JP2015141942A - 配線板 - Google Patents

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【課題】貫通導体の信頼性を向上することができる配線板を提供すること。【解決手段】第1面と該第1面と反対の側の第2面とを有し、第1面から第2面に貫通した複数の孔が隣り合うように設けられた無機材料製の基層と、基層の孔それぞれの内部に位置する、導電性組成物でできた縦方向導電体と、基層の第1面に連なる面である縦方向導電体それぞれの下面に共通して接触する一方で、該下面それぞれの一部の領域上は覆わないように設けられた第1の配線パターンと、基層の第2面に連なる面である縦方向導電体それぞれの上面に共通して接触する一方で、該上面それぞれの一部の領域上は覆わないように設けられた第2の配線パターンとを具備する。【選択図】図1

Description

本発明は、電子デバイスを実装するための配線板に係り、特に、無機材料基材層を有する配線板に関する。
近年、配線板として、基板素材がエポキシ樹脂などの有機材料である一般的なものに代わり、無機材料のものもその用途を広げている。例えば、半導体チップ部品を大型の配線基板(マザーボード)に実装する簡便化するため使われる、端子配置を粗ピッチに変換するインターポーザーもそのひとつである。インターポーザーは、その面上に電子デバイスである半導体チップが実装され、その形態でさらにこのインターポーザーより大きな配線基板を介して、またはこの形態のインターポーザーがそのまま大型の配線基板に実装される。インターポーザーは、半導体チップ自体と配線基板との面方向の熱膨張率の違いから生じるストレスを緩和する作用もあり、その点で板素材に無機材料を用いると有利である。
ストレスを緩和する作用は、インターポーザーが付加されることにより、インターポーザーが半導体チップと配線基板とを仲介するように位置していることで得られている。そこで、インターポーザーが特に無機材料であれば、その熱膨張率がシリコンにより近いため、半導体チップに加わるストレスが大きく緩和され信頼性が向上する。この結果、特に厚みが0.1mm以下というような薄いシリコンチップを利用する場合であっても、チップが割れるというような致命的な事態を防止できる。
一例であるインターポーザーとして、基板材料に半導体チップと同様のシリコンを使用したものが存在する。シリコンの場合、微細な配線の形成方法として半導体製造プロセスで培った技術を活用できるため有用性が大きい。また、別の例のインターポーザーとして、同じく無機材料であるガラスを基板材料とするものも存在する。ガラスに対しては半導体への加工技術をそのまま活用できないものの、素材としてシリコンとの比較で非常に安価でコスト的に有望である。
これらの無機材料を基板材料に用いたインターポーザーは、有機材料基板との比較として、半導体チップに加わるストレスの緩衝作用が大きいという利点のほか、貫通導体を配置する密度の点(ファイン化)でも有利であると考えられる。また、基板の表面の平滑性が高いため、その上面上に形成する配線パターンを微細化する点でも有利であると考えられる。反面、貫通導体を設ける層基材の違いに起因して、信頼性、コストの点を十分考慮することが必要になる。
特開2006−210776号公報
本発明は、電子デバイスを実装するための、少なくとも無機材料基材層を有する配線板において、貫通導体の信頼性を向上することができる配線板を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様である配線板は、第1面と該第1面と反対の側の第2面とを有し、前記第1面から前記第2面に貫通した複数の孔が隣り合うように設けられた無機材料製の基層と、前記基層の前記孔それぞれの内部に位置する、導電性組成物でできた縦方向導電体と、前記基層の前記第1面に連なる面である前記縦方向導電体それぞれの下面に共通して接触する一方で、該下面それぞれの一部の領域上は覆わないように設けられた第1の配線パターンと、前記基層の前記第2面に連なる面である前記縦方向導電体それぞれの上面に共通して接触する一方で、該上面それぞれの一部の領域上は覆わないように設けられた第2の配線パターンとを具備する。
すなわち、この配線板は、無機材料製の基層に貫通形成されている縦方向導電体が、隣り合う複数の組でひとつの電気的なノードに供せられる構成になっている。このため、複数の縦方向導電体の下面に共通して接触する第1の配線パターンが設けられ、同じく上面に共通して接触する第2の配線パターンが設けられている。このようにすることで、基層を貫通するノードごと(つまり一般にいう貫通導体)の不良率は、縦方向導電体それぞれの不良率の積になるので非常に小さくなる。縦方向導電体の隣り合う複数の組でひとつの電気的なノードに供しても、縦方向導電体自体の配置密度を非常に高くできることにより実用性は損なわれない。
なお、縦方向導電体を導電性組成物で形成する一方でその被貫通層である基層の材料が樹脂でなく無機材料であるため、導電性組成物を発生源とする水分やガスの放出経路として基層は機能しない。このため、上記の第1、第2の配線パターンは、縦方向導電体の上面、下面において、一部の領域上は覆わないように設けられている。よって、少なくとも第1、第2の配線パターンが覆わない領域から、導電性組成物を発生源とする水分やガスを放出することができ、信頼性の向上をもたらす。
