JP2016048105A - サイドローラ及びサイドローラ付きチェーン - Google Patents

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Abstract

【課題】外部の異物が転がり軸受まで進入することを効果的に抑制することが可能なサイドローラ及びサイドローラ付きチェーンを提供する。
【解決手段】サイドローラ14は、チェーン12の側部に突設された軸部材13に玉軸受31を介して回転可能に支持され、チェーン12の移動に伴って転動するローラ部材32と、ローラ部材32と軸部材13との間における玉軸受31よりもチェーン12側に形成されたシール室43と、シール室43内に軸部材13の軸方向に並んで配置され、シール室43におけるローラ部材32と軸部材13との間を弾性力によってシールする2つのオイルシール44と、シール室43内に充填された潤滑剤とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、チェーンなどの物品の側部に取り付けられて転動することで物品を移動させるサイドローラ及びこのサイドローラをチェーンの側部に設けたサイドローラ付きチェーンに関する。
従来、この種のサイドローラ付きチェーンは、チェーンの連結ピンに一体形成されて外リンクの外側へ突出するとともにスリーブで覆われたローラ軸に、サイドローラが軸受を介して回転可能に取り付けられた構成になっている(例えば、特許文献1参照)。こうしたサイドローラ付きチェーンでは、先端側が閉塞された円筒状のサイドローラの基端面と外リンクの外側面とが摺接している。そして、外部の塵埃、粉塵、及び雨水などの異物がサイドローラと外リンクとの隙間からサイドローラ内の軸受まで進入することを抑制するべく、サイドローラの内周面とスリーブの外周面との間にシール構造が設けられている。
このシール構造は、ローラ軸の軸方向に間隔をおいて配置された非接触式の2つのラビリンスシールと、これらのラビリンスシール間にグリースシール層及びフェルトシール層が軸方向で交互に配置されてなるグリースシール部とを備えている。ラビリンスシールは、異物の進入経路を複雑に屈曲させて進入経路の距離を稼ぐことで異物を進入し難くするものである。
特開2014−12596号公報
ところで、上述のようなシール構造では、ラビリンスシールが異物を遮断するものではない上に、サイドローラ付きチェーンの使用時にグリースシール部のフェルトシール層がスリーブの外周面上を摺動するため、フェルトシール層とスリーブとの間に隙間が形成されやすい。このため、外部の異物がサイドローラ内の軸受まで進入することを抑制する上では、改善の余地を残すものとなっている。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、外部の異物が転がり軸受まで進入することを効果的に抑制することが可能なサイドローラ及びサイドローラ付きチェーンを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するサイドローラは、移動体の側部に突設された軸部材に転がり軸受を介して回転可能に支持され、前記移動体の移動に伴って転動するローラ部材と、前記ローラ部材と前記軸部材との間における前記転がり軸受よりも前記移動体側に形成されたシール室と、前記シール室内に前記軸部材の軸方向に並んで配置され、前記シール室における前記ローラ部材と前記軸部材との間を弾性力によってシールする複数のシール部材と、前記シール室内に充填された潤滑剤とを備えた。
この構成によれば、ローラ部材と軸部材との間における転がり軸受よりも移動体側にあるシール室内に配置された複数のシール部材の弾性力によってローラ部材と軸部材との間がシールされるので、外部の異物が移動体側から転がり軸受まで進入することを効果的に抑制することが可能となる。
上記サイドローラにおいて、前記複数のシール部材同士の間には、隙間が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、複数のシール部材同士の間の隙間にも潤滑剤が充填されるので、複数のシール部材を効果的に潤滑することが可能となる。加えて、複数のシール部材同士の間に隙間が形成されることで、複数のシール部材同士が干渉することを抑制することが可能となる。
