JP2016066686A - リアクトル - Google Patents

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Takashi Takada
崇志 高田
浩平 吉川
Kohei Yoshikawa
浩平 吉川
哲也 中村
Tetsuya Nakamura
哲也 中村
宏平 小林
Kohei Kobayashi
宏平 小林
慎太郎 南原
Shintaro Nanbara
慎太郎 南原
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Abstract

【課題】製造時におけるコイルの絶縁被覆の損傷を防止でき、かつ動作時のコイルの振動などによるコイルの絶縁被覆の損傷を防止できるリアクトルを提供する。【解決手段】巻線を螺旋状に巻回してなるコイル2と、コイル内に配置される部分を有する磁性コア3とを備えるリアクトル1であって、コイルのターン間に介在される櫛歯4cと、櫛歯を支持する支持部41,42とを有する絶縁成形体4を備え、櫛歯の各々は、コイルのターン間に介在される部分の厚さが、コイルの自由長におけるコイルのターン間の間隔よりも小さい。【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド自動車などの電動車両に搭載される車載用DC−DCコンバータや電力変換装置の構成部品などに利用されるリアクトルに関する。特に、製造時におけるコイルの絶縁被覆の損傷を防止でき、かつ動作時のコイルの振動などによるコイルの絶縁被覆の損傷を防止できるリアクトルに関する。
電圧の昇圧動作や降圧動作を行う回路の部品の一つに、リアクトルがある。特許文献1には、絶縁被覆を備える被覆巻線を螺旋状に巻回してなる筒状のコイルと、このコイルが配置される環状の磁性コアと、コイルと磁性コアとの組物を収納するケースと、ケース内に充填されて組物を封止する封止樹脂とを備えるリアクトルが開示されている。このリアクトルは、封止樹脂によって組物全体がケースに固定されている。
特開2012−253384号公報 特開2005−294427号公報
特許文献1に記載されるリアクトルのように、封止樹脂を備える場合には、封止樹脂を充填するケースも必須になるため、ケースを含めたリアクトルが大型になり易い。車載用途などでは設置スペースが小さいことが望まれるため、リアクトルの更なる小型化を考慮すると、封止樹脂および封止樹脂が充填されるケースを省略することが望まれる。また、リアクトルの動作時、コイルが発熱して温度が上昇するため、冷却することが望まれる。例えば、液体冷媒による強制冷却を行うことで放熱性を高められるものの、コイルが封止樹脂で覆われている場合には、コイルに液体冷媒が直接接触しない。このような放熱性の向上の観点からも、封止樹脂を省略することが考えられる。しかし、封止樹脂を省略すると、封止樹脂によるコイルの固定ができず、動作時の振動などによってコイルがその軸方向に伸縮したりするなどコイルが動き得る。コイルが動く結果、コイルのターン同士が擦れたり衝突したりするなどして、コイルを構成する巻線の絶縁被覆を損傷する虞がある。
そこで、コイルのターン間に櫛歯状のスペーサを配置することが考えられる。例えば、特許文献2には、コイルのコイル面の隙間(ターン間)に櫛歯形状のスペーサを挿入することで、ターン間の所定間隔を確保して、コイルの耐圧を確保することが開示されている。しかし、特許文献2のスペーサでは、コイルのターン間に櫛歯を差し込むことでターン間を広げているため、スペーサの差し込み時に、櫛歯によってコイルの絶縁被覆を損傷させる虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的の一つは、製造時におけるコイルの絶縁被覆の損傷を防止でき、かつ動作時のコイルの振動などによるコイルの絶縁被覆の損傷を防止できるリアクトルを提供することにある。
本発明の一態様に係るリアクトルは、巻線を螺旋状に巻回してなるコイルと、前記コイル内に配置される部分を有する磁性コアとを備えるリアクトルであって、前記コイルのターン間に介在される櫛歯と、前記櫛歯を支持する支持部とを有する絶縁成形体を備える。前記櫛歯の各々は、前記コイルのターン間に介在される部分の厚さが、前記コイルの自由長におけるコイルのターン間の間隔よりも小さい。
上記リアクトルは、製造時におけるコイルの絶縁被覆の損傷を防止でき、かつ動作時のコイルの振動などによるコイルの絶縁被覆の損傷を防止できる。
実施形態1のリアクトルを示す概略斜視図である。 実施形態1のリアクトルの概略を示す分解斜視図である。 実施形態1のリアクトルの模式縦断面における部分拡大図である。 試験例のリアクトルの模式縦断面における部分拡大図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)実施形態のリアクトルは、巻線を螺旋状に巻回してなるコイルと、前記コイル内に配置される部分を有する磁性コアとを備えるリアクトルであって、前記コイルのターン間に介在される櫛歯と、前記櫛歯を支持する支持部とを有する絶縁成形体を備える。前記櫛歯の各々は、前記コイルのターン間に介在される部分の厚さが、前記コイルの自由長におけるコイルのターン間の間隔よりも小さい。
上記構成によれば、櫛歯におけるコイルのターン間に介在される部分の厚さが、コイルの自由長におけるコイルのターン間の間隔よりも小さいことで、櫛歯をコイルのターン間に差し込む際にターン間を広げる必要がない。よって、リアクトルの製造時において、櫛歯によってコイルの絶縁被覆を損傷することを防止できる。また、コイルのターン間に絶縁成形体の櫛歯が介在されていることで、リアクトルの動作時にコイルが動いたとしても、コイルのターン同士が擦れたり衝突したりすることを防止できる。よって、リアクトルの動作時においても、コイルの絶縁被覆を損傷することを防止できる。以上より、コイルの外周面を覆う封止樹脂を備えていなくても、コイルの振動などに伴うコイルの絶縁被覆の損傷を防止できる。本実施形態のリアクトルは、封止樹脂を省略することで、液体冷媒によって冷却する場合にはコイルに液体冷媒が直接接触するため、放熱性にも優れる。
