JP2016170110A - X線検査装置 - Google Patents

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一幸 杉本
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一幸 杉本
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Abstract

【課題】製品全体の特徴に隠れてしまうような、厚みのムラや、ひび割れの検査について、正確な結果を得ることができるX線検査装置を提供する。【解決手段】物品を搬送しながらX線を照射し、このX線照射によって得られる前記物品のX線透過画像に基づいて、均一な製品状態であることを検査するX線検査装置であって、X線透過画像から物品を区分けし、区分けごとの特徴を抽出し、抽出した特徴に基づいて区分けされた領域の検査を行う処理手段を備える。各領域の特徴は、各領域の画像上の濃淡偏差や濃淡ピークである。【選択図】図14

Description

本発明は、X線検査装置に関する。
従来、物品(対象製品)をコンベヤによって搬送しながらX線を照射し、対象製品を透過したX線(透過X線)に基づいて、欠品検査を行うX線検査装置が知られている。また、例えば、下記特許文献1には、X線透過画像から物品の体積を求めて、所定の基準体積と比較することによって欠品検査を可能にするX線検査装置が提案されている。
特開2007―183200号公報
しかし、上記文献に示されるX線検査装置では、物品全体の画像から求められた体積によって欠品検査をするため、体積変化が見られない同一の物品内での厚みのムラや、ひび割れ、数量不足(欠品)などを検出することができない。
本発明の課題は、同一の物品の一部にある厚みのムラや、ひび割れ、数量不足(欠品)などを検出することができるX線検査装置を提供することにある。
本発明に係るX線検査装置は、物品にX線を照射するX線照射部と、前記物品を透過したX線を検出するX線検出部と、前記透過したX線に基づき透過画像を生成する画像生成部と、前記透過画像における前記物品の領域を複数の領域に区分けする領域生成部と、前記複数の領域のそれぞれの濃淡に基づき前記物品の良否を判定する良否判定部を備えている。領域生成部が、物品の領域を所定の情報に基づいて分割して、分割線領域および複数の小領域を生成し、良否判定部が、X線画像上の物品の厚みを小領域ごとに検査することで、厚みのムラの検査を行う。
また、良否判定部は、前記複数の領域の濃淡データの偏差に基づき良品を判定する。また、この良否判定部は、前記複数の領域の濃淡データのピークに基づき良否を判定する。これにより、物品の一部に厚みのムラがあっても、物品の厚さのムラの正確な結果を得ることができる。
また、領域生成部は、前記複数の領域の濃淡に基づき、前記複数の領域を変更する領域変更手段を、さらに備える。物品全体の厚みのムラが大きければ、領域を広い範囲にし、物品全体の厚みのムラが小さいならば、領域を狭い範囲に分割する。これにより、物品の厚み検査を高速化することができる。
また、領域生成部は、透過画像の物品の領域全体の濃淡データの偏差または濃淡データヒストグラムに基づき、前記複数の領域の区分け数を決定する。これにより、検査が必要とされる領域だけを検査することにより、物品の厚み検査を高速化することができる。
また、領域変更手段は、物品のプロファイルデータに基づき、物品の検査対象領域を決定する。これにより、小さな厚みのムラを検出ことができる。
本発明に係るX線検査装置によれば、同一の素材からなる物品の一部にある厚みのムラや、ひび割れなどを検出することができる。
本発明の一の実施形態に係るX線検査装置の外観斜視図である。 X線検査装置を含む検査ライン(X線検査システム)の概略図である。 X線検査装置のシールドボックス内部の簡易構成図である。 X線検出素子によって検出される透過X線量の例を示すグラフである。 制御ブロック図である。 X線透過画像の例を示す図である。 二値化画像の例を示す図である。 傾き補正処理の例を示す図である。 矩形の内部に生成される分割線領域および複数の小領域の例を示す図である。 小領域の濃淡ヒストグラムを示す図である。 濃淡ヒストグラムの分布の大きな領域を再分割することを示す図である。 横方向に濃淡プロファイルをとり一定量以上の変化のある領域を再分割すること示す図である。 等分割を示す図である。 処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係るX線検査装置について説明する。
