JP2015184586A - 反射型表示装置の製造方法 - Google Patents

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藤 健 人 佐
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Abstract

【課題】2つの基板を接着する際に、表示媒体の成分分布のムラの発生を抑制して、表示ムラの不良の発生を顕著に抑制することができる反射型表示装置の製造方法を提供する。【解決手段】一方の基板の表示領域に隔壁を形成する隔壁形成工程と、隔壁上に接着層を形成する接着層形成工程と、一方の基板の表示領域上、または、他方の基板の表示領域上に、液体状の表示媒体を配置する表示媒体配置工程と、一方の基板と他方の基板とを互いに接着する基板接着工程と、を備え、表示媒体配置工程では、表示媒体は、表示領域内における表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さが隔壁の基板側の面から接着層の基板側とは逆側の面までの高さより大きく、且つ、表示領域内における表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さと隔壁の基板側の面から接着層の基板側とは逆側の面までの高さとの差が55μm未満になるように、配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、電子ペーパー等に応用されている反射型表示装置の製造方法に関する。
反射型表示装置として、最近、表示媒体に含まれる電気応答性材料として電気泳動体を用いた電気泳動表示装置が広く用いられている。電気泳動表示装置とは、空気中または溶媒中の電気泳動体(通常は電気泳動する粒子)の電気的な泳動、すなわち粒子移動を利用して情報を表示する装置である。通常、2枚の基板間に電界を与えることで電気的な泳動の状態が制御され、それによって所望の表示が実現されるように構成される。電気泳動体としては、荷電粒子の他、荷電粉体をも利用され得る。その場合、当該荷電粉体は気体中を電気的に泳動する。
電気泳動表示装置は、近年では特に、電子ペーパーとしての応用が注目されている。電子ペーパーとして応用する場合には、印刷物レベルの視認性(目にやさしい)、情報書き換えの容易性、低消費電力、軽量といった利点を享受できる。
電気泳動表示装置では、しかし、流体や粉体の沈降や偏在に起因して、表示の不良、特にコントラストの低下が生じることがある。この現象を防止するべく、上下の電極基板間に隔壁を形成して、電気泳動する粒子や粉体の泳動空間、すなわち移動空間を微小な空間に分割することが採用されている。この微小な空間は、セルあるいは画素と呼ばれている。各セルの中に、電気泳動体を含むインキやガス(表示媒体)が封入されている。例えば特許文献1(特開2005−202245号公報)には、そのようなタイプの電気泳動表示装置の従来例が開示されている。
特許文献2(特開2011−164300号公報)には、上下基板を接着して電気泳動表示装置としての表示用パネルを製造する製造方法が開示されている。また、本件出願人による特許文献3(特開2012−013790号公報)には、セルを区画する隔壁上にのみ接着剤を塗工し、隔壁と基板との接着を確実にする、電気泳動表示装置の製造方法が開示されている。
一方の基板に設けられた隔壁の基板側とは逆側の面と他方の基板とを接着する際、隔壁によって形成されている各セルの中に気泡が入ってしまうことは、表示品質の観点から回避することが強く望まれる。このため、セルの容積を超える表示媒体を予めいずれかの基板上に配置しておいて、2つの基板を接着する(貼り合わせる)接着工程は、液体状の表示媒体をセルから溢れ出させながら実施されている。この点については、例えば特許文献4(特許第2733679号)に開示がある。
特開2005−202245号公報 特開2011−164300号公報 特開2012−013790号公報 特許第2733679号公報
しかしながら、以上のように表示装置を製造した後に当該表示装置に画像を表示させると、表示ムラの不良が発生する場合がある。
本件発明者らは、この原因について鋭意研究を重ねた結果、表示媒体配置時における表示媒体の高さが隔壁の高さに比べて所定値以上である場合に、表示ムラの不良が発生し易いことを知見した。これは、2つの基板を接着する際に表示媒体の流動が過大になって流動乱れが生じることで、表示媒体の成分分布にムラが生じるためであると考えられる。ここで、「成分」とは、表示媒体を構成している各物質、例えば分散液および電気泳動粒子、をいう。また、「成分分布」とは、表示媒体を構成している各物質の濃度分布をいう。
本発明は、このような事情に基づいて行われたものであり、その目的は、2つの基板を接着する際に、表示媒体の成分分布のムラの発生を抑制して、表示ムラの不良の発生を顕著に抑制することができる反射型表示装置の製造方法を提供することにある。
本発明は、少なくとも一方が透光性を有する対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気泳動体を含む液体状の表示媒体が封入されていて、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に情報を表示する、反射型表示装置、を製造する方法であって、一方の基板の表示領域に隔壁を形成する隔壁形成工程と、前記隔壁上に接着層を形成する接着層形成工程と、一方の基板の表示領域上、または、他方の基板の表示領域上に、液体状の表示媒体を配置する表示媒体配置工程と、前記一方の基板と前記他方の基板とを互いに接着する基板接着工程と、を備え、前記表示媒体配置工程では、前記表示媒体は、前記表示領域内における当該表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さが前記隔壁の基板側の面から前記接着層の基板側とは逆側の面までの高さより大きく、且つ、前記表示領域内における当該表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さと前記隔壁の基板側の面から前記接着層の基板側とは逆側の面までの高さとの差が55μm未満になるように、配置されることを特徴とする反射型表示装置の製造方法である。
