JP6207773B2 - 空気調和機の室内機及び空気調和機及び気流制御方法 - Google Patents

空気調和機の室内機及び空気調和機及び気流制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、空気調和機の室内機及び空気調和機及び気流制御方法に関するものである。
冷却又は加熱した空気が人に当たらないように空気の吹き出し方向を制御する風除け制御を行う空気調和機がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−164190号公報
従来は、人が快、不快によって空気調和機を操作して、風除け制御を選択する。しかし、風が当たった場合に不快に感じる人であっても、冷却又は加熱した空気が人に届かなければ、涼しさ又は暖かさを感じられず、満足感を得にくい。
気流を感じさせずに、冷却又は加熱した空気を人に到達させることができれば、快適さと満足感との両方を与えられる。そのためには、人のいる部屋の温度分布及び風速分布を適切に調節する必要がある。
本発明は、人に風が当たることによる不快感を取り除くとともに、人に冷却又は加熱した空気を送ることで満足感を与えることを目的とする。
本発明の一の態様に係る空気調和機の室内機は、
部屋に設置される室内機本体と、
前記室内機本体に収納され、気流を生成するファンと、
前記室内機本体に取り付けられ、前記気流の吹き出し方向を調節するベーンと、
前記部屋にいる人の位置を検知するセンサと
記ファン及び前記ベーンによりそれぞれ調節される前記気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを制御することで、前記部屋の天井面と床面と複数の壁面とのうち気流ごとに異なる面に衝突した後に前記部屋の1箇所で互いに衝突する複数の気流を生成し、前記センサにより検知された人の位置によって、前記複数の気流が互いに衝突する位置を調節する制御装置とを備える。
本発明によれば、人に風が当たることによる不快感を取り除くとともに、人に冷却又は加熱した空気を送ることで満足感を与えることが可能となる。
実施の形態1に係る空気調和機の室内機の斜視図。 実施の形態1に係る空気調和機の室内機の正面図。 実施の形態1に係る空気調和機の室内機の側面図。 実施の形態1に係る空気調和機の室内機の斜視図。 実施の形態1に係る空気調和機の室内機の縦断面図。 実施の形態1に係る空気調和機の室内機の縦断面図。 実施の形態1に係る空気調和機の室内機の構成を示すブロック図。 実施の形態1に係る空気調和機の室内機の動作を示すフローチャート。 実施の形態1に係る空気調和機の室内機の動作例を示す図。 実施の形態2に係る空気調和機の室内機の動作を示すフローチャート。 実施の形態2に係る空気調和機の室内機の動作例を示す図。 実施の形態3に係る空気調和機の室内機の動作を示すフローチャート。 実施の形態5に係る空気調和機の室内機の動作を示すフローチャート。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一又は相当する部分については、その説明を適宜省略又は簡略化する。
実施の形態1.
本実施の形態に係る空気調和機の構成、本実施の形態に係る空気調和機の動作、本実施の形態の効果を順番に説明する。
***構成の説明***
図1から図7を参照して、本実施の形態に係る空気調和機が有する室内機100の構成を説明する。
図1及び図2及び図3は、室内機100の外観を示している。図4は、前面パネル101を取り外し、さらに、1枚のフィルタ180をずらした状態の室内機100を示している。図5は、室内機100を左右方向に切断した場合の室内機100の縦断面を示している。図6は、室内機100を前後方向に切断した場合の室内機100の縦断面を示している。図7は、室内機100の気流制御に関わる構成を示している。
室内機100は、室内機本体110と、ファン120と、ベーン130と、センサ140と、制御装置150とを備える。
室内機本体110は、部屋に設置される。室内機本体110の前面には、前面パネル101が着脱自在に取り付けられている。
ファン120は、室内機本体110に収納される。ファン120は、気流を生成する。
ベーン130は、室内機本体110に取り付けられる。ベーン130は、気流の吹き出し方向を調節する。
センサ140は、部屋の温度分布を検知する。本実施の形態において、センサ140は、さらに、部屋にいる人の位置を検知する。
制御装置150は、センサ140により検知された温度分布から部屋の空気の風速分布を推定する。制御装置150は、温度分布及び風速分布に基づき、ファン120及びベーン130によりそれぞれ調節される気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを制御する。
本実施の形態において、制御装置150は、温度分布及び風速分布から、センサ140により検知された人の位置の温度及び風速がそれぞれ目標温度及び目標風速になっているかどうか判定する。制御装置150は、人の位置の温度及び風速がそれぞれ目標温度及び目標風速になっていないと判定した場合、気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを補正する。
目標温度は、具体的には、空気調和機の設定温度である。目標温度は、空気調和機のリモートコントロールを用いて手動で変更することができる。
目標風速は、具体的には、人が無風に感じる風速である。風速が0.4メートル毎秒以下であれば、人は無風に感じる。よって、本実施の形態において、目標風速は、0.4メートル毎秒以下である。目標風速は、「0.4メートル毎秒以下」という範囲として予め設定されるか、或いは、「0.3メートル毎秒」等の値として予め設定される。
本実施の形態では、人の位置の温度を目標温度に調節することが、人の位置の風速を目標風速に調節することよりも優先される。よって、制御装置150は、人の位置の温度が目標温度になっていないと判定した場合、気流の吹き出し方向を人の位置に合わせる。一方、制御装置150は、人の位置の温度が目標温度になっていると判定した場合、気流の吹き出し方向を人の位置からずらす。
気流の吹き出し方向が人の位置に合っているときは、人の位置の風速が0.4メートル毎秒を超える。よって、人は風を感じる。一方、気流の吹き出し方向が人の位置からずれているときは、人の位置の風速が0.4メートル毎秒以下になる。よって、人は無風に感じる。このとき、人の位置の温度は目標温度になっている。そのため、人は冷房による涼しさ又は暖房による暖かさを感じる。即ち、人は無風に感じることで快適さを得ながら、涼しさ又は暖かさを感じることで満足感を得られる。
通常、暖房運転又は冷房運転の開始時には、人の位置の温度が目標温度になっていない。よって、制御装置150は、暖房運転又は冷房運転の開始後、人の位置の温度が目標温度になっていると判定するまでは、人の位置の風速が目標風速になっているかどうかに関係なく、気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを制御する。そのため、本実施の形態では、人の位置の温度が目標温度になるまでは、気流が人に当たるが、その後は、気流が人に当たらない。その結果、人は無風に感じることで快適さを得ながら、涼しさ又は暖かさを感じることで満足感を得られる。
