JP2014234099A - カーテンエアバッグ及びカーテンエアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造の複雑化を招くことなく、膨張展開前後における均等なテンション付加を実現する。
【解決手段】略矩形を備えたエアバッグ本体1が車体の上方の縁部側に向けてロール状に巻回されて構成されたロール体RRと、エアバッグ本体1の車体前後方向の両端部のうち少なくとも一方の端部に基端が接続されるとともに、先端に車体への取付けのための車体取付部材6が設けられた略帯状のテザー5と、を有するカーテンエアバッグであって、ロール体RRは、テザー5が接続された少なくとも一方の端部に、ロール状への巻回時において、車体前後方向に沿って反対側のエアバッグ本体1を引き込みつつ当該少なくとも一方の端部側のエアバッグ本体1を引き出した、導出部1Aが形成されている。
【選択図】図4
【解決手段】略矩形を備えたエアバッグ本体1が車体の上方の縁部側に向けてロール状に巻回されて構成されたロール体RRと、エアバッグ本体1の車体前後方向の両端部のうち少なくとも一方の端部に基端が接続されるとともに、先端に車体への取付けのための車体取付部材6が設けられた略帯状のテザー5と、を有するカーテンエアバッグであって、ロール体RRは、テザー5が接続された少なくとも一方の端部に、ロール状への巻回時において、車体前後方向に沿って反対側のエアバッグ本体1を引き込みつつ当該少なくとも一方の端部側のエアバッグ本体1を引き出した、導出部1Aが形成されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、車体の側面において乗員を拘束するカーテンエアバッグ及びこれを備えたカーテンエアバッグ装置に関する。
車両に搭載されるエアバッグの1つに、車体の側部において下方へ膨張して展開し、乗員を側方から拘束するカーテンエアバッグがある(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術によるカーテンエアバッグは、車体のピラー又は窓の上部に位置する収納部に収納されており、インフレータからガスが供給されると収納部から車両の車室内に出現し、ピラー又は窓に沿って膨張展開する。その際、カーテンエアバッグの車両前後方向の端部からそれぞれテザーを設けることにより、膨張展開時にカーテンエアバッグに対し前後方向への所定のテンション(張力)が加えられる。
ここで、この従来技術では、カーテンエアバッグは、ロール状に巻かれた状態で、車体の室内の天井部と側面部との交叉隅部に沿って、弓状に湾曲しつつ収納されている。したがって、カーテンエアバッグは、上記交叉隅部から出現して膨張展開する際には(上記湾曲が解消されて略直線状となることから)、長さ方向に沿った全長が上記湾曲収納時よりも短くなった状態で、垂下する。この結果、そのままでは、上記湾曲収納状態において上記テザーによってテンションが十分に付加されていたとしても、上記膨張展開時にはテンションの付加が不十分となる(すなわち膨張展開前と膨張展開後とで不均等なテンション付加状態となる)。その結果、この従来技術では、上記テザーをさらに持ち上げる補助テザーを設けることで、膨張展開前後における均等なテンション付加が図られている。
上述したように、上記従来技術では、膨張展開前後で均等にテンションを付加するために、通常の前後方向のテザーに加え、さらに補助テザーの設置が必要となる。この結果、構造の複雑化やコスト増大を招く。
本発明の目的は、構造の複雑化を招くことなく、膨張展開前後における均等なテンション付加を実現可能な、カーテンエアバッグ、及びこれを用いたカーテンエアバッグ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1発明は、略矩形を備えたエアバッグ本体が車体の上方の縁部側に向けてロール状に巻回されて構成されたロール体と、前記エアバッグ本体に一体に組み込まれ、若しくは、前記エアバッグ本体に取り付けられ、前記エアバッグ本体の車体前後方向の両端部のうち少なくとも一方の端部に基端が接続されるとともに、先端に車体への取付けのための車体取付部が設けられた略帯状のテザーと、を有するカーテンエアバッグであって、前記ロール体は、前記テザーが接続された前記少なくとも一方の端部に、前記ロール状への巻回時において、前記車体前後方向に沿って反対側の前記エアバッグ本体を引き込みつつ当該少なくとも一方の端部側の前記エアバッグ本体を引き出した、導出部が形成されていることを特徴とする。
