JP2016158602A - 高タンパク質飲料及びその製造方法 - Google Patents
高タンパク質飲料及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016158602A JP2016158602A JP2015043017A JP2015043017A JP2016158602A JP 2016158602 A JP2016158602 A JP 2016158602A JP 2015043017 A JP2015043017 A JP 2015043017A JP 2015043017 A JP2015043017 A JP 2015043017A JP 2016158602 A JP2016158602 A JP 2016158602A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protein
- present technology
- beverage
- milk
- tamarind gum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
Abstract
【解決手段】(A)乳タンパク質8質量%以上、及び(B)タマリンドガム、を少なくとも含み、pHが4.0以下である高タンパク質飲料を提供する。また、(A)乳タンパク質を含有する飲料の製造方法であって、前記(A)乳タンパク質を溶解させる工程とは別に、(B)タマリンドガムを溶解させる工程を少なくとも有する、前記(A)乳タンパク質8質量%以上、及び(B)タマリンドガムを少なくとも含み、pHが4.0以下である高タンパク質飲料の製造方法を提供する。
【選択図】なし
Description
(B)タマリンドガム、
を少なくとも含み、pHが4.0以下である高タンパク質飲料を提供する。
本技術に係る高タンパク質飲料は、20℃における粘度が14mPa・s以下とすることができる。
本技術に係る高タンパク質飲料は、そのpHを2.9〜3.9とすることができる。
前記(B)タマリンドガムは、高タンパク質飲料全体に対して0.1〜0.3質量%、含有することができる。
本技術に係る高タンパク質飲料には、(C)デキストリンを更に含有させることができる。
前記(A)乳タンパク質を溶解させる工程とは別に、(B)タマリンドガムを溶解させる工程を少なくとも有する、
前記(A)乳タンパク質8質量%以上、及び(B)タマリンドガムを少なくとも含み、pHが4.0以下である高タンパク質飲料の製造方法を提供する。
なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本技術中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術に係る高タンパク質飲料は、(A)乳タンパク質、及び(B)タマリンドガム、を少なくとも含む。また、必要に応じて、(C)デキストリン、(D)pH調整剤、(E)甘味料、(F)添加剤等を、更に含むことができる。以下、本技術に係る高タンパク質飲料のpH、各成分、粘度、用途について、詳細に説明する。
本技術に係る高タンパク質飲料は、そのpHが4.0以下であることを特徴とし、pHを3.9以下とすることがより好ましい。pHを4.0以下とすることで、加熱殺菌後の粘度上昇を抑えることが可能であり、喉越しが求められる飲料を提供することが可能である。また、pHを下げすぎてしまうと、強い酸味等が発生する場合があることから、pHの下限値は、2.8以上であることが好ましく、2.9以上とすることがより好ましい。
本技術に係る高タンパク質飲料の粘度は、本技術の効果を損なわない限り特に限定されないが、16mPa・s以下が好ましく、14mPa・s以下に設定することがより好ましい。特に、粘度を14mPa・s以下にすることで、喉越しのすっきりとした飲料を得ることができる。また、粘度の下限値も特に限定されないが、例えば、4.0mPa・s以上が好ましく、4.5mPa・s以上に設定することがより好ましい。なお、本技術に用いられるタマリンドガムの好ましい含有量である0.1質量%以上に設定することによって、本技術に係る高タンパク質飲料の粘度は4.5mPa・s以上に設定することが可能である。
本技術に係る高タンパク質飲料は、(A)乳タンパク質を8質量%以上含むことを特徴とする。乳タンパク質を8質量%以上含むということは、本技術に係る高タンパク質飲料を125mL摂取することで、乳タンパク質を10g以上摂取できることになる。
