JP2015504880A - オーラル・ケア組成物 - Google Patents

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Abstract

効果的量の酵素カクテルを含有するオーラル・ケア組成物であって、酵素カクテルが口腔で許容可能なキャリヤー中に、アルカリ性プロテアーゼと、セルレラーゼ、α−グルカナーゼおよびその組合せから選択される第2の酵素とを含有するオーラル・ケア組成物、並びにその製造方法および使用方法が、開示される。

Description

背景
オーラル・プラークは、構造的で機能的なマトリックスに包埋された多種多様な細菌種から成っていて、バイオフィルムと呼ばれている。細菌に加えて、いろいろな細胞外成分が、このバイオフィルムの構造と機能にとって必須である。プラーク・バイオフィルムの細胞外成分は、炭水化物、核酸、脂質、構造タンパク質、付着因子およびシグナリング分子(signaling molecule)を含む。これらの成分の全ては、バイオフィルムの構造を保持するかまたは、共同体(community)中でシグナルと栄養分の移動を促進する、役割を果たす。オーラル洗浄の従来の方法は、細菌の除去または死滅に重点を置いていた。ブラッシングやフロッシングによる機械的病巣清掃術は、蓄積したプラークの全部または一部を取り除く。化学剤、例えばセチルピリジニウム塩化物またはトリクロサンは、通常バイオフィルム中に包埋した細菌を死滅すること重点とする。しかしながら、マトリックスの非細菌性成分は、オーラル・バイオフィルムの構造と機能に一体化していて、プラーク破壊についての魅力的目標を提供する。バイオフィルムの細胞外成分の破壊は、プラークを物理的に壊し、それによりバイオフィルムにより提供される保護を壊す。このことはバイオフィルムを物理的に除去して、表面に到達することを促進する。その上、細菌は機械の除去と化学的抗菌処理の従来の方法に対して、より影響を受けやすい。
これまでの多数の研究は、オーラル・バイオフィルムの除去のために潜在的に有益なものとして酵素を認識していた。しかしながら、オーラル・ケア配合における酵素の使用は、いくつかの課題を提示する。多くの酵素が入手可能であるが、いくつかの酵素および酵素の組合せがこの用途のために他のものより非常により効果的であり、最適の組み合わせを確認することが望まれている。さらに、酵素は液体状態ではしばしば不安定であるので、通常粉末の形で入手可能である。大量生産の環境下で粉末の酵素を使用することは、酵素の量を正確に測定し制御し、かつ安全な労働環境を維持することが難しいので、困難である。さらに、酵素はオーラル・ケア製品に導入するときに、配合上の問題および安定性の問題を引き起こすかもしれない。歯磨剤配合の相対的な複雑さは酵素の活性と安定性に干渉する可能性がある多数の成分が存在し、またある場合には酵素が他の配合成分を劣化するかもしれないことを意味する。最後に、ある人々は特定の酵素に対するアレルギーまたは他の感性があるかもしれず、既存の酵素配合の代替を必要とする。
従って、デンタル・プラークを崩壊させることができて、オーラル・ケア組成物に簡単に導入することができる安定した酵素製剤を必要としている。
概要
多数の異なる候補の酵素はいろいろな組合せでそれらのオーラル・ケア用品の成分としての有効性と適性のために評価され、最適組合せが選択される。本発明は、アルカリ性プロテアーゼ(alkaline protease)と、セルラーゼ(cellulase)、α−グルカナーゼ(glucanase)およびその組合せから選ばれる第2の酵素との組合せを含有するオーラル・ケア配合であって、例えば0.001%−0.1%のセルラーゼ/0.002%−0.2%のアルカリ性プロテアーゼまたは0.002%−0.2%のα−グルカナーゼ/0.002%−0.2%のアルカリ性プロテアーゼを含有しているオーラル・ケア製品を提供する。
本発明の適用性の更なる領域は、以下の詳しい説明から明らかになる。詳細な説明および特定の実施例は、本発明の好ましい態様を示しているが、説明のためだけを意図し、本発明の範囲を制限することを意図しない、ことを理解すべきである。
詳細な説明
好ましい態様の以下の記載は、本質的に単なる説明であり、発明、用途および使用を制限することはない。
一連の液体酵素は、デンタル・プラークを崩壊させる能力を評価される。検討した酵素およびそのターゲットは以下の通りである:
酵素 ターゲット
中性プロテアーゼ タンパク質
酸性プロテアーゼ タンパク質
アルカリ性プロテアーゼ タンパク質
トランスグルコシダーゼ 炭水化物
セルラーゼ 炭水化物
α−グルカナーゼ 炭水化物
α−アミラーゼ 炭水化物
クチナーゼ(cutinase) 脂質
バイオフィルム・マトリックスは、組み合わせてプラークの粘着性構造足場をつくる種々の細胞外要因を含有する。これらの細胞外成分は、炭水化物、核酸、脂質、構造タンパク質、付着因子(adhesins)およびシグナリング分子(signaling moleecules)を含む。酵素は通常活性において特異的であり、これらの成分の一つだけ若しくは個々の成分の小さなサブセットだけをターゲットとする。従って、酵素の組合せが複数のマトリックス成分を潜在的に目標とすることができ、バイオフィルム・マトリックスのより完全な破壊を可能にすることが予想される。酵素は最初に個別にアクチノミセス・ビスコサス(Actinomyces viscosus)バイオフィルムに対して選別され、次いで組合せが混合種バイオフィルムを崩壊させる能力を試験する。
1つの態様では、本発明は口腔で許容可能なキャリヤー中でアルカリ性プロテアーゼと、セルラーゼ、α-グルカナーゼおよびその組合せから選択される第2の酵素との組合せの効果的量(例えば、バイオフィルムを崩壊させるのに効果的濃度)を含有するオーラル・ケア組成物(組成物1)を提供する。例えば、本発明は、以下のものを提供する;
1.1 アルカリ性プロテアーゼがセリンプロテアーゼである組成物1;
1.2 第2の酵素がセルラーゼである組成物1または1.1;
1.3 第2の酵素がα−グルカナーゼである組成物1または1.1;
1.4 0.002%〜0.2%のアルカリ性プロテアーゼを含有する前述の組成物のいずれか;
1.5 0.001%〜0.1%のセルラーゼを含有する前述の組成物のいずれか;
1.6 0.002%〜0.2%のα−グルカナーゼを含有する前述の組成物のいずれか;
1.7 0.001%〜0.1%のセルラーゼおよび0.002%〜0.2%のアルカリ性プロテアーゼを含有する前述の組成物のいずれか;
1.8 0.002%〜0.2%のα−グルカナーゼおよび0.002%〜0.2%のアルカリ性プロテアーゼを含有する前述の組成物のいずれか;
1.9 アルカリ性プロテアーゼが細菌(bacterial)起源のアルカリ性プロテアーゼ(例えば、バシルス(Bacillus)からのアルカリ性プロテアーゼ)であるか、またはそれから誘導される前述の組成物のいずれか;
1.10 アルカリ性プロテアーゼがスブチリシン(subtilisin)である前述の組成物のいずれか;
1.11 アルカリ性プロテアーゼが菌類(fungal)の起源のアルカリ性プロテアーゼであるか、またはそれから誘導される前述の組成物のいずれか;
1.12 アルカリ性プロテアーゼが発酵によって製造され、例えば細菌培養液または菌類培養液から抽出される前述の組成物のいずれか。
1.13 洗口液、歯磨剤、歯ゲル、歯磨き粉、非研磨性ゲル、ムース、フォーム、マウス・スプレー、トローチ剤、オーラル錠剤、デンタル・インプリメント、義歯クリーナーおよびペット・オーラル・ケア製品から選択される形態である前述の組成物のいずれか。
1.14 組成物が任意に水、研磨剤、界面活性剤、起泡剤、ビタミン、ポリマー、添加酵素、湿潤剤、増粘剤、抗菌剤、防腐剤、香味料、着色料およびそれらの組合せの一つ以上を更に含んでいる歯磨剤またはマウスウォッシュである前述の組成物のいずれか;
1.15 組成物がマウスウォッシュである組成物1.10;
1.16 組成物が歯磨剤である組成物1.10;
1.17 pHが4.5〜6.5(例えば、約5)である前述の組成物のいずれか;
1.18 塩基性アミノ酸(例えば、アルギニン)を遊離または酸付加塩形(例えば重炭酸アルギニン、アルギニンホスフェートまたはアルギニンハイドロクロライド)で更に含んでいる前述の組成物のいずれか;
1.19 効果的量のフッ化物イオン源を更に含んでいる前述の組成物のいずれか;
1.20 (例えば、マウスウォッシュの形で)以下の成分を重量によって含有する前述の組成物のいずれか:
Figure 2015504880
さらに本発明はアルカリ性プロテアーゼと、セルラーゼおよびα−グルカナーゼから選択される第2の酵素と、を含有する組成物、例えば以下に記載の組成物1、の効果的量を口腔に適用することを包含する、(i)口腔における微生物バイオフィルム形成を抑制する、(ii)プラークの蓄積を減少する、(iii)歯の脱ミネラル化を減らすか抑制し、かつ歯の最ミネラル化を促進する、(iv)歯の過敏症を減らす、(v)歯肉炎を減らすか抑制する、(iv)口の中の痛いところや傷の治療を進める、(vii)酸産生性細菌のレベルを減らす、(viii)非う蝕性および/または非プラーク形成性細菌の相対レベルを増加する、(ix)虫歯の形成を減少または抑制する、(x)例えば、定量光誘導蛍光(QLF)または電池う蝕測定(ECM)によって検出されるようなエナメルのう蝕前病変を減少、修復または抑制する、(xi)ドライマウスを治療、緩和または減らす、(xii)歯および口腔のきれいにする、(xiii)浸食を減らす、(xiv)歯を白くするおよび/または(xv)例えば口腔組織による潜在的な全身の感染症を減らすことによって、心血管健康を含む全身の健康を促進する方法を提供する。
本発明はオーラル・ケア組成物、例えば組成物1以下のいずれかの製造においてアルカリ性プロテアーゼと、セルラーゼおよびα−グルカナーゼから選ばれる第2の酵素の使用、並びに、口腔で許容可能なキャリヤー(例えば、歯磨剤ベースまたはマウス・ウォッシュベース)でアルカリ性プロテアーゼと、セルラーゼおよびα−グルカナーゼから選ばれる第2の酵素とを組み合せることを包含するオーラル・ケア組成物を製造する方法をさらに提供する。
本発明は例えばアルカリ性プロテアーゼと、セルラーゼおよびα−グルカナーゼから選ばれる第2の酵素を含有する、組成物1以下などのオーラル・ケア組成物の製造に使用される液体酵素プレ濃縮物をさらに提供する。
本明細書に使用される「アルカリ性プロテアーゼ」はアルカリ性条件(例えばpH7より大きいpH、例えば、pH7.5−9.5)で最適活性を有するプロテアーゼを意味する。アルカリ性プロテアーゼは、例えば細菌起源の天然または変性タンパク質であってよい。1つの態様では、アルカリ性プロテアーゼは、例えばキモトリプシンのようなプロテアーゼ、スブチリシンのようなプロテアーゼ、スブチラーゼのようなプロテアーゼまたはスブチラーゼ、ミクソバクター(Myxobacter)α−リティック(lytic)・プロテアーゼおよびバチルス(Bacillus)からのプロテアーゼからなる群から選択されるセリンプロテアーゼである。プロテアーゼ酵素は商業的に入手可能であり、例えば精製発酵製品(例えば、高いアルカリpHおよび広い温度範囲、例えば25〜70℃で最適に活性である細菌または菌類発酵製品、例えばプロペラーゼ(Properase)酵素(例えば、プロペラーゼ400E(ゼネンコール(Genencor)/デュポン)である。
特定の態様では、アルカリプ性ロテアーゼはスブチラーゼである。スブチラーゼは、スブチリシンのようなセリンプロテアーゼの族である。スブチラーゼは、ペプチド(アミド)結合の上で、セリン残基を通して活性部位で求核攻撃を始める。それらはトリプシン・セリンプロテアーゼと同様にAsp/Ser/His触媒トライアド(triad)を独立してかつ収束的に発展したように見える。
1つの特定の態様では、アルカリ性プロテアーゼはスブチリシンである。スブチリシン(セリン・エンドペプチダーゼ)は、まず最初にバチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)から得られる非特異的プロテアーゼ(タンパク質消化酵素)の種類である。スブチリシンは、スブチラーゼ族に属している。スブチリシンは、典型的には約20,000〜45,000のダルトンの分子量を有する。それらは、土壌細菌、例えばバチルス・アミロリクイファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)から得られ得る。スブチリシンは、多くのバチルス種から大量に分泌される。
本明細書で使用される「セルラーゼ」はセルロース分解(即ち、セルロースの加水分解)に触媒作用を及ぼす酵素を意味する。セルラーゼは、例えばエンドセルラーゼ、エクソセルラーゼ、セロビアーゼ(cellobiases)、酸化性セルラーゼおよびセルロース・ホスホリラーゼから選択されてもよい。1つの態様では、セルラーゼはエンドセルラーゼである。
本明細書で用いる「α−グルカナーゼ」という用語は多糖類中の1,3−α−D−グルコシド結合の加水分解に触媒作用を及ぼす酵素、従って不溶性グルカンを加水分解し得る酵素を意味する。
pH:配合のpHは、特に配合がフッ化物、カルシウムおよび低pHでより可溶性である他のイオンを含有する場合に、好ましくはわずかに酸性、例えば、pH4.5〜6.5、およそpH5である。酸性pHは通常、アルカリ性プロテアーゼ活性のための最適pHより低いけれども、低いpHが配合の効果を減少したとは認められなかった。それどころか、アルカリ性プロテアーゼは逆に低いpH配合に驚くほど効果的であることを見出した。理論に束縛されるわけではないが、作用点の微小環境のpHが配合のpHより高く、この微小環境のpHが配合全体のpHよりも酵素の活性を決定するより関連する要因であると考えている。
活性剤:ここで用いる活性成分の有効濃度は、使用される特定の薬剤および送達系に依存する。例えば歯磨剤は典型的には使用時に水で希釈されるが、マウス・リンスは典型的には希釈されないと理解される。従って、歯磨剤の活性剤の有効濃度は通常マウス・リンスのために必要である濃度より5〜15x高いだろう。濃度は、選択される実際の塩またはポリマーにも依存する。例えば活性薬剤が塩の形で提供される場合には、対イオンが塩の重量に影響を及ぼすため、もし対イオンがより重いならば、最終製品で同じ濃度の活性イオンを提供するためにはより重い重量の塩が必要である。本発明の組成物の酵素の有効範囲は、0.001%〜0.1%のセルラーゼ/0.002%〜0.2%のアルカリ性プロテアーゼまたは0.002%〜0.2%のα-グルカナーゼ/0.002%〜0.2%のアルカリ性プロテアーゼである。他の活性物質も、効果的量で提供される。アルギニンを使用する場合には、アルギニンは約0.1〜約20重量%(遊離塩基の重量として表示される)、例えば洗口液では約0.1〜約3重量%、消費者歯磨剤では約1〜約10重量%またはプロフェッショナルまたは処方治療製品では約7〜約20重量%のレベルで存在してもよい。フッ化物は、それを使用する場合、例えば約25〜約25,000ppmのレベル、例えば洗口液では約25〜約250ppm、消費者歯磨剤では約750〜約2,000ppmまたはプロフェッショナルまたは処方治療製品では約2,000〜約25,000ppmで存在してもよい。ガリウム塩および塩基性アミノ酸ポリマーに加えて抗菌剤のレベルは、同様に変化し、洗口液で使用されているレベルよりも歯磨剤で使われるレベルは例えば約5〜約15倍である。例えば、トリクロサン(triclosan)洗口液は、例えば、約0.03重量%のトリクロサンを含んでもよく、トリクロサン歯磨剤は約0.3重量%のトリクロサンを含んでもよい。
フッ化物イオン源:オーラル・ケア組成物は、1以上のフッ化物イオン源(例えば、可溶性フッ化物塩)を更に含んでもよい。多種多様なフッ化物イオン生成材料が、本発明の組成物の可溶性フッ化物の原料として使用されることができる。適当なフッ化物イオン発生材料の例としては、米国特許第3,535,421号、ブライナー(Briner)ほか;米国特許第4,885,155号、パーラン(Parran)Jr.ほかおよび米国特許第3,678,154号、ウィダー(Widder)ほか(これらを参考としてここに導入する。)にみられる。代表的なフッ化物イオン源は、フッ化第一スズ、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フルオロ珪酸ナトリウム、フルオロケイ酸アンモニウム、フッ化アミン、フッ化アンモニウムおよびその組合せを含むが、これに限定されるものではない。特定の態様では、フッ化物イオン源は、フッ化第一スズ、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウムならびにそれらの混合物を包含する。特定の態様では、本発明のオーラル・ケア組成物は、フッ化物イオンを例えば約25ppm〜約25,000ppm、一般的には少なくとも約500ppm、例えば約500〜約2000ppm、例えば約1000〜約1600ppm、例えば約1450ppm供給するのに十分な量でフッ化物イオン源またはフッ素供給成分を含んでもよい。フッ化物の適切なレベルは、特定のアプリケーションに依存する。マウスウォッシュは、例えば、約100〜約250ppmのフッ化物を一般的に有する。一般的な消費者使用のための歯磨剤は、典型的には約1000〜約1500ppmを有するが、小児用歯磨剤はそれよりいくぶんより少ない。プロフェッショナル・アプリケーションのための歯磨剤またはコーティングは、フッ化物約5,000ppm、若しくは約25,000ppm多く有してもよい。フッ化物イオン源は、1つの態様では組成物の約0.01重量%〜約10重量%のレベルで、または約0.03重量%〜約5重量%、別の態様では約0.1重量%〜約1重量%のレベルで本発明の組成物に加えてもよい。フッ化物イオンの適切なレベルを提供するためのフッ化物塩の重量は、明らかに塩中のカウンター・イオンの重量に基づいて変化する。
研磨剤:本発明の組成物(例えば、組成物1以下参照)はリン酸カルシウム研磨剤、例えばリン酸三カルシウム(Ca(PO)、ヒドロキシアパタイト(Ca10(PO(OH))、またはリン酸二カルシウム二水和物(CaHPO・2HO、また本明細書中では時々DiCalと称する)またはピロリン酸カルシウムを含有してもよい。組成物は1以上の別の研磨剤、例えばシリカ研磨剤、例えば最大約20ミクロンの平均粒子径を有する沈殿シリカ、ゼオデント(Zeodent)115(J.M.ヒューバー(Huber)によって市販)を包含してもよい。他の有用な研磨剤は、メタリン酸ナトリウム、メタリン酸カリウム、珪酸アルミニウム、焼成アルミナ、ベントナイトまたは他の珪酸を含む材料またはその組合せも包含する。本明細書で有用なシリカ研磨剤料並びに他の研磨剤は一般的に平均粒子径約0.1〜約30ミクロン、約5〜約15ミクロンを有する。シリカ研磨剤は沈殿シリカまたはシリカゲル(例えば、米国特許第3,538,230号(ペイダー等(Pader et al.))および米国特許第3,862,307号(ディジウリオ(Digiulio)等)に記載されるシリカキセロゲル)であってもよい。これらの文献の記載をここに導入する。特定のシリカキセロゲルは、商品名シロイド(Syloid)でW.R.グレース&Co.(デーヴィソン・ケミカル・ディビジョン)によって市販される。沈殿シリカ材料は、J.M.ヒューバー社によって商品名ゼオデント(Zeodent)で市販されているものであって、具体的にはゼオデント115および119を包含する。これらのシリカ研磨剤は、ウェイソン(Wason)による米国特許第4,340,583号に記載される。この記載をここに導入する。特定の態様では、本発明に従うオーラル・ケア組成物の実施において有用な研磨材料は、吸油値(oil absorption value)約100cc/100gシリカ未満、約45cc/100gシリカ〜約100cc/100gシリカの範囲を有するシリカゲルおよび沈降非晶質シリカを包含する。給油値はASTA Rub−Out Method D281を使って測定される。ある態様では、シリカは平均粒径約3ミクロン〜約12ミクロン、および約5ミクロン〜約10ミクロンを有するコロイダル粒子である。特に本発明の実施において有用な低い吸油量シリカ研磨剤は、メリーランド州21203ボルチモアのW.R.グレース&Co.のデーヴィソン・ケミカル・ディビジョンによって商品名シロデント(Sylodent)XAWで市販されている。シロデント(Sylodent)650XWA、直径約7〜約10ミクロンで水含有量29重量%および吸油量約70cc/100gシリカ未満を有するコロイダルシリカの粒子を含油するシリカヒドロゲルは、本発明の実施において有用な低い吸油量シリカ研磨剤の例である。研磨剤は、約10〜約60重量%の濃度、他の態様では約20〜約45重量%の濃度、別の態様では約30〜約50重量%の濃度で本発明のオーラル・ケア組成物中に存在する。
発泡量を増やす薬剤:本発明のオーラル・ケア組成物は、口腔がブラッシングされるときに生じる発泡量を増加する薬剤を含んでもよい。発泡量を増加する薬剤の実例は、ポリオキシエチレン、アルギネートポリマーを含むある種のポリマーを包含するが、これらに限定されない。ポリオキシエチレンは、発泡量および本発明のオーラル・ケア・キャリヤ成分によって発生する発泡の濃度を増加し得る。ポリオキシエチレンは、ポリエチレングリコール(「PEG」)またはポリエチレンオキシドとしても一般に知られている。本発明に適当なポリオキシエチレンは、分子量約200,000〜約7,000,000を有している。1つの態様では、分子量は約600,000〜約2,000,000であり、他の態様では分子量は約800,000〜約1,000,000である。ポリオックスは、ユニオン・カーバイドで製造される高分子量ポリオキシエチレンの商品名である。ポリオキシエチレンは、本発明のオーラル・ケア組成物のオーラル・ケア・キャリヤ成分の約1重量%〜約90重量%、1つの態様では約5重量%〜約50重量%、別の態様では約10重量%〜約20重量%で存在してもよい。オーラル・ケア組成物の起泡剤の使用量(すなわち、一回量)は、約0.01〜約0.9重量%、約0.05〜約0.5重量%、別の態様では約0.1〜約0.2重量%である。
界面活性剤:本発明で有用な組成物は、アニオン界面活性剤、例えば;
i. 高級脂肪酸モノグリセリドモノサルフェートの水溶性塩、例えば水素化ココナッツ油脂肪酸のモノサルフェート化モノグリセリドのナトリウム塩、例えばナトリウムN−メチルN−ココイルタウレート、ナトリウムココモ−グリセリドサルフェエート、
ii. 高級アルキルサルフェート、例えばラウリル硫酸ナトリウム、
iii. 高級アルキル−エーテルサルフェート、例えば式CH3(CH2)mCH2(OCH2CH2)nOSO3X(式中、mは6−16(例えば、10)、nは1−6(例えば、2、3または4)、およびXはNaまたはK(例えば、ナトリウムラウレス(laureth)−2サルフェート(CH3(CH2)10CH2(OCH2CH2)2OSO3Na)である。)、
iv. 高級アルキルアリールスルフォネート、例えばナトリウムドデシルベンゼンスルホネート(ナトリウムラウリルベンゼンスルホネート)、
v. 高級アルキルスルホアセテート(例えば、ナトリウムラウリルスルホアセテート(ドデシルナトリウムスルホアセテート)、1,2ジヒドロキシプロパンスルフォネートの高級脂肪酸エステル、スルホコラウレート(N−2−エチルラウレートカリウムスルホアセトアミド)およびナトリウムラウリルサルコシネート、
を包含してもよい。
「高級アルキル」とは、例えば、C6−30アルキルを意味する。特定の態様では、アニオン界面活性剤はラウリル硫酸ナトリウムおよびナトリウムエーテルラウリルサルフェートから選択される。アニオン界面活性剤は、効果的な量、例えば配合の重量の>0.01重量%で、口腔組織を刺激する濃度(例えば、<10%)ではない量で存在してよく、最適濃度は特定の配合および特定の界面活性剤に依存する。例えば、マウスウォッシュのために使用される濃度は、典型的には、歯磨剤のために使った10分の1のオーダーである。1つの態様では、アニオン界面活性剤は約0.3重量%〜約4.5重量%、例えば約1.5重量%の量で歯磨剤に存在する。本発明の組成物は界面活性剤の混合物を必要に応じて含んでもよく、混合物の例としては、例えばアニオン界面活性剤および他の界面活性剤(アニオン性、カチオン性、双性またはノニオン性)を含有する。通常、界面活性剤は、広いpH範囲でかなり安定であるものである。界面活性剤は、例えば、アグリコラ(Agricola)ほかによる米国特許第3,959,458号、エーフル(Haefele)による米国特許第3,937,807号およびギースケ(Gieske)ほかによる米国特許第4,051,234号により詳細に記載されている。これらの記載を参考としてここに挿入する。特定の態様では、本発明に有用なアニオン界面活性剤は、アルキル基中に炭素数約10〜約18を有するアルキルスルフェートの水溶性塩および約10〜約18の炭素原子を有する脂肪酸のスルホネート化モノグリセリドの水溶性塩を包含する。ラウリル硫酸ナトリウム、ナトリウムラウロイルサルコジネートおよびナトリウムココナッツモノグリセリドスルフォネートは、このタイプのアニオン界面活性剤の例である。特定の態様では、本発明の組成物(例えば、組成物1以下)は、ラウリル硫酸ナトリウムを含有する。
もう一つの態様では、本発明に有用なカチオン界面活性剤は、約8〜約18の炭素原子を含んでいる1つの長いアルキル鎖がある脂肪族第四級アンモニウム化合物の誘導体として、大まかに定義され、例えばラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルピリジニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムブロマイド、ジイソブチルフェノキシエチルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ココナッツアルキルトリメチルアンモニウムニトライト、セチルピリジニウムフルオライドおよびそれらの混合物が挙げられうる。実例となるカチオンイオン界面活性剤は、ブライナー(Briner)ほかによる米国特許第3,535,421号に記載される4級アンモニウムフルオライドであり、この記載を参考としてここに導入する。ある種のカチオン界面活性剤は、組成物中で殺菌剤の働きもし得る。
本発明の組成物で使用される代表的なノニオン界面活性剤は広義にはアルキレンオキシド基(本質的に親水性)と本質的に脂肪族基またはアルキル芳香族基であってよい有機疎水性化合物との縮合によって製造される化合物として定義され得る。適当なノニオン界面活性剤の例は、プルロニック、アルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合物、(エチレンオキシド)と(プロピレンオキシドおよびエチレンジアミンの反応生成物)との縮合から誘導される生成物、脂肪族アルコールのエチレンオキシド縮合物、長鎖第三アミンオキシド、長鎖三級ホスフィンオキシド、長鎖ジアルキルスルホキシドおよびそのような材料の混合物を包含するが、これらに限定されるものではない。
ある種の態様では、本発明に有用な双性イオン合成界面活性剤は、脂肪族四級アンモニウム、ホスホニウムおよびスルホニウムの誘導体と広く記載され、その脂肪族基は直鎖または分岐鎖でであってよく、脂肪族置換基の一つは炭素数約8〜約18を有し、一つはアニオン性水溶性基、例えばカルボキシ基、スルホネート基、スルフェート基、ホスフェート基またはホスホネート基を含む。組成物への配合に適している界面活性剤の代表例は、アルキル硫酸ナトリウム、ナトリウムラウロイルサルコジネート、ココアミドプロピルベタインおよびポリソルベート(polysorbate)20およびそれらの組合せを包含するが、これらに限定されるものではない。
界面活性剤または適合性界面活性剤の混合物は、本発明の組成物中に総組成物の重量で約0.1重量%〜約5.0重量%、別の態様では約0.3重量%〜約3.0重量%、およびもう一つの態様では約0.5重量%〜約2.0重量%で存在し得る。
香味料:本発明のオーラル・ケア組成物は、香味料を含んでもよい。本発明の実施において使用される香味料は、精油並びに種々の香料アルデヒド、エステル、アルコールおよび類似の材料を包含するが、これらに限定されるものではない。精油の例としては、スペアミント、ペパーミント、ヒメコウジ、サッサフラス、クローブ、セージ、ユーカリノキ、マヨラナ、シナモン、レモン、ライム、グレープフルーツおよびオレンジの油を包含する。また、化学薬品、例えばメントール、カルボン(carvone)およびアネトールも有用である。ある種の態様は、ペパーミントおよびスペアミントの油を用いる。香味料は、約0.1〜約5重量%および約0.5〜約1.5重量%の濃度でオーラル組成物に導入されてもよい。個々のオーラル・ケア組成物投与量(すなわち、一回量)の香味料の投与量は、約0.001〜0.05重量%および他の態様では約0.005〜約0.015重量%である。
ポリマー:本発明のオーラル・ケア組成物は、一つ以上のポリマー(例えばポリエチレングリコール、ポリビニルメチルエーテルマレイン酸共重合体、多糖類(例えば、セルロース誘導体、例えばカルボキシメチルセルロースまたは多糖類ガム(例えばキサンタンガムまたはカラギーナンガム)))を任意に含んでもよい。酸性ポリマー(例えばポリアクリレート・ゲル)は、遊離酸または部分的にまたは完全に中和された水溶性アルカリ金属(例えば、カリウムおよびナトリウム)またはアンモニウム塩の形で提供されてもよい。
特に非カチオンの抗菌剤または抗菌剤(例えば、トリクロサン)が歯磨剤成分のいずれかに含まれる場合、口腔表面に薬剤の配達および保持、およびその保持を向上する薬剤を好ましくは約0.05〜約5%で包含してもよい。本発明で有用なそのような薬剤は、米国特許第5,188,821号及び5,192,531号に開示されており、合成アニオン性重合ポリカルボキシレート、例えばマレイン酸またはマレイン酸無水物と、他の重合性エチレン性不飽和モノマーとの1:4〜4:1の共重合体、好ましくは分子量(M.W.)約30,000〜約1,000,000、最も好ましくは約30,000〜約800,000を有するメチルビニルエーテル/無水マレイン酸を包含する。これらの共重合体は、例えばガントレッズ(Gantrez)AN139(M.W.500,000)、AN119(M.W.250,000)および好ましくはニュージャージー州08805バウンド・ブルック(Bound Brook)のISPテクノロジー(Technologies)社から入手可能なS−97(医薬品グレード)(M.W.700,000)が挙げられる。向上剤は、配合するときは約0.05〜約3重量%の量で存在する。他の有効なポリマーはマレイン酸無水物とエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、N−ビニル−2−ピロリドンまたはエチレンとの1:1の共重合体で、後者は例えばモンサントEMANo.1103、M.W.10,000及びEMAグレード61として入手可能、およびアクリル酸とメチルまたはヒドロキシエチルメタクリレート、メチルまたはエチルアクリレート、イソブチルビニルエーテルまたはN−ビニル−2−ピロリドンとの1:1共重合体のようなものが挙げられる。活性化炭素−炭素オレフィン系二重結合および少なくとも一つのカルボン酸基を有する重合オレフィン系またはエチレン系不飽和カルボン酸、即ち、モノマー分子中でカルボキシル基に関しα−β位か、または末端メチレン基の一部として重合で容易に機能するオレフィン二重結合を含む酸も一般に適当である。そのような酸の例示は、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、α−クロロアクリル酸、クロトン酸、β-アクリルオキシプロピオン酸、ソルビン酸、α−クロロソルビン酸、桂皮酸、β−スチリルアクリル酸、ムコン酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、アコニット酸、α−フェニルアクリル酸、2−ベンジルアクリル酸、2−シクロヘキシルアクリル酸、アンゲリカ酸、ウンベル酸、フマル酸、マレイン酸および無水物が挙げられる。そのようなカルボン酸モノマーと共重合可能な他の異なるオレフィンモノマーは、ビニルアセテート、塩化ビニル、マレイン酸ジメチルなどを含む。共重合体は、水溶性のために十分なカルボン酸塩基を含む。高分子剤の更なる種類は置換アクリルアミドの単独重合体および/または不飽和スルホン酸およびその塩の単独重合体を含む組成物、特にポリマーがアクリルアミドアルカンスルホン酸、例えば1989年6月27日にザヒド(Zahid)による米国特許第4,842,847号に記載される分子量約1,000〜約2,000,000を有する2−アクリルアミド2メチルプロパンスルホン酸から選択された不飽和スルホン酸に基づく場合を包含する。この文献を参考によりここに導入する。高分子剤のもう一つの有用な種類は例えばサイクス(Sikes)等による米国特許第4,866,161号に記載されているような、アニオン界面活性アミノ酸、例えばアスパラギン酸、グルタミン酸およびホスホセリン(塩基性アミノ酸ポリマーに加えて)の割合を含むポリアミノ酸を包含する。この文献を参考によりここに導入する。オーラル・ケア組成物を調製する際に、ある増粘材料(thickning mateiral)を加えて所望の調和を提供し、または配合の性能を安定化または向上することが、しばしば必要である。特定の態様では、増粘剤はカルボキシビニルポリマー、カラギーナン、ヒドロキシエチルセルロースおよびセルロースエーテルの水溶性塩(例えばナトリウムカルボキシメチルセルロースおよびナトリウムカルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース)である。天然ガム、例えばカラヤガム、アラビアガムおよびトラガカントガムも導入され得る。コロイダルマグネシウムアルミニウムシリケートまたは微細分離シリカが、シックニング組成物の成分として使用され、さらに組成物のテクスチャーを改善する。ある種の態様では、総組成物の約0.5重量%〜約5.0重量%の量の増粘剤が、使用される。
:水は、本発明のオーラル組成物に存在してもよい。市販のオーラル組成物の調製に使用される水は、脱イオンされかつ有機不純物フリーでなければならない。水は通常組成物の残部を構成し、オーラル組成物の重量の約10重量%〜約90重量%、約20重量%〜約60重量%または約10重量%〜約30重量%を含む。この水量は、添加される自由水と、他の材料、例えばソルビトールまたは本発明のいずれかの成分と共に導入される水の量とをプラスしたものを含む。
湿潤剤:オーラル組成物のある種の態様の中では、組成物が空気にさらされるときに硬化することを防止するために湿潤剤を導入することも望ましい。ある種の湿潤剤は、所望の甘さまたはフレーバーを歯磨剤組成物に与えることもある。湿潤剤は、純粋な湿潤剤ベースで、一般に一つの態様では歯磨剤組成物の重量で約15重量%〜約70重量%、他の態様では約30重量%〜約65重量%を包含する。適当な湿潤剤は、食用の多価アルコール、例えばグリセリン、ソルビトール、キシリトール、プロピレングリコールならびに他のポリオールおよびこれらの湿潤剤の混合物を包含する。グリセリンとソルビトールの混合物が、ある種の態様で本発明の歯磨剤組成物の湿潤剤成分として使用されてもよい。
他の任意の成分:上記の成分に加えて、この発明の態様は、いろいろな任意の歯磨剤成分を含むことができ、そのいくつかを以下に記載する。任意の成分は、例えば接着剤、起泡剤、香料、甘味料、別のアンチプラーク剤、研磨剤および着色剤を包含するが、これらに限定されない。これおよび他の任意の成分は、マジェティ(Majeti)による米国特許第5,004,597号;アグリコラ等による米国特許第3,959,458号およびエーフェル等による米国特許第3,937,807号に更に記載されている。これらを参考によりここに導入する。
1つの態様では、本発明の組成物、例えば組成物1以下は例えば米国特許6,692,726号に記載の如き、当業者に既知のベース配合を用いるマウスウォッシュであり、そのマウスウォッシュが例えば0.001%−0.1%のセルラーゼ/0.002%−0.2%のアルカリ性プロテアーゼまたは0.002%−0.2%のα−グルカナーゼ/0.002%−0.2%のアルカリ性プロテアーゼの有効範囲を有する上述した酵素を組成物1以下に含有する改良を用いる。
ある態様において、マウスウォッシュ配合のpHは約5であり、それは実質的には通常アルカリプロテアーゼ活性のために最適であると思われるpHより低い。ある態様では、高いpHは、アルカリ性プロテアーゼの活性のために必要でない。ある態様では、バイオフィルム微小環境の酵素作用の部位のpHは、配合のpHとは異なる。
本明細書中に用いられる範囲は、範囲の中の各値およびすべての値を記載することの短縮形として用いられる。範囲の中のいかなる値も、範囲の終点として選ばれることができる。また、この中のすべての引用文献は、参考として全体が本明細書に導入される。
本明細書の定義と引用文献のそれとが矛盾する場合は、本明細書の記載が優先する。
特に明記しない限り、本明細書のいずれかの場所でまたは本明細書に記載される%および量は、重量パーセントに関するものと理解されなければならない。与えられる量は、材料の実際の重さに基づく。
実施例1:単一生物バイオフィルムに対する酵素評価
以前検討した酵素系は、配合と安定性に関して重大な課題を提起した。従って、我々は、細菌のバッチ醗酵方法を用いて生産された一連の酵素を検討する。これらの酵素は、以下の通り異なったターゲットのために、増加した液体安定性および潜在的なより高い活性を提供する:
Figure 2015504880
酵素は単独でおよび2〜3−酵素カクテルで、単一および混合種試験管内システムで検討する。また、最も有効で容易に入手できる2つのカクテルを、洗口液に配合し、4日のプラーク治験でテストされる。
菌株と培養条件:アクチノミセス・ビスコサス(Actinomyces viscosus、ATCC♯31346)は、0.6%イースト抽出物(TSB−YE)で補われるトリプチカーゼ大豆ブイヨン中37℃静置培養で増殖する。混合種アッセイのために、細菌の原料は、A.ビスコサス、ラクトバシルス・カセイ(ATCC♯334)、ストレプトコッカス・オラリス(ATCC♯35037)、フソバクテリウム・ヌクレアツム(ATCC♯10953)およびベイロネラ・パルブラ(Veilonella parvula、ATCC♯17745)を接種した連続培養ケモスタットである。この混合培養は、特定複合培地で連続培養ケモスタット中に37℃で保持される。
ヒドロキシアパタイト・ディスクの唾液コーティング:成長阻害および混合種バイオフィルム抑制のアッセイは、表面の基質としてヒドロキシアパタイト(HAP)ディスクを使って行われる。パラフィン刺激された唾液は単一ドナーから回収され、破片をペレット化するために遠心分離される。続いて、唾液をインキュベーションによって紫外線の下で45分間殺菌する。処理および殺菌された唾液は、HAPディスクを含んでいる無菌24穴培養プレートの穴に植え付けられる。プレートを、一晩中4℃で培養して薄膜を形成する。
単一種バイオフィルムの破壊:A.ビスコサスの単一種バイオフィルムは、96または384穴ポリスチレン培養プレート中で形成される。細菌をTSB−YE20mlの凍結株から新しく37℃で一晩増殖する。一晩の培養菌を、2分の1の濃度(0.5xTSB)に薄められたトリプチカーゼ大豆ブイヨンで、610nm光学濃度(OD610)〜0.2に希釈する。この希釈した培養菌の100μlを適切な無菌培養プレートの各々の井戸に加えて、プレートを一晩37℃で培養する。一晩の培養の後、上澄を移し、各井戸の底には強固なバイオフィルムが残る。試験液を各々の井戸の最初のカラムに加え、2倍の連続希釈を0.5xTSBで全てのプレート全体で行う。特に明記しない限り、プレートは37℃1時間で培養される。処理の後、上澄を移して、処理液と除去したバイオフィルムも取り除く。0.3%グラムクリスタルバイオレットの50μlを、各々の井戸に加えて、15分間染色する。染色液を移し、井戸を10mMトリスおよび1mM EDTAの緩衝液を用いてpH8.0で洗浄し、その後乾燥する。染色されたプレートを、パーキン・エルマー・エンビジョン(EnVision)・マイクロプレート・リーダの上で、吸光度590nmについて検出する。吸光度はメディアだけで処理された井戸の吸光度と比較され、結果をメディア・コントロールと比較してバイオフィルム形成における減少パーセントとして報告する。
