JP2016087327A - 吸収性物品に係るシート状部材の製造方法、及び製造装置 - Google Patents

吸収性物品に係るシート状部材の製造方法、及び製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】CD方向の両端の位置の弾性部材の切り損じを防ぎつつ、弾性部材の細切れ片の生成を防ぐ吸収性物品に係るシート状部材の製造方法を提供する。【解決手段】伸長状態で所定方向に連続する弾性部材27sが、所定方向と交差するCD方向に並んだ状態で、高伸縮領域の対応領域に固定された連続シートを搬送することと、低伸縮領域の対応領域において弾性部材を搬送方向の一カ所で切断し、複数の弾性部材を高伸縮領域の対応領域の方へ収縮させ、高伸縮領域と低伸縮領域を搬送方向に並べて形成し、連続シートが搬送方向に沿って通過する際、カッター刃とアンビル回転体で連続シートを挟圧し弾性部材を切断する。CD方向の両端に位置する第1カッター刃C1には、CD方向に重なる第2カッター刃C2が存在し、第1カッター刃と第2カッター刃との間の位置には、第1/第2カッター刃がCD方向に重なる部分とは異なる位置に第3カッター刃C3が存在する。【選択図】図11

Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法、及び製造装置に関する。
従来、尿などの***液を吸収する吸収性物品として知られる使い捨ておむつの製造には、高伸縮領域と、高伸縮領域よりも所定方向の伸縮性が低い低伸縮領域とを所定方向に並んで有したシート状部材が使用される。
かかるシート状部材20s’は、次のようにして生成される。図1Aは、その生成過程の説明図であってシート状部材20s’の概略平面図である。
先ず、所定方向に連続する連続シート20s’を、所定方向を搬送方向として搬送する。また、上記搬送方向に伸長状態で同方向に送られる糸ゴム等の弾性部材27s’を、搬送方向と交差するCD方向に複数並んだ状態で、上記連続シート20s’に供給する。そして、上記複数の弾性部材27s’を、低伸縮領域AL’に対応する領域AL1’では連続シート20s’に固定しないようにしながら、高伸縮領域AH’に対応する領域AH1’では、ホットメルト接着剤等を用いて連続シート20s’に固定する。そうしたら、低伸縮領域AL’に対応する領域AL1’において上記複数の弾性部材27s’,27s’…をそれぞれ搬送方向の一カ所PCで切断して、これら切断された弾性部材27’を、それぞれ高伸縮領域AH’,AH’に対応する領域AH1’,AH1’の方へ収縮させる。そして、これにより、連続シート20s’に高伸縮領域AH’と低伸縮領域AL’とが搬送方向に並んで形成される。
特表2014−511753号
ここで、上述の各弾性部材27s’,27s’…の切断については、不図示のカッター装置によってなされる。カッター装置は、互いの外周面を対向して回転するカッターロールとアンビルロールとを有する。そして、回転するカッターロールとアンビルロールとの間を、図1Aに示す各弾性部材27s’,27s’…が固定された上記連続シート20s’が通過する際に、カッターロールの外周面のカッター刃C’,C’…とアンビルロールとで各弾性部材27s’,27s’…と連続シート20s’とを一緒に厚さ方向に挟圧することにより、各弾性部材27s’,27s’…を切断する。
図1Bに、カッター刃C’,C’…の配置パターンの参考例を示す。なお、この図1Bは、カッターロールの外周面を平面上に展開して示した概略図である。また、同図1Bには、連続シート20s’及び弾性部材27s’も仮想的に併記している。
この参考例では、各カッター刃C’は、弾性部材27s’毎に一つずつ対応して配置されており、これにより、既述のように各弾性部材27s’を搬送方向の一カ所で切断するようにしている。また、基本的には、各カッター刃C’は、それぞれ、カッター刃C’のCD方向の略中央位置を弾性部材27s’の切断位置としているとともに、CD方向に隣り合うカッター刃C’との間には、CD方向に隙間Sを有している。
但し、連続シート20s’に固定された弾性部材27s’,27s’…のCD方向の位置は、種々の要因で変動し得る。例えば、各弾性部材27s’の搬送方向の収縮力に起因して、連続シート20s’はCD方向にも収縮し得るが、かかる収縮によって、各弾性部材27s’のCD方向の位置は変動し得る。そして、この変動起因で、仮に弾性部材27s’が上記の隙間Sの位置へと移動した場合には、当該弾性部材27s’を切り損じてしまう。
一方、同図1Bに示すように、上記の収縮の度合いは、一般にCD方向の中央よりも端の方が大きい。そのため、弾性部材27s’のCD方向の位置変動もCD方向の端の方が大きく、その結果、上述の如き弾性部材27’の切り損じは、CD方向の中央よりも両端において起き易い。そこで、図1Cに示すように、この切り損じ対策として、少なくともCD方向の両端に位置する各カッター刃CE’,CE’を、それぞれ、CD方向に隣り合うカッター刃CA’,CA’とCD方向にオーバーラップさせることが考えられる。
しかし、互いにオーバーラップするカッター刃CE’,CA’同士がカッターロールの回転方向に近接配置されていると、図1D及び図1Eに示すように、下流側に位置するカッター刃CE’で切断した弾性部材27s’が上記回転方向たる搬送方向の上流側の方へ収縮している時に、図らずも上流側のカッター刃CA’で二度目の切断をしてしまう恐れがある。そして、その場合には、図1Eに示すように、弾性部材27s’の細切れ片27sd’が生成されてしまい、かかる細切れ片27sd’が巻き込まれた連続シート20s’に基づいて生成されたおむつは、異物混入の不良品として廃棄される恐れがあって、製品歩留まりの悪化を招き得る。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、CD方向の両端の位置の各弾性部材を切り損じることを防止しつつ、弾性部材の細切れ片の生成を防ぐことにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
高伸縮領域と、前記高伸縮領域よりも所定方向の伸縮性が低い低伸縮領域とを前記所定方向に並んで有したシート状部材の製造方法であって、
前記所定方向に伸長状態で前記所定方向に連続する複数の弾性部材が、前記所定方向と交差するCD方向に並んだ状態で、少なくとも前記高伸縮領域に対応する領域に固定された連続シートを、前記所定方向を搬送方向として搬送することと、
前記低伸縮領域に対応する領域において前記複数の弾性部材をそれぞれ前記搬送方向の一カ所で切断して、前記複数の弾性部材を、前記高伸縮領域に対応する領域の方へ収縮させることにより、前記連続シートに前記高伸縮領域と前記低伸縮領域とを前記搬送方向に並べて形成することと、を有し、
互いの外周面を対向して回転するカッター回転体とアンビル回転体との間を、前記複数の弾性部材が固定された前記連続シートが前記搬送方向に沿って通過する際に、前記カッター回転体の外周面の複数のカッター刃と前記アンビル回転体とで前記連続シートを挟圧することにより、前記複数の弾性部材の切断がなされ、
前記複数のカッター刃のうちで前記CD方向の両端に位置する各第1カッター刃には、それぞれ前記CD方向にオーバーラップする第2カッター刃が存在し、
前記カッター回転体の回転方向における前記第1カッター刃と前記第2カッター刃との間の位置には、それぞれ、少なくとも一つの第3カッター刃が位置し、前記第3カッター刃は、前記CD方向の位置については、前記第1カッター刃と前記第2カッター刃とが前記CD方向にオーバーラップする部分とは異なる位置に配置されていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法である。
また、
高伸縮領域と、前記高伸縮領域よりも所定方向の伸縮性が低い低伸縮領域とを前記所定方向に並んで有したシート状部材の製造装置であって、
前記所定方向に伸長状態で前記所定方向に連続する複数の弾性部材が、前記所定方向と交差するCD方向に並んだ状態で、少なくとも前記高伸縮領域に対応する領域に固定された連続シートを、前記所定方向を搬送方向として搬送する搬送装置と、
前記低伸縮領域に対応する領域において前記複数の弾性部材をそれぞれ前記搬送方向の一カ所で切断して、前記複数の弾性部材を、前記高伸縮領域に対応する領域の方へ収縮させることにより、前記連続シートに前記高伸縮領域と前記低伸縮領域とを前記搬送方向に並べて形成するカッター装置と、を有し、
前記カッター装置は、互いの外周面を対向して回転するカッター回転体とアンビル回転体とを有するとともに、前記カッター回転体と前記アンビル回転体との間を、前記複数の弾性部材が固定された前記連続シートが前記搬送方向に沿って通過する際に、前記カッター回転体の外周面の複数のカッター刃と前記アンビル回転体とで前記連続シートを挟圧することにより、前記複数の弾性部材を切断し、
前記複数のカッター刃のうちで前記CD方向の両端に位置する各第1カッター刃には、それぞれ前記CD方向にオーバーラップする第2カッター刃が存在し、
前記カッター回転体の回転方向における前記第1カッター刃と前記第2カッター刃との間の位置には、それぞれ、少なくとも一つの第3カッター刃が位置し、前記第3カッター刃は、前記CD方向の位置については、前記第1カッター刃と前記第2カッター刃とが前記CD方向にオーバーラップする部分とは異なる位置に配置されていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、CD方向の両端の位置の各弾性部材を切り損じることを防止しつつ、弾性部材の細切れ片の生成を防ぐことができる。
