JP2015075360A - 探触子、超音波探傷装置及び超音波探傷制御方法 - Google Patents

探触子、超音波探傷装置及び超音波探傷制御方法 Download PDF

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浩 竹本
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Abstract

【課題】被検査体の被検査面が、探触子の送受信面に対して傾斜する場合であっても、超音波を安定的に照射することができる探触子、超音波探傷装置及び超音波探傷制御方法を提供する。
【解決手段】幅方向に比して長さ方向に長い送受信面30と、送受信面30に設けられる複数の超音波素子31とを備え、送受信面30に対向する被検査体の被検査面に対して、幅方向に移動させながら、超音波を照射する探触子21であって、各超音波素子31は、長さ方向及び幅方向に同じ長さとなる形状に形成され、複数の超音波素子31は、長さ方向に並べて設けられると共に、幅方向に並べて設けられており、1以上の超音波素子31となる所定の照射単位で、長さ方向に亘って複数回超音波を照射する。
【選択図】図2

Description

本発明は、被検査体に超音波を照射し、被検査体から反射した超音波を受信する探触子、超音波探傷装置及び超音波探傷制御方法に関するものである。
従来、超音波を照射する探触子として、アレイ状に配列された複数の圧電振動子を有する超音波探触子が知られている(例えば、特許文献1参照)。この超音波探触子は、複数の圧電振動子がアレイ方向に沿って所定ピッチで配列されている。
特許第3505296号公報
しかしながら、特許文献1の超音波探触子では、アレイ方向に並ぶ複数の超音波素子(圧電振動子)のうち、1つの超音波素子において、被検査体の被検査面が傾斜する場合、具体的に、1つの超音波素子のアレイ方向に直交するスライス方向において、被検査面の一方側と他方側との高低差が大きくなる場合、超音波素子と被検査面との間の距離がスライス方向にばらついてしまい、探傷検査によって得られる検査結果に誤差が生ずる可能性がある。特に、被検査面を有する被検査体が、音響異方性を有する材料で構成される場合、距離のばらつきによって超音波の照射方向が異なってしまうと、被検査体の内部に伝播する超音波にばらつきが生じてしまい、より誤差が生じ易くなる可能性がある。
そこで、本発明は、被検査体の被検査面が、探触子の送受信面に対して傾斜する場合であっても、超音波を安定的に照射することができる探触子、超音波探傷装置及び超音波探傷制御方法を提供することを課題とする。
本発明の探触子は、幅方向に比して長さ方向に長い送受信面と、前記送受信面に設けられる複数の超音波素子とを備え、前記送受信面に対向する被検査体の被検査面に対して、前記幅方向に移動させながら、超音波を照射する探触子であって、前記各超音波素子は、前記長さ方向及び前記幅方向に同じ長さとなる形状に形成され、前記複数の超音波素子は、前記長さ方向に並べて設けられると共に、前記幅方向に並べて設けられており、1以上の前記超音波素子となる所定の照射単位で、前記長さ方向に亘って複数回超音波を照射することを特徴とする。
この構成によれば、各超音波素子の形状を、長さ方向及び幅方向に同じ長さにすることができるため、超音波素子に対向する被検査面が傾斜する場合であっても、幅方向の一方側と他方側との高低差を小さくすることができる。このため、超音波素子と被検査面との間の距離の幅方向におけるばらつきを抑制することができ、被検査面に対し超音波を安定的に照射することができる。なお、長さ方向及び幅方向に同じ長さとなる形状としては、例えば、正方形等の多角形、または円形等である。
また、前記複数の超音波素子は、前記長さ方向に1列に並べて配置される第1超音波素子群と、前記第1超音波素子群の前記幅方向に隣接し、前記長さ方向に1列に並べて配置される第2超音波素子群と、を有し、前記第1超音波素子群の前記各超音波素子は、前記長さ方向において、前記第2超音波素子群の隣接する前記超音波素子の間に位置し、前記照射単位は、1つの前記超音波素子となっていることが好ましい。
この構成によれば、1つの超音波素子を照射単位として、第1超音波素子群の各超音波素子と、第2超音波素子群の各超音波素子とを、長さ方向に沿って交互に超音波を照射することができる。このとき、第1超音波素子群の超音波素子は、長さ方向において、第2超音波素子群の隣接する超音波素子の間に位置している。このため、各超音波素子群の超音波素子同士の間隔よりも短い間隔で超音波を照射できることから、長さ方向において詳細な超音波探傷を行うことが可能となる。
また、前記複数の超音波素子は、前記長さ方向及び前記幅方向にマトリクス状に配置され、前記照射単位は、前記長さ方向に隣接する複数の前記超音波素子と、前記幅方向に隣接する複数の前記超音波素子とで囲まれた、前記長さ方向及び前記幅方向に同数となる超音波素子照射群となっていることが好ましい。
