JP2017178013A - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な加速性能を確保する。
【解決手段】加速要求がなされたとき、バッテリの出力制限Woutが大きいほど大きくなるようにエンジンの回転数Neの上昇レートΔNeを設定し(S130)、この上昇レートΔNeを用いてエンジンの目標回転数Ne*を設定する(S140)。そして、エンジンの回転数Neが目標回転数Ne*となると共にバッテリの出力制限Woutの範囲内で要求トルクTr*が駆動軸に出力されるようにエンジンと2つのモータを制御する(S150〜S210)。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関し、詳しくは、エンジンとプラネタリギヤと2つのモータとバッテリとを備えるハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、エンジン,第1モータ,車軸に連結された駆動軸がプラネタリギヤのキャリヤ,サンギヤ,リングギヤにそれぞれ接続されると共に第2モータが駆動軸に接続され、更に、バッテリが第1モータおよび第2モータに電気的に接続されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、エンジンは、油圧により作動して吸気バルブの開閉のタイミングを変化させる可変バルブタイミング機構を有する。このハイブリッド自動車では、加速要求がなされたときには、可変バルブタイミング機構の目標タイミングに対する実タイミングの遅れ(進角遅れ)が大きいときには小さいときに比して小さくなるようにエンジンの回転数の上昇レートを設定し、この上昇レートを用いてエンジンの回転数を上昇させながらバッテリの最大許容出力の範囲内で要求トルクによって走行するようにエンジンと第1モータと第2モータとを制御する。これにより、エンジンの回転数を上昇させるために一時的に多くのエネルギが消費されるのを抑制し、駆動軸に出力されるトルクが落ち込むのを抑制している。
特開2012−236548号公報
上述のハイブリッド自動車では、エンジンの回転数の上昇レートが大きいときには小さいときに比して、第1モータからの発電用トルク(発電電力)の減少量が大きくなり、バッテリの最大許容出力と第1モータの発電電力との和が小さくなる。このため、バッテリの最大許容出力が比較的小さいときにエンジンの回転数の上昇レートが比較的大きいと、上述の和が比較的小さくなることによって、第2モータからのトルクが制限され、駆動軸に出力されるトルクの増加がもたついたりトルクが落ち込んだりし、良好な加速性能が得られないことがある。
本発明のハイブリッド自動車は、良好な加速性能を確保することを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、
エンジンと、
第1モータと、
前記第1モータの回転軸と前記エンジンの出力軸と車軸に連結された駆動軸との3軸に3つの回転要素が共線図において前記回転軸,前記出力軸,前記駆動軸の順に並ぶように接続されたプラネタリギヤと、
前記駆動軸に接続された第2モータと、
前記第1モータおよび前記第2モータと電力をやりとりするバッテリと、
前記エンジンからの動力の出力と前記第1モータからの発電用トルクの出力とを伴って前記バッテリの最大許容出力の範囲内で走行用の要求トルクによって走行するように前記エンジンと前記第1モータと前記第2モータとを制御する制御手段と、
を備えるハイブリッド自動車であって、
前記制御手段は、加速要求がなされたとき、前記最大許容出力が小さいときには大きいときに比して前記エンジンの回転数の単位時間当たりの上昇量が小さくなるように制御する手段である、
ことを要旨とする。
この本発明のハイブリッド自動車では、エンジンからの動力の出力と第1モータからの発電用トルクの出力とを伴ってバッテリの最大許容出力の範囲内で走行用の要求トルクによって走行するようにエンジンと第1モータと第2モータとを制御する。そして、加速要求がなされたときにおいて、バッテリの最大許容出力が小さいときには大きいときに比してエンジンの回転数の単位時間当たりの上昇量(上昇レート)が小さくなるようにエンジンと第1モータと第2モータとを制御する。したがって、バッテリの最大許容出力が比較的小さいときには、第1モータからの発電用トルク(発電電力)の減少量を比較的小さくすることができ、バッテリの最大許容出力と第1モータの発電電力との和が小さくなるのを抑制することができる。これにより、第2モータからのトルクが制限されるのを抑制し、駆動軸に出力されるトルクの増加がもたついたりトルクが落ち込んだりするのを抑制して、良好な加速性能を確保することができる。もとより、バッテリの最大許容出力が比較的大きいときには、エンジンの回転数を迅速に上昇させつつ良好な加速性能を確保することができる。
こうした本発明のハイブリッド自動車において、前記制御手段は、加速要求がなされたとき、前記最大許容出力が小さいときには大きいときに比して前記エンジンの回転数の単位時間当たりの上昇量が小さくなるように、且つ、アクセル操作量が大きいときには小さいときに比して前記エンジンの回転数の単位時間当たりの上昇量が大きくなるように制御する手段である、ものとしてもよい。こうすれば、エンジンの回転数の単位時間当たりの上昇量をより適切なものとすることができ、良好な加速性能を確保することができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 加速要求時制御ルーチンの一例を示す説明図である。 バッテリ50の出力制限Woutとアクセル開度Accとエンジン22の回転数Neの上昇レートΔNeとの関係の一例を示す説明図である。 エンジン22からパワーを出力しながら走行しているときのプラネタリギヤ30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す説明 図である。 バッテリ50の出力制限Woutが比較的小さいときに加速要求に応じてエンジン22の回転数Neを上昇させる際の様子の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ23からのクランク角θcrなどが入力ポートを介して入力されている。エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。エンジンECU24は、クランク角θcrに基づいて、エンジン22の回転数Neを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、エンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、電力ラインを介してバッテリ50と接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40によってインバータ41,42の図示しないスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2などが入力ポートを介して入力されている。モータECU40からは、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、インバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりする。このバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52により管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、図示しない電圧センサからの電池電圧Vbや図示しない電流センサからの電池電流Ib,図示しない温度センサからの電池温度Tbが入力ポートを介して入力されている。また、バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。バッテリECU52は、電池電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと電池温度Tbとに基づいて入出力制限Win,Woutを演算したりしている。なお、蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。入出力制限Win,Woutは、バッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、例えば、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPを挙げることができる。また、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ88からの車速Vなども挙げることができる。HVECU70は、上述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されている。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、アクセルペダル83が踏み込まれて加速要求がなされたときの動作について説明する。図2は、実施例のエンジンECU24によって実行される加速要求時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、加速要求がなされているときに所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
加速要求時制御ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、アクセル開度Acc,モータMG1の回転数Nm1,駆動軸36の回転数Nr,バッテリ50の出力制限Woutなどのデータを入力する(ステップS100)。ここで、アクセル開度Accは、アクセルペダルポジションセンサ84によって検出された値を入力するものとした。駆動軸36の回転数Nrは、モータECU40によって演算されたモータMG2の回転数Nm2を通信によって入力して駆動軸36の回転数Nrとして用いるものとした。バッテリ50の出力制限Woutは、バッテリECU52によって演算された値を通信によって入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと駆動軸36の回転数Nrとに基づいて走行に要求される(駆動軸36に出力すべき)要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nrを乗じて走行に要求される走行用パワーPdrv*を計算し、計算した走行用パワーPdrv*からバッテリ50の蓄電割合SOCに基づく充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じて車両に要求される(エンジン22から出力すべき)要求パワーPe*を計算する(ステップS110)。ここで、要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと駆動軸36の回転数Nrと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとして図示しないROMに記憶しておき、アクセル開度Accと駆動軸36の回転数Nrとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。
続いて、要求パワーPe*とエンジン22の動作ライン(例えば燃費最適動作ライン)とを用いてエンジン22の仮の目標回転数Netagを設定する(ステップS120)。ここで、エンジン22の動作ラインは、要求パワーPe*をエンジン22から効率よく出力することができるように、要求パワーPe*と仮の目標回転数Netagとの関係を定めたラインである。
続いて、バッテリ50の出力制限Woutとアクセル開度Accとに基づいて、エンジン22の回転数Neの上昇レートΔNeを設定する(ステップS130)。ここで、上昇レートΔNeは、実施例では、バッテリ50の出力制限Woutとアクセル開度Accと上昇レートΔNeとの関係を予め定めて上昇レート設定用マップとして図示しないROMに記憶しておき、バッテリ50の出力制限Woutとアクセル開度Accとが与えられると、このマップから対応する上昇レートΔNeを導出して設定するものとした。上昇レート設定用マップの一例を図3に示す。図示するように、上昇レートΔNeは、バッテリ50の出力制限Woutが大きいときには小さいときに比して大きくなるように、詳しくは、バッテリ50の出力制限Woutが大きいほど大きくなるように設定するものとした。更に、上昇レートΔNeは、アクセル開度Accが大きいときには小さいときに比して大きくなるように、詳しくは、アクセル開度Accが大きいほど大きくなるように設定するものとした。これらの理由については後述する。
