JP2015023649A - インバータ装置およびこれを用いた脱水機 - Google Patents

インバータ装置およびこれを用いた脱水機 Download PDF

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Abstract

【課題】位置検出器を無しで、適切な電動機の停止判定を行うことができるインバータ装置およびこれを用いた脱水機を実現する。【解決手段】制御回路60は、電動機50に供給される交流電流を検知する電流検知手段66と、その電流検知手段66の出力を受けて周期的に周波数を検知する周波数検知手段68と、電動機50の停止を判定する停止判定手段70を有し、電動機50の入力電圧が略零となる短絡制動期間を有し、周波数検知手段68の出力が所定値以上ではなくなった時から第1の所定時間経過した後に、停止判定手段70は停止判定を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、負荷からの動力をブレーキを作用させながら停止させるインバータ装置、および一般家庭や事務所などで使用され、衣類の洗濯などに用いられ、水分を含んだ被脱水物から遠心力で脱水を行う脱水機に関するものである。
従来、この種の装置は、3相短絡の状態でのモータ電流の変化を電流微分検出部で検知し、d−q座標系を用いて演算を行い、静止座標α軸に対する磁極位置θを算出し、このθを基にd―q軸電流制御系を構成して同期モータを制御する(例えば、特許文献1参照)。
また、モータに回転子位置検出回路を設け、作業者のトリガ操作により前記モータのONとOFFを指示するトリガスイッチを設け、ブレーキ動作中の回転数を前記回転子位置検出回路により検出し、それが所定回転数以下となった場合はブレーキ動作を終了させる時間を算出し、該時間経過後に前記ブレーキ動作を解除するものもある(例えば、特許文献2参照)。
図13は、特許文献1に記載された従来の装置を示すものである。図13に示すように、同期モータ1、バッテリ2、インバータ3、コントローラ4、電流センサ5a、5b、電流指令値発生部6、電流制御部7、座標変換部8、PWM信号発生部9、電流検出部10、座標変換部11、電流微分回路12、電流微分検出部13、演算部14を備え、同期モータ1を駆動するインバータ3が短絡状態のときの同期モータ1の電流iu、ivを電流センサ5a、5bから電流検出部10、座標変換部11を通じて電流制御部7に入力するとともに、電流微分回路12、電流微分検出部13を経て、演算部14に入力し、静止座標α軸に対する磁極位置θを算出し、コントローラ4はd−q軸の電流指令値発生部6のidr、iqrにid、iqが等しくなるように電流制御部7を構成し、Vdr、Vqrはθが入力される座標変換部8を経てPWM信号発生部9にVur、Vvr、Vwrが入力されて動作するものであり、レゾルバやエンコーダなどの機械的な回転位置を直接計測するような磁極位置センサを用いることなく、電流センサだけで演算のみで磁極位置を検出する。
図14は、特許文献2に記載された従来の装置の回路図を示すものである。図14に示すように、モータ16は14.4Vの電池パック17からインバータ回路部18を通じて3相電流が供給されるものとなっており、ホールIC20、21、22がモータ16の回転に応じて信号を順次出力する。
制御部23は、スイッチトリガ24、正逆切替レバー25が接続されており、ホールIC20、21、22からの信号が回転子位置検出回路27を通じて入力され、さらに回転量検出回路28からも入力される。制御部23は、さらにインバータ回路部18の電流検知を行う電流検出回路31、スイッチトリガ24の信号を受けるスイッチ操作検出回路32と印加電圧設定回路33、また正逆切替レバー25からは回転方向設定回路34を通じて信号が取り込まれ、制御部23は、インバータ回路部18内の3個の負電源側のスイッチング素子をオンし、3個の正電源側のスイッチング素子をオフすることにより、モータ16の3相の巻線を短絡することによりブレーキ時の電流が流れる経路を構成し、短絡制動によるブレーキ動作を行う。
図15は、特許文献2に記載された従来の装置のブレーキ動作時の動作波形図を示すも
のである。ブレーキ動作中のモータ16の回転30度毎にホールIC20、21、22からのエッジが発生するため、時間間隔からモータ回転数が逆算でき、ブレーキ開始時点t0から、ブレーキ動作による速度低下によりエッジの時間間隔が徐々に長くなり、所定速度Nthに達したt1の段階で、速度変化の大きさから時間Tcを決定し、Tc時間後にブレーキを解除することにより、ほぼ回転が零となるt2でブレーキが解除され、その後の使用者の操作に対して応答性が良いドライバドリルを実現する。
特開2000−175485号公報 特開2011−5588号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、計算が非常に複雑であるため、制御に用いるCPU(マイコンなど)の能力として高く、価格も高いものが必要となり、短絡ブレーキ中での磁極位置θが検出できるという特徴はあるが、単に短絡ブレーキの状態のままで停止したかどうかを知る目的であれば、θを高い精度で推定する必要はなく、一方停止したことを判定するための部分はないものであった。
また、特許文献2の構成では、ホールICと回転子位置検出回路によるモータの回転の位置検知を設ける構成であり、コストが高いものになるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ホールICなどによる位置検知器を設けることなく、かつ磁極位置の計算が不要であって計算の手順が簡単であり、安価なマイコンCPU(マイコンなど)を用いながら、短絡ブレーキでの停止判定が行えるインバータ装置およびそれを用いた脱水機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のインバータ装置は、永久磁石と3相の巻線を有し、負荷を駆動する電動機と、複数のスイッチング素子を有し、前記電動機に交流電流を供給するインバータ回路と、前記スイッチング素子をオンオフ制御する制御回路を有し、前記制御回路は、前記交流電流を検知する電流検知手段と、前記電流検知手段の出力を受け、周期的に周波数を検知する周波数検知手段と、前記電動機の停止を判定する停止判定手段を有し、前記制御回路は、前記負荷の制動期間に、前記電動機の入力電圧が略零となるように、前記スイッチング素子を制御する短絡制動期間を有し、前記停止判定手段は、前記周波数検知手段の出力が所定値以上ではなくなった時から第1の所定時間経過した後に、前記電動機を停止と判定するものである。
