク1005を照明する。このようにして、マスク1005は円偏光によって照明される。
次に、マスク1005で反射した光は、結像光学系B1によって、センサ1010とセンサ1011に結像される。具体的には、対物レンズ1004、ハーフミラー1003を順に透過した後、4分の1波長板1006によって再び直線偏光になる。その後、2分の1波長板1007によって偏光方位を変えられた後、偏光ビームスプリッタ1009に入射する。このとき、偏光ビームスプリッタ1009に入射するp偏光の量とs偏光の量は、2分の1波長板1007の角度を変えることによって調節される。2分の1波長板1007には、回転機構1008が設けられており、この回転機構1008によって2分の1波長板1007の角度が制御可能である。尚、2分の1波長板の角度は、2分の1波長板を透過する偏光の回転角度と換言できる(以下、本願明細書において同じ。)。
偏光ビームスプリッタ1009に入射したp偏光は、偏光ビームスプリッタ1009を透過してセンサ1010に入射する。一方、偏光ビームスプリッタ1009に入射したs偏光は、偏光ビームスプリッタ1009で反射してセンサ1011に入射する。
センサ1010とセンサ1011とは、マスク1005の同じ画像を撮像する。マスク1005には、メモリマット部などのパターン密度の高い領域と、周辺回路部などのパターン密度の低い領域とが混在する。前者は、光学解像限界以下のパターンであるのに対し、後者は、光学解像限界以上のパターンである。本実施の形態において、センサ1010で撮像された画像は、光学解像限界以下のパターンを検査するのに使用される。一方、センサ1011で撮像された画像は、光学解像限界以上のパターンを検査するのに使用される。これらのパターンの多くは、ライン・アンド・スペースパターンなどの繰り返しパターン、すなわち、周期性を持って繰り返される規則的なパターンである。尚、マスク1005に代えて、例えば、ナノインプリントリソグラフィにおけるテンプレートを検査対象とすることもできる。その場合、テンプレートにもかかる繰り返しパターンが用いられることが多い。
まず、センサ1010で撮像される画像について述べる。
上記したように、光学解像限界以下のパターンでは、ライン同士が短絡するショート欠陥や、ラインが断線するオープン欠陥の検出が目的となる。図2にショート欠陥の例を示す。領域a1では、隣接する2つのライン同士が繋がっており、ショート欠陥となっている。また、図3は、オープン欠陥の例である。領域a2では、ラインの一部が断線している。これらの欠陥は、マスクの性能に深刻な影響を及ぼす。
一方、パターン欠陥の他の形態として、図4の領域a3に見られるように、エッジラフネスが大きくなるものがある。こうした欠陥がマスクとしての性能に与える影響は、ショート欠陥やオープン欠陥とは異なり限定的とされる。
このように、欠陥の中には、実質的に問題になる欠陥とそうではない欠陥とがあり、検査においては、問題となる欠陥のみが検出されればよい。具体的には、ショート欠陥やオープン欠陥は検出される必要があるが、エッジラフネスは検出されなくてもよい。しかしながら、ショート欠陥、オープン欠陥、エッジラフネスのいずれもが解像限界以下の大きさであって、さらにこれらが解像限界以下のパターン、より詳しくは、検査装置の光学系の解像限界以下の周期の繰り返しパターンに混在する場合、この光学系による観察では、ショート欠陥やオープン欠陥による明暗と、エッジラフネスによる明暗との区別がつかない。その理由として、パターンの光学画像においては、ショート欠陥、オープン欠陥、エッジラフネスのいずれもが、同じサイズ、つまり、解像限界程度のサイズに広がってしまうことが挙げられる。
図5は、マスク1005に設けられたライン・アンド・スペースパターンを模式的に示したものである。尚、図5において、パターンの寸法は、光学系の解像限界より小さいものとする。この図の領域b1では、ラインパターンの一部が欠けており、オープン欠陥となっている。また、領域b2では、パターンのエッジラフネスが大きくなっている。こうした欠陥の違いは、実際の基板上では明確に区別されるが、光学系を介しての観察では区別できなくなる。これは、光学系が、光源の光の波長λと、開口数NAとで決まる空間周波数フィルタとしてふるまうためである。
図6は、図5のパターンに空間周波数フィルタをかけたものである。この図からは、領域b1における欠陥と、領域b2における欠陥とが、同程度のサイズに広がっており、形状の違いが判別し難くなっていることが分かる。このように、解像限界以下のオープン欠陥とエッジラフネスを光学系によって区別するのは原理的に困難であり、ショート欠陥とエッジラフネスについても同様である。
ところで、ショート欠陥やオープン欠陥のような大きな欠陥は、エッジラフネスによる欠陥のような小さな欠陥に比べて、照明光の偏光状態に与える影響が大きい。
例えば、図2に示すようなショート欠陥の場合、隣り合うライン同士が接続することにより、照明光の電場成分に対する感受性が縦方向と横方向で異なるようになる。
理解を容易にするため、マスクに直線偏光を垂直に入射させる場合を考える。直線偏光の偏光方向が、ライン・アンド・スペースパターンのエッジに沿った方向に対して45度であるとき、入射光の電場は、縦成分と横成分とで等しいのに対し、ショート欠陥による反射光の電場は、縦成分より横成分の方が大きくなる。その結果、ショート欠陥を反射した光の偏光方向は、ライン・アンド・スペースパターンのエッジに沿った方向と直交する方向に傾くようになる。尚、同じ例で、図3に示すようなオープン欠陥の場合は、ライン・アンド・スペースパターンのエッジに沿った方向に傾くようになる。
これに対して、図4に示すようなエッジラフネスによる欠陥の場合は、ライン同士が接続したり、ライン同士が断線したりすることはなく、また、欠陥とは言っても、エッジラフネスにおける凹凸のサイズは、ショート欠陥やオープン欠陥よりも微細であるため、照明光の電場成分の縦方向と横方向に対する感受性の差はそれほど大きくない。
このため、マスクに直線偏光を垂直に入射させる場合において、直線偏光の偏光方向がライン・アンド・スペースパターンのエッジに沿った方向に対して45度であるとき、エッジラフネスにより散乱した光の偏光方向は、入射光の偏光方向である45度に近い値となる。但し、周期的な繰り返しを有するベースパターンの影響を受けることにより、偏光方向は完全には45度とならず、45度から僅かにずれた値をとる。
このように、ショート欠陥やオープン欠陥と、エッジラフネスとでは、照明光の偏光状態に与える影響が異なる。したがって、この差を利用することにより、光学系の解像限界以下のパターンであっても、欠陥を分類することが可能である。具体的には、照明光の偏光状態と、マスクで反射した光を結像する光学系における偏光制御素子の条件とを制御することで、エッジラフネスによる明暗のムラを偏光制御素子で除去し、ショート欠陥やオープン欠陥による振幅変化のみを抽出することができる。
すなわち、図1において、マスク1005から結像光学系B1に入射する光のうち、エッジラフネスで散乱した光がセンサ1010に入射するのが防がれるように、2分の1波長板1007の角度を変える。すると、ショート欠陥やオープン欠陥で散乱した光が、エッジラフネスで散乱した光と分離されて2分の1波長板1007を透過し、センサ1010に入射する。これにより、センサ1010で撮像される光学画像は、エッジラフネスによる明暗のムラが除かれる一方、ショート欠陥やオープン欠陥は残された状態のものとなるので、この光学画像によれば、ショート欠陥やオープン欠陥の検査が容易となる。つまり、センサ1010で撮像された光学画像は、光学解像限界以下のパターンの検査に利用できる。