そして、次式(1)に示すように、前回のエンジン22の目標回転数(前回Ne*)に上昇レートΔNeを加えた値を仮の目標回転数Netagで制限(上限ガード)してエンジン22の目標回転数Ne*を設定する(ステップS140)。続いて、要求パワーPe*を目標回転数Ne*で除してエンジン22の目標トルクTe*を設定する(ステップS150)。ステップS140の処理は、エンジン22の目標回転数Ne*を、仮の目標回転数Netagに向けて上昇レートΔNeずつ上昇させ、仮の目標回転数Netagに至った後は仮の目標回転数Netagとする処理である。
Ne*=min(前回Ne*+ΔNe,Netag) (1)
次に、エンジン22の目標回転数Ne*と駆動軸36の回転数Nrとプラネタリギヤ30のギヤ比ρ(サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)とを用いて式(2)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算する(ステップS160)。続いて、エンジン22の目標トルクTe*と計算したモータMG1の目標回転数Nm1*と現在のモータMG1の回転数Nm1とを用いて、式(3)により、モータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS170)。ここで、式(2)は、プラネタリギヤ30の回転要素に対する力学的な関係式である。図4は、エンジン22からパワーを出力しながら走行しているときのプラネタリギヤ30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す説明図である。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤの回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリヤの回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2であるリングギヤ(駆動軸36)の回転数Nrを示す。また、図中、R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1から出力されてプラネタリギヤ30を介して駆動軸36に作用するトルクと、モータMG2から出力されて駆動軸36に作用するトルクと、を示す。式(2)は、この共線図を用いれば、容易に導くことができる。また、式(3)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させる(エンジン22を目標回転数Ne*で回転させる)ための回転数フィードバック制御における関係式であり、式(3)中、右辺第1項はフィードフォワード項であり、右辺第2項,第3項はフィードバックの比例項,積分項である。右辺第1項は、共線図を用いれば容易に導くことができる。また、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nr/ρ (2)
Tm1*=-Te*・ρ/(1+ρ)+k1・(Nm1*-Nm1)+k2・∫(Nm1*-Nm1)dt (3)
続いて、次式(4)に示すように、要求トルクTr*にモータMG1のトルク指令Tm1*をプラネタリギヤ30のギヤ比ρで除したものを加えてモータMG2のトルク指令Tm2*の仮の値としての仮トルクTm2tmpを計算する(ステップS180)。ここで、式(4)は、図4の共線図を用いれば容易に導くことができる。
Tm2tmp=Tr*+Tm1*/ρ (4)
そして、次式(5)に示すように、バッテリ50の出力制限WoutとモータMG1のトルク指令Tm1*にモータMG1の現在の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との差分をモータMG2の回転数Nm2で除して、モータMG2から出力してもよいトルクの上限としてのトルク制限Tm2maxを計算し(ステップS190)、式(6)に示すように、モータMG2の仮トルクTm2tmpをトルク制限Tm2maxで制限してモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS200)。
Tm2max=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (5)
Tm2*=min(Tm2tmp,Tm2max) (6)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信して(ステップS210)、本ルーチンを終了する。エンジンECU24は、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を受信すると、目標回転数Ne*および目標トルクTe*に基づいてエンジン22が運転されるように、エンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行なう。モータECU40は、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信すると、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようにインバータ41,42の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
