JP2017110081A - 樹脂シート、積層シート、成形体、成形物及びそれらの製造方法 - Google Patents

樹脂シート、積層シート、成形体、成形物及びそれらの製造方法 Download PDF

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奉浩 黒岡
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Abstract

【課題】シート外観を損なうことなく、抗菌性及び/又は防カビ性の機能を付与できる樹脂シート、積層シート、成形体、成形物及びそれらの製造方法を提供する。【解決手段】ポリプロピレン樹脂と、最大径が50μm以下の無機系抗菌剤及び最大径が50μm以下の有機/無機ハイブリッド防カビ剤の少なくとも一方と、を含む樹脂組成物の樹脂シート。【選択図】図2

Description

本発明は、樹脂シート、積層シート、成形体、成形物及びそれらの製造方法
に関する。
従来、建材化粧材として、意匠性等の観点から、木目や石目等の意匠を施した下地基材に、透明性の化粧シートを積層する方法が用いられてきた。
このような化粧シートとして、抗菌剤を添加したものを用いることで、建材化粧材として高い付加価値を付与できる(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1では、屋外で使用されるレジャーシートや自動車等のカバー等に用いるため、ポリオレフィン樹脂からなる基材フィルムの一面に、抗菌剤を含有する樹脂を塗工して樹脂層を形成し、基材フィルムの他面に印刷層を設けている積層シートを記載している。
特許文献2では、あらゆる基材に抗菌性能を付与するため、基材の表面に、ポリオレフィン系樹脂に抗菌剤とともに、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤を含有した透明のオレフィン系樹脂層を積層形成する建材用化粧シートを記載している。
特許文献3では、建築物の内層や建具の表面化粧、車両の内層等に用いるため、絵柄層が設けられた着色基材シートの表面側に、フッ素基を有する熱硬化性樹脂からなる透明なトップコート層が積層されて構成されている化粧シートを記載している。
また、上記従来の化粧シートにおいて、ポリプロピレン樹脂を用いる場合、押出成形時のダイスから出てきた溶融樹脂の急冷しシート表面の平滑化すると、核剤を用いずに透明性を付与したポリプロピレン樹脂シートを得ることができる。この溶融樹脂を2本の鏡面冷却ロールで挟んでシート化したり、鏡面冷却ロールや鏡面冷却ベルトで挟んでシート化することで、シート表面の平滑性が上がり、透明性が向上することが一般的に知られている。
特開平9−226068号公報 特開平11−058643号公報 特開2000−301681号公報
本発明者らは、ポリプロピレン樹脂と、無機系抗菌剤又は有機/無機ハイブリッド防カビ剤を含む樹脂組成物の溶融樹脂を鏡面ロールや鏡面ベルトで挟みながら冷却すると、無機系抗菌剤及び有機/無機ハイブリッド防カビ剤を起点とし、空気を脱気しきれず、冷却固化したシート表面が凹み、その結果、シート表面に外観不良が発生することを見出した。
これを解決するために、冷却ロールや冷却ベルトの表面をエンボス加工し、粗度化する手段を用いた場合、シート表面の平滑性が下がり、シートの透明性が低下するという問題が生じた。
本発明の目的は、シート外観を損なうことなく、抗菌性及び/又は防カビ性の機能を付与できる樹脂シート、積層シート、成形体、成形物及びそれらの製造方法を提供することである。
本発明によれば、以下の樹脂シート、積層シート、成形体、成形物及びそれらの製造方法が提供される。
1.ポリプロピレン樹脂と、
最大径が50μm以下の無機系抗菌剤及び最大径が50μm以下の有機/無機ハイブリッド防カビ剤の少なくとも一方と、を含む樹脂組成物の樹脂シート。
2.ポリプロピレン樹脂と、
最大径が50μm以下の無機系抗菌剤及び
最大径が50μm以下の有機/無機ハイブリッド防カビ剤を含む樹脂組成物の樹脂シート。
3.1又は2に記載の樹脂シートの層及び
ポリプロピレン樹脂を含む基材層を含む積層シート。
4.前記樹脂組成物を溶融し、形成し、冷却し、1又は2に記載の樹脂シートを得る、樹脂シートの製造方法。
5.前記冷却を、表面温度が露点以上50℃以下に保たれた冷却ロールを用いて行う4に記載の樹脂シートの製造方法。
6.前記樹脂組成物及び基材層のポリプロピレン樹脂をそれぞれ溶融し、樹脂シートの層及び基材層を形成し、冷却し、3に記載の積層シートを得る、積層シートの製造方法。
7.前記冷却を、表面温度が露点以上50℃以下に保たれた冷却ロールを用いて行う6に記載の積層シートの製造方法。
8.1又は2に記載の樹脂シート又は3に記載の積層シートの成形体。
9.1又は2に記載の樹脂シート又は3に記載の積層シートを成形して、成形体を得る、成形体の製造方法。
10.前記成形を、前記樹脂シート又は積層シートを成形用金型に装着し、成形用樹脂を供給して一体化して行う9に記載の成形体の製造方法。
11.前記成形を、前記樹脂シート又は積層シートを成形用金型に合致するよう附形し、附形した樹脂シート又は積層シートを前記成形用金型に装着し、成形用樹脂を供給して一体化して行う9に記載の成形体の製造方法。
12.前記成形を、芯材をチャンバーボックス内に配設し、
前記芯材の上方に、前記樹脂シート又は積層シートを配置し、
前記チャンバーボックス内を減圧状態とし、
前記樹脂シート又は積層シートを加熱軟化させ、前記チャンバーボックス内を加圧して、前記加熱軟化させた樹脂シート又は積層シートを前記芯材に押圧して被覆し、一体化して行う9に記載の成形体の製造方法。
13.1又は2に記載の樹脂シート又は3に記載の積層シート、及び
基体を含む成形物。
14.1又は2に記載の樹脂シート又は3に記載の積層シートを、基体を用いて成形して、成形物を得る、成形物の製造方法。
本発明によれば、シート外観を損なうことなく、抗菌性及び/又は防カビ性の機能を付与できる樹脂シート、積層シート、成形体、成形物及びそれらの製造方法が提供できる。
本発明の樹脂シート及び積層シートを製造するための製造装置の一例の概略構成図である。 本発明の成形物の一実施形態に係る断面図である。
[樹脂シート]
