JP2016205449A - バンドクランプ及びワイヤーハーネス - Google Patents

バンドクランプ及びワイヤーハーネス Download PDF

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紀夫 池田
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紀夫 池田
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Abstract

【課題】1つのクランプが固定された電線周りに新たに別の電線を追加することができる技術を提供することを目的とする。【解決手段】バンドクランプ30は、長尺帯状に形成されたバンド部50と、前記バンド部50の一端につながるとともに、前記バンド部50が電線70の周囲に巻回された状態で前記バンド部50の他端を固定可能なバンド固定部40と、取付対象物に形成された取付孔に係止可能に形成されるとともに前記バンド固定部40から突出する態様で設けられた係止部32と、を備える。バンドクランプ30は、前記バンド部50に設けられ、他の電線用クランプ90に設けられた係止部32を係止可能な係止孔64が形成されたクランプ固定部60をさらに備える。【選択図】図4

Description

この発明は、電線の周囲に取り付けられ、電線を取付対象物に固定するバンドクランプに関する。
電線の周囲に取り付けられ、電線を取付対象物に固定するクランプが例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載の結束部材は、嵌合凸部と嵌合凹部とを備え、他の結束部材と連結可能とされている。
また、特許文献2に記載の電線用クランプは、直方体箱状に形成されるとともに箱の壁に取付孔が形成された本体部が留め具に連なっており、本体部に他の留め具を取り付け可能とされている。
特開2013−143873号公報 特開2011−234424号公報
しかしながら、特許文献1に記載の結束部材では、嵌合凸部に連なる直方体状の基部に嵌合凹部が設けられているため、電線周りに新たに電線を追加することができなかった。
同様に、特許文献2に記載の電線用クランプでも、留め具に連なる直方体箱状の本体部に取付孔が形成されているため、電線周りに新たに電線を追加することができなかった。
そこで、本発明は、1つのクランプが固定された電線周りに新たに別の電線を追加することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るバンドクランプは、長尺帯状に形成されたバンド部と、前記バンド部の一端につながるとともに、前記バンド部が電線の周囲に巻回された状態で前記バンド部の他端を固定可能なバンド固定部と、取付対象物に形成された取付孔に係止可能に形成されるとともに前記バンド固定部から突出する態様で設けられた係止部と、前記バンド部に設けられ、他の電線用クランプに設けられた係止部を係止可能な係止孔が形成されたクランプ固定部と、を備える。
第2の態様に係るバンドクランプは、第1の態様に係るバンドクランプであって、前記クランプ固定部が前記バンド部と一体成形されている。
第3の態様に係るバンドクランプは、第1の態様に係るバンドクランプであって、前記クランプ固定部は、前記バンド部と別体で形成されるとともに、前記バンド部の任意の位置に取り付け可能に形成されている。
第4の態様に係るバンドクランプは、第1〜第3のいずれか1つの態様に係るバンドクランプであって、前記係止部が前記クランプ固定部に係止可能な形状に形成されている。
第5の態様に係るワイヤーハーネスは、第1〜第4のいずれか1つの態様に係るバンドクランプと、前記バンド部が巻回され、前記バンドクランプが固定された電線とを備える第1のワイヤーハーネスを備える。
第6の態様に係るワイヤーハーネスは、第5の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記クランプ固定部に係止可能なクランプ部と、前記クランプ部が固定された電線とを備え、前記クランプ固定部に前記クランプ部が係止することで、前記第1のワイヤーハーネスに固定された第2のワイヤーハーネスをさらに備える。
第7の態様に係るワイヤーハーネスは、第6の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記取付孔に対する前記第1のワイヤーハーネスの前記係止部の挿入方向と、前記クランプ固定部の前記係止孔に対する前記第2のワイヤーハーネスの前記係止部の挿入方向とが一致している。
第1〜第4の態様に係るバンドクランプによると、長尺帯状に形成されたバンド部と、バンド部の一端につながるとともに、バンド部が電線の周囲に巻回された状態でバンド部の他端を固定可能なバンド固定部と、取付対象物に形成された取付孔に係止可能に形成されるとともにバンド固定部から突出する態様で設けられた係止部と、バンド部に設けられ、他の電線用クランプに設けられた係止部を係止可能な係止孔が形成されたクランプ固定部と、を備えるため、クランプ固定部がバンド部に設けられることによって、1つのバンドクランプが固定された電線周りに新たに別の電線を追加することができる。
特に、第2の態様に係るバンドクランプによると、クランプ固定部がバンド部と一体成形されているため、部品点数の削減につながる。
特に、第3の態様に係るバンドクランプによると、クランプ固定部がバンド部と別体で形成されるとともにバンド部の任意の位置に取り付け可能に形成されているため、クランプ固定部に固定される他の電線用クランプを電線周りの任意の位置に位置させることができる。