(1)X線検査装置の概略説明
図1は、本発明の一実施形態に係るX線検査装置10の外観を示す斜視図である。また、図2に、X線検査装置10が組み込まれる検査ライン(X線検査システム)100の例を示す。検査ライン100では、食品等の製品Pの検査が行われる。検査ライン100には、X線検査装置10の他、上流コンベアユニット60と、振り分け機構70とが含まれる。上流コンベアユニット60は、X線検査装置10の上流に設けられている。振り分け機構70は、X線検査装置10の下流に設けられている。
X線検査装置10は、上流コンベアユニット60によって連続的に搬送されてくる製品Pに対してX線を照射することにより製品Pの良否判断を行う。具体的に、X線検査装置10は、製品Pを透過したX線量に基づいて製品Pに含まれる物品Gの欠品判定や厚み・割れ検査を行う。製品Pは、大きな均一の厚みを持つことを特徴としている。
X線検査装置10は、製品Pが一定の厚みであり、割れなどがない場合には、製品Pを良品と判断する。一方、X線検査装置10は、製品Pの厚みが均一でない場合、割れなどがある場合には、製品Pを不良品と判断する。X線検査装置10での検査結果は、振り分け機構70に送られる。振り分け機構70は、ラインコンベアユニット73および不良品回収ライン74に接続される。振り分け機構70は、X線検査装置10において良品と判断された製品Pをラインコンベアユニット73に振り分け、不良品と判断された製品Pを不良品回収ライン74に振り分ける。
(2)X線検査装置の詳細説明
図1、図3、に示すように、X線検査装置10は、主として、シールドボックス11と、コンベアユニット12と、X線照射器(X線照射部)13と、X線ラインセンサ(X線検出部)14と、タッチパネル機能付きのモニタ30と、制御装置(制御部)20とから構成されている。
(2−1)シールドボックス
シールドボックス11は、後述するコンベアユニット12、X線照射器13、X線ラインセンサ14、制御装置20等を収容するボックスである。シールドボックス11の正面上部には、モニタ30の他、キーの差し込み口および電源スイッチ等が配置されている。シールドボックス11の両側面には、開口11aが形成されている。開口11aは、製品Pをシールドボックス11の内外に搬入および搬出させるために用いられる。開口11aは、遮蔽ノレン19によって塞がれている。遮蔽ノレン19は、シールドボックス11の内部のX線が外部へ漏洩することを防止する。遮蔽ノレン19は、タングステンを含むゴムから成形されている。遮蔽ノレン19は、製品Pが開口11aを通過する際に製品Pによって押しのけられるようになっている。
(2−2)コンベアユニット
コンベアユニット12は、シールドボックス11内で製品Pを搬送する。コンベアユニット12は、図1に示すように、シールドボックス11の両側面に形成された開口11aを貫通するように配置されている。コンベアユニット12は、図3に示すように、主として、無端状のベルト12dと、コンベアローラ12cと、コンベアモータ12a(図6参照)とから構成されている。コンベアローラ12cは、コンベアモータ12aによって駆動される。コンベアローラ12cの駆動により、ベルト12dが回転され、ベルト12d上の製品Pが下流に搬送される。コンベアユニット12による製品Pの搬送速度は、オペレータによって入力された設定速度に応じて変動する。制御装置20は、設定速度に基づいてコンベアモータ12aをインバータ制御し、製品Pの搬送速度を細かく制御する。また、コンベアモータ12aには、コンベアユニット12による搬送速度を検出して制御装置20に送るエンコーダ12b(図5参照)が装着されている。
(2−3)X線照射器
