JP2015206315A - ハイブリッド自動車の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数気筒のエンジンを備えるものにおいて、エンジンの動作点が短時間に頻繁に変更されるのを抑制する。
【解決手段】エンジンのプレイグニッションの発生を仮確認すると、エンジンの動作点を燃費動作点から高回転数側動作点に移行させて、その後にプレイグニッションの発生を本確認すると、所定燃料カット(プレイグニッションの発生を本確認した所定気筒のみの燃料カット)を所定時間T1に亘って行ない、所定燃料カットの終了(所定気筒への燃料供給の再開)後に所定時間T3が経過してからエンジンの動作点を燃費動作点に戻す。
【選択図】図3

Description

本発明は、ハイブリッド自動車の制御装置に関し、詳しくは、複数気筒のエンジンと、第1モータと、車軸に連結された駆動軸とエンジンの出力軸と第1モータの回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、駆動軸に回転軸が接続された第2モータと、第1モータおよび第2モータと電力をやりとりするバッテリとを備えるハイブリッド自動車の制御装置に関する。
従来、内燃機関のプレイグニッション(過早着火)を検出したときに、プレイグニッションを検出した気筒のみの燃料カットを一時的に行なって、デポジットを除去する内燃機関の制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−222030号公報
エンジンと、第1モータと、車軸に連結された駆動軸とエンジンの出力軸と第1モータの回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、駆動軸に回転軸が接続された第2モータとを備えるハイブリッド自動車において、エンジンのプレイグニッションを検出したときに、プレイグニッションを検出した気筒(以下、「所定気筒」という)のみの燃料カットを一時的に行なう場合、この燃料カットによってエンジンのトルク変動が比較的大きくなることがある。このトルク変動を抑制するために、エンジンの動作点を高回転数低トルク側に移行して所定気筒の燃料カットを行ない、その所定気筒への燃料カットを終了する(燃料供給を再開する)とエンジンの動作点を戻すことが考えられる。この場合、所定気筒への燃料供給の再開後に直ちにエンジンの動作点を戻すと、一般に、プレイグニッションは低回転数高トルクの領域でエンジンを運転するときや各気筒の燃焼が安定していないときに発生しやすいことから、所定気筒の燃焼が安定する前のエンジンのトルクの増加によってプレイグニッションが再発生しやすくなり、短時間のうちにプレイグニッションの再検出によってエンジンの動作点が高回転数低トルク側に再度移行する、即ち、エンジンの動作点(回転数)の短時間での頻繁な変更が行なわれる可能性がある。
本発明のハイブリッド自動車の制御装置は、複数気筒のエンジンを備えるものにおいて、エンジンの動作点が短時間に頻繁に変更されるのを抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車の制御装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車の制御装置は、
複数気筒のエンジンと、第1モータと、車軸に連結された駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記第1モータの回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、前記駆動軸に回転軸が接続された第2モータと、共にハイブリッド自動車に搭載され、燃費を考慮した燃費動作点を用いて前記エンジンを制御し、前記複数気筒のうちいずれかの気筒のプレイグニッションの発生を確認したときには、該プレイグニッションの発生を確認した所定気筒のみの燃料カットである所定燃料カットを一時的に行なうハイブリッド自動車の制御装置であって、
前記プレイグニッションの発生を確認したときには、前記所定燃料カットの開始以前に前記エンジンの動作点を前記燃費動作点より高回転数低トルク側の動作点に移行させて、その後、前記所定燃料カットを終了して前記所定気筒への燃料供給を再開してから所定時間が経過したときに、前記エンジンの動作点を前記燃費動作点に戻す、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド自動車の制御装置では、燃費を考慮した燃費動作点を用いてエンジンを制御し、複数気筒のうちいずれかの気筒のプレイグニッションの発生を確認したときには、プレイグニッションの発生を確認した所定気筒のみの燃料カットである所定燃料カットを一時的に行なう。そして、プレイグニッションの発生を確認したときには、所定燃料カットの開始以前にエンジンの動作点を燃費動作点より高回転数低トルク側の動作点に移行させて、その後、所定燃料カットを終了して所定気筒への燃料供給を再開してから所定時間が経過したときに、エンジンの動作点を燃費動作点に戻す。ここで、「所定時間」は、所定気筒への燃料供給が再開されてからその所定気筒の燃焼が安定するまでに要する時間である、ものとすることもできる。