JP2016034300A - 画像診断装置及び撮影方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な装置構成で長尺撮影時における位置決め操作を効率よく行うことが可能な画像診断装置及び撮影方法を提供する。【解決手段】 長尺撮影において画像処理部14は、ビデオカメラ2により撮像したカメラ映像71を表示部15に表示するとともに、前回のX線曝射により得たX線画像74をカメラ映像71上の対応する位置に重畳する。更に画像処理部14は前回のX線曝射時のマーカ5の位置を示す仮想マーカ75を上述のカメラ映像71及びX線画像74上に重畳する。すなわち、画像処理部14はビデオカメラ2によるカメラ映像71とX線画像74と仮想マーカ75とを合成した合成映像72を作成し、表示部15に表示させる。【選択図】図8

Description

本発明は画像診断装置及び撮影方法に係り、特に、長尺撮影時に位置決めを行う技術に関する。
従来より、X線画像診断装置等において行われる長尺撮影では、長尺用カセッテを使用したフィルム撮影をするX線画像診断装置が知られている。この種のX線画像診断装置で撮影されたX線画像は、フィルムに焼きこまれてフィルムの形で保管されている。近年では上述のカセッテに代えて、FPD(Flat Panel Detector)等のX線検出器とX線検出器により検出した透過X線データを画像化し保存する画像処理装置とを搭載したX線画像診断装置が利用されている。
一般的なX線画像診断装置における上述のFPDを使用した長尺撮影では、目的部位を数回に分けて撮影し、撮影により得た画像(デジタルデータ)を1枚に合成処理することで長尺画像を得る。したがって、操作者が複数回の位置決め作業を行う必要があった。長尺撮影の位置決めでは、被写体と接合位置の目安となるスケールとを同時に撮影し、複数回の撮影後にスケールの値を参照して補正を行う方法や、特許文献1に記載されるように、X線検出器の位置情報を検出する位置センサ(リニアエンコーダやロータリーエンコーダ等)を装置に組み込んで、画像処理装置が撮影の際にその値を取得することで撮影データの接合位置を決定する方法等が用いられている。
特開2010−233906号公報
しかしながら、上述の従来の方法では、位置決めのために被写体とスケールとを同時に撮影する必要があるため煩雑な手順となる。また、X線検出器の位置を検出するセンサを使用する場合には装置内にセンサを組み込む必要があり、高コストになることがあった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすることは、簡易な装置構成で長尺撮影時における位置決め操作を効率よく行うことが可能な画像診断装置及び撮影方法を提供することである。
前述した目的を達成するために第1の発明は、被写体にX線を照射するX線源と、前記被写体を透過したX線を検出するX線検出器と、前記X線検出器及び被写体を撮像するカメラと、前記カメラにより撮像可能であって前記X線検出器の位置を示すマーカと、X線曝射時の前記マーカの位置を記憶する記憶部と、検出したX線に基づきX線画像を作成するとともに、前記カメラにより撮像した映像を取り込み、前記X線画像を前記映像上の対応する位置に重畳し、更に前記X線画像を撮影した時における前記マーカの位置を示す仮想マーカを重畳した合成映像を作成する画像処理部と、前記合成映像を表示する表示部と、を備えることを特徴とする画像診断装置である。
また、第2の発明は、X線源が被写体にX線を照射するステップと、X線検出器が前記被写体を透過したX線を検出するステップと、カメラが前記X線検出器及び被写体を撮像するステップと、前記カメラにより撮像可能であって前記X線検出器の位置を示すマーカのX線曝射時の位置を記憶するステップと、検出したX線に基づき画像処理部がX線画像を作成するとともに、前記カメラにより撮像した映像を取り込み、前記X線画像を前記映像上の対応する位置に重畳し、更に前記X線画像を撮影した時における前記マーカの位置を示す仮想マーカを重畳した合成映像を作成するステップと、前記合成映像を表示するステップと、を含むことを特徴とする撮影方法である。
本発明により、簡易な装置構成で長尺撮影時における位置決め操作を効率よく行うことが可能な画像診断装置及び撮影方法を提供できる。
本発明に係る画像診断装置1の全体構成図 X線検出器13及びマーカ5の外観図 X線検出器13a及びマーカ5aの外観図 長尺撮影について説明する図 本発明の撮影処理の手順を示すフローチャート 1枚目曝射前の操作画面例 1枚目曝射後の操作画面例 2枚目位置決め中における操作画面例 2枚目位置決め完了時における操作画面例 2枚目曝射後の操作画面例 仮想マーカ75の位置の別の例 輪郭形状が一致し、色または模様が異なるマーカ5、5bの例
