JP2007322344A - X線検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品の質量検査と形状検査とを同一装置内で実現可能なX線検査装置を得る。
【解決手段】質量推定部40は、X線検出部8によって検出された透過X線のX線量に基づいて検査対象物12の質量を推定する。質量判定部41は、質量推定部40から入力されたデータS1に基づいて検査対象物12の質量の正常/異常を判定する。画像作成部42は、X線検出部8によって検出された透過X線のX線量に基づいてX線透過画像を作成する。形状判定部43は、検査対象物12の形状の正常/異常を判定する。不良判定部44は、質量判定部41及び形状判定部43による各判定結果の少なくとも一方が異常である場合に、検査対象物12が不良品であると判定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、X線検査装置に関し、特に、検査対象物にX線を照射し、検査対象物を透過したX線を検出することにより、検査対象物の質量を推定可能なX線検査装置に関する。
X線を用いて被測定物の質量を測定する従来の技術として、下記特許文献1には、被測定物にX線を照射し、被測定物を透過した透過X線を検出し、検出された透過X線量に基づいて、所定の単位透過領域毎に被測定物の質量を所定の式から算出し、算出された単位透過領域毎の質量を、透過X線の全透過領域に亘って積分することにより被測定物の全体質量を算出するX線質量測定装置が開示されている。
特開2002−296022号公報
しかしながら、上記した従来のX線質量測定装置によると、物品の質量は測定できるが、物品の形状を検査する手段が講じられていない。そのため、物品の質量が目標範囲内でありさえすれば、割れや欠け等の形状不良が生じている物品が良品として扱われてしまう、という問題がある。ここで、形状検査のための検査装置をX線質量測定装置とは別個に設けたのでは、システムの大型化やコストの上昇を招く。
本発明はかかる問題を解決するために成されたものであり、物品の質量検査と形状検査とを同一装置内で実現可能なX線検査装置を得ることを目的とする。
第1の発明に係るX線検査装置は、検査対象物に対してX線を照射するX線照射部と、前記X線照射部から照射されて前記検査対象物を透過したX線を検出するX線検出部と、前記X線検出部によって検出されたX線量に基づいて前記検査対象物の質量を推定する質量推定部と、前記質量推定部によって推定された前記検査対象物の質量の正常/異常を判定する質量判定部と、前記X線検出部によって検出されたX線量に基づいてX線透過画像を作成する画像作成部と、前記X線透過画像に基づいて前記検査対象物の形状の正常/異常を判定する形状判定部と、前記質量判定部及び前記形状判定部による各判定結果の少なくとも一方が異常である場合に、前記検査対象物が不良品であると判定する不良判定部とを備える。
第2の発明に係るX線検査装置は、第1の発明に係るX線検査装置において特に、前記質量推定部は、前記X線透過画像に基づいて複数の前記検査対象物の重なりの有無を判定し、当該重なりの有無に応じて、前記検査対象物の質量を推定するための推定条件を変更することを特徴とする。
第3の発明に係るX線検査装置は、第2の発明に係るX線検査装置において特に、前記質量推定部は、複数の前記検査対象物が重なっていると判定された場合に、前記X線検出部によって検出されたX線量の検出階調数を増加させることを特徴とする。
第1の発明に係るX線検査装置によれば、不良判定部は、質量判定部及び形状判定部による各判定結果の少なくとも一方が異常である場合に、検査対象物が不良品であると判定する。従って、質量又は形状が異常である検査対象物が良品として扱われるという事態を回避できる。しかも、同一装置に質量検査機能と形状検査機能とを持たせたため、これらの検査を別個の検査装置によって実行する場合と比較すると、システムの小型化及びコストの低減を図ることができる。
第2の発明に係るX線検査装置によれば、質量推定部は、X線透過画像に基づいて複数の検査対象物の重なりの有無を判定し、当該重なりの有無に応じて、検査対象物の質量を推定するための推定条件を変更する。特に、検査対象物が厚みの薄い物品である場合、物品の膜厚を検出するという手法によっては、複数の物品の重なりを正確に判定できない場合がある。これに対し、第2の発明に係るX線検査装置では、平面画像であるX線透過画像に基づいて物品の重なりを判定するため、複数物品の重なりの有無を高精度に判定することができる。
