JP2016138931A - 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Download PDF

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Abstract

【課題】支持体側から電荷発生層側への電荷注入が抑制され、かつ感度を向上させた電子写真感光体、該感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置の提供。
【解決手段】支持体、下引き層、電荷発生層、及び正孔輸送層をこの順に有する電子写真感光体において、該下引き層が、ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシ基、およびメトキシ基からなる群より選ばれる基を有する電子輸送物質及び架橋剤を含む組成物の重合物、及びシリカ粒子を含有し、該組成物における該電子輸送物質の含有量が、該組成物の全質量に対して30〜70質量%であり、該シリカ粒子の含有量が、該電子輸送物質の全質量に対して1〜30質量%であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジ及び電子写真装置に関する。
電子写真感光体の中でも、有機光導電性物質を用いた電子写真感光体は、成膜性が良く、塗工によって生産できるため、生産性が高く、安価な電子写真感光体を提供できる利点を有している。
電子写真感光体は、一般的に、支持体および支持体上に形成された感光層(電荷発生層、正孔輸送層)を有する。そして、支持体側から感光層(電荷発生層)側への電荷注入を抑制し、カブリなどの画像欠陥の発生を抑え、かつ支持体の表面の欠陥の隠蔽を目的として支持体と感光層との間には下引き層が設けられている。
下引き層には、電荷発生層からの電子の引き抜きと、支持体側から電荷発生層側への電荷注入抑制との両立が求められる。そして、低温低湿から高温高湿のいずれの環境下においても、上述の電子の引き抜きと電荷注入抑制との両立が求められる。
特許文献1には、環境変化による下引き層の特性変動を抑えるために、下引き層に疎水性シリカ粒子を含有させることが記載されている。
一方で、特許文献2および3には、下引き層に電子輸送物質を含有させて、上述の電子の引き抜きと電荷注入抑制との両立を向上させることが記載されている。これは、下引き層に電子輸送物質を含有させることで、電荷発生層からの電子の引き抜き、及び支持体側から感光層側への電荷注入抑制が向上し、結果的に感光体の感度が向上すると考えられている。
特開平5−88396号公報 特開2001−83726号公報 特開2003−345044号公報
近年、電子写真画像の品質に対する要求はますます高まっており、更なる感度向上が求められている。
例えば、高速の電子写真プロセスなど(特にはプロセススピード200mm/s以上)の条件での電位の安定化には、下引き層の電子注入や電子輸送効果をさらに高めた、より感度の高い電子写真感光体である必要がある。特許文献1〜3に記載の電子写真感光体は、より感度を向上させる余地があるものであった。
本発明の目的は、感度を向上させた電子写真感光体ならびに、該電子写真感光体の製造方法を提供することにある。また、本発明の別の目的は、上記電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ、および電子写真装置を提供することにある。
本発明は、支持体、該支持体上に形成された下引き層、該下引き層の直上に形成された電荷発生層、及び該電荷発生層上に形成された正孔輸送層を有する電子写真感光体であって、
該下引き層が、
ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシ基、およびメトキシ基からなる群より選ばれる極性基を有する電子輸送物質及び架橋剤を含む組成物の重合物、及び
シリカ粒子を含有し、
該組成物における該電子輸送物質の含有量が、該組成物の全質量に対して30質量%以上70質量%以下であり、該シリカ粒子の含有量が、該電子輸送物質の全質量に対して1質量%以上30質量%以下であることを特徴とする電子写真感光体に関する。
また、本発明は、支持体、該支持体上に形成された下引き層、該下引き層の直上に形成された電荷発生層、及び該電荷発生層上に形成された正孔輸送層を有する電子写真感光体であって、
該下引き層が、
ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシ基、およびメトキシ基からなる群より選ばれる極性基を有する電子輸送物質、結着樹脂及びシリカ粒子を含有し、該下引き層における該電子輸送物質の含有量が、該電子輸送物質および該結着樹脂との合計質量に対して30質量%以上70質量%以下であり、
該シリカ粒子の含有量が、該電子輸送物質の全質量に対して1質量%以上30質量%以下であることを特徴とする電子写真感光体に関する。
また、本発明は、上記電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジに関する。
また、本発明は、上記電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有することを特徴とする電子写真装置に関する。
本発明によれば、感度を向上させた電子写真感光体、ならびに、該電子写真感光体の製造方法を提供することができる。また、本発明によれば、上記電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供することができる。
下引き層を説明するための模式的断面図である。 電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成を示す図である。
本発明の電子写真感光体は、支持体、支持体上に形成された下引き層、下引き層の直上に形成された電荷発生層、及び電荷発生層上に形成された正孔輸送層を有する。
〔支持体〕
支持体としては、導電性を有するもの(導電性支持体)が好ましく、例えば、アルミニウム、ニッケル、銅、金、鉄などの金属又は合金製の支持体を用いることができる。ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂、ガラスなどの絶縁性支持体上にアルミニウム、銀、金などの金属の薄膜を形成した支持体、又は酸化インジウム、酸化スズなどの導電性材料の薄膜を形成した支持体が挙げられる。
支持体の表面には、電気的特性の改善や干渉縞の抑制のため、陽極酸化などの電気化学的な処理や、湿式ホーニング処理、ブラスト処理、切削処理などを施してもよい。
〔導電層〕
支持体と、下引き層との間には、導電層を設けてもよい。導電層は、導電性粒子を樹脂に分散させた導電層用塗布液の塗膜を支持体上に形成し、塗膜を乾燥させることで得られる。導電性粒子としては、たとえば、カーボンブラック、アセチレンブラックや、アルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀のような金属粉や、導電性酸化スズ、ITOのような金属酸化物粉体が挙げられる。
また、樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂およびアルキッド樹脂が挙げられる。
導電層用塗布液の溶剤としては、例えば、エーテル系溶剤、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤および芳香族炭化水素溶剤が挙げられる。導電層の膜厚は、0.2μm以上40μm以下であることが好ましく、1μm以上35μm以下であることがより好ましく、さらには5μm以上30μm以下であることがより好ましい。
〔下引き層〕
支持体または導電層と感光層との間には、下引き層が形成される。
本発明における下引き層は、シリカ粒子及び、ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシ基、およびメトキシ基からなる群より選ばれる極性基(重合性官能基)を有する電子輸送物質及び架橋剤を含む組成物の重合物を含有する。あるいは、下引き層が、シリカ粒子、上記電子輸送物質、及び結着樹脂を含有する。電子輸送物質と架橋剤を含む組成物の重合物を含有する場合、組成物中にさらに重合性官能基を有する熱可塑性樹脂を含んでいてもよい。
本発明では、シリカ粒子と、ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシ基、およびメトキシ基からなる群より選ばれる極性基を有する電子輸送物質との相互作用により感度が向上していると考えている。
その理由は以下の通りである。シリカ粒子と極性基を有する電子輸送物質を含んだ層は、シリカ粒子表面のシラノール基と、電子輸送物質の極性基とが相互作用することで、シリカ粒子周囲に電子輸送物質が集合した状態であると考えられる。これによって、シリカ粒子を含有しない状態と比較して感光層との界面近傍に電子輸送物質が多く存在することができるため、界面における電子注入性が向上する。この結果、感度が向上した電子写真感光体が得られたと考えている。
図1は本発明における下引き層を説明するための模式的断面図である。支持体101上に下引き層102が形成され、その直上に電荷発生層103が形成される。さらに電荷発生層上には正孔輸送層104が形成される。