この構成によれば、超音波素子照射群を照射単位として、長さ方向に沿って超音波を照射することができる。これにより、超音波素子照射群は、1つの超音波素子から超音波を照射する場合に比べて音圧を高めることができるため、より安定的に超音波を照射することができ、また、被検査体から反射した超音波を好適に受信することができる。
また、前記複数の超音波素子は、前記長さ方向及び前記幅方向に対して、所定の角度を傾けてマトリクス状に配置され、前記照射単位は、前記長さ方向に隣接する複数の前記超音波素子と、前記幅方向に隣接する複数の前記超音波素子とで囲まれた、前記長さ方向及び前記幅方向に同数となる超音波素子照射群となっていることが好ましい。
この構成によれば、超音波素子照射群を照射単位として、長さ方向に沿って超音波を照射することができる。これにより、超音波素子照射群は、1つの超音波素子から超音波を照射する場合に比べて音圧を高めることができるため、より安定的に超音波を照射することができ、また、被検査体から反射した超音波を好適に受信することができる。
また、前記超音波素子照射群は、少なくとも1つの前記超音波素子から照射される超音波に対して、他の前記超音波素子から照射される超音波を遅延させることで、前記被検査面に直交する深さ方向の所定の焦点位置に、超音波を集束させることが好ましい。
この構成によれば、超音波素子照射群の複数の超音波素子から照射される超音波の照射タイミングを異ならせることで、所定の焦点位置に超音波を集束させる、いわゆる電子フォーカスを行うことができる。このため、超音波を集束させることで、音圧を高くしたり、分解能を向上させたりすることができ、超音波探傷の感度を向上させることができる。
本発明の超音波探傷装置は、上記の探触子と、前記探触子を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、1つの前記超音波素子を前記照射単位として、前記長さ方向の一方から他方に向かって、前記第1超音波素子群の前記超音波素子と前記第2超音波素子群の前記超音波素子とが交互となるように前記長さ方向に前記照射単位の位置を異ならせながら、超音波を複数回照射する照射制御を実行することを特徴とする。
この構成によれば、制御部は、探触子の長さ方向に超音波を複数回照射することで、各超音波素子群の超音波素子同士の間隔よりも短い間隔で超音波を照射できる。このため、長さ方向において詳細な超音波探傷を行うことが可能となる。
本発明の他の超音波探傷装置は、上記の探触子と、前記探触子を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記超音波素子照射群を前記照射単位として、前記長さ方向の一方から他方に向かって、前記照射単位の一部を重複させて前記長さ方向に位置を異ならせながら、超音波を複数回照射する照射制御を実行することを特徴とする。
この構成によれば、制御部は、照射単位の一部を重複させながら、探触子の長さ方向に超音波を複数回照射することで、短い間隔で超音波を照射することができる。このため、長さ方向において詳細な超音波探傷を行うことが可能となる。
また、前記制御部は、前記超音波素子照射群を前記照射単位とする場合、前記超音波素子照射群の複数の前記超音波素子を同時励振させて、複数の前記超音波素子から超音波を照射する一方で、前記被検査体で反射した超音波を、前記各超音波素子で受信することが好ましい。
この構成によれば、制御部は、超音波素子照射群の複数の超音波素子を同時励振させることで、1つの超音波素子から超音波を照射する場合に比べて音圧を高めることができるため、より安定的に超音波を照射することができる。また、各超音波素子で受信することができるため、被検査体から反射した超音波を詳細に受信することができる。
また、前記制御部は、前記超音波素子照射群の複数の前記超音波素子を同時励振させる場合、少なくとも1つの前記超音波素子から照射される超音波に対して、他の前記超音波素子から照射される超音波を遅延させる遅延制御を実行することが好ましい。
この構成によれば、超音波素子照射群の複数の超音波素子から照射される超音波の照射タイミングを異ならせることで、所定の焦点位置に超音波を集束させる、いわゆる電子フォーカスを行うことができる。このため、超音波を集束させることで、音圧を高くしたり、分解能を向上させたりすることができることから、超音波探傷の感度を向上させることができる。
本発明の超音波探傷制御方法は、幅方向に比して長さ方向に長い送受信面と、前記送受信面に設けられる複数の超音波素子とを備え、前記送受信面に対向する被検査体の被検査面に対して、前記幅方向に移動させながら、超音波を照射する探触子を制御する超音波探傷制御方法であって、前記各超音波素子は、前記長さ方向及び前記幅方向に同じ長さとなる形状に形成され、前記複数の超音波素子は、前記長さ方向に1列に並べて配置される第1超音波素子群と、前記第1超音波素子群の前記幅方向に隣接し、前記長さ方向に1列に並べて配置される第2超音波素子群と、を有し、前記第1超音波素子群の前記各超音波素子は、前記長さ方向において、前記第2超音波素子群の隣接する前記超音波素子の間に位置しており、1つの前記超音波素子を照射単位として、前記長さ方向の一方から他方に向かって、前記第1超音波素子群の前記超音波素子と前記第2超音波素子群の前記超音波素子とが交互となるように前記長さ方向に前記照射単位の位置を異ならせながら、超音波を複数回照射することを特徴とする。
