JP2009208740A - ワイパ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピボットホルダを小型化することができるワイパ装置を得る。
【解決手段】中空フレーム24の両端には、中空母材を潰すことでピボットホルダ60を固定するホルダ固定部80が形成されている。さらに、ホルダ固定部80の車両幅方向外側には、中空母材を潰して固定脚部100が設けられている。これにより、従来のようにピボットホルダから中空フレームの端部に向けて挿入部を延設させたり、ピボットホルダから固定脚部を延設させる必要が無くなる。このため、ピボットホルダを小型化することができる。
【選択図】図1
【解決手段】中空フレーム24の両端には、中空母材を潰すことでピボットホルダ60を固定するホルダ固定部80が形成されている。さらに、ホルダ固定部80の車両幅方向外側には、中空母材を潰して固定脚部100が設けられている。これにより、従来のようにピボットホルダから中空フレームの端部に向けて挿入部を延設させたり、ピボットホルダから固定脚部を延設させる必要が無くなる。このため、ピボットホルダを小型化することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば、車両のウインドシールドガラスのガラス面を払拭するワイパ装置に関する。
特許文献1には、フレームに、ワイパモータ、リンク機構及び一対のピボットホルダが一体的に組み付けられて構成される所謂モジュール型のワイパ装置が記載されている。
このワイパ装置に設けられたフレームは、内部が空洞化した中空フレームとされており、この中空フレームの両端部にピボットホルダが固定されている。
詳細には、ピボットホルダは、アルミニウム合金材料等によってダイキャスト成形にて形成されており、中空フレームの中空部に挿入される挿入部を備えている。この挿入部は、ピボット軸を支持する円筒部から中空フレームの端部に向けて車両幅方向内側へ延びるように一体的に形成されている。
さらに、ワイパ装置を車体に固定する取付脚部が、円筒部から車両幅方向外側へ延びるように一体的に形成されている。これにより、ワイパ装置を車体に固定するようになっている。
特開2000−38117号公報
しかしながら、このようにピボットホルダは、ピボット軸を支持する円筒部の他に、挿入部や取付脚部を備えているため、大きな部品となっている。そして、ピボットホルダは、高価なアルミニウム合金材料等によって形成されるため、高価な部品となっていた。
本発明は、上記事実を考慮し、ピボットホルダを小型化することが課題である。
本発明の請求項1に係るワイパ装置は、ワイパアームが固定されるピボット軸を回動自在に支持するピボットホルダと、中空母材から形成され、前記ピボットホルダを支持する中空フレームと、を備え、前記中空フレームを潰して、前記ピボットホルダを固定するホルダ固定部と、前記ホルダ固定部の車両幅方向外側に車体に固定される固定脚部と、を形成したことを特徴とする。
上記構成によれば、中空フレームを潰して、ピボットホルダを固定するホルダ固定部と、このホルダ固定部の車両幅方向外側に車体に固定される固定脚部が形成されている。
このように、中空フレームの中空母材を潰してホルダ固定部及び固定脚部を形成させることで、従来のようにピボットホルダの円筒部からフレーム部材の端部に向けて挿入部を延設させたり、固定脚部を延設させる必要が無くなる。このため、ピボットホルダを小型化することができる。
本発明の請求項2に係るワイパ装置は、請求項1に記載において、前記中空フレームは、車両幅方向を長手方向とし、一対の前記ピボットホルダを支持する前記ホルダ固定部は、前記長手方向両側に互いに離れて設けられることを特徴とする。
上記構成によれば、一対のピボットホルダのホルダ固定部は、長手方向両側に互いに離れて設けられている。
これにより、車両幅方向にピボットホルダを容易に移動させることができ、ピボット軸の位置を車両幅方向に調整することができる。
本発明の請求項3に係るワイパ装置は、請求項1又は2に記載において、前記中空フレームの前記固定脚部と、前記ホルダ固定部の潰し方向が同一方向であることを特徴とする。
上記構成によれば、中空フレームの固定脚部と、ホルダ固定部の潰し方向が同一方向であるため、固定脚部とホルダ固定部とが近接している場合には、固定脚部と、ホルダ固定部を一度に加工することができる。