本発明の樹脂シートの一態様は、ポリプロピレン樹脂と、最大径が50μm以下の無機系抗菌剤及び最大径が50μm以下の有機/無機ハイブリッド防カビ剤の少なくとも一方と、を含む樹脂組成物をシート状に成形したものである。
本発明の樹脂シートの他の態様は、ポリプロピレン樹脂と、最大径が50μm以下の無機系抗菌剤及び最大径が50μm以下の有機/無機ハイブリッド防カビ剤を含む樹脂組成物をシート状に成形したものである。
これにより、押出成形において、ダイスから出てきた樹脂組成物の溶融樹脂を2本の鏡面冷却ロールで挟んでシート化したり、鏡面冷却ロールや鏡面冷却ベルトで挟んでシート化することが可能となり、樹脂シートの外観が損なわれることなく高い透明性を得ることができる。
また、本発明により、シート外観を損なわずに、透明性を有し、抗菌性及び/又は防カビ性を備えたポリプロピレン樹脂シートを得ることができる。
また、本発明の樹脂シートの他の態様により、抗菌及び防カビの機能を発現できる。
上記樹脂組成物は、菌類に対して作用し、抗菌機能を発現する観点から、最大径が50μm以下の無機系抗菌剤を含むことが好ましい。
上記樹脂組成物は、熱、光(紫外線)、水や有機溶媒に安定で、用途を問わず、カビ類に対して作用し、防カビ機能を発揮する観点から、最大径が50μm以下の有機/無機ハイブリッド防カビ剤を含むことが好ましい。
樹脂シートは、ポリプロピレン樹脂の結晶構造としては、スメチカ晶を含むことが好ましい。
スメチカ晶は、準安定状態の中間相であり、一つ一つのドメインサイズが小さいため、透明性に優れるため、好ましい。また、準安定状態であるため、結晶化が進んだα晶と比較して、低い熱量でシートが軟化するため、成形性に優れるため、好ましい。
樹脂シート又はポリプロピレン樹脂の30%以上、50%以上、70%以上、90%以上、95%以上、98%以上又は100%が、スメチカ晶でもよい。
ポリプロピレン樹脂は、少なくともプロピレンを含む重合体である。具体的には、ホモポリプロピレン、プロピレンとエチレン等のオレフィンとの共重合体等が挙げられる。特に、耐熱性、硬度の理由からホモポリプロピレンが好ましい。
共重合体としては、ブロック共重合体でも、ランダム共重合体でもよく、これらの混合物でもよい。
オレフィンとしては、エチレン、ブチレン、シクロオレフィン等が挙げられる。
これらは、1種単独でも、2種以上を組み合わせてもよい。
アイソタクチックペンタッド分率が80%以上98%以下であることが好ましい。より好ましくは86%以上98%以下、さらに好ましくは91%以上98%以下である。
アイソタクチックペンタッド分率が80%未満の場合、樹脂シートの剛性が不足するおそれがある。一方、アイソタクチックペンタッド分率が98%を超える場合、透明性が低下するおそれがある。
上記範囲内であることで、透明性が得られ、良好に加飾しやすくなる。
アイソタクチックペンタッド分率とは、樹脂組成の分子鎖中のペンタッド単位(プロピレンモノマーが5個連続してアイソタクチック結合したもの)でのアイソタクチック分率である。この分率の測定法は、例えばマクロモレキュールズ(Macromolecules)第8巻(1975年)687頁に記載されており、13C−NMRにより測定できる。
ポリプロピレン樹脂は、メルトフローレート(Melt Flow Rate:以下、MFRと称す)が0.5g/10分以上5.0g/10分以下であることが好ましい。0.5g/10分以上5.0g/10分以下がより好ましく、さらに好ましくは2.0g/10分以上4.0g/10分以下である。
MFRが0.5g/10分未満の場合、押出成形時のダイスリップ部でのせん断応力が強くなり、結晶化を促進して透明性が低下するおそれがある。一方、MFRが5.0g/10分を超える場合、熱成形時にドローダウンが大きくなって成形性が低下するおそれがある。
MFRの測定については、JIS−K7210に準拠し、測定温度230℃、荷重2.16kgで測定できる。
樹脂組成物は、ポリエチレンやオレフィン共重合体等のポリオレフィンを含んでもよい。
オレフィンとしては、上記と同様のものが挙げられる。
オレフィン共重合体としては、メタロセン触媒を用いて製造されたメタロセン系エチレン−α−オレフィン共重合体が好ましい。
メタロセン系エチレン−α−オレフィン共重合体としては、密度が898g/cm以上912g/cm以下、MFRが0.5g/10分以上6.0g/10分以下が好ましく、特に直鎖状低密度ポリエチレンが好ましい。
上記密度は、試験温度23℃で、JIS−K7112の「プラスチック−非発泡プラスチックの密度及び比重の測定方法」に準拠して、測定できる。
また、MFRの測定については、JIS−K7210に準拠し、測定温度190℃、荷重2.16kgで測定できる。
メタロセン系エチレン−α−オレフィン共重合体を含む場合、ポリプロピレン樹脂との屈折率が合って透明性が得られやすく、かつ容易に均一分散混合できる。
メタロセン系エチレン−α−オレフィン共重合体を用いる場合において、樹脂組成物中、ポリプロピレン樹脂及びメタロセン系エチレン−α−オレフィン共重合体の合計量を100質量%とした場合、ポリプロピレン樹脂の含有量を80質量%以上99.5質量%以下、メタロセン系エチレン−α−オレフィン共重合体の含有量を0.5質量%以上20質量%以下とすることが好ましい。
無機系抗菌剤の最大径は、50μm以下であり、0μm超30μm以下が好ましく、5〜25μmがより好ましい。
無機系抗菌剤のメジアン径は、3〜12μmが好ましい。
無機系抗菌剤としては、抗菌作用を示す金属、あるいは金属イオンを無機系担体に担持させたものが好ましく、例えば、銀−亜鉛担持ゼオライト、銀−亜鉛担持リン酸ジルコニウム、銀−亜鉛担持リン酸カルシウム、銀−亜鉛担持シリカゲル、銀−亜鉛担持ガラス等の銀−亜鉛系抗菌剤、銀担持ゼオライト、銀担持リン酸ジルコニウム、銀担持リン酸カルシウム、銀担持シリカゲル、銀担持ガラス等の銀系抗菌剤、及び亜鉛担持ゼオライト、亜鉛担持リン酸ジルコニウム、亜鉛担持リン酸カルシウム、亜鉛担持シリカゲル、亜鉛担持ガラス等の亜鉛系抗菌剤等が用いられ、特に銀化合物の生成による変色により、樹脂シートへの印刷柄の色目が悪化を防ぐため、銀−亜鉛系抗菌剤及び亜鉛系抗菌剤が好ましい。
亜鉛系抗菌剤としては、亜鉛担持ガラスであるノバロンVZF200、ノバロンVZ900(ともに東亞合成株式会社製)等が挙げられる。