第1発明においては、略矩形のエアバッグ本体の車体前後方向の両端部のうち、少なくとも一方の端部に、エアバッグ本体に一体に組み込まれ、若しくは、エアバッグ本体に取り付けられた、テザーの基端が接続されている。そして、そのようにしてテザーが接続されたエアバッグ本体が、車体の上方の縁部側に向けてロール状に巻回され、ロール体となっている。その際、エアバッグ本体がロール状に巻回されるとき、上記テザーが接続される側のエアバッグ本体の端部は(その反対側のエアバッグ本体を引き込みつつ巻回することで)車体前後方向に引き出され、導出部が形成されている。ロール体が巻回された後においては、上記のようにしてロール体から突出した導出部に対し、上記車体取付用のテザーが接続された状態となる。
上記のように端部から導出部を突出させることで全長を長くしつつ弓状に収納されたロール体は、後の膨張展開時において、上記導出部を反突出方向に引き込むようにしつつ膨張展開する。これにより、直線状になって膨張展開するときにエアバッグ本体の端部と車体側との接続に必要な距離(言い替えればテザーが接続をするために必要な長さ)と、上記弓状の湾曲収納状態においてエアバッグ本体の端部と車体側との接続に必要な距離(上記同様、テザー接続に必要な長さ)と、を略同一とすることができる。したがって、(従来構造のような補助テザーを設けることなく)通常の略帯状のテザーを設けるだけで、膨張展開前と膨張展開後との両方において、当該テザーによる略同等のテンション付加状態を実現することができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記テザーは、通常時に当該テザーの一部分を折り畳んだ短小状態に拘束するとともに、前記エアバッグ本体の膨張展開時に破断して前記拘束を解消し当該テザーの長大状態を実現する、破断部を備えていることを特徴とする。
本願第2発明においては、上記テザーに破断部が設けられている。そしてこの破断部の機能により、通常時にはテザーの一部分が折り畳まれた短小状態に拘束され、かつエアバッグ本体が膨張展開した時に(破断部の破断により)上記拘束が解消されることで、テザーの長大状態が実現される。これにより、例えばエアバッグ本体の膨張展開中には(破断部が破断せず)テザーを相対的に短くしておき、膨張展開後に(破断部の破断によって)テザーの長さを伸長させることが可能となる。膨張展開時にテザーを相対的に短くすることで、(上記のように概略的には膨張展開前後でテンションの大きさを略同等としながらも)車両前後方向に沿ってエアバッグ本体に作用するテンションを相対的により大きくすることができるので、展開中のエアバッグ本体の厚さ方向寸法を小さくする(通常のサイズよりも薄くする)ことができる。したがって、乗員と車両ドアや窓との間の比較的狭い隙間に対し、エアバッグ本体を展開させつつ進入させることができる。言い替えれば、乗員から離れた位置でエアバッグ本体を膨張展開させ、乗員と干渉し難くすることがきる。特に、正規着座位置でない乗員に対しても上記進入による拘束を行うことができる。
その一方で、エアバッグ本体の膨張展開後にテザーを相対的に長くすることで、上記エアバッグ本体に作用するテンションを相対的に小さくし、エアバッグ本体の厚さ方向寸法を大きくする(通常のサイズに戻す)ことができる。この結果、膨張展開後には、大きな厚さ方向寸法により乗員を適正に拘束可能である。
また、第3発明は、上記第1又は第2発明において、前記テザーは、前記短小状態における全長を、前記導出部の引き出し長さに対応した分だけ、前記長大状態における全長より短く設定していることを特徴とする。
これにより、略直線状となって垂下しつつ膨張展開する際、導出部の引き出し開始前でかつ破断部が破断していない垂下開始直後のテザーによるテンション付加状態と、導出部が引き出されかつ破断部が破断した膨張展開完了時のテザーによるテンション付加状態とを、略一致させることができる。この結果、導出部の引き出し長さを長く設定することで確実にテンションを小さくでき、導出部の引き出し長さを短く設定することで確実にテンションを大きくすることができる。すなわち、導出部の引き出し長さに応じた高精度なテンション調整を行うことができる。
第4発明は、上記第1乃至第3発明のいずれかのカーテンエアバッグと、前記カーテンエアバッグを膨張展開させるためのガスを供給するインフレータと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、構造の複雑化を招くことなく、膨張展開前後における均等なテンション付加を実現することができる。