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
まず、図1を参照して画像診断装置1の全体構成について説明する。
本発明に係る画像診断装置1は、被写体3にX線を照射して静止画であるX線画像を撮影する一般的なX線撮影装置である。以下の説明では、本発明に係る画像診断装置1の一例として寝台天板上に被写体を寝載して撮影するX線撮影装置について説明するが、例えば胸部健診等で使用されるような、被写体を立位で撮影するX線撮影装置についても適用できる。
図1に示すように、画像診断装置1は、高電圧発生部11及びX線管12を備えたX線源と、X線管12に被写体3を介して対向配置されたX線検出器13と、X線検出器13により検出した透過X線の強度に応じた電気信号(デジタルデータ)を取得し、取得した電気信号に基づいてX線画像を作成する画像処理部14と、画像処理部14により作成された画像や各種情報を表示する表示部15と、画像診断装置1に対する操作を入力する操作部16と、画像診断装置1の各部を制御する制御部17と、X線曝射指示を入力するスイッチ18と、被写体3を寝載する天板4と、被写体3及びX線検出器13を撮影するビデオカメラ2とを備える。ビデオカメラ2の設置位置は、天板4全体、すなわちX線検出器13の可動範囲を撮影可能な位置に設置されることが望ましい。
X線源は、X線管12及び高電圧発生部11を備え、高電圧発生部11から電力供給を受けてX線管12から所定の線量のX線を発生させる。X線源の動作は制御部17から送信されるX線制御信号に従って制御される。なお、X線源にはX線絞りが設けられる。X線絞りは複数のX線遮蔽板を複数有しており、制御部17からの制御信号に従って複数のX線遮蔽板を移動させることで、X線検出器13の位置に応じたX線照射領域を形成する(図4参照)。
X線検出器13は、例えばシンチレータとフォトダイオードの組み合わせによって構成されるX線検出素子をチャンネル方向(周回方向)及び列方向(体軸方向)に2次元配列したフラットパネルディテクタ(FPD)であり、被写体3を介してX線源に対向する位置に設けられる。例えば天板4の下面にX線検出器13が設置される。天板4の下面にはX線検出器13を収納するレールが設けられ、レールに沿ってX線検出器13を手動でスライド移動させることが可能となっている。これにより所望の目的部位にX線検出器13を配置することができる。なお、以下の説明では、X線検出器13の移動方向は天板4の長手方向とするが、幅方向としてもよい。X線検出器13は、X線管12から照射され被写体3を透過した透過X線を検出し、そのX線強度に応じた電気信号を透過X線データとして画像処理部14に出力する。
本発明に係る画像診断装置1には、X線検出器13の位置を示すマーカ5が設けられる。マーカ5はビデオカメラ2にて認識され撮影可能なものであればどのような色、形状、材質としてもよい。マーカ5はX線検出器13自体に設けられもよいし、X線検出器13の移動に連動するように設けられてもよい。またマーカ5は、少なくともX線検出器13の移動方向の両端部の位置をそれぞれ示すように複数設けられる。例えば、被写体3の体軸方向にX線検出器13を移動させる場合は、X線検出器13の体軸方向の上端を示す位置と下端を示す位置とにそれぞれマーカ5が設けられる。
図2に示すように、X線検出器13の枠の4隅にそれぞれマーカ5を設ければ、X線検出器13を縦に配置する場合でも横に配置する場合でもX線検出器13の上端及び下端を示す位置にマーカ5が配置されることとなる。また、図3に示すX線検出器13aのように、枠の上辺及び下辺を延伸させた位置にそれぞれマーカ5aを設けるようにしてもよい。この場合は、被写体3の幅が大きい場合にも被写体3に重なることなくビデオカメラ2でマーカ5aを撮影できる。
なお、X線検出器13は天板4の下面に設置されるため、天板4の面は透明とする。これは、マーカ5、5aを天板4を介してビデオカメラ2により撮影するためである。また、天板4が透明であれば、位置決めの際にX線検出器13の位置を操作者が視認しやすくなる。
また、胸部撮影用のX線診断装置のように被写体を立位で撮影するものには、X線検出器13がカバーで覆われているものがある。この場合は、マーカ5をカバーの上に設け、ビデオカメラ2により撮影できるようにすればよい。
制御部17は、CPU(Central
Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク等の記憶装置等により構成されるコンピュータである。制御部17は、操作部16またはスイッチ18から入力された入力信号に基づいてX線曝射の動作制御を行ったり、画像処理部14における画像の作成、表示部15の表示動作、ビデオカメラ2の撮像動作等の制御を行う。
画像処理部14は、X線検出器13から透過X線データを取得する。画像処理部14は、取得した透過X線データから被写体3のX線画像を生成する。また画像処理部14は、複数の撮影位置で撮影された複数のX線画像をつなぎ合わせた長尺画像を作成する。
長尺画像を得るための撮影(長尺撮影)において、画像処理部14は、ビデオカメラ2により撮像した映像(以下、カメラ映像71という)を取り込み、取り込んだカメラ映像71を表示部15に表示するとともに、前回のX線曝射により得たX線画像74をカメラ映像71上の対応する位置に重畳する。更に画像処理部14は、前回のX線曝射時のマーカ5の位置を示す仮想マーカ75を上述のカメラ映像71及びX線画像74上に重畳する。すなわち、画像処理部14はビデオカメラ2によるカメラ映像71とX線画像74と仮想マーカ75とを合成した合成映像72を作成し、表示部15に表示させる(図7〜図9参照)。合成映像72の作成及び表示の詳細については後述する。
撮影により得た透過X線データや画像処理部14により生成されたX線画像、長尺画像は制御部17の記憶部に記憶される。また記憶部には、撮影動作に関するプログラムや各種撮影条件、及び後述する処理に必要なプログラム及びデータ等が予め記憶されている。
表示部15は、CRTや液晶パネル等により構成され、画像処理部14で生成された画像や合成映像、制御部17から入力される表示データ等を表示する。
操作部16は、例えば、キーボードやマウス等の入力装置であり、操作者によって入力される各種の指示や情報を制御部17に入力する。操作者は、表示部15及び操作部16等の外部機器を使用して対話的に操作を行う。なお操作部16は、表示部15の表示画面と一体的に構成されたタッチパネル等としてもよい。
スイッチ18は、X線曝射を指示する際に操作者により操作されるスイッチボタンである。スイッチ18が押下されると、制御部17は予め設定された撮影条件(X線管12の管電圧、管電流、曝射量[mAs]、曝射時間[msec]等)に応じたX線を曝射する。
ビデオカメラ2は、被写体3及びX線検出器13を撮像する。ビデオカメラ2により撮像された映像は、画像処理部14にリアルタイムに送出される。長尺撮影時の位置決め処理において、画像処理部14はビデオカメラ2により撮像された映像を取り込み、X線画像と合成して表示部15に表示する。
次に、図4を参照してFPD(Flat Panel Detector)を使用した長尺撮影について説明する。
FPDを使用した長尺撮影では目的部位を複数回に分けて撮影し、画像処理部14が各撮影において得た透過X線データを取得して1枚の画像に接合する。例えば、1回目の撮影で図4(a)に示すように、被写体3の胸部にX線検出器(FPD)13を配置し撮影を行い、1枚目のX線画像を得る。次に、操作者は図4(b)に示すように、被写体3の下腹部にX線検出器(FPD)13を移動させ、2回目の撮影を行って2枚目のX線画像を得る。画像処理部14は各撮影により得たX線画像(透過X線データ)を接合する。これにより、胸部から腹部を撮影範囲とする長尺画像が作成される。
操作者はX線曝射のスイッチ18を押下する前にX線検出器13の位置決め操作を行う。この位置決め操作を行っている間、画像処理部14はビデオカメラ2の映像71と前回のX線曝射で得たX線画像74と、前回のX線曝射時のマーカ5の位置を示す仮想マーカ75とを合成して表示部15に表示する。操作者は、表示部15に表示される合成映像72を参照することで、前回(1回目)のX線検出器13の位置を仮想マーカ75で確認しながら現在(2回目)のX線検出器13の位置を確認して位置決め操作を行える。
次に、図5〜図10を参照して、画像処理部14が実行する撮影処理について説明する。撮影処理の開始に際して、撮影条件が設定され、X線検出器13の設置やX線絞りの調整等、撮影準備が完了しているものとする。
操作部16を介して各種の撮影オーダーの中から長尺用オーダーが選択されると(ステップS101)、画像処理部14はまずビデオカメラ2からカメラ映像71の取り込みを開始する(ステップS102)。画像処理部14は取り込まれたカメラ映像71を表示部15に表示する(ステップS103)。
図6は1回目の撮影(X線曝射)前の操作画面7の例を示す図である。
操作者は、表示部15の操作画面7に表示されているカメラ映像71を参照しながらX線検出器13を移動させ、位置決め作業を行う(ステップS104)。
