JP2015030433A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主駆動輪を駆動するエンジンの駆動力を副駆動輪に配分する四輪駆動車であって、アイドルストップ及びアイドルストップ中のブレーキ液圧ホールドを行うものにおいて、凍結路面等の低μ路でアイドルストップ状態から発進する際の車両の挙動を安定させる。【解決手段】コントローラ20は、アイドルストップ実行中、かつ、ブレーキ液圧が保持された状態から車両100を発進させる場合、エンジン1を再始動し、副駆動輪10への駆動力の配分が開始される時点で車両100のヨー方向の振れを抑制するのに必要な振れ抑制必要圧が少なくとも残っているようにブレーキ液圧を減少させてブレーキ液圧のホールドを解除する。【選択図】図1

Description

本発明は、主駆動輪を駆動するエンジンの駆動力を電気的又は機械的に副駆動輪に配分する四輪駆動車に、アイドルストップ技術及びアイドルストップ中のブレーキ液圧ホールド技術を組み合わせたものに関する。
特許文献1は、主駆動輪に駆動力を伝達するエンジンと、副駆動輪に駆動力を伝達するモータと、エンジンによって駆動され、発電した電力をモータに供給する発電機とを備えた四輪駆動車を開示している。この技術によれば、主駆動輪を駆動するエンジンの駆動力を電気的に副駆動輪に配分することができ、車両の発進性を向上させることができる。
特許文献2は、車両の停車中、エンジンを自動停止(アイドルストップ)させるとともにブレーキ液圧をホールドし、発進時にはエンジンを再始動し、前進用のクラッチが係合した後にブレーキ液圧のホールドを解除する技術を開示している。この技術によれば、アイドルストップによって停車中の燃料消費が抑えられ、ブレーキ液圧のホールドによって登坂路発進の際に車両がずり下がるのを防止できる。
特開2002−218605号公報 特許第3663962号公報
特許文献1の技術と特許文献2の技術とを組み合わせれば、主駆動輪を駆動するエンジンの駆動力を副駆動輪に配分する四輪駆動車において、アイドルストップ及びアイドルストップ中のブレーキ液圧ホールドが行われる。
しかしながら、このような組み合わせ技術では、発進時に、エンジンが再始動されて前進用のクラッチが係合されると、そのタイミングでブレーキ液圧のホールドが解除されてしまうため、車両が四輪駆動状態になったタイミングで制動力を作用させることができず、車両の挙動が不安定になる可能性があった。
これは、副駆動輪が接している路面の摩擦係数が左右で異なると、凍結路等の低μ路では車両がヨー方向に振れる現象が起こり、これを抑えるには制動力を各輪に作用させるのが有効であるところ、上記組み合わせ技術では前進用のクラッチが係合されたタイミングでブレーキ液圧のホールドが解除されてしまい、このような制動力を各輪に作用させることができないからである。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、上記組み合わせ技術において、凍結路面等の低μ路でアイドルストップ状態から発進する際の車両の挙動を安定させることを目的とする。
本発明のある態様によれば、主駆動輪を駆動するエンジンと、前記エンジンの駆動力を、前記主駆動輪がスリップする状況において電気的又は機械的に副駆動輪に配分する駆動力配分手段と、停車中に前記エンジンを自動的に停止させるアイドルストップを実行するアイドルストップ手段と、前記アイドルストップ中にブレーキ液圧を保持するブレーキ液圧保持手段と、を備えた車両を制御する車両用制御装置が提供される。
当該車両用制御装置は、前記アイドルストップ実行中、かつ、前記ブレーキ液圧が保持された状態から前記車両を発進させる場合、前記エンジンを再始動し、前記副駆動輪への駆動力の配分が開始される時点で前記車両のヨー方向の振れを抑制するのに必要な振れ抑制必要圧が少なくとも残っているように前記ブレーキ液圧を減少させて前記ブレーキ液圧のホールドを解除する発進制御手段、を備える。
上記態様によれば、副駆動輪への駆動力の配分が開始される時点で振れ抑制必要圧が少なくとも残っているので、振れ抑制必要圧に応じた制動力が各輪に作用する。これにより、凍結路面等の低μ路で副駆動輪が接している路面の摩擦係数が左右で異なっていても、発進時に車両がヨー方向に振れるのが抑えられ、発進時の車両の挙動を安定させることができる。