(2)実施形態のリアクトルの一形態として、前記櫛歯は、先端側に向かって厚さが小さくなるテーパ形状であることが挙げられる。
櫛歯がテーパ形状であることで、コイルのターン間に櫛歯を差し込み易い。
(3)実施形態のリアクトルの一形態として、前記コイルは、断面矩形状の平角巻線をエッジワイズ巻きにして形成されたエッジワイズコイルであり、前記櫛歯の高さは、前記平角巻線の幅の1/2未満であることが挙げられる。
コイルのターン間に介在される櫛歯の高さが、平角巻線の幅の1/2未満であることで、櫛歯によるコイルの絶縁被覆の損傷を十分に防止でき、かつ櫛歯の高さを平角巻線の全幅とする場合に比較して、櫛歯の構成材料の使用量を低減できる。
(4)上記(3)の実施形態のリアクトルの一形態として、前記平角巻線は、断面形状が角部を丸めた角R部を有する形状であり、前記櫛歯の高さをH、前記櫛歯の前記支持部側の最大厚さをT、前記コイルのターン間の間隔のうち最小の間隔をS、前記コイルの自由長における隣り合うターンを構成する平角巻線の中心間距離をD、とするとき、S<T<Dを満たし、かつT:H=10:1〜1:30を満たすことが挙げられる。
平角巻線の断面形状が角部を丸めた角R部を有する形状であることで、コイルのターン間の隙間の断面形状は、図3に基づいて後に詳述するように、大まかに台形状空間210Sと矩形状空間220Sとに区分できる。台形状空間は、隣り合うターン同士において対向配置された角R部に挟まれる空間のことであり、角R部を設けるように平角巻線が形成された、いわばデッドスペースである。矩形状空間は、隣り合うターン同士において対向配置された直線状部に挟まれて、コイルのターン間の間隔のうち最小の間隔で形成される空間のことである。コイルのターン間に台形状空間が形成されることで、例えば櫛歯がテーパ形状である場合、櫛歯の厚さを一様とする場合に比較して、櫛歯の支持部側の厚さTをS<T<Dの範囲で大きくすることができるため、櫛歯の強度を向上できる。このとき、櫛歯の支持部側の厚さTがS<T<Dを満たし、かつ櫛歯の高さHがT:H=10:1〜1:30を満たすことで、コイルの絶縁被覆の損傷を防止して、櫛歯をコイルのターン間に差し込み易い。櫛歯の差し込み空間として、上記デッドスペースを有効利用することで、リアクトルの大型化を実質的に招くことはない。
(5)実施形態のリアクトルの一形態として、前記絶縁成形体は、コイルカバー部または内側介在部のいずれかであることが挙げられる。コイルカバー部は、前記コイルの外周面に配置される。内側介在部は、前記コイルの内周面と前記磁性コアにおける前記コイル内に配置される内側コア部の外周面との間に介在される。
絶縁成形体は、コイルの外周面および内周面のいずれにも配置することができる。
(6)実施形態のリアクトルの一形態として、前記コイルの内周面と前記磁性コアにおける前記コイル内に配置される内側コア部の外周面との間に配置され、前記コイルを押圧して、当該コイルの動きを規制するコイル固定部を備えることが挙げられる。
コイル固定部によりコイルを押圧してコイルの動きを規制することで、リアクトルの動作時のコイルや磁性コアの振動、或いは外部環境の影響などによって、内側コア部に対してコイルが軸方向、径方向や周方向に動くことを規制できる。コイルの動きが規制されるため、上述したコイルの絶縁被覆の損傷の防止に加え、コイルの振動などに伴う磁性コアの損傷の防止や、騒音の防止を図ることができる。
(7)実施形態のリアクトルの一形態として、前記櫛歯は、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、セラミックスのいずれか一つにより構成されていることが挙げられる。
櫛歯の構成材料には、適宜な樹脂などを利用することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態の詳細を、以下に説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。図中の同一符号は、同一名称物を示す。
<実施形態1>
図1〜図3を参照して、実施形態1のリアクトル1を説明する。図1では、一方(手前側)の絶縁成形体(コイルカバー部)4および巻回部2b(コイル2)の一部を切欠いた状態を示す。
〔リアクトル〕
・全体構成
リアクトル1は、巻線2wを螺旋状に巻回してなるコイル2と、コイル2の内外に配置されて閉磁路を形成する磁性コア3と、コイル2のターン間に介在される櫛歯4cを有する絶縁成形体4とを備える。実施形態1のリアクトル1は、櫛歯4cの各々は、コイル2のターン間に介在される部分の厚さが、コイル2の自由長におけるコイル2のターン間の間隔よりも小さい点を特徴の一つとする。以下、各構成を詳細に説明する。
・コイル
コイル2は、図1,図2に示すように1本の連続する巻線2wを螺旋状に巻回して形成された一対の筒状の巻回部2a,2bと、巻線2wの一部から形成されて両巻回部2a,2bを接続する連結部2rとを備える。各巻回部2a,2bは、各軸方向が平行するように並列(横並び)されている。巻線2wは、平角線の導体(銅など)と、この導体の外周を覆う絶縁被覆(ポリアミドイミドなど)とを備える被覆平角巻線(いわゆるエナメル線)であり、巻回部2a,2bはエッジワイズコイルである。この被覆平角巻線は、角部に丸め加工が施されており、断面形状が角部を丸めた角R部210を有する形状となっている(図3を参照)。巻線2wの両端部はいずれも、巻回部2a,2bから適宜な方向に引き出されて、その先端の導体部分に端子部材8a,8bが接続される。コイル2は、端子部材8a,8bを介して電源などの外部装置(図示せず)に電気的に接続される。
・絶縁成形体
絶縁成形体4は、コイル2のターン間に介在される櫛歯4cと、櫛歯4cを支持する支持部とを有する。櫛歯4cをコイル2のターン間に介在させることで、隣り合うターン同士が擦れたり衝突したりすることを防止でき、コイル2の絶縁被覆の損傷を防止することができる。本実施形態では、絶縁成形体4は、各巻回部2a,2bの外周面に配置される部材(コイルカバー部)に設けている。以下、コイルカバー部(絶縁成形体)4の本実施形態の特徴部分および関連する部分の構成を説明し、その後にその他の構成を説明する。
・・主たる特徴部分および関連する部分の構成
