JP2016088270A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン及びモータの少なくとも一方の駆動力を用いて駆動される車両を提供する。
【解決手段】変速機1は、エンジン10の出力回転を入力軸12へと伝達可能に断続する摩擦締結要素と、入力軸12の回転を所定のギア比で出力軸21に伝達する遊星歯車機構15と、を有し、遊星歯車機構15の出力回転が、出力軸21を介して駆動輪30に伝達可能に構成され、モータ20の出力回転が、駆動輪30へと伝達可能に構成され、モータ20の出力回転が駆動輪30に伝達されるとき、モータ20の出力回転が、出力軸21を介して遊星歯車機構15の出力側にも伝達するように構成され、制御部は、エンジン10が停止し、摩擦締結要素が解放され、かつ、駆動輪30及びモータ20が回転しているとき、車速に応じて変速機の変速比を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジン及びモータの少なくとも一方で駆動する車両に関する。
エンジンとモータとを用いて車両を駆動させるハイブリッド車両において、2入力1出力の自動変速機により、エンジンとモータとの出力を選択的に切り替えるように構成したハイブリッド車両が知られている。
引用文献1には、マルチモードトランスミッションにより、ディーゼルエンジンとモータジェネレータのいずれか一方によって駆動可能に構成されたディーゼルハイブリッド車両が開示されている。
特開2005−054823号公報
特許文献1に記載の従来技術では、エンジンとモータとのいずれか一方により車両を駆動させるため、第1ギア及び第2ギアの噛み合いを選択的に切り替えている。
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術には、エンジン走行時にモータの駆動力をアシストする等の協調制御は開示されていない。従って、エンジンとモータとの双方の駆動力を用いて車両を駆動するための仕組みや制御が必要となる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、ギアの切換により変速比を変速可能な自動変速機を有し、エンジン及びモータの少なくとも一方の駆動力を用いて駆動される車両を提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、エンジン及びモータの少なくとも一方の回転を変速して駆動輪に伝達する変速機を備える車両であって、変速機は、エンジンの出力回転を入力軸へと伝達可能に断続する摩擦締結要素と、入力軸の回転を所定のギア比で出力軸に伝達する遊星歯車機構と、を有し、遊星歯車機構の出力回転が、出力軸を介して駆動輪に伝達可能に構成され、モータの出力回転が、駆動輪へと伝達可能に構成され、モータの出力回転が駆動輪に伝達されるとき、モータの出力回転が、出力軸を介して遊星歯車機構の出力側にも伝達するように構成され、エンジンが停止し、摩擦締結要素が解放され、かつ、駆動輪及びモータが回転しているとき、車速に応じて変速機の変速比を変更する制御部を備えることを特徴とする。
上記態様によれば、モータの出力回転が駆動輪に伝達される場合、又は、駆動輪の回転がモータに伝達される場合に、車速に応じて変速機の変速比を変更するので、遊星歯車機構の入力側の歯車の回転速度の最大値が、エンジンの駆動による走行時における遊星歯車機構の入力側の歯車の回転速度の最大値を上回ることがないので、変速機に備えられる各ギアの回転速度差が大きくなることが抑制されて、各ギアや回転軸のサイズや重量が増加することを抑制できる。
本発明の実施形態の自動変速機を搭載する車両の説明図である。 本発明の実施形態の自動変速機の変速状態を示す。 本発明の実施形態の自動変速機の共線図を示す。 本発明の実施形態の第1の制御のタイムチャートである。 本発明の実施形態の第2の制御のタイムチャートである。 本発明の実施形態の第3の制御のタイムチャートである。 本発明の実施形態の第3の制御のフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態の自動変速機1を搭載する車両の説明図である。