ところで、センサ1010に入射する光は、偏光ビームスプリッタ1009を透過することで明るさが低下する。このため、センサ1010で撮像される光学画像では、白部および黒部の階調値がともに低くなり、高いコントラストが要求される領域の検査、すなわち、光学解像限界以上のパターンの検査には不向きである。ここで、偏光ビームスプリッタ1009に入射する光には、マスク1005で反射したp偏光だけでなくs偏光もあり、s偏光は、偏光ビームスプリッタ1009でさらに反射されてセンサ1011に入射する。つまり、s偏光は、偏光ビームスプリッタ1009を透過することによる明るさの損失なしにセンサ1011に入射して、マスク1005のパターンの画像を結像する。したがって、センサ1011で撮像される光学画像は、白部と黒部のコントラストが大きく、光学解像限界以上のパターンの検査に適したものとなる。ここで、センサ1011には、エッジラフネスで散乱した光も入射するが、光学解像限界以上のパターンの検査では、パターンの寸法(CD)などが測定されるので、ショート欠陥やオープン欠陥と、エッジラフネスとが区別されるか否かは問題でない。
尚、図1の構成では、偏光ビームスプリッタ1009とセンサ1011の間に、ND(Neutral Density)フィルタなどの光量調整手段を設けることが好ましい。これにより、偏光ビームスプリッタ1009からの反射光の光量を調整して、センサ1011に入射する光が明るくなりすぎるのを防ぐことができる。
尚、本実施の形態では、光源からマスクへ向かう光路と、マスクから2分の1波長板へ向かう光路とに共通する光路に、4分の1波長板が配置されていてもよい。例えば、図1の構成で、4分の1波長板1002,1006に代えて、ハーフミラー1003と対物レンズ1004の間に4分の1波長板を配置することができる。このような構成であっても、図1の構成と同様の効果を得ることが可能である。
以上述べたように、図1に示す光学系によれば、センサ1010で撮像された光学画像によって、光学解像限界以下のパターンの検査を行うことができる。すなわち、この光学画像を用いて、微細なパターンを精度よく、スループットの低下を引き起こさずに検査することができる。
また、図1に示す光学系によれば、センサ1011で撮像された光学画像によって、光学解像限界以上のパターンの検査も行うことができる。つまり、この光学系によれば、光学解像限界以上のパターンと、光学解像限界以下のパターンとを2回に分けて検査する必要がなく、1回で検査することが可能となる。
実施の形態2.
図7は、実施の形態1の光学系の変形例である。この光学系も、検査対象となるマスク2005を照明する照明光学系A2と、マスク2005で反射した光を2つのセンサ2010,2011に結像させる結像光学系B2とを有する。照明光学系A2は、光源2001と、2分の1波長板2002と、ハーフミラー2003と、対物レンズ2004とを有する。一方、結像光学系B2は、対物レンズ2004と、ハーフミラー2003と、2分の1波長板2007と、回転機構2008と、偏光ビームスプリッタ2009とを有する。ハーフミラー2003と対物レンズ2004は、照明光学系A2と結像光学系B2に共通している。
マスク2005に設けられたパターンの多くは、ライン・アンド・スペースパターンなどの繰り返しパターン、すなわち、周期性を持って繰り返される規則的なパターンである。尚、マスク2005に代えて、例えば、ナノインプリントリソグラフィにおけるテンプレートを検査対象とすることもできる。その場合、テンプレートにもかかる繰り返しパターンが用いられることが多い。
光源2001としては、レーザ光源を用いることができる。レーザ光源から出射された光は一般に直線偏光である。本実施の形態では、この直線偏光を用いて、検査対象であるマスク2005を照明し検査を行う。これにより、高い解像度の光学画像が得られる。
図7の照明光学系A2において、光源2001から出射された直線偏光は、2分の1波長板2002を透過した後、ハーフミラー2003で反射され、対物レンズ2004を透過してマスク2005を照明する。このとき、マスク2005に形成された、周期的に繰り返されるパターンの繰り返しの方向に対して、45度の偏光面を有する直線偏光が照射されるように、2分の1波長板2002の角度を調整する。このようにすることにより、ショート欠陥やオープン欠陥のような大きな欠陥と、エッジラフネスによる欠陥のような小さな欠陥との間に、照明光の電場成分に対する感受性、すなわち、照明光の電場成分の縦方向と横方向に対する感受性に違いが現れるようにすることができる。
尚、照明光の偏光面が、マスク2005に形成された繰り返しパターンの繰り返しの方向に対して0度や90度であると、照明光の感受性は欠陥間で同じとなるため区別できない。したがって、偏光面は、繰り返しパターンの繰り返しの方向に対して0度や90度でないことが重要であり、必ずしも45度である必要はない。具体的には、偏光面が、−5度〜5度と85度〜95度の各範囲にある角度以外の角度とすることが好ましい。
マスク2005で反射した光は、結像光学系B2によって、センサ2010とセンサ2011に結像される。ここで、センサ2010は、本発明における第1のセンサであり、センサ2011は、本発明における第2のセンサである。
具体的には、対物レンズ2004、ハーフミラー2003を順に透過した後、2分の1波長板2007によって位相を回転させた後、偏光ビームスプリッタ2009に入射する。このとき、偏光ビームスプリッタ2009に入射するp偏光の光量とs偏光の光量は、2分の1波長板2007の角度を変えることによって調節される。2分の1波長板2007には、回転機構2008が設けられており、この回転機構2008によって2分の1波長板2007の角度が制御可能である。
偏光ビームスプリッタ2009に入射したp偏光は、偏光ビームスプリッタ2009を透過してセンサ2010に入射する。一方、偏光ビームスプリッタ2009に入射したs偏光は、偏光ビームスプリッタ2009で反射してセンサ2011に入射する。
センサ2010とセンサ2011とは、マスク2005の同じ画像を撮像する。センサ2010で撮像された画像は、光学解像限界以下のパターンを検査するのに使用される。一方、センサ2011で撮像された画像は、光学解像限界以上のパターンを検査するのに使用される。
まず、センサ2010で撮像される画像について述べる。
図7に示すように、結像光学系B2に2分の1波長板2007を配置することによって、特定の偏光方向の光のみを抽出することが可能となる。具体的には、マスク2005から結像光学系B2に入射する光のうち、エッジラフネスで散乱した光がセンサ2010に入射するのが防がれるように、2分の1波長板2007の角度を変える。すると、ショート欠陥やオープン欠陥で散乱した光が、エッジラフネスで散乱した光と分離されて2分の1波長板2007を透過し、センサ2010に入射する。これにより、センサ2010で撮像される光学画像は、エッジラフネスによる明暗のムラが除かれる一方、ショート欠陥やオープン欠陥は残された状態のものとなるので、この光学画像によれば、ショート欠陥やオープン欠陥の検査が容易となる。つまり、センサ2010で撮像された光学画像を用いて、光学画像限界以下のパターンを検査することができる。
