JP2015183420A - 水洗大便器 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄水がボウル部のリム部から便器外へ飛び出すことを抑制し、さらに、洗浄性能を向上させることができる水洗大便器を提供する。
【解決手段】水洗大便器1は、洗浄水を便器本体2に供給して洗浄する水洗大便器1であって、ボウル形状の汚物受け面16と、上縁に位置しボウル部8の内側空間に露出する内周面22を有するリム部18と、を備えたボウル部8と、リム部18の内周面22に沿って洗浄水を吐水し旋回する流れを形成するリム吐水部24、26と、を有し、リム部18の内周面22には、その上側領域にリム吐水部24、26から吐水され旋回する洗浄水の流れを減速させる旋回流減速手段80が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水供給源から供給される洗浄水により便器本体を洗浄して汚物を排出する水洗大便器に関する。
従来から、便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器として、特許文献1に記載されているように、清掃性を向上させるために、水洗大便器のボウル部のリム部の内周を上方に向かってボウル部の内側へと張り出すようなオーバーハング形状に形成し、洗浄水をリム吐水口から水平方向へ吐水してリム部の内周面を旋回する流れをボウル面に流下させて洗浄するものが知られている。このような便器においては、洗浄水が平面視で楕円形のリム部の内周面に沿って流れる旋回流を形成するようになっている。
一方、特許文献2に記載されているように、大流量且つ比較的勢いの強い洗浄水をボウル部に継続的に長時間にわたって供給するために、洗浄水をリム吐水口から大流量を継続的に吐水する(約80L/minの流量を約4秒間にわたって吐水する)ジェットポンプ機構を備えた水洗大便器が知られている。
特許3817734号公報 特開2004−156382号公報
ここで、近年の節水化ニーズに対応させるために、特許文献1に記載されているような上方に向かってボウル内空間側へと張り出したオーバーハング形状のリム部を有する便器に、特許文献2に記載されているジェットポンプ機構のような大流量の洗浄水を継続的に便器に供給する供給機構を適用し、節水化と洗浄性能の両立をすることが検討されている。
しかしながら、これらを組み合わせると、大流量の洗浄水が楕円形のリム部の内周面にそって長時間流れるため、洗浄の後半において、内周面を旋回する洗浄水が徐々に上昇して、やがてオーバーハング形状のリム部から便器外へと飛び出てしまうという課題が生じている。特に、リム吐水を100%にするタイプの水洗大便器においては、リム吐水口から吐水される洗浄水量が増加するため、リム部から便器外への水の飛び出しは顕著に生じ、解決すべく必須の課題となっている。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、洗浄水がボウル部のリム部から便器外へ飛び出すことを抑制し、さらに、洗浄性能を向上させることができる水洗大便器を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、洗浄水を便器本体に供給して洗浄する水洗大便器であって、ボウル形状の汚物受け面と、上縁に位置し上記ボウル部の内側空間に露出する内周面を有するリム部と、を備えたボウル部と、リム部の内周面に沿って洗浄水を吐水し旋回する流れを形成するリム吐水部と、を有し、リム部の内周面には、その上側領域に上記リム吐水部から吐水され旋回する洗浄水の流れを減速させる旋回流減速手段が設けられていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、洗浄水を便器本体へ供給し、リム部の内周面を旋回する洗浄水が、内周面の下側領域から上側領域に上昇する場合に、旋回流減速手段が旋回する洗浄水の流れを減速させることができ下方へと向きを変えることができる。よって、リム部の内周面における洗浄水の旋回性を維持すると共に、リム部の内周面に沿って洗浄水の旋回流が上昇して便器外へ飛び出すことを抑制することができる。この結果、本発明によれば、洗浄水がボウル部のリム部から便器外へ飛び出すことを抑制し、さらに、洗浄性能を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、旋回流減速手段は、リム部の前端の近傍の上流側領域に形成された第1旋回流減速手段である。
このように構成された本発明においては、第1旋回流減速手段が、リム部の前端の近傍の上流側領域に形成されているので、リム部の内周面を旋回する洗浄水が、内周面の下側領域から上側領域に上昇する場合に、第1旋回流減速手段が、リム部の前端の近傍の上流側領域から、曲率半径の小さいリム部の前端を通過して、洗浄水が便器外へ飛び出しやすいリム部の前端の近傍の下流側領域に至る洗浄水の流れを減速することができる。つまり、便器外へ洗浄水が飛び出しやすいリム部の前端の近傍の下流側領域に至った洗浄水の内、内周面の下側領域から上側領域に上昇する洗浄水の量を減らすことができ、洗浄水が飛び出しやすいリム部の前端の近傍の下流側領域において、洗浄水が便器外へ飛び出すことを防止することができる。
