JP2015161405A - 密封装置付き転がり軸受 - Google Patents

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裕樹 坂口
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Abstract

【課題】軸受を各種機械に取付ける際に軸受すきまを測定可能であると共に、軸受を軸方向に移動可能である必要がある位置や自由側位置で使用することが可能な密封装置付き転がり軸受を提供する。
【解決手段】外輪12の軸方向端面12dには、軸方向においてシールホルダ21側に突出する凸部12pが形成される。シールホルダ21の外周側部及び内周側部には、軸方向において外輪12側に突出する外周側突部21h及び内周側突部21iが形成される。外輪12の凸部12pの内周面にシール25を配置した状態で、シールホルダ21を外輪12に向かって軸方向に挿入することによって、シール25はシールホルダ21の内周側突部21iによって外輪12に加締め固定され、且つ、外輪12の凸部12pの外周面とシールホルダ21の外周側突部21hの内周面とが嵌合固定される。
【選択図】図1

Description

本発明は密封装置付き転がり軸受に関する。
鉱山設備で使用されるコンベア等の機械は、山岳地帯や砂漠地帯など過酷な環境で使用される。そのため、これらの機械に使用される軸受は、密封装置(シール)を設けることにより、耐久性や寿命を向上することが望まれる。シール部材を設けた従来の軸受としては、外輪の両端部のシールケースにオイルシールを固定することで、両端側からの水や異物を防止可能な軸受が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、鉱山設備で使用されるコンベア等の機械は、重荷重・衝撃荷重条件下で使用されることが多い。そのため、このような機械には、負荷容量の大きい自動調心ころ軸受が使用される。シールを備えた従来の自動調心ころ軸受としては、外輪の両端に芯金を嵌着することにより装着されたオイルシールによって、両端側からの水や異物を防止可能な軸受が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2002−339997号公報 実公平4−29130号公報
ところで、上記特許文献1の軸受では、シールケースが軸方向で外輪に固定されていないため、軸受の軸方向両側に軸受押さえが必要となる。このため、自由側位置での使用が困難であるという問題があった。また、軸受押さえが使用されるために軸受を軸方向で移動させることが困難であり、例えば鉱山設備で使用されるコンベアや振動篩など、軸が熱膨張などにより伸縮する装置での使用が困難であるという問題があった。
また、軸受を鉱山設備で使用される機械に取付ける際に、軸受の取付状態を確認するためには、外輪軌道面ところの間の隙間にシックネスゲージ等を挿入することにより軸受すきまを測定する必要がある。ここで、上記特許文献2の軸受では、オイルシールを予め軸受に取付けた後、顧客に提供する必要があるため、軸受すきまの測定が困難であるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、軸受を各種機械に取付ける際に軸受すきまを測定可能であると共に、軸受を軸方向に移動可能である必要がある位置や自由側位置で使用することが可能な密封装置付き転がり軸受を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 内周面に軌道面を有する外輪と、
外周面に軌道面を有する内輪と、
前記外輪及び前記内輪の軌道面間に転動自在に設けられた複数のころと、
前記外輪の軸方向端部に固定されたシールホルダと、前記シールホルダに装着されたシールと、を有する密封装置と、
を備える密封装置付き転がり軸受であって、
前記外輪の軸方向端面には、軸方向において前記シールホルダ側に突出する凸部が形成され、
前記シールホルダの外周側部及び内周側部には、軸方向において前記外輪側に突出する外周側突部及び内周側突部が形成され、