本実施形態の自動変速機1は、車両に搭載され、駆動源としてのエンジン10及びモータジェネレータ20の少なくとも一方の回転を変速して出力し、車両を駆動する。自動変速機1は、遊星歯車機構15と、複数のギア及び複数の動力伝達機構を備え、動力伝達機構の締結状態に基づいて変速比が決定される。動力伝達機構は、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第1クラッチC1、第2クラッチC2及び第3クラッチC3を含んで構成される。
エンジン10の駆動力は摩擦締結要素である前進クラッチCL1を介して入力軸12に伝達される。入力軸12には、第1ギアセット13、第1ブレーキB1、第3クラッチC3等が接続される。
モータジェネレータ20はモータとして機能し、車両の駆動力を発生させる。モータジェネレータ20は、発電機としても機能し、車両の減速時のエネルギーにより発電することで減速エネルギーを回生する。発電された電力はコントローラ50によりバッテリ等へと蓄電され、再びモータジェネレータ20を駆動するために用いられる。
遊星歯車機構15は、第1サンギアS1、第2サンギアS2にそれぞれ第1ピニオンギアP1及び第2ピニオンギアP2が噛合するラビニョウ式遊星歯車機構である。そして、入力軸12の回転は、第1ギアセット13及び第1クラッチC1を介して、第1クラッチC1に連結される第2軸14から第1サンギアS1に入力することが可能である。また、入力軸12の回転は、第1ギアセット13及び第2クラッチC2を介して、第2クラッチC2に連結される第2サンギアS2に伝達することが可能である。このように遊星歯車機構15は、各クラッチ、ブレーキの締結状態によって入力された回転を所定のギア比により出力側へと伝達する。
遊星歯車機構15の第2ピニオンギアP2に噛合するリングギアRには、ファイナルギヤセット19に回転を伝達する出力軸21が連結される。入力軸12には第1ブレーキB1が連結され、第1ブレーキB1が締結状態のときに第2ギアセット17がケース11に係止され、第2ギアセット17の回転が制御される。
第2軸14の両端は、入力軸12と同様にケース11に軸支される。第2軸14には第1クラッチC1が連結され、第1クラッチC1が締結状態のときに第1ギアセット13の回転が第2軸14へと伝達される。出力軸21は中空軸として構成され、出力軸21に第2軸14が貫通する。出力軸21にはファイナルギヤセット19及びモータクラッチCSが連結される。
第1ギアセット13には、第2クラッチC2が連結され、第2クラッチC2の締結状態により、第1ギアセット13の回転が遊星歯車機構15の第2サンギアS2に伝達可能に構成される。
モータジェネレータ20の回転は、中間軸18aを含む第3ギアセット18を介してモータギヤセットCSに伝達される。モータクラッチCSは出力軸21に連結されており、モータクラッチCSが締結されたときに、モータジェネレータ20の回転が第3ギアセット18及び出力軸21を介してファイナルギヤセット19に伝達可能に構成される。
ファイナルギヤセット19の回転は、ディファレンシャル16を介して駆動輪30を回転させ、車両を駆動する。
コントローラ50は、エンジン10の動作の制御、自動変速機1の各動力伝達機構の締結状態の制御及びモータジェネレータ20の動作の制御を行う。
図2及び図3は、本発明の実施形態の自動変速機1の変速状態及び共線図を示す。
自動変速機1は、動力伝達機構である第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第1クラッチC1、第2クラッチC2及び第3クラッチC3の締結状態を変更することにより、前進6段後進1段の変速比が実現される。
例えば、第1クラッチC1及び第2ブレーキB2が締結状態である場合は、入力軸12の回転が、第1ギアセット13及び第1クラッチC1を介して第2軸14に伝達される一方、第2サンギアの回転が係止される。これにより、遊星歯車機構15において、第1サンギアS1の回転が、第1ピニオンギアP1、第2ピニオンギアP2及びリングギアRを介して出力軸21に伝達され、第1速の変速比が達成される。