これによって、例えばホールICなどの位置検知器を持たない簡単な構成でありながら、電動機の停止を適切に判定することができるものとなる。
また本発明の脱水機は、前記負荷を被脱水物を収納するドラムとし、前記電動機を前記ドラムを回転駆動して遠心力で脱水する脱水運転を行うインバータ装置と、使用者が前記ドラム内に手を入れることを阻止する開閉可能な扉を有し、前記インバータ装置は、前記脱水運転の終了後に、短絡制動期間を有し、停止判定前に前記扉を閉状態に保つロック期間を有する構成とすることにより、ホールICなどの位置検知器を持たない低コストの構成でありながら、回転中のドラムに使用者が手を入れることを確実に防いで、高い安全性を実現することが可能となる。
本発明のインバータ装置は、例えばホールICなどの位置検知器を持たない簡単な構成でありながら、電動機の停止を適切に判定することができる。
実施の形態1のインバータ装置のブロック図 実施の形態1のインバータ装置の3相/2相変換手段が用いる数式1を示す図 実施の形態1のインバータ装置の電流角速度検知期間における周波数検知手段のベクトル図 実施の形態1のインバータ装置の動作波形図 実施の形態2のインバータ装置のブロック図 実施の形態2のインバータ装置のマイクロコンピュータのフローチャート 実施の形態2のインバータ装置の動作波形図 実施の形態2のインバータ装置の動作波形図 実施の形態3のインバータ装置のフローチャート 実施の形態3のインバータ装置の負荷停止推定手段の特性グラフ 実施の形態4の脱水機の断面図 実施の形態4の脱水機の動作波形図 従来のモータ制御装置のブロック図 従来の電動工具のブロック図 従来の電動工具の動作波形図
第1の発明は、永久磁石と3相の巻線を有し、負荷を駆動する電動機と、複数のスイッチング素子を有し、前記電動機に交流電流を供給するインバータ回路と、前記スイッチング素子をオンオフ制御する制御回路を有し、前記制御回路は、前記交流電流を検知する電流検知手段と、前記電流検知手段の出力を受け、周期的に周波数を検知する周波数検知手段と、前記電動機の停止を判定する停止判定手段を有し、前記制御回路は、前記負荷の制動期間に、前記電動機の入力電圧が略零となるように、前記スイッチング素子を制御する短絡制動期間を有し、前記停止判定手段は、前記周波数検知手段の出力が所定値以上ではなくなった時から第1の所定時間経過した後に、前記電動機を停止と判定することにより、ホールICなどの位置検知器が無く簡単で低コストの構成でありながら、ブレーキでの停止の判定が適切に行うことができるものとなる。
第2の発明は、特に第1の発明の周波数検知手段を、前記短絡制動期間内に、静止座標での電流ベクトルの位相の時間的変化から角速度を演算する電流角速度検知期間を有し、前記角速度が所定値以下となった後、停止判定を行うものとすることにより、電動機のインピーダンスや、インバータ回路のインピーダンスのバラツキに左右されず、電動機の素度に対応した速度を用いた停止判定が可能となる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明の周波数検知手段を、前記電流検知手段の出力レベルが所定値以上の場合に、検知周波数の更新を行う構成とすることにより、短絡電流が小となった状態での周波数検知の誤差を抑え、信頼性のある停止判定を行わせることが可能となる。
第4の発明は、特に第2または第3の発明の周波数検知手段を、前記電流角速度検知期間内の角速度の演算の時間間隔は、前記電流角速度検知期間内の前記電動機の最高速度での角速度の1周期よりも短い周期とすることにより、周回遅れによる角速度の検知誤りが発生する可能性を根本的に排除し、信頼性と安定性の高い停止判定を行わせることが可能
となる。
第5の発明は、特に第1〜第4のいずれかの発明の周波数検知手段を、前記電流検知手段の出力レベルが所定値以上の場合に、静止座標での電流ベクトルの位相を記憶し、前回記憶した位相からの経過時間が所定値よりも長い場合に検知周波数の更新を行わず、前回記憶した位相からの経過時間が所定値以下の場合に、前回との位相差と経過時間から検知周波数を計算して更新を行うものとすることにより、ノイズ等があっても周回遅れによる角速度の検知誤りがなく、極めて信頼性のある停止判定を行わせることが可能となる。
第6の発明は、特に第1〜第5のいずれかの発明の電動機と負荷間の動力伝達経路の異常を検知する伝達機構破損検出手段と、負荷停止推定手段を有し、前記負荷停止推定手段は、前記伝達機構破損検出手段からの破損信号を受けた場合に、前記停止判定より遅延した負荷停止推定信号を出力することにより、動力伝達経路に異常があった場合の安全性を高めることができる。
第7の発明は、特に第6の発明の伝達機構破損検出手段は、前記短絡制動期間の開始から前記電動機が停止するまでの時間が第2の所定時間より小である場合に、前記破損信号を出力するものとすることにより、比較的簡単な構成で、高い安全性を確保することができる。
第8の発明は、特に第1〜第7のいずれかの発明の負荷を被脱水物を収納するドラムとし、前記電動機を前記ドラムを回転駆動して遠心力で脱水する脱水運転を行うインバータ装置とし、使用者が前記ドラム内に手を入れることを阻止する開閉可能な扉を有し、前記インバータ装置は、前記脱水運転の終了後に、短絡制動期間を有し、停止判定前に前記扉を閉状態に保つロック期間を有することにより、ホールICなどの位置検知器が無い簡単で低コストの構成でありながらも、安全性の高い脱水機を実現することができるものとなる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるインバータ装置のブロック図を示すもので、図2は、同インバータ装置の3相/2相変換手段が用いる数式1を示す図である。図1において、永久磁石41、42と3相の巻線43、44、45を有し、動力伝達経路となるベルト46とプーリ47を介して負荷48を駆動する電動機50、電圧VDCを出力する直流電源51、6個のスイッチング素子52、53、54、55、56、57を有し、電動機50に交流電流を供給するインバータ回路58、スイッチング素子52、53、54、55、56、57をオンオフ制御する制御回路60を有している。