第3の発明に係るX線検査装置によれば、質量推定部は、複数の検査対象物が重なっていると判定された場合に、X線検出部によって検出されたX線量の検出階調数を増加させる。検出階調数を増加させて解像度を上げることにより、複数物品の重なりをより正確に把握することができる。従って、検査対象物が厚みの薄い物品である場合であっても、解像度を上げることによって複数物品の重なりを把握することができ、質量推定を正確に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
図1は、本発明の実施の形態に係るX線検査装置1の全体構成を模式的に示す正面図である。図1に示すように、X線検査装置1は、上部筐体2、シールドボックス3、及び下部筐体4を備えている。上部筐体2には、タッチパネル機能付きのモニタ、つまり表示・入力部5が設けられている。シールドボックス3内には、ベルトコンベア6が配設されている。また、シールドボックス3内には、ベルトコンベア6を挟んでX線照射部7とX線検出部8とが設けられている。X線照射部7は、ベルトコンベア6上の食品等の検査対象物12に対してX線を照射する。X線検出部8は、X線照射部7から照射されて検査対象物12を透過したX線を検出する。シールドボックス3は、X線が外部に漏洩することを防止する機能を有する。下部筐体4内には、X線検査装置1の動作制御やデータ処理を行うためのコンピュータ9が配設されている。
ベルトコンベア6の上流側には、検査対象物12をX線検査装置1内に搬入するためのベルトコンベア10が設けられている。ベルトコンベア6の下流側には、検査後の検査対象物12をX線検査装置1から搬出するためのベルトコンベア11が設けられている。図1では図示を省略しているが、ベルトコンベア11には、X線検査装置1による検査結果に基づいて良品と不良品とを振り分けるための任意の振分機構20(図3参照)が配設されている。
図2は、図1に示したシールドボックス3の内部構成を示す斜視図である。ベルトコンベア6の上方には、X線照射部7としてのX線照射器(以下「X線照射器7」と称す)が配設されている。ベルトコンベア6の下方には、X線検出部8としてのX線ラインセンサ(以下「X線ラインセンサ8」と称す)が配設されている。X線ラインセンサ8は、直線状に並設された複数のX線検出素子8aを備えている。複数のX線検出素子8aは、ベルトコンベア6の短辺方向、即ち、ベルトコンベア6による検査対象物12の搬送方向とは垂直な方向に沿って並設されている。図2において斜線のハッチングを付して示すように、X線照射器7は、X線ラインセンサ8に向かって、扇形状にX線を照射する。
図3は、X線検査装置1の機能構成を示すブロック図である。コンピュータ9は、CPU21と、CPU21によって参照可能な、ROMやRAM等のメモリ22とを備えている。コンピュータ9には、X線照射部7、X線検出部8、表示・入力部5、及び振分機構20が接続されている。
図4は、コンピュータ9による検査機能を示すブロック図である。図4に示すように、コンピュータ9は、異物検査部30、質量検査部31、及び形状検査部32を備えている。図3に示したメモリ22内に格納されている検査プログラムをCPU21が実行することによって、図4に示した各検査機能が実現される。
異物検査部30は、検査対象物12内に異物が混入しているか否かを検査する。質量検査部31は、検査対象物12の質量が目標範囲内(許容範囲内)であるか否かを検査する。形状検査部32は、検査対象物12に割れや欠けが生じていないか等を検査する。
まず、異物検査部30について説明する。図2を参照して、上記の通り、X線照射部7から照射されて検査対象物12を透過したX線(透過X線)は、複数のX線検出素子8aを有するX線検出部8によって検出される。ここで、検査対象物12内に異物が混入していない場合は、複数のX線検出素子8aによって検出される透過X線の強度分布は、ほぼ一定である。一方、検査対象物12内に異物が混入している場合は、異物の混入箇所においてX線の透過量が減少するため、異物の混入箇所に対応して、透過X線の強度分布に負のピークが発生する。従って、透過X線の強度分布にピークが発生しているか否かによって、検査対象物12への異物の混入の有無を検査することができる。異物が混入していると判定された検査対象物12は、後述の質量検査部31及び形状検査部32による各検査が行われることなく、図3に示した振分機構20によって不良品として振り分けられる。
図5は、図4に示した質量検査部31及び形状検査部32の機能構成を示すブロック図である。質量検査部31は質量推定部40と質量判定部41とを備えており、形状検査部32は画像作成部42と形状判定部43とを備えている。また、質量判定部41及び形状判定部43は、不良判定部44に接続されている。
