JP2010203555A - 管継手保護カバー、及び管継手保護構造 - Google Patents

管継手保護カバー、及び管継手保護構造 Download PDF

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JP2010203555A JP2009051233A JP2009051233A JP2010203555A JP 2010203555 A JP2010203555 A JP 2010203555A JP 2009051233 A JP2009051233 A JP 2009051233A JP 2009051233 A JP2009051233 A JP 2009051233A JP 2010203555 A JP2010203555 A JP 2010203555A
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Abstract

【課題】管継手を収容するカバー体が荷重の入力によって破損することを防止できる。
【解決手段】本管継手保護構造10では、管継手14を収容する管継手保護カバー12のカバー体22に、中央蛇腹部24A、第1蛇腹部24A、及び第2蛇腹部28Aが設けられており、土中に埋設されたカバー体22に対して地上では有り得ないような荷重が入力された場合などには、上記各蛇腹部が変形してカバー体22を撓らせる。これにより、カバー体22に過度の負荷がかかることが防止され、カバー体22の破損が防止される。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の配管を連結するための管継手を保護する管継手保護カバー、及びこの管継手保護カバーを用いた管継手保護構造に関する。
通常、水道管を住宅などに引き込む際には、土中に埋設された硬質な配管(例えば、塩ビ管など)を地上まで立ち上げ、屋内に配策するための柔軟な配管(例えば、ポリブデン管など)と管継手を介して連結している。しかし、状況によっては、塩ビ管とポリブデン管とを土中で連結する必要がある。この場合、管継手が土中に埋設されることになるため、土中の水分や油分などによって管継手が劣化し、当該管継手部分から漏水する虞がある。また、土中からの掘り返し時などに管継手が傷つく可能性もある。このため、管継手を保護カバー(カバー体)によって保護する管継手の保護構造が考案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−162037号公報
ところで、土中に埋設された配管などには、地上では有り得ないような荷重が入力される場合があり、カバー体にもそのような荷重が入力される。そのため、荷重の掛かり具合によっては、カバー体が耐え切れずに破損してしまう可能性がある。特に、カバー体内部の管継手に柔軟なポリブデン管が連結されている場合には、硬い部分から急に柔らかくなる所、すなわちカバー体とポリブデン管との接続部において、カバー体が破損する可能性が高い。
本発明は上記事実を考慮し、管継手を収容するカバー体が荷重の入力によって破損することを防止できる管継手保護カバー、及びこの管継手保護カバーを用いた管継手保護構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る管継手保護カバーは、複数の配管を連結するための管継手を内部に収容可能なカバー体と、前記カバー体に設けられ、前記配管を挿入可能な複数の配管挿入部と、前記配管挿入部に設けられ、挿入された前記配管の外周面に密着して前記配管と前記配管挿入部との間をシールする止水部材と、前記カバー体に設けられ、前記カバー体に入力される荷重によって変形することで前記カバー体を撓らせる変形部と、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の管継手保護カバーでは、カバー体の内部に管継手が収容されるとともに、配管挿入部に挿入された配管が管継手に接続される。また、配管挿入部に挿入された配管の外周面には、止水部材が密着して配管と配管挿入部との間がシールされる。
ここで、この管継手保護カバーでは、カバー体が土中に埋設された状態や配管の接続時などに、カバー体に荷重が入力されると、カバー体に設けられた変形部が変形してカバー体を撓らせる。これにより、カバー体に過度の負荷がかかることを防止でき、カバー体の破損を防止できる。