本発明の請求項4に係るワイパ装置は、請求項2又は3に記載において、前記中空フレームには、長手方向中央側から前記ホルダ固定部へ向けて断面円環状から断面非中空状となる徐変部が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、長手方向中央側からホルダ固定部へ向けて断面円環状から断面非中空状となる徐変部が設けられている。
このように除変部を設けることで、断面形状が急激に変化するのを防止し、応力集中が発生し難く、亀裂等が生じる恐れを低減することができる。
本発明の請求項5に係るワイパ装置は、請求項1〜4何れか1項に記載において、前記中空フレームに直接又は間接的に固定されるワイパモータと、前記ワイパモータの駆動力を前記ピボット軸に伝達するリンク機構と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、ワイパモータが中空フレームに直接又は間接的に固定され、リンク機構が、ワイパモータの駆動力をピボット軸に伝達する。
このように、ピボットホルダに支持されるピボット軸にリンク機構からワイパモータの駆動力が伝達される。ここで、ピボットホルダは、中空母材を潰して形成されたホルダ固定部に固定されているため、ピボット軸を確実に支持することができる。
本発明の請求項6に係るワイパ装置は、請求項5に記載において、前記中空フレームに形成された一対の前記ホルダ固定部の間には、前記ワイパモータが直接又は間接的に固定されるモータ固定部が設けられ、前記中空フレームを屈曲させることで、前記モータ固定部を前記ホルダ固定部より前記ピボット軸の軸線方向下方に配置したことを特徴とする。
上記構成によれば、中空フレームを屈曲させることで、モータ固定部がホルダ固定部よりピボット軸の軸線方向下方に配置されている。
このように、モータ固定部をホルダ固定部よりピボット軸の軸線方向下方に配置することで、車両外側からの衝突物に対して車体を十分変形させ、衝撃エネルギーを吸収することに寄与することができる。
本発明の請求項7に係るワイパ装置は、請求項6に記載において、前記中空フレームの屈曲部は、前記モータ固定部の両側に設けられ、前記中空フレームを前記ピボット軸の軸線方向上方に曲げる縦屈曲部と、前記縦屈曲部によって曲げられた前記中空フレームを車両幅方向外側に曲げる横屈曲部と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、中空フレームは、モータ固定部の両側に設けられる縦屈曲部でピボット軸の軸線方向上方に曲げられ、さらに、横屈曲部で車両幅方向外側に曲げられる。
このように、縦屈曲部及び横屈曲部を設けることで、モータ固定部をホルダ固定部よりピボット軸の軸線方向下方に配置することができる。
本発明の第1実施形態に係るワイパ装置の一例について図1〜図7に従って説明する。
(全体構成)
図1,図2に示されるように、本実施例のワイパ装置10は、ワイパモータ12と、ワイパモータ12によって駆動されるリンク機構14と、リンク機構14に連結されたピボット部16及びピボット部18を主要構成要素としている。
(全体構成)
図1,図2に示されるように、本実施例のワイパ装置10は、ワイパモータ12と、ワイパモータ12によって駆動されるリンク機構14と、リンク機構14に連結されたピボット部16及びピボット部18を主要構成要素としている。
ピボット部16及びピボット部18は、先端部にワイパアームが固定されるピボット軸56、58と、このピボット軸56、58を回転自在に保持するピボットホルダ60、62を備えている。さらに、このピボットホルダ60及びピボットホルダ62は、車両幅方向(図1、図2に示す矢印A方向)を長手方向とする中空フレーム24に取り付けられている。なお、中空フレーム24とピボットホルダ60及びピボットホルダ62の取付構造については後述する。
さらに、モータ本体20とギア部22を備えるワイパモータ12の出力軸26は、車両上方へ突出しており、その先端にリンク機構14を構成するクランクアーム28が取付けられている。また、ギヤ部22には、車両側とワイパモータ12との間で操作信号等を入出力するための図示せぬ配線部材が接続されている。なお、中空フレーム24とワイパモータ12の取付構造については詳細を後述する。
一方、リンク機構14は、クランクアーム28と、リンクロッド40と,リンクロッド42と、ピボットレバー44と,ピボットレバー46を備えている。
このリンクロッド40は、一端がクランクアーム28の先端にボールジョイント48を介して連結されており、他端がピボットレバー46の下面にボールジョイント50を介して連結されている。さらに、リンクロッド42は、一端がピボットレバー44の一端側の上面にボールジョイント52を介して連結されており、他端がピボットレバー46の一端側の上面にボールジョイント54を介して連結されている。
