JP2014530175A - 1,4−ブタンジオールを含む流れを精製するための方法 - Google Patents

1,4−ブタンジオールを含む流れを精製するための方法 Download PDF

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Abstract

1,4−ブタンジオールを含む流れを精製するための方法であって、(a)1,4−ブタンジオールとγ−ブチロラクトン、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン、4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)および3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランのうちの1種または複数とを含む粗生成物流を第1の蒸留塔に供給するステップと、(b)1,4−ブタンジオールおよび軽質成分を含むサイドドローを取り出すステップであり、前記軽質成分が第1の蒸留塔中での反応によって生成されるものの少なくとも一部を含むステップと、(c)上記流れを水素化ゾーンに送るステップと、(d)ステップ(c)からの流れを水素化ゾーンにおいて水素化触媒の存在下で水素化に供し、水素化ゾーンから、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン含有量が低減されおよび任意選択で追加的にγ−ブチロラクトンの反応によって形成された(4−ヒドロキシブチル)−4−ヒドロキシブチレートを含む、1,4−ブタンジオール生成物流を回収するステップと、(e)ステップ(d)からの1,4−ブタンジオール生成物流を、(4−ヒドロキシブチル)−4−ヒドロキシブチレートが塔底流として除去されるように操作される第2の蒸留塔に送り、1,4−ブタンジオール流を塔頂留出物として取り出すステップと、(f)(e)で除去した塔頂流を第3の蒸留塔に送り、精製された1,4−ブタンジオール流を回収するステップとを含む方法。

Description

本発明は、1,4−ブタンジオールを分離するための方法に関する。詳細には、本発明は、反応器からの生成物流から1,4−ブタンジオールを分離するための方法であって、マレイン酸、無水マレイン酸、マレイン酸モノもしくはジ−(C1〜C4)アルキルまたはそれらの混合物を含む炭化水素供給原料を水素リッチ流と反応させる方法に関する。
1,4−ブタンジオールのいくつかの合成経路が公知であるが、1,4−ブタンジオールの製造のための1つの方法は、出発原料として無水マレイン酸を使用する。これを、アルカノール、通常C1〜C4アルカノール、例えばメタノールまたはエタノールでエステル化して、対応するマレイン酸ジアルキルを得る。次いで、これを水素化分解に供して1,4−ブタンジオールおよびアルカノールを得る。アルカノールをエステル化反応へ再循環させてマレイン酸ジアルキルをさらに生成させることができる。無水マレイン酸からマレイン酸ジアルキルを製造するための方法およびプラントは、例えば米国特許第4795824号およびWO90/08127に記載されている。これらを参照により本明細書に組み込む。1,4−ブタンジオールを得るためのマレイン酸ジアルキルの水素化分解は、例えば米国特許第4584419号、同第4751334号およびWO88/00937において論じられている。これらの開示を参照により本明細書に組み込む。
マレイン酸ジメチルまたはマレイン酸ジエチルなどのマレイン酸ジアルキルの水素化分解は、多量の有益な副産物、γ−ブチロラクトンおよびテトラヒドロフランの製造ももたらすことができる。これらの副生成物に関しては市場が整っているので、1,4−ブタンジオールとのそれらの同時生産は不利ではないことがある。しかし、それらは1,4−ブタンジオールから分離しなければならない。これらの副産物は、1,4−ブタンジオールの生成に用いられる他のプロセスからの生成物流中にも存在し得る。
生成物の混合物は通常、他の成分も含有する。例えば、それは通常、ジエステルが出発原料として用いられる場合にはマレイン酸ジアルキルに対応する少量のコハク酸ジアルキルを、マレイン酸が出発原料として用いられる場合にはコハク酸等を含有する。さらに、エステル化で使用されるアルカノールは、n−ブタノール、対応するジアルキルアルコキシスクシネート、水および他の不純物、例えば、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランと一緒に存在する。
種々の成分および生成物は通常、従来の蒸留設備(arrangement)を用いたいくつかの蒸留ステップによって分離および精製される。その方法が、マレイン酸ジアルキルを含む供給材料からのテトラヒドロフランおよびγ−ブチロラクトンを合わせた1,4−ブタンジオールの製造に関する場合、一般に、例えば米国特許第5310954号(これを参照により本明細書に組み込む)に記載されているように最初にテトラヒドロフランを除去する。
次いで、アルカノールおよび水などのより軽い成分を、従来の蒸留により除去する。次いで残りの混合物をさらに蒸留して1,4−ブタンジオール生成物およびγ−ブチロラクトンを回収することができる。やはり、これを、頂部、底部およびサイドドロー設備を備えることができる従来の蒸留手段によって実施することができる。
他の設備、例えば壁分割型塔(divided wall column)を使用することができる。この分離のための壁分割型塔の使用の一例は欧州特許第1280787号(これを参照により本明細書に組み込む)に見ることができる。