コイルカバー部4は、図2に示すように、2つの貫通孔を有する板材を、両貫通孔の間の位置でL字に折り曲げたような形状、言い換えれば2つの額縁状の部材をL字状に繋ぎ合わせたような形状の部材である。L字の開放部分は、コイルカバー部4を巻回部2a,2bに嵌め込む際に用いられる嵌め込み用スリットとして機能する。コイルカバー部4におけるL字の屈曲部分(屈曲部40)は、角筒状の巻回部2a,2bの角部に対応する形状となっている。また、概略L字型のコイルカバー部4のうちL字の端部に相当する部分(湾曲部41,42)は、角筒状の巻回部2a,2bの角部に対応する形状に湾曲している。屈曲部40および湾曲部41,42はそれぞれ、巻回部2a,2bの周方向に並ぶ4つの角部のうち、巻回部2a,2bの下面と外側面とを繋ぐ角部、下面と内側面とを繋ぐ角部、および外側面と上面とを繋ぐ角部を保持する(図2を参照)。
屈曲部40および湾曲部41,42の内周面には、複数の櫛歯4cが形成されている。つまり、屈曲部40および湾曲部41,42はそれぞれ櫛歯4cを支持する支持部となっている。櫛歯4cの各々は、図3に示すように、支持部40(41,42)から先端側に向かって厚さが小さくなるテーパ形状となっている。そして、各櫛歯4cは、コイル2のターン間に介在される部分の厚さが、コイル2の自由長におけるコイル2のターン間の間隔よりも小さい。つまり、櫛歯4cとコイル2の対向配置される部分との間に若干の隙間が生じることになる。
コイル2のターン間の隙間は、各ターンを構成する巻線の横断面と同一面で見た場合、上述したように被覆平角巻線の断面形状が角R部210を有する形状であるため、大まかに台形状空間210Sと矩形状空間220Sとに区分できる(図3を参照)。台形状空間210Sは、隣り合うターン同士において対向配置された角R部210に挟まれた空間のことである。台形状空間210Sは、コイル2の外周面側と内周面側とに形成される。本実施形態では、コイル2の外周面側に配置されるコイルカバー部4の櫛歯4cがコイル2のターン間に介在されるため、ここではコイル2の外周面側に形成される台形状空間210Sを例に説明する。矩形状空間220Sは、隣り合うターン同士において対向配置された直線状部220に挟まれて、コイル2のターン間のうち最小の間隔で形成された空間のことである。櫛歯4cはテーパ形状であり、櫛歯4cの厚さが厚い部分が台形状空間210Sに位置し、櫛歯4cの先端側の厚さが薄い部分が矩形状空間220Sに位置するような大きさとなっている。
櫛歯4cの支持部側の厚さが、台形状空間210Sに対応して厚くなっていることで、櫛歯4cの厚さを矩形状空間220Sに対応した一様な厚さとする場合に比較して、櫛歯4cの強度を向上できる。櫛歯4cの支持部側の最大厚さTは、隣り合うターン同士において対向配置された直線状部220に挟まれた間隔(コイル2のターン間の間隔のうち最小の間隔)Sよりも大きく、コイル2の自由長における隣り合うターンを構成する被覆平角巻線2wの中心間距離Dよりも小さいことが挙げられる。上記厚さTが間隔Sよりも大きいことで、櫛歯4cの強度を向上でき、上記厚さTが間隔Dよりも小さいことで、櫛歯4cがコイル2のターンを圧接することなくターン間に介在できるだけの高さHを確保することができる。また、上記最大厚さTと櫛歯4cの高さHとの比率が、T:H=10:1〜1:30を満たすことが挙げられる。櫛歯4cの大きさが、S<T<Dを満たし、かつT:H=10:1〜1:30を満たすことで、コイル2の絶縁被覆の損傷を防止して、櫛歯4cをコイル2のターン間に差し込み易い。上記最大厚さTと櫛歯4cの高さHとの比率T:Hは、さらに5:1〜1:20、特に1:1〜1:10が挙げられる。
櫛歯4cの高さHは、被覆平角巻線2wの幅Wの1/2未満であることが挙げられる。そうすることで、櫛歯4cによるコイル2の絶縁被覆の損傷を十分に防止でき、かつ櫛歯4cの高さHを被覆平角巻線2wの全幅Wとする場合に比較して、櫛歯4cの構成材料の使用量を低減できる。また、櫛歯4cがテーパ形状である場合、櫛歯4cによる絶縁被覆の損傷を効果的に防止できる。櫛歯4cの高さHは、櫛歯4cがコイル2のターン間に介在できればよく、被覆平角巻線2wの幅Wの1/2未満よりもさらに小さく、1/3未満とすることもできる。
本実施形態では、櫛歯4cは、コイル2の縦断面に沿った方向の面(図3を参照)が三角形で、コイル2のターン間に沿った方向の面および支持部40,41,42に沿った面が四角形である三角柱(図3の紙面直交方向に延びる三角柱)で形成されている。櫛歯4cは、三角柱以外に、支持部40,41,42に沿った面が三角形で櫛歯4cの先端側に向かって1点で交わる三角錐(図3の紙面上下方向を軸とする三角錐)や、支持部40,41,42に沿った面が円である円錐や、半球などが挙げられる。また、上記三角錐や円錐などにおいて、櫛歯4cの先端部分を削った角錐台や円錐台とすることが挙げられる。櫛歯4cの先端部分が削られており尖っていないことで、櫛歯4cをコイル2のターン間に差し入れる際に、櫛歯4cでコイル2の絶縁被覆を損傷し難くできる。
本実施形態では、櫛歯4cは、厚さが厚い部分が台形状空間210Sに位置し、先端側の厚さが薄い部分が矩形状空間220Sに位置するような大きさとなっている(図3を参照)。この他に、櫛歯4cは、台形状空間210Sにのみ位置し、矩形状空間220Sには位置しない形態とすることもできる。この場合、櫛歯4cとコイル2の対向配置される部分(角R部210の部分)との間に形成される隙間の合計は、コイル2のターン間の間隔のうち最小の間隔(直線状部220に挟まれた間隔)Sよりも小さい。そうすることで、櫛歯4cが矩形状空間220Sに位置していなくとも、矩形状空間220Sにおいて隣り合うターン同士が擦れたり衝突したりする前に、台形状空間210Sに位置する櫛歯4cが角R部210に接するため、コイル2の絶縁被覆の損傷を防止できる。また、櫛歯4cが台形状空間210Sにのみ位置することで、直線状部220に挟まれた間隔Sを小さくできるため、リアクトル1を小型にできる。櫛歯4cを矩形状空間220Sにまで位置させると、隣り合うターン同士の衝突などを防止し易く、コイル2の絶縁被覆の損傷を防止し易い。