本発明において、好ましくは、上記リム吐水部は、ボウル部の左右方向の一方側に配置されている第1リム吐水部と、ボウル部の左右方向を中心とした他方側に配置され、上記リム部の内周面に洗浄水を吐水して第1リム吐水部による旋回流と同一方向の旋回流を形成する第2リム吐水部とを有し、旋回流減速手段は、さらに、リム部の後方側領域内の第2リム吐水部近傍の上流側領域に形成された第2旋回流減速手段を備え、第2旋回流減速手段は、リム部の前端から後方の第2リム吐水部の近傍の上流側領域を通過して第2リム吐水部近傍の合流領域に至る洗浄水の流れを減速することができる。
このように構成された本発明においては、リム部の内周面を旋回する洗浄水が、内周面の下側領域から上側領域に上昇する場合に、第2旋回流減速手段が、第2リム吐水部の近傍の上流側領域を通過して、洗浄水が便器外へ飛び出しやすい第2リム吐水部の近傍の合流領域に至る洗浄水の流れを減速させることができ下方へと向きを変えることができる。つまり、便器外へ洗浄水が飛び出しやすい第2リム吐水部の近傍の合流領域に至った洗浄水の内、内周面の下側領域から上側領域に上昇する洗浄水の量を減らすことができ、洗浄水が飛び出しやすい第2リム吐水部の近傍の合流領域において、洗浄水が便器外へ飛び出すことを防止することができる。
本発明において、好ましくは、旋回流減速手段は、平面視で、リム部の内周面からボウル部の内側に突出する凸形状又はボウル部の外側に凹む凹形状に形成されている。
このように構成された本発明においては、旋回流減速手段は、平面視で、リム部の内周面からボウル部の内側に突出する凸形状又はボウル部の外側に凹む凹形状に形成されているので、リム部の内周面における洗浄水の旋回性を著しく損なうことなく、リム部の内周面を旋回する洗浄水が、洗浄の後半等において下側領域から上側領域に上昇する場合に、旋回する洗浄水の流れを減速させることができ下方へと向きを変えることができる。
本発明は、好ましくは、一定の大流量の洗浄水を所定時間継続して便器本体へ供給する供給装置と、供給装置は、洗浄水を貯水する貯水タンクと、少なくともその一部が貯水タンク内で水没した状態で配置されたジェットポンプユニットを備えている。
このように構成された本発明においては、供給装置が、一定の大流量の洗浄水を所定時間継続して便器本体へ供給するジェットポンプユニットであっても、リム部の内周面における上側領域に旋回流減速手段が設けられているので、供給装置が一定の大流量の洗浄水を所定時間継続して便器本体へ供給し、リム部の内周面を旋回する洗浄水が、内周面の下側領域から上側領域に上昇する場合に、旋回する洗浄水の流れを減速させることができ下方へと向きを変えることができる。
本発明の水洗大便器によれば、洗浄水がボウル部のリム部から便器外へ飛び出すことを抑制し、さらに、洗浄性能を向上させることができる。
本発明の実施形態による水洗大便器を示す平面図である。 図1のII−II線に沿って見た断面図である。 本発明の実施形態による水洗大便器の給水装置を示す平面図である。 図3の正面図である。 図3の給水装置を示す概略正面図である。 図3の給水装置により供給される洗浄水の瞬間流量と時間との関係を示す線図である。 図1のVII−VII線に沿って見た部分断面図である。 図1のVIII−VIII線に沿って見た部分断面図である。 図1のIX−IX線に沿って見た部分断面図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態による水洗大便器を説明する。先ず、図1及び図2により、本発明の実施形態による水洗大便器の基本構造を説明する。図1は本発明の実施形態による水洗大便器を示す平面図であり、図2は図1のII−II線に沿って見た断面図である。
本発明の実施形態による水洗大便器1は、床に設置された排水管(図示せず)に後述する排水管路が接続される床排水タイプの洗落し式水洗大便器である。
図1及び図2に示すように、水洗大便器1は、便器本体2と、この便器本体2に洗浄水を供給する給水装置4(供給装置)を備えている。便器本体2は、表面に釉薬層が形成された陶器製であり、下部にスカート部7が形成され、上半分のうち前方にボウル部8が形成され、後方上部にはその上流端が給水装置4に連通する共通通水路10が形成され、さらに、後方下部に汚物を排出するための排水管路12が形成されている。
上述した給水装置4は、貯水タンク5及び後述するジェットポンプユニット6を備えている。なお。本発明は、重力給水式の貯水タンクを有するタンク式の水洗大便器、貯水タンクを持たず水道から直接洗浄水が供給される直圧式水洗大便器や、フラッシュバルブにより洗浄水が供給されるタイプの水洗大便器等にも適用できる。