所定燃料カットの開始以前に、エンジンの動作点を燃費動作点より高回転数低トルク側の動作点に移行しておくことにより、所定燃料カットを開始するときのエンジンのトルク変動を抑制することができる。また、所定燃料カットを終了して所定気筒への燃料供給を再開してから所定時間が経過したときに、エンジンの動作点を燃費動作点に戻すことにより、所定気筒への燃料供給を再開して直ちにエンジンの動作点を燃費動作点に戻すものに比して、プレイグニッションの短時間での再発生を抑制することができ、エンジンの動作点(回転数)の短時間での頻繁な変更を抑制することができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のHVECU70により実行される動作点変更判定処理の一例を示すフローチャートである。 エンジンECU24による動作点変更要求および所定燃料カット,エンジン22の回転数Ne,カウンタCの時間変化の様子の一例を示す説明図である。図中、実線は、実施例の様子を示し、一点鎖線は、所定燃料カットの終了後に直ちにエンジン22の回転数Neを燃費回転数Neefに戻す比較例の様子を示す。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、液化石油ガス(LPG:liquefied petroleum gas)を燃料として動力を出力する複数気筒のエンジン22と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24と、エンジン22のクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ30と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子(回転軸)がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子(回転軸)が駆動軸36に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されてインバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52と、車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。なお、エンジン22は、液化石油ガス以外、例えば、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力するエンジンを用いるものとしてもよい。
エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力されており、エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための種々の制御信号が出力されている。エンジンECU24は、エンジン22のクランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいてエンジン22の回転数Neを演算している。
モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力されている。モータECU40は、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサからのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力されている。バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために、図示しない電流センサにより検出されたバッテリ50の充放電電流Ibの積算値に基づいてそのときのバッテリ50から放電可能な電力の容量の全容量に対する割合である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい許容入出力電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。
HVECU70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力されている。HVECU70は、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信可能に接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22の運転を停止して走行する電動走行モード(EV走行モード)やエンジン22の運転を伴って走行するハイブリッド走行モード(HV走行モード)で走行する。
EV走行モードでの走行時には、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定し、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してモータECU40に送信する。そして、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
