JP2016208799A - ワイヤハーネスの配索装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートへの給電ハーネスの配索構造を簡素化する。【解決手段】水平方向の移動と垂直方向の回転作動との2軸方向の作動を行う車両用のシートに接続するワイヤハーネスの配索構造であって、一方向にのみ屈曲可能とした第1PSDと第2PSDを用いて前記ワイヤハーネスに長さ方向に間隔をあけて外装し、前記第1PSDと第2PSDとは屈曲方向は90度相違させると共に、前記第1PSDと第2PSDの間にL形状の曲げ方向変換用の中継筒部材を介在させ、該中継筒部材を連動材を介して前記シートに追従して前後移動させると共に、前記連動材に回転軸を支点として前記シートを水平位置から車体側面に沿った垂直位置に回転自在に取り付け、かつ、前記第1PSDを車体パネル内部に水平方向に屈曲させて移動自在に配置し、前記シートの前後移動に追従可能とし、かつ、前記第2PSDを前記シート側へ配索し、前記第2PSDの屈曲で前記シートの垂直方向の回転に追従させる構成としている。【選択図】図4

Description

本発明はワイヤハーネスの配索装置に関し、詳しくは、ワイヤハーネスを接続する機器が水平方向と垂直方向の2軸方向に作動される場合に該作動に追従できるワイヤハーネスの配索装置とするもので、特に、自動車の後部に搭載される3列目シートを水平方向に前後スライド可能とすると共に、シートバックをシートクッション上に折り畳んだ後に車体側面に向けて跳ね上げて収納姿勢とする場合に、該3列目シートへの給電用のワイヤハーネスの配索装置として好適に用いられるものである。
特開2004−306679号公報(特許文献1)および特開2006−290351号公報(特許文献2)で提案されているように、ワゴンタイプやバンタイプの自動車では3列にシートが設けられる場合がある。3列目シートが設置されるとリア側の荷物スペースが狭くなるため、3列目シートを収納姿勢として荷物スペースを大きくできるようにされている。3列目シートの収納姿勢は、シートバックを後方へ回転させてフロア側の収納凹部に挿入して収納姿勢とし、あるいはシートバックを前方へ回転させてシートクッション上に折り重ね、この折り重ねたシートを車体側面側に跳ね上げて収納姿勢としている。
この種の3列目シートには、通常、電装品を装着していないため、3列目シートへ給電用のワイヤハーネスを配線していない。しかしながら、シートベルトの全席着用の義務化により、ベルト着用確認用のセンサーの取付が必要となり、3列目シートへの給電装置が必要となってきている。
さらに、3列目シートも1列目シートおよび2列目シートと同様に前後スライド機能を持たせることが要望される場合がある。その場合、3列目シートに接続するワイヤハーネスを前後スライド作動に追従させる必要がある。即ち、シートの前後スライド作動に追従させるためにワイヤハーネスを水平方向に前後往復移動させる必要があると共に、収納姿勢とするために、車体側面へ跳ね上げる場合には垂直方向の回転作動に追従させる必要があり、ワイヤハーネスの配索構造が非常に複雑となる。
3列目シートを設けた前記特許文献1、2において、3列目シートへの給電用ハーネスについての開示はない。1列目のスライドシートの給電装置は、特開2010−193599号公報(特許文献3)等に開示されているように、シートに接続するワイヤハーネスは、シート下方の床下に配置した余長吸収装置を挿通して、床上に設置するレールに沿って移動するシートの下面側へ配線している。
特開2004−306679号公報 特開2006−290351号公報 特開2010−193599号公報