ボウル部8は、ボウル形状の汚物受け面16と、上縁に位置するリム部18と、汚物受け面16の下方に形成された凹部20と、を備えている。ここで、リム部18の内周面22は、図2等に示すように、ボウル部8の内側空間に露出し且つ内側空間に向かって上方に延びる形状、具体的に言えば、内側に露出するオーバーハングした形状に形成されている。この内周面22は、その下方側において横方向に延びる棚状部22aと、上方向に延びる壁状の側壁部22bとを含んでいる。
ボウル部8のリム部18の内周面22の前方から見て左側の中央部の少し後方側に、洗浄水を吐水する第1リム吐水口24が形成され、前方から見て右側後方側に、第2リム吐水口26が形成されている。これらの第1リム吐水口24及び第2リム吐水口26は、それぞれ、洗浄水を同一方向(図1では反時計回りの方向)に吐水し、旋回流を形成するようになっている。
また、上述した水洗大便器1の後方上部に形成された共通通水路10は、便器前方に向かって、第1通水路28及び第2通水路30に分岐している。第1通水路28は、第1リム吐水口24に洗浄水を供給するためのものであり、第2通水路30は、第2リム吐水口26に洗浄水を供給するためのものである。
上述した水洗大便器1においては、第1リム吐水口24、第1通水路28及び第2リム吐水口26、第2通水路30は、陶器製の便器本体2と一体に形成されているが、本実施形態による水洗大便器は、この形態に限られず、第1リム吐水口、第1通水路及び第2リム吐水口、第2通水路を便器本体とは別体のディストリビユータ等により形成するようにしても良い。
さらに、排水管路12は、凹部20の底面と接続しほぼ同一径(ほぼ同一断面形状)を有し且つ後方下方へ延びる導入管路32と、この導入管路32と接続し上方へ延びる排水トラップ管路34と、を備えている。この導入管路32は、入口32aを除く部分で、ほぼ同一径(ほぼ同一断面形状)を有し、管路内が同じ断面積となっている。また、排水トラップ管路34は、上昇路34aと下降路34bとから形成されている。
この導入管路32は、凹部20の底面と滑らかな連続湾曲面として繋がっており、凹部20から導入管路32に流入した洗浄水が導入管路32内をスムーズに流れるようになっている。
次に、図3乃至図6により、本発明の実施形態による水洗大便器1の給水装置4について説明する。図3は本発明の実施形態による水洗大便器の給水装置を示す平面図であり、図4は図3の正面図であり、図5は図3の給水装置を示す概略正面図であり、図6は図3の給水装置により供給される洗浄水の瞬間流量と時間との関係を示す線図である。なお、図5において、便宜上、ジェットノズル及びスロート管の配置が図3及び図4に示されたものと異なる配置に描かれている。
水洗大便器1の給水装置4は、貯水タンク5と、この貯水タンク5に洗浄水を供給する給水管路36と、この給水管路36に設けられた給水弁装置38と、この給水管路36の下流端に設けられ便器本体2に洗浄水を供給するためのジェットポンプユニット6と、使用者が手動操作により洗浄水の給水を行うための手動レバー40を備えている。
給水管路36の上流端には、外部の給水源から供給される洗浄水を止水するための止水栓41が設けられている。この止水栓41は、通常使用時は開状態に保持されている。
ジェットポンプユニット6は、逆V字形状のスロート管42と、ジェットノズル44とを備えている。具体的には、スロート管42の下流端が便器本体2の共通通水路10に連通する排水口45(図2参照)に接続され、その上流端には吸引口42aが形成され、この吸引口42aが貯水タンク5内の下部に位置するようになっている。さらに、スロート管42の吸引口42aに対向するように、ジェットノズル44が配置され、スロート管42の吸引口42aとジェットノズル44は、常時、貯水タンク5内で水没した状態となっている。
ジェットポンプ6は、ジェットノズル44からスロート管42の吸引口42aに向けて高速の洗浄水を噴射し、このとき、ジェットノズル44に近いスロート管42内の吸引口42a近傍の空間が負圧となり、この負圧によりジェットポンプ作用(エジェクタ効果)を誘発させることにより、貯水タンク5内の近傍の洗浄水を吸引し、この洗浄水とジェットノズル44から噴出される洗浄水とが一緒になり、スロート管42内を流れ、排水口45を経て、便器本体2の共通通水路10に供給されるようになっている。
給水管路36には、上述した給水弁装置38以外に、給水弁装置38の上流側に定流量弁46が、下流側に真空破壊弁48が設けられている。この定流量弁46は、給水弁装置38に供給される洗浄水を定流量とするためのものであり、真空破壊弁48は、外部から空気を吸入して真空破壊弁48からジェットノズル44までの管路内が負圧にならないようにするためのものである。
給水弁装置38は、パイロット式ダイアフラム弁であり、主弁座50と、この主弁座50に着座して止水する止水状態と主弁座50から離間して給水する給水状態とを切り換えるダイアフラム弁である主弁体52と、その内部の圧力により主弁体52を主弁座50に対して移動させる圧力室54とを備えている。圧力室54には、圧力室54の圧力を開放する第一穴56及び第二穴58と、上述した手動レバー40における使用者の手動操作と連動して第一穴56を開閉する第一パイロット弁60と、貯水タンク5内の洗浄水の水位に伴い上下動するフロート62と、このフロート62の上下動により第二穴58を開閉する第二パイロット弁64が設けられている。
また、主弁体52には、ブリード穴(図示せず)が設けられており、止水状態のとき、ブリード穴により給水管路36の一次側流路Aと圧力室54の内部とが連通するようになっている。ここで、第一穴56は、その開口面積が第二穴58の開口面積よりも大きく形成されている。また、第一穴56は、第二穴58よりも、図5に示すように、上方位置に形成されている。
第一パイロット弁60は、駆動軸65により手動レバー40に接続され、使用者の手動レバー40の手動操作により、第一穴56を開閉するようになっている。ここで、手動レバー40は、図4において、手前側(一方向)に回動操作させた場合には大洗浄がなされ、奥側(他方向)に回動操作させた場合には小洗浄がなされるようになっている。
この給水弁装置38は、通常は止水状態であり、止水状態では、第一穴56及び第二穴58は共に塞がれており、且つ、給水管路36の一次側流路Aは圧力室54とブリード穴を通じて連通しているため、一次側流路Aと圧力室54の水圧は同じ水圧(=一次側流路圧力)、また二次側流路Bは大気開放となり、主弁体52に水圧が作用する面積の方が一次側流路Aの面積よりも大であるので、主弁体52は主弁座50に押付けられ閉じられている。
給水弁装置38において、第一穴56及び/又は第二穴58が第一パイロット弁60及び/又は第二パイロット弁64により開放されると、圧力室54から洗浄水が流出し、圧力室54内の圧力が低下し、主弁体52が主弁座50から離れるように移動し、開弁し、吐水状態となる。
給水弁装置38において、第一穴56及び第二穴58が第一パイロット弁60及び第二パイロット弁64により閉じられると、再度圧力室54の圧力が一次側流路圧力となり、主弁体52が主弁座50に向けて移動し、最終的に閉弁された状態(止水状態)となる。なお、このとき、一次側流路Aの洗浄水が、圧力室54内へブリード穴から少しずつ注入されるため、第一穴56及び第二穴58を塞いでから、所定時間遅れて、主弁体52が閉弁状態(止水状態)となるようになっている。
次に、図5に示すように、スロート管42の下端近傍には、ジェット吐水とタンク貯水とを切換えるための切換弁66と、この切換弁66に取り付けられたフロート68が設けられている。このフロート68は、貯水タンク5内の水位により上下動するため、水位が低くなったときは、フロート68も下降し、それにより、切換弁66がスロート管42内の流路を塞ぐようになっている。スロート管42内の流路が塞がれた状態では、ジェットノズル44から噴射された洗浄水は、切換弁66に衝突し、スロート管42内を流れることなく、貯水タンク5内に流れ、貯水タンク5内に貯水される。また、所定水位に達して貯水が完了すると、フロート68も上昇し、それにより、切換弁66がスロート管42内の流路を開放するようになっている。スロート管42内の流路を開放された状態では、ジェットノズル44から噴射された洗浄水は、スロート管42内を流れ、便器本体2に供給されるようになっている。
さらに、貯水タンク5内には、大洗浄及び小洗浄に必要な洗浄水量を切り換えるための大小洗浄切換機構70が設けられている。この大小洗浄切換機構70は、貯水タンク5内をジェットノズル44及びスロート管42の吸引口42aを取り囲む空間と他の空間とを仕切りその上方が開放されている仕切壁72と、この仕切壁72に形成された開口74と、この開口74を開閉するために仕切壁72に取り付けられた開閉弁76と、を備えている。
大小洗浄切換機構70の開閉弁76は、鎖78により駆動軸65に接続され、小洗浄のために、使用者により手動レバー40が他方向に回動操作された場合に、鎖78により開閉弁76が引き上げされ、開閉弁76により開口74を閉じるようになっている。
次に、貯水タンク5内には、便器本体2を洗浄後に便器本体2に補給水を供給するため補給水供給パイプ81が設けられている。この補給水供給パイプ81の下方端81aはスロート管42の下流側端に連通し、上方端81bには補給水供給口83が形成されている。
図5に示すように、貯水タンク5内の水位WLは、以下の位置となる。水位WL1は仕切壁72の開口74の下端位置であり大洗浄が終了したときの水位を示し、水位WL2は仕切壁72の上端位置であり小洗浄が終了したときの水位を示し、水位WL3は水洗大便器1の使用前又は使用後の通常の水位を示し、水位WL4は大洗浄又は小洗浄後に給水弁装置38により貯水タンク5内に洗浄水が給水されその後給水が停止した直後(且つ洗浄水補給前)の止水状態を示す水位である。