下引き層102は極性基を有する電子輸送物質及び架橋剤を含む組成物の重合物、あるいは、電子輸送物質と結着樹脂を含有し、さらにシリカ粒子106を含有する。
電子輸送物質の含有量は、該組成物の全質量に対して30質量%以上70質量%以下である。30質量%未満であるとシリカ粒子が含有されていても感度の向上が十分ではなく、70質量%より多いと、電子輸送物質の溶出の発生が生じる場合がある。
下引き層中のシリカ粒子の含有量は、該電子輸送物質の全質量に対して1質量%以上30質量%以下で、3質量%以上15質量%以下の範囲がより好ましい。1質量%未満だとシリカ粒子が含有されていても効果が低い。一方、含有量が30質量%より多いと、シリカ粒子周囲に電子輸送物質が偏って存在し、電子輸送物質間の電子ホッピング効率が低下する現象が考えられ、結果的に感度が低下する場合がある。
下引き層の形成方法としては、まず、
ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシ基、およびメトキシ基からなる群より選ばれる極性基を有する電子輸送物質、シリカ粒子、架橋剤及び、場合によっては重合性官能基を有する熱可塑性樹脂を含む組成物を含有する下引き層用塗布液の塗膜を形成する。そして、この塗膜を加熱乾燥させることによって、組成物を重合させ、下引き層を形成することができる。
また、本発明においては、極性基を有する電子輸送物質、シリカ粒子、熱可塑性樹脂を含有する下引き層用塗布液として、重合反応に依らない下引き層用塗布液でもあってもよい。このような下引き層を形成する場合も、塗布液を作製・塗膜を形成後、加熱乾燥によって得られた膜を下引き層として用いることができる。
下引き層用塗布液の塗膜を加熱乾燥させるときの加熱温度は、100〜200℃の温度であることが好ましい。
電子輸送物質としては、例えば、キノン化合物、イミド化合物、ベンズイミダゾール化合物、シクロペンタジエニリデン化合物が挙げられる。電子輸送物質は、ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシ基、およびメトキシ基といった極性基を少なくとも1つ以上有する。極性基は、電子輸送を担う骨格構造に直接結合しても、側鎖中に存在してもよい。
以下に、電子輸送物質の具体例として、下記式(A−1)〜(A−11)のいずれかで示される化合物を示す。
Figure 2016138931
式(A−1)〜(A−11)中の、R11〜R16、R21〜R30、R31〜R38、R41〜R48、R51〜R60、R61〜R66、R71〜R78、R81〜R90、R91〜R98は、R101〜R110は、R111〜R120は、それぞれ独立に、下記式(A)で示される1価の基、水素原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、又は置換もしくは無置換の複素環を示す。アルキル基の主鎖中のメチレン基の1つがO、S、NH又はNR121(R121はアルキル基)で置き換わっていても良い。置換のアルキル基の置換基は、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基である。置換のアリール基の置換基、置換の複素環基の置換基は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アルコキシ基である。Z21、Z31、Z41及びZ51は、それぞれ独立に、炭素原子、窒素原子、又は酸素原子を示す。Z21が酸素原子である場合はR29及びR30は存在せず、Z21が窒素原子である場合、R30は存在しない。Z31が酸素原子である場合はR37及びR38は存在せず、Z31が窒素原子である場合、R38は存在しない。Z41が酸素原子である場合はR47及びR48は存在せず、Z41が窒素原子である場合、R48は存在しない。Z51が酸素原子である場合はR59及びR60は存在せず、Z51が窒素原子である場合、R60は存在しない。アルキレン基の主鎖中のメチレン基の1つは、O、S、NR122(式中、R122は、水素原子、又はアルキル基を示す。)で置き換わっても良い。
式(A−1)〜(A−11)中において、R11〜R16の少なくとも1つ、R21〜R30の少なくとも1つ、R31〜R38の少なくとも1つ、R41〜R48の少なくとも1つ、R51〜R60の少なくとも1つ、R61〜R66の少なくとも1つ、R71〜R78の少なくとも1つ、R81〜R90の少なくとも1つ、R91〜R98の少なくとも1つ、R101〜R110の少なくとも1つ、R111〜R120の少なくとも1つは、式(A)で示される1価の基である。
−(α−(β)−γ (A)
式(A)中、α、β、及びγの少なくとも1つは極性基を有する基である。
l及びmは、それぞれ独立に、0又は1であり、lとmの和は、0以上2以下である。
αは、主鎖の原子数が1〜12の置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のアルキレン基の主鎖中のメチレン基を酸素原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜12の基、置換もしくは無置換のアルキレン基の主鎖中のメチレン基を硫黄原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜12の基、置換もしくは無置換のアルキレン基の主鎖中のメチレン基をNRに置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜12の基を示す。
置換された場合のアルキレン基の置換基は、炭素数1〜6のアルキル基、ベンジル基、アルコシキカルボニル基、又はフェニル基である。Rは、水素原子又はアルキル基を示す。
βは、置換もしくは無置換のフェニレン基、置換もしくは無置換のシクロアルキレン基、または置換もしくは無置換のシクロアルキリデン基を示す。置換のフェニレン基の置換基、置換のシクロアルキレン基の置換基、および置換のシクロアルキリデン基の置換基は、炭素数1〜6のアルキル基、ニトロ基、ハロゲン基、又はアルコキシ基である。
γは、水素原子、主鎖の原子数が1〜6の置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基を酸素原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜6の基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基を硫黄原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜6の基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基をNRに置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜6の基を示す。
該置換のアルキル基の置換基は、炭素数1〜6のアルキル基、またはアルコキシカルボニル基である。Rは、水素原子又はアルキル基を示す。
特に、R11〜R16の少なくとも2つ、R21〜R30の少なくとも2つ、R31〜R38の少なくとも2つ、R41〜R48の少なくとも2つ、R51〜R60の少なくとも2つ、R61〜R66の少なくとも2つ、R71〜R78の少なくとも2つ、R81〜R90の少なくとも2つ、R91〜R98の少なくとも2つ、R101〜R110の少なくとも2つ、R111〜R120の少なくとも2つが、式(A)で示される基であることが好ましい。すなわち、電子輸送物質の同一分子内の極性基の数が2つ以上であることが好ましい。
その理由としては、第一に、シリカ粒子表面に存在するシラノール基と相互作用する確率がより高くなるためである。
加えて、下引き層が電子輸送物質及び架橋剤を含む組成物の重合物を含有する場合はより高い効果が予想される。電子輸送物質の極性基は重合性官能基としても作用し、組成物の架橋に関与する。電子輸送物質の同一分子内の極性基数が2つ以上であると、下引き層上に感光層を浸漬塗布によって形成する際に、電子輸送物質が感光層用塗布液に溶出することがより抑制され、耐溶剤性の高い下引き層が得られる。
このことから、電子輸送物質が、同一分子内に極性基を2つ以上有する場合、電子輸送物質が、下記式(A1)で示される基、下記式(A2)で示される基をそれぞれ有すると、より感度が高くなることが考えられる。
−α (A1)
−(β)−γ (A2)
式(A1)、(A2)中のα、γは極性基を有する基であり、極性基は、ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシ基、またはメトキシ基である。
αは、主鎖の原子数が2〜12の置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基を酸素原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が2〜12の基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基を硫黄原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が2〜12の基、または置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基をNRに置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜12の基を示す。該置換のアルキル基の置換基は、炭素数1〜6のアルキル基またはアルコキシカルボニル基である。ただし、該アルキル基の主鎖中の1つの炭素原子に2つ以上の該置換基を有する場合を除く。Rは、水素原子又はアルキル基を示す。