この構成によれば、各超音波素子の形状を、長さ方向及び幅方向に同じ長さにすることができるため、幅方向の一方側と他方側との高低差を小さくすることができ、被検査面に対し超音波を安定的に照射することができる。このとき、探触子の長さ方向に超音波を複数回照射することで、各超音波素子群の超音波素子同士の間隔よりも短い間隔で超音波を照射できる。このため、長さ方向において詳細な超音波探傷を行うことが可能となる。
本発明の他の超音波探傷制御方法は、幅方向に比して長さ方向に長い送受信面と、前記送受信面に設けられる複数の超音波素子とを備え、前記送受信面に対向する被検査体の被検査面に対して、前記幅方向に移動させながら、超音波を照射する探触子を制御する超音波探傷制御方法であって、前記各超音波素子は、前記長さ方向及び前記幅方向に同じ長さとなる形状に形成され、前記複数の超音波素子は、前記長さ方向及び前記幅方向にマトリクス状に配置され、前記長さ方向に隣接する複数の前記超音波素子と、前記幅方向に隣接する複数の前記超音波素子とで囲まれた、前記長さ方向及び前記幅方向に同数となる超音波素子照射群を照射単位として、前記長さ方向の一方から他方に向かって、前記照射単位の一部を重複させて前記長さ方向に位置を異ならせながら、超音波を複数回照射することを特徴とする。
この構成によれば、各超音波素子の形状を、長さ方向及び幅方向に同じ長さにすることができるため、幅方向の一方側と他方側との高低差を小さくすることができ、被検査面に対し超音波を安定的に照射することができる。このとき、照射単位の一部を重複させながら、探触子の長さ方向に超音波を複数回照射することで、短い間隔で超音波を照射することができる。このため、長さ方向において詳細な超音波探傷を行うことが可能となる。
本発明の他の超音波探傷制御方法は、幅方向に比して長さ方向に長い送受信面と、前記送受信面に設けられる複数の超音波素子とを備え、前記送受信面に対向する被検査体の被検査面に対して、前記幅方向に移動させながら、超音波を照射する探触子を制御する超音波探傷制御方法であって、前記各超音波素子は、前記長さ方向及び前記幅方向に同じ長さとなる形状に形成され、前記複数の超音波素子は、前記長さ方向及び前記幅方向に対して、所定の角度を傾けてマトリクス状に配置され、前記長さ方向に隣接する複数の前記超音波素子と、前記幅方向に隣接する複数の前記超音波素子とで囲まれた、前記長さ方向及び前記幅方向に同数となる超音波素子照射群を照射単位として、前記長さ方向の一方から他方に向かって、前記照射単位の一部を重複させて前記長さ方向に位置を異ならせながら、超音波を複数回照射することを特徴とする。
この構成によれば、各超音波素子の形状を、長さ方向及び幅方向に同じ長さにすることができるため、幅方向の一方側と他方側との高低差を小さくすることができ、被検査面に対し超音波を安定的に照射することができる。このとき、照射単位の一部を重複させながら、探触子の長さ方向に超音波を複数回照射することで、短い間隔で超音波を照射することができる。このため、長さ方向において詳細な超音波探傷を行うことが可能となる。
図1は、実施例1に係る超音波探傷装置を模式的に表した概略構成図である。 図2は、実施例1に係る超音波探傷装置の探触子の送受信面を表した模式図である。 図3は、実施例1に係る超音波探傷装置の遅延制御に関する説明図である。 図4は、実施例2に係る超音波探傷装置の探触子の送受信面を表した模式図である。 図5は、実施例3に係る超音波探傷装置の探触子の送受信面を表した模式図である。
以下に、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、実施例1に係る超音波探傷装置を模式的に表した概略構成図であり、図2は、実施例1に係る超音波探傷装置の探触子の送受信面を表した模式図である。また、図3は、実施例1に係る超音波探傷装置の遅延制御に関する説明図である。
実施例1の超音波探傷装置1は、被検査体の被検査面に沿って超音波探触子21(以下、単に探触子という)を移動させながら、探触子21から被検査面に超音波を照射して、被検査面下の被検査体の内部を探傷し検査するものである。ここで、被検査体は、例えば、複合材料を用いて構成されており、複合材料としては、炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastic)が用いられる。なお、本実施例では、被検査体を、CFRPを用いて構成したが、他の繊維強化プラスチックを用いてもよいし、アルミ合金等の金属材料を用いてもよく、特に限定されない。
ここで、複合材料は、音響異方性を有する材料となっており、被検査体に照射される超音波の伝播方向によって、超音波の音速等のばらつきが生じ易いものとなっている。このため、探傷検査により得られる検査結果の誤差が大きくなることから、被検査体が音響異方性を有する材料を用いて構成される場合、被検査体に照射される超音波の照射方向は、一定の照射方向とすることが好ましい。
次に、図1を参照して、超音波探傷装置1について説明する。図1に示すように、超音波探傷装置1は、探触子21と、制御部25と、を備えている。
探触子21は、被検査体の被検査面へ向けて超音波を照射すると共に、反射した超音波を受信する送受信面30が形成されている。図2に示すように、送受信面30は、長さ方向の長さが、長く形成されており、幅方向の長さが、長さ方向の長さに比して短く形成されている。探触子21は、送受信面30が被検査面に対向した状態で、送受信面30の幅方向に移動させられる。
この探触子21は、マトリックスアレイ型の探触子21となっており、送受信面30において、複数の超音波素子31が長さ方向及び幅方向に並べて設けられている。各超音波素子31は、圧電素子が用いられ、超音波を照射すると共に、超音波を受信可能な素子となっている。また、各超音波素子31は、長さ方向及び幅方向に同じ長さとなる形状に形成されており、実施例1では、正方形状に形成されている。なお、実施例1では、超音波素子31を正方形状としたが、円形状であってもよく、長さ方向及び幅方向に同じ長さであれば、いずれの形状であってもよい。なお、同じ長さとは、略同じ長さであればよく、被検査面に対し超音波を安定的に照射可能な程度に同じ長さであればよい。複数の超音波素子31は、例えば、長さ方向に1列に並べたものを、幅方向に3行並べて構成されている。そして、探触子21は、所定の照射単位で、長さ方向に亘って複数回超音波を照射する。
ここで、照射単位は、図2の点線で囲んだ超音波素子照射群35となっている。超音波素子照射群35は、長さ方向に隣接する3つの超音波素子31と、幅方向に隣接する3つの超音波素子31とにより囲まれる、計9つの超音波素子31から構成される。このような超音波素子照射群35を照射単位として超音波を照射する場合、探触子21は、長さ方向の一方から他方に向かって、照射単位の一部を重複させて長さ方向に位置を異ならせながら、超音波を複数回照射する。
具体的に、図2に示すように、超音波素子照射群35の1回目の照射単位をS1とし、超音波素子照射群35の2回目の照射単位をS2とし、超音波素子照射群35の3回目の照射単位をS3とする。1回目の照射単位S1となる超音波素子照射群35は、長さ方向の一方の1つ目から3つ目までの間の超音波素子31を用いている。2回目の照射単位S2となる超音波素子照射群35は、長さ方向の一方の2つ目から4つ目までの間の超音波素子31を用いている。照射単位S3となる超音波素子照射群35は、長さ方向の一方の3つ目から5つ目までの間の超音波素子31を用いている。つまり、探触子21は、超音波素子照射群35を、幅方向に並んだ1列の超音波素子31の分だけ、長さ方向に位置を異ならせて超音波を複数回照射することにより、長さ方向の全長に超音波を照射する。
制御部25は、探触子21に接続され、探触子21を制御することで、複数の超音波素子31から照射される超音波を照射制御している。具体的に、制御部25は、超音波素子照射群35の複数の超音波素子31を同時励振することで、超音波素子照射群35となる照射単位で、探触子21から超音波を照射させる(送信させる)。一方で、制御部25は、被検査体から反射した超音波を、超音波素子照射群35の各超音波素子31で受信する。制御部25は、超音波素子照射群35の各超音波素子31で受信した結果に基づいて、照射単位ごとの探傷結果を取得する。そして、制御部25は、超音波素子照射群35を、幅方向に並んだ1列の超音波素子の分だけ、長さ方向に位置を異ならせて、探触子21から超音波を複数回送受信させることで、長さ方向の全長において被検査体の内部を探傷する。
また、図3に示すように、制御部25は、各超音波素子31の超音波の照射タイミングを遅延させる遅延回路41を有している。なお、図3では、超音波素子照射群35の複数の超音波素子31を図示しており、また、この超音波素子31に対応する遅延回路41を図示している。制御部25は、超音波が照射される被検査面に直交する深さ方向において、被検査体の内部の所定の深さとなる焦点位置P1、焦点位置P2及び焦点位置P3のそれぞれに、超音波を集束させる遅延制御を実行している。ここで、焦点位置P2は、深さ方向において浅い焦点となっており、焦点位置P3は、深さ方向において深い焦点となっており、焦点位置P1は、焦点位置P2と焦点位置P3の間の焦点となっている。なお、実施例1では、3つの焦点位置P1,P2,P3に超音波を集束させているが、焦点位置の深さ及び焦点位置の数については、特に限定されない。
制御部25は、遅延回路41により、超音波素子照射群35の少なくとも1つの超音波素子31から照射される超音波に対して、他の超音波素子31から照射される超音波を遅延させている。実施例1において、制御部25は、超音波素子照射群35の9つの超音波素子31のうち、中央の1つの超音波素子31から照射される超音波の照射タイミングを、周囲の8つの超音波素子31から照射される超音波の照射タイミングに比して遅延させている。このように、制御部25は、遅延回路41による遅延制御を実行することで、超音波を集束する、いわゆる電子フォーカスを実行することが可能となっている。よって、超音波素子31には、物理的なフォーカス機構は設けられておらず、探触子21の送受信面30は、平坦面となっている。そして、制御部25は、3つの焦点位置P1,P2,P3を変更しながら、被検査体の内部を探傷することで、焦点位置P1における被検査体の探傷結果、焦点位置P2における被検査体の探傷結果、及び焦点位置P3における被検査体の探傷結果を取得する。このため、超音波探傷装置1は、焦点位置P1,P2,P3を変更して、超音波探傷を行うことができるため、被検査体内の欠陥の検出性を向上させることができる。
以上のように、実施例1の構成によれば、各超音波素子31の形状を、長さ方向及び幅方向に同じ長さにすることができるため、超音波素子31に対向する被検査面が傾斜する場合であっても、幅方向の一方側と他方側との高低差を小さくすることができる。このため、超音波素子31と被検査面との間の距離の幅方向におけるばらつきを抑制することができ、被検査面に対し超音波を安定的に照射することができる。
また、実施例1の構成によれば、超音波素子照射群35を照射単位として、長さ方向に沿って超音波を複数回照射することができる。これにより、超音波素子照射群35は、1つの超音波素子31から超音波を照射する場合に比べて音圧を高めることができるため、より安定的に超音波を照射することができ、また、被検査体から反射した超音波を好適に受信することができる。さらに、各超音波素子31で受信することができるため、被検査体から反射した超音波を詳細に受信することができる。
また、実施例1の構成によれば、制御部25は、複数の超音波素子31を同時励振させる場合、中央の1つの超音波素子31から照射される超音波の照射タイミングを、周囲の8つの超音波素子31から照射される超音波の照射タイミングに比して遅延させることができる。このため、制御部25は、焦点位置Pに超音波を集束させる、いわゆる電子フォーカスを行うことができる。これにより、超音波を集束させることで、音圧を高くしたり、分解能を向上させたりすることができることから、超音波探傷の感度を向上させることができる。
また、実施例1の構成によれば、制御部25は、照射単位の一部を重複させながら、探触子21の長さ方向に超音波を複数回照射することで、短い間隔で超音波を照射することができる。このため、長さ方向において詳細な超音波探傷を行うことが可能となる。
次に、図4を参照して、実施例2に係る超音波探傷装置50について説明する。図4は、実施例2に係る超音波探傷装置の探触子の送受信面を表した模式図である。なお、実施例2では、実施例1と重複する記載を避けるべく、実施例1と異なる部分についてのみ説明し、実施例1と同様の構成については同じ符号を付して説明する。
実施例2の超音波探傷装置50の探触子51は、マトリックスアレイ型の探触子51となっており、送受信面30において、複数の超音波素子31が長さ方向及び幅方向に対して所定の角度を傾けた状態で並べて設けられている。ここで、所定の角度は、例えば、45°であり、複数の超音波素子31は、長さ方向に対し45°傾けた方向に並べて設けられ、幅方向に対し45°傾けた方向に並べて設けられる。なお、各超音波素子31は、実施例1と同様に、長さ方向及び幅方向に同じ長さとなる形状に形成されており、実施例2でも、正方形状に形成されている。複数の超音波素子31は、例えば、長さ方向に対し45°傾けた方向に3つ並べたものを、長さ方向に対し45°傾けた方向に超音波素子31の1個分を位置ずれさせながら長さ方向に並べて配置されている。このため、複数の超音波素子31は、X状に配置されたものを、長さ方向に並べて配置されている。そして、探触子51は、所定の照射単位で、長さ方向に亘って複数回超音波を照射する。
ここで、照射単位は、図4の点線で囲んだ超音波素子照射群55となっている。つまり、超音波素子照射群55は、超音波素子31の対角線上の長さ方向に隣接する2つの超音波素子31と、超音波素子31の対角線上の幅方向に隣接する2つの超音波素子31とにより囲まれる、計5つの超音波素子から構成される。換言すれば、超音波素子照射群55は、幅方向の中央に位置する1つの超音波素子31と、中央の超音波素子31の4辺に隣接する4つの超音波素子31とからなる、計5つの超音波素子31から構成される。このような超音波素子照射群55を照射単位として超音波を照射する場合、探触子51は、長さ方向の一方から他方に向かって、照射単位の一部を重複させて長さ方向に位置を異ならせながら、超音波を複数回照射する。