高伸縮領域AH’と低伸縮領域AL’とを有したシート状部材20s’の生成過程を示す概略平面図である。 カッター刃C’,C’…の配置パターンの参考例の概略図である。 CD方向の両端に位置する弾性部材27s’,27s’の切り損じ対策が講じられたカッター刃C’,C’…の配置パターンの概略図である。 切り損じ対策が講じられたカッター刃C’,C’…の配置パターンで起こり得る弾性部材27s’の細切れ片生成の問題の説明図である、 同説明図である。 同説明図である。 本実施形態の吸収性物品の一例としての3ピースタイプの使い捨ておむつ1の概略斜視図である。 展開状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図である。 同おむつ1を非肌側から見た概略平面図である。 図5Aは、図3中のA−A断面図であり、図5Bは、図3中のB−B断面図である。 図3中のVI−VI断面図である。 腹側帯部材20aを非肌側から見た概略平面図である。 糸ゴム27sを切断前の腹側帯部材20aを非肌側から見た概略平面図である。 図9Aは、本実施形態の製造装置30へと搬送される直前のシート状部材20asの概略平面図であり、図9Bは、同製造装置30によって伸縮領域AH,AHと非伸縮領域ALとが形成されたシート状部材20asの概略平面図である。 図10Aは、同製造装置30の概略側面図であり、図10Bは、図10A中のB−B矢視図である。 カッターロール51dのカッターブロック54に設けられたカッター刃C,C…の配置状態の説明図であって、同ロール51dの外周面51daを平面上に展開して示す図である。 図12A及び図12Bは、第1カッター刃C1(C11)と第2カッター刃C2(C10)とがオーバーラップする部分OL1(OL11)のCD方向の長さの下限値の説明図である。 同オーバーラップする部分OL1(OL11)のCD方向の長さの上限値の説明図である。 カッター刃C,C…の配置パターンの第1変形例の概略平面図である。 カッター刃C,C…の配置パターンの第2変形例の概略平面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
高伸縮領域と、前記高伸縮領域よりも所定方向の伸縮性が低い低伸縮領域とを前記所定方向に並んで有したシート状部材の製造方法であって、
前記所定方向に伸長状態で前記所定方向に連続する複数の弾性部材が、前記所定方向と交差するCD方向に並んだ状態で、少なくとも前記高伸縮領域に対応する領域に固定された連続シートを、前記所定方向を搬送方向として搬送することと、
前記低伸縮領域に対応する領域において前記複数の弾性部材をそれぞれ前記搬送方向の一カ所で切断して、前記複数の弾性部材を、前記高伸縮領域に対応する領域の方へ収縮させることにより、前記連続シートに前記高伸縮領域と前記低伸縮領域とを前記搬送方向に並べて形成することと、を有し、
互いの外周面を対向して回転するカッター回転体とアンビル回転体との間を、前記複数の弾性部材が固定された前記連続シートが前記搬送方向に沿って通過する際に、前記カッター回転体の外周面の複数のカッター刃と前記アンビル回転体とで前記連続シートを挟圧することにより、前記複数の弾性部材の切断がなされ、
前記複数のカッター刃のうちで前記CD方向の両端に位置する各第1カッター刃には、それぞれ前記CD方向にオーバーラップする第2カッター刃が存在し、
前記カッター回転体の回転方向における前記第1カッター刃と前記第2カッター刃との間の位置には、それぞれ、少なくとも一つの第3カッター刃が位置し、前記第3カッター刃は、前記CD方向の位置については、前記第1カッター刃と前記第2カッター刃とが前記CD方向にオーバーラップする部分とは異なる位置に配置されていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法である。
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、CD方向の両端に位置する各第1カッター刃には、それぞれCD方向にオーバーラップする第2カッター刃が存在している。よって、仮に、両端の各位置の弾性部材がCD方向に位置変動した場合でも、同弾性部材を切り損じることは防止される。
また、上記の回転方向における第1カッター刃と第2カッター刃との間の位置には、少なくとも一つの第3カッター刃が位置していて、これにより、第1カッター刃の位置と第2カッター刃の位置とは、回転方向に適度に離間している。よって、これら二つのカッター刃のうちで先に切断するカッター刃と、後に切断するカッター刃との間に、適度な時間差を確保することができる。そして、これにより、仮に弾性部材が、第1カッター刃と第2カッター刃とがCD方向にオーバーラップする部分に位置している場合に起こり得る弾性部材の細切れ片の生成を有効に防ぐことができる。すなわち、下流側のカッター刃が弾性部材を切断後に、回転方向の上流側へと収縮中の弾性部材に対して上流側のカッター刃が二度目の切断をしてしまうことを防ぐことができて、その結果、弾性部材の細切れ片の生成を防ぐことができる。ちなみに、上記の第3カッター刃は、CD方向の位置については、第1カッター刃と第2カッター刃とがCD方向にオーバーラップする部分とは異なる位置に配置されている。よって、当該第3カッター刃が、二度目の切断をしてしまって上記の弾性部材の細切れ片の生成に関わることについても回避される。
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記第3カッター刃は、前記第1カッター刃及び前記第2カッター刃のどちらとも前記CD方向にオーバーラップしない位置に配置されているのが望ましい。
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、上記第3カッター刃が上記の弾性部材の細切れ片の生成に関わることを確実に回避可能となる。
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記第1カッター刃と前記第2カッター刃とが前記CD方向にオーバーラップする部分の長さは、前記複数の弾性部材のうちで前記第1カッター刃が切断対象とする弾性部材の前記CD方向の寸法よりも大きいのが望ましい。
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、上記のオーバーラップする部分の長さは、第1カッター刃が切断対象とする弾性部材のCD方向の寸法よりも大きい。よって、仮に、第1カッター刃と第2カッター刃とがオーバーラップする部分に同弾性部材が位置する場合でも、安定して同弾性部材を切断可能となる。すなわち、弾性部材のCD方向の一部を第1カッターで切って残りの部分を第2カッター刃で切るという具合に、二つのカッター刃で共同して一つの弾性部材を切断する確率を低くすることができて、つまり、どちらか一方のカッター刃のみで自己完結的に弾性部材を切断する確率を高めることができる。よって、弾性部材の切断を安定して行うことができて、このことも切り損じの防止に有効に寄与する。
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記第1カッター刃と前記第2カッター刃とが前記CD方向にオーバーラップする部分の長さは、前記複数の弾性部材のうちで前記第1カッター刃が切断対象とする弾性部材の前記CD方向の配置目標位置と、前記第2カッター刃が切断対象とする弾性部材の前記CD方向の配置目標位置との間の前記CD方向の距離の半分の値よりも小さいのが望ましい。
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、連続シートの強度低下を抑制して、同シートの破断等のトラブルを防ぐことができる。詳しくは次の通りである。先ず、弾性部材の切断に伴ってカッター刃で挟圧された連続シートの部分は、厚さ方向に貫通しているか或いは薄くなっていて、その強度は低くなっている。一方、かかる低強度の部分が二つ近接しつつCD方向にオーバーラップして並んでいて、しかも、このオーバーラップする部分の長さが長い場合には、連続シートは、大幅に強度低下し得るが、この点につき、上述の製造方法によれば、第1カッター刃と第2カッター刃とがCD方向にオーバーラップする部分の長さを、これら二つの各カッター刃が切断対象とする各弾性部材の配置目標位置同士の間の距離の半分の値よりも小さくしている。よって、カッター刃で挟圧されて強度低下した部分同士がCD方向にオーバーラップする部分の長さを、短くすることができて、その結果、連続シートの強度低下を抑制することができる。
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記複数のカッター刃のうちで前記第1カッター刃よりも前記CD方向の中央側に位置する第4カッター刃には、前記CD方向にオーバーラップする第5カッター刃が存在し、
前記カッター回転体の回転方向における前記第4カッター刃と前記第5カッター刃との間の位置には、それぞれ、少なくとも一つの第6カッター刃が位置し、前記第6カッター刃は、前記CD方向の位置については、前記第4カッター刃と前記第5カッター刃とが前記CD方向にオーバーラップする部分とは異なる位置に配置されており、
前記第4カッター刃と前記第5カッター刃とが前記CD方向にオーバーラップする部分の長さは、前記第1カッター刃と前記第2カッター刃とが前記CD方向にオーバーラップする部分の長さよりも短いのが望ましい。
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、切り損じが起き難いCD方向の中央の位置では、カッター刃同士がオーバーラップする部分の長さを短くして、これにより、連続シートの強度低下を抑制する一方で、切り損じが起き易いCD方向の端の位置では、カッター刃同士がオーバーラップする部分の長さを長くして、これにより、弾性部材の切り損じを防ぎ得る。よって、全体として連続シートの強度低下を抑制しながらも、全体として弾性部材の切り損じを有効に防ぐことができる。
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記複数のカッター刃のうちで前記CD方向の両端に位置する前記各第1カッター刃以外の何れのカッター刃にも、前記CD方向にオーバーラップするカッター刃が、前記CD方向の両側にそれぞれ存在し、
前記何れのカッター刃にも、前記第3カッター刃に相当するカッター刃が存在しているのが望ましい。
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、上記複数のカッター刃の切断対象の全ての弾性部材に対して、切り損じの防止と、弾性部材の細切れ片の生成防止とを図ることができる。