銀−亜鉛系抗菌剤としては、銀−亜鉛担持ガラスであるゼオミックKM10D−G(粉砕試作品)(株式会社シナネンゼオミック製)等が挙げられる。
無機系抗菌剤は、これらを、1種単独でも、2種以上を組み合わせてもよい。
有機/無機ハイブリッド防カビ剤の最大径は、50μm以下であり、0μm超40μm以下が好ましく、5〜35μmがより好ましい。
有機/無機ハイブリッド防カビ剤のメジアン径は、3〜12μmが好ましい。
有機/無機ハイブリッド防カビ剤としては、耐久性の観点から、無機化合物の層間に有機系防カビ剤を担持させた化合物が好ましく、トリアゾール系有機化合物を層状珪酸塩の層間に担持したもの等が挙げられる。
耐久性とは、例えば、シート形成、熱成形、加飾成形などの熱履歴による薬剤の昇華による目減りや、紫外線に対する変色に対する耐性を示す。
無機/有機ハイブリッド防カビ剤としては、カビノン800(東亞合成株式会社製)等が挙げられる。
無機化合物としては、層状珪酸塩が好ましく、結晶性単位が互いに積み重なって層状構造を示す珪酸塩であれば、特に制限されることはなく用いることが可能であり、脆雲母族、合成雲母族等が挙げられる。
有機系防カビ剤としては、トリアゾール系有機化合物が好ましく、α−[2−(4−クロロフェニル)エチル]−α−(1,1−ジメチルエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル−エタノール、β−(4−クロロフェノキシ)−α−(1,1−ジメチル-エチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノール等が挙げられる。
有機/無機ハイブリッド防カビ剤は、これらを、1種単独でも、2種以上を組み合わせてもよい。
樹脂組成物中、最大径が50μm以下の無機系抗菌剤の含有量は、1.0質量%以上2.0質量%以下とすることが好ましく、より好ましくは1.2質量%以上1.8質量%以下であり、特に好ましくは1.4質量%以上1.6質量%以下である。
無機系抗菌剤の含有量が1.0質量%未満の場合、十分な抗菌性が得られなくなるおそれがある。一方、無機系抗菌剤の含有量が2.0質量%を超える場合、透明性が低下するおそれがある。
樹脂組成物中、ポリプロピレン樹脂の含有量は、98.0〜99.0質量%であることが好ましく、98.2〜98.8質量%がより好ましく、98.4〜98.6質量%が特に好ましい。
樹脂組成物中、最大径が50μm以下の有機/無機ハイブリッド防カビ剤の含有量は、0.6質量%以上1.8質量%以下とすることが好ましく、より好ましくは0.8質量%以上1.6質量%以下、特に好ましくは1.0質量%以上1.4質量%以下である。
樹脂組成物中、ポリプロピレン樹脂の含有量は、98.8〜99.4質量%であることが好ましく、98.4〜99.2質量%がより好ましく、98.6〜99.0質量%が特に好ましい。
最大径が50μm以下の無機系抗菌剤及び最大径が50μm以下の有機/無機ハイブリッド防カビ剤をともに含む場合、樹脂組成物中、ポリプロピレン樹脂の含有量は、97.0質量%以上であることが好ましく、97.5質量%以上がより好ましい。
樹脂組成物中、最大径が50μm以下の無機系抗菌剤及び最大径が50μm以下の有機/無機ハイブリッド防カビ剤の合計量は、3.0質量%以下が好ましく、2.5質量%以下が好ましい。3.0質量%を超える場合は、樹脂シートの透明性が著しく低下するおそれがある。
樹脂組成物には、必要に応じて、顔料、酸化防止剤、安定剤、紫外線吸収剤、難燃剤等の添加剤を配合してもよい。
上記の樹脂組成物は、例えば、90%質量以上、95質量%以上、98質量%以上、99質量%以上、99.5質量%以上又は100質量%が、ポリプロピレン樹脂、最大径が50μm以下の無機系抗菌剤及び最大径が50μm以下の有機/無機ハイブリッド防カビ剤からなってもよい。
また、上記の樹脂組成物は、例えば、90%質量以上、95質量%以上、98質量%以上、99質量%以上、99.5質量%以上又は100質量%が、ポリプロピレン樹脂と、最大径が50μm以下の無機系抗菌剤又は最大径が50μm以下の有機/無機ハイブリッド防カビ剤と、からなってもよい。
[積層シート]
本発明の積層シートは、上述の樹脂シートの層及びポリプロピレン樹脂を含む基材層を含む。
これにより、抗菌機能及び防カビ機能の効果を失うことなく、無機系抗菌剤及び有機/無機ハイブリッド防カビ剤を含有した層を薄くすることができる。
樹脂シートの層は、上述の樹脂シートから構成される層である。
ポリプロピレン樹脂は、上記樹脂組成物のポリプロピレン樹脂と同様である。
基材層は、ポリエチレン等のポリオレフィンやオレフィン共重合体を含んでもよい。ポリオレフィン及びオレフィン共重合体は、上記樹脂組成物のものと同様である。
積層シートの厚みは、100〜300μmが好ましく、150〜250μmがより好ましい。
樹脂シート及び樹脂シートの層の厚みは、10〜80μmが好ましく、20〜70μmがより好ましい。
基材層の厚みは、90〜220μmが好ましく、80〜220μmがより好ましい。
本発明の積層シート及び本発明の樹脂シートは、印刷層を含んでもよい。本発明の積層シートの場合、印刷層は、樹脂シートの層の、基材層が接触する面と反対の面に形成することが好ましい。これにより、抗菌機能を損わず、加飾することができる。
樹脂シート又は樹脂シートの層と印刷層を組み合わせることにより、樹脂シートの層の十分な透明性により、印刷層による加飾が損なわれず、良好な加飾が容易にできる。
印刷層の形状としては、特に制限されず、ベタ状、パターン状等の様々な形状が挙げられる。
樹脂シート及び樹脂シートの層は、固体密度が0.860g/cm以上0.920g/cm以下であることが好ましく、より好ましくは0.860g/cm以上0.910g/cm以下であり、されに好ましくは0.870g/cm以上0.900g/cm以下である。
固体密度が0.860g/cm未満である場合、シートの剛性が低すぎ、二次加工時の取り扱いが難しくなるおそれがある。一方、固体密度が0.920g/cmを超える場合、密度が大きすぎ、結晶化度が高すぎて、透明性が得られないおそれがある。
固定密度は、JIS K7112に準拠した方法で測定できる。
樹脂シート及び樹脂シートの層は、平均球晶半径が4μm以下であることが好ましく、より好ましくは3μm以下であり、特に好ましくは2μm以下である。