好ましくは、前記表示媒体配置工程では、前記表示媒体は、前記表示領域内における当該表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さが前記隔壁の基板側の面から前記接着層の基板側とは逆側の面までの高さより大きく、且つ、前記表示領域内における当該表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さと前記隔壁の基板側の面から前記接着層の基板側とは逆側の面までの高さとの差が30μm未満になるように、配置される。
また、本発明は、少なくとも一方が透光性を有する対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気泳動体を含む液体状の表示媒体が封入されていて、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に情報を表示する、反射型表示装置、を製造する方法であって、一方の基板の表示領域に隔壁を形成する隔壁形成工程と、一方の基板の表示領域上、または、他方の基板の表示領域上に、液体状の表示媒体を配置する表示媒体配置工程と、前記一方の基板と前記他方の基板とを互いに接着する基板接着工程と、を備え、前記表示媒体配置工程では、前記表示媒体は、前記表示領域内における当該表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側面までの高さが前記隔壁の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さより大きく、且つ、前記表示領域内における当該表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さと前記隔壁の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さとの差が55μm未満になるように、配置されることを特徴とする反射型表示装置の製造方法である。
好ましくは、前記表示媒体配置工程では、前記表示媒体は、前記表示領域内における当該表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さが前記隔壁の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さより大きく、且つ、前記表示領域内における当該表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さと前記隔壁の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さとの差が30μm未満になるように、配置される。
また、好ましくは、前記いずれかの特徴を有する反射型表示装置の製造方法において、前記表示媒体配置工程では、前記表示媒体は、前記表示領域内における当該表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さのバラツキが±10%以内になるように、配置される。
本発明の反射型表示装置の製造方法によれば、2つの基板を接着する際に、表示媒体の成分分布のムラの発生を抑制して、表示ムラの不良の発生を顕著に抑制することができる反射型表示装置の製造方法を提供することができる。
図1は、本発明の第1の形態による反射型表示装置の製造方法によって製造される反射型表示装置の構成を概略的に示す断面図である。 図2は、本発明の第1の形態による反射型表示装置の製造方法を概略的に示すフロー図である。 図3は、隔壁形成工程の一例を概略的に示す図である。 図4は、接着層形成工程の一例を概略的に示す図である。 図5は、表示媒体配置工程の一例を概略的に示す図である。 図6は、基板接着工程の一例を概略的に示す図である。 図7は、本発明の第2の実施の形態による反射型表示装置の製造方法を概略的に示すフロー図である。 図8は、表示媒体配置工程の例を説明する図である。 図9は、実施例における表示媒体の厚みの測定位置を説明するための図である。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<反射型表示装置の構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態による反射型表示装置の製造方法によって製造される反射型表示装置の構成を概略的に示す断面図である。この反射型表示装置は、少なくとも一方が透光性を有しており各々電極が形成されている対向する2枚の基板11、16間に少なくとも1種以上の電気応答性材料を含む液体状の表示媒体13が封入されていて、2枚の基板11、16間に所定の電界が与えられる際に所望の表示をするようになっている。ここで、本件の明細書及び特許請求の範囲において「透光性」とは、光を通過する性質、という程度の意味である。本実施の形態においては、視認側に配置される基板(一方の基板11)は、全光透過率が50%以上、好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上となるような透光性を有している。
図1乃至図9において、一方の基板11及び他方の基板16の面上には、各々電極が設けられているが、当該電極の図示は省略されている。本実施の形態においては、一方の基板11が視認側に配置され、他方の基板16が非視認側に配置される。