上記サイドローラにおいて、前記ローラ部材と前記軸部材との間における前記シール室よりも前記移動体側にも、前記シール部材が配置されていることが好ましい。
この構成によれば、ローラ部材と軸部材との間におけるシール室よりも移動体側にもシール部材が配置されているので、異物に対するシール性能を向上することが可能となる。
上記サイドローラにおいて、前記移動体の側部と前記ローラ部材との間における前記軸部材の径方向の端部にも、前記シール部材が配置されていることが好ましい。
この構成によれば、移動体の側部とローラ部材との間における軸部材の径方向の端部にもシール部材が配置されているので、異物の進入を効果的に抑制することが可能となる。
上記サイドローラにおいて、前記転がり軸受の潤滑剤には、合成樹脂にグリースを含浸させたものが使用されていることが好ましい。
この構成によれば、転がり軸受の耐摩耗性を向上させることが可能となる。
上記課題を解決するサイドローラ付きチェーンは、前記移動体がチェーンであり、前記チェーンに上記構成のサイドローラを設けた。
この構成によれば、上記サイドローラと同様の作用効果を得ることが可能となる。
本発明によれば、外部の異物が転がり軸受まで進入することを効果的に抑制することができる。
一実施形態のサイドローラ付きチェーンの一部を示す一部を破断した平面図。 図1の要部拡大断面図。 変更例のサイドローラ付きチェーンの要部拡大断面図。
以下、サイドローラ付きチェーンの一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、サイドローラ付きチェーン11は、移動体の一例としてのチェーン12と、チェーン12の側部に突設された軸部材13に回転可能に設けられたサイドローラ14とを備えている。サイドローラ14は、チェーン12の移動に伴って不図示のレール上を転動しながら移動する。
チェーン12は、互いに幅方向Yで対向して離れて配置される一対の内リンクプレート15を各々有した複数の内リンク16と、一対の内リンクプレート15を幅方向Yの外側から挟むように配置される一対の外リンクプレート17を各々有した複数の外リンク18とを備えている。内リンク16の内リンクプレート15及び外リンク18の外リンクプレート17は、チェーン12が幅方向Yと直交する長手方向の一方側から引っ張られて移動する場合の移動方向ともなる直列方向Xに沿って延びる略矩形板状をなしている。
そして、幅方向Yで対向する内リンクプレート15及び外リンクプレート17は、互いに平行となるように配置されている。したがって、本実施形態のチェーン12は、その直列方向Xにおける内リンク16及び外リンク18の一端側と他端側でそれぞれ内リンクプレート15間の間隔及び外リンクプレート17間の間隔が等しくなるように構成された所謂フラットタイプのチェーンである。
内リンクプレート15の直列方向Xにおける両端部には、それぞれ円形のブシュ挿入孔15aが内リンクプレート15の厚さ方向ともなる幅方向Yに貫通するように形成されている。内リンク16において対向する一対の内リンクプレート15間には、これら一対の内リンクプレート15間の距離を保つように円筒状のブシュ19が2つ組み付けられる。ブシュ19は、その両端部が一対の内リンクプレート15のブシュ挿入孔15aに対してそれぞれ嵌合している。ブシュ19は、円筒状のローラ20に挿通されることでローラ20を回転可能に支持している。すなわち、ブシュ19は、ローラ20に遊嵌されている。
外リンクプレート17の直列方向Xにおける両端部には、それぞれブシュ19の内径よりも若干小さい外径を有した円柱状のピン21が挿嵌される円形のピン挿入孔17aが外リンクプレート17の厚さ方向ともなる幅方向Yに貫通するように形成されている。そして、外リンク18の外リンクプレート17は、ブシュ19が一対の内リンクプレート15間に組み付けられて形成された内リンク16における内リンクプレート15の外側からピン21を介して内リンク16の内リンクプレート15に対して回動自在に連結される。
この場合、ピン21は、両端部以外の中間部が内リンク16の一対の内リンクプレート15間に組み付けられたブシュ19に挿入された状態で、両端部が外リンク18の一対の外リンクプレート17のピン挿入孔17aに対して嵌合されている。したがって、ピン21の両端部は一対の外リンクプレート17をそれぞれ貫通しており、直列方向Xで隣り合う内リンク16の内リンクプレート15と外リンク18の外リンクプレート17とが直列方向Xの端部同士でピン21及びブシュ19を介して回動自在に連結される。なお、本実施形態のチェーン12は、鋼材によって構成されている。