上記で論じたように、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランは、1,4−ブタンジオールを形成させる反応の副生成物である。これはブタンジオールの主要汚染物質であり、蒸留により分離するのが困難である。したがって、これは一般に、例えば米国特許第6137016号および欧州特許第1794109号に記載されているものなどの反応手段によって除去される。
本発明者らは、1,4−ブタンジオール、テトラヒドロフラン、γ−ブチロラクトン、アルカノールおよび水の一部またはそのすべての混合物が、従来の蒸留が実行される条件で反応性であることを見出した。理論に拘泥するわけではないが、この反応性は、従来技術において説明されている蒸留手段による混合物の成分の分離に伴う問題を増大させると考えられる。したがって所望の1,4−ブタンジオールを高純度で得ることが困難である。この関連で、「高純度」は一般に約99wt%以上、好ましくは99.5wt%超の領域の純度と考えられ、約99.8wt%以上のレベルであってよい。
具体的には、従来技術の設備では、反応を、水素化ステップと蒸留ステップの両方において行うことができる。これらの反応は、重質から軽質の範囲の成分を生成することができる。形成する重質成分の例には、ヒドロキシブチルメチルスクシネートなどのトランスエステルおよび重質エーテル、例えばビス(4−ヒドロキシ)ジブチルエーテルが含まれる。
さらに、特に重要なのは、ブタンジオールおよびγ−ブチロラクトンからの4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)の形成である。4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)の形成は平衡反応であり、ここでは、特定の条件下で4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)を1,4−ブタンジオールおよびγ−ブチロラクトンに転換させることができる。
我々は、従来技術の蒸留設備では、これらの重質成分は、従来の塔または壁分割型塔の塔底で分画されることを見出した。塔リボイラーおよびサンプの高温および高滞留時間領域において、4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)などの成分が反応して、γ−ブチロラクトンを含むより軽質成分をリフォームする。
従来の蒸留設備に伴う問題は、例えばサンプ中での反応の結果であるγ−ブチロラクトンなどの軽質成分を、従来のサイドドロー設備を有するシステムから塔頂で除去することができないことである。その理由は、塔サンプにおける重質成分の反応で生成する軽質成分が塔に戻り、生成物サイドドローを軽質成分で汚染し、それによってサイドドローで除去することができる生成物の純度が抑えられるためである。これは、塔供給部と生成物取り出し部の間の塔のストリッピングセクションにおいて軽質成分の完全な除去が通常見込まれる非反応性混合物においては一般に問題とならない。
同様の問題は、欧州特許第1280787号に記載されているものなどの、壁分割型設備が蒸留用に使用される場合でも見られる。ここで、塔のサンプにおける重質成分の反応は軽質成分を生成する。これは分割壁の生成物側に移行し、生成物サイドドローを軽質成分で汚染する。やはり、この問題は非反応性混合物においては起こらない。
したがって、従来技術の蒸留設備では、これらの軽質成分の存在のため、最高純度の1,4−ブタンジオールを得ることは不可能であったことが理解されよう。本出願者らは、従来技術において言及されている問題をもたらすのは、混合物の反応特性であることを特定した。
例えば米国特許第4584419号、同第4751334号およびWO88/00937に記載されているものなどのエステルの水素化において、3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランが不純物として形成される。これは、上記で論じ、米国特許第6137016号および欧州特許第1794109号に記載されている2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランとは異なることが理解されよう。我々は、3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランは米国特許第6137016号および欧州特許第1794109号に記載されている触媒とは反応せず、これが、他の反応方法による除去に対してレジリエントである(resilient)ことを見出した。3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランは蒸留によってしか除去できない。しかし、3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランは1,4−ブタンジオールと沸点が近く、これが分離を困難にしている。本発明者らは、その分離は、γ−ブチロラクトンの存在下において特に問題があることを見出した。
さらに、本発明者らは、米国特許第6137016号に記載されている触媒プロセスにおいて、γ−ブチロラクトンが存在すると、1,4−ブタンジオールは4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)を加速的速度で形成し、それによって問題が悪化することを見出した。上記したのと同様の機構で、この4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)は蒸留装置の底部に分画され、サンプ中で反応してγ−ブチロラクトンを形成する。このγ−ブチロラクトンは、従来の蒸留設備または上述したような壁分割型プロセスにおいてサイドドローを汚染する。さらに、この追加的なγ−ブチロラクトンの存在は、最終1,4−ブタンジオール蒸留塔で3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを除去するのをより困難なものにし、したがって、従来の分離プロセスで得られる1,4−ブタンジオールの純度がさらに制限される。