一方の基板11としては、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等の透光性フィルムや透光性ガラスに、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等の透光性を有する電極(透光性電極)を一方の基板11の少なくとも表示領域60を覆うように付したものが、典型的に用いられ得る。ここで、「表示領域」とは、反射型表示装置における所望の表示に利用される領域をいう。本実施の形態では、一方の基板11は、可撓性であるが、剛性であってもよい。ここで、本件の明細書及び特許請求の範囲においては、「可撓性」とは、たわめることの可能な性質、という程度の意味である。また、「剛性」とは、曲げやねじりの力に対する寸法変形が小さい性質、という程度の意味である。
透光性電極は、塗工法や蒸着法等によって形成され得る。透光性電極は、アクティブマトリクス駆動の場合及びセグメント駆動の場合は共通電極として用いられるので、必ずしもパターンが形成されている必要は無く、基板全面が電極であってもよい。一方、パッシブマトリクス駆動の場合、対向する両方の基板はパターン電極である必要があるため、当該透光性電極もストライプなどのパターンで形成される。
一方の基板11の厚みは、10μm〜1mmが好適である。10μmよりも薄いと、パネル81としての強度を得ることができず、破損に至る危険度が増す一方、1mmよりも厚いと、パネル81の重量が重くなり過ぎて取り扱いが不便になるし、コストも高くなるからである。破損しにくく取り扱いが容易である好適な厚みの範囲は、50μm〜300μm程度である。
一方の基板11は、ロール状でもシート状でもどちらでも適用可能である。
他方の基板16としては、樹脂フィルム、樹脂板、ガラス、エポキシガラス(ガラエポ)等の基材が用いられ得る。また他方の基板16は、透光性を有する基材が用いられてもよい。さらに透光性を有しているが不透明な基材であってもよく、電極面とは異なるもう一方の面を粗面化した不透明なガラス基材、樹脂フィルム、樹脂板、ガラス、エポキシガラス(ガラエポ)等が用いられ得る。本実施の形態では、他方の基板16は、視認側と反対側の位置に配置されるため、透光性を有している必然性はない。しかし、熱膨張特性など一方の基板11と同じ物性が必要とされる場合は、一方の基板11と同様の透光性の部材が使用され得る。本実施の形態では、他方の基板16も、可撓性であるが、剛性であってもよい。
電極としては、セグメント駆動およびパッシブマトリクス駆動の場合はパターン状の電極、また、アクティブマトリクス駆動の場合はTFT(Thin Film Transistor)が配置される画素電極が用いられる。
他方の基板16の厚みも、一方の基板11の厚みと同様に、10μm〜1mmが好適である。10μmよりも薄いと、パネル81としての強度を得ることができず、破損に至る危険度が増す一方、1mmよりも厚いと、パネル81の重量が重くなり過ぎて取り扱いが不便になりし、コストも高くなるからである。破損しにくく取り扱いが容易である好適な厚みの範囲は、50μm〜300μm程度である。
他方の基板16も、ロール状でもシート状でもどちらでも適用可能である
表示媒体13は、外周シール61によって取り囲まれている。本実施の形態の反射型表示装置は矩形状であり、これに対応して、外周シール61は矩形状に配置されている。
外周シール61は、一方の基板11上、あるいは、他方の基板16上に、例えば紫外線硬化樹脂のような接着剤が、ディスペンサを用いて矩形状に塗布され、その後に紫外線によって硬化されることで形成されている。紫外線硬化樹脂の他に、熱硬化樹脂、常温硬化樹脂、ヒートシール樹脂等によっても構成可能である。また、外周シール61は、ディスペンサの他に、各種の印刷法によって、あるいは、熱圧着によって配置可能である。
<反射型表示装置の製造方法>
図2は、本発明の一実施の形態による反射型表示装置の製造方法を概略的に示すフロー図である。図3は、隔壁形成工程の一例を概略的に示す図である。
図3に示すように、まず、一般には水平方向に載置される一方の基板11の上面に、例えばフォトリソグラフィ法(紫外線(UV)照射による露光→現像→焼成)によって、所定のパターンの隔壁12が形成される(隔壁形成工程:図2の工程(1))。
本実施の形態では、一方の基板11は視認側に配置されて視認側基板として機能するようになっている。従って、一方の基板11は透明である必要がある。また、これに対応して、他方の基板16は非視認側に配置されて非視認側基板として機能するようになっている。一方、隔壁12は、後述する複数のセルを規定する部材である。例えば、隔壁12のパターンはハニカム状である。隔壁12の高さ(基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さ)は、5μm〜50μm、好ましくは10μm〜50μmである。セルのサイズは、表示パネルの大きさにもよるが、0.05mm〜1mmピッチ、好ましくは0.1mm〜0.5mmピッチである。もっとも、隔壁12で形成されるセルの形状は、必ずしも全てのセルで同じでなくてもよい。例えば、ランダムな形状の複数の多角形からなるパターンも採用され得る。
隔壁12は、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、常温硬化樹脂等によって構成可能であり、前述のように、5μm〜50μmの高さに形成されることが好適である。5μm以下では、充填するインキ量が少なく、十分な表示特性、特にコントラストが得られない一方、50μm以上では、パネルの厚みが厚すぎて、駆動電圧が上昇し過ぎてしまう。低駆動電圧で良好な表示特性が得られるという観点から、10μm〜50μmの範囲の高さが好適である。
隔壁12のパターン形状は、円、格子、ハニカム状(六角形)、その他の多角形など、基本的に任意である。開口率は、70%以上が好ましく、特に90%以上が好ましい。高開口率であるほど、表示可能エリアが広くなるため、高コントラストを得ることができる。
隔壁12の形成方法は、フォトリソグラフィ法の他、エンボス加工などの型転写方法も採用され得る。さらに、所望のパターンの構造物を隔壁として製造しておいて、それを一方の基板11に貼り付けるという方法も採用され得る。