操作画面7には、ビデオカメラ2により撮像されたカメラ映像71が表示される。カメラ映像71は動画像であり、少なくとも被写体3とX線検出器13とマーカ5とがリアルタイムに映し出される。
X線検出器13の位置決め完了後、スイッチ18が操作されX線曝射が指示されると、制御部17はX線管12からX線を照射させる。X線検出器13は被写体3を透過した透過X線を検出し、検出したX線量に応じた電気信号に変換して透過X線データとして画像処理部14へ送る(ステップS105)。
画像処理部14は、X線検出器5から取得した透過X線データに基づいてX線画像74を生成し、制御部17の記憶部に記憶する。また、カメラ映像71からX線曝射時におけるマーカ5の位置を検出し、その位置情報を制御部17の記憶部に記憶する(ステップS106)。
更に画像処理部14は、前回のX線曝射によるX線画像74とステップS105の撮影時(前回のX線曝射時)におけるマーカ5の位置を示す仮想マーカ75とを、現在のカメラ映像71に重畳した合成映像72を作成する。画像処理部14は作成した合成映像72を表示部15に表示する(ステップS107)。
図7は1回目のX線曝射直後における合成映像72の表示例を示す図である。図7に示すように、カメラ映像71上の対応する位置に1回目のX線曝射において得たX線画像74が重畳される。また1回目のX線曝射時におけるマーカ位置には仮想マーカ75が重畳される。
このように、操作画面7に合成映像72が表示された状態で、操作者は2枚目の撮影のための位置決め作業を行う(ステップS108)。位置決め作業中、表示部16にはリアルタイムに合成映像72が表示されている。図8は位置決め操作中の操作画面7の一例を示している。
図8に示すように、現在のカメラ映像71上の対応する位置に1回目のX線曝射により得たX線画像74と仮想マーカ75が表示される。位置決めによりX線検出器13の位置が移動された状態が表示されている。
なお、X線検出器13の移動中は移動方向側にのみ仮想マーカ75を表示させてもよい。すなわち画像処理部14は、位置決め作業中のX線検出器13の移動方向(マーカ5の移動方向)をカメラ映像71から検出する。前回のX線曝射時における上端及び下端のマーカ位置のうち移動方向側に配置されているマーカ位置にのみ仮想マーカ75を表示する。図8の例では、X線検出器13は下方向へ移動されているため、前回のX線曝射時の下端側のマーカ位置にのみ仮想マーカ75が表示されている。
位置決め作業において、操作者は図9に示すように現在のマーカ5(X線検出器13の移動方向ではない端部の位置を示すマーカ)の位置が仮想マーカ75の位置に重ね合わさるようにX線検出器5の位置を移動させる(ステップS108)。
画像処理部14は、位置決め作業中のカメラ映像71を監視し、X線検出器13の移動方向ではない端部の位置を示すマーカ5が前回のX線曝射時におけるマーカ位置のうち移動方向側にある仮想マーカ75の位置に重なるか否かを判定する(ステップS109;Yes)。
つまり、下方向にX線検出器13を移動する場合は、移動方向ではない端部(すなわち上端部)のマーカ5の位置が、前回のX線曝射時の下側の仮想マーカ75の位置に一致するか否かを判定する。
図9に示すように、移動方向ではない端部に付されたマーカ5の位置が移動方向の仮想マーカ75と一致する場合は(ステップS109;Yes)、画像処理部14は操作画面7内に曝射可能な位置であることを示す通知82(「曝射OK」等)を表示することが望ましい(ステップS110)。
ステップS109の判定において、移動方向ではない方向に付されたマーカ5の位置が移動方向の仮想マーカ75と一致しない場合は(ステップS109;No)、画像処理部14は判定結果を制御部17に通知し、制御部17はX線曝射を禁止するよう制御することが望ましい(ステップS111)。
また、位置決め中において、画像処理部14は前回のX線曝射直後のカメラ映像と現在のカメラ映像とを比較し、被写体の位置がずれているか否かを判定するようにしてもよい。前回と比較して被写体の位置がずれていると判定された場合は判定結果を制御部17に通知し、制御部17は被写体のずれを通知したり、X線曝射を行わないように制御したりしてもよい。
位置決めが完了し、操作者によりスイッチ18が操作されX線曝射が指示されると(ステップS112;Yes)、制御部17はX線管12からX線を曝射させる。X線検出器13は被写体3を透過した透過X線を検出し、透過X線データとして画像処理部14へ送る(ステップS105)。