また、櫛歯4cは、先端側に向かって厚さが一様な矩形状であってもよい。この場合、コイル2のターン間の隙間が台形状空間210Sと矩形状空間220Sとに区分されているので、櫛歯4Cは、矩形状空間220S(コイル2のターン間のうち最小の間隔で形成された空間)に介在される必要がある。
コイルカバー部4(櫛歯4cおよび支持部40,41,42)は、非導電性の材質で構成されることが好ましい。そうすることで、櫛歯4cをコイル2のターン間に介在させたときに、隣り合うターンを構成する被覆平角巻線2w間の絶縁を確保し易い。また、リアクトル1を設置対象に接触させたときに、設置対象とコイル2との間の絶縁を確保し易い。非導電性の材質としては、例えば、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、液晶ポリマー(LCP)、ナイロン6、ナイロン66といったポリアミド(PA)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂などの熱可塑性樹脂を利用することができる。その他、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などの熱硬化性樹脂を利用することも可能である。樹脂は可撓性に優れるため、櫛歯4cをコイル2のターン間に差し込み易くできるため好ましい。また、巻回部2a,2bにコイルカバー部4を嵌め込み易くもできる。上記樹脂にセラミックスフィラーを含有させて、コイルカバー部4の放熱性を向上させても良い。セラミックスフィラーとしては、例えば、アルミナやシリカなどの非磁性粉末を利用することができる。
櫛歯4cをコイル2のターン間に介在させる方法として、後述するように、櫛歯4cをターン間に差し込んだ状態で、コイルカバー部4と端部絶縁部5とを機械的に係合することで、櫛歯4cがターン間に位置するように固定することが挙げられる。さらに、櫛歯4cをターン間に差し込む際に、各櫛歯4cに接着剤を塗布しておき、櫛歯4cがターン間に位置したら接着剤を硬化させて固定することもできる。
・・その他の特徴部分を含む各構成
コイルカバー部4は、湾曲部42におけるコイルカバー部4の軸方向の一端側と他端側のそれぞれに、巻回部2a,2bの第一ターンと最終ターンとが嵌めこまれるターン収納部421,422が形成されている。両ターン収納部421,422の間の長さは、コイル2の自由長にほぼ等しくなっている。
コイルカバー部4はさらに、コイルカバー部4と後述する端部絶縁部5とを機械的に係合させるための係合突起4pを備える。この係合突起4pは、コイルカバー部4の軸方向(巻回部2a,2bの軸方向に同じ)に突出する突起であって、コイルカバー部4の軸方向の一端側と他端側にそれぞれ一つずつ設けられている。係合突起4pは、略四角柱状の突起であって、その先端部が斜めに切り欠かれた先細りの形状となっている。係合突起4pを先細りの形状とすることで、後述する係合孔5hに係合突起4pを嵌め込み易くすることができる。コイルカバー部4と端部絶縁部5とを機械的に係合することで、巻回部2a,2bの内部における内側コア部品310の位置を決めることができる。詳細は後述する。
・磁性コア
磁性コア3は、コイル2(巻回部2a,2b)内に配置される部分と、コイル2が実質的に配置されず、コイル2から突出した部分とを備える。この例の磁性コア3は、磁路を構築する部分が樹脂で覆われたコア部品、具体的には2個の内側コア部品310,310(図2)と2個の外側コア部品320,320(図1)とを構成要素とする。内側コア部品310は、磁路を構築するミドル本体部(内側コア部)31と、ミドル樹脂モールド部310mとを備える。外側コア部品320は、磁路を構築するサイド本体部(外側コア部)32と、サイド樹脂モールド部320mとを備える。磁性コア3は、横並びされた一対の内側コア部品310,310を繋ぐように一対の外側コア部品320,320が組み付けられて、ミドル本体部31,31、サイド本体部32,32が環状に配置され、コイル2を励磁したときに閉磁路を形成する。
・・ミドル本体部
ミドル本体部31は、図2に示すように、磁性材料を含む略直方体状のコア片31mと、コア片31mよりも低透磁率のギャップ材31gとが交互に連結された積層柱状体である。その他、ミドル本体部31は、一本の柱状のコア片で構成されていても構わない。ミドル本体部31は、全体が巻回部2a,2bの内部に収納されていても良いし、その軸方向の一端側および他端側の少なくとも一部が巻回部2a,2bから突出していても良い。このようなミドル本体部31を構成するコア片31mには、鉄などの鉄属金属やその合金などに代表される軟磁性粉末を用いた圧粉成形体や、軟磁性粉末を含む樹脂からなる成形硬化体、絶縁被膜を有する磁性薄板(例えば、電磁鋼板)を複数積層した積層体などが利用できる。また、ギャップ材31gには、アルミナなどの非磁性材を利用することができる。その他、ギャップ材31gは、後述するミドル樹脂モールド部310mを形成する樹脂によって形成することも可能である。
・・ミドル樹脂モールド部
ミドル樹脂モールド部310mは、ミドル本体部31の外形に沿って、その外周面を覆うように設けられている。また、このミドル樹脂モールド部310mによって、ミドル本体部31の端面に固定される端部絶縁部5が形成される。端部絶縁部5は、図2に示すように、巻回部2a,2bの端面とサイド本体部32との間に介在され、ミドル本体部31とサイド本体部32とを位置決めすると共に、コイル2とサイド本体部32との間の絶縁を確保する部材である。また、端部絶縁部5は、コイルカバー部(絶縁成形体)4と機械的に係合される付帯部材でもある。ここでは、ミドル樹脂モールド部310mで覆われたサイド本体部31と端部絶縁部5とは、両者が一体になった概略L字型の内側コア部品310,310の形態で用いられる。一組の内側コア部品310,310は、図2に示すように同一形状の部材であり、一方の内側コア部品310を水平方向に180°回転させれば、他方の内側コア部品310になる。なお、一組の内側コア部品310,310は、必ずしも同一形状でなければならないわけではない。
