JP2017088132A - ワイパユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】小さな配置スペースとしながら、衝突する物体に掛かる衝撃を抑えることができるワイパユニットを提供すること。【解決手段】ワイパユニットUは、ワイパモータMと、ワイパモータMが固定されたフレーム部材12と、上端部にワイパWが連結されるピボット軸13を保持するホルダ部11a、該ホルダ部11aから延出しフレーム部材12に固定されたフレーム固定部11c、及びホルダ部11aから延出し車体に対して固定するためのホルダ車体固定部11bとを有するピボットホルダ11とを備える。ピボットホルダ11におけるホルダ部11aとフレーム固定部11cとの間の延設部11eには、脆弱部11fが設けられる。【選択図】図1
Description
本発明は、ワイパユニットに関するものである。
従来から車両にはワイパユニットが備えられている。このワイパユニットは、ワイパモータと、ワイパモータが固定された棒状部材と、棒状部材の両端に固定されたピボットホルダとを備える。そして、ピボットホルダとしては、上端にワイパが連結されるピボット軸を保持するホルダ部と、該ホルダ部から延出し車体に対して固定されるホルダ車体固定部とを有し、ホルダ部とホルダ車体固定部との間に脆弱部が設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。このようなワイパユニットでは、例えば、何らかの物体が衝突することでピボット軸(ワイパの基端部)に軸方向下向きの外力(衝撃)が掛かったとき、脆弱部が破断しつつピボット軸、ホルダ部、棒状部材及びワイパモータ等からなる一体物が下方に変位(落下)することで、物体に掛かる衝撃(ピボット軸からの反力)を抑えることができる。
しかしながら、上記したようなワイパユニットでは、ピボット軸、ホルダ部、棒状部材及びワイパモータ等からなる大きな一体物が下方に変位することを可能とするために、車両側に大きな配置スペースが必要となってしまうという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、小さな配置スペースとしながら、衝突する物体に掛かる衝撃を抑えることができるワイパユニットを提供することにある。
上記課題を解決するワイパユニットは、ワイパモータと、前記ワイパモータが固定された棒状部材と、上端部にワイパが連結されるピボット軸を保持するホルダ部、該ホルダ部から延出し前記棒状部材に固定された棒状部材固定部、及び前記ホルダ部から延出し車体に対して固定するためのホルダ車体固定部とを有するピボットホルダとを備えたワイパユニットであって、前記ピボットホルダにおける前記ホルダ部と前記棒状部材固定部との間の延設部には、脆弱部が設けられる。
同構成によれば、ピボットホルダにおけるホルダ部と棒状部材固定部との間の延設部には、脆弱部が設けられるため、例えば、何らかの物体の衝突によってピボット軸に軸方向下向きの外力が掛かったとき、ワイパモータや棒状部材の下方にスペースが無くても、脆弱部が破断しつつピボット軸及びホルダ部が下方に変位することが可能となる。よって、小さな配置スペースとしながら、物体に掛かる衝撃を抑えることができる。
上記ワイパユニットであって、前記延設部は、前記ホルダ部から前記ピボット軸の軸線直交方向に沿って延びる側方延出部と、該側方延出部の先端から下方に延びて前記棒状部材固定部に接続された上下方向延出部とを有し、前記脆弱部は、前記側方延出部に設けられることが好ましい。
同構成によれば、延設部は、ホルダ部からピボット軸の軸線直交方向に沿って延びる側方延出部と、側方延出部の先端から下方に延びて棒状部材固定部に接続された上下方向延出部とを有し、脆弱部は側方延出部に設けられるため、例えば脆弱部の下方のスペース、ひいてはピボット軸及びホルダ部の下方への変位量を大きく確保することが容易となる。即ち、何らかの物体の衝突によってピボット軸に軸方向下向きの外力が掛かって、脆弱部が破断してピボット軸及びホルダ部がホルダ車体固定部を中心として回動しながら下方に変位する場合、脆弱部は極力高い位置にある方がピボット軸及びホルダ部の下方への変位量を大きくすることができる。そして、上記構成では、脆弱部はホルダ部からピボット軸の軸線直交方向に沿って延びる側方延出部に設けられ、例えば、延設部が斜めに延びる場合であってその途中に脆弱部が設けられた場合に比べて、脆弱部の位置を高い位置にすることができるため、ピボット軸及びホルダ部の下方への変位量を大きくすることができる。