特に、第4の態様に係るバンドクランプによると、係止部がクランプ固定部に係止可能な形状に形成されているため、1種類のバンドクランプを複数連結させていくことができる。
第5〜第7の態様に係るワイヤーハーネスによると、第1のワイヤーハーネスが、クランプ固定部がバンド部に設けられるバンドクランプを備えることによって、1つのバンドクランプが固定された第1のワイヤーハーネスの電線周りに第2のワイヤーハーネスの電線を追加することができる。
特に、第6の態様に係るワイヤーハーネスによると、クランプ固定部に係止可能なクランプ部と、クランプ部が固定された電線とを備え、クランプ固定部にクランプ部が係止することで、第1のワイヤーハーネスに固定された第2のワイヤーハーネスをさらに備えるため、取付対象物に設けられる取付孔が1つのみであっても、当該取付孔に対して第1のワイヤーハーネスと第2のワイヤーハーネスとを固定することができる。
特に、第7の態様に係るワイヤーハーネスによると、取付対象物に対する第1のワイヤーハーネスの取付方向と、第1のワイヤーハーネスに対する第2のワイヤーハーネスの取付方向とが一致しているため、取付孔を基準に電線の経路設計がなされている場合であっても、第2のワイヤーハーネスの組み付け時の誤差を小さく抑えることができる。
第1実施形態に係るバンドクランプを示す平面図である。 第1実施形態に係るバンドクランプを示す側面図である。 第1実施形態に係るバンドクランプを示す底面図である。 第1実施形態に係るワイヤーハーネスを示す側面図である。 第1実施形態に係るワイヤーハーネスの変形例を示す側面図である。 第2実施形態に係るバンドクランプを示す側面図である。 第2実施形態に係るワイヤーハーネスを示す側面図である。 第3実施形態に係るクランプ固定部を示す斜視図である。 第3実施形態に係るクランプ固定部を示す側面図である。 第3実施形態に係るワイヤーハーネスを示す側面図である。 第3実施形態に係るワイヤーハーネスの変形例を示す側面図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係るバンドクランプ30、第1のワイヤーハーネス20及びワイヤーハーネス10について説明する。図1は、第1実施形態に係るバンドクランプ30を示す平面図である。図2は、第1実施形態に係るバンドクランプ30を示す側面図である。図3は、第1実施形態に係るバンドクランプ30を示す底面図である。図4は、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10を示す側面図である。
第1実施形態に係る第1のワイヤーハーネス20は、第1実施形態に係るバンドクランプ30が電線70aに固定されたものである。第1実施形態に係るワイヤーハーネス10は、第1のワイヤーハーネス20に第2のワイヤーハーネス80が固定されたものである。第2のワイヤーハーネス80は、クランプ部を含む他の電線用クランプ90が電線70bに固定されたものである。図4では、第2のワイヤーハーネス80が仮想線(二点鎖線)で示されている。
ここで、第1のワイヤーハーネス20、第2のワイヤーハーネス80及びワイヤーハーネス10の違いについて説明する。
例えば、複数の電線をそれぞれの電線に取り付けられたクランプで取付対象物(ここでは、車両)の近接する位置に固定したい場合がある。しかしながら、車両においてクランプを固定する場所によってはクランプを取り付けるための取付孔を1つしか確保できない場合もある。本発明は、このような場合に、1つの取付孔に対して複数の電線を取り付けるためのものである。即ち、電線70aにバンドクランプ30を固定した第1のワイヤーハーネス20は、車両に形成された取付孔に固定されるものである。この第1のワイヤーハーネス20に、電線70bにクランプ部90を固定した第2のワイヤーハーネス80を固定することで、車両の1つの取付孔に対して複数の電線を固定可能なワイヤーハーネス10と成すことができる。つまり、ここでは、第1のワイヤーハーネスとは、ワイヤーハーネスのうち車両に直接固定されるものであり、第2のワイヤーハーネスとは、ワイヤーハーネスのうち第1のワイヤーハーネスを介して車両に固定されるものである。このように、車両に固定可能な第1のワイヤーハーネスに第2のワイヤーハーネスを固定することで、1つの取付孔に対して複数の電線を固定することができる。
バンドクランプ30が固定される電線70a及び他の電線用クランプ90が固定される電線70bは、それぞれ少なくとも1本含まれていればよい。電線70a,70bは、芯線の外周に樹脂が押出被覆等されることで被覆部が形成された構成とされている。ここでは、複数の電線が束ねられた電線束の例で説明する。なお、電線束には、光ファイバ等が電線に沿って配設されていてもよい。電線70a,70bは、車両等の配設対象箇所に配設された状態で、車両等に搭載された各種電気機器同士を電気的に接続するものとして用いられる。なお、図4,5,7,10及び11では、電線束の概形が描かれている。
第1実施形態に係るバンドクランプ30は、バンド部50と、バンド固定部40と、係止部32と、クランプ固定部60とを備える。
バンド部50は、長尺帯状に形成されるとともに、電線70bの周囲に巻回可能に形成されている。バンド部50の先端部は、先端に行くにつれて幅が狭くなると共に、厚みが薄くなるように形成されている。これにより、バンド部50を後述するバンド固定部40の挿通孔44に挿し込みやすくなる。また、ここでは、バンド部50は、クランプ固定部60により先端側部分52aと、基端側部分52bとに分断されている。バンド部50の先端側部分52aには、係止凹部54が形成されている。