図6に示されているように、ジェットポンプユニット6を備えた給水装置4は、一定の大流量の洗浄水を所定時間継続して便器本体2へ供給することができる。具体的に言えば、給水装置4は、例えば、瞬間流量85L/分の洗浄水を4秒間継続して便器本体2へ供給するようになっている。なお、給水装置4による瞬間流量は、約65L/分〜約85L/分の範囲の大流量が好ましくは、また、約3秒〜約7秒継続して供給することが好ましい。
次に、図1、図2、図7及び図8により、本実施形態による水洗大便器1の便器本体2のボウル部8の構造を詳細に説明する。
図7は図1のVII−VII線に沿って見た部分断面図であり、図8は図1のVIII−VIII線に沿って見た部分断面図であり、図9は図1のIX−IX線に沿って見た部分断面図である。
図1に示すように、便器本体2のボウル部8には、上述したように、ボウル部8のリム部18の内周面22の前方から見て左側の中央部の少し後方側に、リム部18の内周面22に沿って洗浄水を吐水し旋回する流れを形成する第1リム吐水口24が形成され、前方から見て右側後方側に、リム部18の内周面22に洗浄水を吐水して第1リム吐水口24による旋回流と同一方向の旋回流を形成する第2リム吐水口26とが形成されている。ここで、図1、図2、図7及び図8に示すように、リム部18の第1リム吐水口24から第2リム吐水口26までの領域は、その内周面22に沿って洗浄水が流れる通水路となっている。
リム部18の内周面22の側壁部22bには、その上側領域22cに第1リム吐水口24から吐水され旋回する洗浄水の流れを減速させる旋回流減速手段80が設けられている。
旋回流減速手段80は、リム部18の前端18a近傍の上流側領域A1に形成された第1旋回流減速手段82と、リム部18の後方側領域内の第2リム吐水口近傍の上流側領域A3に形成された第2旋回流減速手段84とを備えている。リム部18の前端18aにおいては、リム部18の内周面22の曲率半径が最小に形成されている。
第1旋回流減速手段82は、便器本体2の前方から見て左側(上流側)前方に位置し、リム部18の内周面22の側壁部22bからボウル部8の外側に凹む凹形状に形成されている。第1旋回流減速手段82は、リム部18の内周面22の側壁部22bの上側領域22cにおいて形成される。第1旋回流減速手段82は、同じ高さ位置におけるその前後の内周面22の基本的な曲率半径R0よりも小さな曲率半径R1を有する断面弧形状の湾曲面を有している。これに対し、第1旋回流減速手段82より下方の内周面22の側壁部22bの下側領域22dにおいては、リム部18の内周面22の側壁部22bが同じ高さ位置におけるその前後の内周面22の基本的な曲率半径R0とほぼ変わらない曲率半径R2を有する緩やかな湾曲面を形成している。図9に示すように、第1旋回流減速手段82の設けられている上側領域22cと、側壁部22bの下側領域22dとは半径方向にずれて配置されている。別の言い方によれば、第1旋回流減速手段82は、前後のリム部18の内周面22に対して局部的に窪んだ凹面を形成している。また、第1旋回流減速手段82より下方の下側領域22dにおいては、局部的に形状が大きく変わることなく前後のリム部18の内周面22と連続したなめらかな流面が形成されている。
よって、第1旋回流減速手段82における上側領域22cの曲率半径R1は、第1旋回流減速手段82より下方の内周面22の側壁部22bの下側領域22dの曲率半径R2よりも小さくされている。
本実施形態においては、第1旋回流減速手段82は、リム部18の内周面22の側壁部22bからボウル部8の外側に凹む凹形状に形成されているが、第1旋回流減速手段82は、リム部18の内周面22の側壁部22bからボウル部8の内側に突出する凸形状に形成されていてもよい。また、第1旋回流減速手段82は、平面視で、内側又は外側向きの円弧形状に限られず、直線部分、角部分、球状部分、屈曲部分を含むような前後のリム部18の内周面22から曲がる他の形状で形成されてもよい。
図9に示すように、リム部18の内周面22の側壁部22bの上側領域22cにおける第1旋回流減速手段82の曲率(1/R1)は、第1旋回流減速手段82より下方の下側領域22dにおける曲率(1/R2)よりも大きく形成されている。また、第1旋回流減速手段82の曲率(1/R1)は、第1旋回流減速手段82よりさらに上方の内周面22の頂部領域22eにおける曲率(1/R3)よりも大きく形成されている。また、上述のように、第1旋回流減速手段82の曲率(1/R1)は、同じ高さ位置におけるその前後の内周面22の側壁部22bの基本的な曲率(1/R0)よりも大きくなるような湾曲面を有している。