上記ワイパユニットであって、前記ホルダ部と前記ホルダ車体固定部との間の車体側延設部、及び前記上下方向延出部は、L字断面形状とされることが好ましい。
同構成によれば、前記ホルダ部と前記ホルダ車体固定部との間の車体側延設部、及び前記上下方向延出部は、L字断面形状とされるため、車体側延設部及び上下方向延出部の剛性を高めることができ、例えば前記脆弱部(側方延出部)を長方形断面形状の単純な板形状とすることができる。
同構成によれば、前記ホルダ部と前記ホルダ車体固定部との間の車体側延設部、及び前記上下方向延出部は、L字断面形状とされるため、車体側延設部及び上下方向延出部の剛性を高めることができ、例えば前記脆弱部(側方延出部)を長方形断面形状の単純な板形状とすることができる。
上記ワイパユニットであって、前記ピボット軸の下端には、該ピボット軸と一体回転可能で動力を入出力可能な揺動レバーが設けられ、前記上下方向延出部は、前記揺動レバーの揺動範囲とは遠い側の端部に前記側方延出部の基端側に延びるリブを有することでL字断面形状とされることが好ましい。
同構成によれば、上下方向延出部は、ピボット軸の下端に設けられた揺動レバーの揺動範囲とは遠い側の端部に側方延出部の基端側に延びるリブを有することでL字断面形状とされるため、上下方向延出部の剛性を高めつつ、リブが揺動レバーの揺動範囲を狭くしてしまうことを避けることができる。
上記ワイパユニットであって、前記ピボット軸の下端には、該ピボット軸と一体回転可能で動力を入出力可能な揺動レバーが設けられ、前記ホルダ部と前記ホルダ車体固定部との間の車体側延設部は、前記揺動レバーの揺動範囲とは遠い側の端部に下方に延びるリブを有することでL字断面形状とされることが好ましい。
同構成によれば、ホルダ部とホルダ車体固定部との間の車体側延設部は、ピボット軸の下端に設けられた揺動レバーの揺動範囲とは遠い側の端部に下方に延びるリブを有することでL字断面形状とされるため、車体側延設部の剛性を高めつつ、リブが揺動レバーの揺動範囲を狭くしてしまうことを避けることができる。
上記ワイパユニットであって、前記ホルダ車体固定部は、ゴムブッシュが固定され、該ゴムブッシュを介して車体に対して固定可能とされることが好ましい。
同構成によれば、ホルダ車体固定部は、ゴムブッシュが固定され、該ゴムブッシュを介して車体に対して固定可能とされるため、ワイパユニットと車体との間で振動の伝搬が抑えられる。また、何らかの物体の衝突によってピボット軸に軸方向下向きの外力が掛かった際、脆弱部が破断すると、ゴムブッシュが弾性変形することでピボット軸及びホルダ部がホルダ車体固定部を中心として容易に回動することが許容され、ピボット軸及びホルダ部が下方に変位することが可能となる。よって、ゴムブッシュが弾性変形する際に衝撃を吸収することも含め、物体に掛かる衝撃を抑えることができる。
同構成によれば、ホルダ車体固定部は、ゴムブッシュが固定され、該ゴムブッシュを介して車体に対して固定可能とされるため、ワイパユニットと車体との間で振動の伝搬が抑えられる。また、何らかの物体の衝突によってピボット軸に軸方向下向きの外力が掛かった際、脆弱部が破断すると、ゴムブッシュが弾性変形することでピボット軸及びホルダ部がホルダ車体固定部を中心として容易に回動することが許容され、ピボット軸及びホルダ部が下方に変位することが可能となる。よって、ゴムブッシュが弾性変形する際に衝撃を吸収することも含め、物体に掛かる衝撃を抑えることができる。
本発明のワイパユニットでは、小さな配置スペースとしながら、衝突する物体に掛かる衝撃を抑えることができる。
以下、車両用のワイパユニットの一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、ワイパユニットUは、2つのピボットホルダ11と、棒状部材としてのフレーム部材12と、ワイパモータMと、2つのリンクロッドR1,R2とを備える。
図1に示すように、ワイパユニットUは、2つのピボットホルダ11と、棒状部材としてのフレーム部材12と、ワイパモータMと、2つのリンクロッドR1,R2とを備える。