X線照射器13は、図3に示すように、コンベアユニット12の上方に配置されている。X線照射器13は、X線ラインセンサ14に向けて扇状の照射範囲XにX線を照射する。照射範囲Xは、コンベアユニット12の搬送面に対して垂直に延びる。また、照射範囲Xは、コンベアユニット12の搬送方向に対して交差する方向に扇状に広がる。すなわち、X線照射器13から照射されるX線は、ベルト12dの幅方向に広がる。
(2−4)X線ラインセンサ
X線ラインセンサ14は、図3に示すように、コンベアユニット12の下方に配置されている。X線ラインセンサ14は、主として、多数のX線検出素子14aから構成されている。X線検出素子14aは、コンベアユニット12による搬送方向に直交する向きに一直線に水平配置されている。
また、各X線検出素子14aは、製品Pやコンベアユニット12を透過したX線量(透過X線量)を検出し、透過X線量に基づくX線透過信号を出力する。言い換えると、X線透過信号は、透過したX線の強度に応じたX線透過信号を出力する。なお、透過したX線の強度は、透過X線量の大小に依存する。X線透過信号により、X線画像の明るさ(濃淡値)が決定される(図4参照)。図4は、X線ラインセンサ14のX線検出素子14aによって検出される透過X線量(検出量)の例を示すグラフである。グラフの横軸は、各X線検出素子14aの位置に対応する。また、グラフの横軸は、コンベアユニット12の搬送方向に直交する方向の距離に対応する。また、グラフの縦軸は、X線検出素子14aで検出されたX線の透過量(検出量)を示す。すなわち、検出量の多いところが明るい(淡い)X線画像として表示され、検出量が少ないところが暗い(濃い)X線画像として表示される。すなわち、X線画像の明暗(濃淡)は、X線の検出量に対応する。
さらに、X線ラインセンサ14は、製品Pが扇状のX線の照射範囲X(図3参照)を通過するタイミングを検知するためのセンサとしても機能する。すなわち、X線ラインセンサ14は、コンベアユニット12のベルト12d上で搬送される製品PがX線ラインセンサ14の上方位置(照射範囲X)に来たとき、所定の閾値以下の電圧を示すX線透過信号(第1信号)を出力する。一方、X線ラインセンサ14は、製品Pが照射範囲Xを通過すると所定の閾値を上回る電圧を示すX線透過信号(第2信号)を出力する。第1信号および第2信号が後述の制御装置20に入力されることにより、照射範囲Xにおける製品Gの有無が検出される。
(2−5)モニタ
モニタ30は、表示部および入力部として機能する。具体的に、モニタ30は、液晶ディスプレイである。モニタ30には、製品Pの検査結果が表示される。また、モニタ30は、タッチパネル機能を有する。したがって、モニタ30は、オペレータによる検査パラメータおよび動作設定情報等の入力を受け付ける。
ここで、検査パラメータとは、製品Pの正否を判定するために必要なパラメータである。また、動作設定情報とは、検査速度やコンベアユニット12の搬送方向等の情報である。また、モニタ30は、オペレータによる並列数情報の入力を受け付ける。並列数情報は、後述する領域生成部22dによって用いられる情報である。モニタ30で受け付けた検査パラメータは、後述の記憶部21に記憶される。モニタ30は、制御装置20と電気的に接続されており、制御装置20と信号の授受を行う。
(2−6)制御装置
制御装置20は、主として、CPU、ROM、RAM、およびHDD(ハードディスク)等によって構成されている。制御装置20は、図示しない表示制御回路、キー入力回路、通信ポートなども備えている。表示制御回路は、モニタ30でのデータ表示を制御する回路である。キー入力回路は、モニタ30のタッチパネルを介してオペレータにより入力されたキー入力データを取り込む回路である。通信ポートは、プリンタ等の外部機器やLAN等のネットワークとの接続を可能にする。
また、制御装置20は、上述のコンベアモータ12a、エンコーダ12b、X線照射器13、X線ラインセンサ14、およびモニタ30等に電気的に接続されている。制御装置20は、エンコーダ12bからコンベアモータ12aの回転数に関するデータを取得し、当該データに基づき、製品Pの移動距離を把握する。また、制御装置20は、上述したように、X線ラインセンサ14から出力された信号を受信することにより、コンベアユニット12のベルト12d上の製品Pが照射範囲Xに来たタイミングを検出する。
また、制御装置20は、図5に示すように、主として、記憶部21および制御部22として機能する。制御装置20は、透過X線に基づき、製品Pに含まれる厚みと厚みの均一性を検査する。