前記外輪の凸部の内周面に前記シールを配置した状態で、前記シールホルダを前記外輪に向かって軸方向に挿入し、嵌合することによって、前記シールは前記シールホルダの内周側突部によって前記外輪に固定され、且つ、前記外輪の凸部の外周面と前記シールホルダの外周側突部の内周面とが嵌合固定される
ことを特徴とする密封装置付き転がり軸受。
(2) 前記シールは、前記シールホルダの内周面に嵌合固定されることによって装着される
ことを特徴とする(1)に記載の密封装置付き転がり軸受。
(3) 内周面に軌道面を有する外輪と、
外周面に軌道面を有する内輪と、
前記外輪及び前記内輪の軌道面間に転動自在に設けられた複数のころと、
前記内輪の軸方向端部に固定されたシールホルダと、前記シールホルダに装着されたシールと、を有する密封装置と、
を備える密封装置付き転がり軸受であって、
前記内輪の軸方向端面には、軸方向において前記シールホルダ側に突出する凸部が形成され、
前記シールホルダの外周側部及び内周側部には、軸方向において前記内輪側に突出する外周側突部及び内周側突部が形成され、
前記内輪の凸部の外周面に前記シールを配置した状態で、前記シールホルダを前記内輪に向かって軸方向に挿入し、嵌合することによって、前記シールは前記シールホルダの外周側突部によって前記内輪に固定され、且つ、前記内輪の凸部の内周面と前記シールホルダの内周側突部の外周面とが嵌合固定される
ことを特徴とする密封装置付き転がり軸受。
(4) 前記シールは、前記シールホルダの外周面に嵌合固定されることによって装着される
ことを特徴とする(3)に記載の密封装置付き転がり軸受。
(5) 前記転がり軸受は自動調心転がり軸受であり、
前記外輪の軌道面は、前記外輪の内周面に、単一の中心を有する球状凹面として設けられており、
前記内輪の軌道面は、前記外輪の軌道面と対向するように、前記内輪の外周面に二列設けられており、
前記複数のころは、前記内輪及び前記外輪の各軌道面間に転動自在に二列設けられた球面ころである
ことを特徴とする(1)〜(4)の何れか1つに記載の密封装置付き転がり軸受。
本発明の密封装置付き転がり軸受によれば、シールホルダによってシールを容易且つ強固に固定することが可能であるので、軸受と密封装置を別体にして顧客に納品することができる。これにより、軸受を各種機械に取付ける際に、軸受すきまを測定した後、密封装置を固定することが可能となる。
また、密封装置が強固に固定されるので、軸受を軸方向に移動可能である必要がある位置や自由側位置で使用することが可能となり、密封装置の軸方向移動を規制する構造、例えば、ハウジングを径方向内側に延出させて密封装置20の軸方向移動を規制する構造が不要となる。
本発明の第1実施形態に係る密封装置付き自動調心ころ軸受の断面図である。 密封装置付き自動調心ころ軸受の要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係る密封装置付き自動調心ころ軸受の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る密封装置付き自動調心ころ軸受の断面図である。
以下、本発明の各実施形態に係る密封装置付き転がり軸受について、図1〜4を用いて説明する。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る密封装置付き転がり軸受について、図1を用いて説明する。図1に示すように、第1実施形態に係る自動調心ころ軸受1は、例えば、外径540mm、内径320mm、幅176mの寸法を有するものであり、内輪11と外輪12との間に、球面ころ13,13が二列に複数配置されている。各列の球面ころ13は、保持器16により、周方向の間隔が一定に保持されている。保持器16は、金属製であり、外輪案内で使用される
内輪11の外周面11cには二列の軌道面11b,11bが形成される。内輪11の内周面11fは、テーパ状に形成されている。
外輪12は、内周面12cに球状凹面である軌道面12aを有し、この軌道面12aの曲率中心が自動調心ころ軸受1の中心に一致しており、自動調心ころ軸受1の自動調心性が確保されている。
各列に配置された球面ころ13は、たる形の転動面13aを有し、内輪11の軌道面11bと外輪12の軌道面12aとの間で転動する。