フレーム部材12は、長手方向に直交する断面形状がコ字状に(ピボット軸13の軸線L1方向に対向する一対の対向面と、該一対の対向面を連結する背板面とにより断面形状がコ字状を成して)形成され、その長手方向両端部には、それぞれピボットホルダ11が固定され、長手方向中間部には、ワイパモータMが固定されている。各ピボットホルダ11は、上端部にワイパWが連結されるピボット軸13を回動自在に保持する略円筒状のホルダ部11aと、ホルダ部11aの外周部の一部から径方向外方に延出したホルダ車体固定部11bと、ホルダ部11aの外周部の一部であってホルダ車体固定部11bとは反対側から延出した棒状部材固定部としてのフレーム固定部11cとを有する。ホルダ車体固定部11bは、前記ピボット軸13の軸線L1方向に沿った方向に貫通する固定孔を有し該固定孔にゴムブッシュ14が装着固定され、該ゴムブッシュ14及び固定孔を貫通するボルト等によって車体に対して固定されることになる。また、各フレーム固定部11cは、フレーム部材12の長手方向に沿って延び、図2に示すように、その先端側にフレーム部材12の位置決め孔12aに嵌入される位置決め突起11dを有する。そして、フレーム固定部11cは、位置決め突起11dが位置決め孔12aに嵌入された状態でフレーム部材12の背板面を貫通して(フレーム固定部11cの基端側に)螺合されるねじ15によってフレーム部材12に固定されている。また、各ピボット軸13において前記ホルダ部11aの下端から突出した下端部には、それぞれその軸直交方向に延びる揺動レバー13aが固定されている。
ワイパモータMは、モータ本体21と、減速部22とを備える。モータ本体21は、外部電源からの駆動電流の供給により内部の図示しないロータを回転駆動する。減速部22は、モータ本体21に固定されたギヤハウジング23と、ギヤハウジング23の内部に設けられ前記ロータの回転を減速する図示しないウォーム減速機等の減速機構と、該減速機構と連結されギヤハウジング23から突出する出力軸24とを有する。出力軸24の先端部には、平板状の駆動レバー25の基端部が固定されている。尚、出力軸24の軸線L2(図2参照)は前記ピボット軸13の軸線L1と略平行な方向に設定され、本実施形態では出力軸24及びピボット軸13の突出する方向を上方とする。
ギヤハウジング23は、前記出力軸24の軸線L2と直交する方向であって且つモータ本体21のロータの軸線L3と直交する方向(言い換えれば、ギヤハウジング23に収容されたウォーム減速機のウォームが配置された側とは反対側)の側面に一対の取付脚23a(図1参照)を有する。そして、ギヤハウジング23は、フレーム部材12を貫通して取付脚23aに保持されたナットに螺合されるボルト26(図2参照)によってフレーム部材12に締結固定されている。
リンクロッドR1は、その一端が一方(助手席側であって、図1中、右側)の揺動レバー13aの先端部に連結され、他端が他方(運転席側であって、図1中、左側)の揺動レバー13aの先端部に連結されている。
また、リンクロッドR2は、一端が前記駆動レバー25の先端部に連結され、他端が前記リンクロッドR1の中間部における一方(図1中、右側、即ちワイパモータMから遠い側)の揺動レバー13aに近い側に連結されている。尚、リンクロッドR1,R2の各端部は、それぞれボールジョイントを介して駆動連結されている。
ここで、本実施形態のピボットホルダ11における前記ホルダ部11aと前記フレーム固定部11cとの間の延設部11eには、脆弱部11fが設けられている。尚、本実施形態では、一方(図1中、右側)と他方(図1中、左側)のピボットホルダ11は、サイズや形状が若干異なるが、一方(図1中、右側)のピボットホルダ11についてのみ詳細に説明して、他方(図1中、左側)のピボットホルダ11については同様の機能を有する部位について同様の符号を付してその詳細な説明を省略する。
詳しくは、ピボットホルダ11は金属材料よりなる一体成形品(例えば、アルミニウム合金等のダイキャスト成形部品)である。そして、ピボットホルダ11において、ホルダ部11aとフレーム固定部11cとの間に設けられそれらを接続する延設部11eは、ホルダ部11aからピボット軸13の軸線L1の直交方向に沿って延びる側方延出部11gと、該側方延出部11gの先端から下方に延びてフレーム固定部11cに接続された上下方向延出部11hとを有する。そして、側方延出部11gは、その全体が脆弱部11fとされている。
