JP6269426B2 - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関し、詳しくは、吸気バルブと排気バルブとの少なくとも一方の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構が取り付けられると共に走行用の動力を出力可能なエンジンと、走行用の動力を出力可能なモータと、モータに電力を供給可能なバッテリと、を備えるハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、走行用のエンジンおよび第1モータジェネレータおよび第2モータジェネレータと、第1,第2モータジェネレータと電力をやりとりする蓄電装置と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド自動車は、エンジンを停止してモータジェネレータのみを用いての走行であるEV走行を優先させるCD(Charge Depleting)モードや、エンジンを動作させてモータジェネレータおよびエンジンを用いての走行であるHV走行を優先させるCS(Charge Sustaining)モードで走行する。そして、CDモードでの走行中に蓄電装置のSOCが閾値に達すると、CSモードでの走行に切り替える。
特開2014−97790号公報
上述のハイブリッド自動車において、エンジンが、吸気バルブや排気バルブの開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構を備える場合、低温時には、可変バルブタイミング機構の潤滑油のオイルの粘度が高くなり、可変バルブタイミング機構の応答性が低下する。このため、CDモードからCSモードに切り替えて、EV走行からエンジンを始動してHV走行に移行するときに、可変バルブタイミングの応答性が低いことに起因して、燃費やエミッションの悪化を招く可能性がある。
本発明のハイブリッド自動車は、燃費やエミッションの悪化を抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、吸気バルブと排気バルブとの少なくとも一方の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構を有すると共に走行用の動力を出力可能なエンジンと、走行用の動力を出力可能なモータと、前記モータに電力を供給可能なバッテリと、前記エンジンからの動力および前記モータからの動力を用いて走行するハイブリッド走行より前記エンジンを運転停止して前記モータからの動力を用いて走行する電動走行を優先する電動走行優先モードでの走行中に、前記バッテリの蓄電割合が第1閾値以下に至ったとき、前記電動走行より前記ハイブリッド走行を優先するハイブリッド走行優先モードでの走行に移行する制御手段と、を備えるハイブリッド自動車であって、前記制御手段は、前記電動走行優先モードでの走行中に前記バッテリの蓄電割合が前記第1閾値より大きい第2閾値以下に至ったとき、前記可変バルブタイミング機構を駆動する手段である、ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド自動車では、エンジンからの動力およびモータからの動力を用いて走行するハイブリッド走行よりエンジンを運転停止してモータからの動力を用いて走行する電動走行を優先する電動走行優先モード(CDモード)での走行中に、バッテリの蓄電割合が第1閾値以下に至ったとき、電動走行よりハイブリッド走行を優先するハイブリッド走行優先モード(CSモード)での走行に移行する。そして、電動走行優先モードでの走行中にバッテリの蓄電割合が第1閾値より大きい第2閾値以下に至ったとき、可変バルブタイミング機構を駆動する。これにより、冷間時、即ち、可変バルブタイミング機構の潤滑油の粘度が比較的大きいときにおいて、電動走行優先モードからハイブリッド走行優先モードに移行する前に、可変バルブタイミングの暖機(潤滑油の粘度を低下させて、可変バルブタイミング機構の応答性を高くすること)を行なうことができる。この結果、電動走行優先モードからハイブリッド走行優先モードに移行して、電動走行での走行からハイブリッド走行での走行に移行したときに、可変バルブタイミング機構を高応答性で動作させることができ、燃費やエミッションの悪化を抑制することができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のエンジンECU24により実行される電動VVT暖機ルーチンの一例を示すフローチャートである。 電動VVT23の暖機用駆動の様子を示す説明図である。 バッテリ50の蓄電割合SOCと走行モードと電動VVT23の暖機用駆動の有無との時間変化の様子を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、モータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40と、バッテリ50と、充電器54と、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン22には、図示しない補機バッテリからの電力を用いて吸気バルブの開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構(以下、「電動VVT」という)23が組み込まれている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサからのクランク角θcr,エンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサからの冷却水温Twe,吸気バルブを開閉するインテークカムシャフトや排気バルブを開閉するエキゾーストカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサからのカム角θci,θco,スロットルバルブのポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサからのスロットル開度TP,吸気管に取り付けられたエアフローメータからの吸入空気量Qa,同じく吸気管に取り付けられた温度センサからの吸気温Taなどが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁への駆動信号,スロットルバルブのポジションを調節するスロットルモータへの駆動信号,イグナイタと一体化されたイグニッションコイルへの制御信号,電動VVT23への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、エンジンECU24は、クランクポジションセンサからのクランク角θcrに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ち、エンジン22の回転数Neを演算したり、クランクポジションθcrに対するカムポジションセンサからのインテークカムシャフトのカム角θciの角度(θci−θcr)に基づいて吸気バルブの開閉タイミングVTを演算したりしている。