JP2016003607A - 気体圧縮機 - Google Patents

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哲也 郡司
Tetsuya Gunji
哲也 郡司
由紀彦 安藤
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由紀彦 安藤
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Abstract

【課題】サイドブロックをシリンダ端面にボルト締結するときのボルト締結間隔が広がって不均等となっている場合でも、ボルト締結時の締結力によってサイドブロックの他方の端面側が変形するのを抑制することができる気体圧縮機を提供する。【解決手段】シリンダ12のシリンダ端面12b、及びサイドブロック15(14)の端面には、その周方向に沿ってボルト締結される4箇所の締結部(ボルト締結穴42a〜42d、ボルト挿通孔41a〜41d)を有し、4箇所の締結部は、周方向に沿って隣接する締結部間の間隔が、広い領域と該広い領域よりも狭い領域とを有し、ボルト締結される、シリンダ端面12bのサイドブロックとの接触面の、隣接する締結部間の間隔が広い領域の間に凸部43a,43bを設けている。【選択図】図5

Description

本発明は、例えば、車両などに搭載された空調装置に設置される気体圧縮機に関する。
例えば、自動車などの車両には、車室内の温度調整を行うための空調装置が設けられている。このような空調装置は、冷媒(冷却媒体)を循環させるようにしたループ状の冷媒サイクルを有しており、この冷媒サイクルは、蒸発器、気体圧縮機、凝縮器、膨張弁が順に設けられている。前記空調装置の気体圧縮機は、蒸発器で蒸発されたガス状の冷媒を圧縮して高圧の冷媒ガスとし、凝縮器へ送出するものである。
このような気体圧縮機として、従来より、例えば略楕円状の内周面を有するシリンダ内に、先端部がシリンダの内周面に摺接し、突出収納自在に設けた複数枚のベーンを有するロータが回転自在に軸支されたベーンロータリー型の気体圧縮機が知られている(例えば、特許文献1)。
ベーンロータリー型の気体圧縮機は、ハウジング内に収納された圧縮機本体を有し、圧縮機本体は、回転軸と一体に回転可能なロータと、ロータ外周面の外方から取り囲む輪郭形状の内周面を有するシリンダと、ロータ外周面からシリンダ内周面に向けて突出自在に設けられた複数枚のベーンと、ロータ及びシリンダの両端を塞ぐとともに、回転軸の両側を回転可能に軸支した2つのサイドブロック(フロントサイドブロック、リアサイドブロック)とを備えている。
特許文献1の気体圧縮機では、フロントサイドブロックとリアサイドブロックは、シリンダの両端にボルト締結され、シリンダの両端を塞いでいる。
特許文献1の気体圧縮機では、締結用のボルトは、コストや締結作業の作業性等を考慮して6本のボルトが用いている。また、この気体圧縮機は、シリンダの外周面の2箇所に高圧の冷媒ガスが吐出される吐出部(吐出孔と吐出チャンバ)が形成されているので、シリンダ両端の、この2箇所の吐出部がある両側付近をそれぞれボルトでサイドブロック(フロントサイドブロック、リアサイドブロック)にボルト締結し、更にその中間領域の2箇所をそれぞれボルト締結している。
なお、シリンダの内周面は略楕円形状をしており、シリンダの内周面の対向する短径部付近に、高圧の冷媒ガスが吐出される吐出部がそれぞれ形成されている。
特開2011−117421号公報
ところで、コスト低減等のために、締結用のボルト数を例えば6本から4本に減らした場合には、高圧が作用する2箇所の吐出部の両側付近をボルト締結する必要があるために、周方向に沿った各吐出部の間の間隔の方がより広くなって、ボルト締結部の間隔が不均等となる。
このため、一方のサイドブロック(例えば、リアサイドブロック)をシリンダ端面にボルト締結するときに、吐出部の両側付近を同時にボルト締結すると、このボルト締結時の締結力によって、シリンダの他方端面の対向する外面側が若干撓むように変形する。このため、シリンダの内周面に対して、シリンダの他方端面側の短径部領域が径方向外側に若干広がるような変形(このときの変形量は、想定の範囲を超えることがある)が生じるために、このボルト締結工程において、シリンダの内周面の短径部付近に略接するロータの外周面との間の適切なクリアランス管理が難しくなる。
