JP2016141745A - 樹脂シート、成形物、樹脂シートの製造方法、および、成形物の製造方法 - Google Patents

樹脂シート、成形物、樹脂シートの製造方法、および、成形物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】添加剤のブリードを抑制してブリードによる外観を損なうことなく添加剤による機能を付与できる樹脂シートを提供する。【解決手段】アイソタクチックペンダット分率が80%以上98%以下のポリプロピレン樹脂に抗菌性組成物を添加し、ポリプロピレン樹脂組成物を調製する。調製されたポリプロピレン樹脂組成物の溶融樹脂を、表面温度が露点以上50℃以下に保たれた冷却ロールおよび金属製エンドレスベルトを用いて急冷し、シート状の急冷透明ポリプロピレンシートを形成する。急冷透明ポリプロピレンシートは、固体密度が0.860g/cm3以上0.986g/cm3以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、抗菌性組成物を含有する樹脂シート、成形物、樹脂シートの製造方法、および、成形物の製造方法に関する。
従来、例えば建材化粧材として、意匠性などの観点から、木目や石目などの意匠を施した下地基材に、透明性の化粧シートを積層することが知られている。このような化粧シートとして、抗菌剤を添加したものを用いることで、建材化粧材として高い付加価値を付与している(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1に記載のものは、屋外で使用されるレジャーシートや自動車などのカバーなどに用いられる積層シートで、ポリオレフィン樹脂からなる基材フィルムの一面に、抗菌剤を含有する樹脂を塗工して樹脂層を形成し、基材フィルムの他面に印刷層を設けている。
特許文献2に記載のものは、あらゆる基材に抗菌性能を付与するための建材用化粧シートで、基材の表面に、ポリオレフィン系樹脂に抗菌剤とともに、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤を含有した透明のオレフィン系樹脂層を積層形成する。
特許文献3に記載のものは、建築物の内層や建具の表面化粧、車両の内層などに用いられる化粧シートで、絵柄層が設けられた着色基材シートの表面側に、フッ素基を有する熱硬化性樹脂からなる透明なトップコート層が積層されて構成されている。
特開平9−226068号公報 特開平11−058643号公報 特開2000−301681号公報
ところで、上記従来の化粧シートにおいて、ポリプロピレンを用いる場合、核剤を用いずに透明性を付与したポリプロピレン製のシートでは、非晶成分が多いことから、添加した抗菌剤がシートの表面に移行するいわゆるブリードという現象が生じやすい。特に、ブリードは温度に依存することから、ブリードが進行して外観不良を生じるおそれがある。
本発明は、外観を損なうことなく抗菌剤による機能を付与できる樹脂シート、成形物、樹脂シートの製造方法、および、成形物の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の樹脂シートは、アイソタクチックペンタッド分率が80%以上98%以下のポリプロピレン樹脂と、抗菌性組成物と、を含有し、固体密度が0.860g/cm以上0.986g/cm以下であることを特徴とする。
本発明では、所定のアイソタクチックペンタッド分率のポリプロピレン樹脂に、抗菌性樹脂組成物を含有したもので、固体密度を0.860g/cm以上0.986g/cm以下としている。
このことにより、ポリプロピレン樹脂を用いた場合でも、添加される抗菌性組成物のブリードが抑制され、外観が損なわれることなく透明性が得られる。
そして、本発明では、前記抗菌性組成物は、有機系抗菌剤および無機系抗菌剤の少なくともいずれか一方であることが好ましい。
この発明では、特にブリードが生じやすい有機系抗菌剤を用いても、ブリードを抑制でき、外観不良の発生を防止できる。また、比較的にブリードが生じにくく取り扱いが容易な無機系抗菌剤を用いることで、外観不良の発生を確実に防止でき、製造が容易である。そして、有機系抗菌剤と無機系抗菌剤とを併用することで、ブリードによる外観不良を生じることなく、十分な抗菌機能を付与できる。
また、本発明では、前記有機系抗菌剤は、前記樹脂シート全体に対して0.1質量%以上2.0質量%以下であることが好ましい。
この発明では、有機系抗菌剤を所定量含有することで、特にブリードが生じやすい有機系抗菌剤を用いても、ブリードを抑制でき、外観不良の発生を防止して、十分な抗菌機能が得られるとともに、有機系抗菌剤特有の防カビ効果も得られる。
そして、本発明では、前記無機系抗菌剤は、前記樹脂シート全体に対して0.001質量%以上2.0質量%以下であることが好ましい。
この発明では、無機系抗菌剤は比較的にブリードが生じにくく取り扱いが容易であり、所定量含有することで、透明性が損なわれることなく外観不良の発生を確実に防止でき、十分な抗菌機能が得られるとともに、製造性の向上および汎用性の向上が図れる。
また、本発明では、ポリプロピレン樹脂からなる基材層が積層形成されていることが好ましい。
この発明では、ポリプロピレン樹脂からなる基材層を積層形成することで、抗菌剤の効果を失うことなく、抗菌性組成物を含有した樹脂シートの層を薄くすることができる。
さらに、本発明では、平均球晶半径が4μm以下、シート断面の平均球晶数が600個/mm以下であることが好ましい。
この発明では、所定の平均球晶半径およびシート断面の平均球晶数とすることで、十分な透明性が得られる。
ここで、平均球晶半径が4μmより大きくなったり、シート断面の平均球晶数が600個/mmより多くなったりすると、透明性が低下するおそれがあるためである。
そして、本発明では、表面温度が露点以上50℃以下に保たれた冷却ロールを用いて、前記ポリプロピレン樹脂および前記抗菌性組成物が混合されて溶融された溶融樹脂が、急冷されてシート状に成形されたことが好ましい。
この発明では、所定の表面温度の冷却ロールにて溶融樹脂の急冷によりシート状に形成することで、容易に十分な透明性が得られる。
また、本発明では、印刷層が積層形成されていることが好ましい。
この発明では、十分な透明性により印刷層による加飾が損なわれず、良好な加飾が容易にできる。
