JP2016127467A - 振動デバイス、電子機器及び移動体 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動片の温度と感温素子の検知する温度との温度差を縮小することが可能な振動デバイスの提供。【解決手段】水晶振動子1は、水晶振動片10と、サーミスター20と、互いに表裏の関係にある第1主面33と第2主面34とを有するパッケージベース31と、を備え、水晶振動片10は、パッケージベース31の第1主面33側の第1実装面J1に搭載され、サーミスター20は、パッケージベース31の第2主面34側の第2実装面J2に搭載され、パッケージベース31は、平面視で第1実装面J1及び第2実装面J2の少なくとも一部が互いに重なる重なり部を有し、重なり部の厚みtが、0.04mm以上、0.10mm未満であることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、振動デバイス、この振動デバイスを備えている電子機器及び移動体に関する。
従来、振動デバイスの一例として、圧電振動素子と、感温部品と、圧電振動素子を収容する第1の収容部、及び感温部品を収容する第2の収容部を有した容器と、を備え、容器が、第2の収容部を構成する貫通孔を有し且つ底部に複数の実装端子を備えた第1の絶縁基板と、第1の絶縁基板に積層固定され、表面に圧電振動素子搭載用の第1の電極パッドが設けられ、裏面に感温部品搭載用の第2の電極パッドが設けられた第2の絶縁基板と、第2の絶縁基板の表面に積層固定され、第1の収容部を構成する第3の基板と、を備えている圧電デバイスが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この圧電デバイスは、少なくとも1つの実装端子と第1の電極パッドとが、第1の熱伝導部及び第1の配線パターンにより電気的に接続され、他の少なくとも1つの実装端子と第2の電極パッドとが、第2の熱伝導部及び第2の配線パターンにより電気的に接続されることにより、圧電振動素子の温度と感温部品の検知する温度との温度差を縮小することが可能となり、良好な周波数温度特性が得られるとされている。
特開2013−102315号公報
近年、電子機器、特にGPS機能を有する携帯電話などの無線通信機器に用いられる上記圧電デバイスなどに代表される振動デバイスには、更なる高精度化が求められている。
このことから、上記圧電デバイスには、優れた周波数温度特性を得るべく、圧電振動素子の温度と感温部品の検知する温度との温度差を更に縮小する上で改善の余地がある。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる振動デバイスは、振動片と、電子素子と、互いに表裏の関係にある第1主面と第2主面とを有する基板と、を備え、前記振動片は、前記基板の前記第1主面側の第1実装面に搭載され、前記電子素子は、前記基板の前記第2主面側の第2実装面に搭載され、前記基板は、平面視で前記第1実装面及び前記第2実装面の少なくとも一部が互いに重なる重なり部を有し、前記重なり部の厚みが、0.04mm以上、0.10mm未満であることを特徴とする。
これによれば、振動デバイスは、基板における振動片と電子素子とが搭載されている第1実装面及び第2実装面の少なくとも一部が互いに重なる重なり部を有し、重なり部の厚みが、0.04mm以上、0.10mm未満であることから、基板を介しての振動片と電子素子との間の熱伝導が促進される。
この結果、振動デバイスは、例えば、電子素子が感温素子の場合、振動片の温度と感温素子の検知する温度との温度差を縮小することが可能となり、優れた周波数温度特性を得ることができる。
これにより、振動デバイスは、周波数の変動幅が小さくなることから、高精度化を図ることができる。
[適用例2]上記適用例にかかる振動デバイスにおいて、前記重なり部の厚みが、0.04mm以上、0.08mm以下であることが好ましい。
これによれば、振動デバイスは、重なり部の厚みが、0.04mm以上、0.08mm以下であることから、基板を介しての振動片と電子素子との間の熱伝導がより促進される。
[適用例3]上記適用例にかかる振動デバイスにおいて、前記重なり部の厚みが、0.04mm以上、0.06mm以下であることが好ましい。
これによれば、振動デバイスは、重なり部の厚みが、0.04mm以上、0.06mm以下であることから、基板を介しての振動片と電子素子との間の熱伝導が更に促進される。
[適用例4]上記適用例にかかる振動デバイスにおいて、前記基板は、前記第1主面側に厚みが0.04mm以上、0.10mm未満の第1層を有し、前記第2主面側に前記第1層以上の厚みの第2層を有する積層構造であり、前記第1実装面及び前記第2実装面は、互いに前記第1層の表裏の関係にあり、前記第2層は、平面視で前記電子素子よりも大きい開口部を備え、前記電子素子は、前記開口部に収容されていることが好ましい。
