JP2015155654A - 扇風機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
複数の人感センサを備え、迅速に送風部の適切な首振り角度を自動設定できる扇風機を提供する。
【解決手段】
扇風機100は、ファンを備えた送風部5と、送風部5の送風方向を変更する首振り機構部5dと、人の存在を検知する人感センサを複数備えた人感センサ部7と、人感センサ部7の検知結果に応じて送風部5の送風方向を自動設定する制御部10とを備えるため、送風部の送風中心方向を人のいる方向に動かす必要がなく、そのための煩わしい手間を省くことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、人感センサを複数備えた扇風機に関する。
夏場の高温や蒸し暑さを解消したり、涼感性を求めたり、洗濯物の乾燥を促進するなどの目的で、扇風機は以前より用いられているが、近年ファン回転用のモータをACモータからDCモータに切り換えることで格段に省エネが図れるようになり、エアコンとの併用にも利用されるようになってきている。
また、種々の機能が付加され、タッチセンサ式のものやイオン発生機能を有するものなどが提案されている。
このような省エネ性やユーザフレンドリー性を向上させるために、従前より様々な扇風機が検討されており、代表的なものとして人感センサを備えたものが提案されている。
例えば、特許文献1には、人のいる位置を検出するセンサー、距離を測るセンサーとを備え、モータ回転数(風量)、首振り角度、首振り方向を変更することができる扇風機が開示されている。これによれば、扇風機の首振り角度、送風の強弱をその時の人の状態により自動的に制御することにより、それぞれの人に適量の風を送ることができる。
また、特許文献2には、縦、横複数列に存在された人検知センサと、人検知センサによる検知エリアを少なくとも含むように扇風機頭部が縦首振り及び横首振りの一方若しくは双方を行うように制御する扇風機が開示されている。これによれば、人検知センサを備えた扇風機において、効率よく、しかも前方にいる人に対して面倒な操作を伴うことなく均等に送風することができる。
また、特許文献3には、送風方向に存在する物体が放射する赤外線温度検知器の信号に基づいて、ユーザーの好みの送風方向に対して首振りの速度制御を行う扇風機が開示されている。これによれば、温度の高い位置では首振り速度を遅くして送風量を増やすことで、人のいる付近を重点的に送風することができる。
実開平2−26795号公報 特開平2−78795号公報 特開昭62−210290号公報
しかし、特許文献1では、人のいる位置を検出するセンサーが1つであるため、検知できる範囲が狭くなることから送風部を左右に駆動させる機構を別途備える必要がある。さらに、人の検出に時間を要し、対象とする人に対して迅速に送風することが困難である。また、特許文献2では、複数の人検知センサを支柱の基端部に設けていることから、床などに寝転んだ人の検知を考慮しており、扇風機の高さよりも上の人の動きに対しては反応しづらいという欠点を有している。また、特許文献3では、人のいる付近を認識するために事前に扇風機を首振りさせる必要があり迅速性という点で、また一度設定すると途中で変更できない点で問題がある。
本発明は、以上のような課題を解決するため鋭意検討した結果なされたものであり、送風部の前方にいる人の位置を広範囲にかつ瞬時に検知できる扇風機を提供するものである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明にあたっては、送風部と、前記送風部の送風方向を変更する首振り機構部と、人の存在を検知する人感センサを複数備えた人感センサ部と、前記人感センサ部の検知結果に応じて前記送風部の送風方向を自動設定する制御部と、を備え、前記人感センサ部は、前記送風部の直下近傍に設けられることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明にあたっては、前記制御部は、前記送風部の送風制御部と首振り制御部を備えることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明にあたっては、前記人感センサ部の複数の人感センサは、水平方向に並設されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明にあたっては、前記人感センサ部の複数の人感センサのうち、列の中央にある人感センサが他の人感センサより検知中心方向に対して後側に位置することを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明にあたっては、前記人感センサ部の複数のセンサの検知方向前方に、一対の遮蔽部材で構成するスリットを設け、人感センサの検知方向の広がりを抑えるようにしたことを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明にあたっては、前記人感センサ部の検知中心方向は、前記人感センサ部による検知開始時、前記送風部の送風中心方向と一致していることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明にあたっては、前記送風部と前記人感センサ部とが同期して首振り動作を行い、前記首振り制御部は、前記人感センサ部によって予め首振り範囲を検知することを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明にあたっては、前記人感センサ部の検知距離は、前記送風部の風が届く距離に等しいことを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明にあたっては、前記制御部は、前記人感センサ部が人の存在を検知した方向のうち、最小の首振り範囲になるように前記送風部の送風方向を自動設定することを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明にあたっては、前記人感センサ部近傍の周囲温度を検知する温度センサを備えることを特徴とするものである。
請求項11に記載の発明にあたっては、温度表示部をさらに備えることを特徴とするものである。
請求項12に記載の発明にあたっては、前記制御部は、前記人感センサ部が人の存在を検知しない範囲に対しては前記送風部の首振り速度を速くすることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、複数の人感センサを備える人感センサ部を送風部の直下近傍に設けたため、上下方向および左右方向の広範囲の空間にわたって常に人を検知することができる。従い、送風部の送風中心方向を人のいる方向に動かすことが基本的に必要なく、そのための煩わしい手間を省くことができる。