直流電源51に関しては、バッテリのようにそれ自体から直流電圧を出力するものや、50Hzや60Hzなどの周波数を有する単相や3相の100V、200Vなどの交流電源を整流器で整流し、電解コンデンサなどで平滑化したものなどが用いられ、力行時にはパワーの源として作用するものとなる。
なお、永久磁石41、42については、図1では簡単のため2個として説明しているが、実際には4極の構成となっており、機械角で1回転した状態では電気的に2回転する(電気角で2回転する)ものとなっている。
制御回路60は、ゲート駆動回路61、抵抗62、63、64と増幅回路65を用いて
電動機50に入力される交流電流を検知する電流検知手段66と、電流検知手段66の出力を受け、周期的に周波数を検知する周波数検知手段68、電動機50の停止を判定する停止判定手段70を有している。本実施の形態においては、周波数検知手段68は、3相/2相変換手段72、極座標変換手段73、微分手段74を有している。3相/2相変換手段72は、図2に示される数式1を用いて静止座標(αβ)のα成分(U相電流Iuの起磁力と同じ向きの成分)とβ成分(αからπ/2進んだ直交成分)を算出するものである。
ただし、数式1は一例であり、余弦関数(cos)と正弦関数(sin)とを混合して用いるものでも良く、また定数となるため余弦関数や正弦関数を使用しないものでもよく、また係数または定数として用いている値に関しても、本発明の停止判定に用いるという点のみであれば、適宜実数倍した値でも良く、平方根がついた数(無理数)を、近似値となる分数(有理数)で代用しても良い。
制御回路60は、負荷48の制動期間に、電動機50の入力電圧が略零となるように、スイッチング素子55、56、57をオンとし、スイッチング素子52、53、54をオフとするよう制御する短絡制動期間を有しており、周波数検知手段68は、前記短絡制動期間内に、3相/2相変換手段72が出力する静止座標(αβ)での電流ベクトルの位相θを、微分手段74によって微分することで時間的変化の大きさから角速度ωを演算するものとなっている。
なお、周波数fと角速度ωとの関係はω=2πfとなり、周波数検知手段68は周波数に応じた値であるωを出力するものとなっている。周波数検知手段68の出力ωは、比較器77において、基準角速度ωthと比較されω>ωthの場合には角速度が所定値より大と判断され、比較器77からHigh信号が出力される。
また、本実施の形態においては、極座標変換手段73の出力|I|もまた比較器78へと導かれ、基準電流値Ithと比較され|I|>Ithの場合には、電流ベクトルの大きさが所定値より大と判断され、比較器78からHigh信号が出力される。AND回路79が、比較器77、78の出力の論理積を出力し、|I|>Ithでかつω>ωthの場合にはHigh信号が停止判定手段70に出力される。
停止判定手段70は、100Hzのクロック発振器81、カウンタ82、比較器83によって構成されており、カウンタ82はE端子に入力されるAND回路79からの信号がHighの場合には、クリアされて零の状態となり、Lowの場合にはクロック発振器81から100Hzのパルスをカウントアップした値CNTを比較器83へと出力するものとなっており、比較器83は、マイナス入力となっているTth=30カウントをプラス入力CNTが超えた時点で、出力S1がHighとして停止判定信号を出力するものとなる。
図3は、本発明の第1の実施の形態の短絡制動期間におけるインバータ装置の電流ベクトルを示すものである。図3において、静止座標αβに対して電動機50に流れ込む電流の電流ベクトルはIaで表され、IαとIβが各軸の成分となり、これが3相/2相変換手段72の出力に相当する。
極座標変換手段73においては、電流ベクトルを極座標、すなわちα軸からの角度(位相)θと、絶対値|I|という表現に変換するものとなっており、後に続く微分手段74では、θの方に対して時間での微分がなされ、ω=Δθ/Δtとして角速度の計算がなされるものとなる。
図4は、本発明の第1の実施の形態の短絡制動期間におけるインバータ装置の動作波形図を示している。図4において、(ア)は電動機50のU相電流Iu波形、(イ)は極座標変換手段73の出力|I|波形、(ウ)は極座標変換手段73の出力θ波形、(エ)は微分手段74の出力ω波形、(オ)はカウンタ82のカウント値CNT、(カ)は停止判定手段70の出力S1を示すものである。
3相である電動機50に流れ込む電流については、(ア)に示すIu以外に、図示していないがIv、Iwがあり、位相がIuに対してはそれぞれ120度、240度遅れとなる。(イ)の|I|と(エ)のωは、最終的に速度が零となった時点で零となる点では良く似たものとなるが、本実施の形態においては、ω<ωthとなる時刻t1が、|I|<Ithとなる時刻t2よりも若干早いタイミングとなり、そのため(オ)に示すCNTの上昇開始時刻はt1となり、(カ)に示すS1がHighとなる。
したがって、周波数検知手段68の出力ωが所定値ωth以上ではなくなった時点t1から第1の所定時間0.3秒が経過し、電動機50が停止したと判定するものとなる。よって、本実施の形態においては、角速度ωが所定値以下となった後、さらに第1の所定時間経過後に、停止判定を行うものとなる。ここで、第1の所定時間としている0.3秒については、電動機50が短絡の状態で、電気角速度ωthに相当する速度での慣性モーメントを持った負荷48が有する運動エネルギーをすべて消費しつくして、回転の速度が零、すなわち完全な停止の状態に至るまでの時間よりも長い値として定めている。
短絡状態である電動機50が負荷48の運動エネルギーを吸収する時間的割合、すなわちブレーキのパワーとしては、電動機50内の巻線43、44、45にて銅損として消費される分と、機械的な摩擦によるものがあるが、巻線43、44、45の抵抗値のバラツキ、永久磁石41、42の磁束のバラツキ、スイッチング素子52、53、54、55、56、57のオン電圧(あるいはオン抵抗)のバラツキ、軸受けの摩擦のバラツキなどがあり、また負荷48については被脱水物の質量の値の他、偏り方の状態のバラツキなど、様々な要因が存在するため、電気角速度ωthの時点から負荷48が停止状態に至る時間は変動するものとなるが、本実施の形態においては、第1の所定時間を0.3秒とすることにより、上記の様々な変動要因によって発生するバラツキに対して必ず長目となるように設定したものとなるため、必ず負荷48が停止した状態での停止判定信号S1=Highの出力がなされるものとなる。