密封装置20は、外輪12の軸方向端面12d(軸方向端部)に固定された環状のシールホルダ21と、シールホルダ21に装着されたシール26と、から構成されている。シール26は、第一芯金25及び第二芯金29からなる芯金を覆って構成されている。第一芯金25は内周側へと延びる略円筒形状であり、外輪12に加締め固定された第一芯金25と、第一芯金25の径方向内側端部よりも軸方向内側に配置され、径方向内側に延びる断面略直線状の第二芯金29と、に分割されている。
シール26はゴムなどの弾性体によって形成されており、第一芯金25の軸方向外側面に固定される断面略直線形状の第一延出部22と、第二芯金29の軸方向外側面に固定される断面略直線形状の第二延出部23と、第一延出部22及び第二延出部23に連続すると共に、第一芯金25の径方向内側端部及び第二芯金29の径方向外側端部を接続する接続部24と、を有する。ここで、第一芯金25の径方向内側端部が、第二芯金29の径方向外側端部よりも径方向外側に位置しているので、シール26の接続部24は、軸方向内側に向かうにしたがって径方向内側に傾斜する断面略直線形状とされている。
また、シール26は、第二延出部23の径方向内側端部に接続されると共に、第二芯金29の径方向内側端部に軸方向に固定されるリップ部28を有する。リップ部28は、径方向内側端部が内輪11の外周面11cに弾性的に摺接して外輪12と内輪11との間をシールしている。なお、リップ部28を確実に内輪11の外周面11cに摺接させる必要があることから、リップ部28の外周面に締付ばね27を装着し、その締付ばね27の弾性力によりリップ部28を内輪11の外周面11c側へ付勢するようにしている。このリップ部28が内輪11の外周面11cに摺接することにより軸受空間が密封され、外部からの液体や異物の浸入を防止できると共に、軸受空間内に封入された潤滑剤の流出を防止することができる。
ここで、図2も参照し、外輪12の軸方向端面12dには、軸方向においてシールホルダ21側(軸方向外側)に突出する凸部12pが形成され、この凸部12pの内周面には、軸方向端面12dと滑らかに接続する断面半円形状のシール溝12qが凹設される。
また、シールホルダ21の外周側端部及び内周側端部には、軸方向において外輪12側(軸方向内側)に突出する外周側突部21h及び内周側突部21iが形成される。外周側突部21hの内周面は、外輪12の凸部12pの外周面と嵌合する。内周側突部21iの内周面21jは、外周側に向かうにしたがって軸方向内側に傾斜する傾斜面とされており、その先端部21kによって、後述する第一芯金25の直線部25bを外輪12に加締めることが可能である。
シール溝12qに固定される第一芯金25は、当該シール溝12qに対応する断面半円形状を有する基部25aと、基部25aから内周側に延びて外輪12の軸方向端面12dと当接する直線部25bと、直線部25bから内周側に延びるにしたがって軸方向外側に傾斜して、内周側突部21iの内周面21jと隙間を介して対向する傾斜部25cと、を有する。
そして、シールホルダ21及びシール26の外輪12への固定は、外輪12の凸部12pのシール溝12qに第一芯金25を配置した状態で、シールホルダ21を外輪12に向かって軸方向に挿入することにより行われる。これにより、シールホルダ21の内周側突部21iの先端部21kによって第一芯金25の直線部25bが外輪12の軸方向端面12dに加締められ、シール26は外輪12に固定される。同時に、シールホルダ21の外周側突部21hの内周面は、外輪12の凸部12pの外周面に嵌合固定され、シールホルダ21(密封装置20)と外輪12が互いに強固に固定される。このように、本実施形態においてシールホルダ21はシール26の加締め治具としての機能も有する。このとき、シールホルダ21は、外輪12の外周面12eよりも外周側に延在せず、且つ、内輪11の軸方向端面よりも軸方向外側に延在しないので、自動調心ころ軸受1の径方向寸法及び軸方向寸法の増加が抑制される。
この構成により、外輪12、ひいては自動調心ころ軸受1にシールホルダ21及びシール26が強固に固定されるため、軸受押さえを使用する必要がなくなる。これにより、構造を簡略化できるほか、装置の自由側位置や、軸受を軸方向に移動可能である必要がある位置でも、自動調心ころ軸受1の密封性を維持しながら使用することが可能となる。すなわち、密封装置20の軸方向移動を規制する構造、例えば、ハウジングを径方向内側に延出させて密封装置20の軸方向移動を規制する構造が不要となる。