係止凹部54は、ここでは、バンド部50の一対の主面51a,51bのうち少なくとも一方(ここでは、バンド部50が電線70aの周囲に巻回された状態で外側を向く側の主面51a)に形成されている。係止凹部54は、バンド部50の外向きの主面51aの一部が反対側の主面51bに向かって凹むように形成されている。係止凹部54は、バンド部50の延在方向に沿って複数設けられている。係止凹部54は、後述する挿通孔44の内周面に突設された係止突起46に選択的に係止可能に形成されている。
バンド固定部40は、バンド部50の一端につながっている。また、バンド固定部40は、バンド部50が電線70aの周囲に巻回された状態でバンド部50の他端を固定可能に形成されている。
具体的には、バンド固定部40は、略直方体状に形成されたバンド固定本体部42を含む。バンド固定本体部42には、バンド固定本体部42の一対の主面42a,42bを貫く挿通孔44が形成されている。バンド部50は、挿通孔44の開口45a,45bが形成された主面42a,42bと直交する1つの主面42cから突出する態様で設けられている。
挿通孔44の幅寸法は、バンド部50の幅寸法と同じかそれよりも大きく(ここでは、若干大きく)設定されている。また、挿通孔44の高さ寸法は、バンド部50の厚み寸法と同じかそれよりも大きく(ここでは、若干大きく)設定されている。また、挿通孔44の内周面には、係止突起46が突設されている。
係止突起46は、ここでは、バンド部50に複数設けられた係止凹部54に選択的に係止可能に形成されている。具体的には、ここでは、係止凹部54がバンド部50の外向きの主面51aに形成されているため、係止突起46は、挿通孔44の内周面のうち係止部32側の内周面から突出している。
また、バンド部50が挿通孔44の開口45aから開口45bに向けて挿通され係止突起46が係止凹部54に係止している状態で、バンド部50が挿通される向きには移動可能であると共に、挿通される向きとは反対側の向きには移動不可となるように、係止突起46と係止凹部54の形状が形成されている。このような、係止突起46と係止凹部54との形状としては、例えば、以下のような形状が考えられる。
即ち、係止突起46は、バンド部50が挿通される側の開口45aを向く第1の面と、その反対側の開口45bを向く第2の面とを有する。第1の面は、係止突起46が突出する挿通孔44の内周面に対して傾斜する傾斜面をなしており、傾斜面の先端側にいくにつれて反対側の開口45bに近づくように設定されている。また、第2の面は、上記内周面に対して直交する直交面をなしている。同様に、複数の係止凹部54の内周面もそれぞれ、第1の面と第2の面とを有し、第1の面がバンド部50の先端側を向くと共に、バンド部50の延在方向に対して傾斜する傾斜面をなし、第2の面がバンド部50の延在方向に直交する直交面をなしている。
バンド部50が挿通孔44の開口45aから開口45bに向けて挿通されていくと、係止凹部54の傾斜面と係止突起46の傾斜面とが接する。この状態からさらに挿通される向きにバンド部50を移動させようとすると、係止凹部54の内周面と係止突起46との少なくとも一方が弾性変形し、係止突起46が係止しているバンド凹部を越えて、次の係止凹部54に係止する。これを繰り返すことで、バンド部50は、挿通される向きに挿通孔を移動可能となる。
係止突起46が係止凹部54に係止している状態で、バンド部50を挿通される向きとは反対側の向きに移動させようとすると、係止凹部54の直交面と係止突起46の直交面とが接するため、係止凹部54の内周面と係止突起46との両方が弾性変形しにくい。これにより、係止突起46が係止凹部54に係止している状態で、バンド部50は、挿通される向きとは反対側の向きには、移動不可となる。そして、バンド部50を電線70aの周囲に巻回してきつく締めることで、バンド部50は、挿通方向のどちらの向きにも移動不可となり、以て、バンドクランプ30が、電線70aに固定された状態となる。
係止部32は、取付対象物に形成された取付孔に係止可能に形成されている。また、係止部32は、バンド固定部40から突出する態様で設けられている。
具体的には、係止部32は、ここでは、バンド固定部40のうちバンド部50が突出する主面42cとは反対側の主面42dから突出するように設けられている。係止部32は、皿部33と係止片36とを含む。
皿部33は、皿バネ状に形成されている。より具体的には、皿部33は、底部34と胴部35とを含む。底部34は、長円形の平板状に形成され、その主面がバンド固定部40の主面42dに接するように設けられている。胴部35は、底部34の外縁から外方に向けて広がるように傾斜しつつ突出している。胴部35の外縁は、取付対象物に形成された取付孔よりも大きく設定されている。係止部32が取付孔に係止した状態で、胴部35の外縁は、取付孔の周縁に当接可能に形成されている。
係止片36は、取付孔に挿入可能であり、挿入後に抜止可能な形状に形成されている。より具体的には、係止片36は、棒状部37と、羽部38とを含む。
棒状部37は、底部34(ここでは、底部34の中心)から底部34の主面に直交する態様で延びるように形成されている。棒状部37は、係止部32が取付孔に係止した状態で取付孔の内側に位置する部分を含む。羽部38は、棒状部37の先端から底部34側へ向かって傾斜する態様で延びるように一対形成されている。
一対の羽部38の先端側には、段差部38aが設けられている。当該段差部38aの基端側部分に、一対の羽部38の外向き面の間隔が最大となる部分(最外寸部)が設けられており、当該最外寸部の間隔は、取付孔よりも大きく設定されている。また、一対の羽部38は、最外寸部の間隔が取付孔以下となるように弾性変形可能に形成されている。