質量推定部40は、図1に示したX線検出部8によって検出された透過X線のX線量に基づいて検査対象物12の質量を推定し、推定質量Mに関するデータS1を出力する。詳細には以下の通りである。図2を参照して、X線照射部7から照射されて検査対象物12を透過した透過X線のX線量が、X線検出部8によって検出される。具体的には、X線検出部8が備える各X線検出素子8aが、透過X線の明るさIをそれぞれ検出する。ここで、各X線検出素子8aは、例えば、最高輝度の白を「255」、最低輝度の黒を「0」とする256階調の検出階調数で、明るさIをそれぞれ検出する。図5に示した質量推定部40は、明るさIに関する検出値を各X線検出素子8aから入力し、質量を推定するための以下の式(1)に基づいて、明るさIから推定質量mを算出する。
m=ct=−c/μ×ln(I/I)=−αln(I/I) ・・・(1)
ここで、cは物質の厚さを質量に変換するための係数、tは物質の厚さ、Iは物質がないときの明るさ、Iは物質を透過したときの明るさ、μは線吸収係数である。また、αはc/μで与えられるパラメータであり、質量が判明している複数のサンプルを用いた事前の検査によって、検査対象物12の種類毎に適切な値が予め求められて、その値が図3に示したメモリ22に記憶されている。
質量推定部40は、上記の式(1)に基づいて、各画素(つまり各X線検出素子8a)毎に、明るさIを推定質量mに換算する。そして、ベルトコンベア6によって検査対象物12が搬送されつつ、X線検出素子8aによる明るさIの検出と、明るさIから推定質量mへの換算とが繰り返し実行される。これにより、検査対象物12の全画素に対応する推定質量mがそれぞれ求められ、これら全ての推定質量mを合計することにより、検査対象物12の全体の推定質量Mが求められる。
質量判定部41は、質量推定部40から入力されたデータS1に基づいて検査対象物12の質量の正常/異常を判定し、その判定結果に関するデータS2を出力する。具体的に、質量の目標範囲(許容範囲)の上限値及び下限値が検査対象物12の種類毎に予め設定されて、図3に示したメモリ22に記憶されている。質量判定部41は、データS1で表される推定質量Mと、上記の上限値及び下限値とを比較し、推定質量Mが上限値以下かつ下限値以上である場合は、その検査対象物12の質量は正常であると判定する。一方、推定質量Mが上限値より大きい又は下限値より小さい場合は、その検査対象物12の質量は異常であると判定する。
画像作成部42は、図1に示したX線検出部8によって検出された透過X線のX線量に基づいてX線透過画像を作成し、そのX線透過画像に関する画像データS3を出力する。具体的には、上記の通り、X線検出部8が備える各X線検出素子8aは、例えば、最高輝度の白を「255」、最低輝度の黒を「0」とする256階調の検出階調数で、明るさIをそれぞれ検出する。これにより、1ライン分に相当する検査対象物12の画像データが作成される。そして、ベルトコンベア6によって検査対象物12が搬送されつつ、各X線検出素子8aによる明るさIの検出が、各ライン毎に繰り返し実行される。これにより、検査対象物12の全画素の明るさIがそれぞれ求められ、検査対象物12全体のX線透過画像(画像データS3)が作成される。
形状判定部43は、画像作成部42から入力された画像データS3に基づいて検査対象物12の形状の正常/異常を判定し、その判定結果に関するデータS4を出力する。一例として、良品の周囲長の上限値及び下限値に関するデータが、図3に示したメモリ22に予め記憶されている。そして、形状判定部43は、画像データS3で表される検査対象物12のX線透過画像からエッジを抽出し、抽出したエッジの合計長と、上記の上限値及び下限値とを比較する。形状判定部43は、エッジの合計長が上限値以下かつ下限値以上である場合は、その検査対象物12の形状は正常であると判定し、一方、エッジの合計長が上限値より大きい又は下限値より小さい場合は、その検査対象物12の形状は異常であると判定する。例えば検査対象物12に割れが生じている場合、エッジの合計長は長くなるため、エッジの合計長が上記の上限値より大きくなることにより、割れが生じている検査対象物12を発見することができる。
他の例として、良品の上面積の上限値及び下限値に関するデータが、図3に示したメモリ22に予め記憶されている。そして、形状判定部43は、画像データS3で表されるX線透過画像から検査対象物12の上面積を求め、求めた上面積の値と、上記の上限値及び下限値とを比較する。形状判定部43は、上面積の値が上限値以下かつ下限値以上である場合は、その検査対象物12の形状は正常であると判定し、一方、上面積の値が上限値より大きい又は下限値より小さい場合は、その検査対象物12の形状は異常であると判定する。例えば検査対象物12に欠けが生じている場合、上面積が小さくなるため、上面積の値が上記の下限値より小さくなることにより、欠けが生じている検査対象物12を発見することができる。