(2−6−1)記憶部
記憶部21は、制御部22に実行させる各種プログラムや検査パラメータを記憶する。検査パラメータは、上述したように、モニタ30のタッチパネル機能を使ってオペレータによって入力される。
記憶部21は、主として、X線画像記憶領域21a、二値化画像記憶領域21b、角度補正画像記憶領域21cを有する。
(a)X線画像記憶領域
X線画像記憶領域21aには、後述する画像生成部22aによって生成されたX線画像に関するデータ(画像データ)が記憶されている。(図6参照)
(b)二値化画像記憶領域
二値化画像記憶領域21bには、後述する画像生成部22aによって生成された二値化画像に関するデータ(二値化データ)が記憶されている。二値化画像は、製品PのX線画像が二値化処理された画像である(図7参照)。なお、二値化画像記憶領域21bに記憶された二値化画像は、二値化される前のX線画像に関するデータ(画像データ)と関連付けて記憶される。
(c)角度補正画像記憶領域
角度補正画像記憶領域21には、後述する画像生成部22aによって生成された角度補正されたデータ(二値化データ)が記憶されている。補正画像は、製品PのX線画像が二値化処理されたものであり、製品が水平になるよう角度補正処理された画像である。
なお、X線画像に関するデータ(画像データ)も角度補正処理されて記憶される。
(2−6−2)制御部
制御部22は、記憶部21に記憶された各種プログラムを実行することにより、画像生成部22a、入力受付部22b、角度補正武22c、領域生成部22d、および良否判定部22eとして機能する。
(a)画像生成部
画像生成部22aは、X線ラインセンサ14によって検出された透過X線量に基づいてX線画像を作成する。具体的に、画像生成部22aは、X線ラインセンサ14の各X線検出素子14aから出力されるX線透過信号を細かい時間間隔で取得し、取得したX線透過信号の強度(輝度)に基づいてX線画像を生成する。すなわち、画像生成部22aは、扇状のX線の照射範囲X(図3参照)を製品Pが通過する際に各X線検出素子14aから出力されるX線透過信号に基づいて、製品Pを含むX線画像を生成する。照射範囲Xにおける製品Pの有無は、X線ラインセンサ14が出力する信号により判断される。
画像生成部22aは、各X線検出素子14aから得られるX線の強度(輝度)に関する細かい時間間隔毎のデータをマトリクス状に時系列につなぎ合わせて、製品PについてのX線画像を生成する。画像生成部22aによって生成されたX線画像は、X線画像記憶領域21aに記憶される。
また、画像生成部22aは、X線画像の二値化画像を生成する。具体的に、画像生成部22aは、所定の閾値と、X線画像を構成する各画素の濃淡値とを比較し、X線画像を構成する各画素の濃淡値が所定の閾値以下かどうかを判断し、X線画像を二値化する。ここで、所定の閾値とは、製品Pと、それ以外の部分とを識別するために設定される閾値である。具体的に、画像生成部22aは、X線画像を構成する全画素のうち、透過X線の輝度(強度)が所定の閾値を上回る画素については白に対応する諧調(255)で表し、所定の閾値以下の画素については黒に対応する諧調(0)で表すように、画像データのフィルタ処理を行う。なお、画像生成部22aによって生成された二値化画像に関するデータ(二値化データ)は、上述した二値化画像記憶領域21bに記憶される。
(b)入力受付部
入力受付部22bは、オペレータがモニタ30から入力した検査パラメータや動作設定情報等の各種情報を受け付ける。また、入力受付部22bは、オペレータがモニタ30から入力した情報を受け付ける。入力受付部22bによって受け付けられた情報は、記憶部21に記憶される。
(c)角度補正部
角度補正部22cは、二値化画像を用いて製品の姿勢を正すよう、角度補正処理をした補正画像を生成する。具体的には、図8において、製品PのP1を通る水平な線上のP3から垂直に伸びて製品Pと交わるP2までの垂直距離D2を測定する。P1からP3までの距離D1と垂直距離D2を使い製品の傾き角度を下記計算式により求めて、水平になるよう回転させる。
角度=atan(D2÷D1)
(d)領域生成部