請求項2に記載の発明に係る管継手保護カバーは、請求項1に記載の管継手保護カバーにおいて、前記変形部は、前記カバー体の表裏両面に蛇腹状の凸凹が形成されることで前記カバー体に設けられた蛇腹部とされていることを特徴としている。
請求項2に記載の管継手保護カバーでは、カバー体が荷重を受けた際には、カバー体に設けられた蛇腹部が変形する。これにより、カバー体を柔軟に撓らせることができる。しかも、蛇腹状の凸凹によって構成された蛇腹部がカバー体を撓らせるため、カバー体の肉厚を充分に確保した場合でもカバー体の可撓性を確保することができる。したがって、カバー体の剛性の確保と可撓性の確保とを両立させることができる。
請求項3に記載の発明に係る管継手保護カバーは、請求項1又は請求項2に記載の管継手保護カバーにおいて、前記カバー体は、分割可能に連結される複数の分割体によって構成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の管継手保護カバーでは、カバー体を複数の分割体に分割することができる。このため、複数の分割体を互いに連結させてカバー体を組み立てる際に、カバー体内部に管継手を収容させることができる。これにより、サイズが大きい管継手であってもカバー体内部に収容させることが可能になる。
請求項4に記載の発明に係る管継手保護カバーは、請求項3に記載の管継手保護カバーにおいて、前記複数の分割体の連結部には、当該連結部をシールする止水手段が設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の管継手保護カバーでは、止水手段によって複数の分割体の連結部がシールされる。したがって、当該連結部を介してカバー体の内部に液体(水、油など)が侵入することを防止できる。
請求項5に記載の発明に係る管継手保護カバーは、請求項3又は請求項4に記載の管継手保護カバーにおいて、前記複数の分割体は、筒状に形成された中央分割体と、前記中央分割体の軸方向一端部に連結される第1分割体と、前記中央分割体の軸方向他端部に連結される第2分割体とによって構成されると共に、前記第1分割体と前記第2分割体とが直接的に連結可能とされていることを特徴としている。
請求項5に記載の管継手保護カバーでは、カバー体は、中央分割体に第1分割体及び第2分割体が連結された形態と、第1分割体と第2分割体とが直接的に連結された形態(すなわち中央分割体が省略された形態)とをとり得る。したがって、保護する管継手の形状などに応じてカバー体の形態を適宜選択することができる。これにより、中央分割体の連結作業を省くことによる作業性の向上や、中央分割体の省略によるコストダウンなどを図ることが可能になる。
請求項6に記載の発明に係る管継手保護構造は、複数の配管が連結された管継手と、当該管継手を前記カバー体の内部に収容した請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の管継手保護カバーと、を備えたことを特徴としている。
請求項6に記載の管継手保護構造では、管継手が管継手保護カバーのカバー体の内部に収容されて保護される。しかも、このカバー体に荷重が入力された際には、カバー体の変形部が変形してカバー体を撓らせる。これにより、カバー体に過度の負荷がかかることを防止でき、カバー体の破損を防止できる。
以上説明したように、本発明に係る管継手保護カバー及び管継手保護構造では、管継手を収容するカバー体が荷重の入力によって破損することを防止できる。
本発明の実施形態に係る管継手保護構造を示す斜視図である。 図1に示される管継手保護構造の縦断面図である。 本実施形態の管継手保護カバーの連結部のねじ構造を示す断面図である。 図2の4−4線断面図である。 図2の5−5線断面図である。 本実施形態に係る管継手保護カバーにストレート型の短尺な管継手が収容された状態を示す斜視図である。 図6に示される管継手保護構造の縦断面図である。 本実施形態に係る管継手保護カバーにストレート型の長尺な管継手が収容された状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る管継手保護カバーにL字型の管継手が収容された状態を示す斜視図である。 本実施形態の管継手保護カバーの連結部の変形例を示す断面図である。
