JP2017051649A - X線ct装置、x線ctシステム - Google Patents

X線ct装置、x線ctシステム Download PDF

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Abstract

【課題】予め設定された画像を現時点で得られた画像上で容易に認識することが可能な技術を提供する。
【解決手段】X線CT装置は、異なるタイミングで被検体をX線でスキャンした結果に基づき、第1ボリュームデータ及び第2ボリュームデータを作成する。X線CT装置は、設定部と、記憶部と、表示制御部とを有する。設定部は、第1ボリュームデータに基づく画像に対して所定の設定画像を設定する。記憶部は、設定画像及び設定画像の設定位置を記憶する。表示制御部は、第2ボリュームデータに基づく画像を表示部に表示させ、且つ第2ボリュームデータに基づく画像における設定位置に対応する位置に設定画像を表示させる。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、X線CT装置及びX線CTシステムに関する。
X線CT(Computed Tomography)装置は、X線を利用して被検体をスキャンし、収集されたデータをコンピュータにより処理することで、被検体の内部を画像化する装置である。
具体的には、X線CT装置は、被検体を中心とする円軌道に沿って、当該被検体に対しX線を異なる方向から複数回曝射する。X線CT装置は、被検体を透過したX線をX線検出器にて検出して複数の検出データを収集する。収集された検出データはデータ収集部によりA/D変換された後、コンソール装置に送信される。コンソール装置は、当該検出データに前処理等を施し投影データを作成する。そして、コンソール装置は、投影データに基づく再構成処理を行い、断層画像データ、或いは複数の断層画像データに基づくボリュームデータを作成する。ボリュームデータは、被検体の三次元領域に対応するCT値の三次元分布を表すデータセットである。
X線CT装置は、上記ボリュームデータを任意の方向にレンダリングすることによりMPR(Multi Planar Reconstruction)表示を行うことができる。以下、ボリュームデータをレンダリングすることによりMPR表示された断面画像を「MPR画像」という場合がある。MPR画像には、たとえば、体軸に対する直交断面を示すアキシャル像、体軸に沿って被検体を縦切りした断面を示すサジタル像、及び体軸に沿って被検体を横切りした断面を示すコロナル像がある。更には、ボリュームデータにおける任意断面の画像(オブリーク像)もMPR画像に含まれる。作成された複数のMPR画像は、表示部等に同時に表示することができる。
X線CT装置を用いて行うCT透視(CTF:Computed Tomography Fluoroscopy)という撮影方法がある。CT透視とは、被検体にX線を連続的に照射することにより、被検体の関心部位に関する画像をリアルタイムに得る撮影方法である。CT透視では、検出データの収集レートを短くし、再構成処理に要する時間を短縮することで、画像をリアルタイムに作成している。CT透視は、たとえば、生検中に穿刺針の先端と検体を採取する部位との位置関係を確認する場合や、ドレナージ法を行うときのチューブの位置確認等に用いられる。なお、ドレナージ法とは、体腔内に貯まった体液をチューブ等により廃出する方法である。
CT透視で得られたボリュームデータに基づくMPR画像を参照しながら被検体に対して生検を行う場合、たとえば、スキャンと穿刺とを交互に行うことがある。具体的には、まず、CT透視により被検体のMPR画像を取得する。医師等は、MPR画像を参照しながら穿刺を行う。この際、たとえば、穿刺針の先端と検体を採取する部位との位置関係を確認するため、ある程度、穿刺を行った段階で再度のCT透視を行う。再度のCT透視で得られたMPR画像を参照しながら、医師等は更に穿刺を進める。この動作を生検が完了するまで繰り返し行うことで、確実に生検を行うことが可能となる。
また、CT透視により生検を行う場合、予め穿刺計画を作成する場合がある。穿刺計画は、予め設定された被検体に対する穿刺針の挿入経路(以下、「計画経路」という場合がある)を含む情報である。穿刺計画は、たとえば、CT透視を行う前に予め取得されたCT画像において、マウス等の指示入力により計画経路を描くことにより設定される。医師等は、計画経路が示されたCT画像と、X線スキャンにより都度得られるボリュームデータに基づくMPR画像とを参照しながら被検体に対して穿刺を行う。
特開2002−112998号公報
ところで、予め取得されたCT画像において設定された画像(たとえば、計画経路)は、X線スキャンにより都度得られるボリュームデータに基づく画像には表示されない。
実施形態は、前述の問題点を解決するためになされたものであり、予め設定された画像を現時点で得られた画像上で容易に認識することが可能な技術を提供することを目的とする。
実施形態のX線CT装置は、異なるタイミングで被検体をX線でスキャンした結果に基づき、第1ボリュームデータ及び第2ボリュームデータを作成する。X線CT装置は、設定部と、記憶部と、表示制御部とを有する。設定部は、第1ボリュームデータに基づく画像に対して所定の設定画像を3次元の位置に設定する。記憶部は、設定画像及び設定画像の設定位置を記憶する。表示制御部は、第2ボリュームデータに基づく画像を表示部に表示させ、且つ第2ボリュームデータに基づく画像における設定位置に対応する位置に設定画像を表示させる。
また、実施形態のX線CTシステムは、被検体をX線でスキャンした結果に基づき、ボリュームデータを作成するX線CT装置を含む。X線CTシステムは、設定部と、記憶部と、表示制御部とを有する。設定部は、予め作成された第1ボリュームデータに基づく画像に対して所定の設定画像を3次元の位置に設定する。記憶部は、設定画像及び設定画像の設定位置を記憶する。表示制御部は、新たに作成された第2ボリュームデータに基づく画像を表示部に表示させ、且つ第2ボリュームデータに基づく画像における設定位置に対応する位置に設定画像を表示させる。