図2に戻って、次に、隔壁12上に接着層22が形成される(接着層形成工程:図2の工程(2))。この接着層形成工程では、例えば転写法や印刷法により、ポリエステル系熱可塑性接着剤のような接着層(ヒートシール剤)22が、1μm〜100μmの厚みで形成される。好ましくは、1μm〜50μmの厚みで形成され、特に好ましくは、1μm〜20μmの厚みで形成される。
転写法として典型的な熱転写法の一例について具体的な説明を補足すれば、例えば図4に示すように、PETフィルム21上に20μmの厚みでポリエステル系熱可塑性接着剤のようなヒートシール剤22を形成した転写シート20を用意し、この転写シート20のヒートシール剤22の面を隔壁12上に常温で1kPaの圧力でラミネートする。これをヒートシール剤22の軟化温度以上の温度である例えば120°に保たれたホットプレート上において1分間加熱し、その後転写シート20を剥離する。これにより、隔壁12上に例えば6μm程度の接着層22が形成される。
なお、接着層(ヒートシール剤)22としては、熱可塑性材料を用いたものが好ましく、加熱により軟化して、冷却すると固化する性質を有し、冷却と加熱を繰り返した場合に、組成が可逆的に保たれる材料である。
接着層(ヒートシール剤)22として、具体的には、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリウレタンなどの熱可塑性ベースポリマーや、天然ゴム、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体などの熱可塑性エラストマーを主成分とし、粘着性付与樹脂や可塑剤を配合した樹脂が主に使用される。
隔壁12と接着層22との密着性を上げるために、隔壁12に紫外線照射やプラズマ処理などにより表面処理が施されてもよいし、プライマーが形成されてもよい。あるいは、接着層22の方にシランカップリング剤が添加されてもよい。
図2に戻って、次に、隔壁12または隔壁12及び接着層22で区画された各領域をセルとして、各セルの中に、液体状の表示媒体13が配置される(表示媒体配置工程:図2の工程(3))。
図5は、表示媒体配置工程の一例を概略的に示す図である。ここでは、(1)液体状の表示媒体13が、ディスペンサ31、あるいはインクジェット、ダイコートにより表示領域60の一方側の外側に滴下され(インキ塗布工程)、(2)滴下された表示媒体13が、スキージ32、あるいはアプリケータ、ドクターブレード、ドクターナイフによって表示領域の一方側から他方側まで面内均一となるように連続的に塗り広げられる(インキ塗布工程)。ここで、塗り広げられた表示媒体13の外縁部は、表示領域60の外側にはみ出される。
本実施の形態では、表示媒体13は、表示領域60内における表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さが隔壁12の基板側の面から接着層22の基板側とは逆側の面までの高さより大きく、且つ、表示領域60内における表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さと隔壁12の基板側の面から接着層22の基板側とは逆側の面までの高さとの差が55μm未満、より好ましくは、30μm未満になるように、配置される。
表示媒体13は、表示領域60内における表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さのバラツキが±10%以内になるように、配置されることが好ましい。
本実施の形態では、基板11の上面とスキージ32の下端との間の間隔、スキージ32の下端の形状、塗布速度(スキージ32の移動速度)等の条件を調整することにより、表示媒体13を所望の高さで配置することが容易である。ここで、図5に示すように、スキージ32が移動する際に液体状の表示媒体13の一部がスキージ32の下端の後方に回り込むため、塗布された表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さは、基板11の上面とスキージ32の下端との間の間隔とは必ずしも一致しないことには、留意が必要である。
本実施の形態では、表示領域60の一方側の外側に滴下された表示媒体13がスキージ32、あるいはアプリケータ、ドクターブレード、ドクターナイフによって表示領域60の一方側から他方側まで連続的に塗り広げられたが、これに限定されず、表示媒体13は、ダイコータによって表示領域60の一方側から他方側まで連続的に滴下されてもよい。この場合、ダイコータの口径、ディスペンス圧、塗布速度(ダイコータの移動速度)等の条件を調整することにより、表示媒体13を所望の高さで配置することが容易である。ただし、この場合、ダイコータへのインキ供給系の流路において表示媒体13の成分分布、すなわち、表示媒体13を構成している各物質(例えば、分散液および電気泳動粒子)の濃度分布にムラが生じるおそれがあるため、表示領域60の一方側の外側に滴下された表示媒体13がスキージ32、あるいはアプリケータ、ドクターブレード、ドクターナイフによって塗り広げられるやり方の方がより好ましい。
表示媒体(インキ)13は、少なくとも1種以上の電気応答性材料を含んでいる。電気応答性材料としては、電荷粒子材料、液晶材料がある。電荷粒子材料には、白色や黒色、カラーなどの色づけされた粒子が電界に応答して移動するいわゆる電気泳動材料、または、粒子が二色に色分けされ電界により回転するツイストボールに代表される材料、または、電界により移動するナノ粒子材料等がある。一方、液晶材料には、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)で知られる透過と散乱を電気的に制御する材料、液晶に色素を混合した材料、コレステリック液晶材料等がある。これら電気応答して光学特性を変化させる材料は、種類を問わずセルに隔離する必要があり、本発明の適用範囲である。
図2に戻って、次に、他方の基板16の表示領域60の外側上に、液体状の表示媒体13を取り囲む外周シール61が矩形状に配置される(外周シール配置工程:図2の工程(4))。
外周シール61の配置方法の一例について具体的な説明を補足すれば、当該外周シール61は、例えば紫外線硬化樹脂のような接着剤を、ディスペンサを用いて線幅0.5mm、高さ50μmで線状に塗布することによって配置される。
なお、本実施の形態では、他方の基板16の表示領域60の外側上に外周シール61が配置されたが、これに限定されず、一方の基板11の表示領域60の外側上に外周シール61が配置されてもよい。この場合、一方の基板11上に表示媒体13が配置される前に外周シール61が配置されるべきである。
次に、隔壁12上の接着層22と、一方の基板11に対して対向する他方の基板16とが接着される(基板接着工程:図2の工程(5))。これにより、表示媒体13が各セル内に封止される。
基板接着工程では、接着層22として塗工されたヒートシール剤及び外周シール61を加熱させて接着力を得るようになっている。具体的には、図6に示すように、ラミネータ91によって所定の熱圧着圧力(ラミネート圧力)を付与しながら、接着層22及び外周シール61を周辺からその軟化温度を超える温度にまで加熱して軟化させることによって、表示媒体13が充填されている隔壁12と他方の基板16とを接着する。もっとも、他の熱圧着の態様が採用されてもよい。
ここで、本実施の形態の基板接着工程では、隔壁12または隔壁12及び接着層22で区画された各セル内に気泡が残らないように、ある一方の側(図6の右側)から対向する他方の側(図6の左側)に向けてラミネータ91によって一方の基板11と他方の基板16とが互いに押圧される押圧位置を移動させることで、表示媒体13の余剰分を各セルから溢れ出させながら行われる。
本実施の形態では、表示媒体配置工程において表示媒体13が当該表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さdが隔壁12の基板側の面から接着層22の基板側とは逆側の面までの高さa1より大きく、且つ、当該表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さdと隔壁12の基板側の面から接着層22の基板側とは逆側の面までの高さa1との差が55μm未満になる(すなわち、a1<d<a1+55μmになる)ように配置されるため、基板接着工程において、表示媒体13の流動が過大になって流動乱れが生じることが抑制され得て、表示媒体13の成分分布にムラが発生することが効果的に抑制され得る。
続いて、図6に示すように、同じライン上で、外周シール61が配置された領域に対してLED紫外線光源92から紫外線が照射され、外周シール61が硬化される。
その後、図2に戻って、ギロチン、上刃スライド装置、レーザカット装置、レーザーカッター等の断裁装置51によって所定のサイズにパネル81が断裁され、所望の反射型表示装置の製造が完了する(断裁工程:図2の工程(6))。
以上のような本実施の形態によれば、表示媒体配置工程において表示媒体13が表示領域60内における当該表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さdが隔壁12の基板側の面から接着層22の基板側とは逆側の面までの高さa1より大きく、且つ、表示領域60内における当該表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さdと隔壁12の基板側の面から接着層22の基板側とは逆側の面までの高さa1との差が55μm未満になる(すなわち、a1<d<a1+55μmになる)ように、配置されることで、基板接着工程において、表示媒体13の流動が過大になって流動乱れが生じることが抑制され得て、表示媒体13の成分分布にムラが発生することが効果的に抑制され得る。その結果、表示装置の製造後に当該表示装置に画像を表示させる際に、表示ムラの不良の発生が顕著に抑制され得る。
また、本実施の形態によれば、表示媒体配置工程において各セルの容積を超える表示媒体13の量が表示領域60内に配置されるため、基板接着工程は、表示媒体13の余剰分が各セルから溢れ出されながら行われる。そのため、基板接着工程において各セルの中に気泡が混入することが防止され得る。
また、本実施の形態によれば、従来に比べて表示媒体13の消費量が少なくなり、材料コストが低減する。また、各セルから溢れ出される余剰な表示媒体13の量が少なくなることで、余剰な表示媒体13による装置汚染が低減する。
また、本実施の形態によれば、表示媒体配置工程では、表示領域60内における表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さのバラツキ(すなわち、表示領域60内の高さの平均値に対する各位置における高さの誤差)が±10%以内であることで、基板接着工程において、2つの基板11、16が互いに押圧される押圧位置を一方側から他方側まで移動させる際に、各セルから溢れ出される余剰の表示媒体13は一定の割合で増加していく。これにより、表示媒体13に流動乱れが生じることが効果的に抑制され得て、表示媒体13の成分分布にムラが発生することが一層効果的に抑制され得る。
なお、本実施の形態では、隔壁12の頂部に対して接着層形成工程が行われるが、表示領域60の外周に配置される外周シール61によりパネル81は封止及び接着されるため、図7に示すように、隔壁12の頂部に対する接着層形成工程を省略することもできる(第2の実施の形態)。この場合、図7に示すように、表示媒体配置工程では、表示媒体13が、表示領域60内における当該表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さdが隔壁12の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さa2より大きく、且つ、表示領域60内における当該表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さdと隔壁12の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さa2との差が55μm未満、より好ましくは、30μm未満になるように、配置される。このような態様によっても、第1の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