特に、短絡状態での電流値(大きさ)からの判断ではなく、周波数検知手段68による静止座標での電流ベクトルの角速度ωでの判断とすることにより、巻線43、44、45の抵抗値のバラツキ、永久磁石41、42の磁束のバラツキ、スイッチング素子52、53、54、55、56、57のオン電圧(あるいはオン抵抗)のバラツキによって発生する短絡電流の大きさのバラツキに関して、無感とすることができ、安定した停止判定が可能となる。
なお、ωthから停止に至る過程においては、電流ベクトルの大きさ|I|の低下も当然起こるものとなるため、周波数検知手段68がωを正しく検出することが困難となるが、本実施の形態においては、基準電流値Ithと比較され|I|<Ithとなった場合に、比較器78からLow信号を出力して、それをAND回路79に入力する構成としている。これによって、|I|が極く小さい状態での周波数検知手段68の誤動作による不具合は生じることはなく、安定した停止判定が行われるものとなる。
なお、本実施の形態においては、負荷48からの運動エネルギーを電動機50に吸収させる制動を行うために、電動機50の入力電圧を略零となるように低電位側のスイッチング素子55、56、57をオン状態に保つ、短絡制動期間のみを有するものとしているが
、短絡制動期間以外の制動を行う期間があってもよく、例えばベクトル制御を用いてIqを負として設定し、直流電源51の電圧VDCが過剰とならない範囲で、回生電力を適宜抵抗または他の電気負荷への有効活用等で消費させる期間を短絡制動期間の前に有するもの、またスイッチング素子55、56、57を急に一斉オンさせず、永久磁石41、42の位相に応じて、順々にオン状態に移行させたり、電動機50の入力電圧を所定期間内に徐々に零となるように制御するなど、過渡的な過電流を防止するための期間を短絡制動期間の前に設けるなどしてもかまわない。
すなわち、3つのスイッチング素子55、56、57のオン時間の比率が100%である短絡制動期間に入る前に、3相の低電位側のスイッチング素子の少なくとも1つが100%未満のパルス幅変調を行い発生トルクが負となる制動期間を有する構成であってもよい。
また、本実施の形態においては、周波数検知手段68は、短絡制動期間内のすべてを静止座標での電流ベクトルの位相θの時間的変化から角速度ωを演算する電流角速度検知期間としているが、短絡制動期間であっても例えばωが十分高い期間は|I|が十分高いことをIth2のような閾値で判定し、特に周波数検知手段68を動作させなくとも強制的に停止判定信号S1をLowとする、またはOR回路を用いるなどして、停止判定手段70の入力を強制的にHighに保つというような構成を付加しても良く、その場合には周波数検知手段68については、正常にωを検知する必要がある速度範囲(ωの範囲)の上限が低められ、電気角速度検知期間は短絡制動期間の一部となる。その場合には、安価、または動作にかかる消費エナジーが低い、処理速度の低いマイクロコンピュータを用いたものなどであっても、事足りるものとすることも可能となる。
いずれにしても、最終的には電動機50の入力電圧を略零とする短絡制動期間となり、本実施の形態と同等の結末が得られるものとなり、安定した停止判定が可能となる。
なお、本実施の形態においては、周波数検知手段68、比較器77、78、AND回路79、停止判定手段70などは、ハード回路図の表記で構成を述べたものとなっているが、現実的にはマイクロコンピュータ内のプログラムを用意することで、ソフト的に処理することもできるものである。
(実施の形態2)
図5は、本発明の第2の実施の形態におけるインバータ装置のブロック図を示すものである。図5においては、制御回路88が、マイクロコンピュータ89、セラミック発振子90を用いて構成しているが、その他の構成要素については、第1の実施の形態と同等のものを用いている。
電流検知手段66からのアナログ出力Iu、Iv、Iwは、それぞれマイクロコンピュータ89のAD1、AD2、AD3の入力端子に接続され、内部にハードで構成したアナログデジタル変換器によって、デジタル値に変換されるものとなっている。セラミック発振子90からは、高周波のクロック信号がClock端子へと入力され、数十MHzの信号で計算の処理がなされる。ゲート駆動回路61へは、パルス幅変調されたPWM信号が、スイッチング素子52、53、54、55、56、57の合計6信号出力され、各スイッチング素子のオンオフ制御を行う。OUT端子からは、プログラムが走った結果として、デジタルの停止判定信号S1が出力される。
図6は、本実施の形態におけるマイクロコンピュータ89内部のプログラムのフローチャートを示している。なお、本実施の形態においては、マイクロコンピュータ89は、フラッシュメモリを内蔵しており、フラッシュライタと呼ばれる特殊な器具による書き換え
が可能である他、有線/無線の各種通信回線を通じて、使用者による書き換えを可能とすることもできる。
マイクロコンピュータ89内部では、128μs周期での割り込み信号が絶えず発生しており、図6に示すフローチャートは、128μs毎に「128μs割り込み」95からの処理が実行されるものとなる。「T1←T1+ΔT、T2←T2+ΔT」96にて、128μsであるΔT分の加算が、T1とT2の変数に対して行われた後、電流検知手段66の信号を処理する「電流演算ルーチン」97に入り、「Iu、Iv、Iw」98にて、AD1〜AD3の入力からデジタルに変換した値を取り込み、これをアンペア単位に変化している。なお、ここでの電流値はインバータ回路58から電動機50に向かう向きを正とし、逆向きの電流は負として符号付(サインド)の変数で表現したものとしている。
「αβ変換」99では、静止座標における直交座標αβに変換し、「Ia^2←Iα^2+Iβ^2」100にて、電流ベクトルIaの大きさ(絶対値)の自乗を算出している。「Ia^2>Ith^2?」101にて、電流検知手段の出力レベルIaが所定値Ithより大きいかどうかの判断を行うものとなっている。なお、ここではIaとIthの双方に関して、自乗した値同士の比較を行っているが、共に平方根(スクエア・ルート)を取ったもの同士で比較しても良いが、本実施の形態にように自乗した値同士の比較とした場合には、マイクロコンピュータ89内部の処理が高速に行われるものとなる。
「Ia^2>Ith^2?」101において、Noであった場合、すなわち電流検知手段66の出力レベルが所定値に満たない場合は、以下に述べる検知周波数の更新を行う部分をとばして、ルーチンで構成した「停止判定手段」110に直行する。