本発明の成形物は、本発明の樹脂シートと、前記樹脂シートの一面側にインサート成形により設けられた基体と、を具備したことを特徴とする。
本発明では、成形品表面に抗菌性、防カビ性を付与し、加飾などの意匠性を向上した基体を、容易に提供できる。
本発明の樹脂シートの製造方法は、複数の冷却ロールに巻装された鏡面エンドレスベルトと鏡面冷却ロールとを備え、前記鏡面エンドレスベルトと前記鏡面冷却ロールの表面温度が露点以上50℃以下に保たれた装置を用い、アイソタクチックペンタッド分率が80%以上98%以下のポリプロピレン樹脂および抗菌性組成物を含有した溶融樹脂を、Tダイ押出機により押し出して、前記鏡面冷却ロールと前記鏡面エンドレスベルトとの間に導入、圧接してシート状に成形するとともに、前記鏡面エンドレスベルトに前記鏡面エンドレスベルトの表面温度より低い温度の冷却水を吹き付けることにより急冷し、固体密度が0.860g/cm以上0.986g/cm以下の透明な樹脂シートを製造することを特徴とする。
本発明では、抗菌剤を含有するポリプロピレンの樹脂シートでも、ブリードによる外観不良の発生を防止した透明な樹脂シートを提供できる。
本発明の成形物の製造方法は、複数の冷却ロールに巻装された鏡面エンドレスベルトと鏡面冷却ロールとを備え、前記鏡面エンドレスベルトと前記鏡面冷却ロールの表面温度が露点以上50℃以下に保たれた装置を用い、アイソタクチックペンタッド分率が80%以上98%以下のポリプロピレン樹脂および抗菌性組成物を含有した溶融樹脂を、Tダイ押出機により押し出して、前記鏡面冷却ロールと前記鏡面エンドレスベルトとの間に導入、圧接してシート状に成形するとともに、前記鏡面エンドレスベルトに前記鏡面エンドレスベルトの表面温度より低い温度の冷却水を吹き付けることにより急冷し、固体密度が0.860g/cm以上0.986g/cm以下の透明な樹脂シートを製造する工程と、基体の表面の少なくとも一部に前記樹脂シートを設ける工程と、を実施することを特徴とする。
本発明では、基体に加飾および抗菌機能が付与され外観不良を生じない成形物を容易に提供できる。
本発明の成形物の一実施形態に係る断面図。 前記成形物に設けられた成形体を構成する急冷透明ポリプロピレンシートを製造する製造装置を示す概略構成図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態では、本発明の成形体を一部に備えた成形物をインサート成形する構成を例示するが、この限りではない。
[成形物の構成]
図1において、1は成形物で、この成形物1は、携帯通信端末や家電製品、車両、住宅設備などの各種物品の外装品や内装品に用いられる。成形物1は、インサート成形により、基体2の一部に成形体3が一体に設けられたものである。
基体2としては、例えば、インサート成形可能な熱可塑性樹脂が用いられる。
具体的には、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、アセチレン−スチレン−ブタジエン共重合体、アクリル重合体などが例示できるが、この限りではない。
なお、基体2には、ファイバーやタルクなどの無機フィラーが添加されたものでもよい。
成形体3は、図示しない樹脂シートが所定の形状に熱成形されたものである。
ここで、樹脂シートは、急冷透明ポリプロピレンシートからなるポリプロピレン層3Aと、このポリプロピレン層3Aの少なくとも一面の少なくとも一部に設けられた印刷層3Bとが順次積層された積層構造である。
ポリプロピレン層3Aは、詳細は後述するが、溶融するポリプロピレン樹脂組成物を急冷してシート状に成形された樹脂シートである急冷透明ポリプロピレンシートにて構成されたものである。
ポリプロピレン樹脂組成物は、ポリプロピレン樹脂と、抗菌性組成物とを含有するものである。
ここで、急冷としては、詳細は後述するが、例えば複数の冷却ロールに巻装された鏡面エンドレスベルトと鏡面冷却ロールとを備え、鏡面エンドレスベルトと鏡面冷却ロールの表面温度が露点以上50℃以下に保たれた装置を用い、鏡面冷却ロールと鏡面エンドレスベルトとの間にTダイ押出機により押し出してポリプロピレン樹脂からなる溶融樹脂を導入して急冷しシート状に成形する。
なお、ポリプロピレン樹脂組成物には、必要に応じて、顔料、酸化防止剤、安定剤、紫外線吸収剤、難燃剤などの添加剤を配合してもよい。
ポリプロピレン樹脂としては、アイソタクチックペンタッド分率が80%以上98%以下で、少なくともプロピレンを含む重合体である。具体的には、ポリプロピレンの他、プロピレンとエチレンなどのオレフィンとの共重合体、あるいはポリプロピレンにポリエチレンなどのポリオレフィンや共重合体が混合された混合物としてもよい。特に、耐熱性、硬度の理由からポリプロピレンが好ましい。
また、ポリプロピレンとしては、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン、およびこれらの混合物の4種類のうちのいずれかから選択されたものである。
そして、ポリプロピレン樹脂は、アイソタクチックペンタッド分率が80%より小さくなると、成形体3の剛性が不足するおそれがある。一方、アイソタクチックペンタッド分率が98%より高くなると、透明性が低下するおそれがある。このため、アイソタクチックペンタッド分率が80%以上98%以下、好ましくは86%以上98%以下、より好ましくは91%以上98%以下とする。
ここで、アイソタクチックペンタッド分率とは、樹脂組成の分子鎖中のペンタッド単位(プロピレンモノマーが5個連続してアイソタクチック結合したもの)でのアイソタクチック分率である。この分率の測定法は、例えばマクロモレキュールズ(Macromolecules)第8巻(1975年)687頁に記載されており、13C-NMRにより測定できる。
また、ポリプロピレン樹脂としては、メルトフローレート(Melt Flow Rate:以下、MFRと称す)が0.5g/10分以上5.0g/10分以下であることが好ましい。
MFRが0.5g/10分より小さいと、押出成形時のダイスリップ部でのせん断応力が強くなり、結晶化を促進して透明性が低下するおそれがある。一方、MFRが5.0g/10分より大きいと、熱成形時にドローダウンが大きくなって成形性が低下するおそれがある。このため、MFRは、0.5g/10分以上5.0g/10分以下とすることが好ましく、より好ましくは2.0g/10分以上4.0g/10分以下とする。