四輪駆動車の全体構成図である。 アイドルストップ開始処理の内容を示したフローチャートである。 アイドルストップ許可しきい値を設定するためのテーブルである。 アイドルストップ解除処理の内容を示したフローチャートである(第1実施形態)。 4WD用ディレイ時間を設定するためのテーブルである。 凍結路面等の低μ路でアイドルストップ状態から車両が発進するとき様子を示したタイムチャートである(第1実施形態)。 アイドルストップ解除処理の内容を示したフローチャートである(第2実施形態)。 4WD用ブレーキ液圧減少速度を設定するためのテーブルである。 凍結路面等の低μ路でアイドルストップ状態から車両が発進するとき様子を示したタイムチャートである(第2実施形態)。 アイドルストップ解除処理の内容を示したフローチャートである(第3実施形態)。 凍結路面等の低μ路でアイドルストップ状態から車両が発進するとき様子を示したタイムチャートである(第3実施形態)。 凍結路面等の低μ路でアイドルストップ状態から車両が発進するとき様子を示したタイムチャートである(第3実施形態の一部変形例)。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る車両用制御装置が適用される四輪駆動車(以下、車両)100の全体構成図である。
車両100は、動力源としてエンジン1を有している。エンジン1のパワートレインは、エンジン1の出力回転を無段変速機(以下、CVT)2及び差動装置3を経由して主駆動輪4に伝達する主系統と、エンジン1の出力回転をベルト5を介して発電機6に伝達し、発電機6の発電電力をパワーケーブル7を介してモータ8に供給し、モータ8の出力回転を減速機9を介して副駆動輪10に伝達する副系統とで構成される。副系統を有効にして車両100を4WD状態にするか否かは、後述する4WDスイッチ24によって切り換えられる。
エンジン1は、吸気ポート又は燃焼室内に燃料を噴射し、燃焼室内の形成される混合気に点火プラグで着火することで動力を取り出す火花点火式の内燃機関である。エンジン1は、始動用にスタータモータを有している。
CVT2はベルト式の無段変速機であり、一対のプーリとそれらの間に巻き掛けられたベルトとを備え、プーリの溝幅を変更することによって変速比を無段階に変更することができる。また、CVT2は、前後進状態を切り換える前後進切換機構を有しており、前進状態を実現する場合には前進クラッチ11、後進状態を実現する場合には図示しない後進クラッチが締結される。
車両の制動装置は、ブレーキペダル12、ブレーキブースター13、マスターシリンダ14、ABSユニット15及び各輪4、10に設けられるブレーキキャリパ16で構成される。
ブレーキペダル12が踏み込まれると、ブレーキブースター13によって踏力が増幅され、マスターシリンダ14のピストンに伝えられる。マスターシリンダ14のピストンが変位すると、ABSユニット15を介して各輪4、10のブレーキキャリパ16にブレーキ液圧が供給され、各輪4、10に制動力が作用する。
ABSユニット15は、急制動時にロックする車輪があると、当該車輪のブレーキキャリパ16のブレーキ液圧を下げてロックを解除する動作を繰り返し、急制動時にステアリング操作による障害物回避を容易にする。
また、ABSユニット15は、後述するアイドルストップが実行されて運転者がブレーキペダル12を緩めても、車両100が後方又は前方にずり落ちてしまわないように、各輪4、10のブレーキキャリパ16の液圧を保持するブレーキ液圧ホールド機能を有している。ブレーキ液圧ホールド機能が作用している間は、ABSユニット15が逆止弁として機能し、ブレーキペダル12が踏み増しされれば各輪4、10のブレーキキャリパ16のブレーキ液圧が上昇するが、ブレーキペダル12を緩めても各輪4、10のブレーキキャリパ16のブレーキ液圧はその直前の液圧を保持する。
コントローラ20は、CPU、RAM・ROM等の記憶装置、入出力インターフェース等で構成される。コントローラ20には、エンジン1、CVT2の状態を検出する各種センサ、ABSユニット15とマスターシリンダ14との間のブレーキ液圧(以下、ペダル側ブレーキ液圧)Bpを検出する液圧センサ21、ABSユニット15から各輪4、10のブレーキキャリパ16に供給されるブレーキ液圧(以下、キャリパ側ブレーキ液圧)Bcを検出する液圧センサ22、各輪4、10の回転速度を検出する回転速度センサ23、2WD状態と4WD状態を切り換える4WDスイッチ24、セレクトレバーのシフトポジションを検出するインヒビタスイッチ25、路面勾配Sを検出する勾配センサ26等からの信号が入力される。コントローラ20は、入力されるこれら信号に基づき、エンジン1、CVT2、発電機6、モータ8、ABSユニット15等を統合的に制御する。
特に、コントローラ20は、停車中のエンジン1の燃料消費を抑えることで車両100の燃費を向上させるために、所定のアイドルストップ開始条件が成立すると、前進クラッチ11を解放してエンジン1への燃料供給及び点火プラグによる火花点火を停止し(燃料カット)、エンジン1を自動的に停止させるアイドルストップを実行する。アイドルストップ実行中、コントローラ20は、ブレーキ液圧ホールド機能を作用させ、キャリパ側ブレーキ液圧Bcを保持することで、上り坂や下り坂でのアイドルストップ実行中に運転者がブレーキペダル12を緩めても、車両100が後方又は前方にずり落ちてしまわないようにする。