以下、図1〜図9を参照して本発明に係る管継手保護カバー、及びこの管継手保護カバーを用いた管継手保護構造の実施形態について詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る管継手保護カバー12を用いて保護する管継手14、及びこの管継手14によって連結される配管について詳細に説明する。なお、本実施形態に係る管継手保護構造10は、管継手保護カバー12及び管継手14によって構成される。
(管継手、配管)
図1及び図2には、管継手保護カバー12に覆われて保護された管継手14が示されている。この管継手14は、配管P1、配管P2、及び配管P3を連結する、T字型の継手である。本実施形態では、配管P1を塩ビ管、配管P2、P3をポリブテン管に設定しているため、管継手14は異径管継手となっている。これは、塩ビ管及びポリブテン管は、呼び径が同じでも、外径及び内径が夫々異なるためである。また、配管P1、P2、P3は土中に埋設されるため、夫々可撓性を有する蛇腹状の配管保護カバー16、18、20によって覆われている。
なお、本実施形態では、配管P1は水道管に接続されるため、硬質な塩ビ管とされ、配管P2、P3は建物の屋内に引き込まれるため、柔軟なポリブテン管とされているが、本発明はこの構成に限定される必要はなく、配管P1、P2、P3は、従来公知の材質のものを使用することができる。また、本実施形態では、管継手14を呼び径が同じ塩ビ管及びポリブテン管を連結する構成としたが、本発明はこの構成に限定される必要はなく、同種、同呼び径の配管同士を連結する構成としてもよく、同種だが呼び径が異なる配管同士を連結する構成としてもよい。つまり、複数の配管を連結することができれば、従来公知の何れの継手を用いてもよい。
(管継手保護カバー)
図1及び図2に示されるように、管継手保護カバー12は、3つの分割体を連結して構成(形成)されたカバー体22を備えている。このカバー体22は、本実施形態では略卵型に形成されており、内部に管継手14を収容できるように大きさが設定されている。なお、本実施形態では、カバー体22を構成する3つの分割体のうち、中央に位置する略円筒状の分割体を中央分割パーツ24、中央分割パーツ24の配管P1側に連結される略円筒状の分割体を第1分割パーツ26、中央分割パーツ24の配管P2側に連結される略円筒状の分割体を第2分割パーツ28としている。
中央分割パーツ24の軸方向中間部には、カバー体22の変形部を構成する中央蛇腹部24Aが設けられている。この中央蛇腹部24Aは、中央分割パーツ24の表裏両面に蛇腹状の凸凹が設けられることで形成されたものであり、中央分割パーツ24の軸方向中間部に可撓性をもたせている。また、第1分割パーツ26の軸方向中間部には、カバー体22の変形部を構成する第1蛇腹部26Aが設けられている。この第1蛇腹部26Aは、第1分割パーツ26の表裏両面に蛇腹状の凸凹が設けられることで形成されたものであり、第1分割パーツ26の軸方向中間部に可撓性をもたせている。同様に、第2分割パーツ28の軸方向中間部には、カバー体22の変形部を構成する第2蛇腹部28Aが設けられている。この第2蛇腹部28Aは、第2分割パーツ28の表裏両面に蛇腹状の凸凹が設けられることで形成されたものであり、第2分割パーツ28の軸方向中間部に可撓性をもたせている。
これらの分割パーツは、夫々雄ねじと雌ねじとの螺合によって連結されている。この雄ねじと雌ねじによる連結は、本実施形態では、図3に示されるように、中央分割パーツ24の軸方向における第1分割パーツ26側の端部に設けられた雄ねじ24Bに、第1分割パーツ26の軸方向における中央分割パーツ24側の端部に設けられた雌ねじ26Bが螺合され、中央分割パーツ24の軸方向における第2分割パーツ28側の端部に設けられた雌ねじ24Cに、第2分割パーツ28の軸方向における中央分割パーツ24側の端部に設けられた雄ねじ28Bが螺合されることでなされている。
ここで、本実施形態では、中央分割パーツ24の雄ねじ24Bと第2分割パーツ28の雄ねじ28B、及び中央分割パーツ24の雌ねじ24Cと第1分割パーツ26の雌ねじ26Bは夫々同一の形状・大きさに形成されている。このため、第1分割パーツ26の雌ねじ26Bに、第2分割パーツ28の雄ねじ28Bを螺合させることで、第1分割パーツ26と第2分割パーツ28とを直接的に連結することができるようになっている。なお、その他の実施形態では、第1分割パーツ26に雄ねじが形成されると共に、第2分割パーツ28に雌ねじが形成されて各分割パーツが連結される構成にしてもよい。