適切なクリアランス管理が行われないと、冷媒ガスの圧縮効率が低下するなどの不具合が発生する。
そこで、本発明は、サイドブロックをシリンダ端面にボルト締結するときのボルト締結間隔が不均等に広がっている場合でも、ボルト締結時の締結力によってサイドブロックの他方の端面側が変形するのを抑制して、ボルト締結工程において、ロータ外周面との間の適切なクリアランス管理を行うことができる気体圧縮機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に係る本発明の気体圧縮機は、回転軸と一体的に回転するロータと、前記ロータの外周面の外側を取り囲むように設けたシリンダと、前記ロータに形成したベーン溝に該ロータの外周面から前記シリンダの内周面に向けて突出自在に設けられた複数の板状のベーンと、前記シリンダの両端にボルト締結によって締結される2つのサイドブロックとを備え、前記シリンダの内周面に摺接する前記ベーンにより、前記シリンダの内周面と前記ロータの外周面との間に形成された空間を仕切ることによって複数の圧縮室が形成され、前記ロータの回転により、シリンダ内周面に摺接する前記ベーンで前記圧縮室の容積を変化させることで、前記圧縮室内に吸入されて圧縮された高圧の媒体を、前記シリンダに形成した吐出部を通して外部に吐出させる気体圧縮機であって、前記シリンダの端面、及び前記各サイドブロックの端面には、その周方向に沿ってボルト締結される複数の締結部を有し、前記複数の締結部は、前記周方向に沿って隣接する締結部間の間隔が、広い領域と該広い領域よりも狭い領域とを有し、ボルト締結される、前記シリンダの端面又は前記サイドブロックの端面のいずれか一方側の接触面の、前記隣接する締結部間の間隔が広い領域の間に凸部を設けたことを特徴としている。
請求項2に係る本発明の気体圧縮機は、前記シリンダの内周面形状は略楕円形状で、対向する各短径部側の外周面に前記吐出部をそれぞれ有し、シリンダ周方向に沿って前記吐出部を挟んだ両側に前記締結部がそれぞれ設けられており、シリンダ周方向に沿って前記各吐出部の間に位置する、前記シリンダの端面又は前記サイドブロックの端面のいずれか一方側の接触面に、前記凸部が設けられていることを特徴としている。
請求項3に係る本発明の気体圧縮機は、前記凸部が、前記シリンダの端面側の前記接触面に形成されていることを特徴としている。
請求項4に係る本発明の気体圧縮機は、前記凸部が、前記サイドブロックの端面側の前記接触面に形成されていることを特徴としている。
本発明の気体圧縮機によれば、ボルト締結される、シリンダの端面又はサイドブロックの端面のいずれか一方側の接触面の、隣接する締結部間の間隔が広い領域の間に凸部を設けたことにより、サイドブロックをシリンダ端面にボルト締結するときのボルト締結間隔が不均等に広がっている場合でも、ボルト締結時の締結力によってサイドブロックの他方の端面側が変形するのを抑制して、ボルト締結工程において、ロータ外周面との間の適切なクリアランス管理を行うことができる。
本発明の実施形態に係る気体圧縮機(ベーンロータリー型の気体圧縮機)の本体ケース側を断面で示した図。 このコンプレッサの分解斜視図。 図1のA−A線断面図。 リアサイドブロックの外側端面を示す概略斜視図。 本実施形態のシリンダの端面を示す図。 従来のシリンダの端面を示す図。 本実施形態の変形例に係るサイドブロック(フロントサイドブロック、リアサイドブロック)の内側端面を示す図。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る気体圧縮機の一例としてのベーンロータリー型の気体圧縮機(以下、「コンプレッサ」という)を示す図、図2は、このコンプレッサの分解斜視図である。
(コンプレッサ1の全体構成)
図示のコンプレッサ1は、例えば、冷却媒体の気化熱を利用して冷却を行なう空気調和システム(以下、「空調システム」という)の一部として構成され、この空調システムの他の構成要素である凝縮器、膨張弁、蒸発器等(いずれも図示を省略する)とともに冷却媒体の循環経路上に設けられている。なお、このような空調システムとしては、例えば、車両(自動車など)の車室内の温度調整を行うための空調装置が挙げられる。