本技術に係る高タンパク質飲料には、(B)タマリンドガムを含有させることを特徴とする。タマリンドガムは、通常、食品の分野において、増粘剤や安定化剤として用いられる物質であるが、本技術では、このタマリンドガムを用い、更に、前述のように飲料のpHを所定範囲に設定することで、タンパク質を高含有する飲料であっても、後味の渋味を軽減でき、喉越しがすっきりとした高タンパク質飲料を提供できることを見出した。
なお、本技術に用いることの可能なタマリンドガムは、市販品であってもよく、例えば、DSP五協フード&ケミカル株式会社製等の市販品を用いることができる。
本技術に係る高タンパク質飲料には、(C)デキストリンを更に含有させることができる。デキストリンは、(B)タマリンドガムに加えて、(C)デキストリンを用いることで、後味の渋味をより確実に軽減することができる。また、(C)デキストリンを含有させることで、(B)タマリンドガムの量を低減化させることができるため、飲料の粘度が上昇することを防止することも可能である。更に、デキストリンは製造時における取扱いが容易であるという効果もある。
DE値が2〜5のデキストリンを用いる場合、その含有量は特に限定されないが、0.5〜5質量%に設定することが好ましい。含有量を0.5質量%以上とすることで、脂肪感付与による後味の渋味をより確実に低減することができる。なお、良好な風味を得る点、及び、渋味低減効果を十分に発揮させる点、から、含有量は5質量%以下とすることが好ましい。
本技術に係る高タンパク質飲料には、pH調整剤として酸を含有することができる。本技術で用いることができる酸としては、食品に用いることが可能な酸であれば特に限定されず、公知の酸味料や酸性食品を1種又は2種以上、自由に選択して用いることができる。具体的には、例えば、酸味料としては、クエン酸、アジピン酸、イタコン酸、グルコノデルタラクトン、グルコン酸、α−ケトグルタル酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、氷酢酸、フィチン酸、フマル酸、リンゴ酸、リン酸及びこれらの塩等が挙げられる。酸性食品の具体例としては、食酢、果汁等が挙げられる。この中でも、本技術では特に、リン酸を用いることが好ましい。また、製造条件に応じて、2種以上の酸を併用することもできる。具体的には、例えば、クエン酸とリン酸とを併用することも可能である。例えば、乳タンパク質としてホエイタンパク質を用いる場合に、酸味料としてクエン酸のみを用いると、製造条件によっては製造時にゲル化を起こす場合があるが、リン酸と併用することで、このゲル化を抑制することができる。
含有量を0.1質量%以上、好ましくは0.15質量%以上とすることで、飲料のpHを必要な範囲(pH4.0以下、好ましくはpH2.8〜4.0、より好ましくは2.9〜3.9)に、容易かつ確実に調整することができ、その結果、タンパク質を安定的に加熱殺菌することができ、喉越しがすっきりした飲料を得ることができる。また、含有量を0.9質量%以下、好ましくは0.8質量%以下とすることで、必要以上の酸味の発生を防止することができる。
本技術に係る高タンパク質飲料には、甘味料を含有することも可能である。本技術で用いることができる甘味料としては、食品に用いることが可能な甘味料であれば特に限定されず、公知の甘味料を1種又は2種以上、自由に選択して用いることができる。具体的には、例えば、砂糖、水あめ、粉飴、異性化糖、乳糖、麦芽糖、果糖、転化糖、還元麦芽水あめ、蜂蜜、トレハロース、パラチノース、D−キシロース等の糖類;キシリトール、ソルビトール、マルチロール、エリスリトール等の糖アルコール類;サッカリンナトリウム、サイクラメート及びその塩、アセスルファムカリウム、ソーマチン、アスパルテーム、スクラロース、アリテーム、ネオテーム、ステビア抽出物に含まれるステビオサイドなどの高甘味度甘味料;等が挙げられる。この中でも特に、砂糖を用いることが好ましく、砂糖と高甘味度甘味料を併用することがより好ましい。砂糖を用いることで、飲料のコクを向上させることができ、砂糖と高甘味度甘味料を併用することで、飲料のコクを維持しつつ低カロリー化を実現することができる。
本技術に係る高タンパク質飲料には、食品衛生法などの食品規定で飲食品への使用が認められている添加剤を1種又は2種以上、自由に選択して用いることができる。例えば、各種増粘剤、フレーバー等の各種香料、各種色素等を含有することができる。また、製造時に発泡した泡を除去するために、各種消泡剤を用いることも可能である。
「表示」行為には、需要者に対して前記用途を知らしめるための全ての行為が含まれ、前記用途を想起・類推させうるような表現であれば、表示の目的、表示の内容、表示する対象物・媒体等の如何に拘わらず、全て本技術の「表示」行為に該当する。