また、図3に示されるように、第1分割パーツ26の中央分割パーツ24側の端部には、嵌挿溝30が形成されており、この嵌挿溝30には止水手段を構成する環状のOリング32が嵌挿されている。このOリング32は、第1分割パーツ26が中央分割パーツ24に連結された状態(図3図示状態)で、中央分割パーツ24の第1分割パーツ26側の端部に密着する。これにより、第1分割パーツ26と中央分割パーツ24との連結部がシールされる。また同様に、中央分割パーツ24の第2分割パーツ28側の端部には、嵌挿溝34が形成されており、この嵌挿溝34には止水手段を構成する環状のOリング36が嵌挿されている。このOリング36は、第2分割パーツ28が中央分割パーツ24に連結された状態で、第2分割パーツ28の中央分割パーツ24側の端部に密着する。これにより、中央分割パーツ24と第2分割パーツ28との連結部がシールされる。なお、その他の実施形態では、各分割パーツの雄ねじ部又は雌ねじ部にゴム材がコーティングされること等によって、各分割パーツの連結部がシールされる構成にしてもよい。
一方、図1及び図2に示されるように、中央分割パーツ24には、軸方向と直交する方向に配管P3を挿入可能な筒状の配管挿入部24Dが形成されている。この配管挿入部24Dの内周面には環状の嵌挿溝38が設けられ、この嵌挿溝38には、止水部材としての環状のOリング40が嵌挿されている。このOリング40の内径は、配管P3の外径よりも小さく設定されており、配管P3がOリング40の内側を挿通すると、Oリング40の内周面が配管P3の外周面に密着して、配管挿入部24Dと配管P3との間がシールされる。
また、図1、図2、図4、及び図5に示されるように、第1分割パーツ26の雌ねじ26Bと軸方向反対側の端部には、配管P1を挿入可能な筒状の配管挿入部26Cが設けられている。この配管挿入部26Cの内周面には環状の嵌挿溝42が設けられ、この嵌挿溝42には、止水部材としての環状のOリング44が嵌挿されている。このOリング44の内径は、配管P1の外径よりも小さく設定されており、配管P1がOリング44の内側を挿通すると、Oリング44の内周面が配管P1の外周面に密着して、配管挿入部26Cと配管P1との間がシールされる。
同様に、第2分割パーツ28の雄ねじ28Bと軸方向反対側の端部には、配管P2を挿入可能な筒状の配管挿入部28Cが設けられている。この配管挿入部28Cの内周面には環状の嵌挿溝46が設けられ、この嵌挿溝46には、止水部材としての環状のOリング48が嵌挿されている。このOリング48の内径は、配管P2の外径よりも小さく設定されており、配管P2がOリング48の内側を挿通すると、Oリング48の内周面が配管P2の外周面に密着して、配管挿入部28Cと配管P2との間がシールされる。
また、各配管挿入部の外周面には、各配管挿入部の周方向に間隔を開けて係止部としての突起50,52,54が夫々設けられている。図2に示されるように、配管挿入部26Cに設けられた突起52は、配管P1の蛇腹状配管保護カバー16の内側の凹部に嵌め込まれる(引っ掛けられる)ようになっている。同様に、配管挿入部28Cに設けられた突起54は、配管P2の蛇腹状配管保護カバー18の内側の凹部に嵌め込まれ、配管挿入部24Dに設けられた突起50は、配管P3の蛇腹状配管保護カバー20の内側の凹部に嵌め込まれるようになっている。
(施工手順)
次に、管継手保護カバー12を用いて管継手14を覆って保護する際の施工手順について説明する。先ず、カバー体22を各分割パーツに分割(分解)する。次に、土中に埋設されている、又は土中に埋設前の配管P3を中央分割パーツ24の配管挿入部24Dに挿入する。これにより、Oリング40の内周面が配管P3の外周面に密着し、配管挿入部24Dと配管P3との間がシールされる。その後、管継手14を中央分割パーツ24の内側に挿入して、配管P3を管継手14に接続する。
次に、土中に埋設されている配管P1を第1分割パーツ26の配管挿入部26Cに挿入する。これにより、Oリング44の内周面が配管P1の外周面に密着し、配管挿入部26Cと配管P1との間がシールされる。その後、配管P1を管継手14に接続し、第1分割パーツ26の雌ねじ26Bを中央分割パーツ24の雄ねじ24Bに螺合させて、これらの分割パーツを連結する。