コンプレッサ1は、空調システムの蒸発器から取り入れた気体状の冷却媒体としての冷媒ガスを圧縮し、この圧縮された冷媒ガスを空調システムの凝縮器に供給する。凝縮器は圧縮された冷媒ガスを液化させ、高圧で液状の冷媒として膨張弁に送出する。そして、高圧で液状の冷媒は、膨張弁で低圧化され、蒸発器に送出される。低圧の液状冷媒は、蒸発器において周囲の空気から吸熱して気化し、この気化熱との熱交換により蒸発器周囲の空気を冷却する。
コンプレッサ1は、図1、図2に示すように、一端側(図1の左側)が開口し他端側が塞がれた略円筒状の本体ケース2と、この本体ケース2の一端側の開口を塞ぐフロントヘッド3と、本体ケース2とフロントヘッド3からなるハウジング4内に収納される圧縮機本体5と、駆動源である車両(自動車)のエンジン(不図示)からの駆動力を圧縮機本体5に伝達するための電磁クラッチ6を備えている。なお、図1では、本体ケース2を断面形状で示している。
フロントヘッド3は、本体ケース2の開口端面を塞ぐ蓋状に形成されており、本体ケース2の開口端部周囲にボルト締結で固定されている。フロントヘッド3には、空調システムの蒸発器(不図示)から配管を通して低圧の冷媒ガスを吸入する吸入ポート7を有し、本体ケース2には、圧縮機本体5で圧縮された高圧の冷媒ガスを空調システムの凝縮器(不図示)に吐出する吐出ポート8を有している。
圧縮機本体5は、図3に示すように、回転軸10と一体的に回転する略円柱状のロータ11と、このロータ11をその外周面(以下、「ロータ外周面」という)11aの外方から取り囲む略楕円形状の内周面(以下、「シリンダ内周面」という)12aを有するシリンダ12と、ロータ外周面11aからシリンダ内周面12aに向けて突出自在に設けられた複数枚(図では5枚)の板状のベーン13と、ロータ11及びシリンダ12の両端面を塞ぐ2つのサイドブロック(フロントサイドブロック14、リアサイドブロック15(図2参照))とを備えている。
フロントサイドブロック14とリアサイドブロック15は、シリンダ12の両端面にそれぞれボルト締結される(詳細は後述する)。
圧縮機本体5は、フロントサイドブロック14側がフロントヘッド3にボルト締結で固定され、リアサイドブロック15側が本体ケース2の内周面に嵌合されるようにして保持される。図3は、図1のA−A線断面図である。なお、図3では、圧縮機本体5の外周面側の本体ケース2は省略している。
フロントヘッド3の内側凹部とフロントサイドブロック14の間には吸入室(不図示)が形成され、リアサイドブロック15側の本体ケース2内には吐出室16が形成されている。リアサイドブロック15の外側端面には、油分離器17が吐出室16内に位置するようにして設置されている。
電磁クラッチ6は、フロントヘッド3の外面側に設置されており、車両エンジンの回転駆動力がベルト(不図示)を介してプーリ30に伝達される。回転軸10の一端側(図1の左側)は、電磁クラッチ6のアーマチュア31の中心貫通孔に嵌合されている。なお、回転軸10は、フロントサイドブロック14とリアサイドブロック15の中心貫通孔に回転可能に軸支されている。
そして、コンプレッサ1(圧縮機本体5)の運転時に、プーリ30の内側に設けた電磁石(不図示)の励磁によってアーマチュア31がプーリ30の端面に吸着(連結)されることにより、ベルト(不図示)を介してプーリ30に伝達されている車両エンジンの駆動力が、アーマチュア31を介して回転軸10(ロータ11)に伝達される。
(圧縮機本体5の構成、動作)
図3に示したように、シリンダ内周面12aとロータ外周面11aと両サイドブロック(フロントサイドブロック14、リアサイドブロック15(図1、2参照))とによって形成される空間には、等間隔で設置された5つのベーン13によって仕切られた複数の圧縮室20が形成される。
各ベーン13は、ロータ11内に形成されたベーン溝21に摺動可能に設置されていて、ベーン溝21の底部21aに供給される冷凍機油による背圧により、ロータ外周面11aから外方向に突出する。
シリンダ12は、ロータ外周面11aの外方を取り囲む断面輪郭が略楕円形状のシリンダ内周面12aを有している。各圧縮室20は、ロータ11の回転にともなう冷媒ガスの吸入工程及び圧縮工程で、それぞれ容積の増大及び減少を繰り返す。なお、本実施形態のコンプレッサ1(圧縮機本体5)は、ロータ11が1回転する間に2回の吸入工程と圧縮工程を有している。
シリンダ12には、各圧縮室20へ冷媒ガスG1を吸入するための各吸入孔(不図示)と、各圧縮室20で圧縮された冷媒ガスG2を吐出するための各吐出孔22a,22bが設けられている。
具体的には、圧縮室20の容積が増加する行程において、低圧の冷媒ガスをフロントサイドブロック14とシリンダ12に形成された吸入孔を通して圧縮室20内に吸入し、容積が減少する行程において、圧縮室20内に閉じこめられた冷媒ガスを圧縮し、これによって冷媒ガスは高温、高圧となる。そして、この高温、高圧の冷媒ガスG2は、各吐出孔22a,22bを通して、シリンダ12、ハウジング2及び両サイドブロック14,15で囲まれて区画された空間である吐出チャンバ23a,23bに吐出される。
各吐出チャンバ23a,23bには、冷媒ガスの圧縮室20側への逆流を阻止する吐出弁24と、吐出弁24の過大な変形(反り)を阻止する弁サポート25が設けられている。吐出孔22a,22bから吐出チャンバ23a,23bに吐出された高温、高圧の冷媒ガスG2は、リアサイドブロック15に形成された吐出口26a,26bを通して、吐出室16内に設けた油分離器17に導入される。なお、図1に示すように、吐出孔22a(吐出孔22b側も同様)は、シリンダ12の長手方向(回転軸10の軸方向)に沿って並設されている。本実施形態では、吐出孔22a,22b、吐出チャンバ23a,23b、吐出口26a,26bによって吐出部が構成されている。
油分離器17は、冷媒ガスと混ざった冷凍機油(ロータ11に形成されたベーン溝21から圧縮室20に漏れたベーン背圧用の油など)を、遠心力を利用して冷媒ガスから分離するものである。詳細には、圧縮室20から高圧の冷媒ガスG2が、各吐出孔22a,22bに吐出されて、吐出チャンバ23a,23b、吐出口26a,26b等を通して油分離器17内に導入されると、油分離器17の内周面に沿って冷媒ガスが螺旋状に旋回され、冷媒ガスに混ざっている冷凍機油を遠心分離するように構成されている。
そして、図1に示したように、油分離器17内で冷媒ガスから分離された冷凍機油Rは吐出室16の底部に溜まり、冷凍機油が分離された後の高圧の冷媒ガスG2は、吐出室16から吐出ポート8を通して凝縮器(不図示)に吐出される。
なお、吐出室16の底部に溜まる冷凍機油Rは、吐出室16に吐出された高圧の冷媒ガスによる高圧雰囲気により、両サイドブロック14,15に形成された油路、サライ溝27(図3参照)等を通してベーン溝21の底部21aに供給され、ベーン13を外方に突出される背圧となる。なお、図3では、リアサイドブロック15側のサライ溝27を示しているが、フロントサイドブロック14側にも同様にサライ溝が形成されている。
(シリンダ端面とサイドブロックとのボルト締結構造)
図4、図5に示すように、リアサイドブロック15の外周側には、周方向に沿って4箇所にボルト40が挿通されるボルト挿通孔41a,41b,41c,41dが形成され、各ボルト挿通孔41a〜41dの位置に対応して、シリンダ12の端面(以下、「シリンダ端面」という)12bにボルト締結穴42a,42b,42c,42dが4つ形成されている。本実施形態では、前記ボルト挿通孔41a〜41dと前記ボルト締結穴42a〜42dによって、ボルト締結される4箇所の締結部が設けられている。
なお、図4、図5では、リアサイドブロック15とシリンダ12のリアサイドブロック側端面を示したが、フロントサイドブロック14とシリンダ12のフロントサイドブロック側端面においても、対向位置にボルト挿通孔とボルト締結穴が同様に形成されている。また、図4のリアサイドブロック15は、ボルト挿通孔41a〜41dのみを示しており、この端面に取り付けられる油分離器17等は省略している。
本実施形態では、シリンダ12の両端面にサイドブロック(フロントサイドブロック14、リアサイドブロック15)をボルト締結する際において、ボルト数を減らしてコスト低減化を図るために、締結部(ボルト締結穴、ボルト挿通孔)を4箇所として、4本のボルトで締結するようにしている。
なお、従来では、図6に示すように、シリンダ端面12bに、6箇所にボルト締結穴42a,42b,42c,42d,42e,42fを形成し、6本のボルトでサイドブロック(フロントサイドブロック、リアサイドブロック)を締結するようにしている。ボルト締結穴42a〜42dの位置は、本実施形態と同じ位置であり、シリンダ端面12bの周方向に沿って、ボルト締結穴42dと42aの間にボルト締結穴42eが形成され、ボルト締結穴42bと42cの間にボルト締結穴42fが形成されている。
図3、図5に示したように、シリンダ12に形成したボルト締結穴42a〜42dは、吐出部(吐出孔22a,22b、吐出チャンバ23a,23b、吐出口26a,26b)の周方向に沿った両側付近に設けられている。吐出部(吐出孔22a,22b、吐出チャンバ23a,23b、吐出口26a,26b)は、シリンダ内周面12aの各短径部側に設けられている。
シリンダ内周面12aのロータ回転方向に沿った吐出孔22a,22bの手前付近の圧縮室20は、冷媒ガスの圧縮によって特に高圧になるが、上記のようにシリンダ端面12bの、各吐出チャンバ23a,23bを挟んだ両側に位置する箇所をボルト締結しているので、締結用のボルト数を6本から4本に減らしても、この付近の締結力が十分に確保され、ガス漏れ等が生じることはない。
ところで、締結用のボルト数を6本から4本に減らした場合に、シリンダ端面12bに形成されるボルト締結穴の間隔(図5の、ロータ回転方向に沿ったボルト締結穴42dと42a間の間隔、ボルト締結穴42bと42c間の間隔)がより広くなることで、ボルト締結間隔が不均等となる。
このため、一方のサイドブロック(例えば、リアサイドブロック15)をシリンダ端面12aにボルト締結するときに、このボルト締結時の締結力によって、シリンダ12の他方端面の対向する短径側が若干外方向へ撓むように変形する。このため、シリンダ内周面12bに対して、シリンダの他方端面側の短径部領域が径方向外側(矢印a方向:図5参照)に若干広がるような変形が生じる。
このときの変形量は、ボルト数が6本ときよりもボルト締結間隔が更に広がっているため、6本のボルトで一方のサイドブロック(例えば、リアサイドブロック15)をシリンダ端面12b(6箇所のボルト締結穴42a〜42f;図6参照)にボルト締結するときよりも大きくなっている(このときの変形量は、想定の範囲を超えることがある)。
そこで、本実施形態では、図5に示したように、シリンダ端面12bのサイドブロックとの接触面の、ボルト締結間隔が広くなっているロータ回転方向に沿ったボルト締結穴42dと42a間及びボルト締結穴42bと42c間の中間部付近に、凸部43a,43bを形成している。この凸部43a,43bの位置は、図6に示した6本のボルト(6箇所のボルト締結穴42a〜42f)で一方のサイドブロック(例えば、リアサイドブロック15)をシリンダ端面12bにボルト締結するときの、ボルト締結穴42e,42f付近に対応している。
この2箇所の凸部43a,43bは、例えば、シリンダ12のシリンダ端面12bの平面加工時に、凸部43a,43bに対応する領域のみが少し凸状(高さが10〜20μmの凸状)となるように加工することで形成することができる。
そして、シリンダ12の一方のシリンダ端面12bに、一方の例えばリアサイドブロック15を当接させて、リアサイドブロック15のボルト挿通孔41a〜41dにボルトを挿通してボルト締結穴42a〜42dにボルト締結したときにおいて、シリンダ端面12bのうちの凸部43a,43bが少し突出しているので、リアサイドブロック15の対応する接触面に他の領域よりも強く接する。
このため、ボルト締結時の締結力の一部が、他よりも強く接している凸部43a,43b付近に分散されるため、このボルト締結時の締結力によって、シリンダ12の他方端面(サイドブロックがボルト締結されていない他方側のシリンダ端面)の対向する短径側が若干外方向へ撓むように変形するときの変形量が抑制される。例えば、6本のボルトで一方のサイドブロックをシリンダ端面12bにボルト締結したときに生じる変形量程度に抑えられる。
なお、シリンダ12の他方端面に他方のサイドブロック(フロントサイドブロック14を当接させて同様にボルト締結する前に、シリンダ12内にベーン13を取り付けたロータ11(回転軸10)等を組み付ける。
このように、締結用のボルト数を6本から4本に減らした場合に、シリンダ端面12bに形成されるボルト締結穴の間隔が広くなっても、ボルト締結時の締結力によって、シリンダ12の他方端面の対向する短径側が若干外方向へ撓むように変形するときの変形量を抑制することができるので、ボルト締結工程において、シリンダ内周面12bの短径部付近に略接するロータ外周面11aとの間の適切なクリアランス管理を行うことができる。
なお、前記した実施形態では、シリンダ12のシリンダ端面12bの、ボルト締結間隔が広くなっている領域に凸部43a,43bを形成したが、図7に示すように、シリンダ端面12bにボルト締結されるサイドブロック(フロントサイドブロック14、リアサイドブロック15)側の接触面に、前記凸部43a,43bの位置に対応させて同様の凸部44a,44bを形成するようにしてもよい。
この場合においても、ボルト締結時の締結力の一部が、他よりも強く接している凸部44a,44b付近に分散されるため、このボルト締結時の締結力によって、シリンダ12の他方端面(サイドブロックがボルト締結されていない他方側のシリンダ端面)の対向する短径側が若干外方向へ撓むように変形するときの変形量を抑制することができる。
また、シリンダ端面12bにボルト締結されるサイドブロック(フロントサイドブロック14、リアサイドブロック15)側の接触面に、前記凸部44a,44bを形成する代わりとして、前記凸部44a,44bの位置のみにテフロン(登録商標)などをコーティングして凸状とするようにしてもよい。なお、シリンダ端面12bにも、前記凸部43a,43bを形成する代わりに、前記凸部43a,43bの位置のみにテフロン(登録商標)などをコーティングして凸状とするようにしてもよい。
1 コンプレッサ(気体圧縮機)
2 本体ケース
3 フロントヘッド
4 ハウジング
5 圧縮機本体
6 電磁クラッチ
10 回転軸
11 ロータ
12 シリンダ
13 ベーン
14 フロントサイドブロック
15 リアサイドブロック
17 油分離器
22a,22b 吐出孔
23a,23b 吐出チャンバ
26a,26b 吐出口
40 ボルト
41a〜41d ボルト挿通孔
42a〜42d ボルト締結穴
43a,43b 凸部
44a,44b 凸部

Claims (5)

  1. 回転軸と一体的に回転するロータと、前記ロータの外周面の外側を取り囲むように設けたシリンダと、前記ロータに形成したベーン溝に該ロータの外周面から前記シリンダの内周面に向けて突出自在に設けられた複数の板状のベーンと、前記シリンダの両端にボルト締結によって締結される2つのサイドブロックとを備え、
    前記シリンダの内周面に摺接する前記ベーンにより、前記シリンダの内周面と前記ロータの外周面との間に形成された空間を仕切ることによって複数の圧縮室が形成され、
    前記ロータの回転により、シリンダ内周面に摺接する前記ベーンで前記圧縮室の容積を変化させることで、前記圧縮室内に吸入されて圧縮された高圧の媒体を、前記シリンダに形成した吐出部を通して外部に吐出させる気体圧縮機であって、
    前記シリンダの端面、及び前記各サイドブロックの端面には、その周方向に沿ってボルト締結される複数の締結部を有し、
    前記複数の締結部は、前記周方向に沿って隣接する締結部間の間隔が、広い領域と該広い領域よりも狭い領域とを有し、
    ボルト締結される、前記シリンダの端面又は前記サイドブロックの端面のいずれか一方側の接触面の、前記隣接する締結部間の間隔が広い領域の間に凸部を設けたことを特徴とする気体圧縮機。
  2. 前記シリンダの内周面形状は略楕円形状で、対向する各短径部側の外周面に前記吐出部をそれぞれ有し、シリンダ周方向に沿って前記吐出部を挟んだ両側に前記締結部がそれぞれ設けられており、シリンダ周方向に沿って前記各吐出部の間に位置する、前記シリンダの端面又は前記サイドブロックの端面のいずれか一方側の接触面に、前記凸部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の気体圧縮機。
  3. 前記凸部は、前記シリンダの端面側の前記接触面に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の気体圧縮機。
  4. 前記凸部は、前記サイドブロックの端面側の前記接触面に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の気体圧縮機。
  5. 前記締結部は4箇所であることを特徴とする請求項2に記載の気体圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6136196U (ja) * 1984-08-03 1986-03-06 株式会社アツギユニシア ベ−ン型回転圧縮機
JPS62195686U (ja) * 1986-06-03 1987-12-12

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