本実施の形態において、センサ140は、室内機本体110の下面の左端付近に設置される。センサ140は、制御装置150に接続される。センサ140は、具体的には、赤外線センサである。センサ140は、俯角が約24.5度になる向きに取り付けられている。俯角とは、センサ140の中心軸と水平線とがなす角度である。即ち、センサ140は、水平線に対して約24.5度の角度で取り付けられている。センサ140は、左右方向に回転しながら、部屋の一定範囲を走査することで、部屋の熱画像を取得する。熱画像は、温度分布を示す画像である。部屋に人がいる場合、熱画像は、人の位置を示す画像でもある。なお、センサ140は、カメラであってもよいし、カメラと赤外線センサとの組み合わせであってもよい。
本実施の形態において、制御装置150は、室内機本体110の内側の左端付近に設置される。制御装置150は、具体的には、制御基板又はその制御基板に実装されたマイクロコンピュータである。即ち、制御装置150は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実装される。ハードウェアには、プロセッサ及びメモリが含まれる。プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを読み取って実行することで、制御装置150の処理を実施する。また、プロセッサは、メモリに記憶されたデータを用いて制御装置150の処理を実施し、処理の結果をメモリに記憶する。なお、制御装置150は、ハードウェアのみによって実装されてもよい。
制御装置150は、部屋の床面を複数の領域に区分する。制御装置150は、センサ140により取得された熱画像を取り込む。制御装置150は、熱画像の各座標点を複数の領域へ置き換える。これにより、部屋の各領域の温度、即ち、部屋の温度分布が認識される。また、領域間の温度差から、部屋のどの領域に人がいるか、即ち、部屋にいる人の位置が認識される。
室内機100は、さらに、熱交換器160を備える。
熱交換器160は、冷媒が循環する冷凍サイクルの一部である。室内機100は、この冷凍サイクルを利用することで、室内に冷却又は加熱した空気を供給する。
室内機本体110には、室内空気を内部に吸い込むための吸い込み口111と、冷却又は加熱した空気を室内に供給するための吹き出し口112とが形成される。ファン120は、吸い込み口111から室内空気を吸い込む。熱交換器160は、冷媒とファン120によって吸い込まれた室内空気との熱交換を行う。ファン120は、熱交換器160での熱交換によって冷却又は加熱された空気を吹き出し口112から吹き出す。
吸い込み口111は、室内機本体110の上部に形成される。吹き出し口112は、室内機本体110の下部に形成される。ファン20は、吸い込み口111と吹き出し口112との間に設置される。ファン20から吹き出し口112まで風路が形成される。熱交換器160は、風路の途中に設置される。
本実施の形態において、ファン120は、複数のプロペラファン121からなる。プロペラファン121の数は2個であるが、適宜変更することができる。プロペラファン121の数は、2〜4個が望ましい。それぞれのプロペラファン121は、具体的には、軸流ファンであるが、斜流ファンに変更してもよい。なお、複数のプロペラファン121を1つのクロスフローファンに変更することもできる。しかし、効率が向上し、風量が増加する点、独立した複数の気流を生成できる点、騒音を低減できる点から、複数のプロペラファン121が好適である。
複数のプロペラファン121は、室内機本体110の左右方向に沿って並べられる。それぞれのプロペラファン121には、駆動源であるモータ122が取り付けられている。複数のプロペラファン121は、互いに独立して駆動される。よって、プロペラファン121ごとに独立した気流が生成される。即ち、左側のプロペラファン121によって左側から吹き出される気流が生成され、右側のプロペラファン121によって右側から吹き出される気流が生成される。
全てのプロペラファン121は、同じ形状及び大きさで構成されている。全てのプロペラファン121が同じ回転数で運転されることにより、全てのプロペラファン121でほぼ等しい送風量を得ることができる。なお、それぞれのプロペラファン121は、及び大きさが異なっていてもよい。プロペラファン121の個数、形状、大きさは、必要な風量、及び、室内機100の内部の通風抵抗に応じて適宜変更することができる。
本実施の形態において、ベーン130は、複数の前フラップ131と、複数の奥フラップ132と、複数の左右フラップ133と、複数のインナーベーン134とからなる。前フラップ131の数と奥フラップ132の数はそれぞれ2枚であるが、適宜変更することができる。前フラップ131の数と奥フラップ132の数は同じであることが望ましい。左右フラップ133の数とインナーベーン134の数はそれぞれ12枚であるが、適宜変更することができる。左右フラップ133の数とインナーベーン134の数は同じであることが望ましい。
複数の前フラップ131と複数の奥フラップ132は、全てが閉じた状態で吹き出し口112を覆うように、室内機本体110に取り付けられる。複数の前フラップ131は、室内機本体110の左右方向に沿って並べられる。それぞれの前フラップ131は、固定である。複数の奥フラップ132は、室内機本体110の左右方向に沿って並べられる。それぞれの奥フラップ132は、吹き出し口112の内側を清掃できるように、取り外し可能である。
複数の左右フラップ133は、複数の前フラップ131が閉じた状態で室内機本体110の内側に位置し、複数の前フラップ131が開いた状態で室内機本体110の外側に位置するように、複数の前フラップ131に取り付けられる。複数の左右フラップ133は、室内機本体110の左右方向に沿って並べられる。それぞれの左右フラップ133は、固定である。複数のインナーベーン134は、複数の左右フラップ133が室内機本体110の内側に位置した状態で複数の左右フラップ133の上方に位置するように、室内機本体110の内側に取り付けられる。複数のインナーベーン134は、室内機本体110の左右方向に沿って並べられる。それぞれのインナーベーン134は、固定である。
制御装置150は、ファン120の回転数、及び、ベーン130の角度を制御する。本実施の形態において、制御装置150は、左のプロペラファン121の回転数を制御することで、左側の気流の吹き出し量を調節する。同様に、制御装置150は、右のプロペラファン121の回転数を制御することで、右側の気流の吹き出し量を調節する。制御装置150は、左の前フラップ131の角度と左の奥フラップ132の角度とを制御することで、左側の気流の吹き出し方向を上下に調節する。同様に、制御装置150は、右の前フラップ131の角度と右の奥フラップ132の角度とを制御することで、右側の気流の吹き出し方向を上下に調節する。制御装置150は、左半分の左右フラップ133の角度と左半分のインナーベーン134の角度とを制御することで、左側の気流の吹き出し方向を左右に調節する。同様に、制御装置150は、右半分の左右フラップ133の角度と右半分のインナーベーン134の角度とを制御することで、右側の気流の吹き出し方向を左右に調節する。