具体的に、図4に示すように、超音波素子照射群55の1回目の照射単位をS1とし、超音波素子照射群55の2回目の照射単位をS2とし、超音波素子照射群55の3回目の照射単位をS3とする。1回目の照射単位S1となる超音波素子照射群55は、長さ方向の一方側に位置する幅方向中央の超音波素子31と、幅方向中央の超音波素子31の4辺に隣接する4つの超音波素子31とを用いている。2回目の照射単位S2となる超音波素子照射群55は、照射単位S1の幅方向中央の超音波素子31に対して長さ方向の他方側に隣接する幅方向中央の超音波素子31と、幅方向中央の超音波素子31の4辺に隣接する4つの超音波素子31とを用いている。このとき、照射単位S1の5つの超音波素子31のうち、幅方向中央の超音波素子31の長さ方向の他方側の2辺に隣接する2つの超音波素子31と、照射単位S2の5つの超音波素子31のうち、幅方向中央の超音波素子31の長さ方向の一方側の2辺に隣接する2つの超音波素子31とが重複する。3回目の照射単位S3となる超音波素子照射群55は、照射単位S2の幅方向中央の超音波素子31に対して長さ方向の他方側に隣接する幅方向中央の超音波素子31と、幅方向中央の超音波素子31の4辺に隣接する4つの超音波素子31とを用いている。このとき、照射単位S2の5つの超音波素子31のうち、幅方向中央の超音波素子31の長さ方向の他方側の2辺に隣接する2つの超音波素子31と、照射単位S3の5つの超音波素子31のうち、幅方向中央の超音波素子31の長さ方向の一方側の2辺に隣接する2つの超音波素子31とが重複する。つまり、探触子51は、超音波素子照射群55の2つの超音波素子31を重複させながら、探触子51の長さ方向に超音波を複数回照射することにより、長さ方向の全長に超音波を照射する。
制御部25は、探触子51に接続されており、実施例1と同様に、超音波素子照射群55の複数の超音波素子31を同時励振させることで、超音波素子照射群55となる照射単位で、探触子51から超音波を照射させる照射制御を実行する。また、制御部25は、被検査体から反射した超音波を、超音波素子照射群55の各超音波素子31で受信する。さらに、制御部25は、超音波素子照射群55の2つの超音波素子31を重複させながら、探触子51から超音波を複数回送受信させることで、長さ方向の全長において被検査体の内部を探傷する。
また、制御部25は、図4に示す超音波素子照射群55の各超音波素子31の超音波の照射タイミングを遅延させている。実施例2において、制御部25は、図4に示す超音波素子照射群55の5つの超音波素子31のうち、幅方向中央の超音波素子31から照射される超音波の照射タイミングを、4辺に隣接する4つの超音波素子31から照射される超音波の照射タイミングに比して遅延させている。このように、制御部25は、遅延制御を実行することで、超音波を集束する、いわゆる電子フォーカスを実行することが可能となっている。よって、実施例2においても、超音波素子31には、物理的なフォーカス機構は設けられておらず、探触子51の送受信面30は、平坦面となっている。
以上のように、実施例2の構成によれば、音波素子照射群55を照射単位として、長さ方向に沿って超音波を複数回照射することができる。これにより、超音波素子照射群55は、1つの超音波素子31から超音波を照射する場合に比べて音圧を高めることができるため、より安定的に超音波を照射することができ、また、被検査体から反射した超音波を好適に受信することができる。さらに、各超音波素子31で受信することができるため、被検査体から反射した超音波を詳細に受信することができる。
また、実施例2の構成においても、超音波素子照射群55の複数の超音波素子31から照射される超音波の照射タイミングを異ならせることで、所定の焦点位置Pに超音波を集束させる、いわゆる電子フォーカスを行うことができる。このため、超音波を集束させることで、音圧を高くしたり、分解能を向上させたりすることができ、超音波探傷の感度を向上させることができる。
また、実施例2の構成においても、制御部25は、照射単位の一部を重複させながら、探触子51の長さ方向に超音波を複数回照射することで、短い間隔で超音波を照射することができる。このため、長さ方向において詳細な超音波探傷を行うことが可能となる。
次に、図5を参照して、実施例3に係る超音波探傷装置60について説明する。図5は、実施例3に係る超音波探傷装置の探触子の送受信面を表した模式図である。なお、実施例3では、実施例1と重複する記載を避けるべく、実施例1と異なる部分についてのみ説明し、実施例1と同様の構成については同じ符号を付して説明する。
実施例3の超音波探傷装置60の探触子61は、複数の超音波素子31が長さ方向及び幅方向に並べて設けられている。なお、各超音波素子31は、実施例1と同様に、長さ方向及び幅方向に同じ長さとなる形状に形成されており、実施例3でも、正方形状に形成されている。ここで、実施例3の超音波素子31は、実施例1の超音波素子31よりも大きくなっている。具体的に、複数の超音波素子31は、長さ方向に1列に並べて配置される第1超音波素子群62と、第1超音波素子群62の幅方向に隣接し、長さ方向に1列に並べて配置される第2超音波素子群63とを有している。第1超音波素子群62の各超音波素子31は、長さ方向において、第2超音波素子群63の隣接する超音波素子31の間に位置している。このため、複数の超音波素子31は、長さ方向に沿って千鳥状に配置されている。そして、探触子61は、所定の照射単位で、長さ方向に亘って複数回超音波を照射する。
