JP4950909B2 - ワイパ装置 - Google Patents

ワイパ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4950909B2
JP4950909B2 JP2008018824A JP2008018824A JP4950909B2 JP 4950909 B2 JP4950909 B2 JP 4950909B2 JP 2008018824 A JP2008018824 A JP 2008018824A JP 2008018824 A JP2008018824 A JP 2008018824A JP 4950909 B2 JP4950909 B2 JP 4950909B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
vehicle
wiper
bracket
mounting portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008018824A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009179132A (ja
Inventor
寿樹 楠
定季 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2008018824A priority Critical patent/JP4950909B2/ja
Publication of JP2009179132A publication Critical patent/JP2009179132A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4950909B2 publication Critical patent/JP4950909B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60SSERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60S1/00Cleaning of vehicles
    • B60S1/02Cleaning windscreens, windows or optical devices
    • B60S1/04Wipers or the like, e.g. scrapers
    • B60S1/043Attachment of the wiper assembly to the vehicle
    • B60S1/0433Attachement of a wiper modular assembly to the vehicle

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Description

本発明は、ワイパアームを駆動して車両に設けられるウィンドシールドを払拭するワイパ装置に関する。
従来、自動車等の車両にはワイパ装置が搭載されており、このワイパ装置は、ワイパブレードが装着されたワイパアームを揺動させてウィンドシールドに付着した雨や埃等を払拭するようになっている。ワイパ装置は、ワイパアームが固定されるピボット軸と、ピボット軸を駆動する電動モータとを備えており、車室内の操作スイッチを操作することで電動モータを駆動し、これによりピボット軸を介してワイパブレードを揺動させるようになっている。
タンデム型ワイパ装置や対向払拭型ワイパ装置等、一対のワイパアームを備えたワイパ装置には、各ワイパアームに対応して一対のピボット軸が設けられている。各ピボット軸と電動モータとの間にはリンク機構が設けられ、このリンク機構により電動モータの回転運動が揺動運動に変換され、各ピボット軸が同期して揺動するようになっている。このようなワイパ装置としては、各ピボット軸を回転自在に支持する一対のピボットホルダをパイプ状のフレーム部材の両端に固定するとともに、電動モータをモータブラケットによりフレーム部材の略中央部分に固定した、所謂フレーム一体型のモジュラー型ワイパ装置が知られている。
モジュラー型ワイパ装置としては、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1に記載されたワイパ装置は、電動モータを挟んでフレーム部材の反対側にリンク機構が配置され、当該リンク機構を跨ぐよう先端側が延出されたモータブラケットを備えている。そして、モータブラケットの先端側に設けられたピン部材を車両の挿入孔に差し込んだ後、各ピボットホルダに設けられた固定部をボルトで車両に固定し、これにより3点支持でワイパ装置を車両に固定するようにしている。
特開2004−330799号公報(図2)