第1実施形態に係るX線CT装置のブロック図である。 第1実施形態に係る設定部の説明を補足する図である。 第1実施形態に係る設定部の説明を補足する図である。 第1実施形態に係るX線CT装置の動作の概要を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る設定部の説明を補足する図である。 第2実施形態に係る設定部の説明を補足する図である。 第2実施形態に係るX線CT装置の動作の概要を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
図1から図3を参照して、第1実施形態に係るX線CT装置1の構成について説明する。なお、「画像」と「画像データ」は一対一に対応するので、本実施形態においては、これらを同一視する場合がある。
<装置構成>
図1に示すように、X線CT装置1は、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを含んで構成されている。
[架台装置]
架台装置10は、被検体Eに対してX線を曝射し、被検体Eを透過した当該X線の検出データを収集する装置である。架台装置10は、X線発生部11と、X線検出部12と、回転体13と、高電圧発生部14と、架台駆動部15と、X線絞り部16と、絞り駆動部17と、データ収集部18とを有する。
X線発生部11は、X線を発生させるX線管球(たとえば、円錐状や角錐状のX線ビームを発生する真空管。図示なし)を含んで構成されている。X線発生部11は、発生したX線を被検体Eに対して曝射する。
X線検出部12は、複数のX線検出素子(図示なし)を含んで構成されている。X線検出部12は、被検体Eを透過したX線を検出する。具体的には、X線検出部12は、被検体Eを透過したX線の強度分布を示すX線強度分布データ(以下、「検出データ」という場合がある)をX線検出素子で検出し、その検出データを電流信号として出力する。X線検出部12は、たとえば、検出素子が互いに直交する2方向(スライス方向とチャンネル方向)にそれぞれ複数配置された2次元のX線検出器(面検出器)が用いられる。複数のX線検出素子は、たとえば、スライス方向に沿って320列設けられている。このように多列のX線検出器を用いることにより、1回転のスキャンでスライス方向に幅を有する3次元の撮影領域を撮影することができる(ボリュームスキャン)。なお、スライス方向は被検体Eの体軸方向に相当し、チャンネル方向はX線発生部11の回転方向に相当する。
回転体13は、X線発生部11とX線検出部12とを被検体Eを挟んで対向するよう支持する部材である。回転体13は、スライス方向に貫通した開口部13aを有する。架台装置10内において、回転体13は、被検体Eを中心とした円軌道で回転するよう配置されている。すなわち、X線発生部11及びX線検出部12は、被検体Eを中心とする円軌道に沿って回転可能に設けられている。
高電圧発生部14は、X線発生部11に対して高電圧を印加する(以下、「電圧」とは、X線管球におけるアノード−カソード間の電圧を意味する)。X線発生部11は、当該高電圧に基づいてX線を発生させる。
架台駆動部15は、回転体13を回転駆動させる。X線絞り部16は、所定幅のスリット(開口)を有し、スリットの幅を変えることで、X線発生部11から曝射されたX線のファン角(チャンネル方向の広がり角)とX線のコーン角(スライス方向の広がり角)とを調整する。絞り駆動部17は、X線発生部11で発生したX線が所定の形状となるようX線絞り部16を駆動させる。
データ収集部18(DAS:Data Acquisition System)は、X線検出部12(各X線検出素子)からの検出データを収集する。また、データ収集部18は、収集した検出データ(電流信号)を電圧信号に変換し、この電圧信号を周期的に積分して増幅し、デジタル信号に変換する。そして、データ収集部18は、デジタル信号に変換された検出データをコンソール装置40に送信する。なお、CT透視を行う場合、データ収集部18は、検出データの収集レートを短くする。
[寝台装置]
寝台装置30は、撮影対象の被検体Eを載置・移動させる装置である。寝台装置30は、寝台31と寝台駆動部32とを備えている。寝台31は、被検体Eを載置するための寝台天板33と、寝台天板33を支持する基台34とを備えている。寝台天板33は、寝台駆動部32によって被検体Eの体軸方向及び体軸方向に直交する方向に移動することが可能となっている。すなわち、寝台駆動部32は、被検体Eが載置された寝台天板33を、回転体13の開口部13aに対して挿抜させることができる。基台34は、寝台駆動部32によって寝台天板33を上下方向(被検体Eの体軸方向と直交する方向)に移動させることが可能となっている。
[コンソール装置]
コンソール装置40は、X線CT装置1に対する操作入力に用いられる。また、コンソール装置40は、架台装置10によって収集された検出データから被検体Eの内部形態を表すCT画像データ(断層画像データやボリュームデータ)を再構成する機能等を有している。コンソール装置40は、処理部41と、設定部42と、記憶部43と、表示制御部44と、表示部45と、スキャン制御部46と、制御部47とを含んで構成されている。
処理部41は、架台装置10(データ収集部18)から送信された検出データに対して各種処理を実行する。処理部41は、前処理部41aと、再構成処理部41bと、レンダリング処理部41cとを含んで構成されている。
前処理部41aは、架台装置10(X線検出部12)で検出された検出データに対して対数変換処理、オフセット補正、感度補正、ビームハードニング補正等の前処理を行い、投影データを作成する。