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、車体の上下方向、前後方向、左右方向は、図1等の各図中に適宜示す矢印方向に対応している。
(実施形態)
以下、本発明の一実施形態によるカーテンエアバッグを備えたカーテンエアバッグ装置を、図1乃至図6を用いて説明する。
以下、本発明の一実施形態によるカーテンエアバッグを備えたカーテンエアバッグ装置を、図1乃至図6を用いて説明する。
図1は、展開した状態における本実施形態のカーテンエアバッグの内部構造を透視して表す側面図である。
図1において、本実施形態のカーテンエアバッグ100は、エアバッグ本体1を有している。エアバッグ本体1は、車体101(後述の図6参照)の前方から後方に跨る広い範囲で膨張し得る長さと、車体101の天井側から乗員の頭部から肩に至る範囲で膨張し得る高さを有している。エアバッグ本体1は、車体101の前後方向に沿う方向に長辺の上縁1aと下縁1b、車体101の上下方向に沿う方向に短辺の前端1cと後端1d、を有する略矩形に形成されている。なお、エアバッグ本体1は、例えば、車体前方となる前端1cには、車体形状に合わせて前低後高状に傾斜した傾斜部1eが形成されている。なお、この傾斜部1eは、車体形状(例えば、フロントピラーの形状や角度とエアバッグ本体1の大きさ等)との関係等を考慮し、必ずしも設けなくてもよい。
エアバッグ本体1は、上縁1bの中央付近に圧力ガスの導入部2が一体に形成されている。また、エアバッグ本体1は、この導入部2から導入される圧力ガスの導入方向や膨張順序を規定することで車体前後の乗員を拘束する厚さに膨出して膨張する縫製部3と、膨張後の圧力ガスを排出する排出口4と、を有している。なお、この例では、エアバッグ本体1の中央付近に圧力ガスのガス導入部2が設けられているが、このタイプには限られず、エアバッグ本体1の後方側端部等にガス導入部2が設けられていてもよい。
エアバッグ本体1の上縁1aには、車体101の前後方向に沿って取り付けるための取付リブ1fが一体に複数形成されている。エアバッグ本体1の前端1cの高さ方向中央付近には、略帯状のテザー5の基端が縫製等により取り付けられている。このテザー5の先端には、車体取付部材6が設けられている。さらに、エアバッグ本体1の後端1dの高さ方向上部付近には、略帯状のテザー8の基端が縫製等により取り付けられている。
なお、エアバッグ本体1は、図2に示すように、車体101との位置関係において、テザー5とテザー8とを前後逆に設けても良い。この場合、エアバッグ本体1の後端1dの高さ方向中央付近にテザー5の基端を取り付け、その先端に車体取付部材6を設ける。そして、エアバッグ本体1の前端1cの高さ方向中央付近にテザー8の基端が取り付けられる。また、テザー5とテザー8とは、エアバッグ本体1に縫製等によって取り付けられていてもよいし、エアバッグ本体1に一体に組み込まれていてもよい。
本実施形態では、このようなエアバッグ本体1を用いて、下縁1bから上縁1aに向けて順次ロール状に巻き込むことで、図3(A)及び図4(A)に示すように、ロール体RRが形成される。その後、ロール体RRは、エアバッグ本体1の上記後端1d側を引き込みつつ先端1c側が引き出されることで、図3(B)及び図4(B)に示すように、前方側縁部が渦巻状に連続した態様の導出部1Aが形成される。このとき同時に、エアバッグ本体1の後端1d側には、引き込みに伴う引込部1Bが同時に形成される。これにより、ロール体RRは、エアバッグ本体1の長さは替わらないものの、車体設置状態では(設置前に比べて)車体前後方向に全長が伸びた状態となる。なお、導出部1Aは、ロール状に巻き込んだ後に引き出してもよいし、ロール状に巻き込む際に同時に引き出してもよい。
一方、テザー5は、図4(C)に示すように、その長手方向中間部に折畳部5aが形成されている。折畳部5aの長さ方向両端部同士が共通の接続部7に対し縫製9を介し接続されている。これにより、折畳部5aは、図4(C)に示す通常時にはテザー5の一部分(折畳部5a)を折り畳んだ短小状態に拘束する。また、図4(D)に示すエアバッグ本体1の膨張展開時には縫製9を破断して上記拘束を解消し、当該テザー5の長大状態を実現する。したがって、接続部7及び縫製9が各請求項記載の破断部として機能する(詳細は後述)。
このとき、図4(D)に示すように、縫製9が破断され折畳部5aが消失した状態(長大状態)のテザー5の長さL3と、図4(C)に示すように、折畳部5aが形成されている状態(短小状態)のテザー5の長さL2との差L3−L2が、エアバッグ本体1の先端1cの上縁1a側に位置する上記傾斜部1eからテザー5の接続部分までの上記導出部1Aの長さL1と略同じとなっている。
