JP2015126481A - 弾性表面波デバイスの製造方法及び弾性表面波デバイス - Google Patents

弾性表面波デバイスの製造方法及び弾性表面波デバイス Download PDF

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Abstract

【課題】電極パッド上の保護膜のみを除去する工程を要することなく金属バンプを形成することが可能な弾性表面波デバイスの製造方法及び弾性表面波デバイスを提供する。【解決手段】本発明に係る弾性表面波デバイスは、圧電基板10と、互いに間挿し合っている一対のくし歯状電極と電極パッド50とを含み、圧電基板10上に設けられた薄膜電極と、くし歯状電極と電極パッドとを電気的に接続する引き回し配線30と、電極パッド50と電気的に接続される金属バンプ80と、くし歯状電極及び電極パッド50の少なくとも一部を覆うように、圧電基板10上に設けられた保護膜60とを備える。電極パッド50上に保護膜60を形成し、保護膜60に金属バンプ80を当接させることにより、保護膜60に複数の破断部62を形成し、同時に破断部62を介して金属バンプ80と電極パッド50とを電気的に接続するよう接合する。【選択図】図1

Description

本発明は、弾性表面波デバイスの製造方法及び弾性表面波デバイスに関する。特に弾性表面波フィルタ、共振器等の弾性表面波デバイスの製造方法及び弾性表面波デバイスに関する。
図4は、従来の弾性表面波デバイスの平面図である。図4に示すように、圧電基板10上に、互いに間挿し合っている一対のくし歯状電極20、弾性表面波の伝搬方向において、くし歯状電極20の両側に配置された反射器40、電極パッド50等の薄膜電極、引き回し配線30が形成されている。引き回し配線30により、くし歯状電極20と電極パッド50とが電気的に接続されている。圧電基板10上には、くし歯状電極20、引き回し配線30、反射器40、電極パッド50等の電極を外部からの金属粉、水分等の付着から保護するべく、圧電基板10上の全体に保護膜60が形成されている。電極パッド50上のそれぞれに形成された保護膜60が部分的に除去された1つの開口部に金属バンプ70が形成されている。
図5は、従来の弾性表面波デバイスの製造方法を説明するための、電極パッド50付近の部分断面図である。図5(a)に示すように、引き回し配線30と電気的に接続するように電極パッド50が設けられており、電極パッド50を含む圧電基板10全体を覆うように保護膜60が形成されている。
そして、図5(b)に示すように、金属バンプ70を設ける各電極パッド50上の保護膜60のみを除去して開口部90を形成し、図5(c)に示すように、形成された開口部90から露出している電極パッド50の上に金属バンプ70を設けている。これにより、金属バンプ70の形成時に、金属パッド70と電極パッド50との電気的な接続不良が生じないようにしている。なお、保護膜60は、圧電基板10全体に形成されていなくても良く、くし歯状電極20、引き回し配線30、反射器40等の薄膜電極部分だけに形成されていても良い(特許文献1参照)。
特開2004−015669号公報 特開平09−036186号公報
しかし、従来の弾性表面波デバイスの製造方法では、電極パッド50上の保護膜60のみを除去する工程と、金属バンプ70を電極パッド50に接合する工程とが必要であり、全体として製造工程が煩雑になるという問題点があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、電極パッド上の保護膜のみを除去する工程を要することなく金属バンプを形成することが可能な弾性表面波デバイスの製造方法及び弾性表面波デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る弾性表面波デバイスの製造方法は、圧電基板と、互いに間挿し合っている一対のくし歯状電極と電極パッドとを含み、前記圧電基板上に設けられた薄膜電極と、前記くし歯状電極と前記電極パッドとを電気的に接続する引き回し配線と、前記電極パッドと電気的に接続される金属バンプと、前記くし歯状電極及び前記電極パッドの少なくとも一部を覆うように、前記圧電基板上に設けられた保護膜とを備える弾性表面波デバイスの製造方法であって、前記電極パッド上に前記保護膜を形成する工程と、前記保護膜に前記金属バンプを当接させることにより、前記保護膜に複数の破断部を形成し、同時に該破断部を介して前記金属バンプと前記電極パッドとを電気的に接続するよう接合する工程とを含むことを特徴とする。
上記構成では、電極パッド上に保護膜を形成し、保護膜に金属バンプを当接させることにより、保護膜に複数の破断部を形成し、同時に破断部を介して金属バンプと電極パッドとを電気的に接続するよう接合するので、保護膜を除去する工程と金属バンプを接合する工程とを別々に実行することなく、金属バンプと電極パッドとを電気的に接続することができる。したがって、全体として製造工程を短縮することができ、製造コストの低減を図ることが可能となる。また、金属バンプが形成される部分以外は保護膜が破断されないので、電極パッドの一部が露出することもなく、ごみの付着による他の薄膜電極との短絡も生じない。