制御装置150は、部屋のどの領域に気流を届けるかによって、ファン120の回転数、及び、ベーン130の角度を決定する。例えば、部屋の左奥の領域に気流を届ける場合、制御装置150は、左のプロペラファン121の回転数を高くして左側の気流の吹き出し量を増やす。また、制御装置150は、必要に応じて、左の前フラップ131の角度、左の奥フラップ132の角度、左半分の左右フラップ133の角度、左半分のインナーベーン134の角度を変更する。制御装置150は、さらに必要があれば、右のプロペラファン121の回転数、右の前フラップ131の角度、右の奥フラップ132の角度、右半分の左右フラップ133の角度、右半分のインナーベーン134の角度も変更する。例えば、部屋の右手前の領域に気流を届ける場合、制御装置150は、右のプロペラファン121の回転数を低くして右側の気流の吹き出し量を減らす。また、制御装置150は、必要に応じて、右の前フラップ131の角度、右の奥フラップ132の角度、右半分の左右フラップ133の角度、右半分のインナーベーン134の角度を変更する。制御装置150は、さらに必要があれば、左のプロペラファン121の回転数、左の前フラップ131の角度、左の奥フラップ132の角度、左半分の左右フラップ133の角度、左半分のインナーベーン134の角度も変更する。
本実施の形態では、ファン120が熱交換器160の上流に設けられている。そのため、ファン120からの気流が熱交換器160によって整流される。よって、ファン120が熱交換器160の下流に設けられる構成と比べて、吹き出し口112から吹き出される空気に旋回流が発生しにくくなるとともに、全体的に風速を均一化することができる。このため、気流制御の結果が期待通りの結果になりやすい。即ち、本実施の形態では、部屋の温度分布と部屋の空気の風速分布とを適切に調節することが容易となる。また、吹き出し口112にファン120のような複雑な構造物がないため、冷房運転時に暖気と冷気との境界で生じる結露の対策も容易となる。さらに、ファン120のモータ122が冷却又は加熱された空気にさらされることがないため、故障が発生しにくくなる。
本実施の形態において、熱交換器160は、第1熱交換器161と、第2熱交換器162と、第3熱交換器163と、第4熱交換器164とからなる。熱交換器160は、前後方向に切断した縦断面が全体としてW字形になるように構成されている。なお、第1熱交換器161と第2熱交換器162との間の三角形の隙間、第2熱交換器162と第3熱交換器163との間の三角形の隙間、第3熱交換器163と第4熱交換器164との間の三角形の隙間のうち1つ以上の隙間にも、熱交換器が設置されてよい。また、熱交換器160は、2つの熱交換器によりV字形になるように構成されてもよいし、1つ以上の熱交換器により他の形状になるように構成されてもよい。熱交換器160は、プロペラファン121ごとに独立した熱交換器により構成されてもよい。その場合、左右で独立した温度調節が可能となる。
室内機本体110の前面側から背面側に向かって、第1熱交換器161、第2熱交換器162、第3熱交換器163、第4熱交換器164が順番に並べられている。第1熱交換器161及び第3熱交換器163は、上端が下端よりも室内機本体110の前面側に近くなるように傾斜している。第2熱交換器162及び第4熱交換器164は、上端が下端よりも室内機本体110の背面側に近くなるように傾斜している。即ち、第2熱交換器162及び第4熱交換器164は、第1熱交換器161及び第3熱交換器163とは逆方向に傾斜している。なお、第1熱交換器161、第2熱交換器162、第3熱交換器163、第4熱交換器164のうち一部の熱交換器が垂直に配置されていてもよい。
風路は、熱交換器160によって前面風路と中央風路と背面風路とに分かれる。前面風路は、第1熱交換器161の前面側に形成される。中央風路は、第2熱交換器162と第3熱交換器163との間に形成される。背面風路は、第4熱交換器164の背面側に形成される。
室内機100は、さらに、ドレンパン170と、フィルタ180とを備える。
ドレンパン170は、熱交換器160の下方に設置される。ドレンパン170は、熱交換器160の結露水を回収する。
本実施の形態において、ドレンパン170は、第1ドレンパン171と、第2ドレンパン172とからなる。ドレンパン170の構成は、熱交換器160の構成に合わせて適宜変更される。
第1ドレンパン171は、第1熱交換器161及び第2熱交換器162の下方に設置される。第2ドレンパン172は、第3熱交換器163及び第4熱交換器164の下方に設置される。冷房運転時、熱交換器160で室内空気が冷却される際、熱交換器160に結露が発生する。第1熱交換器161及び第2熱交換器162の結露水は、第1熱交換器161及び第2熱交換器162の下端から滴下し、第1ドレンパン171で回収される。第3熱交換器163及び第4熱交換器164の結露水は、第3熱交換器163及び第4熱交換器164の下端から滴下し、第2ドレンパン172で回収される。
フィルタ180は、吸い込み口111に着脱自在に設置される。フィルタ180は、室内機100の内部へ塵埃が進入することを防止する。フィルタ180の数は2枚であるが、適宜変更することができる。フィルタ180の数は、プロペラファン121の数と同じであることが望ましい。
なお、室内機100は、HEMS(家庭エネルギー管理システム)の集中コントローラに、有線若しくは無線により接続されていてもよい。HEMSとの連携により、省エネルギー効果を向上させることができる。
***動作の説明***
図8を参照して、本実施の形態に係る空気調和機が有する室内機100の動作を説明する。主に、暖房運転時の制御装置150の動作を説明する。制御装置150の動作は、本実施の形態に係る気流制御方法に相当する。
この気流制御方法では、空気調和機のセンサ140により検知された部屋の温度分布から部屋の空気の風速分布を推定する。そして、温度分布及び風速分布に基づき、空気調和機のファン120及びベーン130によりそれぞれ調節される気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを制御する。
図8のS11において、制御装置150は、通常センシングを実施する。
通常センシングにおいて、制御装置150は、センサ140を左右方向に1.6度ずつ回転させる。制御装置150は、センサ140を1.6度回転させる度に、センサ140を0.1〜0.2秒停止させる。そして、制御装置150は、その間にセンサ140によって取得された熱画像をセンサ140から取り込む。センサ140の左右方向の可動範囲は、150.4度である。よって、センサ140が可動範囲の一端から他端まで回転したとき、制御装置150は、センサ140から94個の熱画像を得ていることになる。これら94個の熱画像は、部屋の温度分布の検知結果に相当する。なお、通常センシングにおけるセンサ140の1回当たりの回転角度は、適宜変更することができ、制御装置150の処理速度が速ければ、1.6度より小さく設定されてもよい。センサ140の左右方向の可動範囲も、適宜変更することができ、制御装置150の処理速度が速ければ、150.4度より大きく設定されてもよい。
図8のS12において、制御装置150は、S11で得られた熱画像から、部屋に人がいるかどうか判定する。制御装置150は、部屋に人がいると判定した場合、人の位置をメモリに記憶する。即ち、制御装置150は、S11でセンサ140によって検知された人の位置をメモリに記憶する。
S12で部屋に人がいると判定された場合、フローはS13に進む。S12で部屋に人がいないと判定された場合、フローはS11に戻る。
図8のS13において、制御装置150は、S11及びS12を繰り返し実施してメモリに記憶した人の位置の履歴から、人の活動量が小さいかどうか判定する。なお、人の活動量が小さいかどうか判定する代わりに、人が一定時間同じ位置にいるかどうか判定してもよい。