また、前述したように、内輪11の内周面11fはテーパ状に形成されているが、軸方向の軸受の押し込み量が多いと内輪11が膨張する結果、軸受すきまが減少してしまう。しかし、本実施形態の密封自動調心ころ軸受1によれば、シールホルダ21によってシール26を容易且つ強固に固定することが可能であるので、軸受本体と密封装置20を別体にして顧客に納品することができる。したがって、各種機械への取付け前に軸受の取付状態を確認する目的で軸受すきまを測定することが可能となる。そして、軸受すきまの測定値が適切な値となるように軸方向に軸受を押し込むことにより、適切な取り付けが可能となり、メンテナンス性が向上する。
また、シールホルダ21を固定することによりシール26の位置も固定されるため、密封性能をさらに向上することも可能となる。
なお、内輪11、外輪12、及び球面ころ13の少なくとも一つの表面層は、残留オーステナイト量(γR vol%)が20〜45vol%で、浸炭または浸炭窒化処理された材料により形成されることが好ましい。または、内輪11、外輪12、及び球面ころ13の少なくとも一つの表面層は、残留オーステナイト量(γR vol%)が20〜45vol%で、C;0.1〜1.2重量%、Cr;1〜3重量%を含有し、さらにMoを2.0重量%以下であって且つCr含有量の1/3以上含有するとともに、浸炭または浸炭窒化処理された表面層の表面硬さ(Hv)が残留オーステナイト量に対し、−4.7×(γR vol%)+920≦Hv≦−4.7×(γR vol%)+1020の範囲にある合金鋼から形成されることが好ましい。または、内輪11、外輪12、及び球面ころ13の少なくとも一つの表面層は、残留オーステナイト量(γR vol%)が20〜45vol%で、C;0.1〜1.2重量%、Cr;1〜3重量%を含有し、さらにMoを2.0重量%以下であって且つCr含有量の1/3以上含有するとともに、浸炭または浸炭窒化処理された表面層の表面硬さ(Hv)が残留オーステナイト量に対し、−4.7×(γR vol%)+920≦Hv≦−4.7×(γR vol%)+1020の範囲にある合金鋼から形成されることが好ましい。内輪11、外輪12、及び球面ころ13の少なくともいずれかの表面層をこれらの材料により形成することにより、自動調心ころ軸受1の耐久性をさらに向上し、長寿命とすることができる。なお、これらの材料は内輪11、外輪12、及び球面ころ13のいずれの表面層にも使用することが望ましいが、破損しやすい部位のみに使用する場合であっても十分な効果を得ることができ、例えば、自動調心ころ軸受1が外輪回転である場合には、内輪11の表面層のみにこれらの材料が使用されるものであってもよい。
なお、本実施形態では、シールホルダ21の外周側突部21hの内周面は、直接に外輪12の凸部12pの外周面に嵌合するが、これらの間にゴム製のリング状部材を配置する構成としてもよい。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態に係る密封装置付き転がり軸受について、図3を用いて説明する。第1実施形態と同様の構成を有する部分については同様の符号を付し、説明を省略する。
図3に示すように、第2実施形態に係る自動調心ころ軸受1は、外輪12の軸方向端面12dと、シールホルダ21と、の間において、Oリング30をさらに備えている。このOリング30は、外輪12の凸部12pよりも外周側に配置されている。このようにOリング30を配置することによって密封性をさらに向上でき、液体や異物が自動調心ころ軸受1の外輪12の外周側から軸受内へ浸入することを防止することができる。なお、必要に応じて、外輪12の軸方向端面12d又は、これと対向するシールホルダ21の端面に、Oリング30を固定するためのOリング溝(不図示)を設けても構わない。