本発明者らは、混合物の反応特性およびサンプ中で起こる反応、ならびに生成物サイドドローおよび壁分割型設備のγ−ブチロラクトンによってもたらされる汚染、および反応混合物中での3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの存在に伴う課題および分離に対するγ−ブチロラクトンの存在の影響を特定した。
本発明者らは、より多量の副産物γ−ブチロラクトンおよびテトラヒドロフランが生成すると、1,4−ブタンジオール中の不純物のレベルは増大し、高純度1,4−ブタンジオールを生成させるのがより困難になることも見出した。こうした状況下では、4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)の存在も増大する可能性があり、これは、達成可能な生成物純度に対する混合物の反応特性の影響を増大させる。
これらの問題が特定されたので、これらの課題に対処し、高純度生成物を達成するようにする方法を提供することが必要である。特に、少なくとも約99wt%、好ましくは約99.5wt%以上、最も好ましくは99.8wt%超、さらには99.9wt%の純度を有する1,4−ブタンジオールが得られるようにする方法を提供することが望ましい。これまでそれは不可能であった。本発明者らは、これが、1,4−ブタンジオールをそれから蒸留させる混合物の反応特性に起因し、次いで3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの存在と、生成物の混合物中に存在するか、または蒸留塔のサンプ中で起こる反応で発生するγ−ブチロラクトンの存在の影響に起因することをここに特定した。したがって、得られる1,4−ブタンジオールの純度に影響を及ぼすこれらの課題の1つまたは複数に対処することが望ましい。これらの課題のすべてに対処することが特に望ましい。
本発明者らは、蒸留塔と反応システムの新規な組合せを提供することによって、これらの問題に対処できることを見出した。
したがって、1,4−ブタンジオールを含む流れを精製するための方法であって、
(a)1,4−ブタンジオールとγ−ブチロラクトン、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン、4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)および3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランのうちの1種または複数とを含む粗生成物流
を第1の蒸留塔に供給するステップと、
(b)1,4−ブタンジオールおよび軽質成分を含むサイドドローを取り出すステップであり、前記軽質成分が第1の蒸留塔中での反応によって生成されるものの少なくとも一部を含むステップと、
(c)上記流れを水素化ゾーンに送るステップと、
(d)ステップ(c)からの流れを水素化ゾーンにおいて水素化触媒の存在下で水素化に供し、水素化ゾーンから、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン含有量が低減されおよび任意選択で追加的にγ−ブチロラクトンの反応によって形成された(4−ヒドロキシブチル)−4−ヒドロキシブチレートを含む、1,4−ブタンジオール生成物流を回収するステップと、
(e)ステップ(d)からの1,4−ブタンジオール生成物流を、(4−ヒドロキシブチル)−4−ヒドロキシブチレートが塔底流(bottom stream)として除去されるように操作される第2の蒸留塔に送り、1,4−ブタンジオール流を塔頂留出物(overhead)として取り出すステップと、
(f)(e)で除去された塔頂流(overhead stream)を第3の蒸留塔に送り、精製された1,4−ブタンジオール流を回収するステップと
を含む方法を提供する。
本発明の方法によって、精製された1,4−ブタンジオール流が得られる。本発明の好ましい方法では、少なくとも約99wt%、好ましくは少なくとも約99.5wt%、最も好ましくは少なくとも約99.8wt%、さらには99.9wt%の純度が達成される。これらの純度レベルは、従来の蒸留設備または壁分割型塔設備を含むものでは通常得られない。
サイドドローでの第1の蒸留塔からのγ−ブチロラクトンの除去は、水素化ゾーンにおける4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)の形成の減少をもたらす。
最終蒸留塔前での4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)を除去するためのさらなる蒸留は様々な利点を提供する。これらの手段は、さらには、最終蒸留塔への供給材料中のγ−ブチロラクトンからの、または最終蒸留塔のサンプにおける4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)の反応による、最終1,4−ブタンジオール蒸留塔のγ−ブチロラクトンでの汚染を低減させる。これらの手段は、生成物1,4−ブタンジオールからの3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの除去も改善する。