「Ia^2>Ith^2?」101において、Yesであった場合には、ルーチンで構成した「周波数検知手段」112へと進み、まず「θnew←tan^−1(Iβ/Iα)」113にて電流ベクトルの位相θの計算を行うが、ここでのtan^−1関数は、αβ座標の4象限に対応して、θ=0〜2π[ラジアン]の範囲を出力するものであり、極座標変換のθを得るものである。
「T1<375μs?」114は、前回θが得られた時点からの経過時間T1が、第1の所定時間より小であるかどうかの判断であり、Noの場合、すなわち経過時間T1が長い場合には、以降述べる角速度ωの演算間隔として用いるには長すぎると判断され、ω演算を行わないものとなる。
「T1<375μs?」114がYesの場合には、「Δθ←θnew−θold」115にて、前回θを計算した時点からのθの変化[ラジアン]がΔθとして算出され、「Δθ<0?」116、および「Δθ←Δθ+2π」117にて、前回のθ検知の時点から、θ=0(=2πと同等)を跨いだ場合の補正がなされた上で、「ω←Δθ/T1」118にて、電気角周波数ωの算出、すなわち周波数検知手段112としての動作が行われる。
「ω>=ωth?」120では、周波数検知手段112の出力ωが所定値ωth以上かどうかの判断を行い、大である場合には、「T2←0」121の処理がなされ、小であれば、その処理が飛ばされ、よってT2値は周波数検知手段112の出力ωが所定値ωth以上ではなくなった時からの経過時間を示すものとなる。「θold←θnew」123、「T1←0」124にて、θの更新および前回の更新からの経過時間のクリアがなされた上で、ルーチンで構成された「停止判定手段」110へと入る。
「T2>Tb?」128において、本実施の形態では、Tb=0.3[秒]としており
、Yesの場合には、周波数検知手段112の出力ωが所定値ωth以上ではなくなった時から0.3秒を超えている状態となったことから「停止判定フラグセット」129を行い、Noの場合には、それは行われないまま、END130に至り、割り込み処理が終了するものとなる。
本実施の形態においては、図6に示した128μs毎の割込処理ルーチンの他、図示していないが、「初期設定ルーチン」、「3.3ms周期の割込サービスルーチン」も存在している。「初期設定ルーチン」においては、「T1←1000μs」等のように375μsより大なる値を設定し、かつ「T2←0」などとしておくことにより、電流角速度検知期間における適切な処理が開始できるものとなる。「3.3ms周期の割込処理サービスルーチン」では、停止判定フラグの確認を行い、「停止判定フラグセット」129にてフラグが立てられた場合には、停止判定がなされた状態でインバータ装置として必要となる処理を開始するものとなる。ちなみに、力行時においては、電動機50の速度の制御を行うための処理も、「3.3ms周期の割込サービスルーチン」で行うものとすることができる。
以上の構成において、以下に本実施の形態での動作を説明する。図7は、本実施の形態のマイクロコンピュータ89を用いた動作波形図を示すものであり、(ア)は電流ベクトルの大きさ(絶対値)|I|、(イ)は電気角θ、(ウ)は電気角速度ωの出力をそれぞれ示している。図7においては、Δt=128μs毎に図6に示した割込ルーチンが動作し、t1、t2、t3…にて、処理が行われる。
電流ベクトルの大きさ|I|は、(ア)に示す例のように、負荷48の質量の偏りがあったり、またノイズ成分がIu、Iv、Iwの電流信号に含まれていることなどもあるため、変動する要素があり、特にt4においては、所定値Ithを下回った状態、すなわち電流検知手段66の出力レベルが所定値Ith以下の状態となっており、その他のタイミングではIthを上回った状態にある。(イ)に示すθについては、実際にはブレーキ(制動)の進捗とともに、変化速度(傾き)が変動を伴うことも当然あるが、ここでは簡単のため、θの変化速度はほぼ一定として図示している。
電流ベクトルの大きさがIthよりも小さかったt4を除いては、「θnew←tan^−1(Iβ/Iα)」113にて電流ベクトルの位相θの計算が行われ、電気角速度ωの計算も「ω←Δθ/T1」118を通過した際になされ、計算にかかる時間tdの後にωが更新されることになる。これに対して、t4ではθの更新がなされず、ωの更新もなされず、逆に周波数検知手段112が、電流検知手段66の出力レベル|I|が所定値Ith以上の場合に、検知周波数ωの更新を行うものとなる。これによって、|I|が小さすぎることにより発生するθの計算誤差による誤動作を防ぐことができる。
t5においては、前回のθ検知からの経過時間T1は2ΔTに相当する256μsとなるが、「T1<375μs?」114でYes判断となるため、256μs間のθ変化から、ω5が算出され、更新される。
なお、θ=0(=2πと同等)を跨ぐ区間での計算が行われるt1、t5、t6においては、「Δθ<0?」116、および「Δθ←Δθ+2π」117による補正が作用し、正常なω値が算出されるものとなる。
図8は、2回続けて電流ベクトルの大きさ|I|が、所定値Ithを下回った場合を示しており、図7と同様に、(ア)は電流ベクトルの大きさ(絶対値)|I|、(イ)は電気角θ、(ウ)は電気角速度ωの出力をそれぞれ示している。図8においては、t2とt3の2回続けて、|I|が所定値Ithを下回ったため、t4においては、前回のθ検知
した時点t1からの経過時間T2が、384μsに達している。この場合、「T1<375μs?」114はNo判断となり、ωの計算(更新)はなされないものとなる。
本実施の形態において、電動機50の速度が毎分最大5万回転でも電流角速度検知期間に入れることがあり、その速度での角速度(電気角)の1周期(2π[ラジアン])は、600μsであり、それよりも短い375μsを角速度ωの演算の時間間隔の上限とおいたことにより、周回遅れのωの誤検知を防ぐことができるものとなっている。
なお、本実施の形態で設けた375μsという閾値は、時間を直接示すものであるが、割込の周期が128μsであることから、その割込周期の「2倍以下の場合」と「3倍以上の場合」というように周期的な割込の回数での判断としても良く、時間の長短に関しての基準を設けたことになる。そして、375μsを超えた段階t4では|I|>Ithなる故、有効に検知できたθは、次回t5でのω計算に用いるものとなる。