S13で人の活動量が小さいと判定された場合、フローはS14に進む。S13で人の活動量が大きいと判定された場合、フローはS11に戻る。
図8のS14において、制御装置150は、S12でメモリに記憶した人の位置及びその位置の周辺に対し、詳細センシングを実施する。
詳細センシングにおいて、制御装置150は、通常センシングの4倍の分解能でセンシングを実施する。即ち、制御装置150は、センサ140を左右方向に0.4度ずつ回転させる。制御装置150は、センサ140を0.4度回転させる度に、センサ140を0.1〜0.2秒停止させる。そして、制御装置150は、その間にセンサ140によって取得された熱画像をセンサ140から取り込む。詳細センシングにおけるセンサ140の左右方向の回転範囲は、人の位置を中心として37.6度である。よって、センサ140が詳細センシングの回転範囲の一端から他端まで回転したとき、制御装置150は、センサ140から通常センシングと同数の94個の熱画像を得ていることになる。なお、詳細センシングの分解能は、適宜変更することができ、制御装置150の処理速度が速ければ、通常センシングの5倍以上に設定されてもよい。詳細センシングの回転範囲も、適宜変更することができ、制御装置150の処理速度が速ければ、37.6度より大きく設定されてもよい。
図8のS15において、制御装置150は、S14で得られた熱画像から、人が手先及び足先まで暖まっているかどうか判定する。
S15で人が手先及び足先まで暖まっていないと判定された場合、フローはS16に進む。S15で人が手先及び足先まで暖まっていると判定された場合、フローはS17に進む。
図8のS16において、制御装置150は、S12でメモリに記憶した人の位置に気流が届くように、即ち、気流が人に当たるように、ファン120の回転数、及び、ベーン130の角度を制御する。
図8のS17において、制御装置150は、S14で得られた熱画像から、S12でメモリに記憶した人の位置及びその位置の周辺における詳細な温度分布を認識する。制御装置150は、その詳細な温度分布から、S12でメモリに記憶した人の位置及びその位置の周辺における空気の風速分布を推定する。
本実施の形態では、温度分布と風速分布との実測データを統計処理した結果がテーブル形式のデータとして事前にメモリに格納されている。このテーブル形式のデータは、温度分布のパターンを風速分布のパターンにマッピングするデータである。制御装置150は、このデータを参照して、人の位置及びその位置の周辺における詳細な温度分布を風速分布に変換する。なお、温度分布から風速分布を推定する方法としては、テーブル形式のデータを用いる以外に、事前に設定された計算式を用いる等、他の方法が用いられてもよい。
図8のS18において、制御装置150は、S15で求められた温度分布及び風速分布に基づき、人の位置の温度及び風速がそれぞれ目標温度及び目標風速になるように、ファン120の回転数、及び、ベーン130の角度を制御する。前述したように、目標温度は、具体的には、空気調和機の設定温度である。目標風速は、具体的には、人が無風に感じる風速である。即ち、制御装置150は、暖かさが人によって感じられたまま、気流が人に当たらないように、ファン120の回転数、及び、ベーン130の角度を制御する。
本実施の形態では、制御装置150は、S15で求められた温度分布及び風速分布から、温度及び風速がそれぞれ目標温度及び目標風速に一致している位置を目標位置として探す。制御装置150は、目標位置と人の位置との差を計算する。そして、制御装置150は、その差と同じだけ気流の届く位置がずれるように、ファン120の回転数、及び、ベーン130の角度を制御する。
例えば、図9において、人の位置及びその位置の周辺が4行7列の28領域に区分されているとする。
第3行第2列の領域A、及び、第3行第3列の領域Bは、人の位置である。人の位置は、具体的には、人の足の位置である。領域A及び領域Bの温度は、目標温度に一致しているが、領域A及び領域Bの風速は、目標風速よりも高い。一方、第2行第6列の領域C、及び、第2行第7列の領域Dの温度及び風速は、それぞれ目標温度及び目標風速に一致している。即ち、領域C及び領域Dは、目標位置である。この場合、制御装置150は、領域C及び領域Aの差、或いは、領域D及び領域Bの差と同じだけ気流の届く位置がずれるように、ファン120の回転数、及び、ベーン130の角度を変更して、気流の吹き出し量及び吹き出し方向を補正する。その結果、図9において実線で囲まれた28領域の温度分布及び風速分布が、図9において一点鎖線で囲まれた28領域にずれる。このため、領域A及び領域Bの温度及び風速は、それぞれ目標温度及び目標風速に一致する。
なお、領域C及び領域Aの差、或いは、領域D及び領域Bの差が前後方向のみの差であれば、ファン120の回転数を変更して気流の吹き出し量を調節するだけでよい。領域C及び領域Aの差、或いは、領域D及び領域Bの差が左右方向のみの差であれば、ベーン130の角度を変更して気流の吹き出し方向を調節するだけでよい。
***効果の説明***
本実施の形態では、空気調和機のセンサ140により検知された部屋の温度分布から部屋の空気の風速分布を推定する。そして、温度分布及び風速分布に基づき、空気調和機のファン120及びベーン130によりそれぞれ調節される気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを制御する。このため、本実施の形態によれば、温度分布及び風速分布を適切に調節することが可能となる。
本実施の形態では、温度分布及び風速分布から、人の位置の温度及び風速がそれぞれ目標温度及び目標風速になっているかどうか判定する。なっていないと判定した場合、気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを補正する。このため、人に快適さと満足感との両方を与えることができる。
本実施の形態では、目標温度が空気調和機の設定温度であり、目標風速が、人が無風に感じる風速である。このため、気流を感じさせずに、冷却又は加熱した空気を人に到達させることができる。
本実施の形態では、人の位置の温度が目標温度になっていないと判定した場合、気流の吹き出し方向を人の位置に合わせる。一方、人の位置の温度が目標温度になっていると判定した場合、気流の吹き出し方向を人の位置からずらす。このため、冷却又は加熱した空気を確実に人に到達させた状態で、人に気流を感じさせないようにすることができる。
本実施の形態では、暖房運転又は冷房運転の開始後、人の位置の温度が目標温度になっていると判定するまでは、人の位置の風速が目標風速になっているかどうかに関係なく、気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを制御する。このため、冷却又は加熱した空気を確実に人に到達させた状態で、人に気流を感じさせないようにすることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、空気調和機から吹き出される気流を向ける位置を人の位置から少しだけずらすことで、気流を感じさせずに、冷却又は加熱した空気を人に到達させている。これに対し、本実施の形態では、空気調和機から吹き出される気流を人の周囲で消滅させることで、気流を感じさせずに、冷却又は加熱した空気を人に到達させる。
以下、本実施の形態に係る空気調和機の構成、本実施の形態に係る空気調和機の動作、本実施の形態の効果を順番に説明する。主に実施の形態1との差異を説明する。