図1は、本技術に係る高タンパク質飲料の製造方法の一例を示すフローチャートである。本技術に係る高タンパク質飲料の製造方法は、(A)乳タンパク質溶解工程(I)と、(B)タマリンドガム溶解工程(II)と、乳タンパク質溶液とタマリンドガム溶液とを混合する混合工程(III)と、を少なくとも行う方法である。また、必要に応じて、デキストリン溶解工程(IV)、甘味料溶解工程(V)、添加剤添加工程(VI)、均質化工程(VII)、脱気工程(VIII)、殺菌工程(IX)などを更に行うことも可能である。以下、各工程について、詳細に説明する。
乳タンパク質溶解工程(I)は、(A)乳タンパク質を溶媒に溶解する工程である。溶媒としては、例えば、粉末状の乳タンパク質を溶解させることができれば特に限定されず、目的の飲料の用途や乳タンパク質の種類等に応じて、公知の溶媒を1種又は2種以上選択して用いることができる。例えば、水、温湯等を用いることができる。溶解時の温度は、本技術の効果を損なわない限り特に限定されず、自由に設定することができる。特に、乳タンパク質の変性を防ぐという点から、60℃以下で溶解することが好ましい。
また、例えば、乳タンパク質として粉末状のホエイタンパク質(例えばWPI等)を用いる場合には、発泡する可能性が高いため、前述した消泡剤を用いることも可能である。
タマリンドガム溶解工程(II)では、(B)タマリンドガムを溶媒に溶解する工程である。このタマリンドガム溶解工程(II)は、前記乳タンパク質溶解工程(I)とは別の工程で行うことを特徴とする。
混合工程(III)は、前記乳タンパク質溶解工程(I)を経て得られた乳タンパク質溶液と、タマリンドガム溶解工程(II)を経て得られたタマリンドガム溶液とを、適宜、冷却等行った上で混合する工程である。
デキストリン溶解工程(IV)は、前述したデキストリンを溶媒に溶解する工程である。このデキストリン溶解工程(IV)は、本技術に係る製造方法において、必要に応じて適宜行うことができる。前述の通り、乳タンパク質溶解工程(I)において、乳タンパク質と一緒にデキストリンも溶解させることも可能である。
甘味料溶解工程(V)は、前述した甘味料を溶媒に溶解する工程である。この甘味料溶解工程(V)は、本技術に係る製造方法において、必要に応じて適宜行うことができる。前述の通り、乳タンパク質溶解工程(I)において、乳タンパク質と一緒に甘味料も溶解させることも可能である。
添加剤添加工程(VI)は、前述した添加剤を飲料に添加する工程である。この添加剤添加工程(VI)は、本技術に係る製造方法において、必要に応じて適宜行うことができる。前述の通り、乳タンパク質溶解工程(I)において、乳タンパク質の溶解時に添加剤を添加することも可能である。
均質化工程(VII)は、均質化処理を行う工程である。均質化工程(VII)を行う順番は特に限定されない。均質化工程(VII)は、本技術に係る製造方法において、必要に応じて適宜行うことができる。均質化工程(VII)を行うことで、製造される高タンパク質飲料の保存性をより向上させることができる。均質化の方法は、本技術の効果を損なわない限り特に限定されず、常法により行うことができる。具体的には、ホモジナイザー等を用い、常温下、14MPaの圧力で均質化する方法を例示することができる。これにより、本技術に係る高タンパク質飲料の保存性の向上が図られる。
脱気工程(VIII)は、高タンパク質飲料に混入している気泡を除去する工程である。脱気工程(VIII)は、本技術に係る製造方法において、必要に応じて適宜行うことができる。脱気工程(VIII)を行うことで、製造される高タンパク質飲料の保存性をより向上させることができる。脱気の方法は、本技術の効果を損なわない限り特に限定されず、常法により行うことができる。具体的には、91〜96kPaの圧力で脱気する方法を例示することができる。これにより、本技術に係る高タンパク質飲料の保存性の向上が図られる。
殺菌工程(IX)は、高タンパク質飲料を殺菌する工程である。殺菌の具体的な方法は、本技術の効果を損なわない限り特に限定されず、常法により行うことができる。例えば、プレート式殺菌機、チューブラー式殺菌機、直接加熱式殺菌機、ジャケット付きタンク等を用いた殺菌を挙げることができる。
実験例1では、風味の良好な高タンパク質飲料の条件を検討した。
〔実施例1〕
(1)タンパク質溶液の調製
