JP2016215669A - ヘッドレスト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ヘッドレストを、第一部材10と第二部材20と後方付勢手段とロックプレート60とロック付勢手段70とロック切替部材80とで構成し、抵抗手段90を設けた。ロック切替部材80には、切替ピン当接部A、切替ピン当接部B及び切替カム当接部83を設け、ロックプレート60には、切替カム被当接部62を設けた。ロック調整範囲にあるときには、第二部材20に対するロック切替部材80の動きに抵抗を付与する抵抗手段90の作用によって、ロック切替部材80が第二部材20と一体となって動作する一方、前方調整限界位置を越えてさらに前方に回動するときには、切替当接部Bが第一部材10に固定された切替ピン154に当接してロック切替部材80が第二部材20に追従しなくなる結果、ロックが解除される。
【選択図】図3
Description
ヘッドレストフレームをヘッドレストステーに対して回動可能な状態で支持させることにより、前後位置を調節可能としたヘッドレストであって、
その上縁に複数の係合歯が設けられた左右一対の縦壁部と、左右一対の縦壁部を繋ぐ底板部と、縦壁部に固定された切替ピンとで構成され、ヘッドレストステーに一体結合される第一部材と、
ヘッドレストフレームに一体結合された第三部材にピン結合、又は、ヘッドレストフレームに一体結合される第二部材と、
第二部材を後方へ回動するように付勢する後方付勢手段と、
前記係合歯に係合するための左右一対の係合爪が下縁に設けられ、第二部材に対して回動可能な状態で支持されたロックプレートと、
ロックプレートを常時ロック方向に付勢し、第二部材に追従させるためのロック付勢手段と、
第二部材に対して回動又はスライド可能な状態で取り付けられるロック切替部材と、
第二部材に対するロック切替部材の動きに抵抗を付与するための抵抗手段と、
で構成され、
ロック切替部材に、切替当接部A、切替当接部B及び切替カム当接部が設けられて、
ロックプレートに、切替カム被当接部が設けられ、
ロック調整範囲にあるときには、切替当接部Aが切替ピンに規制されない状態となりながらも、抵抗手段によって第二部材に対するロック切替部材の回動又はスライドに抵抗が付与されることにより、ロック切替部材が第二部材と一体になって動作する一方、
前方調整限界位置を越えてさらに前方に回動するときには、切替当接部Bが切替ピンに当接することで、ロック切替部材の回動又はスライドが規制され、さらに第二部材が前方に回動する一方で切替カム当接部に切替カム被当接部が当接して乗り上げることで第二部材とロックプレートとの相対的な位置関係(角度関係)が変わり、ロックプレートがロック解除方向に回動することでロックが解除され、後方付勢手段によって初期位置に戻されるとともに、ロック切替部材の動きが規制されることで元の状態に復帰する
ことを特徴とするヘッドレスト
を提供することによって解決される。
可変支持機構(第一部材、第二部材及び後方付勢手段)及びロック機構(ロックプレート及びロック付勢手段)並びにロック切替機構(ロック切替部材及び抵抗手段)からなる機構部をヘッドレストフレームとともに収容するための樹脂カバーを備え、
樹脂カバーが、ヘッドレストフレームの左側(ヘッドレストを後方から見て左側。以下同じ。)から組み付けられる左側樹脂カバーと、ヘッドレストフレームの右側(ヘッドレストを後方から見て右側。以下同じ。)から組み付けられる右側樹脂カバーと、で構成された分割式のものとされ、
左右に支え部を有し上部が左右に延びた橋形状(鳥居形状)の鋼製線材でなるヘッドレストフレームが、その支え部で回動側部分に一体結合され、
前記機構部を覆う左側樹脂カバー及び右側樹脂カバーが、ヘッドレストフレームを包み込む形態で一体に結合され、
左側樹脂カバーと右側樹脂カバーのうち少なくとも一方に、その内部に収容されたヘッドレストフレームに対して左側又は右側から当接してヘッドレストフレームの抜けを防止する抜止爪を設けた
ものとすることも好ましい。
ことが可能になる。
可変支持機構(第一部材、第二部材及び後方付勢手段)及びロック機構(ロックプレート及びロック付勢手段)並びにロック切替機構(ロック切替部材及び抵抗手段)をヘッドレストフレームとともに収容するための樹脂カバーと、
ヘッドレストの外面を形成する表皮と、
樹脂カバーの外面と表皮の内面との間に配されるクッション材と、
を備え、