***構成の説明***
本実施の形態に係る空気調和機が有する室内機100の構成は、図1から図7に示した実施の形態1のものと同じである。
実施の形態1と同様に、制御装置150は、センサ140により検知された温度分布から部屋の空気の風速分布を推定する。制御装置150は、温度分布及び風速分布に基づき、ファン120及びベーン130によりそれぞれ調節される気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを制御する。
本実施の形態において、制御装置150は、気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを制御することで、部屋の天井面と床面と複数の壁面とのうち気流ごとに異なる面に衝突した後に部屋の1箇所で互いに衝突する複数の気流を生成する。
複数の気流には、具体的には、複数の壁面のうち室内機本体110の左にある壁面に衝突する気流と、複数の壁面のうち室内機本体110の右にある壁面に衝突する気流とが含まれる。
実施の形態1と同じように、複数のプロペラファン121は、室内機本体110の左右方向に沿って並べられる。複数のプロペラファン121は、互いに独立して駆動される。上記複数の気流は、複数のプロペラファン121のうち気流ごとに異なるプロペラファン121により生成される。即ち、左側のプロペラファン121によって室内機本体110の左にある壁面に衝突する気流が生成され、右側のプロペラファン121によって室内機本体110の右にある壁面に衝突する気流が生成される。
制御装置150は、左のプロペラファン121の回転数、左の前フラップ131の角度、左の奥フラップ132の角度、左半分の左右フラップ133の角度、左半分のインナーベーン134の角度を調節することで、左側のプロペラファン121によって生成された気流を、室内機本体110の左にある壁面に衝突する気流に変える。同様に、制御装置150は、右のプロペラファン121の回転数、右の前フラップ131の角度、右の奥フラップ132の角度、右半分の左右フラップ133の角度、右半分のインナーベーン134の角度を調節することで、右側のプロペラファン121によって生成された気流を、室内機本体110の右にある壁面に衝突する気流に変える。室内機本体110の左にある壁面に衝突した気流と、室内機本体110の右にある壁面に衝突した気流は、部屋の1箇所で互いに衝突する。これにより、複数の気流の風速が相殺され、当該箇所の周辺が無気流又は無気流に近い状態となる。
制御装置150は、左側のプロペラファン121によって生成された気流を、室内機本体110の左にある壁面に衝突した後、室内機本体110の前方、即ち、部屋の奥にある壁面にも衝突する気流に変えることが望ましい。同様に、制御装置150は、右側のプロペラファン121によって生成された気流を、室内機本体110の右にある壁面に衝突した後、室内機本体110の前方、即ち、部屋の奥にある壁面にも衝突する気流に変えることが望ましい。室内機本体110の左にある壁面に衝突した気流と、室内機本体110の右にある壁面に衝突した気流は、いずれも部屋の奥にある壁面に沿って回り込むような形で最終的に互いに衝突する。これにより、複数の気流で人を周りから包み込むように冷やしたり、暖めたりすることができる。
制御装置150は、センサ140により検知された人の位置によって、複数の気流が互いに衝突する位置を調節する。
本実施の形態において、制御装置150は、部屋を人の位置を含む第1領域と人の位置に近い第2領域と人の位置から遠い第3領域とに区分する。制御装置150は、複数の気流が互いに衝突する位置を第2領域に調節する。
***動作の説明***
図10を参照して、本実施の形態に係る空気調和機が有する室内機100の動作を説明する。主に、暖房運転時の制御装置150の動作を説明する。制御装置150の動作は、本実施の形態に係る気流制御方法に相当する。
この気流制御方法では、実施の形態1と同様に、空気調和機のセンサ140により検知された部屋の温度分布から部屋の空気の風速分布を推定する。そして、温度分布及び風速分布に基づき、空気調和機のファン120及びベーン130によりそれぞれ調節される気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを制御する。
図10のS21において、制御装置150は、通常センシングを実施する。S21の処理は、図8のS11の処理と同じである。
図10のS22において、制御装置150は、S21で得られた熱画像から、部屋に人がいるかどうか判定する。S22の処理は、図8のS12の処理と同じである。
S22で部屋に人がいると判定された場合、フローはS23に進む。S22で部屋に人がいないと判定された場合、フローはS21に戻る。
図10のS23において、制御装置150は、S21で得られた熱画像から部屋の温度分布を認識する。制御装置150は、その温度分布から部屋の形状を推定する。部屋の温度分布から部屋の形状を推定する方法としては、従来の方法を用いることができる。制御装置150は、部屋の形状に応じて、左側から吹き出される気流が部屋の左の壁面、部屋の奥の壁面に順番に衝突し、右側から吹き出される気流が部屋の右の壁面、部屋の奥の壁面に順番に衝突し、両方の気流が部屋の1箇所で互いに衝突するように、ファン120の回転数、及び、ベーン130の角度を制御する。即ち、制御装置150は、暖かさが人によって感じられたまま、気流が人の周囲で消滅するように、ファン120の回転数、及び、ベーン130の角度を制御する。
図10のS24において、制御装置150は、通常センシングを再び実施する。S24の処理は、図8のS11の処理と同じである。なお、S24において、制御装置150は、S22でメモリに記憶した人の位置及びその位置の周辺に対し、詳細センシングを実施してもよい。その場合の処理は、図8のS14の処理と同じである。
図10のS25において、制御装置150は、S24で得られた熱画像から、人の位置、及び、部屋の温度分布を認識する。制御装置150は、その温度分布から部屋の空気の風速分布を推定する。
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、温度分布と風速分布との実測データを統計処理した結果がテーブル形式のデータとして事前にメモリに格納されている。このテーブル形式のデータは、温度分布のパターンを風速分布のパターンにマッピングするデータである。制御装置150は、このデータを参照して、部屋の温度分布を風速分布に変換する。なお、温度分布から風速分布を推定する方法としては、実施の形態1と同様に、他の方法が用いられてもよい。
図10のS26において、制御装置150は、S25で求められた温度分布及び風速分布から、S23で吹き出された複数の気流が互いに衝突している位置を衝突位置として探す。具体的には、制御装置150は、温度が他の位置に対して最も高くなっている位置、或いは、温度が他の位置に対して相対的に高い位置のうち、風速が最も低くなっている位置を衝突位置として検出する。また、制御装置150は、人の位置の周辺で、複数の気流が互いに衝突すべき位置を目標位置として設定する。具体的には、制御装置150は、部屋の複数の領域のうち、人がいる領域に隣接する領域、或いは、人がいる領域との間に別の1つの領域を挟むように人がいる領域から離れた領域、即ち、人がいる領域の隣のさらに隣の領域を目標位置に決定する。制御装置150は、衝突位置と目標位置との差を計算する。制御装置150は、その差がなければ、何もしない。一方、制御装置150は、差があれば、その差と同じだけ気流の衝突する位置がずれるように、ファン120の回転数、及び、ベーン130の角度を制御する。