しかしながら、3列目シートに接続するワイヤハーネスを3列目シートの床下に配線すると、燃料タンク、ハイブリット車や電気自動車ではバッテリー、タイヤハウスの設置位置で規制を受ける場合が多く、余長吸収装置を含むワイヤハーネスの配索スペースが確保しにくい。かつ、3列目シートが水平方向に前後移動されると共に垂直方向に回転させて車体側面側に跳ね上げて収納姿勢とする場合、2軸方向の移動になるため給電ハーネスの配索構造は非常に複雑になる問題がある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、ワイヤハーネスの配索スペースの問題および3列目シート等のワイヤハーネスが接続される機器が水平方向と垂直方向の2軸方向に作動する場合、該2軸方向の作動にワイヤハーネスを追従できる配索装置を提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、第1の発明は、水平方向の直線移動と垂直方向の回転作動との2軸方向の作動を行う車両のシートに接続するワイヤハーネスの配索構造であって、
一方向にのみ屈曲可能としたキャタピラを伸縮自在なゴム製チューブからなるブーツで囲んだPSDからなる外装材を第1PSDと第2PSDとして用いて前記ワイヤハーネスに長さ方向に間隔をあけて外装し、前記第1PSDと第2PSDとは屈曲方向を90度相違させると共に、前記第1PSDと第2PSDの間にL形状の曲げ方向変換用の中継筒部材を介在させ、該中継筒部材を連動材を介して前記シートに追従して前後移動させると共に、前記連動材に回転軸を支点として前記シートを水平位置から車体側面に沿った垂直位置に回転自在に取り付け、かつ、
前記ワイヤハーネスを外装する前記第1PSDを車体パネル内部に水平方向に湾曲させて移動自在に配置し、前記シートの前後移動に追従可能とし、かつ、
前記ワイヤハーネスを外装する前記第2PSDを前記シート側へ配索し、前記第2PSDの屈曲で前記シートの垂直方向の回転に追従させる構成としていることを特徴とするワイヤハーネスの配索装置を提供している。
前記のように、水平方向の移動と水平方向から90度回転して垂直方向に変位する垂直方向の移動の2軸方向に作動する車両のシートに接続するワイヤハーネスを、一方向にのみ屈曲する2個の第1PSDと第2PSDで屈曲方向を90度相違させて、L形状の90度屈曲させた曲げ方向変換用の中継筒部材を介在させて外装している。該構成とすることで、シートを水平方向に前後移動すると第1PSDが水平方向に屈曲して追従し、シートを水平方向から垂直方向に回転作動すると第2PSDが垂直方向に屈曲して追従させることができる。
前記PSDを構成する一方向にのみ屈曲可能とするキャタピラは、ワイヤハーネス貫通穴を囲む四角枠状のブロックをピンを介してワイヤハーネス挿通方向に順次連続させ、前記第1PSDと第2PSDでは前記ピンの取付方向を90度相違させて屈曲方向を90度相違させ、
四角枠状の前記キャタピラを囲む前記ゴム製チューブからなるブーツは環状の山部と谷部を長さ方向に交互に設けた四角筒状とし、
前記シートのシートクッションに突設する取付板を前記回転軸を介して前記連動材に取り付け、該連動材に前記中継筒部材を取り付けている。
前記PSDを構成する一方向にのみ屈曲可能としたキャタピラは、前記ピンの取付方向に応じて屈曲方向を規制できるため、PSDで外装するワイヤハーネスの屈曲方向を所要の一方向に規制できる。かつ、PSDは、単独で保形性を有するため、ケースに収容する必要がなく、部品点数を減少できると共に狭いスペースに配置できる。前記キャタピラのブロックは、金属製でも良いが、樹脂成形品からなることが好ましい。
前記ブーツは四角筒状のコルゲートチューブからなる。ブーツ単独では上下および左右の2方向に屈曲可能であるが、ブーツで囲む前記キャタピラが一方向にのみ屈曲可能であるため、PSDは一方向にのみ屈曲可能な外装材となる。
前記第1PSD、第2PSDとして用いるPSDは、前記のように、保形性を有すると共に一方向にのみ屈曲させることができるため、他方向に外部干渉材が位置しても干渉する恐れがない利点を有する。よって、シートを配置する側方の車体パネルの内部にワイヤハーネスを外装したPSDを配置する際に、専用の余長収容ケース内にワイヤハーネスを通して保護する必要はなく、ワイヤハーネスをPSDで外装した状態で配索でき、設備が簡単になると共に、狭いスペースの車体パネル内に余裕を持って配索できる。