よって、本実施の形態のインバータ装置においては、周波数検知手段112は、電流検知手段66の出力レベル|I|が所定値Ith以上の場合に、静止座標αβでの電流ベクトルIaの位相θを記憶し、前回記憶した位相θからの経過時間T1が所定値375μsよりも長い場合に検知周波数ωの更新を行わず、前回記憶した位相θからの経過時間T1が所定値375μs以下の場合に、前回との位相差Δθと経過時間T2から、除算して検知周波数ωを計算して更新を行うものとなり、周回遅れによる誤検知の心配のない極めて信頼性と安定性が高い停止判定を実現するものとなる。
電流レベルの判断においては、静止座標αβでの電流ベクトルの大きさを用いることから、3相の各線電流で見られる正弦波状の瞬時値の変動などの影響を受けず、ほぼ直流値に近い|I|値での安定した判断が可能となり、停止判定においての信頼性も高いものが得られる。
その点に関しては、dq座標での電流ベクトルの大きさを求めて行う構成と同等であるが、短絡制動での停止を判定するだけであれば、d軸を正しく推定する必要もなく、計算が簡単なもので済む分、信頼性も高まり、低コストで省エネのマイクロコンピュータが使用できるという効果も得られる。
(実施の形態3)
図9は、第3の実施の形態のインバータ装置のフローチャートを示している。本実施の形態においては、ハード構成については、第2の実施の形態と同等であり、マイクロコンピュータ89内のフラッシュメモリ部分に書き込まれている制御用プログラムのアルゴリズムのみが異なるものとなり、図9は、特に「3.3ms周期の割込サービスルーチン」のフローチャートを示したものとなる。
本実施の形態においては、第2の実施の形態で説明した128μs周期の割込動作も同様に行われているが、さらに3.3ms毎に発生する割込信号によって、このフローチャートで示すプログラムが実行されるものとなっている。なお、短絡制動期間が開始された時点での初期設定値として、T3←0、およびTu←Tj(=200秒)、また破損フラグ←Lowが設定されている。
ルーチンで実現される本実施の形態の負荷停止推定手段140は、「3.3ms割込」141から処理が開始され、「T3←T3+ΔT」142において、ΔT(=3.3ms)が加算され、「停止判定フラグ」144では、128μs周期の割込動作の図6の「停止判定フラグセット」129が行われたかどうかが判断され、フラグが立っている(Highの)場合は、伝達機構破損検出手段145に移る。伝達機構破損検出手段145では
、まず「破損フラグ」146の判断がなされ、ここでLowの場合には「T3<Tc?」147の判断に移り、本実施の形態においては、Tcの値は10秒とおいている。
ここでYesならば「破損フラグセット」148で、破損フラグ←Highが実行され、「T3<Tc?」147がNoの場合には、「Tu←0」149に移る。その後、「T3>Tu?」150の判断に移り、Yesの場合には「負荷停止推定フラグセット」151がなされ、「END」152で「3.3ms周期の割込サービスルーチン」は終了する。
以上の構成において、動作の説明を行う。初期設定でのTu←Tjにより、負荷停止推定が、停止判定に対して遅延された状態からスタートする。T3は、短絡制動期間に入ってからの経過時間を示す変数となり、T3<Tcの時点で、停止フラグがHighとなった場合には、「破壊フラグセット」148にて破壊判定となり、T3>=Tcである場合は、「Tu←0」149によって、負荷停止推定のための遅延はキャンセルされた状態となる。「T3>Tu?」150にて、経過時間が達したかどうかの判断がされた結果、「負荷停止推定フラグセット」151で負荷停止が推定されるものとなる。
図10は、本実施の形態での負荷停止推定手段140の特性を示すもので、(ア)は、横軸に短絡制動期間の開始から電動機50が停止するまでの時間Tmstop、縦軸に短絡制動期間の開始から負荷停止推定手段140が、負荷停止推定フラグを立て、負荷停止推定信号を出力するまでの時間Tlstopを示している。また(イ)は、(ア)と同等の横軸に対する破損フラグの値、すなわち破損信号Sjをグラフで示したものである。
電動機50と負荷48間の動力伝達経路にあるベルト46が、短絡制動期間に入る前、あるいは短絡制動期間中に切れた場合や、プーリ47から外れた場合には、制動作用すなわち負荷48が有する運動エネルギーを電動機50が吸収する作用がなされなくなり、電動機50が停止しても、負荷48は慣性によってしばらく回り続けるということが起こり得る可能性が存在するものとなってくるが、その場合には短絡制動開始から、電動機50のみが有する運動エネルギーのみを吸収した短時間で電動機50の回転が停止する状態となる傾向がある。
本実施の形態においては、短絡制動期間の開始から電動機50が停止するまでの時間が第2の所定時間Tcより小である場合に破損信号Sjを出力するものとすることにより、伝達機構破損検出手段145は、比較的簡単な構成で伝達機構の異常の検知を行うものとなる。
電動機50が停止しても負荷48は、機構的に切り離された状態となるため、軸受や空気との摩擦抵抗によって、自然に停止するには、それ相当の時間がかかるものとなり、負荷48の慣性モーメントが変化する場合、また当初の速度(回転数、角速度等の表現ができる)の状態や、軸受となるベアリングなどの状態、温度等によってさまざまに変化するものではあるが、時間が最大となった場合でも、本実施の形態においては、少なくとも200秒間以内で負荷48が停止するものとして、Tj=200秒が設定されており、負荷停止推定手段140は、伝達機構破損検出手段145からの破損信号Sjを受けた場合には、停止判定フラグより必ず遅延した負荷停止推定信号を出力するものとなる。
本実施の形態においては、遅延時間texは結果として一定時間にはならないが、少なくとも負荷48が停止した後で負荷停止推定信号が出力されるものとなり、負荷48に人が触れる可能性のある場合など、人が触れることを許すタイミングを負荷48の停止以降とすることにより、安全上の問題を防止することができるものとなる。
なお、本実施の形態における伝達機構破損検出手段145は、短絡制動期間の時間が第2の所定時間Tcよりも短い場合に破損信号を出力するものとしているが、この構成に限るものではなく、例えば短絡制動期間中の角速度ωの時間的変化、すなわち角加速度の大きさが所定値よりも大きい減速となった場合に判定するなどというものであってもよく、さまざまな構成が考えられる。
(実施の形態4)
