JP6009655B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カーテンエアバッグなど、シリンダ型のインフレータが適用されるエアバッグ装置に関するものである。
近年の車両にはエアバッグがほぼ標準装備されている。エアバッグは、車両衝突などの緊急時に作動する安全装置であって、ガス圧で膨張展開して乗員を受け止めて保護する。エアバッグには、設置箇所や用途に応じて様々な種類がある。例えば、前後方向からの衝突から乗員を守るために、ステアリングの中央にはフロントエアバッグが設けられている。また、側面衝突やそれに続いて起こるロールオーバ(横転)から乗員を守るために、壁部の天井付近にはサイドウィンドウに沿って膨張展開するカーテンエアバッグが設けられ、座席の側部には乗員のすぐ脇へ膨張展開するサイドエアバッグが設けられている。
エアバッグには、ガスの供給源としてインフレータと呼ばれるガス発生装置が備えられている。インフレータにも、エアバッグの種類やその設置箇所に応じて様々な種類がある。例えば、フロントエアバッグにはディスク型(円板型)のインフレータが主に用いられていて、カーテンエアバッグやサイドエアバッグにはシリンダ型(筒型)のインフレータが主に用いられている。
エアバッグがその内圧を高く保つためには、インフレータから噴出するガスをエアバッグへ効率よくとどまらせる必要がある。例えば特許文献1に記載されているカーテンエアバッグでは、インフレータが挿し込まれるガス導入口の内側に弾性接着剤を塗布し、さらにそこへインフレータを挿し込んでからバンド状の締付部材で締め付けることで、ガス導入口付近の気密性を高めている。
特開2005−178612号公報
特許文献1では明記されていないものの、特許文献1に登場している締付部材は、従来では主に金属製であってかしめて締め付ける構成が多い。しかしながら、現在では車両のコンパクト化がますます進む傾向にあり、上記のカーテンエアバッグを含めてより簡潔かつ低廉なものが望まれている。この点、特許文献1のように弾性接着材を塗布したり、従来のように金属製のバンド等でかしめたりするような構成は、作業量の増大につながってしまうため改善の余地がある。
本発明は、このような課題に鑑み、簡潔な構造でインフレータを組み付け、ガスの外部への流出量を抑えることが可能なエアバッグ装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるエアバッグ装置の代表的な構成は、少なくとも車内側の基布と車外側の基布とを有して袋状に形成されたクッション部と、シリンダ型であって、先端側の側面に設けられた複数のガス噴出口と、後端に設けられ外部と電気的に接続されるコネクタと、を有するインフレータと、インフレータの側面に沿って取り付けられ、少なくともガス噴出口を覆うディフレクタと、クッション部の車内側または車外側のいずれか一方の基布に設けられ、インフレータに取り付けた状態のディフレクタの最大外形寸法以下の内径を有し、基布を貫通するインフレータ挿込口と、を備えインフレータは、ガス噴出口を設けた先端側をインフレータ挿込口からクッション部内に挿入し、コネクタを設けた後端をクッション部の外部に露出させた状態でクッション部に取り付けられることを特徴とする。このインフレータ挿込口は円形の開口であって、その内径は、クッション部を平坦な面に置いた状態における内周の直径に相当している。
当該エアバッグ装置はインフレータ挿込口を上記サイズに設定することでインフレータとの間における気密性が高まっている。そのため、従来構成において気密性を高めるために採用されていた各種の追加部材、例えば金属製のバンド、インフレータを挿入するためにインフレータの形状に沿って突出して設けられる基布の突出部分、インフレータ挿込口付近やその内部に設けられるインナーバッグおよびインフレータ導入基布などを用いる必要のない簡潔な構成になっている。したがって、組付け時の作業量を減らすことができ、コストダウンに資することも可能になっている。
上記のクッション部は車室内の側面に沿って広がる形状であって、乗員を受け止める複数のチャンバ部と、複数のチャンバ部の上方にて車両前後方向に延びて複数のチャンバ部にガスを分配するダクト部と、車幅方向から見て複数のチャンバ部およびダクト部の外縁を一周する非膨張部と、を有し、インフレータ挿入口は、ダクト部に設けられてもよい。この構成によって、インフレータとの間における気密性の高いインフレータ挿入口を好適に実現可能である。なお、非膨張部は、複数のチャンバおよびダクト部の外縁を連続して途切れることなく一周していて、各チャンバおよびダクト部を外部から隔離するよう閉じている。
上記のクッション部は車室内の側面に沿って広がる形状であって、乗員を受け止める複数のチャンバ部と、複数のチャンバ部の上方にて車両前後方向に延びて複数のチャンバ部にガスを分配するダクト部と、ダクト部の所定箇所から上方へ突出したダクト延長部と、車幅方向から見て複数のチャンバ部、ダクト部およびダクト延長部の外縁を一周する非膨張部と、を有し、インフレータ挿入口は、ダクト延長部に設けられてもよい。この構成によっても、インフレータとの間における気密性の高いインフレータ挿入口を好適に実現可能である。また、この構成においても、非膨張部は、複数のチャンバ、ダクト部およびダクト延長部の外縁を連続して途切れることなく一周していて、これらチャンバ等を外部から隔離している。