これによれば、振動デバイスは、基板が第1主面側に厚みが0.04mm以上、0.10mm未満の第1層を有し、第2主面側に第1層以上の厚みの第2層を有する積層構造であり、第1実装面及び第2実装面は、互いに第1層の表裏の関係にあり、電子素子が第2層の開口部に収容されている。
これにより、振動デバイスは、基板の第1層が平板状であることから、厚みを0.04mm以上、0.10mm未満の間で管理することが容易であり、且つ、第1層以上の厚みの第2層を第1層に積層することによって、基板の強度を確保することができる。
また、振動デバイスは、電子素子が第2層の開口部に収容されていることから、基板の強度を確保しつつ、全体として薄型化を図ることができる。
[適用例5]上記適用例にかかる振動デバイスにおいて、前記基板は、前記第1層上に積層され、前記振動片を囲む枠状の第3層を更に有することが好ましい。
これによれば、振動デバイスは、基板が第1層上に積層され、振動片を囲む枠状の第3層を更に有することから、基板に振動片を収容する内部空間(凹部)が設けられるとともに、基板の強度を更に向上させることができる。
[適用例6]上記適用例にかかる振動デバイスにおいて、前記基板の少なくとも前記重なり部は、窒化アルミニウムまたは炭化ケイ素を主成分とすることが好ましい。
これによれば、振動デバイスは、基板の少なくとも重なり部が窒化アルミニウムまたは炭化ケイ素を主成分とすることから、セラミック(セラミックスともいう)材料の中では比較的熱伝導率が高いことになる。
この結果、振動デバイスは、基板を介しての振動片と電子素子との間の熱伝導が更に促進されることから、例えば、電子素子が感温素子の場合、振動片の温度と感温素子の検知する温度との温度差を更に縮小することが可能となり、更に優れた周波数温度特性を得ることができる。
[適用例7]上記適用例にかかる振動デバイスにおいて、前記電子素子は、感温素子であることが好ましい。
これによれば、振動デバイスは、電子素子が感温素子であることから、振動片の温度と感温素子の検知する温度との温度差を縮小することが可能となり、優れた周波数温度特性を得ることができる。
[適用例8]上記適用例にかかる振動デバイスにおいて、前記感温素子は、サーミスターまたは測温用半導体であることが好ましい。
これによれば、振動デバイスは、感温素子がサーミスターまたは測温用半導体であることから、サーミスター及び測温用半導体の特性により周囲の温度を正確に検知することができる。
[適用例9]本適用例にかかる電子機器は、上記適用例のいずれか一例に記載の振動デバイスを備えていることを特徴とする。
これによれば、本構成の電子機器は、上記適用例のいずれか一例に記載の振動デバイスを備えていることから、上記適用例のいずれか一例に記載の効果が奏され、優れた性能を発揮する電子機器を提供することができる。
[適用例10]本適用例にかかる移動体は、上記適用例のいずれか一例に記載の振動デバイスを備えていることを特徴とする。
これによれば、本構成の移動体は、上記適用例のいずれか一例に記載の振動デバイスを備えていることから、上記適用例のいずれか一例に記載の効果が奏され、優れた性能を発揮する移動体を提供することができる。
第1実施形態の水晶振動子の概略構成を示す模式図であり、(a)はリッド(蓋体)側から見た平面図、(b)は(a)のA−A線での断面図、(c)は底面側から見た平面図。 第1実施形態の水晶振動子に収容された電子素子としての感温素子を含む水晶振動子の駆動に関わる回路図。 パッケージベースの厚みtと、第1実装面側と第2実装面側との温度差との関係について説明するグラフ。 パッケージベースの厚みtと、機械的強度との関係について説明する図。 パッケージベースの厚みtと、水晶振動子の周波数温度特性の歩留りとの関係について説明するグラフ。 第1実施形態の変形例の水晶振動子の概略構成を示す模式図であり、(a)はリッド側から見た平面図、(b)は(a)のA−A線での断面図、(c)は底面側から見た平面図。 第2実施形態の水晶振動子の概略構成を示す模式図であり、(a)はリッド側から見た平面図、(b)は(a)のA−A線での断面図、(c)は底面側から見た平面図。 電子機器としての携帯電話を示す模式斜視図。 移動体としての自動車を示す模式斜視図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
最初に、振動デバイスの一例としての水晶振動子について説明する。
図1は、第1実施形態の水晶振動子の概略構成を示す模式図である。図1(a)は、リッド側から見た平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A線での断面図であり、図1(c)は、底面側から見た平面図である。なお、図1(a)を含む以下のリッド側から見た平面図では、リッドを省略してある。また、分かり易くするために、各構成要素の寸法比率は実際と異なる。
図2は、第1実施形態の水晶振動子に収容された感温素子を含む水晶振動子の駆動に関わる回路図である。