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記複数のカッター刃のうちの一つのカッター刃によって或る弾性部材を切断した後であって未だ前記一つのカッター刃が前記アンビル回転体の方へ押圧されている時に、前記複数のカッター刃のうちで、他の弾性部材を次に切断する他のカッター刃は、既に前記アンビル回転体の方へ押圧された状態になっており、
前記CD方向において前記一つのカッター刃と前記他のカッター刃との間の位置には、少なくとも一つのカッター刃が位置しているのが望ましい。
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、上記の一つのカッター刃が或る弾性部材を切断した後であって未だ同カッター刃がアンビル回転体の方へ押圧されている時には、他の弾性部材を次に切断する他のカッター刃は、既にアンビル回転体の方へ押圧された状態になっている。よって、当該切断に伴ってカッター回転体に作用し得る切断の反力を、切断の後に、上記一つのカッター刃だけでなく上記他のカッター刃でも受けることができて、これにより、弾性部材の切断の後に当該切断の反力の変動に伴って生じ得るカッター回転体の振動を、二点支持状態で抑えることができる。そして、その結果、カッター回転体の振動を有効に抑制することができて、このことも、弾性部材の切り損じの防止に有効に寄与する。
また、CD方向において上記一つのカッター刃と上記他のカッター刃との間には、少なくとも一つのカッター刃が位置しており、これにより、当該二点支持状態となるカッター刃同士をCD方向に大きく離すことができる。すなわち、二点支持の支持スパンを大きくすることができる。そして、このことは、二点支持状態の安定化に有効に寄与し得て、結果、上記のカッター回転体の振動の抑制をより確実に果たすことができる。
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記複数のカッター刃のうちで最後に前記弾性部材を切断するカッター刃以外の何れのカッター刃についても、前記少なくとも一つのカッター刃に相当するカッター刃が存在しているのが望ましい。
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、最後に弾性部材を切断するカッター刃以外の何れのカッター刃についても、少なくとも弾性部材の切断後には、上記少なくとも一つのカッター刃に相当するカッター刃と共同して前述の二点支持状態となることができる。よって、カッター回転体の振動をより有効に抑制することができる。
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記一つのカッター刃が前記或る弾性部材を切断する時には、既に前記他のカッター刃は前記アンビル回転体の方へ押圧された状態になっているのが望ましい。
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、上記一つのカッター刃が弾性部材を切断した後だけでなく、切断する時にも、既に上記他のカッター刃はアンビル回転体の方へ押圧された状態になっている。よって、カッター回転体に作用し得る切断の反力を、当該切断する時から、上記一つのカッター刃だけでなく上記他のカッター刃でも確実に受けることができて、これにより、切断の反力の変動に伴って生じ得るカッター回転体の振動を、上記一つのカッター刃と上記他方のカッター刃との二点支持状態で速やかに抑制することができる。
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記複数のカッター刃の全てのカッター刃に亘って、前記アンビル回転体の方へ同時に押圧される前記カッター刃の数は、2以下とされているのが望ましい。
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、アンビル回転体の方へ同時に押圧されるカッター刃の数は、2以下とされている。よって、カッター刃に付与される押圧力が多数のカッター刃に分散して小さくなってしまうことを有効に防ぐことができて、その結果、各弾性部材を確実に切断可能となる。
また、
高伸縮領域と、前記高伸縮領域よりも所定方向の伸縮性が低い低伸縮領域とを前記所定方向に並んで有したシート状部材の製造装置であって、
前記所定方向に伸長状態で前記所定方向に連続する複数の弾性部材が、前記所定方向と交差するCD方向に並んだ状態で、少なくとも前記高伸縮領域に対応する領域に固定された連続シートを、前記所定方向を搬送方向として搬送する搬送装置と、
前記低伸縮領域に対応する領域において前記複数の弾性部材をそれぞれ前記搬送方向の一カ所で切断して、前記複数の弾性部材を、前記高伸縮領域に対応する領域の方へ収縮させることにより、前記連続シートに前記高伸縮領域と前記低伸縮領域とを前記搬送方向に並べて形成するカッター装置と、を有し、
前記カッター装置は、互いの外周面を対向して回転するカッター回転体とアンビル回転体とを有するとともに、前記カッター回転体と前記アンビル回転体との間を、前記複数の弾性部材が固定された前記連続シートが前記搬送方向に沿って通過する際に、前記カッター回転体の外周面の複数のカッター刃と前記アンビル回転体とで前記連続シートを挟圧することにより、前記複数の弾性部材を切断し、
前記複数のカッター刃のうちで前記CD方向の両端に位置する各第1カッター刃には、それぞれ前記CD方向にオーバーラップする第2カッター刃が存在し、
前記カッター回転体の回転方向における前記第1カッター刃と前記第2カッター刃との間の位置には、それぞれ、少なくとも一つの第3カッター刃が位置し、前記第3カッター刃は、前記CD方向の位置については、前記第1カッター刃と前記第2カッター刃とが前記CD方向にオーバーラップする部分とは異なる位置に配置されていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置である。
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造装置によれば、前述した製造方法の場合と同様の作用効果を奏することができる。
===本実施形態===
本実施形態の吸収性物品に係るシート状部材20asの製造方法及び製造装置30は、例えば、吸収性物品の一例としての使い捨ておむつ1の製造ラインで使用される。図2は、同使い捨ておむつ1の一例として3ピースタイプの使い捨ておむつ1の概略斜視図である。また、図3は、展開状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図であり、図4は、同おむつ1を非肌側から見た概略平面図である。更に、図5Aは、図3中のA−A断面図であり、図5Bは、図3中のB−B断面図であり、図6は、図3中のVI−VI断面図である。
図3、図5A、及び図6に示すように、このおむつ1は、互いに直交する三方向として縦方向と横方向と厚さ方向とを有している。また、同おむつ1は、所謂3ピースタイプであることから、第1部品として、着用者の股間部にあてがわれ尿等の***物を吸収する吸収性本体10を有し、第2部品として、同着用者の胴部を腹側から覆う腹側帯部材20aを有し、第3部品として、同着用者の胴部を背側から覆う背側帯部材20bを有する。
そして、図3の展開状態では、腹側帯部材20aと背側帯部材20bとが互いの間に間隔をあけて平行に並んだ状態で、これらの間に吸収性本体10が掛け渡されつつ、同吸収性本体10の長手方向の各端部10ea,10ebがそれぞれ最寄りの帯部材20a,20bに接合固定されており、その外観形状は平面視略H形状をなしている。また、この状態から、吸収性本体10の長手方向の略中央部CL10を折り位置としておむつ1が二つ折りされるとともに、この二つ折りの状態において互いに対向する帯部材20a,20b同士が、着用者の脇腹に当接すべき部分20ae,20be(つまり、横方向の各端部20ae,20be)にて溶着などされて連結されると、これら帯部材20a,20b同士が環状に繋がって、これにより、図2に示すような胴回り開口1HB及び一対の脚回り開口1HL,1HLが形成されたパンツ型のおむつ1となる。
吸収性本体10は、吸収性コア11と、同コア11を肌側から覆って吸収性本体10の肌側面をなす液透過性の表面シート13と、同コア11を非肌側から覆って吸収性本体10の非肌側面をなす液不透過性の裏面シート15と、を備えている。吸収性コア11は、液体吸収性繊維の一例としてのパルプ繊維や高吸収性ポリマーなどの液体吸収性素材を平面視略砂時計形状などの所定形状に成型したものである。なお、この例では、同コア11は、液透過性の被覆シート12で被覆されており、更に、裏面シート15は、不織布15nwと樹脂フィルム15fとを有した二層構造となっているが、何等これに限らない。
また、図3及び図5Bに示すように、吸収性本体10は、横漏れを防止する目的で横方向の各端部に防漏壁部としての立体ギャザーLSG,LSGを有していても良いし、更には、吸収性本体10における横方向の両側の部分にそれぞれ糸ゴム等の弾性部材17rが配置されることにより、図2に示すように、おむつ1の脚回り開口1HL,1HLに相当する部分に伸縮可能な脚回りギャザーLG,LGを形成しても良い。
一方、図3及び図4に示すように、腹側帯部材20a及び背側帯部材20bは、それぞれ横方向に長い平面視略矩形形状のシート状部材であり、図5A及び図6に示すように、厚さ方向に積層された外層シート21と内層シート22とを有している。なお、内層シート22は、外層シート21よりも厚さ方向の肌側に位置している。また、どちらのシート21,22も不織布などの柔軟なシートで形成され、この例では、スパンボンド不織布が使用されている。但し、何等これに限らず、別の種類の不織布でも良いし、更には樹脂フィルムや織布などでも良い。また、この例では、不織布の構成繊維としてポリプロピレン(PP)の単独繊維を用いているが、何等これに限らず、ポリエチレン(PE)などの他の熱可塑性樹脂の単独繊維を用いても良いし、更には、PE及びPPの鞘芯構造などの複合繊維を用いても良い。