上記ダクト延長部は、上下方向よりも車両前後方向に長く、上側からダクト部側に広がった形状を有するとよい。この構成によって、上述したダクト延長部が好適に実現可能である。
上記のインフレータは、そのガス発生量が膨張展開後のクッション部の容量よりも多いとよい。この構成によると、上記インフレータ挿入口から仮にガスの流出が生じたとしてもその分を補充でき、クッション部の適切な展開挙動を得ることができる。なお、ガス発生量は、クッション部の膨張展開時の損傷を防ぐため、クッション部の容量の+20%を限度とすることが好ましい。
上記のディフレクタは、金属プレートをインフレータの側面に沿わせて円筒状に巻きつけて形成された円筒部と、円筒部上におけるインフレータの先端側の一端から他端側に向かって長手に設けられた開口部と、を有し、インフレータの作動前においては円筒部がインフレータの側面に接し、インフレータの作動後においてはガス噴出口からのガス圧によって開口部が広がるとよい。
上記のディフレクタは円筒状の簡潔な構成であって、このディフレクタを取り付けたインフレータもまた簡潔な構成となるため、これらのクッション部への組付作業が容易になる。また、ディフレクタは、インフレータが作動すると、内面にガスを受けることで先端側の開口部が拡大するため、ガスをクッション部内へとスムーズに流すことが可能になっている。さらにディフレクタは、熱からの保護部材としても機能し、クッション部をインフレータ作動時の高温、高圧のガスから保護することも可能である。
上記のクッション部はさらに、インフレータ挿込口の周囲を周回するように縫製された第1縫製部を有し、第1縫製部とインフレータ挿込口との間の領域は、インフレータ挿込口にインフレータを挿し込んだ状態において、クッション部の内部へと折れ曲り可能であるとよい。
上記構成によれば、第1縫製部を設けることでインフレータ挿込口付近を補強することができる。さらに、第1縫製部の内側の領域がクッション部の内部へ折れ曲がることでガスに対する「かえし」としてわずかでも機能させることが可能で、ガスの流出をさらに抑えることが可能になる。
上記インフレータはさらに、側面にガス噴出口と共にクッション部の内部へ挿入されるスタッドボルトを備え、クッション部はさらに、スタッドボルトを外部に露出させるボルト挿通口を有するとよい。この構成によれば、スタッドボルトの締結が好適に行えるだけでなく、スタッドボルトをボルト挿通口に通すことでクッション部とインフレータとを連結させることもできる。
上記のクッション部はさらに、ボルト挿通口の周囲を周回するように縫製された第2縫製部を有するとよい。クッション部はさらに、第1縫製部と第2縫製部とをつなぐ第3縫製部を有してもよい。これらによると、インフレータ挿込口からボルト挿通口にかけての領域を効率よく補強することができる。
当該エアバッグ装置はさらに、クッション部を車両に固定するブラケットを備え、ブラケットは、インフレータのスタッドボルトを通すボルト孔を有し、ボルト孔を通るスタッドボルトを介してインフレータと連結され、インフレータとの間でクッション部の一部を挟持するとよい。この構成により、インフレータとクッション部およびブラケットを、膨張展開時におけるクッション部からのガスの流出がより少なくなるように車両に組み付けることができる。
上記のクッション部は、カーテンエアバッグ用であって車室内の側面に沿って拡がる形状であるとよい。またディフレクタを取り付けたインフレータは、クッション部の上部にて、その長手方向を車両前後に向け、ディフレクタの開口部を車両下方側に向けて設置されてもよい。この構成によると、ガスがスムーズに流入して迅速に膨張展開するカーテンエアバッグを実現することができる。
上記のクッション部は、巻回または折り畳まれて車両前後方向に長尺な収納形態となって車両に設置され、当該エアバッグ装置はさらに、収納形態となったクッション部の幅方向に延びていて、収納状態のクッション部とブラケットとに巻きつけて留める布製のベルト部を備えてもよい。このベルト部によってクッション部の収納形態が保持でき、またこれら構成によって本発明にかかるエアバッグ装置が好適に実現できる。
上記のベルト部は、クッション部の膨張展開時にベルト部の破断を生じさせる脆弱部を有してもよい。この構成により、ベルト部は、通常時においてはクッション部に巻きついて収納形態を保持しているものの、緊急時には破断してクッション部を迅速に解放することができる。なお、ベルト部は、不織布などの織られていない布で形成されてもよい。不織布であれば織られた布に比べて強度が低いため、脆弱部を設けなくとも膨張展開時に破断することが可能になる。
本発明によれば、簡潔な構造でインフレータを組み付け、ガスの外部への流出量を抑えることが可能なエアバッグ装置を提供することが可能となる。
本発明のエアバッグ装置の実施形態としてカーテンエアバッグを例示した図である。 図1(b)のクッション部の非膨張時における展開状態を例示した図である。 図1(a)のインフレータ付近の拡大斜視図である。 図3(b)等のブラケットの拡大斜視図である。 図3(c)のインフレータおよびディフレクタを例示する図である。 図3(c)のクッション部を広げた状態で例示した図である。 本実施形態のカーテンエアバッグの性能試験の1項目の概要を例示した図である。 図7の性能試験の結果を例示した図である。 図2のクッション部の変形例を例示した図である。