このように、第1旋回流減速手段82は、内周面22の側壁部22bの下側領域22dよりも外側に湾曲した流路を形成し、リム部18に沿って旋回する旋回流を破壊及び/又は抑制することができる。よって、第1旋回流減速手段82は、リム部18の前端18a近傍の上流側領域A1を通過してリム部18の前端18a近傍の下流側領域A2に至る洗浄水の流れを減速することができる。また、第1旋回流減速手段82は、リム部18に沿って旋回する旋回流が第1旋回流減速手段82より上方に上昇することを抑制することができる。
第2旋回流減速手段84は、便器本体2の前方から見て右側(下流側)後方側領域において、第2リム吐水口26よりも前方側に位置し、リム部18の内周面22の側壁部22bからボウル部8の外側に凹む凹形状に形成されている。第2旋回流減速手段84は、リム部18の内周面22の側壁部22bの上側領域22cにおいて形成される。第2旋回流減速手段84は、同じ高さ位置におけるその前後の内周面22の基本的な曲率半径R0よりも小さな曲率半径R4を有する断面弧形状の湾曲面を有している。これに対し、第2旋回流減速手段84より下方の内周面22の側壁部22bの下側領域22dにおいては、リム部18の内周面22の側壁部22bが同じ高さ位置におけるその前後の内周面22の基本的な曲率半径R0とほぼ変わらない曲率半径R5を有する緩やかな湾曲面を形成している。第2旋回流減速手段84の設けられている上側領域22cと、側壁部22bの下側領域22dとは半径方向にずれて配置されている。
別の言い方によれば、第2旋回流減速手段84は、前後のリム部18の内周面22に対して局部的に窪んだ凹面を形成している。また、第2旋回流減速手段84より下方の内周面22の側壁部22bの下側領域22dにおいては、前後のリム部18の内周面22と連続したなめらかな流面が形成されている。
よって、第2旋回流減速手段84における上側領域22cの曲率半径R4は、第2旋回流減速手段84より下方の内周面22の側壁部22bの下側領域22dの曲率半径R5よりも小さくされている。
本実施形態においては、第2旋回流減速手段84は、リム部18の内周面22の側壁部22bからボウル部8の外側に凹む凹形状に形成されているが、第2旋回流減速手段84は、リム部18の内周面22の側壁部22bからボウル部8の内側に突出する凸形状に形成されていてもよい。また、第2旋回流減速手段84は、平面視で、円弧形状に限られず、直線部分、角部分、球状部分を含むような前後のリム部18の内周面22から曲がる他の形状で形成されてもよい。
図8に示すように、リム部18の内周面22の側壁部22bの上側領域22cにおける第2旋回流減速手段84の曲率(1/R4)は、第2旋回流減速手段84より下方の下側領域22dにおける曲率(1/R5)よりも大きく形成されている。また、第2旋回流減速手段84の曲率(1/R4)は、第2旋回流減速手段84よりさらに上方の内周面22の頂部領域22eにおける曲率(1/R3)よりも大きく形成されている。また、上述のように、第2旋回流減速手段84の曲率(1/R4)は、同じ高さ位置におけるその前後の内周面22の側壁部22bの基本的な曲率(1/R0)よりも大きくなるような湾曲面を有している。
このように、第2旋回流減速手段84は、内周面22の側壁部22bの下側領域22dよりも外側に湾曲した流路を形成し、リム部18に沿って旋回する旋回流を破壊及び/又は抑制することができる。よって、第2旋回流減速手段84は、リム部18の前端18aから後方の第2リム吐水口26近傍の上流側領域A3を通過して第2リム吐水口26近傍の合流領域A4に至る洗浄水の流れを減速することができる。また、第2旋回流減速手段84は、リム部18に沿って旋回する旋回流が第2旋回流減速手段84より上方に上昇することを抑制することができる。
次に、上述した本発明の実施形態による水洗大便器1による作用効果を説明する。
先ず、使用者が給水装置4の手動レバー40を操作すると、給水弁装置38により外部の給水源から供給される洗浄水がジェットノズル44に到達し、ジェットノズル44から洗浄水がスロート管42の吸引口42aに向けて噴射される。このとき、スロート管42の吸引口42a付近は負圧となるので、貯水タンク5内に貯水された洗浄水もスロート管42内に吸引され、給水装置4により外部から供給される洗浄水と貯水タンク5内に洗浄水が一緒になってスロート管42内を流れ、便器本体2に供給され、ボウル部8の洗浄が開始される。このとき、給水装置4からは、図6に示すように、一定の大流量の洗浄水が所定時間継続して便器本体2へ供給される。
便器本体2においては、第1リム吐水口24は、洗浄水を前方に向けてほぼ水平方向に吐水し、第2リム吐水口26は、洗浄水を後方に向けてほぼ水平方向に吐水し、同一方向(反時計回り)に旋回する旋回流を形成するようになっている。第1リム吐水口24から前方に吐水された洗浄水は、リム部18の内周面22の通水路に沿って流れ、ボウル部8の前端を通過して、反対側にある第2リム吐水口26まで、到達する。一方、第2リム吐水口26から吐水された洗浄水は、同様に、リム部18の内周面22の通水路に沿って流れ、同一方向に旋回する旋回流となる。