ところで、モジュラー型ワイパ装置は、搬送効率の向上や省スペースへの組み付け性向上等を図るために、より小型化することが望まれている。また、車両側のデザイン(車体デザイン)に応じて、例えば、各ピボット軸の延出方向を車両の水平方向に対して所定角度で傾斜設定し得るもの、つまり、車両への設置自由度を向上し得るものが望まれている。
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたワイパ装置によれば、モータブラケットがリンク機構と略平行となるよう真っ直ぐに車体に向けて延ばされているため、特にワイパ装置の厚み方向の寸法が大きくなり、この点、ワイパ装置を小型化する上で工夫する余地があった。
また、各ピボット軸の延出方向を車両の水平方向に対して所定角度で傾斜設定する場合には、その傾斜角度によってはモータブラケットとリンク機構とを接触するほど近接させる必要が生じる。この場合には、ワイパ装置の動作中に揺動するリンク機構とモータブラケットとが干渉する虞があり、車両への設置自由度を向上するには限界があった。
本発明の目的は、装置の小型化を図るとともに、装置の車両に対する設置自由度の向上を図ることができるワイパ装置を提供することにある。
本発明のワイパ装置は、一対のワイパアームがそれぞれ固定される一対のピボット軸と、前記各ピボット軸を駆動する電動モータとを備え、前記各ワイパアームを駆動して車両に設けられるウィンドシールドを払拭するワイパ装置であって、前記車両に取り付けられるホルダ取り付け部を有し、前記各ピボット軸を回転自在に支持する一対のピボットホルダと、前記各ピボットホルダを連結するフレーム部材と、前記フレーム部材に固定され、前記電動モータが取り付けられるモータ取り付け部を有するモータブラケットと、前記電動モータと前記各ピボット軸との間に設けられ、前記電動モータの回転運動を揺動運動に変換して前記各ピボット軸に伝達するリンク機構と、前記モータ取り付け部に設けられ、前記リンク機構と交差する方向に延出される延出部と、前記延出部の先端側に設けられ、前記車両に取り付けられるブラケット取り付け部と、前記モータ取り付け部の前記延出部側に設けられ、前記フレーム部材が固定されるフレーム固定部と、前記モータ取り付け部の第1中心と前記ブラケット取り付け部の第2中心とを結ぶ前記延出部を横切る線分上で、前記延出部の前記フレーム固定部が開口する側に設けられ、前記リンク機構の揺動運動を許容するリンク揺動許容凹部とを備え、前記延出部の延出方向は、前記モータ取り付け部の取り付け面から前記リンク機構側に所定角度傾斜しており、前記フレーム部材と前記リンク機構とが干渉しないよう構成されていることを特徴とする。
本発明のワイパ装置は、前記ブラケット取り付け部は、前記車両の挿入孔に差し込まれることを特徴とする。
本発明によれば、モータブラケットのモータ取り付け部に、リンク機構と交差する方向に延出する延出部を設け、モータ取り付け部の第1中心とブラケット取り付け部の第2中心とを結ぶ延出部を横切る線分上で、延出部のフレーム固定部が開口する側に、リンク機構の揺動運動を許容するリンク揺動許容凹部を設けるので、リンク機構を延出部に近接させてリンク揺動許容凹部内で揺動運動させることができる。したがって、ワイパ装置の厚み方向の寸法を小さくすることができ、搬送効率の向上や車両への組み付け性の向上を図ることができる。
本発明によれば、モータ取り付け部の延出部側に、フレーム部材が固定されるフレーム固定部を設けるので、リンク機構とフレーム部材とを近接させることができる。したがって、リンク機構とフレーム部材との間に形成される無駄スペースを無くして、ワイパ装置の幅方向の寸法を小さくすることができ、ワイパ装置をより小型化することができる。
本発明によれば、延出部の延出方向を、モータ取り付け部の取り付け面からリンク機構側に所定角度傾斜させるので、各ピボット軸の延出方向を車両の水平方向に対して所定角度で傾斜設定することができる。したがって、リンク機構のリンク揺動許容凹部内での揺動を確保しつつ、ワイパ装置の車両への設置自由度を向上させることができ、車両側の設計自由度を向上させることができる。
本発明によれば、ブラケット取り付け部は、車両の挿入孔に差し込まれるので、ブラケット取り付け部の挿入側とは反対側に、締結部材(ボルト)等を配置するためのスペースを確保する必要が無くなる。したがって、リンク揺動許容凹部を大きく採ることができ、ひいては、ワイパ装置をさらに小型化することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係るワイパ装置を搭載した車両前方側を部分的に示す説明図を、図2は図1のワイパ装置を拡大して示す斜視図を、図3は図2のワイパ装置を裏側から見た正面図を、図4(a),(b),(c)はモータブラケットの構造を説明する説明図を、図5はモータブラケットの延出部を説明する説明図を、図6(a),(b)はリンク揺動許容凹部内におけるリンク機構の揺動運動を説明する説明図をそれぞれ表している。