ここで、照射単位は、図5の点線で囲んだ1つの超音波素子31となっている。このような1つの超音波素子31を照射単位として超音波を照射する場合、探触子61は、長さ方向の一方から他方に向かって、照射単位の位置を異ならせながら、超音波を複数回照射する。
具体的に、図5に示すように、超音波素子31の1回目の照射単位をS1とし、超音波素子31の2回目の照射単位をS2とし、超音波素子31の3回目の照射単位をS3とする。1回目の照射単位S1となる超音波素子31は、第1超音波素子群62における長さ方向の一方の1つ目の超音波素子31を用いている。2回目の照射単位S2となる超音波素子31は、第2超音波素子群63における長さ方向の一方の1つ目の超音波素子31を用いている。照射単位S3となる超音波素子31は、第1超音波素子群62における長さ方向の一方の2つ目の超音波素子31を用いている。このとき、照射単位S2の超音波素子31は、長さ方向において、照射単位S1の超音波素子31と、照射単位S3の超音波素子31との間に位置している。つまり、探触子61は、第1超音波素子群62の超音波素子31と、第2超音波素子群63の超音波素子31とを長さ方向に交互に異ならせながら、超音波を複数回照射することにより、長さ方向の全長に超音波を照射する。
制御部25は、探触子61に接続されており、1つの超音波素子31を照射単位として、探触子61から超音波を照射させる照射制御を実行する。また、制御部25は、被検査体から反射した超音波を、超音波を照射した1つの超音波素子31で受信する。さらに、制御部25は、第1超音波素子群62の超音波素子31と、第2超音波素子群63の超音波素子31とを長さ方向に交互に異ならせながら、探触子21から超音波を複数回送受信させることで、長さ方向の全長において被検査体の内部を探傷する。
なお、実施例3では、照射単位を1つの超音波素子31としていることから、電子フォーカスが可能な構成とはなっておらず、探触子61の送受信面30に物理的なフォーカス機構を設けてもよい。
以上のように、実施例3の構成によれば、1つの超音波素子31を照射単位として、長さ方向に沿って超音波を複数回照射することができる。このとき、第1超音波素子群62の各超音波素子31と、第2超音波素子群63の各超音波素子31とを、長さ方向に沿って交互に超音波を照射することができる。このため、各超音波素子群62,63の超音波素子31同士の間隔よりも短い間隔で超音波を照射できることから、長さ方向において詳細な超音波探傷を行うことが可能となる。
1 超音波探傷装置
21 探触子
25 制御部
30 送受信面
31 超音波素子
35 超音波素子照射群
41 遅延回路
50 超音波探傷装置(実施例2)
51 探触子(実施例2)
55 超音波素子照射群(実施例2)
60 超音波探傷装置(実施例3)
61 探触子(実施例3)
62 第1超音波素子群
63 第2超音波素子群
P1,P2,P3 焦点位置

Claims (12)

  1. 幅方向に比して長さ方向に長い送受信面と、前記送受信面に設けられる複数の超音波素子とを備え、前記送受信面に対向する被検査体の被検査面に対して、前記幅方向に移動させながら、超音波を照射する探触子であって、
    前記各超音波素子は、前記長さ方向及び前記幅方向に同じ長さとなる形状に形成され、
    前記複数の超音波素子は、前記長さ方向に並べて設けられると共に、前記幅方向に並べて設けられており、1以上の前記超音波素子となる所定の照射単位で、前記長さ方向に亘って複数回超音波を照射することを特徴とする探触子。
  2. 前記複数の超音波素子は、前記長さ方向に1列に並べて配置される第1超音波素子群と、前記第1超音波素子群の前記幅方向に隣接し、前記長さ方向に1列に並べて配置される第2超音波素子群と、を有し、
    前記第1超音波素子群の前記各超音波素子は、前記長さ方向において、前記第2超音波素子群の隣接する前記超音波素子の間に位置し、
    前記照射単位は、1つの前記超音波素子となっていることを特徴とする請求項1に記載の探触子。
  3. 前記複数の超音波素子は、前記長さ方向及び前記幅方向にマトリクス状に配置され、
    前記照射単位は、前記長さ方向に隣接する複数の前記超音波素子と、前記幅方向に隣接する複数の前記超音波素子とで囲まれた、前記長さ方向及び前記幅方向に同数となる超音波素子照射群となっていることを特徴とする請求項1に記載の探触子。
  4. 前記複数の超音波素子は、前記長さ方向及び前記幅方向に対して、所定の角度を傾けてマトリクス状に配置され、
    前記照射単位は、前記長さ方向に隣接する複数の前記超音波素子と、前記幅方向に隣接する複数の前記超音波素子とで囲まれた、前記長さ方向及び前記幅方向に同数となる超音波素子照射群となっていることを特徴とする請求項1に記載の探触子。