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態に係る密封装置付き転がり軸受について、図4を用いて説明する。第1実施形態と同様の構成を有する部分については同様の符号を付し、説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態においては上述の実施形態と異なり、外輪12の凸部12pの内周面にシール溝12q(図2参照)が形成されない。また、第一芯金25は、断面半円形状の基部25a(図2参照)を有さない。一方、シールホルダ21(内周側突部21i)の内周面には、第一芯金25及びシール26が嵌合固定されている。したがって、シールホルダ21にシール26(第一芯金25)が一体となるように装着されるので、取り扱い性を向上させることが可能となる。
そして、シールホルダ21及びシール26の外輪12への固定は、予めシール26(第一芯金25)をシールホルダ21に装着した上で、シールホルダ21を外輪12に向かって挿入することにより行われる。これにより、外輪12の凸部12pに内周面に第一芯金25を配置した状態となり、さらにシールホルダ21の内周側突部21iの先端部21kによって第一芯金25の直線部25bが外輪12の軸方向端面12dに嵌合され、シール26は外輪12に固定される。同時に、シールホルダ21の外周側突部21hの内周面は、外輪12の凸部12pの外周面に嵌合固定され、シールホルダ21(密封装置20)と外輪12が互いに強固に固定される。
したがって、本実施形態によれば、シール21及びシール26(第一芯金25)の取り扱い性を向上させることが可能であると共に、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
なお、本実施形態においても、第2実施形態と同様に密封性向上のため、外輪12の軸方向端面12dや、これと対向するシールホルダ21の端面に、Oリングを配設しても構わない。
また、上述した第1〜第3実施形態において、シール26の緊迫力が低すぎると軸の追従性が悪くなるおそれがある。また、シール26が、軸受空間内の潤滑剤の圧力に耐えられなくなり、密封性能を確保できないおそれがある。一方、シール26の緊迫力が高すぎると、リップ部28と内輪11の外周面11cとの間で摩耗が生じやすくなる。このため、シール26の緊迫力は10〜100Nが好ましく、30〜80Nであるとさらに好ましい。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更、改良等が可能である。
例えば、前述した実施形態では、シールホルダ21は、外輪12の軸方向端部に固定されていたが、内輪11の軸方向端部に固定しても構わない(不図示)。この場合、密封装置20は内周側及び外周側が反転した状態となり、シール26のリップ28は、外輪12の内周面12cに摺接することになる。また、内輪11の軸方向端面には、軸方向においてシールホルダ21側に突出する凸部が形成され、シールホルダ21の外周側端部及び内周側端部には、軸方向において内輪側(軸方向内側)に突出する外周側突部及び内周側突部が形成される。そして、内輪11の凸部の外周面にシール26を配置した状態で、シールホルダ21を内輪11に向かって軸方向に挿入することによって、シール11はシールホルダ21の外周側突部によって内輪11に加締め固定され、且つ、内輪11の凸部の内周面とシールホルダ21の内周側突部の外周面とが嵌合固定される。このような構成によっても、前述の実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
また、この場合であっても、第3実施形態と同様に、シール26及び第一芯金25が、シールホルダ21の外周面に嵌合固定されることによって予め装着される構成とし、取り扱い性の向上を図っても構わない。
また、前述した実施形態では、内輪11の内周面11fがテーパ状に形成されていたが、内周面11fは円筒状に形成されていてもよい。
また、前述した実施形態における密封装置は、自動調心ころ軸受以外の軸受、例えば円筒ころ軸受、円すいころ軸受、又は上述した軸受を2以上組み合わせた組み合わせ軸受の両端部に取り付けることもでき、これらも本発明の権利範囲に属する。また、本発明に係る密封装置付き転がり軸受は、産業用機械、例えば鉱山設備用機械の自由側だけではなく、固定側にも使用できる。
1 自動調心ころ軸受
11 内輪
