JP2015135174A - 変速機 - Google Patents

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昌夫 泉
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昌夫 泉
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Abstract

【課題】 トルク抜けによる変速ショックを最小限に抑えながら、少ないギヤ数で多段化が可能な変速機を提供する。
【解決手段】 入力軸Imと、第1、第2副入力軸Is1,Is2と、第3、第4副入力軸Is3,Is4とを三つの軸線上に平行に配置し、それらの間を第1入力ギヤG1、第1副入力ギヤG3および第3副入力ギヤG5よりなる左側のギヤ列と、第2入力ギヤG2、第2副入力ギヤG4および第4副入力ギヤG6よりなる右側のギヤ列とにより左右2段に接続し、また第1、第2副入力軸Is1,Is2とその内部に配置した第1出力軸O1とを第1、第2クラッチC1,C2で接続するとともに、第3、第4副入力軸Is3,Is4とその内部に配置した第2出力軸O2とを第3、第4クラッチC3,C4で接続し、第1出力軸O1および第2出力軸O2からディファレンシャルギヤDに選択的に駆動力を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、少ないギヤ数で多段化が可能であり、かつトルク抜けによる変速ショックを最小限に抑えることが可能な変速機に関する。
エンジンに接続された伝動軸の外周に第1入力軸および第2入力軸を同軸に配置し、伝動軸の駆動力を第1クラッチおよび第2クラッチを介して第1入力軸および第2入力軸に選択的に伝達し、第1入力軸または第2入力軸の駆動力を副軸を介する経路あるいは副軸を介しない経路で出力軸に伝達することで、前進8速の変速段を確立するツインクラッチ式の変速機が、下記特許文献1により公知である。
特許第3733893号公報
ところで、上記従来のものは、ツインクラッチ式の変速機の特性として、予めプリシフト操作を行った後にクラッチを掴み換えることで、大部分の変速段間の変速時にトルク抜けの発生を防止することが可能であるが、前進8速の変速段を確立するために、第1入力軸、第2入力軸、副軸および出力軸間に10個のギヤを必要としており、変速機の骨格を小型化するためにギヤの数を削減することが望まれる。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、トルク抜けによる変速ショックを最小限に抑えながら、少ないギヤ数で多段化が可能な変速機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、駆動源からの駆動力が入力される入力軸と、前記入力軸に相対回転自在に支持された第1入力ギヤおよび第2入力ギヤと、前記第1入力ギヤを前記入力軸に結合する第1係合装置と、前記第2入力ギヤを前記入力軸に結合する第2係合装置と、前記入力軸と平行かつ相互に同軸に配置された第1副入力軸および第2副入力軸と、前記第1副入力軸に固設されて前記第1入力ギヤに噛合する第1副入力ギヤと、前記第2副入力軸に相対回転自在に支持されて前記第2入力ギヤに噛合する第2副入力ギヤと、前記第2副入力ギヤを前記第2副入力軸に結合する第3係合装置と、前記第1副入力軸および前記第2副入力軸と同軸に配置された第1出力軸と、前記第2副入力軸を前記第1出力軸に結合する第1クラッチと、前記第1副入力軸を前記第2副入力軸に結合する第2クラッチと、前記入力軸と平行かつ相互に同軸に配置された第3副入力軸および第4副入力軸と、前記第3副入力軸に固設されて前記第1入力ギヤに噛合する第3副入力ギヤと、前記第4副入力軸に相対回転自在に支持されて前記第2入力ギヤに噛合する第4副入力ギヤと、前記第4副入力ギヤを前記第4副入力軸に結合する第4係合装置と、前記第3副入力軸および前記第4副入力軸と同軸に配置された第2出力軸と、前記第4副入力軸を前記第2出力軸に結合する第3クラッチと、前記第3副入力軸を前記第4副入力軸に結合する第4クラッチと、前記第1出力軸および前記第2出力軸に接続されたディファレンシャルギヤとを備えることを特徴とする変速機が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記第2係合装置が摩擦係合装置であることを特徴とする変速機が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記第4係合装置は、前記第4副入力軸および前記第4副入力ギヤを切り離す係合解除状態と、前記第4副入力軸および前記第4副入力ギヤを結合する係合状態と、前記第4副入力ギヤの回転数が前記第4副入力軸の回転数を上回るときに該第4副入力ギヤから該第4副入力軸に駆動力を伝達するワンウェイ状態とを選択可能であることを特徴とする変速機が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、前記第4係合装置は、前記第4副入力軸に固設されたハブと、第1ワンウェイクラッチを介して前記ハブの軸方向一方側に接続された第1スリーブと、第2ワンウェイクラッチを介して前記ハブの軸方向他方側に接続された第2スリーブとを備え、前記第1スリーブは軸方向一方への摺動により前記第4副入力ギヤに係合し、前記第2スリーブは軸方向一方への摺動により前記第1スリーブに係合し、前記第1ワンウェイクラッチは、前記第4副入力ギヤの回転数が前記第4副入力軸の回転数を上回るときに係合し、前記第2ワンウェイクラッチは、前記第4副入力軸の回転数が前記第4副入力ギヤの回転数を上回るときに係合することを特徴とする変速機が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記第1係合装置、前記第3係合装置および前記第4係合装置が噛合係合装置であることを特徴とする変速機が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、前記第4係合装置は、前記第1スリーブの内周に設けられたスプラインの軸方向一端部に形成された片歯状の第1歯状部と、前記第1ワンウェイクラッチの外周に設けられたスプラインの軸方向他端部に形成された片歯状の第2歯状部と、前記第2スリーブの内周に設けられたスプラインの軸方向一端部に形成されて前記第2歯状部に噛合可能な片歯状の第3歯状部と、前記第4副入力ギヤの軸方向他端部に形成されて前記第1歯状部噛合可能な片歯状の第4歯状部とを備えることを特徴とする変速機が提案される。
また請求項7に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、前記第4係合装置は、前記第1スリーブの軸方向一端部に形成された片歯状の第1歯状部と、前記第1スリーブの軸方向他端部に形成された片歯状の第2歯状部と、前記第2スリーブの軸方向一端部に形成されて前記第2歯状部に噛合可能な片歯状の第3歯状部と、前記第4副入力ギヤの軸方向他端部に形成されて前記第1歯状部に噛合可能な片歯状の第4歯状部とを備えることを特徴とする変速機が提案される。
また請求項8に記載された発明によれば、請求項5の構成に加えて、シフトドラムの回転により係合・係合解除を切り換えられる噛合係合装置である前記第1係合装置、前記第3係合装置および前記第4係合装置は、それらの係合・係合解除の組み合わせからなる複数のシフトパターンのうち、駆動力を伝達しないニュートラルに対応する第1シフトパターンを備え、前記第1シフトパターンは前記ニュートラル以外の所定の変速段にも対応することを特徴とする変速機が提案される。
