JP2015515476A - Pi3k阻害剤及びmek阻害剤を使用する癌の治療方法 - Google Patents
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Abstract
患者に有効量のMEK阻害剤及び有効量のPI3K阻害剤を投与する工程を含む、癌患者を治療する方法を提供する。MEK阻害剤及びPI3K阻害剤が組み合わされた組成物も記載する。
Description
関連出願の相互参照
本出願は、米国仮出願第61/621,252号(2012年4月6日出願)、米国仮出願第61/771,457号(2013年3月1日出願)、及び仏国特許出願第1351158号(2013年2月12日出願)の優先権の恩典を主張し、これらは全て参照により本明細書に加入される。
本出願は、米国仮出願第61/621,252号(2012年4月6日出願)、米国仮出願第61/771,457号(2013年3月1日出願)、及び仏国特許出願第1351158号(2013年2月12日出願)の優先権の恩典を主張し、これらは全て参照により本明細書に加入される。
背景
癌の治療においてより有効な方法及び組成物に対する当技術分野での継続した必要性がある。本出願は、概して、癌の治療のための組成物及び方法に関し、そしてより詳細には、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MEK)及び/又はホスホイノシチド3−キナーゼ(PI3K)経路の阻害剤を含む組成物及び方法に関する。
癌の治療においてより有効な方法及び組成物に対する当技術分野での継続した必要性がある。本出願は、概して、癌の治療のための組成物及び方法に関し、そしてより詳細には、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MEK)及び/又はホスホイノシチド3−キナーゼ(PI3K)経路の阻害剤を含む組成物及び方法に関する。
MEKキナーゼの阻害剤で処置された腫瘍細胞は、典型的にはERKのリン酸化の阻害、サイクリンDの下方調節、G1停止の誘導を介して反応し、そして最終的にアポトーシスを受ける。薬理学的には、MEK阻害はBRaf異種移植腫瘍において腫瘍成長を完全に抑制し、一方でRas変異体腫瘍は、大部分の場合に部分阻害しか示さない(非特許文献1)。従って、MEKは癌治療の開発のための大いに興味が持たれる標的とされてきた。
本明細書において「化合物(1)」と呼ばれる、N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−3−(2−フルオロ−4−ヨード−フェニルアミノ)イソニコチンアミドは、MEKの新規なアロステリック阻害剤である。これは比較的高い効力及び選択性を有し、10μMで試験された場合217のキナーゼに対しても90の非キナーゼ標的に対しても活性を有していない。化合物(1)のインビボPKプロフィールはマウス及びラットにおいて、比較的高い経口バイオアベイラビリティ(52〜57%)、中間又は高いクリアランス(0.9〜2.6L/h/kg)及び中間又は長い半減期(2.2〜4.7時間)を有し、許容されるものである。
本明細書において「化合物(2)」と呼ばれる、2−アミノ−8−エチル−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンは、クラスI PI3K脂質キナーゼの選択的阻害剤である。化合物(2)は、PI3Kアイソフォーム(nMでのIC50値:PI3Kα 39、PI3Kβ 113、PI3Kδ 43、PI3Kγ 9)及びmTOR(157nM)の両方を標的とする。化合物(2)の単独での経口投与は、PI3Kシグナル伝達が活性化される異種移植片(例えば、PTEN欠損PC−3前立腺癌、U87−MGグリア芽細胞腫、A2058黒色腫及びWM−266−4黒色腫、又はPIK3CA変異MCF7乳癌)を有するマウスにおける腫瘍成長を阻害する。化合物(2)は、固形腫瘍、リンパ腫又はグリア芽細胞腫を有する患者について第I相臨床試験、及びホルモン受容体陽性乳癌を有する患者について第I/II相試験を現在受けている。
D. B. Solit et al., Nature 2006; 439: 358−362
しかし、患者の毒性を最小にしながら、細胞増殖及び腫瘍成長の阻害においてより有効な癌治療の必要性が依然としてまだある。伝統的に当技術分野で使用されるMEK又はPI3K阻害剤の投薬量を実質的に増加させることなく、又は維持若しくは減少さえして、MEK又はPI3K阻害剤治療をより有効にする特定の必要性がある。
概要
一局面において、様々な癌の治療における組成物及びその使用が提供される。
一局面において、様々な癌の治療における組成物及びその使用が提供される。
一実施態様において、ヒト患者において癌を治療する方法は、有効量の(a) 2−アミノ−8−エチル−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン又はその薬学的に許容される塩、及び(b) N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−3−(2−フルオロ−4−ヨード−フェニルアミノ)イソニコチンアミド又はその薬学的に許容される塩を患者へ投与する工程を含み、ここで、該癌は、(i) KRAS又はNRAS変異非小細胞肺癌(NSCLC)、(ii) トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、(iii) 二重KRAS及びPIK3CA変異結腸直腸癌(CRC)及び(iv) BRAF阻害剤における進行後のBRAF変異黒色腫からなる群より選択される。
別の実施態様において、ヒト患者において癌を治療する方法は、有効量の(a) 2−アミノ−8−エチル−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン又はその薬学的に許容される塩、及び(b) N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−3−(2−フルオロ−4−ヨード−フェニルアミノ)イソニコチンアミド又はその薬学的に許容される塩を患者へ投与する工程を含み、ここで、該癌は、再発性低悪性度漿液性卵巣癌である。一局面において、この治療は、少なくとも事前の一連の系統的治療後に施される。
いくつかの実施態様において、癌は再発性又は難治性である。
いくつかの実施態様において、方法は少なくとも1サイクルを含み、ここで、サイクルは3週間の期間であり、ここで、各サイクルについて、2−アミノ−8−エチル−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン又はその薬学的に許容される塩を約30、50、70又は90mgの日用量で投与し、かつ、N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−3−(2−フルオロ−4−ヨード−フェニルアミノ)イソニコチンアミド又はその薬学的に許容される塩を約15、30、60又は90mgの日用量で投与する。5.一実施態様において、各サイクルについて、2−アミノ−8−エチル−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン又はその薬学的に許容される塩を約70mgの日用量で投与し、かつ、N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−3−(2−フルオロ−4−ヨード−フェニルアミノ)イソニコチンアミド又はその薬学的に許容される塩を約60mgの日用量で投与する。
いくつかの局面において、特許請求される方法における有効量は、腫瘍のサイズの減少、転移の減少、完全寛解、部分寛解、疾患の安定、全体的な奏効率の増加、又は病理学的完全奏効からなる群より選択される少なくとも1つの治療効果をもたらす。他のものにおいて、有効量は、前記患者における腫瘍体積の減少において相乗効果を達成する。さらに他のものにおいて、有効量は、前記患者において腫瘍静止を達成する。他の局面において、有効量は、安全であると臨床的に証明されている。
別の局面において、ヒト患者における癌の治療における使用のための組成物であって、組成物が、有効量の(a) 2−アミノ−8−エチル−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン又はその薬学的に許容される塩、及び(b) N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−3−(2−フルオロ−4−ヨード−フェニルアミノ)イソニコチンアミド又はその薬学的に許容される塩を含み、ここで、該癌が、(i) KRAS又はNRAS変異非小細胞肺癌(NSCLC)、(ii) トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、(iii) 二重KRAS及びPIK3CA変異結腸直腸癌(CRC)及び(iv) BRAF阻害剤における進行後のBRAF変異黒色腫からなる群より選択される、組成物を提供する。
他の局面において、癌の治療における使用のための医薬の製造のための、治療有効量の(a) 2−アミノ−8−エチル−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン又はその薬学的に許容される塩、及び(b) N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−3−(2−フルオロ−4−ヨード−フェニルアミノ)イソニコチンアミド又はその薬学的に許容される塩を含む組み合わせの使用であって、ここで、該癌が、(i) KRAS又はNRAS変異非小細胞肺癌(NSCLC)、(ii) トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、(iii) 二重KRAS及びPIK3CA変異結腸直腸癌(CRC)及び(iv) BRAF阻害剤における進行後のBRAF変異黒色腫からなる群より選択される、組み合わせの使用を提供する。
別の局面において、(A)式(1)の化合物、又はその薬学的に許容される塩;(B)式(2)の化合物、又はその薬学的に許容される塩;及び(C)使用のための指示書を含むキットを提供する。
他の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な説明から明らかとなるだろう。本発明の精神及び範囲内の様々な変更及び改変は、この詳細な説明から当業者に明らかとなるので、詳細な説明及び具体例は説明の目的のみのために示される。さらに、実施例は、本発明の原理を実証するものであり、それが先行技術で当業者にとって明らかに有用である場合に全ての実施例への本発明の適用を具体的に説明することを期待されることはできない。
詳細な説明
一局面において、癌患者を治療する方法を提供する。一実施態様において、方法は、下記にさらに説明するように、治療有効量のMEK阻害剤及び治療有効量のPI3K阻害剤を患者へ投与する工程を含む。
一局面において、癌患者を治療する方法を提供する。一実施態様において、方法は、下記にさらに説明するように、治療有効量のMEK阻害剤及び治療有効量のPI3K阻害剤を患者へ投与する工程を含む。
式(1)に従うMEK阻害剤、N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−3−(2−フルオロ−4−ヨード−フェニルアミノ)イソニコチンアミドを、本明細書において「化合物(1)」と呼ぶ。化合物(1)の製造、特性及びMEK阻害能力は、例えば国際特許公開第WO 06/045514号、特にその中の実施例115及び表1に示される。WO 06/045514の内容全体は参照により本明細書に加入される。式(1)の化合物の中性形態及び塩形態が全て本明細書において考慮される。
式(2)に従うPI3K阻害剤、2−アミノ−8−エチル−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンを、本明細書において「化合物(2)」と呼ぶ。化合物(2)の製造及び特性は、例えば国際特許公開第WO 07/044813号、特にその中の実施例56に示される。WO 07/044813及び国際出願第PCT/US2011/063871号の内容全体は参照により本明細書に加入される。
式(3)に従うPI3K阻害剤、N−(3−[[(3−[[2−クロロ−5−(メトキシ)フェニル]アミノ]キノキサリン−2−イル)アミノ]スルホニル]フェニル)−2−メチルアラニンアミド、又はその互変異性体を、本明細書において「化合物(3)」と呼ぶ。化合物(3)の製造及び特性は、例えば国際特許公開第WO 07/044729号、特にその中の実施例357に示される。WO 07/044729の内容全体は参照により本明細書に加入される。
いくつかの実施態様において、上記の化合物は溶媒和されていない。他の実施態様において、この方法において使用される化合物の一方又は両方は溶媒和形態である。当技術分野において知られるように、溶媒和物は、薬学的に許容される溶媒、例えば水、エタノールなどのいずれかであり得る。一般に、溶媒和物の存在又は溶媒和物がないことは、上記のMEK又はPI3K阻害剤の効能に対して実質的な効果を有していない。
式(1)及び式(2)の化合物はそれらの中性形態で表されるが、いくつかの実施態様において、これらの化合物は薬学的に許容される塩の形態で使用される。塩は当技術分野で周知の方法のいずれか、例えば参照により本明細書に加入されるWO 07/044729において詳述される方法及び塩形態のいずれかにより得られ得る。化合物の「薬学的に許容される塩」は、薬学的に許容され、かつ薬理活性を保持する塩を指す。薬学的に許容される塩は非毒性であることが理解される。適切な薬学的に許容される塩に関するさらなる情報は、Remington 's Pharmaceutical Sciences, 17th ed., Mack Publishing Company, Easton, PA, 1985、又はS. M. Berge, et al., “Pharmaceutical Salts,” J. Pharm. Sci., 1977;66:1−19(これらは両方とも参照により本明細書に加入される)において見出され得る。
薬学的に許容される酸付加塩の例としては、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸と形成されるもの、さらには有機酸、例えば酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、3−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2−エタンジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4−クロロベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、4−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、グルコヘプトン酸、4,4'−メチレンビス−(3−ヒドロキシ−2−エン−l−カルボン酸)、3−フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、第三級ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸、p−トルエンスルホン酸、及びサリチル酸と形成される塩が挙げられる。
第一の組の実施態様において、式(1)のMEK阻害剤は、式(2)のPI3K阻害剤と同時に投与される。同時投与は、典型的には両方の化合物が正確に同時に患者に入ることを意味する。しかし、同時投与はまた、MEK阻害剤及びPI3K阻害剤が異なる時点で患者に入る可能性も含むが、この時間の差異は最初に投与される化合物が二番目に投与される化合物が入る前に患者に対して効果を及ぼす時間を与えられないほど十分に小さいものである。このような遅延時間は、典型的には1分未満、そしてより典型的には30秒未満に相当する。
化合物が溶液中にある一例では、同時投与は化合物の組み合わせを含有する液剤を投与することにより達成され得る。別の例では、一方がMEK阻害剤を含有し、そして他方がPI3K阻害剤を含有する別々の液剤の同時投与が使用され得る。化合物が固形である一例では、同時投与は化合物の組み合わせを含有する組成物を投与することにより達成され得る。
他の実施態様において、MEK及びPI3K阻害剤は同時に投与されない。この点について、最初に投与される化合物は、二番目に投与される化合物が投与される前に患者に効果を及ぼすための時間を与えられる。一般に、時間の差異は、最初に投与される化合物が患者においてその効果を完了する時間を超えず、又は最初に投与される化合物が患者において完全に若しくは実質的に排出されるか若しくは不活化される時間を超えない。一組の実施態様において、MEK阻害剤はPI3K阻害剤の前に投与される。別の組の実施態様において、PI3K阻害剤はMEK阻害剤の前に投与される。非同時投与における時間差は、典型的には1分より長く、そして例えば正確に、少なくとも5分、10分、15分、30分、45分、60分、2時間、3時間、6時間、9時間、12時間、24時間、36時間、若しくは48時間、5分、10分、15分、30分、45分、60分、2時間、3時間、6時間、9時間、12時間、24時間、36時間、若しくは48時間まで、又は5分、10分、15分、30分、45分、60分、2時間、3時間、6時間、9時間、12時間、24時間、36時間、若しくは48時間未満であり得る。
一組の実施態様において、MEK及びPI3K阻害剤の一方又は両方は、治療上有効な(すなわち治療的)量又は投薬量で投与される。「治療有効量」は、それ自体で患者に投与された場合に、癌を有効に治療する(例えば、腫瘍成長を抑制する、腫瘍成長を停止させる、又は腫瘍退縮を引き起こす)、MEK又はPI3K阻害剤の量である。特定の被験体について所定の場合の「治療有効量」を証明する量は、このような投薬量が熟練医師により「治療有効量」とみなされた場合も、検討中の疾患又は状態について同様に治療された被験体の100%に対して有効でないかもしれない。治療有効量に相当する化合物の量は、癌の種類、癌の病期、治療される患者の年齢、及び他の因子に強く依存する。一般に、これらの化合物の治療有効量は当技術分野で周知であり、例えば上で引用される支持参考文献において提供される。
別の組の実施態様において、MEK及びPI3K阻害剤の一方又は両方は、治療有効量より少ない(sub−therapeutically effective)量又は投薬量で投与される。治療有効量より少ない量は、それ自体で患者に投与された場合に、意図された標的の生物学的活性を時間をかけて完全に阻害することのないMEK又はPI3K阻害剤の量である。
いくつかの実施態様において、有効量は、肺腫瘍のサイズの減少、転移の減少、完全寛解、部分寛解、疾患の安定、全体的な奏効率の増加、又は病理学的完全奏効からなる群より選択される少なくとも1つの治療効果をもたらす。
治療的な量又は治療的な量より少ない量(sub−therapeutic amount)のどちらで投与されても、MEK阻害剤及びPI3K阻害剤の組み合わせは癌の治療において有効であるべきである。MEK阻害剤の治療的な量より少ない量は、PI3K阻害剤と組み合わされた場合に、癌治療においてその組み合わせが有効であれば、有効量であり得る。
いくつかの実施態様において、化合物の組み合わせは、癌の治療において、特に患者における腫瘍体積の減少において相乗効果(すなわち相加効果より高い)を示す。異なる実施態様において、使用される組み合わせ及び有効量に依存して、化合物の組み合わせは腫瘍成長を抑制し得るか、腫瘍静止を達成し得るか、又は実質的若しくは完全な腫瘍退縮を達成さえし得る。
いくつかの実施態様において、化合物(1)は約7〜120mg経口・毎日(po qd)の投薬量で投与される。化合物(2)は約15〜90mg po qdの投薬量で投与され得る。一実施態様において、併用治療は少なくとも1サイクルを含み、ここで、サイクルは3週間の期間であり、ここで、各サイクルについて、化合物(2)又はその薬学的に許容される塩を約30、50、70又は90mgの日用量で投与し、かつ、化合物(1)又はその薬学的に許容される塩を約15、30、60又は90mgの日用量で投与する。
本明細書で使用される場合、用語「約」は、一般的に値の10%、5%又は1%以下の可能な変動を示す。例えば、「約25mg/kg」は、一般的に、その最も広い意味で、22.5〜27.5mg/kgの値、すなわち25±10mg/kgの値を示す。
MEK及びPI3K阻害剤の量は癌の有効な治療を生じるべきであるが、これらの量は、組み合わされた場合に、好ましくは患者に対して過度に毒性でない(すなわち、これらの量は好ましくは治療指針により確立された毒性限界内である)。いくつかの実施態様において、過剰な毒性を防止するため、かつ/又はより有効な癌の治療を提供するために、投与される合計の投薬量に関する制限が提供される。典型的には、本明細書において考慮される量は、1日あたりであるが;半日及び2日又は3日のサイクルも本明細書において考慮される。
様々な投薬計画が癌を治療するために使用され得る。いくつかの実施態様において、日投薬量、例えば上記の例示の投薬量のいずれかは、3日間、4日間、5日間、6日間、7日間、8日間、9日間、10日間又はそれ以上、例えば21日間、1日に1回、2回、3回又は4回投与される。癌の病期及び重症度に依存して、より短い治療期間(例えば5日まで)が高投薬量と共に使用され得、又はより長い治療期間(例えば10日間又はそれ以上、又は数週間、又は1ヶ月間、又はそれ以上)が低投薬量と共に使用され得る。いくつかの実施態様において、1日に1回又は2回の投薬量が、1日おきに投与される。いくつかの実施態様において、各投薬量はMEK阻害剤及びPI3K阻害剤の両方を含むが、他の実施態様では、各投薬量はMEK阻害剤又はPI3K阻害剤のいずれかを含む。さらに他の実施態様において、投薬量のいくつかはMEK及びPI3K阻害剤の両方を含むが、他の投薬量はMEK阻害剤のみ又はPI3K阻害剤のみを含む。
いくつかの実施態様において、特許請求される併用治療は、非小細胞肺癌、乳癌、膵臓癌、肝臓癌、前立腺癌、膀胱癌、子宮頸癌、甲状腺癌、結腸直腸癌、肝臓癌、及び筋肉癌からなる群より選択される癌を有する患者を治療するために使用することができる。他の実施態様において、癌は、結腸直腸癌、子宮内膜癌、血液がん、甲状腺癌、トリプルネガティブ乳癌又は黒色腫より選択される。別の実施態様において、特許請求される併用治療は、以下の癌の1つ又はそれ以上を有する患者を治療するために使用することができる:膵臓癌、甲状腺癌、結腸直腸癌、非小細胞肺癌、子宮内膜癌、腎臓癌、乳癌、卵巣癌及び黒色腫。別の実施態様において、癌は、(i) KRAS又はNRAS変異非小細胞肺癌(NSCLC)、(ii) トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、(iii) 二重KRAS及びPIK3CA変異結腸直腸癌(CRC)及び(iv) BRAF阻害剤における進行後のBRAF変異黒色腫からなる群より選択される。
本明細書で使用される場合、用語「治療すること」又は「治療」は、その方法が、少なくとも、異常な細胞増殖を緩和したということを示す。例えば、方法は、患者において腫瘍成長の速度を減少させ得るか、又は腫瘍の継続した成長を防止し得るか、又は腫瘍のサイズを減少しさえし得る。
別の局面において、ヒトにおいて癌を予防する方法が提供される。この点において、予防は、疾患に曝露され得るか又は疾患に罹患しやすいが、疾患をまだ経験していないか又は疾患の症状を示していないヒトにおいて、疾患の臨床的症状を発生させないことを示す。これらの方法は、本明細書に記載されるように、患者にMEK阻害剤及びPI3K阻害剤を投与することを含む。一例において、患者において癌を予防する方法は、この患者に式(1)の化合物、又はその薬学的に許容される塩を、式(2)の化合物、又はその薬学的に許容される塩と組み合わせて投与する工程を含む。
純粋な形態又は適切な薬学的組成物中のMEK及びPI3Kを阻害する化合物、又はそれらの薬学的に許容される塩、若しくは溶媒和形態が、当技術分野で公知の許容される投与様式又は薬剤のいずれかを介して投与され得る。これらの化合物は、例えば経口、鼻腔、非経口(静脈内、筋内、又は皮下)、局所、経皮、膣内、膀胱内、嚢内、又は直腸投与され得る。投薬形態は、例えば固形、半固形、凍結乾燥散剤、又は液状投薬形態、例えば錠剤、丸剤、軟弾性又は硬ゼラチンカプセル剤、散剤、液剤、懸濁剤、坐剤、エアロゾルなどであり得、好ましくは正確な投薬量の単一の投与に適した単位投薬形態であり得る。特定の投与経路は、経口、特に、都合のよい日投薬計画が治療される疾患の重症度に従って調整され得るものである。
別の局面において、本出願は、式(1)に示されるMEK阻害剤並びに式(2)に示されるPI3K阻害剤を含む組成物に関する。いくつかの実施態様において、組成物は上記のMEK及びPI3K阻害剤のみを含む。他の実施態様において、組成物は固形のMEK及びPI3K阻害剤、及び場合により1つ又はそれ以上の補助剤(例えばアジュバント)又は固形の薬学的に活性な化合物を含む、固体の形態(例えば散剤又は錠剤)である。他の実施態様において、組成物はさらに当技術分野で公知の薬学的に許容される担体(すなわちビヒクル又は賦形剤)のいずれか1つ又は組み合わせを含み、それにより液体投薬形態を提供する。
補助剤及びアジュバント剤は、例えば保存剤、湿潤剤、懸濁化剤、甘味料、矯味矯臭剤、香料、乳化剤、及び分配剤(dispensing agent)を含み得る。微生物の活動の防止は、一般的には様々な抗菌剤及び抗真菌剤、例えばパラベン類、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸などによりもたらされる。等張剤、例えば糖、塩化ナトリウムなどもまた含まれ得る。注射可能な剤形の持続的吸収は、吸収を遅らせる薬剤、例えばアルミニウムモノステアレート及びゼラチンの使用により起こり得る。補助剤はまた、湿潤剤、乳化剤、pH緩衝化剤、及び抗酸化剤、例えばクエン酸、ソルビタンモノラウレート、オレイン酸トリエタノールアミン、ブチル化ヒドロキシトルエンなどを含み得る。
非経口注射に適した投薬形態は、生理学的に許容される滅菌の水性又は非水性の溶液、分散液、懸濁液又はエマルション、及び滅菌注射液剤又は分散剤に再構成するための滅菌粉末を含み得る。適切な水性及び非水性担体、希釈剤、溶媒又はビヒクルの例としては、水、エタノール、ポリオール(プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロールなど)、それらの適切な混合物、植物油(例えばオリーブ油)及び注射可能な有機エステル、例えばオレイン酸エチルが挙げられる。適切な流動性は、例えばレシチンのようなコーティングを使用することにより、分散液の場合は必要な粒径の維持により、及び界面活性剤の使用により維持され得る。
経口投与のための固形投薬形態としては、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤及び顆粒剤が挙げられる。このような固形投薬形態において、活性化合物は、少なくとも1つの通常の不活性賦形剤(又は担体)、例えばクエン酸ナトリウム若しくはリン酸二カルシウム、又は(a)フィラー若しくは増量剤、例えばデンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、及びケイ酸、(b)結合剤、例えばセルロース誘導体、デンプン、アルギン酸塩(alignate)、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース、及びアカシアゴム、(c)保湿剤、例えばグリセロール、(d)崩壊剤、例えば、寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプン又はタピオカデンプン、アルギン酸、クロスカルメロースナトリウム、複合珪酸塩(complex silicate)、及び炭酸ナトリウム、(e)溶解遅延剤(solution retarder)、例えばパラフィン、(f)吸収促進剤、例えば第四級アンモニウム化合物、(g)湿潤剤、例えばセチルアルコール、及びグリセロールモノステアレート、ステアリン酸マグネシウムなど、(h)吸着剤、例えばカオリン及びベントナイト、並びに(i)滑沢剤、例えばタルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固形ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、又はそれらの混合物と混合される。カプセル剤、錠剤、及び丸剤の場合、投薬形態は緩衝化剤も含み得る。
上記のような固形投薬形態は、腸溶コーティング及び当技術分野で周知の他のもののようなコーティング及びシェルを用いて製造され得る。これらは鎮静剤(pacifying agent)を含有し得、そして遅延した様式で腸管の特定の部分で活性化合物を放出するような組成物であり得る。使用され得る包埋(embedded)組成物の例は、ポリマー物質及びロウである。活性化合物はまた、適切な場合に上述の賦形剤の1つ又はそれ以上を用いた、ミクロカプセル封入形態であり得る。
経口投与のための液体投薬形態としては、薬学的に許容される乳剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、及びエリキシル剤が挙げられる。このような投薬形態は、例えば、本明細書に記載されるMEK又はPI3K阻害剤化合物、又はその薬学的に許容される塩、及び任意の薬学的アジュバントを、担体、例えば水、食塩水、水性デキストロース、グリセロール、エタノールなど;可溶化剤及び乳化剤、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド;油脂、特に綿実油、落花生油、コーン胚芽油、オリーブ油、ひまし油、及びごま油、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール及びソルビタンの脂肪酸エステル;又はこれらの物質の混合物などの中に溶解、分散などし、それにより溶液又は懸濁液を形成することにより製造される。
懸濁液は、活性化合物に加えて、懸濁化剤、例えば、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトール及びソルビタンエステル、微結晶セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド(metahydroxide)、ベントナイト、寒天、及びトラガカント、又はこれらの物質の混合物などを含有し得る。
直腸投与のための組成物は、例えば坐剤であり、これは本明細書に記載される化合物を例えば適切な非刺激性賦形剤又は担体、例えばカカオ脂、ポリエチレングリコール又は坐剤用ロウと混合することにより製造され得、これらは常温で固形であるが体温では液状であり、従って適切な体腔中にある間に溶融し、そしてその中で活性成分を放出する。
局所投与のための投薬形態としては、例えば軟膏剤、散剤、スプレー剤、及び吸入剤が挙げられ得る。活性成分は、滅菌条件下で、生理学的に許容される担体及び必要に応じていずれかの保存料、緩衝剤又は噴霧剤と混合される。眼科用製剤、眼軟膏剤、散剤及び液剤もまた使用され得る。
一般に、意図される投与様式に依存して、薬学的に許容される組成物は、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容される塩を約1質量%〜約99質量%、及び薬学的に許容される賦形剤を99質量%〜1質量%含有する。一例において、組成物は、本明細書に記載される化合物又はその薬学的に許容される塩が約5質量%〜約75質量%であり、残りは適切な薬学的賦形剤である。
このような投薬形態を製造する実際の方法は公知であるか、又は当業者に明らかである。例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences, 18th Ed., (Mack Publishing Company, Easton, Pa., 1990)が参照される。
いくつかの実施態様において、組成物は1つ又はそれ以上の他の抗癌化合物を含まない。他の実施態様において、組成物は1つ又はそれ以上の他の抗癌化合物を含む。例えば、投与される組成物は、治療のために選択される種類の腫瘍のための管理薬剤(care agent)の標準を含み得る。
別の局面においてキットが提供される。本発明のキットは、本発明の化合物又は組成物を含むパッケージを含む。一実施態様において、キットは化合物(1)、又はその薬学的に許容される塩、及び化合物(2)、又はその薬学的に許容される塩を含む。
句「パッケージ」は、本明細書において提供される化合物又は組成物を収容するいずれかの容器を意味する。いくつかの実施態様において、パッケージは箱又は包装材料であり得る。製剤をパッケージングする際に使用するための包装材料は当業者に周知である。医薬用包装材料の例としては、限定されないが、瓶、チューブ、吸入器、ポンプ、袋、バイアル、コンテナ(container)、シリンジ、瓶、並びに選択された製剤及び意図された投与及び治療の様式に適した任意の包装材料が挙げられる。
キットはまた、そのパッケージ内に収容されていないがそのパッケージの外側に添付されている物品、例えばピペットを含み得る。
キットは、患者に本発明の化合物又は組成物を投与するための指示書を含み得る。キットはまた、米国食品医薬品局のような監督官庁により認可された本明細書における化合物の使用についての指示書を含み得る。キットはまた、本発明の化合物についてのラベル又は添付文書を含み得る。パッケージ及び/又はいずれかの添付文書は、それ自体監督官庁により認可され得る。キットは、化合物をパッケージ中の固相又は液相(例えば提供される緩衝液)中に含み得る。キットはまた、方法を実行するための液剤を調製するための緩衝液、及び1つの容器から別の容器へ液体を移すためのピペットを含み得る。
実施例は、説明の目的のため、かつ本発明の特定の実施態様を記載するために以下に記載される。しかし、特許請求の範囲は、本明細書に記載される実施例により決して限定されるべきではない。
実施例
実施例1 前臨床実験
6つの患者由来結腸直腸癌(CRC)異種移植モデルを利用し、単剤としての及びMEK阻害剤である化合物(1)と組み合わせての、化合物(2)及び化合物(3)の抗腫瘍活性及びターミナル(terminal)薬力学的(PD)効果を探究した。選択したモデルは、単一KRAS変異、二重KRAS及びBRAF変異、又は二重KRAS及びPIK3CA変異を有した(表1)。
実施例1 前臨床実験
6つの患者由来結腸直腸癌(CRC)異種移植モデルを利用し、単剤としての及びMEK阻害剤である化合物(1)と組み合わせての、化合物(2)及び化合物(3)の抗腫瘍活性及びターミナル(terminal)薬力学的(PD)効果を探究した。選択したモデルは、単一KRAS変異、二重KRAS及びBRAF変異、又は二重KRAS及びPIK3CA変異を有した(表1)。
これらの研究についての標準実験設計は、化合物(2)(20mg/kg qd)、化合物(3)(75mg/kg qd)及び化合物(1)(10mg/kg qdの用量を使用した1つのモデルCR−IGR−0032−Pを除いて、20mg/kg qd)のPO投薬を含んだ。併用群において、化合物(2)又は化合物(3)の単剤用量を化合物(1)の用量と組み合わせた。大抵の皮下異種移植モデルについておよそ150〜170mm3病期分類サイズに、いったん樹立固形腫瘍が病期分類されると、投薬を開始した。典型的に、投薬群は1用量レベル当たり動物7又は8匹から構成された。投薬期間の間、腫瘍サイズを少なくとも週2回測定し、群体重を毎日記録した。最後の処置の4時間後に収集した腫瘍からの抽出物中のMAPK及びPI3K/AKT経路のリンタンパク質において、ターミナルPD効果を評価した。
結果
結果を表2〜8及び図1〜6に要約する。
結果を表2〜8及び図1〜6に要約する。
CR−IC−0013−M(二重G13D KRAS及びV600E BRA0F変異体)において、化合物(1)は、単剤として抗腫瘍活性を示し、この活性はpMAPK経路の強力な阻害に関連した。化合物(2)及び化合物(3)は、PI3K経路の強力な阻害をもたらしたが、MAPK経路には影響を与えなかった。両方の組み合わせが、抗腫瘍活性並びにMAPK及びPI3K経路のバイオマーカーの強力な阻害を示した。
CR−LRB−0011−M(G12V KRAS変異体)において、化合物(1)と化合物(2)又は化合物(3)との組み合わせは強力な抗腫瘍活性を示した。化合物(1)はp−ERKの強力な阻害及びmTORC1経路(pS240/244 S6RP及びpT37/46 4E−BP1)のいくらかの阻害を示した。両方のPI3K阻害剤が単剤として単独でmTORC1経路の阻害を示した。
CR−LRB−0017−P(G12D KRAS変異体)において、化合物(1)によるp−ERKの強力な阻害が観察され、単剤として適度な抗腫瘍活性をもたらした。化合物(1)と化合物(2)又は化合物(3)との組み合わせは、腫瘍成長活性及びmTORC1経路(pS240/244 S6RP及びpT37/46 4E−BP1)に対して相加効果をもたらした(表2及び5;図3)。
CR−IGR−0023−M(二重G12D KRAS及びE542K PIK3CA変異体)において、化合物(1)によるp−ERKの強力な阻害が観察された。化合物(2)及び化合物(3)はmTORC1及びmTORC2経路の阻害を示した。化合物(1)と化合物(2)又は化合物(3)との組み合わせは、強力な抗腫瘍活性並びにmTORC2(pS473Akt及びpT246 PRAS40)及びmTORC1経路(pS240/244 S6RP及びpT37/46 4E−BP1)の両方において相加効果を示した(表2及び6;図4)。
CR−LRB−0008−M(二重G12V KRAS及びE545K PIK3CA変異体)において、化合物(1)によるp−ERKの強力な阻害が観察された。単剤として化合物(2)及び化合物(3)の両方がmTORC1及びmTORC2経路の阻害を示した。化合物(1)と化合物(2)又は化合物(3)との組み合わせは強力な抗腫瘍活並びにmTORC2(pS473Akt及びpT246 PRAS40)及びmTORC1経路(pS240/244 S6RP及びpT37/46 4E−BP1)に対して相加効果を示した(表2及び7;図5)。
CR−IGR−0032−P(二重G12D KRAS及びE545K PIK3CA変異体)において、化合物(1)(10mg/kg qd)によるp−ERKの強力な阻害が、単剤としての抗腫瘍活性と相関して観察された。化合物(2)及び(3)はmTORC1及びmTORC2経路に対する阻害を示した。化合物(1)と化合物(2)又は化合物(3)との組み合わせは、強力な抗腫瘍活性並びにmTORC2(pS473Akt及びpT246 PRAS40)及びmTORC1経路に対して相加効果を示した(表2及び8;図6)。
要約すると、試験したモデルにおいて、化合物(1)と組み合わせての化合物(2)及び化合物(3)は、二重KRAS及びBRAF変異体原発性CRC異種移植モデル(CR−IC−0013−M)においてを除いて、単剤のみよりも活性であった。KRAS変異及びPIK3CA変異の両方を有する3つのCRC患者由来異種移植モデル(CR−IGR−0023−M、CR−LRB−0008−M及びCR−IGR−0032−P)は、化合物(2)又は化合物(3)のいずれかと化合物(1)との組み合わせが単剤のみと比較して強力な抗腫瘍活性を示した点で、同様の活性を示し、これは、mTORC1及びmTORC2経路のマーカーの阻害に対する相加効果と相関した。単一KRAS変異を有する2つの結腸直腸癌患者由来異種移植モデル(CR−LRB−0011−M及びCR−LRB−0017−P)において、両方の組み合わせが、個々の薬剤で観察されたものよりも大きい強力な抗腫瘍活性を示した。
耐容性に関して、連続3日間の間15%体重減少(bwl)(群の平均値)、1日の間20% bwl又は10%以上の薬物死をもたらす投薬量を、bwlをもたらす悪液質が対照未処置群において観察されない限り、過度に有毒の投薬量とみなした。単剤として又は組み合せてのいずれかの化合物(3)、化合物(2)及び化合物(1)は、研究の過程の間に著しい体重減少がなかったことによって決定されたように、CRC患者由来異種移植モデルの大部分において許容された。
実施例2 固形腫瘍を有する患者における第1b相試験
非比較、非盲検、非無作為化、第Ib相、併用、用量漸増試験を、用量漸増コホートにおいて古典的な「3+3」デザインを使用して行った。用量漸増コホートと並行して、安全性、PK、抗腫瘍及びPd活性をさらに評価するために、安全性評価委員会(Safety monitoring committee)(SMC)の決定により追加の被験者を低用量レベル(LDL)コホートに登録してもよかった。最大耐量(MTD)に達した後、MTDコホートを追加の被験者で拡張し、MTDを確認した。MTDの確認後、特定の腫瘍と診断された追加の被験者を、SMCの決定により4つまでの疾患特異的拡張コホートに登録した。
非比較、非盲検、非無作為化、第Ib相、併用、用量漸増試験を、用量漸増コホートにおいて古典的な「3+3」デザインを使用して行った。用量漸増コホートと並行して、安全性、PK、抗腫瘍及びPd活性をさらに評価するために、安全性評価委員会(Safety monitoring committee)(SMC)の決定により追加の被験者を低用量レベル(LDL)コホートに登録してもよかった。最大耐量(MTD)に達した後、MTDコホートを追加の被験者で拡張し、MTDを確認した。MTDの確認後、特定の腫瘍と診断された追加の被験者を、SMCの決定により4つまでの疾患特異的拡張コホートに登録した。
最大で被験者90人が、試験の用量漸増及びLDL/MTDコホートにおいて登録及び治療されることが予想された。1疾患特異的コホート当たり評価可能な被験者18人を有するために、追加の被験者およそ80人が試験の4つの疾患特異的拡張コホートに登録されるように計画した。
目的
主要目的は、局所進行性又は転移性固形腫瘍を有する成人被験者へ経口投与された化合物(1)及び化合物(2)併用療法の最大耐量(MTD)を決定することであった。
主要目的は、局所進行性又は転移性固形腫瘍を有する成人被験者へ経口投与された化合物(1)及び化合物(2)併用療法の最大耐量(MTD)を決定することであった。
副次的目的は以下を含んだ:
局所進行性又は転移性固形腫瘍を有する成人被験者へ経口投与された化合物(1)及び化合物(2)併用療法の安全性及び耐容性をキャラクタライズすること。
化合物(1)及び化合物(2)併用療法の薬物動態(PK)プロフィールを評価すること。
化合物(1)及び化合物(2)併用療法の薬力学的(Pd)効果を評価すること。
PI3K/PTEN経路及びMAPK経路成分/モジュレータ、直接的に及び/又は間接的にこれらの経路に関与する癌遺伝子/癌抑制遺伝子の変化と化合物(1)及び化合物(2)併用療法後の反応との可能性のある相関を探究すること。
化合物(1)及び化合物(2)併用療法を受容した評価可能な疾患を有する被験者における疾患制御率(DCR)、並びに奏効率(RR)に基づいて、予備的な抗腫瘍活性を記載すること。
包含基準
1.認可された療法がない進行性固形腫瘍を有する被験者は、以下の遺伝子(PTEN、BRAF、KRAS、NRAS、PI3KCA、ErbB1、ErbB2、MET、RET、c−KIT GNAQ、GNA11)の1つ又はそれ以上の変化が診断された任意の進行性固形腫瘍を有した、及び/又は、以下の固形腫瘍:膵臓癌、甲状腺癌、結腸直腸癌、非小細胞肺癌、子宮内膜癌、腎臓癌、乳癌、卵巣癌及び黒色腫の1つ又はそれ以上の組織学的又は細胞学的確定診断を有した。SMC決定に基づいて、MTD拡張コホートにおける登録は、そのようなものが漸増試験の間に確認される場合は、活性の強いシグナルが存在する適応症にさらに限定され得た。さらに、疾患特異的拡張コホートに登録された被験者は、以下に指定されるような特定の腫瘍診断を有さなければならなかった。
1.認可された療法がない進行性固形腫瘍を有する被験者は、以下の遺伝子(PTEN、BRAF、KRAS、NRAS、PI3KCA、ErbB1、ErbB2、MET、RET、c−KIT GNAQ、GNA11)の1つ又はそれ以上の変化が診断された任意の進行性固形腫瘍を有した、及び/又は、以下の固形腫瘍:膵臓癌、甲状腺癌、結腸直腸癌、非小細胞肺癌、子宮内膜癌、腎臓癌、乳癌、卵巣癌及び黒色腫の1つ又はそれ以上の組織学的又は細胞学的確定診断を有した。SMC決定に基づいて、MTD拡張コホートにおける登録は、そのようなものが漸増試験の間に確認される場合は、活性の強いシグナルが存在する適応症にさらに限定され得た。さらに、疾患特異的拡張コホートに登録された被験者は、以下に指定されるような特定の腫瘍診断を有さなければならなかった。
2.被験者は、スポンサーへのトランスファーに利用可能な腫瘍組織をアーカイブに保管した。
3.LDLコホート及びMTD拡張コホートに登録された被験者はまた、腫瘍を生検についてアクセス可能にし、かつ、治療前及び治療中の腫瘍生検に同意しなければならなかった。
疾患特異的拡張コホートに登録された被験者について、生検についての腫瘍アクセス性は義務的ではなく、治療前及び治療中腫瘍生検は任意であった。
疾患特異的拡張コホートに登録された被験者について、生検についての腫瘍アクセス性は義務的ではなく、治療前及び治療中腫瘍生検は任意であった。
4.被験者は、固形がんの治療効果判定のためのガイドライン(Response Evaluation Criteria In Solid Tumors)(RECIST)v1.1によって測定可能な又は評価可能な疾患を有した。
5.被験者は18歳以上であった。
6.被験者は、インフォームドコンセントフォーム(Informed Consent Form)(ICF)を読んで理解し、インフォームドコンセントを与える意思及び能力を有し、試験の要件を完全に理解し、全ての試験通院及び評価に従う意思があった。同意はすべての試験関連行為の前に与えられなければならなかった。
7.被験者は、Eastern Cooperative Oncology Group(ECOG)スケールに従って≦1のパフォーマンス・ステータス・スコアを有した。
8.妊娠の可能性がある女性被験者は、スクリーニング通院で陰性血液妊娠検査を有さなければならなかった。この試験の目的のために、妊娠の可能性がある女性を次のように定義した:「少なくとも2年間閉経後でない、外科的に無菌でない、又は性的に不活性でない限り、思春期後の全ての女性被験者」。
9.妊娠の可能性がある女性被験者及び妊娠の可能性がある女性パートナーを有する男性被験者は、スクリーニング前の2週間、期間中、及び試験投薬の最終投与後の少なくとも4週間、適切な避妊法を使用することによって、妊娠を回避する意思がなければならなかった。適切な避妊を次のように定義した:殺***薬又は子宮内避妊器具を用いるツーバリア法又はワンバリア法。ホルモン避妊薬の使用は、可能性のある薬物−薬物相互作用に起因して回避されるべきであった。
除外基準
1.被験者が、PI3K阻害剤又はMEK阻害剤で以前治療され、治療関連有害事象に起因して治療を中止した。LDL及びMTD拡張コホートにおいて、PI3K阻害剤又はMEK阻害剤で以前治療した全ての被験者を除外した。
1.被験者が、PI3K阻害剤又はMEK阻害剤で以前治療され、治療関連有害事象に起因して治療を中止した。LDL及びMTD拡張コホートにおいて、PI3K阻害剤又はMEK阻害剤で以前治療した全ての被験者を除外した。
2.被験者が以下を受けた:a.試験薬治療の第1日目の28日(ニトロソ尿素又はマイトマイシンCについて6週間)以内に化学療法、免疫療法、ホルモン療法、生物療法、又は任意の他の抗癌療法;b.試験薬治療の第1日目の28日以内に任意の治験薬;c.30%以上の骨髄予備能(bone marrow reserve)に対する広範囲の事前の放射線療法、又は事前の骨髄/幹細胞移植。
3.被験者が、以前の治療に起因する毒性からベースライン又は有害事象共通用語規準(Common Terminology Criteria for Adverse Events)(CTCAE)のグレード1以下(脱毛を除く)へ回復していなかった。
4.被験者が、以下によって定義されるような不十分な臓器及び骨髄機能を有した:
a. 絶対好中球数 ≦ 1500/mm3
b. 血小板 ≦ 100,000/mm3
c. ヘモグロビン ≦ 9g/dL
d. ビリルビン ≧ 1.5×正常上限(ULN)
e. アラニンアミノトランスフェラーゼ及びアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ
≧ 2.5×ULN
f. 血清クレアチニン ≧ 1.5×ULN又は計算クレアチニンクリアランス ≦ 60mL/分(Cockroft−Gault式)
a. 絶対好中球数 ≦ 1500/mm3
b. 血小板 ≦ 100,000/mm3
c. ヘモグロビン ≦ 9g/dL
d. ビリルビン ≧ 1.5×正常上限(ULN)
e. アラニンアミノトランスフェラーゼ及びアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ
≧ 2.5×ULN
f. 血清クレアチニン ≧ 1.5×ULN又は計算クレアチニンクリアランス ≦ 60mL/分(Cockroft−Gault式)
5.被験者が、中枢神経系(CNS)転移の病歴を有したか(被験者がCNS転移について以前治療され、脳浮腫の所見がなくコンピューター断層撮影(CT)スキャンによって安定しており、かつ、試験に入る前の最低でも2週間コルチコステロイド又は抗けいれん薬を必要としなかった場合を除く)、又は被験者が原発性脳腫瘍を有した。
6.被験者が、嚥下困難、吸収不良、又は試験プロダクトの吸収及び/若しくは遵守を妨げ得る他の慢性胃腸疾患若しくは状態の病歴を有した。
7.被験者が、最近の大手術又は外傷(過去28日以内)、未治癒/開放創、糖尿病性潰瘍、ドレナージが血行動態不安定をもたらし得る場合のみ、腹水若しくは胸水のかなりの量の最近のドレナージの病歴を有した。
8.被験者が、うっ血性心不全、不安定狭心症、心筋梗塞、心伝導異常若しくはペースメーカー又は試験に入る前3ヶ月以内の発作の病歴を有した。
9.被験者が、≧ 460msのスクリーニング心電図(ECG)におけるベースライン修正QT(QTc)間隔又はスクリーニング評価における<40%の左室駆出率(LVEF)を有した。
10.被験者が、網膜変性疾患(遺伝性網膜変性又は加齢黄斑変性)の病歴、ブドウ膜炎の病歴、網膜静脈閉塞症の病歴を有したか、又はスクリーニング眼科検査において確認された医学的に関連する異常を有した。
11.被験者が、試験要件の遵守を制限する、活動性感染症、高血圧症、又はコントロール不良の糖尿病(例えばHgbA1c≧8%)を含むがこれらに限定されない、コントロール不良の併発性疾患の病歴を有した。
12.被験者が、ヒト免疫不全ウイルスについて陽性であることが既知であったか、又は活動性B型及びC型肝炎、若しくは他の慢性ウイルス感染症を有した。
13.被験者が、試験要件の遵守を制限する、精神病/社会的状況を有した。
14.被験者が妊娠中又は/及び授乳中であった。
15.被験者が過去30日以内に別の臨床試験に参加していた。
16.被験者が、研究者の意見で被験者を試験から除外する他の重大な疾患の病歴を有した。
17.被験者が試験治療に対して既知の過敏性を有した。
18.被験者が法的無能力又は制限された法的能力を有した。
疾患特異的拡張コホートについての包含及び除外基準
疾患特異的拡張コホートに登録された被験者は、包含基準1に対する以下の制限と共に、上記に列挙される包含/除外基準のすべてを満たさなければならなかった:
疾患特異的拡張コホートに登録された被験者は、包含基準1に対する以下の制限と共に、上記に列挙される包含/除外基準のすべてを満たさなければならなかった:
以下の組織学的に確認された癌診断の1つを有した被験者のみを含めた:
・認可された療法がない再発性又は難治性KRAS又はNRAS変異転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、又は
・認可された療法がない再発性又は難治性 転移性トリプルネガティブ乳癌(TNBC、エストロゲン、プロゲステロン及びHER2陰性の乳癌と定義される)、又は
・二重KRAS及びPIK3CA変異を有しかつ認可された療法がない再発性又は難治性転移性CRC、又は
・BRAF阻害剤における進行後のBRAF V600E/Kが変異した切除不能又は転移性黒色腫。
・認可された療法がない再発性又は難治性KRAS又はNRAS変異転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、又は
・認可された療法がない再発性又は難治性 転移性トリプルネガティブ乳癌(TNBC、エストロゲン、プロゲステロン及びHER2陰性の乳癌と定義される)、又は
・二重KRAS及びPIK3CA変異を有しかつ認可された療法がない再発性又は難治性転移性CRC、又は
・BRAF阻害剤における進行後のBRAF V600E/Kが変異した切除不能又は転移性黒色腫。