図1及び図2に示すように、ピン21は、その軸方向ともなる幅方向Yの両側に、チェーン12の側部となる各外リンクプレート17の外側面17bから幅方向Yの外側に向かって突出するピン突出部21aを有している。ピン突出部21aには、鋼材よりなる円筒状の軸部材13がピン突出部21aのほぼ全体を覆うように外嵌された状態で固定されている。軸部材13は、基部側(チェーン12側)が大径で先端側が小径となる段差を有した形状をなしている。
サイドローラ14は、軸部材13に対して転がり軸受の一例としての玉軸受31(ボールベアリング)を介して回転可能に支持され、チェーン12の直列方向Xへの移動に伴って転動する円筒状のローラ部材32を有している。本実施形態では玉軸受31はその軸方向ともなる幅方向Yに互いに隣接するように二つ設けられている。
玉軸受31は、軸部材13の外周面13aに固定された円環状の内輪33(インナーレース)と、ローラ部材32の内周面32aに固定された円環状の外輪34(アウターレース)と、内輪33と外輪34との間に介在し周方向に所定の間隔をあけて一列に配列された状態で不図示の保持器により保持された複数個のボール35とを備えている。
二つの玉軸受31のうちの一方側(図2では左側)の玉軸受31は、内輪33が軸部材13の段差部13bに当接するとともに外輪34がローラ部材32の内周面32a上の角部に当接している。また、二つの玉軸受31のうちの他方側(図2では右側)の玉軸受31は、外輪34がローラ部材32の内周面32aに係止されたC型止め輪よりなる円環状の規制板36で抜け止めされている。
さらに、二つの玉軸受31のうちの他方側(図2では右側)の玉軸受31は、内輪33が、ピン突出部21aの断面略D形状を有する先端部が挿入された略D形状の孔37aを有する円環状の欠孔座金よりなる規制板37により抜け止めされている。規制板37は、ピン突出部21aの端面に締結されたボルト38とピン突出部21aの端面との間に介在する平座金よりなる円環状の座板39に当接することで抜け止めされている。なお、玉軸受31の内部の潤滑剤としては、合成樹脂にグリース等を含浸させたものが使用されている。
ローラ部材32の内周側の先端部には、円板状のキャップ40がその外周面をOリング41によって封止された状態で嵌着されている。キャップ40は、ローラ部材32の内周面32aに係止された止め輪よりなる環状の規制板42によりローラ部材32から抜け止めされている。
ローラ部材32と軸部材13との間における玉軸受31に対してチェーン12側で隣り合う位置には、円環状のシール室43が形成されている。シール室43は、ローラ部材32と軸部材13と玉軸受31とによって区画形成されている。シール室43内には、シール部材の一例としての複数(本実施形態では2つ)の円環状のオイルシール44が軸部材13の軸方向ともなる幅方向Yに並んで配置されている。
幅方向Yにおける2つのオイルシール44同士の間には、例えば1mm程度の僅かな隙間が形成されている。各オイルシール44は、弾性力により、その径方向においてローラ部材32及び軸部材13を押圧している。すなわち、各オイルシール44は、シール室43におけるローラ部材32と軸部材13との間を弾性力によってシールしている。そして、シール室43内には、グリースなどの潤滑剤が充填されている。潤滑剤は、各オイルシール44を潤滑する。
また、ローラ部材32と軸部材13との間におけるシール室43よりもチェーン12側には、ローラ部材32と軸部材13との間を弾性力によってシールするシール部材の一例としての円環状のOリング45が配置されている。この場合、Oリング45は、ローラ部材32の内周面32aに形成された凹部46内に配置されている。
さらに、チェーン12の側部である外リンクプレート17の外側面17bとローラ部材32における外側面17bとの対向面32bとの間における軸部材13の径方向の端部には、外側面17bと対向面32bとの間を弾性力によってシールするシール部材の一例としての円環状のVリング47が配置されている。この場合、Vリング47は、ローラ部材32の対向面32bに形成された凹部48内に配置されている。