さらに他の例として、良品の輪郭形状に関するテンプレート画像の画像データが、図3に示したメモリ22に予め記憶されている。そして、形状判定部43は、画像データS3で表される検査対象物12のX線透過画像内において、上記のテンプレート画像を用いたテンプレートマッチング処理を行う。形状判定部43は、検査対象物12とテンプレート画像との類似度が所定レベル以上である場合は、その検査対象物12の形状は正常であると判定し、一方、類似度が所定レベルより低い場合は、その検査対象物12の形状は異常であると判定する。例えば検査対象物12に割れや欠けが生じている場合、良品の輪郭形状との差異が大きくなるため、類似度が上記の所定レベルより低くなることにより、割れや欠けが生じている検査対象物12を発見することができる。
不良判定部44は、質量判定部41からデータS2(質量の正常/異常)を入力し、形状判定部43からデータS4(形状の正常/異常)を入力する。そして、データS2,S4に基づき、質量判定部41及び形状判定部43による各判定結果の少なくとも一方が異常である場合に、検査対象物12が不良品であると判定する。換言すれば、不良判定部44は、質量判定部41及び形状判定部43による各判定結果の双方が正常である場合に、検査対象物12が良品であると判定する。不良判定部44による判定結果は、図1に示した表示・入力部5に表示される。また、良品と判定された検査対象物12は、図3に示した振分機構20によって良品として振り分けられる。一方、不良品と判定された検査対象物12は、振分機構20によって不良品として振り分けられる。
このように、本実施の形態に係るX線検査装置1によれば、不良判定部44は、質量判定部41及び形状判定部43による各判定結果の少なくとも一方が異常である場合に、検査対象物12が不良品であると判定する。従って、質量は正常であっても形状が異常である検査対象物12や、形状は正常であっても質量が異常である検査対象物12が、良品として扱われるという事態を回避できる。しかも、同一装置に質量検査機能と形状検査機能とを持たせたため、これらの検査を別個の検査装置によって実行する場合と比較すると、システムの小型化及びコストの低減を図ることができる。
以下、検査対象物が厚みの薄い物品や食品である場合の対策について説明する。図6,7は、検査対象物の一例を示す側面図である。図6,7には、検査対象物として、厚みの薄い2枚の物品51a,51bがトレイ50上に載置された例が示されている。図6では、物品51a,51bがトレイ50上の所望の箇所に並んで載置されており、図7では、物品51aと物品51bとが一部において互いに重なり合っている。
図8は、図7に対応して、物品51a,51bを上方から眺めた上面図である。また、図9は、図8に対応するX線透過画像60を示す図である。上記の例では、X線検出部8が備えるX線検出素子8aは、256階調の検出階調数で透過X線の明るさIを検出する。ここで、物品51a,51bの厚みが薄い場合には、X線照射部7から照射されたX線の大部分は物品51a,51bを透過する。そのため、256階調程度の検出階調数では、図6に示すように物品51a,51bが並んでいようが、図7,8に示すように物品51a,51bが重なっていようが、X線検出素子8aによって検出される透過X線の明るさIに大差はない。その結果、物品51a,51bの重なりの有無を透過X線の明るさIで区別することは困難であり、図9に示したX線透過画像60においても、物品51a,51bの重なりは明確には現れていない。上記の通り、図5に示した質量推定部40は透過X線の明るさIをパラメータとする式(1)を用いて推定質量mを算出するが、物品51a,51bの重なりを明るさIでは検出できないため、結果として推定質量mの算出誤差が大きくなる。
そこで、本実施の形態に係るX線検査装置1では、図5に示した形状判定部43によって、物品51a,51bの重なりの有無を検出する。具体的には以下の通りである。
図5を参照して、まず、X線検出素子8aの検出階調数が256階調に設定された状態で、画像作成部42が図9に示したX線透過画像60を作成する。X線透過画像60の画像データS3は、形状判定部43に入力される。形状判定部43は、X線透過画像60のエッジを抽出し、抽出したエッジの合計長が所定のしきい値よりも大きい場合に、物品51a,51bが重なっていると判定する。この所定のしきい値は、良品の周囲長の上限値よりも大きな値に設定され、図3に示したメモリ22に予め記憶されている。他の例として、形状判定部43は、X線透過画像60の上面積を求め、求めた上面積の値が所定のしきい値よりも大きい場合に、物品51a,51bが重なっていると判定する。この所定のしきい値は、良品の上面積の上限値よりも大きな値に設定され、図3に示したメモリ22に予め記憶されている。