疾患特異的拡張コホートに登録された被験者について、ER、PR、HER2並びにKRAS、NRAS、BRAF及びPIK3CA遺伝子の変異状態の結果は、診断に関連するように利用可能でなければならなかった。PIK3CA変異が原発性腫瘍診断の一部として評価されない場合、それをスクリーニング期間の間に血漿(循環DNA、セクション7.6.6を参照のこと)から評価してもよかった。
用量/スケジュール
化合物(2)及び化合物(1)の両方を、絶食状態で、連続的に1日1回(Q.D.)、一緒に服用させた。この組み合わせについて選択した化合物(1)の開始用量は15mg Q.D.であった。化合物(1)を4、15及び30mg硬ゼラチンカプセル剤として供給した。この組み合わせ試験について選択した化合物(2)の開始用量は30mg Q.Dであった。化合物(2)を10、30、及び40カプセル剤として供給した。
化合物(2)及び化合物(1)の両方を、絶食状態で、連続的に1日1回(Q.D.)、一緒に服用させた。この組み合わせについて選択した化合物(1)の開始用量は15mg Q.D.であった。化合物(1)を4、15及び30mg硬ゼラチンカプセル剤として供給した。この組み合わせ試験について選択した化合物(2)の開始用量は30mg Q.Dであった。化合物(2)を10、30、及び40カプセル剤として供給した。
疾患進行、許容不可能な毒性、治療を中止する研究者の決定、又は被験者による同意の撤回まで、被験者を21日間治療サイクルで治療した。個々の被験者についての試験期間は以下を含んだ:
(1) スクリーニング及びベースライン評価28日期間。
(2) 2つのIMPを組み合せて投与する場合、それらの可能性のある相互作用を評価するために、個人内クロスオーバー比較を可能にするように個々に投与した各化合物についてPK及びPdサンプリングを行った場合は、薬物−薬物相互作用(DDI)評価期間、4日間(第1用量レベル及びMTD拡張コホートに並びにSMCによって推奨された場合はさらに任意の追加の用量レベル(DL)に登録された被験者について)。SMCによって推奨された場合、DDI評価を疾患特異的拡張コホートにおいても行う場合があった。
(3) 少なくとも21日間の治療期間(試験治療の1サイクル)
(4) 最後のIMP投与後の30(±3)日間の追跡期間。
(1) スクリーニング及びベースライン評価28日期間。
(2) 2つのIMPを組み合せて投与する場合、それらの可能性のある相互作用を評価するために、個人内クロスオーバー比較を可能にするように個々に投与した各化合物についてPK及びPdサンプリングを行った場合は、薬物−薬物相互作用(DDI)評価期間、4日間(第1用量レベル及びMTD拡張コホートに並びにSMCによって推奨された場合はさらに任意の追加の用量レベル(DL)に登録された被験者について)。SMCによって推奨された場合、DDI評価を疾患特異的拡張コホートにおいても行う場合があった。
(3) 少なくとも21日間の治療期間(試験治療の1サイクル)
(4) 最後のIMP投与後の30(±3)日間の追跡期間。
エンドポイント
この試験の主要エンドポイントは用量制限毒性(DLT)であった。DLTを有した被験者の数及び割合を、MTD決定のための主要な尺度として使用した。
この試験の主要エンドポイントは用量制限毒性(DLT)であった。DLTを有した被験者の数及び割合を、MTD決定のための主要な尺度として使用した。
副次的エンドポイントは以下を含んだ:
・安全性パラメータ:治療中に発生した有害事象(TEAE)(NCI有害事象共通用語規準(CTCAE)v4.0に従って判定した)、臨床検査、身体検査、バイタルサイン、ECG、心エコー図/MUGAスキャン、眼科的評価など。TEAE及び任意の他の安全性パラメータに関する異常所見を有した被験者の数及び割合を、作表し、可能性のある有意性及び臨床的関連について検討した。
・化合物(1)の血漿PKパラメータ(Cmax、tmax、AUC0−24、AUC 、AUC0−、t1/2、CL/f、CLss/f、Vz/f、Vss/f、Racc(AUC)、Racc(Cmax))。
・化合物(2)の血漿PKパラメータ(Cmax、tmax、AUC0−24、AUC 、AUC0−、t1/2、CL/f、CLss/f、Vz/f、Vss/f、Racc(AUC)、Racc(Cmax))。
・pERK(T202/Y204)及びpS6(S240/S244)についての全血フローサイトメトリーアッセイを含む、末梢血単核細胞(PBMC)中のPdマーカーの値及び経時的変化。
・安全性パラメータ:治療中に発生した有害事象(TEAE)(NCI有害事象共通用語規準(CTCAE)v4.0に従って判定した)、臨床検査、身体検査、バイタルサイン、ECG、心エコー図/MUGAスキャン、眼科的評価など。TEAE及び任意の他の安全性パラメータに関する異常所見を有した被験者の数及び割合を、作表し、可能性のある有意性及び臨床的関連について検討した。
・化合物(1)の血漿PKパラメータ(Cmax、tmax、AUC0−24、AUC 、AUC0−、t1/2、CL/f、CLss/f、Vz/f、Vss/f、Racc(AUC)、Racc(Cmax))。
・化合物(2)の血漿PKパラメータ(Cmax、tmax、AUC0−24、AUC 、AUC0−、t1/2、CL/f、CLss/f、Vz/f、Vss/f、Racc(AUC)、Racc(Cmax))。
・pERK(T202/Y204)及びpS6(S240/S244)についての全血フローサイトメトリーアッセイを含む、末梢血単核細胞(PBMC)中のPdマーカーの値及び経時的変化。
以下についての免疫組織化学(IHC)アッセイを含む、治療前及び治療中の腫瘍生検(用量漸増においては任意の、しかしMTD及びLDL拡張コホートにおいて義務的な、腫瘍サンプルコレクション)における探究Pdマーカーの値及び経時的変化:
pERK(T202/Y204)及びpMEK(S217/221)などのMAPK経路のPdマーカー;
p4EBP1(T70)、pPRAS40(T246)及びpS6(S240/ S244)などのPI3K経路のPdマーカー;
機構的バイオマーカー、例えば、増殖(例えば、Ki67、サイクリンD1又はpRB)及びアポトーシス(例えば、切断カスパーゼ3又はBIM)のマーカー。
・腫瘍組織中のMAPK(例えば、KRAS、BRAF)及びPI3K経路(例えばPI3KCA)と関連する遺伝的変異の存在又は非存在、並びに探究予測分析についての腫瘍反応との相関。
・血漿中の予測マーカー(例えば、循環DNA)。
・治療前/治療後の引き抜かれた毛包中の標的経路関連マーカー発現のレベルの変化。
・化合物(2)と組み合わせての化合物(1)のPKプロフィールの差と関連する、吸収、分布、代謝、及び***(ADME)に関与し得る遺伝子の遺伝的変異(任意)。
・RECIST v1.1に従って6週毎に行った研究者腫瘍評価に基づく奏効率(完全奏効[CR]又は部分奏効[PR]を達成する評価可能な被験者の割合と定義される)並びにDCR(CR、又はPR、又は≧12週間の疾患の安定[SD]を達成する評価可能な被験者の割合と定義される)。
・腫瘍組織中のMAPK(例えば、KRAS、BRAF)及びPI3K経路(例えばPI3KCA)と関連する遺伝的変異の存在又は非存在、並びに探究予測分析についての腫瘍反応との相関。
・血漿中の予測マーカー(例えば、循環DNA)。
・治療前/治療後の引き抜かれた毛包中の標的経路関連マーカー発現のレベルの変化。
・化合物(2)と組み合わせての化合物(1)のPKプロフィールの差と関連する、吸収、分布、代謝、及び***(ADME)に関与し得る遺伝子の遺伝的変異(任意)。
・RECIST v1.1に従って6週毎に行った研究者腫瘍評価に基づく奏効率(完全奏効[CR]又は部分奏効[PR]を達成する評価可能な被験者の割合と定義される)並びにDCR(CR、又はPR、又は≧12週間の疾患の安定[SD]を達成する評価可能な被験者の割合と定義される)。
結果
臨床試験の結果を表10〜11及び図7〜10に与える。2013年2月23日現在、評価した患者64人のうち、年齢中央値は58.5歳(範囲26〜82歳)であり、54%がECOG PSの1を有した。最も一般的な原発性腫瘍タイプは以下であった:結腸直腸(CRC、n=22)、卵巣癌(n=13)、膵臓癌及び非小細胞肺癌(NSCLC、各々n=10及び7)。2/3患者がDLTを経験したので用量漸増をDL6bで中止した:両方が、代謝検査異常へ至る、グレード3悪心及び/又は嘔吐を有した。これらの有害事象(AE)は、治療中断及び対症療法後に可逆的であった。最も頻繁なAEは以下であった:ざ瘡様皮膚炎(72%)、下痢(64%)、疲労(55%)、悪心(48%)及び嘔吐(48%)。開始サイクル数の中央値は2であった(範囲1〜16)。3つの部分奏効があり(神経内分泌特徴を有するKRAS変異[mt] CRC、KRAS/BRAF野生型[mt]低悪性度卵巣癌、及びKRAS/BRAF野生型[wt]低悪性度卵巣癌)、他の患者7人が、>24週間持続する疾患の安定を有した(CRC [n=2, 1KRAS wt及び1KRAS mt];RAS mt NSCLC [n=2];並びにBRAF wt黒色腫、KIT mt軟口蓋癌及びPIK3CA mt膀胱癌 [各々、n=1])。MTDをDL6a(ピマセルチブ(pimasertib)90mg/SAR 245409 70mg)と決定した。DL5を第二相用量として推奨した。各々が18ptsを含む、4つの疾患特異的拡張コホート(CRC、トリプルネガティブ乳癌、NSCLC及び黒色腫)を、この用量で治療する予定である。1日2回投与での用量漸増が進行中である。予備的PK及びPDデータは、見かけの薬物−薬物相互作用を示さなかった。