また、第1クラッチC1及び第1ブレーキB1が締結状態である場合は、入力軸12の回転が、第1ギアセット13及び第1クラッチC1を介して第2軸14に伝達される一方、キャリアYの回転が係止される。これにより、遊星歯車機構15において、第1サンギアS1の回転が、第1ピニオンギアP1、第2ピニオンギアP2及びリングギアRを介して出力軸21に伝達され、第4速の変速比が達成される。
本実施形態の自動変速機1では、動力伝達機構(第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第1クラッチC1、第2クラッチC2及び第3クラッチC3)は、締結(又は係止)状態及び解放状態の間でスリップ状態を経由しない例えば噛み合い式のドグクラッチにより構成される。すなわち、動力伝達機構は、滑りをほとんど許容せず締結状態及び解放状態のいずれかの状態に制御される。
このようにして、自動変速機1の変速が行われる。
コントローラ50は、モータジェネレータ20の駆動力により車両を走行させるとき、又は、車両の減速時にモータジェネレータ20を回転させて発電を行うときは、前進クラッチCL1を開放状態としてエンジン10を停止させ、モータクラッチCSを締結状態として、モータジェネレータ20を回転させる。モータジェネレータ20の回転は、第3ギアセット18及びモータクラッチCSを介して出力軸21に伝達され、車両を駆動する。
このような構成の自動変速機1において、従来、次のような問題が発生していた。
ある動力伝達機構が解放状態である場合、当該動力伝達機構は動力を伝達しなくなるが、当該動力伝達機構にドラグトルク、いわゆる引きずり力が発生する。ドラグトルクにより、締結状態でなく入力側及び出力側のいずれにも駆動力が入力されていない状態の動力伝達機構では、入力側及び出力側のいずれもの回転が停止状態となる。
ここで、前述のように、モータジェネレータ20を駆動するとき、エンジン10を停止し、前進クラッチCLを解放状態とした場合は、入力軸12の回転が停止状態となる。これにより、動力伝達機構を介して接続される遊星歯車機構15において、第1サンギアS1の回転が停止状態となる。
一方で、モータジェネレータ20の回転は、第3ギアセット18を介してリングギアR及び出力軸21に伝達される。
この状態では、遊星歯車機構15において、ドラグトルクにより回転停止状態の第1サンギアS1とリングギアRとの間に回転速度差が発生する。このとき、遊星歯車機構のキャリアYの回転速度は、リングギアRの回転速度のN倍(N>1)となる。
そのため、モータジェネレータ20が回転している場合(駆動時又は回生時)にはリングギアRの回転速度の最大値が、エンジン10により走行する場合のリングギアRの回転速度の最大値を大きく上回る場合が生じる。
通常、リングギアRを含む遊星歯車機構15は、エンジン10の駆動により走行するために十分な耐久度を持つように設計されるが、モータジェネレータ20を駆動する場合に大きな回転速度差が発生する状況に備え、さらに耐久度を高くする設計が必要となり、自動変速機1のコストや重量が増加する。
また、自動変速機1は、締結状態と解放状態との間でスリップ状態を経由しない動力断続機構(第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第1ブレーキB1及び第2ブレーキB2)の締結及び解放により変速比が決定される。そのため、変速時に動力伝達機構を解放した場合は、伝達されるトルク容量が低下して空走感が発生し運転者に違和感を与える場合がある。
本発明の実施形態では、このような問題点に対して、次のような制御を行うことにより、遊星歯車機構の回転速度差を大きくすることなく、自動変速機1のコストや重量が増加することを抑制した。
(第1の制御)前述のドラグトルクを考慮して、モータジェネレータ20の駆動による走行時又はモータジェネレータ20の発電による回生時に、コントローラ50は、エンジン10による走行時と同様に車速に応じて動力伝達機構の締結状態を変更して、自動変速機1の変速段を変更する。これにより、自動変速機1に備えられる各ギアの回転速度差が大きくなることを抑制する。