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤ,リングギヤ,キャリヤには、モータMG1の回転子,駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36,エンジン22のクランクシャフト26がそれぞれ接続されている。
モータMG1は、同期発電電動機として構成されており、上述したように回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、モータMG1と同様に同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36に接続されている。モータMG1,MG2は、モータECU40によってインバータ41,42の図示しないスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、バッテリ50からの直流電力が三相交流電力に変換されて供給され、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサからの回転位置θm1,θm2,モータMG1,MG2の各相に流れる電流を検出する電流センサからの相電流などが入力ポートを介して入力されている。また、モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の駆動状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサからのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池として構成されており、インバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりする。バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された電圧センサからの電池電圧Vb,バッテリ50の出力端子に接続された電力ラインに取り付けられた電流センサからの電池電流Ib,バッテリ50に取り付けられた温度センサからの電池温度Tbなどが入力ポートを介して入力されている。また、バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータをHVECU70に出力する。バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために、電流センサにより検出された電池電流Ibの積算値に基づいてそのときのバッテリ50から放電可能な電力の容量の全容量に対する割合である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと温度センサにより検出された電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。
充電器54は、インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ラインに接続されており、電源プラグ56が家庭用電源などの外部電源に接続されたときに外部電源からの電力を用いてバッテリ50を充電することができるように構成されている。この充電器54は、電源プラグ56を介して供給される外部電源からの交流電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータと、AC/DCコンバータからの直流電力の電圧を変換してバッテリ50側に供給するDC/DCコンバータと、を備える。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、電源プラグ56の外部電源への接続を検出する接続検出センサからの接続検出信号,イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。HVECU70からは、充電器54への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。HVECU70は、上述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22の運転を伴って走行するハイブリッド走行モード(HV走行)やエンジン22の運転を停止して走行する電動走行モード(EV走行)で走行する。
HV走行での走行時には、HVECU70は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて走行に要求される(駆動軸36に出力すべき)要求トルクTr*を設定する。続いて、設定した要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nr(例えば、モータMG2の回転数Nm2や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行用パワーPdrv*を計算する。そして、計算した走行用パワーPdrv*からバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じて車両に要求される(エンジン22から出力すべき)要求パワーPe*を設定する。次に、要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるように、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。