ここで、MFRの測定については、JIS−K7210に準拠し、測定温度230℃、荷重2.16kgで測定できる。
なお、ポリプロピレンと混合する共重合体としては、メタロセン触媒を用いて製造されたメタロセン系エチレン−α−オレフィン共重合体が好ましい。
このメタロセン系エチレン−α−オレフィン共重合体としては、密度が898g/cm3以上912g/cm3以下、MFRが0.5g/10分以上6.0g/10分以下が好ましく、特に直鎖状低密度ポリエチレンが好ましい。このような、メタロセン系エチレン−α−オレフィン共重合体は、ポリプロピレン樹脂との屈折率が合って透明性が得られやすく、かつ容易に均一分散混合できるためである。
メタロセン系エチレン−α−オレフィン共重合体を併用する場合には、ポリプロピレン樹脂80質量%以上99.5質量%以下、メタロセン系エチレン−α−オレフィン共重合体0.5質量%以上20質量%以下とすることが好ましい。
ここで、密度は、試験温度23℃で、JIS−K7112の「プラスチック−非発泡プラスチックの密度及び比重の測定方法」に準拠して、測定した。
MFRの測定については、JIS−K7210に準拠し、測定温度190℃、荷重2.16kgで測定できる。
抗菌性組成物としては、有機系抗菌剤および無機系抗菌剤の少なくともいずれか一方で、一種に限らず、複数の抗菌剤を併用してもよい。
有機系抗菌剤としては、例えば2-(1,3-チアゾール-4-リ)-1H-ベンゾイミダゾール(TBZ)、ビス(2-ピリジルチオ)亜鉛1,1’-ジオキサイド(ZPT)、10,10’-オキシビス-10H-フェノキシアルシル(OBPA)などが用いられ、特に押出成形時の耐熱性の理由から2-(1,3-チアゾール-4-リ)-1H-ベンゾイミダゾール(TBZ)が好ましい。
無機系抗菌剤としては、例えば銀−亜鉛担持ゼオライト、銀−亜鉛担持リン酸ジルコニウム、銀−亜鉛担持リン酸カルシウム、銀−亜鉛担持シリカゲル、銀−亜鉛担持ガラス、銀担持ゼオライト、銀担持リン酸ジルコニウム、銀担持リン酸カルシウム、銀鉛担持シリカゲル、銀担持ガラス、脂肪酸銀などが用いられ、特に銀化合物の生成による変色により前記樹脂シートへの印刷柄の色目が悪化するおそれがあることから銀−亜鉛系の使用が好ましい。
なお、有機系抗菌剤は、防カビ効果を発現するが、無機系抗菌剤に比してブリードが生じやすい。本実施形態の急冷透明ポリプロピレンシートでは、有機系抗菌剤のブリードを抑制できることから、有機系抗菌剤を含有することで、防カビの効果が得られ、特に水廻り用途、具体的には水に濡れたり、高湿下で使用される成形品などに有益である。
一方、無機系抗菌剤は、ポリプロピレン樹脂に添加してもほとんどブリードが生じないので、外観が損なわれることなく、取り扱いも容易で、透明な急冷透明ポリプロピレンシートを容易に製造できる。
そして、ポリプロピレン樹脂組成物は、抗菌性組成物の含有量として、ポリプロピレン樹脂組成物の全量に対して0.001質量%以上2.0質量%以下とすることが好ましい。
抗菌性組成物の含有量が0.001質量%より少なくなると、十分な抗菌性が得られなくなるおそれがある。一方、抗菌性組成物の含有量が2.0質量%より多くなると、透明性が低下するおそれがある。特に、無機系抗菌剤は、粒径が光の波長よりも大きいため、ポリプロピレン樹脂への添加量が増える程、透過光の散乱量が増え、透明性は低下する。
このため、抗菌性組成物の含有量は、ポリプロピレン樹脂組成物の全量に対して0.001質量%以上2.0質量%以下とすることが好ましく、より好ましくは0.005質量%以上1.8質量%以下、特に好ましくは0.010質量%以上1.5質量%以下とする。
また、抗菌性組成物として有機系抗菌剤を用いる場合、ポリプロピレン樹脂組成物の全量に対して0.1質量%以上2.0質量%以下とすることが好ましい。
有機系抗菌剤の含有量が0.1質量%より少なくなると、十分な抗菌性が得られなくなるおそれがある。一方、有機系抗菌剤の含有量が2.0質量%より多くなると、べたつきという不都合を生じるおそれがある。
このため、有機系抗菌剤の含有量は、ポリプロピレン樹脂組成物の全量に対して0.1質量%以上2.0質量%以下とすることが好ましく、より好ましくは0.3質量%以上1.5質量%以下、特に好ましくは0.5質量%以上1.2質量%以下とする。
抗菌性組成物として無機系抗菌剤を用いる場合、ポリプロピレン樹脂組成物の全量に対して0.001質量%以上2.0質量%以下とすることが好ましい。
無機系抗菌剤の含有量が0.001質量%より少なくなると、十分な抗菌性が得られなくなるおそれがある。一方、無機系抗菌剤の含有量が2.0質量%より多くなると、透明性が損なわれるおそれがある。
このため、無機系抗菌剤の含有量は、ポリプロピレン樹脂組成物の全量に対して0.001質量%以上2.0質量%以下とすることが好ましく、より好ましくは0.005質量%以上1.8質量%以下、特に好ましくは0.010質量%以上1.5質量%以下とする。
そして、上記急冷の条件で成形されたポリプロピレン層3Aは、固体密度が0.860g/cm以上0.986g/cm以下である。
固体密度が0.860g/cmより小さくなると、シートの剛性が低すぎ、二次加工時の取り扱いが難しくなる。一方、固体密度が0.986g/cmより大きくなると、密度が大きすぎる、すなわち、結晶化度が高すぎて、透明性が得られない。
このため、固体密度は0.860g/cm以上0.986g/cm以下、好ましくは0.870g/cm以上0.975g/cm以下、より好ましくは0.880g/cm以上0.966g/cm以下とする。
なお、固定密度は、JIS K7112に準拠した方法で測定できる。
さらに、上記急冷の条件で成形されたポリプロピレン層3Aは、例えば平均球晶半径が4μm以下、シート断面の平均球晶数が600個/mm以下、示差走査熱分析(DSC)曲線の最大吸熱ピークの融解エンタルピーΔHが90J/g未満、少なくとも片面の光沢が90%以上、かつ、前記最大吸熱ピークの低温側に1J/g以上の発熱ピークを示す。
ここで、平均球晶半径は4μm以下、好ましくは3μm以下、特に好ましくは2μm以下である。
平均球晶半径が4μmより粗いと内部ヘイズが高くなり、透明性が低下して良好な意匠性を提供できなくなる。
なお、平均球晶半径は、例えば得られた樹脂シートの断面を偏光顕微鏡により観察することにより測定できる。
また、シート断面の平均球晶数は600個/mm以下、好ましくは400個/mm以下、特に好ましくは200個/mm以下である。