ここで、主に第1リム吐水口24から吐水された洗浄水は第1リム吐水口24の前方側から、リム部18の内周面22に沿って、リム部18の前端18a近傍の上流側領域A1を通過し、リム部18の前端18a近傍の下流側領域A2に流れる。洗浄水の供給流量が比較的少ない場合には、吐水された洗浄水は、第1旋回流減速手段82より下方の内周面22の側壁部22bの下側領域22dに沿って、矢印F1に示すように、流速を維持しながら滑らかに流れ、リム部18の前端18a近傍の上流側領域A1を通過し、リム部18の前端18a近傍の下流側領域A2に到達することができる。このように、リム部18の内周面22における洗浄水の旋回性が維持され、洗浄性能が確保できる。
給水装置4が一定の大流量の洗浄水を所定時間継続して便器本体2へ供給し、リム部18の内周面22の側壁部22bを旋回する洗浄水が、洗浄の後半等において下側領域22dから上側領域22cに上昇する場合には、洗浄水は、矢印F2に示すように、第1旋回流減速手段82の凹形状に沿って流れることにより流速が減速され、リム部18の前端18a近傍の上流側領域A1を通過して、洗浄水が便器外へ飛び出しやすいリム部18の前端18a近傍の下流側領域A2に至る洗浄水の流れは減速されることができ、重力により下方へ流下しようとする。従って、リム部18の前端18a近傍の下流側領域A2において洗浄水の旋回流が上昇して便器外へ飛び出すことを抑制することができる。
また、主に第1リム吐水口24から吐水された洗浄水は、リム部18の前端18aから、リム部18の内周面22に沿って、リム部18の後方の第2リム吐水口26近傍の上流側領域A3を通過し、第2リム吐水口26近傍の合流領域A4に向かって流れる。洗浄水の供給流量が比較的少ない場合には、この洗浄水の流れは、第2旋回流減速手段84より下方の内周面22の側壁部22bの下側領域22dに沿って、矢印F3に示すように、流速を維持しながら滑らかに流れ、第2リム吐水口26近傍の上流側領域A3を通過し、第2リム吐水口26近傍の第2リム吐水口26から吐水される洗浄水との合流領域A4に到達することができる。このように、第2旋回流減速手段84より下方の下側領域22dに沿った旋回流の流速が維持され、第2リム吐水口26から吐水される洗浄水の流れと合流して、リム部18の内周面22における洗浄水の旋回性が維持され、洗浄性能が確保できる。
給水装置4が一定の大流量の洗浄水を所定時間継続して便器本体2へ供給し、リム部18の内周面22の側壁部22bを旋回する洗浄水が、洗浄の後半等において下側領域22dから上側領域22cに上昇する場合には、洗浄水は、矢印F4に示すように、リム部18の内周面22の側壁部22bの上側領域22cにおいて形成される第2旋回流減速手段84の凹形状に沿って流れることになる。洗浄水は、矢印F4に示すように、第2旋回流減速手段84の凹形状に沿って流れることにより流速が減速され、第2リム吐水口26近傍の上流側領域A3を通過して、洗浄水が便器外へ飛び出しやすい第2リム吐水口26近傍の合流領域A4に至る洗浄水の流れは減速されることができ、重力により下方へ流下しようとする。従って、第2リム吐水口26近傍の合流領域A4において、第2リム吐水口26近傍の上流側領域A3におけるリム部18の内周面22の側壁部22bの上側領域22cからの洗浄水の流れが、第2リム吐水口26から吐水される洗浄水の流れに乗り上げるように合流して、洗浄水の旋回流が上昇して便器外へ飛び出すことを抑制することができる。
上述した本発明の実施形態による水洗大便器1においては、リム部18の内周面22における上側領域22cに第1旋回流減速手段82及び第2旋回流減速手段84が設けられているために、給水装置4が洗浄水を便器本体2へ供給し、リム部18の内周面22を旋回する洗浄水が、洗浄の後半等において下側領域22dから上側領域22cに上昇する場合に、旋回する洗浄水の流れを減速させることができ下方へと向きを変えることができる。よって、リム部18の内周面22における洗浄水の旋回性を維持すると共に、リム部18の内周面22に沿って洗浄水の旋回流が上昇して便器外へ飛び出すことを抑制することができる。この結果、本発明によれば、洗浄水がボウル部8のリム部18から便器外へ飛び出すことを抑制し、さらに、洗浄性能を向上させることができる。
また、本実施形態による水洗大便器1においては、第1旋回流減速手段82が、第1リム吐水口24から吐水され、リム部18の前端18aの近傍の上流側領域A1を通過して、リム部18の前端18aから洗浄水が便器外へ飛び出しやすいリム部18の前端18aの近傍の下流側領域A2に至る洗浄水の流れを減速することができる。従って、給水装置4が洗浄水を便器本体2へ供給し、リム部18の内周面22を旋回する洗浄水が、洗浄の後半等において下側領域22dから上側領域22cに上昇する場合に、第1旋回流減速手段82が、リム部18の前端18aの近傍の下流側領域A2における洗浄水の流れを減速させることができ下方へと向きを変えることができる。つまり、便器外へ洗浄水が飛び出しやすいリム部18の前端18aの近傍の下流側領域A2に至った洗浄水の内、内周面22の下側領域22dから上側領域22cに上昇する洗浄水の量を減らすことができ、洗浄水が飛び出しやすいリム部18の前端18aの近傍の下流側領域A2において、洗浄水が便器外へ飛び出すことを防止することができる。