アイドルストップ中にアイドルストップ解除条件が成立すると、コントローラ20は、エンジン1への燃料供給及び点火プラグによる火花点火を再開するとともにスタータモータによってエンジン1をクランキングしてエンジン1を再始動し、前進クラッチ11を締結する。また、コントローラ20は、ABSユニット15によってキャリパ側ブレーキ液圧Bcを減少させ、ブレーキ液圧ホールド機能を解除する。
また、4WD状態では、コントローラ20は、アクセルペダルの操作量に応じて決まるトルク指令値と、主駆動輪4と副駆動輪10の回転速度差に応じて決まるトルク指令値とをそれぞれ設定し、それらのうち大きな方になるようにモータ8のトルクを制御する。これにより、主駆動輪4がスリップして主駆動輪4と副駆動輪10の回転速度差が大きくなると、モータ8のトルク指令値が大きくなり、副駆動輪10に配分される駆動力が増大する。
ところで、アイドルストップ状態から4WD状態で発進する際に、副駆動輪10が接している路面の摩擦係数が左右で異なっていると、車両100がヨー方向に振られる現象が発生し、この現象は凍結路面等の低μ路において顕著となる。さらに、これに登坂路という条件が組み合わさり、運転者が平坦路よりもアクセルペダルを大きく踏み込むと、主駆動輪4のスリップが増大して副駆動輪10に配分される駆動力が増大し、上記現象はさらに顕著となる。
このような現象を抑えるには、アイドルストップ状態から4WD状態で発進する際に副駆動輪10の駆動力が過大にならないよう、副駆動輪10への駆動力の配分が開始される時点で、キャリパ側ブレーキ液圧Bcに車両100のヨー方向の振れを抑制するのに必要な圧(以下、振れ抑制必要圧)が少なくとも残っているようにし、各輪4、10に振れ抑制必要圧に応じた制動力を作用させるのが有効である。
エンジン1で発電機6を駆動し、その発電電力でモータ8を駆動する上記構成では、エンジン1から主駆動輪4への駆動力の伝達が開始される時期に対してモータ8から副駆動輪10への駆動力の伝達が開始される時期が遅れるので、前進クラッチ11が締結されたタイミングでブレーキ液圧ホールド機能を解除すると、副駆動輪10への駆動力の配分が開始される時点でキャリパ側ブレーキ液圧Bcに揺れ抑制必要圧が残っておらず、車両100のヨー方向の振れを抑制することができない可能性がある。
そこで、本実施形態では、アイドルストップ状態が解除されてからキャリパ側ブレーキ液圧Bcの減少を開始するまでにディレイ時間を設けることで、副駆動輪10への駆動力の配分が開始される時点でキャリパ側ブレーキ液圧Bcに揺れ抑制必要圧が残っているようにする。
図2は、コントローラ20が実行するアイドルストップ開始処理の内容を示したフローチャートであり、非アイドルストップ中、コントローラ20において繰り返し実行される。
これを参照しながらアイドルストップ開始処理の流れについて説明すると、まず、S11では、コントローラ20は、アイドルストップ開始条件が成立しているか判定する。
アイドルストップ開始条件は、例えば、以下の条件:
・セレクトレバーのシフトポジションがL、D等の前進用ポジションであること
・車速=0であること
・ブレーキペダル12が踏み込まれていること(ペダル側ブレーキ液圧Bp>0)
・バッテリの残容量が所定値以上であること
が全て満たされた場合に成立したと判定される。アイドルストップ開始条件が成立している場合は処理がS12に進む。成立していない場合は処理がS17に進み、アイドルストップ許可フラグに0をセットして処理が終了する。
S12では、コントローラ20は、路面勾配Sとペダル側ブレーキ液圧Bpとを読み込む。
S13では、コントローラ20は、S12で読み込んだ路面勾配Sとペダル側ブレーキ液圧Bpとに基づき、図3に示すテーブルを参照してアイドルストップを許可するペダル側ブレーキ液圧Bpの下限であるアイドルストップ許可しきい値Bpisを設定する。アイドルストップ許可しきい値Bpisは、路面勾配Sが正側又は負側にきつくなるほど大きな値に設定される。また、路面勾配Sが所定勾配+Slim、−Slimよりもきつい場合はアイドルストップ許可しきい値Bpisがペダル側ブレーキ液圧Bpが取り得る最大値よりも大きな値に設定され、アイドルストップが許可されないようにする。
これは、アイドルストップ中、ブレーキ液圧ホールド機能によりキャリパ側ブレーキ液圧Bcが保持されるが、保持中のキャリパ側ブレーキ液圧Bcはアイドルストップ開始前のペダル側ブレーキ液圧Bpに依存し、路面勾配Sがきついほどアイドルストップ開始前のペダル側ブレーキ液圧Bpが高くないとブレーキ液圧ホールド機能を作用させても車両100のずり下がりを防止できないことに対応させたものである。
S14では、コントローラ20は、ペダル側ブレーキ液圧Bpとアイドルストップ許可しきい値Bpisとを比較する。ペダル側ブレーキ液圧Bpがアイドルストップ許可しきい値Bpis以上の場合は処理がS15に進む。アイドルストップ許可しきい値Bpis未満の場合は処理がS17に進み、アイドルストップ許可フラグに0をセットして処理を終了する。