また、ピボットレバー44及びピボットレバー46の基端部は、ワイパアームが先端部に固定されるピボット軸56及びピボット軸58の下端に固定されており、ピボット軸56及びピボット軸58を回動中心としてこれらと共に一体に揺動可能となっている。
以上の構成により、ワイパモータ12を作動させると、クランクアーム28が回動し、この回動力がボールジョイント48を介してリンクロッド40に伝達され、リンクロッド40に連結されたピボットレバー46が揺動する。ピボットレバー46にはピボット軸58が一体に固定されているので、ピボット軸58はピボットレバー46と共に揺動する。これにより、ピボット軸58の先端部に固定されるワイパアーム(図示省略)が車両のウインドシールドガラスの払拭面を往復払拭する。
また、ピボットレバー46が揺動すると、ピボットレバー46にリンクロッド42を介して連結されたピボットレバー44も連動して揺動する。これにより、ピボットレバー44に一体に固定されたピボット軸56も揺動し、ピボット軸56の先端部に固定されるワイパアーム(図示省略)が車両のウインドシールドガラスの払拭面を往復払拭する。
(要部構成)
円筒状の中空母材を加工することで形成された中空フレーム24は、長手方向を車両幅方向として設けられている。図1に示されるように、中空フレーム24の長手方向略中央部には、モータ固定部30が形成されている。
(要部構成)
円筒状の中空母材を加工することで形成された中空フレーム24は、長手方向を車両幅方向として設けられている。図1に示されるように、中空フレーム24の長手方向略中央部には、モータ固定部30が形成されている。
図5に示されるように、このモータ固定部30は、中空でない断面コ字形に形成されており、平面状とされたモータ取付面32は車両前後方向(図5、図6に示す矢印B方向)に向けられている。
さらに、モータ固定部30には、ワイパモータ12を固定するための一対の取付孔34が形成されている。この取付孔34は、モータ取付面32の表裏を貫通している。
また、中空フレーム24のモータ固定部30の長手方向両側には、徐変部36、38がそれぞれ設けられている。図7(A)〜図7(D)には、この徐変部36、38の徐変状況の詳細が断面図にて示されている。各図にて示すように、徐変部36、38では、筒状の中空部を有する断面(図7(A)参照)から非中空の断面コ字形となるモータ固定部30(図7(D)参照)まで徐々に中空部が変化している。
図5、図6に示されるように、以上の構成の中空フレーム24(モータ固定部30、徐変部36、38等)は、断面円環状の中空母材(パイプ材)をプレス加工することによって形成されており、特に、前述した徐変部36、38は、モータ固定部30を形成するプレス加工の際にこれと同時に形成される。さらに、前述したモータ固定部30の一対の取付孔34は、モータ固定部30を形成するプレス加工工程と同工程にて形成されている。
また、モータ固定部30に取り付けられるワイパモータ12のギヤ部22のハウジング70には板状の取付部72がモータ取付面32と対向するように突出形成されている。この取付部72には、モータ固定部30に形成された取付孔34に対応するように取付孔72Aが形成されている。そして、取付孔34と取付孔72Aにボルト74を挿通させ、ナット76をボルト74に締結させることで、ワイパモータ12が中空フレーム24に固定される構造となっている。
さらに、図1に示されるように、中空フレーム24は、モータ固定部30の両端部に設けられた徐変部36、38の外側に形成された屈曲部24Aでピボット軸56、58の軸線方向上方に曲げられ、さらに、屈曲部24Bにて車両幅方向外側に曲げられている。つまり、中空フレーム24に屈曲部24A及び屈曲部24Bを設けることで、モータ固定部30が後述するホルダ固定部80よりピボット軸56、58の軸線方向下方に配置されている。
図3に示されるように、中空フレーム24の車両幅方向の外側には、ピボット部16のピボットホルダ60を固定するホルダ固定部80が設けられている。なお、ピボット部16の反対側に設けられたピボット部18の構成については、ピボット部16と同様のため、本実施例では代表してピボット部16の構成について説明する。
図3、図4に示されるように、このホルダ固定部80は、中空でない断面コ字形に形成されており、平面状とされたホルダ固定面82はピボット軸56の軸線方向下方に向けられている。