シート断面の平均球晶数が600個/mmより多くなると、密度が大きすぎる、すなわち、結晶化度が高すぎて好ましくない。
なお、平均球晶数は、例えば得られた樹脂シートの断面を偏光顕微鏡により観察することにより測定できる。
示差走査熱分析(DSC)曲線の最大吸熱ピークの融解エンタルピーΔHが90J/g未満、好ましくは55J/g以上80J/g以下、特に好ましくは60J/g以上75J/g以下である。
融解エンタルピーΔHが90J/g以上では、熱成形の際にシートを軟化させにくくなるので、複雑な形状に成形しにくくなるおそれがあるためである。なお、55J/g以下となると、例えば印刷時の乾燥など加熱処理する場合、シートが軟化して取り扱いが難しくなるおそれがあるため、55J/g以上とすることが好ましい。
なお、融解エンタルピーΔHは、例えば示差走査熱量計(DSC−7 パーティエルマージャパン(株)製)を用いて、以下の条件により測定した示差走査熱分析曲線において、最大吸熱ピークの面積より求めることができる。
・測定開始温度:50℃
・測定終了温度:220℃
・昇温温度:10℃/分
少なくとも片面、すなわち成形物1の表面に相当する面の光沢が90%以上、好ましくは95%以上170%以下、特に好ましくは120%以上160%以下である。
光沢が90%未満では、表面で光が反射するため透過せず、透明性が悪くなるおそれがあるためである。
なお、光沢は、例えば自動式測色色差計(AUD−CH−2型−45,60、スガ試験機株式会社製)を使用し、シートに光を入射角60度で照射し、同じく60度で反射光を受光したときの反射光束ψsを測定し、屈折率1.567のガラス表面からの反射光束ψ0sとの比により、下式(1)により求めた。
表面光沢度(Gs)=(ψs/ψ0s)*100 …(1)
最大吸熱ピークの低温側の発熱ピークが1J/g以上である。この発熱ピークはDSC測定時の加熱による、一部がスメチカ晶からα晶に転移する際の発熱で、上記所定の平均球晶半径、平均球晶数、固体密度、示差走査熱分析、表面の光沢の特性を持った急冷ポリプロピレンシート特有の現象である。
なお、発熱ピークは、例えば上記示差走査熱分析曲線において、最大吸熱ピークを与える温度よりも低温側に、発熱ピークが生じるか否かを確認することにより行った。
印刷層3Bは、急冷透明ポリプロピレンシートに印刷が施されることで、ポリプロピレン層3Aに隣接して設けられている。
印刷方法としては、スクリーン印刷法、オフセット印刷法、グラビア印刷法、ロールコート法、スプレーコート法などの一般的な印刷方法が利用できる。その他、蒸着膜からなる金属蒸着や金属薄膜のラミネートなども利用できる。特に、スクリーン印刷法はインキの膜厚が厚くできるので、複雑な形状に成形した際にインキ割れが発生しにくいことから好ましい。
なお、ポリプロピレン層3Aを構成する急冷透明ポリプロピレンシートは、例えば一面側にポリプロピレン樹脂からなる基材層が積層形成された、積層構造としてもよい。
積層構造とする場合には、抗菌機能が損なわれないように、ポリプロピレン層3Aが表面となるように、基材層側に印刷層3Bが設けられることが好ましい。
このようなポリプロピレン樹脂からなる基材層を積層形成することで、抗菌剤を添加したポリプロピレン樹脂層の厚みを低減することができる。
そして、所定の形状に成形された成形体3は、少なくとも一部分が伸長されて成形されている。
具体的には、大きく変形する部分は、伸び率が150%以上、好ましくは180%以上500%以下、特に200%以上400%以下となる複雑形状に形成されている。すなわち、少なくとも一部分が伸び率150%以上となる複雑形状に成形されても、透明のポリプロピレン層3Aが白化することがない。
ここで、伸び率が150%以下では変形量が小さく他の材料でも白化は生じない範囲であり、要望のある複雑形状に対応できるものではない。なお、伸び率が800%より大きくなると、透明のポリプロピレン層3Aに白化が生じたり、印刷層3Bに亀裂や剥離などを生じたりするおそれがあるため、800%以下とすることが好ましい。
そして、白化は、例えば透明成型体の内側に塗料で黒色に着色し、透明成型体の外側から目視で評価できる。透明成型体が白化している場合は、黒色が白みかかって見えるが、白化していない場合は、黒色がクリアに見える。また、伸び率は、例えば熱成形時の加熱温度、金型の温度など熱成形時の条件や金型設計で制御できる。
さらに、大きく伸長された部分では、急冷透明ポリプロピレンシートの成形前の厚さ寸法Aに対して成形後の厚さ寸法Bの膜厚比(B/A)が0.8以下、好ましくは0.01以上0.75以下、特に0.05以上0.7以下となる。すなわち、非平面状に成形される部位の変形による伸びが大きくなる膜厚比(B/A)が0.8以下の複雑な形状に成形されても、透明のポリプロピレン層3Aが白化することがない。
ここで、膜厚比(B/A)が0.8より大きい成形では部分的な変形量が小さく他の材料でも白化は生じない範囲であり、要望のある複雑形状に対応できるものではない。なお、膜厚比(B/A)が0.01より小さくなると、透明のポリプロピレン層3Aに白化が生じたり、印刷層3Bに亀裂や剥離などを生じたりするおそれがあるため、0.01以下とすることが好ましい。
なお、膜厚比は、例えば熱成形時の条件や金型設計で制御できる。
そして、非平面状に成形された成形体3は、急冷透明ポリプロピレンシートの成形前の表面積Xに対する成形後の表面積Yの大きさの割合である表面積比(Y/X)が1.5以上10以下、好ましくは1.7以上5以下、特に2以上4以下である。すなわち、非平面状に成形される部位の変形量が多くなる表面積比(Y/X)が1.5以上10以下の複雑な形状に成形されても、透明のポリプロピレン層3Aが白化することがない。
ここで、表面積比が1.5より小さい成形では部分的な変形量が小さく他の材料でも白化は生じない範囲であり、要望のある複雑形状に対応できるものではない。一方、表面積比が5より大きい場合では透明のポリプロピレン層3Aに白化が生じたり、印刷層3Bに亀裂や剥離などを生じたりするおそれがあるためである。
なお、表面積は、例えば、立方体や直方体などの場合はノギスにて成形品の深さと各辺の測定値から算出できる。曲線など測定値からの算出が難しい成形品の場合、非接触3次元デジタイザなどの3Dスキャナーで測定できる。また、表面積比は、例えば熱成形時の条件や金型設計で制御できる。