請求項2に記載の発明によれば、制御部に前記送風部の送風方向制御部と首振り速度制御部を備えるため、前記送風部前の人の存在に応じてユーザフレンドリーな送風制御を行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記複数の人感センサは、水平方向に並設されてユニット化されているため、取付け作業性が容易であり左右方向の空間を広範囲に検知することができる。
請求項4に記載の発明によれば、列の中央にある人感センサが他の人感センサより検知中心方向に対して後側に位置しているため、中央にある人感センサが周囲の検知範囲外からの影響を受けないようにして、出力値レベルを近づかせることで回路上の制御が簡単になる。
請求項5に記載の発明によれば、複数の人感センサの検知方向前方にスリットを設けて人感センサの検知方向の広がりを抑えられるため、感度の指向性を高めて、精度よく検知を行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、前記人感センサ部による検知開始時、前記人感センサ部の検知中心方向は、前記送風部の送風中心方向と一致しているため、前記人感センサ部の検知中心方向を基準として前記送風部の首振り角度の制御を簡単に行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、前記人感センサ部が予め首振りすることで、水平方向における人の検知範囲を広げることができる。
請求項8に記載の発明によれば、前記人感センサ部の検知距離と前記送風部の風が届く距離とが等しいため、扇風機の設置状況に係らずあらゆる人の存在パターンに対応することができる。
請求項9に記載の発明によれば、前記制御部は、人の存在を検知した方向の範囲で、最小の首振り範囲となるため、人のいない範囲に対して無駄な送風をなくすことができ、人はより短時間周期で涼感を得ることができる。
請求項10に記載の発明によれば、温度依存性を有する人感センサに対して感度の温度補正を行うことで、より精度の高い制御を行うことができる。
請求項11に記載の発明によれば、扇風機の前にいる人が現在の温度を即座に認識することができるため、扇風機を操作するかいなかを容易に判断することができる。
請求項12に記載の発明によれば、前記制御部は、人の存在を検知しない範囲に対しては前記送風部の首振り速度を速くするため、涼感が即時に得られにくい不快感や待ち遠しい気持ちを抑えることができる。
本発明の実施形態に係る扇風機の前面斜視図である。 本発明の実施形態に係る扇風機の背面斜視図である。 本発明の実施形態に係る扇風機の人感センサ部の基板ユニット斜視図である。 本発明の実施形態に係る扇風機の制御を説明する摸式図である。 本発明の実施形態に係る扇風機の制御を説明する電気ブロック図である。 本発明の実施形態に係る扇風機の制御を説明するフロー図である。 本発明の実施形態に係る扇風機の人感センサ部の斜視図である。 本発明の変形例に係る扇風機の制御を説明する摸式図である。 本発明の変形例に係る扇風機の制御を説明するフロー図である。 本発明の他の変形例に係る扇風機の制御を説明する電気ブロック図である。 本発明の他の変形例に係る扇風機の制御を説明するフロー図である。
以下に本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお本実施形態は一例であり、これに限定されるものではない。
以下、本発明の第1の実施形態に係る扇風機について、図面を参照しながら説明する。まず、図1、図2、図3を用いて扇風機の全体構成を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る扇風機の前面から見た全体斜視図であり、図2は同実施形態の扇風機を背面から見た全体斜視図であり、図3は同実施形態の扇風機の人感センサ部を構成する外部筺体を取り除いたあとの基板ユニット斜視図である。
図1に示すように、扇風機100は、台座1、台座1に設けられた操作部2、座台1に立設された支柱3、支柱3内に内蔵される摺動杆4、摺動杆4に支持される送風部5、送風部5の直下近傍に設けられる人感センサ部7から構成される。支柱3には摺動杆4を上下方向で固定する固定ボタン3aを備え、また送風部5は、前ファンガード5a、後ファンガード5b、ファンモータ部5c、図示しないプロペラファン等から構成され、ファンモータ部5cには、図1、図2では図示しないファンモータ11(図5参照)が組み込まれている。操作部2には自動首振りボタン2aや高速首振りボタン2bや風量ダイヤル2cや温度表示部2dやタイマー設定キーやモード切換キーなどが存在されている。本実施例では、ファンモータ11はDCモータを用いており、風量ダイヤル2cの操作により印加電圧をPWM制御することで風量を無段階に設定できる。
図2に示すように、扇風機100の背面には、送風部5の送風方向を変更させる首振り機構部5d、送風方向の仰角を設定する仰角設定部6、人感センサ部7を保持する人感センサ保持部8、連結部9を備えている。連結部9は、人感センサ保持部8を介して人感センサ部7と首振り機構部5dを介して送風部5とを連結するものである。従い、人感センサ部7と送風部5とは一体化された構造となり、首振り動作を行わない状態で送風部5の送風方向を手動で変更することができる。また、前記人感センサ部による検知開始時には、送風部5の送風中心方向と人感センサ部7の検知中心方向とを一致させているため、人感センサ部7の検知中心方向を基準にすれば送風部5の首振り角度の制御が簡単になる。
送風部5の送風中心方向を手動で変更する方法を具体的に説明する。例えば、後側ファンガード5bを手に持ち左右方向にひねると、連結部9を介して人感センサ保持部8に取り付けられた人感センサ部7と送風部5は、仰角設定部6に一部分が挿嵌された連結部9の向く方向、すなわち送風中心方向に回動される。なお、仰角設定部6の下部には突起を設けた図示しない内管部が延長され、それが摺動杆4の内壁に設けられた図示しない凹部と係合することで送風中心方向を手動で不連続に変更できる構造になっている。
送風部5の首振り制御は、連結部9の上方に位置し、送風部5のみを駆動させるリンク機構を備える首振り機構部5dにより駆動されるが、連結部9よりも下方に位置する人感センサ部7は、駆動機構がないので首振り動作時には動かないで停止している。さらに後述する送風部5の首振り角度(首振り範囲)の制御を制御部10にて行うことで、人に対する適切な送風を迅速に行うことが可能となる。また、人感センサ部7は、送風部5とは数ミリメートルの隙間を隔てて取り付けられているため、送風部5の首振り動作に支障を来さない。また、人感センサ部7は扇形状の外観をなし、その中心角度はおおよそ90°である。
人感センサ部7は、外観的には図7(a)の全体斜視図に示すように樹脂製の上カバー筺体75と下カバー筺体76と前フィルタ77とから成り、その内部に複数、例えば3個や5個の人感センサが用いられる。図3は、人感センサ部7の外側の上カバー筺体75、下カバー筺体76、前フィルタ77を取り除いたあとの、センサ基板ユニット70を示したものである。本実施例のセンサ基板ユニット70では、5個の人感センサで構成され、個別センサ基板71a〜71eにそれぞれ水平方向に一列に並んだ人感センサ72a〜72eやコンデンサが組み込まれている。また、センサ基板ユニット70には人感センサ部7を制御するための駆動源や検知情報のやり取りを行うためなどのコネクタ73、周囲温度を検知する温度センサ13も具備している。
また、人感センサ72a〜72eは、図示しない人感センサ本体(PIRセンサ、焦電型の赤外線検知センサ)の検知部を楕円球面状のHDPE(高密度ポリエチレン)製の狭角レンズで覆った状態で使用している。この狭角レンズを使用する理由は、人感センサ本体の検知範囲における指向性を高めて遠くまで検知するためである。
なお、本実施形態では人感センサ本体の検知部はエレメントが2つのデュアルタイプを使用しているが、縦方向の検知精度を高めるために、エレメントが縦方向に2つ並ぶ方向に人感センサ本体の向きを確認することで個別センサ基板71a〜71eに取り付けられている。ここで使用した人感センサの視野角としては、水平方向48°、垂直方向54°のものを用いているが、狭角レンズとセンサ出力値の閾値調整とにより、扇風機100からの検知距離をおよそ1mから数mまで設定することができる。また、人感センサ部7が検知できる長さ(検知距離)は、最大風量である扇風機により風が人に届く距離(送風距離)と同じ距離にしておくと、殆どの部屋空間や人の存在に対応して調整可能となる。
また、図7(b)の部分斜視図に示す上カバー筺体75には5つのスリット74a〜74eを備え、それらスリットは、二つの遮蔽部材、例えばスリット74bでは742と743の二つ、を対向させた隙間にて構成され、さらに人感センサを保持する凹部も備えている。すなわち、上カバー筺体75の凹部751に人感センサ72aがきちんと入り込むように(他の人感センサも同様に)、センサ基板ユニット70を装着し、続いて上カバー筺体75の溝75aに前フィルタ77を下方から挿入し、さらに下カバー筺体76で挟み込んだのち、下カバー筺体76の外側からビス止めすることで人感センサ部7が組み立てられる。従い、これらスリットにより、人感センサの検知方向を確定することができる。
次に、図4、図5及び図6を用いて実施形態に係る扇風機の制御について詳細に説明する。図4は制御を説明するための摸式図、図5は制御を説明するための電気ブロック図、図6は制御を説明するためのフロー図である。
図4は、扇風機100の正面に対向して二人の人M1、M2がいる場合について扇風機100上方から見下ろした状態を簡易的に示したものである。すなわち、センサ基板ユニット70上に人感センサ72a〜72eが水平方向に並んでおり、各人感サンサ72a〜72eの中心検知方向は仮想中心C0より1点鎖線で示す方向A〜Eであり、A〜E間はそれぞれ18°間隔である。また各人感センサ72a〜72eは個別に18°の方向を検知するようになっているため、5個の人感センサ全体で90°の範囲を検知できるようになっている。
ここで、人感センサ部7がない場合には、手動で首振り角度(首振り範囲)を設定することになるが、前回設定した首振り角度にて送風部5が首振り動作を行うことになる。例えば、はじめに中心検知方向AとCとEとに人がいた場合には、首振り角度はA〜Eの範囲に設定されている(首振り角度L)。その状態から、新たに方向BとDに2人が対向するように変化したとすると、扇風機100は前回の首振り角度A〜Eが設定されたままである。そうすると、送風部5の送風方向は人のいない方向AやEまで首振ることになり、無駄な首振りを行うことになってしまう。
そこで、人感センサ部7にて定期的に人の存在を検知させ、人のいる方向のみでの首振り角度の制御、この場合では方向B〜D間(首振り角度S)、を行うようにすることで、迅速に人のいない範囲には送風は行わず効率的に人に風を当てることを行うことができる。なお、人が一人の場合には、特に首振りを行う必要はないが、微小範囲で首振りを行うようにしてもよい。
また、図4では人のいる位置がセンサの中心方向の場合で説明したが、センサ間に人がいる場合、例えば隣接する2つのセンサが同じような出力値パターンで現れた場合、には、この2つのセンサ間の中間に人がいると判断することなどにより、あらゆる人の存在に対応することができる。
図5は、本実施例における扇風機の電気ブロック図で示したものである。同図において、2は扇風機100の台座1に配設された操作部であり、そこには自動首振りボタン2aや高速首振りボタン2bを含み、操作部2の内部には制御部10を備えている。この制御部10の入力ポートには操作部2の他に、人感センサ部7が接続される一方で、制御部10の出力ポートには、送風部5の一部を構成するファンモータ11と、首振り制御の一部を構成する首振りモータ12がそれぞれ接続される。ここで、首振りモータ12として、ステッピングモータを使用することで、細かな首振り角度設定が可能となるため、あらゆる人の存在パターンに対応する詳細な制御が可能となる。
制御部10には、マイコンによるソフトウェア上の機能として、操作部2の操作に伴い、ファンモータ11の動作を制御するための送風制御部10aと、首振りモータ12の動作を制御するための首振り制御部10bと、人感センサ部7からの検知情報に基づく送風部5の首振り角度や、風量、首振り速度などの各種設定状態を記憶する記憶部(メモリ)10cとを備えている。
図6は、自動首振り制御のうちの一つのフローを示したもので、まず扇風機100は自動首振り範囲設定がなされているかどうか、すなわち自動首振りボタン2aがONされているかの確認が行われる(ステップS1)。ステップS1において、設定されていない場合(ステップS1でNoの場合)、人が手動の首振り範囲設定を行う(ステップS8)。具体的には、ステップS8では図示しないレバーなどを用いて首振り角度(首振り範囲)を人が予め設定する。ステップS1でYesの場合、人感センサ部7がONされ(ステップS2)、続いて、人感センサ部7の検知情報に基づき、人がどの位置にいるかを即刻判断し、その領域を記憶する(ステップS3)。その後、その記憶情報を基に、制御部10は首振り範囲を自動設定する(ステップS4)と、送風部5の自動首振りを開始する(ステップS5)。その設定状態で2分経過した(ステップS6)のち、新たな人の存在を検知や変化の有無を判断し(ステップS7)、何らかの人を検知があれば、ステップS3に戻って、前のフローを繰り返す。もし、ステップS7で検知しないと判断した場合(ステップS7でNoの場合)には、自動首振りを停止する。その際はファンモータも停止しても構わない。なお、経過時間の設定は適宜変更できる。
なお、人感サンサ部7による検知に際し、送風部5と連結部9と人感センサ部7とを予め一体的に首振り動作を行なわせれば、送風部5の水平首振り範囲の90°と人感センサ部7の右方向45°と左方向45°とから水平方向でおおよそ180°の範囲の人の存在を検知することができる。
(変形例1)
次に、図を用いて第2の実施形態に係る扇風機の制御について詳細に説明する。図8は制御を説明するための電気ブロック図、図9は制御を説明するためのフロー図である。
図8は、図5に温度センサ13をさらに備えるものである。人感センサは温度依存性が高く、人感サンサの出力絶対値における判断では人の存在有無の判断を誤ることがある。そこで、事前に人感サンサの温度依存性を調べておき、人感センサの出力値に対して温度補正を加えることで、高精度な検知を行うことができる。なお、温度センサ13の存在する位置については特に限定されないが、即座に室内温度をフィードバックできることから、センサ基板ユニット70上に設けることが好ましい。
図9は、自動首振り制御フローの変形を示したもので、図6との差異のみについて説明すると、ステップS21において、人感センサ部7に加え温度センサ13もONさせて、温度補正した人感センサ出力値にて人の存在領域検知と記憶を行う(ステップS31)。そうすることで、首振り範囲の高精度な制御を行うことができる。
(変形例2)
次に、図を用いて第3の実施形態に係る扇風機の制御について詳細に説明する。図10は制御を説明するための摸式図、図11は制御を説明するためのフロー図である。
図10は、扇風機100の正面に対向して二人の人M1、M2がいる場合について扇風機100上方から見下ろした状態を簡易的に示したものである。この場合、検知中心方向A〜E間で首振り制御を行うが、人がいない範囲B〜C、E間については特に送風する必要はない。そこで、このB〜C、Eの首振り速度については、A,Dの設定速度よりも速くすることにより、人のいない範囲は送風部5を迅速に通過させるようにするものである。すなわち、図10に示す範囲Qでは通常の首振り速度にて、範囲Rでは高速の首振り速度にて首振りが行われる。
図11は、自動首振り制御の他のフローを示したもので、まず扇風機100は高速首振り設定がなされているかどうか、すなわち高速首振りボタン2bがONされているかの確認が行われる(ステップS11)。ステップS11において、設定されていない場合(ステップS11でNoの場合)、通常の首振り速度設定、すなわち首振り速度が変わらない首振り、が行われる(ステップS18)。ステップS11でYesの場合、人感センサ部7がONされ(ステップS12)、人感センサ部7の検知情報に基づき、人がどの位置にいるかを検知して記憶(ステップS13)し、人のいない範囲に対して高速の首振り速度が設定される(ステップS14)。その後、その記憶情報を基に送風部5の首振り動作を開始する(ステップS15)。その設定状態で2分経過した(ステップS16)のち、人の存在しない領域が変化したかを判断し(ステップS17)。ステップS17で何らかの変化があれば、ステップS13に戻って、前のフローを繰り返す。また、ステップS17で変化がなければ、その首振り動作を継続する。もしステップS17でNoの場合、自動首振りを停止する。なお、経過時間の設定は適宜変更できる。
またファンモータ11の回転数を上げることにより得られる動力を利用することで、首振り速度を上げることも可能である。さらに前述の自動首振り範囲制御や人感センサの温度補正制御と組み合わせることで、よりユーザフレンドリーな送風制御を行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
100 扇風機
1 台座
2 操作部
2a 自動首振りボタン
2b 高速首振りボタン
2c 風量ダイヤル
2d 温度表示部
3 支柱
3a 固定ボタン
4 摺動杆
5 送風部
5a 前側ファンガード
5b 後側ファンガード
5c ファンモータ部
5d 首振り機構部
6 仰角設定部
7 人感センサ部
70 センサ基板ユニット
71a〜72d 個別センサ基板
72a〜72e 人感センサ
73 コネクタ
74a〜74e スリット
741〜746 遮蔽部材
75 上カバー筺体
75a 溝
751,752 凹部
76 下カバー筺体
77 前フィルタ
8 人感センサ保持部
9 連結部
10 制御部
10a 送風制御部
10b 首振り制御部
10c メモリ
11 ファンモータ
12 首振りモータ
13 温度センサ
A〜E センサ検知方向
L,S 首振り角度(首振り範囲)
M1,M2 人
Q 通常速度の首振り範囲
R 高速の首振り範囲
本発明は、人感センサを複数備えた扇風機に関する。
夏場の高温や蒸し暑さを解消したり、涼感性を求めたり、洗濯物の乾燥を促進するなどの目的で、扇風機は以前より用いられているが、近年ファン回転用のモータをACモータからDCモータに切り換えることで格段に省エネが図れるようになり、エアコンとの併用にも利用されるようになってきている。
また、種々の機能が付加され、タッチセンサ式のものやイオン発生機能を有するものなどが提案されている。
このような省エネ性やユーザフレンドリー性を向上させるために、従前より様々な扇風機が検討されており、代表的なものとして人感センサを備えたものが提案されている。
例えば、特許文献1には、人のいる位置を検出するセンサー、距離を測るセンサーとを備え、モータ回転数(風量)、首振り角度、首振り方向を変更することができる扇風機が開示されている。これによれば、扇風機の首振り角度、送風の強弱をその時の人の状態により自動的に制御することにより、それぞれの人に適量の風を送ることができる。