続いて、図3の上昇レート設定用マップのバッテリ50の出力制限Woutとアクセル開度Accとエンジン22の回転数Neの上昇レートΔNeとの関係について説明する。エンジン22の回転数Neの上昇レートΔNeは、図3に示したように、バッテリ50の出力制限Wоutが小さいときには大きいときに比して小さくなるように設定するものとした。このため、加速要求がなされたときにおいて、バッテリ50の出力制限Woutが小さいときは、バッテリ50の出力制限Woutが大きいときに比して、上述の式(1)〜(3)から分かるように、エンジン22の目標回転数Ne*の上昇の程度が緩やかになり(単位時間当たりの上昇量が小さくなり)、モータMG1の目標回転数Nm1*の上昇の程度が緩やかになり(単位時間当たりの上昇量が小さくなり)、モータMG1のトルク指令Tm1*の増加量(トルク指令Tm1*は負の値であるから絶対値としては減少量)が小さくなる。ここで、モータMG1のトルク指令Tm1*の増加量が小さくなることは、モータMG1からの発電用トルク(発電電力)の減少量が小さくなり、バッテリ50の出力制限WoutとモータMG1からの発電用トルクとの和としての値(Wout−Tm1*・Nm1)が大きくなることを意味する。したがって、バッテリ50の出力制限Woutが比較的小さいときに、モータMG2からのトルクが制限される(上述の式(6)によって仮トルクTm2tmpに比してトルク指令Tm2*が小さくなる)のを抑制することができる。これにより、駆動軸36に出力されるトルクの増加がもたついたりトルクが落ち込んだりするのを抑制することができ、良好な加速性能を確保することができる。また、バッテリ50の出力制限Woutが比較的大きいときには、上昇レートΔNeを小さくしなくても、バッテリ50の出力制限WoutとモータMG1からの発電用トルクとの和としての値(Wout−Tm1*・Nm1)が比較的大きいことから、モータMG2からのトルクが制限されにくい。このため、エンジン22の回転数Neを迅速に上昇させつつ良好な加速性能を確保することができる。さらに、エンジン22の回転数Neの上昇レートΔNeは、図3に示したように、アクセル開度Accが大きいときには小さいときに比して大きくなるように設定するものとした。これにより、アクセル開度Accに応じたエンジン22の回転数Neの上昇(音の変化)を演出することができる。
図5は、バッテリ50の出力制限Woutが比較的小さいときに、加速要求に応じてエンジン22の回転数Neを上昇させる際の様子の一例を示す説明図である。図中、実線は実施例の様子を示し、破線は比較例の様子を示す。比較例は、バッテリ50の出力制限Woutに拘わらずにエンジン22の回転数Neの上昇レートΔNeに比較的大きい一定値を設定するものとした。時刻t1に、アクセル開度Accが大きくなって加速要求がなされると、比較例では、図中破線に示すように、バッテリ50の出力制限Wоutに拘わらずにエンジン22の回転数Neの上昇レートΔNeを一定値に設定するから、モータMG1の発電用トルクが比較的大きく減少する。このため、モータMG1からの発電電力が比較的大きく減少すると共にモータMG2からのトルクが制限され駆動軸36に出力されるトルクTrの増加にもたつきが生じている。一方、実施例では、時刻t1に加速要求がなされると、バッテリ50の出力制限Wоutが小さいときには大きいときに比してエンジン22の回転数Neの上昇レートΔNeを小さくするから、モータMG1の発電用トルクの減少量を小さくすることができる。これにより、モータMG1からの発電電力の減少量を小さくしてモータMG2からのトルクが制限されるのを抑制することができ、駆動軸36に出力されるトルクTrの増加にもたつきが生じるのを抑制することができる。この結果、良好な加速性能を確保することができる。
以上説明したハイブリッド自動車20では、加速要求に応じてエンジン22の回転数Neを上昇させる際には、バッテリ50の出力制限Wоutが小さいときには大きいときに比して小さくなるようにエンジン22の回転数Neの上昇レートΔNeを設定する。そして、この上昇レートΔNeを用いてエンジン22の目標回転数Ne*を設定し、エンジン22が目標回転数Ne*で回転しつつバッテリ50の出力制限Woutの範囲内で要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようにエンジン22とモータMG1とモータMG2とを制御する。これにより、バッテリ50の出力制限Woutが比較的小さいときに加速要求がなされても、モータMG1の発電用トルクの減少量を小さくし、モータMG2からのトルクが制限されるのを抑制し、良好な加速性能を確保することができる。
実施例のハイブリット自動車20では、エンジン22の回転数Neの上昇レートΔNeは、アクセル開度Accとバッテリ50の出力制限Woutに基づいて設定するものとしたが、バッテリ50の出力制限Woutのみに基づいて設定するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG1が「第1モータ」に相当し、プラネタリギヤ30が「プラネタリギヤ」に相当し、モータMG2が「第2モータ」に相当し、バッテリ50が「バッテリ」に相当し、エンジンECU24とモータECU40とHVECU70とが「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23 クランクポジションセンサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. エンジンと、
    第1モータと、
    前記第1モータの回転軸と前記エンジンの出力軸と車軸に連結された駆動軸との3軸に3つの回転要素が共線図において前記回転軸,前記出力軸,前記駆動軸の順に並ぶように接続されたプラネタリギヤと、
    前記駆動軸に接続された第2モータと、
    前記第1モータおよび前記第2モータと電力をやりとりするバッテリと、
    前記エンジンからの動力の出力と前記第1モータからの発電用トルクの出力とを伴って前記バッテリの最大許容出力の範囲内で走行用の要求トルクによって走行するように前記エンジンと前記第1モータと前記第2モータとを制御する制御手段と、
    を備えるハイブリッド自動車であって、
    前記制御手段は、加速要求がなされたとき、前記最大許容出力が小さいときには大きいときに比して前記エンジンの回転数の単位時間当たりの上昇量が小さくなるように制御する手段である、
    ハイブリッド自動車。
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