図1に示すように、水晶振動子1は、振動片としての水晶振動片10と、電子素子としての感温素子の一例としてのサーミスター20と、水晶振動片10及びサーミスター20が収容されているパッケージ30と、を備えている。
水晶振動片10は、例えば、水晶の原石などから所定の角度で切り出されたATカット型の水晶基板であって、平面形状が略矩形状に形成され、厚みすべり振動が励振される振動部11と、振動部11に接続された基部12と、を一体で有している。
水晶振動片10は、振動部11の一方の主面13及び他方の主面14に形成された略矩形状の励振電極15,16から引き出された引き出し電極15a,16aが、基部12に形成されている。
引き出し電極15aは、一方の主面13の励振電極15から、水晶振動片10の長手方向(紙面左右方向)に沿って基部12に引き出され、基部12の側面に沿って他方の主面14に回り込み、基部12の他方の主面14まで延在している。
引き出し電極16aは、他方の主面14の励振電極16から、水晶振動片10の長手方向に沿って基部12に引き出され、基部12の側面に沿って一方の主面13に回り込み、基部12の一方の主面13まで延在している。
励振電極15,16及び引き出し電極15a,16aは、例えば、Cr(クロム)を下地層とし、その上にAu(金)またはAuを主成分とする金属が積層された構成の金属被膜となっている。
サーミスター20は、例えば、チップ型(直方体形状)の感温素子(感温抵抗素子)であって、両端部に電極21,22を有し、温度変化に対して電気抵抗の変化の大きい抵抗体である。
サーミスター20には、例えば、温度の上昇に対して抵抗が減少するNTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスターと呼ばれるサーミスターが用いられている。NTCサーミスターは、温度と抵抗値の変化の関係が直線的なため、温度センサーとして多用されている。
サーミスター20は、パッケージ30に収容され、水晶振動片10近傍の温度を検知することにより、温度センサーとして水晶振動片10の温度変化に伴う周波数変動の補正に資する機能を果たしている。
パッケージ30は、平面形状が略矩形の略平板状であって、互いに表裏の関係にある第1主面33と第2主面34とを有する基板としてのパッケージベース31と、パッケージベース31の第1主面33側を覆う平板状のリッド32と、を有し、略直方体形状に構成されている。
パッケージベース31は、第1主面33側の面が第1実装面J1、第2主面34側の面が第2実装面J2となる平板状の第1層31aと、中央部に開口部を有し、第1層31aの第2実装面J2に積層され、この積層面とは反対側の面が第2主面34となる第2層31bと、第1層31aの第1実装面J1上に積層され、リッド32側の面が第1主面33となる枠状の第3層31cと、を備えた積層構造となっている。
第1層31aの第1実装面J1及び第2実装面J2は、互いに表裏の関係にあり、第1実装面J1には、水晶振動片10が搭載され、第2実装面J2には、サーミスター20が搭載されている。
パッケージベース31の第1層31a及び第2層31bには、セラミックグリーンシートを成形して積層し焼成した酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、炭化ケイ素質焼結体、ガラスセラミックス焼結体などのセラミックス系の絶縁性材料、または、水晶、ガラス、シリコン(高抵抗シリコン)などが用いられている。
なお、パッケージベース31の第1層31a及び第2層31bには、セラミックス系の絶縁性材料の中でも比較的熱伝導率が高い、窒化アルミニウム(熱伝導率:約150〜280W/(m・K))または炭化ケイ素(熱伝導率:約100〜350W/(m・K))を主成分とする窒化アルミニウム質焼結体または炭化ケイ素質焼結体を用いることが、パッケージベース31の熱伝導を促進する観点から好ましい。
パッケージベース31の第1層31aは、平板状に形成され、厚みtが0.04mm以上、0.10mm未満であることが好ましく、0.04mm以上、0.08mm以下であることがより好ましく、0.04mm以上、0.06mm以下であることが更に好ましい。
第2層31bは、開口部を有する平板状に形成され、第1層31a以上の厚みであることが好ましく、且つ、0.30mm未満の厚みであることがより好ましい。また、第2層31bの開口部は、平面視でサーミスター20よりも大きく形成されている。
第3層31c及びリッド32には、第1層31a及び第2層31bと同材料、または、コバール、42アロイなどの金属が用いられている。なお、第3層31cは、水晶振動片10を囲む枠状であって、水晶振動片10の厚みを超える厚みであることが好ましい。
換言すれば、パッケージベース31は、平面視で第1実装面J1及び第2実装面J2の少なくとも一部が互いに重なる重なり部(ここでは第1層31a)を有し、重なり部の厚みが、0.04mm以上、0.10mm未満であることが好ましく、0.04mm以上、0.08mm以下であることがより好ましく、0.04mm以上、0.06mm以下であることが更に好ましい。