また、本発明の別の態様である配線板は、第1面と該第1面と反対の側の第2面とを有し、前記第1面から前記第2面に貫通した複数の孔が隣り合うように設けられた無機材料製の基層と、前記基層の前記孔それぞれの内部に位置する、導電性組成物でできた縦方向導電体と、前記基層の前記第1面に連なる面である前記縦方向導電体それぞれの下面に共通して接触する一方で、該下面それぞれの一部の領域上は覆わないように設けられた第1の導体と、前記基層の前記第2面に連なる面である前記縦方向導電体それぞれの上面に共通して接触する一方で、該上面それぞれの一部の領域上は覆わないように設けられた第2の導体と、を具備し、前記第1の導体が、前記縦方向導電体の前記下面それぞれに接触するための部位として該下面それぞれに対応するように設けられた複数の第1の凸状部位と、前記縦方向導電体に接触する前記複数の第1の凸状部位の側とは反対の側で該複数の第1の凸状部位のそれぞれに接触する第1の配線パターンと、を有し、前記第2の導体が、前記縦方向導電体の前記上面それぞれに接触するための部位として該上面それぞれに対応するように設けられた複数の第2の凸状部位と、前記縦方向導電体に接触する前記複数の第2の凸状部位の側とは反対の側で該複数の第2の凸状部位のそれぞれに接触する第2の配線パターンとを有し、前記基層の前記第1面上に、前記複数の第1の凸状部位どうしの間を埋めるように設けられた第1の絶縁層と、前記基層の前記第2面上に、前記複数の第2の凸状部位どうしの間を埋めるように設けられた第2の絶得層と、をさらに具備する。
すなわち、この配線板も、無機材料製の基層に貫通形成されている縦方向導電体が、隣り合う複数の組でひとつの電気的なノードに供せられる構成になっている。このため、この態様では、複数の縦方向導電体の下面に共通して接触する第1の導体が設けられ、同じく上面に共通して接触する第2の導体が設けられている。このようにすることで、基層を貫通するノードごと(つまり一般にいう貫通導体)の不良率は、縦方向導電体それぞれの不良率の積になるので非常に小さくなる。縦方向導電体の隣り合う複数の組でひとつの電気的なノードに供しても、縦方向導電体自体の配置密度を非常に高くできることにより実用性は損なわれない。
補足すると、この態様は、縦方向導電体の上下面と第1、第2の導体との接触が、特に、第1、第2の導体に設けた凸状部位によりなされた形態である。凸状部位はいわゆるビア導体と同義とみることができるので、この態様は、基層の第1面、第2面上に直接、横方向の導体パターンを設けないようにした構成の場合に向いている。基層の第1面、第2面上に直接、横方向の導体パターンを設けないようにした構成は、特に、例えば基層にグリッド状配列で多数の孔を設け、孔のそれぞれに縦方向導電体を設けた場合で有用である。
本発明によれば、電子デバイスを実装するための、少なくとも無機材料基材層を有する配線板において、貫通導体の信頼性を向上することができる。
一実施形態である配線板の例としてインターポーザーの場合の構成を模式的に示す断面図および要部の平面図。 別の実施形態である配線板の例としてインターポーザーの場合の構成を模式的に示す断面図および要部の平面図。 さらに別の(第3の)実施形態である配線板の例としてインターポーザーの場合の構成を模式的に示す断面図および要部の平面図。 さらに別の(第4の)実施形態である配線板の例としてインターポーザーの場合の構成を模式的に示す断面図および要部の平面図。 さらに別の(第5の)実施形態である配線板の例としてインターポーザーの場合の構成を模式的に示す断面図および要部の平面図。
本発明の実施態様として、前記基層の前記複数の孔が、該基層の前記第1面上に描いた仮想円の周上に径中心を有する、該周上で等間隔に設けられた複数の孔であり、前記第1の配線パターンが、外側輪郭と内側輪郭とを有する、前記仮想円と同心のリング状の形状を有し、前記第2の配線パターンが、前記基層を平面視する方向において、前記第1の導体と同じ投影図形を有する、とすることができる。
これは、ひとつのノードとして供する縦方向導電体を設ける基層の孔の配置の一例であり、かつ、第1、第2の配線パターンの形状の一例である。孔の配置として、基層の面上に描いた仮想円の周上に径中心を有する、周上で等間隔に設けられた孔とする場合、例えば基層にグリッド状配列で多数の孔を設け、そのうちの特定の2×2の4つを指定すればこの要件に適合する(孔を4つとする場合)。第1、第2の配線パターンを、基層の面上に描いた仮想円と同心のリング状を有するように形成するのは、円形状は微細化に適しパターン形成が容易と考えられるためである。
また、実施態様として、前記第1の配線パターンの前記リング状の形状の前記外側輪郭が、前記縦方向導電体それぞれの前記下面のすべての領域を内部に収めるような大きさの径を有している、とすることができる。
このようにすれば、第1の導体の外側輪郭がより大きくなりそのパターン形成を行う上で有利と考えられる。
また、実施態様として、前記第1の配線パターンの前記リング状の形状の前記内側輪郭から離間してさらに内側に、前記縦方向導電体それぞれの前記下面に共通して接触するように設けられた第3の配線パターンと、前記基層を平面視する方向において、前記第3の導体と同じ投影図形を有し、かつ、前記縦方向導電体それぞれの前記上面に共通して接触するように前記第2の導体から離間して設けられた第4の配線パターンとをさらに具備する、とすることができる。
この態様においては、第3の配線パターンは第1の配線パターンを補助する導体であり、第4の配線パターンは第2の配線パターンを補助する導体である。第3、第4の配線パターンは、その面上に、ビア導体を形成することもできる。したがって、配線板としてビア導体の配置の自由度が増加する。
また、実施態様として、前記基層が、前記仮想円の中心を径中心として前記第1面から前記第2面に貫通して前記複数の孔に囲まれるように設けられた第2の孔を有し、前記基層の前記第2の孔の内部に位置する、導電性組成物でできた第2の縦方向導電体と、前記基層の前記第1面に連なる面である前記第2の縦方向導電体の下面に接触する一方で、該下面の一部の領域上は覆わない大きさで、前記第2の縦方向導電体の前記下面に接触するための部位として該下面に対応した位置に第1の凸状部位を有した第1の導体と、前記基層の前記第2面に連なる面である前記第2の縦方向導電体の上面に接触する一方で、該上面の一部の領域上は覆わない大きさで、前記第2の縦方向導電体の前記上面に接触するための部位として該上面に対応した位置に第2の凸状部位を有した第2の導体と、前記基層の前記第1面上に、前記第1の配線パターンと前記第1の導体との間を埋めるように設けられた第1の絶縁層と、前記基層の前記第2面上に、前記第2の配線パターンと前記第2の導体との間を埋めるように設けられた第2の絶縁層と、をさらに具備する、とすることができる。