100 …カーテンエアバッグ、102 …クッション部、104 …ルーフサイドレール、105 …フロントピラー、106 …インフレータ、108 …車両、110 …サイドウィンドウ、114 …前部座席、116、118、120、122 …チャンバ、121 …後部座席、123 …クッション部の非膨張部、124 …クッション部の上縁、126 …タブ、128 …ストラップ、130 …インフレータ挿込口、132 …ダクト部、133 …ダクト延長部、134 …ベルト部、136 …ブラケット、138 …ベルト部の孔部、140 …ツメ部、142a …スタッドボルト、144a、144b …ブラケットの上部のボルト孔、146a、146b …ブラケットの下部のボルト孔、148 …ボルト、150 …L字型のフック部、152 …別形状のフック部、153 …ディフレクタの円筒部、153a …円筒部の一端、153b …円筒部の他端、154 …ディフレクタ、156 …ガス噴出孔、158 …コネクタ、160a、160b …ディフレクタのボルト孔、162a、162b …膨出部、164 …ボルト挿通口、170 …インパクタ、D1 …インフレータ挿込口の内径、D2 …ディフレクタを装備したインフレータの断面の最大外形寸法、E1 …インフレータ挿込口の縁の領域、L1 …第1縫製部、L2 …第2縫製部、L3 …第3縫製部、S1 …ディフレクタとインフレータの間の間隙
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明のエアバッグ装置の実施形態としてカーテンエアバッグ100を例示した図である。図1(a)は車両室内を車幅方向の車内側から見た図であって、カーテンエアバッグ100のクッション部102の収納形態を例示している。クッション部102は緊急時に膨張展開して乗員を保護する部位であって、図1(b)ではこのクッション部102の膨張展開時を例示している。なお、本願において「上」と表現する場合は着目点から見て車両天井方向を示し、「下」と表現する場合は着目点から見て車両床方向を示す。
図1(a)に例示するように、クッション部102は、巻回されて車両前後に長尺なロール状の収納形態となって、車両室内の側壁の上部(ルーフサイドレール104)に取り付けられ、設置される。通常は、ルーフサイドレール104はルーフトリム(図示省略)で覆われるため、設置されたクッション部102は車両室内からは視認不能である。なお、クッション部102の収納形態は、折り畳みによっても実現することができる。
カーテンエアバッグ100はガス発生装置であるインフレータ106をクッション部102の上部に備えていて、クッション部102はインフレータ106から供給されるガスの圧力によって膨張して乗員を拘束する。本実施形態で採用しているインフレータ106は、シリンダ型(筒型)のものである。現在普及しているインフレータには、ガス発生剤が充填されていてこれを燃焼させてガスを発生させるタイプや、圧縮ガスが充填されていて熱を発生させることなくガスを供給するタイプ、さらにはガス発生剤と圧縮ガスとを両方備えたタイプのものなどがある。インフレータ106としては、いずれのタイプも利用可能である。
図1(a)の状態において、車両108に側面衝突時やロールオーバ(横転)等が発生すると、まず車両108に備えられたセンサ(図示省略)が衝撃を感知し、これに起因してインフレータ106へ信号が発信される。この信号を受けることでインフレータ106は作動し、ガスをクッション部102へ供給する。クッション部102は、インフレータ106からのガスを受給すると、図1(b)に例示するように、車室の側壁(図1(a)のサイドウィンドウ110等)に沿うように下方へ向かって膨張展開し、乗員の保護を行う。
本実施形態のインフレータ106は、そのガス発生量を、クッション部102の膨張展開後の容量(内部の体積)よりも少々多めに設定してある。これは、膨張展開時におけるガスの外部への流出分を考慮した出力設定である。例えば、インフレータ106の出力をクッション部102の容量に対して数%から最大約20%程度多く設定する。+20%を限度とするのは、クッション部102の膨張展開時の損傷を防ぐためである。この構成によると、後述するインフレータ挿入口130から仮にガスの流出が生じたとしてもその分を補充でき、クッション部102の適切な展開挙動を得ることができる。
図2は、図1(b)のクッション部102の非膨張時における展開状態を例示した図である。クッション部102は、カーテンエアバッグ用であるために、車室内の側面に沿って拡がることのできる大きな形状となっている。クッション部102は、その表面を構成する2枚の基布を重ねて縫製や接着することや、OPW(One-Piece Woven)を用いての紡織などによって袋状に形成されている。
クッション部102の膨張領域は、乗員が接触し得る位置などを考慮して、複数の小部屋(チャンバ)に区画されている。例えば、車両前側には、前部座席114(図1(b)参照)の乗員を受け止めることを目的としてチャンバ116、118、120が設けられている。また、車両後側には、後部座席121の乗員を受け止めることを目的としてチャンバ122が設けられている。非膨張部123は、膨張領域とは異なり、ガスの流入しない部位である。本実施形態のクッション部102では、図2に例示している車幅方向から見て、非膨張部123は各チャンバや後述するダクト部132およびダクト延長部133の外縁の全体を一周するよう連続して途切れることなく設けられている。非膨張部123は、車幅方向から見て、これら各チャンバ、ダクト部132およびダクト延長部133を外部空間から隔離するよう閉じている。