図1に示すように、車両10の前方側には、ウィンドシールドとしてのフロントガラス11が設けられており、このフロントガラス11上には、フロントガラス11に付着した雨や埃等を払拭するDR側(運転席側)ワイパブレード12aと、AS側(助手席側)ワイパブレード12bとが設けられている。
DR側ワイパブレード12aは、DR側ワイパアーム13aの先端側に回動自在に取り付けられ、AS側ワイパブレード12bは、AS側ワイパアーム13bの先端側に回動自在に取り付けられている。各ワイパブレード12a,12bは、各ワイパアーム13a,13bの内側に設けられたコイルバネ(図示せず)により、それぞれフロントガラス11に弾圧的に接触するようになっている。
各ワイパブレード12a,12bは、フロントガラス11上の下反転位置LRPと上反転位置URPとの間に形成される各払拭範囲11a,11bを、それぞれ同期して同一方向に往復払拭動作するようになっている。つまり、各ワイパブレード12a,12bの払拭パターンはタンデム型となっている。なお、各払拭範囲11a,11b上の符号MPは、下反転位置LRPと上反転位置URPとの間の中間位置を示している。
車両10には、各ワイパアーム13a,13bを駆動して往復払拭動作を行わせるワイパ装置14(図中破線)が搭載されている。このワイパ装置14は、図2に示すように、モータ本体22をモータブラケット30によりフレーム部材20の略中央部分に固定した、所謂フレーム一体型のモジュラー型ワイパ装置となっている。
図2に示すように、ワイパ装置14は、DR側ワイパアーム13aが固定されるDR側ピボット軸15aと、AS側ワイパアーム13bが固定されるAS側ピボット軸15bとを備えている。DR側ピボット軸15aはDR側ピボットホルダ16aに回転自在に支持され、AS側ピボット軸15bはAS側ピボットホルダ16bに回転自在に支持されている。
DR側ピボットホルダ16aには、当該DR側ピボットホルダ16aを、車両10のDR側車体パネル10aに固定するためのDR側ホルダ取り付け部17aが一体に形成されている。DR側ホルダ取り付け部17aには、ゴム製のブッシュ18が装着されており、図中一点鎖線Bに示すように、ブッシュ18にボルト19を挿通するとともに、DR側車体パネル10aにボルト19を固定することで、DR側ピボットホルダ16aはDR側車体パネル10aに固定される。
AS側ピボットホルダ16bには、当該AS側ピボットホルダ16bを、車両10のAS側車体パネル10bに固定するためのAS側ホルダ取り付け部17bが一体に形成されている。AS側ホルダ取り付け部17bには、DR側と同様のブッシュ18が装着されており、図中一点鎖線Bに示すように、ブッシュ18にボルト19を挿通するとともに、AS側車体パネル10bにボルト19を固定することで、AS側ピボットホルダ16bはAS側車体パネル10bに固定される。
各ピボットホルダ16a,16bの間には、車両10の車幅方向に延びるフレーム部材20が設けられている。フレーム部材20は、各ピボットホルダ16a,16bを互いに所定の相対位置となるよう連結している。したがって、形状の異なるフレーム部材20を準備することで、フレーム部材20以外の構成部品を共通化しつつ車両10側の異なる組み付けスペースに対応できるようになっている。
フレーム部材20は、中空の円筒パイプにより所定形状に形成されており、その両端側には、各ピボットホルダ16a,16bに一体に設けられた結合ボス(図示せず)がカシメにより固定されている。ただし、フレーム部材20は、中空の円筒パイプに限らず、フレーム部材20に必要とされる剛性等を考慮し、例えば、断面形状が六角形の中空部材や中実部材等を用いることもできる。
フレーム部材20の略中央部分には、モータブラケット30を介してワイパモータ(電動モータ)21が固定されている。ワイパモータ21は、各ピボット軸15a,15bを駆動させるものであり、モータ本体22と減速機23とを備えている。
モータ本体22は、コネクタ24を介して供給される車載コントローラ(図示せず)からの駆動電流により作動するようになっている。減速機23にはモータ本体22の回転が入力され、減速機23は、モータ本体22の回転数を所定の回転数にまで減速して高トルク化し、外部に出力するようになっている。
減速機23には、図3中破線に示すように出力軸23aが設けられており、この出力軸23aには、クランクアーム25の一端側が固定されている。クランクアーム25の他端側には、ボールジョイント(図示せず)を介して駆動コンロッド26の一端側が回動自在に連結されている。