S15では、コントローラ20は、アイドルストップ許可フラグに1をセットし、エンジン1の燃料カットを実行する。燃料カットによりアイドルストップ状態になると、アイドルストップ状態フラグに1がセットされ(S16)、処理が図4に示すアイドルストップ解除処理に移行する。
図4は、コントローラ20が実行するアイドルストップ解除処理の内容を示したフローチャートであり、アイドルストップ開始処理によってアイドルストップが開始されると、コントローラ20によって実行される。
これによると、S21では、コントローラ20は、アイドルストップ解除条件が成立しているか判断する。アイドルストップ解除条件は、例えば、以下の条件:
・アクセル開度≠0になったこと
・バッテリの残容量が所定値未満に低下したこと
・運転者がブレーキペダル12の踏み込みを緩め、ペダル側ブレーキ液圧Bpがアイドルストップ許可しきい値Bpis未満に低下したこと
の少なくともいずれか一つを満たした場合に成立したと判断される。
アイドルストップ解除条件が成立していないと判断された場合は、処理がS22に進み、アイドルストップが継続される。
アイドルストップ解除条件が成立したと判断された場合は、処理がS23に進み、コントローラ20は、アイドルストップ許可フラグに0をセットし、エンジン1への燃料供給及び火花点火を再開するとともにスタータモータに通電してエンジン1をクランキングし、エンジン1を再始動させる。そして、コントローラ20は、エンジン1が完爆したら、前進クラッチ11を締結し、アイドルストップ状態フラグに0をセットする(S24)。
S25では、コントローラ20は、セレクトレバーのシフトポジションを判定する。シフトポジションがP(駐車)である場合は、処理がS26に進み、キャリパ側ブレーキ液圧Bcの保持を継続する。すなわち、ブレーキ液圧ホールド機能を継続させる。
シフトポジションがL、D等の前進用ポジションである場合は、処理がS27に進み、コントローラ20は、4WDスイッチ24がONか判断する。これは、2WD状態か4WD状態かによって異なる態様でキャリパ側ブレーキ液圧Bcを減少させ、ブレーキ液圧ホールド機能を解除するためである。
4WDスイッチ24がOFF、すなわち、2WD状態の場合は、処理がS28以降に進み、2WD用のブレーキ液圧ホールド機能解除処理が行われる。具体的には、通常用のディレイ時間t1が設定され(S28)、通常用のディレイ時間t1が経過するまでキャリパ側ブレーキ液圧Bcが保持される(S29)。通常用のディレイ時間t1は、前進クラッチ11の容量が車両100のずり下がりを防止できるだけの容量に到達する前にブレーキ液圧ホールド機能が解除されないようにするための待ち時間である。その後、キャリパ側ブレーキ液圧Bcが0まで減圧され(S30)、ブレーキ液圧ホールド機能が解除される。
これに対し、4WD状態の場合は、処理がS31以降に進みに進み、4WD用のブレーキ液圧ホールド機能解除処理が行われる。具体的には、図5に示すテーブルを参照して、路面勾配Sに応じた4WD用のディレイ時間t2が設定される(S31)。4WD用のディレイ時間t2には、通常用のディレイ時間t1よりも長く、かつ、路面勾配Sがきついほど大きな値が設定される。
4WD用のディレイ時間t2をこのように設定するのは、アイドルストップ状態から4WD状態で発進する際の車両100の挙動を安定させるために、副駆動輪10への駆動力の配分が開始される時点でキャリパ側ブレーキ液圧Bcに揺れ抑制必要圧を残しておくためである。また、路面勾配Sがきついほど揺れ抑制必要圧が長く残るようにし、路面勾配Sがきつくても発進時の車両100の挙動が安定するようにするためである。
そして、4WD用のディレイ時間t2が経過するまでキャリパ側ブレーキ液圧Bcが保持され(S32)、その後に、キャリパ側ブレーキ液圧Bcが0まで減圧され(S33)、ブレーキ液圧ホールド機能が解除される。
図6は、凍結路面等の低μ路でアクセルペダルが踏み込まれてアイドルストップ状態から車両100が発進するとき様子を示したタイムチャートである。実線は上記実施形態に対応し、破線で示す比較例はエンジン1が完爆して前進クラッチ11が締結されたら、直ちにブレーキ液圧ホールド機能を解除するものである。また、副駆動輪10が接している路面の摩擦係数が左右で異なっているとする。
時刻t11では、アイドルストップ条件が成立し、かつ、ペダル側ブレーキ液圧Bpがアイドルストップ許可しきい値Bpisを超えているので、エンジン1の燃料カットが開始される。アイドルストップ許可フラグ及びアイドルストップ状態フラグはいずれもこの時点で1にセットされる。