また、本発明に係る弾性表面波デバイスの製造方法は、前記保護膜に前記金属バンプを当接させた状態で振動する工程を含むことが好ましい。
上記構成では、保護膜に前記金属バンプを当接させた状態で振動するので、当接させると同時に金属バンプを加熱する又は金属バンプに振動を加えることにより、複数の破断部を介して金属バンプと電極パッドとを接合させることができる。
また、本発明に係る弾性表面波デバイスの製造方法は、前記金属バンプの材質は、銀であることが好ましい。
上記構成では、金属バンプの材質が、銀であることにより、確実に電極パッド上に形成された保護膜を破断させることができ、確実に電極パッドと金属バンプとを電気的に接続することが可能となる。したがって、全体として製造工程を短縮することができ、製造コストの低減を図ることが可能となる。
また、本発明に係る弾性表面波デバイスの製造方法は、前記保護膜の材質が、SiO2 であることが好ましい。
上記構成では、保護膜の材質がSiO2 であることにより、確実に電極パッド上に形成された保護膜を破断させることができ、確実に電極パッドと金属バンプとを電気的に接続することが可能となる。したがって、全体として製造工程を短縮することができ、製造コストの低減を図ることが可能となる。
また、本発明に係る弾性表面波デバイスの製造方法は、前記保護膜の膜厚は2000オングストローム以下であることが好ましい。保護膜の材質がSiO2 であり、保護膜の膜厚が2000オングストロームより大きい場合には保護膜が破断しないおそれがあるからである。
また、本発明に係る弾性表面波デバイスの製造方法は、前記保護膜の材質が、SiNであることが好ましい。
上記構成では、保護膜の材質がSiNであることにより、確実に電極パッド上に形成された保護膜を破断させることができ、確実に電極パッドと金属バンプとを電気的に接続することが可能となる。したがって、全体として製造工程を短縮することができ、製造コストの低減を図ることが可能となる。
また、本発明に係る弾性表面波デバイスの製造方法は、前記保護膜の膜厚は350オングストローム以下であることが好ましい。保護膜の材質がSiNであり、保護膜の膜厚が350オングストロームより大きい場合には保護膜が破断しないおそれがあるからである。
次に、上記目的を達成するために本発明に係る弾性表面波デバイスは、圧電基板と、互いに間挿し合っている一対のくし歯状電極と電極パッドとを含み、前記圧電基板上に設けられた薄膜電極と、前記くし歯状電極と前記電極パッドとを電気的に接続する引き回し配線と、前記くし歯状電極及び前記電極パッドの少なくとも一部を覆うように、前記圧電基板上に設けられた保護膜とを備える弾性表面波デバイスであって、前記圧電基板を平面視して前記金属バンプと前記電極パッドとが重なる第1の領域において、前記保護膜に形成された複数の破断部を介して前記金属バンプと前記電極パッドとが電気的に接続するよう接合されており、前記圧電基板を平面視して前記金属バンプと前記電極パッドとが重ならない第2の領域において、前記電極パッドが前記保護膜によって覆われていることを特徴とする。
上記構成では、電極パッド上に保護膜を形成し、保護膜に金属バンプを当接させることにより、保護膜に複数の破断部を形成し、同時に該破断部を介して金属バンプと電極パッドとを電気的に接続するように接合するので、保護膜60を除去する工程と金属バンプ80を接合する工程とを別々に実行することなく、金属バンプ80と電極パッド50とを電気的に接続することができる。したがって、全体として製造工程を短縮することができ、製造コストの低減を図ることが可能となる。また、金属バンプが形成される部分以外は保護膜が破断されないので、電極パッドの一部が露出することもなく、ごみの付着による他の薄膜電極との短絡も生じない。
また、本発明に係る弾性表面波デバイスは、前記複数の破断部を形成する場合に発生する前記保護膜の複数の破片は、前記金属バンプと前記電極パッドとが接合される接合部に含まれていることが好ましい。
上記構成では、複数の破断部を形成する場合に発生する保護膜の複数の破片は、金属バンプと電極パッドとが接合される接合部に含まれているので、破断部を形成する場合に発生する保護膜の破片を金属バンプと電極パッドとの接合部に閉じ込めることができ、保護膜の破片が飛散して金属バンプの表面等を汚染することがない。
上記構成によれば、電極パッド上に保護膜を形成し、保護膜に金属バンプを当接させることにより、保護膜に複数の破断部を形成し、同時に破断部を介して金属バンプと電極パッドとを電気的に接続するように接合するので、保護膜60を除去する工程と金属バンプ80を接合する工程とを別々に実行することなく、金属バンプ80と電極パッド50とを電気的に接続することができる。したがって、全体として製造工程を短縮することができ、製造コストの低減を図ることが可能となる。また、金属バンプが形成される部分以外は保護膜が破断されないので、電極パッドの一部が露出することもなく、ごみの付着による他の薄膜電極との短絡も生じない。