DR側ピボット軸15aにはDR側駆動レバー27aの一端側が固定され、AS側ピボット軸15bにはAS側駆動レバー27bの一端側が固定されている。各駆動レバー27a,27bの他端側は、中空の円筒パイプよりなる連結ロッド28により互いに連結されている。駆動コンロッド26の他端側は、ボールジョイント(図示せず)を介してAS側駆動レバー27bの他端側に回動自在に連結されている。
このように、クランクアーム25,駆動コンロッド26,各駆動レバー27a,27bおよび連結ロッド28を、それぞれ回動自在に連結することで、モータ本体22の回転駆動に伴って各ピボット軸15a,15bが所定の角度範囲で揺動するようになっている。
つまり、図3に示すように、モータ本体22を一方向に回転させると、出力軸23aが図中反時計方向に回転する。これに伴いクランクアーム25の他端側(駆動コンロッド26の一端側)が反時計方向に回転して移動軌跡L1を辿る。すると、駆動コンロッド26が図中左右方向に往復運動し、AS側駆動レバー27bの他端側(連結ロッド28の一端側)が移動軌跡L2上を辿る。連結ロッド28の図中左右方向への往復運動に伴って、当該連結ロッド28の他端側(DR側駆動レバー27aの他端側)が移動軌跡L3上を辿る。
このように、各ピボット軸15a,15bは、モータ本体22の回転駆動に伴い、それぞれ同期して同一方向に揺動される。各ピボット軸15a,15bを揺動させる連結ロッド28は、各駆動レバー27a,27bの他端側が円弧形状の移動軌跡L2,L3をそれぞれ辿ることから、下反転位置LRP(図中実線)から中間位置MP(図中破線)の範囲で揺動する。つまり、連結ロッド28の周囲には、当該連結ロッド28の揺動運動を許容するスペース(空間)が必要となる。なお、上反転位置URP(図中一点鎖線)は、本実施の形態の場合においては下反転位置LRPと略同じ位置に位置するようになっている。
ここで、クランクアーム25,駆動コンロッド26,各駆動レバー27a,27bおよび連結ロッド28によって、ワイパモータ21と各ピボット軸15a,15bとの間に設けられる本発明のリンク機構を構成している。
モータブラケット30は、図4に示すように、アルミ材料等を鋳造成形することにより所定形状に形成されており、このモータブラケット30は、ワイパモータ21が取り付けられるブラケット本体(モータ取り付け部)31を備えている。ブラケット本体31の略中心部分となる第1中心C1には、減速機23の出力軸23a(図3参照)が貫通する所定径の貫通孔32が形成されている。貫通孔32の周囲には、周方向に等間隔で3つのネジ孔33が設けられており、各ネジ孔33には、減速機23を固定する各ボルト34(図3参照)が挿通されるようになっている。
ブラケット本体31には、車両10の前方側車体パネル10cに固定される取り付け脚35が一体に設けられている。この取り付け脚35には、図2に示すように、上述した各ホルダ取り付け部17a,17bに装着されるものと同様のブッシュ18が装着されるようになっている。図2中一点鎖線Bに示すように、ブッシュ18にボルト19を挿通するとともに、前方側車体パネル10cにボルト19を固定することで、モータブラケット30は前方側車体パネル10cに固定される。
ブラケット本体31における取り付け脚35の反対側には、図2に示すように、リンク機構を構成する連結ロッド28と交差する方向、つまり、車両10の後方側に延出される延出部36が一体に設けられている。延出部36の先端側には、車両10の後方側車体パネル10dに設けられた挿入孔10eに差し込まれるブラケット取り付け部37が一体に設けられており、このブラケット取り付け部37には、ゴム製の緩衝キャップ37aが装着されている。このようにブラケット取り付け部37に緩衝キャップ37aを装着することで、ブラケット取り付け部37を挿入孔10eに嵌合状態で取り付け可能とし、かつ、ブラケット取り付け部37と後方側車体パネル10dとのガタツキを防止している。
ここで、車両10の各車体パネル10a〜10dにワイパ装置14を組み付ける場合には、まず、図2中一点鎖線Aに示すように、ブラケット取り付け部37を後方側車体パネル10dに差し込んで車両10に対するワイパ装置14の位置決めを行う(仮固定)。その後、図2中一点鎖線Bに示すように、各ボルト19によって、各ピボットホルダ16a,16bおよびモータブラケット30を、各車体パネル10a〜10cに固定する(本固定)。
ブラケット本体31の延出部36側には、フレーム部材20の略中央部分が固定されるフレーム固定部38が一体に設けられている。フレーム固定部38は、図4に示すように、フレーム部材20を周囲からその半分側を被覆可能なように断面が略円弧形状に形成されている。フレーム固定部38には、一対のネジ孔38aが設けられており、各ネジ孔38aに各ボルト39(図2参照)を挿通することで、フレーム部材20の略中央部分にモータブラケット30が固定される。