図5は、上記エアバッグ本体1を車体101に取り付けるときの状態を表す外観図であり、図6は、カーテンエアバッグ装置を車体101に装着した状態を表す、車体内部から見た側面図である。
これら図5及び図6に示すように、エアバッグ本体1は、車体101への取り付け収納状態(図6参照)に合わせて、弓状に湾曲した形状となっており、導入部2にはインフレータ10が取り付けられる。また、車体形状や構造等に応じ、上縁1aには適宜ブラケット11等が取り付けられる。なお、エアバッグ本体1及びテザー5,6を備えたカーテンエアバッグ100(図中ではロール体RRとなっている)と、上記インフレータ10とによって、カーテンエアバッグ装置Cが構成される。
カーテンエアバッグ装置Cは、車両の車体101のフロントピラー102からセンタピラー103を経由してリヤピラー104に至るルーフサイドレール105に弓状に配置される。このカーテンエアバッグ装置Cは、取付リブ1fに装着された図示しない金具や、テザー5に設けられた上記車体取付部材6や、テザー8に設けられた車体取付部材12がボルトやリベット等を用いて締結されることで、車体101に固定される。
インフレータ10は、衝突を検知してインフレータ10に点火信号を送るインフレータ制御回路(図示せず)によって制御されている。このインフレータ制御回路によりインフレータ10が作動すると、エアバッグ本体1に圧力ガスが挿入される。エアバッグ本体10は、圧力ガスの導入により、上記ロール体RRとして巻回された状態が解け、下縁1bが車体下方に向って膨張して展開する。これにより、乗員と窓W(図6参照)との間の比較的狭い隙間に入り込むように車体下方に向けて垂下し、膨出することで乗員を拘束する。
以上のように構成した本実施形態においては、以下の作用効果を奏する。
すなわち、本実施形態のカーテンエアバッグ100においては、略矩形のエアバッグ本体1の前端1c(但し図2の例では後端1d。以下同様)に、テザー5の基端が接続されている。そして、そのようにしてテザー5が接続されたエアバッグ本体1が、車体101の上縁1a側に向けてロール状に巻回され、ロール体RRとなっている。その際、エアバッグ本体1がロール状に巻回されるとき、上記テザー5が接続される前端1c側のエアバッグ本体の端部は(その反対側である後端1d側のエアバッグ本体1を引き込みつつ巻回することで)車体前方側に引き出され、導出部1Aが形成されている。ロール体RRが巻回された後においては、上記のようにしてロール体RRから突出した導出部1Aに対し、上記車体取付用のテザー5が接続された状態となる。
そして、図3、図5、及び図6に示すように、上記のように前端1c側から導出部1Aを突出させることで全長を長くしつつ弓状に収納されたロール体RRは、後の膨張展開時において、上記導出部1Aを反突出方向(すなわち後方)に引き込むようにしつつ膨張展開する。これにより、直線状になって膨張展開するときにエアバッグ本体1Aの前端1cと車体101側との接続に必要な距離(言い替えればテザー5が接続をするために必要な長さ)と、上記弓状の湾曲収納状態においてエアバッグ本体1の前端1cと車体側との接続に必要な距離(上記同様、テザー5の接続に必要な長さ)と、を略同一とすることができる。したがって、(従来構造のような補助テザーを設けることなく)通常の略帯状のテザー5を設けるだけで、膨張展開前と膨張展開後との両方において、当該テザー5による略同等のテンション付加状態を実現することができる。
また、本実施形態では特に、テザー5は折畳部5aを備えている。この折畳部5aが縫製9により接続部7に接続されている。そして、膨張展開中には当該折畳部5aが折り畳まれた短小状態に拘束される(図4(B)及び図4(C)参照)一方、上記エアバッグ本体1が膨張展開した時に縫製9が破断して上記拘束を解消し、当該テザー5の長さが最も長くなった長大状態となる(図4(D)参照)。膨張展開時にテザー5を相対的に短くすることで、(上記のように概略的には膨張展開前後でテンションの大きさを略同等としながらも)車両前後方向に沿ってエアバッグ本体1に作用するテンションを相対的により大きくすることができるので、展開中のエアバッグ本体1の厚さ方向寸法を小さくする(通常のサイズよりも薄くする)ことができる。したがって、乗員と車両ドアや窓Wとの間の比較的狭い隙間に対し、エアバッグ本体1を展開させつつ進入させることができる。言い替えれば、乗員から離れた位置でエアバッグ本体1を膨張展開させ、乗員と干渉し難くすることがきる。特に、正規着座位置でない乗員に対しても上記進入による拘束を行うことができる。