この態様では、複数の縦方向導電体とは別の電気的ノードとして第2の縦方向導電体を活用できる。つまり、第1、第2の配線パターン、および複数の縦方向導電体は、ひとつの電気的ノードであるところ、第1、第2の導体、および第2の縦方向導電体は、また別の電気的ノードとすることができる。第2の縦方向導電体の上下面に対して第1、第2の導体は凸状部位で接触しているが、これは、凸状部位としていわゆるビア導体を設けた場合として把握できる。このようなビア導体により、上記の「ひとつの電気的ノード」とは別の電気的ノードとして第2の縦方向導電体を活用できる。また、配置として、複数の縦方向導電体の囲まれるように第2の縦方向導電体を位置させているので、複数の縦方向導電体を安定した電位に固定して用い、第2の縦方向導電体を信号線として用いることで、信号線に対するシールド効果を得ることが可能になる。
また、実施態様として、前記基層の前記複数の孔が、該基層の前記第1面上に描いた仮想円の周上に径中心を有する、該周上で等間隔に設けられた複数の孔であり、前記第1の配線パターンが、外側輪郭と内側輪郭とを有する、前記仮想円を前記基層を平面視する方向に投影して得た円と同心のリング状の形状を有し、前記第2の配線パターンが、前記基層を平面視する方向において、前記第1の導体と同じ投影図形を有し、前記基層が、前記仮想円の中心を径中心として前記第1面から前記第2面に貫通して前記複数の孔に囲まれるように設けられた第2の孔を有し、前記基層の前記第2の孔の内部に位置する、導電性組成物でできた第2の縦方向導電体と、前記基層の前記第1面に連なる面である前記第2の縦方向導電体の下面に接触する一方で、該下面の一部の領域上は覆わない大きさで、前記第2の縦方向導電体の前記下面に接触するための部位として該下面に対応した位置に第3の凸状部位を有した第3の導体と、前記基層の前記第2面に連なる面である前記第2の縦方向導電体の上面に接触する一方で、該上面の一部の領域上は覆わない大きさで、前記第2の縦方向導電体の前記上面に接触するための部位として該上面に対応した位置に第4の凸状部位を有した第4の導体と、をさらに具備する、とすることができる。
この態様は、複数の縦方向導電体の上下面に対して第1、第2の導体が凸状部位で接触していることを前提として、さらに、第2の縦方向導電体の上下面に対して第3、第4の導体が凸状部位で接触している。これらの凸状部位はいわゆるビア導体として把握することができる。この態様では、複数の縦方向導電体の上下面、および第2の縦方向導電体の上下面のいずれも、凸状部位により導体が接触しているので、基層の第1面、第2面上に直接導体パターンを設けないようにした構成の場合に向いている。基層の第1面、第2面上に直接導体パターンを設けないようにした構成は、特に、例えば基層にグリッド状配列で多数の孔を設け、孔のそれぞれに縦方向導電体を設けた場合で有用である。
以上を踏まえ、以下では本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、一実施形態である配線板の例としてインターポーザーの場合の構成を模式的に示す断面図(図1(a))および要部の平面図(図1(b))である。同図に示すように、このインターポーザーは、ガラス基層11、樹脂層(配線層間絶縁層)12、13、配線パターン21a、21c、22a、22c、ビアホール内めっきビア21b、22b、ニッケル金めっき層21d、22d、縦方向導電体31、配線カバー膜(はんだレジスト膜)41、42、はんだボール51を有する。図1(a)に示す断面は、図1(b)中に示すA−Aa位置における断面に相当する。図1(b)の図示は、同図中に示される要素のみを描いた要部の平面図である。
概略として、このインターポーザーは、図1(a)図示上面にあるニッケル金めっき層22dの部分を接続ランドに利用して半導体チップ(不図示)が例えばフリップチップボンディングにより実装され、一方、同図示下面にあるはんだボール51を使用して他のより大型の樹脂製配線基板(不図示)に全体が表面実装され得る構成である。ニッケル金めっき層22dを有するランドの配置ピッチは半導体チップの端子(不図示)のそれに合わせて狭ピッチであり、はんだボール51は、これより広いピッチで配置されている。
インターポーザーにより、狭端子ピッチの半導体チップ部品の、大型の配線基板(マザーボードなど)への実装が簡便化される。なお、ニッケル金めっき層22dは、これを形成せず、代わりに配線パターン22c上に銅の金属バンプを形成する形態も考えられる。この場合、この金属バンプは、半導体 チップ(不図示)の実装のため、その半導体チップの面上に設けられた別の金属バンプ(端子)に接続される。
ニッケル金めっき層22dを有する接続ランドは、電気的に、配線パターン22c、ビアホール内めっきビア22b、配線パターン22a、縦方向導電体31、配線パターン21a、ビアホール内めっきビア21b、配線パターン21c、ニッケル金めっき層21dを経て、はんだボール51に導通している。
以上の縦方向および横方向の導体部分が存在する一方、ガラス基層11、樹脂層12、13、配線カバー膜41、42は絶縁体であり、これらの積層構成により、上記の導体をそれぞれ図示するように所望に配置させる(あるいは保護する)ことができる。絶縁体のうち、ガラス基層11は、その名称のとおりガラスを使用したコア層に相当する層であり、樹脂素材よりも熱膨張率が相当に小さいことにより、このインターポーザーに取り付ける半導体チップ(不図示)との熱膨張率の違いで生じるストレスを大きく軽減させることができる。