図4に示すように、延出部36のフレーム固定部38が開口する側には、凹部(リンク揺動許容凹部)36aが設けられており、この凹部36aは、連結ロッド28の周囲に所定のスペースを形成し、連結ロッド28の揺動運動を許容するようになっている。凹部36aは、ブラケット取り付け部37の先端側の略中心部分となる第2中心C2とブラケット本体31の第1中心C1とを結ぶ、延出部36を横切る線分SE上に配置されている。
図5に示すように、延出部36は凹部36aを備えているので、延出部36の延出方向を、ブラケット本体31のワイパモータ21が取り付けられる取り付け面から連結ロッド28側に所定角度傾斜させている。これにより、連結ロッド28の揺動運動を許容しつつ、モータブラケット30の下端側の基準位置SLからブラケット取り付け部37までの高さ寸法h1が、延出部36を傾斜させない場合(図中2点鎖線)の高さ寸法h2よりも低い高さ寸法となっている(h1<h2)。つまり、延出部36の延出方向の設定自由度を、従前よりも大幅に向上させることが可能となっており、したがって、各ピボット軸15a,15b(図2参照)の中心軸PCの傾斜角度を、車両10の水平方向(基準位置SL)に対して、多様に設定することができる。
次に、以上のように構成したワイパ装置14の動作について、図面を用いて詳細に説明する。
まず、車室内等の操作スイッチ(図示せず)を操作すると、モータ本体22が所定方向に回転駆動される。すると、リンク機構によりモータ本体22の回転運動が揺動運動に変換され、各ピボット軸15a,15bに伝達される。これにより、各ピボット軸15a,15bを介して各ワイパブレード12a,12bが各払拭範囲11a,11b上を往復払拭動作する。このとき、リンク機構を構成する連結ロッド28は、図5および図6の矢印に示すように、延出部36の凹部36a内を揺動運動する。
各ワイパブレード12a,12bが往動作し、下反転位置LRPから中間位置MPに移動するときには、連結ロッド28は凹部36a内を図中上側に移動(図6(a)参照)する。各ワイパブレード12a,12bが中間位置MPから上反転位置URPに移動するときには、連結ロッド28は凹部36a内を図中下側に移動(図6(b)参照)する。これとは逆に、各ワイパブレード12a,12bが復動作し、上反転位置URPから中間位置MPを介して下反転位置LRPに移動するときには、連結ロッド28は、上記と同様に凹部36a内を、図6(a)および図6(b)に示すように移動する。
以上詳述したように、本実施の形態に係るワイパ装置14によれば、モータブラケット30のブラケット本体31に、連結ロッド28と交差する方向に延出する延出部36を設け、第1中心C1と第2中心C2とを結ぶ延出部36を横切る線分SE上で、延出部36のフレーム固定部38が開口する側に、連結ロッド28の揺動運動を許容する凹部36aを設けたので、連結ロッド28を延出部36に近接させて凹部36a内で揺動運動させることができる。したがって、ワイパ装置14の厚み方向の寸法を小さくすることができ、ワイパ装置14の搬送効率の向上や車両10への組み付け性の向上を図ることができる。
また、本実施の形態に係るワイパ装置14によれば、ブラケット本体31の延出部36側に、フレーム部材20が固定されるフレーム固定部38を設けたので、連結ロッド28とフレーム部材20とを近接させることができる。したがって、連結ロッド28とフレーム部材20との間の無駄スペースを無くして、ワイパ装置14の幅方向の寸法を小さくすることができ、ワイパ装置14をより小型化することができる。
さらに、本実施の形態に係るワイパ装置14によれば、延出部36の延出方向を、ワイパモータ21が取り付けられるブラケット本体31の取り付け面から、連結ロッド28側に所定角度傾斜させたので、各ピボット軸15a,15bの延出方向を車両10の水平方向(基準位置SL)に対して所定角度で傾斜設定することができる。したがって、連結ロッド28の凹部36a内での揺動を確保しつつ、ワイパ装置14の車両10への設置自由度を向上させることができ、車両10側の設計自由度(車体デザインの自由度)を向上させることができる。
また、本実施の形態に係るワイパ装置14によれば、ブラケット取り付け部37を、車両10の後方側車体パネル10dに形成した挿入孔10eに差し込むようにしたので、ブラケット取り付け部37の挿入側とは反対側に、ボルト等(締結部材)を配置するためのスペースを確保する必要が無い。したがって、凹部36aを大きく採ることができ、ひいては、ワイパ装置14をさらに小型化することができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、ワイパ装置14の払拭パターンをタンデム型としたものを示したが、本発明はこれに限らず、対向払拭型等、他の払拭パターンとしても良い。