さらに、ホルダ固定面82には、ピボットホルダ60を固定するための一対の取付孔84が形成されている。この取付孔84は、ホルダ固定面82の表裏を貫通している。
また、中空フレーム24のホルダ固定部80の車両幅方向内側には、徐変部86が設けられている。前述したモータ固定部30の両側に設けられた徐変部36、38と同様に、図7(A)〜図7(D)に示されるように、徐変部86は、筒状の中空部を有する断面(図7(A)参照)から非中空の断面コ字形となるホルダ固定部80(図7(D)参照)まで徐々に中空部が変化している。
さらに、図3に示されるように、このホルダ固定部80に取り付けられるピボットホルダ60には、ピボット軸56(図1参照)を支持する円筒状の円筒部90と、この円筒部90の外周面に突設され、ホルダ固定面82と対向するホルダ取付部92が備えられている。
詳細には、ホルダ取付部92は、円筒部90が扇状に広がるように設けられており、ホルダ固定部80の取付孔84と対応するように一対の取付孔92Aが、ホルダ取付部92の表裏を貫通して設けられている。さらに、ホルダ取付部92の裏面(下方を向いた面)には、取付孔92Aと対応するように、ナット94が溶接にて固定されている。
本実施形態のピボットホルダ60は、アルミニウム合金材料によってダイキャスト成形にて一体的に形成されている。
そして、図3、図4に示されるように、取付孔84と取付孔92Aにボルト96を挿通させ、ナット94にボルト96を締結させることで、ピボットホルダ60が中空フレーム24に固定される構造となっている。このとき、ピボットホルダ60は図1及び図2に示されるように、中空フレーム24に対してワイパモータ12と同じ側に円筒部90が配置され、それに伴いピボット軸56もワイパモータ12と同じ側に配置されている。これにより、ワイパモータ12に形成された支持ピン13と後述する両固定脚部100の車体への固定部分との間の領域内に重量物が配置されることになる。
さらに、図3に示されるように、ホルダ固定部80の車両幅方向外側には、ワイパ装置10(図1参照)を車体に固定する固定脚部100が設けられている。
固定脚部100は、断面コ字形に形成されたホルダ固定部80を断面コ字形のまま延長して形成されており、固定脚部100には、段付き円筒状のブッシュ部材104が嵌められる略C字状の切欠部102が形成されている。つまり、固定脚部100とホルダ固定部80との潰し方向(プレス方向)が同一方向となっている。
そして、図1、図2に示されるように、ブッシュ部材104を切欠部102に嵌め込み、車両上方からボルト106を、ブッシュ部材104を通して図示せぬ車体ブラケットに固定することでワイパ装置10が車体に固定されるようになっている。
以上の構成の中空フレーム24(ホルダ固定部80、固定脚部100、徐変部86等)は、断面円環状の中空母材(パイプ材)をプレス加工することによって形成されており、特に、徐変部86は、プレス加工の際にこれと同時に形成される。さらに、ホルダ固定部80の一対の取付孔84と固定脚部100の切欠部102は、プレス加工工程と同工程にて形成されている。
(作用・効果)
このように、中空母材を潰すことで中空フレーム24に、ピボットホルダ60を固定するホルダ固定部80を形成することで、従来のようにピボットホルダからフレームの端部に向けて挿入部を延設させる必要が無くなり、ピボットホルダ60、62を小型化することができる。
(作用・効果)
このように、中空母材を潰すことで中空フレーム24に、ピボットホルダ60を固定するホルダ固定部80を形成することで、従来のようにピボットホルダからフレームの端部に向けて挿入部を延設させる必要が無くなり、ピボットホルダ60、62を小型化することができる。
また、ピボットホルダ60、62を小型化することができるため、ピボットホルダ60、62の成形に使用される高価なアルミニウム合金材料の材料費を低減させることができる。
また、ピボットホルダ60、62を小型化することができるため、ダイキャスト成形に用いる金型を小型化することができる。
また、ピボットホルダ60、62の構成要素を、円筒部90及びホルダ取付部92のみとすることで、ピボットホルダ60、62を成形するダイキャスト成形型の型構造を簡略化することができる。
また、ホルダ固定部80の取付孔84を移動(取付孔84の設定位置を変更)させることで、ピボットホルダ60、62の取付位置を変えることができ、種々のウインドシールドガラスの払拭パターンに対応することができる。
また、ホルダ固定部80の取付孔84を調整することで、両側のピボットホルダ60、62の共通化が容易に図れる。