パッケージベース31の第1実装面J1には、水晶振動片10の引き出し電極15a,16aに対向する位置に、内部端子J1a,J1bが設けられている。
水晶振動片10は、引き出し電極15a,16aが、金属フィラーなどの導電性物質が混合された、エポキシ系、シリコーン系、ポリイミド系などの導電性接着剤40を介して内部端子J1a,J1bに接合されている。
これにより、水晶振動片10は、パッケージベース31の第1主面33側の第1実装面J1に、パッケージベース31の第3層31cに囲まれた状態で搭載されたことになる。
水晶振動子1は、水晶振動片10がパッケージベース31の内部端子J1a,J1bに接合された状態で、パッケージベース31の第3層31cがリッド32により覆われ、パッケージベース31とリッド32とがシーム溶接や、低融点ガラス、接着剤などの接合部材で接合されることにより、パッケージベース31の第1層31a、第3層31c及びリッド32を含んで構成された内部空間Sが気密に封止されている。
図1では、一例として、金属製の第3層31cと金属製のリッド32とがシーム溶接により接合されている形態を示している。この場合、第3層31cは、第1層31aの周縁部に設けられたメタライズ層(図示せず)に、ろう付けされている。
パッケージ30の気密に封止された内部空間S内は、減圧された真空状態(真空度の高い状態)または窒素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガスが充填された状態となっている。なお、内部空間Sは、リッド32から水晶振動片10への熱伝導を促進するために、真空状態よりも窒素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガスが充填された状態の方が好ましい。
パッケージベース31の第2主面34側には、第2層31bの開口部と第1層31aの第2実装面J2とにより凹部35が設けられている。凹部35の平面形状は、例えば、トラック状に形成されている。
凹部35の底面である第2実装面J2には、サーミスター20の電極21,22に対向する位置に電極パッドJ2a,J2bが設けられている。
サーミスター20は、電極21,22が導電性接着剤またはハンダなどの接合部材41を介して電極パッドJ2a,J2bに接合されている。これにより、サーミスター20は、パッケージベース31の第2主面34側の第2実装面J2に搭載され、凹部35(換言すれば第2層31bの開口部)に収容されたことになる。
なお、サーミスター20は、長手方向(電極21と電極22とを結ぶ方向)がパッケージベース31の長手方向(紙面左右方向)に沿うようにして、凹部35の略中央部に配置されている。
パッケージベース31の第2主面34の四隅には、それぞれ電極端子37a,37b,37c,37dが設けられている。
4つの電極端子37a〜37dの内、例えば、一方の対角に位置する2つの電極端子37b,37dは、パッケージベース31の第1層31a、第2層31bをそれぞれ貫通する導通ビア(スルーホールに金属または導電性を有する材料が充填された導通電極)V1〜V4及び内部配線P1,P2を経由して水晶振動片10の引き出し電極15a,16aに繋がる内部端子J1a,J1bと接続されている。
他方の対角に位置する残りの2つの電極端子37a,37cは、導通ビアV5,V6及び内部配線P3,P4を経由してサーミスター20の電極21,22に繋がる電極パッドJ2a,J2bと接続されている。
4つの電極端子37a〜37dは、平面形状が矩形から凹部35側の一部が切り欠かれた形状に形成されている。
なお、電極端子37cは、リッド32及びパッケージベース31の第3層31cが金属の場合、導通ビアV7、あるいはパッケージベース31の外側の角部に設けられた図示しないキャスタレーション(凹部)に形成された導電膜のいずれかにより、第3層31cを介してリッド32と電気的に接続されていることが、シールド性の向上及び熱伝導の促進の観点から好ましい。なお、第3層31cが絶縁性材料の場合には、第3層31cにも導通ビアを設けることになる。
また、水晶振動子1は、電極端子37cをアース端子(GND端子)として接地することによりシールド性を更に向上させることができる。
なお、内部端子J1a,J1b、電極パッドJ2a,J2b、電極端子37a〜37dは、例えば、W(タングステン)、Mo(モリブデン)などのメタライズ層にNi(ニッケル)、Auなどの各被膜をメッキなどにより積層した金属被膜からなる。
図2に示すように、水晶振動子1は、例えば、電子機器のICチップ70内に集積化された発振回路61から、電極端子37b,37dを経由して印加される駆動信号によって、水晶振動片10が厚みすべり振動を励振されて所定の周波数で共振(発振)し、電極端子37b,37dから共振信号(発振信号)を出力する。