乳タンパク質の一例として、ホエイタンパク質(フォンテラジャパン株式会社製)320gと、デキストリン(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)20gと、難消化性デキストリン(松谷化学工業株式会社製)40gと、高甘味度甘味料(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)0.4gと、消泡剤(太陽化学株式会社製)0.8gと、フレーバー12gと、85%リン酸18.4gと、を常温水1500gに溶解し、タンパク質溶液を得た。
前記タンパク質溶液の調製とは別に、タマリンドガム(DSP五協フード&ケミカル株式会社製)8gと、砂糖240gと、を80℃の溶解水1000gに溶かした後、冷却し、タマリンドガム溶液を得た。
前記で得られたタンパク質溶液とタマリンドガム溶液とを混合した。
前記で得られた混合溶液を、常温水で全量を4000gにメスアップし、85℃で10分間の殺菌を行った。殺菌後、冷却槽にて冷却し、実施例1の高タンパク質飲料を得た。なお、実施例1の高タンパク質飲料のpHは3.2であった。
実施例1の高タンパク質飲料の配合において、デキストリン20gを、DE値2〜5のデキストリン20gに置換し、それ以外の組成は変更せずに実施例1と同様の方法により、実施例2の高タンパク質飲料を製造した。実施例2の高タンパク質飲料のpHは3.2であった。
乳タンパク質の一例として、ホエイタンパク質(フォンテラジャパン株式会社製)320gと、高甘味度甘味料(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)1.6gと、難消化性デキストリン(松谷化学工業株式会社製)40gと、フレーバー12gと、85%リン酸18.4gと、を常温水で全量を4000gに溶解し、その後、実施例1と同様の方法で殺菌・冷却して比較例1の高タンパク質飲料を得た。なお、比較例1の高タンパク質飲料のpHは3.2であった。
50代から60代の男女60人のモニターにより、風味の評価を行った。
比較例1については、後味について否定的な評価が50%であった。具体的には、後味の渋味が良くないとの評価であった。
一方、実施例1および実施例2については、後味について肯定的な評価が81.1%であった。さらに、実施例2については、わずかに脂肪感を感じる評価が得られ、後味の渋味が実施例1に比してさらに低減されているという評価が得られた。
実験例2では、本技術に係る高タンパク質飲料の好適なpH及び粘度について、検討を行った。
(1)タンパク質溶液の調製
乳タンパク質の一例として、ホエイタンパク質(フォンテラジャパン株式会社製)320gと、デキストリン(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)20gと、難消化性デキストリン(松谷化学工業株式会社製)40gと、高甘味度甘味料(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製製)0.4gと、消泡剤(太陽化学株式会社製)0.8gと、を常温水1500gに溶解し、タンパク質溶液を得た。
前記タンパク質溶液の調製とは別に、タマリンドガム(DSP五協フード&ケミカル株式会社製)8gと、砂糖240gと、を80℃の溶解水1000gに溶かした後、冷却し、タマリンドガム溶液を得た。
前記で得られたタンパク質溶液とタマリンドガム溶液とを混合した。
前記で得られた混合液に、pH調整剤の一例として、下記表1に示す割合での85%リン酸を添加して、pHを調整した。
前記で得られた混合溶液を、常温水で全量を4000gにメスアップし、85℃で10分間の殺菌を行った。殺菌後、冷却槽にて冷却し、実施例3〜9、比較例2の高タンパク質飲料を得た。なお、製造された実施例3〜9、比較例2の高タンパク質飲料のpH調整剤以外の組成は、乳タンパク質:8質量%、タマリンドガム:0.2質量%、デキストリン:0.5質量%、難消化性デキストリン:1質量%、砂糖:6質量%、高甘味度甘味料:0.01質量%、消泡剤:0.02質量%、水:残量であった。
(1)pH測定
前記で得られた実施例3〜9、比較例2の高タンパク質飲料のpHを、ガラス電極式水素イオン濃度指示計(株式会社堀場製作所、F−72)を用いて測定した。
前記で得られた実施例3〜9、比較例2の高タンパク質飲料40mlを、734×g、10分間遠心分離(遠心分離機、日立工機株式会社製、CT5DL)して、遠心分離後の沈殿量を測定した。
前記で得られた実施例3〜9、比較例2の高タンパク質飲料の20℃における粘度を、音叉振動式粒度計(株式会社エー・アンド・デイ、SV−10A)を用いて測定した。
前記で得られた各高タンパク質飲料の風味について、下記の基準に従って評価を行った。