また、本実施形態による水洗大便器1においては、第2旋回流減速手段84が、リム部18の前端18aからリム部18の後方の第2リム吐水口26近傍の上流側領域A3を通過して、洗浄水が便器外へ飛び出しやすい第2リム吐水口26近傍の合流領域A4に至る洗浄水の流れを減速することができる。従って、給水装置4が洗浄水を便器本体2へ供給し、リム部18の内周面22を旋回する洗浄水が、洗浄の後半等において下側領域22dから上側領域22cに上昇する場合に、第2旋回流減速手段84が、第2リム吐水口26の近傍の合流領域A4に至る洗浄水の流れを減速させることができ下方へと向きを変えることができる。つまり、便器外へ洗浄水が飛び出しやすい第2リム吐水口26の近傍の合流領域A4に至った洗浄水の内、内周面22の下側領域22dから上側領域22cに上昇する洗浄水の量を減らすことができ、洗浄水が飛び出しやすい第2リム吐水口26の近傍の合流領域A4において、洗浄水が便器外へ飛び出すことを防止することができる。
また、本実施形態による水洗大便器1においては、旋回流減速手段80は、平面視で、リム部18の内周面22からボウル部8の内側に突出する凸形状又はボウル部の外側に凹む凹形状に形成されているので、リム部18の内周面22における洗浄水の旋回性を著しく損なうことなく、リム部18の内周面22を旋回する洗浄水が、洗浄の後半等において下側領域22dから上側領域22cに上昇する場合に、旋回する洗浄水の流れを減速させることができ下方へと向きを変えることができる。
また、本実施形態による水洗大便器1においては、給水装置4が、一定の大流量の洗浄水を所定時間継続して便器本体2へ供給するジェットポンプユニットであっても、リム部18の内周面22における上側領域22cに旋回流減速手段80が設けられているので、給水装置4が一定の大流量の洗浄水を所定時間継続して便器本体2へ供給し、リム部18の内周面22を旋回する洗浄水が、洗浄の後半等において下側領域22dから上側領域22cに上昇する場合に、旋回する洗浄水の流れを減速させることができ下方へと向きを変えることができる。
1 水洗大便器
2 便器本体
4 給水装置
6 ジェットポンプユニット
8 ボウル部
18 リム部
18a 前端
22 内周面
22b 側壁部
22c 上側領域
22d 下側領域
24 第1リム吐水口
26 第2リム吐水口
42 スロート管
44 ジェットノズル
45 排水口
80 旋回流減速手段
82 第1旋回流減速手段
84 第2旋回流減速手段
A1 上流側領域
A2 下流側領域
A3 上流側領域
A4 合流領域

Claims (5)

  1. 洗浄水を便器本体に供給して洗浄する水洗大便器であって、
    ボウル形状の汚物受け面と、上縁に位置し内側に露出する内周面を有するリム部と、を備えたボウル部と、
    上記リム部の内周面に沿って洗浄水を吐水し旋回する流れを形成するリム吐水部と、を有し、
    上記リム部の内周面の上側領域に上記リム吐水部から吐水され旋回する洗浄水の流れを減速させる旋回流減速手段が設けられていることを特徴とする水洗大便器。
  2. 上記旋回流減速手段は、上記リム部の前端の近傍の上流側領域に形成された第1旋回流減速手段である請求項1記載の水洗大便器。
  3. 上記リム吐水部は、上記ボウル部の左右方向の一方側に配置されている上記第1リム吐水部と、
    上記ボウル部の左右方向を中心とした他方側に配置され、上記リム部の内周面に洗浄水を吐水して上記第1リム吐水部による旋回流と同一方向の旋回流を形成する第2リム吐水部とを有し、
    上記旋回流減速手段は、さらに、上記リム部の後方側領域内の上記第2リム吐水部の近傍の上流側領域に形成された第2旋回流減速手段を備え、上記第2旋回流減速手段は、上記リム部の前端から後方の第2リム吐水部の近傍の上流側領域を通過して上記第2リム吐水部近傍の合流領域に至る洗浄水の流れを減速することができる請求項2記載の水洗大便器。
  4. 上記旋回流減速手段は、平面視で、上記リム部の上記内周面から上記ボウル部の内側に突出する凸形状又は上記ボウル部の外側に凹む凹形状に形成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の水洗大便器。
  5. 一定の大流量の洗浄水を所定時間継続して便器本体へ供給する供給装置と、
    上記供給装置は、洗浄水を貯水する貯水タンクと、少なくともその一部が上記貯水タンク内で水没した状態で配置されたジェットポンプユニットを備えている請求項1乃至4の何れか1項に記載の水洗大便器。
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