平均球晶半径が4μmを超える場合、内部ヘイズが高くなり、透明性が低下して良好な意匠性を提供できなくなるおそれがある。
平均球晶半径は、例えば得られたシートの断面を偏光顕微鏡により観察することにより測定できる。
樹脂シート及び樹脂シートの層は、シート断面の平均球晶数が600個/mm以下であることが好ましく、より好ましくは400個/mm以下であり、特に好ましくは200個/mm以下である。
平均球晶数が600個/mmを超える場合、密度が大きくなり、結晶化度が高くなり、透明性が低下するすぎるおそれがある。
平均球晶数は、例えば得られたシートの断面を偏光顕微鏡により観察することにより測定できる。
樹脂シート及び樹脂シートの層は、示差走査熱分析(DSC)曲線の最大吸熱ピークの融解エンタルピーΔHが90J/g未満であることが好ましく、より好ましくは55J/g以上80J/g以下であり、特に好ましくは60J/g以上75J/g以下である。
融解エンタルピーΔHが90J/g以上の場合、熱成形の際にシートを軟化させにくくなるので、複雑な形状に成形しにくくなるおそれがある。
また、55J/g以上である場合、例えば印刷時の乾燥等加熱処理する場合、シートが軟化せず、取り扱いが容易となりやすい。
融解エンタルピーΔHは、例えば示差走査熱量計(DSC−7、パーキンエルマージャパン株式会社製)を用いて、測定した示差走査熱分析曲線において、最大吸熱ピークの面積より求めることができる。
樹脂シート及び樹脂シートの層は、示差走査熱分析曲線において、最大吸熱ピークの低温側に1J/g以上の発熱ピークを示すことが好ましい。
この発熱ピークは、DSC測定時の加熱による、一部がスメチカ晶からα晶に転移する際の発熱である。これは、平均球晶半径、平均球晶数、固体密度、示差走査熱分析、表面の光沢において、所定の特性を持った樹脂シートに特有の現象である。
発熱ピークは、例えば上記示差走査熱分析曲線において、最大吸熱ピークを与える温度よりも低温側に、発熱ピークが生じるか否かを確認することにより評価することができる。
樹脂シート及び樹脂シートの層は、内部ヘイズが22%以下であることが好ましく、0%超20%以下がより好ましい。内部ヘイズが低いほど透明であることを表す。
樹脂シート及び樹脂シートの層は、少なくとも片面の表面光沢度が90%以上であることが好ましく、より好ましくは95%以上170%以下であり、特に好ましくは120%以上160%以下である。
表面光沢度が90%未満の場合、表面で光が反射するため、透過せず、透明性が悪くなるおそれがある。
表面光沢度は、例えば自動式測色色差計(AUD−CH−2型−45,60、スガ試験機株式会社製)を使用し、シートに光を入射角60度で照射し、同じく60度で反射光を受光したときの反射光束ψsを測定し、屈折率1.567のガラス表面からの反射光束ψ0sとの比により、下式(1)により、表面光沢度を求めることができる。
表面光沢度(Gs)=(ψs/ψ0s)*100 …(1)
樹脂シート及び樹脂シートの層は、引張弾性率が1150〜1350MPaであることが好ましく、1200〜1300MPaがより好ましい。
上記範囲内であることにより、シート自体の剛性を高くでき、断裁後のシートのハンドリング性を向上することができる。
引張弾性率は、例えばJIS K6251に準拠して測定することができる。
[樹脂シート及び積層シートの製造方法]
本発明の樹脂シートの製造方法の一態様では、上述の樹脂組成物を溶融し、形成し、冷却し、上述の樹脂シートを得ることができる。
また、本発明の積層シートの製造方法では、上述の樹脂組成物及び基材層のポリプロピレン樹脂をそれぞれ溶融し、樹脂シートの層及び基材層を形成し、冷却し、上述の積層シートを得ることができる。
本発明の樹脂シートの製造方法の他の態様では、複数の冷却ロールに巻装された鏡面エンドレスベルトと鏡面冷却ロールとを備え、前記鏡面エンドレスベルトと前記鏡面冷却ロールの表面温度が露点以上50℃以下に保たれた装置を用い、上述の樹脂組成物の溶融樹脂を、Tダイ押出機により押し出して、前記鏡面冷却ロールと前記鏡面エンドレスベルトとの間に導入、圧接してシート状に成形するとともに、前記鏡面エンドレスベルトに前記鏡面エンドレスベルトの表面温度より低い温度の冷却水を吹き付けることにより急冷する。
樹脂組成物、基材層のポリプロピレン樹脂、樹脂シートの層及び基材層は上述の通りである。
溶融の加熱温度は、200〜230℃であることが好ましい。
形成の方法は、共押出法等が挙げられる。
冷却は、急冷であることが好ましく、表面温度が露点以上50℃以下に保たれた冷却ロールを用いて行うことがより好ましく、冷却ロールの表面温度は、30℃以下がさらに好ましく、5〜20℃が特に好ましい。
冷却ロールの表面温度が上記範囲である場合、溶融樹脂が急冷され、容易に十分な透明性を得ることができる。
また、表面温度が露点未満の場合、表面に結露が生じ均一な製膜が困難になるおそれがある。一方、表面温度が50℃を超える場合、得られる樹脂シート及び樹脂シートの層の透明性が低くなるとともに、α晶が多くなり、熱成形しにくいものとなるおそれがある。
冷却ロールは複数であってもよい。冷却ロールが複数の場合、複数の冷却ロールの1以上の表面温度が露点以上50℃以下に保たれればよく、全ての冷却ロールの表面温度が露点以上50℃以下であることが好ましい。
複数の冷却ロールに、鏡面(金属製)エンドレスベルトが巻装されることが好ましい。
これにより、ポリプロピレン樹脂の結晶構造を、上述のスメチカ晶とすることができる。
本発明の樹脂シート又は積層シートの製造方法では、印刷を施してもよい。これにより、上述の印刷層が形成される。
印刷方法としては、スクリーン印刷法、オフセット印刷法、グラビア印刷法、ロールコート法、スプレーコート法等の一般的な印刷方法が利用できる。
また、蒸着膜からなる金属蒸着や金属薄膜のラミネート等も利用できる。
特に、スクリーン印刷法は、インキの膜厚が厚くできるためので、複雑な形状に成形した際にインキ割れが発生しにくく、好ましい。
本発明の樹脂シート又は積層シートを製造するための製造装置の一例を、図1に示す。これに限定されるものではない。