第1の蒸留塔に供給される粗生成物流は、適切な任意の組成をもつことができ、他の不純物を含むことができる。この流れ中の様々な成分の量は変化してよい。一実施形態では、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン含量は最大で約1wt%さらにはそれ以上であってよい。
第1の蒸留塔からのサイドドローは、任意の適切な点で取ることができる。一実施形態では、それを、供給材料が塔に加えられる点より上方の点から取る。
好ましい実施形態では、第1の蒸留塔からのサイドドローを、水素化ゾーンに送られる前に他の蒸留塔に送ることができる。この実施形態において、この方法はさらに、(b1)サイドドローを他の蒸留塔を経由して水素化ゾーンに送るステップであり、軽質成分の少なくとも一部が、水素化ゾーンに送られる前に流れからストリッピングされるステップを含む。
他の蒸留塔が存在する場合、そのサンプ中で起こる反応のため、その中でさらなる軽質分が形成される可能性があることが理解されよう。これらの少なくとも一部は通常、ストリッピングプロセスで除去される。
第1の蒸留塔および他の蒸留塔(存在する場合)は、単一の容器に合わせることができる。これは適切な任意の手段によって達成することができる。一実施形態では、分離バッフルが、容器の長さの少なくとも一部について、容器を2つの塔に分ける。存在する場合、このバッフルは容器の底部まで延在し、一般にそこでシールされる。この実施形態では、第1の蒸留塔からのサイドドローは、バッフルを超えるオーバーフローを含む適切な任意の手段によって実現される。代替の実施形態では、第1の塔、すなわちその塔の第1の側部からドローを取り出し、バッフルの他方の側部へ戻すことができる。
同様に、第2のおよび第3の蒸留塔を単一の容器に合わせることができる。これは適切な手段によって実現することができる。一実施形態では、分離バッフルは、容器の長さの少なくとも一部について、容器を2つの塔に分割する。存在する場合、このバッフルは容器の底部まで延在し、一般にそこでシールされる。この実施形態において、第1の蒸留塔からのサイドドローは、バッフルを超えるオーバーフローを含む適切な任意の手段によって実現される。代替の実施形態では、第1の塔、すなわちその塔の第1の側部からドローを取り出し、バッフルの他方の側部へ戻すことができる。重質分を除去するためには、一般に第1の蒸留塔の塔底からパージ分を取り出す。
第2のおよび/または第3の蒸留塔からの再循環液を、第1の蒸留塔へ供給することができる。再循環流が存在する場合、これらを第1の蒸留塔に直接供給するか、または第1の蒸留塔へ加える前に粗製供給流と混合することができる。一実施形態では、再循環流の少なくとも一部を第1の蒸留塔に直接供給し、残りを供給流に加えることができる。
第3の蒸留塔からの再循環液は、任意の適切な点で取り出すことができる。一実施形態では、再循環流を、第3の蒸留塔の塔底から取り出すことができる。第2の再循環流を、第3の蒸留塔の頂部から取り出すことができる。これらの再循環流は、第1の蒸留塔に戻される前に一緒にすることができ、これらを別個に任意選択で蒸留塔の異なる部分に供給することができる。
存在する場合、第1の蒸留塔から取り出したサイドドロー中に存在する軽質成分の少なくとも一部を他の蒸留塔中で分離する。これを、第1の蒸留塔に戻すことができる。これらは、任意の適切な点に戻すことができ、一般に、サイドドローが取り出される第1の蒸留塔中のある点に戻される。
ステップ(c)において水素化を実施するステップは、適切な任意の手段で実施することができる。一実施形態では、これを、米国特許第6137016号(これを参照により本明細書に組み込む)に記載されている方法にしたがって実施することができる。一実施形態では、水素化を、水素化ゾーンへの1,4−ブタンジオールの重量に対して約0.5wt%から最大で約15wt%の水の存在下で実施する。
適切な任意の水素化触媒を使用することができる。水素化触媒は好ましくはVIII族金属含有水素化触媒である。適切なVIII族金属含有触媒は一般に、約0.1wt%から最大で約2wt%の1種または複数のVIII族金属を含有する。VIII族金属の例には、ニッケル、パラジウム、白金、ロジウム、イリジウム、レニウムなど、ならびにその2種以上の混合物が含まれる。1種または複数のVIII族金属は、不活性支持体、例えば黒鉛、アルミナ、シリカ−アルミナ、シリカ、ジルコニア、トリア、珪藻土などの上に固着されている。特に好ましい触媒はニッケル触媒である。これは、例えば約10wt%から最大で約60wt%またはそれ以上のニッケルを含有することができる。その他は、好ましくは約0.1wt%から最大で約4wt%のパラジウムを含有する活性炭担持パラジウム触媒である。
水素化反応は気相で実施することができるが、触媒のスラリーまたはより好ましくは触媒の固定床を用いて、液相反応として実施することが好都合である。固定床の触媒を用いて操作する場合、触媒粒子は、約0.5mm〜約5mmの範囲の粒子サイズをもつことが好ましい。粒子は、球状、ペレット状、リング状または鞍状などの好都合な任意の形状のものであってよい。
固定床の触媒を使用する場合、反応器は、等温的に操作できる多管式(shell-and-tube)反応器であってよい。しかし、断熱型反応器が好ましい。その資本コストが多管式反応器の資本コストよりずっと低く、選択された触媒をチャージするのが一般にずっと容易であるので、断熱型反応器の使用が有利である。