臨床試験の結果を表10〜11及び図7〜10に与える。2013年2月23日現在、評価した患者64人のうち、年齢中央値は58.5歳(範囲26〜82歳)であり、54%がECOG PSの1を有した。最も一般的な原発性腫瘍タイプは以下であった:結腸直腸(CRC、n=22)、卵巣癌(n=13)、膵臓癌及び非小細胞肺癌(NSCLC、各々n=10及び7)。2/3患者がDLTを経験したので用量漸増をDL6bで中止した:両方が、代謝検査異常へ至る、グレード3悪心及び/又は嘔吐を有した。これらの有害事象(AE)は、治療中断及び対症療法後に可逆的であった。最も頻繁なAEは以下であった:ざ瘡様皮膚炎(72%)、下痢(64%)、疲労(55%)、悪心(48%)及び嘔吐(48%)。開始サイクル数の中央値は2であった(範囲1〜16)。3つの部分奏効があり(神経内分泌特徴を有するKRAS変異[mt] CRC、KRAS/BRAF野生型[mt]低悪性度卵巣癌、及びKRAS/BRAF野生型[wt]低悪性度卵巣癌)、他の患者7人が、>24週間持続する疾患の安定を有した(CRC [n=2, 1KRAS wt及び1KRAS mt];RAS mt NSCLC [n=2];並びにBRAF wt黒色腫、KIT mt軟口蓋癌及びPIK3CA mt膀胱癌 [各々、n=1])。MTDをDL6a(ピマセルチブ(pimasertib)90mg/SAR 245409 70mg)と決定した。DL5を第二相用量として推奨した。各々が18ptsを含む、4つの疾患特異的拡張コホート(CRC、トリプルネガティブ乳癌、NSCLC及び黒色腫)を、この用量で治療する予定である。1日2回投与での用量漸増が進行中である。予備的PK及びPDデータは、見かけの薬物−薬物相互作用を示さなかった。
Claims (12)
- ヒト患者において癌を治療する方法であって、該方法が、有効量の(a) 2−アミノ−8−エチル−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン又はその薬学的に許容される塩、及び(b) N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−3−(2−フルオロ−4−ヨード−フェニルアミノ)イソニコチンアミド又はその薬学的に許容される塩を患者へ投与する工程を含み、ここで、該癌が、(i) KRAS又はNRAS変異非小細胞肺癌(NSCLC)、(ii) トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、(iii) 二重KRAS及びPIK3CA変異結腸直腸癌(CRC)及び(iv) BRAF阻害剤における進行後のBRAF変異黒色腫からなる群より選択される、方法。
- 癌が再発性又は難治性である、請求項1に記載の方法。
- 前記有効量が安全であると臨床的に証明されている、請求項1又は2に記載の方法。
- 方法が少なくとも1サイクルを含み、ここで、サイクルは3週間の期間であり、ここで、各サイクルについて、2−アミノ−8−エチル−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン又はその薬学的に許容される塩を約30、50、70又は90mgの日用量で投与し、かつ、N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−3−(2−フルオロ−4−ヨード−フェニルアミノ)イソニコチンアミド又はその薬学的に許容される塩を約15、30、60又は90mgの日用量で投与する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 各サイクルについて、2−アミノ−8−エチル−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン又はその薬学的に許容される塩を約70mgの日用量で投与し、かつ、N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−3−(2−フルオロ−4−ヨード−フェニルアミノ)イソニコチンアミド又はその薬学的に許容される塩を約60mgの日用量で投与する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
- 有効量が、腫瘍のサイズの減少、転移の減少、完全寛解、部分寛解、疾患の安定、全体的な奏効率の増加、又は病理学的完全奏効からなる群より選択される少なくとも1つの治療効果をもたらす、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 有効量が、前記患者における腫瘍体積の減少において相乗効果を達成する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 有効量が、前記患者において腫瘍静止を達成する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- ヒト患者における癌の治療における使用のための組成物であって、組成物が、有効量の(a) 2−アミノ−8−エチル−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン又はその薬学的に許容される塩、及び(b) N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−3−(2−フルオロ−4−ヨード−フェニルアミノ)イソニコチンアミド又はその薬学的に許容される塩を含み、ここで、該癌が、(i) KRAS又はNRAS変異非小細胞肺癌(NSCLC)、(ii) トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、(iii) 二重KRAS及びPIK3CA変異結腸直腸癌(CRC)及び(iv) BRAF阻害剤における進行後のBRAF変異黒色腫からなる群より選択される、組成物。
- 使用が少なくとも1サイクルを含み、ここで、サイクルは3週間の期間であり、ここで、各サイクルについて、2−アミノ−8−エチル−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン又はその薬学的に許容される塩を約70mgの日用量で投与し、かつ、N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−3−(2−フルオロ−4−ヨード−フェニルアミノ)イソニコチンアミド又はその薬学的に許容される塩を約60mgの日用量で投与する、請求項9に記載の組成物。
- 癌の治療における使用のための医薬の製造のための、治療有効量の(a) 2−アミノ−8−エチル−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン又はその薬学的に許容される塩、及び(b) N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−3−(2−フルオロ−4−ヨード−フェニルアミノ)イソニコチンアミド又はその薬学的に許容される塩を含む組み合わせの使用であって、ここで、該癌が、(i) KRAS又はNRAS変異非小細胞肺癌(NSCLC)、(ii) トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、(iii) 二重KRAS及びPIK3CA変異結腸直腸癌(CRC)及び(iv) BRAF阻害剤における進行後のBRAF変異黒色腫からなる群より選択される、使用。
- 使用が少なくとも1サイクルを含み、ここで、サイクルは3週間の期間であり、ここで、各サイクルについて、2−アミノ−8−エチル−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン又はその薬学的に許容される塩を約70mgの日用量で投与し、かつ、N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−3−(2−フルオロ−4−ヨード−フェニルアミノ)イソニコチンアミド又はその薬学的に許容される塩を約60mgの日用量で投与する、請求項11に記載の使用。
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