[成形体の製造]
以下に、上記成形体を成形する動作を説明する。
(製造装置)
成形体3を形成する急冷透明ポリプロピレンシートの成形は、図2に示す製造装置が利用できる。
製造装置10は、押出機のTダイ12と、第1冷却ロール13、第2冷却ロール14、第3冷却ロール15および第4冷却ロール16と、金属製エンドレスベルト17と、冷却水吹き付けノズル18と、水槽19と、吸水ロール20と、剥離ロール21とを備えて構成されている。
第1冷却ロール13、第2冷却ロール14および第3冷却ロール15は、金属製ロールであり、その内部には表面温度調節を可能にするために水冷式等の冷却手段(図示省略)が内蔵されている。
ここで、第1冷却ロール13および第2冷却ロール14の表面には、ニトリル−ブタジエンゴム(NBR)製の弾性材22が被覆されている。この弾性材22は、その硬度(JIS K6301Aに準拠した方法で測定)が60度以下、厚さが10mmのものである。
なお、第1冷却ロール13、第2冷却ロール14、および第3冷却ロール15の少なくとも一つは、その回転軸が回転駆動手段(図示省略)と連結されている。
第4冷却ロール16は、表面粗さが1.0S以下の鏡面を有する金属製ロールであり、その内部には表面の温度調節を可能にするための水冷式等の冷却手段(図示省略)が内蔵されている。ここで、表面粗さが1.0Sより大きいと、得られる急冷透明ポリプロピレンシート11の光沢度が低くなり、透明性の低いシートとなる。
この第4冷却ロール16は、押し出されたポリプロピレンシートを金属製エンドレスベルト17を介して第1冷却ロール13との間に挟むように配置されている。
金属製エンドレスベルト17は、ステンレスなどからなり、その表面粗さが1.0S以下の鏡面を有するものである。この金属製エンドレスベルト17は、上述の第1〜第3冷却ロール13〜15に回動自在に巻装されている。
冷却水吹き付けノズル18は、第4冷却ロール16の下面側に設けられており、この冷却水吹き付けノズル18によって、金属製エンドレスベルト17の裏面に冷却水が吹き付けられることとなる。これにより、金属製エンドレスベルト17を急冷するとともに、第1冷却ロール13および第4冷却ロール16により、面状圧接された直後のポリプロピレンシートをも急冷している。
また、水槽19は、上面が開口した箱状に形成され、第4冷却ロール16の下面全体を覆うように設けられている。この水槽19により、吹き付けられた冷却水を回収するとともに、回収した水を水槽19の下面に形成された排水口19Aより排出する。
吸水ロール20は、第4冷却ロール16における第2冷却ロール14側の側面部に、金属製エンドレスベルト17に接するように設置されており、金属製エンドレスベルト17の裏面に付着した余分な冷却水を除去する作用をする。
剥離ロール21は、急冷透明ポリプロピレンシート11を金属製エンドレスベルト17および第2冷却ロール14にガイドして圧接するように配置されるとともに、冷却終了後の急冷透明ポリプロピレンシート11を金属製エンドレスベルト17から剥離する。
(製造方法)
以上のように構成された製造装置10を用いた急冷透明ポリプロピレンシート11の製造方法を説明する。
まず、押し出された溶融樹脂と直接接触し、これを冷却する金属製エンドレスベルト17および第4冷却ロール16の表面温度が露点以上、50℃以下、好ましくは30℃以下に保たれるように、予め各冷却ロール13、14、15、16の温度制御を行う。
ここで、第4冷却ロール16および金属製エンドレスベルト17の表面温度が露点以下では、表面に結露が生じ均一な製膜が困難になる可能性がある。一方、表面温度が50℃より高いと、得られる急冷透明ポリプロピレンシート11の透明性が低くなるとともに、α晶が多くなり、熱成形しにくいものとなる可能性がある。したがって、本実施形態では表面温度を14℃としている。
また、予めポリプロピレン樹脂と、抗菌性組成物とを混合し、ポリプロピレン樹脂組成物(造核剤を含まない)を調製する。
そして、このポリプロピレン樹脂組成物が溶融された溶融樹脂を、押出機のTダイ12より押し出し、第1冷却ロール13上で金属製エンドレスベルト17と、第4冷却ロール16との間に挟み込む。この状態で、溶融樹脂を、第1冷却ロール13および第4冷却ロール16で圧接するとともに、14℃で急冷する。
この際、第1冷却ロール13および第4冷却ロール16間の押圧力で弾性材22が圧縮されて弾性変形することとなる。
この弾性材22が弾性変形している部分、すなわち、第1冷却ロール13の中心角度θ1に対応する円弧部分で、急冷されたポリプロピレンシートは各冷却ロール13、16により面状圧接されている。この際の面圧は、0.1MPa以上20MPa以下である。
上述のように圧接され、第4冷却ロール16および金属製エンドレスベルト17間に挟まれたポリプロピレンシートは、続いて、第4冷却ロール16の略下半周に対応する円弧部分で、金属製エンドレスベルト17と第4冷却ロール16とに挟まれて面状圧接されるとともに、冷却水吹き付けノズル18による金属製エンドレスベルト17の裏面側への冷却水の吹き付けにより、さらに急冷される。この際の面圧は、0.01MPa以上0.5MPa以下であり、また、冷却水の温度は8℃である。
なお、吹き付けられた冷却水は、水槽19に回収されるとともに、回収された水は排水口19Aより排出される。
このように第4冷却ロール16で面状圧接および冷却された後、金属製エンドレスベルト17に密着したポリプロピレンシートは、金属製エンドレスベルト17の回動とともに第2冷却ロール14上に移動される。ここで、剥離ロール21によりガイドされて第2冷却ロール14側に押圧されたポリプロピレンシートは、前述同様、第2冷却ロール14の略上半周に対応する円弧部分で金属製エンドレスベルト17により面状圧接され、再び30℃以下の温度で冷却される。
この際の面圧は、0.01MPa以上0.5MPa以下である。
なお、金属製エンドレスベルト17の裏面に付着した水は、第4冷却ロール16から第2冷却ロール14への移動途中に設けられている吸水ロール20により除去される。
第2冷却ロール14上で冷却されたポリプロピレンシートは、剥離ロール21により金属製エンドレスベルト17から剥離され、巻き取りロール(図示省略)により、所定の速度で巻き取られる。このようにして製造された急冷透明ポリプロピレンシート11は、平均球晶半径が4μm以下、シート断面の平均球晶数が600個/mm以下、固体密度が0.860g/cm以上0.986g/cm以下、示差走査熱分析(DSC)曲線の最大吸熱ピークの融解エンタルピーΔHが90J/g未満、少なくとも片面の光沢が90%以上、かつ、前記最大吸熱ピークの低温側に1J/g以上の発熱ピーク、かつ、厚さ50μm以上のものである。