係止部32を取付孔に挿入させていくと、最外寸部の間隔が小さくなるように羽部38が弾性変形しつつ、取付孔内を進んでいく。そして、最外寸部が取付孔を抜けると、羽部38が弾性復帰し始め、段差部38aが取付孔を抜けることで段差部38aが取付孔の周縁に引っ掛かる。これにより、係止部32を取付孔から抜こうとしても、段差部38aが取付孔の周縁に引っ掛かることによって、移動不可となる。また、この状態で、さらに係止部32を取付孔に挿入させようとすると、胴部35が取付孔の周縁に引っ掛かり、移動不可となる。以上により、係止部32が取付孔に係止した状態となり、これを以て、バンドクランプ30が取付対象物に取り付けられた状態となる。
クランプ固定部60は、バンド部50に設けられている。クランプ固定部60には、他の電線用クランプ90に設けられた係止部92(クランプ部)を係止可能な係止孔64が形成されている。ここでは、他の電線用クランプ90に設けられた係止部92は、当該バンドクランプ30の係止部32と同じ形状に形成されているものとして説明する。つまり、当該バンドクランプ30の係止部32は、クランプ固定部60に係止可能な形状に形成されている。
具体的には、ここでは、クランプ固定部60は、金型を用いてバンド部50と一体成形されている。クランプ固定部60は、バンド部50の中間部分を横断するように設けられている。クランプ固定部60は、バンド部50のうち、係止凹部54が形成された部分よりも基端側に設けられている。より具体的には、クランプ固定部60は、直方体状に形成されたクランプ固定本体部62を含む。
クランプ固定本体部62の一対の主面63a,63bを貫通するように係止孔64が形成されている。係止孔64の開口65a,65bのうち開口65aから他の電線用クランプ90の係止部92が挿入される。また、開口65a,65bが形成された一対の主面63a,63bに直交する他の一対の主面63c,63dの一方の主面63cからバンド部50の基端側部分52bが突出すると共に他方の主面63dからバンド部50の先端側部分52aが突出している。この際、開口65aが形成される主面63aとバンド部50の外向きの主面51aとが同じ向きを向いている。そして、バンド部50の内向きの主面51bと開口65bが形成された主面63bとが面一となるように設けられている。
係止孔64は、他の電線用クランプ90の係止部92が挿入可能に、且つ挿入後に係止可能に形成されている。さらに、ここでは、他の電線用クランプ90の係止部92がクランプ固定部60に係止した状態で、当該係止部92が主面63bを越えて電線70a側にはみ出さないように形成されている。
より詳細には、係止孔64のうち開口65a側の形状は、取付孔と同様の形状に設定されている。また、係止孔64のうち開口65b側は、開口65aよりも大きく形成されている。これにより、係止部92が係止孔64に挿入可能となる。また、開口65aから開口65bへ向かう途中に、係止孔64の内周面に段差部65cが生じている。
クランプ固定本体部62の高さは、棒状部37のうち胴部35の外縁と同じ高さの位置から先端までの寸法と同じかそれよりも大きく(ここでは、若干大きく)設定されている。さらにここでは、係止孔64の内周面から突出するようにフランジ部66が設けられている。上記段差部65cは、開口65aから係止孔64内に入った部分に生じており、開口65aの周縁から当該段差部65cまでの間の部分がフランジ部66とされている。フランジ部66の厚みは、係止部32が係止する取付対象物に形成された取付孔の周縁部の厚みと同程度に設定されている。また、開口65aが形成される主面63aは、胴部35の外縁よりも大きく形成されている。
これらにより、係止部92が開口65aから係止孔64内に挿入されると、一対の羽部38が弾性変形しつつ進んでいき、係止部92の段差部38aがフランジ部66を越えたところで、一対の羽部38が弾性復帰する。そして、フランジ部66が係止部92の段差部38aと胴部35との間に位置することで、係止部92がクランプ固定部60に係止した状態となる。この際、開口65aが形成される主面63aが胴部35の外縁よりも大きく形成されているため、胴部35の外縁が主面63aに当接可能となる。また、クランプ固定本体部62の高さが、棒状部37のうち胴部35の外縁と同じ高さの位置から先端までの間隔と同じかそれよりも大きく(ここでは、若干大きく)設定されているとともに、開口65aを含む周縁にフランジ部66が設けられていることで、係止部92がクランプ固定部60の開口65bからはみ出さない。
ここでは、取付孔及び係止孔64が長円形であるため、係止部32及び係止部92は、その挿入方向に平行な軸周りで挿入する姿勢に方向性がある。この場合、係止部92を係止孔64に係止させた状態で、バンドクランプ30が固定される部分の電線70aの延在方向と、他の電線用クランプ90が固定される部分の電線70bの延在方向とが平行になるように、係止孔64の向きが設定されているとよい。
バンドクランプ30のバンド部50及びクランプ固定部60を電線70aの周囲に巻回した上で、バンド部50の先端側を挿通孔44に挿通し、きつく締めることによって、第1のワイヤーハーネス20が完成する。
同様に他の電線用クランプ90を電線70bに固定することで、第2のワイヤーハーネス80が完成する。より詳細には、ここでは、他の電線用クランプ90もバンド部94及びバンド固定部96を有するバンドクランプであるものとして説明する。つまり、バンド部94を電線70bの周囲に巻回したうえで、バンド部94の先端側をバンド固定部96の挿通孔98に挿通し、きつく締めることによって、第2のワイヤーハーネス80が完成する。