第2の発明は、前記第2PSDからなる外装材に代えて、コルゲートチューブを用いている。即ち、
水平方向の直線移動と垂直方向の回転作動との2軸方向の作動を行う車両のシートに接続するワイヤハーネスの配索構造であって、
一方向にのみ屈曲可能としたキャタピラを伸縮自在なゴム製チューブからなるブーツで囲んだ外装材であるPSDとコルゲートチューブで、前記ワイヤハーネスを長さ方向に間隔をあけて外装し、前記PSDと前記コルゲートチューブの屈曲方向は90度相違させると共に、前記PSDと前記コルゲートチューブの間にL形状の曲げ方向変換用の中継筒部材を介在させ、該中継筒部材を連動材を介して前記シートに追従して前後移動させると共に、前記連動材に回転軸を支点として前記シートを水平位置から車体側面に沿った垂直位置に回転自在に取り付け、かつ、
前記ワイヤハーネスを外装する前記PSDを車体パネル内部に水平方向に屈曲させて移動自在に配置し、前記シートの前後移動に追従移動可能とし、かつ、
前記ワイヤハーネスを外装する前記コルゲートチューブを前記シート側へ配索し、前記コルゲートチューブの屈曲で前記シートの垂直方向の回転に追従させる構成としていることを特徴とするワイヤハーネスの配索装置を提供している。
前記のように、第2の発明では、中継筒部材からシート側へ配索するワイヤハーネスを、PSDに代えて、コルゲートチューブで外装している。これは中継筒部材の出口からシートまでの寸法が200mm未満で、短い寸法であるため、シートが使用姿勢から収納姿勢に回転する際にワイヤハーネスの曲げ寸法が短く、曲げ方向が不安定にならず、かつ、曲げ負荷も少ないためワイヤハーネスの電線に損傷が発生しない。よって、第2の発明では、第2PSDに代えて、PSDよりも保護機能が低いコルゲートチューブを外装材として用いている。このように第2PSDをコルゲートチューブに代えるとコスト低下を図ることができる。
前記第1、第2の発明における2軸方向に作動するシートは、具体的には、バン型またはワゴン型の自動車に搭載している3列目シートで、該3列目シートを前後スライドすると共にシートバックをシートクッション上に折り畳んだ状態で側部車体に横跳ね上げして収容姿勢とする場合に好適に用いられる。
前記のように、従来、3列目シートには前後スライド機構が設けられていない場合が多く、また、シートベルトが装着されていても、ベルト着用確認用のセンサが設けられていないため、3列目シートに給電用ハーネスは配線されていない。しかしながら、シートベルトの装着が義務化され、3列目シートにシートベルトの着用確認用のセンサに通電するためにワイヤハーネスの配線が必要となる。このように、前後スライド移動と側部車体に跳ね上げて収納姿勢とする3列目シートに、前記本発明の配索構造としたワイヤハーネスを接続すると、該3列目シートの2軸方向の作動にワイヤハーネスを追従させることができ、3列目シートのベルト着用確認用のセンサに給電することができる。
前記のように、本発明のシートへのワイヤハーネスの配索装置では、ワイヤハーネスに外装する外装材として、一方向にのみ屈曲できるキャタピラをブーツで囲むPSDからなる外装材を用いている。該キャタピラは保形性を有すると共に、キャタピラをブーツで囲むため、PSD内に挿通するワイヤハーネスを確実に保護できる。よって、シートの移動に追従して動作するワイヤハーネスをPSDで外装すると、追従作動する領域のワイヤハーネスを余長吸収ケース内に挿通させて保護する必要がなく、狭いスペースに配置できる。
また、第1の発明では2個のPSD(第1PSDと第2PSD)を用いてワイヤハーネスを外装するため、ワイヤハーネスを2軸方向に作動させてシートの2軸方向の作動に追従させることができる。また、第2の発明では距離の短い第2PSDをコルゲートチューブに代えて用いているため、コスト低下を図ることができる。