また、上記実施の形態においては、ワイパ装置として、車両10の前方側のフロントガラス11を払拭するものを示したが、本発明はこれに限らず、車両10の後方側に設けられるウィンドシールド(リヤガラス)や、鉄道車両や航空機等のウィンドシールドを払拭するワイパ装置にも適用することができる。
本発明に係るワイパ装置を搭載した車両前方側を部分的に示す説明図である。 図1のワイパ装置を拡大して示す斜視図である。 図2のワイパ装置を裏側から見た正面図である。 (a),(b),(c)は、モータブラケットの構造を説明する説明図である。 モータブラケットの延出部を説明する説明図である。 (a),(b)は、リンク揺動許容凹部内におけるリンク機構の揺動運動を説明する説明図である。
符号の説明
10 車両
10a DR側車体パネル
10b AS側車体パネル
10c 前方側車体パネル
10d 後方側車体パネル
10e 挿入孔
11 フロントガラス(ウィンドシールド)
11a,11b 払拭範囲
12a DR側ワイパブレード
12b AS側ワイパブレード
13a DR側ワイパアーム
13b AS側ワイパアーム
14 ワイパ装置
15a DR側ピボット軸
15b AS側ピボット軸
16a DR側ピボットホルダ
16b AS側ピボットホルダ
17a DR側ホルダ取り付け部
17b AS側ホルダ取り付け部
18 ブッシュ
19 ボルト
20 フレーム部材
21 ワイパモータ(電動モータ)
22 モータ本体
23 減速機
23a 出力軸
24 コネクタ
25 クランクアーム(リンク機構)
26 駆動コンロッド(リンク機構)
27a DR側駆動レバー(リンク機構)
27b AS側駆動レバー(リンク機構)
28 連結ロッド(リンク機構)
30 モータブラケット
31 ブラケット本体(モータ取り付け部)
32 貫通孔
33 ネジ孔
34 ボルト
35 取り付け脚
36 延出部
36a 凹部(リンク揺動許容凹部)
37 ブラケット取り付け部
37a 緩衝キャップ
38 フレーム固定部
38a ネジ孔
39 ボルト
C1 第1中心
C2 第2中心
SE 線分
PC 中心軸
LRP 下反転位置
MP 中間位置
URP 上反転位置

Claims (2)

  1. 一対のワイパアームがそれぞれ固定される一対のピボット軸と、前記各ピボット軸を駆動する電動モータとを備え、前記各ワイパアームを駆動して車両に設けられるウィンドシールドを払拭するワイパ装置であって、
    前記車両に取り付けられるホルダ取り付け部を有し、前記各ピボット軸を回転自在に支持する一対のピボットホルダと、
    前記各ピボットホルダを連結するフレーム部材と、
    前記フレーム部材に固定され、前記電動モータが取り付けられるモータ取り付け部を有するモータブラケットと、
    前記電動モータと前記各ピボット軸との間に設けられ、前記電動モータの回転運動を揺動運動に変換して前記各ピボット軸に伝達するリンク機構と、
    前記モータ取り付け部に設けられ、前記リンク機構と交差する方向に延出される延出部と、
    前記延出部の先端側に設けられ、前記車両に取り付けられるブラケット取り付け部と、
    前記モータ取り付け部の前記延出部側に設けられ、前記フレーム部材が固定されるフレーム固定部と、
    前記モータ取り付け部の第1中心と前記ブラケット取り付け部の第2中心とを結ぶ前記延出部を横切る線分上で、前記延出部の前記フレーム固定部が開口する側に設けられ、前記リンク機構の揺動運動を許容するリンク揺動許容凹部とを備え
    前記延出部の延出方向は、前記モータ取り付け部の取り付け面から前記リンク機構側に所定角度傾斜しており、前記フレーム部材と前記リンク機構とが干渉しないよう構成されていることを特徴とするワイパ装置。
  2. 請求項1記載のワイパ装置において、前記ブラケット取り付け部は、前記車両の挿入孔に差し込まれることを特徴とするワイパ装置。
JP2008018824A 2008-01-30 2008-01-30 ワイパ装置 Expired - Fee Related JP4950909B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008018824A JP4950909B2 (ja) 2008-01-30 2008-01-30 ワイパ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008018824A JP4950909B2 (ja) 2008-01-30 2008-01-30 ワイパ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009179132A JP2009179132A (ja) 2009-08-13