例えば、図11において、部屋が5行7列の35領域に区分されているとする。
第2行第3列の領域Aは、人の位置である。第5行第4列の領域Bは、衝突位置である。領域Aと領域Bとの間の距離が長いため、人が暖かさを感じられていない。このため、第3行第3列の領域C等、領域Aの周辺の領域で複数の気流を衝突させる必要がある。この場合、制御装置150は、領域B及び領域Cの差と同じだけ気流の衝突する位置がずれるように、ファン120の回転数、及び、ベーン130の角度を変更して、気流の吹き出し量及び吹き出し方向を補正する。その結果、人がいる領域Aの周辺で複数の気流が衝突することになる。このため、領域Aの温度及び風速は、それぞれ目標温度及び目標風速に一致する。実施の形態1と同様に、目標温度は、具体的には、空気調和機の設定温度である。目標風速は、具体的には、人が無風に感じる風速である。即ち、目標風速は、0.4メートル毎秒以下である。
領域Aは、前述した第1領域に相当する。領域Bは、前述した第3領域に相当する。領域Cは、前述した第2領域に相当する。上記の例において、制御装置150は、複数の気流が互いに衝突する位置を第2領域に調節している。
なお、領域B及び領域Cの差が前後方向のみの差であれば、ファン120の回転数を変更して気流の吹き出し量を調節するだけでよい。領域B及び領域Cの差が左右方向のみの差であれば、ベーン130の角度を変更して気流の吹き出し方向を調節するだけでよい。
本実施の形態の変形例として、制御装置150が部屋の空気の風速分布を推定する処理を省略してもよい。即ち、制御装置150は、部屋の温度分布のみに基づき、ファン120及びベーン130によりそれぞれ調節される気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを制御してもよい。また、さらに、センサ140を省略してもよい。その場合、センサ140により検知された人の位置によって、複数の気流が互いに衝突する位置を調節することはできなくなる。しかし、室内機本体110の左にある壁面に衝突した気流と、室内機本体110の右にある壁面に衝突した気流とを、部屋の奥にある壁面に沿って回り込むような形で互いに衝突させることで、部屋全体を包み込むように冷やしたり、暖めたりすることができるという一定の効果が得られる。
***効果の説明***
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、空気調和機のセンサ140により検知された部屋の温度分布から部屋の空気の風速分布を推定する。そして、温度分布及び風速分布に基づき、空気調和機のファン120及びベーン130によりそれぞれ調節される気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを制御する。このため、本実施の形態によれば、温度分布及び風速分布を適切に調節することが可能となる。
本実施の形態では、室内機100から吹き出される2つの気流を人の周囲で衝突させることにより、気流を消滅させる。よって、人に気流を感じさせない空間を形成することができる。
本実施の形態によれば、人に風が当たることによる不快感を取り除くとともに、人に冷却又は加熱した空気を送ることで満足感を与えることができる。
従来の冷暖房では、室内機から吹き出される冷却又は加熱された空気は、人に到達した後、部屋に拡散する。そのため、人の周囲の温度の変化は緩やかとなる。よって、人の周囲の温度を目標温度に到達させるための時間がかかる。従来の風除け制御を行った場合、人に、直接、冷却又は加熱した空気が送れない。よって、同様に、人の周囲の温度を目標温度に到達させるための時間がかかる。これに対し、本実施の形態では、室内機100から吹き出される冷却又は加熱された一方の空気が、他方の空気を押し返すように流れる。そのため、人の周囲に冷却又は加熱された空気が留まる。よって、人の周囲の温度を短時間で目標温度に到達させることができる。その結果、冷暖房におけるエネルギーロスを抑えることができる。
部屋全体の冷暖房を行うと非常に大きな電力が必要である。これに対し、本実施の形態では、人の周囲に冷却又は加熱した空気を集中させ、消費電力を最小限に抑えることができる。よって、ピークカットのような消費電力の使用制限が行われた場合、空気調和機に使用する電力を最小限に抑え、残る電力を他の機器に回すことができる。
本実施の形態では、人の位置に合わせて、気流を衝突及び消滅させる位置を変えることができる。
部屋の扉が開放され、部屋が拡張されると、奥の壁面の位置が遠くなり、気流が衝突する位置が変わる。しかし、本実施の形態では、部屋の温度分布から、気流が衝突する位置の変化を検知できる。そして、気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを制御して、気流が衝突する位置を適切な位置に再び移動させることができる。
本実施の形態では、室内機100と人との間に障害物があっても、人を周りから包み込む気流を使用して、障害物を迂回することができる。
実施の形態3.
本実施の形態に係る空気調和機の構成、本実施の形態に係る空気調和機の動作、本実施の形態の効果を順番に説明する。主に実施の形態2との差異を説明する。
***構成の説明***
本実施の形態に係る空気調和機が有する室内機100の構成は、図1から図7に示した実施の形態1のものと同じである。
実施の形態1と同様に、制御装置150は、温度分布及び風速分布から、センサ140により検知された人の位置の温度及び風速がそれぞれ目標温度及び目標風速になっているかどうか判定する。制御装置150は、人の位置の温度及び風速がそれぞれ目標温度及び目標風速になっていないと判定した場合、気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを補正する。
***動作の説明***
図12を参照して、本実施の形態に係る空気調和機が有する室内機100の動作を説明する。主に、暖房運転時の制御装置150の動作を説明する。
図12のS31〜S35の処理は、それぞれ図10のS21〜S25の処理と同じである。
図12のS36において、制御装置150は、S35で求められた温度分布及び風速分布から、S35で求められた人の位置の温度及び風速がそれぞれ目標温度及び目標風速になっているかどうか判定する。実施の形態1と同様に、目標温度は、具体的には、空気調和機の設定温度である。目標風速は、具体的には、人が無風に感じる風速である。即ち、目標風速は、0.4メートル毎秒以下である。
S36で人の位置の温度及び風速がそれぞれ目標温度及び目標風速になっていると判定された場合、フローは終了する。S36で人の位置の温度及び風速がそれぞれ目標温度及び目標風速になっていないと判定された場合、フローはS37に進む。
図12のS37の処理は、図10のS26の処理と同じである。なお、S37の処理の代わりに、図8のS18と同様の処理が実施されてもよい。即ち、制御装置150は、S35で求められた温度分布及び風速分布から、温度及び風速がそれぞれ目標温度及び目標風速に一致している位置を目標位置として探し、目標位置と人の位置との差と同じだけ気流の衝突する位置がずれるように、ファン120の回転数、及び、ベーン130の角度を制御してもよい。
***効果の説明***
本実施の形態では、実施の形態2と同様の効果が得られる。
実施の形態4.