ガラス基層11を貫通して設けられた縦方向導電体31は、ガラス基層11に貫通形成されたビア孔11a内に配置させた、導電性組成物による導体である。そして、図示するように、縦方向導電体31は、隣り合う複数(この形態では2×2で配置の4つ)からなる組でひとつの電気的なノードに供せられるような構成になっている。すなわち、4つの縦方向導電体31の下面に共通して接触する導体として配線パターン21aが設けられ、同じく上面に共通して接触する導体として配線パターン22aが設けられる。
このような構成によれば、ガラス基層11を貫通するノードごと(つまり一般にいう貫通導体)の不良率は、縦方向導電体31それぞれの不良率の積(この場合なら4乗)になるので事実上不良発生がない程度まで極めて小さくできる。縦方向導電体31の隣り合う複数の組でひとつの電気的なノードに供しても、ガラス基層11の加工性に起因して、ビア孔11aを小径化して狭ピッチで設け、縦方向導電体31を高密度に配置できるため、実用的な有用性は損なわれない。
なお、縦方向導電体31を導電性組成物で形成する一方でその被貫通層であるガラス基層11の材料が樹脂でなく無機材料であるため、導電性組成物を発生源とする水分やガスの放出経路としてガラス基層11は機能しない。このため、配線パターン21a、22aは、縦方向導電体31の上面、下面において、その一部の領域上を覆わないように設けられている。これにより、少なくとも、配線パターン21a、22aに覆われない領域から、樹脂層12、13を介して導電性組成物を発生源とする水分やガスを放出することができ、さらに信頼性の向上がもたらされる。
縦方向導電体31の上面、下面において、その一部の領域上を配線パターン21a、22aが覆わない構成とするため、具体的にこの形態では以下のようにしている。すなわち、ガラス基層11に設けられた隣り合う4つのビア孔11a(縦方向導電体31用の孔)が、ガラス基層11の下面上に描いた仮想円の周上に径中心を有する、この周上で90°間隔に設けられた4つの孔として設けられる一方、配線パターン21a(22a)は、外側輪郭と内側輪郭とで画定された、上記仮想円と同心のリング状の形状を少なくとも有するようにされている。配線パターン22a(21a)は、ガラス基層11aを平面視する方向において、配線パターン21a(22a)と同じ投影図形を有するように設けられている。
そして、配線パターン21a(22a)の外側輪郭は、4つの縦方向導電体31それぞれの下面(上面)のすべての領域を内部に収めるような大きさの径を有しており、配線パターン21a(22a)の内側輪郭は、4つの縦方向導電体31それぞれの下面(上面)上を横切るような大きさの径を有している。このように配線パターン21a、22aとして円を基本とする形状を採用すれば、より微細にこれらをパターン形成する上で有利と考えられる。
以上、一実施形態について説明したが、以下補足を行う。配線層間絶縁層である樹脂層12、13の構成や、縦方向導電体31に接触または電気的につながる導体(配線パターン21a、ビアホール内めっきビア21b、配線パターン21c、配線パターン22a、ビアホール内めっきビア22b、配線パターン22c)の構成については、公知の種々の構成を利用することができる。絶縁層や配線パターンの層数も必要に応じて任意に選択することができる。
例えばビアホール内めっきビアは、これに代えて導電性組成物によるビアを採用してもよい。配線パターンについては、金属箔(例えば銅箔など)のエッチングによるサブトラクティブな形成のほか、導電性ペースト(例えば金属ナノペーストなど)の塗布やめっきによる形成などアディティブな形成を採用することもできる。樹脂層の具体的な材料や、各導体の具体的な材料についても公知の種々のものを活用することができる。
また、ビア孔11aは、その内壁面のガラス素材に導電性組成物による縦方向導電体31をそのまま対向させる以外に、内壁面上に金属(例えば銅)のめっき層を形成するようにしてから導電性組成物を充填して縦方向導電体31を形成するようにしてもよい。このようにすれば縦方向導電体としてより低抵抗のものを形成できる。この場合、めっき層の形成厚さの分、縦方向導電体が横方向に大型化するため、めっき層をより薄く形成するなどして縦方向導電体31の配置密度の低下を防止するように留意する。
また、ガラス基層11の素材については、この形態のようにガラスを用いるのが低コストを図る上で好ましい。ただし、ガラスに限らず、ほかの無機材料、例えばシリコンのような半導体の板を用いることも可能である。シリコンを用いる場合は、例えば、シリコン基層にビア孔11aを形成した後、このシリコン基層を熱酸化工程に供して、ビア孔11aの内壁面上を含めて全表面上に熱酸化膜(=絶縁膜)を形成すればビア孔11a内に導体を位置させてもそれらの導体間の絶縁性は確保できる。
また、同一のノードとして用いられる縦方向導電体31の配置については、ガラス基層11上に描いた仮想円の周上、90°間隔の配置で設けることに代えて、より一般的に、この周上、複数個(例えば2つ、3つ、5つなど)を等間隔に設けるようにしてもよい。周上に等間隔に設ければ、周上で非等間隔に設ける場合と比較して無駄に微細なピッチが生じることがないので、ガラス基層11を加工する上で有利である。
図1に示したインターポーザーを製造する手順については、例えば、概略以下である。まず、加工前のガラス基層11(想定される厚さは例えば50μm〜1000μm。典型的には例えば500μm)を用意し、その必要な個所にビア孔11aを例えばレーザ加工で形成する。次に、形成されたビア孔11a内に、縦方向導電体31とすべき導電性組成物を例えばスクリーン印刷を用いて充填する。このとき使用するスクリーン版には、ビア孔11aの位置に相当する位置に印刷孔(ピット)が設けられている。印刷する導電性組成物は、熱硬化性樹脂中に微細な金属粒子(例えば銀粒子)が分散され全体として導電性を有する、よく知られた組成物である。