この際、水晶振動子1は、サーミスター20が温度センサーとして水晶振動片10近傍の温度を検知し、それを電源62から供給される電圧値の変化に変換し、電極端子37aから検出信号として出力する。
出力された検出信号は、例えば、電子機器のICチップ70内に集積化されたA/D変換回路63によりA/D変換され、同じくICチップ70内に集積化された温度補償回路64に入力される。そして、温度補償回路64は、入力された検出信号に応じて温度補償データに基づいた補正信号を発振回路61に出力する。
発振回路61は、入力された補正信号に基づいて補正された駆動信号を水晶振動片10に印加し、温度変化に伴い変動する水晶振動片10の共振周波数を、所定の周波数になるように補正する。発振回路61は、この補正された周波数の発振信号を増幅し外部へ出力する。
この際、水晶振動子1は、水晶振動片10の温度とサーミスター20の検知する温度との温度差が小さければ小さいほど(検出信号が正確であればあるほど)、水晶振動片10の共振周波数のより正確な補正を行うことが可能となる。
この結果、水晶振動子1は、優れた周波数温度特性を得ることができ、高精度化を図ることが可能となる。
上述したように、第1実施形態の水晶振動子1は、パッケージベース31における水晶振動片10とサーミスター20とが搭載されている第1実装面J1及び第2実装面J2の少なくとも一部が互いに重なる重なり部(ここでは第1層31a)を有し、重なり部の厚みt(以下、単に厚みtともいう)が、0.04mm以上、0.10mm未満であることから、パッケージベース31を介しての水晶振動片10とサーミスター20との間の熱伝導が促進される。
この結果、水晶振動子1は、水晶振動片10の温度とサーミスター20の検知する温度との温度差を縮小することが可能となり、優れた周波数温度特性を得ることができる。
これにより、水晶振動子1は、周波数の変動幅が小さくなることから、高精度化を図ることができる。
ここで、上記の内容について詳述する。
電子機器である、例えば、携帯電話などの無線通信機器の主回路基板(マザーボード)に実装された際の、水晶振動子1における水晶振動片10とサーミスター20との熱的平衡状態(両者が同じ温度になる状態)をより短時間で達成するためには、1つの方策として、特許文献1に開示されているような、導通ビアV1〜V6、内部配線P1〜P4などの導通部材の熱容量を、電極端子37b,37d〜水晶振動片10の経路と、電極端子37a,37c〜サーミスター20の経路とで略等しくすることが挙げられる。
更なる改善策として、発明者は、後述するシミュレーション及び実験の解析結果などから、パッケージベース31における厚みtを、0.04mm以上0.10mm未満にすることにより、機械的強度を保持しつつ、水晶振動片10の温度とサーミスター20の検知する温度との温度差を更に縮小することが可能となり、優れた周波数温度特性を得ることができることに想到した。
図3は、パッケージベースの厚みtと、第1実装面側と第2実装面側との温度差との関係について説明するグラフである。横軸は厚みtを表し、縦軸は第1実装面側と第2実装面側との温度差を、厚みtが0.20mmの場合を1.00として比較数値化したものであり、数値が大きいほど温度差が大きく、数値が小さいほど温度差が小さいことを表す。
図3に示すように、パッケージベース31の厚みtは、薄くなるに従い第1実装面J1側と第2実装面J2側との温度差が小さくなることが分かる。
図4は、パッケージベースの厚みtと、機械的強度との関係について説明する図である。
ここでは、「JIS R 1601 ファインセラミックスの室温曲げ強さ試験方法」に基づいて、抗折強度試験(3点曲げ試験)を行った。試験結果の評価は、パッケージベース31が折れたときの最大曲げ応力の大きさに基づき、A(良)、B(可)、C(不可)の3段階評価で行った。
図4に示すように、試料1(t=0.01mm)、試料2(t=0.02mm)は、C評価であり実使用に耐えられないことが分かる。試料3(t=0.03mm)は、B評価であるが、量産製造時のばらつきやマージンを考慮すると、実使用にはリスクが大きいと考えられる。
一方、試料4(t=0.04mm)、試料5(t=0.05mm)は、A評価であり実使用に十分耐えられることが分かる。
この結果、機械的強度を保持しつつ、水晶振動片10の温度とサーミスター20の検知する温度との温度差を更に縮小する上でのパッケージベース31の厚みtの下限は、0.04mmということになる。
図5は、パッケージベースの厚みtと、水晶振動子の周波数温度特性の歩留りとの関係について説明するグラフである。横軸は厚みtを表し、縦軸は水晶振動子の周波数温度特性の歩留りを表す。
図5に示すように、パッケージベース31の厚みtが0.09mmを超え、0.10mm、0.11mmと厚くなるにしたがい、周波数温度特性の歩留りが悪化することが分かる。
これは、パッケージベース31の厚みtが0.09mmを超え、0.10mm、0.11mmと厚くなるにしたがい、水晶振動片10の温度とサーミスター20の検知する温度との温度差が大きくなり、温度補償回路64(図2参照)による水晶振動片10の共振周波数の補正が不正確になることに起因する。