そして、各帯部材20a,20bにおける横方向の中央領域20ac,20bcが、吸収性本体10の縦方向の各端部10ea,10ebの非肌側面に重ね合わせられて接合されている。
ちなみに、この例では、図3及び図6に示すように、外層シート21の平面サイズは、内層シート22から縦方向の外側に突出するようなサイズとされていて、外層シート21の突出した部分21pが、縦方向の内側に折り返されて内層シート22の縦方向の端部22eを覆っているが、何等これに限らない。
また、かかる帯部材20a,20bがおむつ1の着用時に着用者の胴部をしっかりと保持可能なように、同帯部材20a,20bには横方向の伸縮性が付与されている。但し、吸収性本体10の吸収性コア11の位置での皺の発生を抑えて、その吸液性や防漏性の低下を防ぐ観点から、図4に示すように、帯部材20a,20bのうちで特に吸収性本体10の吸収性コア11と重なる領域20ac,20bcには、伸縮性がほぼ無い非伸縮領域ALが形成されている。
以下、これについて説明するが、ここで、腹側帯部材20aと背側帯部材20bとは、互いに基本的な構成は同じである。そのため、以下の説明では、腹側帯部材20aについてのみ説明し、背側帯部材20bの説明については省略する。また、説明の都合上、以下では、図7の概略平面図に示すように、腹側帯部材20aを、縦方向に二つの領域AU,ADに区分して説明する。すなわち、縦方向において胴回り開口1HB側に位置する領域AUのことを「上部領域AU」と言い、脚回り開口1HB側に位置する領域ADのことを「下部領域AD」と言う。
図7に示すように、上部領域AUには、吸収性本体10の吸収性コア11が重なっていない。そのため、同領域AUには、横方向の全長に亘って伸縮性が付与されている。なお、伸縮性の付与は、横方向に伸長状態で横方向に沿って配された複数の糸ゴム25,25…が、縦方向に並んで同領域AUに固定されることで実現されており、また、同領域AUへの糸ゴム25の固定は、例えば糸ゴム25又は同領域AUに塗布されたホットメルト接着剤によってなされている。ちなみに、糸ゴム25の繊度としては、例えば、400dtex〜1000dtexを例示でき、また、糸ゴム25の具体例としては、LYCRA(商標)などを例示できる。なお、このことは、この後で説明する下部領域ADに設けられる糸ゴム27についても同様である。
一方、下部領域ADの横方向の中央領域ADcには、吸収性本体10の吸収性コア11が重なっていることから、同中央領域ADcには、横方向の伸縮性がほぼ無い非伸縮領域AL(低伸縮領域に相当)が形成されており、また、同中央領域ADcの両側に位置する各端側領域ADe,ADeには、吸収性コア11が概ね重ならないことから、同端側領域ADe,ADeには、非伸縮領域ALよりも高い伸縮性を有した伸縮領域AH,AH(高伸縮領域に相当)が形成されている。
ここで、中央領域ADcの非伸縮領域AL及び各端側領域ADe,ADeの伸縮領域AH,AHは、次のようにして形成されている。先ず、図8に示すように、外層シート21と内層シート22との間には、横方向に伸長状態で横方向に沿った複数の糸ゴム27s,27s…が、縦方向に並んで配置されている。また、各糸ゴム27sは、端側領域ADeにおける伸縮領域AHに対応する領域AH1では、ホットメルト接着剤で概ね固定されているが、中央領域ADcにおける非伸縮領域ALに対応する領域AL1では、概ね固定されていない。そのため、非伸縮領域ALに対応する領域AL1において後述するカッター装置50で帯部材20aを厚さ方向から挟圧(押圧)して、これにより、各糸ゴム27s,27s…が切断されると、図7に示すように、切断された糸ゴム27,27…が横方向の端側に収縮して、中央領域ADcにおける非伸縮領域ALに対応する領域AL1には概ね留まらずに端側領域ADeにおける伸縮領域AHに対応する領域AH1に概ね留まって、これにより、中央領域ADcには、非伸縮領域ALが形成されるとともに、端側領域ADeには、伸縮領域AHが形成される。
ちなみに、この例では、各糸ゴム27s,27s…を切断する際に腹側帯部材20aのうちで厚さ方向に挟圧(押圧)された各位置PC1には、それぞれ線状圧着部jが形成されているが、これについては後述する。
本実施形態のシート状部材20asの製造装置30では、当該シート状部材20asの一例として、上述の腹側帯部材20aが横方向に複数繋がってなる連続体20asを生成する。図9Aは、この製造装置30へと搬送される直前のシート状部材20asの説明用の概略平面図である。この時点では、シート状部材20asは、各糸ゴム25s,27sが未切断状態の複数の腹側帯部材20a,20a…が、横方向に繋がった状態となっている。すなわち、シート状部材20asは、外層シートの連続シート21sと内層シートの連続シート22sとの間に複数の糸ゴムの連続体25s,25s…と複数の糸ゴムの連続体27s,27s…とが介挿されつつ両連続シート21s,22sが接合された状態にある。また、複数の糸ゴムの連続体25s,25s…と複数の糸ゴムの連続体27s,27s…とは、それぞれシート状部材20asの連続方向に伸長下で同連続方向に沿いながらシート状部材20asの幅方向に並んで配置されている。そして、シート状部材20asにおける幅方向の一方側の領域が、腹側帯部材20aの上部領域AUに相当し、他方側の領域が、腹側帯部材20aの下部領域ADに相当している。そのため、前者の一方側の領域AUには、連続方向の全長に亘って伸縮領域を形成すべく、対応する複数の糸ゴムの連続体25s,25s…が、連続方向の全長に亘ってシート状部材20asに係る各連続シート21s,22sにホットメルト接着剤で固定されている。一方、後者の他方側の領域ADには、連続方向に伸縮領域AHと非伸縮領域ALとが並んで形成されることから、対応する複数の糸ゴムの連続体27s,27s…がシート状部材20asに係る各連続シート21s,22sに対して連続方向に間欠的にホットメルト接着剤で固定されている。すなわち、図9Aの各連続シート21s,22sにおいて伸縮領域AHに対応する領域AH1では、糸ゴムの連続体27s,27s…がホットメルト接着剤で固定されているが、非伸縮領域ALに対応する領域AL1では、固定されていない。なお、このとき、同図9Aに示すように、各連続シート21s,22sには、伸縮領域AHに対応する領域AH1と非伸縮領域ALに対応する領域AL1とが2対1の割合で連続方向に並んで現れているが、これは、図7の単票状の腹側帯部材20aにおいて、非伸縮領域ALの横方向の両側にそれぞれ伸縮領域AH,AHが存在しているからである。但し、ここでは、図9Aにおいて互いに隣接する二つの伸縮領域AH,AHに対応する各領域AH1,AH1を区別して説明する必要も無いため、以下では、これら二つの領域AH1,AH1を合わせて一つの領域AH2として説明する。そして、その場合には、同図9Aに示すように、シート状部材20asには、伸縮領域AH,AHに対応する領域AH2と非伸縮領域ALに対応する領域AL1とが連続方向に交互に現れている。また、非伸縮領域ALに対応する領域AL1は、連続方向におむつ1の製品ピッチで当該シート状部材20as上に現れる。よって、この製造装置30では、連続方向におむつ1の製品ピッチでシート状部材20asの各糸ゴムの連続体27s,27s…を切断して、これにより、図9Bに示すように、シート状部材20asに伸縮領域AH,AHと非伸縮領域ALとを連続方向に交互に形成する。そして、以上をもって、同図9Bに示すような腹側帯部材20a,20a…の連続体が生成される。
なお、以下の説明では、シート状部材20asの連続方向のことを「MD方向」とも言い、シート状部材20asの幅方向のことを「CD方向」とも言う。ちなみに、シート状部材20asの厚さ方向と、上記連続方向たるMD方向と、上記幅方向たるCD方向との三者は、互いに直交関係にある。
図10Aは、製造装置30の概略側面図であり、図10Bは、図10A中のB−B矢視図である。
図10Aに示すように、製造装置30は、糸ゴムの連続体27s,27s…を有した上記シート状部材20asを、MD方向を搬送方向として搬送する搬送装置40と、上記シート状部材20asの上記糸ゴムの連続体27s,27s…(弾性部材に相当)を切断するカッター装置50と、を有する。
搬送装置40は、例えば複数の搬送ローラー40R,40R…を有している。そして、複数の搬送ローラー40R,40R…のうちの少なくとも一つは、CD方向に沿った回転軸回りに駆動回転する駆動ローラーであり、また、駆動ローラー以外の搬送ローラー40Rは、例えばシート状部材20asから回転力を得て連れ回る従動ローラーである。なお、かかる搬送ローラー40Rに代えて、或いは同ローラー40Rに加えて、搬送装置40がベルトコンベアを有していても良い。
カッター装置50は、互いの外周面51ua,51daを対向させつつ、CD方向に沿った回転軸回りに回転する上下一対のロール51u,51dと、糸ゴムの連続体27s,27s…の切断時に同ロール51u,51dに作用する切断の反力を受けるためのハウジング55と、を有する。
上下一対のロール51u,51dは、それぞれハウジング55に設けられた軸受け部材52u,52dによって支持されており、これにより、CD方向に平行な回転軸回りに回転可能である。また、下ロール51dの軸受け部材52dは、ハウジング55に移動不能に固定されているが、上ロール51uの軸受け部材52uは、ハウジング55に固定された油圧シリンダーやエアシリンダー等の適宜なアクチュエータ53により、下ロール51dに対して接離方向たる上下方向に昇降可能である。そして、このアクチュエータ53を制御することにより、上下一対のロール51u,51dの外周面51ua,51da同士の間の間隔の大きさや、接離方向の押圧力(N)の大きさを調整可能となっている。
また、駆動源としての不図示のサーボモータによって各ロール51u,51dは上記回転軸回りに駆動回転する。すなわち、同回転軸と直交する方向を、回転方向Dc51u,Dc51dとして駆動回転する。よって、上下一対のロール51u,51dの外周面51ua,51da同士の間に送り込まれたシート状部材20asは、当該外周面51ua,51da同士の間を通過してMD方向の下流に送り出される。