本発明の実施の形態1に係る弾性表面波デバイスの製造方法を説明するための、電極パッド付近の部分断面図である。 本発明の実施の形態1に係る弾性表面波デバイスの製造方法における、保護膜の膜厚と、金属バンプと電極パッドとが電気的に接続されている状態との関係を示す図表である。 本発明の実施の形態2に係る弾性表面波デバイスの製造方法における、保護膜の膜厚と、金属バンプと電極パッドとが電気的に接続されている状態との関係を示す図表である。 従来の弾性表面波デバイスの平面図である。 従来の弾性表面波デバイスの製造方法を説明するための、電極パッド付近の部分断面図である。
以下、図面を参照ながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る弾性表面波デバイスの製造方法を説明するための、電極パッド付近の部分断面図である。図1(a)は、金属バンプが形成される前の状態を示しており、図1(b)は、金属バンプが形成された後の状態を示している。
圧電基板10は、例えばLiTaO3 のような圧電体材料で形成されている。圧電基板10上には、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属材料を用いて、図4に示すように、互いに間挿し合っている一対のくし歯状電極20、引き回し配線30、反射器40、電極パッド50等の薄膜電極が形成されている。薄膜電極は、蒸着、スパッタリング等の方法により、圧電基板10上に薄膜を形成した後、フォトリソグラフィー、エッチング等を行うことにより、所定の形状に形成されている。
そして、図1(a)に示すように、くし歯状電極20、弾性表面波の伝搬方向においてくし歯状電極20の両側に配置された反射器40、電極パッド50、引き回し配線30を含む圧電基板10全体を完全に覆うように、酸化ケイ素(SiO2 )の保護膜60を形成する。保護膜60の形成には、例えばプラズマCVD法等を用いる。もちろん、くし歯状電極20、引き回し配線30、反射器40、電極パッド50が覆われるように保護膜60を形成すれば足りるので、圧電基板10を部分的に覆うものであっても良い。
その後、図1(b)に示すように、金属バンプ80を電極パッド50上に形成する。保護膜60には従来のように開口部を設けることなく、金属バンプ80をバンプボンディングすることにより形成する。金属バンプ80には、銀のような導電抵抗の低い金属を用いる。銀バンプは金バンプよりも硬いので、バンプボンディングするときに金属バンプ80を保護膜60と直接圧着させる。保護膜60に金属バンプ80を当接させることにより、保護膜60に複数の破断部62を形成することができる。さらに、当接させると同時に金属バンプ80を加熱する又は金属バンプ80に振動を加えることにより、複数の破断部62を介して金属バンプ80と電極パッド50とを電気的に接続するよう接合させることができる。例えば超音波ホーン等を用いて振動を加えれば良い。したがって、保護膜60を除去する工程と、金属バンプ80と電極パッド50とを電気的に接続するように接合する工程とを同時に実行することができる。このとき、金属バンプ80と保護膜60との接合が完了するまで当接し続けることができるので、破断部62を形成する場合に発生する保護膜60の破片64を金属バンプ80と電極パッド50との接合部に閉じ込めることができ、保護膜60の破片64が飛散して金属バンプ80の表面等を汚染することも抑制することができる。
従来技術では、図5に示すように、圧電基板10上の各電極パッド50が形成されている領域は、金属バンプ70を接合するために保護膜60が除去され、開口部90が形成されている。開口部90の大きさは、金属バンプ70の大きさよりも大きくなるので、電極パッド50が一部露出している状態となる。そのため、電極パッド50上に外部からの金属粉、水分等が付着した場合、電極パッド50が腐食するおそれがあるという問題点があった。万一、電極パッド50に腐食金属が形成された場合、形成された腐食金属が膨張することにより保護膜60が破壊され、電極パッド50を起点として腐食が弾性表面波デバイス全体に行き渡り、全体を破壊するおそれもあった。また、電極パッド50の露出部分にごみが付着することにより、他の電極と短絡するおそれもあった。
これに対して、本実施の形態1に係る製造方法を用いることで、くし歯状電極20、引き回し配線30、反射器40等の薄膜電極、及び電極パッド50は、保護膜60あるいは金属バンプ80のいずれかによって完全に覆われるので、外部からの水分や腐食性物質と接触するおそれがなく、腐食の発生を防ぐことが可能となる。また、薄膜電極にごみが付着することによる短絡の発生を未然に防止することも可能となる。また、保護膜60を除去する工程と金属バンプ80を接合する工程とを別々に実行することなく、金属バンプ80と電極パッド50とを電気的に接続することができるので、全体として製造工程を短縮することができ、製造コストを低減することができる。