上記した通り、偏光ビームスプリッタ2009を透過してセンサ2010に入射する光は、マスク2005で反射したp偏光であり、マスク2005で反射したs偏光は、偏光ビームスプリッタ2009でさらに反射されてセンサ2011に入射する。ここで、p偏光は、偏光ビームスプリッタ2009を透過することで明るさが低下する。一方、s偏光は、偏光ビームスプリッタ2009を透過することによる明るさの損失なしにセンサ2011に入射して、マスク2005のパターンの画像を結像する。したがって、センサ2011で撮像される光学画像は、白部と黒部のコントラストが大きく、光学解像限界以上のパターンの検査に適したものとなる。
尚、センサ2011には、エッジラフネスで散乱した光も入射するが、光学解像限界以上のパターンの検査では、パターンの寸法(CD)などが測定されるので、ショート欠陥やオープン欠陥とエッジラフネスとが区別されるか否かは問題でない。
図7の構成では、偏光ビームスプリッタ2009とセンサ2011の間に、ND(Neutral Density)フィルタなどの光量調整手段を設けることが好ましい。これにより、偏光ビームスプリッタ2009からの反射光の光量を調整して、センサ2011に入射する光が明るくなりすぎるのを防ぐことができる。
このように、図7に示す光学系によっても、センサ2010で撮像された光学画像によって、光学解像限界以下のパターンの検査を行うことができる。すなわち、この光学画像を用いて、微細なパターンを精度よく、スループットの低下を引き起こさずに検査することができる。
また、センサ2011で撮像された光学画像によって、光学解像限界以上のパターンの検査も行うことができる。つまり、この光学系によれば、光学解像限界以上のパターンと、光学解像限界以下のパターンとを2回に分けて検査する必要がなく、1回で検査することが可能となる。
さらに、図7の光学系では、直線偏光をマスク2005に照射し、マスク2005で反射した光も直線偏光であるので、結像光学系B2に4分の1波長板を設ける必要がない。
実施の形態3.
図8は、本実施の形態における光学系の例である。この光学系も、検査対象となるマスク3005を照明する照明光学系A3と、マスク3005で反射した光を2つのセンサ3010,3011に結像させる結像光学系B3とを有する。
照明光学系A3は、光源3001と、2分の1波長板3015と、分岐素子としてのロションプリズム3012と、4分の1波長板3002と、ハーフミラー3003と、対物レンズ3004とを有する。一方、結像光学系B3は、対物レンズ3004と、ハーフミラー3003と、4分の1波長板3007と、回転機構3013を備えた偏光ビームスプリッタ3009と、ミラー3014とを有する。ハーフミラー3003と対物レンズ3004は、照明光学系A3と結像光学系B3に共通している。
マスク3005に設けられたパターンの多くは、ライン・アンド・スペースパターンなどの繰り返しパターン、すなわち、周期性を持って繰り返される規則的なパターンである。尚、マスク3005に代えて、例えば、ナノインプリントリソグラフィにおけるテンプレートを検査対象とすることもできる。その場合、テンプレートにもかかる繰り返しパターンが用いられることが多い。
照明光学系A3において、光源3001としては、レーザ光源を用いることができる。レーザ光源から出射された光は一般に直線偏光である。光源3001から出射された直線偏光は、2分の1波長板3015によって位相を90度回転させた後、分岐素子としてのロションプリズム3012に入射する。このとき、ロションプリズム3012に入射するp偏光(Lp)の光量とs偏光(Ls)の光量は、2分の1波長板3015の角度によって調整可能である。
ロションプリズム3012は、p偏光(Lp)成分についてはまっすぐに透過させるが、s偏光(Ls)成分については、元の光軸から変位させて透過させる。尚、本実施の形態の分岐素子は、互いに直交する偏光成分を2つに分岐するものであればよく、ロションプリズム以外の偏光プリズムを用いてもよい。
ロションプリズム3012を透過した光は、続いて4分の1波長板3002に入射する。4分の1波長板3002は、直線偏光を円偏光に変える。その後、p偏光(Lp)とs偏光(Ls)は、ハーフミラー3003で反射した後、対物レンズ3004を介してマスク3005を照明する。この場合、マスク3005は円偏光によって照明されるので、解像特性に方向性のない光学画像が得られる。
マスク3005で反射した光は、結像光学系B3によって、センサ3010とセンサ3011に結像される。ここで、センサ3010にはp偏光(Lp)が入射し、センサ3011にはs偏光(Ls)が入射する。尚、センサ3010は、本発明における第1のセンサであり、センサ3011は、本発明における第2のセンサである。
p偏光(Lp)とs偏光(Ls)は光軸が異なるので、センサ3010とセンサ3011とは、マスク3005の異なる画像を撮像することができる。そして、以下に述べるように、センサ3010で撮像された画像は、光学解像限界以下のパターンを検査するのに使用され、センサ3011で撮像された画像は、光学解像限界以上のパターンを検査するのに使用される。
マスク3005で反射したp偏光(Lp)は、対物レンズ3004、ハーフミラー3003を順に透過した後、4分の1波長板3007を透過して直線偏光になる。その後、p偏光(Lp)は、偏光ビームスプリッタ3009に入射する。偏光ビームスプリッタ3009には、回転機構3013が設けられており、この回転機構3013によって偏光ビームスプリッタ3009の角度が制御可能である。
偏光ビームスプリッタ3009を回転可能とすることによって、特定の偏光方向の光のみが偏光ビームスプリッタ3009を透過するようにすることができる。本実施の形態では、マスク3005から結像光学系B3に入射する光のうち、エッジラフネスで散乱した光がセンサ3010に入射するのが防がれるように、偏光ビームスプリッタ3009の角度を変える。すると、ショート欠陥やオープン欠陥で散乱した光が、エッジラフネスで散乱した光と分離されて偏光ビームスプリッタ3009を透過し、センサ3010に入射する。これにより、センサ3010で撮像される光学画像は、エッジラフネスによる明暗のムラが除かれる一方、ショート欠陥やオープン欠陥は残された状態のものとなる。したがって、この光学画像によれば、ショート欠陥やオープン欠陥の検査が容易となる。つまり、センサ3010で撮像された光学画像を用いて、光学画像限界以下のパターンを検査することができる。
一方、マスク3005で反射したs偏光(Ls)は、ロションプリズム3012によって、p偏光(Lp)とは異なる光軸に変位されており、s偏光(Ls)の光軸上に配置されたミラー3014で反射され光路を変えてセンサ3011に入射する。
上記した通り、センサ3010に入射する光は、マスク3005で反射したp偏光であり、この光は、偏光ビームスプリッタ3009を透過することで明るさが低下する。一方、s偏光は、偏光ビームスプリッタ3009を透過することによる明るさの損失なしにセンサ3011に入射して、マスク3005のパターンの画像を結像する。したがって、センサ3011で撮像される光学画像は、白部と黒部のコントラストが大きく、光学解像限界以上のパターンの検査に適したものとなる。