また、特許文献2には、縦、横複数列に存在された人検知センサと、人検知センサによる検知エリアを少なくとも含むように扇風機頭部が縦首振り及び横首振りの一方若しくは双方を行うように制御する扇風機が開示されている。これによれば、人検知センサを備えた扇風機において、効率よく、しかも前方にいる人に対して面倒な操作を伴うことなく均等に送風することができる。
また、特許文献3には、送風方向に存在する物体が放射する赤外線温度検知器の信号に基づいて、ユーザーの好みの送風方向に対して首振りの速度制御を行う扇風機が開示されている。これによれば、温度の高い位置では首振り速度を遅くして送風量を増やすことで、人のいる付近を重点的に送風することができる。
実開平2−26795号公報 特開平2−78795号公報 特開昭62−210290号公報
しかし、特許文献1では、人のいる位置を検出するセンサーが1つであるため、検知できる範囲が狭くなることから送風部を左右に駆動させる機構を別途備える必要がある。さらに、人の検出に時間を要し、対象とする人に対して迅速に送風することが困難である。また、特許文献2では、複数の人検知センサを支柱の基端部に設けていることから、床などに寝転んだ人の検知を考慮しており、扇風機の高さよりも上の人の動きに対しては反応しづらいという欠点を有している。また、特許文献3では、人のいる付近を認識するために事前に扇風機を首振りさせる必要があり迅速性という点で、また一度設定すると途中で変更できない点で問題がある。
本発明は、以上のような課題を解決するため鋭意検討した結果なされたものであり、簡単な構成により首振り動作を行わない状態で送風部の送風方向を手動で変更できるようにするとともに、送風部の前方にいる人の位置を広範囲にかつ瞬時に検知できる扇風機を提供するものである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明にあっては、送風部と、前記送風部の送風方向を変更する首振り機構部と、人の存在を検知する人感センサを複数備えた人感センサ部と、前記人感センサ部の検知結果に応じて前記送風部の送風方向を自動設定する制御部と、を備え、
前記送風部と前記首振り機構部は、仰角設定部を介して支柱に手動で送風方向に回動可能となるように支持され、
前記首振り機構部の下部に設けた連結部に人感センサ保持部が下方に向けて延設され、該人感センサ保持部の前記送風部の直下付近に前記人感センサ部が設けられていることを特徴とする
請求項2に記載の発明にあっては、前記制御部は、前記送風部の制御部と首振り制御部を備えており、前記人感センサ部の複数の人感センサは、水平方向に並設されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明にあっては、前記人感センサ部の複数の人感センサのうち、列の中央にある人感センサが他の人感センサより検知中心方向に対して後側に位置することを特徴とする。
請求項4に記載の発明にあっては、前記人感センサ部の複数のセンサの検知方向前方に、一対の遮蔽部材で構成するスリットを設け、人感センサの検知方向の広がりを抑えるようにしたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明にあっては、前記人感センサ部の検知中心方向は、前記人感センサ部による検知開始時、前記送風部の送風中心方向と一致していることを特徴とする。
請求項6に記載の発明にあっては、前記送風部と前記人感センサ部とが同期して首振り動作を行い、前記首振り制御部は、前記人感センサ部によって予め首振り範囲を検知することを特徴とする。
請求項7に記載の発明にあっては、前記人感センサ部の検知距離は、前記送風部の風が届く距離に等しいことを特徴とする。
請求項8に記載の発明にあっては、前記制御部は、前記人感センサ部が人の存在を検知した方向のうち、最小の首振り範囲になるように前記送風部の送風方向を自動設定することを特徴とする。
請求項9に記載の発明にあっては、前記人感センサ部近傍の周囲温度を検知する温度センサを備えることを特徴とする。
請求項10に記載の発明にあっては、温度表示部をさらに備えることを特徴とする。
請求項11に記載の発明にあっては、前記制御部は、前記人感センサ部が人の存在を検知しない範囲に対しては前記送風部の首振り速度を速くすることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、簡単な構成により首振り動作を行わない状態で送風部の送風方向を手動で変更できるようになり、また、複数の人感センサを備える人感センサ部を送風部の直下近傍に設けたため、上下方向および左右方向の広範囲の空間にわたって常に人を検知することができる。従い、送風部の送風中心方向を人のいる方向に動かすことが基本的に必要なく、そのための煩わしい手間を省くことができる。さらに、手動により送風部の送風方向の変更とともに仰角設定も行うこともできる。
請求項に記載の発明によれば、制御部に前記送風部の送風方向制御部と首振り速度制御部を備えているため、前記送風部前の人の存在に応じてユーザフレンドリーな送風制御を行うことができ、また、前記複数の人感センサは、水平方向に並設されてユニット化されているため、取付け作業性が容易であり左右方向の空間を広範囲に検知することができる。
請求項に記載の発明によれば、列の中央にある人感センサが他の人感センサより検知中心方向に対して後側に位置しているため、中央にある人感センサが周囲の検知範囲外からの影響を受けないようにして、出力値レベルを近づかせることで回路上の制御が簡単になる。
請求項に記載の発明によれば、複数の人感センサの検知方向前方にスリットを設けて人感センサの検知方向の広がりを抑えられるため、感度の指向性を高めて、精度よく検知を行うことができる。
請求項に記載の発明によれば、前記人感センサ部による検知開始時、前記人感センサ部の検知中心方向は、前記送風部の送風中心方向と一致しているため、前記人感センサ部の検知中心方向を基準として前記送風部の首振り角度の制御を簡単に行うことができる。
請求項に記載の発明によれば、前記人感センサ部が予め首振りすることで、水平方向における人の検知範囲を広げることができる。
請求項に記載の発明によれば、前記人感センサ部の検知距離と前記送風部の風が届く距離とが等しいため、扇風機の設置状況に係らずあらゆる人の存在パターンに対応することができる。
請求項に記載の発明によれば、前記制御部は、人の存在を検知した方向の範囲で、最小の首振り範囲となるため、人のいない範囲に対して無駄な送風をなくすことができ、人はより短時間周期で涼感を得ることができる。
請求項に記載の発明によれば、温度依存性を有する人感センサに対して感度の温度補正を行うことで、より精度の高い制御を行うことができる。