図2は、本発明の実施の形態1に係る弾性表面波デバイスの製造方法における、保護膜60の膜厚と、金属バンプ80と電極パッド50とが電気的に接続されている状態との関係を示す図表である。図2において、金属バンプ80として、金バンプ(Auバンプ)を用いる場合と、銀バンプ(Agバンプ)を用いる場合とで、金属バンプ80と電極パッド50との電気的な接続状態を比較する。図2では、電気的に接続されている状態を「○」で、接続されていない状態を「×」で、それぞれ表している。
図2からも明らかなように、金属バンプ80として比較的柔らかい金(Au)バンプを用いる場合には、保護膜60を破断させることができず、金属バンプ80と電極パッド50とを電気的に接続することができない。一方、金属バンプ80として比較的固い銀(Ag)バンプを用いる場合には、保護膜60の膜厚によっては、バンプボンディングにより保護膜60が破断され、金属バンプ80と電極パッド50とを電気的に接続することができる。
図2では、金属バンプ80として銀バンプを用いた場合、保護膜60の膜厚が2000オングストローム(200ナノメートル:nm)までなら、確実に金属バンプ80と電極パッド50とが電気的に接続されているが、保護膜60の膜厚が3000オングストローム(300ナノメートル:nm)のときには電気的に接続されていない。したがって、保護膜60の材質がSiO2 である場合、保護膜60の膜厚は2000オングストローム以下であることが好ましい。
以上のように本実施の形態1によれば、薄膜電極上に材質がSiO2 である保護膜60を形成し、電極パッド50上に形成された保護膜60を、銀等の比較的固い金属で形成された金属バンプ80をバンプボンディングすることにより破断させるので、保護膜60を除去する工程を要することなく、確実に電極パッド50と金属バンプ80とを電気的に接続することが可能となる。したがって、全体として製造工程を短縮することができ、製造コストの低減を図ることが可能となる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る弾性表面波デバイスの製造方法は、実施の形態1と同様であることから、同一の符号を付することにより詳細な説明を省略する。本実施の形態2は、材質が窒化ケイ素(SiN)である保護膜60を形成している点で実施の形態1と相違する。
なお、圧電基板10は、例えばLiTaO3 のような圧電体材料で形成されており、圧電基板10上には、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属材料を用いて、図4に示すように、くし歯状電極20、引き回し配線30、反射器40、電極パッド50等の薄膜電極が形成されている。薄膜電極は、蒸着、スパッタリング等の方法により、圧電基板10上に薄膜を形成した後、フォトリソグラフィー、エッチング等を行うことにより、所定の形状に形成されている。
そして、図1(a)に示すように、くし歯状電極20、引き回し配線30、反射器40、電極パッド50を含む圧電基板10全体を完全に覆うように、窒化ケイ素(SiN)の保護膜60を形成する。保護膜60の形成には、例えばプラズマCVD法等を用いる。もちろん、くし歯状電極20、引き回し配線30、反射器40、電極パッド50が覆われるように保護膜60を形成すれば足りるので、圧電基板10を部分的に覆うものであっても良い。
その後、図1(b)に示すように、金属バンプ80を電極パッド50上に形成する。保護膜60には従来のように開口部を設けることなく、金属バンプ80をバンプボンディングすることにより形成する。金属バンプ80には、銀のような導電抵抗の低い金属を用いる。銀バンプは金バンプよりも硬いので、バンプボンディングするときに金属バンプ80を保護膜60と直接圧着させて超音波ホーン等を用いて振動させる。保護膜60に金属バンプ80を当接させ、振動させることにより、保護膜60に複数の破断部62を形成することができ、形成された破断部62を介して金属バンプ80と電極パッド50とを電気的に接続するよう接合させることができる。したがって、保護膜60を除去する工程と、金属バンプ80と電極パッド50とを電気的に接続するように接合する工程とを同時に実行することができる。
図3は、本発明の実施の形態2に係る弾性表面波デバイスの製造方法における、保護膜60の膜厚と、金属バンプ80と電極パッド50とが電気的に接続されている状態との関係を示す図表である。図3において、金属バンプ80として、金バンプ(Auバンプ)を用いる場合と、銀バンプ(Agバンプ)を用いる場合とで、金属バンプ80と電極パッド50との電気的な接続状態を比較する。図3では、電気的に接続されている状態を「○」で、接続されていない状態を「×」で、それぞれ表している。