JP4950909B2 true JP4950909B2 (ja) 2012-06-13

Family

ID=41033450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008018824A Expired - Fee Related JP4950909B2 (ja) 2008-01-30 2008-01-30 ワイパ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4950909B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2460785A4 (en) 2009-07-31 2013-02-06 Hitachi Chemical Co Ltd PROCESS FOR THE PRODUCTION OF ESTER COMPOUND
US8819888B2 (en) 2012-06-22 2014-09-02 Mitsuba Corporation Wiper apparatus
JP5865306B2 (ja) * 2013-07-31 2016-02-17 株式会社ミツバ ワイパ装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3729384B2 (ja) * 1998-03-30 2005-12-21 自動車電機工業株式会社 ワイパユニット
DE10035475A1 (de) * 2000-07-21 2002-02-14 Valeo Auto Electric Gmbh Wischanlage für eine Scheibe eines Kraftfahrzeugs
JP2002356142A (ja) * 2001-05-31 2002-12-10 Mitsuba Corp ワイパ装置の取付け構造
JP4180966B2 (ja) * 2003-04-30 2008-11-12 株式会社ミツバ ワイパ駆動装置
JP2007181383A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Asmo Co Ltd モータ装置及びワイパ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009179132A (ja) 2009-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4938526B2 (ja) 車両用ワイパ装置
US8122559B2 (en) Wiper system for vehicle
JP4299136B2 (ja) 特に自動車に用いられるウィンドガラスワイパ装置
JP5619187B2 (ja) ワイパリンク機構
JP4950909B2 (ja) ワイパ装置
JP3853613B2 (ja) 車両用ワイパ装置
JP5580061B2 (ja) 車両用ワイパ装置
JP2006176127A (ja) ワイパ駆動装置
JP2008524049A (ja) 車両、主として自動車用のフロントガラス用ワイパー装置
JP4180966B2 (ja) ワイパ駆動装置
JP5122849B2 (ja) ワイパ装置
JP3771194B2 (ja) 車両用ワイパ装置
JP2008184041A (ja) ワイパ装置及びワイパ装置用防水カバー
JP2000052938A (ja) ワイパ装置
JP2006103406A (ja) ワイパー装置
KR20010075282A (ko) 와이퍼 시스템용 구동 장치
KR101135102B1 (ko) 유리 와이퍼 장치용 구동 장치
KR20070034009A (ko) 윈드스크린 와이퍼 유닛의 와이퍼 아암용 구동 장치
JP2011121565A (ja) ワイパ装置
JP4171756B2 (ja) 車両用ワイパ装置
EP1806264B1 (en) Vehicle wiper device
JP3749985B2 (ja) ワイパ装置
CN104276141A (zh) 雨刮器***
JP2011046237A (ja) 車両用ワイパ装置、及び車両
JP2008230455A (ja) ワイパ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120309

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4950909

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees