JP2016020187A - ランフラットタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ランフラット耐久性能と乗り心地性能とを向上させる。【解決手段】断面略三日月状のサイド補強ゴム層10が配されたランフラットタイヤ1である。少なくとも一方のサイドウォール部3の外表面3sには、タイヤ軸方向外側に***する凸部14がタイヤ周方向に複数個設けられている。サイドウォール部3の正面視において、各凸部14は、タイヤ放射方向に対して傾いてのびている。タイヤ周方向で隣り合う凸部14、14は、タイヤ周方向で互いにオーバラップして配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ランフラット耐久性能と乗り心地性能とを向上させたランフラットタイヤに関する。
例えば、サイドウォール部に、断面略三日月状のサイド補強ゴム層が設けられたランフラットタイヤが提案されている。ランフッラット走行時、このようなランフラットタイヤのサイド補強ゴム層は、大きな歪を受けて発熱する。さらなる継続したランフラット走行により、サイド補強ゴム層は、発熱により破壊する。
ランフラット継続走行距離を増大させるために、サイドウォール部の外表面に、タイヤ軸方向外側に***してタイヤの放射方向にのびる凸部が設けられたランフラットタイヤが提案されている。このような凸部は、サイドウォール部の表面積を増加させる。また、凸部は、走行時にサイドウォール部周囲に、気流を生じさせる。この気流は、サイドウォール部の表面から熱を奪い、ひいてはサイド補強ゴム層の温度上昇を抑える。
しかしながら、上記ランフラットタイヤのサイドウォール部は、凸部によって、タイヤ周方向に不均一な剛性を有するので、周期的な振動成分の発生等、望ましくない乗り心地を持つという傾向があった。
特開2014−37214号公報
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、ランフラット耐久性能と乗り心地性能とを向上させたランフラットタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、各サイドウォール部に、断面略三日月状のサイド補強ゴム層が配されたランフラットタイヤであって、少なくとも一方の前記サイドウォール部の外表面には、タイヤ軸方向外側に***する凸部がタイヤ周方向に複数個設けられ、前記サイドウォール部の正面視において、前記各凸部は、タイヤ放射方向に対して傾いてのびており、タイヤ周方向で隣り合う前記凸部は、タイヤ周方向で互いにオーバラップして配置されていることを特徴とする。
本発明に係るランフラットタイヤは、前記サイドウォール部の正面視において、前記各凸部が円弧状にのびているのが望ましい。
本発明に係るランフラットタイヤは、前記凸部の前記タイヤ放射方向に対する角度が、タイヤ半径方向外側に向かって漸増しているのが望ましい。
本発明に係るランフラットタイヤは、前記凸部の前記タイヤ放射方向に対する角度が30〜50度であるのが望ましい。
本発明に係るランフラットタイヤは、前記トレッド部が、予め定められた回転方向を有し、前記凸部のタイヤ半径方向の内端は、前記凸部のタイヤ半径方向の外端よりも前記回転方向の先着側に位置しているのが望ましい。
本発明に係るランフラットタイヤは、前記凸部の***高さが0.5〜4.0mmであるのが望ましい。
本発明に係るランフラットタイヤは、前記凸部の長手方向と直角な幅が0.5〜4.0mmであるのが望ましい。
本発明のランフラットタイヤは、サイドウォール部の外表面に、タイヤ軸方向外側に***する凸部がタイヤ周方向に複数個設けられている。このような凸部は、サイドウォール部の表面積を増加させる。また、凸部は、走行中、サイドウォール部の周囲に気流を発生させるため、サイドウォール部の外表面の熱を奪い、ひいてはサイド補強ゴム層の温度上昇を抑える。これにより、ランフラット耐久性能が向上する。
サイドウォール部に設けられた凸部は、タイヤ放射方向に対して傾いてのびている。これにより、サイドウォール部の表面積がさらに増加するとともに、タイヤの回転方向に沿った成分を持つ気流を生じさせる。このような気流は、より効果的にサイドウォール部の外表面の熱を奪うことで、さらにランフラット耐久性能を向上させる。
タイヤ周方向で隣り合う凸部は、タイヤ周方向で互いにオーバラップして配置されている。これにより、サイドウォール部の剛性が、タイヤ周方向で均一化され、乗り心地性能が向上する。
本発明の一実施形態のランフラットタイヤの左側半分のタイヤ子午線断面図である。 図1のタイヤの部分斜視図である。 図1のタイヤのサイドウォール部の正面図である。 凸部の長手方向と直角な断面図である。 (a)、(b)は、本発明の他の実施形態を示す凸部の断面図である。 (a)、(b)は、本発明の他の実施形態を示すサイドウォール部の正面図である。 比較例を示すサイドウォール部の正面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のランフラットタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1の正規状態におけるタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面図である。
正規状態とは、タイヤ1が、正規リム(図示せず)にリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の状態である。本明細書では、特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、正規状態において特定される値である。
前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム"、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"である。また、前記「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
本実施形態のタイヤ1は、回転方向R(図2に示す)が指定されている。回転方向Rは、例えば、サイドウォール部3に、文字等で表示されている。
図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、トレッド部2から両側のサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6の半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されたベルト層7とを具えている。
カーカス6は、例えば、1枚のカーカスプライ6Aにより構成されている。カーカスプライ6Aは、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至る本体部6aと、本体部6aに連なりかつビードコア5の回りで折り返された折返し部6bとを含んでいる。カーカスプライ6Aは、このような態様に限定されるものではなく、例えば、本体部6aの端部(図示省略)がビードコア5で折り返されることなくビードコア5で終端する態様でも良い。
カーカスプライ6Aは、タイヤ赤道Cに対して、例えば75〜90度、より好ましくは80〜90度の角度で傾けて配列されたカーカスコードを有する。このカーカスコードには、例えば、ナイロン、ポリエステル又はレーヨン等の有機繊維コード等が好適に採用される。本体部6aと折返し部6bとの間には、硬質のゴムからなるビードエーペックスゴム8が設けられる。
ベルト層7は、例えば、2枚のベルトプライ7A、7Bから構成されている。各ベルトプライ7A、7Bは、例えば、タイヤ赤道Cに対して15〜40°の角度で傾けられたスチールコード等の高弾性のベルトコードを有する。ベルト層7のタイヤ半径方向の外側には、高速耐久性を高めるために、例えば、バンドコードを有するバンド層(図示省略)が配されても良い。
本実施形態のタイヤ1は、サイドウォール部3においてカーカス6のタイヤ軸方向外側に配されるサイドウォールゴム9と、サイドウォール部3のカーカス6の内側に配されるサイド補強ゴム層10と、タイヤ内腔面Nを形成する空気非透過性のゴムからなるインナーライナー11とを具えている。
サイド補強ゴム層10は、断面略三日月状である。本実施形態のサイド補強ゴム層10は、タイヤ半径方向の内端10i、及び外端10eからその最大厚さTmを有する中央部10cに向かって厚さが漸増している。サイド補強ゴム層10の内端10iは、ビードエーペックスゴム8の半径方向の外端8eよりもタイヤ半径方向の内側に位置している。サイド補強ゴム層10の外端10eは、ベルト層7のタイヤ軸方向の外端7eよりもタイヤ軸方向内側に位置している。
サイド補強ゴム層10は、ランフラット性能を維持しつつ、走行時の発熱を小さくしてランフラット耐久性能と乗り心地性能とを高めるために、その複素弾性率E*は、例えば、6〜12MPa程度、損失正接tanδは、0.02〜0.05程度が望ましい。
