JP2017073874A - ケーブル保護管およびその設置方法 - Google Patents

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慎一 武田
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浩幸 澤田
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Abstract

【課題】主に、曲管部材をなくすことで、コストの低下や、分岐部の設置自由度の向上や、ケーブル保護管の設置の容易化などが得られるようにする。【解決手段】ケーブルまたはこのケーブルを収容しているさや管を地中で保護可能な保護管本体5を有するケーブル保護管4である。上記保護管本体5が、直管部21と、この直管部21の一端部に設けられて、他の直管部材23の他端部を嵌合可能な受口部22と、を備えた直管部材23によって構成されている。上記受口部22が、嵌合されている他の直管部材23との間の角度を変更可能な可変受口24とされている。【選択図】図4

Description

この発明は、ケーブル保護管およびその設置方法に関するものである。
通信ケーブルまたは通信ケーブルを収容しているさや管などを地中に埋設する際には、通信ケーブルやさや管をケーブル保護管に収容して保護するようにしている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
この際、ケーブル保護管の曲がり部分には、曲線状をした曲管部材が用いられている(例えば、特許文献3参照)。
特開2005−261079号公報 特開2008−43118号公報 特開2007−51726号公報
しかし、ケーブル保護管の曲がり部分に曲管部材を用いた場合には、以下のような問題があった。
即ち、直線状をした直管部材の他に曲管部材を用意しなければならないので、曲管部材の品揃えにコストがかかる。そして、曲管部材は、1本当たりの曲げ角度が決まっているため、複数本つなげなければ必要な曲げ角度が得られないので、使用する曲管部材の部品点数が多くなる。しかも、ケーブル保護管の施工中に埋設物を発見した場合などに、現地で曲管部材を調達したり曲管部材を加工したりするのに手間やコストがかかる。
また、曲管部材は、全体が曲線状をしているため、直管部材のように分岐部を取付けることができないので、ケーブル保護管の曲がり部分に対する分岐部の設置には自由度がなかった。
そのために、ケーブル保護管の曲がり部分に分岐部を設けられるようにした特殊な構造の曲管部材(例えば、曲線部分と直線部分とを組み合わせた形状のもの)や分岐部材(通常よりも短く構成したもの)なども開発されているが、このような特殊な構造の曲管部材や分岐部材には、更に多くのコストがかかるという問題があった。
更に、曲線状などとされた曲管部材は、さや管に通し難いため、ケーブル保護管の設置に手間がかかる。
そこで、本発明は、上記した問題点を解決することを、主な目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
ケーブルまたは該ケーブルを収容しているさや管を地中で保護可能な保護管本体を有するケーブル保護管であって、
前記保護管本体が、直管部と、該直管部の一端部に設けられて、他の直管部材の他端部を嵌合可能な受口部と、を備えた直管部材によって構成されていると共に、
前記受口部が、嵌合されている他の直管部材との間の角度を変更可能な可変受口とされていることを特徴とする。
本発明によれば、曲管部材をなくして直管部材のみでケーブル保護管の曲がり部分を形成できるようにすることで、コストの低下や、分岐部の設置自由度の向上や、ケーブル保護管の設置の容易化などを得ることができる。