請求項10に記載の発明によれば、扇風機の前にいる人が現在の温度を即座に認識することができるため、扇風機を操作するかいなかを容易に判断することができる。
請求項11に記載の発明によれば、前記制御部は、人の存在を検知しない範囲に対しては前記送風部の首振り速度を速くするため、涼感が即時に得られにくい不快感や待ち遠しい気持ちを抑えることができる。
本発明の実施形態に係る扇風機の前面斜視図である。 本発明の実施形態に係る扇風機の背面斜視図である。 本発明の実施形態に係る扇風機の人感センサ部の基板ユニット斜視図である。 本発明の実施形態に係る扇風機の制御を説明する摸式図である。 本発明の実施形態に係る扇風機の制御を説明する電気ブロック図である。 本発明の実施形態に係る扇風機の制御を説明するフロー図である。 本発明の実施形態に係る扇風機の人感センサ部の斜視図である。 本発明の変形例に係る扇風機の制御を説明する摸式図である。 本発明の変形例に係る扇風機の制御を説明するフロー図である。 本発明の他の変形例に係る扇風機の制御を説明する電気ブロック図である。 本発明の他の変形例に係る扇風機の制御を説明するフロー図である。
以下に本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお本実施形態は一例であり、これに限定されるものではない。
以下、本発明の第1の実施形態に係る扇風機について、図面を参照しながら説明する。まず、図1、図2、図3を用いて扇風機の全体構成を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る扇風機の前面から見た全体斜視図であり、図2は同実施形態の扇風機を背面から見た全体斜視図であり、図3は同実施形態の扇風機の人感センサ部を構成する外部筺体を取り除いたあとの基板ユニット斜視図である。
図1に示すように、扇風機100は、台座1、台座1に設けられた操作部2、座台1に立設された支柱3、支柱3内に内蔵される摺動杆4、摺動杆4に支持される送風部5、送風部5の直下近傍に設けられる人感センサ部7から構成される。支柱3には摺動杆4を上下方向で固定する固定ボタン3aを備え、また送風部5は、前ファンガード5a、後ファンガード5b、ファンモータ部5c、図示しないプロペラファン等から構成され、ファンモータ部5cには、図1、図2では図示しないファンモータ11(図5参照)が組み込まれている。操作部2には自動首振りボタン2aや高速首振りボタン2bや風量ダイヤル2cや温度表示部2dやタイマー設定キーやモード切換キーなどが存在されている。本実施例では、ファンモータ11はDCモータを用いており、風量ダイヤル2cの操作により印加電圧をPWM制御することで風量を無段階に設定できる。
図2に示すように、扇風機100の背面には、送風部5の送風方向を変更させる首振り機構部5d、送風方向の仰角を設定する仰角設定部6、人感センサ部7を保持する人感センサ保持部8、及び首振り機構部5dの下部に設けられた連結部9を備えている。連結部9には下方に延設する人感センサ保持部8が設けられ、この人感センサ保持部8の下部に人感センサ部7が連結されている。また、連結部9には首振り機構部5dを介して送風部5が連結されている。したがって、人感センサ部7と送風部5とは一体化された構造となり、首振り動作を行わない状態で送風部5の送風方向を手動で変更することができる。また、前記人感センサ部による検知開始時には、送風部5の送風中心方向と人感センサ部7の検知中心方向とを一致させているため、人感センサ部7の検知中心方向を基準にすれば送風部5の首振り角度の制御が簡単になる。
送風部5の送風中心方向を手動で変更する方法を具体的に説明する。例えば、後側ファンガード5bを手に持ち左右方向にひねると、連結部9を介して人感センサ保持部8に取り付けられた人感センサ部7と送風部5は、仰角設定部6に一部分が挿嵌された連結部9の向く方向、すなわち送風中心方向に回動される。なお、仰角設定部6の下部には突起を設けた図示しない内管部が延長され、それが摺動杆4の内壁に設けられた図示しない凹部と係合することで送風中心方向を手動で不連続に変更できる構造になっている。これにより、送風部5と首振り機構部5dは仰角設定部6を介して支柱3に対して回動可能になっており、手動により送風方向を変更ができるようになっている。
送風部5の首振り制御は、連結部9の上方に位置し、送風部5のみを駆動させるリンク機構を備える首振り機構部5dにより駆動されるが、連結部9よりも下方に位置する人感センサ部7は、駆動機構がないので首振り動作時には動かないで停止している。さらに後述する送風部5の首振り角度(首振り範囲)の制御を制御部10にて行うことで、人に対する適切な送風を迅速に行うことが可能となる。また、人感センサ部7は、送風部5とは数ミリメートルの隙間を隔てて取り付けられているため、送風部5の首振り動作に支障を来さない。また、人感センサ部7は扇形状の外観をなし、その中心角度はおおよそ90°である。
人感センサ部7は、外観的には図7(a)の全体斜視図に示すように樹脂製の上カバー筺体75と下カバー筺体76と前フィルタ77とから成り、その内部に複数、例えば3個や5個の人感センサが用いられる。図3は、人感センサ部7の外側の上カバー筺体75、下カバー筺体76、前フィルタ77を取り除いたあとの、センサ基板ユニット70を示したものである。本実施例のセンサ基板ユニット70では、5個の人感センサで構成され、個別センサ基板71a〜71eにそれぞれ水平方向に一列に並んだ人感センサ72a〜72eやコンデンサが組み込まれている。また、センサ基板ユニット70には人感センサ部7を制御するための駆動源や検知情報のやり取りを行うためなどのコネクタ73、周囲温度を検知する温度センサ13も具備している。
また、人感センサ72a〜72eは、図示しない人感センサ本体(PIRセンサ、焦電型の赤外線検知センサ)の検知部を楕円球面状のHDPE(高密度ポリエチレン)製の狭角レンズで覆った状態で使用している。この狭角レンズを使用する理由は、人感センサ本体の検知範囲における指向性を高めて遠くまで検知するためである。
なお、本実施形態では人感センサ本体の検知部はエレメントが2つのデュアルタイプを使用しているが、縦方向の検知精度を高めるために、エレメントが縦方向に2つ並ぶ方向に人感センサ本体の向きを確認することで個別センサ基板71a〜71eに取り付けられている。ここで使用した人感センサの視野角としては、水平方向48°、垂直方向54°のものを用いているが、狭角レンズとセンサ出力値の閾値調整とにより、扇風機100からの検知距離をおよそ1mから数mまで設定することができる。また、人感センサ部7が検知できる長さ(検知距離)は、最大風量である扇風機により風が人に届く距離(送風距離)と同じ距離にしておくと、殆どの部屋空間や人の存在に対応して調整可能となる。