即ち、図3(a)に示すように、ホルダ部11aとホルダ車体固定部11bとの間に設けられそれらを接続する車体側延設部11jは、ピボット軸13の軸線L1の直交方向に沿って延びるとともに、その長手方向に直交する断面形状がL字断面形状とされている。尚、本実施形態では、車体側延設部11jは、ベースとなる板状部の幅方向端部からその幅方向直交方向(本実施形態では下方)に突出するリブ11kを有することでL字断面形状とされている。また、このリブ11kは、車体側延設部11jにおいて、前記揺動レバー13aの揺動範囲Z(図1参照)とは遠い側(揺動レバー13aの揺動側とは反対側)の幅方向の端部に設けられている。
また、図3(b)に示すように、前記上下方向延出部11hは、その長手方向(上下方向)に直交する断面形状がL字断面形状とされている。尚、本実施形態では、上下方向延出部11hは、ベースとなる板状部の幅方向端部から更に幅方向に突出しつつその幅方向直交方向(本実施形態では側方延出部11gの基端側)に突出するリブ11mを有することでL字断面形状とされている。また、このリブ11mは、上下方向延出部11hにおいて、前記揺動レバー13aの揺動範囲Z(図1参照)とは遠い側(揺動レバー13aの揺動側とは反対側)の幅方向の端部に設けられている。
そして、図3(c)に示すように、前記側方延出部11gは、その長手方向に直交する断面形状が、長方形断面形状(ベースとなる板状部のまま)とされることで、上記したL字断面形状の車体側延設部11jや上下方向延出部11hに比べて相対的に脆弱な脆弱部11fとされている。言い換えれば、L字断面形状の車体側延設部11jや上下方向延出部11hは、ベースとなる板状部のままの側方延出部11gよりも相対的に高強度部として形成されている。
次に、上記のように構成されたワイパユニットUの作用について説明する。
例えば、運転席に設けられたワイパスイッチが操作されると、モータ本体21に駆動電流が供給され、出力軸24及び駆動レバー25が回転駆動される。すると、その動力がリンクロッドR1,R2を介して各揺動レバー13aに伝達され、各揺動レバー13aが往復揺動することで各ピボット軸13が往復回動され、各ピボット軸13に固定されたワイパWが同期して往復揺動し、払拭動作が行われる。
例えば、運転席に設けられたワイパスイッチが操作されると、モータ本体21に駆動電流が供給され、出力軸24及び駆動レバー25が回転駆動される。すると、その動力がリンクロッドR1,R2を介して各揺動レバー13aに伝達され、各揺動レバー13aが往復揺動することで各ピボット軸13が往復回動され、各ピボット軸13に固定されたワイパWが同期して往復揺動し、払拭動作が行われる。
そして、図4に示すように、例えば、車両走行中等に、何らかの物体の衝突によってピボット軸13(ワイパWの基端部)に軸方向下向きの外力が掛かると、脆弱部11fが破断しつつ、ピボット軸13及びホルダ部11aがホルダ車体固定部11bを中心として回動して、ピボット軸13及びホルダ部11aが下方に変位する。よって、衝突した物体に掛かる衝撃が吸収されて抑えられることになる。
次に、上記実施形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)ピボットホルダ11におけるホルダ部11aとフレーム固定部11cとの間の延設部11eには、脆弱部11fが設けられる。よって、例えば、何らかの物体の衝突によってピボット軸13に軸方向下向きの外力が掛かったとき、ワイパモータMやフレーム部材12の下方にスペースが無くても、脆弱部11fが破断しつつピボット軸13及びホルダ部11aが下方に変位することが可能となる。よって、小さな(底の浅い)配置スペースH(図4参照)としながら、物体に掛かる衝撃を抑えることができる。
(1)ピボットホルダ11におけるホルダ部11aとフレーム固定部11cとの間の延設部11eには、脆弱部11fが設けられる。よって、例えば、何らかの物体の衝突によってピボット軸13に軸方向下向きの外力が掛かったとき、ワイパモータMやフレーム部材12の下方にスペースが無くても、脆弱部11fが破断しつつピボット軸13及びホルダ部11aが下方に変位することが可能となる。よって、小さな(底の浅い)配置スペースH(図4参照)としながら、物体に掛かる衝撃を抑えることができる。