ビア孔11a内に導電性組成物を充填したら、次に、この導電性組成物を乾燥させ、さらに熱硬化する。導電性組成物が乾燥、硬化されることにより縦方向導電体31になる。以上、ガラス基層11の部分に関する製造過程である。この後は、以下のように周知のプロセスを用いて、樹脂層12、13や各導体を含む配線層部分を形成することができる。
まず、導電性組成物が貫通充填された後のガラス基層11の上下面上に配線パターン21a、22aを形成する。形成方法は、周知の方法、例えば、(1)金属箔(銅箔)を積層してエッチングを行う、(2)スパッター、蒸着、めっきなどのプロセスを利用して金属(銅)パターンを形成する、(3)導電性ペースト(例えば金属ナノペーストなど)の塗布により導電パターンを形成する、などの中から適宜選択することができる。
配線パターン21a、22aが形成できたら、次に、それらの上に樹脂層12、13を積層、形成する。樹脂層12、13は、例えば、熱硬化性樹脂を用い、当初は未硬化状態のものを積層し加熱加圧して流動化させその後硬化させることで形成できる。次に、形成された樹脂層12、13に、形成すべきビアホール内めっきビア21b、22bの位置に相当して、ビア孔を例えばレーザ加工により形成する。そして、ビア孔内を充填するようにかつ配線パターン21c、22cを形成するようにめっきプロセスを施す。配線パターン21c、22cについては、ビア21b、22bとは別のプロセスまたは方法(配線パターン21a、22aでの説明と同様)により設けることもできる。
配線パターン21c、22cの形成まで終わったら、次に、配線カバー膜41、42をパターン形成し、さらにその後、ニッケル金メッキ層21d、22dの形成を行う。以上より、図1に示したインターポーザーを製造することができる。なお、はんだボール51の取り付けは、実際上、ニッケル金めっき層22dが形成された接続ランドへの半導体チップ(不図示)の実装後に行われることが多い。
次に、図2を参照して、別の実施形態である配線板の例としてインターポーザーの場合について説明する。図2は、別の実施形態である配線板の例としてインターポーザーの場合の構成を模式的に示す断面図および要部の平面図であり、図1中に示した構成と同一または同一相当のものには同一符号を付してある。その部分については加えるべき事項がない限り説明を省略する。なお、図2(a)に示す断面は、図2(b)中に示すB−Ba位置における断面に相当する。図2(b)の図示は、同図中に示される要素のみを描いた要部の平面図である。
このインターポーザーの、図1に示したものとの構成上の違いは、配線パターン21a、22aの内側輪郭から離間してさらに内側に、4つの縦方向導電体31の上下面それぞれに共通して接触するように、新たに導体(配線パターン21a1、22a1)がそれぞれ設けられている点である。配線パターン22a1、22a1は、ガラス基層11を平面視する方向において同じ投影図形である。電気的に、新たな配線パターン21a1はもとの配線パターン21aを補助する導体として、新たな配線パターン22a1はもとの配線パターン22aを補助する導体として、それぞれ捉えることができる。
このインターポーザーおいては、新たに配線パターン21a1、22a1を設けているため、配線パターン21a1、22a1の直上に、図示するように、ビアホール内めきビア21b、22bを設けることができる。したがって、インターポーザーとしてビアの配置の自由度を増加させていることになる。換言すると、ビアホール内めっきビア21b、22bの配置については、図1に示したインターポーザーでのそれと同様の位置を保つこともできる。
また、逆に、このインターポーザーの変形例として、配線パターン21a1、22a1の直上に必須的にビアホール内めっきビア21a、22aを設けるルールを採用すれば、配線パターン21a1、22a1のみ形成し、図2中に示される配置の配線パターン21a、22aは省略する(形成しない)ことも可能である。
図2に示すインターポーザーの製造工程については特に説明しないが、上記の構成の説明、および図1のインターポーザーで説明した製造工程の点から容易に把握することができる。
次に、図3を参照して、さらに別の実施形態である配線板の例としてインターポーザーの場合について説明する。図3は、さらに別の実施形態である配線板の例としてインターポーザーの場合の構成を模式的に示す断面図および要部の平面図であり、すでに説明した図中に示した構成と同一または同一相当のものには同一符号を付してある。その部分については加えるべき事項がない限り説明を省略する。なお、図3(a)に示す断面は、図3(b)中に示すC−Ca位置における断面に相当する。図3(b)の図示は、同図中に示される要素のみを描いた要部の平面図である。
このインターポーザーの、図1に示したものとの構成上の違いは、縦方向導電体31と接触する導体が、図1のものでは配線パターン21a、22aであったところ、この形態では、ビアホール内めっきビア21e、22eになっている点である。このようにビアホール内めっきビア21e、22eを設けた関係から、樹脂層が上下に1層ずつ増加し、ガラス基層11の図示下面上には樹脂層12、14が、図示上面上には樹脂層13、15が、それぞれ積層され設けられている。また、配線パターン21a、22aがない一方で、樹脂層12、14の間に配線パターン21fが、樹脂層13、15の間に配線パターン22fが、それぞれ設けられている。