そして、完成した第1のワイヤーハーネス20のクランプ固定部60の係止孔64に第2のワイヤーハーネス80の係止部92を挿入し、係止させることで、第1のワイヤーハーネス20に第2のワイヤーハーネス80が係止した状態となる。この状態を以て、ワイヤーハーネス10が完成となる。
この際、取付孔に対する第1のワイヤーハーネス20の係止部32の挿入方向と、クランプ固定部60の係止孔64に対する第2のワイヤーハーネス80の係止部92の挿入方向とが一致するように第1のワイヤーハーネス20のクランプ固定部60の位置と、第1のワイヤーハーネス20の電線70aの大きさとが設定されている。
より詳細には、ここでは、バンドクランプ30は、係止部32、バンド固定部40、バンド部50及びクランプ固定部60が、金型を用いて一体成形されている。このため、バンドクランプ30としては、バンド部50に対してクランプ固定部60の位置を変更することはできず、バンドクランプ30を電線70aに固定した状態で電線70aの大きさにより、係止部32に対するクランプ固定部60の位置が決定される。この際に、ここでは、電線70aを挟んで係止部32と反対側にクランプ固定部60が位置するように、バンドクランプ30が固定される電線70aの大きさが設定されている。これにより、バンドクランプ30を電線70aに固定した状態で、取付孔に対する係止部32の挿入方向(棒状部37の延在方向)と、係止孔64の中心軸方向とが一致する。つまり、バンドクランプ30を電線70aに固定した状態で、取付孔に対する係止部32の挿入方向(棒状部37の延在方向)と、クランプ固定部60の係止孔64に対する第2のワイヤーハーネス80の係止部92の挿入方向とが一致した状態となっている。
このように、取付孔に対する第1のワイヤーハーネス20の係止部32の挿入方向と、クランプ固定部60の係止孔64に対する第2のワイヤーハーネス80の係止部92の挿入方向とが一致していると、以下のような利点がある。即ち、第2のワイヤーハーネス80の電線70bの経路が取付孔を基準に設計されている場合に、第2のワイヤーハーネス80を第1のワイヤーハーネス20に取り付けたうえで、第1のワイヤーハーネス20を取付孔に取り付けた場合でも、実際の取付経路上で生じる誤差を小さく抑えることができる。また、第1のワイヤーハーネス20に第2のワイヤーハーネス80を取り付けてワイヤーハーネス10と成してから、ワイヤーハーネス10を取付孔に取り付ける際に、第2のワイヤーハーネス80を押して係止させる場合でも力が挿入方向に伝わり易い。また、クランプ固定部60に係止している電線用クランプ90の係止部92が損傷することを抑えることができる。また、第1のワイヤーハーネス20を先に取付孔に係止させてから第2のワイヤーハーネス80を第1のワイヤーハーネス20に取り付ける場合に、取付孔に係止している係止部32が損傷することを抑えることができる。
第1実施形態に係るバンドクランプ30及び第1のワイヤーハーネス20によると、クランプ固定部60がバンド部50に設けられるため、クランプ固定部60に他の電線用クランプ90を係止させることによって、1つのバンドクランプ30が固定された電線70a周りに新たに別の電線70bを追加することができる。
特に、クランプ固定部60が設けられていない通常のバンドクランプで固定した電線の周りに新たに別の電線を追加する場合に比べて、バンドクランプを一旦切って外してから別のバンドクランプをもう一度付け直す必要がないため、工数の削減につながる。また、クランプ固定部60が設けられていない通常のバンドクランプで固定した電線を2つ別々に取付対象物に取り付ける場合に比べて、取付対象物に形成される取付孔の数を少なくすることができる。
また、クランプ固定部60がバンド部50と一体成形されているため、クランプ固定部60がバンド部50と別体である場合に比べて、部品点数の削減につながる。また、係止孔64内にバンド部50が位置しないので、係止孔64に係止する係止部92がバンド部50と干渉することを抑制できる。また、クランプ固定部60がバンド部50と別体である場合に比べて、バンド部50の厚み分だけクランプ固定部60の高さ寸法を小さくすることができる。
また、係止部32がクランプ固定部60に係止可能なタイプの形状に形成されているため、1種類のバンドクランプ30を複数連結させていくことができる。
また、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10によると、第1のワイヤーハーネス20が、クランプ固定部60がバンド部50に設けられるバンドクランプ30を備えることによって、1つのバンドクランプ30が固定された第1のワイヤーハーネス20の電線70a周りに第2のワイヤーハーネス80の電線70bを追加することができる。
特に、取付孔に対する第1のワイヤーハーネス20の係止部32の挿入方向と、クランプ固定部60の係止孔64に対する第2のワイヤーハーネス80の係止部92の挿入方向とが一致しているため、取付孔を基準に電線70bの経路設計がなされている場合であっても、第2のワイヤーハーネス80の組み付け時の誤差を小さく抑えることができる。
{第1実施形態の変形例}
ここで、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10の変形例について説明する。図5は、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10Aの変形例を示す側面図である。
バンドクランプ30が固定される電線70aは、上記したものに限られず、バンドクランプ30は、上記したものとは異なる大きさの電線に取り付けられる場合もあり得る。変形例に係るワイヤーハーネス10Aでは、バンドクランプ30が取り付けられる電線70cの大きさが第1実施形態に係るバンドクランプ30が取り付けられる電線70aの大きさとは異なっている。