端部絶縁部5におけるサイド本体部32が配置される面である外側面には、端部絶縁部5におけるサイド本体部32の取付位置を規定する位置決め部511,512が形成されている(図2を参照)。位置決め部511,512は端部絶縁部5の外側面から突出する突起であって、その全体形状がカギ括弧状に形成されている。これらカギ括弧状の位置決め部511,512で囲まれる部分は他の部分よりも若干凹んでおり、その凹んだ部分(収納空間51s)に、サイド本体部32の端部の一部を収納させることで、端部絶縁部5におけるサイド本体部32の位置が決まるようになっている。
収納空間51sの底面には、底面から突出する複数の突出部51pが形成されている。これらの突出部51pは、収納空間51sに嵌め込まれたサイド本体部32を収納空間51sの底面から間隔をあけて支持するためのものである(図2を参照)。サイド本体部32を収納空間51sの底面から間隔をあけて支持することで、後述するサイド樹脂モールド部320mでサイド本体部32を端部絶縁部5に一体化する際、サイド本体部32の端面と収納空間51sの底面との間に樹脂を行き渡らせることができる。そのため、ミドル本体部31とサイド本体部32との間に形成される隙間を樹脂で埋めることができる。このように、ミドル本体部31とサイド本体部32とのギャップに樹脂が入り込んで、空隙が殆ど形成されないことで、空隙に起因する磁気特性(インダクタンスなど)のばらつきを少なくでき、安定した磁気特性が得られる。また、端部絶縁部5とサイド本体部32との間に形成される隙間に樹脂が充填されることによって、空隙が殆ど形成されないため、端部絶縁部5とサイド本体部32との接合強度を向上できる。サイド本体部32と端部絶縁部5とが後述するサイド樹脂モールド部320mで強固に一体化されることで、車両から伝わる振動によるサイド本体部32と端部絶縁部5とのがたつきや空隙に伴う振動を抑制する効果が期待できる。
収納空間51sの底面のうち、ミドル本体部31の端面に対応する部分には窓51wが形成されており、この窓51wからミドル本体部31の端面が露出している。そのため、サイド樹脂モールド部320mでサイド本体部32を端部絶縁部5に一体化させたときに、窓51wに樹脂が流れ込んで、ミドル本体部31とサイド本体部32との間に樹脂ギャップが形成される。また、一方の内側コア部品310の収納空間51sの底面には、他方の内側コア部品310のミドル樹脂モールド310でモールドされたミドル本体部31を挿入するために、その大きさに対応する挿入孔51hが形成されている。
端部絶縁部5における収納空間51sとは反対側の面である内側面(サイド本体部31が固定される側の面)には、筒部51cと仕切り部51dが形成されている。筒部51cは、内側面から突出し、上記挿入孔51hを形成している。仕切り部51dは、内側コア部品310,310をコイル2に組み付けたときに、巻回部2a,2bの間に介在され、両巻回部2a,2bの離隔状態を保持する。この離隔によって、両巻回部2a,2b間の絶縁を確実に確保することができる。
端部絶縁部5には、コイルカバー部4の係合突起4pを嵌め込むための係合孔5hが形成されている。この係合孔5hの内形・内寸は、コイルカバー部4の係合突起4pを圧入することができる内形・内寸である。具体的には、係合突起4pの根元部分の外形に相似し、当該根元部分の外寸よりも若干小さい内寸の係合孔5hとする。
本実施形態では、ミドル樹脂モールド310mによってミドル本体部31の外周面を覆うと共に、端部絶縁部5を一体成形することで、ミドル本体部31の端部に端部絶縁部5を固定している。もちろん、ミドル樹脂モールド部310mで被覆したミドル本体部31と端部絶縁部5とを別々に用意し、サイド本体部31の端部に端部絶縁部5を接着や嵌合などによって固定することも可能である。
・・サイド本体部
サイド本体部32は、軟磁性材料によって構成されたコア片32mである。この例に示すコア片32mは、一対の内側コア部品310,310が接続される内端面が平面であり、上面および下面が内端面から外方に向かって断面積が小さくなるドーム状(変形台形状)である。コア片32mの内端面も、コイル2の磁束に直交する端面であるサイド本体部32は、ミドル本体部31のコア片31mと同様に、電磁鋼板を積層した積層体で構成しても良いし、軟磁性粉末を加圧成形した圧粉成形体で構成しても良いし、樹脂中に軟磁性粉末を分散させた複合材料で構成しても良い。このサイド本体部32とミドル本体部31のコア片31mとは同じ構成としても良いし、異なる構成としても良い。後者の例として、例えばミドル本体部31を圧粉成形体で構成し、サイド本体部32を複合材料で構成することが挙げられる。
・・サイド樹脂モールド部
サイド樹脂モールド部320mは、内端面のうち、内側コア部品310が接続される領域を除いて、サイド本体部32の外形に沿ってサイド本体部32の外周を覆うように設けられている。本実施形態においては、サイド樹脂モールド部320mによって、内側コア部品310とサイド本体部32とが一体化されている。例えば、金型の内部に内側コア部品310,310とサイド本体部32とを配置した状態で金型内にサイド樹脂モールド部320mの材料となる樹脂を充填すれば、内側コア部品310,310とサイド本体部32とを一体化し、かつサイド本体部32の外周を覆うサイド樹脂モールド部320m、320mを形成することができる。
本実施形態においてはさらに、端子部材8a,8bと金属製のカラー6hとが、サイド樹脂モールド部320m、320mによって固定されている。端子部材8a,8bは、コイル2の端部に接続される電力供給路である。また、カラー6hは、リアクトル1を設置対象に固定するための取付孔を構成する。
ミドル樹脂モールド部310m,サイド樹脂モールド部320mの構成樹脂は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂である。その他、上記構成樹脂は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、液晶ポリマー(LCP)、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン10T、ナイロン9T、ナイロン6T、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。その他、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などの熱硬化性樹脂を利用することも可能である。不飽和ポリエステルは、割れ難く、安価であるなどの利点がある。また、これらの樹脂にアルミナやシリカなどのセラミックスフィラーを含有させて、樹脂モールド部310m,320mの放熱性を向上させても良い。