再構成処理部41bは、前処理部41aで作成された投影データに基づいて、CT画像データ(断層画像データやボリュームデータ)を作成する。断層画像データの再構成には、たとえば、2次元フーリエ変換法、コンボリューション・バックプロジェクション法等、任意の方法を採用することができる。ボリュームデータは、再構成された複数の断層画像データを補間処理することにより作成される。ボリュームデータの再構成には、たとえば、コーンビーム再構成法、マルチスライス再構成法、拡大再構成法等、任意の方法を採用することができる。上述のように多列のX線検出器を用いたボリュームスキャンにより、広範囲のボリュームデータを再構成することができる。また、CT透視を行う場合には、検出データの収集レートを短くしているため、再構成処理部41bによる再構成時間が短縮される。従って、スキャンに対応したリアルタイムのCT画像データを作成することができる。
レンダリング処理部41cは、再構成処理部41bで作成されたボリュームデータに対するレンダリング処理を行う。レンダリング処理部41cは、第1画像処理部411cと、第2画像処理部412cとを含む。
第1画像処理部411cは、ボリュームデータに基づいて、疑似三次元画像(画像データ)を作成する。「疑似三次元画像」とは、被検体Eの三次元的な構造を二次元的に表示させるための画像である。具体例として、第1画像処理部411cは、再構成処理部41bで作成されたボリュームデータに対してボリュームレンダリング処理を施すことにより、表示用の画像(画像データ)である疑似三次元画像を作成する。
第2画像処理部412cは、ボリュームデータに基づいて、MPR画像(画像データ)を作成する。「MPR画像」とは、被検体Eの所望の断面を示す画像である。MPR画像としては、直交三断面であるアキシャル像、サジタル像、コロナル像がある。或いは、第2画像処理部412cは、任意断面を示すオブリーク像をMPR画像として作成してもよい。具体例として、第2画像処理部412cは、再構成処理部41bで作成されたボリュームデータに対して所望の方向にレンダリング処理を施すことにより、MPR画像を作成する。
設定部42は、ボリュームデータに基づく画像に対して所定の設定画像を設定する。「設定画像」は、ボリュームデータに基づく画像上で描かれる所望の画像である。たとえば、被検体Eに対して生検を行う場合、穿刺針の挿入経路の計画(どのようなルートで穿刺針を挿入していくか。すなわち、計画経路)を予め画像上で描くことがある。その描かれた画像(計画経路の画像)が、設定画像の一例である。或いは、画像中の注目部位(病変部等)の位置を円や楕円で囲ったマーキング画像を設定画像とすることもできる。表示制御部44は、設定された設定画像をボリュームデータに基づく画像上に表示させる。設定画像が表示されたボリュームデータに基づく画像は、被検体Eに対して穿刺等を行う場合の参照画像として用いることができる。
設定部42の具体例として、あるタイミングで行われたスキャン(第1スキャン)により得られたボリュームデータ(第1ボリュームデータ)に基づく疑似三次元画像に対して計画経路を示す画像(設定画像)を設定する場合について述べる。図2A及び図2Bに示す立方体は、ボリュームデータに基づく疑似三次元画像Dを模式的に示したものである。ここでは、立方体の各面が被検体Eの体表面を示しているものとする。表示制御部44は、疑似三次元画像Dを表示部45に表示させる。
術者は、表示部45に表示された疑似三次元画像Dに対し、X線CT装置1等に設けられた入力デバイス等を用いて生検を行う対象部位(病変部等)の位置S、及び体表面における穿刺針の挿入位置Pの2点を指定する(図2A参照)。設定部42は、その2点を結ぶ最短距離Lを算出し、その最短距離Lを結ぶ線分を設定画像Iとして設定する。表示制御部44は、設定された設定画像Iを疑似三次元画像上に表示させる(図2B参照)。また、設定部42は、ボリュームデータにおける設定画像Iの位置(座標値。以下、「設定位置」という場合がある)を求める。設定画像I及び設定位置は、記憶部43に記憶される。
なお、術者は、入力デバイス等を用いて疑似三次元画像上に計画経路を示す線分等を直接描くことも可能である。この場合、設定部42は、当該描かれた線分を設定画像Iとして設定する。或いは、設定部42は、ボリュームデータに対してリージョングローイング法等の画像解析処理を施すことにより、病変部の位置と病変部から最も近い体表面の位置を算出する。そして、設定部42は、それらを結ぶ線分を算出し、当該線分を設定画像Iとして設定することも可能である。
記憶部43は、RAMやROM等の半導体記憶装置によって構成される。記憶部43は、設定画像及び設定画像の設定位置の他、検出データや投影データ、或いは再構成処理後のCT画像データ等を記憶する。
表示制御部44は、画像表示に関する各種制御を行う。たとえば、第1画像処理部411cにより作成された疑似三次元画像や、第2画像処理部412cにより作成されたMPR画像(アキシャル像、サジタル像、コロナル像、オブリーク像)等を表示部45に表示させる制御を行う。
また、本実施形態において、表示制御部44は、表示部45に表示されたボリュームデータに基づく画像における設定位置に対応する位置に設定画像を表示させる。
表示制御部44の具体例として、第1スキャンとは異なるタイミングで行われたスキャン(第2スキャン)により得られたボリュームデータ(第2ボリュームデータ)に基づく疑似三次元画像を表示部45に表示させる場合について述べる。なお、本実施形態において、第1ボリュームデータと第2ボリュームデータは、その元となる断層画像データの枚数や画像のピクセル数は等しいものとする。また、第1スキャンと第2スキャンの撮影条件(撮影位置、回転体13のローテーションスピード等)も等しいものとする。つまり、第1ボリュームデータと第2ボリュームデータは、同じ座標体系にあるものとする。