領域生成部22dは、まず製品Pの画像を大きく分割(例えば4分割)する。(図9参照)さらに、分割した各小領域(R1〜R4)の濃淡ヒストグラムを作成して、濃淡の分布を求める。図10に示した濃淡ヒストグラムは、横軸が画像の濃淡であり、縦軸が画素数を表したものである。図10では、小領域R2の濃淡の分布が大きいことがわかる。
さらに、領域生成部22dは、濃淡の分布が大きい領域をさらに極小領域に分割して記憶部21に記憶する。(図11参照)
(f)良否判定部
良否判定部22eは、領域生成部22dによって、生成された領域ごとの濃淡偏差や、濃淡ピークや、濃淡最小値や、濃淡最大値に基づいて、製品Pに関する良品/不良品の判定を行う。
具体的に、良否判定部22eは、記憶部21に記憶された検査パラメータが示す製品Pの厚さや、厚さの均一性に関する情報が示す製品Pの特徴を比較し、製品Pが良品か否かを判定する。より具体的に、良否判定部22eは、ある大きさに区切られた全ての領域の濃淡偏差や、濃淡ピークや、濃淡最小値や、濃淡最大値が、検査パラメータの良品範囲にあるのか否かを判定し、良品範囲にあると、正しい(良品である)と判定する。一方、良否判定部22eは、濃淡偏差や、濃淡ピークや、濃淡最小値や、濃淡最大値が、検査パラメータの良品範囲にない場合には、製品Pは正しくない(不良品である)と判定する。
良否判定部22eは、製品Pの良品/不良品の別を判断すると、製品Pが良品/不良品のいずれかである旨を示す信号(判定結果)を出力する。良否判定部22cによって出力された信号は、振り分け機構70に送られる。振り分け機構70は、良否判定部22eによる判定結果に基づき、製品Pをラインコンベアユニット73または不良品回収ライン74に振り分ける。
(3)処理の流れ
図5から図14を参照しながら、X線検査装置10による処理の流れを説明する。
X線検査装置10に製品Pが投入されると、ステップS1において、画像生成部22aによって製品PのX線画像が生成される(図6参照)。X線画像が生成されると、X線画像に関するデータ(画像データ)がX線画像記憶領域21aに記憶される。画像データがX線画像記憶領域21aに記憶されると、ステップS2に進む。
ステップS2では、画像生成部22aによって、X線画像の二値化画像が生成される(図7参照)。具体的には、画像生成部22aが、所定の閾値と、X線画像を構成する各画素の濃淡値とを比較し、各画素の濃淡値が所定の閾値以下かどうかを判断し、判断結果に基づいてX線画像を二値化する。ステップS2で生成された二値化データは、二値化画像記憶領域21bに記憶される。その後、ステップS3に進む。
ステップS3では、画像角度補正が行われる。具体的に、ステップS3では、角度補正部22cによって、二値化画像の傾いている角度を求めて、前述のようにして回転させて補正する。
ステップS4では、領域生成部22dによって、まず大きく領域を分割した小領域を生成する。(図9参照)
さらに、小領域ごとの濃淡ヒストグラムを作成し、濃淡の分布を判定する。このとき、濃淡の分布が小さい小領域は、正しい領域と判定する。濃淡の分布が大きい小領域は、さらに分割した極小領域を生成する。(図10参照)その後、ステップS5に進む。
ステップS5では、処理画像に含まれる製品Pの画像が判定される。具体的には、領域ごとの濃淡偏差、濃淡ピーク、濃淡最小値、濃淡最大値に基づいて、処理画像に含まれる製品Pの画像が判定される。判定した製品Pの濃淡偏差、濃淡ピーク、濃淡最小値、濃淡最大値を、記憶部21に記憶する。その後、ステップS6に進む。
ステップS6では、基準になる濃淡偏差、濃淡ピーク、濃淡最小値、濃淡最大値の検査パラメータ(所定の閾値)と、記憶部21に記憶された、すべての領域の濃淡偏差、濃淡ピーク、濃淡最小値、濃淡最大値に基づいて、良否判定部22eによって、製品Pの良品を判定をする。その後、ステップS7に進む。
ステップS7では、良否判定部22eによる判定結果が、モニタ30に表示される。なお、モニタ30には、製品Pの検査に関する判定結果と共に、製品Pの画像を表示してもよい。ここで表示される製品Pの画像は、処理画像を加工した画像(加工画像)である。例えば、加工画像とは、処理画像を構成する全画素から、小領域を分割する分割線を描いた画像である。
(4)特徴
(4−1)