次に、土中に埋設されている、又は土中に埋設前の配管P2を第2分割パーツ28の配管挿入部28Cに挿入する。これにより、Oリング48の内周面が配管P2の外周面に密着し、配管挿入部28Cと配管P2との間がシールされる。その後、配管P2を管継手14に接続し、第2分割パーツ28の雄ねじ28Bを中央分割パーツ24の雌ねじ24Cに螺合させて、これらの分割パーツを連結する。これにより、管継手14がカバー体22の内部に収容される。
次に、配管P1、P2、P3を覆う配管保護カバー16、18、20の内側に、カバー体22の配管挿入部26C、28C、24Dをそれぞれ挿入する。これにより、配管保護カバー16、18、20の内側の凹部に突起52、54、50が嵌め込まれ(引っ掛かり)、配管保護カバー16、18、20がカバー体22に連結される(図1及び図2図示状態)。
この状態では、管継手14がカバー体22の内部に収容されて保護されるため、掘り返し時などの衝撃で管継手14が傷付くことが防止される。また、カバー体22の内部に収容された配管P1、P2、P3の夫々の一部分もカバー体22によって保護される。
ここで、本実施形態では、土中に埋設されたカバー体22に対して地上では有り得ないような荷重が入力された場合や、管継手14への配管P1,P2,P3の接続時などにカバー体22に過大な曲げ荷重が入力された場合には、カバー体22(各分割パーツ)に設けられた中央蛇腹部24A、第1蛇腹部26A、及び第2蛇腹部28Aが変形してカバー体22を撓らせる(カバー体22をフレキシブルに変形させる)。これにより、カバー体22に過度の負荷がかかることが防止され、カバー体22の破損が防止される。また、カバー体22の変形によって管継手14や配管P1、P2、P3への負荷も低減されるため、管継手14及び配管P1、P2、P3の破損も防止される。
しかも、本実施形態では、蛇腹状に形成された中央蛇腹部24A、第1蛇腹部26A、及び第2蛇腹部28Aによってカバー体22を撓らせる構成であるため、カバー体22の肉厚を充分に確保した場合でもカバー体22の撓らせることができる。したがって、掘り返し時などの衝撃に対するカバー体22の剛性を確保しつつ、カバー体22のフレキシブル性を確保することができ、相反する性能を両立させることができる。
また、本実施形態では、配管P3と配管挿入部24Dとの間、配管P1と配管挿入部26Cとの間、及び配管P2と配管挿入部28Cとの間が、Oリング40、44、48によってシールされるため、土中に含まれる液体(水、油など)が配管挿入部24D、26C、28Cを通ってカバー体22の内部に浸入することが防止される。さらに、中央分割パーツ24と第1分割パーツ26との連結部、及び中央分割パーツ24と第2分割パーツ28との連結部が、Oリング32、36によってシールされるため、これらの連結部を介してカバー体22の内部に液体(水、油など)が侵入することが防止される。したがって、液体の侵入による管継手14の劣化を防止することができ、当該劣化に起因する管継手14からの漏水を防止することができる。
また、本実施形態では、カバー体22を中央分割パーツ24と第1分割パーツ26と第2分割パーツ28とに分割することができる。このため、これらの分割体を互いに連結させてカバー体22を組み立てる際に、カバー体22の内部に管継手14を収容させることができる。したがって、サイズが大きい管継手であってもカバー体22の内部に容易に収容させることができ、カバー体22の組立作業や配管作業などを容易なものにすることができる。また、各分割パーツの連結が雄ねじと雌ねじの螺合によってなされるため、これによっても、カバー体22の組立作業などを容易なものにすることができる。
さらに、本実施形態では、第2分割パーツ28の雄ねじ28Bを第1分割パーツ26の雌ねじ26Bに螺合させることができ、これにより、第1分割パーツ26と第2分割パーツ28を直接的に連結することができる。したがって、図6及び図7に示されるように、ストレート型の管継手60を用いる場合には、中央分割パーツ24を省略し、第1分割パーツ26と第2分割パーツ28のみによって管継手60を保護することができる。これにより、中央分割パーツ24の省略によるコストダウンが可能になると共に、中央分割パーツ24を他の分割パーツに連結するための無駄な作業を省略することができ、作業性を向上させることができる。