車両への取付部位として、クッション部102の上縁124にはタブ126が複数設けられている。タブ126は帯状であって、ボルトや専用のブラケットなどを使用して、ルーフサイドレール104(図1(b))に取り付けられる。また、クッション部102の前端には、紐状のストラップ128が設けられている。ストラップ128は、クッション部102とフロントピラー105(図1(b)等参照)とをつなぐ部材であって、クッション部102の膨張展開時の揺動を抑えて展開挙動を安定させ、加えてクッション部102に車両前後方向への張力を与える働きを有している。
インフレータ106(図1(b)参照)は、クッション部102の上部中央付近において、ダクト部132から上方へ突出したダクト延長部133に設置される。ダクト部132は、各チャンバの上方にて車両前後方向に延びて各チャンバへガスを分配する通路である。ダクト延長部133は、ダクト部132から連続している部位であり、上下方向よりも車両前後方向に長く、上側からダクト部132側に広がった形状を有している。ダクト延長部133にはインフレータ挿入口130が設けられていて、インフレータ106はこのインフレータ挿込口130に挿入され、取り付けられる。
インフレータ挿入口130は、ダクト延長部133の基布を貫通して設けられている。本実施形態では、インフレータ挿込口130は、ダクト延長部133を構成する車外側(図2のクッション部102の裏面側)の基布に設けられているため、図2中では透過させた状態として破線で例示する。
インフレータ挿込口130に取り付けられたインフレータ106が作動すると、ガスは、車両前後に延びるダクト部132を通じて、各チャンバへと効率よく分配される。このインフレータ挿込口130の上方には、布製のベルト部134が設けられていて、クッション部102の巻回の維持に役立てられる。
図3は、図1(a)のインフレータ106付近の拡大斜視図である。この図3ではインフレータ106付近を、図1(a)とは反対側から見て例示している。図3(a)に例示するように、インフレータ106は、ガス噴出口156(図5(b)参照)を設けた先端側をインフレータ挿込口130からクッション部102内に挿入し、コネクタ158を設けた後端をクッション部102の外部に露出させた状態で取り付けられる。コネクタ158(図5(d)参照)は、外部と電気的に接続し、緊急時において車両側からインフレータ106の作動信号などを受け付ける。
インフレータ106の付近にはブラケット136が備えられ、このブラケット136を介して車両への組付けが行われる。ブラケット136は金属製であって、インフレータ106ごとクッション部102を支える。図2のベルト部134は、このブラケット136に巻きつけられる。これにより、クッション部102の収納形態を効率よく保持することができる。
ベルト部134には、スリット(またはノッチ)を形成させて脆弱部135を設けてある。この脆弱部135は、クッション部102の膨張展開時にベルト部134に破断を生じさせ、クッション部102を迅速に解放させる。これにより、クッション部102はその乗員拘束性能を適切に発揮することが可能になる。なお、ベルト部134は不織布で構成することもできる。不織布であれば、織られた布に比べて強度が低いため、脆弱部135を設けなくとも膨張展開時に破断することが可能になる。
図3(b)は、図3(a)を一部分解した図である。図3(b)に例示するように、ベルト部134は、収納状態となったクッション部102の幅方向に延びていて、先端側に孔部138を有し、孔部138をブラケット136のツメ部140に引っ掛けて留める構成となっている。また、インフレータ挿込口130に挿入されたインフレータ106からは2本のスタッドボルト142a、142bが突出していて、ブラケット136はこれらスタッドボルト142a、142bを通す2つのボルト孔144a、144bによってインフレータ106と連結する構成となっている。
図4は、図3(b)等のブラケット136の拡大斜視図である。図4(a)では、図3(b)とは反対側から見てブラケット136を例示している。スタッドボルト142a、142bを通すボルト孔144a、144bは、上部の両端にそれぞれ設けられている。ブラケット136の下部は二またになっていて、そこにもボルト孔146a、146bがそれぞれ設けられている。このボルト孔146a、146bは、ルーフサイドレール104に締結するためのボルト148(図4(b)参照)が使用される。
インフレータ106の側部の下側には、ルーフサイドレール104側(図中奥側)に向かってL字型に延びたフック部150が設けられている。また、図3(b)に例示するように、フック部150とは反対側の側部にも別形状のフック部152が設けられている。これらフック部150、152は、ブラケット136をルーフサイドレール104(図4(b)参照)に位置決めするための部位であり、ルーフサイドレール104に設けられた所定の孔に差し込まれる。
図4(b)は、図1(a)のA−A断面図である。ブラケット136は、その上部にインフレータ106が連結され、これによってインフレータ106との間でクッション部102の一部を挟むようにして挟持する。そして、ブラケット136は下部にてルーフサイドレール104に締結される。このようにして、インフレータ106とクッション部102およびブラケット136を、膨張展開時においてクッション部102からのガスの流出がより少なくなるように車両に組み付ける。ブラケット136は、上下の中央付近を境に屈曲していて、ルーフサイドレール104に沿って取り付けることが可能になっている。このブラケット136によれば、インフレータ106およびクッション部102を車両108に組み付けるだけでなく、クッション部102が膨張展開する際に反力を与えることも可能になる。