この場合、表示制御部44は、記憶部43に記憶された設定位置に対応する位置に設定画像と同じ画像を表示させる。設定画像の表示態様として、表示制御部44は、第2ボリュームデータに基づく疑似三次元画像中の画素(画素値)を設定画像の画素(画素値)で置き換えることができる。或いは、表示制御部44は、第2ボリュームデータに基づく疑似三次元画像に対して設定画像を重畳させることも可能である。なお、設定画像が表示された第2ボリュームデータに基づく画像を新たな参照画像として用いることも可能である。
表示部45は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の任意の表示デバイスによって構成される。たとえば、表示部45には、ボリュームデータをレンダリング処理して得られるMPR画像が表示される。
スキャン制御部46は、X線スキャンに関する各種動作を制御する。たとえば、スキャン制御部46は、X線発生部11に対して高電圧を印加させるよう高電圧発生部14を制御する。スキャン制御部46は、回転体13を回転駆動させるよう架台駆動部15を制御する。スキャン制御部46は、X線絞り部16を動作させるよう絞り駆動部17を制御する。スキャン制御部46は、寝台31を移動させるよう寝台駆動部32を制御する。
制御部47は、架台装置10、寝台装置30およびコンソール装置40の動作を制御することによって、X線CT装置1の全体制御を行う。たとえば、制御部47は、スキャン制御部46を制御することで、架台装置10に対して予備スキャン及びメインスキャンを実行させ、検出データを収集させる。また、制御部47は、処理部41を制御することで、検出データに対する各種処理(前処理、再構成処理等)を行わせる。或いは、制御部47は、表示制御部44を制御することで、記憶部43に記憶されたCT画像データ等に基づく画像を表示部45に表示させる。
<動作>
次に、図3を参照して、本実施形態に係るX線CT装置1の動作について説明する。ここでは、穿刺針の計画経路を作成した後、CT透視を用いて生検を行う場合の動作について述べる。
生検を開始する前に、まずX線CT装置1は、被検体Eに対してX線スキャン(第1スキャン)を行い、ボリュームデータ(第1ボリュームデータ)を作成する。
具体的には、X線発生部11は、被検体Eに対してX線を曝射する。X線検出部12は、被検体Eを透過したX線を検出し、その検出データを取得する(S10)。X線検出部12で検出された検出データは、データ収集部18で収集され、処理部41(前処理部41a)に送られる。
前処理部41aは、S10で取得された検出データに対して、対数変換処理、オフセット補正、感度補正、ビームハードニング補正等の前処理を行い、投影データを作成する(S11)。作成された投影データは、制御部47の制御に基づき、再構成処理部41bに送られる。
再構成処理部41bは、S11で作成された投影データに基づいて、複数の断層画像データを作成する。また、再構成処理部41bは、複数の断層画像データを補間処理することにより第1ボリュームデータを作成する(S12)。
第1画像処理部411cは、S12で作成された第1ボリュームデータをレンダリング処理することにより疑似三次元画像を作成する。表示制御部44は、作成された疑似三次元画像を表示部45に表示させる(S13)。
表示部45に表示された疑似三次元画像を参照しながら、術者は穿刺針の挿入経路の計画(計画経路)を立てる。術者は、入力デバイス等によって疑似三次元画像における病変部の位置、及び穿刺針の挿入位置を指定する。設定部42は、指定された位置を結ぶ線分を設定画像として設定する(S14)。表示制御部44は、設定された設定画像を疑似三次元画像上に表示させる。設定部42は、設定画像及び設定画像の座標値(設定位置)を記憶部43に送る。記憶部43は、設定画像及び当該座標値(設定位置)を記憶する(S15)。
その後、設定画像が示された疑似三次元画像を参照しながら、術者は被検体Eに対して生検を開始する。
ある程度、生検を進めた後(被検体Eに対して穿刺針を挿入した後)、穿刺の状態(穿刺針が計画経路に沿って進んでいるか等)を確認するため、X線CT装置1は、再度、被検体Eに対してX線スキャン(第2スキャン)を行い、ボリュームデータ(第2ボリュームデータ)を作成する。
すなわち、第1スキャンと同様、X線発生部11は、被検体Eに対してX線を曝射する。X線検出部12は、被検体Eを透過したX線を検出し、その検出データを取得する(S16)。なお、上述の通り、第1スキャンと第2スキャンの撮影条件等は等しいものとする。
前処理部41aは、S16で取得された検出データに対して、前処理を行い、投影データを作成する(S17)。再構成処理部41bは、S17で作成された投影データに基づいて作成された複数の断層画像データを補間処理することにより、第2ボリュームデータを作成する(S18)。第1画像処理部411cは、S18で作成された第2ボリュームデータをレンダリングすることにより疑似三次元画像を作成する(S19)。
表示制御部44は、S19で作成された疑似三次元画像を表示部45に表示させ、且つ第2ボリュームデータに基づく疑似三次元画像におけるS15で記憶された設定位置に対応する位置にS14で設定された設定画像と同じ画像を表示させる(S20)。
このように、第2ボリュームデータに基づく画像に対し、生検の開始前に予め描かれた設定画像(計画経路を示す画像)を表示させることで、設定画像を設定したボリュームデータ(第1ボリュームデータ)と異なるボリュームデータ(第2ボリュームデータ)に基づく画像においても設定画像を容易に把握することができる。また、生検を進めた結果、計画経路から穿刺針がずれた場合には、ボリュームデータに基づく画像に表示される穿刺針の位置と当該画像に表示される設定画像とがずれた状態で表示される。逆に、計画経路に沿って穿刺針が挿入されている場合には、ボリュームデータに基づく画像に表示される穿刺針の位置と当該画像に表示される設定画像とが重なった状態で表示される。すなわち、設定画像が表示された画像を参照することにより、術者は、穿刺針のずれ(計画経路からのずれ)を容易に把握することができる。