〔その他の構成など〕
・コイル固定部
コイル2の内周面と内側コア部品310との間に、コイル2を押圧して、コイル2の動きを規制するコイル固定部(図示せず)を備えることが挙げられる。コイル固定部として、例えば、複数の気泡を内包する樹脂、即ち発泡樹脂から構成されるものが挙げられる。このコイル固定部は、未発泡の樹脂シートを所定の形状に切断し、この樹脂シートを内側コア部品の所望の位置に配置し、その後、発泡に必要な熱処理を施すことで形成できる。コイル固定部によりコイルを押圧してコイルの動きを規制することで、リアクトルの動作時のコイルや磁性コアの振動、或いは外部環境の影響などによって、内側コア部品に対してコイルが軸方向、径方向や周方向に動くことを規制できる。コイルの動きが規制されるため、コイルの絶縁被覆の損傷の防止に加え、コイルの振動などに伴う磁性コアの損傷の防止や、騒音の防止を図ることができる。
・センサ
温度センサ、電流センサ、電圧センサ、磁束センサなどのリアクトル1の物理量を測定するセンサ(図示せず)を備えることができる。例えば、両巻回部2a,2bの間に形成される空間にセンサを配置することができる。
・放熱板
コイル2の外周面の任意の箇所に放熱板(図示せず)を備えることができる。例えば、コイル2の設置面(ここでは下面)に放熱板を備えると、コンバーターケースなどの設置対象にコイル2の熱を、放熱板を介して良好に伝えられて放熱性を高められる。放熱板の構成材料は、熱伝導性に優れるもの、例えばアルミニウムやその合金といった金属や、アルミナなどの非金属などを利用できる。放熱板をリアクトル1などの設置面(ここでは下面)全体に設けてもよい。放熱板は、例えば、後述の接合層によってコイル2と磁性コア3との組物に固定できる。
・接合層
リアクトル1の設置面(ここでは下面)のうち、少なくともコイル2の設置面(ここでは下面)に接合層(図示せず)を備えることができる。接合層を備えることで、設置対象又は上述の放熱板を備える場合には放熱板にコイル2を強固に固定でき、コイル2の動きの規制、放熱性の向上、設置対象又は上記放熱板への固定の安定性などを図ることができる。接合層の構成材料は、絶縁性樹脂、特にセラミックスフィラーなどを含有して放熱性に優れるもの(例えば、熱伝導率が0.1W/m・K以上、更に1W/m・K以上、特に2W/m・K以上)が好ましい。具体的な樹脂は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステルなどの熱硬化性樹脂や、PPS樹脂、LCPなどの熱可塑性樹脂が挙げられる。
〔リアクトルの製造方法〕
以上説明した構成を備えるリアクトル1の製造方法を図1〜図3に基づいて説明する。
まず、コイル2、コイルカバー部4,4、および内側コア部品310,310を用意する。そして、コイル2の巻回部2a,2bの外周面にコイルカバー部4を嵌め込む。このとき、コイルカバー部4の櫛歯4cをコイル2の各ターン間に介在させる。その際、巻回部2a,2bの第一ターンと最終ターンはそれぞれ、コイルカバー部4のターン収納部421,422(図2を参照)に嵌まり込み、巻回部2a,2bの外周面にコイルカバー部4が固定される。
次に、内側コア部品310のミドル本体部31の領域を、巻回部2a,2bの内部に挿入する。そして、コイルカバー部4の係合突起4pを、内側コア部品310の端部絶縁部5に設けられる係合孔5hに嵌め込んで、コイルカバー部4と端部絶縁部5とを機械的に係合させる。そうすることで、一組の内側コア部品310,310が環状に繋がる。
そして、図2に示すように、端部絶縁部5の収納空間51sにサイド本体部32を嵌め込み、さらにコイル2の端部に半田などで端子部材8a,8bを接続する。サイド本体部32の嵌め込みの際、サイド本体部32の嵌め込み側の端面に接着剤を塗布しておいても良い。コイル2と内側コア部品310,310との組物と、サイド本体部32,32と、端子部材8a,8bとの一体物を金型内に配置すると共に、取付孔を構成する金属製のカラー6h(図1を参照)を金型内に配置する。金型内に樹脂を充填し、樹脂を硬化させることで、サイド本体部32,32の外周を覆うようにサイド樹脂モールド部320m,320mが形成される。このサイド樹脂モールド部320mによりサイド本体部32が内側コア部品310に一体化されて、図1のリアクトル1を完成させることができる。
〔効果〕
以上説明したように、本実施形態のリアクトル1は、コイル2のターン間に介在される櫛歯4cの厚さが、コイルの自由長におけるコイルのターン間の間隔よりも小さいため、リアクトル1の製造時において、櫛歯4cによってコイル2の絶縁被覆を損傷することを防止できる。特に、櫛歯4cがテーパ形状であることで、コイル2のターン間に櫛歯4cを差し込み易い。また、コイル2のターン間に櫛歯4cが介在されていることで、リアクトル1の動作時にコイル2が動いたとしても、コイル2のターン同士が擦れたり衝突したりすることを防止でき、コイル2の絶縁被覆を損傷することを防止できる。以上より、本実施形態のリアクトル1は、ケースに収納して封止樹脂で埋設したり、全体を封止樹脂でモールドしたりすることなく、図1に示すリアクトル1の状態のままで設置対象に設置し、使用することができる。よって、このリアクトル1は、コイル2などが露出した状態となっているため、例えば液体冷媒などにリアクトル1を浸漬した状態で使用したときに、リアクトル1を効率的に冷却することができる。その結果、熱によってリアクトル1の動作が不安定になることを抑制することができる。なお、リアクトル1の設置の向きは特に限定されず、リアクトル1の下面(紙面下側の面)を設置対象に設置しても良いし、それ以外の面を設置対象に設置しても良い。
<実施形態2>