尚、センサ3011には、エッジラフネスで散乱した光も入射するが、光学解像限界以上のパターンの検査では、パターンの寸法(CD)などが測定されるので、ショート欠陥やオープン欠陥とエッジラフネスとが区別されるか否かは問題でない。
このように、図8の構成によれば、光源3001から出射された光をロションプリズム3012によって分岐する。そして、分岐されるp偏光(Lp)とs偏光(Ls)の各光量は、ロションプリズム3012で調整できるので、s偏光(Ls)の光路にND(Neutral Density)フィルタなどの光量調整手段を設ける必要がない。
センサ3010で撮像された光学画像は、光学解像限界以下のパターンの検査に用いられ、この光学画像によれば、微細なパターンを精度よく、スループットの低下を引き起こさずに検査することができる。
また、センサ3011で撮像された光学画像を用いて、光学解像限界以上のパターンを検査することができる。つまり、この光学系によれば、光学解像限界以上のパターンと、光学解像限界以下のパターンとを2回に分けて検査する必要がなく、1回で検査することが可能となる。
尚、図8において、偏光ビームスプリッタ3009を回転可能な構成としないことも可能である。この場合は、4分の1波長板3007と偏光ビームスプリッタ3009との間に2分の1波長板を配置する。そして、マスク3005から結像光学系B3に入射する光のうち、エッジラフネスで散乱した光がセンサ3010に入射するのが防がれるように、2分の1波長板の角度を変える。
尚、本実施の形態では、分岐素子からマスクへ向かう光路と、マスクから偏光ビームスプリッタへ向かう光路とに共通する光路に4分の1波長板が配置されていてもよい。例えば、図8の構成で、4分の1波長板3002,3007に代えて、ハーフミラー3003と対物レンズ3004の間に4分の1波長板を配置することができる。このような構成であっても、図8の構成と同様の効果を得ることが可能である。
実施の形態4.
本実施の形態の検査装置において、光学解像限界以上のパターンの検査には、ダイ−トゥ−データベース(Die to Database)比較方式、ダイ−トゥ−ダイ(Die to Die)比較方式のいずれを用いてもよい。以下では、ダイ−トゥ−データベース比較方式を例にとり説明する。この方式では、検査対象のパターンの設計データから作成された参照画像が基準画像、すなわち、欠陥検出を目的として上記パターンの光学画像と比較される画像となる。一方、光学解像限界以下のパターンの検査には、1つの画像内で注目する画素とその周辺の画素とを比較する方式が用いられる。
図9は、本実施の形態における検査装置100の構成図である。検査装置100は、図1に示す光学系を備えており、角度制御回路14によって、2分の1波長板1007の角度が制御される構成となっている。尚、図9において、図1と同じ符号を付した部分は同じものであることを示している。
図9に示すように、検査装置100は、光学画像取得部Aと制御部Bを有する。
光学画像取得部Aは、図1で説明した光学系の他に、水平方向(X方向、Y方向)に移動可能なXYテーブル3と、センサ回路106と、レーザ測長システム122と、オートローダ130とを有する。尚、XYテーブル3は、回転方向にも移動可能な構造とすることができる。
検査対象となる試料1は、Zテーブル2の上に載置される。Zテーブル2は、XYテーブル3の上に設けられており、XYテーブル3とともに水平方向にも移動可能である。試料1としては、例えば、フォトリソグラフィ技術で用いられるマスクや、ナノインプリント技術で用いられるテンプレートなどが挙げられる。
試料1には、ライン・アンド・スペースパターンなどの繰り返しパターン、すなわち、周期性を持って繰り返される規則的なパターンが形成されている。また、試料1に形成されたパターンの密度は一定でなく、光学解像限界以下のパターンと、光学解像限界以上のパターンとがある。光学解像限界以下のパターンとしては、例えば、半導体チップのメモリマット部に形成されるパターンが挙げられる。一方、光学解像限界以上のパターンとしては、例えば、周辺回路部に形成されるパターンが挙げられる。ここで、解像限界とは、検査装置100における光学系の解像限界、すなわち、光源1001からの光の波長(λ)と、対物レンズ1004の開口数(NA)とによって定まる解像限界(R=λ/2NA)を言う。
試料1は、Zテーブル2に設けられた支持部材により、3点で支持されることが好ましい。試料1を4点で支持する場合には、支持部材に対して高精度の高さ調整が必要となる。また、高さ調整が不十分であると、試料1が変形するおそれがある。これに対して、3点支持によれば、試料1の変形を最小限に抑えながら、試料1を支持することができる。支持部材は、例えば、頭面が球状のボールポイントを用いて構成される。また、例えば、3つの支持部材のうちの2つの支持部材は、試料1の四隅のうちの対角でない、隣接する二隅で試料1に接する。3つの支持部材のうちの残る1つの支持部材は、他の2つの支持部材が配置されていない二隅の間の領域に配置される。
光源1001は、試料1に対して、その光学画像を取得するための光を照射する。光源1001としては、DUV(Deep Ultraviolet radiation:遠紫外)光を照射するものを用いることが好ましい。DUV光によれば、光学系を比較的簡単に構成することができ、また、微細なパターンを、EB(Electron Beam:電子ビーム)を用いる場合よりも高いスループットで検査することができる。
光源1001から出射された直線偏光は、4分の1波長板1002を透過して円偏光になる。その後、この光は、ハーフミラー1003で反射され、対物レンズ1004を透過して試料1を照明する。
次に、試料1で反射した光は、対物レンズ1004、ハーフミラー1003を順に透過した後、4分の1波長板1006によって再び直線偏光になる。その後、2分の1波長板1007によって偏光方位を変えられた後、偏光ビームスプリッタ1009に入射する。2分の1波長板1007には、回転機構1008が設けられており、この回転機構1008によって2分の1波長板1007の角度が制御可能である。
偏光ビームスプリッタ1009に入射したp偏光は、偏光ビームスプリッタ1009を透過してセンサ1010に入射する。一方、偏光ビームスプリッタ1009に入射したs偏光は、偏光ビームスプリッタ1009で反射してセンサ1011に入射する。
ここで、試料1からの光のうち、エッジラフネスで散乱した光がセンサ1010に入射するのが防がれるように、2分の1波長板1007の角度が設定される。すると、ショート欠陥やオープン欠陥で散乱した光が、エッジラフネスで散乱した光と分離されて2分の1波長板1007を透過し、センサ1010に入射する。
偏光ビームスプリッタ1009に入射する光には、試料1で反射したp偏光だけでなくs偏光もあり、s偏光は、偏光ビームスプリッタ1009でさらに反射されてセンサ1011に入射する。
尚、検査装置100は、偏光ビームスプリッタ1009とセンサ1011の間に、ND(Neutral Density)フィルタなどの光量調整手段を有することが好ましい。これにより、偏光ビームスプリッタ1009からの反射光の光量を調整して、センサ1011に入射する光が明るくなりすぎるのを防ぐことができる。