  5. 前記超音波素子照射群は、少なくとも1つの前記超音波素子から照射される超音波に対して、他の前記超音波素子から照射される超音波を遅延させることで、前記被検査面に直交する深さ方向の所定の焦点位置に、超音波を集束させることを特徴とする請求項3または4に記載の探触子。
  6. 請求項2に記載の探触子と、
    前記探触子を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、1つの前記超音波素子を前記照射単位として、前記長さ方向の一方から他方に向かって、前記第1超音波素子群の前記超音波素子と前記第2超音波素子群の前記超音波素子とが交互となるように前記長さ方向に前記照射単位の位置を異ならせながら、超音波を複数回照射する照射制御を実行することを特徴とする超音波探傷装置。
  7. 請求項3または4に記載の探触子と、
    前記探触子を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記超音波素子照射群を前記照射単位として、前記長さ方向の一方から他方に向かって、前記照射単位の一部を重複させて前記長さ方向に位置を異ならせながら、超音波を複数回照射する照射制御を実行することを特徴とする超音波探傷装置。
  8. 前記制御部は、前記超音波素子照射群を前記照射単位とする場合、前記超音波素子照射群の複数の前記超音波素子を同時励振させて、複数の前記超音波素子から超音波を照射する一方で、前記被検査体で反射した超音波を、前記各超音波素子で受信することを特徴とする請求項7に記載の超音波探傷装置。
  9. 前記制御部は、前記超音波素子照射群の複数の前記超音波素子を同時励振させる場合、少なくとも1つの前記超音波素子から照射される超音波に対して、他の前記超音波素子から照射される超音波を遅延させる遅延制御を実行することを特徴とする請求項8に記載の超音波探傷装置。
  10. 幅方向に比して長さ方向に長い送受信面と、前記送受信面に設けられる複数の超音波素子とを備え、前記送受信面に対向する被検査体の被検査面に対して、前記幅方向に移動させながら、超音波を照射する探触子を制御する超音波探傷制御方法であって、
    前記各超音波素子は、前記長さ方向及び前記幅方向に同じ長さとなる形状に形成され、
    前記複数の超音波素子は、前記長さ方向に1列に並べて配置される第1超音波素子群と、前記第1超音波素子群の前記幅方向に隣接し、前記長さ方向に1列に並べて配置される第2超音波素子群と、を有し、
    前記第1超音波素子群の前記各超音波素子は、前記長さ方向において、前記第2超音波素子群の隣接する前記超音波素子の間に位置しており、
    1つの前記超音波素子を照射単位として、前記長さ方向の一方から他方に向かって、前記第1超音波素子群の前記超音波素子と前記第2超音波素子群の前記超音波素子とが交互となるように前記長さ方向に前記照射単位の位置を異ならせながら、超音波を複数回照射することを特徴とする超音波探傷制御方法。
  11. 幅方向に比して長さ方向に長い送受信面と、前記送受信面に設けられる複数の超音波素子とを備え、前記送受信面に対向する被検査体の被検査面に対して、前記幅方向に移動させながら、超音波を照射する探触子を制御する超音波探傷制御方法であって、
    前記各超音波素子は、前記長さ方向及び前記幅方向に同じ長さとなる形状に形成され、
    前記複数の超音波素子は、前記長さ方向及び前記幅方向にマトリクス状に配置され、
    前記長さ方向に隣接する複数の前記超音波素子と、前記幅方向に隣接する複数の前記超音波素子とで囲まれた、前記長さ方向及び前記幅方向に同数となる超音波素子照射群を照射単位として、前記長さ方向の一方から他方に向かって、前記照射単位の一部を重複させて前記長さ方向に位置を異ならせながら、超音波を複数回照射することを特徴とする超音波探傷制御方法。
  12. 幅方向に比して長さ方向に長い送受信面と、前記送受信面に設けられる複数の超音波素子とを備え、前記送受信面に対向する被検査体の被検査面に対して、前記幅方向に移動させながら、超音波を照射する探触子を制御する超音波探傷制御方法であって、
    前記各超音波素子は、前記長さ方向及び前記幅方向に同じ長さとなる形状に形成され、
    前記複数の超音波素子は、前記長さ方向及び前記幅方向に対して、所定の角度を傾けてマトリクス状に配置され、
    前記長さ方向に隣接する複数の前記超音波素子と、前記幅方向に隣接する複数の前記超音波素子とで囲まれた、前記長さ方向及び前記幅方向に同数となる超音波素子照射群を照射単位として、前記長さ方向の一方から他方に向かって、前記照射単位の一部を重複させて前記長さ方向に位置を異ならせながら、超音波を複数回照射することを特徴とする超音波探傷制御方法。
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