樹脂層についてより具体的に、樹脂層12(13)は、縦方向導電体31の下面(上面)に対して凸状に接触する複数のビアホール内めっきビア21e(22e)どうしの間を埋めるように機能する樹脂層になっている。樹脂層12(13)上には、上記のように配線パターン21f(22f)が形成されている。一方、新たに設けられた樹脂層14(15)は、その機能として、ビア21b、22bが貫通形成され、それらの上に配線パターン21c、22cが設けられるなど、図1に示したものにおける樹脂層12(13)とほぼ同じになっている。
ビアホール内めっきビア21e(22e)が縦方向導電体31の下面(上面)に対してその一部の領域上を覆わないように設けられていることに関しては、図1において配線パターン21a(22a)をそのようにパターン化したことと同趣旨である。すなわち、この理由は、すでに述べたように、縦方向導電体31に用いている導電性組成物を発生源とする水分やガスの放出経路の確保である。
また、縦方向導電体31が、配線パターン21f、22fでの導通により、隣り合う複数(この態様では4つ)からなる組でひとつの電気的なノードに供せられるような構成になっている点は、やはり、図1を参照して説明した事情と同様である。すなわち、これは、ガラス基層11を貫通するノードごと(つまり一般にいう貫通導体)の不良率を大きく下げるためである。
この形態は、換言すると、ガラス基層11の面上に直接接する配線パターン(図1における配線パターン21a、22a)を一切設けないようにした構成である。このような構成は、図示するように、ガラス基層11に多数の孔を設け、孔のそれぞれに縦方向導電体31を設けた場合において特に有用である。多数の孔は、例えばグリッド状配列(格子点配列)に設けることができる。実際に電気的に用いられる縦方向導電体31のみが、ビアホール内めっきビア21e(22e)で接触される。
このように、グリッド状配列で多数の孔を設けられそのそれぞれが縦方向導電体31になっているガラス基層11は、カスタム設計が不要であり、汎用品(ユニバーサル部材)として安価に大量生産することが可能である。したがって、インターポーザーとしても低コスト化がもたらされ大きな利点になる。そして、このように汎用品とされたガラス基層11を使用する場合であっても、ひとつの電気的ノードとして使用する縦方向導電体31の数に関しては大きな自由度が確保されている。つまり、ビア21e、22eの配置次第で、図示するような2×2の縦方向導電体31でひとつのノードとする場合に限らず、それ以外の数(例えば2×1、3×2、3×3など)でひとつのノードとすることが容易に可能である。
図3に示すインターポーザーの製造工程については特に説明しないが、上記の構成の説明、および図1のインターポーザーで説明した製造工程の点から容易に把握することができる。
次に、図4を参照して、さらに別の実施形態である配線板の例としてインターポーザーの場合について説明する。図4は、さらに別の実施形態である配線板の例としてインターポーザーの場合の構成を模式的に示す断面図および要部の平面図であり、すでに説明した図中に示した構成と同一または同一相当のものには同一符号を付してある。その部分については加えるべき事項がない限り説明を省略する。なお、図4(a)に示す断面は、図4(b)中に示すD−Da位置における断面に相当する。図4(b)の図示は、同図中に示される要素のみを描いた要部の平面図である。
このインターポーザーの、図1に示したものとの構成上の違いは、この形態では、複数の縦方向導電体31でひとつのノードを構成する一方で、それらの複数の縦方向導電体31に囲まれて位置する縦方向導電体31を別の電気的ノードとして利用するようにしている点である。複数の縦方向導電体31でひとつのノードを構成することに関しては、図1での説明がほぼ当てはまる。すなわち、4つの縦方向導電体31の下面に共通して接触する導体として配線パターン21aが設けられ、同じく上面に共通して接触する導体として配線パターン22aが設けられる。
ただし、配線パターン21a、22aは、図示のニッケル金めっき層22dおよびはんだボール51に電気的に導通するパターンではなく、例えば、グラウンド電位に固定するようにして使用される(グラウンド電位が与えられるはんだボールに関しては不図示)。これにより、複数の縦方向導電体31に囲まれて位置する、図示中央の縦方向導電体31はグラウンド電位によって遮蔽される効果(シールド効果)を得ることができる。そこで図示中央の縦方向導電体31は、例えば信号が伝送される導体として利用する。
図示中央の縦方向導電体31に関しては、図3での説明がほぼ当てはまる。すなわち、この縦方向導電体31に凸状に接触する導体は、ビアホール内めっきビア21e、22eになっている。このようにビアホール内めっきビア21e、22eを設けた関係から、図1に示したものと比較して、樹脂層が上下に1層ずつ増加し、ガラス基層11の図示下面上には樹脂層12、14が、図示上面上には樹脂層13、15が、それぞれ積層され設けられている。また、樹脂層12、14の間に配線パターン21fが、樹脂層13、15の間に配線パターン22fが、それぞれ設けられている。
樹脂層についてより具体的に、樹脂層12(13)は、縦方向導電体31の下面(上面)に対して凸状に接触するビアホール内めっきビア21e(22e)と、配線パターン21a(22a)との間を埋めるように機能する樹脂層になっている。樹脂層12(13)上には、上記のように配線パターン21f(22f)が形成されている。一方、樹脂層14(15)は、その機能として、ビア21b、22bが貫通形成され、それらの上に配線パターン21c、22cが設けられるなど、図1に示したものにおける樹脂層12(13)とほぼ同じになっている。
ビアホール内めっきビア21e(22e)が縦方向導電体31の下面(上面)に対してその一部の領域上を覆わないように設けられていることに関しては、図1において配線パターン21a(22a)をそのようにパターン化したことと同趣旨である。すなわち、この理由は、すでに述べたように、縦方向導電体31に用いている導電性組成物を発生源とする水分やガスの放出経路の確保である。