本実施の形態にかかるケーブル保護管の設置状態を示す全体側面図である。 図1の分岐部における縦断面図である。 (a)はケーブル保護管の曲がり部分の構成を示す側面図である。(b)はケーブル保護管の曲がり部分の他の構成を示す側面図である。 直管部材の断面図である。 図4の受口部の単品図である。このうち、(a)は接着接合用のもの、(b)はゴム輪嵌合用のものである。 直管部材どうしを可変受口で曲げた状態を示す側面図である。 ケーブル保護管の設置方法における直管部材を組み立てる工程を示す図である。このうち、(a)は組み立て前、(b)は組み立て後である。 直管部材をさや管に通すと共に、さや管を延長する工程を示す図である。このうち、(a)はさや管の延長前、(b)はさや管の延長後である。 直管部材を連結する工程を示す図である。このうち、(a)は連結前、(b)は連結後である。 直管部材を曲げる工程を示す図である。 比較例として、曲管部材を用いた場合のケーブル保護管の曲がり部分の構成を示す側面図である。 図11において、曲管部材をさや管に通す状態を示す側面図である。 図11において、複数の曲管部材をさや管に通した状態を示す側面図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図13は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、構成について説明する。
図1、図2に示すように、1本以上のケーブル1またはケーブル1を収容している1本以上のさや管2を地中3に埋設する際に、ケーブル1やさや管2をケーブル保護管4の保護管本体5に収容して保護させるようにする。
ここで、ケーブル1には、通信ケーブルや電力ケーブルなどが存在している。通信ケーブルには、光ファイバーなどが用いられる。保護とは、ケーブル1またはさや管2を内部に収容して土砂などから隔離することである。
保護管本体5は、例えば、道路などの地中3に所要の間隔を有して複数のマンホール11などを埋設した状態で、このマンホール11間を横につなげるようにして設置される。保護管本体5には、上下に隔てて配設された下側のボディ管12や上側のフリーアクセス管13などが存在する。このうち、下側のボディ管12は、各種のケーブル1を分離しつつ保護するためのものである。また、上側のフリーアクセス管13は、ケーブル1を近郊の需要家に対して分散し連通させるためのものである。ボディ管12やフリーアクセス管13は、管台14などによって支持される。
そして、図2に示すように、フリーアクセス管13の内部のケーブル1は、分岐部16を用いて外部へ取り出されるようになっている。なお、下側のボディ管12については、分岐部16は取付けないようにしている。また、分岐部16は、保護管本体5(フリーアクセス管13)の直線状となっている部分にしか取付けることができないものとなっている。
そして、以上のような基本的または全体的な構成に対し、この実施例は、以下のような構成を備えている。
(1)図3(a)の例、または、図3(b)の例に示すように、上記保護管本体5が、直管部21と、この直管部21の一端部に設けられて、他の直管部材23の他端部を嵌合可能な受口部22と、を備えた直管部材23によって構成されている。
そして、図4に示すように、上記受口部22が、嵌合されている他の直管部材23との間の角度を変更可能な可変受口24とされている。
ここで、直管部21は、文字通り、直線状をした管部材のことである。受口部22は、直管部21の他端部を嵌合することで直管部材23どうしを連結できるようにするためのものである。直管部材23は、主に、ポリ塩化ビニルなどの硬質樹脂などによって形成されている。直管部21の端部の内面は、直管部21の内部に挿入されるケーブル1などを傷つけないようにするために、面取りなどの加工が施されている。
保護管本体5は、同時に構築される一連の区間が、直管部材23のみによって構成されるようにする。なお、ここで言う「直管部材23のみによって構成される」とは、マンホール11とマンホール11との間に構築されるケーブル保護管4の管路において曲管部材が全く使用されていないという意味であり、保護管本体5とマンホール11とを接続するためのマンホール継手(いわゆるダクトスリーブ)や、保護管本体5どうしの長さを調整するためのやり取り部材などのような、直管部材23以外の管路構成部材を含んでいても良い。直管部材23は、通常の場合、固定受口を有するものとなっているが、この実施例では、可変受口24を有することで角度可変型直管部材とされる。「角度」については後述する。
可変受口24は、図5に示すように、中空の球体を最大径の部分の両側部で平行に切断したような形状の外殻部31(球殻部)と、この外殻部31の内部に設置された回動部材32とを有するものとされる。回動部材32は、外殻部31の内部で回動できるような形状(ほぼ部分球面状、または、これに近傍した形状)をした筒状の部材などとされる。
外殻部31は、一端部に、他の直管部材23(の直管部21)の他端部を遊嵌可能な開口部33を有している。この開口部33は、他の直管部材23(の直管部21)の他端部の外径よりも一回り大きな内径を有している。また、開口部33には、他の直管部材23(の直管部21)の他端部を通し易くするために外へ向けて傾斜状態に開いた導入テーパ部34が一体に設けられている。
回動部材32は、一端部に他の直管部材23(の直管部21)の他端部を挿入可能な差込口35を有している。この差込口35は、他の直管部材23(の直管部21)の他端部の外径とほぼ同じ内径を有している。そして、回動部材32の一端部の内側には、第一のシール溝37が設けられている。この第一のシール溝37には、他の直管部材23(の直管部21)に対してシールを行うための第一のシール部材36が取付けられている。なお、第一のシール部材36については後述する。
また、少なくとも、回動部材32の中間部(最大径の部分)は、外殻部31の内面に沿って摺接回動されるようになっており、回動部材32の中間部の周辺(例えば、一端側寄りの部分)の外側には、第二のシール溝39が設けられている。この第二のシール溝39には、外殻部31に対してシールを行うための第二のシール部材38が取付けられている。この第二のシール部材38は、Oリングなどとされている。更に、第二のシール溝39の一端側寄りの部分は、外殻部31の内面形状に近似したほぼ截頭円錐状などとされている。
そして、回動部材32における第一のシール溝37と第二のシール溝39との間には、回動部材32を弾性変形できるようにするための凹凸状または蛇腹状の変形許容部41が設けられている。なお、変形許容部41に替えて、または、変形許容部41に加えて、回動部材32の肉厚を薄くすることで、回動部材32を弾性変形できるようにしても良い。
(2)上記直管部21と、上記可変受口24とが、別部品として構成されている。
そして、上記直管部21の一端部と、上記可変受口24の他端部との間に、固定部45を有している。
ここで、固定部45は、可変受口24(の外殻部31)の他端部に一体に設けられた差込部とされている。この差込部(固定部45)は、直管部21の一端部の外径と同じ内径を有して所要の差込代(または接着代)程度の長さに延びるものとされている。
そして、固定部45と直管部21の一端部とは、接着剤によって固定される(接着固定部46)。接着剤による固定には、硬化された接着剤自体の強度によって固定状態となるものや、接着剤で溶かされた界面および接着剤が融合して組織が一体化することによって固定状態となるものなどが存在する。
または、固定部45と直管部21の一端部とは、ゴム輪嵌合によって固定または連結されるようにしても良い。そのために、固定部45の内周面には、シール溝48が設けられている。このシール溝48には、直管部21の一端部に対してシールを行うためのゴム輪47が取付けられている。
なお、直管部21と可変受口24とは、一体部品で構成しても良いことは勿論である。
(3)上記可変受口24は、他の直管部材23の軸線方向51の変位を許容し得るように嵌合保持可能なゴム輪52を内部に備えている。
ここで、ゴム輪52は、上記した第一のシール部材36のことである。第一のシール部材36は、リング状のシール本体部55の内側に、内方へ傾斜したリップ部56を有するものとされている。このリップ部56は、周方向に連続したものとされる。
(4)図6に示すように、上記可変受口24における、他の直管部材23に対する最大許容可能曲がり角度αが11.5度以下に設定されている。
ここで、可変受口24の最大許容可能曲がり角度αは、ケーブル1として用いられる光ファイバーを、その曲げ許容角度以下に保つための角度として設定される。また、ケーブル保護管4の曲がり部分における、複数のさや管2を通過させるのに必要な直管部21の端部の開口面積についても、最大許容可能曲がり角度αを11.5度以下とすれば、十分に確保することができる。可変受口24の最大許容可能曲がり角度αは、外殻部31の一端側の開口部33の大きさによって規制させるようにすることができる。また、外殻部31の奥側に、回動部材32の回動量を規制するためのストッパ部などを設けるようにしても良い。