本明細書において、複素弾性率E*及び損失正接tanδは、JIS−K6394の規定に準拠して、下記の条件で、粘弾性スペクトロメータを用いて測定された値である。
初期歪:10%
振幅:±2%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70℃
インナーライナー11は、本実施形態では、トレッド部2に位置する第1部分11aと、ビード部4に位置する第2部分11bとに分割されている。第1部分11aのタイヤ軸方向外端11eは、例えば、サイド補強ゴム層10の外端10eよりも5〜15mmタイヤ軸方向外側に位置している。第2部分11bのタイヤ半径方向外端11sは、例えば、サイド補強ゴム層10の内端10iよりも5〜15mmタイヤ半径方向外側に位置している。このようなインナーライナー11は、サイド補強ゴム層10の大部分を覆わないので、タイヤ1を軽量化する。また、インナーライナー11は、サイド補強ゴム層10の熱がタイヤ内腔に排出されるのを妨げない。
サイドウォールゴム9は、タイヤ半径方向内外にのびている。本実施形態では、サイドウォールゴム9のタイヤ半径方向の外端9eは、ベルト層7と折返し部6bとで挟まれている。また、サイドウォールゴム9のタイヤ半径方向の内端9iは、例えば、ビードエーペックスゴム8の外端8eよりもタイヤ半径方向内方に位置している。サイドウォールゴム9は、ビードエーペックスゴム8よりも柔らかく、例えば、複素弾性率E*が1〜10MPaのゴムで構成されている。
図2は、タイヤ1の部分斜視図である。図3は、サイドウォール部3の正面図である。図2、図3に示されるように、サイドウォール部3の外表面3sは、基準面12と、タイヤ軸方向外側に***する複数個の凸部14とが設けられている。基準面12は、カーカス6の本体部6aのタイヤ軸方向外側の面と略平行にのびる面である。本実施形態の基準面12は、平滑面で形成されている。基準面12は、例えば、タイヤ加硫時に生じるバルジやデント等の凹凸を目立ち難くする小さな突起(リッジ)の集合体であるセレーション(図示省略)を含んでも良い。凸部14は、基準面12から突出している。このような凸部14は、サイドウォール部3の表面積を増加させる。また、凸部14は、走行中、サイドウォール部3の周囲に気流を発生させるため、サイドウォール部3の外表面3sの熱を奪い、ひいてはサイド補強ゴム層10(図1に示す)の温度上昇を抑える。これにより、ランフラット耐久性能が向上する。
凸部14は、タイヤ放射方向に対して傾いてのびている。これにより、サイドウォール部3の表面積がさらに増加するとともに、タイヤの回転方向Rに沿った成分を持つ気流を生じさせる。このような気流は、より効果的にサイドウォール部3の外表面3sの熱を奪うことで、さらにランフラット耐久性能を向上させる。
凸部14の傾斜の向きは、全ての凸部14が同じ方向である。これにより、タイヤの回転方向Rに沿った成分を持つ気流が同じ方向に統一されて流れる。このため、サイドウォール部3の外表面3sの熱を効果的に奪うことができ、さらにランフラット耐久性能が向上する。
タイヤ周方向で隣り合う凸部14は、タイヤ周方向で互いにオーバラップして配置されている。例えば、一つの凸部14のタイヤ半径方向の外端を通るタイヤ半径方向線nは、これと隣り合う他の凸部14を横切る。このような凸部14の配置は、サイドウォール部3の剛性をタイヤ周方向で均一化し、乗り心地性能を向上する。
凸部14のオーバラップ量は、タイヤ周方向に亘って同じであるのが望ましい。即ち、凸部14は、好ましくは、タイヤ周方向に亘って、タイヤ半径方向線n上に、同じ個数配されている。これにより、サイドウォール部3の縦剛性が、タイヤ周方向で均一化され得る。サイドウォール部3の外表面3sの熱を効果的に奪うとともにタイヤ1の過度の質量増加を抑制するため、凸部14は、タイヤ半径方向線n上に2個又は3個設けられるのが望ましい。本実施形態では、タイヤ周方向に亘って、タイヤ半径方向線n上に、凸部14が2個配されている。
本実施形態の凸部14は、円弧状にのびている。このような凸部14は、タイヤ1の回転による遠心力を利用して、タイヤの回転方向Rに沿った気流をさらにスムーズに生じさせる。従って、一層、効果的にサイドウォール部3の外表面3sの熱を奪うことができる。