その後、時刻t12で、運転者がブレーキペダル12を緩めることでペダル側ブレーキ液圧Bpがアイドルストップ許可しきい値Bpis未満になると、アイドルストップ解除条件が成立し、アイドルストップ許可フラグが0になり、エンジン1への燃料噴射及び点火プラグによる火花点火が再開されるとともにエンジン1がクランキングされ、エンジン1が再始動される。
時刻t13で、エンジン1が完爆して前進クラッチ11が締結されると、アイドルストップ状態フラグが0になる。比較例ではこの時点でキャリパ側ブレーキ液圧Bcが減圧されて0になり、ブレーキ液圧ホールド機能が解除される。アクセルペダルが踏み込まれているので、時刻t13以降、車両は発進し、車速が増大する。
時刻t14では、副駆動輪10への駆動力の配分が開始され、4WD状態になるが、比較例では、キャリパ側ブレーキ液圧Bcに揺れ抑制必要圧が残っていないため、車両100のヨー方向の振れを抑えることができず、車両100の挙動が不安定になって車速が破線で示すように増減する。
これに対し、本実施形態では、時刻t13の時点ではブレーキ液圧ホールド機能が解除されず、4WD用のディレイ時間t2が経過するまでは、キャリパ側ブレーキ液圧Bcが保持される。そして、4WD用のディレイ時間t2が経過した時刻t15になって初めてキャリパ側ブレーキ液圧Bcが減圧されて0になり、ブレーキ液圧ホールド機能が解除される。
副駆動輪10への駆動力の配分が開始される時刻t14の時点でキャリパ側ブレーキ液圧Bcに揺れ抑制必要圧が残っており、振れ抑制必要圧に応じた制動力が各輪4、10に作用するので、車両100のヨー方向の振れを抑えて車両100の挙動が不安定になるのが防止され、車速がスムーズに増大する。
以上、説明したように、本実施形態では、アイドルストップ実行中、かつ、キャリパ側ブレーキ液圧Bcが保持された状態から車両100を発進させる場合、エンジン1を再始動し、副駆動輪10への駆動力の配分が開始される時点で振れ抑制必要圧が少なくとも残っているようにキャリパ側ブレーキ液圧Bcを減少させてブレーキ液圧ホールド機能を解除するようにした。
これにより、凍結路面等で副駆動輪10が接している路面の摩擦係数が左右で異なっていても、発進時に車両100がヨー方向に振れるのを抑えるのに必要な制動力が各輪に作用し、発進時の車両100の挙動を安定させることができる。
また、アイドルストップが解除されてからキャリパ側ブレーキ液圧Bcの減少を開始するまでにディレイ時間(4WD用のディレイ時間)t2を設けることで、副駆動輪10への駆動力の配分が開始される時点で振れ抑制必要圧が残っているようにするようにした。
これによれば、ユニットのバラツキ、ブレーキ液の温度・粘度等の影響を受けることなく、キャリパ側ブレーキ液圧Bcの減少を開始するまでの時間を精度よく管理することができ、副駆動輪10への駆動力の配分が開始されるまでキャリパ側ブレーキ液圧Bcを確実に保持することができる。
また、路面勾配Sに応じて4WD用のディレイ時間t2を変更するようにした。これにより、路面勾配Sがきつい場合にはキャリパ側ブレーキ液圧Bcが長く保持させるというように、キャリパ側ブレーキ液圧Bcが保持される時間を適切に設定することができ、路面勾配Sに関わらず、発進時の車両100の挙動を安定させることができる。
<第2実施形態>
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と車両100の構成、アイドルストップ開始処理が共通するが、アイドルストップ解除処理においてキャリパ側ブレーキ液圧Bcを減少させてブレーキ液圧ホールド機能を解除する態様が相違する。以下、相違点を中心に説明する。
図7は、コントローラ20が実行するアイドルストップ解除処理の内容を示したフローチャートであり、アイドルストップ開始処理によってアイドルストップが開始されると、コントローラ20によって実行される。
S21〜S27の処理は、図4に示した第1実施形態のものと共通であり、アイドルストップ解除条件が成立すると、エンジン1が再始動され、前進クラッチ11が締結される。
そして、2WD状態の場合は、処理がS27からS41以降に進み、2WD用のブレーキ液圧ホールド機能解除処理が行われる。具体的には、通常用のブレーキ液圧減少速度ΔP1が設定され(S41)、キャリパ側ブレーキ液圧Bcが通常用のブレーキ液圧減少速度ΔP1で減圧され(S42)、ブレーキ液圧ホールド機能が解除される。通常用のブレーキ液圧減少速度ΔP1は、前進クラッチ11の容量が車両100のずり下がりを防止できるだけの容量に到達する前にブレーキ液圧ホールド機能が解除されないように設定される。
これに対し、4WD状態の場合は、処理がS27からS43以降に進み、4WD用のブレーキ液圧ホールド機能解除処理が行われる。具体的には、図8に示すテーブルを参照して、路面勾配Sに応じた4WD用のブレーキ液圧減少速度ΔP2が設定される(S43)。4WD用のブレーキ液圧減少速度ΔP2には、通常用のブレーキ液圧減少速度ΔP1よりも低く、かつ、路面勾配Sが大きいほど低い値が設定される。