図1に示す製造装置は、押出機のTダイ12と、第1冷却ロール13、第2冷却ロール14、第3冷却ロール15及び第4冷却ロール16と、金属製エンドレスベルト17と、冷却水吹き付けノズル18と、水槽19と、吸水ロール20と、剥離ロール21とを備えて構成されている。
第1冷却ロール13、第2冷却ロール14及び第3冷却ロール15は、金属製ロールであり、その内部には表面温度調節を可能にするために水冷式等の冷却手段(図示省略)が内蔵されている。
ここで、第1冷却ロール13及び第2冷却ロール14の表面には、ニトリル−ブタジエンゴム(NBR)製の弾性材22が被覆されている。この弾性材22は、その硬度(JIS K6301Aに準拠した方法で測定)が60度以下、厚さが10mmのものである。
尚、第1冷却ロール13、第2冷却ロール14、及び第3冷却ロール15の少なくとも一つは、その回転軸が回転駆動手段(図示省略)と連結されている。
第4冷却ロール16は、表面粗さが1.0S以下の鏡面を有する金属製ロールであり、その内部には表面の温度調節を可能にするための水冷式等の冷却手段(図示省略)が内蔵されている。ここで、表面粗さが1.0Sより大きいと、得られるシート11の光沢度が低くなり、透明性の低いシートとなる。この第4冷却ロール16は、押し出されたシート11を金属製エンドレスベルト17を介して第1冷却ロール13との間に挟むように配置されている。
金属製エンドレスベルト17は、ステンレス等からなり、その表面粗さが1.0S以下の鏡面を有するものである。この金属製エンドレスベルト17は、上述の第1〜第3冷却ロール13〜15に回動自在に巻装されている。
冷却水吹き付けノズル18は、第4冷却ロール16の下面側に設けられており、この冷却水吹き付けノズル18によって、金属製エンドレスベルト17の裏面に冷却水が吹き付けられることとなる。これにより、金属製エンドレスベルト17を急冷するとともに、第1冷却ロール13及び第4冷却ロール16により、面状圧接された直後のシート11をも急冷している。また、水槽19は、上面が開口した箱状に形成され、第4冷却ロール16の下面全体を覆うように設けられている。この水槽19により、吹き付けられた冷却水を回収するとともに、回収した水を水槽19の下面に形成された排水口19Aより排出する。
吸水ロール20は、第4冷却ロール16における第2冷却ロール14側の側面部に、金属製エンドレスベルト17に接するように設置されており、金属製エンドレスベルト17の裏面に付着した余分な冷却水を除去する作用をする。剥離ロール21は、シート11を金属製エンドレスベルト17及び第2冷却ロール14にガイドして圧接するように配置されるとともに、冷却終了後のシート11を金属製エンドレスベルト17から剥離する。
製造されたシート11について、例えば、スクリーン印刷を行う場合は、帝国インキ製造社製POS−911墨インキを、T−250メッシュ(ポリエステルメッシュ)を用いて印刷し、乾燥炉中で60℃、90分間乾燥することによって、表面の所定の位置に印刷層が積層形成され、印刷層を含む樹脂シート又は積層シートが形成される。
[成形体及びその製造方法]
本発明の成形体は、上述の樹脂シート又は積層シートを成形したものであり、本発明の成形体の製造方法で、上述の樹脂シート又は積層シートを成形して、得ることができる。
これにより、成形体の表面に抗菌性、防カビ性を付与することができる。
成形は、樹脂シート又は積層シートを加熱して行うことが好ましく、加熱温度は、例えば、100〜250℃、又は100〜200℃等である。
成形は加飾成形が好ましい。加飾成形する方法としては、インモールド成形、インサート成形、TOM工法等が挙げられる。
これにより、複雑な形状の成形体を製造することができる。
インモールド成形として、加飾成形を、上述の樹脂シート又は積層シートを成形用金型に装着し、成形用樹脂を供給して一体化して行うことが好ましい。
インサート成形として、加飾成形を、上述の樹脂シート又は積層シートを成形用金型に合致するよう附形し、附形した樹脂シート又は積層シートを成形用金型に装着し、成形用樹脂を供給して一体化して行うことが好ましい。
成形用樹脂は、成形可能な熱可塑性樹脂が好ましい。具体的には、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、アセチレン−スチレン−ブタジエン共重合体、アクリル重合体等が例示できるが、この限りではない。ファイバーやタルク等の無機フィラーを添加してもよい。
金型に合致するようにする附形(予備附形)は、真空成形、圧空成形、真空圧空成形、プレス成形、プラグアシスト成形等で行うことが好ましい。
成形用金型としては、成形体を後述の膜厚比(B/A)又は表面積比(Y/X)にできるものが好ましい。
供給は、射出で行うことが好ましく、圧力5MPa以上120MPa以下が好ましい。
金型温度は20℃以上90℃以下であることが好ましい。
TOM工法として、加飾成形を、芯材をチャンバーボックス内に配設し、芯材の上方に、上述の樹脂シート又は積層シートを配置し、チャンバーボックス内を減圧状態とし、樹脂シート又は積層シートを加熱軟化させ、チャンバーボックス内を加圧して、加熱軟化させた樹脂シート又は積層シートを芯材に押圧して被覆し、一体化して行うことが好ましい。
加熱軟化後、芯材の上面に、樹脂シート又は積層シートを接触させることが好ましい。
押圧は、チャンバーボックス内において、樹脂シート又は積層シートの、芯材と接する側を減圧したまま、樹脂シート又は積層シートの、芯材の反対側を加圧することが好ましい。
芯材は、凸状でも凹状であってもよく、例えば三次元曲面を有する樹脂、金属、セラミック等が挙げられる。樹脂は、上述の成形用樹脂と同様のものが挙げられる。
成形において、樹脂シート及び樹脂シートの層の成形前の厚さ寸法Aに対して、成形後の厚さ寸法Bの膜厚比(B/A)が0.8以下であることが好ましく、より好ましくは0.01以上0.75以下であり、特に好ましくは0.05以上0.7以下である。
膜厚比(B/A)が0.8以下の場合、複雑な形状に成形されても、透明の樹脂シート及び樹脂シートの層の白化を防ぐことができる。
膜厚比(B/A)が0.8を超える場合、樹脂シート及び樹脂シートの層の白化するおそれがある。
膜厚比(B/A)が0.01未満の場合、透明の樹脂シート及び樹脂シート層に白化が生しるおそれがある。また、印刷層がある場合、印刷層に亀裂や剥離等を生じたりするおそれがある。