(第2の制御)モータジェネレータ20の駆動による走行からエンジン10の駆動力による走行に切り替える場合は、コントローラ50は、前進クラッチCL1を滑らせた状態で、解放状態の前進クラッチCL1の締結力を徐々に高める。コントローラ50は、モータジェネレータ20が出力する駆動力を引き上げ、前進クラッチCL1が完全締結すると同時にモータジェネレータ20の出力を終了する。これにより、モータジェネレータ20の駆動による走行からエンジン10の駆動による走行に切り替える場合に、トルクが途切れることが無く、運転者に違和感を与えることが防止される。
(第3の制御)エンジン10の駆動による走行時において、自動変速機1の変速段を変更するとき、動力伝達機構の締結状態の変更に同調させてモータジェネレータ20のトルクを上昇させてから動力伝達機構を解放する。これにより、変速動作における動力伝達機構の解放時に、トルクの伝達に切れ目が発生することを防止して、空走感が発生することを抑制できる。
次に、本実施形態の各制御について説明する。
図4は、本発明の実施形態のコントローラ50における第1の制御のタイムチャートである。
図4に示すタイムチャートは、車速、エンジントルク、モータジェネレータトルク、前進クラッチCL、モータクラッチCS、第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3及び第2ブレーキB2の締結状態を、それぞれ時間を横軸として示す。
図4において、エンジン10の駆動力及び/又はモータジェネレータ20の駆動力より車両が走行している状態から、運転者からの減速要求がなされ、タイミングt11において車両が減速を開始する。
コントローラ50は、減速要求を受けて、エンジン10の駆動及び/又はモータジェネレータ20の指示トルクをゼロとする。このとき、前進クラッチCL1を解放して、エンジン10の駆動力が自動変速機1に入力されないように制御する。同時に、モータクラッチCSを締結して、駆動輪30の回転がモータジェネレータ20に入力して、モータジェネレータ20を発電機として動作させることにより、車両の減速エネルギーを回生する。
モータジェネレータ20による回生を行うとき、コントローラ50は、車速に応じて自動変速機1の変速比を変更する。
例えば、タイミングt12において、コントローラ50は、現時点での車速に対応する変速比を決定し、各動力伝達機構の締結状態を変更する。タイミングt12では、第2クラッチC2を締結し、第3クラッチC3を解放する。これにより、変速段が4速から3速へとダウンシフトされる。
さらに車速が低下し、タイミングt13において、コントローラ50は、第2クラッチC2を解放し、第2ブレーキB2を締結する。これにより、変速段が3速から2速へとダウンシフトされる。
このように、エンジン10の駆動力を停止して、モータジェネレータ20が回転する場合に、車速に応じて自動変速機1の変速段を変更することにより、自動変速機1における各回転軸やギアの回転速度が、エンジン10により駆動されている場合と同様の回転速度とすることができる。これにより、自動変速機1に備えられる各ギアの回転速度差が大きくなることが抑制されて、各ギアや回転軸のコストや重量が増加することを抑制できる。
図5は、本発明の実施形態のコントローラ50における第2の制御のタイムチャートである。
図5に示すタイムチャートは、車速、エンジン回転速度、モータジェネレータトルク、前進クラッチCL、モータクラッチCS、第1クラッチC1、第1ブレーキB1及び第2ブレーキB2の締結状態を、それぞれ時間を横軸として示す。
タイミングt21において、コントローラ50は、モータジェネレータ20をモータとして駆動すると共にモータクラッチCSを締結して、車両を発進させる。このとき、第1クラッチC1を締結させて、自動変速機1の変速段を1速に変更する。駆動による走行からエンジン10の駆動による走行に切り替える場合に、モータジェネレータ20によりエンジン10の回転速度を同期させてから、前進クラッチCLを締結するので、前進クラッチCLにおける回転速度差とすることができ、トルクが途切れることが無く、運転者に違和感を与えることが防止される。
図6は、本発明の実施形態のコントローラ50における第3の制御のタイムチャートである。