物品51a,51bが重なっていないと判定された場合には、上述した質量検査及び形状検査が続行される。図5を参照して、一方、物品51a,51bが重なっていると判定された場合には、形状判定部43からの命令によってX線検出素子8aの検出階調数が例えば512階調に変更されるとともに、その旨の信号S5が形状判定部43から質量推定部40に入力される。そして、検出階調数が512階調に変更された後に、その検査対象物に対して再検査が行われる。
この再検査において、X線検出素子8aは、最高輝度の白を「511」、最低輝度の黒を「0」とする512階調の検出階調数で、透過X線の明るさIを検出する。また、図5に示した質量推定部40は、512階調の明るさIに関する検出値をX線検出素子8aから入力し、上記の式(1)に基づいて、512階調の明るさIから推定質量mを算出する。その後、全画素の推定質量mを合計することにより、検査対象物の全体の推定質量Mを算出する。
このように、本実施の形態に係るX線検査装置1によれば、質量推定部40は、物品51a,51bが重なっていると判定された場合に、X線検出素子8aの検出階調数を増加させる。検出階調数を増加させて解像度を上げることにより、物品51a,51bの重なりをより正確に把握することができる。従って、検査対象物が厚みの薄い物品51a,51bである場合であっても、解像度を上げることによって物品51a,51bの重なりを把握することができ、質量推定を正確に行うことができる。
また、画像作成部42は、検出階調数が512階調に設定されたX線検出素子8aを有するX線検出部8によって検出された透過X線のX線量に基づいてX線透過画像を作成する。図10は、図8に対応して、再検査において画像作成部42によって作成されたX線透過画像61を示す図である。X線透過画像61では、物品51a,51bが重なっている部分と重なっていない部分とを明確に区別することが可能である。
本発明の実施の形態に係るX線検査装置の全体構成を模式的に示す正面図である。 図1に示したシールドボックスの内部構成を示す斜視図である。 X線検査装置の機能構成を示すブロック図である。 コンピュータによる検査機能を示すブロック図である。 図4に示した質量検査部及び形状検査部の機能構成を示すブロック図である。 検査対象物の一例を示す側面図である。 検査対象物の一例を示す側面図である。 図7に対応して、物品を上方から眺めた上面図である。 図8に対応するX線透過画像を示す図である。 図8に対応して、再検査において画像作成部によって作成されたX線透過画像を示す図である。
符号の説明
1 X線検査装置
7 X線照射部
8 X線検出部
9 コンピュータ
12 検査対象物
31 質量検査部
32 形状検査部
40 質量推定部
41 質量判定部
42 画像作成部
43 形状判定部
44 不良判定部
51a,51b 物品






















Claims (3)

  1. 検査対象物に対してX線を照射するX線照射部と、
    前記X線照射部から照射されて前記検査対象物を透過したX線を検出するX線検出部と、
    前記X線検出部によって検出されたX線量に基づいて前記検査対象物の質量を推定する質量推定部と、
    前記質量推定部によって推定された前記検査対象物の質量の正常/異常を判定する質量判定部と、
    前記X線検出部によって検出されたX線量に基づいてX線透過画像を作成する画像作成部と、
    前記X線透過画像に基づいて前記検査対象物の形状の正常/異常を判定する形状判定部と、
    前記質量判定部及び前記形状判定部による各判定結果の少なくとも一方が異常である場合に、前記検査対象物が不良品であると判定する不良判定部と
    を備える、X線検査装置。
  2. 前記質量推定部は、前記X線透過画像に基づいて複数の前記検査対象物の重なりの有無を判定し、当該重なりの有無に応じて、前記検査対象物の質量を推定するための推定条件を変更する、請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記質量推定部は、複数の前記検査対象物が重なっていると判定された場合に、前記X線検出部によって検出されたX線量の検出階調数を増加させる、請求項2に記載のX線検査装置。
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