なお、処理部41、設定部42、表示制御部44、スキャン制御部46及び制御部47は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの図示しない処理装置と、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)や、又はHDD(Hard Disc Drive)などの図示しない記憶装置とによって構成されていてもよい。記憶装置には、処理部41の機能を実行するための処理プログラムが記憶されている。また、記憶装置には、設定部42の機能を実行するための設定部処理用プログラムが記憶されている。また、記憶装置には、表示制御部44の機能を実行するための表示制御プログラムが記憶されている。また、記憶装置には、スキャン制御部46の機能を実行するためのスキャン制御プログラムが記憶されている。また、記憶装置には、制御部47の機能を実行するための制御プログラムが記憶されている。CPUなどの処理装置が、記憶装置に記憶されている各プログラムを実行することで各部の機能を実行する。
また、これまでは単独のX線CT装置1における構成・動作について述べた。一方、本実施形態の構成を、X線CT装置1を含むX線CTシステムとして実現することも可能である。
たとえば、X線CT装置1において、予め作成されたボリュームデータに基づく画像に対して設定画像の設定を行い、且つ設定画像及び設定画像の設定位置の記憶を行う。そして、CT透視を用いた生検を他のX線CT装置で行う。この場合、他のX線CT装置は、CT透視で得られた第2ボリュームデータに基づく画像を表示部に表示させる。更に、他のX線CT装置は、記憶された設定画像及び設定画像の設定位置をX線CT装置1から読み出し、第2ボリュームデータに基づく画像における当該設定画像の設定位置に対応する位置に設定画像を表示させる。
或いは、X線CT装置1では、第1ボリュームデータに基づく画像の作成を行う。X線CT装置1とは別に設けられたコンピュータは、第1ボリュームデータに基づく画像に対して設定画像を設定し、設定画像及び設定画像の設定位置を記憶する。そして、X線CT装置1(或いは、他のX線CT装置)でCT透視を行う場合に、X線CT装置1は、CT透視で得られた第2ボリュームデータに基づく画像を表示部に表示させる。更に、X線CT装置1は、記憶された設定画像及び設定画像の設定位置をコンピュータから読み出し、第2ボリュームデータに基づく画像における当該設定画像の設定位置に対応する位置に設定画像を表示させることも可能である。
<作用・効果>
本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態のX線CT装置1は、異なるタイミングで被検体をX線でスキャンした結果に基づき、第1ボリュームデータ及び第2ボリュームデータを作成する。X線CT装置1は、設定部42と、記憶部43と、表示制御部44とを含む。設定部42は、第1ボリュームデータに基づく画像に対して所定の設定画像を設定する。記憶部43は、設定画像及び設定画像の設定位置を記憶する。表示制御部44は、第2ボリュームデータに基づく画像を表示部45に表示させ、且つ第2ボリュームデータに基づく画像における設定位置に対応する位置に設定画像を表示させる。
具体的には、X線CT装置1は、第1画像処理部411cを有する。第1画像処理部411cは、ボリュームデータに基づいて、被検体Eの三次元的な構造を二次元的に示した疑似三次元画像を作成する。設定部42は、第1ボリュームデータに基づく疑似三次元画像に対して設定画像を設定する。表示制御部44は、第2ボリュームデータに基づく疑似三次元画像を表示部45に表示させ、且つ第2ボリュームデータに基づく疑似三次元画像における設定位置に対応する位置に設定画像を表示させる。
また、本実施形態の構成をX線CTシステムとして実現することも可能である。X線CTシステムは、少なくとも一つのX線CT装置と、設定部42と、記憶部43と、表示制御部44とを含んでいる。X線CT装置は、被検体EをX線でスキャンした結果に基づき、ボリュームデータを作成する。設定部42は、予め作成された第1ボリュームデータに基づく画像に対して所定の設定画像を設定する。記憶部43は、設定画像及び設定画像の設定位置を記憶する。表示制御部44は、新たに作成された第2ボリュームデータに基づく画像を表示部45に表示させ、且つ第2ボリュームデータに基づく画像における設定位置に対応する位置に設定画像を表示させる。
このように、表示制御部44は、第1ボリュームデータに基づく疑似三次元画像に対して設定した設定画像を、第2ボリュームデータに基づく疑似三次元画像における設定位置に対応する位置に表示させることができる。たとえば、CT透視を用いた生検において、表示制御部44は、予め設定した計画経路を示す画像を、X線スキャンにより都度得られるボリュームデータ(第2ボリュームデータ)に基づく疑似三次元画像においても同じ位置で表示することができる。よって、この疑似三次元画像を参照することで、術者は計画経路を現在の画像において確認することができる、更に、第2ボリュームデータに基づく画像に穿刺針が表示されている場合、穿刺針と計画経路とのずれが分かるので、穿刺針が計画経路に沿って進んでいるかを容易に把握することができる。すなわち、本実施形態によれば、予め設定された画像(設定画像)を現時点で得られた画像上で容易に認識することが可能となる。
(第2実施形態)
図4Aから図5を参照して、第2実施形態に係るX線CT装置1の構成について説明する。本実施形態では、設定部42が、第1ボリュームデータに基づくMPR画像に対して設定画像を設定する。そして、表示制御部44が、第2ボリュームデータに基づくMPR画像に当該設定画像を表示させる構成について述べる。第1実施形態と同様の構成については詳細な説明を省略する。なお、以下では、MPR画像の例としてアキシャル像を用いて説明を行うが、本実施形態の構成はサジタル像やコロナル像であっても同様に適用することが可能である。