なお、上記可変受口24に似たものとして、排水管などに用いられる自在継手などが存在しているが、通常の自在継手は、最大許容可能曲がり角度が30度程度に設定されているため、光ファイバーの曲げ許容角度を超えるものとなってしまうので、そのままでは、ケーブル保護管4の用途には使用することができない。
(5)以下、ケーブル保護管4の設置方法について説明する。
このケーブル保護管4の設置方法は、ケーブル1またはこのケーブル1を収容しているさや管2を配設する工程と、
直管部21に可変受口24を固定して直管部材23を組み立てる工程(図7参照)と、
組み立てた直管部材23をさや管2に通して直管部材23どうしを連結する工程(図8、図9参照)と、
連結された直管部材23どうしを可変受口24の位置で曲げる工程(図10参照)と、を行うものとされる。
ここで、地中3へのケーブル1の設置は、例えば、道路などに沿った地中3に掘削溝を形成して行われる。この際、掘削溝は、区間ごとに掘ったり埋め戻したりしながら適宜掘り進められる。そして、掘削溝に対して、要所ごとにマンホール11が設置され、このマンホール11を起点として次のマンホール11までケーブル1が延ばされて行く。
そして、ケーブル1やさや管2を配設する工程は、例えば、掘削溝に沿って、さや管2を設置すると共に、さや管2を継ぎ足しながら、さや管2の内部にケーブル1を通すようにして行われる。なお、さや管2は、通常、複数本が同時に配設されているが、ここでは簡略化のために、さや管2を1本のみ配設するように省略して説明している。
直管部材23を組み立てる工程は、図7に示すように、さや管2やケーブル1の設置状況に応じて、長さを調整した直管部21に受口部22(可変受口24)を取付ける(接着(図5(a)参照)またはゴム輪嵌合(図5(b)参照)する)ことによって行われる。直管部材23の組み立ては、掘削溝の外側などで行われる。このとき、直管部21の端部の角や切断時に生じるバリなどを取り除くために、直管部21の端部の内面に対して面取りなどの加工を行うようにしても良い。
組み立てられた直管部材23は、図8に示すように、上記したように設置されたさや管2やケーブル1に対して外嵌される。そして、さや管2やケーブル1は、更に、継ぎ足されて延ばされると共に、延ばされたさや管2やケーブル1に合わせて次の直管部材23が組み立てられる。この際、さや管2は直管部材23から若干突出する長さに設置されている。
直管部材23どうしを連結する工程は、図9に示すように、さや管2やケーブル1に対して前に外嵌されている直管部材23に、後からさや管2やケーブル1に外嵌された直管部材23を差し込むことで行われる。この工程は、前に外嵌された直管部材23の受口部22(可変受口24)に、後から外嵌された直管部材23の他端部を差し込むだけなので、簡単なものとなる。
そして、連結された直管部材23の間に曲げを与える工程は、図10に示すように、可変受口24の角度可変性を利用して行われる。この際、可変受口24では、外殻部31に対して回動部材32が回動することによって直管部材23どうしの曲げが行われる。但し、直管部材23どうしを曲げるのは、必要な場合のみで良い。そして、上記した一連の工程は、必要に応じて繰り返すようにする。
なお、上記工程は、必ずしも、上記した順番に限るものではない。例えば、ケーブル1やさや管2を配設する工程と、直管部材23を組み立てる工程とは逆にしても良いし、並行して行うようにしても良い。また、上記工程では、さや管2や直管部材23を1本ずつ組み立てながら順次延ばして行くようにしていたが、例えば、先にさや管2を所要長さに延設してから、直管部材23を組み立てつつ、順次差し込んで連結して行くようにしても良い。
<作用効果>この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
上記保護管本体5は、直管部21と、この直管部21の一端部に設けられて、他の直管部材23の他端部を嵌合可能な受口部22と、を備えた直管部材23を複数連結すること(のみ)によって構成することができるようになる。
この際、上記受口部22が、嵌合された他の直管部材23との間の角度を変更可能な可変受口24とされている。これにより、保護管本体5の曲がり部分を直管部材23のみにて形成することができる。