渋味
◎:渋味をほとんど感じない。
○:渋味をわずかに感じる
×:渋味を強く感じる。
酸味
◎:程よい酸味である。
○:酸味が若干弱い又は若干強い。
×:酸味が非常に弱い又は非常に強い。
喉越し
◎:すっきりとした喉越しである。
○:わずかに粘性はあるものの滑らかな喉越しである。
×:ドロドロ感がある。
結果を下記表1に示す。
pH2.7の実施例3は、酸味が非常に強いという結果であった。酸味が強く求められる飲料には適用可能であるが、酸味が好ましくない飲料には、適用し難いことが分かった。
pH2.9〜3.9の実施例4〜9は、酸味も適度であり、喉越しも良好であり、様々な飲料への適用が可能であることが分かった。
pH4.1の比較例2は、酸味が非常に少なく、粘度が高すぎることが分かった。酸味が求められる飲料や喉越しを求められる飲料には好適ではないものの、ドロドロ感が必要な嚥下困難者向きの飲料としては適用可能である。
よって、本技術に係る高タンパク質飲料のpHは、4.0以下が好ましく、2.8〜4.0がより好ましく、2.9〜3.9が特に好ましいことが明らかとなった。
また、本技術に係る高タンパク質飲料の粘度は、20℃における粘度が16mPa・s以下が好ましく、14mPa・s以下がより好ましいことが明らかとなった。
Claims (6)
- (A)乳タンパク質8質量%以上、及び
(B)タマリンドガム、
を少なくとも含み、pHが4.0以下である高タンパク質飲料。 - 20℃における粘度が14mPa・s以下である、請求項1に記載の高タンパク質飲料。
- pHが2.9〜3.9である、請求項1または2に記載の高タンパク質飲料。
- 前記(B)タマリンドガムは高タンパク質飲料全体に対して0.1〜0.3質量%である、請求項1から3のいずれか一項に記載の高タンパク質飲料。
- (C)デキストリンを更に含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の高タンパク質飲料。
- (A)乳タンパク質を含有する飲料の製造方法であって、
前記(A)乳タンパク質を溶解させる工程とは別に、(B)タマリンドガムを溶解させる工程を少なくとも有する、
前記(A)乳タンパク質8質量%以上、及び(B)タマリンドガムを少なくとも含み、pHが4.0以下である高タンパク質飲料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015043017A JP2016158602A (ja) | 2015-03-04 | 2015-03-04 | 高タンパク質飲料及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015043017A JP2016158602A (ja) | 2015-03-04 | 2015-03-04 | 高タンパク質飲料及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016158602A true JP2016158602A (ja) | 2016-09-05 |
Family
ID=56843448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015043017A Pending JP2016158602A (ja) | 2015-03-04 | 2015-03-04 | 高タンパク質飲料及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016158602A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018180463A1 (ja) * | 2017-03-30 | 2018-10-04 | アサヒ飲料株式会社 | ヨーグルト様飲料、容器詰め飲料およびヨーグルト様飲料の後味改善方法 |
JP7121376B1 (ja) * | 2021-12-27 | 2022-08-18 | 株式会社Nkホールディングス | ホエイ蛋白含有食品の品質調整方法 |
Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60256372A (ja) * | 1984-06-01 | 1985-12-18 | Fuji Oil Co Ltd | 酸性蛋白飲料の製造法 |
JPH0799892A (ja) * | 1993-09-30 | 1995-04-18 | Fuji Oil Co Ltd | 乳風味大豆蛋白組成物及びその製造方法 |