以上の実施の形態は、マザー基板から複数の反射型表示装置を製造する場合にも適用可能である。この場合、反射型表示装置の表示領域の各々に対して、図5に示した表示媒体配置工程が実施される。すなわち、図5に示した表示媒体配置工程が、各表示領域毎に実施される。
また、表示媒体13としては、電気的に光学特性を変化させるものに限らず、磁気や熱による外場に応答するものであってもよく、すなわち、本発明は原理的に流体状の表示媒体13の種類によらず適用できる。また、表示媒体配置工程は、図8(a)に示すような前述の態様に限定されず、一方の基板11と他方の基板16の配置の上下を逆にして、他方の基板16の表示領域60上に表示媒体13を配置してもよい(図8(b)参照)。また、表示媒体13にある程度の粘性がある(流動性が過度に高くない)ならば、隔壁12が形成された一方の基板11の表示領域60上に表示媒体13を配置する代わりに、一方の基板11の表示領域60に対向配置される予定の他方の基板16の表示領域60上に表示媒体13を配置してもよく(図8(c)参照)、一方の基板11と他方の基板16の配置の上下を逆にして、一方の基板11の表示領域60上に表示媒体13を配置してもよい(図8(d)参照)。
次に、実際に行われた実施例について説明する。
<実施例1>
一方の基板11として、300mm×300mm×厚さ0.125mmのPETフィルム(東洋紡株式会社製コスモシャイン(登録商標))の一方の面に透光性電極として酸化インジウムスズ(ITO)が全面に成膜された基板が用意された。
また、他方の基板16として、300mm×300mm×厚さ0.100mmのPENフィルム(帝人デュポンフィルム株式会社製テオネックス(登録商標))に、Cu電極がパターン状に形成されたものが用いられた。パターン形成は、一般的なエッチング法によって形成された。ここで、Cu電極は14.4インチ相当の表示装置の駆動電極に相当するように形成された。
次に、一方の基板11に、ネガ型感光性樹脂材料(デュポンMRCドライフィルム株式会社製のドライフィルムレジスト)を30μmの厚さにラミネートして100℃、1分間の条件で加熱し、次いで露光マスクを使用して露光(露光量500mJ/cm)し、その後、1%KOH水溶液を用いた現像を30秒行い、200℃、60分間の条件で焼成することで、幅20μm、セルピッチ300μmのハニカム状パターンの隔壁12が形成された。
次に、ヒートシール剤(東洋紡株式会社製バイロン(登録商標)UR1350、軟化点46℃)が10μmの厚さで塗布された転写フィルムが、一方の基板11の隔壁12の頂部に一定圧で積層された状態で、ヒートシール剤の周辺がその軟化温度を超える温度、ここでは70℃程度にまで加温され、その後、転写フィルムが一方の基板11から剥離されることで、隔壁12上に熱転写された接着層(ヒートシール剤層)22が形成された。隔壁12の基板側の面から接着層22の基板側とは逆側の面までの高さa1が、レーザー変位計(株式会社キーエンス製LJ−G200)を使用して、隔壁配置領域の高さと隔壁非配置領域の高さとの差として測定された結果、25μmであった。
次に、他方の基板16の14.4インチの表示領域の外側に、外周シール61が高さ30μm、幅0.5mmで配置された。なお、外周シール61は、ディスペンサを用いて紫外線硬化樹脂(株式会社イーエッチシー製LCB−610)が切れ目なく塗工された。
続いて、表示媒体13として、以下の成分を有するインキが用いられ、一方の基板11の表示領域60の外側の非表示領域に一定量配置され、アプリケータ(テスター産業株式会社製のアプリケータによりスキージ処理されて、一方の基板11上に表示領域60を覆うようにインキが配置された。
(インキ成分)
・電気泳動粒子(二酸化チタン、カーボンブラック含有アクリル樹脂)・・・60重量部
・分散液 ・・・40重量部
続いて、表示領域60に配置された表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さdが、レーザー変位計(株式会社キーエンス製LJ−G200)を使用して、表示媒体非配置エリアの高さと配置エリアの高さとの差として計測された。より詳しくは、一方の基板11の図9に示す9点を含む表示領域60全体を覆うように表示媒体13が配置された直後であって、分散液の揮発などによる表示媒体13の高さの有意な変化が生じる前に、図9に示す9点における表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さd、すなわち、表示媒体非配置エリアの高さと配置エリアの高さとの差がそれぞれ測定された。このようにして得られた表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さd、並びに、高さのバラツキの最小値と最大値を、下表1にまとめて示す。ここで、高さのバラツキの最小値とは、9点の測定値の平均値Cに対する9点の測定値のうちの最小値Aの誤差(=(A−C)/C×100)であり、高さのバラツキの最大値とは、9点の測定値の平均値Cに対する9点の測定値のうちの最大値Bの誤差(=(B−C)/C×100)である。
Figure 2015184586
次に、一方の基板11が支持板に固定され、当該一方の基板11が加熱され、当該一方の基板11上に他方の基板16が重ね合わされた後、両基板11、16がメンディングテープにより仮固定された。その後、大気中にて、ラミネータ91により一定の熱圧着圧力が付与されることで各セルの容積を超える表示媒体13の余剰分が押し出されながら、一方の基板11の隔壁12と他方の基板16とが密着された。そして、両基板11、16の先端部(図6における右端部)がラミネータ91のニップロールから出てきた直後から、LED紫外線光源92からの紫外線が一方の基板11側から露光(露光量3000mJ/cm)され、外周シール61が硬化された。以上により、表示装置が作成された。