HV走行モードでの走行時には、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて走行に要求される要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nr(例えば、モータMG2の回転数Nm2や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行用パワーPdrv*を計算し、計算した走行用パワーPdrv*からバッテリ50の目標充放電電力としての充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じて車両に要求される要求パワーPe*を設定する。そして、要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標動作点としての目標回転数Ne*や目標トルクTe*を設定し、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるようにするための回転数フィードバック制御によってモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共に要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。そして、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*についてはエンジンECU24に送信し、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに基づいてエンジン22が運転されるようエンジン22の制御(スロットルバルブの開度を制御する吸入空気量制御や、燃料噴射弁からの燃料噴射量を制御する燃料噴射制御,点火プラグの点火時期を制御する点火制御など)を行なう。なお、エンジン22は、複数気筒のうち全ての気筒に燃料が供給されている(燃料噴射を行なっている)ときには、目標トルクTe*(要求パワーPe*)に相当するトルク(パワー)を出力し、一部の気筒の燃料カットを行なっているときには、その分だけ、目標トルクTe*(要求パワーPe*)より小さなトルク(パワー)を出力する。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
ここで、HVECU70によるエンジン22の目標動作点の設定やエンジンECU24によるエンジン22の運転制御について説明する。なお、実施例では、液化石油ガス(LPG)を燃料とするエンジン22を備えることから、エンジン22の燃焼室内にデポジット(燃焼生成物)が付着して堆積しやすく、このデポジットに無機質成分が多いために、プレイグニッション(過早着火)が発生しやすい。
エンジンECU24は、各気筒j(j:1〜n(nは気筒数))のプレイグニッションの検出回数Npi[j]の全てが閾値N1(例えば、値1や値2,値3など)未満のときには、エンジン22のプレイグニッションを仮確認も本確認もしていないと判断し、後述の動作点変更要求をHVECU70に送信しない。ここで、プレイグニッションの検出(検出回数Npi[j]のインクリメント)は、例えば、点火プラグの電極間に発生するイオン電流を検出して用いることによって行なうことができる。この場合、HVECU70は、エンジン22の要求パワーPe*とエンジン22を効率よく運転するための動作ライン(例えば燃費最適動作ライン)とを用いてエンジン22の目標動作点としての目標回転数Ne*や目標トルクTe*を設定する。エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*は、具体的には、要求パワーPe*と動作ラインとの交点の回転数およびトルクである燃費回転数Neefおよび燃費トルクTeefを設定するものとした。以下、この動作点を燃費動作点という。また、エンジンECU24は、エンジン22の全ての気筒に燃料を供給する(燃料噴射を行なう)から、エンジン22は、目標トルクTe*に応じたトルク(目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに応じたパワー)を出力する。
また、エンジンECU24は、エンジン22のプレイグニッションを仮確認も本確認もしていないときに、いずれかの気筒jのプレイグニッションの検出回数Npi[j]が閾値N1以上に至ると、プレイグニッションの発生を仮確認したと判断し、エンジン22の要求パワーPe*を保持しながらエンジン22の回転数Neを燃費回転数Neefより増加させる即ちエンジン22の目標動作点を燃費動作点より高回転数低トルク側の動作点(以下、「高回転数側動作点」という)に変更させる動作点変更処理の実行要求(以下、「動作点変更要求」という)のHVECU70への送信を開始する。HVECU70は、動作点変更要求を受信しているときには、動作点変更処理として、燃費回転数Neefより大きな回転数をエンジン22の目標回転数Ne*に設定すると共に要求パワーPe*を目標回転数Ne*で除して得られるトルクを目標トルクTe*に設定することにより、高回転数側動作点をエンジン22の目標動作点に設定する。また、エンジンECU24は、エンジン22の全ての気筒に燃料を供給する(燃料噴射を行なう)から、エンジン22は、目標トルクTe*に応じたトルクを出力する。