本発明の第1実施形態の3列目シートを備えた自動車の側面図である。 前記3列目シートのシートバックを折り畳んだ状態を示し、(A)は側面図、(B)は正面図である。 前記3列目シートを側部車体に向けて跳ね上げて収納姿勢とした状態を示し、(A)は側面図、(B)は正面図である。 前記3列目シートへのワイヤハーネス配索装置を示し、(A)は使用状態の平面図、(B)は(A)の正面図、(C)は収納状態の正面図である。 中継筒部材の斜視図である。 ワイヤハーネスの電線を外装するPSDを示し、(A)はPSDを構成するキャタピラの斜視図、(B)はキャタピラに被せるブーツの斜視図、(C)はキャタピラを構成する各ブロックの斜視図、(D)は電線をPSDで外装している状態の断面図である。 第1PSDと第2PSDを示す斜視図である。 (A)(B)(C)はシートの作動に電線を追従せる動作を示す説明図である。 第2実施形態の要部を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図8に第1実施形態を示す。
図1に示すように、ワゴン型の自動車に、運転席と助手席とからなる1列目シート1、その後方に2列目シート2、該2列目シート2の後方に左右シート3A、3Bとからなる3列目シート3が搭載されている。これらの1列目、2列目及び3列目シートの全シートはいずれも前後方向に移動可能なスライドシートであると共に、シートベルトユニットが取り付けられている。かつ、乗員着座時にシートベルトユニットのシートベルト60が着用されるとオンするベルト着用確認用のセンサ61を設けている。
前記1列目シート1および2列目シート2は前後方向にスライド自在とすると共に、シートバックが傾動するリクライニング機構が設けられている。3列目シートの左右シート3A、3Bも1列目シートおよび2列目シートと同様に前記スライド機能を備えている。かつ、3列目の左右シート3A、3Bは、図2(A)(B)に示すように、シートバック5をシートクッション4上に重なるように回転させて折り畳んだ後に、図3(A)(B)に示すように、側部車体(サイドの車体パネル)31に向かって跳ね上げて収納姿勢とし、左右シート3Aと3Bの間に大きな荷物スペースSを設け、バックドアを開いて荷物を積載できるようにしている。
前記のように、3列目シート3のシートクッション4を水平な着座姿勢から図3に示す垂直方向の収納姿勢にするため、3列目シート3をフロア30から跳ね上げる必要がある。よって、フロア30に設ける前後方向のレール34にシートクッション4の下面に突設した車輪35を摺動自在に嵌合し、シートクッション4の初期位置で車輪35をレール34に対して着脱自在とし、上方へ離脱できると共に、上方から下降して嵌合できるものとしている。これにより、各3列目シート3A、3Bを前後スライド可能で、且つ、フロア30上に搭載する着座姿勢から横跳ね上げして収納姿勢にできるものとしている。
図4に示すように、3列目シート3のシートクッション4には、側方の車体パネル31に向かって突出する取付板45を突設し、該取付板45を連動材6に回転軸7を介して回転自在に取り付けている。連動材6の下面から車輪8を突設し、該車輪8をフロア30に設けたレール36に摺動自在に嵌合し、該連動材6は取付板45を介してシート3の前後移動に追従できるようにしている。
前記連動材6に図5に示す平面視でL形状とした中継筒部材10を固定しており、具体的には、中継筒部材10は本体10Aと蓋10Bとからなる。ワイヤハーネスの電線20を本体10Aに挿通して、長さ方向の両端の開口10c、10dから引き出した状態で蓋10Bを被せてロック結合する構成とし、本体10Aに突設したブラケット10eを連動材6にボルト止めで固定している。中継筒部材10を連動材6に固定しているため、シート3の前後移動に連動して中継筒部材10も前後方向に移動する。
3列目シート3に配線するワイヤハーネスはベルト着用検出用のセンサ61に給電するワイヤハーネスであるため、本実施形態ではワイヤハーネスは1本の電線20で構成している。センサ61はシートベルトに通したタング部材をシートクッション4に取り付けたバックルに差し込んだ時に、オン作動してシートベルト60を乗員が装着したことを検出し、オン信号をシートハーネス21、電線20を介して電子制御ユニット(図示せず)に送信するものとしている。なお、3列目シートに搭載する電装品が複数になると複数本の電線を配線することになる。