式(A2)において、βは、置換もしくは無置換のフェニレン基、置換もしくは無置換のシクロアルキレン基、または置換もしくは無置換のシクロアルキリデン基を示す。置換のフェニレン基の置換基、置換のシクロアルキレン基の置換基、および置換のシクロアルキリデン基の置換基は、炭素数1〜6のアルキル基、ニトロ基、ハロゲン基、又はアルコキシ基である。mは、0又は1である。
γは、βのmの値によって定義が異なる。
m=1のとき、γは、水素原子、主鎖の原子数が1〜6の置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基を酸素原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜6の基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基を硫黄原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜6の基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基をNRに置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜6の基を示す。該置換のアルキル基の置換基は、炭素数1〜6のアルキル基、またはアルコキシカルボニル基である。Rは、水素原子又はアルキル基を示す。
m=0のとき、γは、主鎖の原子数が1〜6の置換のアルキル基、置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基を酸素原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜6の基、置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基を硫黄原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜6の基、置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基をNRに置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜6の基を示す。置換のアルキレン基は、該アルキル基の主鎖中の1つの炭素原子に2つ以上の置換基を有し、該置換基は炭素数1〜6のアルキル基またはアルコキシカルボニル基である。
電子輸送物質の同一分子内に2つ有する極性基を含む側鎖の構造の片方が、(A1)で示されるように、分子構造にフレキシビリティーを与えるような基を持ち、かつ、もう一方の側鎖が(A2)で示されるような芳香環やシクロヘキシル基、第三級アルキル基のような嵩高い基を有する場合、以下のような機構が考えられる。フレキシビリティーを有する側鎖中の極性基がシリカ粒子と相互作用し、後者はその嵩高さのためにシリカ粒子表面のシラノール基と相互作用する確率が低くなる。
特に、架橋剤を含む組成物の場合、上述のシリカ粒子周囲に電子輸送物質が会合する効果と、電子輸送性物質中の極性基が架橋剤と重合することによる溶出抑制効果の高いレベルでの両立ができる。シリカ粒子周囲に電子輸送物質が集合することによる界面での電子注入性向上効果に加えて、架橋構造に組み込まれることで、電子輸送物質同士の分子間ホッピング距離のばらつきが小さくなるため、より高い感度が得られると考えられる。
以下に電子輸送物質の具体例を示す。表1〜11中、式(A)で示される基(極性基を有する基)をAおよびAaと記述する。Aaは、Aと同様な構造式で表され、その1価の基の具体例をA及びAaの欄に示す。表中、γが「−」である場合は、水素原子を示し、そのγの水素原子は、α又はβの欄に示す構造に含めて表示する。
なお、以下表中において、式(A)及び(Aa)に示したα、αに当てはまる場合については、表の簡略化のためそれぞれαの欄に同時に示す。
表1中では、式(A1)および(A2)で示される基を有する電子輸送物質として、A113〜A118が例として挙げられ、2つの側鎖A、Aaがそれぞれ(A1)、(A2)を示している。特に、(A2)=Aaについて場合分けすると、
m=0のとき、(A2)=Aaは1つの炭素に対し2つ以上の置換基を有するγを有する、A113、A115を示す。
m=1のとき(A2)=AaはA114やA118のように置換されたフェニレン基や、A116のようなシクロヘキシレン基、A117のようなシクロヘキシリデン基を有する。
Figure 2016138931
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Figure 2016138931
(A−2)〜(A−6)、(A−9)のいずれか構造を有する誘導体(電子輸送物質の誘導体)は、東京化成工業(株)やシグマアルドリッチジャパン(株)やジョンソン・マッセイ・ジャパン・インコーポレイテッド社から購入可能である。(A−1)の構造を有する誘導体は、東京化成工業(株)、又はジョンソン・マッセイ・ジャパン・インコーポレイテッド社から購入可能なナフタレンテトラカルボン酸二無水物とモノアミン誘導体との反応で合成可能である。(A−7)の構造を有する誘導体は、東京化成工業(株)又はシグマアルドリッチジャパン(株)から購入可能なフェノール誘導体を原料として合成可能である。(A−8)の構造を有する誘導体は、東京化成工業(株)やシグマアルドリッチジャパン(株)から購入可能なペリレンテトラカルボン酸二無水物とモノアミン誘導体との反応で合成することが可能である。(A−10)の構造を有する誘導体は、例えば特許第3717320号公報記載の公知の合成方法を用いて、ヒドラゾン構造を有するフェノール誘導体を、有機溶媒中、過マンガン酸カリウム等の適当な酸化剤で酸化することによって合成可能である。(A−11)の構造を有する誘導体は、東京化成工業(株)、シグマアルドリッチジャパン(株)又はジョンソン・マッセイ・ジャパン・インコーポレイテッド社から購入可能なナフタレンテトラカルボン酸二無水物とモノアミン誘導体とヒドラジンとの反応で合成可能である。
(A−1)〜(A−11)のいずれかで示される化合物には、架橋剤と重合可能な極性基(ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシ基及びメトキシ基)を有する。(A−1)〜(A−11)のいずれかの構造を有する誘導体に極性基を導入して、(A−1)〜(A−11)のいずれかで示される化合物を合成する方法として、以下のような方法が挙げられる。例えば、(A−1)〜(A−11)のいずれかの構造を有する誘導体を合成した後、直接極性基を導入する方法がある。また、極性基又は極性基の前駆体と成り得る官能基を有する構造を導入する方法がある。後述の方法としては、(A−1)〜(A−11)のいずれかの構造を有する誘導体のハロゲン化物を元に、例えばパラジウム触媒と塩基を使用したクロスカップリング反応を用い、官能基を有するアリール基を導入する方法がある。また、(A−1)〜(A−11)のいずれかの構造を有する誘導体のハロゲン化物を元に、FeCl触媒と塩基を使用したクロスカップリング反応を用い、官能基を有するアルキル基を導入する方法がある。また、(A−1)〜(A−11)のいずれかの構造を有する誘導体のハロゲン化物を元に、リチオ化を経た後にエポキシ化合物やCOを作用させ、ヒドロキシアルキル基やカルボキシル基を導入する方法がある。
次に、架橋剤について説明する。
架橋剤としては、極性基(重合性官能基)を有する電子輸送物質、及び重合性官能基を有する熱可塑性樹脂と重合又は架橋する化合物を用いることができる。具体的には、山下晋三,金子東助編「架橋剤ハンドブック」大成社刊(1981年)等に記載されている化合物等を用いることができる。
下引き層に用いる架橋剤は、好ましくは、イソシアネート化合物、アミン化合物である。イソシアネート基又はブロックイソシアネート基を2〜6個有しているイソシアネート化合物が好ましい。例えば、トリイソシアネートベンゼン、トリイソシアネートメチルベンゼン、トリフェニルメタントリイソシアネート、リジントリイソシアネートの他、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、メチル−2,6−ジイソシアネートヘキサノエート、ノルボルナンジイソシアネート等のジイソシアネートのイソシアヌレート変性体、ビウレット変性体、アロファネート変性体、トリメチロールプロパンやペンタエリスリトールとのアダクト変性体等が挙げられる。これらの中でもイソシアヌレート変性体とアダクト変性体がより好ましい。
ブロックイソシアネート基は、−NHCOX(Xは保護基)という構造を有する基である。Xは、イソシアネート基に導入可能な保護基であれば何れでも良いが、下記式(H1)〜(H6)で示される基がより好ましい。
Figure 2016138931
以下に、イソシアネート化合物の具体例(B1)〜(B21)を示す。
Figure 2016138931
Figure 2016138931