尚、膜厚比(B/A)は、例えば熱成形時の条件や金型設計で制御できる。
また、成形において、樹脂シート及び樹脂シートの層の成形前の表面積Xに対する成形後の表面積Yの大きさの割合である表面積比(Y/X)が1.5以上10以下であることが好ましく、より好ましくは1.7以上5以下であり、特に好ましくは2以上4以下である。
表面積比(Y/X)が上記範囲内である場合、非平面状に成形される部位の変形量が多くなり、複雑な形状に成形されても、透明の樹脂シート及び樹脂シートの層の白化を防ぐことができる。また、印刷層がある場合、印刷層の亀裂や剥離等を防ぐことができる。
表面積は、例えば、立方体や直方体等の場合はノギスにて成形品の深さと各辺の測定値から算出できる。曲線等測定値からの算出が難しい成形体の場合、非接触3次元デジタイザ等の3Dスキャナーで測定できる。
表面積比は、例えば熱成形時の条件や金型設計で制御できる。
上記の成形体は、伸び率が150%以上800%以下であることが好ましく、より好ましくは180%以上500%以下であり、特に好ましくは200%以上400%以下である。
伸び率が150%以上である場合、複雑形状に成形されても、透明の樹脂シート及び樹脂シート層の白化を防ぐことができる。一方、伸び率が800%を超える場合、透明の樹脂シート及び樹脂シート層に白化が生じるおそれがある。また、印刷層がある場合、印刷層に亀裂や剥離等を生じたりするおそれがある。
伸び率は、例えば熱成形時の加熱温度、金型の温度等熱成形時の条件や金型設計で制御できる。
白化は、例えば透明成形体の内側に塗料で黒色に着色し、透明成形体の外側から目視で評価できる。
[成形物及びその製造方法]
本発明の成形物は、上述の樹脂シート又は積層シート及び基体を含む。
本発明の成形物の製造方法の一態様では、上述の樹脂シート又は積層シートを、基体を用いて成形して、成形物を得ることができる。
これにより、基体に加飾及び抗菌機能及び防カビ機能が付与され外観不良を生じない成形物を容易に得ることができる。
本発明の成形物は、デスクトップパソコンやノート型パソコン等のコンピューター部品、水面化粧台、便座、キッチンカウンター、浴槽、浴槽の蓋、浴槽全面パネル、浴室天井等の水周り部材、建築粧材等の建築材、携帯電話部品、電気又は電子機器、携帯情報端末、家電製品部品、自動車部品及び産業資材等に使用することができる。
特に、携帯通信端末や家電製品、車両、住宅設備等の各種物品の外装品や内装品に用いることが好ましい。
成形については、上述の通りである。
基体は、上述の成形用樹脂及び芯材と同様のものが挙げられる。
本発明の成形物の製造方法の他の態様では、基体の少なくとも一部に成形体を設ける。
複数の冷却ロールに巻装された鏡面エンドレスベルトと鏡面冷却ロールとを備え、前記鏡面エンドレスベルトと前記鏡面冷却ロールの表面温度が露点以上50℃以下に保たれた装置を用い、前記鏡面冷却ロールと前記鏡面エンドレスベルトとの間にTダイ押出機により、溶融した上述の樹脂シートの樹脂組成物を押し出して導入、圧接してシート状に成形するとともに、前記鏡面エンドレスベルトに前記鏡面エンドレスベルトの表面温度より低い温度の冷却水を吹き付けることにより急冷して透明な樹脂シートを製造する工程と、樹脂シートを非平面状に成形して基体の少なくとも一部に設ける。
成形体、樹脂シート、樹脂組成物、冷却ロール、成形については、上述の通りである。
以下、本発明の成形物の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明の成形体を一部に備えた成形物をインサート成形した構成を例示するが、この限りではない。
図1において、1は成形物で、この成形物1は、成形物1は、インサート成形により、基体7の一部に成形体3が一体に設けられたものである。
成形体3は、上述の印刷層5を印刷したシート11が所定の形状に熱成形されたものである。
シート11は、例えば、赤外線ヒーターにてシートを表面温度145℃に加熱し、金型に真空及び圧縮空気にて押し付けて冷却することで、所定の形状に熱成形され、成形体3が製造される。
そして、製造された成形体3は、所定の金型に設置され、基体7の溶融樹脂を射出成形し、表面の一部に成形体3が設けられた成形物1がインサート成形される。射出成形時の樹脂温度、射出圧力、冷却等の条件は、成形体の大きさ等に応じて適宜選択することができる。
尚、本発明を実施するための最良の構成等は、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。即ち、本発明は、主に特定の実施形態に関して説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した材質、層構成等を限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの材質等の限定の一部若しくは全部の限定を外した名称での記載は、本発明に含まれるものである。
成形体がインサート成形された構成に限らず、例えば樹脂シートを射出成形樹脂の圧力にて形状附与するインモールド成形法や、あらかじめ作製された複雑な形状を持った成形品に被覆する方法や、また被覆後にシートを剥してインキのみを残す転写成形法等、成形体3を基体7の一部に備えることが可能な各種方法を利用できる。また、成形体3は、成形物1の表面の一部に1つのみ設けた構成に限らず、複数の成形体3を設けてもよい。
そして、基体7として、インサート成形可能な熱可塑性樹脂を用いて説明したが、例えば紫外線硬化型アクリル樹脂等の光や紫外線、熱等で硬化する光硬化樹脂や、エポキシ樹脂等の重合開始剤により重合して硬化する樹脂等、各種材料を利用できる。
また、透明性が得られることで、意匠性の向上は得られるので、印刷層5を設けずにシート11を形成して成形体3としてインサート形成したり、シート11を形成して得られた成形体3に印刷層5を設けたりしてもよい。
成形物1としては、以下に示す層構成としてもよい。
(A)シート11/基体7
(B)シート11/印刷層5/基体7
(C)印刷層5/シート11/基体7
(D)シート11/印刷層3B/ポリプロピレン層/基体7
(E)印刷層5/シート11/印刷層5/基体7
(F)シート11/印刷層5/金属薄膜層/基体7
(G)シート11/ポリプロピレン層/印刷層5/基体7
(H)シート11/易接着層/印刷層5/基体7