ここで、この例では、下ロール51dがカッターロール(カッター回転体に相当)であり、上ロール51uがアンビルロール(アンビル回転体に相当)である。すなわち、下ロール51dの外周面51daには、回転方向Dc51dにおいておむつ1の製品ピッチに対応する角度おきに、少なくとも一つのカッターブロック54が設けられている。詳しくは、この例では、二つのカッターブロック54,54が回転方向Dc51dに180°の角度おきに設けられている。また、各カッターブロック54には、複数のカッター刃C,C…が突出形成されており、更に、アンビルロールたる上ロール51uの外周面51uaは、上記のカッター刃C,C…を受けるべく平滑面とされている。また、これらロール51u,51dは、シート状部材20asの搬送動作と連動して回転するように制御されていて、これにより、非伸縮領域ALに対応する領域AL1が通過する度に、同領域AL1にカッターブロック54が対向するようにカッターロール51dは回転する。
よって、これら一対のロール51u,51dの外周面51ua,51da同士の間を、図9Aの非伸縮領域ALに対応する領域AL1が通過する度に、同領域AL1は、カッターロール51dのカッターブロック54のカッター刃C,C…とアンビルロール51uの外周面51uaとで挟圧される。そして、挟圧された各位置PC1で各糸ゴムの連続体27s,27s…がそれぞれ切断されて、これにより、図9Bに示すように、切断された糸ゴム27が高伸縮領域AHに対応する領域AH1の方へと収縮して、その結果、シート状部材20asには非伸縮領域ALと伸縮領域AHとが形成される。
図11は、カッターロール51dのカッターブロック54に設けられたカッター刃C,C…の配置状態の説明図であって、同ロール51dの外周面51daを平面上に展開して示す図である。なお、同図11中には、糸ゴムの連続体27s,27s…も仮想的に併記している。また、同図11中には、回転方向Dc51d(或いはMD方向)の位置関係を比較し易くする目的で、CD方向に平行な罫線を二点鎖線で併記しており、同様に、CD方向の位置関係を比較し易くする目的で、回転方向Dc51d(或いはMD方向)に平行な罫線を二点鎖線で併記している。そして、このことは、後で説明に用いる図14及び図15についても同様である。
図11に示すように、カッターブロック54には、複数のカッター刃C,C…として、刃先の平面視形状が直線状のカッター刃C,C…が設けられている。そして、その刃先の延在方向の長さLCは、例えば4mm〜30mmの範囲から選択され、延在方向と直交する刃幅方向の寸法WCは、例えば0.1mm〜1mmの範囲から選択される。但し、刃先の形状は、何等上述の如き直線状に限らず、例えばジグザク形状の折れ線状であっても良いし、円弧線状等の曲線状であっても良い。また、以下で適宜表れるカッター刃Cの位置関係の各種既述、例えばCD方向のオーバーラップや、回転方向Dc51dのオーバーラップに関する既述等は、何れもカッター刃Cの刃先の位置での位置関係のことを言っている。
一方、図9Aを参照して既述のように、シート状部材20asにおける下部領域ADには、切断対象となる糸ゴムの連続体27s,27s…が、MD方向に沿わせられつつ、CD方向に隣り合う糸ゴムの連続体27sとの間に適宜な間隔をあけながら同CD方向に複数の一例として11本並んで配置されている。そして、このカッターロール51dでは、その回転動作をシート状部材20asの搬送動作と連動して行うことにより、図9Bに示すように、これら11本の糸ゴムの連続体27s,27s…の切断を、下部領域ADにおける非伸縮領域ALに対応する領域AL1毎に行っており、また、そのときには、図11に示すように、各糸ゴムの連続体27sの切断を、それぞれMD方向の一カ所PCで行っている。
そのため、図11に示すように、各カッターブロック54には、カッター刃Cが、各糸ゴムの連続体27s,27s…のそれぞれに対して一つずつ設けられている。例えば、この例では、既述のように下部領域ADには11本の糸ゴムの連続体27s,27s…が配されているので、各カッターブロック54には、それぞれ11個のカッター刃C,C…が設けられている。そして、これにより、各カッター刃Cが、それぞれ、対応する1本の糸ゴムの連続体27sをMD方向の一カ所PCで切断する。
また、かかる切断に伴って各カッター刃Cが挟圧した各位置PC1では、シート状部材20asに係る外層シートの連続シート21sと内層シートの連続シート22sとが圧着されて、これにより、図9Bに示すように、複数の一例として11個の線状圧着部j,j…が、互いのCD方向の位置PC1をずらして形成される。そして、圧着部jであることから、同位置PC1には、貫通孔は概ね形成されず、その結果、糸ゴムの連続体27sの切断に起因してシート状部材20asに生じ得るダメージを抑制することができる。ちなみに、上記の線状圧着部jの概念には、二つの連続シート21,22同士が互いに融着されてなる線状融着部も含まれる。
また、図11に示すように、これら11個のカッター刃Cは、互いにCD方向の位置をずらしつつ設けられているが、説明の都合上、同図11中には、11個の各カッター刃C,C…に対してそれぞれ新たな符号C1〜C11を、CD方向の一方側(図11では上側)から他方側(図11では下側)へと並ぶ順番で付している。
ところで、本実施形態では、既述の本発明の課題、すなわち「CD方向の両端の各位置PMCD1,PMCD11の糸ゴムの連続体27s,27sを切り損じることを防止しつつ、同連続体27s,27sの細切れ片の生成を防ぐ」という課題を解決すべく、CD方向の両端に位置する各カッター刃C1,C11(第1カッター刃に相当し、以下では、第1カッター刃とも言う)には、それぞれCD方向にオーバーラップするカッター刃C2,C10(第2カッター刃に相当し、以下では、第2カッター刃とも言う)を存在させている。そして、これにより、仮に、CD方向の両端の各位置PMCD1,PMCD11の糸ゴムの連続体27s,27sがCD方向に位置変動した場合でも、同連続体27s,27sを切り損じることを防いでいる。
また、同図11を参照して明らかなように、上記の回転方向Dc51dにおける第1カッター刃C1(C11)と第2カッター刃C2(C10)との間の位置には、第3カッター刃としてカッター刃C4,C7,C10(C2,C6,C9)が位置していて、これにより、第1カッター刃C1(C11)の位置と第2カッター刃C2(C10)の位置とは、回転方向Dc51dに適度に離間している。よって、これら二つのカッター刃C1,C2(C11,C10)のうちで先に切断するカッター刃C1(C10)と、後に切断するカッター刃C2(C11)との間に、適度な時間差を確保することができる。そして、これにより、第1カッター刃C1(C11)と第2カッター刃C2(C10)とがCD方向にオーバーラップする部分OL1(OL11)に、仮に糸ゴムの連続体27sが位置している場合に起こり得る糸ゴムの連続体27sの細切れ片の生成を、有効に防ぐことができる。すなわち、下流側のカッター刃C1(C10)が糸ゴムの連続体27sを切断後に、回転方向Dc51dの上流側へと収縮中の糸ゴムの連続体27sに対して上流側のカッター刃C2(C11)が二度目の切断をしてしまうことを防ぐことができて、その結果、糸ゴムの連続体27sの細切れ片の生成を防ぐことができる。ちなみに、上記の第3カッター刃C4,C7,C10(C2,C6,C9)は、CD方向の位置については、第1カッター刃C1(C11)と第2カッター刃C2(C10)とがCD方向にオーバーラップする部分OL1(OL11)とは異なる位置に配置されている。よって、当該第3カッター刃C4,C7,C10(C2,C6,C9)が、二度目の切断をしてしまって上記の糸ゴムの連続体27sの細切れ片の生成に関わることについても回避されている。
更に、この例では、第3カッター刃C4,C7,C10(C2,C6,C9)の何れも、第1カッター刃C1(C11)及び第2カッター刃C2(C10)のどちらともCD方向にオーバーラップしない位置に配置されている。よって、上記の第3カッター刃C4,C7,C10(C2,C6,C9)が糸ゴムの連続体27sの細切れ片の生成に関わることをより確実に回避することができる。
なお、オーバーラップする部分OL1(OL11)のCD方向の長さは、次の範囲にするのが望ましい。すなわち、上記範囲の下限については、第1カッター刃C1(C11)が切断対象とする糸ゴムの連続体27sのCD方向の寸法Lよりも大きい値として規定されると良く、また、同範囲の上限については、第1カッター刃C1(C11)が切断対象とする糸ゴムの連続体27sのCD方向の配置目標位置PMCD1(PMCD11)と、第2カッター刃C2(C10)が切断対象とする糸ゴムの連続体27sのCD方向の配置目標位置PMCD2(PMCD10)との間のCD方向の距離LCD1(LCD11)の半分の値よりも小さい値として規定されると良い。
そして、前者のように下限を規定すれば、仮に、第1カッター刃C1(C11)と第2カッター刃C2(C10)とがオーバーラップする部分OL1(OL11)に上記の糸ゴムの連続体27sが位置する場合でも、安定して同連続体27sを切断可能となる。詳しくは次の通りである。先ず、図12Aのようにオーバーラップする部分OL1(OL11)のCD方向の長さが糸ゴムの連続体27sのCD方向の寸法L27s以下の場合には、同図12Aの如く、糸ゴムの連続体27sのCD方向の一部27sp1を第1カッターC1(又は第2カッター刃(C10))で切って残りの部分27sp2を第2カッター刃C2(又は第1カッター刃(C11))で切るといった具合に、二つのカッター刃C1,C2(C10,C11)で共同して一つの糸ゴムの連続体27sを切断してしまうことになって、そうすると、確実な切断を期し難い。これに対して、図12Bに示すように、オーバーラップする部分OL1(OL11)のCD方向の長さが糸ゴムの連続体27sのCD方向の寸法L27sよりも大きい場合には、同図12Bの如く、第1カッター刃C1(C11)又は第2カッター刃C2(C10)の一方のカッター刃のみで自己完結的に糸ゴムの連続体27sを切断する確率を高めることができる。よって、糸ゴムの連続体27sの切断を安定して行えるようになる。