本実施形態における設定部42は、ボリュームデータに基づくMPR画像に対して所定の設定画像を設定する。MPR画像は、第2画像処理部412cにより作成される。
設定部42の具体例として、あるタイミングで行われたスキャン(第1スキャン)により得られたボリュームデータ(第1ボリュームデータ)に基づくアキシャル像に対して穿刺針の計画経路を示す画像(設定画像)を設定する場合について述べる。図4A及び図4Bは、ボリュームデータに基づくアキシャル像AIを示している。表示制御部44は、アキシャル像AIを表示部45に表示させる。
術者は、表示部45に表示されたアキシャル像AIに対し、入力デバイス等を用いて生検を行う対象部位(病変部等)の位置S、及び体表面における穿刺針の挿入位置Pの2点を指定する(図4A参照)。設定部42は、その2点を結ぶ最短距離Lを算出し、その最短距離Lを結ぶ線分を設定画像Iとして設定する。表示制御部44は、設定された設定画像Iをアキシャル像AI上に表示させる(図4B参照)。また、設定部42は、アキシャル像AIにおける設定位置(座標値)を求める。設定画像I及び設定位置は、記憶部43に記憶される。なお、アキシャル像AIは三次元のボリュームデータに基づく画像である。従って、アキシャル像AIにおいて設定された設定画像の位置は、三次元の座標値で特定することができる。
本実施形態において、表示制御部44は、表示部45に表示されたボリュームデータに基づくMPR画像における設定位置に対応する位置に設定画像を表示させる。
表示制御部44の具体例として、第1スキャンとは異なるタイミングで行われたスキャン(第2スキャン)により得られたボリュームデータ(第2ボリュームデータ)に基づくアキシャル像を表示部45に表示させる場合について述べる。なお、第1ボリュームデータに基づくアキシャル像と第2ボリュームデータに基づくアキシャル像とは、体軸方向において同じ位置の断面を示すものとする。
この場合、表示制御部44は、記憶部43に記憶された設定位置に対応するアキシャル像中の位置に設定画像と同じ画像を表示させる。
或いは、表示制御部44の処理として、第1実施形態と同様、第2ボリュームデータに基づく疑似三次元画像における設定位置に対応する位置に設定画像と同じ画像を表示することでもよい。上述の通り、第1ボリュームデータに基づくMPR画像(アキシャル像)に対して設定された設定位置は、三次元の座標値を有している。従って、第2ボリュームデータに基づく画像が疑似三次元画像であっても、設定位置に対応する位置を特定することができる。
<動作>
次に、図5を参照して、本実施形態に係るX線CT装置1の動作について説明する。ここでは、アキシャル像において穿刺針の計画経路を作成した後、CT透視を用いて生検を行う場合の動作について述べる。
生検を開始する前に、まずX線CT装置1は、被検体Eに対してX線スキャン(第1スキャン)を行い、ボリュームデータ(第1ボリュームデータ)を作成する。
具体的には、X線発生部11は、被検体Eに対してX線を曝射する。X線検出部12は、被検体Eを透過したX線を検出し、その検出データを取得する(S30)。前処理部41aは、S30で取得された検出データに対して、対数変換処理、オフセット補正、感度補正、ビームハードニング補正等の前処理を行い、投影データを作成する(S31)。再構成処理部41bは、S31で作成された投影データに基づいて、複数の断層画像データを作成する。また、再構成処理部41bは、複数の断層画像データを補間処理することにより第1ボリュームデータを作成する(S32)。
第2画像処理部412cは、S32で作成された第1ボリュームデータをレンダリングすることによりアキシャル像を作成する。表示制御部44は、作成されたアキシャル像を表示部45に表示させる(S33)。
表示部45に表示されたアキシャル像を参照しながら、術者は穿刺針の挿入経路の計画(計画経路)を立てる。術者は、入力デバイス等によってアキシャル像における病変部の位置、及び穿刺針の挿入位置を指定する。設定部42は、指定された位置を結ぶ線分を設定画像として設定する(S34)。表示制御部44は、設定された設定画像をアキシャル像上に表示させる。設定部42は、設定画像の座標値(設定位置)を記憶部43に送る。記憶部43は、設定画像及び設定画像の座標値(設定位置)を記憶する(S35)。
その後、設定画像が示されたアキシャル像を参照しながら、術者は被検体Eに対して穿刺を進める。
ある程度、生検を進めた後(被検体Eに対して穿刺針を挿入した後)、穿刺の状態(穿刺針が計画経路に沿って進んでいるか等)を確認するため、X線CT装置1は、再度、被検体Eに対してX線スキャン(第2スキャン)を行い、ボリュームデータ(第2ボリュームデータ)を作成する。
すなわち、第1スキャンと同様、X線発生部11は、被検体Eに対してX線を曝射する。X線検出部12は、被検体Eを透過したX線を検出し、その検出データを取得する(S36)。なお、第1実施形態と同様、第1スキャンと第2スキャンの撮影条件等は等しいものとする。
前処理部41aは、S36で取得された検出データに対して、前処理を行い、投影データを作成する(S37)。再構成処理部41bは、S37で作成された投影データに基づいて作成された複数の断層画像データを補間処理することにより、第2ボリュームデータを作成する(S38)。第2画像処理部412cは、当該第2ボリュームデータをレンダリングすることによりアキシャル像を作成する(S39)。
表示制御部44は、S39で作成されたアキシャル像を表示部45に表示させ、且つ第2ボリュームデータに基づくアキシャル像におけるS35で記憶された設定位置に対応する位置にS34で設定された設定画像と同じ画像を表示させる(S40)。
<作用・効果>