その一方で、エアバッグ本体1の膨張展開後にテザー5を相対的に長くすることで、上記エアバッグ本体1に作用するテンションを相対的に小さくし、エアバッグ本体1の厚さ方向寸法を大きくする(通常のサイズに戻す)ことができる。この結果、膨張展開後には、通常の大きな厚さ方向寸法により乗員を適正に拘束可能である。
また、本実施形態では特に、テザー5は、上記短小状態における全長L2を、上記導出部1Aの引き出し長さ(長さL1)に対応した分だけ、上記長大状態における全長(長さL3)より短く設定している。具体的には、L3−L2=L1となるように設定されている。これにより、エアバッグ本体1が略直線状となって垂下しつつ膨張展開する際、導出部1Aの引き出し開始前でかつ折畳部5aが破断していない垂下開始直後のテザー5によるテンション付加状態と、導出部1Aが引き出されかつ折畳部5aが破断した膨張展開完了時のテザー5によるテンション付加状態とを、略一致させることができる。この結果、導出部1Aの引き出し長さを長く設定することで確実にテンションを小さくでき、導出部1Aの引き出し長さを短く設定することで確実にテンションを大きくすることができる。すなわち、導出部1Aの引き出し長さに応じた高精度なテンション調整を行うことができる。
(スリットテザーを用いて破断部を構成する変形例)
上記実施形態においては、折畳部5aを縫製9により接続し膨張展開時に縫製9が破断することで上記テザー5(いわゆるカットテザー)の長大状態を実現したが、破断構造は上記構成に限定されるものではない。
上記実施形態においては、折畳部5aを縫製9により接続し膨張展開時に縫製9が破断することで上記テザー5(いわゆるカットテザー)の長大状態を実現したが、破断構造は上記構成に限定されるものではない。
図7乃至図9は、予め破断予定部としてのスリット13aが形成されたスリットテザー13を用いて、縫製9により折畳部5aの折り畳み状態を維持するように構成した変形例を示している。図7は上記実施形態の図2に対応し、図8は上記実施形態の図3に対応し、図9は上記実施形態の図4に対応している。図7乃至図9において、上記実施の形態と同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略している。図7〜図9に示す構成の本変形例においても、エアバッグ本体1が膨張・展開した際の圧力によりスリット13aを破断させることで、上記実施形態と同様、折畳部5aの折り畳み状態が解除されてテザー5を伸ばすことができ、同様の効果を得ることができる。なお、本変形例においてはスリット13aが各請求項記載の破断部として機能する。
(折畳部を直接縫製することにより破断部を構成する変形例)
図10乃至図12は、折畳部5aを縫製9で接続することにより折り畳み状態を維持するように構成した変形例を示している。図10は上記実施形態の図2に対応し、図11は図10の状態から縫製9が破断したテザー5の長大状態を示している。また図12は上記実施形態の図4に対応している。図10乃至図12において、上記実施の形態と同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略している。図10〜図12に示す構成の本変形例においても、エアバッグ本体1が膨張・展開した際の圧力により縫製9を破断させることで、図11に示すように、上記実施形態と同様に折畳部5aの折り畳み状態が解除されてテザー5を伸ばすことができ、同様の効果を得ることができる。なお、本変形例においては縫製9が各請求項記載の破断部として機能する。
図10乃至図12は、折畳部5aを縫製9で接続することにより折り畳み状態を維持するように構成した変形例を示している。図10は上記実施形態の図2に対応し、図11は図10の状態から縫製9が破断したテザー5の長大状態を示している。また図12は上記実施形態の図4に対応している。図10乃至図12において、上記実施の形態と同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略している。図10〜図12に示す構成の本変形例においても、エアバッグ本体1が膨張・展開した際の圧力により縫製9を破断させることで、図11に示すように、上記実施形態と同様に折畳部5aの折り畳み状態が解除されてテザー5を伸ばすことができ、同様の効果を得ることができる。なお、本変形例においては縫製9が各請求項記載の破断部として機能する。
(折畳部付きのテザーを両端に設けた変形例)