実施の形態2では、部屋の左の壁面に衝突する気流と、部屋の右の壁面に衝突する気流とを部屋の1箇所で互いに衝突させることで、気流を感じさせずに、冷却又は加熱した空気を人に到達させている。これに対し、本実施の形態では、部屋の天井面に衝突する気流と、部屋の床面に衝突する気流とを部屋の1箇所で互いに衝突させることで、気流を感じさせずに、冷却又は加熱した空気を人に到達させる。
以下、本実施の形態に係る空気調和機の構成、本実施の形態に係る空気調和機の動作、本実施の形態の効果を順番に説明する。主に実施の形態2との差異を説明する。
***構成の説明***
本実施の形態に係る空気調和機が有する室内機100の構成は、図1から図7に示した実施の形態1のものと同じである。
実施の形態2と同様に、制御装置150は、気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを制御することで、部屋の天井面と床面と複数の壁面とのうち気流ごとに異なる面に衝突した後に部屋の1箇所で互いに衝突する複数の気流を生成する。
複数の気流には、具体的には、天井面に衝突する気流と、床面に衝突する気流とが含まれる。
実施の形態2と同じように、複数のプロペラファン121は、室内機本体110の左右方向に沿って並べられる。複数のプロペラファン121は、互いに独立して駆動される。上記複数の気流は、複数のプロペラファン121のうち気流ごとに異なるプロペラファン121により生成される。即ち、左側のプロペラファン121によって室内機本体110の天井面に衝突する気流と床面に衝突する気流とのうちいずれか一方の気流が生成され、右側のプロペラファン121によって他方の気流が生成される。
制御装置150は、主に、左のプロペラファン121の回転数、左の前フラップ131の角度、左の奥フラップ132の角度を調節することで、左側のプロペラファン121によって生成された気流を、上記一方の気流に変える。同様に、制御装置150は、右のプロペラファン121の回転数、右の前フラップ131の角度、右の奥フラップ132の角度を調節することで、右側のプロペラファン121によって生成された気流を、上記他方の気流に変える。天井面に衝突した気流と、床面に衝突した気流は、部屋の1箇所で互いに衝突する。これにより、複数の気流の風速が相殺され、当該箇所の周辺が無気流又は無気流に近い状態となる。
制御装置150は、左側のプロペラファン121によって生成された気流を、天井面又は床面に衝突した後、室内機本体110の前方、即ち、部屋の奥にある壁面にも衝突する気流に変えることが望ましい。同様に、制御装置150は、右側のプロペラファン121によって生成された気流を、床面又は天井面に衝突した後、室内機本体110の前方、即ち、部屋の奥にある壁面にも衝突する気流に変えることが望ましい。天井面に衝突した気流と、床面に衝突した気流は、いずれも部屋の奥にある壁面に沿って回り込むような形で最終的に互いに衝突する。これにより、複数の気流で人を上下から包み込むように冷やしたり、暖めたりすることができる。
***動作の説明***
本実施の形態に係る空気調和機が有する室内機100の動作は、図10に示した実施の形態2に示したものとS23の処理を除いて同じである。
S23において、制御装置150は、左側から吹き出される気流が部屋の天井面、部屋の奥の壁面に順番に衝突し、右側から吹き出される気流が部屋の床面、部屋の奥の壁面に順番に衝突し、両方の気流が部屋の1箇所で互いに衝突するように、ファン120の回転数、及び、ベーン130の角度を制御する。或いは、制御装置150は、左側から吹き出される気流が部屋の床面、部屋の奥の壁面に順番に衝突し、右側から吹き出される気流が部屋の天井面、部屋の奥の壁面に順番に衝突し、両方の気流が部屋の1箇所で互いに衝突するように、ファン120の回転数、及び、ベーン130の角度を制御する。
本実施の形態の変形例として、制御装置150が部屋の空気の風速分布を推定する処理を省略してもよい。即ち、制御装置150は、部屋の温度分布のみに基づき、ファン120及びベーン130によりそれぞれ調節される気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを制御してもよい。また、さらに、センサ140を省略してもよい。その場合、センサ140により検知された人の位置によって、複数の気流が互いに衝突する位置を調節することはできなくなる。しかし、天井面に衝突した気流と、床面に衝突した気流とを、部屋の奥にある壁面に沿って回り込むような形で互いに衝突させることで、部屋全体を包み込むように冷やしたり、暖めたりすることができるという一定の効果が得られる。
***効果の説明***
本実施の形態では、実施の形態2と同様の効果が得られる。
実施の形態5.