また、後者のように上限を規定すれば、糸ゴムの連続体27sの切断に伴うシート状部材20asの強度低下を抑制して、同シート状部材20asの破断等のトラブルを防ぐことができる。詳しくは次の通りである。先ず、図13に示すように、糸ゴムの連続体27sの切断に伴ってカッター刃C1,C2(C11,C10)で挟圧されたシート状部材20asの部分j1,j2(j11,j10)は、厚さ方向に薄くフィルム状になっていて、その強度は低くなっている。また、かかる低強度の部分j1,j2(j11,j10)が二つ近接しつつCD方向にオーバーラップして並んでいると、このオーバーラップする部分OL1j(OL11j)の長さが長いほど、シート状部材20asの強度は低下し得る。この点につき、上述のように上限を規定していれば、つまり、かかるオーバーラップする部分OL1(OL11)の長さを、これら二つの各カッター刃C1,C2(C11,C10)が切断対象とする各糸ゴムの連続体27sの配置目標位置PMCD1,PMCD2(PMCD11,PMCD10)同士の間の距離LCD1(LCD11)の半分の値よりも小さくしていれば、カッター刃C1,C2(C11,C10)で挟圧されて強度低下した部分j1,j2(j11,j10)同士がCD方向にオーバーラップする部分OL1j(OL11j)の長さを短くすることができる。そして、その結果、シート状部材20asの強度低下を抑制可能となる。
ところで、この例では、糸ゴムの連続体27sの切断時に生じるカッターロール51dの振動を抑制すべく、カッター刃Cの配置が工夫されている。そして、この振動の抑制も、糸ゴムの連続体27sの切り損じの防止に少なからず寄与し得る。そのため、以下では、この配置上の工夫について説明する。
先ず、図11の二つのカッター刃C1,C4に着目すると、これら二つのカッター刃C1,C4同士は、次のような配置関係とされている。すなわち、これら二つのカッター刃C1,C4同士は、互いに回転方向Dc51dに隣り合って配置されているが、ここで、回転方向Dc51dの下流側に位置するカッター刃C1は、少なくとも同刃C1が糸ゴムの連続体27sを切断する位置PCよりも回転方向Dc51dの上流側の位置において、上流側のカッター刃C4と回転方向Dc51dにオーバーラップしている。
そして、このような配置関係になっていれば、前者のカッター刃C1が糸ゴムの連続体27sを切断した後であって未だ同カッター刃C1がアンビルロール51uの方に押圧されている時に、他の糸ゴムの連続体27sを次に切断する後者のカッター刃C4は、既にアンビルロール51uの方に押圧された状態になっている。
よって、当該切断に伴ってカッターロール51dに作用し得る切断の反力を、切断の後に、前者のカッター刃C1だけでなく後者のカッター刃C4でも受けることができて、これにより、糸ゴムの連続体27sの切断の後に当該切断の反力の変動に伴って生じ得るカッターロール51dの振動を、二点支持状態で抑えることができる。そして、その結果、カッターロール51dの振動を有効に抑制可能となる。
また、この例では、図11に示すように、CD方向において前者のカッター刃C1と後者のカッター刃C4との間には、少なくとも一つの一例として二つのカッター刃C2,C3が位置していて、これにより、上記の二点支持状態となるカッター刃C1,C4同士はCD方向に大きく離れている。すなわち、二点支持状態の支持スパンが大きくなっている。そして、このことは、二点支持状態の安定化に有効に寄与し得て、結果、上記のカッターロール51dの振動の抑制をより確実に果たすことができる。
更には、上記のように時系列的に連続して切断する二つのカッター刃C1,C4同士のCD方向の間の位置に、少なくとも一つのカッター刃C2,C3が位置していれば、CD方向に互いに離れた位置の糸ゴムの連続体27s,27s…を連続して切断することができる。よって、CD方向の一方側に偏って多数の糸ゴムの連続体27s,27s…を続けて切断してしまうことを有効に防ぐことができる。そして、その結果、各糸ゴムの連続体27sを順次切断中にシート状部材20asがCD方向に蛇行する等、同シート状部材20asの搬送状態が不安定になることを有効に防ぐことができる。
また、図11を参照してわかるように、この例では、同じカッターブロック54に属するカッター刃C,C…のうちで最後に糸ゴムの連続体27sを切断するカッター刃C9以外の何れのカッター刃C,C…についても、二点支持状態となるための上記の他のカッター刃C4に相当するカッター刃Cが存在しているとともに、CD方向において、これら二点支持状態となるカッター刃C,C同士の間の位置には、少なくとも一つの別のカッター刃Cが位置している。
例えば、この例の場合には、回転方向Dc51dの最上流に位置するカッター刃C9が、上述の最後に糸ゴムの連続体27sを切断するカッター刃C9に相当するので、これ以外のカッター刃Cとして同図11中の二つのカッター刃C4,C7に着目すると、これら二つのカッター刃C4,C7のうちで回転方向Dc51dの下流側に位置するカッター刃C4は、少なくとも同刃C4が糸ゴムの連続体27sを切断する位置PCよりも回転方向Dc51dの上流側の位置において、上流側のカッター刃C7と回転方向Dc51dにオーバーラップしている。よって、前者のカッター刃C4が糸ゴムの連続体27sを切断した後であって未だ同カッター刃C4がアンビルロール51uの方に押圧されている時に、他の糸ゴムの連続体27sを次に切断する後者のカッター刃C7は、既にアンビルロール51uの方に押圧された状態になっていて、これにより、これら二つのカッター刃C4,C7についても、二点支持状態となることができる。また、CD方向において前者のカッター刃C4と後者のカッター刃C7との間には、少なくとも一つの一例として二つのカッター刃C5,C6が位置しており、これにより、上記の二点支持状態となるカッター刃C4,C7同士はCD方向に大きく離れている。
そして、これと同様のことが、カッター刃C7,C10に着目した場合にも成立しており、同様に、カッター刃C10,C2、カッター刃C2,C5、カッター刃C5,C8、カッター刃C8,C11、カッター刃C11,C3、カッター刃C3,C6、カッター刃C6,C9に着目した場合についても、それぞれ成立している。
よって、この例では、最後に糸ゴムの連続体27sを切断するカッター刃C9以外であれば、何れのカッター刃C,C…も、上述のような支持スパンの大きい二点支持状態となることができて、その結果、カッターロール51dの振動をより有効に抑制可能となる。
但し、何等これに限らない。すなわち、同一のカッターブロック54に属する少なくとも二つのカッター刃C,Cについて、上述の如き支持スパンの大きい二点支持状態が成立していれば、カッターロール51dの振動を抑制するという作用効果を、相応に享受することができる。
なお、ここで、同図11において、回転方向Dc51dに隣り合う二つのカッター刃C2,C5に着目すると、回転方向Dc51dの下流側に位置するカッター刃C2が糸ゴムの連続体27sを切断する時には、既に上流側に位置するカッター刃C5もアンビルロール51uの方へ押圧された状態になっている。すなわち、下流側のカッター刃C2が糸ゴムの連続体27sを切断する位置PCを回転方向Dc51dに跨いで、上流側のカッター刃C5が存在している。更に具体的に言えば、図11中のカッター刃C2の切断位置を示す矢印PCの指し位置が、カッター刃C5における回転方向Dc51dの下流端(図中では右端)と重なる二点鎖線の縦罫線(CD方向に沿った罫線)よりも、若干回転方向Dc51dの上流側(図中では左側)に位置している。
よって、カッター刃C2が切断する時から、カッターロール51dに作用し得る切断の反力を、下流側のカッター刃C2だけでなく上流側のカッター刃C5でも確実に受けることができて、これにより、切断の反力の変動に伴って生じ得るカッターロール51dの振動を、下流側のカッター刃C2と上流側のカッター刃C5との二点支持状態で速やかに抑制することができる。
ちなみに、このことを満たすカッター刃C,Cのペアは、これ以外にも存在している。例えば、カッター刃C7,C10のペア、カッター刃C8,C11のペア、カッター刃C3,C6のペア等についても、上述した切断の瞬間の二点支持状態が実現されている。よって、このカッター装置50では、カッターロール51dの振動をより有効に抑制可能である。
また、この図11の例では、前述の如き回転方向Dc51dのオーバーラップ関係を問題無く形成する目的で、カッター刃C,Cの向きをCD方向から90°以外の適宜な大きさの傾き角αで傾けているとともに、当該傾き角αの大きさだけでなくその傾く向きについても、全てのカッター刃C,C…について揃えている。具体的に言えば、この例では、傾き角αの大きさを30°にしているとともに、傾く向きについては、回転方向Dc51dの下流側に進むに従って全てのカッター刃C,C…が互いにCD方向の同じ側に変位するように設定されている。
そして、このように設定されていれば、二点支持状態となるカッター刃C,C同士の間のCD方向の離間距離の変化を回転方向Dc51dに亘って小さくすることができて、これにより、二点支持状態の安定化を図れる。
但し、カッター刃C,C同士を回転方向Dc51dにオーバーラップさせることができれば、何等これに限らない。すなわち、傾き角αの大きさは、何等上記の30°に限らないし、また、当該傾き角αの大きさを全てのカッター刃C,C…に亘って揃えなくても良いし、更には、傾く向きを全てのカッター刃C,C…に亘って揃えなくても良い。
また、この図11の例では、カッターロール51dのカッターブロック54に属する全てのカッター刃C1〜C11に亘って、アンビルロール51uの方へ同時に押圧されるカッター刃Cの数は、2以下とされている。そして、この2という数値は、同時に押圧されるカッター刃Cの数の最小値である。よって、カッター刃Cに付与される押圧力が多数のカッター刃Cに分散して小さくなってしまうことを有効に防ぐことができて、その結果、各糸ゴムの連続体27sを確実に切断可能となる。
図14は、カッター刃C,C…の配置パターンの第1変形例の概略平面図である。