11b 内輪軌道面
11c 内輪外周面
11f 内輪内周面
12 外輪
12a 外輪軌道面
12c 外輪内周面
12d 外輪軸方向端面
12e 外輪外周面
12p 凸部
12q シール溝
13 球面ころ
13a 転動面
16 保持器
16a 環状体
16b 柱部
20 密封装置
21h 外周側突部
21i 内周側突部
21j 内周面
21k 先端部
22 第一延出部
23 第二延出部
24 接続部
25 第一芯金
25a 基部
25b 直線部
25c 傾斜部
26 シール
27 締付ばね
28 リップ部
29 第二芯金

Claims (5)

  1. 内周面に軌道面を有する外輪と、
    外周面に軌道面を有する内輪と、
    前記外輪及び前記内輪の軌道面間に転動自在に設けられた複数のころと、
    前記外輪の軸方向端部に固定されたシールホルダと、前記シールホルダに装着されたシールと、を有する密封装置と、
    を備える密封装置付き転がり軸受であって、
    前記外輪の軸方向端面には、軸方向において前記シールホルダ側に突出する凸部が形成され、
    前記シールホルダの外周側部及び内周側部には、軸方向において前記外輪側に突出する外周側突部及び内周側突部が形成され、
    前記外輪の凸部の内周面に前記シールを配置した状態で、前記シールホルダを前記外輪に向かって軸方向に挿入し、嵌合することによって、前記シールは前記シールホルダの内周側突部によって前記外輪に固定され、且つ、前記外輪の凸部の外周面と前記シールホルダの外周側突部の内周面とが嵌合固定される
    ことを特徴とする密封装置付き転がり軸受。
  2. 前記シールは、前記シールホルダの内周面に嵌合固定されることによって装着される
    ことを特徴とする請求項1に記載の密封装置付き転がり軸受。
  3. 内周面に軌道面を有する外輪と、
    外周面に軌道面を有する内輪と、
    前記外輪及び前記内輪の軌道面間に転動自在に設けられた複数のころと、
    前記内輪の軸方向端部に固定されたシールホルダと、前記シールホルダに装着されたシールと、を有する密封装置と、
    を備える密封装置付き転がり軸受であって、
    前記内輪の軸方向端面には、軸方向において前記シールホルダ側に突出する凸部が形成され、
    前記シールホルダの外周側部及び内周側部には、軸方向において前記内輪側に突出する外周側突部及び内周側突部が形成され、
    前記内輪の凸部の外周面に前記シールを配置した状態で、前記シールホルダを前記内輪に向かって軸方向に挿入し、嵌合することによって、前記シールは前記シールホルダの外周側突部によって前記内輪に固定され、且つ、前記内輪の凸部の内周面と前記シールホルダの内周側突部の外周面とが嵌合固定される
    ことを特徴とする密封装置付き転がり軸受。
  4. 前記シールは、前記シールホルダの外周面に嵌合固定されることによって装着される
    ことを特徴とする請求項3に記載の密封装置付き転がり軸受。
  5. 前記転がり軸受は自動調心転がり軸受であり、
    前記外輪の軌道面は、前記外輪の内周面に、単一の中心を有する球状凹面として設けられており、
    前記内輪の軌道面は、前記外輪の軌道面と対向するように、前記内輪の外周面に二列設けられており、
    前記複数のころは、前記内輪及び前記外輪の各軌道面間に転動自在に二列設けられた球面ころである
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の密封装置付き転がり軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113898668A (zh) * 2021-11-19 2022-01-07 洛阳Lyc轴承有限公司 一种密封调心滚子轴承
US20230096497A1 (en) * 2021-09-23 2023-03-30 Bal Seal Engineering, Llc Integrated seal and bearing assembly and related methods

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