再び、図3を参照する。図3(c)は、図3(b)のインフレータ106をインフレータ挿込口130から引き抜いた図である。インフレータ106には、その側面に沿ってガスの整流部材であるディフレクタ154が取り付けられている。図5は、図3(c)のインフレータ106およびディフレクタ154を例示する図である。図5(a)に例示するように、ディフレクタ154は金属製であって、インフレータ106の側面に取り付けられている。インフレータ106の作動前において、ディフレクタ154は全体にわたってインフレータ106の側面に接している。
スタッドボルト142aはその一端側がインフレータ106の外面に一体化していて、ディフレクタ154を貫通して突出している。本実施形態では、図3(b)に例示したように、インフレータ106の先端側のスタッドボルト142aが、インフレータ106の一部と共にクッション部102の内部へ挿入される。
図5(b)は、図5(a)のインフレータ106からディフレクタ154を取り外した図である。ディフレクタ154で覆われるインフレータ106の先端側には複数のガス噴出孔156がインフレータ106の周方向に設けられていて、ディフレクタ154はこのガス噴出孔156から出るガスを所定の方向へと導く。また、ディフレクタ154はガスが発する熱からクッション部102を保護する機能も有している。インフレータ106の後端にはコネクタ158(図5(d)参照)が設けられている。緊急時には、インフレータ106にはこのコネクタ158から作動用の電流が供給される。
図5(c)は、図5(b)のディフレクタ154を単独で例示した図である。ディフレクタ154は金属プレート製であって、インフレータ106の側面に沿わせて円筒状に巻きつけて形成される。その全体的な形状は、円筒状であって断面C字形状の円筒部153と、円筒部153の一端153aから他端153bにまでわたって長手に設けられた開口部155とで構成されている。ディフレクタ154には、インフレータ106のスタッドボルト142a、142bの位置に合わせて、ボルト孔160a、160bが2つ設けられている。
図5(d)は、図5(a)の矢視B図である。ディフレクタ154は、幅方向の断面形状がC字状となっていて、その内面がインフレータ106の側面に沿って接触している。このようにディフレクタ154とインフレータ106とは、全体にわたって互いに接触して組み付く簡潔な構成のため、クッション部102への組付作業が容易である。
ここで、図4(b)を再び参照する。図4(b)に例示するように、ディフレクタ154は、車両に取り付けられた際に、開口部155が当該ディフレクタ154の中心側から見て車内側の斜め下方に位置するように設置される。これにより、ガスはクッション部102の存在する方向へと流れ、クッション部102はガスをスムーズに受給して迅速に膨張展開することが可能になる。
図5(e)は、図5(a)の矢視C図であって、インフレータ106のガス噴出時を例示した図である。図5(e)に例示するように、ディフレクタ154の円筒部153の一端153a側は、インフレータ106の作動時にて内面にガス噴出口156からのガス圧を受けることで、径が広がって開口部155が拡大する。そして、インフレータ106との間に間隙S1が確保され、ガスはこの間隙S1を流れてクッション部102内へと適切に流れていく。このとき、ディフレクタ154は、熱からの保護部材としても機能し、クッション部102をインフレータ106の作動時の高温、高圧のガスから保護する。
図6は、図3(c)のクッション部102を広げた状態で例示した図である。図6(a)に例示するように、クッション部102には、インフレータ挿込口130と、スタッドボルト142aを露出させるボルト挿通口164が設けられている。そしてそれらを補強するための縫製として、インフレータ挿込口130には第1縫製部L1が、またボルト挿通口164には第2縫製部L2が、それぞれの周囲を2重に周回して設けられている。これら第1縫製部L1と第2縫製部L2とは、直線的な第3縫製部L3でつながれていて、これらによって、インフレータ挿込口130とボルト挿通口164およびこれらの周囲の領域は、インフレータ106からのガス圧に耐え得るよう補強されている。
本実施形態では、インフレータ挿込口130のサイズを工夫することでインフレータ106との間における気密性を高めている。図6(b)は、図6(a)のインフレータ挿込口130を拡大した図である。インフレータ挿込口130は円形(本実施形態ではほぼ真円形)の開口であって、その内径D1は、クッション部102を平坦な面に置いた状態における内周の直径に相当している。本実施形態では、インフレータ挿込口130の内径D1を、図6(c)に例示する、ディフレクタ154をも含めたインフレータ106の断面の最大外形寸法D2以下に設定している(D1≧D2)。
インフレータ106の断面の最大外形寸法D2は、インフレータ106とディフレクタ154で構成されたユニットにおける最大幅でもある。例えば本実施形態ではインフレータ106とディフレクタ154とを組み合わせた状態における全体の形状は、断面C字形状のディフレクタ154からインフレータ106がはみ出す形状となっている。このような場合、ディフレクタ154の厚み分とインフレータ106の外径分とを合わせた寸法が最大外形寸法となる。なお、インフレータ106がディフレクタ154にほぼ完全に収容される場合は、最大外形寸法はディフレクタ154の単体の最大幅に一致する。