WO2000041579A1 (fr) * | 1999-01-13 | 2000-07-20 | Takara Shuzo Co., Ltd. | Boissons contenant des epices |
JP2001218567A (ja) * | 2000-02-07 | 2001-08-14 | Sanei Gen Ffi Inc | 蛋白質含有酸性食品 |
WO2005058071A1 (ja) * | 2003-12-19 | 2005-06-30 | Fuji Oil Company, Limited | 酸性たん白飲食品及びその素材 |
JP2005245291A (ja) * | 2004-03-03 | 2005-09-15 | Daiichi Kasei:Kk | 渋味・収斂味を呈しにくい加工食品 |
JP2008531253A (ja) * | 2005-02-23 | 2008-08-14 | インペリアル・ケミカル・インダストリーズ・ピーエルシー | 乳化剤およびエマルション |
JP2011241149A (ja) * | 2010-05-14 | 2011-12-01 | Terumo Corp | 消化態経口栄養剤 |
JP2012130336A (ja) * | 2010-12-03 | 2012-07-12 | Sanei Gen Ffi Inc | 高甘味度甘味料の味質改善方法 |
JP2013055890A (ja) * | 2011-09-07 | 2013-03-28 | Ina Food Industry Co Ltd | 飲料 |
WO2014016917A1 (ja) * | 2012-07-25 | 2014-01-30 | テルモ株式会社 | 酸性液状栄養剤 |
JP2014113113A (ja) * | 2012-12-12 | 2014-06-26 | Ito En Ltd | 乳含有容器詰飲料 |
-
2015
- 2015-03-04 JP JP2015043017A patent/JP2016158602A/ja active Pending
Patent Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60256372A (ja) * | 1984-06-01 | 1985-12-18 | Fuji Oil Co Ltd | 酸性蛋白飲料の製造法 |
JPH0799892A (ja) * | 1993-09-30 | 1995-04-18 | Fuji Oil Co Ltd | 乳風味大豆蛋白組成物及びその製造方法 |
WO2000041579A1 (fr) * | 1999-01-13 | 2000-07-20 | Takara Shuzo Co., Ltd. | Boissons contenant des epices |
JP2001218567A (ja) * | 2000-02-07 | 2001-08-14 | Sanei Gen Ffi Inc | 蛋白質含有酸性食品 |
WO2005058071A1 (ja) * | 2003-12-19 | 2005-06-30 | Fuji Oil Company, Limited | 酸性たん白飲食品及びその素材 |
JP2005245291A (ja) * | 2004-03-03 | 2005-09-15 | Daiichi Kasei:Kk | 渋味・収斂味を呈しにくい加工食品 |
JP2008531253A (ja) * | 2005-02-23 | 2008-08-14 | インペリアル・ケミカル・インダストリーズ・ピーエルシー | 乳化剤およびエマルション |
JP2011241149A (ja) * | 2010-05-14 | 2011-12-01 | Terumo Corp | 消化態経口栄養剤 |
JP2012130336A (ja) * | 2010-12-03 | 2012-07-12 | Sanei Gen Ffi Inc | 高甘味度甘味料の味質改善方法 |
JP2013055890A (ja) * | 2011-09-07 | 2013-03-28 | Ina Food Industry Co Ltd | 飲料 |
WO2014016917A1 (ja) * | 2012-07-25 | 2014-01-30 | テルモ株式会社 | 酸性液状栄養剤 |