尚、実施の形態のエンジンEは本発明の駆動源に対応し、実施の形態の第1同期装置S1〜第4同期装置S4はそれぞれ本発明の第1係合装置〜第4係合装置に対応し、実施の形態の第5クラッチC5は本発明の第2係合装置に対応し、実施の形態のワンウェイクラッチ付き同期装置Soは本発明の第4係合装置に対応する。
請求項1の構成によれば、入力軸と、第1、第2副入力軸と、第3、第4副入力軸とを三つの軸線上に平行に配置し、それらの間を第1入力ギヤ、第1副入力ギヤおよび第3副入力ギヤよりなる第1のギヤ列と、第2入力ギヤ、第2副入力ギヤおよび第4副入力ギヤよりなる第2のギヤ列とにより2段に接続し、また第1、第2副入力軸とその内部に配置した第1出力軸とを第1、第2クラッチで接続するとともに、第3、第4副入力軸とその内部に配置した第2出力軸とを第3、第4クラッチで接続し、第1出力軸および第2出力軸からディファレンシャルギヤに選択的に駆動力を出力することで変速機内の動力伝達経路の自由度を高め、僅かに6個のギヤで前進8速の変速段を確立することができる。しかも前進8速の変速段のうち、変速ショックが発生し易い低速変速段である1速変速段〜4速変速段間の変速時にトルクロックが発生しないため、その変速をプリシフトを伴うクラッチtoクラッチ変速により行うことでトルク抜けの発生を防止し、変速ショックの発生を防止するとともに加速性能の向上を可能にすることができる。
また請求項2の構成によれば、第2係合装置が摩擦係合装置であるので、4速変速段および5速変速段間の変速時に発生するトルクロックを摩擦係合装置のスリップにより吸収し、4速変速段および5速変速段間のクラッチtoクラッチ変速を可能にすることができる。
また請求項3の構成によれば、第4係合装置は、第4副入力軸および第4副入力ギヤを切り離す係合解除状態と、第4副入力軸および第4副入力ギヤを結合する係合状態と、第4副入力ギヤの回転数が第4副入力軸の回転数を上回るときに該第4副入力ギヤから該第4副入力軸に駆動力を伝達するワンウェイ状態とを選択可能であるので、5速変速段および6速変速段間の変速時に発生するトルクロックを第4係合装置のワンウェイ状態により吸収し、クラッチtoクラッチ変速を可能にすることができ、しかも変速完了後の減速時に第4係合装置を係合状態とすることでエンジンブレーキの作動を可能にすることができる。
また請求項4の構成によれば、第4係合装置は、第4副入力軸に固設されたハブと、第1ワンウェイクラッチを介してハブの軸方向一方側に接続された第1スリーブと、第2ワンウェイクラッチを介してハブの軸方向他方側に接続された第2スリーブとを備え、第1スリーブは軸方向一方への摺動により第4副入力ギヤに係合し、第2スリーブは軸方向一方への摺動により第1スリーブに係合し、第1ワンウェイクラッチは、第4副入力ギヤの回転数が第4副入力軸の回転数を上回るときに係合し、第2ワンウェイクラッチは、第4副入力軸の回転数が第4副入力ギヤの回転数を上回るときに係合するので、第1スリーブおよび第2スリーブを共に軸方向他方に操作することで第4係合装置を係合解除状態にし、第1スリーブを軸方向一方に操作して第2スリーブを軸方向他方に操作することで第4係合装置をワンウェイ状態にし、第1スリーブおよび第2スリーブを共に軸方向一方に操作することで第4係合装置を係合状態にすることができる。
また請求項5の構成によれば、第1係合装置、第3係合装置および第4係合装置が噛合係合装置であるので、それが係合していないときのフリクションを摩擦係合装置に比べて低減することができる。
また請求項6の構成によれば、第4係合装置は、第1スリーブの内周に設けられたスプラインの軸方向一端部に形成された片歯状の第1歯状部と、第1ワンウェイクラッチの外周に設けられたスプラインの軸方向他端部に形成された片歯状の第2歯状部と、第2スリーブの内周に設けられたスプラインの軸方向一端部に形成されて第2歯状部に噛合可能な片歯状の第3歯状部と、第4副入力ギヤの軸方向他端部に形成されて第1歯状部噛合可能な片歯状の第4歯状部とを備えるので、第1スリーブが軸方向一方側に移動して第1歯状部が第4歯状部に当接して相対回転したとき、第1ワンウェイクラッチが係合することがないので、第1歯状部および第4歯状部のスムーズな噛合が可能になるだけでなく、第2スリーブが軸方向一方側に移動して第3歯状部が第2歯状部に当接して相対回転したとき、第2ワンウェイクラッチが係合することがないので、第3歯状部および第2歯状部のスムーズな噛合が可能になる。
また請求項7の構成によれば、第4係合装置は、第1スリーブの軸方向一端部に形成された片歯状の第1歯状部と、第1スリーブの軸方向他端部に形成された片歯状の第2歯状部と、第2スリーブの軸方向一端部に形成されて第2歯状部に噛合可能な片歯状の第3歯状部と、第4副入力ギヤの軸方向他端部に形成されて第1歯状部に噛合可能な片歯状の第4歯状部とを備えるので、第1スリーブが軸方向一方側に移動して第1歯状部が第4歯状部に当接して相対回転したとき、第1ワンウェイクラッチが係合することがないので、第1歯状部および第4歯状部のスムーズな噛合が可能になるだけでなく、第2スリーブが軸方向一方側に移動して第3歯状部が第2歯状部に当接して相対回転したとき、第2ワンウェイクラッチが係合することがないので、第3歯状部および第2歯状部のスムーズな噛合が可能になる。
また請求項8の構成によれば、シフトドラムの回転により係合・係合解除を切り換えられる噛合係合装置である第1係合装置、第3係合装置および第4係合装置は、それらの係合・係合解除の組み合わせからなる複数のシフトパターンのうち、駆動力を伝達しないニュートラルに対応する第1シフトパターンを備え、第1シフトパターンはニュートラル以外の所定の変速段にも対応するので、ニュートラルのシフトパターンと他の所定の変速段のシフトパターンとを共用してシフトドラムの小型化が可能になるだけでなく、シフトパターンの共用によりトータルのシフトパターンの数が減少することで、ニュートラルを挟む1速変速段およびリバース変速段間の変速時に必要なシフトドラムの回転量を減らしてビジー感を解消することができる。
変速機のスケルトン図。(第1の実施の形態) 図1の軸方向矢視図。(第1の実施の形態) クラッチおよび同期装置の係合表。(第1の実施の形態) 1速変速段および2速変速段のトルクフロー図。(第1の実施の形態) 3速変速段および4速変速段のトルクフロー図。(第1の実施の形態) 5速変速段および6速変速段のトルクフロー図。(第1の実施の形態) 7速変速段および8速変速段のトルクフロー図。(第1の実施の形態) リバース変速段のトルクフロー図。(第1の実施の形態) 各変速段の変速比を示す図。(第1の実施の形態) 4速変速段および6速変速段を間引いた場合のクラッチおよび同期装置の係合表。(第1の実施の形態) 変速機のスケルトン図。(第2の実施の形態) ワンウェイクラッチ付き同期装置の構造および作用の説明図。(第2の実施の形態) ワンウェイクラッチ付き同期装置の歯状部の作用の説明図(その1)。(第2の実施の形態) ワンウェイクラッチ付き同期装置の歯状部の作用の説明図(その2)。(第2の実施の形態) 4速変速段から5速変速段へのシフトアップ時の作用説明図。(第2の実施の形態) 5速変速段から4速変速段へのシフトダウン時の作用説明図。(第2の実施の形態) 5速変速段から6速変速段へのシフトアップ時の作用説明図。(第2の実施の形態) 6速変速段から5速変速段へのシフトダウン時の作用説明図。(第2の実施の形態) クラッチおよび同期装置の係合表。(第2の実施の形態) クラッチtoクラッチ変速が可能な領域を示す図。(第2の実施の形態) ワンウェイクラッチ付き同期装置のシフトドラムのガイド溝形状を示す図。(第2の実施の形態) 同期装置の係合表。(第3の実施の形態) 1速変速段およびリバース変速段間の変速時の作用説明図。(第3の実施の形態)
第1の実施の形態
以下、図1〜図10に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1および図2に示すように、本実施の形態の変速機Tは、エンジンEに接続された入力軸Imと、入力軸Imに対して平行に配置された第1出力軸O1および第2出力軸O2とを備える。第1出力軸O1の外周に第2副入力軸Is2が同軸に嵌合し、かつ第2副入力軸Is2の外周に第1副入力軸Is1が同軸に嵌合しており、第2副入力軸Is2は第1クラッチC1を介して第1出力軸O1に結合可能であり、第1副入力軸Is1は第2クラッチC2を介して第2副入力軸Is2に結合可能である。第2出力軸O2の外周に第4副入力軸Is4が同軸に嵌合し、かつ第4副入力軸Is4の外周に第3副入力軸Is3が同軸に嵌合しており、第4副入力軸Is4は第3クラッチC3を介して第2出力軸O2に結合可能であり、第3副入力軸Is3は第4クラッチC4を介して第4副入力軸Is4に結合可能である。第1クラッチC1〜第4クラッチC4は、何れも湿式多板クラッチで構成される。
入力軸Imに第1入力ギヤG1が相対回転自在に支持されており、この第1入力ギヤG1は、第1副入力軸Is1に固設した第1副入力ギヤG3と、第3副入力軸Is3に固設した第3副入力ギヤG5とに噛合する。第1入力ギヤG1は第1同期装置S1を介して入力軸Imに結合可能である。
入力軸Imに第2入力ギヤG2が相対回転自在に支持されており、この第2入力ギヤG2は、第2副入力軸Is2に相対回転自在に支持した第2副入力ギヤG4と、第4副入力軸Is4に相対回転自在に支持した第4副入力ギヤG6とに噛合する。第2入力ギヤG2は第2同期装置S2を介して入力軸Imに結合可能である。
第1出力軸O1に固設した第1出力ギヤG7と、第2出力軸O2の固設した第2出力ギヤG8とが、ディファレンシャルギヤDに設けた最終出力ギヤG9に噛合し、ディファレンシャルギヤDに接続された左右の駆動輪W,Wを駆動する。
入力軸Imと平行にリバースアイドル軸Rが配置されており、入力軸Imに固設したリバースドライブギヤG10がリバースアイドル軸Rに相対回転自在に支持したリバースアイドルギヤG11に噛合し、リバースアイドル軸Rに固設したリバースドリブンギヤG12が第4副入力ギヤG6に噛合する。リバースアイドルギヤG11は第5同期装置S5を介してリバースアイドル軸Rに結合可能である。
この変速機Tの骨格の特徴の一つは、入力軸Imと、第1、第2副入力軸Is1,Is2と、第3、第4副入力軸Is3,Is4とを三つの軸線上に平行に配置し、これらの軸線間を、第1入力ギヤG1、第1副入力ギヤG3および第3副入力ギヤG5よりなる左側のギヤ列と、第2入力ギヤG2、第2副入力ギヤG4および第4副入力ギヤG6よりなる右側のギヤ列とにより左右2段に接続した、3軸2段構造である。この構造により、変速機T内の動力伝達経路の自由度を高め、前記6個のギヤG1〜G6で前進8速の変速段を確立することができる。
また変速機Tの骨格の他の特徴は、入力軸ImおよびディファレンシャルギヤD間に、第1出力軸O1および第2出力軸O2を並列に配置した多出力軸構造である。この構造により、第1出力軸O1および第2出力軸O2からディファレンシャルギヤDに選択的に駆動力を出力することで、変速機T内の動力伝達経路の自由度を高めて多段化を図ることができる。
また変速機Tの骨格の更に他の特徴は、同軸に配置した第1出力軸O1、第1副入力軸Is1および第2副入力軸Is2を、それらと同軸に配置した第1クラッチC1および第2クラッチC2により結合可能にし、かつ同軸に配置した第2出力軸O2、第3副入力軸Is3および第4副入力軸Is4を、それらと同軸に配置した第3クラッチC3および第4クラッチC4により結合可能にした、2×2クラッチ構造である。この構造により、変速中にトルク伝達が途切れない、いわゆるクラッチtoクラッチ変速が可能な領域を拡大し、変速ショックの低減および加速性の向上が可能になる。
次に、上記構成を備えた本発明の第1の実施の形態の作用を、図3のクラッチおよび同期装置の係合表と、図4〜図8のトルクフロー図とに基づいて説明する。
<ニュートラル>
図3に示すように、変速機Tがニュートラルのとき、第1クラッチC1〜第4クラッチC4は全て係合解除し、かつ第1同期装置S1〜第5同期装置S5は全て係合解除しており、エンジンEの駆動力は駆動輪W,Wに伝達されない。
<1速変速段>
図3および図4(A)に示すように、第1同期装置S1、第3同期装置S3および第4同期装置S4を係合し、第2クラッチC2および第3クラッチC3を係合すると、エンジンEの駆動力は入力軸Im→第1同期装置S1→第1入力ギヤG1→第1副入力ギヤG3→第1副入力軸Is1→第2クラッチC2→第2副入力軸Is2→第3同期装置S3→第2副入力ギヤG4→第2入力ギヤG2→第4副入力ギヤG6→第4同期装置S4→第4副入力軸Is4→第3クラッチC3→第2出力軸O2→第2出力ギヤG8→最終出力ギヤG9→ディファレンシャルギヤDの経路で駆動輪W,Wに伝達され、1速変速段が確立する。
<2速変速段>
図3および図4(B)に示すように、第1同期装置S1を係合し、第3クラッチC3および第4クラッチC4を係合すると、エンジンEの駆動力は入力軸Im→第1同期装置S1→第1入力ギヤG1→第3副入力ギヤG5→第3副入力軸Is3→第4クラッチC4→第4副入力軸Is4→第3クラッチC3→第2出力軸O2→第2出力ギヤG8→最終出力ギヤG9→ディファレンシャルギヤDの経路で駆動輪W,Wに伝達され、2速変速段が確立する。
<3速変速段>
図3および図5(A)に示すように、第1同期装置S1を係合し、第1クラッチC1および第2クラッチC2を係合すると、エンジンEの駆動力は入力軸Im→第1同期装置S1→第1入力ギヤG1→第1副入力ギヤG3→第1副入力軸Is1→第2クラッチC2→第2副入力軸Is2→第1クラッチC1→第1出力軸O1→第1出力ギヤG7→最終出力ギヤG9→ディファレンシャルギヤDの経路で駆動輪W,Wに伝達され、3速変速段が確立する。
<4速変速段>
図3および図5(B)に示すように、第1同期装置S1、第3同期装置S3および第4同期装置S4を係合し、第1クラッチC1および第4クラッチC4を係合すると、エンジンEの駆動力は入力軸Im→第1同期装置S1→第1入力ギヤG1→第3副入力ギヤG5→第3副入力軸Is3→第4クラッチC4→第4副入力軸Is4→第4同期装置S4→第4副入力ギヤG6→第2入力ギヤG2→第2副入力ギヤG4→第3同期装置S3→第2副入力軸Is2→第1クラッチC1→第1出力軸O1→第1出力ギヤG7→最終出力ギヤG9→ディファレンシャルギヤDの経路で駆動輪W,Wに伝達され、4速変速段が確立する。
<5速変速段>
図3および図6(A)に示すように、第2同期装置S2および第4同期装置S4を係合し、第3クラッチC3を係合すると、エンジンEの駆動力は入力軸Im→第2同期装置S2→第2入力ギヤG2→第4副入力ギヤG6→第4同期装置S4→第4副入力軸Is4→第3クラッチC3→第2出力軸O2→第2出力ギヤG8→最終出力ギヤG9→ディファレンシャルギヤDの経路で駆動輪W,Wに伝達され、5速変速段が確立する。