さらに、エンジンECU24は、プレイグニッションの発生を仮確認した後に、プレイグニッションの検出回数Npi[j]が閾値N2(例えば、値7や値8,値9など)以上に至ると、プレイグニッションの発生を本確認したと判断し、動作点変更要求のHVECU70への送信に加えて、プレイグニッションの検出回数Npi[j]が閾値N2以上に至った気筒、即ち、プレイグニッションの発生を本確認した気筒(以下、「所定気筒」という)のみの燃料カット(以下、「所定燃料カット」という)を所定時間T1(例えば8秒や10秒,12秒など)に亘って行なう。この場合、HVECU70は、動作点変更要求を受信しているから、プレイグニッションの発生を仮確認してから本確認するまでの間と同様に、高回転数側動作点をエンジン22の目標動作点に設定する。また、エンジンECU24は、所定燃料カット(所定気筒のみの燃料カット)を行なうから、エンジン22は、目標トルクTe*より1気筒の燃料カット分だけ小さなトルクを出力する。プレイグニッションが継続すると、デポジットが吸気バルブや排気バルブなどに噛み込んで損傷を与える懸念があるが、実施例では、所定燃料カットを行なうことにより、デポジットが凝縮して排気系に飛ばされるようにして、その後のプレイグニッションの再発生を抑制することができる。所定時間T1は、燃焼室内のデポジットが排気系に飛ばされるまでに要する時間などを用いることができる。また、実施例では、所定燃料カットを行なう前に、エンジン22の目標動作点を高回転数側動作点に移行しておくから、所定燃料カットを行なう際のトルク変動を抑制することができる。
加えて、エンジンECU24は、所定燃料カット(所定気筒のみの燃料カット)を所定時間T1に亘って行なうと、所定燃料カットを終了する(所定気筒への燃料供給を再開する)と共に動作点変更要求のHVECU70への送信を終了し、各気筒jのプレイグニッションの検出回数Npi[j]を値0にリセットする。HVECU70は、エンジンECU24からの動作点変更要求の受信を終了すると、後述の図2の動作点変更判定処理によって動作点変更処理を終了すると判定したときに、エンジン22の目標動作点を高回転数側動作点から燃費動作点に戻す。
また、エンジンECU24は、プレイグニッションの発生を仮確認した後に、プレイグニッションの検出回数Npi[j]が閾値N2以上に至らずに、所定時間T2(例えば8秒や10秒,12秒など)が経過したときには、プレイグニッションの発生を本確認しなかったと判断し、動作点変更要求のHVECU70への送信を終了すると共に各気筒jのプレイグニッションの検出回数Npi[j]を値0にリセットする。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、HV走行モードでの走行時においてHVECU70がエンジンECU24からの動作点変更要求の受信を開始した後の動作について説明する。図2は、実施例のHVECU70により実行される動作点変更判定処理の一例を示すフローチャートである。このルーチンは、エンジンECU24からの動作点変更要求の受信を開始した後に繰り返し実行される。
動作点変更判定処理では、HVECU70は、まず、動作点変更要求フラグFpを入力する(ステップS100)。ここで、動作点変更要求フラグFpは、エンジンECU24から動作点変更要求を受信しているときには値1が設定され、これを受信していないときには値0が設定されたものを読み込んで入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力した動作点変更要求フラグFpの値を調べ(ステップS110)、動作点変更要求フラグFpが値1のときには、エンジンECU24から動作点変更要求を受信していると判断し、カウンタCに値0を設定し(ステップS120)、動作点変更処理を継続すると判定して(ステップS150)、本ルーチンを終了する。この場合、HVECU70は、上述したように、動作点変更処理として、高回転数側動作点(燃費動作点より高回転数低トルク側の動作点)をエンジン22の目標動作点として設定する。
ステップS110で動作点変更要求フラグFpが値0のときには、カウンタCを値1だけインクリメントして更新し(ステップS130)、更新後のカウンタCを閾値Crefと比較し(ステップS140)、カウンタCが閾値Cref未満のときには、動作点変更処理を継続すると判定して(ステップS150)、本ルーチンを終了し、カウンタCが閾値Cref以上のときには、動作点変更処理を終了すると判定して(ステップS160)、本ルーチンを終了する。動作点変更処理を終了すると判定すると、エンジン22の目標動作点を高回転数側動作点から燃費動作点に戻す。ここで、閾値Crefは、エンジンECU24から動作点変更要求の受信を終了してから所定時間T3が経過したか否かを判定するために用いられるものであり、所定時間T3に相当するカウンタCの値を用いることができる。実施例では、所定燃料カットを終了する(所定気筒への燃料供給を再開する)タイミングで、エンジンECU24からHVECU70への動作点変更要求の送信が終了し、これにより動作点変更要求フラグFpが値0となってカウンタCのインクリメントが開始されるから、所定時間T3は、所定気筒への燃料供給が再開されてからその所定気筒の燃焼が安定する(エンジン22のトルクの気筒間バラツキが解消する)までに要する時間、例えば、2秒や3秒,5秒などを用いるものとした。