電線70cは、電線70aよりも大きく設定されている。このため、電線70cにバンドクランプ30が固定され、第1のワイヤーハーネス20Aをなした状態で、クランプ固定部60は、電線70cを挟んで係止部32の反対側には位置していない。より詳細には、ここでは、クランプ固定部60は、係止孔64の中心軸方向が係止部32の挿入方向に直交するような姿勢をとるように電線70cの大きさが設定されている。これにより、ワイヤーハーネス10Aでは、バンドクランプ30の係止部32の挿入方向と他の電線用クランプ90の係止部92の挿入方向とが互いに直交する方向に設定されている。
このようなワイヤーハーネス10Aによっても、取付孔に対する第1のワイヤーハーネス20の係止部32の挿入方向と、クランプ固定部60の係止孔64に対する第2のワイヤーハーネス80の係止部92の挿入方向とが一致していることによる効果以外の効果については、ワイヤーハーネス10の効果と同様の効果を得ることができる。
{第2実施形態}
次に、第2実施形態に係るバンドクランプ130について説明する。図6は、第2実施形態に係るバンドクランプ130を示す側面図である。図7は、第2実施形態に係るワイヤーハーネス110を示す側面図である。なお、本実施の形態の説明において、前の実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する(以下の第3実施形態でも同様)。
第2実施形態に係るバンドクランプ130は、1つのバンド部150にクランプ固定部60が複数(ここでは、2つ)設けられている点で第1実施形態に係るバンドクランプ30とは異なる。
2つのクランプ固定部60a,60bは、バンド部150の長手方向に間隔をあけて設けられている。ここでは、バンドクランプ130を電線70aに固定して第1のワイヤーハーネス120をなした状態で、2つのクランプ固定部60a,60b及び電線70aは、一方のクランプ固定部60aが電線70aを挟んで係止部32の反対側に位置するとともに、他方のクランプ固定部60bが電線70aの周方向に沿って係止部32と一方のクランプ固定部60aとの間に位置するように設定されている。この際、他方のクランプ固定部60bは、係止孔64の中心軸方向が係止部32の挿入方向に直交するような姿勢をとるように設定されている。
そして、2つのクランプ固定部60a,60bに、2つの第2のワイヤーハーネス80を取り付けてワイヤーハーネス110をなしている。
なお、バンドクランプ130のバンド部150は、2つのクランプ固定部60a,60bによって、先端側部分52a、基端側部分52b及び中間部分52cの3つの部分に分断されている。
第2実施形態に係るバンドクランプ130及びワイヤーハーネス110によっても、第1実施形態に係るバンドクランプ30と同様の効果を得ることができる。
また、第2実施形態に係るバンドクランプ130及びワイヤーハーネス110によると、1つのバンドクランプ130(第1のワイヤーハーネス120)に対して、複数の他の電線用クランプ90(第2のワイヤーハーネス80を)固定することができる。
{第3実施形態}
次に、第3実施形態に係るバンドクランプ230について説明する。図8は、第3実施形態に係るクランプ固定部260を示す斜視図である。図9は、第3実施形態に係るクランプ固定部260を示す側面図である。図10は、第3実施形態に係るワイヤーハーネス210を示す側面図である。
第3実施形態に係るバンドクランプ230は、クランプ固定部260の形状が第1実施形態に係るクランプ固定部60の形状とは異なる。
具体的には、クランプ固定部260は、バンド部250と別体で形成されている。また、クランプ固定部260は、バンド部250の任意の位置に取り付け可能に形成されている。ここでは、クランプ固定部260は、バンド取付部67をさらに含む。
より具体的には、バンドクランプ230は、係止部32、バンド固定部40及びバンド部250を含むクランプ本体部231と、クランプ本体部231とは別体で形成されたクランプ固定部260とを含む。クランプ本体部231のうち、係止部32及びバンド固定部40は、第1実施形態に係るバンドクランプ30の係止部32とバンド固定部40と同様の形状に形成されている。また、バンド部250は、第1実施形態に係るバンドクランプ30のバンド部50とは異なり、基端から先端まで、クランプ固定部260で分断されることなく、一続きとされている。そして、クランプ本体部231は、金型を用いて一体成形されている。このようなクランプ本体部231としては、第2のワイヤーハーネス80に用いている電線用クランプ90のような既存のバンドクランプを採用することができる。
クランプ固定部260は、直方体状のクランプ固定本体部262を含む。クランプ固定本体部262には、第1実施形態に係る係止孔64と同様の形状の係止孔64が形成されている。ここでは、クランプ固定本体部262の高さ寸法(係止孔64の中心軸方向に沿った寸法)は、クランプ固定本体部62よりもバンド部250の厚み分以上大きく設定されている。そして、ここでは、係止孔64の開口65a,65bが形成される一対の主面263a,263bに直交する一対の主面263c,263dを貫通する態様で貫通孔68が形成されている。当該貫通孔68及びその周縁部がバンド取付部67として機能する。また、ここでは、貫通孔68と係止孔64とは連通している。