実施形態2では、絶縁成形体が、各巻回部の内周面と磁性コアにおける各巻回部内に配置される内側コア部の外周面との間に介在される内側介在部である形態を説明する。内側介在部として、実施形態1で説明したミドル樹脂モールド部の一部である例を説明する。実施形態2では、絶縁成形体がミドル樹脂モールド部の一部である点のみが異なり、櫛歯の基本的構成は、実施形態1の櫛歯と同様である。ミドル樹脂モールド部は、ミドル本体部(内側コア部)に一体成形されている。このミドル樹脂モールド部のうち、各巻回部の角部に対応する部分に外方に向かって突出した複数の櫛歯が形成されている。絶縁成形体がミドル樹脂モールド部の一部であった場合においても、上述した櫛歯がコイルのターン間に介在されることで、製造時におけるコイルの絶縁被覆の損傷を防止でき、かつ動作時のコイルの振動などによるコイルの絶縁被覆の損傷を防止できる。
<実施形態3>
実施形態3では、絶縁成形体が、内側介在部である別の形態を説明する。本実施形態3における内側介在部は、実施形態1で説明したコア部品(内側コア部)とは独立した独立介在部材である。実施形態3では、絶縁成形体が内側コア部と独立した部材である点のみが異なり、櫛歯の基本的構成は、実施形態1の櫛歯と同様である。内側コア部は、実施形態1で説明したミドル本体部であり、そのミドル本体部の外周面にミドル樹脂モールド部を備えていない。独立介在部材は、例えば、各巻回部の内周の平面部分に対応する平面部と、各巻回部の角部に対応する湾曲部とからなる形態が挙げられる。そして、湾曲部の外周面に、外方に向かって突出した複数の櫛歯が形成されている。つまり、湾曲部が櫛歯を支持する支持部となっている。このとき、各巻回部における4つの角部のうち3つの角部に櫛歯を形成すると、櫛歯を配置し易い。絶縁成形体が独立介在部材であった場合においても、上述した櫛歯がコイルのターン間に介在されることで、製造時におけるコイルの絶縁被覆の損傷を防止でき、かつ動作時のコイルの振動などによるコイルの絶縁被覆の損傷を防止できる。独立介在部材の形状は、上述した形状に限定されるわけではない。
<実施形態4>
実施形態4では、絶縁成形体が、各巻回部の長手方向に延びる棒状や平板状の支持部と、この支持部から外方に向かって突出した複数の櫛歯とを備える櫛歯片である形態を説明する。櫛歯の基本的構成は、実施形態1と同様である。この櫛歯片を各巻回部の内周側もしくは外周側に配置して、各巻回部のコイルのターン間に櫛歯を差し込む。このとき、櫛歯をターン間に差し込む際に、各櫛歯に接着剤を塗布しておき、櫛歯がターン間に位置した状態で接着剤を硬化させて固定することが挙げられる。絶縁成形体として櫛歯片を備えることで、例えばコイルカバー部4やミドル樹脂モールド部、独立介在部材に櫛歯が形成されていないとしても、コイルのターン間の絶縁を行うことができる。絶縁成形体が櫛歯片であった場合においても、上述した櫛歯がコイルのターン間に介在されることで、製造時におけるコイルの絶縁被覆の損傷を防止でき、かつ動作時のコイルの振動などによるコイルの絶縁被覆の損傷を防止できる。
<試験例>
被覆平角巻線をエッジワイズ巻きにして形成したエッジワイズコイルにおいて、コイルのターン間に櫛歯を介在させたリアクトル(試料No.1〜4)、およびコイルのターン間に何も介在させないリアクトル(試料No.5)を作製し、各リアクトルに対して振動試験を行った。図4に、試料No.1〜4のリアクトルについて、コイルのターン間に介在される櫛歯の状態を模式的に示す。振動試験では、リアクトルを振動試験機で振動させた後、コイルの巻線間の被覆状態と、リアクトルとしての特性を評価した。
・試料No.1
試料No.1のリアクトルでは、実施形態1で説明した櫛歯を有するコイルカバー部(絶縁成形体)を備え(図1〜図3を参照)、各櫛歯をコイルのターン間に介在させ、コイルカバー部を端部絶縁部に機械的に係合して、櫛歯がターン間に介在した状態を固定した。このとき、各櫛歯は、横断面が台形状である(図4の左上を参照)。各櫛歯4cについて、高さをH、支持部40(41,42)側の最大厚さをT、コイルのターン間の間隔のうち最小の間隔をS、コイルの自由長における隣り合うターンを構成する被覆平角巻線2wの中心間距離をD、とするとき(図3を参照)、S<T<Dを満たし、H=(1/10)×W、T:H=1:1.3である。試料No.1のリアクトルでは、各櫛歯4cは、図4の左上に示すように、コイル2のターン間に介在される部分の厚さがコイル2の自由長におけるコイル2のターン間の間隔よりも小さく、櫛歯4cとコイル2の隣り合うターン同士の対向面との間に若干の隙間が生じていた。つまり、試料No.1では、ターン間の台形状空間210Sおよび矩形状空間220S(図3を参照)のいずれにおいても櫛歯4cとターンとの間には隙間が形成されている。
・試料No.2
試料No.2のリアクトルとして、試料No.1と同様の櫛歯4cをコイル2のターン間に介在させた(図4の左上と同様)。このとき、各櫛歯4cをターン間に差し込む際に、各櫛歯4cに接着剤(図示略)を塗布しておき、櫛歯4cがターン間に位置したら接着剤を硬化させた。つまり、試料No.2では、コイルカバー部を端部絶縁部に機械的に係合すると共に、接着剤によって櫛歯4cがターン間に介在した状態を固定した。
・試料No.3−1,3−2
試料No.3−1,3−2のリアクトルとして、試料No.1と櫛歯の大きさが異なる櫛歯4cをコイル2のターン間に介在させた。試料No.3−1,3−2の櫛歯は、S<T<Dを満たし、H=(3/5)×W、T:H=1:50である。試料No.3−1,3−2のリアクトルでは、各櫛歯4cは、コイル2のターン間に介在される一部分の厚さがコイル2の自由長におけるコイル2のターン間の間隔よりも大きかった。そこで、試料No.3−1のリアクトルでは、図4の右上に示すように、各櫛歯4cをコイル2のターン間に圧入し、コイルカバー部を端部絶縁部に機械的に係合して、櫛歯4cを隣り合うターンに接触した状態で固定した。また、試料No.3−2のリアクトルでは、図4の左下に示すように、各櫛歯4cをコイル2のターン間に無理に差し込むことはしなかった。試料No.3−1,3−2のいずれもターン間の台形状空間210Sおよび矩形状空間220S(図3を参照)に櫛歯4cが配置されている。
・試料No.4
試料No.4のリアクトルとして、試料No.1と櫛歯の大きさが異なる櫛歯4cをコイル2のターン間に介在させた。試料No.4の櫛歯4cは、S<T<Dを満たさず、H=(1/50)×W、T:H=20:1である(図4の右下を参照)。試料No.4は、櫛歯4cがターンの角R部にのみ接触し、台形状空間210S内に配置されて、矩形状空間220Sには及んでいない。