<6速変速段>
図3および図6(B)に示すように、第2同期装置S2および第3同期装置S3を係合し、第2クラッチC2、第3クラッチC3および第4クラッチC4を係合すると、エンジンEの駆動力は入力軸Im→第2同期装置S2→第2入力ギヤG2→第2副入力ギヤG4→第3同期装置S3→第2副入力軸Is2→第2クラッチC2→第1副入力軸Is1→第1副入力ギヤG3→第1入力ギヤG1→第3副入力ギヤG5→第3副入力軸Is3→第4クラッチC4→第4副入力軸Is4→第3クラッチC3→第2出力軸O2→第2出力ギヤG8→最終出力ギヤG9→ディファレンシャルギヤDの経路で駆動輪W,Wに伝達され、6速変速段が確立する。
<7速変速段>
図3および図7(A)に示すように、第2同期装置S2および第4同期装置S4を係合し、第1クラッチC1、第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合すると、エンジンEの駆動力は入力軸Im→第2同期装置S2→第2入力ギヤG2→第4副入力ギヤG6→第4同期装置S4→第4副入力軸Is4→第4クラッチC4→第3副入力軸Is3→第3副入力ギヤG5→第1入力ギヤG1→第1副入力ギヤG3→第1副入力軸Is1→第2クラッチC2→第2副入力軸Is2→第1クラッチC1→第1出力軸O1→第1出力ギヤG7→最終出力ギヤG9→ディファレンシャルギヤDの経路で駆動輪W,Wに伝達され、7速変速段が確立する。
<8速変速段>
図3および図7(B)に示すように、第2同期装置S2および第3同期装置S3を係合し、第1クラッチC1を係合すると、エンジンEの駆動力は入力軸Im→第2同期装置S2→第2入力ギヤG2→第2副入力ギヤG4→第3同期装置S3→第2副入力軸Is2→第1クラッチC1→第1出力軸O1→第1出力ギヤG7→最終出力ギヤG9→ディファレンシャルギヤDの経路で駆動輪W,Wに伝達され、8速変速段が確立する。
<RVs変速段>
図3および図8に示すように、第4同期装置S4および第5同期装置S5を係合し、第3クラッチC3を係合すると、エンジンEの駆動力は入力軸Im→リバースドライブギヤG10→リバースアイドルギヤG11→第5同期装置S5→リバースアイドル軸R→リバースドリブンギヤG12→第4副入力ギヤG6→第4同期装置S4→第4副入力軸Is4→第3クラッチC3→第2出力軸O2→第2出力ギヤG8→最終出力ギヤG9→ディファレンシャルギヤDの経路で駆動輪W,Wに逆回転で伝達され、リバース変速段が確立する。
図9には、この変速機Tの1速変速段〜8速変速段の変速比が示される。1速変速段〜8速変速段の変速比およびトルクフローは各ギヤG1〜G6の歯数の設定により変化するものであり、図9示す変速比は一例である。
上述のようにして確立される1速変速段〜8速変速段のうち、1速変速段および2速変速段間のシフトアップおよびシフトダウンと、2速変速段および3速変速段間のシフトアップおよびシフトダウンと、3速変速段および4速変速段間のシフトアップおよびシフトダウンとは、いわゆるクラッチtoクラッチ変速が可能である。即ち、前段の変速段の確立中に後段の変速段に合わせて予め同期装置を作動させるプリシフト操作を行った後に、クラッチを前段の変速段の係合状態から後段の変速段の係合状態に掴み換えることにより、変速操作中にトルク伝達が途切れることが防止され、変速ショックの低減および加速性の向上が可能になる。
一方、1速変速段〜8速変速段のうち、4速変速段および5速変速段間のシフトアップおよびシフトダウンと、5速変速段および6速変速段間のシフトアップおよびシフトダウンと、6速変速段および7速変速段間のシフトアップおよびシフトダウンと、7速変速段および8速変速段間のシフトアップおよびシフトダウンとは、上述したクラッチtoクラッチ変速が不能であり、通常のAMT(オートマチック・マニュアル・トランスミッション)と同じ変速操作が必要となるため、変速操作中にトルク伝達が一時的に遮断されるトルク抜けが発生する。
即ち、4速変速段〜8速変速段間の変速時に上述したプリシフト操作を行うと、変速機Tの内部の複数の経路で並行してトルクが伝達されてしまうトルクロックが発生する問題があるため、前段のクラッチを係合解除した状態で後段の変速段に合わせて同期装置を作動させた後に後段のクラッチを係合させる必要がある。その結果、前段のクラッチを係合解除してから後段のクラッチを係合するまでの間、トルク伝達が一時的に遮断されるトルク抜けが発生してしまう。しかしながら、本実施の形態では、トルク抜けが発生するのは高速変速段である4速変速段〜8速変速段間の変速に限られ、この高速変速段では車速が大きいためにトルク抜けによる変速ショックは発生し難く、商品性への影響は小さいものとなる。
以上のように、本実施の形態によれば、入力軸Imと、第1、第2副入力軸Is1,Is2と、第3、第4副入力軸Is3,Is4とを三つの軸線上に平行に配置し、それらの間を第1入力ギヤG1、第1副入力ギヤG3および第3副入力ギヤG5よりなる左側のギヤ列と、第2入力ギヤG2、第2副入力ギヤG4および第4副入力ギヤG6よりなる右側のギヤ列とにより左右2段に接続し、また第1、第2副入力軸Is1,Is2とその内部に配置した第1出力軸O1とを第1、第2クラッチC1,C2で接続するとともに、第3、第4副入力軸Is3,Is4とその内部に配置した第2出力軸O2とを第3、第4クラッチC3,C4で接続し、第1出力軸O1および第2出力軸O2からディファレンシャルギヤDに選択的に駆動力を出力することで変速機T内の動力伝達経路の自由度を高め、僅かに6個のギヤG1〜G6で前進8速の変速段を確立することができる。
しかも前進8速の変速段のうち、変速ショックが発生し易い低速変速段である1速変速段〜4速変速段間の変速時にトルクロックが発生しないため、その変速をプリシフトを伴うクラッチtoクラッチ変速により行うことでトルク抜けの発生を防止し、変速ショックの発生を防止するとともに加速性能の向上を可能にすることができる。
ところで、図10に示すように、本実施の形態の変速機Tの1速変速段〜8速変速段のうち、4速変速段および6速変速段を間引いてシフトアップあるいはシフトダウンすれば、3速変速段および5速変速段間の変速と、5速変速段および7速変速段間の変速とにおいてもクラッチtoクラッチ変速が可能になり、その結果、1速変速段〜7速変速段間でクラッチtoクラッチ変速が可能になる。
従って、車両を急加速する場合には、4速変速段および6速変速段を間引くことなくシフトアップしても、4速変速段から上のシフトアップ時には車速が充分に高くなっているため、4速変速段以降でトルク抜けが発生しても不快な変速ショックが発生することがない。また車両をゆっくりと加速する場合には、4速変速段および6速変速段を間引いてシフトアップすることで、7速変速段までクラッチtoクラッチ変速を可能にして変速ショックの発生を回避することができる。そして7速変速段から8速変速段へのシフトアップ時には車速が充分に高くなっているため、そこでトルク抜けが発生しても不快な変速ショックが発生することがない。
第2の実施の形態
次に、図11〜図21に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
図1および図11を比較すると明らかなように、第2の実施の形態は、第1の実施の形態の第2同期装置S2を湿式多板クラッチよりなる第5クラッチC5で置き換え、かつ第1の実施の形態の第4同期装置S4をワンウェイクラッチ付き同期装置Soで置き換えたものであり、その他の構成は同一である。