そして、製造された急冷透明ポリプロピレンシート11は、例えば、スクリーン印刷の場合は、帝国インキ製造社製POS−911墨インキを、T−250メッシュ(ポリエステルメッシュ)を用いて印刷し、乾燥炉中で60℃、90分間乾燥することによって、表面の所定の位置に印刷層3Bが積層形成され、樹脂シートが形成される。
この後、樹脂シートは、例えば、赤外線ヒーターにてシートを表面温度145℃に加熱し、金型に真空および圧縮空気にて押し付けて冷却することで、所定の形状に熱成形され、成形体3が製造される。
そして、製造された成形体3は、所定の金型に設置され、基体2の溶融樹脂を射出成形し、表面の一部に成形体3が設けられた成形物1がインサート成形される。射出成形時の樹脂温度、射出圧力、冷却などの条件は、成型体の大きさなどに応じて適宜選択することができる。なお、通常は、180℃以上250℃以下、圧力5MPa以上120MPa以下にて射出し、金型温度20℃以上90℃以下程度で冷却を行うことにより実施できる。
[実施形態の効果]
上記実施形態では、加飾成形のためのポリプロピレン層3Aを構成する急冷透明ポリプロピレンシート11として、アイソタクチックペンタッド分率が80%以上98%以下のポリプロピレン樹脂に、抗菌性組成物を含有し、固体密度を0.860g/cm以上0.986g/cm以下としている。
このため、ポリプロピレン樹脂を用いた場合でも、添加される抗菌性組成物のブリードが抑制され、外観が損なわれることを防止でき、十分な抗菌機能を付与できるとともに、透明性が得られ、良好な加飾が得られる。
特に、ブリードが生じやすい有機系抗菌剤を用いても、ブリードを抑制でき、ブリードによる外観不良の発生を防止でき、有機系抗菌剤による特に防カビな効果を十分に機能させることができる。
そして、上記実施形態では、平均球晶半径が4μm以下、シート断面の平均球晶数が600個/mm以下となっている。
このため、十分な透明性が得られ、加飾による意匠性を向上できる。
また、上記実施形態では、所定のアイソタクチックペンダット分率のポリプロピレン樹脂に抗菌性組成物を添加し、ポリプロピレン樹脂組成物を調製する。そして、調製されたポリプロピレン樹脂組成物の溶融樹脂を、表面温度が露点以上50℃以下に保たれた各冷却ロール13〜16および金属製エンドレスベルト17を用いて急冷し、シート状に形成している。
このため、抗菌性組成物を添加しても、造核剤を添加することなく十分な透明性が得られ、良好な加飾による意匠性の向上が得られる。
そして、上記実施形態では、十分な透明性が得られた急冷透明ポリプロピレンシート11に、印刷層3Bを設けている。
このため、印刷層による加飾が損なわれず、良好な加飾による意匠性の向上が容易に得られる。
特に、急冷透明ポリプロピレンシート11が、所定のアイソタクチックペンダット分率のポリプロピレン樹脂を用いて、所定の固体密度としている。このため、インサート成形による加飾のために成形体3を成形した時、複雑な形状でも白化が生じることを防止でき、良好な意匠性の向上が容易に得られる。
また、基体2に、急冷透明ポリプロピレンシート11に印刷層3Bを設けた樹脂シートを成形して成形体3を形成し、この成形体3を用いてインサート成形により基体2を設けて成形物1を形成している。
このため、成形物1の良好な加飾が容易にできる。
[変形例]
なお、本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した材質、層構成などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した名称での記載は、本発明に含まれるものである。
例えば、製造装置10を用いて急冷によりシート状に製造する場合に限らず、アイソタクチックペンタッド分率が80%以上98%以下のポリプロピレン樹脂を用い、得られたシートの固体密度が0.860g/cm以上0.986g/cm以下であれば、透明性が得られる。
例えば、各冷却ロール13〜16が50℃以下になっていなくてもよく、さらに他の製造装置を用いてもよい。また、80℃/秒以上の冷却速度で急冷しても、十分な透明性が得られる。
そして、得られた急冷透明ポリプロピレンシートは、平均球晶半径が4μm以下、あるいはシート断面の平均球晶数が600個/mm以下となっていなくても、ある程度の透明性は得られることから、これらの条件を満足しなくてもよい。
さらに、成形体がインサート成形された構成に限らず、例えば樹脂シートを射出成型樹脂の圧力にて形状附与するインモールド成形法や、あらかじめ作製された複雑な形状を持った成形品に被覆する方法や、また被覆後にシートを剥してインキのみを残す転写成形法など、成形体3を基体2の一部に備えることが可能な各種方法を利用できる。
また、成形体3は、成形物1の表面の一部に1つのみ設けた構成に限らず、複数の成形体3を設けてもよい。
そして、基体2として、インサート成形可能な熱可塑性樹脂を用いて説明したが、例えば紫外線硬化型アクリル樹脂などの光や紫外線、熱などで硬化する光硬化樹脂や、エポキシ樹脂などの重合開始剤により重合して硬化する樹脂など、各種材料を利用できる。
また、透明性が得られることでの意匠性の向上は得られるので、印刷層3Bを設けずに急冷透明ポリプロピレンシートを形成して成形体3としてインサート形成したり、急冷透明ポリプロピレンシートを形成して得られた成形体3に印刷層3Bを設けたりしてもよい。なお、成形物1としては、以下に示す層構成としてもよい。
(A)ポリプロピレン層(急冷透明ポリプロピレンシート11)3A/基体2
(B)ポリプロピレン層3A/印刷層3B/基体2
(C)印刷層3B/ポリプロピレン層3A/基体2
(D)ポリプロピレン層3A/印刷層3B/ポリプロピレン層(基材層)/基体2
(E)印刷層3B/ポリプロピレン層3A/印刷層3B/基体2
(F)ポリプロピレン層3A/印刷層3B/金属薄膜層/基体2
(G)ポリプロピレン層3A/ポリプロピレン層(基材層)/印刷層3B/基体2
(H)ポリプロピレン層3A/易接着層/印刷層3B/基体2
などの構造を挙げることができる。