上記実施形態に係るX線検査装置10は、X線透過画像に含まれる、製品Pを幾つかの小領域に分割して、小領域ごとに、濃淡偏差、濃淡ピーク、濃淡最小値、濃淡最大値を求めて、全ての小領域が良品であることを判定する。これにより、製品Pの中の小さな領域に不良部がある場合であっても、精度の良い良否判定を実行することができる。
X線検査装置の検査対象となる製品Pは、上流コンベアユニット60によって連続的に搬送されてくる。ここで、上流コンベアユニット60によって搬送される製品Pは、搬送方向に対して一定の傾きで搬送されてくるわけではない。すなわち、製品Pは、搬送方向に対して様々な傾きを有する状態でコンベアユニット12に搬送されてくる。ここで、例えば、製品Pの検査を行うために、X線透過画像を水平にするよう角度補正をする。その結果正確な小領域を設定することができる。
(4−2)
また、上記実施形態に係るX線検査装置10は、まず大まかに小領域を分割し、小領域ごとの濃淡ヒストグラムを生成する。濃淡ヒストグラムの分布の小さい領域には不良箇所がないと判断する。さらに、濃淡ヒストグラムの分布の大きい領域は、さらに分割した極小領域を作成し、極小領域ごとを検査することにより、小さな不良箇所を検出し特定することができる。
(5)変形例
(5−1)変形例A
上記実施形態に係るX線検査装置10では、領域生成部22dによって、小領域を生成するが、製品Pの横方向、または縦方向の濃度のプロファイルを作成し、最小値から最大値までの幅が基準値を超えていると、不良箇所が含まれると考え、その領域を小領域に分割して、検査しなくてもよい(図12参照)。その結果、検査の必要な領域だけ検査し、検査の必要のない領域に対しては検査しないで済むので、高速に検査することができる。
(5−2)変形例B
上記実施形態に係るX線検査装置10では、領域生成部22dによって、小領域を生成するが、予め入力した分割数(縦・横)によって小領域を生成してもよい(図13参照)。その結果、前もって大きな領域でデータ収集する必要がないので、高速に検査することができる。
また、X線検査装置10は、X線画像の濃淡値に基づき、各小領域の重量を判定し、判定された重量に基づいて、不良品の判定を行ってもよい。
さらに、X線検査装置10は、上記検査の他、異物検査を併せて行ってもよい。異物検査では、濃淡ピークが閾値を超えた場合に異物が含まれると判断する。
10 X線検査装置
11 シールドボックス
12 コンベアユニット
13 X線照射器(X線照射部)
14 X線ラインセンサ(X線検出部)
14a X線検出素子
20 制御装置(検査制御部)
21 記憶部
21a X線画像記憶領域
21b 二値化画像記憶領域
21c 並列数情報記憶領域
21d 処理画像情報記憶領域
22 制御部
22a X線画像生成部
22b 入力受付部
22c 矩形生成部
22d 領域生成部
22e 個数検査実行部
22f 良否判定部
30 モニタ
70 振り分け機構
80 ラインコンベアユニット
90 不良品回収ライン
100 検査ライン(X線検査システム)

Claims (6)

  1. 物品にX線を照射するX線照射部と、前記物品を透過したX線を検出するX線検出部と、前記透過したX線に基づき透過画像を生成する画像生成部と、前記透過画像における前記物品の領域を複数の領域に区分けする領域生成部と、前記複数の領域のそれぞれの濃淡に基づき前記物品の良否を判定する良否判定部を備えたX線検査装置。
  2. 前記良否判定部は、前記複数の領域の濃淡データの偏差に基づき判定する請求項1記載のX線検査装置。
  3. 前記良否判定部は、前記複数の領域の濃淡データのピークに基づき判定する請求項1記載のX線検査装置。
  4. 前記領域生成部は、前記複数の領域の濃淡に基づき、前記複数の領域を変更する請求項1から3に記載のX線検査装置。
  5. 前記領域生成部は、前記透過画像の物品の領域全体の濃淡データの偏差又は濃淡データヒストグラムに基づき、前記複数の領域の区分け数を決定する請求項1から4に記載のX線検査装置。
  6. 前記領域生成部は、前記物品のプロファイルデータに基づき、前記物品の検査対象領域を決定する請求項4に記載のX線検査装置。
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