内径D1に設定されたインフレータ挿込口130には、ディフレクタ154を装備したインフレータ106を、インフレータ挿込口130を押し広げるようにして挿して取り付ける。例えば、図6(d)は、図6(b)のインフレータ挿込口103に図6(c)のインフレータ106を挿し込んだ状態を例示した図である。インフレータ挿込口103には、ディフレクタ154の後端側が密着して挿し込まれている。このように、上記サイズのインフレータ挿込口130であれば、インフレータ挿込口130自体のインフレータ106との密着性が高まる。そのため、従来構成においてインフレータ挿込口103付近の気密性を高めるために用いていた金属性のバンドやリング、インフレータ106を挿入するためにインフレータ106の形状に沿って突出して設けられる基布の突出部分、インフレータ挿込口付近やその内部に設けられるインナーバッグおよびインフレータ導入基布などの追加部材は用いる必要がない。本実施形態であれば、これら追加部材を使用せずとも、ガスの流出を抑えることが可能になっている。
加えて、図6(b)に例示したように、第1縫製部L1はインフレータ挿込口130からは所定の距離を空け、インフレータ挿込口130の縁に領域E1を確保して縫製されている。図6(d)に例示するように、この領域E1は、インフレータ106を挿し込むとクッション部102の内部へと折れ曲がる。この領域E1はクッション部102の内部へ折れ曲がってガスに対する「かえし」としてわずかでも機能することが可能で、ガスの流出をさらに抑えることができる。
このように、当該カーテンエアバッグ100は、インフレータ挿込口130を上記のように工夫することでインフレータ106との間における気密性が高まっている。そのため、従来構成に比べて、上述した金属製のバンド等を用いる必要のない簡潔な構成になっている。したがって、組付け時の作業量を減らすことができ、コストダウンに資することも可能になっている。なお、ディフレクタ154の後端側はインフレータ106の作動時にはさほど広がらないため、インフレータ挿込口130に損傷等の影響を与えることはない。
以下、インフレータ挿込口130のサイズ変更と、カーテンエアバッグ100の性能との関係について説明する。図7は、本実施形態のカーテンエアバッグ100の性能試験の1項目の概要を例示した図である。この試験(インパクタ試験)は、まずドアの開口領域に対してインパクタ170を衝突させる目標位置を設定し、その目標位置におけるカーテンエアバッグ100に対して、試験装置であるインパクタ170(一部分のみ例示する)を車内側から所定の速度および所定のエネルギーで衝突させ、このインパクタ170の車外側への移動量をそれぞれ測定することで行った。
図8は、図7の性能試験の結果を例示した図である。図8(a)に例示するように、試験はT01、T02、T03、T04の計4つの試作品に対して行った。これら試作品は、インフレータ挿込口130の内径がそれぞれΦ24、Φ27、Φ28、Φ30(単位はmm)と異なっている。なお、インフレータ+ディフレクタの外径は、約Φ27.1としている。
残Strokeは、インパクタ170の移動量を表している項目である。詳細には、まず、例えばゼロ変位面(後述)から車外側に向かった所定の移動量を目標Strokeとして設定する。この目標Strokeから、カーテンエアバッグ100に接触して止まった時点におけるインパクタ170の移動量を差し引くことで、目標Strokeに対しての残りの距離を残存Strokeとして取得して、試作品同士で比較した。ここで、上述したゼロ変位面とは、インパクタ170のヘッドフォーム(図中に例示している先端部分のこと)がサイドウィンドウ110の内面に触れている状態における、このヘッドフォームの最も車外側に接する鉛直面Z(車両108の長手方向中心線に平行な面)のことである。
T01、T02、T03、T04の残Strokeを比べると、最も内径の小さいT01が最も良い成績となっている。またT01〜T03はともに、残Strokeが正数となっていて、これはすなわち目標Strokeをクリアしていることを意味している。T04は、残Strokeがマイナスとなり測定不能であった。
図8(b)は、インフレータ挿込口130の内径と残Strokeとの関係を表したグラフである。Φ24とΦ27とでは、残Strokeは3.2mmほどであるが若干低下している。Φ27とΦ28とを比べると、Φ28は製品としては合格範囲内の成績ではあるが、残Strokeが大きく低下しているのが分かる。このΦ28は、図8(a)に例示したインフレータ+ディフレクタの外径約Φ27.1よりも大きいため、ガスの流失が大きくなったものと考えられる。Φ30ではさらにガスの流失が大きくなると考えられる。これらのことから、インフレータ挿込口の内径をインフレータ+ディフレクタの外径とほぼ同等かそれ以下とすることが、ガス流失量を減らすことに有効であることがわかる。
(変形例)
上述したクッション102(図2参照)では、インフレータ挿入口130はダクト延長部133に設けていてが、インフレータ挿入口130を設ける部位はこれに限られない。例えば、図9は、図2のクッション部の変形例を例示した図である。図9に例示するクッション200は、インフレータ挿入口130がダクト部132上にて基布を貫通するよう設けられていて、ダクト延長部133が省略されて全体がより簡潔化されている。クッション200においても、非膨張部123が、各チャンバやダクト部132の外縁の全体を一周するよう連続して途切れることなく設けられている。