特に、ピボットホルダ11が上下方向延出部11hを有することによって、ピボット軸13よりもより一層下方位置(車両内方位置)においてフレーム部材12とフレーム固定部11cとを固定する場合、そのフレーム部材12に固定される重量物としてのワイパモータMも下方位置に配置することができる。しかも、この場合、従来のようなホルダ部11aとホルダ車体固定部11bとの間で破断させると、上下方向延出部11hがピボット軸13の下方への変位を妨げてしまうが、上記実施形態ではホルダ部11aとフレーム固定部11cとの間の延設部11eの脆弱部11fにて破断するので、図4に示すようにホルダ車体固定部11bを支点としてホルダ部11aとともにピボット軸13を下方へ変位させることができる。
(2)延設部11eは、ホルダ部11aから車体側延設部11jとは反対側にピボット軸13の軸線L1直交方向に沿って延びる側方延出部11gと、側方延出部11gの先端から下方に延びてフレーム固定部11cに接続された上下方向延出部11hとを有し、脆弱部11fは側方延出部11gに設けられる。よって、例えば脆弱部11fの下方のスペース、ひいてはピボット軸13及びホルダ部11aの下方への変位量を大きく確保することが容易となる。即ち、何らかの物体の衝突によってピボット軸13に軸方向下向きの外力が掛かって、脆弱部11fが破断してピボット軸13及びホルダ部11aがホルダ車体固定部11bを中心として回動しながら下方に変位する場合、脆弱部11fは極力高い位置にある方がピボット軸13及びホルダ部11aの下方への変位量を大きくすることができる。そして、上記構成では、脆弱部11fはホルダ部11aからピボット軸13の軸線L1直交方向に沿って延びる側方延出部11gに設けられ、例えば、延設部が斜めに(下方のフレーム部材12に直線的に)延びる場合であってその途中に脆弱部が設けられた場合に比べて、脆弱部11fの位置を高い位置にすることができる。これにより、ピボット軸13及びホルダ部11aの下方への変位量を大きくすることができる。
(3)ホルダ部11aとホルダ車体固定部11bとの間の車体側延設部11j、及び上下方向延出部11hは、L字断面形状とされるため、車体側延設部11j及び上下方向延出部11hの剛性を高めることができ、脆弱部11f(側方延出部11g)を本実施形態のように長方形断面形状の単純な板形状とすることができる。これにより、L字断面形状の車体側延設部11jや上下方向延出部11hに比べて相対的に脆弱な脆弱部11fとなる。言い換えれば、L字断面形状の車体側延設部11jや上下方向延出部11hは、ベースとなる板状部のままの側方延出部11gよりも相対的に高強度部とすることができる。
(4)前記上下方向延出部11hは、ピボット軸13の下端に設けられた揺動レバー13aの揺動範囲Zとは遠い側(揺動レバー13aの揺動側とは反対側)の端部に、側方延出部11gの基端側に延びるリブ11mを有することでL字断面形状とされるため、上下方向延出部11hの剛性を高めつつ、リブ11mが揺動レバー13aの揺動範囲Zを狭くしてしまうことを避けることができる。
(5)前記車体側延設部11jは、ピボット軸13の下端に設けられた揺動レバー13aの揺動範囲Zとは遠い側(揺動レバー13aの揺動側とは反対側)の端部に下方に延びるリブ11kを有することでL字断面形状とされるため、車体側延設部11jの剛性を高めつつ、リブ11kが揺動レバー13aの揺動範囲Zを狭くしてしまうことを避けることができる。
(6)ホルダ車体固定部11bは、ゴムブッシュ14が固定され、該ゴムブッシュ14を介して車体に対して固定されるため、ワイパユニットUと車体との間で振動の伝搬が抑えられる。また、何らかの物体の衝突によってピボット軸13に軸方向下向きの外力が掛かった際、脆弱部11fが破断すると、ゴムブッシュ14が弾性変形して潰れることでピボット軸13及びホルダ部11aがホルダ車体固定部11bを中心として容易に回動することが許容され、ピボット軸13及びホルダ部11aが下方に変位することが可能となる。よって、ゴムブッシュ14が弾性変形する際に衝撃を吸収することも含め、物体に掛かる衝撃を抑えることができる。
上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ホルダ部11aとフレーム固定部11cとの間の延設部11eは、側方延出部11gと上下方向延出部11hとを有し、脆弱部11fは側方延出部11gに設けられるとしたが、延設部11eの形状は他の形状に変更してもよく、その場合、勿論、脆弱部11fの位置も延設部の他の位置に変更してもよい。
・上記実施形態では、ホルダ部11aとフレーム固定部11cとの間の延設部11eは、側方延出部11gと上下方向延出部11hとを有し、脆弱部11fは側方延出部11gに設けられるとしたが、延設部11eの形状は他の形状に変更してもよく、その場合、勿論、脆弱部11fの位置も延設部の他の位置に変更してもよい。