図12に示すように、第4副入力ギヤG6を第4副入力軸Is4に結合可能なワンウェイクラッチ付き同期装置Soは、第4副入力軸Is4に固設されたハブ11と、ハブ11の外周に配置された第1ワンウェイクラッチ12Aおよび第2ワンウェイクラッチ12Bと、第1ワンウェイクラッチ12Aのアウターレースに軸方向摺動自在にスプライン結合された第1スリーブ13Aと、第2ワンウェイクラッチ12Bのアウターレースに軸方向摺動自在にスプライン結合された第2スリーブ13Bとを備える。第1スリーブ13Aおよび第2スリーブ13Bは図示せぬアクチュエータで相互に独立して操作される。
図13および図14に示すように、第1スリーブ13Aの内周のスプライン歯の軸方向一端部(右端部)に片歯状の第1歯状部a…が形成されるとともに、第4副入力ギヤG6の軸方向他端部(左端部)に、前記第1歯状部a…に噛合可能な片歯状の第4歯状部d…が形成される。また第1ワンウェイクラッチ12Aの外周のスプライン歯の軸方向他端部(左端部)に片歯状の第2歯状部b…が形成されるとともに、第2スリーブ13Bの内周のスプライン歯の軸方向一端部(右端部)に、前記第2歯状部b…に噛合可能な片歯状の第3歯状部c…が形成される。第1歯状部a…および第4歯状部d…の傾斜方向は相互に面接触できるように一致しており、第2歯状部b…および第3歯状部c…の傾斜方向は相互に面接触できるように一致している。また第1歯状部a…および第4歯状部d…の傾斜方向と、第2歯状部b…および第3歯状部c…の傾斜方向とは、逆方向に設定されている。
尚、第1スリーブ13Aの内周のスプラインの右端部に第1歯状部a…を形成する代わりに、第1スリーブ13Aの右端部に直接第1歯状部a…を形成しても良い。また第1ワンウェイクラッチ12Aの外周のスプラインの左端部に第2歯状部b…を形成する代わりに、第1スリーブ13Aの左端部に直接第2歯状部b…を形成しても良い。この場合、第2スリーブ13Bの内周のスプラインの右端部に第3歯状部c…を形成する代わりに、第2スリーブ13Bの右端部に直接第4歯状部d…を形成する必要がある。
図21には、第1スリーブ13Aおよび第2スリーブ13Bを駆動するシフトドラム15のガイド溝の形状が展開図として示される。図示せぬ第1シフトフォークを介して第1スリーブ13Aを駆動する第1ガイド溝15aの形状と、図示せぬ第2シフトフォークを介して第2スリーブ13Bを駆動する第2ガイド溝15bの形状とは一部で異なっている。
図21(A)に示す係合解除状態では、第1、第2シフトフォークは(a)の位置にあり、このとき第1ガイド溝15aおよび第2ガイド溝15bにより第1、第2スリーブ13A,13Bは共に左動し、また図21(C)に示す係合状態では、第1、第2シフトフォークは(c)の位置にあり、このとき第1ガイド溝15aおよび第2ガイド溝15bにより第1、第2スリーブ13A,13Bは共に右動する。しかしながら、図21(B)に示すワンウェイ状態では、第1、第2シフトフォークはシフトパターン(a)の位置および(c)の位置の中間の(b)の位置にあり、このとき第2ガイド溝15bにより第2スリーブ13Aを左動位置に保持したまま第1ガイド溝15aにより第1スリーブ13Aだけが右動する。
通常の同期装置と同様に、第1スリーブ13Aが右動すると、第1歯状部a…および第4歯状部d…が噛合することで、第1スリーブ13Aが第4副入力ギヤG6に結合される。また第2スリーブ13Bが右動すると、第3歯状部c…および第2歯状部b…が噛合することで、第2スリーブ13Bが第1スリーブ13Aに結合される。
図12(A)に示すように、第1スリーブ13Aおよび第2スリーブ13Bが共に左動位置にあるとき、ワンウェイクラッチ付き同期装置Soは係合解除状態になり、第4副入力ギヤG6は第4副入力軸Is4から完全に切り離されて自由に相対回転可能となる。
図12(B)に示すように、第1スリーブ13Aが右動位置にあって第2スリーブ13Bが左動位置にあるとき、ワンウェイクラッチ付き同期装置Soはワンウェイ状態となり、第4副入力ギヤG6が第1ワンウェイクラッチ12Aを介して第4副入力軸Is4に接続される。このワンウェイ状態では、第4副入力ギヤG6から第4副入力軸Is4に駆動力が伝達するときに第1ワンウェイクラッチ12Aが係合し、逆に第4副入力軸Is4から第4副入力ギヤG6に駆動力が伝達するときに第1ワンウェイクラッチ12Aがスリップする。
図12(C)に示すように、第1スリーブ13Aおよび第2スリーブ13Bが共に右動位置にあるとき、ワンウェイクラッチ付き同期装置Soは係合状態となり、第4副入力ギヤG6は第1ワンウェイクラッチ12Aおよび第2ワンウェイクラッチ12Bの両方を介して第4副入力軸Is4に接続される。第1ワンウェイクラッチ12Aおよび第2ワンウェイクラッチ12Bは係合方向が相互に逆に設定されているため、第4副入力ギヤG6は第4副入力軸Is4に完全に結合されて一体に回転可能となる。
図13(A)、(B)に示すように、右動する第1スリーブ13Aの第1歯状部a…と第4副入力ギヤG6の第4歯状部d…とが噛合するとき、片歯状の第1歯状部a…および片歯状の第4歯状部d…が当接して第1スリーブ13Aおよび第4副入力ギヤG6が強制的に相対回転するが、第1スリーブ13Aとボス11との間には第1ワンウェイクラッチ12Aが介在するため、前記相対回転が第1ワンウェイクラッチ12Aを係合させる方向であると、前記相対回転が阻止されて第1歯状部a…および第4歯状部d…の噛合が不能になる可能性がある。
しかしながら、本実施の形態によれば、片歯状の第1歯状部a…および片歯状の第4歯状部d…の傾斜方向を所定の方向に設定することにより、第1ワンウェイクラッチ12Aにより前記相対回転が阻止されることがなくなり、図13(C)に示すように、第1歯状部a…および第4歯状部d…を確実に、かつスムーズに噛合させることができる。
図14(A)、(B)に示すように、右動する第2スリーブ13Bの第3歯状部c…と第1スリーブ13Aの第2歯状部b…とが噛合するとき、片歯状の第3歯状部c…および片歯状の第2歯状部b…が当接して第2スリーブ13Bおよび第1スリーブ13Aが強制的に相対回転するが、第2スリーブ13Bとボス11との間には第2ワンウェイクラッチ12Bが介在するため、前記相対回転が第2ワンウェイクラッチ12Bを係合させる方向であると、前記相対回転が阻止されて第3歯状部c…および第2歯状部b…の噛合が不能になる可能性がある。
しかしながら、本実施の形態によれば、片歯状の第3歯状部c…および片歯状の第2歯状部b…の傾斜方向を所定の方向に設定することにより、第2ワンウェイクラッチ12Bにより前記相対回転が阻止されることがなくなり、図14(C)に示すように、第3歯状部c…および第2歯状部b…を確実に、かつスムーズに噛合させることができる。
第1の実施の形態では、1速変速段〜4速変速段間でクラッチtoクラッチ変速が可能であったが、第2の実施の形態では、第5クラッチC5およびワンウェイクラッチ付き同期装置Soの作用により、更に4速変速段〜5速変速段間および5速変速段〜6速変速段間でクラッチtoクラッチ変速が可能となることで、結局1速変速段〜6速変速段間でクラッチtoクラッチ変速が可能となり、クラッチtoクラッチ変速が可能な変速段が拡大される。
