JP2015169004A - 水洗大便器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の水洗大便器1は、一定の大流量の洗浄水を便器本体へ供給する給水装置4と、汚物受け面16と、上縁に位置し内周面22を有するリム部18と、を備えたボウル部8と、汚物を排出する排水管路12と、給水装置から供給された洗浄水をそのリム吐水口からリム部の内周面に沿って吐水し旋回流を形成するリム吐水部24,26と、を有し、リム部の内周面に洗浄水の通水路90が形成され、この通水路は、底面8bと、側面22aと、上面22bとからなり、ボウル部の前方領域の通水路90は、リム吐水部24から吐水された洗浄水が、通水路の底面及び側面に沿って上方に流れ、その後、通水路の上面によりガイドされてボウル部の内側下方へ流れ、これにより、ボウル部の前方領域から排水管路の入口に向かう洗浄水の主流F1を形成するように、構成される。
【選択図】図13
Description
このように構成された本発明においては、給水装置により一定の大流量の洗浄水を所定時間継続して便器本体へ供給した場合であっても、リム吐水部から吐水された洗浄水が、ボウル部の前方領域の通水路において、通水路の底面及び側面に沿って上方に流れ、その後、通水路の上面によりガイドされてボウル部の内側下方へ流れるので、ボウル部の前方領域から排水管路の入口に向かう落差があり勢いの強い叩き込み主流を形成することができる。この結果、本発明によれば、大流量の旋回流でボウル部を洗浄しつつ、勢いの強い主流により排水管路に向かう流れを形成するので、ボウル部の洗浄性能と汚物の排出性能を向上させることができる。
このように構成された本発明においては、平面視で曲率半径が最小であるボウル部の前端の近傍の下流領域に形成された通水路により、リム吐水部から吐水された洗浄水が、通水路の底面及び側面に沿って上方に流れ、その後、通水路の上面によりガイドされてボウル部の内側下方へ流れるので、ボウル部の前方領域から排水管路の入口に向かう落差があり勢いの強い叩き込み主流を形成することができる。
このように構成された本発明においては、ボウル部の前方領域の通水路の断面積がリム吐水口の断面積よりも大きくなるように形成されているので、ボウル部の前方領域の通水路には十分な容積があり、そのため、通水路の底面及び側面に沿って上方に流れ、その後、通水路の上面によりガイドされてボウル部の内側下方へ流れる落差があり勢いの強い叩き込み主流を確実に形成することができる。
このように構成された本発明においては、ボウル部の前方領域の通水路の上面は、その内周側の面がボウル部の内側方向に向かってほぼ水平に延びるように形成されているので、通水路の上面によりガイドされボウル部の内側下方に流れる主流を確実に形成することができる。
このように構成された本発明においては、ボウル部の前方領域の通水路で形成された落差の主流を、排水管路の入口に向けてスムーズに流すことができる。これにより、汚物の排出性能を向上させることができる。
このように構成された本発明においては、ボウル部の前方領域の通水路の側面が、底面の外周端から外側に向かって延びるように形成されているので、洗浄水を底面から側面に沿って確実に上方に流すことができるので、落差があり勢いの強い主流を形成することができる。
このように構成された本発明においては、給水装置が、一定の大流量の洗浄水を所定時間継続して便器本体へ供給するジェットポンプユニットを備えているので、大流量の旋回流でボウル部を洗浄しつつ、勢いのある強い主流により排水管路に向かう流れを形成することができるため、ボウル部の洗浄性能と汚物の排出性能を向上させることができる。
このように構成された本発明においては、給水装置から給水される洗浄水がリム吐水部のみから吐水されるので、リム吐水部から吐水される洗浄水量は比較的大流量となり、このリム吐水部から吐水された洗浄水が、ボウル部の前方領域の通水路において、通水路の底面及び側面に沿って上方に流れ、その後、通水路の上面によりガイドされてボウル部の内側下方へ流れるので、ボウル部の前方領域から排水管路の入口に向かう落差があり勢いの強い叩き込み主流を形成することができる。この結果、本発明によれば、大流量の旋回流でボウル部を洗浄しつつ、勢いの強い主流により排水管路に向かう流れを形成するので、ボウル部の洗浄性能と汚物の排出性能を向上させることができる。
図1及び図2に示すように、水洗大便器1は、便器本体2と、この便器本体2に洗浄水を供給する給水装置4を備えている。便器本体2は、表面に釉薬層が形成された陶器製であり、下部にスカート部7が形成され、上半分のうち前方にボウル部8が形成され、後方上部にはその上流端が給水装置4に連通する共通通水路10が形成され、さらに、後方下部に汚物を排出するための排水管路12が形成されている。