水素化反応は、適切な任意の反応条件で実施することができる。一実施形態では、水素化は、例えば約30℃〜約170℃の高温で実施することができる。水素化ゾーンへの供給温度は約50℃〜約125℃であってよい。水素化は高圧で実施することができる。適切な圧力は、例えば約50psia(約3.45バール)〜約2000psia(約137.90バール)、好ましくは約150psia(約10.34バール)から最大で約1000psia(約68.95バール)の圧力を含む。
水素化ゾーンへの供給材料は、約0.1h-1〜約4.0h-1、好ましくは約0.5h-1〜約1.5h-1の液空間速度(liquid hourly space velocity)で供給することができる。
水素化ゾーンへの供給前に、水素化ゾーンへの供給材料は不活性希釈剤と混合することができる。一実施形態では、不活性希釈剤を、水素化ゾーンからの出口から再循環させることができる。この実施形態では、不活性希釈剤と新鮮な供給材料の比は、約1:1〜約1000:1の範囲にあることが好ましい。
蒸留塔(複数)は同じまたは異なる条件下で操作することができる。一実施形態では、これらを、約0.1〜約1バール(絶対)、好ましくは約0.1〜約0.3バール(絶対)の圧力で操作することができる。適切な温度は、約100℃〜約250℃、好ましくは約120℃〜約220℃の温度を含む。
蒸留塔は、トレイまたは構造化された充填物(packing)を含むことができる。一実施形態では、塔は、約10〜約100の理論段数、好ましくは約15〜約80の理論段数を含有する。
ここで、本発明を、例として添付の図面を参照して説明することとする。
本発明の方法のための一実施形態の概略図である。 本発明の方法のための第2の実施形態の概略図である。 本発明の方法のための第3の実施形態の概略図である。 本発明の方法のための第4の実施形態の概略図である。 実施例1において言及するグラフである。 実施例2において言及するグラフである。
図面は略図化したものであること、および商業プラントには、還流ドラム、ポンプ、圧縮機、真空ポンプ、温度センサー、圧力センサー、圧力逃し弁、制御弁、流量調節器、レベル制御装置、保持タンク、貯蔵タンクなどの他の装置品目が必要な場合があるが理解されよう。そうした装置の付属品目の提供は、本発明の一部を形成するものではなく、従来の化学工学プラクティスによるものとする。
図1に例示するように、供給流はライン1に供給する。一実施形態では、この供給流は、ブタンジオール、γ−ブチロラクトン、ジアルキルアルコキシスクシネート、トランスエステル、例えば4ヒドロキシブチルメチルスクシネート、重質エーテル、例えばビス(4−ヒドロキシ)ジブチルエーテル、4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)、2−(4ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン、3−(4ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン、その他の少量不純物および残留アルカノール、テトラヒドロフランおよび水を含む。この流れは蒸留塔Aに供給される。下流ユニットからの重質成分を含有する再循環流9も、第1の蒸留塔Aへ供給することができる。この再循環流は、供給流1と同じ点で第1の蒸留塔Aに供給することができ、かつ/またはそれを、通常、供給流1が第1の蒸留塔Aに供給される点より低い、異なる点で塔に供給することができる。
供給材料1および再循環流9における重質成分は、第1の蒸留塔のセクションA1で濃縮され、パージ流2で除去される。セクションA1で濃縮される重質成分は4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)を含むことになり、これはサンプ中で反応して1,4−ブタンジオールおよびγ−ブチロラクトンをリフォームする。次いで、より軽質なγ−ブチロラクトンは塔に戻る。
4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)を含む重質成分の濃度は塔のセクションA2で低下し、それによって生成物サイドドロー3の重質成分含量が減少する。サイドドローから除去される流れは、4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)の反応によってサンプ中に形成されたγ−ブチロラクトンを含む。
一実施形態では、サイドドロー3を、供給流1の上から取り出す。供給流からの軽質成分の少なくとも一部は、サイドドロー3によって除去された流れ中にも存在する。この流れは他の蒸留塔Bに送られ、これらはそこで少なくとも部分的に除去され、流れ4を経由して蒸留塔Aに戻される。
他の蒸留塔Bのための還流は、部分凝縮器H3によって提供される。この蒸留塔の組合せによって、供給材料中の軽質および重質成分ならびに第1の蒸留塔Aのサンプ中での反応によって生成する軽質成分は除去され、したがって、他の蒸留塔Bの塔底から除去される流れ6はこれらの成分を低い含量で含む。
代替の実施形態では、サイドドローは、供給1の入口点より下方の点で取り出すことができる。このより低いサイドドローは図1においてライン3aで例示されている。次いでこの流れを、他の蒸留塔Bに通すことなく、凝縮器H3で部分的に凝縮させる。これは、流れ6aの軽質成分含量を低減するが、流れ6aの重質成分含量はごく部分的にしか低減しない。他の蒸留塔Bが存在してもしなくても、γ−ブチロラクトン、ジアルキルアルコキシスクシネートおよび残留アルカノール、テトラヒドロフランおよび水を含む残留軽質成分は、蒸留塔AのセクションA3において濃縮され、塔頂流5で除去される。