次に、サイドローラ付きチェーン11を粉塵(例えば、石炭やセメント)などの異物が多い環境で使用する際の作用について説明する。
さて、サイドローラ付きチェーン11は、チェーン12の移動に伴ってサイドローラ14が不図示のレール上を転動しながら移動(走行)するようにして使用される。このとき、粉塵などの異物は、外リンクプレート17の外側面17bとローラ部材32の対向面32bとの隙間における軸部材13の径方向の周端を入口として進入する。この入口から進入した異物は、入口近傍に位置するVリング47によってブロックされるが、Vリング47が外側面17bに対して摺動するため、Vリング47と外リンクプレート17の外側面17bとの間から異物が少しずつVリング47を擦り抜けてサイドローラ14内へ進行する。
Vリング47を擦り抜けてサイドローラ14内へ進行した異物は、Oリング45によってブロックされるが、Oリング45が軸部材13に対して摺動するため、Oリング45と軸部材13の外周面13aとの間から異物が少しずつOリング45を擦り抜けてサイドローラ14内の奥へ向かって進行する。Oリング45を擦り抜けてサイドローラ14内の奥へ向かって進行した異物は、シール室43内に進入する。
シール室43内に進入した異物は、幅方向Yに並ぶ2つのオイルシール44によってブロックされる。この場合、特に、潤滑剤が充填されたシール室43内に2つのオイルシール44が幅方向Yに並んで配置されているため、シール室43内に進入した異物が2段階でブロックされる。すなわち、シール室43内に進入した異物は、2つのオイルシール44のうちの一方(図2では左側)を擦り抜けたとしても他方(図2では右側)によってブロックされる。
この場合、シール室43内への異物の進入により、2つのオイルシール44は、これらのうちの玉軸受31から遠い方のオイルシール44(図2では左側)から順に異物に対するシール機能が徐々に低下していく。しかしながら、玉軸受31から遠い方のオイルシール44(図2では左側)は、シール機能が低下しても、玉軸受31に近い方のオイルシール44(図2では右側)に向かう異物の進入量を抑制する。すなわち、各オイルシール44は、異物によってシール機能が低下した後も、異物進入経路の下流側へ異物が進行することを抑制する。したがって、シール室43内に進入した異物が玉軸受31に進入することが効果的に抑制される。
このように、サイドローラ14の外部からサイドローラ14の内部の玉軸受31までの異物の進入経路には、弾性力を利用した接触式のシール部材であるVリング47、Oリング45、及び2つのオイルシール44が順次配置されている。そして、これら弾性力を利用した接触式のシール部材は、従来の非接触式のラビリンスシールや、フェルトシールに比べてシール性能が格段に高いので、玉軸受31に異物が進入することを効果的に抑制することができる。
以上詳述した実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1)潤滑剤が充填されたシール室43内には、シール室43内におけるローラ部材32と軸部材13との間を弾性力によってシールする幅方向Yに並ぶ2つのオイルシール44が配置されている。このため、シール室43内に進入した異物が2つのオイルシール44によって2段階でブロックされるので、外部の異物がチェーン12側から玉軸受31まで進入することを効果的に抑制することができる。
(2)シール室43内における2つのオイルシール44同士の間には、隙間が形成されている。このため、シール室43内に充填された潤滑剤は、2つのオイルシール44同士の隙間にも充填されるので、2つのオイルシール44を効果的に潤滑することができる。したがって、各オイルシール44の軸部材13の外周面13aに対する摺動抵抗を軽減できるので、各オイルシール44の摩耗寿命の延長に貢献できる。加えて、2つのオイルシール44同士の間に隙間が形成されることで、2つのオイルシール44同士が干渉することを抑制することができる。
(3)ローラ部材32と軸部材13との間におけるシール室43よりもチェーン12側には、シール部材であるOリング45が配置されている。このため、玉軸受31まで進入しようとする異物に対するシール性能を向上することができる。