そして、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*についてはエンジンECU24に送信し、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに基づいてエンジン22が運転されるように、エンジン22の制御を行なう。エンジン22の制御としては、スロットルバルブの開度を制御する吸入空気量制御や、燃料噴射弁からの燃料噴射量を制御する燃料噴射制御,点火プラグの点火時期を制御する点火制御,吸気バルブの開閉タイミングを制御する開閉タイミング制御などを行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。このHV走行での走行時には、要求パワーPe*が停止用閾値Pstop以下に至ったときなどエンジン22の停止条件が成立したときに、エンジン22の運転を停止してEV走行での走行に移行する。
EV走行での走行時には、HVECU70は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定する。続いて、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共に、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。そして、設定したモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。このEV走行での走行時には、HV走行での走行時と同様に計算した要求パワーPe*が停止用閾値Pstopより大きいエンジン22の始動条件が成立したときに、エンジン22を始動してHV走行での走行に移行する。
また、実施例のハイブリッド自動車20では、自宅や予め設定された充電ポイントでシステムオフ中において、HVECU70は、接続検出センサから接続検出信号が入力されると(電源プラグ58が外部電源に接続されると)、外部電源からの電力によりバッテリ50が満充電やそれより若干低い所定充電の状態となるように充電器60を制御する。そして、バッテリ50の充電後にシステム起動したときには、バッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Shv(例えば25%や30%,35%など)以下に至るまでは、HV走行よりEV走行を優先するCD(Charge Depleting)モードで走行し、バッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Shv以下に至った以降は、EV走行よりHV走行を優先するCS(Charge Sustaining)モードで走行する。なお、実施例では、CSモードのときに、CDモードのときに比して十分に小さい始動用閾値Pstartおよび停止用閾値Pstopを用いることにより、CDモードのときにHV走行よりEV走行を優先すると共に、CSモードのときにEV走行よりHV走行を優先するものとした。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、電動VVT23の暖機について説明する。図2は、実施例のエンジンECU24により実行される電動VVT暖機ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、CDモードでの走行中で且つ電動VVT23の暖機が完了していないときに(暖機が完了するまで)繰り返し実行される。
電動VVT暖機ルーチンが実行されると、エンジンECU24は、まず、バッテリ50の蓄電割合SOCを入力する(ステップS100)。ここで、バッテリ50の蓄電割合SOCは、バッテリECU52により演算された値をHVECU70を介して通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したバッテリ50の蓄電割合SOCを閾値Srefと比較する(ステップS110)。ここで、閾値Srefは、実施例では、上述の閾値Shvより所定値αだけ大きい値(Shv+α)を用いるものとした。所定値αは、例えば、3%や5%,7%などの値を用いることができる。
ステップS110で、バッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Srefより大きいときには、そのまま本ルーチンを終了する。
ステップS110で、バッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Sref以下のときには、電動VVT23の暖機用駆動を開始する(ステップS120)。ここで、電動VVT23の暖機用駆動は、図3に示すように、エンジンECU24により、電動VVT23による吸気バルブの開閉タイミングVTを第1タイミングVT1とそれより進角側の第2タイミングVT2との間で変化させる処理である。第1タイミングVT1は、例えば、エンジン22の始動に適したタイミング(最遅角やそれより若干進角側のタイミング)とすることができる。第2タイミングVT2は、例えば、最進角のタイミングとすることができる。なお、「進角」は、吸気バルブの開閉タイミングを早くすること、即ち、インテークカムシャフトの角度を進角させることを意味し、「遅角」は、吸気バルブの開閉タイミングを遅くすること、即ち、インテークカムシャフトの角度を遅角させることを意味する。
電動VVT23の暖機用駆動を開始すると、吸気バルブの開閉タイミングの単位時間当たりの変化量ΔVTを入力し(ステップS130)、入力した変化量ΔVTの絶対値を閾値VTrefと比較する(ステップS140)。ここで、閾値VTrefは、電動VVT23の暖機が完了した(暖機用駆動を終了してよい)か否かを判定するために用いられる閾値である。この閾値VTrefは、電動VVT23の応答性が十分に高いと判断することができる値、例えば、45[°/秒]などを用いることができる。
吸気バルブの開閉タイミングの単位時間当たりの変化量ΔVTの絶対値が閾値VTref未満のときには、電動VVT23の暖機が完了していないと判断し、ステップS130に戻る。そして、ステップS130,S140の処理を繰り返し実行し、ステップS140で、電動VVT23の単位時間当たりの変化量ΔVTの絶対値が閾値VTref以上に至ったときに、電動VVT23の暖機用駆動を終了し(ステップS150)、電動VVT23の開閉タイミングVTを上述の第1タイミングVT1として、本ルーチンを終了する。