また、図7(b)の部分斜視図に示す上カバー筺体75には5つのスリット74a〜74eを備え、それらスリットは、二つの遮蔽部材、例えばスリット74bでは742と743の二つ、を対向させた隙間にて構成され、さらに人感センサを保持する凹部も備えている。すなわち、上カバー筺体75の凹部751に人感センサ72aがきちんと入り込むように(他の人感センサも同様に)、センサ基板ユニット70を装着し、続いて上カバー筺体75の溝75aに前フィルタ77を下方から挿入し、さらに下カバー筺体76で挟み込んだのち、下カバー筺体76の外側からビス止めすることで人感センサ部7が組み立てられる。従い、これらスリットにより、人感センサの検知方向を確定することができる。
次に、図4、図5及び図6を用いて実施形態に係る扇風機の制御について詳細に説明する。図4は制御を説明するための摸式図、図5は制御を説明するための電気ブロック図、図6は制御を説明するためのフロー図である。
図4は、扇風機100の正面に対向して二人の人M1、M2がいる場合について扇風機100上方から見下ろした状態を簡易的に示したものである。すなわち、センサ基板ユニット70上に人感センサ72a〜72eが水平方向に並んでおり、各人感サンサ72a〜72eの中心検知方向は仮想中心C0より1点鎖線で示す方向A〜Eであり、A〜E間はそれぞれ18°間隔である。また各人感センサ72a〜72eは個別に18°の方向を検知するようになっているため、5個の人感センサ全体で90°の範囲を検知できるようになっている。
ここで、人感センサ部7がない場合には、手動で首振り角度(首振り範囲)を設定することになるが、前回設定した首振り角度にて送風部5が首振り動作を行うことになる。例えば、はじめに中心検知方向AとCとEとに人がいた場合には、首振り角度はA〜Eの範囲に設定されている(首振り角度L)。その状態から、新たに方向BとDに2人が対向するように変化したとすると、扇風機100は前回の首振り角度A〜Eが設定されたままである。そうすると、送風部5の送風方向は人のいない方向AやEまで首振ることになり、無駄な首振りを行うことになってしまう。
そこで、人感センサ部7にて定期的に人の存在を検知させ、人のいる方向のみでの首振り角度の制御、この場合では方向B〜D間(首振り角度S)、を行うようにすることで、迅速に人のいない範囲には送風は行わず効率的に人に風を当てることを行うことができる。なお、人が一人の場合には、特に首振りを行う必要はないが、微小範囲で首振りを行うようにしてもよい。
また、図4では人のいる位置がセンサの中心方向の場合で説明したが、センサ間に人がいる場合、例えば隣接する2つのセンサが同じような出力値パターンで現れた場合、には、この2つのセンサ間の中間に人がいると判断することなどにより、あらゆる人の存在に対応することができる。
図5は、本実施例における扇風機の電気ブロック図で示したものである。同図において、2は扇風機100の台座1に配設された操作部であり、そこには自動首振りボタン2aや高速首振りボタン2bを含み、操作部2の内部には制御部10を備えている。この制御部10の入力ポートには操作部2の他に、人感センサ部7が接続される一方で、制御部10の出力ポートには、送風部5の一部を構成するファンモータ11と、首振り制御の一部を構成する首振りモータ12がそれぞれ接続される。ここで、首振りモータ12として、ステッピングモータを使用することで、細かな首振り角度設定が可能となるため、あらゆる人の存在パターンに対応する詳細な制御が可能となる。
制御部10には、マイコンによるソフトウェア上の機能として、操作部2の操作に伴い、ファンモータ11の動作を制御するための送風制御部10aと、首振りモータ12の動作を制御するための首振り制御部10bと、人感センサ部7からの検知情報に基づく送風部5の首振り角度や、風量、首振り速度などの各種設定状態を記憶する記憶部(メモリ)10cとを備えている。
図6は、自動首振り制御のうちの一つのフローを示したもので、まず扇風機100は自動首振り範囲設定がなされているかどうか、すなわち自動首振りボタン2aがONされているかの確認が行われる(ステップS1)。ステップS1において、設定されていない場合(ステップS1でNoの場合)、人が手動の首振り範囲設定を行う(ステップS8)。具体的には、ステップS8では図示しないレバーなどを用いて首振り角度(首振り範囲)を人が予め設定する。ステップS1でYesの場合、人感センサ部7がONされ(ステップS2)、続いて、人感センサ部7の検知情報に基づき、人がどの位置にいるかを即刻判断し、その領域を記憶する(ステップS3)。その後、その記憶情報を基に、制御部10は首振り範囲を自動設定する(ステップS4)と、送風部5の自動首振りを開始する(ステップS5)。その設定状態で2分経過した(ステップS6)のち、新たな人の存在を検知や変化の有無を判断し(ステップS7)、何らかの人を検知があれば、ステップS3に戻って、前のフローを繰り返す。もし、ステップS7で検知しないと判断した場合(ステップS7でNoの場合)には、自動首振りを停止する。その際はファンモータも停止しても構わない。なお、経過時間の設定は適宜変更できる。
なお、人感サンサ部7による検知に際し、送風部5と連結部9と人感センサ部7とを予め一体的に首振り動作を行なわせれば、送風部5の水平首振り範囲の90°と人感センサ部7の右方向45°と左方向45°とから水平方向でおおよそ180°の範囲の人の存在を検知することができる。
(変形例1)
次に、図を用いて第2の実施形態に係る扇風機の制御について詳細に説明する。図8は制御を説明するための電気ブロック図、図9は制御を説明するためのフロー図である。
図8は、図5に温度センサ13をさらに備えるものである。人感センサは温度依存性が高く、人感サンサの出力絶対値における判断では人の存在有無の判断を誤ることがある。そこで、事前に人感サンサの温度依存性を調べておき、人感センサの出力値に対して温度補正を加えることで、高精度な検知を行うことができる。なお、温度センサ13の存在する位置については特に限定されないが、即座に室内温度をフィードバックできることから、センサ基板ユニット70上に設けることが好ましい。