本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態のX線CT装置1は、第2画像処理部412cを有する。第2画像処理部412cは、ボリュームデータに基づいて、被検体Eの断面を示すMPR画像を作成する。設定部42は、第1ボリュームデータに基づくMPR画像に対して設定画像を設定する。表示制御部44は、第2ボリュームデータに基づくMPR画像を表示部45に表示させ、且つ第2ボリュームデータに基づくMPR画像における設定位置に対応する位置に設定画像を表示させる。
また、本実施形態のX線CT装置1は、第1画像処理部411cと、第2画像処理部412cとを有する。第1画像処理部411cは、ボリュームデータに基づいて、被検体Eの三次元的な構造を二次元的に示した疑似三次元画像を作成する。第2画像処理部412cは、ボリュームデータに基づいて、被検体Eの断面を示すMPR画像を作成する。設定部42は、第1ボリュームデータに基づくMPR画像に対して設定画像を設定する。表示制御部44は、第2ボリュームデータに基づく疑似三次元画像を表示部45に表示させ、且つ第2ボリュームデータに基づく疑似三次元画像における設定位置に対応する位置に設定画像を表示させる。
また、本実施形態のX線CT装置1における第2画像処理部412cは、MPR画像として被検体Eのアキシャル像、サジタル像、コロナル像及びオブリーク像のうちの少なくとも一つを作成する。
このように、表示制御部44は、第1ボリュームデータに基づくMPR画像に対して設定した設定画像を、第2ボリュームデータに基づく画像(疑似三次元画像又はMPR画像)における設定位置に対応する位置に表示させることができる。たとえば、CT透視を用いた生検において、表示制御部44は、予め設定した計画経路を示す画像を、X線スキャンにより都度得られるボリュームデータ(第2ボリュームデータ)に基づく画像においても同じ位置で表示することができる。よって、この画像を参照することで、術者は計画経路を現在の画像において確認することができる、更に、第2ボリュームデータに基づく画像に穿刺針が表示されている場合、穿刺針と計画経路とのずれが分かるので、穿刺針が計画経路に沿って進んでいるかを容易に把握することができる。すなわち、本実施形態によれば、予め設定された画像(設定画像)を現時点で得られた画像上で容易に認識することが可能となる。また、設定画像を二次元画像であるMPR画像で容易に設定することができる。
(変形例1)
第2実施形態においては、アキシャル像に対して設定画像を設定した。ここで、設定画像は、ボリュームデータに基づく画像から設定されるため、三次元の座標値を有する。従って、設定部42は、アキシャル像の元となるボリュームデータから作成したコロナル像やサジタル像において、当該三次元の座標値に対応する位置に設定画像を自動で設定することも可能である。
すなわち、設定部42は、ある断面を示すMPR画像に対して設定画像を設定し、且つ当該設定画像の設定位置に基づいて、他の断面を示すMPR画像に対して設定画像を設定することができる。表示制御部44は、設定された設定画像を各MPR画像上に表示させる。
(変形例2)
設定部42で設定された穿刺針の計画経路を示す画像(設定画像)に沿った断面の画像を観察することにより、術者は、計画経路全体を二次元画像上で把握することが可能となる。この場合、第2画像処理部412cは、第1ボリュームデータに基づいて、設定画像に沿った断面のオブリーク像を作成する。
また、第2画像処理部412cは、設定画像に沿った断面のオブリーク像の断面位置を記憶しておき、第2ボリュームデータにおいても同じ断面のオブリーク像を作成することができる。すなわち、第2画像処理部412cは、異なるタイミングで得られたボリュームデータ(第1〜第nボリュームデータ)それぞれにおいて、常に同じ断面位置でオブリーク像を作成する。なお、作成された各オブリーク像は、表示制御部44により表示部45に表示される。
ここで、たとえば、穿刺針が計画経路に沿って進んでいない場合、第2ボリュームデータに基づくオブリーク像には、穿刺針が表示されない。従って、術者は穿刺針のずれ(計画経路からのずれ)を容易に把握することができる。なお、第2画像処理部412cが作成する画像は、オブリーク像に限らず、設定画像に沿った断面の画像であればよい。たとえば、被検体Eの体軸方向と垂直に挿入経路が計画されている場合、第2画像処理部412cが作成する画像は、アキシャル像が望ましい。
(変形例3)
また、被検体Eに対する生検を行った後に、穿刺針が実際に進んだ経路(穿刺針がどのような経路で挿入されたか)を確認したい場合がある。この場合、異なるタイミングで得られたボリュームデータ(第1〜第nボリュームデータ)それぞれにおいて、穿刺針を含む断面を作成し、記憶しておくことが望ましい。
そこで、本変形例では、各ボリュームデータにおいて穿刺針の位置を検出し、穿刺針を含む断面で新たな画像を作る構成について述べる。以下、新たな画像としてオブリーク像を作成する例について述べる。
たとえば、処理部41は、複数のボリュームデータそれぞれに対して、穿刺針の位置を特定する。具体例として、処理部41は、複数のボリュームデータそれぞれに対して、ボリュームデータを構成する断層画像データ間の差分を取り、差分の大きい断層画像データを特定する。そして、処理部41は、特定された断層画像データに対してエッジ検出等の画像処理を行い、穿刺針の位置を特定する。なお、ボリュームデータにおける穿刺針の位置の特定には、上記手法に限らず公知の手法を用いることができる。
第2画像処理部412cは、特定された穿刺針の位置を基準として所定の方向にボリュームデータをレンダリングすることで、穿刺針を含む断面であるオブリーク像を作成する。第2画像処理部412cは、複数のボリュームデータそれぞれに対してこの処理を行う。従って、第2画像処理部412cで作成されたオブリーク像には、常に穿刺針が表示されることになる。第2画像処理部412cで作成されたオブリーク像は、記憶部43に記憶される。よって、術者は、生検が完了した後、記憶部43に記憶された複数のオブリーク像を観察することにより、穿刺針が進んだ経路(穿刺針がどのような経路で挿入されたか)を改めて確認することができる。