またこの場合、第1蛇腹部26A及び第2蛇腹部28Aによって第1分割パーツ26及び第2分割パーツ28を撓らせることができるため、これらの分割パーツが荷重の入力によって破損することを防止できる。また、中央分割パーツ24が省略されることにより、カバー体22(ここでは第1分割パーツ26と第2分割パーツ28のみ)の軸線方向寸法が短くなるため(図1及び図6参照)、配管時や埋設時の荷重でカバー体22が破損することを抑制できる。さらにこの場合、第1分割パーツ26と第2分割パーツ28との連結部が、第1分割パーツ26に設けられたOリング32(図3参照)によってシールされるため、当該連結部を介して第1分割パーツ26及び第2分割パーツ28の内部に液体(水、油など)が侵入することを防止できる。
なお、図8に示されるように、ストレート型の管継手62が長い場合には、中央分割パーツ24も用いることで、当該管継手62を保護することができる。この場合、中央分割パーツ24の配管挿入部24Dが不要とされるため、図8に示されるようなキャップ64によって配管挿入部24Dを閉塞する。このキャップ64は、弾性変形可能なゴムで形成され、配管挿入部24Dに挿入される部分の外周面が配管挿入部24Dの内周面に密着する大きさに設定されている。なお、キャップ64のその他の構成としては、配管挿入部24Dに挿入される部分にOリングを設け、Oリングの外周面と配管挿入部24Dの内周面とを密着させて配管挿入部24Dを閉塞する構成でもよく、配管挿入部24Dに挿入される部分に雄ねじ又は雌ねじを形成し、配管挿入部24Dの内周面に雌ねじ又は雄ねじを形成し、これらを螺合させることで配管挿入部24Dを閉塞する構成でもよい。また、キャップ64を円柱状体として、外周面をOリング40に密着させて配管挿入部24Dを閉塞させる構成としてもよい。この場合でもカバー体22の内部への液体の浸入を防止することができる。
また、図9に示されるように、L字型の管継手66(例えば、配管P1を1本、配管P2を1本接続可能な継手)をカバー体12によって保護する場合には、配管挿入部28Cをキャップ64で閉塞し、配管P3を配管挿入部24Dに挿入して管継手66に接続し、配管P1を配管挿入部26Cに挿入して管継手66に接続することで、L字型の管継手66を介して配管P1、P3を連結することができる。この構成の場合でも、カバー体22の内部への液体の浸入を防止することができる。なお、キャップ64は、カバー体22を組み立てる前、組み立て中、組み立て後の何れのタイミングで取り付けてもよいものとする。
このように、本実施形態に係る管継手保護カバー12は、多種の管継手(ストレート型、L型、T字型)に対応することができるため、現場において少ない品揃えで最適かつ無駄のない施工を行うことができる。また、現場などで管継手の形状が急遽変更になっても、即時対応可能となり、工期短縮に繋げることができる。
なお、上記実施形態では、カバー体22の変形部が、中央蛇腹部24A、第1蛇腹部26A、及び第2蛇腹部28Aによって構成された場合について説明したが、本発明はこれに限らず、カバー体22の変形部は、カバー体22に荷重が入力された際にカバー体22を撓らせることができるものであればよく、その構成は適宜変更することができる。例えば、中央分割パーツ24、第1分割パーツ26、及び第2分割パーツ28の夫々の一部に、可撓性を有する材料(例えばゴム等の弾性材料)によって形成された可撓部を設ける構成にしてもよい。但しこの場合、当該可撓部を保護する覆いを各分割パーツに設けることが好ましい。
また、上記実施形態では、各分割パーツが雄ねじと雌ねじとの螺合によって連結される構成にしたが、本発明はこれに限らず、各分割パーツの連結構造は適宜変更することができる。例えば、図10に示されるように嵌め込み式の連結構造にしてもよい。図10に示される構成では、中央分割パーツ24の第1分割パーツ26側の端部には、上記実施形態に係る雄ねじ24Bの代わりに、中央分割パーツ24の径方向外側へ突出する凸部24Eが設けられている。また、第1分割パーツ26の中央分割パーツ24側の端部には、上記実施形態に係る雌ねじ26Bの代わりに上記凸部24Eが嵌合する凹部26Dが設けられており、凸部24Eと凹部26Dとの嵌合によって中央分割パーツ24と第1分割パーツ26とが連結される構成になっている。この構成の場合でも、Oリング32によって中央分割パーツ24と第1分割パーツ26との連結部がシールされるため、当該連結部を介したカバー体22の内部への液体の侵入を防止することができる。なお図示はしないが、中央分割パーツ24と第2分割パーツ28との連結部に対しても同様の連結構造を採用することができる。