クッション部200においても、インフレータ挿入口130は、ダクト部132ひいてはクッション部200を構成する基布のうち、車内側または車外側のどちら側に設けてもよい。これらのように、インフレータ挿入口130を設ける箇所は、車両搭載時におけるインフレータ106(図1(a)参照)のレイアウト等を考慮して、クッション部上において適宜変更することが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、以上に述べた実施形態は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施態様も、各種の方法で実施または遂行できる。特に本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさ、および構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書の中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
したがって、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上記実施形態においては本発明にかかるエアバッグ装置を自動車が備えるカーテンエアバッグに適用した例を説明した。しかし、カーテンエアバッグ以外の他の種類のエアバッグ、例えばサイドエアバッグとして実現することもできる。また、それらエアバッグ装置は自動車以外の航空機や船舶などに適用することも可能であり、同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、カーテンエアバッグなど、シリンダ型のインフレータが適用されるエアバッグ装置に利用することができる。

Claims (12)

  1. 少なくとも車内側の基布と車外側の基布とを有して袋状に形成されたクッション部と、
    シリンダ型であって、先端側の側面に設けられた複数のガス噴出口と、後端に設けられ外部と電気的に接続されるコネクタと、を有するインフレータと、
    前記インフレータの側面に沿って取り付けられ、少なくとも前記ガス噴出口を覆うディフレクタと、
    前記クッション部の前記車内側または前記車外側のいずれか一方の基布に設けられ、前記インフレータに取り付けた状態の前記ディフレクタの断面の最大外形寸法以下の内径を有し、該基布を貫通するインフレータ挿込口と、
    を備え、
    前記インフレータは、前記ガス噴出口を設けた先端側を前記インフレータ挿込口から前記クッション部内に挿入し、前記コネクタを設けた後端を該クッション部の外部に露出させた状態で該クッション部に取り付けられ、
    前記クッション部は車室内の側面に沿って広がる形状であって、
    乗員を受け止める複数のチャンバ部と、
    前記複数のチャンバ部の上方にて車両前後方向に延びて該複数のチャンバ部にガスを分配するダクト部と、
    前記ダクト部の所定箇所から上方へ突出したダクト延長部と
    車幅方向から見て前記複数のチャンバ部、前記ダクト部および前記ダクト延長部の外縁を一周する非膨張部と、
    を有し、
    前記インフレータ挿入口は、前記ダクト延長部に設けられることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記ダクト延長部は、上下方向よりも車両前後方向に長く、上側から前記ダクト部側に広がった形状を有することを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 少なくとも車内側の基布と車外側の基布とを有して袋状に形成されたクッション部と、
    シリンダ型であって、先端側の側面に設けられた複数のガス噴出口と、後端に設けられ外部と電気的に接続されるコネクタと、を有するインフレータと、
    前記インフレータの側面に沿って取り付けられ、少なくとも前記ガス噴出口を覆うディフレクタと、
    前記クッション部の前記車内側または前記車外側のいずれか一方の基布に設けられ、前記インフレータに取り付けた状態の前記ディフレクタの断面の最大外形寸法以下の内径を有し、該基布を貫通するインフレータ挿込口と、
    を備え、
    前記インフレータは、前記ガス噴出口を設けた先端側を前記インフレータ挿込口から前記クッション部内に挿入し、前記コネクタを設けた後端を該クッション部の外部に露出させた状態で該クッション部に取り付けられ、
    前記ディフレクタは、
    金属プレートを前記インフレータの側面に沿わせて円筒状に巻きつけて形成された円筒部と、
    前記円筒部上における前記インフレータの先端側の一端から他端側に向かって長手に設けられた開口部と、を有し、
    前記インフレータの作動前においては前記円筒部が該インフレータの側面に接し、該インフレータの作動後においては前記ガス噴出口からのガス圧によって前記開口部が広がることを特徴とするエアバッグ装置。
  4. 少なくとも車内側の基布と車外側の基布とを有して袋状に形成されたクッション部と、
    シリンダ型であって、先端側の側面に設けられた複数のガス噴出口と、後端に設けられ外部と電気的に接続されるコネクタと、を有するインフレータと、