図6に示すタイムチャートは、エンジントルク、エンジン回転速度、モータジェネレータトルク、前進クラッチCL、モータクラッチCS、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2及び車両の前後方向の加速度Gの変化の状態を、それぞれ時間を横軸として示す。
エンジン10による走行時に、自動変速機の変速段を変速する場合、例えば、変速段を1速から2速にアップシフトする場合は、コントローラ50は、次のような制御を行う。
変速段を変更することを決定した場合(タイミングt31)は、コントローラ50は、エンジン10のトルクを低下させると共に、モータクラッチCSを締結して、モータジェネレータ20のトルクを増加させる。これにより、自動変速機1の入力軸12が、モータジェネレータ20の駆動力によっても回転されるようになる。
この状態で、コントローラ50は、前進クラッチCLを解放し、エンジン10の駆動力が自動変速機1に入力されないようにする。そして、モータジェネレータ20のトルクを更に上昇させ、入力軸12がエンジン10による回転と同じ回転速度となるように制御する(タイミングt32)。
次に、コントローラ50は、動力伝達機構の締結及び解放を行う。図6に示す例では、第1ブレーキB1を解放するとともに第2ブレーキB2を締結して、変速段を1速から2速へと変更する。
変速が完了した後(タイミングt33)、コントローラ50は、エンジントルク及びエンジン回転速度を徐々に上昇させる。そして、前進クラッチCLの締結容量を徐々に増加させると共に、モータジェネレータ20のトルクを徐々に低下させる。
その後、前進クラッチCLを完全に締結させると共に、モータジェネレータ20のトルクをゼロに設定する。以降は、変速後の新たな変速段でエンジン10による走行が行われる。
このように、変速動作における動力伝達機構の締結及び解放時に、モータジェネレータ20によるトルクを付与させることで自動変速機1におけるトルクの伝達に切れ目が発生することを防止して、空走感が発生することを抑制できる。
図7は、本発明の実施形態のコントローラ50が実行する変速動作のフローチャートである。
図7に示すフローチャートは、コントローラ50における他の処理と平行して所定の周期(例えば10ms)で実行される。
ステップ101において、コントローラ50は、変速を行うことを決定したか否かを判定する。変速を行うか否かは、予め記憶されている車速と変速段とのマップに基づいて行われる。変速を行わない場合は、本ローチャートによる処理を一旦終了し、他の処理に戻る。
変速を行うことを決定した場合は、ステップS102に移行し、コントローラ50は、エンジン10のトルクを低下させると共に、モータクラッチCSを締結して、モータジェネレータ20のトルクを増加させる。これにより、自動変速機1の入力軸12が、モータジェネレータ20の駆動力によっても回転される。
次に、ステップS103に移行し、コントローラ50は、前進クラッチCLを解放し、エンジン10の駆動力が自動変速機1に入力されないようにする。そして、ステップS104に移行し、コントローラ50は、モータジェネレータ20のトルクを更に上昇させ、入力軸12がエンジン10により回転される場合と同じ回転速度となるように制御する。
次に、ステップS105に移行し、コントローラ50は、動力伝達機構の締結及び解放を行い、自動変速機1の変速段を変更する。
変速が完了した後、ステップS106に移行し、コントローラ50は、エンジントルク及びエンジン回転速度を徐々に上昇させる。
次に、ステップS107移行し、コントローラ50は、前進クラッチCLの締結容量を徐々に増加させると共に、モータジェネレータ20のトルクを徐々に低下させる。
その後、前進クラッチCLを完全に締結させると共に、モータジェネレータ20のトルクをゼロに設定する。以降は、変速後の新たな変速段でエンジン10による走行が行われる。