(4)外リンクプレート17の外側面17bとローラ部材32の対向面32bとの間における軸部材13の径方向の端部には、シール部材であるVリング47が配置されている。すなわち、サイドローラ14内に進入しようとする異物の入口近傍にVリング47が配置されているので、異物の進入を早い段階で効果的に抑制することができる。
(5)玉軸受31の潤滑剤には、合成樹脂にグリースを含浸させたものが使用されている。このため、玉軸受31の耐摩耗性を向上させることができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は次のように変更してもよい。
・図3に示すように、シール室43内にシール部材の一例としてのオイルシール50を3つ配置するようにしてもよい。この場合、各オイルシール50は、隣り合う他のオイルシール50との間に僅かな隙間を形成するように配置される。さらにこの場合、3つのオイルシール50のうち少なくとも1つをOリングに変更してもよい。
・シール室43内にシール部材を4つ以上配置するようにしてもよい。この場合、4つ以上のシール部材は、少なくとも1つがOリングであってもよいし、少なくとも1つがオイルシールであってもよいし、一部がOリングで残りがオイルシールであってもよい。
・シール室43内に配置された2つのオイルシール44のうちの少なくとも一方をOリングに変更してもよい。
・Vリング47は、省略してもよい。
・Oリング45は、省略してもよい。
・シール室43内における2つのオイルシール44同士の間には、必ずしも隙間を形成する必要はない。すなわち、2つのオイルシール44同士を接触させてもよい。
・玉軸受31の潤滑剤には、必ずしも合成樹脂にグリースを含浸させたものを使用する必要はない。
・2つの玉軸受31のうちのいずれか一方を省略してもよい。
・玉軸受31の代わりに、ころ軸受を転がり軸受として用いてもよい。
・移動体は、搬送用のトレイやケースなどであってもよい。
・チェーン12は、一対のリンクプレートの幅が長手方向の両端部で異なるように構成した所謂オフセットタイプのチェーンであってもよい。
・チェーン12は合成樹脂製であってもよい。
11…サイドローラ付きチェーン、12…移動体の一例としてのチェーン、13…軸部材、14…サイドローラ、31…転がり軸受の一例としての玉軸受、32…ローラ部材、43…シール室、44,50…シール部材の一例としてのオイルシール、45…シール部材の一例としてのOリング、47…シール部材の一例としてのVリング。

Claims (6)

  1. 移動体の側部に突設された軸部材に転がり軸受を介して回転可能に支持され、前記移動体の移動に伴って転動するローラ部材と、
    前記ローラ部材と前記軸部材との間における前記転がり軸受よりも前記移動体側に形成されたシール室と、
    前記シール室内に前記軸部材の軸方向に並んで配置され、前記シール室における前記ローラ部材と前記軸部材との間を弾性力によってシールする複数のシール部材と、
    前記シール室内に充填された潤滑剤と
    を備えたサイドローラ。
  2. 前記複数のシール部材同士の間には、隙間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のサイドローラ。
  3. 前記ローラ部材と前記軸部材との間における前記シール室よりも前記移動体側にも、前記シール部材が配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサイドローラ。
  4. 前記移動体の側部と前記ローラ部材との間における前記軸部材の径方向の端部にも、前記シール部材が配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のサイドローラ。
  5. 前記転がり軸受の潤滑剤には、合成樹脂にグリースを含浸させたものが使用されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のサイドローラ。
  6. 前記移動体は、チェーンであり、
    前記チェーンに請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載のサイドローラを設けたサイドローラ付きチェーン。
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