単一種バイオフィルム破壊アッセイは、単一酵素溶液をいくつかの特性について選別するのに用いられる。全8つのテスト酵素は1%のグリセロール中3−4%の溶液として受領し、すべてを口腔に初期に増殖したA.ビスコサスによって形成される単一種バイオフィルムを崩壊させる能力についてテストする。潜在的有効性のために酵素を選別するのに役立つことに加えて、このスクリーンは各酵素単独での投与量反応曲線を決定するのに用いられる。この情報は混合種アッセイおよびカクテル中の酵素の組み合わせの両方について濃度の選択を導くのに用いられる。
我々はバイオフィルム消去濃度(Biofilm Eradication Concentration;BEC50)をバイオフィルムの50%以上が崩壊する最も低い濃度と定義する。これは、個々のテストされる酵素の有効性の数値的測定を可能にする。これらの値は、表2に示す。
Figure 2015504880

**バイオフィルムの<50%の破壊が、テストされた酵素の最も高い濃度(10000ppm)でさえ、観察される。
中性およびアルカリ性プロテアーゼは、テストされる酵素で、口腔の早期増殖で形成されたバイオフィルムを崩壊させることに最も効果的である。
単一酵素でも細菌性バイオフィルムの破壊に非常に効果的でありえるが、より包括的なアプローチは酵素の複数の異なる種類のカクテルを使うことである。カクテル・アプローチの長所は、バイオフィルム・マトリックスの複数の成分が目標とされるということである。マトリックスの複数の成分の分解は、バイオフィルムのより完全な破壊を確実にする。
従って、我々は2または3種の酵素カクテルのいくつかを評価する。2つの最も効果的酵素がプロテアーゼであるので、我々はより高いBEC50値を有するいくつかの酵素をカクテル中に含める。我々は、タンパク質をターゲットとする二つの酵素(中性プロテアーゼとアルカリ性プロテアーゼ)、炭水化物をターゲットとする二つ(セルロースとα−グルカナーゼ)および脂質をターゲットとする一つ(クチナーゼ)を選んだ。2種または3種の酵素の10個のカクテルはこれらの5種の酵素を表3に示す濃度および組合せで使用して配合される。各々の酵素のための濃度は、BEC50に基づいて決定される。
Figure 2015504880

「X」は所定の酵素がカクテルに存在することを示す。
これらのカクテルは上記単一酵素のために行われたのと同様、最初に単一種バイオフィルム破壊アッセイで検討される。このアッセイの結果に基づいて、カクテル2、3、7、8、9及び10を潜在的有効性の更なる分析のために選択する。
この時点までのすべての実験は、培地中で実行される。しかしながら、唾液はタンパク質、塩類と他の栄養分並びに消化酵素(プロテアーゼを含む)の複雑な混合である。この複雑混合物の成分の一つ以上が、酵素がプラークを破壊する前にそれらを効果的に不活性化し得ることも可能である。これらの酵素が口腔環境においてまだ効果的であることを確認するために、我々は、以前にされたように培地で1セットのサンプルを希釈し、全部の人間の唾液で1セットを希釈する平行したバイオフィルム破壊アッセイを行った。このアッセイのために、上で特定される6種のカクテルを、それらのカクテルを作っている5つの個々の酵素に加えてテストする。全6種のカクテルはそれらが培地または唾液で薄められるかどうかにかかわらずほとんど理想的に機能を果たす。これは酵素がバイオフィルムを崩壊させるのに十分長く唾液中で安定なことを示す。
この時点までのすべての分析は、1時間の処理時間で実行される。しかしながら、標準的なオーラル・ケア規格は、長さ30秒〜2分である。従って、酵素がこのより短い時間スケールの範囲内でバイオフィルムを崩壊させることができるかどうか決定することは重要である。単一種バイオフィルム分析を30秒と同じくらい短い処理時間で実施する。全ての場合において、1時間で確認されたのと同様の崩壊が、インキュベーション期間がより短くても観察される。
実施例2:混合種バイオフィルムの破壊
単一種アッセイがいくつかのオプションの迅速なスクリーニングによいが、実際の口腔環境は700種以上の細菌のすみかである。口内で潜在的有効性のより完全な状態を得るために、細菌の混合集団に対する活性効果を研究することが重要である。我々は、異種間相互の影響のモデルとして、細菌の5種集合体を使う。この細菌の混合は、オーラル・バイオフィルムの主成分に密接に関連がある5種の細菌を含む。5つの種は、グラム陽性およびグラム陰性、嫌気性および好気性、並びに早い増殖菌および遅い増殖菌の混合を含む。このモデルで使われる細菌は、A.ビスコサス、L.カセイ、S.オラリス、F.ヌクレアツムおよびV.パルブラである。このモデルは単一種スクリーンより多様な集団で特定の処理の有効性の表示を提供する。最も重要なのは、この場合より多様な強いバイオフィルムを提供することである。
混合種バイオフィルムは、唾液被覆HAPディスク(scHAP)の上で予め形成される。唾液コーティングの後、ディスクは、0.5xTSBにおいて〜0.2のOD610に希釈された実施例1に記載の連続培養菌からの1mlの混合種培養菌で植え付けられる。プレートを、37℃で24時間培養してバイオフィルムを形成する。予め形成されたバイオフィルムを含んでいるディスクを新しい24穴培養プレートへ移し、0.5mlの試験液を各々のディスクに添加する。プレートは、37℃1時間で緩やかな撹拌下に培養される。処理の後、ディスクを、新しい0.5xTSBを含んでいるプレートに移動して、処理溶液および離れたバイオフィルムをすすぎ落とす。次にディスクを、0.25%のトリプシン溶液の1mlを含んでいる15mlのポリスチレン・チューブに移す。ディスクを、37℃で45分間振盪して培養する。チューブは短くボルテックスして細菌を再懸濁し、上澄を新しい24穴プレートへ移す。プレートは2分の間超音波で破壊して残りのHAPをペレット化し、上澄を新しいプレートへ移して吸光度が610nmで確認できた。すべてのサンプルは、3回テストし、3回の井戸の平均を決定する。結果は、単独で培地で扱われるディスクと比較してバイオフィルム形成の軽減パーセントとして報告される。
細菌のこの5種混合を使っている前の研究は、バイオフィルムの形成を妨げる化合物の能力に集中した。適応は既存のバイオフィルムの破壊を見るようにしなければならなかった。混合種バイオフィルムは、唾液に覆われたヒドロキシアパタイト・ディスクの上で48時間予め形成される。ディスクを新しい培地に移し、1時間試験液の1mlで穏やかな撹拌の下で処理する。この撹拌は、HAPディスクから酵素処理で剥がれるバイオフィルムの機械的除去を可能にする。処理後、残りのバイオフィルムをトリプシンでの処理によりディスクから取り除き、定量化する。結果は、培地で単独で培養されるコントロールと比較してバイオフィルムの減少パーセントとして提供される。