貫通孔68の幅寸法は、バンド部250の幅寸法と同程度に形成されている。また貫通孔68の高さ寸法は、バンド部250の厚み寸法と同程度に形成されている。ここでは、クランプ固定部260がバンド部250に対して取り付けられる際に、貫通孔68にバンド部250が圧入されつつ挿通されることで、両者の位置決めが図られる。つまり、貫通孔68の幅寸法がバンド部250の幅寸法よりも小さく設定されていること、及び、貫通孔68の高さ寸法がバンド部250の厚み寸法より小さく設定されていることのうちの少なくとも一方が設定されている。これにより、貫通孔68の内周面とバンド部250との間には、容易に位置ずれしにくく、且つ、作業者等がバンド部250に対してクランプ固定部260を移動可能な程度の静止摩擦が生じる。これを以て、クランプ固定部260が、バンド部250の任意の位置に取り付け可能とされる。なお、ここでは、クランプ固定部260は、バンド部25がバンド固定部40に係止した状態で、バンド部250のうち基端から開口45aまでの間の所望の位置に取り付け可能である。
もっとも、貫通孔68にバンド部250が圧入されることは必須ではない。つまり、貫通孔の幅寸法がバンド部250の幅寸法以上に設定されるとともに、貫通孔の高さ寸法がバンド部250の厚み寸法以上に設定されていてもよい。この場合、貫通孔にバンド部250を通しただけでは、バンド部250の位置決めを図ることはできない。しかしながら、バンド部250を貫通孔に通したうえで、電線70aの周囲にきつく巻回し、バンド固定部40に係止させることで、電線70aを締め付ける反力等によりクランプ固定部260の位置決めを図ることができる。
貫通孔68は、係止孔64の開口65a,65bのうち他の電線用クランプ90の係止部92が挿入される開口65aから反対側の開口65bに向く向きに、係止部92の先端側の寸法(胴部35の外縁から棒状部37の先端までの寸法)以上の間隔をあけた位置に形成されているとよい。これにより、バンド部250を貫通孔68に挿通したうえで、係止孔64に係止部92を係止させた状態でも、バンド部250と係止部92とが干渉することを抑えることができる。
なお、クランプ固定部260にも段差部65c及びフランジ部66が設けられている。そして、フランジ部66が係止部92の羽部38と胴部35との間に位置するようにして係止部92がクランプ固定部260に係止する。
当該バンドクランプ230を用いてワイヤーハーネス210を形成するには、まず、クランプ本体部231にクランプ固定部260を取り付けて、バンドクランプ230と成す。そして、バンドクランプ230のバンド部250を電線70aの周囲に巻回したうえで、バンド固定部40に係止させ、第1のワイヤーハーネス220をなす。この状態で、係止部32の挿入方向と係止孔64の中心軸方向とが一致しているとよい。
そして、完成した第1のワイヤーハーネス220のクランプ固定部260の係止孔64に第2のワイヤーハーネス80の係止部92を挿入し、係止させることで、第1のワイヤーハーネス220に第2のワイヤーハーネス80が係止した状態となる。この状態を以て、ワイヤーハーネス210が完成となる。
第3実施形態に係るバンドクランプ230によっても、バンド部50とクランプ固定部60とが一体成形されていることによる効果以外の効果については、第1実施形態に係るバンドクランプ30と同様の効果を得ることができる。
また、第3実施形態に係るバンドクランプ230によると、クランプ固定部260がバンド部250と別体で形成されるとともにバンド部250の任意の位置に取り付け可能に形成されているため、クランプ固定部260に固定される他の電線用クランプ90を電線70a周りの任意の位置に位置させることができる。これにより、係止部32の挿入方向と、係止部92の挿入方向とを一致させやすい。また、クランプ固定部260が設けられていない既存のバンドクランプに、クランプ固定部260を取り付けることができる。これにより、既存のバンドクランプを用いて、第2のワイヤーハーネス80を取付可能な第1のワイヤーハーネス220を構築することができる。
{第3実施形態の変形例}
ここで、第3実施形態に係るワイヤーハーネス210の変形例について説明する。図11は、第3実施形態に係るワイヤーハーネス210の変形例を示す側面図である。
変形例に係るワイヤーハーネス210Aでは、1つのバンド部250に3つのクランプ固定部260が取り付けられて、バンドクランプ230Aをなしている。そして、バンドクランプ230Aが電線70aに固定されて、第1のワイヤーハーネス220Aをなした状態で、係止部32の反対側に1つのクランプ固定部260aが位置している。また、残りの2つのクランプ固定部260b,260cは、その係止孔64の中心軸方向が係止部32の挿入方向に直交する姿勢をとるように設けられている。そして、3つのクランプ固定部260a,260b,260cにそれぞれ第2のワイヤーハーネス80が取り付けられてワイヤーハーネス210Aをなしている。
{その他の変形例}
上記各実施形態において、係止凹部54がバンド部50の主面51aに設けられるものとして説明したがこのことは必須ではない。係止凹部は、例えば、バンド部の側面に設けられていてもよい。
また、上記各実施形態において、バンド部50がバンド固定部40と一体成形されているものとして説明したが、このことは必須ではない。バンド部は、バンド固定部と別体で固定されていてもよい。この場合、バンド固定部は、バンド部の両端を係止可能に形成されている構成が考えられる。バンド固定部がバンド部の両端を係止可能に形成されている場合でも、バンド部の一端がバンド固定部に固定されている状態で、バンド固定部とバンド部の一端とは係止構造によってつながっているものとみなすことができる。