さらに、上記実施形態では、3つの分割パーツを連結してカバー体22を構成したが、本発明はこの構成に限定される必要はなく、中央分割パーツ24に対応する分割パーツが複数用いられてもよいものとする。この場合には、本発明の管継手保護構造を、複数に分岐する管継手(例えば、配管ヘッダーなど)にも対応させることができる。
また、上記実施形態では、管継手14と管継手保護カバー12との間が中空とされたが、本発明はこの構成に限定される必要はなく、管継手と管継手保護カバー12との間に衝撃を吸収する衝撃吸収材(例えば、ゴム片、スポンジなどのクッション材)が配置(収容)されてもよいものとする。この場合には、掘り返し時の衝撃が管継手保護カバー12に加えられても、衝撃吸収材が衝撃を吸収するため、管継手14や、管継手保護カバー12内の配管P1、P2、P3が傷付くことが防止される。
また、上記実施形態において、カバー体22を透明又は半透明の樹脂材料にて構成してもよい。なお、このときのカバー体22の透明度(光透過度)は、カバー体22を透して管継手14や、配管P1、P2、P3が視認できるレベルであることが望ましい。カバー体22に透明又は半透明の樹脂材料を用いた場合には、管継手14の状態や、管継手14と配管P1、P2、P3との接続状態を視認することができるため、メンテナンス性が向上する。
以上、実施形態を挙げて本発明について説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10 管継手保護構造
12 管継手保護カバー
14 管継手
22 カバー体
24 中央分割パーツ(中央分割体)
24A 中央蛇腹部(蛇腹部)
24D 配管挿入部
26 第1分割パーツ(第1分割体)
26A 第1蛇腹部(蛇腹部)
26C 配管挿入部
28 第2分割パーツ(第2分割体)
28A 第2蛇腹部(蛇腹部)
28C 配管挿入部
32、36 Oリング(止水手段)
40、44、48 Oリング(止水部材)

Claims (6)

  1. 複数の配管を連結するための管継手を内部に収容可能なカバー体と、
    前記カバー体に設けられ、前記配管を挿入可能な複数の配管挿入部と、
    前記配管挿入部に設けられ、挿入された前記配管の外周面に密着して前記配管と前記配管挿入部との間をシールする止水部材と、
    前記カバー体に設けられ、前記カバー体に入力される荷重によって変形することで前記カバー体を撓らせる変形部と、
    を備えた管継手保護カバー。
  2. 前記変形部は、前記カバー体の表裏両面に蛇腹状の凸凹が形成されることで前記カバー体に設けられた蛇腹部とされていることを特徴とする請求項1に記載の管継手保護カバー。
  3. 前記カバー体は、分割可能に連結される複数の分割体によって構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管継手保護カバー。
  4. 前記複数の分割体の連結部には、当該連結部をシールする止水手段が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の管継手保護カバー。
  5. 前記複数の分割体は、筒状に形成された中央分割体と、前記中央分割体の軸方向一端部に連結される第1分割体と、前記中央分割体の軸方向他端部に連結される第2分割体とによって構成されると共に、前記第1分割体と前記第2分割体とが直接的に連結可能とされていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の管継手保護カバー。
  6. 複数の配管が連結された管継手と、
    当該管継手を前記カバー体の内部に収容した請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の管継手保護カバーと、
    を備えた管継手保護構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20200098309A (ko) * 2019-02-12 2020-08-20 주식회사 더라움 빌트인용 통풍 제어 시스템

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