次に、図9の制御部Bについて説明する。
制御部Bでは、検査装置100全体の制御を司る制御計算機110が、データ伝送路となるバス120を介して、位置回路107、画像処理回路108、角度制御回路14、展開回路131、参照回路132、比較回路133、欠陥検出回路134、オートローダ制御回路113、XYテーブル制御回路114a、Zテーブル制御回路114b、記憶装置の一例となる磁気ディスク装置109、磁気テープ装置115、フレキシブルディスク装置116、ディスプレイ117、パターンモニタ118およびプリンタ119に接続されている。
尚、図9において、「〜回路」と記載したものは、「〜部」とも表現され、電気的回路により構成することができるが、コンピュータで動作可能なプログラムによって構成されていてもよい。さらに、ソフトウェアとなるプログラムだけではなく、ハードウェアとソフトウェアとの組合せやファームウェアとの組合せによって実施されるものであってもよい。プログラムにより構成される場合、プログラムは、磁気ディスク装置109に記録されることができる。例えば、図9の各回路は、電気的回路で構成されてもよく、制御計算機110によって処理することのできるソフトウェアとして実現されてもよい。また、電気的回路とソフトウェアの組合せによって実現されてもよい。
Zテーブル2は、Zテーブル制御回路114bによって制御されたモータ17bによって駆動される。また、XYテーブル3は、XYテーブル制御回路114aによって制御されたモータ17aによって駆動される。尚、上記の各モータには、例えば、ステップモータを用いることができる。
図9の光学画像取得部Aでは、センサ1010とセンサ1011によって試料1の光学画像が撮像される。光学画像の具体的な取得方法の一例は、次の通りである。
試料1は、垂直方向に移動可能なZテーブル2の上に載置される。Zテーブル2は、XYテーブル3によって水平方向にも移動可能である。XYテーブル3の移動位置は、レーザ測長システム122により測定されて位置回路107に送られる。また、XYテーブル3上の試料1は、オートローダ制御回路113により駆動されるオートローダ130から自動的に搬送され、検査終了後には自動的に排出される。
光源1001は、試料1を照明する光を出射する。光源1001から出射された直線偏光は、4分の1波長板1002を透過して円偏光になった後、ハーフミラー1003で反射し、対物レンズ1004によって試料1の上に集光される。対物レンズ1004と試料1との距離は、Zテーブル2を垂直方向に移動させることによって調整される。
試料1で反射した光は、対物レンズ1004とハーフミラー1003を透過した後、4分の1波長板1006を透過して直線偏光になる。次いで、2分の1波長板1007を透過する。このとき、光の偏光方向が回転する。
その後、偏光ビームスプリッタ1009を透過した光は、センサ1010に入射する。一方、偏光ビームスプリッタ1009で反射した光は、センサ1011に入射する。
図10は、試料1に形成されたパターンの光学画像を取得する手順を説明する図である。
図10に示すように、試料1上の検査領域は、短冊状の複数のフレーム20,20,20,20,・・・に仮想的に分割されている。そして、各フレーム20,20,20,20,・・・が連続的に走査されるように、図9のXYテーブル3の動作が、XYテーブル制御回路114aによって制御される。具体的には、XYテーブル3が−X方向に移動しながら、センサ1010とセンサ1011のそれぞれに、図10に示されるような走査幅Wの画像が連続的に入力される。
すなわち、第1のフレーム20における画像を取得した後、第2のフレーム20における画像を取得する。この場合、XYテーブル3が第1のフレーム20における画像の取得時とは逆方向(X方向)に移動しながら光学画像を取得し、走査幅Wの画像が各センサ(1010,1011)に連続的に入力される。第3のフレーム20における画像を取得する場合には、第2のフレーム20における画像を取得する方向とは逆方向(−X方向)、すなわち、第1のフレーム20における画像を取得した方向に、XYテーブル3が移動する。尚、図10の斜線部分は、上記のようにして光学画像の取得が済んだ領域を模式的に表したものである。
センサ1010、センサ1011のそれぞれに結像したパターンの像は、光電変換された後、さらにセンサ回路106によってA/D(アナログデジタル)変換される。尚、各センサ(1010,1011)には、例えば、撮像素子としてのCCDカメラを一列に並べたラインセンサが用いられる。ラインセンサの例としては、TDI(Time Delay Integration)センサが挙げられる。この場合、XYテーブル3がX軸方向に連続的に移動しながら、TDIセンサによって試料1のパターンが撮像される。
センサ1010で撮像された後、センサ回路106でA/D変換された光学画像データは、画像処理回路108へ送られる。画像処理回路108では、光学画像データが画素毎の階調値で表される。例えば、256段階の階調値を有するグレースケールより、0階調から255階調のいずれかの値が、各画素に与えられる。
センサ1010からセンサ回路106を介して画像処理回路108へ送られた光学画像データは、試料1の光学解像限界以下のパターンの検査に利用される。詳細には、試料1からの光のうち、エッジラフネスで散乱した光がセンサ1010に入射するのが防がれるように、2分の1波長板1007の角度θが設定されることにより、ショート欠陥やオープン欠陥で散乱した光が、エッジラフネスで散乱した光と分離されて2分の1波長板1007を透過し、センサ1010に入射する。これにより、センサ1010で撮像される光学画像は、エッジラフネスによる明暗のムラが除かれる一方、ショート欠陥やオープン欠陥は残された状態のものとなる。したがって、この光学画像を用いることにより、ショート欠陥やオープン欠陥の検査、すなわち、光学解像限界以下のパターンの検査ができる。
ここで、エッジラフネスによる明暗のムラを除去する条件を見出す具体的方法について述べる。
一般に、検査対象となるマスクやテンプレートにおいて、ショート欠陥やオープン欠陥は極僅かしか存在しないのに対し、エッジラフネスは全面に渡って多く存在する。例えば、100μm×100μmの領域の光学画像を取得したとき、この領域にショート欠陥やオープン欠陥が含まれる可能性は低く、また、含まれたとしても領域内での欠陥の数は僅かである。つまり、この領域内における光学画像の殆どは、エッジラフネスに起因するものである。このことは、エッジラフネスによる欠陥を排除する条件は、100μm×100μm程度の大きさの光学画像1つから求められることを意味する。
光学画像におけるエッジラフネスによる階調値の変化は、結像光学系の側でセンサ1010に入射する光の偏光方向を制御することで除くことができる。具体的には、2分の1波長板1007の角度を制御することで、センサ1010に入射するエッジラフネスによる散乱光の光量を変化させて、光学画像における明暗の振幅を変えることができる。
光学画像における明暗の振幅は、画素毎の階調値の標準偏差で表すことができる。例えば、図9の検査装置100において、(図1で説明した)光学系の画素分解能が50nmであるとき、100μm×100μmの領域の光学画像は400万画素で表現される。つまり、この光学画像1つから400万個の階調値の標本が得られる。