図3からも明らかなように、金属バンプ80として比較的柔らかい金(Au)バンプを用いる場合には、保護膜60を破断させることができず、金属バンプ80と電極パッド50とを電気的に接続することができない。一方、金属バンプ80として比較的固い銀(Ag)バンプを用いる場合には、保護膜60の膜厚によっては、バンプボンディングにより保護膜60が破断され、金属バンプ80と電極パッド50とを電気的に接続することができる。
図3では、金属バンプ80として銀バンプを用いた場合、保護膜60の膜厚が350オングストローム(35ナノメートル:nm)までなら、確実に金属バンプ80と電極パッド50とが電気的に接続されているが、保護膜60の膜厚が500オングストローム(50ナノメートル:nm)以上であるときには電気的に接続されていない。したがって、保護膜60の材質がSiNである場合、保護膜60の膜厚は350オングストローム以下であることが好ましい。
以上のように本実施の形態2によれば、薄膜電極上に材質がSiNである保護膜60を形成し、電極パッド50上に形成された保護膜60を、銀等の比較的固い金属で形成された金属バンプ80をバンプボンディングすることにより破断させるので、保護膜60を除去する工程を要することなく、確実に電極パッド50と金属バンプ80とを電気的に接続することが可能となる。したがって、全体として製造工程を短縮することができ、製造コストの低減を図ることが可能となる。
その他、上述した実施の形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することができることは言うまでもない。
10 圧電基板
20 くし歯状電極
30 引き回し配線
40 反射器
50 電極パッド
60 保護膜
62 保護膜の破断部
64 保護膜の破片
70、80 金属バンプ

Claims (9)

  1. 圧電基板と、
    互いに間挿し合っている一対のくし歯状電極と電極パッドとを含み、前記圧電基板上に設けられた薄膜電極と、
    前記くし歯状電極と前記電極パッドとを電気的に接続する引き回し配線と、
    前記電極パッドと電気的に接続される金属バンプと、
    前記くし歯状電極及び前記電極パッドの少なくとも一部を覆うように、前記圧電基板上に設けられた保護膜と
    を備える弾性表面波デバイスの製造方法であって、
    前記電極パッド上に前記保護膜を形成する工程と、
    前記保護膜に前記金属バンプを当接させることにより、前記保護膜に複数の破断部を形成し、同時に該破断部を介して前記金属バンプと前記電極パッドとを電気的に接続するよう接合する工程と
    を含むことを特徴とする弾性表面波デバイスの製造方法。
  2. 前記保護膜に前記金属バンプを当接させた状態で振動する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  3. 前記金属バンプの材質は、銀であることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  4. 前記保護膜の材質は、SiO2 であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  5. 前記保護膜の膜厚は2000オングストローム以下であることを特徴とする請求項4に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  6. 前記保護膜の材質は、SiNであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  7. 前記保護膜の膜厚は350オングストローム以下であることを特徴とする請求項6に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  8. 圧電基板と、
    互いに間挿し合っている一対のくし歯状電極と電極パッドとを含み、前記圧電基板上に設けられた薄膜電極と、
    前記くし歯状電極と前記電極パッドとを電気的に接続する引き回し配線と、
    前記くし歯状電極及び前記電極パッドの少なくとも一部を覆うように、前記圧電基板上に設けられた保護膜と
    を備える弾性表面波デバイスであって、
    前記圧電基板を平面視して前記金属バンプと前記電極パッドとが重なる第1の領域において、前記保護膜に形成された複数の破断部を介して前記金属バンプと前記電極パッドとが電気的に接続するよう接合されており、
    前記圧電基板を平面視して前記金属バンプと前記電極パッドとが重ならない第2の領域において、前記電極パッドが前記保護膜によって覆われていることを特徴とする弾性表面波デバイス。
  9. 前記複数の破断部を形成する場合に発生する前記保護膜の複数の破片は、前記金属バンプと前記電極パッドとが接合される接合部に含まれていることを特徴とする請求項8に記載の弾性表面波デバイス。
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