実施の形態1では、空気調和機から吹き出される気流を向ける位置を人の位置から少しだけずらすことで、気流を感じさせずに、冷却又は加熱した空気を人に到達させている。これに対し、本実施の形態では、空気調和機から吹き出される気流を人の周囲にある障害物に衝突させて消滅させることで、気流を感じさせずに、冷却又は加熱した空気を人に到達させる。
以下、本実施の形態に係る空気調和機の構成、本実施の形態に係る空気調和機の動作、本実施の形態の効果を順番に説明する。主に実施の形態1との差異を説明する。
***構成の説明***
本実施の形態に係る空気調和機が有する室内機100の構成は、図1から図7に示した実施の形態1のものと同じである。
本実施の形態において、センサ140は、部屋にいる人の位置に加えて、人の位置の周囲にある障害物の位置を検知する。障害物としては、ソファ、テーブル、椅子等がある。
制御装置150は、気流の吹き出し方向をセンサ140により検知された障害物の位置に合わせる。具体的には、制御装置150は、ファン120の回転数、及び、ベーン130の角度を調節することで、ファン120によって生成された気流を、人の位置の周囲にある障害物に衝突する気流に変える。気流が障害物に衝突することで、障害物の位置において気流の風速が大幅に低減される。そのため、障害物の近くの人の位置が無気流又は無気流に近い状態となる。
***動作の説明***
図13を参照して、本実施の形態に係る空気調和機が有する室内機100の動作を説明する。主に、暖房運転時の制御装置150の動作を説明する。
図13のS51〜S56の処理は、図8のS11〜S16の処理と同じである。
図13のS57において、制御装置150は、S51で得られた熱画像から、人の位置の周囲にある障害物の位置を認識する。制御装置150は、気流が障害物に衝突するように、ファン120の回転数、及び、ベーン130の角度を制御する。即ち、制御装置150は、暖かさが人によって感じられたまま、気流が人の周囲で消滅するように、ファン120の回転数、及び、ベーン130の角度を制御する。
図13のS58において、制御装置150は、通常センシングを再び実施する。S58の処理は、図8のS11の処理と同じである。なお、S58において、制御装置150は、S52でメモリに記憶した人の位置及びその位置の周辺に対し、詳細センシングを実施してもよい。その場合の処理は、図8のS14の処理と同じである。
図13のS59において、制御装置150は、S58で得られた熱画像から、人の位置、及び、部屋の温度分布を認識する。制御装置150は、その温度分布から部屋の空気の風速分布を推定する。
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、温度分布と風速分布との実測データを統計処理した結果がテーブル形式のデータとして事前にメモリに格納されている。このテーブル形式のデータは、温度分布のパターンを風速分布のパターンにマッピングするデータである。制御装置150は、このデータを参照して、部屋の温度分布を風速分布に変換する。なお、温度分布から風速分布を推定する方法としては、実施の形態1と同様に、他の方法が用いられてもよい。
図13のS60において、制御装置150は、S59で求められた温度分布及び風速分布から、S57で吹き出された気流が障害物に衝突しているかどうか確認し、必要に応じて、ファン120の回転数、及び、ベーン130の角度を変更する。
本実施の形態の変形例として、制御装置150が部屋の空気の風速分布を推定する処理を省略してもよい。即ち、S60の処理は省略してもよい。その場合でも、障害物の位置がわかっていれば、ある程度正確に気流を障害物に向けて吹き出すことができる。したがって、気流を障害物に衝突させることで、障害物の近くの人の位置を無気流又は無気流に近い状態にすることができるという一定の効果が得られる。
***効果の説明***
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、空気調和機のセンサ140により検知された部屋の温度分布から部屋の空気の風速分布を推定する。そして、温度分布及び風速分布に基づき、空気調和機のファン120及びベーン130によりそれぞれ調節される気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを制御する。このため、本実施の形態によれば、温度分布及び風速分布を適切に調節することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態のうち、いくつかを組み合わせて実施しても構わない。或いは、これらの実施の形態のうち、いずれか1つ又はいくつかを部分的に実施しても構わない。例えば、これらの実施の形態の説明において「部」として説明するもののうち、いずれか1つのみを採用してもよいし、いくつかの任意の組み合わせを採用してもよい。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
100 室内機、101 前面パネル、110 室内機本体、111 吸い込み口、112 吹き出し口、120 ファン、121 プロペラファン、122 モータ、130 ベーン、131 前フラップ、132 奥フラップ、133 左右フラップ、134 インナーベーン、140 センサ、150 制御装置、160 熱交換器、161 第1熱交換器、162 第2熱交換器、163 第3熱交換器、164 第4熱交換器、170 ドレンパン、171 第1ドレンパン、172 第2ドレンパン、180 フィルタ。

Claims (11)

  1. 部屋に設置される室内機本体と、
    前記室内機本体に収納され、気流を生成するファンと、
    前記室内機本体に取り付けられ、前記気流の吹き出し方向を調節するベーンと、
    前記部屋にいる人の位置を検知するセンサと
    記ファン及び前記ベーンによりそれぞれ調節される前記気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを制御することで、前記部屋の天井面と床面と複数の壁面とのうち気流ごとに異なる面に衝突した後に前記部屋の1箇所で互いに衝突する複数の気流を生成し、前記センサにより検知された人の位置によって、前記複数の気流が互いに衝突する位置を調節する制御装置と
    を備える空気調和機の室内機。
  2. 前記複数の気流には、前記複数の壁面のうち前記室内機本体の左にある壁面に衝突する気流と、前記複数の壁面のうち前記室内機本体の右にある壁面に衝突する気流とが含まれる、請求項に記載の空気調和機の室内機。
  3. 前記複数の気流には、前記天井面に衝突する気流と、前記床面に衝突する気流とが含まれる、請求項又はに記載の空気調和機の室内機。
  4. 前記制御装置は、前記部屋を前記人の位置を含む第1領域と前記人の位置に近い第2領域と前記人の位置から遠い第3領域とに区分し、前記複数の気流が互いに衝突する位置を前記第2領域に調節する、請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和機の室内機。
  5. 前記センサは、前記部屋の温度分布を検知
    前記制御装置は、前記センサにより検知された温度分布から前記部屋の空気の風速分布を推定し、前記温度分布及び前記風速分布に基づき、前記ファン及び前記ベーンによりそれぞれ調節される前記気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを制御する、請求項1から4のいずれか1項に記載の空気調和機の室内機。
  6. 前記制御装置は、前記温度分布及び前記風速分布から、前記センサにより検知された人の位置の温度及び風速がそれぞれ目標温度及び目標風速になっているかどうか判定し、なっていないと判定した場合、前記気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを補正する、請求項に記載の空気調和機の室内機。
  7. 前記目標温度は、空気調和機の設定温度であり、
    前記目標風速は、人が無風に感じる風速である、請求項に記載の空気調和機の室内機。
  8. 前記目標風速は、0.4メートル毎秒以下である、請求項に記載の空気調和機の室内機。
  9. 前記ファンは、前記室内機本体の左右方向に沿って並べられ、互いに独立して駆動される複数のプロペラファンからなり、
    前記複数の気流は、前記複数のプロペラファンのうち気流ごとに異なるプロペラファンにより生成される、請求項からのいずれか1項に記載の空気調和機の室内機。
  10. 部屋に設置される室内機本体と、
    前記室内機本体に収納され、気流を生成するファンと、
    前記室内機本体に取り付けられ、前記気流の吹き出し方向を調節するベーンと、
    前記部屋にいる人の位置を検知するセンサと
    記ファン及び前記ベーンによりそれぞれ調節される前記気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを制御することで、前記部屋の天井面と床面と複数の壁面とのうち気流ごとに異なる面に衝突した後に前記部屋の1箇所で互いに衝突する複数の気流を生成し、前記センサにより検知された人の位置によって、前記複数の気流が互いに衝突する位置を調節する制御装置と
    を備える室内機を有する空気調和機。
  11. 気調和機のファン及びベーンによりそれぞれ調節される気流の吹き出し量及び吹き出し方向の少なくともいずれかを制御することで、部屋の天井面と床面と複数の壁面とのうち気流ごとに異なる面に衝突した後に前記部屋の1箇所で互いに衝突する複数の気流を生成し、
    前記空気調和機のセンサにより検知された前記部屋にいる人の位置によって、前記複数の気流が互いに衝突する位置を調節する気流制御方法。
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