4WD用のブレーキ液圧減少速度ΔP2をこのように設定するのは、アイドルストップ状態から4WD状態で発進する際の車両100の挙動を安定させるために、副駆動輪10への駆動力の配分が開始される時点でキャリパ側ブレーキ液圧Bcに揺れ抑制必要圧を残しておくためである。また、路面勾配Sがきついほど揺れ抑制必要圧が長く残るようにし、路面勾配Sがきつくても発進時の車両100の挙動を安定するようにするためである。
そして、キャリパ側ブレーキ液圧Bcが4WD用のブレーキ液圧減少速度ΔP2で減圧され(S44)、ブレーキ液圧ホールド機能が解除される。
図9は、凍結路面等の低μ路でアクセルペダルが踏み込まれてアイドルストップ状態から車両100が発進するとき様子を示したタイムチャートである。
時刻t21〜時刻t23までの動作は図6に示した第1実施形態の時刻t11〜時刻t13の動作と同じであり、時刻t21からアイドルストップが実行され、時刻t22でアイドルストップ解除条件が成立してエンジン1の再始動が行われ、時刻t23でエンジン1が完爆して前進クラッチ11が締結される。
時刻t24では、副駆動輪10への駆動力の配分が開始され、4WD状態になるが、比較例では、キャリパ側ブレーキ液圧Bcに揺れ抑制必要圧が残っていないため、車両100のヨー方向の振れを抑えることができず、車両100の挙動が不安定になって車速が破線で示すように増減する。
これに対し、本実施形態では、時刻t23の時点ではブレーキ液圧ホールド機能が解除されず、キャリパ側ブレーキ液圧Bcは4WD用のブレーキ液圧減少速度ΔP2で減圧され、時刻t25でキャリパ側ブレーキ液圧Bcが0になり、ブレーキ液圧ホールド機能が解除される。
副駆動輪10への駆動力の配分が開始される時刻t24の時点でキャリパ側ブレーキ液圧Bcに揺れ抑制必要圧が残っており、振れ抑制必要圧に応じた制動力が各輪4、10に作用する、したがって、第2実施形態によっても、第1実施形態と同様に、副駆動輪10が接している路面の摩擦係数が左右で異なっていても、発進時の車両100の挙動を安定させることができる。
ただし、第1実施形態と異なり、キャリパ側ブレーキ液圧Bcの減少速度を低下させることで、副駆動輪10への駆動力の配分が開始される時点で振れ抑制必要圧が残っているようにした。
これによれば、キャリパ側ブレーキ液圧Bcを減少させるときの単位時間あたり減少幅が第1実施形態よりも小さくなり、キャリパ側ブレーキ液圧Bcを減少させるときの音、振動を減らして、音、振動が運転者に与える違和感を抑えることができる。
また、路面勾配Sに応じてキャリパ側ブレーキ液圧Bcの減少速度を変更するようにした。これにより、路面勾配Sがきついほどキャリパ側ブレーキ液圧Bcの減少を緩やかにして揺れ抑制必要圧が長く残るようにするというように、キャリパ側ブレーキ液圧Bcの減少速度を適切に設定することができ、路面勾配Sに関わらず、発進時の車両100の挙動を安定させることができる。
<第3実施形態>
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1、第2実施形態と車両100の構成、アイドルストップ開始処理が共通するが、アイドルストップ解除処理においてキャリパ側ブレーキ液圧Bcを減少させてブレーキ液圧ホールド機能を解除する態様が相違する。以下、相違点を中心に説明する。
図10は、コントローラ20が実行するアイドルストップ解除処理の内容を示したフローチャートであり、アイドルストップ開始処理によってアイドルストップが開始されると、コントローラ20によって実行される。
S21〜S27の処理は、図4に示した第1実施形態のものと共通であり、アイドルストップ解除条件が成立すると、エンジン1が再始動され、前進クラッチ11が締結される。
そして、2WD状態の場合は、処理がS27からS51以降に進み、2WD用のブレーキ液圧ホールド機能解除処理が行われる。具体的には、通常用のディレイ時間t1及びブレーキ液圧減少速度ΔP1が設定され(S51)、通常用のディレイ時間t1が経過するまでキャリパ側ブレーキ液圧Bcが保持される(S52)。通常用のディレイ時間t1は、前進クラッチ11の容量が車両100のずり下がりを防止できるだけの容量に到達する前にブレーキ液圧ホールド機能が解除されないようにするための待ち時間である。
通常用のディレイ時間t1が経過すると、キャリパ側ブレーキ液圧が所定圧Bctまでステップ的に下げられる(S53)。所定圧Bctは、振れ抑制必要圧よりも高い値に設定される一定圧である。その後、キャリパ側ブレーキ液圧Bcが通常用のブレーキ液圧減少速度ΔP1で減圧され(S54)、ブレーキ液圧ホールド機能が解除される。