2回目のX線曝射後、画像処理部14は、X線検出器5から取得した透過X線データによりX線画像を作成し、更に前回のX線曝射により作成されているX線画像と接合して長尺画像76を作成し、制御部17の記憶部に記憶する。また、2回目のX線曝射時におけるマーカ5の位置を記憶部に記憶する(ステップS106)。
画像処理部14は、作成した長尺画像76をカメラ映像71の対応する位置に重畳した合成映像を作成し、表示部15に表示する(ステップS107)。
図10は2回目のX線曝射直後における合成映像72の表示例を示す図である。図10に示すように、カメラ映像71上の対応する位置に、1回目と2回目のX線曝射により得た各X線画像を接合した長尺画像76が重畳される。
更に撮影が継続される場合、すなわち画像処理部14がカメラ映像71を監視し、マーカ5の位置の移動が検出された場合は、画像処理部14は、前回(2回目)の撮影時におけるマーカ位置を示す仮想マーカ75を上述の合成映像72上に重ねて表示する(ステップS107)。以降、ステップS107〜ステップS112の処理(位置決め、マーカ位置判定、通知、撮影、長尺画像の作成・表示処理)が繰り返し実行される(ステップS108〜ステップS112)。
撮影終了が指示されると(ステップS113;Yes)、画像処理部14は長尺撮影を終了する。
以上説明したように、画像診断装置1は、X線検出器13の位置を示すマーカ5とビデオカメラ2とを設け、長尺撮影中のマーカ5(X線検出器13)の位置をビデオカメラ2にて撮影する。X線が曝射されると、画像処理部14はX線検出器13により検出したX線信号に基づきX線画像を作成するとともに、カメラ映像を取り込み、X線画像をカメラ映像上の対応する位置に重畳し前回のX線曝射時におけるマーカ5の位置を示す仮想マーカ75を重畳した合成映像72を作成し、表示する。
操作者は、合成映像72内の仮想マーカ75(前回のX線曝射時におけるマーカ位置)と現在のマーカ5の位置を同時に確認することができ、位置決め作業を効率よく行えるようになる。
なお、上述の実施の形態では、マーカ5は少なくともX線検出器13の移動方向の両端部を示す各位置(つまり、上端部と下端部)に設けられるものとし、合成映像では、前回のX線曝射時のマーカ位置に仮想マーカを表示するものとしたが、これは画像処理部14が長尺画像を作成する際に2つのX線画像を接するように合わせることを想定している。つまり画像処理部14は2つのX線画像の境界(つなぎ目)をとくに考慮せず、単に接合することで長尺画像76を作成する。
一方、長尺画像76を作成する際に、2つのX線画像の一部をのりしろのように重ねてつなぎ合わせる場合は、その重ね合わせの部分(のりしろ部)を考慮した位置に仮想マーカ75を表示するようにしてもよい。図11は、仮想マーカ75の位置をX線曝射時のマーカ位置からのりしろ部の長さだけ画像内にずらして表示させた状態である。このように仮想マーカ75を表示することで、操作者は仮想マーカ位置に現在のカメラ映像内のマーカ5の位置を合わせるだけで重ね合わせ(のりしろ)を考慮した位置決めを行える。
また、図12に示すX線検出器13bのように、複数のマーカのうち1つは他のマーカと輪郭形状が一致し内部の色または模様が異なるものとしてもよい。これにより、X線検出器13bを縦横どちらの配置にしているかを操作者がマーカの色や模様だけで判断しやすい。特に脱着自在なポータブルFPD等に好適である。また、マーカ5の輪郭が全ての位置のマーカで一致しているので、位置決めの際のマーカの重ね合わせ判定にも好適である。つまり、移動方向等を検出しなくとも、合成映像72に表示している仮想マーカ75の模様と異なる模様のマーカ5が重ね合わせられた場合に、位置決め完了(X線曝射を許可)を通知すればよく、前回のX線曝射の位置からX線検出器13が移動していない場合に位置決め完了(X線曝射を許可)と判定してしまうことを防ぐことができる。
図12の例では、X線検出器13bの形状を長方形とし、X線検出器13bの枠に設ける全てのマーカを同じ輪郭形状(丸)とし、それらのうち右下に設けるマーカ5bを白抜き丸、他のマーカ5を黒としている。マーカ5bに更に「×」や「◎」等の模様を記してもよい。
以上、各実施の形態において、本発明の好適な画像診断装置について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1・・・・・画像診断装置
11・・・・高電圧発生部
12・・・・X線管
13・・・・X線検出器
14・・・・画像処理部
15・・・・表示部
16・・・・操作部
17・・・・制御部
18・・・・スイッチ
2・・・・・ビデオカメラ
3・・・・・被写体
4・・・・・寝台天板
5、5a、5b・・・・・マーカ
7・・・・・操作画面
71・・・・カメラ映像
72・・・・合成映像
74・・・・X線画像