アミン化合物としては、例えば、N−メチロール基またはアルキルエーテル化されたN−メチロール基を複数個(2個以上)有しているアミン化合物が好ましい。アミン化合物としては、例えば、メラミン化合物、グアナミン化合物、尿素化合物が挙げられる。具体的には、下記式(C1)〜(C5)のいずれかで示される化合物、又は、下記式(C1)〜(C5)のいずれかで示される化合物のオリゴマーが好ましい。
Figure 2016138931
上記式(C1)〜(C5)中、R311〜R316、R322〜R325、R331〜R334、R341〜R344、及びR351〜R354は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、アシル基又は−CH−ORで示される1価の基を示し、R311〜R316の少なくとも1つ、R322〜R325の少なくとも1つ、R331〜R334の少なくとも1つ、R341〜R344の少なくとも1つ、及びR351〜R354の少なくとも1つは、−CH−ORで示される1価の基である。Rは、水素原子又は炭素数1以上10以下のアルキル基を示す。アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基(n−プロピル基、iso−プロピル基)、ブチル基(n−ブチル基、iso−ブチル基、tert−ブチル基)などが、重合性の観点から好ましい。R321は、アリール基、アルキル基置換のアリール基、シクロアルキル基、又はアルキル基置換のシクロアルキル基を示す。
また、式(C1)〜(C5)のいずれかで示される化合物の多量体を含有していても良い。均一な重合物の膜を得る観点から、アミン化合物の全質量中、式(C1)〜(C5)のいずれかで示される化合物(単量体)を10質量%以上含有していることが好ましい。
上述の多量体の重合度は、2以上100以下であることが好ましい。また、上述の多量体及び単量体は、2種以上混合して用いることもできる。
上記式(C1)で示される化合物の一般的に購入可能なものとしては、例えば、スーパーメラミNo.90(日本油脂社製)、スーパーベッカミン(R)TD−139−60、L−105−60、L127−60、L110−60、J−820−60、G−821−60(DIC社製)、ユーバン2020(三井化学)、スミテックスレジンM−3(住友化学工業)、ニカラックMW−30、MW−390、MX−750LM(日本カーバイド社製)、などが挙げられる。上記式(C2)で示される化合物の一般的に購入可能なものとしては、例えば、スーパーベッカミン(R)L−148−55、13−535、L−145−60、TD−126(DIC社製)、ニカラックBL−60、BX−4000(日本カーバイド社製)、などが挙げられる。上記式(C3)で示される化合物の一般的に購入可能なものとしては、例えば、ニカラックMX−280(日本カーバイド社製)、などが挙げられる。上記式(C4)で示される化合物の一般的に購入可能なものとしては、例えば、ニカラックMX−270(日本カーバイド社製)、などが挙げられる。上記式(C5)で示される化合物の一般的に購入可能なものとしては、例えば、ニカラックMX−290(日本カーバイド社製)、などが挙げられる。
次に重合性官能基を有する熱可塑性樹脂について説明する。この熱可塑性樹脂としては、下記式(D)で示される構造単位を有する樹脂が好ましい。
Figure 2016138931
式(D)中、Rは、水素原子又はアルキル基を示す。Yは、単結合、アルキレン基又はフェニレン基を示す。Wは、ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシル基、又はメトキシ基を示す。
式(D)で示される構造単位を有する樹脂としては、例えば、アセタール樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂が挙げられる。上記式(D)で示される構造単位は、以下に示す特徴的な構造の中に有してもよいし、特徴的な構造以外に有してもよい。特徴的な構造を以下の(E−1)〜(E−6)に示す。(E−1)は、アセタール樹脂の構造単位である。(E−2)は、ポリオレフィン樹脂の構造単位である。(E−3)は、ポリエステル樹脂の構造単位である。(E−4)は、ポリエーテル樹脂の構造単位である。(E−5)は、ポリアミド樹脂の構造単位である。(E−6)は、セルロース樹脂の構造単位である。
Figure 2016138931
Figure 2016138931
上記式中、R201〜R205は、それぞれ独立に、置換もしくは無置換のアルキル基、又は置換もしくは無置換のアリール基を示す。R206〜R210は、それぞれ独立に、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のアリーレン基を示す。R201がC(プロピル基)である場合はブチラールと示す。R211〜R216は、アセチル基もしくはヒドロキシエチル基もしくはヒドロキシプロピル基もしくは水素原子を示す。
式(D)で示される構造単位を有する樹脂(以下樹脂Dとも称する)は、例えば、シグマアルドリッチジャパン(株)や東京化成工業(株)から購入可能な、重合性官能基(ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシル基、又はメトキシ基)を有するモノマーを重合させることで得られる。以下の表12に式(D)で示される構造の具体例を示す。
Figure 2016138931
上記式(D)で示される構造単位を有する樹脂の購入可能な樹脂としては、以下のものが挙げられる。日本ポリウレタン工業(株)製AQD−457、AQD−473、三洋化成工業(株)製サンニックスGP−400、GP−700などのポリエーテルポリオール系樹脂、日立化成工業(株)製フタルキッドW2343、DIC(株)製ウォーターゾールS−118、CD−520、ハリマ化成(株)製ハリディップWH−1188などのポリエステルポリオール系樹脂、DIC(株)製バーノックWE−300、WE−304などのポリアクリルポリオール系樹脂、(株)クラレ製クラレポバールPVA−203などのようなポリビニルアルコール系樹脂、積水化学工業(株)製KW−1およびKW−3、BX−1、BM−1、KS−1、KS−3、KS−5Zなどのポリビニルアセタール系樹脂、ナガセケムテックス(株)製トレジンFS−350などのポリアミド化合物系樹脂、日本触媒(株)製アクアリック、鉛市(株)製ファインレックスSG2000などのカルボキシル基含有樹脂、DIC(株)製ラッカマイドなどのポリアミン、東レ(株)製QE−340Mなどのポリチオールが挙げられる。
樹脂Dの重量平均分子量(Mw)は5000〜400000の範囲であることがより好ましい。
樹脂中の重合性官能基の定量法は、例えば水酸化カリウムを用いたカルボキシル基の滴定、亜硝酸ナトリウムを用いたアミノ基の滴定、無水酢酸と水酸化カリウムを用いた水酸基の滴定、5,5’−ジチオビス(2−ニトロ安息香酸)を用いたチオール基の滴定が挙げられる。また、重合性官能基導入比率を変化させた試料のIRスペクトルから得られる検量線法が挙げられる。
樹脂を架橋剤とともに使う場合、重合を促進する目的で触媒を含有してもよい。触媒として、例えば、ジブチルスズジラウレート、アミン触媒、金属石鹸などが挙げられる。
下引き層に結着樹脂を用いる場合、結着樹脂の具体例としては、アセタール樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂が挙げられる。
本発明の下引き層は、架橋剤と樹脂のどちらかが含まれていれば成立するが、成膜性の観点から、架橋剤と樹脂の組み合わせで用いることが最も高い感度が得られる。
下引き層用塗布液に用いられる溶剤は、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤または芳香族炭化水素溶剤などが挙げられる。
下引き層には、上記重合物以外にも、下引き層の成膜性や電気的特性を高めるために、有機微粒子、無機微粒子、レベリング剤などを含有してもよい。ただし、下引き層におけるそれらの含有量は、下引き層の全質量に対して50質量%未満であることが好ましく、20質量%未満であることがより好ましい。
なお、支持体と上記下引き層との間や上記下引き層と感光層との間に、本発明に係る重合体を含有しない第2の下引き層などの別の層を設けてもよい。
次に、下引き層に含有されるシリカ粒子について説明する。
本発明で用いられるシリカ粒子の種類は特に限定されるものではない。ゾルゲル法、水ガラス法などの湿式法や、気相法等の乾式法、いずれの方式によって得たシリカ粒子でもよい。
また、添加時のシリカ粒子の形状は粉状であってもよいし、溶媒に分散されたスラリー状の状態で添加してもよい。
シリカ粒子の特性としては、特にメタノール滴定試験によって滴定された疎水化度が40%以下であることがより好ましい。疎水化度が40%以下であると、感度の向上効果がより高い。疎水化度は、表面のシラノール基量を反映した値である。表面のシラノール基量が少なければ少ないほど、疎水化度の値は高くなる。
シリカ粒子の疎水化度の測定は、メタノール滴定法で行い、粉体濡れ性試験器WET−100P(レスカ社製)を使用して以下の方法で行うことができる。
まず、イオン交換水60mlの水面上に、疎水化度を測定するシリカ粒子0.05gを浮遊させる。次に、300rpmの攪拌速度で分散しながら、この分散液に2.5ml/minの滴下速度でメタノールを滴下し、透過率が30%減少した時のメタノール滴下量を求める。そして、下記式(a)によって、疎水化度を求める。下記式(b)は、透過率を求める式である。初期の透過光強度は、メタノール滴下前の透過光強度を示す。