いま、低温時(例えば、マイナス10℃やマイナス20℃など)、即ち、電動VVT23の潤滑油の粘度が大きいときを考える。この状態でCDモードからCSモードに移行し、EV走行での走行からエンジン22を始動してHV走行での走行に移行すると、電動VVT23の応答性が低く、燃費やエミッションの悪化を招いてしまう可能性がある。これに対して、実施例では、CDモードからCSモードに移行する前に、電動VVT23の暖機用駆動によって、潤滑油の粘度を低下させて、電動VVT23の応答性を高くしておくことにより、CDモードからCSモードに移行し、EV走行での走行からエンジン22を始動してHV走行での走行に移行したときに、電動VVT23を高応答性で動作させることができ、燃費やエミッションの悪化を抑制することができる。
図4は、バッテリ50の蓄電割合SOCと走行モード(CDモード,CSモード)と電動VVT23の暖機用駆動の有無との時間変化の様子を示す説明図である。図示するように、バッテリ50の充電後などバッテリ50の蓄電割合SOCが比較的高い状態からCDモードで走行している最中に、バッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Sref以下に至ると(時刻t1)、電動VVT23の暖機用駆動を行ない、その後、バッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Shv以下に至ったときに(時刻t2)、CDモードからCSモードに移行する。これにより、CDモードからCSモードに移行する前に、電動VVT23の応答性を高くしておくことができる。なお、実施例では、低温時においてCDモードからCSモードに移行する前に電動VVT23の暖機が完了するように、且つ、電動VVT23の暖機完了からCSモードに移行するまでの時間が長くなりすぎないように、閾値Sref(=Shv+α)を実験や解析などにより定めるものとした。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、CDモードでの走行中にバッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Shv以下に至ったときに、CSモードでの走行に移行する。そして、CDモードでの走行中にバッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Shvより大きい閾値Sref以下に至ったときに、電動VVT23の暖機用駆動を行なう。これにより、CDモードからCSモードに移行する前に、電動VVT23の潤滑油の粘度を低下させて、電動VVT23の応答性を高くしておくことができる。この結果、CDモードからCSモードに移行して、EV走行での走行からエンジン22を始動してHV走行での走行に移行したときに、電動VVT23を高応答性で動作させることができ、燃費やエミッションの悪化を抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22は、吸気バルブのみの開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構としての電動VVT23を備えるものとしたが、吸気バルブおよび排気バルブの可変タイミングも変更可能な可変バルブタイミング機構を用いるものとしてもよいし、排気バルブのみの可変タイミングも変更可能な可変バルブタイミング機構を用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、補機バッテリからの電力を用いて作動する可変バルブタイミング機構としての電動VVT23を備えるものとしたが、電動油圧ポンプからの油圧を用いて作動する可変バルブタイミング機構を備えるものとしてもよい。この場合でも、CDモードでのEV走行中に、可変バルブタイミング機構の暖機用駆動を行なうことができる。
実施例では、エンジン22とプラネタリギヤ30とモータMG1,MG2とバッテリ50とを備えるハイブリッド自動車20の構成について説明したが、エンジンと、エンジンの出力軸にクラッチを介して接続されると共に駆動輪に連結された駆動軸に変速機を介して接続されるモータと、モータと電力をやりとりするバッテリと、を備えるいわゆる1モータハイブリッド自動車の構成としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、電動VVT23を有するエンジン22と、モータMG2が「モータ」に相当し、バッテリ50が「バッテリ」に相当し、HVECU70とエンジンECU24とモータECU40とが「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. 吸気バルブと排気バルブとの少なくとも一方の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構を有すると共に走行用の動力を出力可能なエンジンと、
    走行用の動力を出力可能なモータと、
    前記モータに電力を供給可能なバッテリと、
    前記エンジンからの動力および前記モータからの動力を用いて走行するハイブリッド走行より前記エンジンを運転停止して前記モータからの動力を用いて走行する電動走行を優先する電動走行優先モードでの走行中に、前記バッテリの蓄電割合が第1閾値以下に至ったとき、前記電動走行より前記ハイブリッド走行を優先するハイブリッド走行優先モードでの走行に移行する制御手段と、
    を備えるハイブリッド自動車であって、
    前記制御手段は、前記電動走行優先モードでの走行中に前記バッテリの蓄電割合が前記第1閾値より大きい第2閾値以下に至ったとき、前記開閉タイミングを第1タイミングと前記第1タイミングとは異なる第2タイミングとの間で変化させる前記可変バルブタイミング機構の駆動を開始し、その後に前記開閉タイミングの単位時間当たりの変化量の絶対値が閾値以上に至ったとき、前記可変バルブタイミング機構の駆動を終了する手段である、
    ハイブリッド自動車。
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