これに対し、4WD状態の場合は、処理がS27からS55以降に進み、4WD用のブレーキ液圧ホールド機能解除処理が行われる。具体的には、図5と同様の傾向を有するテーブルを参照して、路面勾配Sに応じた4WD用のディレイ時間t2が設定される。4WD用のディレイ時間t2には、通常用のディレイ時間t1よりも長く、かつ、路面勾配Sがきついほど大きな値が設定される(S55)。また、図8と同様の傾向を有するテーブルを参照して、路面勾配Sに応じた4WD用のブレーキ液圧減少速度ΔP2が設定される(S55)。4WD用のブレーキ液圧減少速度ΔP2には、通常用のブレーキ液圧減少速度ΔP1よりも低く、かつ、路面勾配Sが大きいほど低い値が設定される。
4WD用のディレイ時間t2及びブレーキ液圧減少速度ΔP2をこのように設定するのは、アイドルストップ状態から4WD状態で発進する際に車両100の挙動を安定させるためには、副駆動輪10への駆動力の配分が開始される時点でキャリパ側ブレーキ液圧Bcに揺れ抑制必要圧を残しておくためである。また、路面勾配Sがきついほど揺れ抑制必要圧が長く残るようにし、路面勾配Sがきつくても発進時の車両100の挙動を安定するようにするためである。
そして、4WD用のディレイ時間t2が経過するまでキャリパ側ブレーキ液圧Bcが保持される(S56)。
4WD用のディレイ時間t2が経過すると、キャリパ側ブレーキ液圧Bcが所定圧Bctまでステップ的に下げられる(S57)。所定圧Bctは、振れ抑制必要圧よりも高い値に設定される一定圧である。その後、キャリパ側ブレーキ液圧Bcが4WD用のブレーキ液圧減少速度ΔP2で減圧され(S58)、ブレーキ液圧ホールド機能が解除される。
図11は、凍結路面等の低μ路でアクセルペダルが踏み込まれてアイドルストップ状態から車両100が発進するとき様子を示したタイムチャートである。
時刻t31〜時刻t33までの動作は図6に示した第1実施形態の時刻t11〜時刻t13の動作と同じであり、時刻t31からアイドルストップが実行され、時刻t32でアイドルストップ解除条件が成立してエンジン1の再始動が行われ、時刻t33でエンジン1が完爆して前進クラッチ11が締結される。
時刻t34では、副駆動輪10への駆動力の配分が開始され、4WD状態になるが、比較例では、キャリパ側ブレーキ液圧Bcに揺れ抑制必要圧が残っていないため、車両100のヨー方向の振れを抑えることができず、車両100の挙動が不安定になって車速が破線で示すように増減する。
これに対し、本実施形態では、時刻t33の時点ではブレーキ液圧ホールド機能が解除されず、キャリパ側ブレーキ液圧Bcは4WD用のディレイ時間t2が経過する間保持される。4WD用のディレイ時間t2が経過すると、所定圧Bctまでステップ的に減圧される(時刻t35)。その後、キャリパ側ブレーキ液圧Bcは4WD用のブレーキ液圧減少速度ΔP2で減圧され、時刻t36でキャリパ側ブレーキ液圧Bcが0になり、ブレーキ液圧ホールド機能が解除される。
本実施形態では、副駆動輪10への駆動力の配分が開始される時刻t34の時点でキャリパ側ブレーキ液圧Bcに揺れ抑制必要圧が残っており、発進時に車両100がヨー方向に振れるのを抑えるのに必要な制動力が各輪4、10に作用する。したがって、第3実施形態によっても、第1、第2実施形態と同様に、副駆動輪10が接している路面の摩擦係数が左右で異なっていても、発進時の車両100の挙動を安定させることができる。
また、アイドルストップが解除されてからキャリパ側ブレーキ液圧Bcの減少を開始するまでにディレイ時間t2を設けるとともに、キャリパ側ブレーキ液圧Bcの減少速度を低下させることで、副駆動輪10への駆動力の配分が開始される時点で少なくとも揺れ抑制必要圧が残っているようにした。
これによれば、ディレイ時間t2によってユニットのバラツキ、ブレーキ液の温度・粘度等の影響を受けることなく、キャリパ側ブレーキ液圧Bcの減少を開始するまでの時間を精度よく管理することができ、また、キャリパ側ブレーキ液圧Bcを減少させるときの単位時間あたり減少幅を小さくして、キャリパ側ブレーキ液圧Bcを減少させるときの音、振動を減らして、音、振動が運転者に与える違和感を抑えることができる。
また、アイドルストップ解除時点のキャリパ側ブレーキ液圧Bcはホールド中の運転者によるブレーキペダルの踏み込みの程度に依存し、これが変動するとキャリパ側ブレーキ液圧Bcが揺れ抑制必要圧まで低下する時間も影響を受け、これが、副駆動輪10への駆動力の配分が開始される時点で少なくとも揺れ抑制必要圧が残るようにキャリパ側ブレーキ液圧Bcを減圧するにあたり、不確実性を増す要因の一つとなる。
しかしながら、本実施形態では、ディレイ時間t2が経過した時点で、キャリパ側ブレーキ液圧Bcを車両100の振れ抑制必要圧よりも高い所定圧Bctまでステップ的に下げるにしたことで、その後に4WD用のブレーキ液圧減少速度ΔP2で減少させる際の開始圧が一定になる。これにより、キャリパ側ブレーキ液圧Bcが振れ抑制必要圧まで下がる時間を制御しやすくなり、より精度よく、副駆動輪10への駆動力の配分が開始される時点で少なくとも振れ抑制必要圧が残るようにすることができる。