カクテル2、7および9並びに関連する単一酵素は、単一酵素と2種の酵素カクテルによって予めつくられた混合種バイオフィルムの破壊を見つけるため検査される。結果は、培地で単独で培養されるディスクと比較してバイオフィルムの減少パーセントとして与えられる。先行研究が効果的であるとするpH5〜7で最適活性を有するグルコアミラーゼ(0.044%)およびパパイン(0.226%)の組合せが正のコントロールとして使われる。
Figure 2015504880
カクテル7(100ppmのアルカリ性プロテアーゼと200ppmのセルラーゼを含む)は、グルコアミラーゼとパパインとの正のコントロールを包含する単一酵素またはカクテルのどれよりも大いに上回る。
実施例3:配合
歯磨剤配合の相対的な複雑さは、酵素の活性と安定性に干渉する可能性がある多数の成分が存在することを意味する。このことは、酵素が単純な液体溶液で安定であるということすでに知られているという事実と組合せて、我々にマウスウォッシュに酵素を調合する試みをもたせる。
アルカリ性プロテアーゼ/セルラーゼ・カクテルがテストされる他のカクテルを大いに上回ったが、セルラーゼの使用に対する懸念は更なる研究のために代わりの酵素リンスの配合を調査することを促した。セルラーゼは、セルロース分子中の1,4−β−D−グリコシド結合を加水分解する酵素である。セルロースガムは、歯磨剤配合およびしばしばマウスウォッシュの中の増粘剤として一般的に用いられる。歯磨剤作成器材の近くのセルラーゼの微量の存在は、歯磨剤の重度の希薄化または液化さえもたらした。従って、我々は所望によりセルロースガムを含んでいる配合への最終的な混入にふさわしい第2のカクテルを評価のために選んだ。前の試験管内の研究と実用的な考慮の組合せに基づいて、我々は正のコントロールとして、以下の3種の酵素マウスウォッシュ、0.1%のセルロース+0.2%のアルカリ性プロテアーゼ;0.2%のα−グルカナーゼ+0.2%のアルカリ性プロテアーゼ;および0.044%のグルコアミラーゼ+0.226%のパパインを製造することを選択した。
Figure 2015504880
配合後、第一段階は酵素が配合中において安定でバイオフィルム崩壊活性を保持することを確認しなければならない。マウスウォッシュ・ベース中の成分は、酵素の添加が無くても、バイオフィルム除去にかなりの影響を及ぼす。従って、プラセボ・コントロールとしての酵素フリーの配合も同様に試験される。
全3つの洗口液は、プラセボについて観測されたものと比較して高度なバイオフィルム除去を示す。このことは、酵素カクテルがマウスウォッシュ処方のマトリックスの中で非常に活性であることを示した。アルカリ性プロテアーゼ/α−グルカナーゼ酵素カクテルが単一種バイオフィルム除去で効果的であることを確認することもできる。このアッセイは、最高3ヵ月の室温でのインキュベーションの後、洗口液処方で繰り返される。同様のバイオフィルム破壊的な活性はこの期間の間保持され、それは酵素がこのマウスウォッシュ処方で比較的安定なことを示す。
これらのマウスウォッシュが混合種バイオフィルムに対する活性あることを証明することも重要である。酵素マウスウォッシュ・ベース配合の高い粘性のために、単独でのプラセボ・マウスウォッシュのためにバイオフィルム除去の非常に高い程度が存在する。したがって、プラセボと比較してバイオフィルムの減少は非配合の酵素カクテルより、かなり低い。しかしながら、同じ性能の傾向は上記実験で見られるように観察される。
Figure 2015504880
これらの試験管内の研究は両方のプロトタイプ酵素マウスウォッシュが基準のグルコアミラーゼ−パパイン酵素カクテルのレベルと同一またはそれ以上作用し、酵素フリーのコントロール・マウスウォッシュより非常によいことを証明する。いくつかの前の研究はグルコアミラーゼ−パパイン歯磨剤の良い臨床有効性を示したので、この正のコントロールと比較して優れた性能がみられる。

Claims (17)

  1. 口腔で許容可能なキャリヤー中に、アルカリ性プロテアーゼと、セルラーゼ、α−グルカナーゼおよびその組合せから選択される第2の酵素と、の組合せの効果的量を含有するオーラル・ケア組成物。
  2. アルカリ性プロテアーゼがセリンプロテアーゼである請求項1記載の組成物。
  3. アルカリ性プロテアーゼがスブチリシン(subtilisin)である請求項2記載の組成物。
  4. 第2の酵素がセルラーゼである前述の請求項のいずれかに記載の組成物。
  5. 第2の酵素がα−グルカナーゼである前述の請求項のいずれかに記載の組成物。
  6. 0.001%−0.1%のセルラーゼおよび0.002%−0.2%のアルカリ性プロテアーゼを含有する前述の請求項のいずれかに記載の組成物。
  7. 0.002%−0.2%のα−グルカナーゼおよび0.002%−0.2%のアルカリ性プロテアーゼを含有する前述の請求項のいずれかに記載の組成物。
  8. アルカリ性プロテアーゼが菌類(fungal)起源かまたは細菌(bacterial)起源である前述の請求項のいずれかに記載の組成物。
  9. 洗口液、歯磨剤、歯ゲル、歯磨き粉、非研磨性ゲル、ムース、フォーム、マウス・スプレー、トローチ剤、オーラル錠剤、デンタル・インプリメント、義歯クリーナーおよびペット・オーラル・ケア用品から選択される形の前述の請求項のいずれかに記載の組成物。
  10. 組成物が必要に応じて更に水、研磨剤、界面活性剤、起泡剤、ビタミン、ポリマー類、添加酵素、湿潤剤、増粘剤、抗菌剤、防腐剤、香味料、着色料および/またはその組合せを含有する歯磨剤またはマウスウォッシュである前述の請求項のいずれかに記載の組成物。
  11. 組成物のpHが4.5〜6.5である前述の請求項のいずれかに記載の組成物。
  12. 遊離または酸付加塩の形態で塩基性アミノ酸を更に含有する前述の請求項のいずれかに記載の組成物。
  13. 効果的量のフッ化物イオン源を更に含有する前述の請求項のいずれかに記載の組成物。
  14. 以下の成分を重量によって含有するマウスウォッシュの形態の前述の請求項のいずれかに記載の組成物:
    Figure 2015504880

  15. アルカリ性プロテアーゼと、セルラーゼおよびα−グルカナーゼから選択される第2の酵素と、を含有する組成物の効果的量を口腔に適用することを包含する、(i)口腔における微生物バイオフィルム形成を抑制する、(ii)プラークの蓄積を減少する、(iii)歯肉炎を減らすか抑制する、(iv)虫歯の形成を減らすか抑制する、(v)歯と口腔をきれいにする、および/または(vi)全身の健康を促進する方法。
  16. オーラル・ケア組成物の製造における、アルカリ性プロテアーゼと、セルラーゼおよびα−グルカナーゼから選択される第2の酵素の使用。
  17. アルカリ性プロテアーゼと、セルラーゼおよびα−グルカナーゼから選ばれる第2の酵素とを含有するオーラル・ケア組成物において使用のための液体酵素プレ濃縮物。
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