この形態において、図示中央の縦方向導電体31がグラウンド電位によって遮蔽される効果(シールド効果)をより具体的に説明すると以下である。すなわち、信号が通る縦方向導電体31が隣接しないように配置されるため、他の信号線からのクロストークノイズや、電源ラインなどから誘導されるノイズから信号を守ることができる。また、信号線として、特性インピーダンスのコントロールされた高品質の伝送路とする効果も期待できる。
この形態の変形例として、以上の説明のように複数の縦方向導電体31に囲まれたひとつの縦方向導電体31を別の電気的ノードに供する以外に、複数の縦方向導電体31に囲まれた、また別の複数の縦方向導電体31を別の電気的ノードに供するようにすることも、当然ながら可能である。別の複数の縦方向導電体31については、図3に示したような、ビア21e(22e)に接触する複数の縦方向導電体31を参考にすることができる。つまり、図3におけるビア21e(22e)に接触する縦方向導電体31のさらに周りに、シールド効果を得るための複数の縦方向導電体31が配置される構成である。
図4に示すインターポーザーの製造工程については特に説明しないが、上記の構成の説明、および図1のインターポーザーで説明した製造工程の点から容易に把握することができる。
次に、図5を参照して、さらに別の実施形態である配線板の例としてインターポーザーの場合について説明する。図5は、さらに別の実施形態である配線板の例としてインターポーザーの場合の構成を模式的に示す断面図および要部の平面図であり、すでに説明した図中に示した構成と同一または同一相当のものには同一符号を付してある。その部分については加えるべき事項がない限り説明を省略する。なお、図5(a)に示す断面は、図5(b)中に示すE−Ea位置における断面に相当する。図5(b)の図示は、同図中に示される要素のみを描いた要部の平面図である。
この形態は、図4に示したインターポーザーをさらに変形させたものとして把握することができる。すなわち、図4に示すものにおいては、複数の縦方向導電体31でひとつのノードを形成することに関して配線パターン21a、22aが利用されているところ、この形態ではビアホール内めっきビア21e、22eおよび配線パターン21f、22fが利用される。これらの複数の縦方向導電体31とビア21e、22eとの接触に関しては、図3に示したインターポーザーでの説明を参照することができる。
これらの複数の縦方向導電体31に囲まれて位置する縦方向導電体31については、ビア21e(22e)より縦方向に長い形状をもつビアホール内めっきビア21g(22g)により凸状に接触がなされている。すなわち、ビア21g(22g)は、樹脂層14、12(15、13)を貫通するように設けられている。これにより、複数の縦方向導電体31とこれらに囲まれて位置する縦方向導電体31とを電気的に独立して存在させている。
この形態は、図4に示したものを変形させたという意味で図4に示したものと同様な利点(=中央の縦方向導電体31に対するシールド効果)を有している。かつまた、ガラス基層11の面上に直接配線パターン(図4における配線パターン21a、22a)を一切設けず縦方向導電体31に接触する導体をすべてビアとすることができるから、図3に示したものと同様な利点も有する。すなわち、縦方向導電体31を有するガラス基層11として、カスタム設計が不要な汎用品を利用でき、インターポーザーとして低コスト化が可能である。
そのほか、すでに説明した利点、例えば、ビアホール内めっきビア21e(22e)、21g(22g)が縦方向導電体31の下面(上面)に対してその一部の領域上を覆わないように設けられていることによる利点も当然ながら有している。すなわち、すでに述べたように、縦方向導電体31に用いている導電性組成物を発生源とする水分やガスの放出経路が確保されている。
図5に示す形態のさらに変形例として、次のような構成も考えられる。すなわち、同一ノードとして利用する複数の縦方向導電体31に接触するビアを、ビア21g(22g)のような縦方向により長いビアとし、それらに囲まれて位置する縦方向導電体31に接触するビアを、逆に、ビア21e(22e)のような縦方向に短いビアとする構成である。どちらの形態が優るかは、配線パターン21f(22f)、21c(22c)の引き回しのやりやすさに依存すると考えられる。
図5に示すインターポーザーの製造工程については特に説明しないが、上記の構成の説明、および図1のインターポーザーで説明した製造工程の点から容易に把握することができる。なお、樹脂層14、12(15、13)を貫通したビア21g(22g)の形成については、樹脂層14、12(15、13)が積層された後の工程として樹脂層14、12(15、13)を貫通するビア孔を設け、このビア孔内を充填するように例えばめっき工程を行えば可能である。
以上の実施形態の説明は、例としてインターポーザーの場合を挙げたが、インターポーザーに限らず一般的な配線板の場合であっても、貫通導体の信頼性を向上することができるという効果の点は変わらない。
11…ガラス基層、11a…ビア孔、12,13,14,15…樹脂層(配線層間絶縁層)、21a,21a1,21c,21f,22a,22a1,22c,22f…配線パターン、21b,21e,21g,22b,22e,22g…ビアホール内めっきビア、21d,22d…ニッケル金めっき層、31…縦方向導電体、41,42…配線カバー膜(はんだレジスト膜)、51…はんだボール。

Claims (7)

  1. 第1面と該第1面と反対の側の第2面とを有し、前記第1面から前記第2面に貫通した複数の孔が隣り合うように設けられた無機材料製の基層と、
    前記基層の前記孔それぞれの内部に位置する、導電性組成物でできた縦方向導電体と、