樹脂カバーが、ヘッドレストフレームの左側から組み付けられる左側樹脂カバーと、ヘッドレストフレームの右側から組み付けられる右側樹脂カバーと、ヘッドレストフレームの下側から組み付けられる下側樹脂カバーと、で構成された分割式のものとされた
ものとすることも好ましい。
まず、第一実施態様のヘッドレストについて説明する。図1は、第一実施態様のヘッドレストを分解した状態を示した前方斜視図である。図2は、第一実施態様のヘッドレストをその中心を通る鉛直面で切断した状態を示した断面図である。図3は、第一実施態様のヘッドレストにおけるロック切替部材80の動作を説明する説明図であり、同図(a)はヘッドレストが初期位置にあるときを、同図(b)はヘッドレストが前方調整限界位置にあるときを、同図(c)はヘッドレストが前方回動限界位置にあるときを、同図(d)はヘッドレストが切替当接部A当接位置にあるときをそれぞれ示している。図4は、第一実施態様のヘッドレストにおける他の態様の抵抗手段90を示した後方斜視図である。図5は、第一実施態様のヘッドレストにおいて、左側樹脂カバー141を組み付けた状態のヘッドレストフレーム130を示した図であり、同図(a)は、正面図を、同図(b)は、同図(a)におけるZ−Z断面図をそれぞれ示している。
第一実施態様のヘッドレストは、上記のように構成することにより、次のように動作を行うものとなっている。
まず、図3(a)に示すように、ヘッドレストが初期位置にあるときには、ロックプレート60の係合爪61が、最後方の係合歯11に係合された状態となっている。このときのロックプレート60は、ロック付勢手段70によってロック方向に付勢されており、係合爪61が係合歯11に噛み合った状態となっている。このため、ヘッドレストは、初期位置から後述するロック解除までの間は、後方に移動させることができないようになっている。また、抵抗手段90の下部は、第一係合溝81に係合された状態となっており、抵抗手段90からロック切替部材80には、抵抗力が加えられるようになっている。この抵抗力は、初期位置から後述する前方調整限界位置となるまでの間においては、第二部材20に対するロック切替部材80の相対的な回動を規制する向きに加わるようになっている。
図3(a)の初期位置からヘッドレストを前方に移動させると、第二部材20がジョイント軸151を中心として前方回動する。この間、抵抗手段90からロック切替部材80に作用する上記の抵抗力によって、第二部材20に対するロック切替部材80の相対的な回動が規制されることに加えて、切替ピン154が切替当接部A及び切替当接部Bに規制されることなく長孔84の内部を相対的に移動することができる状態となっているため、ロック切替部材80が、第二部材20の動きに追従して前方回動するようになっている。ヘッドレストの前後位置は、係合爪61を係合させる係合歯11を前方のものにずらしていくことにより、段階的に調整することができる。
図3(a)に示す初期位置からヘッドレストを前方に移動していき、係合爪61を最前方の係合歯11に係合させると、ヘッドレストは、図3(b)に示す前方調整限界位置となる。このとき、切替ピン154は、切替当接部Bに当接した状態となる。すなわち、ロック切替部材80は、前方調整限界位置よりも前方には回動することができないようになっており、ヘッドレストが前方調整限界位置から後述する前方回動限界位置となるまでの間、ロック切替部材80は、第二部材20に追従することなく、図3(b)の姿勢を維持するようになる。
ヘッドレストが図3(c)の前方回動限界位置から後方に移動し続けると、ヘッドレストは、図3(d)に示す切替当接部A当接位置となる。このとき、切替ピン154は、切替当接部Aに当接した状態となる。すなわち、ロック切替部材80は、切替当接部A当接位置よりも後方には回動することができないようになっており、ヘッドレストが切替当接部A当接位置から後述する初期位置となるまでの間、ロック切替部材80は、第二部材20に追従することなく、図3(d)の姿勢を維持するようになる。
続いて、第二実施態様のヘッドレストについて説明する。図6は、第二実施態様のヘッドレストにおけるロック切替部材80の動作を説明する説明図である。図6においては、第一実施態様のヘッドレストにおけるロック付勢手段70等の部材を図示していないが、ロック付勢手段70に相当する部材等については、第二実施態様のヘッドレストにおいても設けられている。以下においては、主に、第一実施態様のヘッドレストと異なる部分を説明することにより、第二実施態様のヘッドレストについて説明する。第二実施態様のヘッドレストについて、特に言及しない構成については、第一実施態様のヘッドレストと略同様の構成を採用することができる。