図11は、第4の実施の形態の脱水機の断面図を示している。図11においては、負荷155は、被脱水物156を収納した多数の穴を有するドラム157となり、ドラム157の軸158は、ボールベアリング160、161にて回転自在に保持されている。
電動機163は、実施の形態1の電動機50とほぼ同等の構成のものであり、動力伝達経路として、プーリ164とプーリ165については、それぞれをベルト166で結んだ状態としており、ドラム157を回転駆動し、被脱水物156に遠心力を作用させて、ドラム157の穴から脱水を行い、周囲を囲う受け筒167で水を受けた上で、排水ホース168に導き、脱水運転を行うものとなる。インバータ装置170は、実施の形態1〜3に述べたものと同等の構成のインバータ回路171、制御回路172が設けられ、加えて制御回路172からの停止判定信号S1を受けるソレノイド駆動回路175を有している。
さらに、開閉可能な扉177を有しており、開いた状態を一点鎖線で示している。扉177に関しては、閉状態に保つための施錠手段180が、ソレノイド181、ソレノイド181で上下動する鉄製のロックバー182、扉177側に設けられ、閉状態でロックバー182に噛み込む爪183によって構成されており、爪183とロックバー182が噛んだ状態では、扉177を引こうとも開くことはなく、よって使用者が、ドラム157内に手を入れることを阻止するものとなる。
そしてソレノイド駆動回路175からソレノイド181に電流が供給された状態においては、ロックバー182はソレノイド181が発生する磁界によって、重力に逆らって上に引き上げられるため、ロックは解除された状態となり、使用者は扉177を開き、ドラム157内に手などを入れての被脱水物156などを触れることが可能となる。扉センサ185は、接点を有するもので、扉177の開/閉の状態を検知してS2信号として出力するものであり、扉177が閉の場合にはHigh信号が制御回路172に伝えるものである。
以上の構成において、本実施の形態での動作の説明を行う。図12は、本実施の形態での脱水機の各部動作波形図を示している。図12において、(ア)は電気角速度ω、(イ)は停止判定信号S1、(ウ)はインバータ回路171のU相低電位側ゲート信号Sg、(エ)はソレノイド181への供給電流Ik、(オ)は扉の開閉信号S2について、脱水からの制動(ブレーキ)に入ってから停止し、使用者が扉を開く時点までの各波形を示している。
t1までの力行期間においては、(ウ)Sgに見られるように電動機163を駆動するためのPWMがかかったゲート信号が供給されている。なお、U相の低電位側以外のゲート信号については省略しているが、力行期間においては、いずれもPWMがかかったゲート信号となる。
t1において、脱水運転が終了して短絡制動期間に入ると、UVWの3相に関しては、低電位側のゲート信号がすべて立ち上がり、ベタオンと呼ばれる状態となり、これにより電動機163の入力電圧は略零の短絡制動の状態となり、以降ωは次第に低下してくるも
のとなる。t2において、ωがωthに達した時点から、第1の所定時間となる0.3秒の時間計測が開始され、その間となるt3において、ドラム157は停止した状態となる。S1は、t2から第1の所定時間0.3秒後となるt4にHighに立ち上がり、ソレノイド駆動回路175からソレノイド181への供給電流Ikが立ち上がる。
t4ではSgはLow(オフ)状態となり、短絡制動が解除された状態となるが、Sgをt4以降も引き続きHighとしても良く、予期しないドラム157の回転に対して、使用者への安全を、より高いものとすることも可能となり、S2がHighとなる期間のみ短絡制動とする構成も可能である。加えて、電動機163に所定の大きさの直流電流を通ずることによっても、ドラム157の動きを抑える作用が得られるものとなることから、インバータ回路171から直流電流を供給する期間をt4以降に設けても良い。ここで、扉177は開閉自在となり、使用者は本実施の形態では、t5にて扉177を開いたため、(オ)に示すS2がLowとなっている。
なお、S2信号の役割としては、脱水動作の起動時において、危険防止の観点から扉177が閉じられた状態で、電動機163を駆動する際に用いられるものであり、Lowの状態では、起動を禁ずる論理としている。すなわち、脱水動作の起動から、t4までの期間が、扉177を閉状態に保つロック期間となり、停止判定t4にロック期間が存在するものとなる。
このように、回転中のドラム157内に使用者が手を入れることを確実に防止できることから、ホールICなどによる位置検知器が無いながらも、安全性の高い脱水機を実現することができる。本実施の形態においては、扉177のロック解除は、ソレノイド181への通電によってなされるものとなるため、万一停電が発生し、直流電源51の出力が落ちた場合でも、ソレノイド181への通電が無い限り扉177のロック期間は継続されるものとなり、使用者の高い安全性が保たれるものとなる。
なお、ωがωthを下回ってから、停止判定を出力するまでの第1の所定時間を、0.3秒という短時間としていることから、種々の条件バラツキを考慮しても、実際のドラム157の停止t3からの停止判定のタイミングの遅れ時間は、最大でも0.17秒に収まるものとなり、使用者は時間の無駄がなく、脱水された被脱水物156を取り出すことができ、時間の有効利用が可能となるものである。
また、さらに安全性を高めるための構成として、脱水機の電源が投入された直後にマイクロコンピュータ89の動作が開始した時点で、ドラム157の回転中である可能性を考慮して、短絡制動期間を設け、その後に扉177のロック解除を行っても良い。
また、ベルト166が切れたり、プーリ164、165から外れた伝達機構破損の可能性を考慮し、第3の実施の形態で説明した伝達機構破損検出手段のような構成を用い、負荷停止推定信号の後に、扉177のロック解除を行う構成も有効となる。ベルト166が切れた場合などに関しては、脱水機の場合にはドラム157の慣性モーメントが空の状態であっても0.3kg平米程度という値があり、プーリ164、165の直径比による減速比(速度の比)を10:1とした場合、電動機163の軸に換算した慣性モーメントは、0.003kg平米となるが、それでも通常の電動機163の慣性モーメントに対しては10倍程度の値となり、ベルト166が無くなった場合には、角運動量、運動エネルギーともに1/10程度にまで減少することになるため、短絡制動期間における減速は急激なものとなり、角加速度、電動機163が停止するまでの時間のいずれを用いても、ベルト166の存否を明確に区別することができるものとなる。