ここで、本実施形態である(B)の層構成では、表面側に位置するポリプロピレン層3Aにより、印刷層3Bが保護された状態となり、印刷層3Bによる良好な意匠性を長期間安定して提供できる。(C)の構成では、印刷層3Bが例えばインサート成形時の熱に弱い場合でも、インサート成形時の熱で変性せず、良好な印刷層3Bを形成できる。(D)の層構成では、基材層を設けているので、インサート成形時の熱で変形せず、良好印刷層を形成でき、ポリプロピレン層3Aが印刷の剥れを防止できることから加飾などの意匠性を向上することが容易にできる。(E)の層構成では、印刷層3Bを複数設けることで、高い意匠性を提供できる。(F)の層構成では、アルミニウム層などの反射特性を有する金属薄膜層を設けることで、高い意匠性を提供できる。(G)の層構成では、ポリプロピレン層3Aを薄くすることができるので、抗菌性組成物の量を減らすことができる。(H)の層構成では、ポリプロピレン層3Aと印刷層3Bの間に易接着層を設けているので、印刷層3Bのインキの密着性を向上することができる。さらに、上記層構成中に他の層を設けてもよい。
次に、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明する。
なお、本発明は、以下の実施例および比較例により制限されるものではない。
[実施例1]
下記に示すように、急冷透明ポリプロピレンシート11を図2に示す製造装置を用いて以下の条件で製造した。
◎押出機の直径:ポリプロピレン層用押出機65mm、基材層用押出機90mm
◎Tダイ12の幅:800mm
◎ポリプロピレン樹脂組成物(ポリプロピレン層3A):ポリプロピレン(PP)99.5質量%+抗菌性組成物0.5質量%
◎基材層:ポリプロピレン(PP)100質量%
○ポリプロピレン(PP):商品名 プライムポリプロE−103A 株式会社プライムポリマー製(メルトフローインデックス3g/10min、ホモポリプロピレン)
○抗菌性組成物:商品名 バクテキラー TZA−100、富士ケミカル株式会社製
◎急冷透明ポリプロピレンシート11の引き取り速度:10m/min
◎第4冷却ロール16および金属製エンドレスベルト17の表面温度:14℃
◎冷却水温度:8℃
◎冷却水吹き付け量:200リットル/min
[実施例2]
ポリプロピレン層3Aの抗菌性組成物の原料配合以外は、実施例1と同様にして急冷透明ポリプロピレンシート11を得た。
◎ポリプロピレン樹脂組成物(ポリプロピレン層3A):ポリプロピレン(PP)99.25質量%+抗菌性組成物0.75質量%
○抗菌性組成物:商品名 KROSTOM(登録商標)KMBP−310、KMTR社製(KMBP−310はポリプロピレンベースのマスターバッチであり、抗菌性組成物としては銀−亜鉛担持ゼオライト(製品安全データシートより引用))(表1中、無機系抗菌剤(1)と表記)
[実施例3]
ポリプロピレン樹脂組成物(ポリプロピレン層3A)の配合以外は、実施例1と同様にして急冷透明ポリプロピレンシート11を得た。
◎ポリプロピレン樹脂組成物(ポリプロピレン層3A):ポリプロピレン(PP)98.5質量%+抗菌性組成物1.5質量%
○抗菌性組成物:商品名 KROSTOM(登録商標)KMBP−310、KMTR社製(無機系抗菌剤(1))
[実施例4]
ポリプロピレン樹脂組成物(ポリプロピレン層3A)の配合以外は、実施例1と同様にして急冷透明ポリプロピレンシート11を得た。
◎ポリプロピレン樹脂組成物(ポリプロピレン層3A):ポリプロピレン(PP)99.995質量%+抗菌性組成物0.005質量%
○抗菌性組成物:商品名 ナノファイス(登録商標)(脂肪酸銀系)マスターバッチMB−PP003、東罐マテリアルテクノロジー株式会社製(表1中、無機系抗菌剤(2)と表記)
[実施例5]
ポリプロピレン樹脂組成物(ポリプロピレン層3A)の配合以外は、実施例1と同様にして急冷透明ポリプロピレンシート11を得た。
◎ポリプロピレン樹脂組成物(ポリプロピレン層3A):ポリプロピレン(PP)99.990質量%+抗菌性組成物0.010質量%
○抗菌性組成物:商品名 ナノファイス(登録商標)(脂肪酸銀系)マスターバッチMB−PP003、東罐マテリアルテクノロジー株式会社製(無機系抗菌剤(2)と表記)
[実施例6]
ポリプロピレン樹脂組成物(ポリプロピレン層3A)の配合以外は、実施例1と同様にして急冷透明ポリプロピレンシート11を得た。
◎ポリプロピレン樹脂組成物(ポリプロピレン層3A):ポリプロピレン(PP)95.5質量%+抗菌性組成物4.5質量%
○抗菌性組成物:商品名 KROSTOM(登録商標)KMBP−310、KMTR社製
[実施例7]
ポリプロピレン樹脂組成物(ポリプロピレン層3A)の配合以外は、実施例1と同様にして急冷透明ポリプロピレンシート11を得た。
◎ポリプロピレン樹脂組成物(ポリプロピレン層3A):ポリプロピレン(PP)95.2質量%+造核剤0.3質量%+抗菌性組成物4.5質量%
○造核剤:商品名 ゲルオールMD 新日本理化学株式会社製
○抗菌性組成物:商品名 KROSTOM(登録商標)KMBP−310、KMTR社製
[比較例1]
ポリプロピレン樹脂組成物(ポリプロピレン層3A)の配合以外は、実施例1と同様にして急冷透明ポリプロピレンシート11を得た。
◎ポリプロピレン樹脂組成物(ポリプロピレン層3A):ポリプロピレン(PP)100.0質量%
[試験例]
以上の実施例1〜7および比較例1で得られた急冷透明ポリプロピレンシート11の厚み、平均球晶半径、単位断面積当たりの球晶数、DSC発熱ピークの有無、融解エンタルピー、表面光沢度、引張弾性率、内部ヘイズについて測定した。その結果を表1に示す。
ここで、内部ヘイズは、ヘイズ測定機(NDH−300A、日本電色工業株式会社製)を使用して測定した。内部ヘイズは、シートの両面にシリコーンオイルを塗布した後、ガラス板でこのシートの両面を挟み、シート外側の影響を消去してヘイズ測定機で測定した。
そして、赤外線ヒーターにて樹脂シートを表面温度145℃に加熱し、成形前の表面積Xに対する成形後の表面積Yの大きさの割合(Y/X)が2.42である金型に真空および圧縮空気にて押し付けて冷却することで熱成形した。
伸び率は、あらかじめ印刷した1mm角の方眼模様の成形後の長さを測定して算出した。成形前の厚さ寸法Aに対して成形後の厚さ寸法Bの膜厚比(B/A)は、マイクロメーターに成形後の厚みを測定して算出した。