図19に示す本実施の形態の係合表を、図3に示す第1の実施の形態の係合表と比較すると明らかなように、本実施の形態の第5クラッチC5の係合シーケンスは第1の実施の形態の第2同期装置S2の係合シーケンスと同じであり、本実施の形態のワンウェイクラッチ付き同期装置Soの係合シーケンスは第1の実施の形態の第4同期装置S4の係合シーケンスと同じである。
次に、第1の実施の形態において、4速変速段および5速変速段間のクラッチtoクラッチ変速が不能であった理由を説明する。
図15(A)に示すように、第1同期装置S1、第3同期装置S3および第4同期装置S4が係合し、第1クラッチC1および第4クラッチC4が係合して4速変速段が確立した状態から、5速変速段にシフトアップすべくクラッチtoクラッチ変速を行うには、先ず、図15(B)に示すように、5速変速段で必要な第2同期装置S2を係合し(プリシフト)、次に、図15(C)に示すように、4速変速段で係合していた第1クラッチC1および第4クラッチC4を係合解除して5速変速段で必要な第3クラッチC3を係合し、最後に、図15(D)に示すように、4速変速段で係合していた第1同期装置S1および第3同期装置S3を係合解除する手順が必要となる。
図15(B)において、4速変速段から5速変速段にシフトアップする過程で第2同期装置S2を係合するとき、第2入力ギヤG2にはエンジンE→入力軸Im→第1同期装置S1→第1入力ギヤG1→第3副入力ギヤG5→第3副入力軸Is3→第4クラッチC4→第4副入力軸Is4→第4同期装置S4→第4副入力ギヤG6→第2入力ギヤG2の経路で4速変速段の駆動力が伝達されており、一方、入力軸ImにはエンジンE→入力軸Imの5速変速段の経路で駆動力が伝達される。このとき、入力軸Imとその外周に支持された第2入力ギヤG2とが異なる回転数で相対回転してトルクロックが発生するため、第2同期装置S2は入力軸Imに第2入力ギヤG2を結合するプリシフトを行うことができず、4速変速段から5速変速段へのクラッチtoクラッチ変速が不能になる。
また、図16(A)に示すように、第2同期装置S2および第4同期装置S4が係合し、第3クラッチC3が係合して5速変速段が確立した状態から、4速変速段にシフトダウンすべくクラッチtoクラッチ変速を行うには、先ず、図16(B)に示すように、4速変速段で必要な第1同期装置S1および第3同期装置S3を係合し(プリシフト)、次に、図16(C)に示すように、5速変速段で係合していた第3クラッチC3を係合解除して4速変速段で必要な第1クラッチC1および第4クラッチC4を係合し、最後に、図16(D)に示すように、5速変速段で係合していた第2同期装置S2を係合解除する手順が必要となる。
5速変速段から4速変速段にシフトダウンする場合にも、図16(C)で第3クラッチC3を係合解除して第1クラッチC1および第4クラッチC4を係合したとき、まだ第2同期装置S2が係合したままであるため、異なる回転数で相対回転する入力軸Imおよび第2入力ギヤG2間でトルクロックが発生してしまい、5速変速段から4速変速段へのクラッチtoクラッチ変速が不能になる。
上述したように、第1の実施の形態では,4速変速段および5速変速段間のクラッチtoクラッチ変速が不能であるが、本実施の形態によれば、第1の実施の形態の第2同期装置S2を湿式多板クラッチよりなる第5クラッチC5で置き換えたことで、4速変速段および5速変速段間のクラッチtoクラッチ変速時に入力軸Imおよび第2入力ギヤG2が相対回転しても、それらの相対回転を許容するように第5クラッチC5がスリップしながら係合することで、トルクロックの発生を回避してクラッチtoクラッチ変速が可能になる。
次に、第1の実施の形態において、5速変速段から6速変速段へのクラッチtoクラッチ変速が不能であった理由を説明する。
図17(A)に示すように、第2同期装置S2および第4同期装置S4が係合し、第3クラッチC3が係合して5速変速段が確立した状態から、6速変速段にシフトアップすべくクラッチtoクラッチ変速を行うには、先ず、図17(B)に示すように、6速変速段で必要な第3同期装置S3を係合し(プリシフト)、次に、図17(C)に示すように、6速変速段で必要な第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合し、最後に、図17(D)に示すように、5速変速段で係合していた第4同期装置S4を係合解除する手順が必要となる。
5速変速段から6速変速段にシフトアップする過程で第3同期装置S3を係合し(図17(B)参照)、次に第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合すると(図17(C)参照)、エンジンE→入力軸Im→第2同期装置S2→第2入力ギヤG2→第2副入力ギヤG4→第3同期装置S3→第2副入力軸Is2→第2クラッチC2→第1副入力軸Is1→第1副入力ギヤG3→第1入力ギヤG1→第3副入力ギヤG5→第3副入力軸Is3→第4クラッチC4→第4副入力軸Is4の経路で駆動力が伝達されると同時に、エンジンE→入力軸Im→第2同期装置S2→第2入力ギヤG2→第4副入力ギヤG6の経路で駆動力が伝達される。このとき、第4副入力軸Is4は第4副入力ギヤG6よりも高速で回転しようとするが、まだ第4同期装置S4が係合して第4副入力軸Is4および第4副入力ギヤG6を一体に結合しているため、トルクロックが発生してクラッチtoクラッチ変速が不能になる。
しかしながら、本実施の形態によれば、第4同期装置S4をワンウェイクラッチ付き同期装置Soで置き換えたので、ワンウェイクラッチ付き同期装置Soをワンウェイ状態(図12(B)参照)とすることで、第3同期装置S3の係合により第4副入力軸Is4の回転数が第4副入力ギヤG6の回転数を上回っても、ワンウェイクラッチ付き同期装置Soの第1ワンウェイクラッチ12Aがスリップしてトルクロックの発生を抑制することで、駆動力伝達の途切れを防止しながらクラッチtoクラッチ変速が可能になる。
ところで、6速変速段の確立後にワンウェイクラッチ付き同期装置Soがワンウェイ状態のままだと、車両が減速状態になったときに第1ワンウェイクラッチ12Aがスリップして駆動輪W,WからエンジンEに駆動力を逆伝達することができず、エンジンブレーキが作動しなくなる問題がある。しかしながら、6速変速段の確立後にワンウェイクラッチ付き同期装置Soを係合状態(図12(C)参照)に切り換えることで、第1ワンウェイクラッチ12Aおよび第2ワンウェイクラッチ12Bを共にスリップ不能にロックして第4副入力軸Is4に第4副入力ギヤG6を一体に結合し、エンジンブレーキを支障なく作動させることができる。
次に、第1の実施の形態において、6速変速段から5速変速段へのクラッチtoクラッチ変速が不能であった理由を説明する。
図18(A)に示すように、第2同期装置S2および第3同期装置S3が係合し、第2クラッチC2、第3クラッチC3および第4クラッチC4が係合して6速変速段が確立した状態から、5速変速段にシフトダウンすべくクラッチtoクラッチ変速を行うには、先ず、図18(B)に示すように、第4同期装置S4を係合し(プリシフト)、次に、図18(C)に示すように、5速変速段では係合する必要がない第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合解除し、最後に、図18(D)に示すように、6速変速段で係合していた第3同期装置S3を係合解除する手順が必要となる。