等の構造を挙げることができる。
ここで、本実施形態である(B)の層構成では、表面側に位置するシート11により、印刷層5が保護された状態となり、印刷層5による良好な意匠性を長期間安定して提供できる。(C)の構成では、印刷層5が例えばインサート成形時の熱に弱い場合でも、インサート成形時の熱で変性せず、良好な印刷層5を形成できる。(D)の層構成では、ポリプロピレン層を設けているので、インサート成形時の熱で変形せず、良好印刷層を形成でき、シート11が印刷の剥れを防止できることから加飾等の意匠性を向上することが容易にできる。(E)の層構成では、印刷層5を複数設けることで、高い意匠性を提供できる。(F)の層構成では、アルミニウム層等の反射特性を有する金属薄膜層を設けることで、高い意匠性を提供できる。(G)の層構成では、シート11を薄くすることができるので、抗菌性組成物の量を減らすことができる。(H)の層構成では、シート11と印刷層5の間に易接着層を設けているので、印刷層5のインキの密着性を向上することができる。さらに、上記層構成中に他の層を設けてもよい。
次に実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明する。本発明は、以下の実施例及び比較例により制限されるものではない。
製造例1
ポリプロピレン(プライムポリプロE−103WA、株式会社プライムポリマー製、(メルトフローインデックス3g/10分、ホモポリプロピレン))98.0質量%、無機系抗菌剤1(ノバロンVZF200、東亞合成株式会社製、最大径16μm、メジアン径3μm)1.0質量%及び有機/無機ハイブリッド防カビ剤1(カビノン800、東亞合成株式会社製、最大径34μm、メジアン径6μm)1.0質量%を配合し、ドライブレンドで予備混合した。
得られた予備混合物を、連続混練押出機KCK80−35VEX(株式会社ケイ・シー・ケイ製)を用いて200〜230℃で混練して組成物を作製し、ストランドカットを用いてペレット化し、製造例1のペレットを得た。
製造例2
ポリプロピレン100質量%を、連続混練押出機KCK80−35VEXを用いて200〜230℃で混練して組成物を作製し、ストランドカットを用いてペレット化し、製造例2のペレットを得た。
製造例3
配合を、ポリプロピレンを99.0質量%、無機系抗菌剤1を1.0質量%とした以外、製造例1と同様に、ペレット化し、製造例3のペレットを得た。
製造例4
配合を、ポリプロピレンを99.0質量%、無機系抗菌剤2(ノバロンVZ900、東亞合成株式会社製、最大径45μm、メジアン径7μm)を1.0質量%とした以外、製造例1と同様に、ペレット化し、製造例4のペレットを得た。
製造例5
配合を、ポリプロピレンを98.8質量%、有機/無機ハイブリッド防カビ剤1を1.2質量%とした以外、製造例1と同様に、ペレット化し、製造例5のペレットを得た。
製造例6
配合を、ポリプロピレンを99.0質量%、無機系抗菌剤3(ゼオミックKM10D−G(粉砕試作品)、株式会社シナネンゼオミック製、最大径14μm、メジアン径4μm)を1.0質量%とした以外、製造例1と同様に、ペレット化し、製造例6のペレットを得た。
製造例7
配合を、ポリプロピレンを99.0質量%、無機系抗菌剤4(ゼオミックKM10D−G、株式会社シナネンゼオミック製、最大径67μm、メジアン径11μm)を1.0質量%とした以外、製造例1と同様に、ペレット化し、製造例7のペレットを得た。
製造例8
配合を、ポリプロピレンを99.5質量%、有機/無機ハイブリッド防カビ剤2(エッセンガード10、株式会社シナネンゼオミック製、最大径133μm、メジアン径2μm)を0.5質量%とした以外、製造例1と同様に、ペレット化し、製造例8のペレットを得た。
尚、上述の無機系抗菌剤及び有機/無機ハイブリッド防カビ剤の最大径及びメジアン径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置LA−910(株式会社堀場製作所製)で測定した。
また、ポリプロピレンのメルトフローインデックスは、JIS−K7210に準拠し、測定温度230℃、荷重2.16kgで測定した。
実施例1
製造例1で得られたペレットを表面層用押出機に投入し、製造例2で得られたペレットを基材層用押出機に投入し、220℃に加熱した。図1に示す製造装置を用いて、以下の条件で表面層と基材層を有するポリプロピレンシートを製造した。
表面層用押出機の直径:65mm
基材層用押出機の直径:90mm
Tダイ12の幅:800mm
ポリプロピレンシートの引き取り速度:10m/min
第4冷却ロール及び金属製エンドレスベルトの表面温度:14℃
冷却水温度:8℃
冷却水吹き付け量:200リットル/min
得られたポリプロピレンシート、表面層及び基材層の厚みを、位相差顕微鏡を用い、断面観察により、ポリプロピレンシート、表面層及び基材層の厚みを測定した。結果を表1に示す。
得られたポリプロピレンシートの表面層について、示差走査熱量計DSC−7(パーキンエルマージャパン株式会社製)を用いて、以下の条件により示差走査熱分析曲線を測定した。
示差走査熱分析曲線において、発熱ピークは、最大吸熱ピークを与える温度よりも低温側での、発熱ピークの有無により、評価した。結果を表1に示す。
測定開始温度:50℃
測定終了温度:220℃
昇温温度:10℃/分
得られたポリプロピレンシートの外観について、目視で観察した。エアー噛み由来の外観不良がない場合を○、エアー噛み由来の外観不良がある場合を×として、評価した。結果を表1に示す。
得られたポリプロピレンシートの両表面にシリコーンを塗布して、両面をガラス板で挟んだ状態で、ヘイズメーターNDH−200(日本電色工業株式会社製)を用いて試験規格JIS K 7136に従って、ヘイズを測定した。このヘイズ値からガラスのみのヘイズ値を除算することで、内部ヘイズを求めた。結果を表1に示す。
得られたポリプロピレンシートの表面層について、自動式測色色差計(AUD−CH−2型−45,60、スガ試験機株式会社製)を使用し、シートに光を入射角60度で照射し、同じく60度で反射光を受光したときの反射光束ψsを測定し、屈折率1.567のガラス表面からの反射光束ψ0sとの比により、下式(1)により、表面光沢度を求めた。結果を表1に示す。
表面光沢度(Gs)=(ψs/ψ0s)*100 …(1)