一般に、プレイグニッションは、低回転数高トルクの領域でエンジン22を運転するときに発生しやすく、各気筒の燃焼が安定していないときに発生しやすい。また、実施例では、プレイグニッションの発生を確認したときに、所定燃料カット(所定気筒のみの燃料カット)を所定時間T1に亘って行なうが、これだけでは、デポジットが排気系に十分に飛ばされないことがある。これらのため、所定気筒への燃料供給を再開した後に直ちにエンジン22の動作点を高回転数側動作点から燃費動作点に戻すと、デポジットが排気系に十分に飛ばされていない場合に、所定気筒の燃焼が安定する前のエンジン22のトルクの増加によってプレイグニッションが再発生しやすくなり、短時間のうちにプレイグニッションの発生の再度の仮確認によってエンジン22の動作点を燃費動作点から高回転数側動作点に再度移行させる、というエンジン22の動作点(回転数Ne)の短時間での頻繁な変更が行なわれる可能性がある。これに対して、実施例では、所定気筒への燃料供給を再開してから所定時間T3(所定気筒への燃料供給が再開されてからその所定気筒の燃焼が安定するまでに要する時間)が経過してからエンジン22の動作点を高回転数側動作点から燃費動作点に戻すから、エンジン22のプレイグニッションの短時間での再発生を抑制することができ、エンジン22の動作点(回転数Ne)が短時間のうちに頻繁に変更されるのを抑制することができる。
図3は、エンジンECU24による動作点変更要求および所定燃料カット,エンジン22の回転数Ne,カウンタCの時間変化の様子の一例を示す説明図である。図中、実線は、実施例の様子を示し、一点鎖線は、所定燃料カットの終了後に直ちにエンジン22の回転数Neを燃費回転数Neefに戻す比較例の様子を示す。図中、実施例および比較例では、共に、時刻t1から動作点変更要求に応じてエンジン22の回転数Neが燃費回転数Neefから高回転数側に移行し、時刻t2〜t3に亘って所定燃料カットが行なわれる。そして、比較例では、時刻t3に所定燃料カットが終了すると、直ちにエンジン22の回転数Neを燃費回転数Neefに戻すが、時刻t4にプレイグニッションの発生の仮確認が行なわれてエンジン22の回転数Neが再度高回転数側に移行して、時刻t6から所定燃料カットが再度行なわれている。これに対して、実施例では、時刻t3に所定燃料カットが終了してからカウンタCが閾値Cref以上に至る(所定時間T3が経過する)時刻t5まではエンジン22の回転数Neが燃費回転数Neefより高回転数側で、時刻t5からエンジン22の回転数Neが燃費回転数Neefに戻るから、プレイグニッションの短時間での再発生を抑制することができ、エンジン22の動作点(回転数Ne)が短時間のうちに頻繁に変更されるのを抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20の制御装置によれば、エンジン22のプレイグニッションの発生を仮確認すると、エンジン22の動作点を燃費動作点から高回転数側動作点に移行させて、その後にプレイグニッションの発生を本確認すると、所定燃料カット(プレイグニッションの発生を本確認した所定気筒のみの燃料カット)を所定時間T1に亘って行ない、所定燃料カットの終了(所定気筒への燃料供給の再開)後に所定時間T3が経過してからエンジン22の動作点を燃費動作点に戻すから、プレイグニッションの短時間での再発生を抑制することができ、エンジン22の動作点(回転数Ne)が短時間のうちに頻繁に変更されるのを抑制することができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、複数気筒のエンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG1が「第1モータ」に相当し、プラネタリギヤ30が「プラネタリギヤ」に相当し、モータMG2が「第2モータ」に相当し、バッテリ50が「バッテリ」に相当し、HVECU70とエンジンECU24とモータECU40とが「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. 複数気筒のエンジンと、第1モータと、車軸に連結された駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記第1モータの回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、前記駆動軸に回転軸が接続された第2モータと、共にハイブリッド自動車に搭載され、燃費を考慮した燃費動作点を用いて前記エンジンを制御し、前記複数気筒のうちいずれかの気筒のプレイグニッションの発生を確認したときには、該プレイグニッションの発生を確認した所定気筒のみの燃料カットである所定燃料カットを一時的に行なうハイブリッド自動車の制御装置であって、
    前記プレイグニッションの発生を確認したときには、前記所定燃料カットの開始以前に前記エンジンの動作点を前記燃費動作点より高回転数低トルク側の動作点に移行させて、その後、前記所定燃料カットを終了して前記所定気筒への燃料供給を再開してから所定時間が経過したときに、前記エンジンの動作点を前記燃費動作点に戻す、
    ことを特徴とするハイブリッド自動車の制御装置。
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