この結果、水晶振動片10の温度とサーミスター20の検知する温度との温度差を縮小し、良好な周波数温度特性を高い歩留りで得る上でのパッケージベース31の厚みtの上限は、0.10mm未満ということになる。
また、水晶振動子1は、パッケージベース31の厚みtが、0.04mm以上、0.08mm以下であれば、パッケージベース31を介しての水晶振動片10とサーミスター20との間の熱伝導がより促進される。
また、水晶振動子1は、パッケージベース31の厚みtが、0.04mm以上、0.06mm以下であれば、パッケージベース31を介しての水晶振動片10とサーミスター20との間の熱伝導が更に促進される。
また、水晶振動子1は、パッケージベース31が第1主面33側に厚みが0.04mm以上、0.10mm未満の第1層31aを有し、第2主面34側に第1層31a以上の厚みの第2層31bを有する積層構造であり、第1実装面J1及び第2実装面J2は、互いに第1層31aの表裏の関係にあり、サーミスター20が第2層31bの開口部に収容されている。
これにより、水晶振動子1は、パッケージベース31の第1層31aが平板状であることから、厚みtを0.04mm以上、0.10mm未満の間で管理することが容易であり、且つ、第1層31a以上の厚みの第2層31bを第1層31aに積層することによって、パッケージベース31の強度を確保することができる。
また、水晶振動子1は、サーミスター20が第2層31bの開口部(凹部35)に収容されていることから、パッケージベース31の強度を確保しつつ、全体として薄型化を図ることができる。
また、水晶振動子1は、パッケージベース31が第1層31a上に積層され、水晶振動片10を囲む枠状の第3層31cを更に有することから、パッケージベース31に水晶振動片10を収容する内部空間S(内部空間Sを構成する凹部)が設けられるとともに、パッケージベース31の強度を更に向上させることができる。
また、水晶振動子1は、パッケージベース31の第1層31a及び第2層31bに、一例として、セラミックス系の絶縁性材料の中でも比較的熱伝導率が高い、窒化アルミニウム(熱伝導率:約150〜280W/(m・K))または炭化ケイ素(熱伝導率:約100〜350W/(m・K))を主成分とする窒化アルミニウム質焼結体または炭化ケイ素質焼結体を用いている。換言すれば、パッケージベース31の少なくとも重なり部は、窒化アルミニウムまたは炭化ケイ素を主成分としている。
この結果、水晶振動子1は、パッケージベース31を介しての水晶振動片10とサーミスター20との間の熱伝導が更に促進されることから、水晶振動片10の温度とサーミスター20の検知する温度との温度差を更に縮小する(熱的平衡状態に近づく)ことが可能となり、更に優れた周波数温度特性を得ることができる。
これにより、水晶振動子1は、更なる高精度化を図ることができる。
また、水晶振動子1は、電子素子が感温素子であることから、水晶振動片10の温度と感温素子の検知する温度との温度差を縮小することが可能となり、優れた周波数温度特性を得ることができる。
また、水晶振動子1は、感温素子がサーミスター20であることから、サーミスター20の特性により周囲の温度を正確に検知することができる。
なお、感温素子には、サーミスター20に代えて、測温用半導体を用いてもよく、測温用半導体の特性により周囲の温度を正確に検知することができる。測温用半導体としては、ダイオードまたはトランジスターが挙げられる。
詳述すると、ダイオードの場合には、ダイオードの順方向特性を利用し、ダイオードのアノード端子からカソード端子に一定電流を流しておいて、温度によって変化する順方向電圧を測定することによって温度を検知することができる。また、トランジスターの場合には、ベースとコレクター間を短絡し、コレクターとエミッター間をダイオードとして機能させることにより、上記と同様に温度を検知することができる。
水晶振動子1は、感温素子にダイオードまたはトランジスターを用いることにより、ノイズの重畳を抑制することができる。
なお、水晶振動子1は、パッケージベース31が第1層31a、第2層31b及び第3層31cの積層構造ではなく一体で形成されている場合、パッケージベース31の第1実装面J1と第2実装面J2との重なり部は、平面視で凹部35の内側の範囲となる。
(変形例)
次に、第1実施形態の変形例について説明する。
図6は、第1実施形態の変形例の水晶振動子の概略構成を示す模式図である。図6(a)は、リッド側から見た平面図であり、図6(b)は、図6(a)のA−A線での断面図であり、図6(c)は、底面側から見た平面図である。
なお、第1実施形態との共通部分には、同一符号を付して詳細な説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図6に示すように、変形例の水晶振動子2は、第1実施形態と比較して、サーミスター20の配置方向が異なる。