    前記インフレータの側面に沿って取り付けられ、少なくとも前記ガス噴出口を覆うディフレクタと、
    前記クッション部の前記車内側または前記車外側のいずれか一方の基布に設けられ、前記インフレータに取り付けた状態の前記ディフレクタの断面の最大外形寸法以下の内径を有し、該基布を貫通するインフレータ挿込口と、
    を備え、
    前記インフレータは、前記ガス噴出口を設けた先端側を前記インフレータ挿込口から前記クッション部内に挿入し、前記コネクタを設けた後端を該クッション部の外部に露出させた状態で該クッション部に取り付けられ、
    前記クッション部はさらに、前記インフレータ挿込口の周囲を周回するように縫製された第1縫製部を有し、
    前記第1縫製部と前記インフレータ挿込口との間の領域は、該インフレータ挿込口に前記インフレータを挿し込んだ状態において、前記クッション部の内部へと折れ曲り可能であることを特徴とするエアバッグ装置。
  5. 前記インフレータはさらに、側面に前記ガス噴出口と共に前記クッション部の内部へ挿入されるスタッドボルトを備え、
    前記クッション部はさらに、前記スタッドボルトを外部に露出させるボルト挿通口を有することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  6. 前記クッション部はさらに、前記ボルト挿通口の周囲を周回するように縫製された第2縫製部を有することを特徴とする請求項に記載のエアバッグ装置。
  7. 前記クッション部はさらに、前記第1縫製部と前記第2縫製部とをつなぐ第3縫製部を有することを特徴とする請求項に記載のエアバッグ装置。
  8. 当該エアバッグ装置はさらに、前記クッション部を車両に固定するブラケットを備え、
    前記ブラケットは、前記インフレータのスタッドボルトを通すボルト孔を有し、該ボルト孔を通る該スタッドボルトを介して前記インフレータと連結され、該インフレータとの間で前記クッション部の一部を挟持することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  9. 前記クッション部は、カーテンエアバッグ用であって車室内の側面に沿って拡がる形状であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  10. 少なくとも車内側の基布と車外側の基布とを有して袋状に形成され、カーテンエアバッグ用として車室内の側面に沿って拡がる形状のクッション部と、
    シリンダ型であって、先端側の側面に設けられた複数のガス噴出口と、後端に設けられ外部と電気的に接続されるコネクタと、を有するインフレータと、
    前記インフレータの側面に沿って取り付けられ、少なくとも前記ガス噴出口を覆うディフレクタと、
    前記クッション部の前記車内側または前記車外側のいずれか一方の基布に設けられ、前記インフレータに取り付けた状態の前記ディフレクタの断面の最大外形寸法以下の内径を有し、該基布を貫通するインフレータ挿込口と、
    を備え、
    前記インフレータは、前記ガス噴出口を設けた先端側を前記インフレータ挿込口から前記クッション部内に挿入し、前記コネクタを設けた後端を該クッション部の外部に露出させた状態で該クッション部に取り付けられ、
    前記ディフレクタは、
    金属プレートを前記インフレータの側面に沿わせて円筒状に巻きつけて形成された円筒部と、
    前記円筒部上における前記インフレータの先端側の一端から他端側に向かって長手に設けられた開口部と、を有し、
    前記ディフレクタを取り付けたインフレータは、前記クッション部の上部にて、その長手方向を車両前後に向け、該ディフレクタの前記開口部を車両下方側に向けて設置されることを特徴とするエアバッグ装置。
  11. 少なくとも車内側の基布と車外側の基布とを有して袋状に形成され、カーテンエアバッグ用として車室内の側面に沿って拡がる形状のクッション部と、
    シリンダ型であって、先端側の側面に設けられた複数のガス噴出口と、後端に設けられ外部と電気的に接続されるコネクタと、を有するインフレータと、
    前記インフレータの側面に沿って取り付けられ、少なくとも前記ガス噴出口を覆うディフレクタと、
    前記クッション部の前記車内側または前記車外側のいずれか一方の基布に設けられ、前記インフレータに取り付けた状態の前記ディフレクタの断面の最大外形寸法以下の内径を有し、該基布を貫通するインフレータ挿込口と、
    前記クッション部を車両に固定するブラケットと、
    を備え、
    前記インフレータは、前記ガス噴出口を設けた先端側を前記インフレータ挿込口から前記クッション部内に挿入し、前記コネクタを設けた後端を該クッション部の外部に露出させた状態で該クッション部に取り付けられ、
    前記クッション部は、巻回または折り畳まれて車両前後方向に長尺な収納形態となって車両に設置され、
    当該エアバッグ装置はさらに、前記収納形態となったクッション部の幅方向に延びていて、該収納状態のクッション部と前記ブラケットとに巻きつけて留める布製のベルト部を備えることを特徴とするエアバッグ装置。
  12. 前記ベルト部は、前記クッション部の膨張展開時に該ベルト部の破断を生じさせる脆弱部を有することを特徴とする請求項11に記載のエアバッグ装置。
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