また、キャリパ側ブレーキ液圧Bcを所定圧Bctまでステップ的に下げることで、キャリパ側ブレーキ液圧Bcの減圧が、所定圧Bctまでの減圧と、その後の4WD用のブレーキ液圧減少速度ΔP2での減圧とに分けて行われるようになり、キャリパ側ブレーキ液圧Bcを減圧する時の音、振動を減らして、音、振動が運転者に与える違和感を抑えることができる。
なお、本実施形態では、4WD用のディレイ時間t2が経過した時点でキャリパ側ブレーキ液圧Bcを所定圧Bctまで下げているが、キャリパ側ブレーキ液圧Bcを所定圧Bctまでステップ的に下げるタイミングはこれに限定されず、アイドルストップが解除された時点から4WD用のディレイ時間t2が経過する時点までの間であれば、どの時点であってもよい。
例えば、図10に示したアイドルストップ解除処理においてS56とS57とを逆にし、アイドルストップが解除された時点でキャリパ側ブレーキ液圧Bcを所定圧Bctまでステップ的に下げ、その後、4WD用のディレイ時間t2、キャリパ側ブレーキ液圧Bcを所定圧Bctに保持するようにしてもよい。
図12はこの場合の様子を示したタイムチャートであり、時刻t43以降のキャリパ側ブレーキ液圧Bcの動きが図10に示したものと相違する。このような態様でキャリパ側ブレーキ液圧Bcを減圧するようにしても、同様の作用効果が奏される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、本発明が適用される車両100は、図1に示したエンジン1の駆動力を発電機6とモータ8とを用いて電気的に副駆動輪10に配分する構成に限定されず、ビスカスカップリング等を用いてエンジン1の駆動力を機械的に副駆動輪10に配分し、その配分を主駆動輪4のスリップに応じて電気的に制御可能な構成(電子制御式4WD)であってよい。
1 エンジン
4 主駆動輪
10 副駆動輪
15 ABSユニット(ブレーキ液圧保持手段)
20 コントローラ(アイドルストップ手段、発進制御手段)
100 車両

Claims (6)

  1. 主駆動輪を駆動するエンジンと、
    前記エンジンの駆動力を、前記主駆動輪がスリップする状況において電気的又は機械的に副駆動輪に配分する駆動力配分手段と、
    停車中に前記エンジンを自動的に停止させるアイドルストップを実行するアイドルストップ手段と、
    前記アイドルストップ中にブレーキ液圧を保持するブレーキ液圧保持手段と、
    を備えた車両を制御する車両用制御装置であって、
    前記アイドルストップ実行中、かつ、前記ブレーキ液圧が保持された状態から前記車両を発進させる場合、前記エンジンを再始動し、前記副駆動輪への駆動力の配分が開始される時点で前記車両のヨー方向の振れを抑制するのに必要な振れ抑制必要圧が少なくとも残っているように前記ブレーキ液圧を減少させて前記ブレーキ液圧のホールドを解除する発進制御手段、
    を備えたことを特徴とする車両用制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用制御装置であって、
    前記発進制御手段は、前記アイドルストップが解除されてから前記ブレーキ液圧の減少を開始するまでにディレイ時間を設けることで、前記副駆動輪への駆動力の配分が開始される時点で前記振れ抑制必要圧が少なくとも残っているようにする、
    ことを特徴とする車両用制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用制御装置であって、
    前記発進制御手段は、前記ブレーキ液圧の減少速度を低下させることで、前記副駆動輪への駆動力の配分が開始される時点で前記振れ抑制必要圧が少なくとも残っているようにする、
    ことを特徴とする車両用制御装置。
  4. 請求項1に記載の車両用制御装置であって、
    前記発進制御手段は、前記アイドルストップが解除されてから前記ブレーキ液圧の減少を開始するまでにディレイ時間を設けるとともに、前記ブレーキ液圧の減少速度を低下させることで、前記副駆動輪への駆動力の配分が開始される時点で前記振れ抑制必要圧が残っているようにし、
    前記アイドルストップが解除された時点、前記ディレイ時間が経過した時点、又はこれらの時点の間に、前記ブレーキ液圧を前記振れ抑制必要圧よりも高い所定圧までステップ的に下げる、
    ことを特徴とする車両用制御装置。
  5. 請求項2又は4に記載の車両用制御装置であって、
    前記発進制御手段は、路面勾配に応じて前記ディレイ時間を変更する、
    ことを特徴とする車両用制御装置。
  6. 請求項3又は4に記載の車両用制御装置であって、
    前記発進制御手段は、路面勾配に応じて前記ブレーキ液圧の減少速度を変更する、
    ことを特徴とする車両用制御装置。
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