水晶振動子2は、サーミスター20の長手方向(電極21と電極22とを結ぶ方向)が、パッケージベース31の長手方向(紙面左右方向)と交差する(ここでは直交する)方向になるようにサーミスター20が配置されている。
これにより、水晶振動子2は、第1実施形態の効果に加えて、傾向的に長手方向の反りが大きいとされているパッケージベース31の反りに伴うサーミスター20の固定強度(接合強度)の低下を抑制することができる。
なお、上記変形例の構成は、以下の実施形態にも適用可能である。
(第2実施形態)
次に、振動デバイスとしての水晶振動子の他の構成について説明する。
図7は、第2実施形態の水晶振動子の概略構成を示す模式図である。図7(a)は、リッド側から見た平面図であり、図7(b)は、図7(a)のA−A線での断面図であり、図7(c)は、底面側から見た平面図である。
なお、第1実施形態との共通部分には、同一符号を付して詳細な説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図7に示すように、第2実施形態の水晶振動子3は、第1実施形態と比較して、パッケージベース31及びリッド32の構成が異なる。
水晶振動子3は、パッケージベース31の第3層31cが除去され、代わりにリッド32との接合部材39が配置されている。これにより、水晶振動子3は、パッケージベース31の第1主面33と第1実装面J1とが同一面となる。
リッド32は、コバール、42アロイなどの金属を用いて、全周につば部32aが設けられたキャップ状に形成されている。
水晶振動子3は、リッド32のキャップ部分の膨らみにより、水晶振動片10を収容する内部空間Sが確保されている。
リッド32は、つば部32aがシームリング、ろう材、導電性接着剤などの導電性を有する接合部材39を介してパッケージベース31の第1主面33(第1実装面J1)に接合されている。
これにより、リッド32は、パッケージベース31内の導通ビアV6,V7、内部配線P4を介して電極端子37cと電気的に接続され、シールド効果及び熱伝導の促進が図られている。
なお、リッド32は、接合部材39及びパッケージベース31の外側の角部に設けられたキャスタレーション(図示せず)に形成された導電膜を介して電極端子37cと電気的に接続されてもよい。
上述したように、第2実施形態の水晶振動子3は、パッケージベース31の第3層31cが除去されていることから、第1実施形態と比較してパッケージベース31の製造が容易となる。
なお、水晶振動子3は、シールド及び熱伝導の促進に支障がなければ、リッド32が電極端子37cと電気的に接続されていなくてもよい。これにより、接合部材39は、絶縁性のものでもよい。
(電子機器)
次に、上述した振動デバイスを備えている電子機器として、携帯電話を一例に挙げて説明する。
図8は、電子機器としての携帯電話を示す模式斜視図である。
携帯電話700は、上記各実施形態及び変形例で述べた振動デバイスとしての水晶振動子を備えている。
図8に示す携帯電話700は、上述した水晶振動子(1〜3のいずれか)を、例えば、基準クロック発振源などのタイミングデバイスとして用い、更に液晶表示装置701、複数の操作ボタン702、受話口703、及び送話口704を備えて構成されている。なお、携帯電話の形態は、図示のタイプに限定されるものではなく、いわゆるスマートフォンタイプの形態でもよい。
上述した水晶振動子などの振動デバイスは、上記携帯電話に限らず、電子ブック、パーソナルコンピューター、テレビ、デジタルスチールカメラ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、ナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ゲーム機器、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類、フライトシミュレーターなどを含む電子機器のタイミングデバイスとして好適に用いることができ、いずれの場合にも上記各実施形態及び変形例で説明した効果が奏され、優れた性能を発揮する電子機器を提供することができる。
(移動体)
次に、上述した振動デバイスを備えている移動体として、自動車を一例に挙げて説明する。
図9は、移動体としての自動車を示す模式斜視図である。
自動車800は、上記各実施形態及び変形例で述べた振動デバイスとしての水晶振動子を備えている。
自動車800は、上述した水晶振動子(1〜3のいずれか)を、例えば、搭載されている各種電子制御式装置(例えば、電子制御式燃料噴射装置、電子制御式ABS装置、電子制御式一定速度走行装置など)の基準クロック発振源などのタイミングデバイスとして用いている。
これによれば、自動車800は、上記水晶振動子を備えていることから、上記各実施形態及び変形例で説明した効果が奏され、優れた性能を発揮することができる。