前記電線20はフロアハーネスから分岐し、フロア側から車体パネル31内を上向きに配索し、その上部で図4(A)に示すようにクランプ37で車体パネル31に固定した後、水平方向に湾曲した後に前記中継筒部材10に通し、シート3のシートクッション4の下部に引き出し、シートクッション4内に配索するシートハーネス21とコネクタ38で接続している。
前記車体パネル31はアウタパネル31aとインナパネル31bとからなり、該アウタパネル31aとインナパネル31bに挟まれた空間31cに前記電線20を配線している。電線20はクランプ37で車体パネル31に固定した位置から中継筒部材10の一端開口10cへの挿通端まで第1PSD11で外装し、中継筒部材10の他端開口10dからシートハーネスの電線21との結合端まで第2PSD12で外装している。
図8に示すように、L字型の前記中継筒部材10の一側10Lは車体パネル31のインナパネル31bに設けた前後方向の開口31hを通して配置し、シート3の前後移動時に開口31h内を中継筒部材10の一側が前後移動できるようにしている。
第1PSD11および第2PSD12は図6および図7に示すように、一方向にのみ屈曲可能としたキャタピラ15を伸縮自在なゴム製チューブからなるブーツ16で囲んだPSDからなる外装材である。第1PSD11と第2PSD12とは屈曲方向は90度相違させ、第1PSD11と第2PSD12とに電線20を間隔をあけて通し、この間隔をあけた部分の電線20を図5に示すように中継筒部材10に通している。
第1PSD11および第2PSD12を構成するキャタピラ15は、四角枠状のブロック18をピン19(19A、19B)を介してワイヤハーネス挿通方向に順次連結している。ブロック18は図6(D)に示すように、四角枠の4辺で電線挿通用の中空18aを囲み、対向する2辺の外面にリブ18bを突設している。
連結方向となる長さ方向の一端には、前記リブ18bを突設した辺と直交方向の2辺から一対の連結片18cを突設し、該連結片18cにピン穴18hを設けている。該連結片18cは段状に突出させて設けると共に、連結片18cを突設していない長さ方向の他端側にピン穴18iを設け、図6(A)に示すように、隣接するブロック18の外面に連結片18cを重ね、ピン穴18h、18iを連通させてピン19を通し、ピン19を回転軸としてブロック18を互いに回転自在に連結している。
各ブロック18の連結片18cを設けていない長さ方向の他端は、中央に電線挿通穴18gをあけた閉鎖壁18fを設けている。該ピン19で順次連結するブロック18は樹脂成形品としている。
なお、ブロック18を金属製としても良いし、挿通するワイヤハーネスの電線が複数本であれば、閉鎖壁を設けずに電線挿通用の開口としている。
前記ブロック18をピン19で順次連結するキャタピラ15を囲む前記ゴム製チューブからなるブーツ16は、四角筒状のコルゲートチューブからなり、該ブーツ16は環状の山部16aと谷部16bを長さ方向に交互に設け、屈曲および伸縮自在としている。キャタピラ15をブーツ16で囲んだ状態で図6(D)に示すように、キャタピラの両側のリブ18bがブーツ16の内面に接するようにしている。
図6(A)および図7の左側に示す第1PSD11では、ブロック18の連結片18cを上下に配置し、ピン19Aを垂直方向とし、この垂直方向のピン19Aで隣接するブロック18を順次連結することで、第1PSD11を水平方向に屈曲可能としている。
一方、図7の右側に示す第2PSD12では、ブロック18の連結片18cを左右に位置させ、ピン19Bを水平方向とし、この水平方向のピン19Bで隣接するブロック18を順次連結することで、第2PSD12を垂直方向に屈曲可能としている。