・試料No.5
試料No.5のリアクトルは、絶縁成形体を備えず、コイルのターン間には何も介在させなかった。
上述した試料No.1〜試料No.5のリアクトルについて、リアクトルを振動試験機で振動させた後、コイルの巻線間の被覆状態を目視観察して調べた。その結果、コイルのターン間に介在される部分の厚さがコイルの自由長におけるコイルのターン間の間隔よりも小さい櫛歯を用いた試料No.1および試料No.2では、コイルの絶縁被覆に損傷は見られなかった。また、コイルのターン間に櫛歯を無理に差し込むことをしなかった試料No.3−2においても、コイルの絶縁被覆に損傷は見られなかった。一方、コイルのターン間に介在される部分の厚さがコイルの自由長におけるコイルのターン間の間隔よりも大きい櫛歯を用いて、ターン間に櫛歯を無理に差し込んだ試料No.3−1では、コイルの絶縁被覆に損傷が見られた。この理由は、厚さがコイルの自由長におけるコイルのターン間の間隔よりも大きい櫛歯を無理に差し込んだため、この差し込み時に、櫛歯によってコイルの絶縁被覆を損傷させたためであると思われる。また、櫛歯の高さが小さい試料No.4や、コイルのターン間に何も介在させなかった試料No.5においても、コイルの絶縁被覆に損傷が見られた。この理由は、試料No.4や試料No.5では、櫛歯がコイルのターン間に介在されないため、リアクトル(コイル)の振動によってコイルのターン同士が擦れたり衝突したりすることで、コイルの絶縁被覆を損傷させたためであると思われる。
また、上述した試料No.1〜試料No.5のリアクトルについて、リアクトルとしての特性を調べた。その結果、コイルの絶縁被覆に損傷が見られなかった試料No.1および試料No.2では、初期状態を維持できていた。具体的には、耐電圧が初期値の90%以上であった。一方、コイルの絶縁被覆に損傷が見られなかった試料No.3−2では、コイルのターン間に介在される部分の厚さがコイルの自由長におけるコイルのターン間の間隔よりも大きい櫛歯を用いたにもかかわらず、コイルのターン間に櫛歯を無理に差し込むことをしなかったため、櫛歯が浮いてしまい、コイルカバー部(絶縁成形体)が飛び出し、リアクトルの体積が大きくなり、リアクトルの小型化の観点から良くなかった。コイルの絶縁被覆に損傷が見られた試料No.3−1,4,5では、コイルのターン間の絶縁性能が低下してしまった。以上より、コイルのターン間に介在される櫛歯は、コイルの自由長におけるコイルのターン間の間隔よりも小さいことで、リアクトルの製造時およびリアクトルの動作時において、コイルの絶縁被覆の損傷を防止することができると考えられる。
本発明のリアクトルは、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車などの車両に搭載される車載用コンバータ(代表的にはDC−DCコンバータ)や、空調機のコンバータなどの種々のコンバータ、並びに電力変換装置の構成部品に好適に利用することができる。
1 リアクトル
2 コイル 2a,2b 巻回部 2r 連結部 2w 巻線
210 角R部 220 直線状部
210S 台形状空間 220S 矩形状空間
3 磁性コア 310 内側コア部品 320 外側コア部品
310m ミドル樹脂モールド部 320m サイド樹脂モールド部
31 ミドル本体部(内側コア部) 32 サイド本体部(外側コア部)
31m,32m コア片 31g ギャップ材
4 コイルカバー部(絶縁成形体)
40 屈曲部(支持部) 41,42 湾曲部(支持部) 4c 櫛歯
421,422 ターン収納部 4p 係合突起
5 端部絶縁部
511,512 位置決め部
5h 係合孔
51c 筒部 51d 仕切り部
51h 挿入孔 51p 突出部 51s 収納空間 51w 窓
6h カラー
8a,8b 端子部材

Claims (7)

  1. 巻線を螺旋状に巻回してなるコイルと、前記コイル内に配置される部分を有する磁性コアとを備えるリアクトルであって、
    前記コイルのターン間に介在される櫛歯と、前記櫛歯を支持する支持部とを有する絶縁成形体を備え、
    前記櫛歯の各々は、前記コイルのターン間に介在される部分の厚さが、前記コイルの自由長におけるコイルのターン間の間隔よりも小さいリアクトル。
  2. 前記櫛歯は、先端側に向かって厚さが小さくなるテーパ形状である請求項1に記載のリアクトル。
  3. 前記コイルは、断面矩形状の平角巻線をエッジワイズ巻きにして形成されたエッジワイズコイルであり、
    前記櫛歯の高さは、前記平角巻線の幅の1/2未満である請求項1または請求項2に記載のリアクトル。
  4. 前記平角巻線は、断面形状が角部を丸めた角R部を有する形状であり、
    前記櫛歯の高さをH、前記櫛歯の前記支持部側の最大厚さをT、前記コイルのターン間の間隔のうち最小の間隔をS、前記コイルの自由長における隣り合うターンを構成する平角巻線の中心間距離をD、とするとき、
    S<T<Dを満たし、かつT:H=10:1〜1:30を満たす請求項3に記載のリアクトル。
  5. 前記絶縁成形体は、前記コイルの外周面に配置されるコイルカバー部、または前記コイルの内周面と前記磁性コアにおける前記コイル内に配置される内側コア部の外周面との間に介在される内側介在部のいずれかである請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のリアクトル。
  6. 前記コイルの内周面と前記磁性コアにおける前記コイル内に配置される内側コア部の外周面との間に配置され、前記コイルを押圧して、当該コイルの動きを規制するコイル固定部を備える請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のリアクトル。
  7. 前記櫛歯は、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、セラミックスのいずれか一つにより構成されている請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のリアクトル。
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