上述した水洗大便器1においては、第1リム吐水口24、第1通水路28及び第2リム吐水口26、第2通水路30は、陶器製の便器本体2と一体に形成されているが、本実施形態による水洗大便器は、この形態に限られず、第1リム吐水口、第1通水路及び第2リム吐水口、第2通水路を便器本体とは別体のディストリビユータ等により形成するようにしても良い。
この導水管路32は、凹部20の底面と滑らかな連続湾曲面として繋がっており、凹部20から導入管路32に流入した洗浄水が導入管路32内をスムーズに流れるようになっている。
図13に示すように、本実施形態においては、リム部18の内周面22が連続するオーバーハング形状に形成されているので、通水路90の側面22aと上面22bも連続する形状となっている。
2 便器本体
4 給水装置
5 貯水タンク
6 ジェットポンプユニット
8 ボウル部
8a 通水路の底面
16 汚物受け面
18 リム部
22 リム部の内周面
22a 通水路の側面
22b 通水路の上面
24 第1リム吐水口
26 第2リム吐水口
90 通水路
D1 第1リム吐水口の断面積
D2 リム部の内周面の通水路の断面積
Claims (8)
- 洗浄水を便器本体に供給して洗浄する水洗大便器であって、
一定の大流量の洗浄水を所定時間継続して便器本体へ供給する給水装置と、
ボウル形状の汚物受け面と、上縁に位置し内側に露出する内周面を有するリム部と、を備えたボウル部と、
このボウル部の下方側に形成され汚物を排出する排水管路と、
上記給水装置から供給された洗浄水をそのリム吐水口から上記リム部の内周面に沿ってほぼ水平方向に吐水し旋回流を形成するリム吐水部と、を有し、
上記リム部の内周面と上記汚物受け面の一部により洗浄水の通水路が形成され、この通水路は、上記ボウル部の外側方向に向かって上方に傾斜する底面と、この底面の外縁から上方へ向かって延びる側面と、この側面の上端から上記ボウル部の内側方向に向かって延びる上面とからなり、
上記ボウル部の前方領域の通水路は、上記リム吐水部から吐水された洗浄水が、上記通水路の底面及び側面に沿って上方に流れ、その後、上記通水路の上面によりガイドされて上記ボウル部の内側下方へ流れ、これにより、ボウル部の前方領域から上記排水管路の入口に向かう洗浄水の主流を形成するように、構成されていることを特徴とする水洗大便器。 - 上記ボウル部の前方領域は、平面視で曲率半径が最小であるボウル部の前端の近傍の下流領域である請求項1に記載の水洗大便器。
- 上記リム部の最内周端から鉛直方向下方に下ろした直線と、この直線より外側に位置する上記ボウル部の内周面とにより取り囲まれる断面の断面積が、上記リム吐水部の吐水口の断面積よりも大きくなるように、上記ボウル部の前方領域の通水路が形成されている請求項1又は2に記載の水洗大便器。
- 上記ボウル部の前方領域の通水路の上面は、その内周側の面が上記ボウル部の内側方向に向かってほぼ水平に延びるように形成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の水洗大便器。
- 上記ボウル部の前方領域の汚物受け面が、上記排水管路の入口に向かって、ボウル部の幅方向に沿って凹形状に形成されている請求項1乃至4の何れか1項に記載の水洗断便器。
- 上記ボウル部の前方領域の通水路の側面は、上記底面の外周端から外側に向かって上方に延びるように形成されている請求項1乃至5の何れか1項に記載の水洗大便器。
- 上記給水装置は、洗浄水を貯水する貯水タンクと、少なくともその一部が上記貯水タンク内で水没した状態で配置されたジェットポンプユニットを備えている請求項1乃至6記載の水洗大便器。
- 給水装置により洗浄水を便器本体に供給して洗浄する水洗大便器であって、
ボウル形状の汚物受け面と、上縁に位置し内側に露出する内周面を有するリム部と、を備えたボウル部と、
このボウル部の下方側に形成され汚物を排出する排水管路と、
上記給水装置から供給された洗浄水をそのリム吐水口から上記リム部の内周面に沿ってほぼ水平方向に吐水し旋回流を形成するリム吐水部と、を有し、
上記給水装置から供給された洗浄水は、上記リム吐水部のみから吐水されて上記ボウル部の汚物受け面が洗浄され、
上記リム部の内周面と上記汚物受け面の一部により洗浄水の通水路が形成され、この通水路は、上記ボウル部の外側方向に向かって上方に傾斜する底面と、この底面の外縁から上方へ向かって延びる側面と、この側面の上端から上記ボウル部の内側方向に向かって延びる上面とからなり、
上記ボウル部の前方領域の通水路は、上記リム吐水部から吐水された洗浄水が、上記通水路の底面及び側面に沿って上方に流れ、その後、上記通水路の上面によりガイドされて上記ボウル部の内側下方へ流れ、これにより、ボウル部の前方領域から上記排水管路の入口に向かう洗浄水の主流を形成するように、構成されていることを特徴とする水洗大便器。
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