また、従来のように、ピボットホルダから固定脚部を車両幅方向外側へ延出形成するのと比較して、中空フレーム24を加工して固定脚部100を設けることで、さらに、ピボットホルダ60、62を小型化することができるので、ピボットホルダを成形する成形装置も比較的小型の装置とすることができる。
また、筒状の中空部を有する断面から断面コ字形となるホルダ固定部80及びモータ固定部30まで徐々に中空部を変化させる徐変部36、38、86を設けることで、断面形状が急激に変化するのを防止し、応力集中が発生し難く、亀裂等が生じる恐れを低減することができる。またこのため、所定の強度を確保するために部材肉厚を増加させる必要がなく、軽量で高強度な中空フレームを得ることができる。さらに、加工も容易にすることができる。
また、断面コ字形に形成されたホルダ固定部80をそのまま延長して固定脚部100を設けることで、固定脚部100とホルダ固定部80の潰し方向(プレス方向)を同一方向にすることができ、固定脚部100とホルダ固定部80が近接している場合には、固定脚部100とホルダ固定部80を一度に加工することができる。また、断面形状の急激な変化部分を無くし、強度低下を防止することができる。
また、中空フレーム24に屈曲部24A及び屈曲部24Bを設けることで、モータ固定部30をホルダ固定部80よりピボット軸56の軸線方向下方に配置することができ、車両外側からの衝突物に対して車体を十分変形させ、衝撃エネルギーを吸収することに寄与することができる。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、ピボットホルダ60、62の材料としてアルミニウム合金材料を使用したが、亜鉛等他の材料を使用してもよい。
次に本発明の第2実施形態に係るワイパ装置200の一例について図8、図9に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
図8に示されるように、この実施形態では第1実施形態と違い、ホルダ固定部202のホルダ固定面204は、車両前後方向(図8、図9に示す矢印D方向)に向けられ、後述するピボットホルダ214に支持されるピボット軸198の軸線と平行とされている。また、ホルダ固定面204には、ピボットホルダ214を固定するための一対の取付孔205が形成されている。この取付孔205は、ホルダ固定面204の表裏を貫通している。
さらに、ホルダ固定部202から車両幅方向外側に設けられる固定脚部206は、第1実施形態と同様に、車両上下方向に向けられている。つまり、中空フレーム24の中空母材を異なる2方向から潰すことで、断面コ字形状のホルダ固定部202と固定脚部206が設けられている。
さらに、固定脚部206には、段付き円筒状のブッシュ部材208が嵌められる円孔210が設けられており、ブッシュ部材208を円孔210に嵌め込み、ボルト212をブッシュ部材208を通して図示せぬフレーム部材に固定することでワイパ装置200を車体に固定できるようになっている。
一方、ホルダ固定部202に固定されるピボットホルダ214は、円筒部216と、円筒部216の外周部に固定される板状のホルダ取付部218を含んで構成されている。
詳細には、ホルダ取付部218は、ホルダ固定面204と対向するように設けられ、ホルダ固定部202の取付孔205と対応するように一対の取付孔218Aがホルダ取付部218の表裏を貫通して設けられている。さらに、板状のホルダ取付部218の円筒部216側には、取付孔218Aと対応するように、ナット220が溶接にて固定されている。
図8、図9に示されるように、取付孔205と取付孔218Aにボルト222を挿通させ、ナット220にボルト222を締結させることで、ピボットホルダ214が中空フレーム24に固定される構造となっている。
前述したように、ホルダ固定面204をピボットホルダ214に支持されるピボット軸198の軸線と平行に設けることで、ピボットホルダ214の位置をピボット軸198の軸線上で容易に移動させることができる。
10・・・・ワイパ装置、12・・・・ワイパモータ、14・・・・リンク機構、24A・・・屈曲部(縦屈曲部)、24B・・・屈曲部(横屈曲部)、24・・・・中空フレーム、30・・・・モータ固定部、56・・・・ピボット軸、58・・・・ピボット軸、60・・・・ピボットホルダ、62・・・・ピボットホルダ、80・・・・ホルダ固定部、86・・・・徐変部、100・・・固定脚部、198・・・ピボット軸、200・・・ワイパ装置、202・・・ホルダ固定部、206・・・固定脚部、214・・・ピボットホルダ