このように、第1PSD11、第2PSD12はピン19(19A、19B)を回転支軸として、第1PSD11は水平方向に屈曲するが垂直方向に屈曲せず、第2PSD12は垂直方向に屈曲するが、水平方向に屈曲せず、いずれも屈曲方向を一方向に規制している。第1PSD11、第2PSD12はキャタピラ15が単独で保形性を有し、かつ、ブーツ16で囲んでいるため埃等が侵入してキャタピラ15の作動を阻害しないため、余長吸収ケース内に収容する必要はない。
前記のように電線20を第1PSD11、L字型の中継筒部材10、第2PSD12に通して、車体パネル31側からシート3のシートクッション4の下方へ配索し、シートクッション4内に配線するシートハーネス21にコネクタ接続している。
3列目シート3の前後移動時に、シート3の移動に取付板45、連動材6を介して、図8(A)に示すように、中継筒部材10が前後移動し、該中継筒部材10から車体パネル31内に水平方向に屈曲して配索した第1PSD11は、実線位置と一点鎖線位置の間を前後移動する。其の際、中継筒部材10の開口10cとクランプ37による固定点との間で水平方向のJ字状に湾曲する第1PSD11は、湾曲頂点の位置を変えながら移動し、図8(B)の水平方向の矢印で示すように屈曲する。
図4(B)に示すシートクッション4を水平姿勢とする使用状態から、図4(C)に示す収納姿勢とする際、図2、図3に示すように、シートバック5をシートクッション4の上面に倒して重ねた後に、車体パネル31側へ横跳ね上げ回転する。シートクッション4を上向きに90度回転させる作動に、図8(C)に示すように、電線20を外装する第2PSD12が水平方向から垂直上向きに屈曲して追従する。
前記のように、3列目の左右シート3A、3Bは前後方向にスライドすると共に、シートクッション4をフロア30上に水平に搭載した通常の着座姿勢から横跳ね上げで収納姿勢にできるようにしている。この水平方向の前後移動と垂直方向の回転移動とを行う3列目シート3のシートクッション4内のシートハーネス21にコネクタ接続する電線20を、第1PSD11で外装して車体パネル31内に配索して前後スライド移動に追従させ、かつ、L字型とした方向変換用の中継筒部材10を介して第2PSD12で外装してシートハーネス21との連結端まで配索し、第2PSD12の屈曲方向を第1PSD11の屈曲方向と90度変換しているため、シートクッション4の垂直方向の回転作動に第2PSD12を垂直方向に屈曲させて追従させることができる。よって、前後スライドすると共に車体パネル31側へ跳ね上げ収納する3列目シート3に電線20を接続することができ、ベルト着用確認用のセンサ61にシートハーネスの電線21を介して給電することができる。
図9に第2実施形態を示す。
第2実施形態では、第2PSDに変えてゴム製のコルゲートチューブ50を用いている点だけを前記第1実施形態と相違させている。コルゲートチューブ50は汎用されている環状の山部50aと谷部50bを長さ方向に交互に設けた円筒形状のチューブからなる。なお、第1実施形態の四角筒形状のブーツをコルゲートチューブ50として用いてもよい。
コルゲートチューブ50を中継筒部材10の開口10dを通る電線20に外装し、シートクッション4の下方位置でコルゲートクランプ51を取り付け、該コルゲートクランプ51でシートクッション4の下面に固定している。中継筒部材10の開口10dからコルゲートクランプ51による固定位置までの電線20の長さは200mm以下と短い。
他の構成は第1実施形態と同様であるため、説明および図示を省略する。
コルゲートチューブ50は上下方向および左右方向にも屈曲可能であるため、シートクッション4の回転作動に応じて上下方向に屈曲できる。其の際、左右方向にも屈曲可能であるが、寸法が200mm以下であるため、シートクッション4の作動に追従して上下方向に屈曲するだけで、左右方向への屈曲を規制できる。かつ、電線20の寸法が短いため、屈曲時に電線20にかかる負荷を低減できる。
他の構成は第1実施形態と同様であるため、同様な作用を行う。
該第2実施形態では、中継筒部材10からシートへ配線する電線の外装材として汎用されているコルゲートチューブを用いるため、コスト低下を図ることができる。