得られたポリプロピレンシートについて、引張弾性率をJIS K6251に準拠して測定した。結果を表1に示す。
得られたポリプロピレンシートの表面層の抗菌性能(抗菌活性値)をJIS Z 2801に従って測定し、求めた。また、表面層の防カビ性能(カビ発育状態)をJIS Z 2911に従って測定し、求めた。結果を表1に示す。
上記ポリプロピレンシートを、赤外線ヒーターにて表面温度145℃に加熱し、成形前の表面積Xに対する成形後の表面積Yの大きさの割合(Y/X)が2.42である金型に、真空で、圧縮空気にて押し付けて冷却することで熱成形し、成形体を得た。
得られた成形体について、目視で亀裂及び剥離がないか、外観を評価した。亀裂及び剥離がともにない場合を○とした。亀裂又は剥離がある場合を×とした。結果を表1に示す。
得られた成形体について、伸び率を測定した。伸び率は、あらかじめ印刷した1mm角の方眼模様の成形後の長さを測定して算出した。結果を表1に示す。
得られた成形体の片面を黒色塗料で塗装し、塗装面とは逆側から目視にて白化を評価した。白化の評価は、黒色がクリアに見えるものを○、黒色が白みかかって見えるものを×とした。結果を表1に示す。
実施例2
製造例1で得られたペレットに代えて、製造例3で得られたペレットを用いた以下、実施例1と同様に、ポリプロピレンシート及び成形体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
実施例3
製造例1で得られたペレットに代えて、製造例4で得られたペレットを用いた以下、実施例1と同様に、ポリプロピレンシート及び成形体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
実施例4
製造例1で得られたペレットに代えて、製造例5で得られたペレットを用いた以下、実施例1と同様に、ポリプロピレンシート及び成形体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
実施例5
製造例1で得られたペレットに代えて、製造例6で得られたペレットを用いた以下、実施例1と同様に、ポリプロピレンシート及び成形体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
比較例1
製造例1で得られたペレットに代えて、製造例7で得られたペレットを用いた以下、実施例1と同様に、ポリプロピレンシート及び成形体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
比較例2
製造例1で得られたペレットに代えて、製造例8で得られたペレットを用いた以下、実施例1と同様に、ポリプロピレンシート及び成形体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
Figure 2017110081
本発明の樹脂シート、積層シート、成形体、成形物、並びに本発明の方法で得られる樹脂シート、積層シート、成形体、成形物は、デスクトップパソコンやノート型パソコン等のコンピューター部品、建築粧材等の建築材、携帯電話部品、電気又は電子機器、携帯情報端末、家電製品部品、自動車部品、水面化粧台、便座、キッチンカウンター、浴槽、浴槽の蓋、浴槽全面パネル、浴室天井等の水周り部材及び産業資材等に使用することができる。
11 シート
12 Tダイ
13 第1冷却ロール
14 第2冷却ロール
15 第3冷却ロール
16 第4冷却ロール
17 金属製エンドレスベルト
18 冷却水吹き付けノズル
19 水槽
19A 排水口
20 吸水ロール
21 剥離ロール
22 弾性材

Claims (14)

  1. ポリプロピレン樹脂と、
    最大径が50μm以下の無機系抗菌剤及び最大径が50μm以下の有機/無機ハイブリッド防カビ剤の少なくとも一方と、を含む樹脂組成物の樹脂シート。
  2. ポリプロピレン樹脂と、
    最大径が50μm以下の無機系抗菌剤及び
    最大径が50μm以下の有機/無機ハイブリッド防カビ剤を含む樹脂組成物の樹脂シート。
  3. 請求項1又は2に記載の樹脂シートの層及び
    ポリプロピレン樹脂を含む基材層を含む積層シート。
  4. 前記樹脂組成物を溶融し、形成し、冷却し、請求項1又は2に記載の樹脂シートを得る、樹脂シートの製造方法。
  5. 前記冷却を、表面温度が露点以上50℃以下に保たれた冷却ロールを用いて行う請求項4に記載の樹脂シートの製造方法。
  6. 前記樹脂組成物及び基材層のポリプロピレン樹脂をそれぞれ溶融し、樹脂シートの層及び基材層を形成し、冷却し、請求項3に記載の積層シートを得る、積層シートの製造方法。
  7. 前記冷却を、表面温度が露点以上50℃以下に保たれた冷却ロールを用いて行う請求項6に記載の積層シートの製造方法。
  8. 請求項1又は2に記載の樹脂シート又は請求項3に記載の積層シートの成形体。
  9. 請求項1又は2に記載の樹脂シート又は請求項3に記載の積層シートを成形して、成形体を得る、成形体の製造方法。
  10. 前記成形を、前記樹脂シート又は積層シートを成形用金型に装着し、成形用樹脂を供給して一体化して行う請求項9に記載の成形体の製造方法。
  11. 前記成形を、前記樹脂シート又は積層シートを成形用金型に合致するよう附形し、附形した樹脂シート又は積層シートを前記成形用金型に装着し、成形用樹脂を供給して一体化して行う請求項9に記載の成形体の製造方法。
  12. 前記成形を、芯材をチャンバーボックス内に配設し、
    前記芯材の上方に、前記樹脂シート又は積層シートを配置し、
    前記チャンバーボックス内を減圧状態とし、
    前記樹脂シート又は積層シートを加熱軟化させ、前記チャンバーボックス内を加圧して、前記加熱軟化させた樹脂シート又は積層シートを前記芯材に押圧して被覆し、一体化して行う請求項9に記載の成形体の製造方法。
  13. 請求項1又は2に記載の樹脂シート又は請求項3に記載の積層シート、及び
    基体を含む成形物。
  14. 請求項1又は2に記載の樹脂シート又は請求項3に記載の積層シートを、基体を用いて成形して、成形物を得る、成形物の製造方法。
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