上述した水晶振動子などの振動デバイスは、上記自動車800に限らず、自走式ロボット、自走式搬送機器、列車、船舶、飛行機、人工衛星などを含む移動体の基準クロック発振源などのタイミングデバイスとして好適に用いることができ、いずれの場合にも上記各実施形態及び変形例で説明した効果が奏され、優れた性能を発揮する移動体を提供することができる。
なお、水晶振動子の振動片の形状は、図示した平板状のタイプに限定されるものではなく、中央部が厚く周辺部が薄いタイプ(例えば、コンベックスタイプ、ベベルタイプ、メサタイプ)、逆に中央部が薄く周辺部が厚いタイプ(例えば、逆メサタイプ)などでもよく、音叉型形状でもよい。
なお、振動片の材料としては、水晶に限定されるものではなく、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、四ホウ酸リチウム(Li247)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)などの圧電体、またはシリコン(Si)などの半導体でもよい。
また、厚みすべり振動の駆動方法は、圧電体の圧電効果によるものの他に、クーロン力による静電駆動でもよい。
1,2,3…振動デバイスとしての水晶振動子、10…振動片としての水晶振動片、11…振動部、12…基部、13…一方の主面、14…他方の主面、15,16…励振電極、15a,16a…引き出し電極、20…電子素子としての感温素子の一例としてのサーミスター、21,22…電極、30…パッケージ、31…基板としてのパッケージベース、31a…第1層、31b…第2層、31c…第3層、32…リッド、32a…つば部、33…第1主面、34…第2主面、35…凹部、37a,37b,37c,37d…電極端子、39…接合部材、40…導電性接着剤、41…接合部材、61…発振回路、62…電源、63…A/D変換回路、64…温度補償回路、70…ICチップ、700…電子機器としての携帯電話、701…液晶表示装置、702…操作ボタン、703…受話口、704…送話口、800…移動体としての自動車、J1…第1実装面、J1a,J1b…内部端子、J2…第2実装面、J2a,J2b…電極パッド、P1,P2,P3,P4…内部配線、S…内部空間、V1,V2,V3,V4,V5,V6,V7…導通ビア。

Claims (10)

  1. 振動片と、
    電子素子と、
    互いに表裏の関係にある第1主面と第2主面とを有する基板と、を備え、
    前記振動片は、前記基板の前記第1主面側の第1実装面に搭載され、
    前記電子素子は、前記基板の前記第2主面側の第2実装面に搭載され、
    前記基板は、平面視で前記第1実装面及び前記第2実装面の少なくとも一部が互いに重なる重なり部を有し、
    前記重なり部の厚みが、0.04mm以上、0.10mm未満であることを特徴とする振動デバイス。
  2. 請求項1において、
    前記重なり部の厚みが、0.04mm以上、0.08mm以下であることを特徴とする振動デバイス。
  3. 請求項1において、
    前記重なり部の厚みが、0.04mm以上、0.06mm以下であることを特徴とする振動デバイス。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項において、
    前記基板は、前記第1主面側に厚みが0.04mm以上、0.10mm未満の第1層を有し、前記第2主面側に前記第1層以上の厚みの第2層を有する積層構造であり、
    前記第1実装面及び前記第2実装面は、互いに前記第1層の表裏の関係にあり、
    前記第2層は、平面視で前記電子素子よりも大きい開口部を備え、
    前記電子素子は、前記開口部に収容されていることを特徴とする振動デバイス。
  5. 請求項4において、
    前記基板は、前記第1層上に積層され、前記振動片を囲む枠状の第3層を更に有することを特徴とする振動デバイス。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項において、
    前記基板の少なくとも前記重なり部は、窒化アルミニウムまたは炭化ケイ素を主成分とすることを特徴とする振動デバイス。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか一項において、
    前記電子素子は、感温素子であることを特徴とする振動デバイス。
  8. 請求項7において、
    前記感温素子は、サーミスターまたは測温用半導体であることを特徴とする振動デバイス。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の振動デバイスを備えていることを特徴とする電子機器。
  10. 請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の振動デバイスを備えていることを特徴とする移動体。
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