疎水化度=(メタノール滴下量)/(メタノール滴下量+60) 式(a)
透過率(%)=(透過光強度)/(初期の透過光強度)×100 式(b)
シリカ粒子の疎水化度の値が小さいほど、シリカ粒子表面に水と相溶性を有する官能基が多く存在することになる。
本発明のシリカ粒子の平均一次粒子径は、10nm以上2000nm以下であることが好ましく、より好ましくは10nm以上500nm以下であることが良い。この範囲であると、感度の向上及び電荷発生層への電荷注入の抑制効果がより高い。
シリカ粒子は、本発明の効果を阻害しない範囲で表面処理をおこなってもよい。具体的には、シリカ粒子が適度にシラノール基、あるいは電子輸送物質の極性基と相互作用するような基が表面に残っていればよい。表面処理されている場合でも、シラノール残基を反映した疎水化度の値が40%よりも低ければ、より高い感度上昇効果が期待される。
シリカとアルミナなど種々の複合酸化物粒子を用いてもよい。
粉体シリカ粒子の分散方法としては、ホモジナイザー、超音波分散機、ボールミル、サンドミル、ロールミル、振動ミルを用いた方法が挙げられる。
下引き層の膜厚は、0.5μm以上15μm以下が好ましく、0.5μm以上5μm以下がより好ましい。
〔電荷発生層〕
下引き層の直上には、電荷発生層が設けられる。
電荷発生物質としては、アゾ顔料、ペリレン顔料、アントラキノン誘導体、アントアントロン誘導体、ジベンズピレンキノン誘導体、ピラントロン誘導体、ビオラントロン誘導体、イソビオラントロン誘導体、インジゴ誘導体、チオインジゴ誘導体、金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンなどのフタロシアニン顔料や、ビスベンズイミダゾール誘導体などが挙げられる。これらの中でも、アゾ顔料、及びフタロシアニン顔料の少なくとも一方が好ましい。フタロシアニン顔料の中でも、オキシチタニウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニンが好ましい。
オキシチタニウムフタロシアニンとしては、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の9.0°、14.2°、23.9°及び27.1°にピークを有する結晶形のオキシチタニウムフタロシアニン結晶や、ブラッグ角度(2θ±0.2°)の9.5°、9.7°、11.7°、15.0°、23.5°、24.1°及び27.3°にピークを有する結晶形のオキシチタニウムフタロシアニン結晶が好ましい。
ヒドロキシガリウムフタロシアニンとしては、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.3°、24.9°及び28.1°にピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶や、ブラッグ角(2θ±0.2°)の7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°及び28.3°にピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶が好ましい。
電荷発生層に用いられる結着樹脂としては、例えば、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレンなどのビニル化合物の重合体及び共重合体や、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロース樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ケイ素樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂が好ましく、ポリビニルアセタールがより好ましい。
電荷発生層において、電荷発生物質と結着樹脂との質量比率(電荷発生物質/結着樹脂)は、10/1〜1/10の範囲であることが好ましく、5/1〜1/5の範囲であることがより好ましい。電荷発生層用塗布液に用いられる溶剤は、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤又は芳香族炭化水素溶剤などが挙げられる。
電荷発生層の膜厚は、0.05μm以上5μm以下であることが好ましい。
〔正孔輸送層〕
電荷発生層上には正孔輸送層が形成される。
正孔輸送物質としては、例えば、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物、トリフェニルアミン、又は、これらの化合物から誘導される基を主鎖又は側鎖に有するポリマーが挙げられる。これらの中でもトリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物、又はスチリル化合物が好ましい。
正孔輸送層に用いられる結着樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリスチレン樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリカーボネート樹脂及びポリアリレート樹脂が好ましい。また、これらの分子量としては、重量平均分子量(Mw)=10,000〜300,000の範囲が好ましい。
正孔輸送層において、正孔輸送物質と結着樹脂との質量比率(正孔輸送物質/結着樹脂)は、10/5〜5/10が好ましく、10/8〜6/10がより好ましい。
正孔輸送層の膜厚は、3μm以上40μm以下であることが好ましい。下引き層との膜厚との観点から、より好ましくは5μm以上16μm以下である。正孔輸送層用塗布液に用いられる溶剤は、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤又は芳香族炭化水素溶剤などが挙げられる。
また、正孔輸送層上に保護層を形成してもよい。保護層は、導電性粒子又は電荷輸送物質と結着樹脂とを含有する。また、保護層は、潤滑剤などの添加剤をさらに含有してもよい。また、保護層の結着樹脂自体に導電性や電荷輸送性を有させてもよく、その場合、保護層には、当該樹脂以外の導電性粒子や電荷輸送物質を含有させなくてもよい。また、保護層の結着樹脂は、熱可塑性樹脂でもよいし、熱、光、放射線(電子線など)などにより重合させてなる硬化性樹脂であってもよい。
導電層、下引き層、電荷発生層、正孔輸送層などの電子写真感光体を構成する各層を形成する方法としては、まず、各層を構成する材料を溶剤に溶解及び/又は分散させて得られた塗布液を塗布して塗膜を形成する。そして、得られた塗膜を乾燥及び/又は硬化させることによって形成する方法が好ましい。塗布液を塗布する方法としては、例えば、浸漬塗布法(浸漬コーティング法)、スプレーコーティング法、カーテンコーティング法、スピンコーティング法などが挙げられる。これらの中でも、効率性及び生産性の観点から、浸漬塗布法が好ましい。
〔プロセスカートリッジ及び電子写真装置〕
図2に、電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成を示す。
図2において、1は円筒状の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。回転駆動される電子写真感光体1の表面(周面)は、帯電手段3(一次帯電手段:帯電ローラーなど)により、正又は負の所定電位に均一に帯電される。次いで、スリット露光やレーザービーム走査露光などの露光手段(不図示)からの露光光(画像露光光)4を受ける。こうして電子写真感光体1の表面に、目的の画像に対応した静電潜像が順次形成されていく。
電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、次いで現像手段5の現像剤に含まれるトナーにより現像されてトナー像となる。次いで、電子写真感光体1の表面に形成担持されているトナー像が、転写手段(転写ローラーなど)6からの転写バイアスによって、転写材(紙など)Pに順次転写されていく。なお、転写材Pは、転写材供給手段(不図示)から電子写真感光体1と転写手段6との間(当接部)に電子写真感光体1の回転と同期して取り出されて給送される。
トナー像の転写を受けた転写材Pは、電子写真感光体1の表面から分離されて定着手段8へ導入されて像定着を受けることにより画像形成物(プリント、コピー)として装置外へプリントアウトされる。
トナー像転写後の電子写真感光体1の表面は、クリーニング手段(クリーニングブレードなど)7によって転写残りの現像剤(トナー)の除去を受けて清浄面化される。次いで、前露光手段(不図示)からの前露光光11により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用される。なお、図2に示すように、帯電手段3が帯電ローラーなどを用いた接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではない。