図9は、自動首振り制御フローの変形を示したもので、図6との差異のみについて説明すると、ステップS21において、人感センサ部7に加え温度センサ13もONさせて、温度補正した人感センサ出力値にて人の存在領域検知と記憶を行う(ステップS31)。そうすることで、首振り範囲の高精度な制御を行うことができる。
(変形例2)
次に、図を用いて第3の実施形態に係る扇風機の制御について詳細に説明する。図10は制御を説明するための摸式図、図11は制御を説明するためのフロー図である。
図10は、扇風機100の正面に対向して二人の人M1、M2がいる場合について扇風機100上方から見下ろした状態を簡易的に示したものである。この場合、検知中心方向A〜E間で首振り制御を行うが、人がいない範囲B〜C、E間については特に送風する必要はない。そこで、このB〜C、Eの首振り速度については、A,Dの設定速度よりも速くすることにより、人のいない範囲は送風部5を迅速に通過させるようにするものである。すなわち、図10に示す範囲Qでは通常の首振り速度にて、範囲Rでは高速の首振り速度にて首振りが行われる。
図11は、自動首振り制御の他のフローを示したもので、まず扇風機100は高速首振り設定がなされているかどうか、すなわち高速首振りボタン2bがONされているかの確認が行われる(ステップS11)。ステップS11において、設定されていない場合(ステップS11でNoの場合)、通常の首振り速度設定、すなわち首振り速度が変わらない首振り、が行われる(ステップS18)。ステップS11でYesの場合、人感センサ部7がONされ(ステップS12)、人感センサ部7の検知情報に基づき、人がどの位置にいるかを検知して記憶(ステップS13)し、人のいない範囲に対して高速の首振り速度が設定される(ステップS14)。その後、その記憶情報を基に送風部5の首振り動作を開始する(ステップS15)。その設定状態で2分経過した(ステップS16)のち、人の存在しない領域が変化したかを判断し(ステップS17)。ステップS17で何らかの変化があれば、ステップS13に戻って、前のフローを繰り返す。また、ステップS17で変化がなければ、その首振り動作を継続する。もしステップS17でNoの場合、自動首振りを停止する。なお、経過時間の設定は適宜変更できる。
またファンモータ11の回転数を上げることにより得られる動力を利用することで、首振り速度を上げることも可能である。さらに前述の自動首振り範囲制御や人感センサの温度補正制御と組み合わせることで、よりユーザフレンドリーな送風制御を行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
100 扇風機
1 台座
2 操作部
2a 自動首振りボタン
2b 高速首振りボタン
2c 風量ダイヤル
2d 温度表示部
3 支柱
3a 固定ボタン
4 摺動杆
5 送風部
5a 前側ファンガード
5b 後側ファンガード
5c ファンモータ部
5d 首振り機構部
6 仰角設定部
7 人感センサ部
70 センサ基板ユニット
71a〜72d 個別センサ基板
72a〜72e 人感センサ
73 コネクタ
74a〜74e スリット
741〜746 遮蔽部材
75 上カバー筺体
75a 溝
751,752 凹部
76 下カバー筺体
77 前フィルタ
8 人感センサ保持部
9 連結部
10 制御部
10a 送風制御部
10b 首振り制御部
10c メモリ
11 ファンモータ
12 首振りモータ
13 温度センサ
A〜E センサ検知方向
L,S 首振り角度(首振り範囲)
M1,M2 人
Q 通常速度の首振り範囲
R 高速の首振り範囲

Claims (12)

  1. 送風部と、前記送風部の送風方向を変更する首振り機構部と、人の存在を検知する人感センサを複数備えた人感センサ部と、前記人感センサ部の検知結果に応じて前記送風部の送風方向を自動設定する制御部と、を備え、
    前記人感センサ部は、前記送風部の直下近傍に設けられることを特徴とする人感センサ付き扇風機。
  2. 前記制御部は、前記送風部の送風制御部と首振り制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の人感センサ付き扇風機。
  3. 前記人感センサ部の複数の人感センサは、水平方向に並設されていることを特徴とする請求項1に記載の人感センサ付き扇風機。
  4. 前記人感センサ部の複数の人感センサのうち、列の中央にある人感センサが他の人感センサより検知中心方向に対して後側に位置することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の人感センサ付き扇風機。
  5. 前記人感センサ部の複数のセンサの検知方向前方に、一対の遮蔽部材で構成するスリットを設け、人感センサの検知方向の広がりを抑えるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の人感センサ付き扇風機。
  6. 前記人感センサ部の検知中心方向は、前記人感センサ部による検知開始時、前記送風部の送風中心方向と一致していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の人感センサ付き扇風機。
  7. 前記送風部と前記人感センサ部とが同期して首振り動作を行い、前記首振り制御部は、前記人感センサ部によって予め首振り範囲を検知することを特徴とする請求項2〜6のいずれか記載の人感センサ付き扇風機。
  8. 前記人感センサ部の検知距離は、前記送風部の風が届く距離に等しいことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の人感センサ付き扇風機。
  9. 前記制御部は、前記人感センサ部が人の存在を検知した方向のうち、最小の首振り範囲になるように前記送風部の送風方向を自動設定することを特徴とする請求項2〜8のいずれかに記載の人感センサ付き扇風機。
  10. 前記人感センサ部近傍の周囲温度を検知する温度センサを備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の人感センサ付き扇風機。
  11. 温度表示部をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の人感センサ付き扇風機。
  12. 前記制御部は、前記人感センサ部が人の存在を検知しない範囲に対しては前記送風部の首振り速度を速くすることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の人感センサ付き扇風機。
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