Claims (7)
- ワイパアームが固定されるピボット軸を回動自在に支持するピボットホルダと、
中空母材から形成され、前記ピボットホルダを支持する中空フレームと、を備え、
前記中空フレームを潰して、前記ピボットホルダを固定するホルダ固定部と、前記ホルダ固定部の車両幅方向外側に車体に固定される固定脚部と、を形成したことを特徴とするワイパ装置。 - 前記中空フレームは、車両幅方向を長手方向とし、
一対の前記ピボットホルダを支持する前記ホルダ固定部は、前記長手方向両側に互いに離れて設けられることを特徴とする請求項1に記載のワイパ装置。 - 前記中空フレームの前記固定脚部と、前記ホルダ固定部の潰し方向が同一方向であることを特徴とする請求項1又は2に記載のワイパ装置。
- 前記中空フレームには、長手方向中央側から前記ホルダ固定部へ向けて断面円環状から断面非中空状となる徐変部が設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載されたワイパ装置。
- 前記中空フレームに直接又は間接的に固定されるワイパモータと、
前記ワイパモータの駆動力を前記ピボット軸に伝達するリンク機構と、
を備えることを特徴とする請求項1〜4何れか1項に記載のワイパ装置。 - 前記中空フレームに形成された一対の前記ホルダ固定部の間には、前記ワイパモータが直接又は間接的に固定されるモータ固定部が設けられ、
前記中空フレームを屈曲させることで、前記モータ固定部を前記ホルダ固定部より前記ピボット軸の軸線方向下方に配置したことを特徴とする請求項5に記載のワイパ装置。 - 前記中空フレームの屈曲部は、
前記モータ固定部の両側に設けられ、前記中空フレームを前記ピボット軸の軸線方向上方に曲げる縦屈曲部と、
前記縦屈曲部によって曲げられた前記中空フレームを車両幅方向外側に曲げる横屈曲部と、
を備えることを特徴とする請求項6に記載のワイパ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008056655A JP2009208740A (ja) | 2008-03-06 | 2008-03-06 | ワイパ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008056655A JP2009208740A (ja) | 2008-03-06 | 2008-03-06 | ワイパ装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2009208740A true JP2009208740A (ja) | 2009-09-17 |
Family
ID=41182303
Family Applications (1)
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JP2008056655A Pending JP2009208740A (ja) | 2008-03-06 | 2008-03-06 | ワイパ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009208740A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011220438A (ja) * | 2010-04-08 | 2011-11-04 | Mirai Ind Co Ltd | 配線・配管材支持具 |
US8281452B2 (en) | 2008-12-11 | 2012-10-09 | Asmo Co., Ltd. | Wiper device |
JP2017094943A (ja) * | 2015-11-25 | 2017-06-01 | アスモ株式会社 | ワイパユニット |
WO2018110235A1 (ja) * | 2016-12-14 | 2018-06-21 | 株式会社デンソー | ワイパ装置 |
-
2008
- 2008-03-06 JP JP2008056655A patent/JP2009208740A/ja active Pending
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US8281452B2 (en) | 2008-12-11 | 2012-10-09 | Asmo Co., Ltd. | Wiper device |
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