上記の電子写真感光体1、帯電手段3、現像手段5、転写手段6及びクリーニング手段7などの構成要素のうち、複数のものを選択して容器に納めてプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリンターなどの電子写真装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。図2では、電子写真感光体1と、帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段7とを一体に支持してカートリッジ化して、電子写真装置本体のレールなどの案内手段10を用いて電子写真装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ9としている。
以下、実施例により、本発明をより詳細に説明する。なお、実施例中の「部」は「質量部」を意味する。
(実施例1)
長さ260.5mmおよび直径30mmのアルミニウムシリンダー(JIS−A3003、アルミニウム合金)を支持体(導電性支持体)とした。
〔導電層〕
次に、導電性粒子としての、酸素欠損型酸化スズ(SnO)が被覆されている酸化チタン(TiO)粒子214部、結着材料としてのフェノール樹脂(フェノール樹脂のモノマー/オリゴマー)(商品名:プライオーフェンJ−325、大日本インキ化学工業(株)製、樹脂固形分:60質量%)132部、および、溶剤としての1−メトキシ−2−プロパノール98部を、直径0.8mmのガラスビーズ450部を用いたサンドミルに入れ、回転数:2000rpm、分散処理時間:4.5時間、冷却水の設定温度:18℃の条件で分散処理を行い、分散液を得た。
この分散液からメッシュ(目開き:150μm)でガラスビーズを取り除いた。ガラスビーズを取り除いた後の分散液中の金属酸化物粒子と結着材料の合計質量に対して10質量%になるように、表面粗し付与材としてのシリコーン樹脂粒子(商品名:トスパール120、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ(株)製、平均粒径2μm)を分散液に添加した。また、分散液中の金属酸化物粒子と結着材料の合計質量に対して0.01質量%になるように、レベリング剤としてのシリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レ・ダウコーニング(株)製)を分散液に添加して撹拌することによって、導電層用塗布液を調製した。この導電層用塗布液を支持体上に浸漬塗布し、得られた塗膜を30分間150℃で乾燥・熱硬化させることによって、膜厚が30μmの導電層No.1を形成した。
〔下引き層〕
A101で示される化合物4.6部、ブロックされたイソシアネート化合物(商品名:SBN−70D、旭化成ケミカルズ(株)製)8.6部を1−メトキシ−2−プロパノール48部とテトラヒドロフラン48部の混合溶媒に溶解し、これに添加剤として平均一次粒子径15nmのシリカ粒子(商品名:RX200、日本アエロジル(株)製)0.3部を加えた。その液に、直径0.8mmのガラスビーズを加えペイントシェーカーで3時間撹拌し、下引き層用塗布液を調製した。
この下引き層用塗布液を導電層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を20分間170℃で加熱し、硬化(重合)させることによって、膜厚が0.7μmの下引き層1を形成した。下引き層の膜厚及び組成を表13に示す。
また、成膜後の膜断面を透過型電子顕微鏡で観察したところ、粒子径が約15nm前後のシリカ粒子が分散している様子を確認できた。
〔電荷発生層〕
次に、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°および28.3°にピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)を用意した。このヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶10部、ポリビニルブチラール(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)5部およびシクロヘキサノン250部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、2時間分散処理した。次に、これに酢酸エチル250部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。
この電荷発生層用塗布液を、下引き層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を10分間95℃で乾燥させることによって、膜厚が0.17μmの電荷発生層を形成した。
〔電荷輸送層〕
次に、下記構造式(3)で示されるアミン化合物(正孔輸送物質)8部、
Figure 2016138931
ならびに、下記式(4)および(5)で示される繰り返し構造単位を5/5のモル比で有している、重量平均分子量(Mw)が100,000であるポリエステル樹脂(P1)10部を、
Figure 2016138931
Figure 2016138931
ジメトキシメタン40部およびクロロベンゼン60部の混合溶剤に溶解させることによって、正孔輸送層用塗布液を調製した。
この正孔輸送層用塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を40分間120℃で乾燥させることによって、膜厚が15μmの正孔輸送層を形成した。
このようにして作製した電子写真感光体を常温常湿(23℃/50%RH)の環境下において電位評価を行った。結果を表13に示す。
(感度・画像評価)
感度の評価は同一光量で照射したときの明部電位によって判定した。明部電位が低ければ感度が良く、高ければ感度が低いと評価できる。評価はキヤノン(株)製のレーザービームプリンター(商品名:LBP−2510)を露光光量可変に改造した装置に装着して行った。
電子写真感光体の表面電位は、評価機から、現像用カートリッジを抜き取り、そこに電位測定装置を挿入し測定を行った。電位測定装置は、現像用カートリッジの現像位置に電位測定プローブを配置することで構成されており、電子写真感光体に対する電位測定プローブの位置は、ドラム軸方向の中央とした。
暗部電位(Vd)が−500Vになるように帯電し、光量を0.3μJ/cm2に設定し、明部電位(Vl)を測定した結果−165Vであった。
表13中には、簡便な感度の指標として明部電位の大きさに応じた「感度ランク」を併記した。A〜Hまでで、アルファベットが若いほど感度が良好である。ランクA〜Eまでを本発明の効果が得られているレベルとした。それぞれのランクに対する明部電位の値は以下の通りである。
A:−110〜−120V
B:−121〜−130V
C:−131〜−145V
D:−146〜−165V
E:−166〜−175V
F:−176〜−190V
G:−191〜−200V
H:−201〜−250V
(実施例2〜44)
表13に記載の材料構成で実施例1と同様に感光体を作成し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
(実施例45)
下引き層を以下の通り変更した以外は実施例1と同様に感光体を作成し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
A118で示される化合物5.0部、ブロックされたイソシアネート化合物(商品名:SBN−70D、旭化成ケミカルズ(株)製)8.6部、ポリビニルアセタール樹脂(商品名:KS−5、積水化学工業(株)製)0.6部、触媒としてヘキサン酸亜鉛(II)(商品名:ヘキサン酸亜鉛(II)、三津和化学薬品(株)製)0.15部とを、1−メトキシ−2−プロパノール50部とテトラヒドロフラン50部の混合溶媒に溶解し、これに添加剤として平均一次粒子径15nmのシリカ粒子(商品名:RX200、日本アエロジル(株)製)0.3部を加えた。その液に、直径0.8mmのガラスビーズを加えペイントシェーカーで3時間撹拌し、下引き層用塗布液を調製した。
この下引き層用塗布液を導電層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を20分間170℃で加熱し、硬化(重合)させることによって、膜厚が0.7μmの下引き層2を形成した。下引き層の膜厚及び組成を表13に示す。
(実施例46〜49)
表13に記載の材料構成で実施例45と同様に感光体を作成し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
(実施例50)
下引き層を以下の通り変更した以外は実施例1と同様に感光体を作成し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
A101で示される化合物5.4部、共重合ナイロン樹脂(商品名:アミランCM8000、東レ(株)製)5部およびメトキシメチル化ナイロン樹脂(商品名:トレジンEF30T、ナガセケムテックス(株)製)5部を、メタノール500部およびブタノール250部の混合液に溶解し、添加剤として平均一次粒子径15nmのシリカ粒子(商品名:RX200、日本アエロジル(株)製)0.3部を加えた。その液に、直径0.8mmのガラスビーズを加えペイントシェーカーで3時間撹拌し、下引き層用塗布液を調製した。
この下引き層用塗布液を導電層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を20分間100℃で加熱し、膜厚が0.7μmの下引き層3を形成した。下引き層の膜厚及び組成を表13に示す。