このようにして得られた表示装置に気泡不良は発生しなかった。また、このようにして得られた表示装置に2値画像および階調画像を表示させたところ、表示ムラ不良は発生しなかった。ここでの表示装置の状態を、下表2にまとめて示す。
Figure 2015184586
<実施例2>
前記実施例1に対して、アプリケータの高さ位置が変更された表示媒体配置工程が行われ、表示領域60に配置された表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さdが、レーザー変位計(株式会社キーエンス製LJ−G200)を使用して、表示媒体非配置エリアの高さと配置エリアの高さとの差として計測された。より詳しくは、一方の基板11の図9に示す9点における表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さd、すなわち、表示媒体非配置エリアの高さと配置エリアの高さとの差がそれぞれ測定された。このようにして得られた表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さdを、前記表1にまとめて示す。その他は同じ工程で、表示パネルを作成した。
このようにして得られた表示装置に気泡不良は発生しなかった。また、このようにして得られた表示装置に2値画像および階調画像を表示させたところ、表示ムラ不良は発生しなかった。ここでの表示装置の状態を、前記表2にまとめて示す。
<実施例3>
前記実施例1に対して、アプリケータの高さ位置が変更された表示媒体配置工程が行われ、表示領域60に配置された表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さdが、レーザー変位計(株式会社キーエンス製LJ−G200)を使用して、表示媒体非配置エリアの高さと配置エリアの高さとの差として計測された。より詳しくは、一方の基板11の図9に示す9点における表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さd、すなわち、表示媒体非配置エリアの高さと配置エリアの高さとの差がそれぞれ測定された。このようにして得られた一方の基板11の表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さdを、前記表1にまとめて示す。その他は同じ工程で、表示パネルを作成した。
このようにして得られた表示装置に気泡不良は発生しなかった。また、このようにして得られた表示装置に2値画像および階調画像を表示させたところ、表示ムラ不良は発生しなかった。ここでの表示装置の状態を、前記表2にまとめて示す。
<実施例4>
前記実施例1に対して、アプリケータの高さ位置が変更された表示媒体配置工程が行われ、表示領域60に配置された表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さdが、レーザー変位計(株式会社キーエンス製LJ−G200)を使用して、表示媒体非配置エリアの高さと配置エリアの高さとの差として計測された。より詳しくは、一方の基板11の図9に示す9点における表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さd、すなわち、表示媒体非配置エリアの高さと配置エリアの高さとの差がそれぞれ測定された。このようにして得られた一方の基板11の表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さdを、前記表1にまとめて示す。その他は同じ工程で、表示パネルを作成した。
このようにして得られた表示装置に気泡不良は発生しなかった。また、このようにして得られた表示装置に2値画像および階調画像を表示させたところ、2値画像表示時における表示ムラ不良は発生しなかった。しかしながら、階調画像表示時に表示ムラが発生した。ここでの表示装置の状態を、前記表2にまとめて示す。
<比較例1>
前記実施例1に対して、アプリケータの高さ位置が変更された表示媒体配置工程が行われ、表示領域60に配置された表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さdが、レーザー変位計(株式会社キーエンス製LJ−G200)を使用して、表示媒体非配置エリアの高さと配置エリアの高さとの差として計測された。より詳しくは、一方の基板11の図9に示す9点における表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さd、すなわち、表示媒体非配置エリアの高さと配置エリアの高さとの差がそれぞれ測定された。このようにして得られた一方の基板11の表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さdを、前記表1にまとめて示す。その他は同じ工程で、表示パネルを作成した。
このようにして得られた表示装置には、気泡不良が発生した。また、気泡不良が発生したため、表示装置を駆動することができず、表示ムラの確認作業を行うができなかった。ここでの表示装置状態も、前記表1にまとめて示す。表1において「×」は、表示ムラの確認作業を行うができなかったことを示している。
<比較例2>
前記実施例1に対して、アプリケータの高さ位置が変更された表示媒体配置工程が行われ、表示領域60に配置された表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さdが、レーザー変位計(株式会社キーエンス製LJ−G200)を使用して、表示媒体非配置エリアの高さと配置エリアの高さとの差として計測された。より詳しくは、一方の基板11の図9に示す9点における表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さd、すなわち、表示媒体非配置エリアの高さと配置エリアの高さとの差がそれぞれ測定された。このようにして得られた一方の基板11の表示媒体13の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さdを、前記表1にまとめて示す。その他は同じ工程で、表示パネルを作成した。