制動中にdq座標での電流ベクトルを計算しながら、特にq軸電流に対する角加速度の
大小から伝達機構破損検出を行う構成も考えられるが、ベルト166が無くなった場合に上記のような急激な減速がある場合には、dq座標の検出の誤差が大きくなる傾向があり、複雑な構成が必要となるが、短絡制動期間での静止座標を用いる本発明の構成は、簡単であり、かつ伝達機構破損検出として信頼性の高いものが得られるものとなり、効果が非常に大きいものとなる。
また、扉177のロック解除の前に、一旦インバータ回路171から電動機163に電流を供給し、電流と電圧の関係から、電動機163に接続された負荷トルクが極端に小さい状態でないことを検知する伝達機構破損検出期間を設けても良く、念には念を入れた、さらに安全性の高い脱水機を実現することができるものとなる。
なお、本実施の形態においては、被脱水物として衣類とした家事機器としているが、一般に洗濯機、洗濯乾燥機などと称されるものの中には脱水機としての機能を有するものもあり、そのようなものであってもかまわない。
洗いや濯ぎなどを、自動で順序よく行っていく全自動洗濯機と呼ばれる装置においては、途中で洗剤を含んだ水の脱水、濯ぎを行った水の脱水など複数回の脱水動作が存在し、また脱水に続いて乾燥を行う装置においても、脱水の終了後に次の工程(シーケンス)に移るものとなるが、そのような脱水後のシーケンスが存在する装置の場合にあっても、本発明のインバータ装置の停止判定を用いることにより、実際のドラムの停止に対し非常に遅延の少ない停止判定が可能となるため、次のシーケンスに移るまでの無駄時間が極力短縮されるものとなり、結果として全自動の洗濯コース(洗い〜脱水〜濯ぎ〜脱水)などの所要時間を短くすませることができ、時間短縮できるという効果が得られる。
また、ドラム157の回転軸は、水平としたものを示したが、特に水平にこだわるものであるというものでもなく、垂直、あるいは斜めの回転軸を有するものとしても良い。ドラム157の回転駆動のための動力伝達経路としては、プーリ164、165、ベルト166を用いたものを示したが、これについてもこの構成に限定するものでもなく、ギア(歯車)を用いたものや、ダイレクト駆動と呼ばれるように、ドラム157の軸158に直接に電動機を備えて同一の速度で回転するものなどであってもかまわない。
以上のように、本発明にかかるインバータ装置は、ホールICなどの位置検知器を用いない簡単で低コストでありながら、電動機の停止の判定を行うことができるものとなる。
また上記のインバータ装置を用いた脱水機は、ホールICなどの位置検知器が無い簡単で低コストの構成でありながらも、安全性の高い脱水機を実現することができるので、衣類等の被脱水物を入れるドラムが水平もしくは垂直、または角度を有する回転軸としたドラムを負荷として有するもので、洗濯機、洗濯乾燥機などと呼ばれるものにも有用である。
41、42 永久磁石
43、44、45 巻線
48、155 負荷
50、163 電動機
52、53、54、55、56、57 スイッチング素子
58、171 インバータ回路
60、88、172 制御回路
66 電流検知手段
68、112 周波数検知手段
70、110 停止判定手段
140 負荷停止推定手段
145 伝達機構破損検出手段
170 インバータ装置
156 被脱水物
157 ドラム
177 扉

Claims (8)

  1. 永久磁石と3相の巻線を有し、負荷を駆動する電動機と、複数のスイッチング素子を有し、前記電動機に交流電流を供給するインバータ回路と、前記スイッチング素子をオンオフ制御する制御回路を有し、前記制御回路は、前記交流電流を検知する電流検知手段と、前記電流検知手段の出力を受け、周期的に周波数を検知する周波数検知手段と、前記電動機の停止を判定する停止判定手段を有し、前記制御回路は、前記負荷の制動期間に、前記電動機の入力電圧が略零となるように、前記スイッチング素子を制御する短絡制動期間を有し、前記停止判定手段は、前記周波数検知手段の出力が所定値以上ではなくなった時から第1の所定時間経過した後に、前記電動機を停止と判定するインバータ装置。
  2. 前記周波数検知手段は、前記短絡制動期間内に、静止座標での電流ベクトルの位相の時間的変化から角速度を演算する電流角速度検知期間を有し、前記角速度が所定値以下となった後、停止判定を行う請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 前記周波数検知手段は、前記電流検知手段の出力レベルが所定値以上の場合に、検知周波数の更新を行う請求項1又は2に記載のインバータ装置。
  4. 前記周波数検知手段は、前記電流角速度検知期間内の角速度の演算の時間間隔を、前記電流角速度検知期間内の前記電動機の最高速度での角速度の1周期よりも短い周期とした請求項2又は3に記載のインバータ装置。
  5. 前記周波数検知手段は、前記電流検知手段の出力レベルが所定値以上の場合に、静止座標での電流ベクトルの位相を記憶し、前回記憶した位相からの経過時間が所定値よりも長い場合に検知周波数の更新を行わず、前回記憶した位相からの経過時間が所定値以下の場合に、前回との位相差と経過時間から検知周波数を計算して更新を行う請求項1〜4のいずれか1項に記載のインバータ装置。
  6. 前記電動機と前記負荷間の動力伝達経路の異常を検知する伝達機構破損検出手段と、負荷停止推定手段を有し、前記負荷停止推定手段は、前記伝達機構破損検出手段からの破損信号を受けた場合に、前記停止判定より遅延した負荷停止推定信号を出力する請求項1〜5のいずれか1項に記載のインバータ装置。
  7. 前記伝達機構破損検出手段は、前記短絡制動期間の開始から前記電動機が停止するまでの時間が第2の所定時間より小である場合に、前記破損信号を出力する請求項6に記載のインバータ装置。
  8. 前記負荷は被脱水物を収納するドラムとし、前記電動機は前記ドラムを回転駆動して遠心力で脱水する脱水運転を行う請求項1〜7のいずれか1項に記載のインバータ装置と、使用者が前記ドラム内に手を入れることを阻止する開閉可能な扉を有し、前記インバータ装置は、前記脱水運転の終了後に、短絡制動期間を有し、停止判定前に前記扉を閉状態に保つロック期間を有する脱水機。
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