75・・・・仮想マーカ

Claims (12)

  1. 被写体にX線を照射するX線源と、
    前記被写体を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記X線検出器及び被写体を撮像するカメラと、
    前記カメラにより撮像可能であって前記X線検出器の位置を示すマーカと、
    X線曝射時の前記マーカの位置を記憶する記憶部と、
    検出したX線に基づきX線画像を作成するとともに、前記カメラにより撮像した映像を取り込み、前記X線画像を前記映像上の対応する位置に重畳し、更に前記X線画像を撮影した時における前記マーカの位置を示す仮想マーカを重畳した合成映像を作成する画像処理部と、
    前記合成映像を表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする画像診断装置。
  2. 前記画像処理部は、複数のX線画像をつなぎ合わせた長尺画像を作成することを特徴とする請求項1に記載の画像診断装置。
  3. 前記X線検出器を位置決めする際の移動方向を前記被写体の体軸方向または体軸方向と直交かつ水平な方向とし、
    前記マーカは少なくとも前記X線検出器の移動方向の両端部を示す各位置に設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像診断装置。
  4. 前記マーカは前記X線検出器から突出した位置に設けられることを特徴とする請求項3に記載の画像診断装置。
  5. 前記X線検出器は前記被写体を寝載する天板の下面に設置され、前記天板は透明であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像診断装置。
  6. 前記X線検出器はカバーで覆われ、前記マーカは前記カバーに設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像診断装置。
  7. 前記マーカのうち1つは、他のマーカと輪郭形状が一致し内部の色または模様が異なることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像診断装置。
  8. 前記X線検出器の移動方向を前記被写体の体軸方向または体軸方向と直交かつ水平な方向とし、
    前記カメラから取り込んだ映像を監視し、前記X線検出器の移動方向ではない端部の位置を示すマーカが前記仮想マーカの位置と一致したときにX線曝射に適した位置である旨の通知を行うことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像診断装置。
  9. 前記X線検出器の移動方向を前記被写体の体軸方向または体軸方向と直交かつ水平な方向とし、
    前記カメラから取り込んだ映像を監視し、前記X線検出器の移動方向ではない端部の位置を示すマーカが前記仮想マーカの位置と一致しないときはX線曝射を禁止するよう制御することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像診断装置。
  10. 前回のX線曝射直後の映像と現在の映像とを比較し、被写体の位置がずれているか否かを判定し、被写体の位置がずれていると判定された場合はその旨を通知することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の画像診断装置。
  11. 複数のX線画像の一部を重ね合わせて長尺画像を作成する場合は、前記画像処理部は重ね合わせを考慮した位置に前記仮想マーカを表示することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の画像診断装置。
  12. X線源が被写体にX線を照射するステップと、
    X線検出器が前記被写体を透過したX線を検出するステップと、
    カメラが前記X線検出器及び被写体を撮像するステップと、
    前記カメラにより撮像可能であって前記X線検出器の位置を示すマーカのX線曝射時の位置を記憶するステップと、
    検出したX線に基づき画像処理部がX線画像を作成するとともに、前記カメラにより撮像した映像を取り込み、前記X線画像を前記映像上の対応する位置に重畳し、更に前記X線画像を撮影した時における前記マーカの位置を示す仮想マーカを重畳した合成映像を作成するステップと、
    前記合成映像を表示するステップと、
    を含むことを特徴とする撮影方法。
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