本発明は前記実施形態に限定されず、3列目シートと同様に、ワイヤハーネスを接続する機器が、前後方向にスライドすると共に、垂直方向に回転作動して2軸方向に作動する場合に用いることができる。
1 1列目シート
2 2列目シート
3(3A、3B) 3列目シート
4 シートクッション
5 シートバック
6 連動材
7 回転軸
10 中継筒部材
11 第1PSD
12 第2PSD
15 キャタピラ
16 ブーツ
18 キャタピラのブロック
19(19A、19B) ピン
20、21 電線
50 コルゲートチューブ

Claims (4)

  1. 水平方向の直線移動と垂直方向の回転作動との2軸方向の作動を行う車両のシートに接続するワイヤハーネスの配索構造であって、
    一方向にのみ屈曲可能としたキャタピラを伸縮自在なゴム製チューブからなるブーツで囲んだPSDからなる外装材を第1PSDと第2PSDを用いて前記ワイヤハーネスに長さ方向に間隔をあけて外装し、前記第1PSDと第2PSDとは屈曲方向は90度相違させると共に、前記第1PSDと第2PSDの間にL形状の曲げ方向変換用の中継筒部材を介在させ、該中継筒部材を連動材を介して前記シートに追従して前後移動させると共に、前記連動材に回転軸を支点として前記シートを水平位置から車体側面に沿った垂直位置に回転自在に取り付け、かつ、
    前記ワイヤハーネスを外装する前記第1PSDを車体パネル内部に水平方向に屈曲させて移動自在に配置し、前記シートの前後移動に追従可能とし、かつ、
    前記ワイヤハーネスを外装する前記第2PSDを前記シート側へ配索し、前記第2PSDの屈曲で前記シートの垂直方向の回転に追従させる構成としていることを特徴とするワイヤハーネスの配索装置。
  2. 前記PSDを構成する一方向にのみ屈曲可能としたキャタピラは、ワイヤハーネス貫通穴を囲む四角枠状のブロックをピンを介してワイヤハーネス挿通方向に順次連結し、前記第1PSDと第2PSDは前記ピンの取付方向を90度相違させて屈曲方向を90度相違させ、
    四角枠状の前記キャタピラを囲む前記ゴム製チューブからなるブーツは環状の山部と谷部を長さ方向に交互に設けた四角筒状とし、かつ、
    前記シートのシートクッションに突設する取付板を前記回転軸を介して前記連動材に取り付け、該連動材に前記中継筒部材を取り付けている請求項1に記載のワイヤハーネスの配索装置。
  3. 水平方向の直線移動と垂直方向の回転作動との2軸方向の作動を行う車両のシートに接続するワイヤハーネスの配索構造であって、
    一方向にのみ屈曲可能としたキャタピラを伸縮自在なゴム製チューブからなるブーツで囲んだ外装材であるPSDとコルゲートチューブで、前記ワイヤハーネスを長さ方向に間隔をあけて外装し、前記PSDと前記コルゲートチューブのの屈曲方向は90度相違させると共に、前記PSDと前記コルゲートチューブの間にL形状の曲げ方向変換用の中継筒部材を介在させ、該中継筒部材を連動材を介して前記シートに追従して前後移動させると共に、前記連動材に回転軸を支点として前記シートを水平位置から車体側面に沿った垂直位置に回転自在に取り付け、かつ、
    前記ワイヤハーネスを外装する前記PSDを車体パネル内部に水平方向に屈曲させて移動自在に配置し、前記シートの前後移動に追従可能とし、かつ、
    前記ワイヤハーネスを外装する前記コルゲートチューブを前記シート側へ配索し、前記コルゲートチューブの屈曲で前記シートの垂直方向の回転に追従させる構成としていることを特徴とするワイヤハーネスの配索装置。
  4. 前記2軸方向に作動する前記シートは、バン型またはワゴン型の自動車に搭載している3列目シートで、該3列目シートは前後スライドすると共にシートバックをシートクッション上に折り畳んだ状態で側部車体に横跳ね上げして収容姿勢とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの配索装置。
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