上記をまとめると、以下のようになる。
(作用効果1)保護管本体5を直管部材23のみによって構成させるようにした。そして、直管部材23の受口部22を可変受口24とした。これにより、ケーブル保護管4(の保護管本体5)を直管部材23の受口部22(可変受口24)の位置で曲げることができるようになる。その結果、ケーブル保護管4の曲がり部分を、図11に示すように曲管部材61を用いずに、直管部材23のみで容易に施工することが可能となる。また、(曲管部材61を用いるよりも)埋設物の回避が容易となる。この際、受口部22を可変受口24としても、受口部22の口径が大きくならないようになっているので、また、受口部22には、第一のシール部材36および第二のシール部材38が設けられているので、受口部22のシール性を確保することが可能になる。
そして、上記したようにケーブル保護管4から曲管部材61をなくすことが可能になる。曲管部材61は品揃えにコストがかかるので、曲管部材61を用いなくて良くなる分だけコストを削減することができる。また、ケーブル保護管4の施工中に埋設物を発見した場合における、現地での曲管部材61の調達や曲管部材61の加工などをなくすことができる。しかも、曲管部材61は、1本当りの曲げ角度が決まっているため、複数本つなげなければ必要な角度が得られないのに対し、可変受口24を有する直管部材23を用いることでケーブル保護管4の曲がり部分に使用される部品点数を、曲管部材61を用いる場合よりも削減することができるようになる。
例えば、図11の場合、区間Sでの曲がり部を形成するのに曲管部材61を4個使用しているのに対し、この実施例の直管部材23を用いれば、図11と同じ長さの区間Sでも、図3(a)の例のように、曲がり部分に使用される直管部材23を3個に減らしたり、または、図3(b)の例のように、曲がり部分に使用される直管部材23を1個に減らしたりすることができるようになる。
更に、ケーブル保護管4には、上下に隔てて配設された下側のボディ管12と上側のフリーアクセス管13とが存在しており、下側のボディ管12には、ケーブル1を種類別や系統別に分離させるさや管2が挿入されると共に、上側のフリーアクセス管13には、分岐部16が取付けられるようにしている。
そして、分岐部16は、保護管本体5の直線状となっている部分にしか取付けることができないため、フリーアクセス管13は、曲がり部分などにおける分岐部16の設置状況などによって一部に直線部分を有する特殊な形状の曲管部材61を用いるなど、複雑な構造になっていた。そのため、フリーアクセス管13とボディ管12とは、異なる構成になってしまうことが多かった。
しかし、保護管本体5を直管部材23のみによって構成することで、保護管本体5の曲がり部分に対しても分岐部16を自由に取付けることが可能となるので、分岐部16の設置自由度を上げることができる。
しかも、分岐部16を設けることができない曲管部材61がなくなって、直管部材23のみとすることができるため、分岐部16の設置状況などによってボディ管12とフリーアクセス管13の構成を特に変える必要がなくなるので、共通の直管部材23を用いてボディ管12とフリーアクセス管13との両方を同じ構成にすることが可能になる。
加えて、保護管本体5を直管部材23のみで構成することにより、直管部材23の運搬効率を上げることができる。なお、上記した作用効果は、ケーブル保護管4の全域に対して曲管部材61を全く使用しない場合にのみ発揮されるのではなく、例えば一部区間において曲管部材61を使用せず、その他の区間において曲管部材61を使用するようにしても上記の作用効果を得ることができる。
(作用効果2)直管部21と可変受口24とを別部品とすると共に、これらに固定部45を設けた。これにより、施工現場で直管部21と可変受口24とを固定して一体化し、直管部材23として用いることが可能となり、保護管本体5の曲がり部に応じた直管部21の長さ調整など、現場の状況に合わせた細かい対応が容易になる。また、直管部21と可変受口24とを別部品として構成することにより、直管部材23の運搬効率を更に上げることができる。
(作用効果3)可変受口24が内部にゴム輪52を備えるようにした。これにより、温度変化による直管部材23の伸縮や、地震などによる直管部材23どうしの変位などに対応することが可能となる。