凸部14のタイヤ半径方向の中点14c上において、凸部14のタイヤ放射方向に対する角度θcは、好ましくは、30〜50度である。凸部14の前記角度θcが30度未満の場合、タイヤの回転方向に沿った成分の気流をスムーズに生じさせることができないおそれがある。また、角度θcが50度を超える場合、サイドウォール部3の周囲の気流が小さくなり、サイドウォール部3の外表面3sの熱を効果的に奪うことができないおそれがある。
凸部14は、タイヤ半径方向外側のタイヤ放射方向に対する角度θaが、タイヤ半径方向内側のタイヤ放射方向に対する角度θbよりも、大きいのが望ましい。これにより、タイヤ周方向の長さが小さいサイドウォール部3のタイヤ半径方向内側よりも、タイヤ周方向の長さが大きいサイドウォール部3のタイヤ半径方向外側に、凸部14を大きく配することができる。このため、サイドウォール部3の外表面3sの熱を、タイヤ半径方向の内外に亘って、バランス良く奪うことができるので、ランフラット耐久性能がさらに向上する。
上述の作用を効果的に発揮させるため、凸部14は、タイヤ放射方向に対する角度θがタイヤ半径方向外側に向かって漸増しているのが望ましい。即ち、このような凸部14は、タイヤ半径方向の外側に向かって凸の円弧状でのびている。
凸部14のタイヤ半径方向の内端14iは、例えば、凸部14のタイヤ半径方向の外端14eよりも回転方向Rの先着側に位置している。これにより、サイドウォール部3の周囲の気流がタイヤの回転に合わせてスムーズにタイヤ半径方向の内側から外側へ移動し、サイドウォール部3の熱をより速やかに排出することができる。従って、一層、ランフラット耐久性能が向上する。また、このような凸部14は、気流による騒音を小さくする効果を有している。
図4は、凸部14の長手方向と直角な断面である。図4に示されるように、凸部14は、例えば、頂部16と、頂部16の両側に設けられた側面18とを有する、断面視略三角形状である。このような凸部14は、タイヤ1の質量増加を抑制しつつ、サイドウォール部3の表面積を増加させるため、乗り心地性能とランフラット耐久性能とを向上する。
側面18は、サイドウォール部3の基準面12と円弧部20を介して滑らかに接続されている。これにより、凸部14と基準面12との間の剛性が大きくなり、例えば、クラックや欠け等の発生を抑制することができる。このような作用を効果的に発揮させるため、円弧部20の曲率半径r2は、好ましくは、0.7〜3.0mmである。
凸部14は、***高さH1が、好ましくは、0.5mm以上、より好ましくは1.5mm以上、さらに好ましくは2.0mm以上、一層好ましくは2.5mm以上であり、好ましくは4.0mm以下、より好ましくは3.5mm以下、さらに好ましくは3.0mm以下であるのが望ましい。凸部14の***高さH1が0.5mm未満の場合、十分な気流を発生できないおそれがある。凸部14の***高さH1が4.0mmを超える場合、タイヤ質量が大きくなり、乗り心地性能が悪化するおそれがある。上述の作用を効果的に発揮させるために、凸部14の長手方向と直角な幅W1は、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1.5mm以上、さらに好ましくは2.0mm以上、一層好ましくは2.5mm以上であり、好ましくは4.0mm以下、より好ましくは3.5mm以下、さらに好ましくは3.0mm以下であるのが望ましい。
図1に示されるように、凸部14は、例えば、サイド補強ゴム層10の中央部10cのタイヤ軸方向外側に設けられるのが望ましい。これにより、サイドウォール部3の外表面3sの温度が最も高くなり易い部分を効果的に低減できるため、より一層、ランフラット耐久性能が向上する。
特に限定されるものではないが、凸部14のタイヤ半径方向の長さL1は、好ましくは、タイヤ断面高さHaの15%〜35%である。これにより、サイドウォール部3の外表面3sの熱を効果的に奪うとともに、タイヤ1の過度の質量増加を抑制することができるので、ランフラット耐久性能と乗り心地性能とがバランス良く向上する。
このような凸部14は、車両内側又は車両外側の少なくとも一方のサイドウォール部3に設けられていれば良いが、両側のサイドウォール部3に設けられるのが望ましい。また、凸部14は、タイヤ周方向に連続して環状を形成するよう設けられるのが望ましい。
図5(a)は、他の実施形態の凸部14の長手方向と直角な断面図である。この実施形態の凸部14は、長手方向と直角な断面が、略矩形状である。このような凸部14は、断面三角形状の凸部14よりもサイドウォール部3の表面積を増加させ、ランフラット耐久性能を向上する。