また、図13に示すように、テザー5をエアバッグ本体1の両端1c,1dに設けても良い。この場合には、エアバッグ本体1は、下方から切れ込むように設けられた間隙部SPを介し、前方側本体部1Fと、後方側本体部1Rと、の2つに分かれている。そして、前述のようにしてロール体RRが形成される際には、それら前方側本体部1Fと後方側本体部1Rとの両方が略同時に下縁1bから上縁1aに向けて順次ロール状に巻き込まれていく。すなわち、前方側本体部1Fが巻回されることでロール体RRのうち前方側部分(図示省略)が形成され、後方側本体部1Rが巻回されることでロール体RRの後方側部分(図示省略)が形成される。
また、図13に示すように、テザー5をエアバッグ本体1の両端1c,1dに設けても良い。この場合には、エアバッグ本体1は、下方から切れ込むように設けられた間隙部SPを介し、前方側本体部1Fと、後方側本体部1Rと、の2つに分かれている。そして、前述のようにしてロール体RRが形成される際には、それら前方側本体部1Fと後方側本体部1Rとの両方が略同時に下縁1bから上縁1aに向けて順次ロール状に巻き込まれていく。すなわち、前方側本体部1Fが巻回されることでロール体RRのうち前方側部分(図示省略)が形成され、後方側本体部1Rが巻回されることでロール体RRの後方側部分(図示省略)が形成される。
このとき、ロール体RRの前方側部分の形成の際には、上記の1つのロール体RRの形成時と同様、前方側本体部1Fの後端1d側を引き込みつつ先端1c側が引き出されることで、前方側縁部が渦巻状に連続した態様の導出部1A(図示省略)が形成されるとともに、前方側本体部1Fの後端1d側には、引き込みに伴う引込部1B(図示省略)が同時に形成される。一方、ロール体RRの後方側部分の形成の際には、上記とは逆に、後方側本体部1Rの先端1c側を引き込みつつ後端1d側が引き出されることで、後方側縁部が渦巻状に連続した態様の導出部1A(図示省略)が形成されるとともに、後方側本体部1Rの前端1c側に、引き込みに伴う引込部1B(図示省略)が同時に形成される。このような前方側本体部1F及び後方側本体部1Rを備えたロール体RRが形成されることにより、前述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 エアバッグ本体
1A 導出部
1a 上縁
1B 引込部
1b 下縁
1c 前端
1d 他端
5 テザー
5a 折畳部
6 車体取付部材
7 接続部
9 縫製
13 スリットテザー
13a スリット
100 カーテンエアバッグ
C カーテンエアバッグ装置
1A 導出部
1a 上縁
1B 引込部
1b 下縁
1c 前端
1d 他端
5 テザー
5a 折畳部
6 車体取付部材
7 接続部
9 縫製
13 スリットテザー
13a スリット
100 カーテンエアバッグ
C カーテンエアバッグ装置
Claims (4)
- 略矩形を備えたエアバッグ本体が車体の上方の縁部側に向けてロール状に巻回されて構成されたロール体と、
前記エアバッグ本体に一体に組み込まれ、若しくは、前記エアバッグ本体に取り付けられ、前記エアバッグ本体の車体前後方向の両端部のうち少なくとも一方の端部に基端が接続されるとともに、先端に車体への取付けのための車体取付部が設けられた略帯状のテザーと、
を有するカーテンエアバッグであって、
前記ロール体は、
前記テザーが接続された前記少なくとも一方の端部に、前記ロール状への巻回時において、前記車体前後方向に沿って反対側の前記エアバッグ本体を引き込みつつ当該少なくとも一方の端部側の前記エアバッグ本体を引き出した、導出部が形成されている
ことを特徴とするカーテンエアバッグ。 - 請求項1記載のカーテンエアバッグにおいて、
前記テザーは、
通常時に当該テザーの一部分を折り畳んだ短小状態に拘束するとともに、前記エアバッグ本体の膨張展開時に破断して前記拘束を解消し当該テザーの長大状態を実現する、破断部を備えている
ことを特徴とするカーテンエアバッグ。 - 請求項1又は請求項2記載のカーテンエアバッグにおいて、
前記テザーは、
前記短小状態における全長を、前記導出部の引き出し長さに対応した分だけ、前記長大状態における全長より短く設定している
ことを特徴とするカーテンエアバッグ。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のカーテンエアバッグと、
前記カーテンエアバッグを膨張展開させるためのガスを供給するインフレータと、
を有することを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
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