流れ6または6aは、供給流1からの2−(4ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランおよび3−(4ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの大部分を含有する。米国特許第6137016号に記載されているように、2−(4ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランは水素化ゾーンCにおいて除去される。流れ6または6aの中の残留γ−ブチロラクトンは、水素化ゾーンCで4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)と反応する。しかし、蒸留塔Aのサンプにおける重質成分の軽質成分への反応を考慮することなく、流れ6の軽質分含量を低減させるために他の蒸留塔Bが存在する場合、流れ6のγ−ブチロラクトン含量、したがって水素化ゾーン(C)において作られた4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)の量は相当少なくなる。
水素化ゾーンCからの生成物7を第2の蒸留塔Dに供給する。水素化ゾーンCにおいて形成された残留4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)を蒸留塔DのセクションD1で濃縮させ、流れ8経由で塔の塔底からパージする。存在している可能性のあるその他の不純物もセクションD1において濃縮される。流れ8を流れ9経由で第1の蒸留塔Aに再循環して1,4−ブタンジオールをさらに回収することができ、4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)をさらに反応させて重質物質の損失を減少させることができる。第2の蒸留塔Dのための還流は、部分凝縮器H5によって提供される。4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)を含む重質成分は、塔DのセクションD2において除去される。これは、流れ10で第3の蒸留塔Eに供給される4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)の量を大幅に減少させる。この利点は、第3の蒸留塔Eのサンプにおいてγ−ブチロラクトンと反応する4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)がより少なくなり、したがってこれが第3の蒸留塔Eにおけるγ−ブチロラクトン含量を減少させるということにある。これは、そうでない場合相当な量のγ−ブチロラクトンの存在下で分離するのが困難である第3の蒸留塔Eにおける3−(4ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの分離を支援する。
3−(4ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン、任意の残留γ−ブチロラクトンおよびその他の残留軽質成分は、第3の蒸留塔EのセクションE1において除去される。軽質成分は第3の蒸留塔EのセクションE2で濃縮され、流れ11中で、塔頂で除去される。塔頂流11は第1の蒸留塔Aへの流れ12を経由して、すなわち第1の蒸留塔Aの上流の分離塔を経由して再循環して流れ12中の1,4−ブタンジオールおよびγ−ブチロラクトンを回収することができる。パージ流13を、この再循環液から3−(4ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを含む軽質不純物を除去するために用いることができる。生成物1,4−ブタンジオールは、塔底流14として、または好ましくは第3の蒸留塔Eの塔底に近接した塔側流(sides tream)もしくはその塔底での塔側流として除去される。
第2のおよび第3の蒸留塔DおよびEの代替の実施形態を図2に例示する。このスキームは、水素化ゾーンCまでは図1のスキームと同じである。水素化ゾーンCからの生成物流7を第2の蒸留塔Dに供給する。水素化ゾーンCで形成した残留4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)を第2の蒸留塔DのセクションD1で濃縮し、流れ8経由で塔の塔底からパージする。存在している可能性のあるその他の不純物もセクションD1において濃縮される。塔Dのための還流は、凝縮器H5によって提供される。4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)を含む重質成分は、第2の蒸留塔DのセクションD2において除去される。サイドドロー13は供給流7の上の第2の蒸留塔Dから取り出され、第3の蒸留塔Eに供給される。3−(4ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン、任意の残留γ−ブチロラクトンおよびその他の残留軽質成分は第3の蒸留塔EのセクションE1において除去される。第3の蒸留塔Eのための還流は、部分凝縮器H7によって提供され、除去された軽質成分は流れ14を経由して第2の蒸留塔Dに供給される。軽質成分は第2の蒸留塔DのセクションD3で濃縮され、流れ10の塔頂で除去される。生成物1,4−ブタンジオール15は、塔底流として、または好ましくは第3の蒸留塔Eの塔底に近接した塔側流もしくはその塔底での塔側流として除去される。