JP2014113113A (ja) * | 2012-12-12 | 2014-06-26 | Ito En Ltd | 乳含有容器詰飲料 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018180463A1 (ja) * | 2017-03-30 | 2018-10-04 | アサヒ飲料株式会社 | ヨーグルト様飲料、容器詰め飲料およびヨーグルト様飲料の後味改善方法 |
JP2018166455A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | アサヒ飲料株式会社 | ヨーグルト様飲料、容器詰め飲料およびヨーグルト様飲料の後味改善方法 |
JP7121376B1 (ja) * | 2021-12-27 | 2022-08-18 | 株式会社Nkホールディングス | ホエイ蛋白含有食品の品質調整方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101775154B1 (ko) | 열 안정성 크림 강화 농축 액상 유제품 | |
JP4761356B2 (ja) | 風味・物性にすぐれた乳素材およびその製造法 | |
JP4530092B2 (ja) | 総タンパク質含有量の高い大豆及び乳汁タンパク質系調製品の製造方法 | |
JP6330255B2 (ja) | ゲル状栄養組成物 | |
JP2017225463A (ja) | 高固形物の濃縮乳製品液体 | |
TWI552678B (zh) | Preparation of condensed milk | |
JP6377431B2 (ja) | 飲料組成物 | |
JP2021501564A (ja) | 改善された質感及び安定性を有するレディ・トゥ・ドリンク乳系飲料 | |
JP2016158602A (ja) | 高タンパク質飲料及びその製造方法 | |
TW201808107A (zh) | 含酸性乳之高澄清飲料、容器裝飲料及含酸性乳之飲料的高澄清化方法 | |
JP2017184682A (ja) | 発酵乳の製造方法 | |
JP7062460B2 (ja) | 発酵乳の製造方法 | |
JP2021519576A (ja) | エアレーションされた常温保存可能な乳系レディ・トゥ・ドリンク飲料 | |
JP5993182B2 (ja) | 発酵乳およびその製造方法 | |
JP2019129774A (ja) | オフフレーバーの抑制方法 | |
JP4005103B2 (ja) | 未変性ラクトフェリン入り殺菌飲料及びその製造法 | |
TW200948291A (en) | Protein beverage and method of making the same | |
JP3518652B2 (ja) | 安定化乳ホエイタンパク質含有飲料及びその製造法 | |
JP6574511B1 (ja) | 乳入り酸性飲料 | |
JPS58187134A (ja) | 呈味性の改善された低温流通酸性食品の製造法 | |
EP3614851A1 (en) | Ready-to-drink milk based beverages with improved texture and stability | |
JP6956518B2 (ja) | 加水分解ペプチドおよび乳を含有する飲料 | |
JP6621592B2 (ja) | 発酵食品の製造方法及び発酵食品 | |
JP2000287657A (ja) | 未変性ラクトフェリン入り殺菌飲料及びその製造法 | |
JP6920384B2 (ja) | 乳飲料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180116 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181204 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20190130 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190329 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190709 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20190830 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191107 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20191203 |