前述の実施形態では、図11に示すように、カッターブロック54においてCD方向の両端に位置する第1カッター刃C1(C11)だけが、CD方向にオーバーラップする第2カッター刃C2(C10)を有していた。つまり、カッター刃C2〜C10だけに着目した場合には、これらカッター刃C2〜C10は、何れもCD方向に隣り合うカッター刃Cとの間では、オーバーラップをしていなかった。
この点につき、この第1変形例では、第1カッター刃C1,C10以外の何れのカッター刃C2〜C8にも、それぞれ、CD方向の両側でオーバーラップするカッター刃C,Cが存在している。すなわち、各カッター刃C2〜C8は、それぞれ、CD方向の両側に、別のカッター刃C,Cとオーバーラップする部分OL,OLを有している。また、互いにCD方向にオーバーラップするカッター刃C,C同士の回転方向Dc51dの間の位置には、前述の第3カッター刃に相当するカッター刃Cも存在している。そのため、この第1変形例の配置パターンによれば、全ての糸ゴムの連続体27s,27s…に対して、その切り損じを防ぎつつ、その細切れ片の生成も有効に防止可能となる。
なお、この第1変形例の前述の実施形態との相違点は、主に上述したことにあって、これ以外の点は前述の実施形態と概ね同じである。すなわち、前述の実施形態で説明したカッターロール51dの振動を抑制するための配置パターン上の工夫についても、この第1変形例に対して施されており、このことは、同図14を見れば明らかである。そのため、その詳細な説明については省略する。
また、場合によっては、図15に示すように、CD方向の両端に位置する第1カッター刃C1,C11よりも中央側に位置するカッター刃C2〜C10(第4カッター刃に相当)が、それぞれCD方向にオーバーラップするカッター刃C(第5カッター刃に相当)を有し、そして、そのオーバーラップする部分OLの長さよりも、第1カッター刃C1(C11)と第2カッター刃C2(C10)とがCD方向にオーバーラップする部分OL1(OL11)の長さの方を長くしても良い。
そして、このようにしていれば、切り損じが起き難いCD方向の中央の位置では、カッター刃C,C同士がオーバーラップする部分OLの長さを短くして、これにより、シート状部材20asの強度低下を抑制する一方で、切り損じが起き易いCD方向の端の位置では、カッター刃C1,C2(C11,C10)同士がオーバーラップする部分OL1(OL11)の長さを長くして、これにより、糸ゴムの連続体27sの切り損じを防ぐことができる。よって、全体としてシート状部材20asの強度低下を抑制しながらも、全体として糸ゴムの連続体27sの切り損じを有効に防ぐことができる。
ちなみに、この図15中のカッター刃C2〜C10のうちで上記第4カッター刃C及び第5カッター刃Cに相当するカッター刃C,C同士の回転方向Dc51dの間の位置、すなわち、CD方向にオーバーラップするカッター刃C,C同士の回転方向Dc51dの間の位置には、前述の第3カッター刃に相当するカッター刃Cも存在している。よって、糸ゴムの連続体27sの細切れ片の生成も有効に防止されるのは、言うまでも無い。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、図9Bに示すように、カッター刃Cで挟圧(押圧)した位置PC1には、線状圧着部jが形成されていたが、何等これに限らない。すなわち、同位置PC1においてシート状部材20asの各連続シート21s,22sが切断されることにより、厚さ方向に貫通する貫通孔が同位置PC1に形成されても良い。
上述の実施形態では、シート状部材20asに係る連続シートとして、外層シートの連続シート21sと内層シートの連続シート22sとを例示したが、何等二枚構成である必要はない。例えば、一枚構成でも良いし、三枚以上の構成でも良い。
上述の実施形態では、弾性部材として糸ゴムの連続体27sを例示したが、何等これに限らない。例えば、平ゴムの連続体等の帯状の弾性部材でも良い。
上述の実施形態では、図11に示すように、複数の弾性部材として複数の糸ゴムの連続体27s,27s…を例示し、そして、これら複数の糸ゴムの連続体27s,27s…のそれぞれに対してカッター刃C,C…を一つずつ対応させて設けていたが、何等これに限らない。例えば、二つ以上の一例として二つ又は三つの糸ゴムの連続体27sに対して一つのカッター刃Cを対応付けても良い。すなわち、二つの糸ゴムの連続体27s,27s又は三つの糸ゴムの連続体27s,27s,27sを跨ぐように一つのカッター刃Cを設けても良い。
上述の実施形態では、カッター回転体としてカッターロール51dを例示し、アンビル回転体としてアンビルロール51uを例示したが、何等これに限らない。例えば、カッター回転体及びアンビル回転体として、それぞれ無端ベルトを用いても良い。
上述の実施形態では、吸収性物品の一例として3ピースタイプの使い捨ておむつ1を例示したが、何等これに限らない。例えば、2ピースタイプの使い捨ておむつに使用されるシート状部材に設けられた糸ゴムの連続体27sを、前述のカッター装置50で切断しても良い。ちなみに、2ピースタイプの使い捨ておむつとは、腹側部と股下部と背側部とを有した二層構造の外装シートを第1部品として有し、同外装シートの肌側面に固定される吸収性本体10を第2部品として有するタイプのおむつのことである。そして、その場合には、上述の外装シートの連続シートが、上述のシート状部材に相当し、各糸ゴムの連続体27s,27s…は、外装シートの連続体が有する二つの層同士の間に介挿されることになる。
上述の実施形態では、吸収性物品の一例としてパンツ型の使い捨ておむつ1を例示したが、何等これに限らない。すなわち、テープ式の使い捨ておむつであっても良い。なお、テープ式の使い捨ておむつとは、着用者の胴部を腹側から覆う腹側部と、同胴部を背側から覆う背側部とを有し、腹側部と背側部とを連結するのに、ファスニングテープを用いるタイプのおむつのことである。更に言えば、吸収性物品についても、何等上記の使い捨ておむつ1に限らない。すなわち、上述したようなシート状部材20asを材料として用いる吸収性物品であれば、本発明の製造方法や製造装置30を適用可能である。そのため、この吸収性物品の概念には、尿取りパッドや生理用ナプキンも含まれる。
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)1HB 胴回り開口、1HL 脚回り開口、10 吸収性本体、10ea 端部、10eb 端部、11 吸収性コア、12 被覆シート、13 表面シート、15 裏面シート、15f 樹脂フィルム、15nw 不織布、17r 弾性部材、20a 腹側帯部材、20ac 中央領域、20ae 端部、20be 端部、20as シート状部材、20b 背側帯部材、21 外層シート、 21p 部分、21s 連続シート、22 内層シート、22e 端部、22s 連続シート、25 糸ゴム、25s 糸ゴムの連続体、27 糸ゴム、27s 糸ゴムの連続体(弾性部材、糸ゴム)、27sd 細切れ片、27sp1 一部、27sp2 残りの部分、30 製造装置、40 搬送装置、40R 搬送ローラー、50 カッター装置、51d カッターロール(カッター回転体)、51da 外周面、51u アンビルロール(アンビル回転体)、51ua 外周面、52d 軸受け部材、52u 軸受け部材、53 アクチュエータ、54 カッターブロック、55 ハウジング、C カッター刃、C1 カッター刃(第1カッター刃)、C2 カッター刃(第2カッター刃、第3カッター刃)、C3 カッター刃、C4 カッター刃(第3カッター刃)、C5 カッター刃、C6 カッター刃(第3カッター刃)、C7 カッター刃(第3カッター刃)、C8 カッター刃、C9 カッター刃(第3カッター刃)、C10 カッター刃(第2カッター刃、第3カッター刃)、C11 カッター刃(第1カッター刃)、j 線状圧着部、j1 部分、j2 部分、j10 部分、j11 部分、S 隙間、OL オーバーラップする部分、OL1 オーバーラップする部分、OL11 オーバーラップする部分、OL1j オーバーラップする部分、OL11j オーバーラップする部分、AU 上部領域、AD 下部領域、ADc 中央領域、ADe 端側領域、AH 伸縮領域(高伸縮領域)、AH1 領域、AH2 領域、AL 非伸縮領域(低伸縮領域)、AL1 領域、PC 位置、PC1 位置、PMCD1 配置目標位置、PMCD2 配置目標位置、LSG 立体ギャザー、LG 脚回りギャザー、CL10 略中央部、
上記目的を達成するための主たる発明は、
高伸縮領域と、前記高伸縮領域よりも所定方向の伸縮性が低い低伸縮領域とを前記所定方向に並んで有したシート状部材の製造方法であって、
前記所定方向に伸長状態で前記所定方向に連続する複数の弾性部材が、前記所定方向と交差するCD方向に並んだ状態で、少なくとも前記高伸縮領域に対応する領域に固定された連続シートを、前記所定方向を搬送方向として搬送することと、
前記低伸縮領域に対応する領域において前記複数の弾性部材をそれぞれ前記搬送方向の一カ所で切断して、前記複数の弾性部材を、前記高伸縮領域に対応する領域の方へ収縮させることにより、前記連続シートに前記高伸縮領域と前記低伸縮領域とを前記搬送方向に並べて形成することと、を有し、
互いの外周面を対向して回転するカッター回転体とアンビル回転体との間を、前記複数の弾性部材が固定された前記連続シートが前記搬送方向に沿って通過する際に、前記カッター回転体の外周面の複数のカッター刃と前記アンビル回転体とで前記連続シートを挟圧することにより、前記複数の弾性部材の切断がなされ、
前記複数のカッター刃のうちで前記CD方向の両端に位置する各第1カッター刃には、それぞれ前記CD方向にオーバーラップする第2カッター刃が存在し、
前記カッター回転体の回転方向における前記第1カッター刃と前記第2カッター刃との間の位置には、それぞれ、少なくとも一つの第3カッター刃が位置し、前記第3カッター刃は、前記CD方向の位置については、前記第1カッター刃と前記第2カッター刃とが前記CD方向にオーバーラップする部分とは異なる位置に配置されており、前記第3カッター刃は、前記第1カッター刃及び前記第2カッター刃のどちらとも前記CD方向にオーバーラップしない位置に配置されていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法である。