なお、表13中の「ナイロン樹脂」は本実施例中の樹脂の組み合わせからなる構成を示す。
(実施例51〜54)
表13に記載の材料構成で実施例45と同様に感光体を作成し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
(実施例55)
樹脂を共重合ナイロン樹脂(商品名:アミランCM4001、東レ(株)製)10部に変更した以外は実施例50と同様に感光体を作成し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
(実施例56、57)
表13に記載の材料構成で実施例55と同様に感光体を作成し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
(実施例58)
導電層を以下の通り変更した以外は実施例45と同様に感光体を作製し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
導電性粒子としての、リン(P)がドープされている酸化スズ(SnO)で被覆されている酸化チタン粒子(TiO)粒子207部、結着材料としてのフェノール樹脂(商品名:プライオーフェンJ−325)144部、および、溶剤としての1−メトキシ−2−プロパノール98部を、直径0.8mmのガラスビーズ450部を用いたサンドミルに入れ、回転数:2000rpm、分散処理時間:4.5時間、冷却水の設定温度:18℃の条件で分散処理を行い、分散液を得た。
この分散液からメッシュ(目開き:150μm)でガラスビーズを取り除いた。ガラスビーズを取り除いた後の分散液中の金属酸化物粒子と結着材料の合計質量に対して15質量%になるように、シリコーン樹脂粒子(商品名:トスパール120)を分散液に添加した。また、分散液中の金属酸化物粒子と結着材料の合計質量に対して0.01質量%になるように、シリコーンオイル(商品名:SH28PA)を分散液に添加して撹拌することによって、導電層用塗布液を調製した。この導電層用塗布液を支持体上に浸漬塗布し、得られた塗膜を30分間150℃で乾燥・熱硬化させることによって、膜厚が30μmの導電層No.2を形成した。
(実施例59、60)
表13に記載の材料構成で実施例58と同様に感光体を作成し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
(実施例61)
導電層を表15に記載のNo.2の通り変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
(実施例62)
導電層を表15に記載のNo.3の通り変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
(実施例63)
導電層を表15に記載のNo.4の通り変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
(実施例64)
導電層を表15に記載のNo.5の通り変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
(実施例65)
導電層を表15に記載のNo.3の通り変更し、電子輸送物質をA101に変更した以外は、実施例45と同様に感光体を作製し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
(実施例66)
導電層を表15に記載のNo.4の通り変更し、電子輸送物質をA101に変更した以外は、実施例45と同様に感光体を作製し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
(実施例67)
導電層を表15に記載のNo.5の通り変更し、電子輸送物質をA101に変更した以外は、実施例45と同様に感光体を作製し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
(実施例68)
導電層を表15に記載のNo.2の通り変更した以外は、実施例50と同様に感光体を作製し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
(実施例69)
導電層を表15に記載のNo.3の通り変更した以外は、実施例50と同様に感光体を作製し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
(実施例70)
導電層を表15に記載のNo.4の通り変更した以外は、実施例50と同様に感光体を作製し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
(実施例71)
導電層を表15に記載のNo.5の通り変更した以外は、実施例50と同様に感光体を作製し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
(実施例72)
長さ260.5mm、直径30mmのアルミニウムシリンダー(JIS−A3003、アルミニウム合金)をホーニング処理し、それを支持体(導電性支持体)として用いた。さらに、下引き層の膜厚を5.2μmに変更した以外は実施例1と同様に感光体を作製し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
(実施例73〜79)
表13に記載の材料構成で実施例72と同様に感光体を作成し、同様に電位評価を行った。結果を表13に示す。
Figure 2016138931
Figure 2016138931
表13中のS1〜S10は異なる種類のシリカ粒子を指している。以下の表14にシリカ粒子の詳細を示す。
Figure 2016138931
表13中の架橋剤AはSBN−70D(旭化成ケミカルズ(株)製)である。SBN−70Dは、(B1)で示される骨格を持ち、ブロック基として(H5)を有するブロックイソシアネート化合物である。架橋剤BはL-145-60(DIC(株)製)である。L-145-60は、(C2)で示される骨格を持つメラミン化合物である。架橋剤CはBL−3175(住化バイエル(株)製)である。BL−3175は、(B1)で示される骨格を持ち、ブロック基として(H1)を有すブロックイソシアネート化合物である。表13中のKS−5は(E−1)構造を有する積水化学工業(株)製のポリビニルアセタール樹脂である。BM−1は(E−1)構造を有する積水化学工業(株)製のポリビニルブチラール樹脂である。CM−4001は(E−5)構造を有する東レ(株)製のポリアミド樹脂を示している。
上記実施例で作製した各導電層の構成を以下の表15に示す。
Figure 2016138931
Figure 2016138931
(比較例1〜4)
実施例1で用いた下引き層用塗布液中の、電子輸送物質とシリカ粒子の添加量を表16に示すように調製した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、電位評価を行った。結果を表16に示す。
(比較例5〜7)
比較例3において、導電層を表14に記載のNo.2〜No.5に変更した以外は同様に感光体を作製し、電位評価を行った。結果を表15に示す。
(比較例8、9)
実施例45において、下引き層用塗布液中の電子輸送物質とシリカ粒子の添加量を表16に示すように調製した以外は実施例45と同様にして電子写真感光体を製造し、電位評価を行った。結果を表16に示す。
(比較例10)
実施例73において、下引き層用塗布液中にシリカ粒子を添加しなかった以外は実施例73と同様にして電子写真感光体を製造し、電位評価を行った。結果を表16に示す。
Figure 2016138931
101 支持体
102 下引き層
103 電荷発生層
104 正孔輸送層
106 シリカ粒子

Claims (11)

  1. 支持体、該支持体上に形成された下引き層、該下引き層の直上に形成された電荷発生層、及び該電荷発生層上に形成された正孔輸送層を有する電子写真感光体であって、
    該下引き層が、
    ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシ基、およびメトキシ基からなる群より選ばれる極性基を有する電子輸送物質、及び架橋剤を含む組成物の重合物、及び
    シリカ粒子を含有し、
    該組成物における該電子輸送物質の含有量が、該組成物の全質量に対して30質量%以上70質量%以下であり、
    該シリカ粒子の含有量が、該電子輸送物質の全質量に対して1質量%以上30質量%以下であることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 支持体、該支持体上に形成された下引き層、該下引き層の直上に形成された電荷発生層、及び該電荷発生層上に形成された正孔輸送層を有する電子写真感光体であって、
    該下引き層が、
    ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシ基、およびメトキシ基からなる群より選ばれる極性基を有する電子輸送物質、
    結着樹脂、及び
    シリカ粒子を含有し、
    該下引き層における該電子輸送物質の含有量が、該電子輸送物質および該結着樹脂との合計質量に対して30質量%以上70質量%以下であり、
    該シリカ粒子の含有量が、該電子輸送物質の全質量に対して1質量%以上30質量%以下であることを特徴とする電子写真感光体。