暗視野照明系では、上記標本について標準偏差を求め、得られた値をエッジラフネスに起因する散乱光の程度と定義し、この値が最小になるように結像光学系側の偏光状態、すなわち、2分の1波長板1007の角度を調整する。このようにすることで、センサ1010に入射する、エッジラフネスに起因する散乱光の光量を最小限にすることができる。
一方、明視野照明系における光学画像の場合、エッジラフネスによる明暗の程度は、0次光の影響を受ける。この理由は、次の通りである。検査対象には、解像限界以下の微細な周期パターンがあるため、構造性複屈折による位相差の効果によって、0次光の偏光状態が変化する。それ故、エッジラフネスに起因する反射光を除去する目的で2分の1波長板を回転させると、ベースとなる光量も変化する。明視野像は、ショート欠陥やオープン欠陥、エッジラフネスからの散乱光の電場振幅と、0次光の電場振幅との積であるので、エッジラフネスによる明暗の程度が0次光の強度の影響を受ける結果となる。
エッジラフネスに起因する散乱光の影響を除いて、ショート欠陥やオープン欠陥を検出する感度を向上させるには、0次光に起因する関数(具体的には、0次光の電場振幅を表す関数)が極小になる条件ではなく、エッジラフネスに起因する関数(具体的には、エッジラフネスによる散乱光の電場振幅を表す関数)が極小になる条件を見出す必要がある。0次光に起因する関数が極小になるのは、単にベース光量が最小になる条件に過ぎず、エッジラフネスによる影響を排除しきれないためである。
エッジラフネスに起因する関数が極小になる条件は、光学画像の階調値の標準偏差σと、平均階調値Aとを用いた演算により求められる。ここで、標準偏差σは、様々なノイズ要因からなるが、特にエッジラフネスによる明暗の影響を大きく受ける。また、光学画像の平均階調値Aは、ベース光量、つまり、0次光の強度である。そして、エッジラフネスに起因する散乱光の電場振幅は、光学画像の標準偏差σを平均階調値Aの平方根で割った値に比例する。エッジラフネスに起因する明暗の振幅を最小にする条件を見出すには、2分の1波長板1007の角度θを変えて光学画像を取得し、得られた光学画像における階調値の標準偏差を平均階調値の平方根で割った値を算出する。そして、この値が最小になる角度θを求めればよい。
実施の形態1で述べたように、ショート欠陥やオープン欠陥のように大きな欠陥は、照明光の電場成分に対する感受性が縦方向と横方向で異なる。したがって、こうした欠陥に起因する散乱光の電場振幅が極小になるときの2分の1波長板1007の角度θの値は、エッジラフネスに起因する散乱光の場合とは異なる。すなわち、エッジラフネスに起因する散乱光の電場振幅が極小になるときの角度θを適用しても、ショート欠陥やオープン欠陥に起因する散乱光の電場振幅が極小になることはない。したがって、エッジラフネスに起因する明暗の振幅に埋もれることなく、ショート欠陥やオープン欠陥を検出することが可能となる。
尚、エッジラフネスに起因する散乱光の電場振幅が極小になるときの角度θの値は、検査対象に形成されたパターンの構造によって異なる。例えば、パターンのピッチ、掘り込みの深さ、ラインとスペースの比率などが変化すると、電場振幅が極小になる角度θの値も変化する。したがって、検査対象のパターンの構造に応じて角度θを求める必要がある。つまり、検査対象に同じパターンが設けられている場合には、予め求めた角度θを検査工程で使い続けることができるが、検査対象に構造の異なる複数のパターンが設けられている場合には、パターンに応じて角度θを変える必要がある。また、設計上は同じパターンであっても、様々な誤差要因によって、掘り込みの深さや、ラインとスペースの比率が微少に変化し、散乱光の電場振幅を最小にする2分の1波長板1007の角度θが試料1上でばらつくことがある。このため、こうしたばらつきにも追従させて、2分の1波長板1007の角度θを変化させる必要がある。
以上のようにして、エッジラフネスによる明暗のムラを排除する条件、すなわち、2分の1波長板1007の角度を求めることができる。この処理は、試料1の検査の前段階で行われる。すなわち、エッジラフネスによる欠陥を排除する条件を見出すために、2分の1波長板1007の角度を変えながら、試料1の光学画像をセンサ1010で撮像する。前述の通り、例えば、2分の1波長板1007の所定の角度毎に、100μm×100μm程度の大きさの光学画像が1つずつ得られればよい。取得された光学画像のデータは、センサ回路106を通じて画像処理回路108に送られる。
既に述べたように、画像処理回路108では、光学画像データが画素毎の階調値で表されるので、暗視野照明系では、例えば、1つの光学画像について標準偏差を求め、得られた値をエッジラフネスに起因する散乱光の程度と定義し、この値が最小になるときの2分の1波長板1007の角度を求める。一方、明視野照明系では、階調値の標準偏差σと平均階調値Aとが画像処理回路108で求められる。そして、2分の1波長板1007の角度θを変えて光学画像を取得し、得られた光学画像における階調値の標準偏差σを平均階調値Aの平方根で割った値を算出し、この値が最小になるときの2分の1波長板1007の角度を求める。
画像処理回路108で求められた2分の1波長板1007の角度に関する情報は、角度制御回路14へ送られる。角度制御回路14は、画像処理回路108からの情報にしたがって、2分の1波長板1007の回転機構1008を制御する。これにより、エッジラフネスで散乱した光がセンサ1010に入射するのが防がれるので、ショート欠陥やオープン欠陥で散乱した光は、エッジラフネスで散乱した光と分離されて2分の1波長板1007を透過し、センサ1010に入射する。センサ1010で撮像される光学画像は、エッジラフネスによる明暗のムラが除かれる一方、ショート欠陥やオープン欠陥は残された状態のものとなる。したがって、この光学画像を用いることにより、ショート欠陥やオープン欠陥の検査、すなわち、光学解像限界以下のパターンの検査ができる。
画像処理回路108では、(エッジラフネスによる欠陥が除かれた)光学画像における画素データが画素毎の階調値で表される。また、試料1の検査領域は、所定の単位領域に分割され、各単位領域の平均階調値が求められる。所定の単位領域は、例えば、1mm×1mmの領域とすることができる。
画像処理回路108で得られた階調値に関する情報は、欠陥検出回路134へ送られる。光学系の解像限界以下の繰り返しパターンに、ショート欠陥やオープン欠陥があると、パターンの規則性に乱れが生じて、欠陥がある個所の階調値が周囲の階調値とは異なるようになる。これにより、ショート欠陥やオープン欠陥を検出することができる。具体的には、欠陥検出回路134は、例えば、平均階調値を中心として上下に閾値を持ち、画像処理回路108から送られた階調値がこの閾値を超えたときにその個所を欠陥として認識する。尚、上記の閾値レベルは検査の前に予め設定される。
一方、センサ1011に結像したパターンの像は、光電変換された後、さらにセンサ回路106によってA/D(アナログデジタル)変換される。その後、このデータは比較回路133へ送られる。また、位置回路107から出力されたXYテーブル3上での試料1の位置を示すデータも、比較回路133へ送られる。さらに、参照回路132からは、センサ1011で取得された光学画像の欠陥判定の基準となる画像、すなわち、参照画像が比較回路133へ送られる。
ここで、参照画像の生成方法について述べる。