また、
高伸縮領域と、前記高伸縮領域よりも所定方向の伸縮性が低い低伸縮領域とを前記所定方向に並んで有したシート状部材の製造装置であって、
前記所定方向に伸長状態で前記所定方向に連続する複数の弾性部材が、前記所定方向と交差するCD方向に並んだ状態で、少なくとも前記高伸縮領域に対応する領域に固定された連続シートを、前記所定方向を搬送方向として搬送する搬送装置と、
前記低伸縮領域に対応する領域において前記複数の弾性部材をそれぞれ前記搬送方向の一カ所で切断して、前記複数の弾性部材を、前記高伸縮領域に対応する領域の方へ収縮させることにより、前記連続シートに前記高伸縮領域と前記低伸縮領域とを前記搬送方向に並べて形成するカッター装置と、を有し、
前記カッター装置は、互いの外周面を対向して回転するカッター回転体とアンビル回転体とを有するとともに、前記カッター回転体と前記アンビル回転体との間を、前記複数の弾性部材が固定された前記連続シートが前記搬送方向に沿って通過する際に、前記カッター回転体の外周面の複数のカッター刃と前記アンビル回転体とで前記連続シートを挟圧することにより、前記複数の弾性部材を切断し、
前記複数のカッター刃のうちで前記CD方向の両端に位置する各第1カッター刃には、それぞれ前記CD方向にオーバーラップする第2カッター刃が存在し、
前記カッター回転体の回転方向における前記第1カッター刃と前記第2カッター刃との間の位置には、それぞれ、少なくとも一つの第3カッター刃が位置し、前記第3カッター刃は、前記CD方向の位置については、前記第1カッター刃と前記第2カッター刃とが前記CD方向にオーバーラップする部分とは異なる位置に配置されており、前記第3カッター刃は、前記第1カッター刃及び前記第2カッター刃のどちらとも前記CD方向にオーバーラップしない位置に配置されていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。

Claims (11)

  1. 高伸縮領域と、前記高伸縮領域よりも所定方向の伸縮性が低い低伸縮領域とを前記所定方向に並んで有したシート状部材の製造方法であって、
    前記所定方向に伸長状態で前記所定方向に連続する複数の弾性部材が、前記所定方向と交差するCD方向に並んだ状態で、少なくとも前記高伸縮領域に対応する領域に固定された連続シートを、前記所定方向を搬送方向として搬送することと、
    前記低伸縮領域に対応する領域において前記複数の弾性部材をそれぞれ前記搬送方向の一カ所で切断して、前記複数の弾性部材を、前記高伸縮領域に対応する領域の方へ収縮させることにより、前記連続シートに前記高伸縮領域と前記低伸縮領域とを前記搬送方向に並べて形成することと、を有し、
    互いの外周面を対向して回転するカッター回転体とアンビル回転体との間を、前記複数の弾性部材が固定された前記連続シートが前記搬送方向に沿って通過する際に、前記カッター回転体の外周面の複数のカッター刃と前記アンビル回転体とで前記連続シートを挟圧することにより、前記複数の弾性部材の切断がなされ、
    前記複数のカッター刃のうちで前記CD方向の両端に位置する各第1カッター刃には、それぞれ前記CD方向にオーバーラップする第2カッター刃が存在し、
    前記カッター回転体の回転方向における前記第1カッター刃と前記第2カッター刃との間の位置には、それぞれ、少なくとも一つの第3カッター刃が位置し、前記第3カッター刃は、前記CD方向の位置については、前記第1カッター刃と前記第2カッター刃とが前記CD方向にオーバーラップする部分とは異なる位置に配置されていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
    前記第3カッター刃は、前記第1カッター刃及び前記第2カッター刃のどちらとも前記CD方向にオーバーラップしない位置に配置されていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
    前記第1カッター刃と前記第2カッター刃とが前記CD方向にオーバーラップする部分の長さは、前記複数の弾性部材のうちで前記第1カッター刃が切断対象とする弾性部材の前記CD方向の寸法よりも大きいことを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
    前記第1カッター刃と前記第2カッター刃とが前記CD方向にオーバーラップする部分の長さは、前記複数の弾性部材のうちで前記第1カッター刃が切断対象とする弾性部材の前記CD方向の配置目標位置と、前記第2カッター刃が切断対象とする弾性部材の前記CD方向の配置目標位置との間の前記CD方向の距離の半分の値よりも小さいことを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
    前記複数のカッター刃のうちで前記第1カッター刃よりも前記CD方向の中央側に位置する第4カッター刃には、前記CD方向にオーバーラップする第5カッター刃が存在し、
    前記カッター回転体の回転方向における前記第4カッター刃と前記第5カッター刃との間の位置には、それぞれ、少なくとも一つの第6カッター刃が位置し、前記第6カッター刃は、前記CD方向の位置については、前記第4カッター刃と前記第5カッター刃とが前記CD方向にオーバーラップする部分とは異なる位置に配置されており、
    前記第4カッター刃と前記第5カッター刃とが前記CD方向にオーバーラップする部分の長さは、前記第1カッター刃と前記第2カッター刃とが前記CD方向にオーバーラップする部分の長さよりも短いことを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
    前記複数のカッター刃のうちで前記CD方向の両端に位置する前記各第1カッター刃以外の何れのカッター刃にも、前記CD方向にオーバーラップするカッター刃が、前記CD方向の両側にそれぞれ存在し、
    前記何れのカッター刃にも、前記第3カッター刃に相当するカッター刃が存在していることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
    前記複数のカッター刃のうちの一つのカッター刃によって或る弾性部材を切断した後であって未だ前記一つのカッター刃が前記アンビル回転体の方へ押圧されている時に、前記複数のカッター刃のうちで、他の弾性部材を次に切断する他のカッター刃は、既に前記アンビル回転体の方へ押圧された状態になっており、
    前記CD方向において前記一つのカッター刃と前記他のカッター刃との間の位置には、少なくとも一つのカッター刃が位置していることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
  8. 請求項7に記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
    前記複数のカッター刃のうちで最後に前記弾性部材を切断するカッター刃以外の何れのカッター刃についても、前記少なくとも一つのカッター刃に相当するカッター刃が存在していることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
  9. 請求項7又は8に記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
    前記一つのカッター刃が前記或る弾性部材を切断する時には、既に前記他のカッター刃は前記アンビル回転体の方へ押圧された状態になっていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
  10. 請求項7乃至9の何れかに記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
    前記複数のカッター刃の全てのカッター刃に亘って、前記アンビル回転体の方へ同時に押圧される前記カッター刃の数は、2以下とされていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
  11. 高伸縮領域と、前記高伸縮領域よりも所定方向の伸縮性が低い低伸縮領域とを前記所定方向に並んで有したシート状部材の製造装置であって、
    前記所定方向に伸長状態で前記所定方向に連続する複数の弾性部材が、前記所定方向と交差するCD方向に並んだ状態で、少なくとも前記高伸縮領域に対応する領域に固定された連続シートを、前記所定方向を搬送方向として搬送する搬送装置と、
    前記低伸縮領域に対応する領域において前記複数の弾性部材をそれぞれ前記搬送方向の一カ所で切断して、前記複数の弾性部材を、前記高伸縮領域に対応する領域の方へ収縮させることにより、前記連続シートに前記高伸縮領域と前記低伸縮領域とを前記搬送方向に並べて形成するカッター装置と、を有し、
    前記カッター装置は、互いの外周面を対向して回転するカッター回転体とアンビル回転体とを有するとともに、前記カッター回転体と前記アンビル回転体との間を、前記複数の弾性部材が固定された前記連続シートが前記搬送方向に沿って通過する際に、前記カッター回転体の外周面の複数のカッター刃と前記アンビル回転体とで前記連続シートを挟圧することにより、前記複数の弾性部材を切断し、
    前記複数のカッター刃のうちで前記CD方向の両端に位置する各第1カッター刃には、それぞれ前記CD方向にオーバーラップする第2カッター刃が存在し、
    前記カッター回転体の回転方向における前記第1カッター刃と前記第2カッター刃との間の位置には、それぞれ、少なくとも一つの第3カッター刃が位置し、前記第3カッター刃は、前記CD方向の位置については、前記第1カッター刃と前記第2カッター刃とが前記CD方向にオーバーラップする部分とは異なる位置に配置されていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置。
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