6速変速段から5速変速段にシフトダウンする過程で第4同期装置S4を係合すると(図18(B)参照)、第4副入力軸Is4には、エンジンE→入力軸Im→第2同期装置S2→第2入力ギヤG2→第2副入力ギヤG4→第3同期装置S3→第2副入力軸Is2→第2クラッチC2→第1副入力軸Is1→第1副入力ギヤG3→第1入力ギヤG1→第3副入力ギヤG5→第3副入力軸Is3→第4クラッチC4→第4副入力軸Is4の経路で駆動力が伝達されると同時に、第4副入力ギヤG6には、エンジンE→入力軸Im→第2同期装置S2→第2入力ギヤG2→第4副入力ギヤG6の経路で駆動力が伝達される。このとき、第4副入力軸Is4は第4副入力ギヤG6よりも高速で回転するため、第4同期装置S4で第4副入力軸Is4および第4副入力ギヤG6を結合することができず、トルクロックが発生してクラッチtoクラッチ変速が不能になる。
しかしながら、本実施の形態によれば、第4同期装置S4をワンウェイクラッチ付き同期装置Soで置き換えたので、ワンウェイクラッチ付き同期装置Soをワンウェイ状態とすることで、第1ワンウェイクラッチ12Aがスリップすることで、第4副入力軸Is4および第4副入力ギヤG6の相対回転が許容されてトルクロックの発生が回避される。そして第2クラッチC2および第4クラッチC4が係合解除して第4クラッチC4から第4副入力軸Is4に駆動力が伝達されなくなり、第4副入力軸Is4の回転数が第4副入力ギヤG6の回転数を下回ると、ワンウェイ状態のワンウェイクラッチ付き同期装置Soの第1ワンウェイクラッチ12Aが係合して第4副入力ギヤG6から第4副入力軸Is4に駆動力を伝達することで、駆動力伝達の途切れを防止しながら6速変速段から5速変速段へのクラッチtoクラッチ変速が可能となる。
ところで、ワンウェイクラッチ付き同期装置Soがワンウェイ状態のままだと、5速変速段の確立後に車両が減速状態になったときに第1ワンウェイクラッチ12Aがスリップして駆動輪W,WからエンジンEに駆動力を逆伝達することができず、エンジンブレーキが作動しなくなる問題がある。しかしながら、5速変速段の確立後にワンウェイクラッチ付き同期装置Soを係合状態に切り換えることで、第1ワンウェイクラッチ12Aおよび第2ワンウェイクラッチ12Bを共にスリップ不能にロックして第4副入力軸Is4に第4副入力ギヤG6を一体に結合し、エンジンブレーキを支障なく作動させることができる。
上述したように、第1の実施の形態では,5速変速段および6速変速段間のクラッチtoクラッチ変速が不能であるが、本実施の形態によれば、第1の実施の形態の第4同期装置S4をワンウェイクラッチ付き同期装置Soで置き換えたことで、5速変速段および6速変速段間のクラッチtoクラッチ変速時に第4副入力軸Is4および第4副入力ギヤG6が相対回転しても、その相対回転を許容するように第1ワンウェイクラッチ12Aがスリップしながら待機することで、トルクロックの発生を回避してクラッチtoクラッチ変速が可能になる。しかもワンウェイクラッチ付き同期装置Soは湿式多板クラッチよりもフリクションが小さいため、湿式多板クラッチを用いる場合に比べてフリクションロスを低減することができる。
図20(A)は、第1の実施の形態におけるクラッチtoクラッチ変速の可否を示すもので、網かけしない変速段間ではクラッチtoクラッチ変速が可能であり、網かけした変速段間ではクラッチtoクラッチ変速が不能である。既に説明したように、第1の実施の形態では、4速変速段および6速変速段を間引いて飛び変速を行うことで、クラッチtoクラッチ変速が可能な領域を拡大しているが、鎖線枠で囲んだ領域では依然としてクラッチtoクラッチ変速が不能である。
一方、図20(B)は、本実施の形態におけるクラッチtoクラッチ変速の可否を示すものである、既に説明したように、本実施の形態では、1速変速段〜6速変速段間でクラッチtoクラッチ変速が可能であるが、7速変速段を間引いて飛び変速を行うことで、前変速段間でクラッチtoクラッチ変速が可能になる。アクセルペダルの急戻し時やアクセルペダルのキックダウン時に飛び変速を行う場合、本実施に形態によれば、間に中間の変速段を介在させることでクラッチtoクラッチ変速が可能になる。例えば、第1の実施の形態では不能であった2速変速段および6速変速段間のクラッチtoクラッチ変速が、本実施の形態では間に5速変速段を介在させることで可能になる。
以上のように、本実施の形態によれば、図20(B)に鎖線枠で囲んだ領域でクラッチtoクラッチ変速が可能となり、第1の実施の形態に比べてクラッチtoクラッチ変速が可能な領域を大幅に拡大することができる。
第3の実施の形態
次に、図22および図23に基づいて本発明の第3の実施の形態をシフトドラム式を一例として説明する。
図22(A)は、図19に示す第2の実施の形態の係合表のうち、前進変速段の確立に関連する第1同期装置S1、第3同期装置S3およびワンウェイクラッチ付き同期装置Soに対応する部分を抜き出したものである。第1同期装置S1、第3同期装置S3およびワンウェイクラッチ付き同期装置Soの係合状態の組み合わせであるシフトパターンの種類は、ニュートラルに対応するパターン(1) と、2速変速段および3速変速段に対応するパターン(2) と、1速変速段および4速変速段に対応するパターン(3) と、5速変速段および7速変速段に対応するパターン(4) と、6速変速段および8速変速段に対応するパターン(5) との5種類である。
上述した第2の実施の形態では、ニュートラルにおいて第1同期装置S1、第3同期装置S3およびワンウェイクラッチ付き同期装置Soは全て係合解除するが、図22(B)に示すように、本実施の形態ではニュートラルにおいて敢えてワンウェイクラッチ付き同期装置Soを係合する。ニュートラルにおいてワンウェイクラッチ付き同期装置Soを係合しても、第1同期装置S1および第5クラッチC5が係合解除している限り、エンジンEの駆動力がディファレンシャルギヤDに伝達される虞はない。
ニュートラルにおいてワンウェイクラッチ付き同期装置Soを係合することで、ニュートラルのシフトパターンと、5速変速段および7速変速段のシフトパターンとが同じになり、シフトパターンの種類は、2速変速段および3速変速段に対応するパターン(1) と、1速変速段および4速変速段に対応するパターン(2) と、ニュートラル、5速変速段および7速変速段に対応するパターン(3) と、6速変速段および8速変速段に対応するパターン(4) の4種類に減少する。
第1同期装置S1、第3同期装置S3およびワンウェイクラッチ付き同期装置Soは、シフトドラムの外周に形成したガイド溝に係合して駆動されるシフトフォークにより作動するため、シフトパターンの種類が5種類から4種類に減少すると、その分だけシフトドラムの外周のガイド溝の長さが短くなることで、シフトドラムの外径を小さくして小型軽量化を図ることができる。
シフトレバーを操作して1速変速段およびリバース変速段間で変速を行うとき、シフトレバーが必ずニュートラルポジションを経由することで、1速変速段→ニュートラル→リバース変速段、あるいはリバース変速段→ニュートラル→1速変速段の順序で変速が実行される。
図23(A)に示すように、第2の実施の形態の5種類のシフトパターンでは、1速変速段→ニュートラル→リバース変速段の変速を行う際のシフトパターンの変化は、(3) →(2) →(1) →(2) →(3) →(4) の5ステップの変化が必要となり、速やかな変速が妨げられてビジー感の原因となる問題がある。一方、図23(B)に示すように、本実施の形態の4種類のシフトパターンでは、1速変速段→ニュートラル→リバース変速段の変速を行う際のシフトパターンの変化は、(2) →(3) の1ステップになるため、極めて短時間で変速を完了することができる。