データベース方式の基準データとなる設計パターンデータは、磁気ディスク装置109に格納されており、検査の進行に合わせて読み出されて展開回路131に送られる。
一般に、設計者(ユーザ)が作成したCADデータは、OASISなどの階層化されたフォーマットの設計中間データに変換される。設計中間データには、レイヤ(層)毎に作成されて各マスクに形成される設計パターンデータが格納される。ここで、一般に、検査装置は、OASISデータを直接読み込めるようには構成されていない。すなわち、検査装置の製造メーカー毎に、独自のフォーマットデータが用いられている。このため、OASISデータは、レイヤ毎に各検査装置に固有のフォーマットデータに変換される。ここで、フォーマットデータは、検査装置100に固有のデータとすることができるが、試料1のパターンを描画する描画装置などと互換性のあるデータとすることもできる。
フォーマットデータは、図9の磁気ディスク装置109に入力される。すなわち、試料1のパターン形成時に用いた設計パターンデータは、磁気ディスク装置109に記憶される。
設計パターンに含まれる図形は、長方形や三角形を基本図形としたものである。磁気ディスク装置109には、例えば、図形の基準位置における座標(x、y)、辺の長さ、長方形や三角形等の図形種を区別する識別子となる図形コードといった情報であって、各パターン図形の形、大きさ、位置等を定義した図形データが格納される。
さらに、数十μm程度の範囲に存在する図形の集合を一般にクラスタまたはセルと称するが、これを用いてデータを階層化することが行われている。クラスタまたはセルには、各種図形を単独で配置したり、ある間隔で繰り返し配置したりする場合の配置座標や繰り返し記述も定義される。クラスタまたはセルデータは、さらにストライプと称される、幅が数百μmであって、長さが試料1のX方向またはY方向の全長に対応する100mm程度の短冊状領域に配置される。
入力された設計パターンデータは、磁気ディスク装置109から制御計算機110を通して展開回路131によって読み出される。
展開回路131では、設計パターンデータが2値ないしは多値のイメージデータに変換される。すなわち、展開回路131は、設計パターンデータを図形毎のデータにまで展開し、その図形データの図形形状を示す図形コード、図形寸法などを解釈する。そして、所定の量子化寸法のグリッドを単位とするマス目内に配置されるパターンとして、2値ないしは多値のイメージデータに展開される。さらに、センサ画素に相当する領域(マス目)毎に設計パターンにおける図形が占める占有率が演算され、各画素内の図形占有率が画素値となる。
展開回路131で変換されたイメージデータは、参照回路132に送られて、参照画像の生成に用いられる。
参照回路132では、図形のイメージデータである設計パターンデータに適切なフィルタ処理が施される。その理由は、次の通りである。
試料1のパターンは、その製造工程でコーナーの丸まりや線幅の仕上がり寸法などが加減されており、設計パターンと厳密には一致しない。また、図9のセンサ回路106から送られた光学画像データは、光学系の解像特性やセンサのアパーチャ効果などによってぼやけた状態、言い換えれば、空間的なローパスフィルタが作用した状態にある。そこで、検査に先だって検査対象となる試料1を観察し、その製造プロセスや検査装置100の光学系による変化を模擬したフィルタ係数を学習して、設計パターンデータに2次元のデジタルフィルタをかける。このようにして、2値ないしは多値のイメージデータに対し光学画像に似せる処理を行って参照画像を生成する。
フィルタ係数の学習は、製造工程で決められた基準となるマスクやテンプレートのパターンを用いて行ってもよく、また、検査対象となる試料1のパターンの一部を用いて行ってもよい。後者であれば、学習に用いられた領域のパターン線幅やコーナーの丸まりの仕上がり具合を踏まえたフィルタ係数が取得され、試料1の全体の欠陥判定基準に反映されることになる。
尚、検査対象となる試料1を使用する場合、製造ロットのばらつきや、検査装置100のコンディション変動といった影響を排除したフィルタ係数の学習ができるという利点がある。しかし、試料1の面内で寸法変動があると、学習に用いた箇所に対しては最適なフィルタ係数になるが、他の領域に対しては必ずしも最適な係数とはならないため、疑似欠陥を生じる原因になり得る。そこで、面内での寸法変動の影響を受け難い試料1の中央付近で学習することが好ましい。あるいは、試料1の面内の複数の箇所で学習を行い、得られた複数のフィルタ係数の平均値を用いてもよい。
参照回路132で生成した参照画像は、比較回路133へ送られる。比較回路133では、この参照画像と、センサ1011で撮像された光学画像とダイ−トゥ−データベース方式によって比較される。具体的には、撮像されたストライプデータが検査フレーム単位に切り出され、検査フレーム毎に、欠陥判定の基準となるデータと適切な比較判定アルゴリズムを用いて比較される。
比較の結果、光学画像データと参照データとの差が所定の閾値を超える場合、その箇所は欠陥と判定される。欠陥に関する情報は、マスク検査結果として保存される。例えば、制御計算機110によって、欠陥の座標、欠陥判定の根拠となった光学画像などが、マスク検査結果として磁気ディスク装置109に保存される。
欠陥判定は、より具体的には、次の2種類の方法により行うことができる。1つは、参照画像における輪郭線の位置と、光学画像における輪郭線の位置との間に、所定の閾値寸法を超える差が認められる場合に欠陥と判定する方法である。他の1つは、参照画像におけるパターンの線幅と、光学画像におけるパターンの線幅との比率が所定の閾値を超える場合に欠陥と判定する方法である。この方法では、参照画像におけるパターン間の距離と、光学画像におけるパターン間の距離との比率を対象としてもよい。ここで、センサ1011で撮像される光学画像は、白部と黒部のコントラストが大きいので、このようなパターンの寸法を測定する検査に適している。
本実施の形態の検査装置によれば、センサ1010で撮像された光学画像によって、光学解像限界以下のパターンの検査を行うことができる。すなわち、この光学画像を用いて、微細なパターンを精度よく、スループットの低下を引き起こさずに検査することができる。また、光学解像限界以下のパターンの検査と並行して、センサ1011で撮像された光学画像によって、光学解像限界以上のパターンの検査を行うこともできる。つまり、この検査装置によれば、光学解像限界以上のパターンと、光学解像限界以下のパターンとを2回に分けて検査する必要がなく、1回で検査することが可能となる。
本実施の形態では、検査装置100が図1に示す光学系を備えているが、この光学系に代えて、図7または図8に示す光学系を備えていてもよい。これらの場合にも、本実施の形態の効果が得られる。尚、図8に示す光学系を備える場合には、偏光ビームスプリッタの角度を調整して、光学解像限界以下のパターンの検査用の光学画像を撮像するセンサに入射する光の偏光方向を制御する。このとき、偏光ビームスプリッタの角度は、暗視野照明系では、画像処理回路108で求めた階調値の標準偏差が最小になるときの角度とする。また、明視野照明系では、偏光ビームスプリッタの角度を変えて取得した光学画像における階調値の標準偏差を、階調値から求められる平均階調値の平方根で割った値が最小になるときの角度とする。