(作用効果4)可変受口24の最大許容可能曲がり角度αを11.5度以下に設定した。これにより、ケーブル保護管4の曲がりを、ケーブル1としての光ファイバーの曲げ許容角度以下に保つことができる。よって、ケーブル保護管4によって光ファイバーが損傷されるのを防止することができる。
(作用効果5)ケーブル保護管4の設置方法によれば、さや管2を配設する工程と、直管部材23を組み立てる工程と、直管部材23を連結する工程と、連結された直管部材23どうしを曲げる工程と、を行うようにした。このように、直管部材23のみを用いると共に、一連の工程の最後で直管部材23どうしの間に曲げを与えることで、複数のさや管2を曲げずに直管部材23を連結することができるため、ケーブル保護管4(特に、ケーブル保護管4の曲がり部分)を容易に形成することができるようになる。
この際、図11、図12の比較例に示すように、さや管2に曲管部材61を通すようにすると、複数本のさや管2を曲げながらさや管2を曲管部材61に通す必要があり、また、さや管2を曲げながら曲管部材61どうしを連結するため、さや管2の反力による作業負担が大きい。
一方、この実施例のように、可変受口24を有する直管部材23のみを用いることで、さや管2に直管部材23を通す時や直管部材23どうしを連結する際に、さや管2を曲げる必要がなくなるため、直管部材23をさや管2に容易に通すことができると共に、直管部材23どうしを容易に連結することができる。
なお、その他の点については、上記(作用効果1)〜(作用効果4)と同様の作用効果を得ることができるのは勿論である。
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、実施の形態はこの発明の例示にしか過ぎないものである。よって、この発明は実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施の形態に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、実施の形態に複数の実施例や変形例がこの発明のものとして開示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
1 ケーブル
2 さや管
3 地中
4 ケーブル保護管
5 保護管本体
21 直管部
22 受口部
23 直管部材
24 可変受口
45 固定部
51 軸線方向
52 ゴム輪
α 最大許容可能曲がり角度

Claims (5)

  1. ケーブルまたは該ケーブルを収容しているさや管を地中で保護可能な保護管本体を有するケーブル保護管であって、
    前記保護管本体が、直管部と、該直管部の一端部に設けられて、他の直管部材の他端部を嵌合可能な受口部と、を備えた直管部材によって構成されていると共に、
    前記受口部が、嵌合されている他の直管部材との間の角度を変更可能な可変受口とされていることを特徴とするケーブル保護管。
  2. 請求項1に記載のケーブル保護管において、
    前記直管部と、前記可変受口とが、別部品として構成されていると共に、
    前記直管部の一端部と、前記可変受口の他端部との間に、固定部を有していることを特徴とするケーブル保護管。
  3. 請求項1または請求項2に記載のケーブル保護管において、
    上記可変受口は、他の直管部材の軸線方向の変位を許容し得るように嵌合保持可能なゴム輪を内部に備えていることを特徴とするケーブル保護管。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のケーブル保護管において、
    上記可変受口における、他の直管部材に対する最大許容可能曲がり角度が11.5度以下に設定されていることを特徴とするケーブル保護管。
  5. ケーブルまたは該ケーブルを収容しているさや管を配設する工程と、
    直管部に可変受口を固定して直管部材を組み立てる工程と、
    組み立てた直管部材をさや管に通して直管部材どうしを連結する工程と、
    連結された直管部材どうしを可変受口の位置で曲げる工程と、を行うことを特徴とするケーブル保護管の設置方法。
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