また、上記各実施形態において、他の電線用クランプ90をバンドクランプとして説明したがこのことは必須ではない。例えば、他の電線用クランプとしてバンドクランプ30を採用してもよい。また、例えば、他の電線用クランプとして、電線と共にその周囲にテープ等が巻回されることで電線に固定可能な長尺板状の部材に係止部が設けられたクランプであってもよい。
また、上記各実施形態において、係止部32がクランプ固定部60に係止可能な形状に形成されているものとして説明したが、このことは必須ではない。係止部は、クランプ固定部60に係止可能な形状に形成されていなくてもよい。例えば、係止部は、係止孔64に挿通不可能な大きさに形成され、係止孔64よりも大きい取付孔に係止することが考えられる。特に、第3実施形態に係るバンドクランプ230では、クランプ固定部260がバンド部250と別体で形成されているため、クランプ固定部260を、係止部32を係止可能な形状とは異なる別の形状のものに変更しやすい。
ここで、係止部がクランプ固定部に係止可能な形状とは、例えば、弾性変形していない状態での係止部の最外寸部の寸法が係止孔の大きさより大きく、且つ、弾性変形した状態での係止部の最外寸部の寸法が係止孔の大きさ以下になる場合などが考えられる。
また、係止部32がクランプ固定部60に係止可能な形状に形成されている場合でも、他の電線用クランプ90に設けられた係止部92と、当該バンドクランプの係止部とが同じ形状に形成されていることは必須ではない。つまり、係止部と、クランプ固定部60に係止される他の電線用クランプ90の係止部92とが異なる形状に形成されている場合もあり得る。
また、上記各実施形態において、係止孔64は、クランプ固定本体部62を貫く孔として説明したがこのことは必須ではない。例えば、係止孔は、クランプ固定本体部の一主面から反対側の主面に向けて凹む窪み状に形成されていてもよい。この場合でも、窪みの底部が窪みの開口よりも広がっていることで、開口周縁がフランジ部をなしていることが好ましい。
また、第3実施形態において、取付部67として貫通孔68が形成され、貫通孔68にバンド部250を挿通することで、クランプ固定部260がバンド部250に取り付けられるものとして説明したが、このことは必須ではない。例えば、取付部として、クランプ固定部の一主面から反対側の主面に向かってバンド部250の幅以上の幅で凹む態様で窪みが形成されるとともに、当該窪みの内周面から弾性変形可能な保持片が突出する構成であってもよい。この場合、保持片を広げた状態でバンド部250をその主面側から窪みに嵌めた後、保持片を弾性復帰させることで、クランプ固定部がバンド部250に取り付けられる。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
例えば、第1実施形態に係るバンドクランプ30のバンド部50に第3実施形態に係るクランプ固定部60を取り付けてもよい。つまり、クランプ固定部60とクランプ固定部60とが1つのバンド部50に同時に存在していてもよい。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ワイヤーハーネス
20 第1のワイヤーハーネス
30 バンドクランプ
32 係止部
40 バンド固定部
44 挿通孔
46 係止突起
50 バンド部
54 係止凹部
60 クランプ固定部
64 係止孔
66 取付部
70a,70b,70c 電線
80 第2のワイヤーハーネス
90 他の電線用クランプ
92 他の電線用クランプの係止部

Claims (7)

  1. 長尺帯状に形成されたバンド部と、
    前記バンド部の一端につながるとともに、前記バンド部が電線の周囲に巻回された状態で前記バンド部の他端を固定可能なバンド固定部と、
    取付対象物に形成された取付孔に係止可能に形成されるとともに前記バンド固定部から突出する態様で設けられた係止部と、
    前記バンド部に設けられ、他の電線用クランプに設けられた係止部を係止可能な係止孔が形成されたクランプ固定部と、
    を備える、バンドクランプ。
  2. 請求項1に記載のバンドクランプであって、
    前記クランプ固定部が前記バンド部と一体成形されている、バンドクランプ。
  3. 請求項1に記載のバンドクランプであって、
    前記クランプ固定部は、前記バンド部と別体で形成されるとともに、前記バンド部の任意の位置に取り付け可能に形成されている、バンドクランプ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のバンドクランプであって、
    前記係止部が前記クランプ固定部に係止可能な形状に形成されている、バンドクランプ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のバンドクランプと、前記バンド部が巻回され、前記バンドクランプが固定された電線とを備える第1のワイヤーハーネスを備える、ワイヤーハーネス。
  6. 請求項5に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記クランプ固定部に係止可能なクランプ部と、前記クランプ部が固定された電線とを備え、前記クランプ固定部に前記クランプ部が係止することで、前記第1のワイヤーハーネスに固定された第2のワイヤーハーネスをさらに備える、ワイヤーハーネス。
  7. 請求項6に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記取付対象物に対する前記第1のワイヤーハーネスの取付方向と、前記第1のワイヤーハーネスに対する前記第2のワイヤーハーネスの取付方向とが一致している、ワイヤーハーネス。
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