図5(b)は、さらに他の実施形態の凸部14の長手方向と直角な断面図である。この実施形態の凸部14は、側面18が、頂部16に向かってステップ状で形成されている。このような凸部14は、断面略矩形状の凸部14に比して、ゴム体積を小さくできるため、乗り心地性能が向上する。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施することができる。
図1の基本構造を有するサイズ225/55R17のランフラットタイヤが、表1の仕様に基づき試作され、各試供タイヤのランフラット耐久性能、及び乗り心地性能がテストされた。なお、各試供タイヤの主な共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
サイド補強ゴム層の複素弾性率E*:9.0MPa
サイド補強ゴム層の損失正接tanδ:0.03
サイドウォールゴムの複素弾性率E*:4.0MPa
凸部の***高さH1:2.5mm
凸部の幅W1:2.5mm
比較例2及び比較例3の凸部の角度ピッチは同じである。
テスト方法は次の通りである。
<ランフラット耐久性能>
ドラム式走行試験機を用いて、試供用タイヤを下記の条件にて走行させ、タイヤから異音が発生するまでの走行距離が測定された。結果は、比較例1の走行距離を100とする指数で表示されている。数値が大きい程、良好である。走行距離の上限は、比較例1の走行距離の1.3倍である。
リム :17×7JJ
速度 :80km/h
内圧 :0kPa
縦荷重 :5.2kN
ドラム半径 :1.7m
<乗り心地性能>
試供用タイヤが、下記の条件で、排気量3500ccの国産乗用車の全輪に装着された。テストドライバーは、この車両を乾燥アスファルト路面のテストコースを走行させ、そのときのバネ上の動き、当たりの硬さ、剛性感等に関する乗り心地性能がテストドライバーの官能により評価された。結果は、比較例1を100とする指数で表示されている。数値が大きい程、良好である。
リム :17×7JJ
内圧 :230kPa
テストの結果を表1に示す。
Figure 2016020187
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例のタイヤに比べてランフラット耐久性能及び乗り心地が向上していることが確認できた。また、サイド補強ゴム層の複素弾性率E*や損失正接tanδが異なるタイヤ、凸部の断面形状を変えたタイヤについてもテストしたが、このテスト結果と同じ傾向が示された。さらに、凸部の***高さH1が2.0〜4.0mm、凸部の幅W1が2.0〜4.0mmのタイヤ及びタイヤ放射方向線n上に、凸部14が2個又は3個配されているタイヤが、良い結果であり、凸部の***高さH1が2.5mm以上、凸部の幅W1が2.5mm以上のタイヤがさらに良い結果であった。
1 ランフラットタイヤ
3 サイドウォール部
3s 外表面
10 サイド補強ゴム層
14 凸部

Claims (7)

  1. 各サイドウォール部に、断面略三日月状のサイド補強ゴム層が配されたランフラットタイヤであって、
    少なくとも一方の前記サイドウォール部の外表面には、タイヤ軸方向外側に***する凸部がタイヤ周方向に複数個設けられ、
    前記サイドウォール部の正面視において、前記各凸部は、タイヤ放射方向に対して傾いてのびており、
    タイヤ周方向で隣り合う前記凸部は、タイヤ周方向で互いにオーバラップして配置されていることを特徴とするランフラットタイヤ。
  2. 前記サイドウォール部の正面視において、前記各凸部は円弧状にのびている請求項1記載のランフラットタイヤ。
  3. 前記凸部の前記タイヤ放射方向に対する角度は、タイヤ半径方向外側に向かって漸増している請求項1又は2に記載のランフラットタイヤ。
  4. 前記凸部の前記タイヤ放射方向に対する角度が30〜50度である請求項1乃至3のいずれかに記載のランフラットタイヤ。
  5. 前記トレッド部は、予め定められた回転方向を有し、
    前記凸部のタイヤ半径方向の内端は、前記凸部のタイヤ半径方向の外端よりも前記回転方向の先着側に位置している請求項1乃至4のいずれかに記載のランフラットタイヤ。
  6. 前記凸部は、***高さが0.5〜4.0mmである請求項1乃至5のいずれかに記載のランフラットタイヤ。
  7. 前記凸部は、長手方向と直角な幅が0.5〜4.0mmである請求項1乃至6のいずれかに記載のランフラットタイヤ。
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