以上説明したように、本発明の実施形態は、エンジン10及びモータジェネレータ(電動機)20の少なくとも一方の回転を変速して駆動輪30に伝達する自動変速機1を備える車両であって、自動変速機1は、エンジン10の出力回転を入力軸12へと伝達可能に断続する前進クラッチ(摩擦締結要素)CLと、入力軸12の回転を所定のギア比で第2軸14に伝達する遊星歯車機構15と、を有し、遊星歯車機構15の出力回転が、出力軸としての第2軸14を介して駆動輪30に伝達可能であり、モータジェネレータ20の出力回転が、駆動輪30へと伝達可能であり、モータジェネレータ20の出力回転が駆動輪30に伝達されるとき、モータジェネレータ20の出力回転が第2軸14を介して遊星歯車機構15の出力側に伝達され、エンジン10が停止し、前進クラッチCLが解放され、かつ、駆動輪30及びモータジェネレータ20が回転しているとき、車速に応じて自動変速機1の変速比を変更することを特徴とする。
本願発明の実施形態では、このように、モータジェネレータ20の出力回転が駆動輪30に伝達される場合、又は、駆動輪30の回転がモータジェネレータ20に伝達される場合に、車速に応じて自動変速機1の変速比を変更する。
これにより、遊星歯車機構15の入力側の歯車の回転速度の最大値が、エンジン10の駆動による走行時における遊星歯車機構15の入力側の歯車の回転速度の最大値を上回ることがないので、自動変速機1に備えられる各ギアの回転速度差が大きくなることが抑制されて、各ギアや回転軸のサイズや重量が増加することを抑制でき、サイズや重量が増加することによるコストの上昇を抑制できる。この効果は請求項1に対応する。
遊星歯車機構15は、第1サンギアS1と、第2サンギアS2と、第1ピニオンギアP1と、第2ピニオンギアP2と、第3ピニオンギアP3と、プラネタリキャリアY1、Y2と、リングギアRとを有し、第1サンギアS1の回転が、第1ピニオンギアP1及び第2ピニオンギアP2を介してリングギアRに伝達可能であり、第2サンギアS2の回転が、第3ピニオンギアP3を介してリングギアRに伝達可能であり、第1ピニオンギアP1、第2ピニオンギアP2及び第3ピニオンギアP3は、プラネタリキャリアY1、Y2に支持され、第1サンギアS1、第2サンギアS2、又は、プラネタリキャリアY1、Y2に入力軸12の回転が伝達され、リングギアRの回転が出力軸21に伝達されるように構成されている。
このように、遊星歯車機構15において、入力軸12の回転が減速されてリングギアRから出力されることにより、変速段を変更する構成とすることができる。この効果は請求項2に対応する。
コントローラ50は、前進クラッチCLを解放してモータジェネレータ20の動力が駆動輪30に伝達されている状態から、前進クラッチCLを締結してエンジン10の動力が駆動輪30に伝達されている状態へと移行するときは、前進クラッチCLをスリップ状態としてモータジェネレータ20のトルクを上昇させた後、前進クラッチCLを締結状態へと移行させる。このように、前進クラッチCLをスリップさせた状態で、エンジン10による駆動時にモータジェネレータ20のトルクを上積みすることにより、前進クラッチCLのスリップに伴い発生するトルクの段差を防止することができる。この効果は請求項3に対応する。
自動変速機1は、締結状態と解放状態との間でスリップ状態を経由しない動力断続機構素(第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第1ブレーキB1及び第2ブレーキB2)の締結及び解放により変速比が決定される。
コントローラ50は、前進動力伝達機構を締結してエンジン10の動力を駆動輪30に伝達しているときに自動変速機1をアップシフトさせる場合は、動力伝達機構を締結した状態でエンジン10のトルクを低下させると共に、モータジェネレータ20のトルクを上昇させる第1ステップと、その後、動力伝達機構を解放すると共にモータジェネレータ20の出力回転を駆動輪30へと伝達させて走行する第2のステップと、第2のステップを実行した後に自動変速機1をアップシフトさせる第3のステップと、第3のステップを実行した後に、動力伝達機構を締結してエンジン10の出力回転を駆動輪30へと伝達させて走行する第4のステップと、を有する。
このような制御により、動力伝達機構を解放するときに、モータジェネレータ20のトルクを上昇させることで、動力伝達機構が解放されることにより発生する空走感を防止することができる。この効果は請求項4に対応する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