・上記実施形態では、車体側延設部11j、及び上下方向延出部11hは、L字断面形状とされるとしたが、脆弱部11fよりも相対的に高い剛性を有する形状であれば、他の断面形状に変更してもよい。また、リブ11m、11kは揺動レバー13aの揺動範囲Zに影響しなければ、揺動レバー13aの揺動範囲Zと近い側の幅方向の端部に設けてもよい。
・上記実施形態では、ホルダ車体固定部11bは、ゴムブッシュ14が固定され、該ゴムブッシュ14を介して車体に対して固定される構成としたが、脆弱部11fが破断した際にピボット軸13及びホルダ部11aが下方に変位することを許容できれば、ホルダ車体固定部11b及び車体側延設部11jは他の構成に変更してもよい。
・上記実施形態では、棒状部材としてのフレーム部材12を長手方向に直交する断面形状がコ字状のものとしたが、これに限定されず、例えば、中空のパイプ状のものとしてもよいし、その他の断面形状のフレーム部材としてもよい。
11…ピボットホルダ、11a…ホルダ部、11b…ホルダ車体固定部、11c…フレーム固定部(棒状部材固定部)、11e…延設部、11f…脆弱部、11g…側方延出部、11h…上下方向延出部、11j…車体側延設部、11k,11m…リブ、12…フレーム部材(棒状部材)、13…ピボット軸、13a…揺動レバー、14…ゴムブッシュ、M…ワイパモータ、W…ワイパ、Z…揺動範囲、L1…ピボット軸の軸線。
Claims (6)
- ワイパモータと、
前記ワイパモータが固定された棒状部材と、
上端部にワイパが連結されるピボット軸を保持するホルダ部、該ホルダ部から延出し前記棒状部材に固定された棒状部材固定部、及び前記ホルダ部から延出し車体に対して固定するためのホルダ車体固定部とを有するピボットホルダと
を備えたワイパユニットであって、
前記ピボットホルダにおける前記ホルダ部と前記棒状部材固定部との間の延設部には、脆弱部が設けられたことを特徴とするワイパユニット。 - 請求項1に記載のワイパユニットであって、
前記延設部は、前記ホルダ部から前記ピボット軸の軸線直交方向に沿って延びる側方延出部と、該側方延出部の先端から下方に延びて前記棒状部材固定部に接続された上下方向延出部とを有し、
前記脆弱部は、前記側方延出部に設けられたことを特徴とするワイパユニット。 - 請求項2に記載のワイパユニットであって、
前記ホルダ部と前記ホルダ車体固定部との間の車体側延設部、及び前記上下方向延出部は、L字断面形状とされたことを特徴とするワイパユニット。 - 請求項2又は3に記載のワイパユニットであって、
前記ピボット軸の下端には、該ピボット軸と一体回転可能で動力を入出力可能な揺動レバーが設けられ、
前記上下方向延出部は、前記揺動レバーの揺動範囲とは遠い側の端部に前記側方延出部の基端側に延びるリブを有することでL字断面形状とされたことを特徴とするワイパユニット。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のワイパユニットであって、
前記ピボット軸の下端には、該ピボット軸と一体回転可能で動力を入出力可能な揺動レバーが設けられ、
前記ホルダ部と前記ホルダ車体固定部との間の車体側延設部は、前記揺動レバーの揺動範囲とは遠い側の端部に下方に延びるリブを有することでL字断面形状とされたことを特徴とするワイパユニット。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のワイパユニットであって、
前記ホルダ車体固定部は、ゴムブッシュが固定され、該ゴムブッシュを介して車体に対して固定可能とされたことを特徴とするワイパユニット。
Priority Applications (5)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2015
- 2015-11-17 JP JP2015224981A patent/JP2017088132A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019073194A (ja) * | 2017-10-17 | 2019-05-16 | 株式会社デンソー | 車両用ワイパ装置 |
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