尚、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することができる。
例えば、上記各実施の形態では、光源からの光を試料に照明し、試料で反射した光をセンサに入射させて光学画像を撮像したが、試料を透過した光をセンサに入射させて光学画像を撮像してもよい。
また、上記各実施の形態では、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要としない部分についての記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができることは言うまでもない。その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更し得る全ての検査装置は、本発明の範囲に包含される。
1 試料
2 Zテーブル
3 XYテーブル
14 角度制御回路
17a,17b モータ
20,20,20,20 フレーム
100 検査装置
106 センサ回路
107 位置回路
108 画像処理回路
109 磁気ディスク装置
110 制御計算機
113 オートローダ制御回路
114a XYテーブル制御回路
114b Zテーブル制御回路
115 磁気テープ装置
116 フレキシブルディスク装置
117 ディスプレイ
118 パターンモニタ
119 プリンタ
120 バス
122 レーザ測長システム
130 オートローダ
131 展開回路
132 参照回路
133 比較回路
134 欠陥検出回路
1001,2001,3001 光源
1002,1006,3002,3007 4分の1波長板
1003,2003,3003 ハーフミラー
1004,2004,3004 対物レンズ
1005,2005,3005 マスク
1007,2002,2007,3015 2分の1波長板
1008,2008,3013 回転機構
1009,2009,3009 偏光ビームスプリッタ
1010,1011,2010,2011,3010,3011 センサ
3012 ロションプリズム
3014 ミラー

Claims (12)

  1. 検査対象となる試料を照明する光を出射する光源と、
    前記試料を透過または反射した光が透過する2分の1波長板と、
    前記2分の1波長板を透過した光が入射する偏光ビームスプリッタと、
    前記偏光ビームスプリッタを透過した光が入射する第1のセンサと、
    前記偏光ビームスプリッタで反射した光が入射する第2のセンサと、
    前記第1のセンサで撮像した光学画像について画素毎の階調値を求める画像処理部と、
    前記階調値を用いて前記第1のセンサで撮像した光学画像の欠陥を検出する欠陥検出部と、
    前記第2のセンサで撮像した光学画像を基準画像と比較して、これらの差分値が所定の閾値を超える場合に欠陥と判定する比較部とを有し、
    前記2分の1波長板の角度を調整して前記第1のセンサに入射する光の偏光方向を制御することを特徴とする検査装置。
  2. 前記光源から出射される光は直線偏光であって、
    前記光源から前記試料へ向かう光路上と、前記試料から前記2分の1波長板へ向かう光路上とに、それぞれ4分の1波長板が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記光源から出射される光は直線偏光であって、
    前記光源から前記試料へ向かう光路と、前記試料から前記2分の1波長板へ向かう光路とに共通する光路に4分の1波長板が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  4. 前記光源から出射される光は直線偏光であって、
    前記光源から前記試料へ向かう光路上に2分の1波長板が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  5. 前記偏光ビームスプリッタから前記第2のセンサへ向かう光路上に光量調整手段が配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の検査装置。
  6. 前記2分の1波長板の角度は、前記画像処理部で求めた前記階調値の標準偏差が最小になるときの角度、または、前記2分の1波長板の角度を変えて取得した光学画像における前記階調値の標準偏差を、前記階調値から求められる平均階調値の平方根で割った値が最小になるときの角度とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の検査装置。
  7. 検査対象となる試料を照明する光を出射する光源と、
    前記光源から出射した光を分岐する分岐素子と、
    前記分岐素子で分岐された一方の光であって、前記試料を透過または反射した第1の光が入射する偏光ビームスプリッタと、
    前記偏光ビームスプリッタを透過した前記第1の光が入射する第1のセンサと、
    前記分岐素子で分岐された他方の光であって、前記試料を透過または反射した第2の光が入射する第2のセンサと、
    前記第1のセンサで撮像した光学画像について画素毎の階調値を求める画像処理部と、
    前記階調値を用いて前記第1のセンサで撮像した光学画像の欠陥を検出する欠陥検出部と、
    前記第2のセンサで撮像した光学画像を基準画像と比較して、これらの差分値が所定の閾値を超える場合に欠陥と判定する比較部とを有し、
    前記偏光ビームスプリッタの角度を調整して前記第1のセンサに入射する光の偏光方向を制御することを特徴とする検査装置。
  8. 前記光源から出射される光は直線偏光であって、
    前記分岐素子から前記試料へ向かう光路上と、前記試料から前記偏光ビームスプリッタへ向かう光路上とに、それぞれ4分の1波長板が配置されていることを特徴とする請求項7に記載の検査装置。
  9. 前記光源から出射される光は直線偏光であって、
    前記分岐素子から前記試料へ向かう光路と、前記試料から前記偏光ビームスプリッタへ向かう光路とに共通する光路に4分の1波長板が配置されていることを特徴とする請求項8に記載の検査装置。
  10. 前記光源から前記分岐素子へ向かう光路上に2分の1波長板が配置されており、
    前記2分の1波長板の角度によって、前記分岐素子で分岐される光の光量比を調整することを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の検査装置。
  11. 前記偏光ビームスプリッタの角度は、前記画像処理部で求めた前記階調値の標準偏差が最小になるときの角度、または、前記偏光ビームスプリッタの角度を変えて取得した光学画像における前記階調値の標準偏差を、前記階調値から求められる平均階調値の平方根で割った値が最小になるときの角度とすることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の検査装置。
  12. 前記欠陥検出部は、前記画像処理部から出力された前記階調値を所定の閾値と比較し、該階調値が前記閾値を超えたときに欠陥として検出することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の検査装置。
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