また、上記実施形態では、車両は自動変速機のみを備えているが、無段変速機と直列に有段変速機を備え、変速比のレンジを拡大するように構成してもよい。
1 自動変速機
10 エンジン
12 入力軸
14 第2軸(出力軸)
15 遊星歯車機構
20 モータジェネレータ
21 出力軸
30 駆動輪
50 コントローラ
B1 第1ブレーキ
B2 第2ブレーキ
C1 第1クラッチ
C2 第2クラッチ
C3 第3クラッチ
CL1 前進クラッチ
P1 第1ピニオン
P2 第2ピニオン
S1 第1サンギア
S2 第2サンギア
Y1 第1プラネタリキャリア
Y2 第2プラネタリキャリア

Claims (4)

  1. エンジン及びモータの少なくとも一方の回転を変速して駆動輪に伝達する変速機と、前記エンジン、前記モータ及び前記変速機を制御する制御部と、を備える車両であって、
    前記変速機は、
    前記エンジンの出力回転を入力軸へと伝達可能に断続する摩擦締結要素と、前記入力軸の回転を所定のギア比で出力軸に伝達する遊星歯車機構と、を有し、
    前記遊星歯車機構の出力回転が、前記出力軸を介して前記駆動輪に伝達可能に構成され、
    前記モータの出力回転が、前記駆動輪へと伝達可能に構成され、
    前記モータの出力回転が前記駆動輪に伝達されるとき、前記モータの出力回転が、前記遊星歯車機構の出力側にも伝達するように構成され、
    前記制御部は、前記エンジンが停止し、前記摩擦締結要素が解放され、かつ、前記駆動輪及び前記モータが回転しているとき、車速に応じて前記変速機の変速比を変更する
    ことを特徴とする車両。
  2. 請求項1に記載の車両であって、
    前記遊星歯車機構は、
    第1サンギアと、第2サンギアと、第1ピニオンギアと、第2ピニオンギアと、第3ピニオンギアと、プラネタリキャリアと、リングギアとを有し、
    前記第1サンギアの回転が、前記第1ピニオンギア及び前記第2ピニオンギアを介して、リングギアへ伝達可能であり、
    前記第2サンギアの回転が、第3ピニオンギアを介して、リングギアへ伝達可能であり、
    前記第1ピニオンギア、前記第2ピニオンギア、及び前記第3ピニオンギアは、前記プラネタリキャリアに支持され、
    前記第1サンギア、前記第2サンギア、又は、前記プラネタリキャリアに前記入力軸の回転が伝達され、
    前記リングギアの回転が前記出力軸に伝達される
    ことを特徴とする車両。
  3. 請求項1又は2に記載の車両であって、
    前記制御部は、
    前記摩擦締結要素を解放して前記モータの動力が前記駆動輪に伝達されている状態から、前記摩擦締結要素を締結して前記エンジンの動力が前記駆動輪に伝達されている状態へと移行するときは、
    前記摩擦締結要素をスリップ状態として前記モータのトルクを上昇させた後、前記摩擦締結要素を締結状態へと移行させる
    ことを特徴とする車両。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載された車両であって、
    前記変速機は、締結状態と解放状態との間でスリップ状態を経由しない動力断続機構の締結及び解放により変速比が決定され、
    前記制御部は、
    前記動力断続機構を締結状態として前記エンジンの動力を前記駆動輪へ伝達しているときに、前記変速機をアップシフトさせる場合に、
    前記動力断続機構を締結した状態で前記エンジンのトルクを低下させると共に、前記モータのトルクを上昇させる第1のステップと、
    その後、前記摩擦締結要素を解放すると共に前記モータの出力回転を前記駆動輪へと伝達させて走行する第2のステップと、
    前記第2のステップを実行した後に前記変速機をアップシフトさせる第3のステップと、
    前記第3のステップを実行した後、前記摩擦要素を締結して前記エンジンの出力回転を前記駆動輪へと伝達させて走行する第4のステップと、
    を実行することを特徴とする車両。
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