    前記基層の前記第1面に連なる面である前記縦方向導電体それぞれの下面に共通して接触する一方で、該下面それぞれの一部の領域上は覆わないように設けられた第1の配線パターンと、
    前記基層の前記第2面に連なる面である前記縦方向導電体それぞれの上面に共通して接触する一方で、該上面それぞれの一部の領域上は覆わないように設けられた第2の配線パターンと
    を具備する配線板。
  2. 第1面と該第1面と反対の側の第2面とを有し、前記第1面から前記第2面に貫通した複数の孔が隣り合うように設けられた無機材料製の基層と、
    前記基層の前記孔それぞれの内部に位置する、導電性組成物でできた縦方向導電体と、
    前記基層の前記第1面に連なる面である前記縦方向導電体それぞれの下面に共通して接触する一方で、該下面それぞれの一部の領域上は覆わないように設けられた第1の導体と、
    前記基層の前記第2面に連なる面である前記縦方向導電体それぞれの上面に共通して接触する一方で、該上面それぞれの一部の領域上は覆わないように設けられた第2の導体と、を具備し、
    前記第1の導体が、前記縦方向導電体の前記下面それぞれに接触するための部位として該下面それぞれに対応するように設けられた複数の第1の凸状部位と、前記縦方向導電体に接触する前記複数の第1の凸状部位の側とは反対の側で該複数の第1の凸状部位のそれぞれに接触する第1の配線パターンと、を有し、
    前記第2の導体が、前記縦方向導電体の前記上面それぞれに接触するための部位として該上面それぞれに対応するように設けられた複数の第2の凸状部位と、前記縦方向導電体に接触する前記複数の第2の凸状部位の側とは反対の側で該複数の第2の凸状部位のそれぞれに接触する第2の配線パターンとを有し、
    前記基層の前記第1面上に、前記複数の第1の凸状部位どうしの間を埋めるように設けられた第1の絶縁層と、
    前記基層の前記第2面上に、前記複数の第2の凸状部位どうしの間を埋めるように設けられた第2の絶得層と、をさらに具備する
    配線板。
  3. 前記基層の前記複数の孔が、該基層の前記第1面上に描いた仮想円の周上に径中心を有する、該周上で等間隔に設けられた複数の孔であり、
    前記第1の配線パターンが、外側輪郭と内側輪郭とを有する、前記仮想円と同心のリング状の形状を有し、
    前記第2の配線パターンが、前記基層を平面視する方向において、前記第1の導体と同じ投影図形を有する
    請求項1記載の配線板。
  4. 前記第1の配線パターンの前記リング状の形状の前記外側輪郭が、前記縦方向導電体それぞれの前記下面のすべての領域を内部に収めるような大きさの径を有している請求項3記載の配線板。
  5. 前記第1の配線パターンの前記リング状の形状の前記内側輪郭から離間してさらに内側に、前記縦方向導電体それぞれの前記下面に共通して接触するように設けられた第3の配線パターンと、
    前記基層を平面視する方向において、前記第3の導体と同じ投影図形を有し、かつ、前記縦方向導電体それぞれの前記上面に共通して接触するように前記第2の導体から離間して設けられた第4の配線パターンと
    をさらに具備する請求項4記載の配線板。
  6. 前記基層が、前記仮想円の中心を径中心として前記第1面から前記第2面に貫通して前記複数の孔に囲まれるように設けられた第2の孔を有し、
    前記基層の前記第2の孔の内部に位置する、導電性組成物でできた第2の縦方向導電体と、
    前記基層の前記第1面に連なる面である前記第2の縦方向導電体の下面に接触する一方で、該下面の一部の領域上は覆わない大きさで、前記第2の縦方向導電体の前記下面に接触するための部位として該下面に対応した位置に第1の凸状部位を有した第1の導体と、
    前記基層の前記第2面に連なる面である前記第2の縦方向導電体の上面に接触する一方で、該上面の一部の領域上は覆わない大きさで、前記第2の縦方向導電体の前記上面に接触するための部位として該上面に対応した位置に第2の凸状部位を有した第2の導体と、
    前記基層の前記第1面上に、前記第1の配線パターンと前記第1の導体との間を埋めるように設けられた第1の絶縁層と、
    前記基層の前記第2面上に、前記第2の配線パターンと前記第2の導体との間を埋めるように設けられた第2の絶縁層と、をさらに具備する
    請求項4記載の配線板。
  7. 前記基層の前記複数の孔が、該基層の前記第1面上に描いた仮想円の周上に径中心を有する、該周上で等間隔に設けられた複数の孔であり、
    前記第1の配線パターンが、外側輪郭と内側輪郭とを有する、前記仮想円を前記基層を平面視する方向に投影して得た円と同心のリング状の形状を有し、
    前記第2の配線パターンが、前記基層を平面視する方向において、前記第1の導体と同じ投影図形を有し、
    前記基層が、前記仮想円の中心を径中心として前記第1面から前記第2面に貫通して前記複数の孔に囲まれるように設けられた第2の孔を有し、
    前記基層の前記第2の孔の内部に位置する、導電性組成物でできた第2の縦方向導電体と、
    前記基層の前記第1面に連なる面である前記第2の縦方向導電体の下面に接触する一方で、該下面の一部の領域上は覆わない大きさで、前記第2の縦方向導電体の前記下面に接触するための部位として該下面に対応した位置に第3の凸状部位を有した第3の導体と、
    前記基層の前記第2面に連なる面である前記第2の縦方向導電体の上面に接触する一方で、該上面の一部の領域上は覆わない大きさで、前記第2の縦方向導電体の前記上面に接触するための部位として該上面に対応した位置に第4の凸状部位を有した第4の導体と、をさらに具備する
    請求項2記載の配線板。
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