このようにして得られた表示装置に気泡不良は発生しなかった。また、このようにして得られた表示装置に2値画像および階調画像を表示させたところ、2値画像表示時および階調画像表示時に表示ムラ不良が発生した。
11 一方の基板
12 隔壁
13 表示媒体
16 他方の基板
20 転写シート
21 PETフィルム
22 接着層(ヒートシール剤)
31 ディスペンサ
32 スキージ
51 断裁装置
60 表示領域
61 外周シール
81 パネル
91 ラミネータ
92 紫外線光源
d 表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さ
a1 隔壁の基板側の面から接着層の基板側とは逆側の面までの高さ
a2 隔壁の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さ

Claims (5)

  1. 少なくとも一方が透光性を有する対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気泳動体を含む液体状の表示媒体が封入されていて、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に情報を表示する、反射型表示装置、を製造する方法であって、
    一方の基板の表示領域に隔壁を形成する隔壁形成工程と、
    前記隔壁上に接着層を形成する接着層形成工程と、
    一方の基板の表示領域上、または、他方の基板の表示領域上に、液体状の表示媒体を配置する表示媒体配置工程と、
    前記一方の基板と前記他方の基板とを互いに接着する基板接着工程と、
    を備え、
    前記表示媒体配置工程では、前記表示媒体は、前記表示領域内における当該表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さが前記隔壁の基板側の面から前記接着層の基板側とは逆側の面までの高さより大きく、且つ、前記表示領域内における当該表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さと前記隔壁の基板側の面から前記接着層の基板側とは逆側の面までの高さとの差が55μm未満になるように、配置される
    ことを特徴とする反射型表示装置の製造方法。
  2. 前記表示媒体配置工程では、前記表示媒体は、前記表示領域内における当該表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さが前記隔壁の基板側の面から前記接着層の基板側とは逆側の面までの高さより大きく、且つ、前記表示領域内における当該表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さと前記隔壁の基板側の面から前記接着層の基板側とは逆側の面までの高さとの差が30μm未満になるように、配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の反射型表示装置の製造方法。
  3. 少なくとも一方が透光性を有する対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気泳動体を含む液体状の表示媒体が封入されていて、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に情報を表示する、反射型表示装置、を製造する方法であって、
    一方の基板の表示領域に隔壁を形成する隔壁形成工程と、
    一方の基板の表示領域上、または、他方の基板の表示領域上に、液体状の表示媒体を配置する表示媒体配置工程と、
    前記一方の基板と前記他方の基板とを互いに接着する基板接着工程と、
    を備え、
    前記表示媒体配置工程では、前記表示媒体は、前記表示領域内における当該表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側面までの高さが前記隔壁の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さより大きく、且つ、前記表示領域内における当該表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さと前記隔壁の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さとの差が55μm未満になるように、配置される
    ことを特徴とする反射型表示装置の製造方法。
  4. 前記表示媒体配置工程では、前記表示媒体は、前記表示領域内における当該表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さが前記隔壁の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さより大きく、且つ、前記表示領域内における当該表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さと前記隔壁の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さとの差が30μm未満になるように、配置される
    ことを特徴とする請求項3に記載の反射型表示装置の製造方法。
  5. 前記表示媒体配置工程では、前記表示媒体は、前記表示領域内における当該表示媒体の基板側の面から基板側とは逆側の面までの高さのバラツキが±10%以内になるように、配置される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の反射型表示装置の製造方法。
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