11 係合歯
12 ピン(切替ピン)
20 第二部材
21 支軸
22 ガイドバー(抵抗手段)
30 第三部材
40 第四部材
50 後方付勢手段
60 ロックプレート
61 係合爪
62 切替カム被当接部
70 ロック付勢手段
80 ロック切替部材
81 第一係合溝
82 第二係合溝
83 切替カム当接部
84 長孔
90 抵抗手段
110 ヘッドレストクッション
120 ヘッドレストステー
130 ヘッドレストフレーム
140 樹脂カバー
141 左側樹脂カバー
141a 係止爪
141b 可動片部
142 右側樹脂カバー
143 下側樹脂カバー
151 ジョイント軸
152 ジョイント軸
153 ジョイント軸
154 ジョイント軸(切替ピン)
155 ジョイント軸
Claims (3)
- ヘッドレストフレームをヘッドレストステーに対して回動可能な状態で支持させることにより、前後位置を調節可能としたヘッドレストであって、
その上縁に複数の係合歯が設けられた左右一対の縦壁部と、左右一対の縦壁部を繋ぐ底板部と、縦壁部に固定された切替ピンとで構成され、ヘッドレストステーに一体結合される第一部材と、
ヘッドレストフレームに一体結合された第三部材にピン結合、又は、ヘッドレストフレームに一体結合される第二部材と、
第二部材を後方へ回動するように付勢する後方付勢手段と、
前記係合歯に係合するための左右一対の係合爪が下縁に設けられ、第二部材に対して回動可能な状態で支持されたロックプレートと、
ロックプレートを常時ロック方向に付勢し、第二部材に追従させるためのロック付勢手段と、
第二部材に対して回動又はスライド可能な状態で取り付けられるロック切替部材と、
第二部材に対するロック切替部材の動きに抵抗を付与するための抵抗手段と、
で構成され、
ロック切替部材に、切替当接部A、切替当接部B及び切替カム当接部が設けられて、
ロックプレートに、切替カム被当接部が設けられ、
ロック調整範囲にあるときには、切替当接部Aが切替ピンに規制されない状態となりながらも、抵抗手段によって第二部材に対するロック切替部材の回動又はスライドに抵抗が付与されることにより、ロック切替部材が第二部材と一体になって動作する一方、
前方調整限界位置を越えてさらに前方に回動するときには、切替当接部Bが切替ピンに当接することで、ロック切替部材の回動又はスライドが規制され、さらに第二部材が前方に回動する一方で切替カム当接部に切替カム被当接部が当接して乗り上げることで第二部材とロックプレートとの相対的な位置関係が変わり、ロックプレートがロック解除方向に回動することでロックが解除され、後方付勢手段によって初期位置に戻されるとともに、ロック切替部材の動きが規制されることで元の状態に復帰する
ことを特徴とするヘッドレスト。 - 第一部材、第二部材、後方付勢手段、ロックプレート、ロック付勢手段及びロック切替部材からなる機構部をヘッドレストフレームとともに収容するための樹脂カバーを備え、
樹脂カバーが、ヘッドレストフレームの左側から組み付けられる左側樹脂カバーと、ヘッドレストフレームの右側から組み付けられる右側樹脂カバーと、で構成された分割式のものとされ、
左右に支え部を有し上部が左右に延びた橋形状の鋼製線材でなるヘッドレストフレームが、その支え部で回動側部分に一体結合され、
前記機構部を覆う左側樹脂カバー及び右側樹脂カバーが、ヘッドレストフレームを包み込む形態で一体に結合され、
左側樹脂カバーと右側樹脂カバーのうち少なくとも一方に、その内部に収容されたヘッドレストフレームに対して左側又は右側から当接してヘッドレストフレームの抜けを防止する抜止爪を設けた
請求項1記載のヘッドレスト。 - 第一部材、第二部材、後方付勢手段、ロックプレート、ロック付勢手段及びロック切替部材をヘッドレストフレームとともに収容するための樹脂カバーと、
ヘッドレストの外面を形成する表皮と、
樹脂カバーの外面と表皮の内面との間に配されるクッション材と、
を備え、
樹脂カバーが、ヘッドレストフレームの左側から組み付けられる左側樹脂カバーと、ヘッドレストフレームの右側から組み付けられる右側樹脂カバーと、ヘッドレストフレームの下側から組み付けられる下側樹脂カバーと、で構成された分割式のものとされた
請求項1又は2記載のヘッドレスト。
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