蒸留塔A、B、DおよびEの代替の実施形態を用いることができる。1つの代替の実施形態を図3に例示する。この実施形態において、凝縮器H1およびH3の負荷を一緒にし、凝縮器H5およびH7を一緒にして、設置する装置の品目の数を減らすことができる。これは、図1および図2で例示したスキームの両方に適用することができる。
蒸留塔A、B、DおよびEの他の代替の実施形態を用いることができ、これを図4に例示する。この実施形態では、第1の蒸留塔ならびに他の蒸留塔AおよびBの操作を、容器の底部まで完全に延在するシールされた分離バッフル20の使用によって単一容器に合わせる。この単一容器は2つのリボイラー、H2およびH4を必要とする。同様に、第2の蒸留塔Dと第3の蒸留塔Eを、容器の底部まで完全に延在するシールされた分離バッフル21の使用によって単一容器に合わせることができる。単一容器は2つのリボイラーH6およびH8を有する。分離に関して、図3および図4のスキームは同等のものであり、したがって図3についての説明およびライン番号は図4と同じである。両方のスキームは、蒸留塔AおよびCのサンプ中での反応生成物として生成した軽質成分と一緒に、供給流1中の軽質および重質不純物を除去して高純度1,4−ブタンジオールの生成を達成する。
ここで、以下の実施例を参照して本発明を論じることとする。
約15wt%のγ−ブチロラクトンおよび4wt%の4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)を含有するマレイン酸ジメチルの水素化によって生成された流体流を、供給点の下方にサイドドローを備えた蒸留塔に供給する。図5に示すグラフは、塔のサンプ中で4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)が反応して1,4−ブタンジオールおよびγ−ブチロラクトンが生成した場合、サイドドロー中で得られるγ−ブチロラクトン含量を例示している。この組成物をそれより下に減少させることが困難な下限が存在する。この限界は、水素化で生成した1,4−ブタンジオールおよびγ−ブチロラクトンの組成に依存する。
比較として、図5のグラフは、4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)が塔のサンプ中で反応しなかった場合の、サイドドロー中の4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)も例示している。この場合、蒸留効果だけが組成を決定づける場合には、γ−ブチロラクトン含量はほとんどゼロである。
また、比較として、図5のグラフは、塔Aからのサイドドローの生成物中で得られるγ−ブチロラクトン組成物は供給の上方から取り出され、第2の塔Bへ供給されることを示している。この場合、γ−ブチロラクトンは実質的に低減されている。
約1〜1.5wt%のγ−ブチロラクトンおよび1〜1.5wt%の4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)を含有する水素化ゾーンCからの流体流を、供給点の下方のサイドドローで蒸留塔に供給する。この流れは、水素化ゾーンCでの反応の結果として、その他の軽質および重質不純物ならびに低含量の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランも含有する。図6のグラフは、塔のサンプ中で4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)が反応して1,4−ブタンジオールおよびγ−ブチロラクトンを生成したときサイドドローにおいて得られるγ−ブチロラクトン含量および達成可能な生成物純度を例示している。
比較として、このグラフは、塔Dからのサイドドローを供給の上方から取り出し、第2の塔Eに供給した場合に得られるγ−ブチロラクトンの組成および得られる生成物純度も例示している。これは、この実施形態で大幅に高い純度が得られることを例示している。
0.14wt%の3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン、0.25wt%のγ−ブチロラクトンならびに残りの1,4ブタンジオールおよびその他の不純物を含有する流体の流れを混合物の沸点まで加熱した。次いでこの混合物を、175ミリバールの真空圧力でガラス容器中に部分フラッシュさせた。このフラッシュからの気体をガラス凝縮器で凝縮し、得られた液体を集め分析した。フラッシュからの液体も集め分析した。分析はガスクロマトグラフィーによった。このフラッシュからの気体は、0.18wt%の3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランおよび97.12wt%の1,4ブタンジオールを含有していた。その液体は、0.13wt%の3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランおよび92.52wt%の1,4ブタンジオールを含有していた。この混合物中の1,4ブタンジオールに対する3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの揮発度は1.32であった。