白化は透明成型体の内側に塗料で黒色に着色し、透明成型体の外側から目視で評価した。白化の評価は、黒色がクリアに見えるものを○、黒色が白みかかって見えるものを△とした。その結果を表1に示す。
また、抗菌性について、JIS Z 2801(抗菌加工製品−抗菌性試験法・抗菌効果)に準拠して評価した。その結果を表1に示す。
さらに、防カビ性については、JIS Z 2911(かび抵抗性試験方法)に準拠して評価した。その結果を表1に示す。
Figure 2016141745
[結果]
表1に示す結果から、本実施例で得られたポリプロピレンシートは、抗菌性組成物のブリード過多による外観不良を抑制し、抗菌性、防カビ性と透明性とを兼ね備え、また、成形後の白化を防止できるため、複雑な形状でも白化による意匠性が低下せずに優れた加飾成形体を得ることができた。
1……成形物
2……基体
3……樹脂シートにて構成された成形体
3A…樹脂シートとしても機能する急冷透明ポリプロピレンシートにて構成されたポリプロピレン層
3B…印刷層
10……製造装置
11……急冷透明ポリプロピレンシート
13、14、15、16…冷却ロール
17……鏡面エンドレスベルトである金属製エンドレスベルト
なお、ポリプロピレンと混合する共重合体としては、メタロセン触媒を用いて製造されたメタロセン系エチレン−α−オレフィン共重合体が好ましい。
このメタロセン系エチレン−α−オレフィン共重合体としては、密度が0.898g/cm3以上0.912g/cm3以下、MFRが0.5g/10分以上6.0g/10分以下が好ましく、特に直鎖状低密度ポリエチレンが好ましい。このような、メタロセン系エチレン−α−オレフィン共重合体は、ポリプロピレン樹脂との屈折率が合って透明性が得られやすく、かつ容易に均一分散混合できるためである。
メタロセン系エチレン−α−オレフィン共重合体を併用する場合には、ポリプロピレン樹脂80質量%以上99.5質量%以下、メタロセン系エチレン−α−オレフィン共重合体0.5質量%以上20質量%以下とすることが好ましい。
ここで、密度は、試験温度23℃で、JIS−K7112の「プラスチック−非発泡プラスチックの密度及び比重の測定方法」に準拠して、測定した。
MFRの測定については、JIS−K7210に準拠し、測定温度190℃、荷重2.16kgで測定できる。

Claims (11)

  1. アイソタクチックペンタッド分率が80%以上98%以下のポリプロピレン樹脂と、
    抗菌性組成物と、を含有し、
    固体密度が0.860g/cm以上0.986g/cm以下である
    ことを特徴とする樹脂シート。
  2. 請求項1に記載の樹脂シートにおいて、
    前記抗菌性組成物は、有機系抗菌剤および無機系抗菌剤の少なくともいずれか一方である
    ことを特徴とする樹脂シート。
  3. 請求項2に記載の樹脂シートにおいて、
    前記有機系抗菌剤は、前記樹脂シート全体に対して0.1質量%以上2.0質量%以下である
    ことを特徴とする樹脂シート。
  4. 請求項2または請求項3に記載の樹脂シートにおいて、
    前記無機系抗菌剤は、前記樹脂シート全体に対して0.001質量%以上2.0質量%以下である
    ことを特徴とする樹脂シート。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の樹脂シートにおいて、
    ポリプロピレン樹脂からなる基材層が積層形成されている
    ことを特徴とする樹脂シート。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の樹脂シートにおいて、
    平均球晶半径が4μm以下、シート断面の平均球晶数が600個/mm以下である
    ことを特徴とする樹脂シート。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の樹脂シートにおいて、
    表面温度が露点以上50℃以下に保たれた冷却ロールを用いて、前記ポリプロピレン樹脂および前記抗菌性組成物が混合されて溶融された溶融樹脂が、急冷されてシート状に成形された
    ことを特徴とする樹脂シート。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の樹脂シートにおいて、
    印刷層が積層形成されている
    ことを特徴とする樹脂シート。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の樹脂シートと、
    前記樹脂シートの一面側にインサート成形により設けられた基体と、
    を具備したことを特徴とする成形物。
  10. 複数の冷却ロールに巻装された鏡面エンドレスベルトと鏡面冷却ロールとを備え、前記鏡面エンドレスベルトと前記鏡面冷却ロールの表面温度が露点以上50℃以下に保たれた装置を用い、
    アイソタクチックペンタッド分率が80%以上98%以下のポリプロピレン樹脂および抗菌性組成物を含有した溶融樹脂を、Tダイ押出機により押し出して、前記鏡面冷却ロールと前記鏡面エンドレスベルトとの間に導入、圧接してシート状に成形するとともに、前記鏡面エンドレスベルトに前記鏡面エンドレスベルトの表面温度より低い温度の冷却水を吹き付けることにより急冷し、固体密度が0.860g/cm以上0.986g/cm以下の透明な樹脂シートを製造する
    ことを特徴とする樹脂シートの製造方法。
  11. 複数の冷却ロールに巻装された鏡面エンドレスベルトと鏡面冷却ロールとを備え、前記鏡面エンドレスベルトと前記鏡面冷却ロールの表面温度が露点以上50℃以下に保たれた装置を用い、
    アイソタクチックペンタッド分率が80%以上98%以下のポリプロピレン樹脂および抗菌性組成物を含有した溶融樹脂を、Tダイ押出機により押し出して、前記鏡面冷却ロールと前記鏡面エンドレスベルトとの間に導入、圧接してシート状に成形するとともに、前記鏡面エンドレスベルトに前記鏡面エンドレスベルトの表面温度より低い温度の冷却水を吹き付けることにより急冷し、固体密度が0.860g/cm以上0.986g/cm以下の透明な樹脂シートを製造する工程と、
    基体の表面の少なくとも一部に前記樹脂シートを設ける工程と、を実施する
    ことを特徴とする成形物の製造方法。
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