<実施形態に共通の効果>
以上述べた少なくともひとつの実施形態のX線CT装置によれば、表示制御部は、第1ボリュームデータに基づく画像に対して設定した設定画像を第2ボリュームデータに基づく画像における設定位置に対応する位置に表示させることができる。すなわち、本実施形態によれば、予め設定された画像(設定画像)を現時点で得られた画像上で容易に認識することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線CT装置
10 架台装置
11 X線発生部
12 X線検出部
13 回転体
13a 開口部
14 高電圧発生部
15 架台駆動部
16 X線絞り部
17 絞り駆動部
18 データ収集部
30 寝台装置
32 寝台駆動部
33 寝台天板
34 基台
40 コンソール装置
41 処理部
41a 前処理部
41b 再構成処理部
41c レンダリング処理部
411c 第1画像処理部
412c 第2画像処理部
42 設定部
43 記憶部
44 表示制御部
45 表示部
46 スキャン制御部
47 制御部
E 被検体
実施形態のX線CT装置は、異なるタイミングで被検体をX線でスキャンした結果に基づき、第1ボリュームデータ及び第2ボリュームデータを作成する。X線CT装置は、設定部と、記憶部と、表示制御部とを有する。設定部は、第1ボリュームデータに基づく画像に対して所定の設定画像を3次元の位置に設定する。記憶部は、設定画像及び設定画像の設定位置を記憶する。表示制御部は、穿刺針の画像を含む第2ボリュームデータに基づく画像を表示部に表示させ、且つ第2ボリュームデータに基づく画像における設定位置に対応する位置に設定画像を表示させる。
また、実施形態のX線CTシステムは、被検体をX線でスキャンした結果に基づき、ボリュームデータを作成するX線CT装置を含む。X線CTシステムは、設定部と、記憶部と、表示制御部とを有する。設定部は、予め作成された第1ボリュームデータに基づく画像に対して所定の設定画像を3次元の位置に設定する。記憶部は、設定画像及び設定画像の設定位置を記憶する。表示制御部は、新たに作成された、穿刺針の画像を含む第2ボリュームデータに基づく画像を表示部に表示させ、且つ第2ボリュームデータに基づく画像における設定位置に対応する位置に設定画像を表示させる。

Claims (7)

  1. 異なるタイミングで被検体をX線でスキャンした結果に基づき、第1ボリュームデータ及び第2ボリュームデータを作成するX線CT装置であって、
    前記第1ボリュームデータに基づく画像に対して所定の設定画像を3次元の位置に設定するための設定部と、
    前記設定画像及び前記設定画像の設定位置を記憶する記憶部と、
    前記第2ボリュームデータに基づく画像を表示部に表示させ、且つ前記第2ボリュームデータに基づく画像における前記設定位置に対応する位置に前記設定画像を表示させる表示制御部と、
    を有することを特徴とするX線CT装置。
  2. ボリュームデータに基づいて、前記被検体の三次元的な構造を二次元的に示した疑似三次元画像を作成する第1画像処理部を有し、
    前記設定部は、前記第1ボリュームデータに基づく疑似三次元画像に対して前記設定画像を設定し、
    前記表示制御部は、前記第2ボリュームデータに基づく疑似三次元画像を表示部に表示させ、且つ前記第2ボリュームデータに基づく疑似三次元画像における前記設定位置に対応する位置に前記設定画像を表示させることを特徴とする請求項1記載のX線CT装置。
  3. ボリュームデータに基づいて、前記被検体の断面を示すMPR画像を作成する第2画像処理部を有し、
    前記設定部は、前記第1ボリュームデータに基づくMPR画像に対して前記設定画像を設定し、
    前記表示制御部は、前記第2ボリュームデータに基づくMPR画像を表示部に表示させ、且つ前記第2ボリュームデータに基づくMPR画像における前記設定位置に対応する位置に前記設定画像を表示させることを特徴とする請求項1記載のX線CT装置。
  4. ボリュームデータに基づいて、前記被検体の三次元的な構造を二次元的に示した疑似三次元画像を作成する第1画像処理部と、
    ボリュームデータに基づいて、前記被検体の断面を示すMPR画像を作成する第2画像処理部と、
    を有し、
    前記設定部は、前記第1ボリュームデータに基づくMPR画像に対して前記設定画像を設定し、
    前記表示制御部は、前記第2ボリュームデータに基づく疑似三次元画像を表示部に表示させ、且つ前記第2ボリュームデータに基づく疑似三次元画像における前記設定位置に対応する位置に前記設定画像を表示させることを特徴とする請求項1記載のX線CT装置。
  5. 前記第2画像処理部は、前記MPR画像として前記被検体のアキシャル像、サジタル像、コロナル像及びオブリーク像のうちの少なくとも一つを作成することを特徴とする請求項3又は4記載のX線CT装置。
  6. 前記設定画像は、前記被検体に対する穿刺針の挿入経路を示す画像であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のX線CT装置。
  7. 被検体をX線でスキャンした結果に基づき、ボリュームデータを作成するX線CT装置を含むX線CTシステムであって、
    予め作成された第1ボリュームデータに基づく画像に対して所定の設定画像を3次元の位置に設定するための設定部と、
    前記設定画像及び前記設定画像の設定位置を記憶する記憶部と、
    新たに作成された第2ボリュームデータに基づく画像を表示部に表示させ、且つ前記第2ボリュームデータに基づく画像における前記設定位置に対応する位置に前記設定画像を表示させる表示制御部と、
    を有することを特徴とするX線CTシステム。
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