  3. 前記シリカ粒子の平均一次粒子径が10nm以上2000nm以下である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
  4. 前記シリカ粒子の疎水化度が40%以下である請求項1から3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  5. 前記電子輸送物質が、下記式(A)で示される基を2つ以上有する請求項1から4のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
    −(α−(β)−γ (A)
    (式(A)中、α、β、及びγの少なくとも1つは前記極性基を有する基である。l及びmは、それぞれ独立に、0又は1であり、lとmの和は、0以上2以下である。
    αは、主鎖の原子数が1〜12の置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のアルキレン基の主鎖中のメチレン基を酸素原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜12の基、置換もしくは無置換のアルキレン基の主鎖中のメチレン基を硫黄原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜12の基、置換もしくは無置換のアルキレン基の主鎖中のメチレン基をNRに置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜12の基を示す。
    該置換のアルキレン基の置換基は、炭素数1〜6のアルキル基、ベンジル基、アルコシキカルボニル基、又はフェニル基である。Rは、水素原子又はアルキル基を示す。
    βは、置換もしくは無置換のフェニレン基、置換もしくは無置換のシクロアルキレン基、または置換もしくは無置換のシクロアルキリデン基を示す。該置換のフェニレン基の置換基、該置換のシクロアルキレン基の置換基、および該置換のシクロアルキリデン基の置換基は、炭素数1〜6のアルキル基、ニトロ基、ハロゲン基、又はアルコキシ基である。
    γは、水素原子、主鎖の原子数が1〜6の置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基を酸素原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜6の基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基を硫黄原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜6の基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基をNRに置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜6の基を示す。
    該置換のアルキル基の置換基は、炭素数1〜6のアルキル基、またはアルコキシカルボニル基である。Rは、水素原子又はアルキル基を示す。)
  6. 前記電子輸送物質が、下記式(A1)で示される基、および下記式(A2)で示される基をそれぞれ有する請求項1から5のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
    −α (A1)
    −(β)−γ (A2)
    (式(A1)、(A2)中のα、γは前記極性基を有する基である。
    αは、主鎖の原子数が2〜12の置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基を酸素原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が2〜12の基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基を硫黄原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が2〜12の基、または置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基をNRに置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜12の基を示す。該置換のアルキル基の置換基は、炭素数1〜6のアルキル基またはアルコキシカルボニル基である。ただし、該アルキル基の主鎖中の1つ炭素原子に2つ以上の該置換基を有する場合を除く。Rは、水素原子又はアルキル基を示す。
    式(A2)において、βは、置換もしくは無置換のフェニレン基、置換もしくは無置換のシクロアルキレン基、または置換もしくは無置換のシクロアルキリデン基を示す。該置換のフェニレン基の置換基、該置換のシクロアルキレン基の置換基、および該置換のシクロアルキリデン基の置換基は、炭素数1〜6のアルキル基、ニトロ基、ハロゲン基、又はアルコキシ基である。mは0又は1である。
    m=1のとき、γは、水素原子、主鎖の原子数が1〜6の置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基を酸素原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜6の基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基を硫黄原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜6の基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基をNRに置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜6の基を示す。該置換のアルキル基の置換基は、炭素数1〜6のアルキル基、またはアルコキシカルボニル基である。Rは、水素原子又はアルキル基を示す。
    m=0のとき、γは、主鎖の原子数が1〜6の置換のアルキル基、置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基を酸素原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜6の基、置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基を硫黄原子に置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜6の基、置換のアルキル基の主鎖中のメチレン基をNRに置き換えて導かれる主鎖の原子数が1〜6の基を示す。該置換のアルキレン基は、該アルキル基の主鎖中の1つの炭素原子に2つ以上の置換基を有し、該置換基は炭素数1〜6のアルキル基またはアルコキシカルボニル基である。
  7. 支持体、該支持体上に形成された下引き層、該下引き層の直上に形成された電荷発生層、及び該電荷発生層上に形成された正孔輸送層を有する電子写真感光体を製造する方法であって、該製造方法が、
    ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシ基、およびメトキシ基からなる群より選ばれる極性基を有する電子輸送物質、及び架橋剤を含む組成物、およびシリカ粒子を含有する下引き層用塗布液の塗膜を形成する工程、および
    該塗膜を加熱乾燥させることによって前記下引き層を形成する工程を有し、
    該組成物における該電子輸送物質の含有量が、該組成物の全質量に対して30質量%以上70質量%以下であり、
    該シリカ粒子の含有量が、該電子輸送物質の全質量に対して1質量%以上30質量%以下であることを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
  8. 支持体、該支持体上に形成された下引き層、該下引き層の直上に形成された電荷発生層、及び該電荷発生層上に形成された正孔輸送層を有する電子写真感光体を製造する方法であって、該製造方法が、
    ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシ基、およびメトキシ基からなる群より選ばれる極性基を有する電子輸送物質、結着樹脂、およびシリカ粒子を含有する下引き層用塗布液の塗膜を形成する工程、
    該塗膜を加熱乾燥させることによって前記下引き層を形成する工程を有し、
    該電子輸送物質の含有量が、該電子輸送物質および該結着樹脂との合計質量に対して30質量%以上70質量%以下であり、
    該シリカ粒子の含有量が、該電子輸送物質の全質量に対して1質量%以上30質量%以下であることを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
  9. 前記シリカ粒子の疎水化度が40%以下である請求項7または8に記載の電子写真感光体の製造方法。
  10. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  11. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有する電子写真装置。
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