以上、1速変速段→ニュートラル→リバース変速段の変速について説明したが、リバース変速段→ニュートラル→1速変速段の変速についても同様である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明の変速装置は実施の形態で説明したシフトドラム式に限定されるものではない。
また本発明の駆動源は実施の形態のエンジンEに限定されず、モータ・ジェネレータのような他の任意の駆動源であっても良い。
また請求項1の発明の係合装置は実施の形態の第1〜第4同期装置S1〜S4やワンウェイクラッチ付き同期装置Soに限定されず、湿式多板クラッチやドグクラッチであっても良い。
C1 第1クラッチ
C2 第2クラッチ
C3 第3クラッチ
C4 第4クラッチ
C5 第5クラッチ(第2係合装置)
E エンジン(駆動源)
G1 第1入力ギヤ
G2 第2入力ギヤ
G3 第1副入力ギヤ
G4 第2副入力ギヤ G5 第3副入力ギヤ
G6 第4副入力ギヤ Im 入力軸
Is1 第1副入力軸
Is2 第2副入力軸
Is3 第3副入力軸
Is4 第4副入力軸
O1 第1出力軸
O2 第2出力軸
S1 第1同期装置(第1係合装置)
S2 第2同期装置(第2係合装置)
S3 第3同期装置(第3係合装置)
S4 第4同期装置(第4係合装置)
So ワンウェイクラッチ付き同期装置(第4係合装置)
a 第1歯状部
b 第2歯状部
c 第3歯状部
d 第4歯状部

Claims (8)

  1. 駆動源(E)からの駆動力が入力される入力軸(Im)と、
    前記入力軸(Im)に相対回転自在に支持された第1入力ギヤ(G1)および第2入力ギヤ(G2)と、
    前記第1入力ギヤ(G1)を前記入力軸(Im)に結合する第1係合装置(S1)と、 前記第2入力ギヤ(G2)を前記入力軸(Im)に結合する第2係合装置(S2,C5)と、
    前記入力軸(Im)と平行かつ相互に同軸に配置された第1副入力軸(Is1)および第2副入力軸(Is2)と、
    前記第1副入力軸(Is1)に固設されて前記第1入力ギヤ(G1)に噛合する第1副入力ギヤ(G3)と、
    前記第2副入力軸(Is2)に相対回転自在に支持されて前記第2入力ギヤ(G2)に噛合する第2副入力ギヤ(G4)と、
    前記第2副入力ギヤ(G4)を前記第2副入力軸(Is2)に結合する第3係合装置(S3)と、
    前記第1副入力軸(Is1)および前記第2副入力軸(Is2)と同軸に配置された第1出力軸(O1)と、
    前記第2副入力軸(Is2)を前記第1出力軸(O1)に結合する第1クラッチ(C1)と、
    前記第1副入力軸(Is1)を前記第2副入力軸(Is2)に結合する第2クラッチ(C2)と、
    前記入力軸(Im)と平行かつ相互に同軸に配置された第3副入力軸(Is3)および第4副入力軸(Is4)と、
    前記第3副入力軸(Is3)に固設されて前記第1入力ギヤ(G1)に噛合する第3副入力ギヤ(G5)と、
    前記第4副入力軸(Is4)に相対回転自在に支持されて前記第2入力ギヤ(G2)に噛合する第4副入力ギヤ(G6)と、
    前記第4副入力ギヤ(G6)を前記第4副入力軸(Is4)に結合する第4係合装置(S4,So)と、
    前記第3副入力軸(Is3)および前記第4副入力軸(Is4)と同軸に配置された第2出力軸(O2)と、
    前記第4副入力軸(Is4)を前記第2出力軸(O2)に結合する第3クラッチ(C3)と、
    前記第3副入力軸(Is3)を前記第4副入力軸(Is4)に結合する第4クラッチ(C4)と、
    前記第1出力軸(O1)および前記第2出力軸(O2)に接続されたディファレンシャルギヤ(D)と、
    を備えることを特徴とする変速機。
  2. 前記第2係合装置(C5)が摩擦係合装置であることを特徴とする、請求項1に記載の変速機。
  3. 前記第4係合装置(So)は、
    前記第4副入力軸(Is4)および前記第4副入力ギヤ(G6)を切り離す係合解除状態と、前記第4副入力軸(Is4)および前記第4副入力ギヤ(G6)を結合する係合状態と、前記第4副入力ギヤ(G6)の回転数が前記第4副入力軸(Is4)の回転数を上回るときに該第4副入力ギヤ(G6)から該第4副入力軸(Is4)に駆動力を伝達するワンウェイ状態とを選択可能であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の変速機。
  4. 前記第4係合装置(So)は、前記第4副入力軸(Is4)に固設されたハブ(11)と、第1ワンウェイクラッチ(12A)を介して前記ハブ(11)の軸方向一方側に接続された第1スリーブ(13A)と、第2ワンウェイクラッチ(12B)を介して前記ハブ(11)の軸方向他方側に接続された第2スリーブ(13B)とを備え、
    前記第1スリーブ(13A)は軸方向一方への摺動により前記第4副入力ギヤ(G6)に係合し、前記第2スリーブ(13B)は軸方向一方への摺動により前記第1スリーブ(13A)に係合し、
    前記第1ワンウェイクラッチ(12A)は、前記第4副入力ギヤ(G6)の回転数が前記第4副入力軸(Is4)の回転数を上回るときに係合し、前記第2ワンウェイクラッチ(12B)は、前記第4副入力軸(Is4)の回転数が前記第4副入力ギヤ(G6)の回転数を上回るときに係合することを特徴とする、請求項3に記載の変速機。
  5. 前記第1係合装置(S1)、前記第3係合装置(S3)および前記第4係合装置(S4,So)が噛合係合装置であることを特徴とする、請求項1に記載の変速機。
  6. 前記第4係合装置(So)は、
    前記第1スリーブ(13A)の内周に設けられたスプラインの軸方向一端部に形成された片歯状の第1歯状部(a)と、
    前記第1ワンウェイクラッチ(12A)の外周に設けられたスプラインの軸方向他端部に形成された片歯状の第2歯状部(b)と、
    前記第2スリーブ(13B)の内周に設けられたスプラインの軸方向一端部に形成されて前記第2歯状部(b)に噛合可能な片歯状の第3歯状部(c)と、
    前記第4副入力ギヤ(G6)の軸方向他端部に形成されて前記第1歯状部(a)に噛合可能な片歯状の第4歯状部(d)とを備えることを特徴とする、請求項4に記載の変速機。
  7. 前記第4係合装置(So)は、
    前記第1スリーブ(13A)の軸方向一端部に形成された片歯状の第1歯状部(a)と、
    前記第1スリーブ(13A)の軸方向他端部に形成された片歯状の第2歯状部(b)と、
    前記第2スリーブ(13B)の軸方向一端部に形成されて前記第2歯状部(b)に噛合可能な片歯状の第3歯状部(c)と、
    前記第4副入力ギヤ(G6)の軸方向他端部に形成されて前記第1歯状部(a)に噛合可能な片歯状の第4歯状部(d)とを備えることを特徴とする、請求項4に記載の変速機。
  8. シフトドラムの回転により係合・係合解除を切り換えられる噛合係合装置である前記第1係合装置(S1)、前記第3係合装置(S3)および前記第4係合装置(So)は、それらの係合・係合解除の組み合わせからなる複数のシフトパターンのうち、駆動力を伝達しないニュートラルに対応する第1シフトパターンを備え、前記第1シフトパターンは前記ニュートラル以外の所定の変速段にも対応することを特徴とする、請求項5に記載の変速機。
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