0.11wt%の3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン、15wt%のγ−ブチロラクトンならびに残りの1,4ブタンジオールおよびその他の不純物を含有する流体の第2の同様の流れを同様の仕方でフラッシュした。このフラッシュからの気体は0.076wt%の3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランおよび52.6wt%の1,4ブタンジオールを含有していた。その液体は、0.096wt%の3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランおよび77.98wt%の1,4ブタンジオールを含有していた。この混合物中の1,4ブタンジオールに対する3−(4−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフランの揮発度は1.17であった。
より低いγ−ブチロラクトン濃度での1,4ブタンジオールに対する3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランのより高い揮発度は、1,4ブタンジオールからの3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの分離が、供給材料中でのより低いγ−ブチロラクトン濃度で、より容易であることを例示している。

Claims (14)

  1. 1,4−ブタンジオールを含む流れを精製するための方法であって、
    (a)1,4−ブタンジオールとγ−ブチロラクトン、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン、4−ヒドロキシブチル(4−ヒドロキシブチレート)および3−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランのうちの1種または複数とを含む粗生成物流を第1の蒸留塔に供給するステップと、
    (b)1,4−ブタンジオールおよび軽質成分を含むサイドドローを取り出すステップであり、前記軽質成分が第1の蒸留塔中での反応によって生成されるものの少なくとも一部を含むステップと、
    (c)前記流れを水素化ゾーンに送るステップと、
    (d)ステップ(c)からの流れを水素化ゾーンにおいて水素化触媒の存在下で水素化に供し、水素化ゾーンから、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン含有量が低減されおよび任意選択で追加的にγ−ブチロラクトンの反応によって形成された(4−ヒドロキシブチル)−4−ヒドロキシブチレートを含む1,4−ブタンジオール生成物流を回収するステップと、
    (e)ステップ(d)からの1,4−ブタンジオール生成物流を、(4−ヒドロキシブチル)−4−ヒドロキシブチレートが塔底流として除去されるように操作される第2の蒸留塔に送り、1,4−ブタンジオール流を塔頂留出物として取り出すステップと、
    (f)(e)で除去された塔頂流を第3の蒸留塔に送り、精製された1,4−ブタンジオール流を回収するステップと
    を含む方法。
  2. 前記第1の蒸留塔からのサイドドローが、供給材料が前記塔に加えられる点の上方の点から取り出される、請求項1に記載の方法。
  3. (b1)前記サイドドローを他の蒸留塔を経由して前記水素化ゾーンに送るステップであり、軽質成分の少なくとも一部が、水素化ゾーンに送られる前に流れからストリッピングされるステップ
    をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記第1の蒸留塔と他の蒸留塔が単一容器に合わされる、請求項3に記載の方法。
  5. 前記容器が分離バッフルを含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記第2の蒸留塔と第3の蒸留塔が単一容器中に合わされる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記容器が分離バッフルを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記第2のおよび/または第3の蒸留塔からの再循環液が第1の蒸留塔に供給される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記水素化が、約30℃〜約170℃、好ましくは約50℃〜約125℃の温度で実施される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記水素化が、約50psia(約3.45バール)〜約2000psia(約137.90バール)、好ましくは約150psia(約10.34バール)〜約1000psia(約68.95バール)の圧力で実施される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記水素化ゾーンへの供給材料が、約0.1h-1〜約4.0h-1、好ましくは約0.5h-1〜約1.5h-1の液空間速度で供給される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記蒸留塔が、約0.1〜約1バール(絶対)、好ましくは約0.1〜約0.3バール(絶対)の圧力で操作される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記蒸留塔が、約100℃〜約250℃、好ましくは約120℃〜約220℃の温度で操作される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記蒸留塔が、約10〜約100段、好ましくは約15〜約80段の理論段数を含有する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
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